JP3459202B2 - 行動判定装置、ケアシステム、ケア住宅およびプログラム記録媒体 - Google Patents

行動判定装置、ケアシステム、ケア住宅およびプログラム記録媒体

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JP3459202B2 JP20970799A JP20970799A JP3459202B2 JP 3459202 B2 JP3459202 B2 JP 3459202B2 JP 20970799 A JP20970799 A JP 20970799A JP 20970799 A JP20970799 A JP 20970799A JP 3459202 B2 JP3459202 B2 JP 3459202B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の対象者の行
動に関するパターンと、その対象者の実際の行動とが実
質上一致しているか否かを判定する行動判定装置と、対
象者の行動を正確に特定しその対象者に対してケア(配
慮、介護など)を行うケアシステムと、そのケアシステ
ムを備えたケア住宅と、プログラム記録媒体とに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の行動判定装置として、例えば独居
老人の行動を判定する装置がある。具体的には、独居老
人が居住している住宅で使用されているジャーポットの
使用ボタンが押された回数や頻度を1か月間など所定の
期間検出し続け、1日の平均の使用状況を、ジャーポッ
トの動作のパターンとしてあらかじめ記録しておき、そ
の記録後の独居老人のジャーポットの使用、いいかえる
とジャーポットの動作を検出し、その検出したジャーポ
ットの動作と記録したパターンとを比較して、ジャーポ
ットの動作がパターンと実質上一致しているか否かを判
定する装置がある。その装置は、判定結果に基づいて独
居老人の行動を判定し、例えばパターンではジャーポッ
トが使用される時間に実際には使用されなかった場合、
独居老人が病気ではないかという警告を、行動判定装置
と接続している管理センターに通報する。また、別の従
来の行動判定装置として、上述したジャーポットの動作
とパターンとを比較するように、水道メータに取り付け
られたセンサによって検出された水道水の使用状況とパ
ターンとを比較して、使用状況がパターンと実質上一致
しているか否かを判定することによって、独居老人の行
動を判定する装置もある。
【0003】また、ジャーポットなどの機器の動作とパ
ターンとを比較して、機器の動作がパターンと実質上一
致しているか否かを判定する装置と同様ではあるが、機
器の動作を検出するのではなく、人の行動を直接検出し
て、その人の行動があらかじめ記録されているパターン
と実質上一致しているか否かを判定する行動判定装置も
存在する。人の行動を直接検出する手段としては、例え
ば住宅内の居住者がよく通る部屋や廊下の天井部分に設
置され、人が生活していることなどを検出する焦電型赤
外線センサなどを用いた人センサがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジャーポットや水道メータなどの機器の動作を検出する
行動判定装置は、人の生活状況をリアルタイムで判定す
ることが困難であるので、例えば判定の対象となってい
る人に異常が発生したとしても、その異常が発生したこ
とを判定するまでに例えば1日間などのある程度の期間
が必要であった。
【0005】また、焦電型赤外線センサは、例えば窓が
開けられて空気が流れることによって揺れるカーテン
や、犬や猫などの小動物の移動にも反応するので、従来
の行動判定装置は、人の行動を正確に検出することがで
きない。
【0006】さらに、焦電型赤外線センサとは別の人の
行動を直接検出する手段として、人がベッドに居るか否
かを検出する在床センサというものがあり、例えば人が
深夜に起きてキッチンとトイレに行きベッドに戻った場
合、焦電型赤外線センサや在床センサによって、人が深
夜に一旦ベッドを離れ、キッチンとトイレに行ったこと
は検出される。しかしながら、従来の行動判定装置は、
人が喉が乾いたのでキッチンに行って冷蔵庫の扉を開け
飲み物を飲みその後トイレに行ったのか、意味もなくベ
ッドを離れ、キッチンとトイレに行ったのかを判定する
ことができない。例えば老人では、意味なく行動すると
痴呆症の可能性があるが、従来の行動判定装置は、痴呆
症の可能性を検出するためには使用不可である。
【0007】本発明は、上述した課題を考慮し、対象者
の行動をより正確に検出するための行動判定装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】また、本発明は、対象者の行動を正確に特
定しその対象者に対してケアを行うケアシステムを提供
することを目的とするものである。また、本発明は、そ
のケアシステムを備えたケア住宅を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
に対応)は、所定の対象者の行動を検出する第1検出手
段と、所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、前
記対象者の行動と前記機器の動作との組み合わせのパタ
ーンを、1個または複数個記録している記録手段と、前
記第1検出手段が検出した前記対象者の行動と、前記第
2検出手段が検出した前記機器の動作と、前記記録手段
が記録しているパターンとを比較し、前記対象者の行動
と前記機器の動作との組み合わせが前記パターンのいず
れかと実質上一致しているか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段が判定した判定結果を出力する出力手
段とを備えたことを特徴とする行動判定装置である。
【0010】第2の本発明(請求項12に対応)は、所
定の対象者の行動を検出する第1検出手段と、所定の機
器の動作を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段
によって検出された前記対象者の行動と、前記第2検出
手段によって検出された前記機器の動作とに基づいて、
前記対象者の行動を正確に特定する特定手段と、前記対
象者のケアに関する情報が設定されており、前記特定手
段が特定した前記対象者の行動に基づいて、前記設定さ
れている情報を選択して提供する情報提供手段とを備え
たことを特徴とするケアシステムである。
【0011】第3の本発明(請求項13に対応)は、所
定の対象者の行動を検出する第1検出手段と、所定の機
器の動作を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段
によって検出された前記対象者の行動と、前記第2検出
手段によって検出された前記機器の動作とに基づいて、
前記対象者の行動を正確に特定する特定手段と、前記特
定手段が特定した前記対象者の行動に基づいて、所定の
機器の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
するケアシステムである。
【0012】第4の本発明(請求項14に対応)は、所
定の対象者の行動を検出する第1検出手段と、所定の機
器の動作を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段
によって検出された前記対象者の行動と、前記第2検出
手段によって検出された前記機器の動作とに基づいて、
前記対象者の行動を正確に特定する特定手段と、前記特
定手段が特定した前記対象者の行動を通報する通報手段
とを備えたことを特徴とするケアシステムである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0014】(実施の形態1)先ず、本発明の実施の形
態1の行動判定装置の構成を、図1および2を用いて述
べる。
【0015】図1は、本発明の実施の形態1の行動判定
装置を構成する各構成手段が住宅の各場所等に配置され
た場合の、各構成手段の配置場所を説明するための図で
ある。図2は、本発明の実施の形態1の行動判定装置の
ブロック図である。
【0016】図1に示すように、本発明の実施の形態1
の行動判定装置は、CCDカメラ1aおよび1bと、赤
外線センサ2と、在床センサ3と、空質センサ4と、ト
イレセンサ5と、窓開閉検出手段6および7と、テレビ
電源ON/OFF検出手段8と、冷蔵庫扉開閉検出手段
9と、管理手段10と、PIT11と、送受信手段12
と、スピーカ13から構成される。
【0017】CCDカメラ1aは、住宅の1階のキッチ
ン14の天井に設置され、キッチン14の空間の様子を
撮影する手段であり、CCDカメラ1bは、1階のリビ
ングルーム15の天井に設置され、リビングルーム15
の空間の様子を撮影する手段である。赤外線センサ2
は、キッチン14とリビングルーム15とを区切ってい
る扉の位置の天井に設置され、キッチン14とリビング
ルーム15の一方から他方への人の移動を検出する手段
である。在床センサ3は、2階の寝室16に配置されて
いるベッド17の支柱と、そのベッド17が配置されて
いる床との間に設置され、ベッド17にかかる荷重を検
出することにより、人がベッド17に居るか否かを検出
する手段である。空質センサ4は、キッチン14の天井
に設置され、室内の湿度、揮発性有機物質やCO2濃度
を測定する手段であり、トイレセンサ5は、トイレ18
の天井に設置され、赤外線距離センサを用いてトイレ1
8に入った人の大まかな位置と時間を測定する手段であ
る。
【0018】窓開閉検出手段6は、寝室16に設けられ
ている窓19に配置され、窓19が開いているか閉じて
いるかを検出する手段である。同様に、窓開閉検出手段
7は、リビングルーム15に設けられている窓20の開
閉を検出する手段である。テレビ電源ON/OFF検出
手段8は、リビングルーム15に配置されているテレビ
21の電源がONであるのかOFFであるのかというこ
とを検出する手段であって、ONである場合の電流量が
OFFである場合の電流量より大きいことを利用した
り、テレビ21がリモコンスイッチの信号をキャッチし
たか否かを検出するなどして、テレビ21の電源のON
/OFFを検出する手段である。冷蔵庫扉開閉検出手段
9は、キッチン14に配置されている冷蔵庫22に設け
られ、扉が開いているか閉じているかを検出する手段で
ある。
【0019】管理手段10は、リビングルーム15の壁
内に設けられ、図2に示すように、記録手段23と、判
定手段24と、出力手段25と、警告送信手段26と、
通報手段27から構成される。
【0020】記録手段23は、図1の住宅の居住者の行
動と、住宅内に設置されている機器の動作との組み合わ
せのパターンを記録している手段である。判定手段24
は、居住者の実際の行動と、機器の実際の動作と、記録
手段23に記録されているパターンとを比較し、実際の
居住者の行動と機器の動作との組み合わせが、記録手段
23に記録されているパターンと実質上一致しているか
否かを判定する手段である。
【0021】なお、本実施の形態では、居住者の実際の
行動は、CCDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ
2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、お
よびPIT11によって検出され、また、送受信手段1
2が受信した情報も居住者の行動の検出に利用される。
また、本実施の形態における機器の実際の動作とは、寝
室16やリビングルーム15に設けられている窓19、
20の開閉動作、リビングルーム15に配置されている
テレビ21の電源のON/OFF動作、および、キッチ
ン14に配置されている冷蔵庫22の扉の開閉動作の各
動作を意味し、それら各動作は、窓開閉検出手段6、窓
開閉検出手段7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、
または冷蔵庫扉開閉検出手段9によって検出される。
【0022】出力手段25は、判定手段24によって判
定された判定結果を出力する手段である。警告送信手段
26は、判定手段24によって、実際の居住者の行動と
機器の動作との組み合わせが、記録手段23に記録され
ているパターンと実質上一致していないと判定された場
合、警告を電波で送信する手段である。通報手段27
は、判定手段24によって、実際の居住者の行動と機器
の動作との組み合わせが、記録手段23に記録されてい
るパターンと実質上一致していないと判定された場合、
図1の住宅とは別の住宅内に配置されており、かつ通報
手段27と電話回線で接続されているスピーカに、警告
を出力する手段である。なお、そのスピーカは、通報手
段27からの警告を入力すると警告音を発するものとす
る。また、そのスピーカは図示していない。
【0023】PIT11は、図1の居住者に携帯され、
電波で情報を送受信することができるパーソナル情報端
末であって、送受信手段12からの電波による所定の指
示を受信した場合、携帯されている居住者に固有であ
り、かつその居住者を識別するための識別番号を微弱な
電波で発信する手段が内蔵されている。また、PIT1
1は、管理手段10の警告送信手段26が送信した電波
による警告を受信し、その警告に基づいた音声、振動お
よび光を発し、警告を携帯者に通報する手段も内蔵され
ている。
【0024】また、PIT11は、ジャイロセンサ、加
速度センサおよび角度センサを有しており、立位、座
位、横臥位等の携帯者の姿勢を検出する手段でもある。
また、PIT11は、移動状態および活動量を検出する
機能も有している。さらに、PIT11は、携帯者の心
拍や体温等の生理状態を検出することができる機能も内
蔵されている。なお、PIT11が行う情報の送受信
は、PHSシステムの通信形態によって、もしくは数百
MHzの周波数帯域を用いた特定小電力の通信形態によ
って、行われるものとする。また、図2では、PIT1
1を2個表示しているが、2個のPIT11は同一のも
のであって、PIT11の機能が複数あるので、説明の
便宜上PIT11を2個表示した。
【0025】送受信手段12は、キッチン14とリビン
グルーム15とを区切っている扉の位置の天井に、赤外
線センサ2と接するように配置され、電波で情報を送受
信することができる手段であって、また、赤外線センサ
2から、人の移動を検出したという旨の情報を入力した
場合、その移動した人を識別する手段でもある。
【0026】スピーカ13は、管理手段10の出力手段
25が出力した判定結果が、居住者の行動と機器の動作
との組み合わせが記録手段23に記録されているパター
ンと実質上一致していないという内容である場合に、警
告音を発する手段である。
【0027】なお、実施の形態1では、請求項1の本発
明の行動判定装置の第1検出手段の一例として、CCD
カメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床センサ
3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、およ
び送受信手段12を用いる。また、請求項1の本発明の
行動判定装置の第2検出手段の一例として、窓開閉検出
手段6および7、テレビ電源ON/OFF検出手段8、
および冷蔵庫扉開閉検出手段9を用いる。また、請求項
1の本発明の行動判定装置の、記録手段の一例として管
理手段10のなかの記録手段23を、判定手段の一例と
して管理手段10のなかの判定手段24を、出力手段の
一例として管理手段10のなかの出力手段25を、それ
ぞれ用いる。
【0028】また、実施の形態1では、請求項2の本発
明の行動判定装置の、第1送受信手段の一例として送受
信手段12を用い、第2送受信手段はPIT11に備え
られているものとする。また、請求項3の本発明の行動
判定装置の、警告送信手段の一例として管理手段10の
なかの警告送信手段26を用い、警告受信手段はPIT
11に備えられているものとする。また、請求項4の本
発明の行動判定装置の報知手段の一例としてスピーカ1
3を用いる。さらに、請求項5の本発明の行動判定装置
の通報手段の一例として管理手段10のなかの通報手段
27を用いる。
【0029】次に、本発明の実施の形態1の行動判定装
置の動作を説明する。
【0030】先ず、居住者は、CCDカメラ1aおよび
1b、赤外線センサ2、在床センサ3、空質センサ4、
トイレセンサ5、PIT11、および送受信手段12に
よって検出された、対象となる居住者の行動を、管理手
段10の記録手段23に記録させる。また同様に、居住
者は、行動を記録手段23に記録させたときの、窓開閉
検出手段6および7、テレビ電源ON/OFF検出手段
8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9によって検出され
た、窓19、20の開閉動作、テレビ21の電源のON
/OFF動作、および冷蔵庫22の扉の開閉動作の各動
作を、記録手段23に記録させる。
【0031】ここで、以下の説明の便宜上、上述した対
象となる居住者の行動と、窓19、20の開閉動作、テ
レビ21の電源のON/OFF動作、および冷蔵庫22
の扉の開閉動作の各動作との記録手段23への記録は、
1998年の1年間続けて行われたものとする。そし
て、記録手段23に記録された、居住者の行動と、窓1
9、20の開閉動作、テレビ21の電源のON/OFF
動作、および冷蔵庫22の扉の開閉動作の各動作との組
み合わせは、各月毎に平均化され、対象となっている居
住者の行動に関するパターンとして記録手段23にあら
ためて記録されたものとする。
【0032】したがって、本実施の形態では、記録手段
23は、1998年の各月の、平均化された、対象とな
っている居住者の行動に関するパターンを記録している
ことになる。ここで、記録手段23に記録されている1
998年の7月のパターンを第1パターンとし、199
8年の8月のパターンを第2パターンとし、図3に、第
1パターンのうちの午前0時から午前7時までの部分
を、図4に、第2パターンのうちの午前8時から午後3
時までの部分を、それぞれ示す。
【0033】先ず、第1パターンの一部について説明す
る。図3に示すように、第1パターンとして、午前0時
から2時までは、在床センサ3がベッド17にかかる荷
重を検出することによって、居住者がベッド17に在床
していたことが検出され、そのことが記録手段23に記
録されている。その後、午前2時から2時10分まで
は、在床センサ3がベッド17にかかる荷重を検出しな
くなり、かつトイレセンサ5がトイレ18内の人体の大
まかな位置を測定することによって、居住者がトイレ1
8にいたことが検出され、そのことが記録手段23に記
録されている。その後、午前2時10分から6時まで
は、在床センサ3によって、居住者がベッド17に在床
していたことが検出され、午前6時から7時までは、在
床センサ3によって、居住者がベッド17から離床した
ことが検出され、それぞれ記録手段23に記録されてい
る。
【0034】また、午前0時から7時まで、窓開閉検出
手段7は窓20が閉じていたことを検出し、テレビ電源
ON/OFF検出手段8はテレビ21の電源がOFFで
あることを検出し、冷蔵庫扉開閉検出手段9は冷蔵庫2
2の扉が閉じていたことを検出し、それらが第1パター
ンの一部として記録手段23に記録されている。また、
窓開閉検出手段6は、午前0時から6時までは、窓19
が閉じていたことを検出し、午前6時から7時までは、
窓19が開いていたことを検出し、それらが第1パター
ンの一部として記録手段23に記録されている。なお、
図3では、第1パターンの機器の動作として、午前6時
から7時までの間、窓19が開いていたことのみが表示
されている。また、上述したように、第1パターンは、
1998年の7月の平均化されたパターンである。
【0035】次に、第2パターンについて説明する。図
4に示すように、第2パターンとして、午前8時から9
時30分までは、CCDカメラ1aが撮影したキッチン
14の映像のなかに居住者の姿が含まれており、かつ、
空質センサ4が測定したキッチン14におけるCO2
度が所定の域値を超えていたことによって、居住者がキ
ッチン14にいたことが検出され、それが記録手段23
に記録されている。なお、キッチン14に人が存在する
と、キッチン14におけるCO2濃度が上昇するので、
空質センサ4は、キッチン14におけるCO2濃度を測
定することによって、キッチン14に人がいるか否かを
検出することが可能となる。また、キッチン14におい
て人が調理すると、湿度とCO2濃度と揮発性有機成分
濃度が増加するので、空質センサ4は、キッチン14に
おける湿度、CO2濃度および揮発性有機成分濃度の全
部または一部を測定することによってもキッチン14に
人がいるか否かを検出することが可能となる。
【0036】そして、午前9時30分に、赤外線センサ
2が人の移動を検出し、かつCCDカメラ1aが撮影し
たキッチン14の映像から居住者の姿がなくなり、ま
た、空質センサ4が測定したキッチン14におけるCO
2濃度が所定の域値を下回ったことによって、さらにC
CDカメラ1bが撮影したリビングルーム15の映像の
なかに居住者の姿が含まれていることによって、居住者
がキッチン14を出てリビングルーム15に入ったこと
が検出され、それが記録手段23に記録されている。そ
の後、9時30分から11時までは、CCDカメラ1b
が撮影したリビングルーム15の映像のなかに居住者の
姿が含まれ続けていたので、居住者がリビングルーム1
5にいたことが検出され、それが記録手段23に記録さ
れている。
【0037】そして、午前11時に、赤外線センサ2が
再び人の移動を検出し、かつ、CCDカメラ1aが撮影
したキッチン14の映像のなかに居住者の姿が含まれて
おり、さらに、空質センサ4が測定したキッチン14に
おける湿度、CO2濃度、および揮発性有機成分濃度が
所定の域値を超えていたことによって、居住者がキッチ
ン14にいたことが検出され、それが記録手段23に記
録されている。そして、午後12時に、赤外線センサ2
が再度赤外線を検出したこと等によって、居住者がキッ
チン14を出てリビングルーム15に入ったことが記録
手段23に記録されている。その後、午後2時から3時
までは、在床センサ3がベッド17にかかる荷重を検出
することによって、居住者がベッド17に在床していた
ことが検出され、そのことが記録手段23に記録されて
いる。
【0038】また、窓開閉検出手段6が、午前8時から
午後3時まで、窓19が閉じていたことを検出し、窓開
閉検出手段7が、午前9時30分から10時までと、午
後1時30分から2時までとに、窓20が開いており、
それ以外の時間帯については、窓20が閉じていたこと
を検出し、それらが第2パターンの一部として記録手段
23に記録されている。
【0039】また、テレビ電源ON/OFF検出手段8
が、午前9時30分から11時までと、午後12時から
1時30分までとは、テレビ21の電源がONであり、
それ以外の時間帯については、テレビ21の電源がOF
Fであることを検出し、それらも記録手段23に記録さ
れている。さらに、冷蔵庫扉開閉検出手段9が、午前1
1時から11時10分までの間、断続的に冷蔵庫22の
扉が開閉を繰り返していたことを検出し、それ以外の時
間帯については、扉が閉じていたことを検出し、それら
が第2パターンの一部として記録手段23に記録されて
いる。なお、上述したように、第2パターンは、199
8年の8月の平均化されたパターンである。
【0040】なお、居住者がキッチン14からリビング
ルーム15へ、またはリビングルーム15からキッチン
14へ移動するさい、赤外線センサ2は人の移動を検出
するが、その場合、赤外線センサ2は人の移動を検出し
たという旨の情報を送受信手段12に出力する。そうす
ると、送受信手段12は、限定された空間に対して指向
性の高い電波で、PIT11に対して、PIT11が携
帯されている人を識別するための識別番号を発信させる
ための指示を、送信する。指示を受けたPIT11は、
携帯されている居住者を識別するための識別番号を電波
で発信し、送受信手段12は、PIT11からの識別番
号に基づいて、赤外線センサ2が検出した赤外線を発し
た人を識別する。その識別によって、キッチン14から
リビングルーム15へ、またはリビングルーム15から
キッチン14へ移動した居住者が誰であるのかが特定さ
れる。
【0041】このような特定方法は、複数の人が一軒の
住宅に住んでいる場合、隣り合う部屋の一方から他方へ
移動した人が誰であるのかを特定する場合に、また隣り
合う部屋と廊下の一方から他方へ移動した人が誰である
のかを特定する場合に、用いることができる。なお、隣
り合う部屋と廊下の一方から他方へ移動した人が誰であ
るのかを特定するためには、例えば、部屋と廊下との隣
接部の天井等に、上述した送受信手段12のような、P
IT11からの識別番号に基づいて、部屋と廊下の一方
から他方へ移動した人が誰であるのかを識別することが
できる手段を設置しておく必要がある。
【0042】次に、記録手段23に第1パターンおよび
第2パターンが記録された後の、本発明の実施の形態1
の行動判定装置の動作を述べる。説明の便宜上、199
9年7月22日と8月3日の実施の形態1の行動判定装
置の動作を述べる。
【0043】その7月22日と8月3日の居住者の行動
はいずれの日も、CCDカメラ1a、CCDカメラ1
b、赤外線センサ2、在床センサ3、空質センサ4、ト
イレセンサ5、およびPIT11によって検出され、そ
して各検出データは、図2に示した判定手段24に入力
される。また、送受信手段12によって識別された、P
IT11を携帯している人の情報も判定手段24に入力
される。また、7月22日と8月3日のいずれの日の、
窓19、20の開閉動作、テレビ21の電源のON/O
FF動作、および冷蔵庫22の扉の開閉動作は、窓開閉
検出手段6および7、テレビ電源ON/OFF検出手段
8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9それぞれによって検
出され、そして各検出データは判定手段24に入力され
る。
【0044】次に、判定手段24の動作を、図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。判定手段24は、上述し
た各検出データを入力するとともに(ステップ1)、記
録手段23に記録されている第1パターンおよび第2パ
ターンも入力し(ステップ2)、居住者の行動と、窓1
9、20の開閉動作、テレビ21の電源のON/OFF
動作、および冷蔵庫22の扉の開閉動作の各動作との組
み合わせが、第1パターンまたは第2パターンと所定の
時間内で、または所定の行動範囲内で一致しているか否
かを判定する(ステップ3)。そして、判定手段24
は、判定結果を出力手段25に出力する(ステップ
4)。
【0045】具体例をあげて説明すると、7月22日
に、例えば居住者が午前0時から1時55分までベッド
17に在床しており、午前1時55分にベッド17を離
れてトイレ18に行き、午前2時05分にベッド17に
戻ってくるとすると、その場合の居住者の行動は、在床
センサ3およびトイレセンサ5によって検出され、判定
手段24に入力される。ところで、判定手段24に入力
された居住者の行動と、図3を用いて説明した第1パタ
ーンの午前0時から2時10分までの行動とは、5分ず
れているだけなので、判定手段24は、居住者の行動
と、第1パターンにおける居住者の行動とが実質上一致
しているものと判定する。ここで、7月22日の午前0
時から1時55分までの時間において、窓開閉検出手段
6は窓19が閉じていたことを検出し、窓開閉検出手段
7は窓20が閉じていたことを検出し、テレビ電源ON
/OFF検出手段8はテレビ21の電源がOFFである
ことを検出し、冷蔵庫扉開閉検出手段9は冷蔵庫22の
扉が閉じていたことを検出したものとすると、判定手段
24は、居住者の行動と、窓19、20の開閉動作、テ
レビ21の電源のON/OFF動作、および冷蔵庫22
の扉の開閉動作の各動作との組み合わせが、第1パター
ンと実質上一致しているものと判定し、その判定結果を
出力手段25に出力する。出力手段25は、その判定結
果を警告送信手段26と通報手段27とに出力し、居住
者の行動と、窓19および20、テレビ21、および冷
蔵庫22の扉の各動作との組み合わせが、第1パターン
と実質上一致しているものと判定されたので、警告送信
手段26および通報手段27は警告を出力しない。
【0046】次に、別の具体例をあげて説明する。7月
22日に、例えば居住者が午前6時にベッド17を離
れ、窓19を開けなかった場合について説明する。そし
て、窓19は、その後も開けられなかったものとする。
その場合の居住者の行動は、在床センサ3によって検出
され判定手段24に入力される。また、窓19の開閉動
作は、窓開閉検出手段6によって検出され判定手段24
に入力される。判定手段24に入力された居住者の行動
は、第1パターンの午前6時以降の行動と一致している
が、窓19が開けられていないので、実際の窓19の開
閉動作と、第1パターンにおける窓19の開閉動作とが
一致していない。その結果、判定手段24は、居住者の
行動と、窓19の開閉動作との組み合わせが、第1パタ
ーンと実質上一致していないものと判定する。
【0047】そして、判定手段24は、居住者の行動
と、窓19の開閉動作との組み合わせが第1パターンと
実質上一致していないという判定結果を、出力手段25
に出力する。そうすると、出力手段25は、その判定結
果を警告送信手段26と通報手段27とに出力するとと
もに、スピーカ13に出力する。警告送信手段26は、
電波により警告を送信し、PIT11は電波による警告
を受信し、その警告に基づいた音声、振動および光を発
し、警告を携帯者に通報する。また、通報手段27は、
図1の住宅とは別の住宅内に配置されていて、かつ通報
手段27と電話回線で接続されているスピーカに警告を
出力し、警告音を発せさせる。また、スピーカ13は、
出力手段25からの判定結果に基づいて、警告音を発す
る。
【0048】このように、PIT11とスピーカ13と
が警告を発するので、居住者本人は、あらかじめ記録手
段23に記録させたパターンと、実際の行動が違ってい
ることを知ることができるとともに、その本人以外の居
住者は、判定手段24が判定の対象とした居住者の行動
に、異変が起きているのではないかということを知るこ
とができる。また、通報手段27からの警告により、図
1の住宅とは別の住宅に居住している人も、判定手段2
4が判定の対象とした居住者の行動に異変が起きている
のではないかということを知ることができる。したがっ
て、通報手段27と、その通報手段27が出力する警告
にしたがって警告音を発するスピーカとを2世帯住宅に
配置すると、例えば普段一人で居る時間が多い老人の異
常を、その老人の子供は素早く知ることができる。
【0049】従来でも、居住者がベッド17を離れたと
いうことや、窓19の開閉動作は検出されていたが、居
住者の行動とその行動にともなって動作する窓19の動
作との組み合わせがパターンと実質上一致するか否かと
いうことが判定されていなかったので、居住者のベッド
17を離れた後の行動についてはより正確には特定され
ていなかった。それに対して、本実施の形態では、居住
者の行動と窓19の動作との組み合わせとパターンとが
実質上一致しているか否かが判定されるので、居住者の
ベッド17を離れた後の行動がより正確に特定される。
したがって、例えば居住者が午前6時にベッド17を離
れ、そのさい身体に異変が生じて倒れ込んだために窓1
9を開けることができなかった場合、スピーカ13が警
告音を発するので、他の居住者が、判定手段24が判定
の対象とした居住者の身体に異変が生じている場合に対
応した処置を素早くとることができる。また、通報手段
27からの警告により、図1の住宅とは別の住宅に居住
している人も、同様な処置を素早くとることができる。
【0050】なお、記録手段23に記録されている第1
パターンには、図3に示すように、6時から7時までの
人の行動として、在床センサ3によって検出された「ベ
ッド17から離れたこと」のみが記述されているが、そ
の記述の替わりに、またはその記述に追加して、PIT
11に組み込まれているジャイロセンサ、加速度センサ
および角度センサによって検出された、対象となってい
る居住者の姿勢に関するデータが記述されていてもよ
い。その場合、判定手段24は、居住者の姿勢に関する
データを少なくとも含むパターンと、少なくともPIT
11によって検出された居住者の行動と窓19等の機器
の動作との組み合わせとが、実質上一致しているか否か
を判定することになる。したがって、例えば6時から7
時までの人の行動として、居住者がベッド17から離れ
た後倒れ込むというデータが、記録手段23に記録され
ている第1パターンの一部に記述されていない場合であ
って、判定手段24が判定を行うさいに、居住者がベッ
ド17から離れた後倒れ込んだ場合、その倒れ込んだと
いうことがPIT11によって検出されるので、判定手
段24は、居住者の行動がパターンと一致していないも
のと判定し、それにともなって警告が発せられることに
なる。
【0051】さらに、別の具体例をあげて説明する。8
月3日に、例えば居住者が午後11時にキッチン14に
入り、昼食の準備をし始めようとして冷蔵庫22の扉を
開けたときに、身体に異変が生じて倒れたとする。その
場合の居住者の行動は、CCDカメラ1aおよび空質セ
ンサ4によって検出され判定手段24に入力される。ま
た、冷蔵庫22の扉の開閉動作は、冷蔵庫扉開閉検出手
段9によって検出され判定手段24に入力される。判定
手段24に入力された居住者の行動は、図4を用いて説
明した第2パターンの午後11時以降の行動と実質上一
致しているが、冷蔵庫22の扉が開けられたままになっ
ているので、実際の扉の開閉動作と、第2パターンにお
ける扉の開閉動作とは一致していない。その結果、判定
手段24は、居住者の行動と、冷蔵庫22の扉の開閉動
作との組み合わせが、第2パターンと実質上一致してい
ないものと判定する。
【0052】そうすると、判定手段24は、居住者の行
動と、冷蔵庫22の扉の開閉動作との組み合わせが、第
2パターンと実質上一致していないという判定結果を出
力手段25に出力する。出力手段25は、その判定結果
を警告送信手段26と通報手段27とに出力するととも
に、スピーカ13に出力する。警告送信手段26は、電
波により警告を送信し、PIT11は電波による警告を
受信し、その警告に基づいた音声、振動および光を発
し、警告を携帯者に通報する。また、通報手段27は、
図1の住宅とは別の住宅内に配置されていて、通報手段
27と電話回線で接続されているスピーカに警告を出力
し、警告音を発せさせる。また、スピーカ13は、出力
手段25からの判定結果に基づいて、警告音を発する。
【0053】このように、PIT11とスピーカ13と
が警告を発するので、他の居住者は、判定手段24が判
定の対象とした居住者の行動に、異変が起きているので
はないかということを知ることができる。また、通報手
段27からの警告により、図1の住宅とは別の住宅に居
住している人も、判定手段24が判定の対象とした居住
者の行動に異変が起きているのではないかということを
知ることができる。
【0054】なお、記録手段23に記録されている第2
パターンには、図4に示すように、11時から12時ま
での人の行動として、CCDカメラ1aや空質センサ4
によって検出された「キッチン14に居ること」のみが
記述されているが、その記述の替わりに、またはその記
述に追加して、PIT11に組み込まれているジャイロ
センサ、加速度センサおよび角度センサによって検出さ
れた、対象となっている居住者の姿勢に関するデータが
記述されていてもよい。その場合、判定手段24は、居
住者の姿勢に関するデータを少なくとも含むパターン
と、少なくともPIT11によって検出された居住者の
行動と冷蔵庫22の扉等の機器の動作との組み合わせと
が、実質上一致しているか否かを判定することになる。
したがって、例えば11時から12時までの人の行動と
して、居住者が倒れ込むというデータが、記録手段23
に記録されている第2パターンの一部に記述されていな
い場合であって、判定手段24が判定を行うさいに、居
住者がキッチン14で倒れ込んだ場合、その倒れ込んだ
ということがPIT11によって検出されるので、判定
手段24は、居住者の行動がパターンと一致していない
ものと判定し、それにともなって警告が発せられること
になる。
【0055】以上説明したように、本発明の実施の形態
1の行動判定装置は、あらかじめ記録手段23に記録さ
れている、所定の対象者の行動と所定の機器の動作との
組み合わせのパターンと、実際の対象者の行動と機器の
動作との組み合わせとが、実質上一致しているか否かを
判定することができ、その判定結果を出力するので、対
象者の行動の異変がより正確に、またより早く推定され
る。また、対象者自身も、パターンと異なる行動をした
ことを知ることができる。
【0056】なお、上述した実施の形態1では、行動判
定装置の各構成手段が、住宅の各場所等に配置された場
合について説明したが、行動判定装置の各構成手段は、
住宅の各場所等にのみ配置されるものであると限定する
ことはなく、例えば病院や養護施設等に配置されてもよ
い。その場合、出力手段25または通報手段27は、判
定結果を病院の看護士室等の管理部署に、直接または他
の機器を介して出力すると、看護士等の管理者は、対象
者の行動をより正確に把握することができる。
【0057】また、病院や養護施設等には対象者は多数
存在するが、各対象者に、上述したPIT11に備えら
れている第2送受信手段と同様の、携帯されている居住
者に固有であり、かつその居住者を識別するための識別
番号を電波で発信する発信手段、または上述したPIT
11を携帯させると、赤外線センサ等の人の行動を検出
する検出手段によって検出された人が誰であるのかとい
うことが特定される。なお、例えば対象者が一人暮らし
していて、行動判定装置の各構成手段が、その人の住宅
に設置されている場合、対象者は一人しかいないので、
PIT11に、そのPIT11が携帯されている人を識
別させるための手段を備えさせる必要はない。またその
場合、判定手段24によって判定された判定結果は、出
力手段25を介して、または出力手段25と通報手段2
7とを介して、住宅外部の、公的な厚生施設等の対象者
を介護するための管理センター等に出力されることにな
り、公的な厚生施設等によって、対象者の行動が管理さ
れることになる。
【0058】また、上述した実施の形態1では、行動判
定装置の判定の対象になっている対象者が誰であるかと
いうことは述べなかったが、対象者が痴呆症の老人であ
る場合、例えば、その老人がトイレ18に入っている時
間が記録手段23に記録されているパターンの時間と同
じであっても、トイレユニットの水の使用状況が記録手
段23に記録されているパターンと違っていれば、行動
判定装置は警告を発する。したがって、他の居住者は、
老人がトイレ18で遊んでいたり、便器で洗濯するとい
ったような異常な行動をしているということを知ること
ができる。また例えば、老人がキッチン14でガスレン
ジを用いて調理をした後にガスレンジの火を消し忘れた
場合にも、CCDカメラ1a等によって検出される老人
の行動と、ガスレンジの動作との組み合わせが、記録手
段23に記録されているパターンと実質上一致していな
ければ行動判定装置は警告を発するので、他の居住者
は、老人に異常があったことを知ることができる。
【0059】また例えば、老人が夜中に起きて家の中を
歩き回って徘徊した場合も、老人の行動と、家の中の機
器の動作との組み合わせが、記録手段23に記録されて
いるパターンと実質上一致していなければ行動判定装置
は警告を発するので、他の居住者は、老人に異常があっ
たことを知ることができる。したがって、記録手段23
に記録されているパターンにおいて、老人がベッド17
を離れトイレ18やキッチン14に行くことになってい
る時間に、老人が実際にトイレ18やキッチン14に行
ったとしても、パターンでは冷蔵庫22やトイレユニッ
トが使用されることになっているにもかかわらず、冷蔵
庫22やトイレユニットが使用されなかった場合、他の
居住者は、老人に異常があったことを知ることができ
る。
【0060】また、対象者が高血圧の中高年者であっ
て、例えばその中高年者がキッチン14で倒れた場合、
CCDカメラ1aによって中高年者の位置が検出され、
PIT11に組み込まれているジャイロセンサ、加速度
センサおよび角度センサによって中高年者の活動量や姿
勢が検出され、またキッチン14における設備機器の動
作も検出される。それら検出された中高年者の行動と、
設備機器の動作との組み合わせが、記録手段23に記録
されているパターンと実質上一致していなければ行動判
定装置は警告を発するので、他の居住者は、中高年者に
異常があったことを知ることができる。
【0061】また、上述した実施の形態1では、請求項
1の本発明の行動判定装置の第1検出手段の一例とし
て、CCDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在
床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT1
1、および送受信手段12を用いたが、第1検出手段
は、上述したCCDカメラ1や赤外線センサ2に限られ
ない。第1検出手段は、対象者の行動を検出するもので
ありさえすればよい。また、対象者の行動として、対象
者の姿勢や、移動状態や、活動量も該当する。それら
は、PIT11によって検出される。
【0062】また、上述した実施の形態1では、PIT
11は、送受信手段12からの所定の指示を受信した場
合に、PIT11が携帯されている人を識別するための
識別番号を電波で発信するとしたが、PIT11等の発
信手段は、各居住者を識別するための識別番号を、送受
信手段12からの所定の指示を受信したか否かにかかわ
らず、定期的にまたは不定期的に電波で発信するとして
もよい。
【0063】また、上述した実施の形態1では、送受信
手段12が、PIT11が携帯されている人を識別する
としたが、CCDカメラ1a、1b、赤外線センサ2、
在床センサ3、空質センサ4、およびトイレセンサ5の
全部または一部が、PIT11が携帯されている人を識
別する機能を有しており、PIT11からの電波による
識別番号を利用して、PIT11が携帯されている人を
識別するとしてもよい。
【0064】また、上述した実施の形態1では、請求項
1の本発明の行動判定装置の第2検出手段の一例とし
て、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON/OF
F検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9を用いた
が、第2検出手段は、上述した窓開閉検出手段6やテレ
ビ電源ON/OFF検出手段8に限られない。第2検出
手段は、所定の機器の動作を検出するものでありさえす
ればよい。
【0065】また、上述した実施の形態1では、記録手
段23は、第1パターンおよび第2パターンを記録して
いるとしたが、記録手段23は、対象者の行動と機器の
動作との組み合わせのパターンを、1個または複数個記
録しておりさえすればよい。したがって、記録手段23
は、上述した1998年の1年間の各月の平均化パター
ンを記録しているものであると限定することはなく、1
日のみの検出デーやをパターンとして記録していてもよ
いし、1月間の検出データを平均化したものや、1月間
の検出データを各曜日毎に平均化したものをパターンと
して記録していてもよい。要するに、記録手段23は、
対象者の行動と機器の動作との組み合わせのパターンを
1個または複数個記録しておりさえすればよい。また、
判定手段24は、記録手段23が記録している1個また
は複数個のパターンと、実際の対象者の行動と、実際の
機器の動作とを比較し、実際の対象者の行動と機器の動
作との組み合わせが、記録手段23が記録しているパタ
ーンのいずれかと実質上一致しているか否かを判定しさ
えすればよい。なお、上述した実質上一致とは、例えば
10分以内といった所定の時間範囲内で、対象者の行動
と機器の動作との組み合わせがパターンと一致している
場合や、例えば対象やがキッチン14で立っているとい
う行動と屈んでいるという行動はどちらも対象者がキッ
チン14に居るという点で同一であるので、そのような
対象者の所定の行動範囲内および/または機器の所定の
動作範囲内で、対象者の行動と機器の動作との組み合わ
せがパターンと一致している場合を意味する。
【0066】また、上述した実施の形態1では、判定手
段24によって、居住者の行動と、冷蔵庫22の扉の開
閉動作との組み合わせが、第1パターンまたは第2パタ
ーンと実質上一致していないという判定がされた場合、
スピーカ13が警告音を発するとしたが、スピーカ13
の代替として光信号によって警告を表示する警告灯を用
いてもよい。要するに、判定手段24によって、対象者
の行動と、機器の動作との組み合わせが、記録手段23
に記録されているパターンのいずれとも実質上一致して
いないという判定がされた場合、警告が出力されさえす
ればよい。
【0067】また、上述した実施の形態1では、通報手
段27は、図1の住宅とは別の住宅内に配置されてい
て、通報手段27と電話回線で接続されているスピーカ
に警告を出力し、警告音を発せさせるとしたが、通報手
段27と電話回線で接続されているスピーカの代替とし
て光信号によって警告を表示する警告灯を用いてもよ
い。また、通報手段27は、図1の住宅とは別の住宅内
に配置されているスピーカや警告灯と、電話回線で接続
されているのではなく、電灯線もしくは専用回線で接続
されているとしてもよい。いずれにしても、判定手段2
4によって、対象者の行動と、機器の動作との組み合わ
せが、記録手段23に記録されているパターンのいずれ
とも実質上一致していないという判定がされた場合、通
報手段27は、接続されているスピーカや警告灯に、警
告を出力しさえすればよい。
【0068】また、上述した実施の形態1では、判定手
段24は、対象者の行動と、機器の動作との組み合わせ
が、記録手段23に記録されているパターンのいずれか
と実質上一致しているか否かということを判定するとし
たが、判定手段24は、対象者の行動と、機器の動作
と、対象者の生理状態および/または対象者の心理状態
との組み合わせが、記録手段23に記録されているパタ
ーンのいずれかと実質上一致しているか否かということ
を判定するとしてもよい。その場合、記録手段23に記
録されているパターンは、対象者の行動と、機器の動作
と、対象者の生理状態および/または対象者の心理状態
との組み合わせのパターンでなければならない。また、
対象者の生理状態および/または対象者の心理状態を検
出する第3検出手段が設けられなければならない。
【0069】第3検出手段の一方の対象者の生理状態を
検出する手段として、例えば、対象者の体温を測定する
体温計や、対象者の発汗量を測定する発汗量測定計や、
対象者の心拍数を測定する心拍計を用いることができ
る。上述したように、PIT11には、携帯者の心拍や
体温等の生理状態を検出することができる機能が内蔵さ
れているので、そのPIT11に、対象者の心拍数や体
温等の生理情報を電波で、定期的にまたは不定期的に生
理情報を送信させ、送受信手段12にその電波を受信さ
せればよい。そして、判定手段24にその生理情報を入
力させる。なお、生理情報は、対象者自身やその介護者
によって直接判定手段24に入力されてもよい。また、
第3検出手段の他方の対象者の心理状態を検出する手段
として、上述した体温計、発汗量測定計および心拍計の
全部または一部と、体温や発汗量や心拍数の変化から心
理状態の変化を検出する心理状態検出手段等を用いるこ
とができる。
【0070】このように、対象者の行動と、機器の動作
と、対象者の生理状態および/または対象者の心理状態
とを各検出手段に検出させ、対象者の行動と、機器の動
作と、対象者の生理状態および/または対象者の心理状
態との組み合わせを、パターンとしてあらかじめ記録手
段23に記録させておく。そして、判定手段24に、実
際の対象者の行動と、機器の動作と、対象者の生理状態
および/または対象者の心理状態との組み合わせと、パ
ターンとが実質上一致しているか否かを判定させるとし
てもよい。その結果、対象者の行動と機器の動作との組
み合わせと、パターンとが比較される場合よりも、対象
者の行動と、機器の動作と、対象者の生理状態および/
または対象者の心理状態との組み合わせと、パターンと
が比較される場合の方が、より正確に、対象者の行動が
パターンと実質上一致しているか否かということが判定
されることになる。
【0071】また、判定手段24によって、対象者の行
動と、機器の動作と、対象者の生理状態および/または
対象者の心理状態との組み合わせが、記録手段23に記
録されているパターンのいずれとも実質上一致していな
いという判定がされた場合、出力手段25は、スピーカ
13や警告灯の報知手段に警告を出力し、音声もしくは
光信号によって、警告を報知させる。また同様に、判定
手段24によって判定された判定結果が否の場合、警告
送信手段26は、電波により警告を送信し、PIT11
にその警告を受信させ、その警告に基づいた音声、振動
および光を発生させ、警告を携帯者に通報する。さらに
同様に、判定手段24によって判定された判定結果が否
の場合、通報手段27は、電話回線や電灯線や専用回線
で接続されているスピーカや警告灯に警告を出力し、警
告を通報する。
【0072】したがって、例えば、居住者がベッド17
に在床しているという情報や、機器の動作の情報ととも
に、居住者がベッド17に在床しているときの体温や心
拍数に関する情報が、パターンとしてあらかじめ記録手
段23に記録されている場合であって、判定手段24が
判定を行うさいに、居住者がベッド17に在床してお
り、機器の動作も記録されているパターンと実質上同一
であるが、居住者がベッド17に在床しているときの体
温や心拍の値が、パターンの体温の値や心拍数よりも高
い場合、その体温や心拍の値が高いということがPIT
11等の第3検出手段によって検出されるので、判定手
段24は、居住者の生理状態がパターンと一致していな
いものと判定し、それにともなって警告が発せられるこ
とになる。その結果、居住者が風邪をひくなど、居住者
の身体に異変が起こっていることが、より正確に推定さ
れる。
【0073】なお、第3検出手段にも、第1検出手段と
同様に、各対象者を識別するための電波による情報を利
用させ、対象者を識別する機能と、その人の生理状態お
よび/または心理状態を検出することができる機能とを
設定しておいてもよい。また、上述したように、第3検
出手段の一例としてPIT11を用いることができる。
【0074】また、上述した行動判定装置が判定した判
定結果は、対象者自身が健康管理をするために、または
対象者の介護者がその対象者の健康管理をするために、
用いられてもよい。
【0075】また、上述した実施の形態1の行動判定装
置の各構成要素の全部または一部は、ハードウェアであ
ってもよいし、そのハードウェアの該当する機能と同じ
機能を有するソフトウェアであってもよい。
【0076】さらに、請求項17に示すように、請求項
1から7のいずれかに記載の行動判定装置の各構成手段
の全部または一部の各機能をコンピュータにより実現さ
せるためのプログラムを格納したことを特徴とするプロ
グラム記録媒体も本発明に該当する。
【0077】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2のケアシステムの構成を、図1および6を用いて述
べる。
【0078】図1は、上述した実施の形態1の行動判定
装置を構成する各構成手段が住宅の各場所等に配置され
た場合の、各構成手段の配置場所を説明するための図で
あるが、後述するように、実施の形態2のケアシステム
を構成する構成手段の一部は、実施の形態1の行動判定
装置を構成する構成手段の一部と同じであるので、実施
の形態2のケアシステムを説明するさいにも図1を用い
る。図6は、本発明の実施の形態2のケアシステムのブ
ロック図である。
【0079】本発明の実施の形態2のケアシステムは、
図6に示すように、CCDカメラ1aおよび1bと、赤
外線センサ2と、在床センサ3と、空質センサ4と、ト
イレセンサ5と、窓開閉検出手段6および7と、テレビ
電源ON/OFF検出手段8と、冷蔵庫扉開閉検出手段
9と、管理手段28と、PIT11と、送受信手段12
と、スピーカ13から構成される。なお、CCDカメラ
1aおよび1bと、赤外線センサ2と、在床センサ3
と、空質センサ4と、トイレセンサ5と、窓開閉検出手
段6および7と、テレビ電源ON/OFF検出手段8
と、冷蔵庫扉開閉検出手段9と、PIT11と、送受信
手段12と、スピーカ13とは、図1や2を用いて説明
した実施の形態1の行動判定装置を構成する該当各構成
手段と同じものである。
【0080】管理手段28は、実施の形態1の行動判定
装置の管理手段10と同様に、図1のリビングルーム1
5の壁内等に設けられ、図6に示すように、特定手段2
9と、情報提供手段30と、制御手段31と、通報手段
32から構成される。
【0081】特定手段29は、検出された居住者の行動
と、検出された機器の動作とから、居住者の行動を正確
に特定する手段である。なお、居住者の行動は、CCD
カメラ1aおよび1bと、赤外線センサ2と、在床セン
サ3と、空質センサ4と、トイレセンサ5と、PIT1
1とによって検出され、また、送受信手段12が受信し
た情報等も居住者の行動の検出に利用される。他方、機
器の動作とは、図1の、寝室16やリビングルーム15
に設けられている窓19、20の開閉動作、リビングル
ーム15に配置されているテレビ21の電源のON/O
FF動作、および、キッチン14に配置されている冷蔵
庫22の扉の開閉動作の各動作を意味し、それら各動作
は、窓開閉検出手段6、窓開閉検出手段7、テレビ電源
ON/OFF検出手段8、または冷蔵庫扉開閉検出手段
9によって検出される。
【0082】情報提供手段30は、居住者のケア(配
慮、介護など)に関する情報が多数個設定されており、
特定手段29によって正確に特定された居住者の行動に
基づいて、設定されている多数個の情報のなかから1個
または複数個の情報を選択して、その選択した情報を提
供する手段である。その提供された情報は、スピーカ1
3から出力される。なお、ケアに関する情報の具体例
は、後に実施の形態2のケアシステムの動作を述べるさ
いに説明する。
【0083】制御手段31は、特定手段29によって正
確に特定された居住者の行動に基づいて、居住者の住宅
に配置されている機器の動作を制御する手段であって、
制御対象となっている機器と配線で接続されている。な
お、実施の形態2では、制御対象となっている機器の一
例として、リビングルーム15に設けられている窓20
を用いる。
【0084】通報手段32は、特定手段29によって正
確に特定された居住者の行動を通報する手段であって、
居住者が住んでいる住宅とは別の住宅内に配置されてお
り、かつ通報手段32と電話回線で接続されているスピ
ーカに、正確に特定された居住者の行動を、出力する手
段である。なお、そのスピーカは、通報手段32からの
正確に特定された居住者の行動を音声で出力するものと
する。また、そのスピーカは図示していない。
【0085】なお、実施の形態2では、請求項12〜1
4の各ケアシステムの第1検出手段の一例として、CC
Dカメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在床センサ
3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT11、およ
び送受信手段12を用いる。また、実施の形態2では、
請求項12〜14の各ケアシステムの第2検出手段の一
例として、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON
/OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9を
用いる。また、実施の形態2では、請求項12〜14の
各ケアシステムの特定手段の一例として、管理手段28
のなかの特定手段29を用いる。
【0086】また、実施の形態2では、請求項12のケ
アシステムの情報提供手段の一例として、管理手段28
のなかの情報提供手段30を用い、請求項13のケアシ
ステムの制御手段の一例として、管理手段28のなかの
制御手段31を用い、請求項14のケアシステムの通報
手段の一例として、管理手段28のなかの通報手段32
を用いる。
【0087】次に、本発明の実施の形態2のケアシステ
ムの動作を説明する。
【0088】CCDカメラ1aおよび1b、赤外線セン
サ2、在床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、
およびPIT11は、実施の形態1で説明したように、
対象となっている居住者の行動を検出し、各検出データ
を、管理手段28のなかの特定手段29に出力する。ま
た、送受信手段12も、実施の形態1で説明したよう
に、識別したPIT11を携帯している人の情報を、特
定手段29に出力する。窓開閉検出手段6および7、テ
レビ電源ON/OFF検出手段8、および冷蔵庫扉開閉
検出手段9それぞれは、窓19、20の開閉動作、テレ
ビ21の電源のON/OFF動作、または冷蔵庫22の
扉の開閉動作を検出し、各検出データを特定手段29に
出力する。
【0089】特定手段29は、入力した居住者の行動の
検出データと、機器の動作の検出データに基づいて、居
住者の正確な行動を特定する。例えば、CCDカメラ1
bによって、居住者がリビングルーム15に居る時間が
長いことが検出され、その居住者がリビングルーム15
に居ると検出された時間に、テレビ電源ON/OFF検
出手段8によって、テレビ21の電源がONであること
が検出された場合、特定手段29は、居住者がリビング
ルーム15で長時間にわたってテレビ21を視聴してい
たものと特定する。
【0090】情報提供手段30は、特定手段29によっ
て特定された、居住者の正確な行動に基づいて、情報を
選択して提供し、スピーカ13にその情報を出力させ
る。例えば上述したように、特定手段29によって、居
住者がリビングルーム15で長時間にわたってテレビ2
1を視聴していたものと特定された場合、運動不足であ
るので、外に出て体を動かすことを勧める情報を、どの
ような運動をすればよいのかという運動メニューととも
に提供する。なお、情報提供手段30には、提供するた
めの情報が設定されているが、その設定されている情報
の一部が、体を動かすことを勧める情報や、運動メニュ
ーである。例えば運動メニューとしては、特定手段29
によって特定された、居住者が運動をしていない時間の
長さに基づいた複数のメニューが該当し、情報提供手段
30は、居住者が運動をしていない時間の長さに基づい
て、複数のメニューのなかから適当なメニューを選択し
提供する。
【0091】制御手段31は、特定手段29によって特
定された、居住者の正確な行動に基づいて、窓20の開
閉動作を制御する。例えば上述したように、特定手段2
9によって、居住者がリビングルーム15で長時間にわ
たってテレビ21を視聴していたものと特定された場
合、リビングルーム15の喚起が十分でないものと判断
し、窓20を例えば10分間開ける。
【0092】通報手段32は、特定手段29によって特
定された、居住者の正確な行動を、居住者が住んでいる
住宅とは別の住宅内に配置されているスピーカに出力す
る。そうすると、そのスピーカは、正確に特定された居
住者の行動を音声で出力する。したがって、別の住宅内
の居住者は、正確に特定された居住者の行動を知ること
ができる。
【0093】なお、上述した実施の形態2では、特定手
段29は、入力した居住者の行動の検出データと、機器
の動作の検出データに基づいて、居住者がリビングルー
ム15で長時間にわたってテレビ21を視聴していたも
のと特定した場合を例にとって、本発明のケアシステム
の動作を説明した。このように、本発明のケアシステム
の特定手段29は、入力した居住者の行動の検出データ
と、機器の動作の検出データに基づいて、居住者の正確
な行動を特定する手段であって、例えば、居住者の生活
のリズムが乱れていることや、居住者がトイレに頻繁に
行くことや、ソファにうたた寝していることや、居住者
が夜に徘徊していることや、居住者がトイレや風呂場で
転倒していることなどをも特定することができる手段で
ある。
【0094】また、特定手段29が、例えば居住者の生
活のリズムが乱れていることを特定した場合、情報提供
手段30は、設定されている多数の情報のなかから、規
則正しい寝起きを促す情報を選択して提供する。また、
特定手段29が、例えば居住者がトイレに頻繁に行くこ
とを特定した場合、情報提供手段30は、設定されてい
る多数の情報のなかから、糖尿病ではないかといった情
報や、医者にかかることを勧める情報を選択して提供す
る。
【0095】また、特定手段29が、例えば居住者がソ
ファにうたた寝していることを特定した場合、情報提供
手段30は、「風邪ひきますよ」という情報を選択して
提供し、スピーカ13にその情報を音声で出力させると
ともに、制御手段31は、照明機器や空調機を制御し
て、室内を暗くし、また室内の温度を、そのうたた寝し
ている人が風邪を引かないような温度に調整する。ま
た、通報手段32は、居住者がソファにうたた寝してい
るという情報を、住宅とは別の住宅内に配置されている
スピーカに出力する。そうすると、そのスピーカは、正
確に特定された居住者の行動を音声で出力するので、別
の住宅内の居住者は、居住者がソファにうたた寝してい
るということを知ることができ、うたた寝している居住
者に布団を掛けに行くことができる。
【0096】また、特定手段29が、例えば居住者が夜
に徘徊していることや、トイレや風呂場で転倒している
ことを特定した場合、通報手段32は、その旨の情報
を、住宅とは別の住宅内に配置されているスピーカに出
力する。そうすると、そのスピーカは、正確に特定され
た居住者の行動を音声で出力するので、別の住宅内の居
住者は、居住者が夜に徘徊していることや、トイレや風
呂場で転倒していることを知ることができ、それぞれの
場合に応じた対応をとることができる。
【0097】ここまでは、特定手段29は、入力した居
住者の行動の検出データと、機器の動作の検出データに
基づいて、居住者の正確な行動を特定するとしたが、居
住者の生理状態および/または心理状態が検出された検
出データをも入力し、居住者の行動を正確に特定すると
してもよい。その場合、居住者の生理状態および/また
は心理状態を検出することができる第3検出手段が必要
になるが、その第3検出手段として、実施の形態1で説
明した第3検出手段を用いることができる。
【0098】そして、特定手段29が、例えば居住者の
心拍数や血圧が上昇していることを特定すると、情報提
供手段30は、その旨の情報を提供するとともに、医者
にかかることを勧める情報を提供する。このように、居
住者の生理状態および/または心理状態を検出すること
ができる第3検出手段を用いると、高血圧症の中高年者
は健康管理をすることができる。
【0099】また、特定手段29が、例えば居住者が家
にこもりがちであって、心理計測の結果精神的にストレ
スを有していると特定した場合、制御手段31は、ヒー
リング効果のある音楽を出力するようにステレオセット
の動作を制御したり、室内のマイナスイオンを増加させ
るための制御を空調機に対して行う。また、制御手段3
1は、ヒーリング効果のある明るさにするためや、ヒー
リング効果のある匂いを室内に吹き込むために、照明機
器や、匂い発生器機の動作を制御する。
【0100】なお、上述した実施の形態2では、請求項
12〜14の各ケアシステムの第1検出手段の一例とし
て、CCDカメラ1aおよび1b、赤外線センサ2、在
床センサ3、空質センサ4、トイレセンサ5、PIT1
1、および送受信手段12を用いたが、第1検出手段
は、上述したCCDカメラ1や赤外線センサ2に限られ
ない。第1検出手段は、対象者の行動を検出するもので
ありさえすればよい。
【0101】また、上述した実施の形態2では、請求項
12〜14の各ケアシステムの第2検出手段の一例とし
て、窓開閉検出手段6および7、テレビ電源ON/OF
F検出手段8、および冷蔵庫扉開閉検出手段9を用いた
が、第2検出手段は、上述した窓開閉検出手段6やテレ
ビ電源ON/OFF検出手段8に限られない。第2検出
手段は、所定の機器の動作を検出するものでありさえす
ればよい。
【0102】また、上述した実施の形態2では、請求項
13のケアシステムの制御手段の一例として制御手段3
1を用い、その制御手段31は、窓20等の動作を制御
するとしたが、制御手段31は、窓20等の動作の制御
に限らず、特定手段29によって正確に特定された居住
者の行動に基づいて、居住者の住宅に配置されている機
器の動作を制御するものである。
【0103】また、上述した実施の形態2では、通報手
段32は、居住者が住んでいる住宅とは別の住宅内に配
置されており、かつ通報手段32と電話回線で接続され
ているスピーカに、特定手段29によって正確に特定さ
れた居住者の行動を、出力するとしたが、通報手段32
とスピーカとは、電話回線ではなく、電灯線や専用回線
で接続されていてもよい。また、スピーカの代替とし
て、光信号によって、正確に特定された居住者の行動を
表示する表示手段を用いてもよい。
【0104】また、上述した実施の形態2のケアシステ
ムの各構成要素の全部または一部は、ハードウェアであ
ってもよいし、そのハードウェアの該当する機能と同じ
機能を有するソフトウェアであってもよい。
【0105】また、請求項16に示すように、請求項1
2から15のいずれかに記載のケアシステムを備えたこ
とを特徴とするケア住宅も本発明に該当する。
【0106】さらに、請求項18に示すように、請求項
12から15のいずれかに記載のケアシステムの各構成
手段の全部または一部の各機能をコンピュータにより実
現させるためのプログラムを格納したことを特徴とする
プログラム記録媒体も本発明に該当する。
【0107】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、対象者の行動をより正確に検出するため
の行動判定装置を提供することができる。
【0108】また、本発明は、対象者の行動を正確に特
定しその対象者に対してケアを行うケアシステムを提供
することができる。また、本発明は、そのケアシステム
を備えたケア住宅を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の行動判定装置を構成す
る各構成手段が住宅の各場所等に配置された場合の、各
構成手段の配置場所を説明するための図
【図2】本発明の実施の形態1の行動判定装置のブロッ
ク図
【図3】本発明の実施の形態1の行動判定装置の記録手
段23に記録されている第1パターンの一部を示す図
【図4】本発明の実施の形態1の行動判定装置の記録手
段23に記録されている第2パターンの一部を示す図
【図5】本発明の実施の形態1の行動判定装置の判定手
段24の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2のケアシステムのブロッ
ク図
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 赤外線センサ 3 在床センサ 4 空質センサ 5 トイレセンサ 6 窓開閉検出手段 7 窓開閉検出手段 8 テレビ電源ON/OFF検出手段 9 冷蔵庫扉開閉検出手段 10 管理手段 11 PIT 12 送受信手段 13 スピーカ 14 キッチン 15 リビングルーム 16 寝室 17 ベッド 18 トイレ 19 窓 20 窓 21 テレビ 22 冷蔵庫 23 記録手段 24 判定手段 25 出力手段 26 警告送信手段 27 通報手段 28 管理手段 29 特定手段 30 情報提供手段 31 制御手段 32 通報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 茂之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 田中 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−354000(JP,A) 特開 平10−248816(JP,A) 特開 平10−151086(JP,A) 特開 平5−322262(JP,A) 特開 平5−92040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 19/00 - 31/00 A61B 5/11 A61B 5/16

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の対象者の行動を検出する第1検出
    手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記対象者の行動と前記機器の動作との組み合わせのパ
    ターンを、1個または複数個記録している記録手段と、 前記第1検出手段が検出した前記対象者の行動と、前記
    第2検出手段が検出した前記機器の動作と、前記記録手
    段が記録しているパターンとを比較し、前記対象者の行
    動と前記機器の動作との組み合わせが前記パターンのい
    ずれかと実質上一致しているか否かを判定する判定手段
    と、 前記判定手段が判定した判定結果を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする行動判定装置。
  2. 【請求項2】 所定の空間に前記対象者を識別するため
    の電波を送信し、また電波による情報を受信する第1送
    受信手段と、 前記対象者に携帯され、前記第1送受信手段が送信した
    電波を受信して識別番号を電波で送信する第2送受信手
    段とを備え、 前記第1送受信手段は、前記第2送受信手段が送信した
    前記識別番号を受信し、 前記第1検出手段は、前記第1送受信手段が受信した前
    記識別番号を利用して、前記対象者の識別とその人の行
    動を検出することができることを特徴とする請求項1記
    載の行動判定装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段が判定した判定結果にした
    がって、電波によって警告を送信する警告送信手段と、 前記対象者に携帯され、前記電波による前記警告を受信
    する警告受信手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    または2記載の行動判定装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段が判定した判定結果にした
    がって、前記対象者が行動する居住空間に、音声もしく
    は光の信号によって警告を報知する報知手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の行動
    判定装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段が判定した判定結果にした
    がって、前記対象者が行動する居住空間の外部に、電話
    回線もしくは電灯線もしくは専用回線を用いて、警告を
    通報する通報手段を備えたことを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の行動判定装置。
  6. 【請求項6】 前記対象者の生理状態および/または前
    記対象者の心理状態を検出する第3検出手段を備え、 前記パターンは、前記対象者の行動と、前記機器の動作
    と、前記対象者の生理状態および/または前記対象者の
    心理状態との組み合わせのパターンであり、 前記判定手段は、前記対象者の行動と、前記機器の動作
    と、前記対象者の生理状態および/または前記対象者の
    心理状態と、前記記録手段が記録しているパターンとを
    比較し、前記対象者の行動と、前記機器の動作と、前記
    対象者の生理状態および/または前記対象者の心理状態
    との組み合わせが前記パターンのいずれかと実質上一致
    しているか否かを判定することを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれかに記載の行動判定装置。
  7. 【請求項7】 前記第3検出手段は、前記第1送受信手
    段が受信した前記識別番号を利用して、前記対象者の識
    別とその人の生理状態および/または心理状態を検出す
    ることができることを特徴とする請求項6記載の行動判
    定装置。
  8. 【請求項8】 前記対象者に携帯され、所定の情報を送
    受信することができるPIT(パーソナル情報端末)を
    備え、 そのPITは、前記第1検出手段、前記第2送受信手
    段、前記警告受信手段、および前記第3検出手段の全部
    または一部の機能を有することを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれかに記載の行動判定装置。
  9. 【請求項9】 前記PITは、携帯されている前記対象
    者の姿勢、移動状態および活動量の全部または一部を検
    出する機能を有するものであることを特徴とする請求項
    8記載の行動判定装置。
  10. 【請求項10】 前記対象者に携帯され、前記第2送受
    信手段の機能を有するとともに、所定の情報を送受信す
    ることができるPIT(パーソナル情報端末)を備え、 前記第1送受信手段は、住宅内の隣接する部屋の実質上
    隣接部に、もしくは前記住宅内の所定の部屋とその部屋
    に隣接する廊下との実質上隣接部に、設けられ、前記対
    象者が前記隣接する部屋の一方から他方に移動するさい
    に、もしくは前記対象者が前記隣接する部屋と廊下の一
    方から他方に移動するさいに、前記PITが送信した前
    記識別番号を利用して、前記PITが携帯されている対
    象者を識別することを特徴とする請求項2記載の行動判
    定装置。
  11. 【請求項11】 前記PITが行う情報の送受信は、P
    HSシステムの通信形態によって、もしくは数百MHz
    の周波数帯域を用いた特定小電力の通信形態によって、
    行われることを特徴とする請求項8から10のいずれか
    に記載の行動判定装置。
  12. 【請求項12】 所定の対象者の行動を検出する第1検
    出手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記第1検出手段によって検出された前記対象者の行動
    と、前記第2検出手段によって検出された前記機器の動
    作とに基づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特
    定手段と、 前記対象者のケアに関する情報が設定されており、前記
    特定手段が特定した前記対象者の行動に基づいて、前記
    設定されている情報を選択して提供する情報提供手段と
    を備えたことを特徴とするケアシステム。
  13. 【請求項13】 所定の対象者の行動を検出する第1検
    出手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記第1検出手段によって検出された前記対象者の行動
    と、前記第2検出手段によって検出された前記機器の動
    作とに基づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特
    定手段と、 前記特定手段が特定した前記対象者の行動に基づいて、
    所定の機器の動作を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とするケアシステム。
  14. 【請求項14】 所定の対象者の行動を検出する第1検
    出手段と、 所定の機器の動作を検出する第2検出手段と、 前記第1検出手段によって検出された前記対象者の行動
    と、前記第2検出手段によって検出された前記機器の動
    作とに基づいて、前記対象者の行動を正確に特定する特
    定手段と、 前記特定手段が特定した前記対象者の行動を通報する通
    報手段とを備えたことを特徴とするケアシステム。
  15. 【請求項15】 前記対象者の生理状態および/または
    前記対象者の心理状態を検出する第3検出手段を備え、 前記特定手段は、前記第3検出手段が検出した、前記対
    象者の生理状態および/または前記対象者の心理状態を
    も利用して、前記対象者の行動を正確に特定することを
    特徴とする請求項12から14のいずれかに記載のケア
    システム。
  16. 【請求項16】 請求項12から15のいずれかに記載
    のケアシステムを備えたことを特徴とするケア住宅。
  17. 【請求項17】 請求項1から7のいずれかに記載の行
    動判定装置の各構成手段の機能をコンピュータにより実
    現させるためのプログラムを格納したことを特徴とする
    プログラム記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項12から15のいずれかに記載
    のケアシステムの各構成手段の機能をコンピュータによ
    り実現させるためのプログラムを格納したことを特徴と
    するプログラム記録媒体。
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