JP3400581B2 - 光走査装置 - Google Patents
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Description
として集光する光束を走査して画像記録を行う装置」で
あり、デジタル複写機や光プリンター等に関連して広く
知られている。
強く要請され、特に記録画像の高解像度が求められ「4
00dpi以上の記録密度」が普通になってきている。
集光する光スポットのスポット径が小さくなければなら
ないことは言うまでもないが、安定した高品質の記録画
像を実現するためには、光スポット径が設計値に対して
大きく「ばらつかない」こと、さらにはスポット径が
「光スポットの像高により大きく変動しない」ことが必
要である。
の大きさが変動したりばらついたりしても、1画素を記
録するための信号の印加時間を電気的に調整することに
より補正が可能であるが、副走査方向に就いてはこのよ
うな補正が困難であるため、特に「副走査方向における
スポット径」のばらつきや変動が有効に抑えられねばな
らない。
情に鑑みてなされたものであって、光束を被走査面上に
光スポットとして集光するための光学系が、結像作用を
持つ反射結像素子を有する光走査装置において、副走査
方向のスポット径の設計値に対するばらつきを有効に軽
減できる新規な光走査装置の提供を目的とする(請求項
1〜8)。
「光源からの光束の光束周辺部の光をアパーチュアによ
り遮光したのち、シリンダレンズにより主走査対応方向
に長い線像に結像させ、上記線像の近傍に偏向反射面を
持つ光偏向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を
反射結像素子により反射させ、長尺レンズを介して被走
査面に光スポットとして集光させて等速的な光走査を行
う装置」である。
高:0の位置にあるときに、光源から被走査面に到る光
路を直線的に展開した仮想的な光路上で主走査方向と平
行的に対応する方向であり、上記仮想的な光路上で副走
査方向と平行的に対応する方向を「副走査対応方向」と
呼ぶ。
し、反射光束を主走査対応方向において被走査面上に集
光させる機能を持つ。
ル面、射出面がノーマルトロイダル面であり、反射結像
素子と共同して上記線像の結像位置と被走査面とを副走
査対応方向において実質的な共役関係とする機能を持
つ。
しては反射結像素子の作用により、また副走査対応方向
に関しては反射結像素子と長尺レンズとの作用により被
走査面上に集光することになる。
が、副走査対応方向にティルト角を持ち、且つ、副走査
対応方向にシフトし、像高:0の位置に光スポットを結
像させる偏向光束の主光線の反射結像素子による反射光
線の傾く方向が、ティルト角による傾きとシフトによる
傾きとで同じ方向となるように、ティルト角とシフト量
とが設定されている」ことを特徴とする。
が、副走査対応方向に所定のティルト角を持ち、像高:
0の光スポットを結像する偏向光束の主光線の上記長尺
レンズの入射側面への入射高さをξ、反射結像素子の焦
点距離をfとするとき、これらξ,fが条件: (1) ξ/f<1.7×10~2 を満足するように長尺レンズを配備する」ことを特徴と
する。
も、「反射結像素子を副走査対応方向にシフトさせ、像
高:0の位置に光スポットを結像させる偏向光束の主光
線の反射結像素子による反射光線の傾く方向が、ティル
ト角による傾きとシフトによる傾きとで同じ方向となる
ように、ティルト角とシフト量とを設定する」ことがで
きる(請求項3)。
おいては、「光源側からの光束を主走査対応方向に長い
線像に結像させるためのシリンダレンズを、副走査対応
方向において位置調整可能とする」ことができる(請求
項4)。
光走査装置において、「像高:0の光スポットを被走査
面上に形成する偏向光束の、反射結像素子への入射方向
と、反射結像素子による反射方向との成す角をθとする
とき、θが条件: (2) θ<8度 を満足するようにティルト角を設定する」のが好ましい
(請求項5)。
5記載の光走査装置において、反射結像素子の反射面形
状は「共軸非球面」であることができる(請求項6)。
また、請求項1または2または3または4または5また
は6記載の光走査装置において、長尺レンズの入射側の
樽型トロイダル面を「非球面樽型トロイダル面」とする
ことができる(請求項7)。
において、アパーチュアに入射する光源側からの光束は
平行光束もしくは集束性の光束でも良いが「発散性の光
束」とすることもできる(請求項8)。
置の典型例を示している。
射出したレーザー光束は、レーザー光源1とともに「光
源」を構成するカップリングレンズ2により発散性を抑
えられ、平行光束あるいは集光光束または射出当初より
も弱い発散光束となってアパーチュア3に入射して光束
周辺部を遮光され、シリンダレンズ4により副走査対応
方向にのみ集光され、「光偏向器」である回転多面鏡5
の偏向反射面近傍に主走査対応方向に長い「線像」とし
て結像する。
5の等速回転により等角速度的に偏向する「偏向光束」
となり、反射結像素子6に入射し、反射されると長尺レ
ンズ7を介してドラム状の感光体8上に光スポットとし
て集光し、感光体8を等速的に光走査する。「被走査
面」は感光体8に接する仮想的な平面である。
な反射面」を有し、反射光束を主走査対応方向において
被走査面上に集光させる機能を持ち、長尺レンズ7は、
入射面が「樽型トロイダル面」、射出面が「ノーマルト
ロイダル面」であり、反射結像素子6と共同して上記線
像の結像位置と被走査面とを副走査対応方向において
「実質的な共役関係」とする機能を持つ。
結像位置に於ける光束径」であり、この結像位置が被走
査面から光束光軸方向へずれることによりスポット径が
設計値からずれることになる。
子の加工誤差や組付け誤差に起因して生じるし、光学素
子のなかに「プラスチック素材」のものがあると、温度
や湿度の影響によるプラスチック光学系の形状変化や屈
折率変化によっても生じる。このような「結像位置のず
れ」がスポット径の「ばらつき」の原因となる。
走査対応方向における共役関係の共役倍率を、光スポッ
トの像高:0に対してm0とするとき、m0が条件: (A) 1>m0>0.35 を満足させると、光学素子の加工誤差や組付け誤差ある
いは温・湿度の影響による副走査方向のスポット径の
「ばらつき」を有効に抑えることができるので、この発
明においても、上記条件(A)を充足するようにするこ
とが望ましい。
5は、アパーチュア3による「回折の影響」により定ま
るものである。
は、反射結像素子6による反射光束が光偏向器のある側
に向かうので、上記反射光束が光偏向器により被走査面
に対して「ケラレ」ないようにする必要があり、通常
は、図2に示すように反射結像素子6にティルト角:β
0を与えることにより、反射結像素子6からの反射光束
が入射光束に対して副走査対応方向において角:θをな
すようにして、反射光束の方向を入射光束の方向から分
離している。
採用した場合の、光学系の具体的なデータの例を挙げ
る。
方向に就きそれぞれAx,Ay、アパーチュア3からシリ
ンダレンズ4の入射面までの距離をd0、シリンダレン
ズ4の射出面から回転多面鏡5の偏向反射面までの距離
をd1、偏向反射面から反射結像素子6までの距離を
d2、反射結像素子6から長尺レンズ7の入射面までの
距離をd3、長尺レンズ7の射出面から被走査面までの
距離をd4とする。
の副走査対応方向の曲率半径をr、レンズ厚をD1、材
質の屈折率をn0とする。また偏向光束による被走査面
の最大走査幅をLとする。なお、カップリングレンズ2
から射出する光束は発散性の光束である。
光軸方向にX座標、光軸直交方向にY座標を取るとき、
光軸上の曲率半径:R、円錐定数:K、高次の非球面係
数:A,B,C,Dを用いて、 X=(1/R)Y2/[1+√{1−(1+K)(Y/
R)2}]+A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10 で表わされる曲線を光軸の周りに回転して得られる曲面
であり、光軸上の曲率半径:R、円錐定数:K、非球面
係数:A,B,C,Dにより形状が特定される。
方向に関する曲率半径:r2m、副走査対応方向に関する
曲率半径:r2sを持つ「ノーマルトロイダル面」であ
り、入射側の面は「光軸方向の座標x、主走査対応方向
に関する中心曲率:r1m、円錐定数:k、中心から主走
査対応方向に計った距離:h、高次の非球面係数:a,
b,c,dを用いて、 x=(1/r1m)h2/[1+√{1−(1+k)(h
/r1m)2}]+a・h4+b・h6+c・h8+d・h10 で表わされる曲線を、主走査対応方向に平行で、中心か
ら距離:r1s離れた直線の周りに回転して得られる面」
であり、r1m,r1s,k,a,b,c,dにより形状が
特定される。長尺レンズ7の光軸上の肉厚はd5、材質
の屈折率はnで表す。また上記各量における長さの単位
は「mm」である。
3.5,d1:136.8、d2:115.2、d3:1
18.3、d4:93.0、r:64.5、D1:3.
0、n0:1.511、R:−370.6、K:−1.
502、A:5.174E−10、B:−2.319E
−14、C:−5.075E−18、D:1.896E
−22、r1m:−700、k:−1.374、a:4.
221E−9、b:−1.958E−13、c:4.2
48E−18、d:−1.265E−22、r1s:−5
8.0、r2m:−780、r2s;−25.3、d5:
3.0、n:1.572、L:297,β0=3.5
度,θ=7度 。
m0は0.57であり、デフォーカス量(走査光束の結
像位置と被走査面とのずれ)と副走査方向のスポット径
との関係は図3に示す通りである。
70μmであり、副走査方向におけるスポット径の変動
の許容域は設計値±10%の範囲であり、図3に示すよ
うに63μm(下限)と77μm(上限)の間であり、
副走査方向のスポット径がこの許容域内にあれば「設計
でねらいとする光走査」を実質的に実現することができ
る。
上記許容領域内にある「デフォーカス量の範囲」は、走
査光束の「深度範囲」とみなすことができ、前述の「結
像位置のずれ」の範囲がこの深度範囲内に収まっていれ
ば、ずれがあっても副走査方向のスポット径は許容範囲
内にあり、適正な光走査が可能である。
上の光走査装置の場合、上記「結像位置のずれ」は最大
で4mm程度を見込む必要がある。
ては、上記深度範囲は略8mmあり深度範囲として十分
であるが、像高:148.5mmの位置では3.7mm
であり、若干不足ぎみであり、組立て誤差や温度変化の
影響により、「結像位置のずれ」が4mm程度になった
ときには、像高の高い部分で副走査方向のスポット径が
許容域を越え、良好な光走査ができなくなる可能性があ
る。
に、反射結像素子6にティルト角:βとともに、副走査
対応方向の「シフト」としてシフト量:Zを与え、像
高:0の位置に光スポットを結像させる偏向光束の主光
線の反射結像素子による反射光線の傾く方向が、ティル
ト角による傾きとシフトによる傾きとで同じ方向となる
ようにティルト角:βとシフト量:Zとを設定すると、
有効走査領域を通じて、副走査方向のスポット径の深度
範囲を良好にすることができる。
βは時計周りに(+)、シフト量:Zは図の上方へ向か
って(+)であり、ティルト角:βとシフト量:Zが同
符号のとき、反射結像素子6による反射光束の傾きが同
じ方向になる。
により反射光束と入射光束との光束分離を行うと、長尺
レンズ7への入射位置は、偏向角に応じて、即ち像高に
応じて副走査対応方向に変位することになる。
ンズの入射面に対して曲線を描くような場合、光学素子
の組み付け誤差や加工誤差の影響で、上記曲線が上記入
射面に対し副走査対応方向に平行移動的に変動しやす
く、このような変動があると、副走査対応方向の像面湾
曲が変動し、これが光スポットの副走査方向のスポット
径に影響を与える。
(1)を満足する範囲内に長尺レンズを配備することに
より、上記像面湾曲の変動を有効に軽減させることがで
きる。
ンダレンズを副走査対応方向に位置調整可能である」よ
うにすると、上記長尺レンズの配備位置と組み合わせる
ことにより、光学素子の加工誤差や組み付け誤差に起因
する前記「副走査対応方向の像面湾曲の変動」を有効に
補正することができる。
と入射光束との光束分離を行う場合、ティルト角をあま
り大きくすると、入射光束と反射光束とが副走査対応方
向に於いて成す前記角:θが大きくなる。角:θが大き
くなると、軸外コマ収差の影響により、像高による副走
査方向のスポット径の変動が大きくなる。
は、このような軸外コマ収差に起因する、スポット径変
動を有効に抑え、良好な光走査を可能とする条件であ
る。
結像素子6は、その反射面が「共軸非球面」であり(請
求項6)、長尺レンズ7の入射側の樽型トロイダル面は
「非球面樽型トロイダル面」である(請求項7)。また
光源からの光束即ち、カップリングレンズ2から射出す
る光束は「発散性の光束」である(請求項8)。
で挙げたデータ例に倣う。
136.8、d2:115.2、d3:118.3、
d4:93.0、r:64.5、D1:3.0、n0:
1.511、R:−370.6、K:−1.502、
A:5.174E−10、B:−2.319E−14、
C:−5.075E−18、D:1.896E−22、
r1m:−700、k:−1.374、a:4.221E
−9、b:−1.958E−13、c:4.248E−
18、d:−1.265E−22、r1s:−56.0、
r2m:−780、r2s;−24.9、d5:3.0、
n:1.572、L:297,β0=1.95度,Z=
10.0,θ=7度 。
0.57であり、デフォーカス量と副走査方向のスポッ
ト径との関係は図4に示す如くになる。
けるスポット径のデフォーカス量による変動は、像高:
0と像高:148.5mmとで小さく(2つの像高位置
における曲線の差が小さい)、深度範囲は、深度範囲が
最小になる像高:148.5mmにおいても5mm以上
あり、組立て誤差や温度変化の影響により「結像位置の
ずれ」が4mm程度になっても良好な光走査が可能であ
る。
えたことにより大きな像高における収差が小さくなるこ
とによる。
のティルト角により入射光束と反射光束の方向の光束分
離を行っており、このため、長尺レンズ7に入射する偏
向光束の主光線の副走査対応方向における入射高さ:ξ
が偏向角に応じて変化する。
軸のηは、長尺レンズ7の光軸を原点として入射側面上
で主走査対応方向に計った長さ方向の位置、縦軸のξは
上記光軸を通る前記「樽型非球面」形状を基準として副
走査対応方向に計った「入射高さ」であり、入射位置は
「上に凸の曲線」に従って変化する。
射高さを示している。この図から読み取れるように、実
施例1では偏向光束の長尺レンズ7への副走査対応方向
の入射高さ:ξは、中心部近傍(像高:0近傍)と周辺
部近傍(像高148.5mmの近傍)とで、向きが逆で
大きさが略等しい。
の主光線は、長尺レンズ7の入射面に対し「入射面の副
走査対応方向の中心部」から離れた位置になるため、上
記入射面への入射位置が、光学素子の組立て誤差や加工
誤差により変化し易く、入射位置の誤差により副走査対
応方向の像面湾曲が変動しやすい。
ら放射される光束の主光線が副走査対応方向に0.1度
傾くと、副走査対応方向の像面湾曲は、例えば像高:
0,+148.5,−148.5の3点において、それ
ぞれ0.1,−1.5,−1.4(単位:mm)だけ変
化する。
らの距離が大きく、このため、光源における光束のわず
かな傾きが、長尺レンズへの「入射高さ」の無視できな
い変動を引き起こし、それに伴い発生する「副走査対応
方向の像面湾曲変化」は、図4において「スポット径の
変化を表わす曲線」の深度方向の変化を招来し、光源以
外の光学素子の組立て誤差や加工誤差が重なると、被走
査面上で副走査方向のスポット径の変動が許容域をこえ
る可能性がある。
記実施例1において長尺レンズを高さ方向において1m
mだけ光偏向器の側に近付けた配置である。即ち、図1
(a)において、長尺レンズ7が回転多面鏡5の側へ、
実施例1の配置よりも1mm近付けられているのであ
る。
から放射される光束の主光線が、副走査対応方向に(下
方へ向かって)0.1度傾くと、副走査対応方向の像面
湾曲は、像高:0,+148.5,−148.5の3点
において、それぞれ+0.7,−0.9,−0.9だけ
変化する。
をずらさない場合)と比較すると、実施例2では、半導
体レーザー1から放射される光束の主光線が、副走査対
応方向に0.1度傾いた場合における副走査対応方向の
像面湾曲の変動量が、かなり小さくなっている。
する偏向光束の主光線の副走査対応方向における入射高
さ:ξの変化を図6に示す。図5と同様「×印」により
代表的な5点の入射高さを示している。
副走査方向のスポット径との関係を図7に示す。
方向(副走査対応方向)において、1mmだけ光偏向器
側に近付けた場合、高い像高(図には像高148.5m
m場合が実線で示されている)において、副走査方向の
スポット径が若干太くなると供に深度範囲が若干狭まっ
ている。
査対応方向の適宜の位置」に配備すると、光学素子の加
工精度や組立て精度をさほど厳しくしなくても、例えば
上記「光束の傾き」等の、組立て誤差等に基づく副走査
対応方向の像面湾曲の変動の影響を少なくすることがで
きる。
ズの配備位置により上記入射高さ:ξを変える場合、長
尺レンズの変位が大きくなりすぎると、大きな像高にお
ける副走査方向のスポット径の像高による変動が許容域
を越えたり、深度範囲が狭く成りすぎることが起こりう
る。
(1)の上限値:1.7×10~2を越えると、長尺レン
ズの配備位置により像面湾曲の変動を小さくできるが、
スポット径の像高による変動や、多き像高におけるスポ
ット径が大きくなりすぎて、所望の精度の光走査を実現
できない。
に比例的である。因みに実施例1,2は、A3サイズの
記録紙に記録できる画像を記録するために有効走査領
域:Lを297mmに設定しており、この場合におけ
る、ξ/fの値は、実施例1に対しては、ξ=1.9
8,f=188.6より、ξ/f=1.05×10~2、
実施例2に対しては、ξ=2.98,f=189.8よ
り、ξ/f=1.57×10~2であって、いずれも条件
(1)を満足している。
記載の発明においては、長尺レンズへの偏向光束の入射
高さが、光学素子の組立て誤差や加工誤差に伴い変動す
ると、副走査対応方向の像面湾曲が変動しやすい。
を満足することにより、副走査対応方向における像面湾
曲の変動を軽減できるが、条件(1)の範囲を越えるこ
とはできない。
束の入射高さに関連した条件であり、上記入射高さに誤
差が生じる、最大の要因は、光源からの光束の副走査対
応方向における方向の誤差である。
ンズへの偏向光束の入射高さを補正できない場合には
「光源側からの光束を主走査対応方向に長い線像に結像
させるためのシリンダレンズ」を副走査対応方向へ位置
調整することにより、光偏向器へ向かう光束の方向を補
正することにより、長尺レンズへの入射高さを補正する
ことができる。
射高さが図5に示されている)につき、光源から射出す
る光束の主光線の方向が副走査対応方向に0.1度傾い
たときの副走査対応方向の像面湾曲の変動量を示した。
前述の如く、この状態において副走査対応方向の像面湾
曲は、像高:0,+148.5,−148.5の3点に
おいて、それぞれ0.1,−1.5,−1.4だけ変化
する。
せてみると、それに伴い、シリンダレンズから射出する
光束の方向が変化し、長尺レンズへの偏向光束の入射高
さが変化する。このとき入射位置の変化に伴う、副走査
対応方向の像面湾曲の変動は、像高:0,+148.
5,−148.5に対してそれぞれ−0.4,+1.
2,+1.2となる。
の射出光束の主光線の方向が副走査対応方向に於いて
0.1度傾き、その結果、副走査対応方向の像面湾曲が
前述の如く、像高:0,+148.5,−148.5の
3点において、それぞれ0.1,−1.5,−1.4だ
け変化したのであれば、シリンダレンズ4を副走査対応
方向において「光束の傾きとは逆の向き」に0.2mm
変位させると、上記各像高における副走査対応方向の像
面湾曲の変動は、光束の傾きによる影響とシリンダレン
ズ4の変位による影響の和となり、これら影響が互いに
相殺するように作用するので、副走査対応方向の像面湾
曲の変化量は像高:0,+148.5,−148.5に
おいて、それぞれ−0.2,−0.3,−0.2とな
り、像面湾曲の変化量を実質的に補正することができ
る。
ば新規な光走査装置を提供することができる。
っているから、副走査対応方向における光スポットのス
ポット径の深度範囲が大きくなり、光学素子の組立て誤
差や温度変化による影響に拘らず、高密度・高画質の光
走査が可能になる。
となっているから、光学素子の加工誤差や組立て誤差に
基づく副走査対応方向の像面湾曲の変動を、長尺レンズ
の配備位置で軽減できるので、光学素子の加工精度や組
立て精度が緩くなり、光走査装置の製造が容易化され、
しかも高密度・高画質の光走査が可能となる。
っているから、請求項2,3の発明で対応し切れない副
走査対応方向の像面湾曲の変動をも有効に軽減させるこ
とができ、光学素子の加工精度や組立て精度が緩くな
り、光走査装置の製造が容易化され、しかも高密度・高
画質の光走査が可能となる。
っているから、軸外コマ収差による光スポットの大きさ
の増大を抑えて良好な光走査を実現できる。
球面を採用することにより、収差を良好に補正して、よ
り良好な光走査が可能である。
る。
像素子の配備態位を説明するための図である。
スポットの副走査方向のスポット径とデフォーカス量と
の関係を示す図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】光源からの光束の光束周辺部の光をアパー
チュアにより遮光したのち、シリンダレンズにより主走
査対応方向に長い線像に結像させ、上記線像の近傍に偏
向反射面を持つ光偏向器により等角速度的に偏向させ、
偏向光束を反射結像素子により反射させ、長尺レンズを
介して被走査面に光スポットとして集光させて等速的な
光走査を行う光走査装置において、 上記反射結像素子は回転対称な反射面を有し、反射光束
を主走査対応方向において被走査面上に集光させる機能
を持ち、 上記長尺レンズは、入射面が樽型トロイダル面、射出面
がノーマルトロイダル面であり、上記反射結像素子と共
同して上記線像の結像位置と被走査面とを副走査対応方
向において実質的な共役関係とする機能を持ち、 上記反射結像素子は、副走査対応方向にティルト角を持
ち、且つ、副走査対応方向にシフトし、像高:0の位置
に光スポットを結像させる偏向光束の主光線の反射結像
素子による反射光線の傾く方向が、上記ティルト角によ
る傾きとシフトによる傾きとで同じ方向となるように、
上記ティルト角とシフト量とが設定されていることを特
徴とする光走査装置。 - 【請求項2】光源からの光束の光束周辺部の光をアパー
チュアにより遮光したのち、シリンダレンズにより主走
査対応方向に長い線像に結像させ、上記線像の近傍に偏
向反射面を持つ光偏向器により等角速度的に偏向させ、
偏向光束を反射結像素子により反射させ、長尺レンズを
介して被走査面に光スポットとして集光させて等速的な
光走査を行う光走査装置において、 上記反射結像素子は回転対称な反射面を有し、反射光束
を主走査対応方向において被走査面上に集光させる機能
を持ち、 上記長尺レンズは、入射面が樽型トロイダル面、射出面
がノーマルトロイダル面であり、上記反射結像素子と共
同して上記線像の結像位置と被走査面とを副走査対応方
向において実質的な共役関係とする機能を持ち、 上記反射結像素子は、副走査対応方向に所定のティルト
角を持ち、 像高:0の光スポットを結像する偏向光束の主光線の上
記長尺レンズの入射側面への入射高さをξ、上記反射結
像素子の焦点距離をfとするとき、これらξ,fが条
件: (1) ξ/f<1.7×10~2 を満足するように上記長尺レンズを配備することを特徴
とする光走査装置。 - 【請求項3】請求項2記載の光走査装置において、 反射結像素子が、副走査対応方向にシフトし、像高:0
の位置に光スポットを結像させる偏向光束の主光線の反
射結像素子による反射光線の傾く方向が、ティルト角に
よる傾きとシフトによる傾きとで同じ方向となるよう
に、ティルト角とシフト量とが設定されていることを特
徴とする光走査装置。 - 【請求項4】請求項2または3記載の光走査装置におい
て、 光源側からの光束を主走査対応方向に長い線像に結像さ
せるためのシリンダレンズが、副走査対応方向において
位置調整可能であることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
光走査装置において、 像高:0の光スポットを被走査面上に形成する偏向光束
の、反射結像素子への入射方向と、上記反射結像素子に
よる反射方向との成す角をθとするとき、θが条件: (2) θ<8度 を満足するようにティルト角が設定されていることを特
徴とする光走査装置。 - 【請求項6】請求項1または2または3または4または
5記載の光走査装置において、 反射結像素子の反射面形状が共軸非球面であることを特
徴とする光走査装置。 - 【請求項7】請求項1または2または3または4または
5または6記載の光走査装置において、 長尺レンズの入射側の樽型トロイダル面が非球面樽型ト
ロイダル面であることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項8】請求項1または2または3または4または
5または6または7記載の光走査装置において、 アパーチュアに入射する光源側からの光束が発散性の光
束であることを特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30918594A JP3400581B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 光走査装置 |
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JP30918594A JP3400581B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 光走査装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166552A JPH08166552A (ja) | 1996-06-25 |
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JP (1) | JP3400581B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP30918594A patent/JP3400581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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