JP3458980B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP3458980B2
JP3458980B2 JP30224894A JP30224894A JP3458980B2 JP 3458980 B2 JP3458980 B2 JP 3458980B2 JP 30224894 A JP30224894 A JP 30224894A JP 30224894 A JP30224894 A JP 30224894A JP 3458980 B2 JP3458980 B2 JP 3458980B2
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane
    • G02B26/126Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane including curved mirrors

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置は「被走査面上に光スポット
として集光する光束を走査して画像記録を行う装置」で
あり、デジタル複写機や光プリンター等に関連して広く
知られている。
【0003】光走査装置も近来は記録画質の高品質化が
強く要請され、特に記録画像の高解像度が求められ「4
00dpi以上の記録密度」が普通になってきている。
【0004】記録密度を高めるためには被走査面上に集
光する光スポットの「スポット径」が小さくなければな
らないことは言うまでもないが、安定した高品質の記録
画像を実現するためには、スポット径が設計値に対して
大きく「ばらつかない」こと、さらにはスポット径が
「光スポットの像高により大きく変動しない」ことが必
要である。
【0005】スポット径は、主走査方向に関しては、そ
の大きさが変動したりばらついたりしても、1画素を記
録するための信号の印加時間を電気的に調整することに
より補正が可能であるが、副走査方向に就いてはこのよ
うな補正が困難であるため、特に副走査方向におけるス
ポット径のばらつきや変動が有効に抑えられねばならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、光束を被走査面上に
光スポットとして集光するための光学系が、結像作用を
持つ反射結像素子を有する光走査装置において、副走査
方向のスポット径の設計値に対するばらつきを有効に軽
減できる新規な光走査装置の提供を目的とする(請求項
1〜3)。
【0007】この発明の別の目的は、副走査方向のスポ
ット径の設計値に対するばらつきを有効に軽減できると
ともに、光スポットの像高による副走査方向のスポット
径の変動を有効に軽減できる新規な光走査装置の提供に
ある(請求項2)。
【0008】この発明の他の目的は、副走査方向のスポ
ット径の設計値に対するばらつきおよび/または光スポ
ットの像高による副走査方向のスポット径の変動を有効
に軽減でき、なおかつ光利用効率のよい光走査装置の提
供にある(請求項3)。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の「光走査装
置」は「光源からの光束の光束周辺部の光をアパーチュ
アにより遮光したのち、主走査対応方向に長い線像に結
像させ、線像の近傍に偏向反射面を持つ光偏向器により
等角速度的に偏向させ、偏向光束を反射結像素子により
反射させ、長尺レンズを介して被走査面に光スポットと
して集光させて等速的な光走査を行う光走査装置」であ
る。
【0010】「光源」は、一般にレーザー光源であり、
半導体レーザーを光源とするものが好適である。
【0011】「アパーチュア」は、被走査面上に形成さ
れる光スポットの形状を調整するために用いられる。
【0012】「光偏向器」としては回転多面鏡や回転2
面鏡、回転1面鏡等を利用できる。
【0013】光スポットの「像高が0」となる状態にお
いて、光源から被走査面に到る光路を直線的に展開した
「仮想的な光路」を想定し、この仮想的な光路の上で主
・副走査方向に平行的に対応する方向をそれぞれ「主走
査対応方向」・「副走査対応方向」と称する。
【0014】「反射結像素子」は、回転対称な反射面を
有し「反射光束を主走査対応方向において被走査面上に
集光させる機能」を持つ。
【0015】「長尺レンズ」は、入射面が「樽型トロイ
ダル面」、射出面が「ノーマルトロイダル面」であり、
反射結像素子と共同して「線像の結像位置と被走査面と
を副走査対応方向において実質的な共役関係とする」機
能を持つ。
【0016】反射結像素子と長尺レンズとによる共役関
係の共役倍率(横倍率)を、光スポットの像高:0に対
してm0とするとき、m0は条件: (1) 1>m0>0.35 を満足する(請求項1)。
【0017】請求項2記載の発明の光走査装置は、請求
項1記載の光走査装置の構成に加えて、反射結像素子と
長尺レンズとによる共役関係の共役倍率を、光スポット
の像高:0に対してm0、像高:Hに対してm(H)とす
るとき、m0,m(H)が条件: (2) m(H)/m0<1.1 を満足することを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明の光走査装置は、請求
項1または2記載の光走査装置の構成に加え、像高:0
の光スポットを被走査面上に形成する偏向光束の、反射
結像素子への入射方向と、反射結像素子による反射方向
との成す角をθとするとき、θが条件: (3) θ<8度 を満足することを特徴とする。
【0019】請求項1または2または3記載の光走査装
置において、反射結像素子の反射面形状は通常の球面に
限らず「共軸非球面」であることもできる(請求項
4)。
【0020】また、請求項1または2または3または4
記載の光走査装置において、長尺レンズの入射側の樽型
トロイダル面は、通常の樽型トロイダル面のみならず
「非球面樽型トロイダル面」とすることができる(請求
項5)。
【0021】また、光源からアパーチュアに入射する光
束は、平行光束としてもよいし集光性の光束としても良
いが、「発散性の光束」としてもよい(請求項6)。
【0022】
【作用】図1は、この発明を適用できる光走査装置の典
型例を用部のみ略示している。
【0023】半導体レーザーであるレーザー光源1から
射出したレーザー光束は、レーザー光源1とともに「光
源」を構成するカップリングレンズ2により発散性を抑
えられ、平行光束あるいは集光光束または射出当初より
も弱い発散光束となってアパーチュア3に入射して光束
周辺部を遮光され、シリンダレンズ4により副走査対応
方向にのみ集光され、「光偏向器」である回転多面鏡5
の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い「線像」とし
て結像する。
【0024】偏向反射面による反射光束は、回転多面鏡
5の等速回転により等角速度的に偏向する「偏向光束」
となり、反射結像素子6に入射し、反射されると長尺レ
ンズ7を介してドラム状の感光体8上に光スポットとし
て集光し、感光体8を等速的に光走査する。「被走査
面」は感光体8に接触する仮想的な平面である。
【0025】反射結像素子6は「光軸の回りに回転対称
な反射面」を有し、反射光束を主走査対応方向において
被走査面上に集光させる機能を持ち、長尺レンズ7は、
入射面が「樽型トロイダル面」、射出面が「ノーマルト
ロイダル面」であり、反射結像素子6と共同して上記線
像の結像位置と被走査面とを副走査対応方向において
「実質的な共役関係」とする機能を持つ。
【0026】上記共役関係における「共役倍率」は、結
像としての光スポットの像高により若干異なる。
【0027】「スポット径」は、設計上は「偏向光束の
結像位置に於ける光束径」であり、この結像位置が被走
査面から光束光軸方向へずれることによりスポット径が
設計値からずれることになる。
【0028】このような「結像位置のずれ」は、光学素
子の加工誤差や組付け誤差に起因して生じるし、光学素
子のなかに「プラスチック素材」のものがあると、温度
や湿度の影響によるプラスチック光学系の形状変化や屈
折率変化によっても生じる。このような「結像位置のず
れ」がスポット径の「ばらつき」の原因となる。
【0029】「像高:0」における共役倍率:m0
「m0<1」とすると、光学素子の加工誤差や組付け誤
差あるいは温・湿度の影響による副走査方向のスポット
径の「ばらつき」を有効に抑えることができる。
【0030】m0>1であると「縦倍率(m0 2)」が大
きくなり、ばらつきを生じさせる原因に応じて、結像位
置が光束光軸方向へ大きくずれるため、ばらつき自体も
大きくなるのである。
【0031】上記共役倍率:m0は長尺レンズ7の光軸
方向の位置により変化し、長尺レンズ7が被走査面に近
いほど小さくなる。
【0032】m0<1のとき、レーザー光源1の位置を
「光学ハウジングのコンパクト化を考慮した通常の位
置」にすると、アパーチャ3による「回折」の影響で、
副走査方向のスポット径は、1例として図2(b)に
「破線」で示す如く、像面(デフォーカス量を表す横軸
における座標:0の位置;デフォーカス量が0で被走査
面上に偏向光束が結像している)の前後で非対称にな
る。
【0033】この「非対称の程度」は、レーザー光源1
の位置を一定とすると、m0の値が小さいほど顕著にな
る。
【0034】記録密度が400dpi以上の場合、副走
査方向におけるスポット径の「ばらつき」の許容範囲
は、設計上のスポット径に対し「±10%以内」であ
る。
【0035】図2(b)において、横軸に平行な3本の
直線のうち、直線b−0は、副走査方向におけるスポッ
ト径の設計値:85μmを表わし、直線b−1,b−2
の間が設計値に対し「±10%以内」の領域(スポット
径のばらつきの許容範囲)である。
【0036】図2(b)において、スポット径が上記許
容領域内にある「デフォーカス量の範囲」は、走査光束
の「深度範囲」とみなすことができ、前述の「結像位置
のずれ」の範囲がこの深度範囲内に収まっていれば、ず
れがあっても副走査方向のスポット径は許容範囲内にあ
り、適正な光走査が可能である。
【0037】「光走査の有効長さ」が200mm以上の
光走査装置の場合には、上記「結像位置のずれ」は最大
で4mm程度を見込む必要がある。
【0038】条件(1)を満足することにより、最大で
4mm程度のずれに対応できる深度範囲が可能になる。
【0039】主・副走査方向におけるスポット径はま
た、光スポットの「像高」によっても変動する。「像高
によるスポット径の変動」は、収差の影響と共役倍率の
像高による変動の影響により生じる。
【0040】ここで像高:Hにおける前記共役倍率:m
(H)は、偏向光束の偏向点に結像した線像の副走査対応
方向における大きさ:yと、像高:Hの位置における幾
何光学的像の副走査方向における大きさ:y’の比とし
て、m(H)=y’/yで定義される。
【0041】条件(2)は「m(H)/m0<1.1」即
ち、像高による共役倍率の変動が10%を超えないこと
を規定し、この条件を満足することにより、共役倍率の
像高に応じた変動に拘らず、副走査方向におけるスポッ
ト径の像高に伴う変動を小さくおさえることができる。
【0042】図1の光走査装置では、反射結像素子6を
副走査対応方向に傾けるかシフトすることにより、反射
結像素子6における入射光束と反射光束の方向を副走査
対応方向において分離している。
【0043】このような「分離」を行わない場合には、
反射結像素子6による反射光束が光偏向器に「ケラレ」
て被走査面に到達しないという事態が発生する。これを
避けるためには、光偏向器5と反射結像素子6との間に
ハーフミラーのような光束分離手段を設ければ良いが、
このようにすると被走査面に到達する光量が著しく低下
するため「光利用効率」が低い。
【0044】図1に示すように、反射結像素子6を傾け
るかシフトして、入射光と反射光の方向を副走査対応方
向に於いて分離すれば光利用効率は高いし、光学素子配
置のレイアウトも容易である。
【0045】しかし、反射結像素子6の傾き角あるいは
シフト量を大きくしすぎると「軸外コマ収差」が大きく
なり、像高の大きいところで副走査方向のスポット径が
大きくなり、像高による副走査方向のスポット径の変動
が大きくなる。
【0046】条件(3)は、このような軸外コマ収差に
起因する、スポット径変動を有効に抑え、良好な光走査
を可能とする条件である。
【0047】
【実施例】以下、図1に示す光装置例に即して、具体的
な実施例を説明する。
【0048】以下に挙げる3つの実施例において、反射
結像素子6は、その反射面が「共軸非球面」であり(請
求項4)、長尺レンズ7の入射側の樽型トロイダル面は
「非球面樽型トロイダル面」である(請求項5)。また
光源からの光束即ち、カップリングレンズ2から射出す
る光束は「発散性の光束」である(請求項6)。
【0049】アパーチュア3の開口幅を主・副走査対応
方向に就きそれぞれAx,Ay、アパーチュア3からシリ
ンダレンズ4の入射面までの距離をd0、シリンダレン
ズ4の射出面から回転多面鏡5の偏向反射面までの距離
をd1、偏向反射面から反射結像素子6までの距離を
2、反射結像素子6から長尺レンズ7の入射面までの
距離をd3、長尺レンズ7の射出面から被走査面までの
距離をd4とする。
【0050】シリンダレンズ4の、入射面(光源側面)
の副走査対応方向の曲率半径をr、レンズ厚をD1、材
質の屈折率をn0とする。また偏向光束による被走査面
の最大走査幅をLとする。
【0051】反射結像素子7の「共軸非球面」は、光軸
方向にX座標、光軸直交方向にY座標を取るとき、光軸
上の曲率半径:R、円錐定数:K、高次の非球面係数:
A,B,C,Dを用いて、 X=(1/R)Y2/[1+√{1−(1+K)(Y/R)2}] +A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10 で表わされる曲線を光軸の周りに回転して得られる曲面
であり、光軸上の曲率半径:R、円錐定数:K、非球面
係数:A,B,C,Dを与えて形状を特定する。
【0052】また長尺レンズ7は、射出側の面が主走査
対応方向に関する曲率半径:r2m、副走査対応方向に関
する曲率半径:r2sを持つ「ノーマルトロイダル面」で
あり、入射側の面は「光軸方向の座標x、主走査対応方
向に関する中心曲率:r1m、円錐定数:k、中心から主
走査対応方向に計った距離:h、高次の非球面係数:
a,b,c,dを用いて、 x=(1/r1m)h2/[1+√{1−(1+k)(h/r1m2}] +a・h4+b・h6+c・h8+d・h10 で表わされる曲線を、主走査対応方向に平行で、中心か
ら距離:r1s離れた直線の周りに回転して得られる面」
であり、r1m,r1s,k,a,b,c,dを与えて形状
を特定する。長尺レンズ7の光軸上の肉厚はd5、材質
の屈折率はnで表す。また上記各量における長さの単位
は「mm」である。
【0053】実施例1 Ax:3.14,Ay:1.12、d0:10、d1:16
7、d2:114.4、d3:118.9、d4:93.
0、r:64.5、D1:3.0、n0:1.511、
R:−370.6、K:−1.502、A:5.174
E−10、B:−2.319E−14、C:−5.07
5E−18、D:1.896E−22、r1m:−70
0、k:−1.374、a:4.221E−9、b:−
1.958E−13、c:4.248E−18、d:−
1.265E−22、r1s:−57.4、r2m:−78
0、r2s;−25.2、d5:3.0、n:1.57
2、L:297
【0054】この実施例において、m0は0.57であ
り、デフォーカス量(走査光束の結像位置と被走査面と
のずれ)とスポット径との関係は、図2(a),(b)
に示す通りである。
【0055】図から明らかなように、スポット径は主走
査方向に関しては(a)に示すように、像高:0および
最大像高:148.5mmにおいて十分な深度範囲(略
8mm)を有しており、問題としている副走査方向に就
いても十分な深度範囲(最小となる最大像高:148.
5mmにおいても7mm)を有している。
【0056】実施例2 Ax:3.04,Ay:0.44、d0:84.9、d1
72.1、d2:113.1、d3:151.9、d4
59.5、r:47.5、D1:3.0、n0:1.51
1、R:−370.6、K:−1.63、A:3.56
1E−10、B:−4.579E−14、C:−3.7
02E−18、D:1.695E−22、r1m:−62
8、k:−0.254、a:6.239E−9、b:−
2.137E−13、c:1.434E−18、d:−
3.627E−23、r1s:−52.5、r2m:−70
0、r2s;−19.9、d5:3.0、n:1.57
2、L:297
【0057】この実施例においてm0は0.37であ
り、主・副走査方向のデフォーカス量とスポット径との
関係は図3(a),(b)に示す通りである。
【0058】図から明らかなように、スポット径は主走
査方向に関しては(a)に示すように、像高:0および
最大像高:148.5mmにおいて十分な深度範囲(略
7mm)を有しており、問題としている副走査方向に就
いても十分な深度範囲(最小となる最大像高:148.
5mmにおいても略5mm)を有している。
【0059】図2(b)と図3(b)の比較から、副走
査方向のスポット径の深度範囲は、m0が小さくなると
狭まる傾向があることが分かる。
【0060】条件(1)の下限である「0.35」より
0が小さくなると、深度範囲として必要な4mmを確
保することが困難になるのである。
【0061】m0が0.35より小さくなっても、アパ
ーチュア3と偏向反射面の間隔を拡げることにより深度
範囲を拡げることは可能であるが、このようにすると光
走査装置をコンパクトに構成することが困難になるので
実際的でない。
【0062】図2と図3の各(b)図を比較すると明ら
かなように、共役倍率:m0がより小さい図3(b)に
おいては、像高:0に於ける副走査方向のスポット径
(破線)と、最大像高:148.5mmにおけるスポッ
ト径(実線)との「差」が、実施例1に関する図2
(b)よりも拡大していることが分かる。
【0063】このことは、実施例2においては、副走査
方向のスポット径の像高による変動幅が、実施例1の場
合よりも大きいことを意味する。像高によるスポット径
変動が大きいと、記録画像の解像力が光スポットの像高
とともに大きく変化するので、スポット径のこのような
変動幅差はできるだけ小さくするのが望ましい。
【0064】実施例1に関しては、m0=0.574、
m(H=148.5)=0.595であり、共役倍率は
像高と供に単調に増加しているから、条件(2)のパラ
メータ:m(H)/m0の値は最大で1.037であり、
条件(2)を満足している。副走査方向におけるスポッ
ト径の変動は最大で6.1μmと小さいから良好な光走
査が可能である。即ち、実施例1は請求項1および2の
発明の実施例になっている。
【0065】実施例2に就いてみると、m0=0.3
7、m(H=148.5)=0.41であり、共役倍率
は像高と供に単調に増加しているから、条件(2)のパ
ラメータ:m(H)/m0の値は最大で1.11であり、
条件(2)を満足しない。
【0066】副走査方向におけるスポット径の変動は最
大で11.7μmとやや大きい。
【0067】このため、実施例2は、副走査方向のスポ
ット径の像高に伴う変化の特性としては実施例1に劣っ
ている。
【0068】実施例1は上述のように、有効走査領域に
わたって副走査方向のスポット径の深度領域が広く、像
高に伴う上記スポット径の変動も少ない。
【0069】実施例1において、像高:0の光スポット
を被走査面上に形成する偏向光束の、反射結像素子6へ
の入射方向と反射結像素子6による反射方向との成す
角:θは「7度」であり、上記の如く良好な光走査が可
能であるが、上記角:θが8度より大きくなると、前述
の如く軸外コマ収差が像高と供に増大してスポット径を
大きくするため、副走査方向のスポット径の像高に伴う
変動が大きくなりすぎて、良好な光走査を行うことがで
きなくなってしまう。
【0070】実施例3 Ax:3.07,Ay:1.05、d0:41.0、d1
136.1、d2:114.4、d3:118.3、
4:93.0、r:64.5、D1:3.0、n0
1.511、R:−370.7、K:−1.58、A:
7.124E−10、B:−9.415E−14、C:
2.309E−18、D:−7.138E−23、
1m:−700、k:−1.374、a:4.221E
−9、b:−1.958E−13、c:4.248E−
18、d:−1.265E−22、r1s:−57.3、
2m:−780、r2s;−25.1、d5:3.0、
n:1.572、L:297
【0071】この実施例においてm0は0.57であ
り、主・副走査方向におけるデフォーカス量とスポット
径との関係は図4(a),(b)に示す通りである。
【0072】図から明らかなようにスポット径は主走査
方向に関しては(a)に示すように像高:0および最大
像高:148.5mmにおいて十分な深度範囲(略8m
m)を有しており、問題としている副走査方向に就いて
も十分な深度範囲(最小となる最大像高:148.5m
mにおいても略8mm)を有している。
【0073】反射結像素子の傾きに関する上記角:θは
「4.9度」である。角:θを小さくしたので、副走査
方向のスポット径の像高による変動は「4μm以下」と
極めて小さく、極めて良好な光走査が可能になる。
【0074】因みに、この実施例3において条件(1)
における共役倍率:m0は0.57、条件(2)におけ
るパラメータ:m(H)/m0は1.04であり、条件
(1),(2)ともに満足している。
【0075】実施例3では、反射結像素子6の傾け角を
小さく設定しているので、軸外コマ収差が有効に抑えら
れ、像高による副走査対応方向のスポット径変動が極め
て小さく抑えられているのである。
【0076】なお、因に、上記実施例1〜3におけるス
ポット径の設計値は、主走査方向に就き:69μm(図
2〜4の(a)における直線a−0)、副走査方向に就
き:85μm(図2〜4の(b)における直線b−
0)、図2〜4の(a)における直線a−1,a−2は
主走査方向におけるスポット径のばらつきの許容範囲の
下限および上限を示す。
【0077】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な光走査装置を提供できる。この発明の光走査装
置は上記の如き構成となっているので、副走査方向のス
ポット径の設計値に対するばらつきを有効に軽減できる
(請求項1〜6)。
【0078】請求項2記載の発明の光走査装置は、上記
の如き構成となっているから、副走査方向のスポット径
の設計値に対するばらつきを有効に軽減できるととも
に、光スポットの像高による副走査方向のスポット径の
変動を有効に軽減できる。
【0079】請求項3記載の光走査装置は上記の如き構
成となっているから、副走査方向のスポット径の設計値
に対するばらつきおよび/または光スポットの像高によ
る副走査方向のスポット径の変動を有効に軽減でき、な
おかつ光利用効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用可能な光走査装置の1例を用部
のみ示す斜視図である。
【図2】実施例1に関する、デフォーカス量と主・副走
査方向のスポット径の関係を示す図である。
【図3】実施例2に関する、デフォーカス量と主・副走
査方向のスポット径の関係を示す図である。
【図4】実施例3に関する、デフォーカス量と主・副走
査方向のスポット径の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザー光源 2 カップリングレンズ 3 アパーチュア 4 シリンダレンズ 5 光偏向器 6 反射結像素子 7 長尺レンズ 8 感光体

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光束の光束周辺部の光をアパー
    チュアにより遮光したのち、主走査対応方向に長い線像
    に結像させ、上記線像の近傍に偏向反射面を持つ光偏向
    器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を反射結像素
    子により反射させ、長尺レンズを介して被走査面に光ス
    ポットとして集光させて等速的な光走査を行う光走査装
    置において、 反射結像素子は回転対称な反射面を有し、反射光束を主
    走査対応方向において被走査面上に集光させる機能を持
    ち、 上記長尺レンズは、入射面が樽型トロイダル面、射出面
    がノーマルトロイダル面であり、上記反射結像素子と共
    同して上記線像の結像位置と被走査面とを副走査対応方
    向において実質的な共役関係とする機能を持ち、 上記反射結像素子と長尺レンズとによる上記共役関係の
    共役倍率を、光スポットの像高:0に対してm0とする
    とき、m0が条件: (1) 1>m0>0.35 を満足することを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光走査装置において、 反射結像素子と長尺レンズとによる共役関係の共役倍率
    を、光スポットの像高:0に対してm0、像高:Hに対
    してm(H)とするとき、m0,m(H)が条件: (2) m(H)/m0<1.1 を満足することを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光走査装置におい
    て、 像高:0の光スポットを被走査面上に形成する偏向光束
    の、反射結像素子への入射方向と、上記反射結像素子に
    よる反射方向との成す角をθとするとき、θが条件: (3) θ<8度 を満足することを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の光走査装
    置において、 反射結像素子の反射面形状が共軸非球面であることを特
    徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    光走査装置において、 長尺レンズの入射側の樽型トロイダル面が非球面樽型ト
    ロイダル面であることを特徴とする光走査装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5記載の光走査装置において、 光源からの光束が発散性の光束であることを特徴とする
    光走査装置。
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