JP3458752B2 - 自己着火型ガソリンエンジンを備えたハイブリッド車両 - Google Patents

自己着火型ガソリンエンジンを備えたハイブリッド車両

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JP3458752B2
JP3458752B2 JP06952299A JP6952299A JP3458752B2 JP 3458752 B2 JP3458752 B2 JP 3458752B2 JP 06952299 A JP06952299 A JP 06952299A JP 6952299 A JP6952299 A JP 6952299A JP 3458752 B2 JP3458752 B2 JP 3458752B2
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孝之 荒井
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力源として自己着
火型ガソリンエンジンとモータジェネレータを備えたハ
イブリッド車両に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンを燃料とするエンジンにおいて
も、圧縮比を上げるとディーゼルエンジン同様に自己着
火運転が可能なことが知られている(以下、このような
自己着火運転を行うガソリンエンジンを「自己着火型ガ
ソリンエンジン」と称する)。
【0003】この自己着火型ガソリンエンジンは、ディ
ーゼルエンジンに比べ極めてNOx排出量が少なく、ま
た高い熱効率のため燃料消費率も極めて良いという特徴
を有しており、特開平10-23606号では、このような自己
着火型ガソリンエンジンをハイブリッド車両に適用し、
その排気浄化性能、燃料経済性をさらに向上させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】ところで、この
自己着火型ガソリンエンジンは、混合気がリーン限界よ
り薄すぎると着火が困難になり、またリッチ限界よりも
濃すぎるとノッキングを生じてしまい、しかもこのリー
ン限界とリッチ限界とが近接しているため自己着火運転
可能な領域が狭いという欠点がある(図2参照)。これ
は吸気温度を上昇させることで改善することができる
が、上記従来例には吸気温度を高めるという記述しかな
く、その具体的な方法は示されていない。
【0005】ここで吸気温度を上昇させる方法として
は、特開平5-77875号にあるように、排気管を吸気管の
近傍に配して排気熱を吸気に供給し、吸気温度を上昇さ
せる方法があるが、自己着火型ガソリンエンジンの排気
温度はそれほど高くなく、ガソリンが自己着火するのに
必要な温度(100℃前後)まで吸気温度を上昇させる
ことは難しい。
【0006】また、自動車用12Vのバッテリを用いて
ヒータを駆動し、吸気を加熱することも考えられるが、
この方法もまた高温にまで吸気温度を上昇させるには十
分でないことがわかっている。
【0007】この発明は、上記従来技術の問題点を鑑み
てなされたものであり、自己着火型ガソリンエンジンを
備えたハイブリッド車両において、自己着火を起こすの
に必要な吸気温度を温度まで効率的に上昇させることを
目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、自己着
火型ガソリンエンジンと、モータジェネレータと、モー
タジェネレータを駆動するバッテリとを備え、前記エン
ジンとモータジェネレータの出力トルクが変速機を介し
て駆動輪に伝達されるハイブリッド車両において、前記
エンジンの吸気通路上流に直列に設けられた第1のチャ
ンバ及び第2のチャンバと、前記エンジン、モータジェ
ネレータ及び変速機のうち少なくとも一つの廃熱を吸収
する手段と、この吸収された廃熱を前記第1のチャンバ
に導き、第1のチャンバ内の吸気温度を上昇させる手段
と、前記バッテリから供給される電気エネルギを用いて
前記第2のチャンバ内の吸気温度を上昇させる手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0009】第2の発明は、自己着火型ガソリンエンジ
ンと、モータジェネレータと、モータジェネレータを駆
動するバッテリとを備え、前記エンジンとモータジェネ
レータの出力トルクが変速機を介して駆動輪に伝達され
るハイブリッド車両において、前記エンジンの吸気通路
上流に設けられたチャンバと、前記エンジン、モータジ
ェネレータ及び変速機のうち少なくとも一つの廃熱を吸
収する手段と、この吸収された廃熱を前記チャンバに導
き、前記チャンバ内の吸気温度を上昇させる手段と、前
記バッテリから供給される電気エネルギを用いて前記チ
ャンバ内の吸気温度を上昇させる手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、前記
2つのチャンバを迂回して吸気を導入するバイパス通路
と、このバイパス通路を開閉するバイパスバルブとを備
え、前記エンジンを火花点火運転させる運転条件で前記
バイパスバルブを開くように構成したことを特徴とする
ものである。
【0011】第4の発明は、第2の発明において、前記
チャンバを迂回して吸気を導入するバイパス通路と、こ
のバイパス通路を開閉するバイパスバルブとを備え、前
記エンジンを火花点火運転させる運転条件で前記バイパ
スバルブを開くように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0012】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記自己着火型ガソリンエンジンと共にその出力
トルクが前記変速機に伝達される火花点火型ガソリンエ
ンジンあるいはディーゼルエンジンを備え、かつこの火
花点火型ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン
の廃熱を前記廃熱を吸収する手段で吸収するように構成
したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用及び効果】第1の発明によると、エンジンを自己
着火運転させる際には、吸気をエンジン等からの廃熱
と、モータジェネレータ駆動用のバッテリからの電気エ
ネルギとを利用して加熱する。これにより、吸気温度を
ガソリンエンジンが自己着火運転可能な温度まで上昇さ
せることができる。
【0014】特に、一旦第1チャンバにてエンジン等か
らの廃熱により加熱した吸気を、第1チャンバとは別に
設けられる第2チャンバにて加熱ヒータ等よりさらに加
熱する構成としたことにより、加熱ヒータから供給され
る熱が廃熱側に逃げるのを防止でき、高い効率でもって
吸気温度を上昇させることができる。
【0015】また、第2の発明によっても吸気温度をガ
ソリンエンジンが自己着火運転可能な温度まで上昇させ
ることができる。第1の発明に比べ若干昇温効率は落ち
るものの、装置構成を簡略化することができる。
【0016】また、第3、第4の発明によると、エンジ
ンを点火プラグにより火花点火運転させる際には、バイ
パスバルブを開弁し、チャンバを介さず低温の吸気をエ
ンジンに供給することができ、ノッキングの発生を防止
できる。
【0017】また、第5の発明によると、前記エンジン
(第1エンジン)に加え、第2エンジンとしてディーゼ
ルエンジンや一般的な火花点火型ガソリンエンジンを備
えたことにより、この第2エンジンを駆動して得られる
廃熱やモータジェネレータの廃熱を利用し、さらに加熱
ヒータを用いて吸気加熱を行うことによって、第1エン
ジンを常に自己着火運転させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の実施の形態について説明する。
【0019】図1は、この発明が適用されるハイブリッ
ド車両の概略構成を示し、このハイブリッド車両は、駆
動力源として自己着火型ガソリンエンジン1と、モータ
ジェネレータ3とを備え、それらの出力トルクが遊星歯
車機構4、無段変速機(以下、「CVT」)5を介して
駆動輪6に伝達される構成となっている。
【0020】モータジェネレータ3には高電圧、高容量
のバッテリ9(リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素
バッテリ等)が接続されており、モータジェネレータ3
はバッテリ9からの電圧で車両をモータ駆動する一方、
制動時や下り坂においては回生制動を行う。また、バッ
テリ9の充電率が低くなってきたときにはエンジン1に
よって駆動され、発電した電気エネルギでバッテリ9を
充電する。
【0021】エンジン1の吸気通路には、上流から順に
第1チャンバ11、第2チャンバ12が直列に設けられ
ており、また、第1チャンバ11の上流には必要に応じ
て吸入空気を過給する過給機10が設けられている。過
給機10はここではターボチャージャーであるが、これ
に代えてスーパーチャージャー等を備えていても良い。
また、エンジン1には、バルブタイミングが制御できる
電磁弁式バルブシステム等の可変バルブタイミング機構
が装着されている。
【0022】第1チャンバ11には熱交換器15が取り
付けられており、また、エンジン1、モータジェネレー
タ3、CVT5にもそれぞれ熱交換器16、17、18
が取り付けられている。
【0023】熱交換器16、17、18は、それぞれポ
ンプ及びバルブからなる廃熱制御ユニットP2、P1、
P3を介して熱交換器15と接続されており、廃熱制御
ユニットP2、P1、P3のバルブを開くとともにポン
プを駆動すると、熱交換器16、17、18で吸収され
た廃熱が熱交換器15に供給され、第1チャンバ11内
の吸気が加熱される構成となっている。
【0024】また、第2チャンバ12にはバッテリ9か
らの電気エネルギによって駆動される加熱ヒータ13が
取り付けられており、スイッチS1をONにすると加熱
ヒータ13によって第2チャンバ12内の吸気が加熱さ
れる。
【0025】また、第1チャンバ11内の吸気温度
C1、第2チャンバ12内の吸気温度T C2、エンジン1
の冷却水温度TICE、モータジェネレータ3の冷却水温
度TMG、CVT5の油温TCVT、バッテリ9の充電率
X、車速V、アクセル操作量α等が図示しないセンサに
よって検出され、コントローラ8に入力される。コント
ローラ8は、これらの情報に基づき、上記エンジン1、
モータジェネレータ3、CVT5、スイッチS1及び廃
熱制御ユニットP1、P2、P3等を制御する。
【0026】ここで、エンジン1は上述した通り、自己
着火型ガソリンエンジンであるので、混合気がリッチ限
界よりも濃い場合にはノッキングが発生し、また混合気
がリーン限界よりも薄い場合には失火してしまう。これ
らリーン限界とリッチ限界の間が自己着火運転可能な領
域となるが、この領域は図2に示すように吸気温度が低
いと狭い。
【0027】そこで、本発明では、エンジン1を自己着
火運転させる際には、エンジン1、モータジェネレータ
3、CVT5の廃熱及び加熱ヒータ13からの熱を利用
して吸気温度を上昇させ、エンジン1が自己着火運転可
能な領域を拡大させる。
【0028】ここでエンジン1及びモータジェネレータ
3の制御パターンの概要を図3に示す。この図に示すよ
うに制御パターンはアクセル操作量α、すなわち運転者
の要求トルクに応じて変更され、図中、「ICE」はエ
ンジン1による駆動(自己着火運転あるいは火花点火運
転)、「MG」はモータジェネレータ3による駆動を意
味する。例えば、アクセル操作量αが図中矢印で示すα
sのときは、モータジェネレータ3で車両を駆動しつ
つ、エンジン1の自己着火運転によっても車両を駆動す
ることを意味する。
【0029】以下、この図3を参照しながらエンジン1
及びモータジェネレータ3の制御パターンについて、ア
クセル操作量αの大きさにより場合を分けて説明する。
【0030】・α<α1の場合 アクセル操作量αが所定値α1より小さい場合、すなわ
ち低負荷時は、バッテリ9より供給される電気エネルギ
でモータジェネレータ3を駆動し、車両を駆動する。
【0031】・α1≦α≦α2の場合 アクセル操作量αが所定値α1から所定値α2の間の場
合、すなわち中負荷時は、モータジェネレータ3による
駆動に加え、エンジン1の出力トルクによっても車両を
駆動する。このときエンジン1は圧縮自己着火運転を行
うが、吸気温度が低いとエンジン1が起動しないため、
吸気温度が低い場合は、まず、モータジェネレータ3等
からの廃熱を受け、第1チャンバ11内の吸気温度TC1
を上昇させる。例えば、モータ冷却水温度TMGあるいは
CVT油温TCVTが第1チャンバ内の吸気温度TC1より
高ければ、廃熱制御ユニットP1、P3のポンプを駆動
するとともにバルブを解放し、第1チャンバ11内の吸
気温度を40〜50℃に上昇させる。
【0032】第1チャンバ11内の吸気温度が40〜5
0℃まで上昇したら、今度は加熱ヒータ13を稼動し、
第2チャンバ内の吸気温度TC2を100℃前後にまで一
気に上昇させる。このように、廃熱により吸気温度を予
め上昇しておいてから加熱ヒータ13でさらに昇温する
構成とすることにより、効率良く吸気温度を上昇させる
ことができる。
【0033】そして、第2チャンバ内の吸気温度TC2
所定の温度まで上昇したらエンジン1の自己着火運転を
開始する。なお、時間的に余裕がない場合には、一時的
に過給圧を高めるようにしても良い。過給圧を高めると
過給機10を通過する吸気の温度が上昇し、吸気温度を
短時間のうちに上昇させることができる。
【0034】・α2≦αの場合 アクセル操作量αが所定値α2以上の場合、すなわち高
負荷時は、吸気の加熱制御を停止して体積充填効率の低
下を抑えるとともに、エンジン1のバルブタイミングを
低圧縮比側に制御し、エンジン1に点火プラグによる通
常の火花点火運転を行わせる。
【0035】以上の内容をフローチャートで示すと図4
のようになる。このフローはコントローラ8において実
行されるものである。
【0036】これについて説明すると、まず、コントロ
ーラ8は、アクセル操作量αを読み込み(ステップS1
1)、アクセル操作量αと所定値α1、α2との比較、
バッテリ充電量Xと所定値X0との比較を行う(ステッ
プS12、S13、S14)。
【0037】このとき、アクセル操作量αが所定値α1
よりも小さく、かつバッテリ充電量Xが所定値X0より
も大きければステップS15へ進み、モータジェネレー
タ3のみで車両を駆動する。このように要求駆動力が小
さく、バッテリ9の充電量も充分なときには、モータジ
ェネレータ3のみで車両を駆動するようにすることで、
排気ガスの放出を抑えることができる。
【0038】アクセル操作量αが所定値α1よりも小さ
くても、バッテリ充電量Xが所定値X0よりも小さけれ
ばステップS16以降に進み、廃熱制御ユニットP1、
P2、P3のポンプをONにしてチャンバ11に廃熱を
供給するとともに加熱ヒータ13をONにし、吸気温度
を自己着火可能な温度まで上昇させてエンジン1の自己
着火運転を開始する(ステップS16、S17、S1
8)。そして、余剰のエンジン回転でモータジェネレー
タ3に発電させ、バッテリ9の充電も行う(ステップS
19)。
【0039】アクセル操作量αが所定値α1よりも大き
く、所定値α2よりも小さいときは、ステップS20以
降に進み、廃熱制御ユニットP1、P2、P3のポンプ
をONにしてチャンバ11に廃熱を供給するとともに加
熱ヒータ13をONにし、吸気温度を上昇させる(ステ
ップS20、S21)。そして、エンジン1の自己着火
運転を開始し、モータジェネレータ3による車両の駆動
をアシストする(ステップS22、S23)。そして、
余剰のエネルギでもってバッテリ9を充電する(ステッ
プS24)。
【0040】また、アクセル操作量αが所定値α2より
も大きい場合は、廃熱制御ユニットP1、P2、P3の
ポンプを停止すると共にバルブを閉じ、熱交換器15に
よるチャンバ11への廃熱の供給を停止する(ステップ
S25)。このように廃熱の供給を停止することによ
り、高負荷時に吸気温度が上昇して体積充填効率が低下
し、エンジン1の出力が低下するのを防止する。
【0041】さらに、エンジン1のバルブタイミングを
低圧縮比側へと制御し、エンジン1に火花点火運転を開
始させ、モータジェネレータ3による車両の駆動をアシ
ストする(ステップS26、S27、S28)。そし
て、余剰のエネルギでもってバッテリ9を充電する(ス
テップS29)。
【0042】以上説明したように、この発明によれば、
エンジン1を自己着火運転させる際には、吸気を、エン
ジン1、CVT5等からの廃熱と、モータジェネレータ
駆動用のバッテリ9からの電気エネルギとを利用して加
熱するので、吸気温度をエンジン1が自己着火運転可能
な温度まで上昇させることができる。
【0043】特に、エンジン1等からの廃熱が供給され
る熱交換器15と、バッテリ9からの電気エネルギが供
給される加熱ヒータ13をそれぞれ別のチャンバに取り
付け、吸気加熱を二段階に分けて行うようにしたことに
より、加熱ヒータ13から供給される熱が熱交換器15
を介して廃熱側に逃げるのが防止され、高い効率でもっ
て吸気温度を上昇させることができる。
【0044】続いて、本発明の他の実施形態について説
明する。
【0045】図5は第2の実施形態を示す。これは、第
1の実施形態の2つのチャンバ11、12をまとめて1
つのチャンバ21とし、この1つのチャンバ21にて急
速に吸気温度を上昇をさせるようにしたものである。
【0046】この場合、加熱ヒータ13から供給される
熱の一部が熱交換器15を介して廃熱側に逃げるので、
加熱ヒータ13と熱交換器15が別々のチャンバに取り
つけられている第1の実施例に比べて若干落ちるが、装
置構成が簡略化され、製造コストを低減できるという利
点がある。
【0047】なお、このように1つのチャンバ21とし
た場合であっても、図5に示すように、熱交換器15と
チャンバ21の上流側に、加熱ヒータ13をチャンバ2
1の下流側に離してチャンバ11に取り付けることによ
り、上記昇温効率の低下を抑えることができる。
【0048】また、図6は第3の実施形態を示す。この
実施形態は、第1の実施形態に対し、エンジン1を火花
点火運転する際のノッキング発生を防止するために、タ
ーボチャージャー10とエンジン1の間に、チャンバ1
1、12を迂回して吸気を導入することができるバイパ
ス通路19と、それを開閉するバイパスバルブ20を設
けている。
【0049】これにより、エンジン1を火花点火運転さ
せるときには、バイパスバルブ20を開弁すればチャン
バ11、12を介さず低温の吸気をエンジン1に供給す
ることができ、ノッキング発生が回避されて高いレスポ
ンスにて負荷の変化に対応することができる。
【0050】なお、ここでは第1の実施形態に対してバ
イパス通路、バイパスバルブを設けた構成を示したが、
第2の実施形態に対しても同様にバイパス通路、バイパ
スバルブを設けることができ、この場合も同じ効果が得
られる。
【0051】また、図7は第4の実施形態を示す。この
実施形態は、上記自己着火型ガソリンエンジン1と共に
その出力トルクが変速機4に伝達されるディーゼルエン
ジンあるいは火花点火型ガソリンエンジン2(第2エン
ジン2)をさらに備えており、この第2エンジン2の廃
熱が熱交換器22によって吸収され、廃熱制御ユニット
P4を介して熱交換器15に供給される点で第1の実施
形態と相違する。
【0052】このような第2エンジン2及び熱交換器2
2を設けたことにより、第2エンジン2を駆動して得ら
れた廃熱やモータ廃熱を利用して吸気を加熱し、さらに
加熱ヒータ13を用いて加熱することができるので、エ
ンジン1に導入される吸気を常に高温に維持でき、エン
ジン1を常に自己着火運転させることが可能になる。
【0053】なお、第2の実施形態に対して第2エンジ
ンを設けるようにしてもよく、この場合も同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるハイブリッド車両の概略構
成図である。
【図2】アクセル操作量(要求トルク)に対するエンジ
ン及びモータジェネレータの制御パターンの概要を示す
図である。
【図3】エンジンが自己着火運転可能な領域を示す図で
ある。
【図4】コントローラ8における制御内容を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の第2の実施例を示した図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示した図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示した図である。
【符号の説明】
1 自己着火型ガソリンエンジン 2 火花点火型ガソリンエンジン(あるいはディーゼル
エンジン) 3 モータジェネレータ 4 遊星歯車機構 5 無段変速機 8 コントローラ 9 バッテリ 10 過給機 11、12 チャンバ 13 加熱ヒータ 15〜18 熱交換器 19 バイパス通路 20 バイパスバルブ 21 チャンバ 22 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60K 6/04 531 B60K 6/04 531 731 731 ZHV F02B 1/12 F02B 1/12 11/00 Z 11/00 F02D 29/02 D F02D 29/02 F02M 31/10 A F02M 31/10 F02N 17/04 A 31/13 F02M 31/12 301A 31/135 301N F02N 17/04 B60K 6/04 ZHV (56)参考文献 特開 平10−23606(JP,A) 特開 平11−62589(JP,A) 特開 平10−288028(JP,A) 特開 平8−177654(JP,A) 特開 平5−103401(JP,A) 特開 平7−77395(JP,A) 実開 昭63−124856(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 6/20 - 6/04 B60L 11/00 - 11/18 F02D 29/00 - 29/06 F02D 41/02 F02M 35/10 F02M 31/04 F01N 3/24 F02N 17/04 F02B 17/00 F02B 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己着火型ガソリンエンジンと、モータジ
    ェネレータと、モータジェネレータを駆動するバッテリ
    とを備え、前記エンジンとモータジェネレータの出力ト
    ルクが変速機を介して駆動輪に伝達されるハイブリッド
    車両において、 前記エンジンの吸気通路上流に直列に設けられた第1の
    チャンバ及び第2のチャンバと、 前記エンジン、モータジェネレータ及び変速機のうち少
    なくとも一つの廃熱を吸収する手段と、 この吸収された廃熱を前記第1のチャンバに導き、第1
    のチャンバ内の吸気温度を上昇させる手段と、 前記バッテリから供給される電気エネルギを用いて前記
    第2のチャンバ内の吸気温度を上昇させる手段と、を備
    えたことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】自己着火型ガソリンエンジンと、モータジ
    ェネレータと、モータジェネレータを駆動するバッテリ
    とを備え、前記エンジンとモータジェネレータの出力ト
    ルクが変速機を介して駆動輪に伝達されるハイブリッド
    車両において、 前記エンジンの吸気通路上流に設けられたチャンバと、 前記エンジン、モータジェネレータ及び変速機のうち少
    なくとも一つの廃熱を吸収する手段と、 この吸収された廃熱を前記チャンバに導き、前記チャン
    バ内の吸気温度を上昇させる手段と、 前記バッテリから供給される電気エネルギを用いて前記
    チャンバ内の吸気温度を上昇させる手段と、を備えたこ
    とを特徴とするハイブリッド車両。
  3. 【請求項3】前記2つのチャンバを迂回して吸気を導入
    するバイパス通路と、このバイパス通路を開閉するバイ
    パスバルブとを備え、前記エンジンを火花点火運転させ
    る運転条件で前記バイパスバルブを開くように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  4. 【請求項4】前記チャンバを迂回して吸気を導入するバ
    イパス通路と、このバイパス通路を開閉するバイパスバ
    ルブとを備え、前記エンジンを火花点火運転させる運転
    条件で前記バイパスバルブを開くように構成したことを
    特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両。
  5. 【請求項5】前記自己着火型ガソリンエンジンと共にそ
    の出力トルクが前記変速機に伝達される火花点火型ガソ
    リンエンジンあるいはディーゼルエンジンを備え、かつ
    この火花点火型ガソリンエンジンあるいはディーゼルエ
    ンジンの廃熱を前記廃熱を吸収する手段で吸収するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    ハイブリッド車両。
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