JP3458568B2 - 燃料噴射装置の電磁弁制御装置 - Google Patents
燃料噴射装置の電磁弁制御装置Info
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- JP3458568B2 JP3458568B2 JP31109495A JP31109495A JP3458568B2 JP 3458568 B2 JP3458568 B2 JP 3458568B2 JP 31109495 A JP31109495 A JP 31109495A JP 31109495 A JP31109495 A JP 31109495A JP 3458568 B2 JP3458568 B2 JP 3458568B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射装置の
電磁弁制御装置に関するものである。
電磁弁制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料噴射装置の電磁弁を
制御する装置として、特開平3−182664号公報の
「燃料噴射装置の電磁弁制御装置」が開示されている。
かかる装置では、ディーゼルエンジン等に使用されるコ
モンレールを有する燃料噴射装置において、コモンレー
ルへの燃料圧送量を制御するための高圧燃料ポンプと、
当該高圧燃料ポンプのポンプ室及び低圧燃料通路の連通
を開閉する外開弁構造の電磁弁とを有している。そし
て、電磁弁は、コイルに蓄えられる電磁エネルギを利用
してコイル電流を流し閉弁を維持すると共に、電磁エネ
ルギが減衰した後にはポンプ室内の燃料圧により閉弁を
保持する。
制御する装置として、特開平3−182664号公報の
「燃料噴射装置の電磁弁制御装置」が開示されている。
かかる装置では、ディーゼルエンジン等に使用されるコ
モンレールを有する燃料噴射装置において、コモンレー
ルへの燃料圧送量を制御するための高圧燃料ポンプと、
当該高圧燃料ポンプのポンプ室及び低圧燃料通路の連通
を開閉する外開弁構造の電磁弁とを有している。そし
て、電磁弁は、コイルに蓄えられる電磁エネルギを利用
してコイル電流を流し閉弁を維持すると共に、電磁エネ
ルギが減衰した後にはポンプ室内の燃料圧により閉弁を
保持する。
【0003】図13は上記公報における燃料噴射装置の
概略を示す。図13において、燃料タンク71には高圧
燃料ポンプ72が接続され、同高圧燃料ポンプ72には
逆止弁73を介してコモンレール74が接続されてい
る。コモンレール74はインジェクタ75に供給するた
めの高圧燃料を蓄える。高圧燃料ポンプ72において、
プランジャ76はエンジンのクランク軸に回転に伴い往
復動する。高圧燃料ポンプ72に設けられた電磁弁77
は外開弁構造を有し、低圧燃料通路78とポンプ室79
との連通を開閉するための弁体80と、弁体80を開弁
方向に付勢する圧縮ばね81と、弁体80を開弁位置か
ら閉弁位置にシフトさせるためのコイル82とを有す
る。電磁弁77は電磁弁駆動回路83によってその開閉
状態が制御される。
概略を示す。図13において、燃料タンク71には高圧
燃料ポンプ72が接続され、同高圧燃料ポンプ72には
逆止弁73を介してコモンレール74が接続されてい
る。コモンレール74はインジェクタ75に供給するた
めの高圧燃料を蓄える。高圧燃料ポンプ72において、
プランジャ76はエンジンのクランク軸に回転に伴い往
復動する。高圧燃料ポンプ72に設けられた電磁弁77
は外開弁構造を有し、低圧燃料通路78とポンプ室79
との連通を開閉するための弁体80と、弁体80を開弁
方向に付勢する圧縮ばね81と、弁体80を開弁位置か
ら閉弁位置にシフトさせるためのコイル82とを有す
る。電磁弁77は電磁弁駆動回路83によってその開閉
状態が制御される。
【0004】一方、図14は電磁弁駆動回路83の構成
を示す電気回路図である。図14において、電磁弁駆動
回路83は、コイル82と電源84との接続を断続する
ための第1のトランジスタTr1と、コイル82とフリ
ーホイールダイオードFDとの接続を断続するための第
2のトランジスタTr2とを備える。そして、第1,第
2のトランジスタTr1,Tr2は高圧燃料ポンプ72
の圧送途中においてオンとされ、そのうち第1のトラン
ジスタTr1は所定時間経過後にオフとされる。また、
第2のトランジスタTr2は高圧燃料ポンプ72の圧送
行程終了近傍でオフとされる。
を示す電気回路図である。図14において、電磁弁駆動
回路83は、コイル82と電源84との接続を断続する
ための第1のトランジスタTr1と、コイル82とフリ
ーホイールダイオードFDとの接続を断続するための第
2のトランジスタTr2とを備える。そして、第1,第
2のトランジスタTr1,Tr2は高圧燃料ポンプ72
の圧送途中においてオンとされ、そのうち第1のトラン
ジスタTr1は所定時間経過後にオフとされる。また、
第2のトランジスタTr2は高圧燃料ポンプ72の圧送
行程終了近傍でオフとされる。
【0005】上記構成の燃料圧送動作を図15のタイム
チャート及び図16の動作説明図を用いて説明する。な
お、図16の(a)は、図15の燃料吸入行程に対応す
る動作を、図16の(b)は、図15の燃料圧送行程当
初(プレストローク期間)の動作を、図16の(c)
は、燃料圧送行程内におけるコモンレール74への燃料
圧送動作(図15の斜線部の動作)を、それぞれ示すも
のである。
チャート及び図16の動作説明図を用いて説明する。な
お、図16の(a)は、図15の燃料吸入行程に対応す
る動作を、図16の(b)は、図15の燃料圧送行程当
初(プレストローク期間)の動作を、図16の(c)
は、燃料圧送行程内におけるコモンレール74への燃料
圧送動作(図15の斜線部の動作)を、それぞれ示すも
のである。
【0006】さて、図16の(a)の状態(図15の燃
料吸入行程)では、圧縮ばね81の付勢力によって弁体
80が開弁位置にあり、プランジャ76の下動に伴いポ
ンプ室79内に燃料が吸入される。また、図16の
(b)に示すように、燃料圧送行程に入った当初には、
プランジャ76が上動に転じる。その後、同圧送行程途
中の時間t11でトランジスタTr1,Tr2のオンに
より電磁弁77のコイル82が通電されると、図16の
(c)に示すように、電磁弁77が閉じられ、ポンプ室
79内の燃料圧が急速に増加してコモンレール74への
高圧燃料の供給が開始される。その後、図15の時間t
12で第1のトランジスタTr1がオフになるが、通電
時にコイル82に蓄えられた電磁エネルギによって電磁
弁77が閉弁状態で保持される。以後、コイル電流は徐
々に減衰し、やがて圧縮ばね81の付勢力に打ち勝つだ
けの閉弁保持電流値よりも低下するが、プランジャ76
が圧送行程途中でありポンプ室79内の燃料圧が十分に
高いため、燃料圧により電磁弁77は閉弁を維持し、コ
モンレール74への燃料の供給が継続される。そして、
プランジャリフトが上昇から下降に転じる上死点位置に
達すると、第2のトランジスタTr2がオフとなり、コ
イル電流が遮断される。このプランジャ上死点では、ポ
ンプ室79内の燃料圧が低下し始めるため、弁体80は
開弁位置に戻される。
料吸入行程)では、圧縮ばね81の付勢力によって弁体
80が開弁位置にあり、プランジャ76の下動に伴いポ
ンプ室79内に燃料が吸入される。また、図16の
(b)に示すように、燃料圧送行程に入った当初には、
プランジャ76が上動に転じる。その後、同圧送行程途
中の時間t11でトランジスタTr1,Tr2のオンに
より電磁弁77のコイル82が通電されると、図16の
(c)に示すように、電磁弁77が閉じられ、ポンプ室
79内の燃料圧が急速に増加してコモンレール74への
高圧燃料の供給が開始される。その後、図15の時間t
12で第1のトランジスタTr1がオフになるが、通電
時にコイル82に蓄えられた電磁エネルギによって電磁
弁77が閉弁状態で保持される。以後、コイル電流は徐
々に減衰し、やがて圧縮ばね81の付勢力に打ち勝つだ
けの閉弁保持電流値よりも低下するが、プランジャ76
が圧送行程途中でありポンプ室79内の燃料圧が十分に
高いため、燃料圧により電磁弁77は閉弁を維持し、コ
モンレール74への燃料の供給が継続される。そして、
プランジャリフトが上昇から下降に転じる上死点位置に
達すると、第2のトランジスタTr2がオフとなり、コ
イル電流が遮断される。このプランジャ上死点では、ポ
ンプ室79内の燃料圧が低下し始めるため、弁体80は
開弁位置に戻される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、エンジン回転数が低い場合において、ポ
ンプ室79内における燃料圧の上昇が不十分となり、電
磁弁77が本来閉じているべきタイミングで同電磁弁7
7が開いてしまい、目標量の燃料が圧送できないという
問題が生じる。
術においては、エンジン回転数が低い場合において、ポ
ンプ室79内における燃料圧の上昇が不十分となり、電
磁弁77が本来閉じているべきタイミングで同電磁弁7
7が開いてしまい、目標量の燃料が圧送できないという
問題が生じる。
【0008】かかるエンジン低回転時における問題点を
図17を用いて説明する。但し、図17の(a),
(b),(c)は、前記図16の(a)〜(c)と同様
に燃料の吸入及び圧送行程を順を追って示すのに対し、
図17の(d)は燃料圧送行程の途中(プランジャ76
の上動途中)であるにもかかわらず電磁弁77が開いて
しまった状態を示す。つまり、既述した動作では、第1
のトランジスタTr1のオフ後にコイル電流が閉弁保持
電流値以下にまで低下するが、プランジャ76が圧送行
程の途中にあるため、ポンプ室79の燃料圧が十分高
く、当該燃料圧が圧縮ばね81の付勢力に打ち勝って、
機械的に電磁弁77を閉弁することができた。
図17を用いて説明する。但し、図17の(a),
(b),(c)は、前記図16の(a)〜(c)と同様
に燃料の吸入及び圧送行程を順を追って示すのに対し、
図17の(d)は燃料圧送行程の途中(プランジャ76
の上動途中)であるにもかかわらず電磁弁77が開いて
しまった状態を示す。つまり、既述した動作では、第1
のトランジスタTr1のオフ後にコイル電流が閉弁保持
電流値以下にまで低下するが、プランジャ76が圧送行
程の途中にあるため、ポンプ室79の燃料圧が十分高
く、当該燃料圧が圧縮ばね81の付勢力に打ち勝って、
機械的に電磁弁77を閉弁することができた。
【0009】しかし、エンジン回転数が所定回転数(約
1000rpm)よりも低下すると、プランジャ回転速
度が遅くなるため、ポンプ室79の燃料圧が高くなら
ず、当該燃料圧が圧縮ばね81の付勢力に負けて電磁弁
77が開いてしまう(図17の(d)の状態)。この場
合、ポンプ室79内の燃料は低圧燃料通路78から燃料
タンク71に戻されてしまう。このように、電磁弁77
が本来閉じるべきタイミングよりも早期に開いてしまう
と目標量の燃料を圧送することができなくなり、その結
果、コモンレール圧の低下やそれによるエンジンストー
ルを引き起こすおそれがあった。
1000rpm)よりも低下すると、プランジャ回転速
度が遅くなるため、ポンプ室79の燃料圧が高くなら
ず、当該燃料圧が圧縮ばね81の付勢力に負けて電磁弁
77が開いてしまう(図17の(d)の状態)。この場
合、ポンプ室79内の燃料は低圧燃料通路78から燃料
タンク71に戻されてしまう。このように、電磁弁77
が本来閉じるべきタイミングよりも早期に開いてしまう
と目標量の燃料を圧送することができなくなり、その結
果、コモンレール圧の低下やそれによるエンジンストー
ルを引き起こすおそれがあった。
【0010】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、いかなるエン
ジン回転域においても、所望期間で電磁弁を確実に閉弁
させ、引いては高圧燃料ポンプによる燃料圧送を適切に
行わせることができる燃料噴射装置の電磁弁制御装置を
提供することにある。
ものであって、その目的とするところは、いかなるエン
ジン回転域においても、所望期間で電磁弁を確実に閉弁
させ、引いては高圧燃料ポンプによる燃料圧送を適切に
行わせることができる燃料噴射装置の電磁弁制御装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、エンジンの回転に伴い
プランジャが往復動して燃料を圧送する高圧燃料ポンプ
と、前記高圧燃料ポンプのポンプ室内における燃料圧に
相反する方向に付勢された弁体を有し、高圧燃料ポンプ
のポンプ室及び低圧燃料通路の連通を開閉する外開弁構
造の電磁弁と、前記電磁弁のコイルと電源との接続を断
続する第1のスイッチング素子、並びに電磁弁のコイル
とフリーホイールダイオードとの接続を断続する第2の
スイッチング素子を備える電磁弁駆動回路とを有する。
また、制御手段は、以下の如く電磁弁を制御する。つま
り、高圧燃料ポンプの圧送行程途中において第1のスイ
ッチング素子及び第2のスイッチング素子をオンとし、
電磁弁を開弁状態から閉弁状態へと移行させる。またそ
の後、所定期間経過後又は所定電流到達後に第1のスイ
ッチング素子をオフとし、当該スイッチング素子のオン
継続期間にコイルに蓄えられた電磁エネルギを用いて電
磁弁を閉弁状態のまま維持させる。このとき、電磁弁の
コイルの電磁エネルギが減衰した後はポンプ室の燃料圧
により電磁弁の閉弁状態が継続される。そして、その後
の所定時期に第2のスイッチング素子をオフとして、例
えば高圧燃料ポンプの圧送行程終了近くで電磁弁が再び
開弁状態へと戻される。
に、請求項1に記載の発明では、エンジンの回転に伴い
プランジャが往復動して燃料を圧送する高圧燃料ポンプ
と、前記高圧燃料ポンプのポンプ室内における燃料圧に
相反する方向に付勢された弁体を有し、高圧燃料ポンプ
のポンプ室及び低圧燃料通路の連通を開閉する外開弁構
造の電磁弁と、前記電磁弁のコイルと電源との接続を断
続する第1のスイッチング素子、並びに電磁弁のコイル
とフリーホイールダイオードとの接続を断続する第2の
スイッチング素子を備える電磁弁駆動回路とを有する。
また、制御手段は、以下の如く電磁弁を制御する。つま
り、高圧燃料ポンプの圧送行程途中において第1のスイ
ッチング素子及び第2のスイッチング素子をオンとし、
電磁弁を開弁状態から閉弁状態へと移行させる。またそ
の後、所定期間経過後又は所定電流到達後に第1のスイ
ッチング素子をオフとし、当該スイッチング素子のオン
継続期間にコイルに蓄えられた電磁エネルギを用いて電
磁弁を閉弁状態のまま維持させる。このとき、電磁弁の
コイルの電磁エネルギが減衰した後はポンプ室の燃料圧
により電磁弁の閉弁状態が継続される。そして、その後
の所定時期に第2のスイッチング素子をオフとして、例
えば高圧燃料ポンプの圧送行程終了近くで電磁弁が再び
開弁状態へと戻される。
【0012】また、本発明では特に、エンジン回転数が
所定回転数以下の領域にあるか否かを判定する判定手段
と、エンジン回転数が所定回転数以下の領域にある旨が
判定された場合、前記制御手段により前記電磁弁のコイ
ルに蓄えられる電磁エネルギが、少なくとも高圧燃料ポ
ンプのプランジャが圧縮上死点に達するまで電磁弁閉弁
保持レベルを維持するよう、前記第1のスイッチング素
子をオフとするためのオフ期間を変更するオフ期間変更
手段とを備えることをその要旨としている。
所定回転数以下の領域にあるか否かを判定する判定手段
と、エンジン回転数が所定回転数以下の領域にある旨が
判定された場合、前記制御手段により前記電磁弁のコイ
ルに蓄えられる電磁エネルギが、少なくとも高圧燃料ポ
ンプのプランジャが圧縮上死点に達するまで電磁弁閉弁
保持レベルを維持するよう、前記第1のスイッチング素
子をオフとするためのオフ期間を変更するオフ期間変更
手段とを備えることをその要旨としている。
【0013】そのオフ期間変更手段としては、請求項2
に記載したように、エンジン回転数が所定回転数以下の
領域にある場合に、同回転数が所定回転数を越える場合
よりも前記第1のスイッチング素子のオフ期間を遅くす
るようにしてもよい。又は、請求項3に記載したよう
に、エンジン回転数が所定回転数以下の領域にある場
合、同回転数が所定回転数を越える場合よりも高い所定
レベルに前記電磁弁のコイル電流が達した際に、前記第
1のスイッチング素子をオフさせるようにしてもよい。
に記載したように、エンジン回転数が所定回転数以下の
領域にある場合に、同回転数が所定回転数を越える場合
よりも前記第1のスイッチング素子のオフ期間を遅くす
るようにしてもよい。又は、請求項3に記載したよう
に、エンジン回転数が所定回転数以下の領域にある場
合、同回転数が所定回転数を越える場合よりも高い所定
レベルに前記電磁弁のコイル電流が達した際に、前記第
1のスイッチング素子をオフさせるようにしてもよい。
【0014】かかる構成によれば、エンジンが低回転状
態となりポンプ室の燃料圧が高くならなくても、電磁弁
のコイルに蓄えられた電磁エネルギによって、少なくと
も高圧燃料ポンプのプランジャが圧縮上死点に達するま
で電磁弁が閉弁状態で保持される。その結果、いかなる
エンジン回転域においても、所望期間で電磁弁を確実に
閉弁させることができ、引いては高圧燃料ポンプによる
燃料圧送を適切に行わせることができる。
態となりポンプ室の燃料圧が高くならなくても、電磁弁
のコイルに蓄えられた電磁エネルギによって、少なくと
も高圧燃料ポンプのプランジャが圧縮上死点に達するま
で電磁弁が閉弁状態で保持される。その結果、いかなる
エンジン回転域においても、所望期間で電磁弁を確実に
閉弁させることができ、引いては高圧燃料ポンプによる
燃料圧送を適切に行わせることができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1〜3のいずれかに記載の発明において、エンジン回転
数が所定回転数以下であれば、前記プランジャが圧縮上
死点に達する際に前記第2のスイッチング素子をオフと
する。このとき、エンジン回転数が所定回転数を越える
比較的高回転域にある場合に、ポンプ室内の燃料圧が弁
体の開弁側への付勢力に打ち勝って電磁弁が閉弁され、
結果としてプランジャ上死点後まで閉弁状態が維持され
るもは勿論のこと、エンジン回転数が所定回転数以下の
低回転域になる場合にも、電磁弁の閉弁時期がプランジ
ャの圧縮上死点で制御されることになる。即ち、かかる
請求項の発明でも、所望期間で電磁弁を確実に閉弁させ
ることができる。
1〜3のいずれかに記載の発明において、エンジン回転
数が所定回転数以下であれば、前記プランジャが圧縮上
死点に達する際に前記第2のスイッチング素子をオフと
する。このとき、エンジン回転数が所定回転数を越える
比較的高回転域にある場合に、ポンプ室内の燃料圧が弁
体の開弁側への付勢力に打ち勝って電磁弁が閉弁され、
結果としてプランジャ上死点後まで閉弁状態が維持され
るもは勿論のこと、エンジン回転数が所定回転数以下の
低回転域になる場合にも、電磁弁の閉弁時期がプランジ
ャの圧縮上死点で制御されることになる。即ち、かかる
請求項の発明でも、所望期間で電磁弁を確実に閉弁させ
ることができる。
【0016】さらに、本請求項4に記載の発明では、エ
ンジン回転数が所定回転数を越える場合には、燃料圧送
時における上昇途中の燃料圧が前記弁体の開側への付勢
力を上回った際に前記第2のスイッチング素子をオフと
するようにしている。この場合、例えばプランジャ上死
点まで第2のスイッチング素子をオンさせておく場合に
比べて、オン時間(コイル通電時間)を短くすることが
できる。その結果、エネルギロスを抑えると共に、電磁
弁の発熱量を低減させることができる。
ンジン回転数が所定回転数を越える場合には、燃料圧送
時における上昇途中の燃料圧が前記弁体の開側への付勢
力を上回った際に前記第2のスイッチング素子をオフと
するようにしている。この場合、例えばプランジャ上死
点まで第2のスイッチング素子をオンさせておく場合に
比べて、オン時間(コイル通電時間)を短くすることが
できる。その結果、エネルギロスを抑えると共に、電磁
弁の発熱量を低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1は、本実施の形
態における燃料噴射装置の概要を示す構成図であり、同
燃料噴射装置は6気筒ディーゼルエンジンに適用され
る。この燃料噴射装置において、各気筒の燃焼室毎に配
設されたインジェクタ1には、各気筒共通の高圧蓄圧配
管であるコモンレール2が接続されている。コモンレー
ル2は逆止弁4を介して高圧燃料ポンプ3に接続されて
いる。高圧燃料ポンプ3では、コモンレール2内の燃料
圧を高い所定圧に維持すべく電磁弁5により吐出量を制
御しつつ燃料を圧送する。
施の形態を図面に従って説明する。図1は、本実施の形
態における燃料噴射装置の概要を示す構成図であり、同
燃料噴射装置は6気筒ディーゼルエンジンに適用され
る。この燃料噴射装置において、各気筒の燃焼室毎に配
設されたインジェクタ1には、各気筒共通の高圧蓄圧配
管であるコモンレール2が接続されている。コモンレー
ル2は逆止弁4を介して高圧燃料ポンプ3に接続されて
いる。高圧燃料ポンプ3では、コモンレール2内の燃料
圧を高い所定圧に維持すべく電磁弁5により吐出量を制
御しつつ燃料を圧送する。
【0018】図2はインジェクタ1の要部構成を示す図
である。図2において、インジェクタ1は、噴出孔を開
閉するニードル弁11と、ニードル弁11を閉方向に押
圧するプレッシャピン12と、プレッシャピン12の背
後室13に連通するオリフィス14及びチェック弁15
と、オリフィス14及びチェック弁15からの燃料通路
16をコモンレール2又は低圧室17に対して択一的に
連通させる三方電磁弁18とを備えている。
である。図2において、インジェクタ1は、噴出孔を開
閉するニードル弁11と、ニードル弁11を閉方向に押
圧するプレッシャピン12と、プレッシャピン12の背
後室13に連通するオリフィス14及びチェック弁15
と、オリフィス14及びチェック弁15からの燃料通路
16をコモンレール2又は低圧室17に対して択一的に
連通させる三方電磁弁18とを備えている。
【0019】三方電磁弁18の弁体が右方に移動してい
る場合(図示の状態)、コモンレール2内の高圧燃料が
チェック弁15を経由して背後室13に流入し、プレッ
シャピン12を押圧してニードル弁11を閉じる。ま
た、三方電磁弁18が動作され、弁体が左方に移動する
と、背後室13の高圧燃料がオリフィス14を経由して
低圧室17に流出し、プレッシャピン12の油圧による
押圧付勢力が消失する。このため、コモンレール2から
の燃料圧によりニードル弁11が持ち上げられ、燃料噴
射が開始される。このときの噴射率はオリフィス14に
より制御される。噴射終わりは、三方電磁弁18の弁体
を右方に移動させ、コモンレール2と背後室13との連
通を取ることにより急速に且つ鋭く終了する。
る場合(図示の状態)、コモンレール2内の高圧燃料が
チェック弁15を経由して背後室13に流入し、プレッ
シャピン12を押圧してニードル弁11を閉じる。ま
た、三方電磁弁18が動作され、弁体が左方に移動する
と、背後室13の高圧燃料がオリフィス14を経由して
低圧室17に流出し、プレッシャピン12の油圧による
押圧付勢力が消失する。このため、コモンレール2から
の燃料圧によりニードル弁11が持ち上げられ、燃料噴
射が開始される。このときの噴射率はオリフィス14に
より制御される。噴射終わりは、三方電磁弁18の弁体
を右方に移動させ、コモンレール2と背後室13との連
通を取ることにより急速に且つ鋭く終了する。
【0020】なお、三方電磁弁18はマイクロコンピュ
ータを備えた電子制御ユニット(ECU)20により制
御される。このシステムは、噴射量、噴射時期、燃料圧
ともに電子制御を行うものであり、エンジン回転数や負
荷に関係なく希望の条件にて燃料噴射が制御されるよう
になっている。
ータを備えた電子制御ユニット(ECU)20により制
御される。このシステムは、噴射量、噴射時期、燃料圧
ともに電子制御を行うものであり、エンジン回転数や負
荷に関係なく希望の条件にて燃料噴射が制御されるよう
になっている。
【0021】次に、高圧燃料ポンプ3を一部断面で示す
図1を用いて、当該高圧燃料ポンプ3の構成を説明す
る。。高圧燃料ポンプ3は列型燃料噴射ポンプに類似し
たものであり、ポンプ本体31に設けられたシリンダ3
2にはプランジャ33が往復動自在に挿入され、同プラ
ンジャ33は圧縮ばね34により下方に付勢されてカム
35に当接している。カム35はカム軸36に固定され
回転駆動される。カム軸36は図示しないエンジンのク
ランク軸に連結され、クランク軸の1/2の回転で同期
して回転駆動される。なお、カム35は3つのカム山を
有し、プランジャ33は240°CA周期で昇降する。
プランジャ33の上方にはポンプ室37が設けられ、ポ
ンプ室37は電磁弁5の弁室41に連通している。
図1を用いて、当該高圧燃料ポンプ3の構成を説明す
る。。高圧燃料ポンプ3は列型燃料噴射ポンプに類似し
たものであり、ポンプ本体31に設けられたシリンダ3
2にはプランジャ33が往復動自在に挿入され、同プラ
ンジャ33は圧縮ばね34により下方に付勢されてカム
35に当接している。カム35はカム軸36に固定され
回転駆動される。カム軸36は図示しないエンジンのク
ランク軸に連結され、クランク軸の1/2の回転で同期
して回転駆動される。なお、カム35は3つのカム山を
有し、プランジャ33は240°CA周期で昇降する。
プランジャ33の上方にはポンプ室37が設けられ、ポ
ンプ室37は電磁弁5の弁室41に連通している。
【0022】電磁弁5は、ポンプ本体31の上方に設け
られ、ポンプ室37と低圧燃料通路42との連通を開閉
する。電磁弁5は、ハウジング43に固着されたバルブ
ボディ44と、バルブボディ44に摺動自在に挿入さ
れ、先端部にテーパ形状のシート部45が形成された弁
体46と、弁体46の上端に固着されたアーマチュア4
7と、アーマチュア47及び弁体46を下方に付勢する
圧縮ばね48と、アーマチュア47を吸引する電磁石を
なすコイル50及び鉄心49とにより構成されている。
られ、ポンプ室37と低圧燃料通路42との連通を開閉
する。電磁弁5は、ハウジング43に固着されたバルブ
ボディ44と、バルブボディ44に摺動自在に挿入さ
れ、先端部にテーパ形状のシート部45が形成された弁
体46と、弁体46の上端に固着されたアーマチュア4
7と、アーマチュア47及び弁体46を下方に付勢する
圧縮ばね48と、アーマチュア47を吸引する電磁石を
なすコイル50及び鉄心49とにより構成されている。
【0023】電磁弁5は、圧縮ばね48の付勢力により
常時は開かれ、通電時に閉じられてポンプ室37と低圧
燃料通路42との連通を断つ常時開(ノーマルオープ
ン)の電磁制御弁である。また、電磁弁5は弁体46に
形成されたテーパ溝をシート部45とし、弁体46が弁
室41内に突出した状態で開となり、閉状態では弁室4
1内の燃料圧が弁体46を閉じる方向に作用する外開弁
構造の電磁弁として構成されている。低圧燃料通路42
は燃料タンク51に連通され、燃料タンク51の燃料
は、電磁弁5を経由してポンプ室37に吸入される。こ
の電磁弁5は、プランジャ33による燃料圧送時におけ
るプレストロークを制御する手段をなす。
常時は開かれ、通電時に閉じられてポンプ室37と低圧
燃料通路42との連通を断つ常時開(ノーマルオープ
ン)の電磁制御弁である。また、電磁弁5は弁体46に
形成されたテーパ溝をシート部45とし、弁体46が弁
室41内に突出した状態で開となり、閉状態では弁室4
1内の燃料圧が弁体46を閉じる方向に作用する外開弁
構造の電磁弁として構成されている。低圧燃料通路42
は燃料タンク51に連通され、燃料タンク51の燃料
は、電磁弁5を経由してポンプ室37に吸入される。こ
の電磁弁5は、プランジャ33による燃料圧送時におけ
るプレストロークを制御する手段をなす。
【0024】ポンプ室37に設けられた吐出ポート52
は逆止弁4に連通され、逆止弁4を経由してコモンレー
ル2に接続されている。コモンレール2には各気筒のイ
ンジェクタ1が接続され、コモンレール2に蓄圧された
高圧燃料がインジェクタ1に供給される。コモンレール
2には、圧力センサ19が設けれており、同センサ19
によってコモンレール2内の高圧の燃料圧が検出され、
その検出結果はECU20に入力される。
は逆止弁4に連通され、逆止弁4を経由してコモンレー
ル2に接続されている。コモンレール2には各気筒のイ
ンジェクタ1が接続され、コモンレール2に蓄圧された
高圧燃料がインジェクタ1に供給される。コモンレール
2には、圧力センサ19が設けれており、同センサ19
によってコモンレール2内の高圧の燃料圧が検出され、
その検出結果はECU20に入力される。
【0025】プランジャ33を駆動するカム軸36に
は、2つの円板55,56が取り付けられている。一つ
の円板55にはエンジンの気筒の数に対応した6つの突
起が設けられている。各円板55,56に対向して電磁
ピックアップ57,58が配置され、円板55,56の
各突起の通過を検出する。前者の電磁ピックアップ57
は各気筒の上死点前45°CAの位置を検出する基準角
センサ57をなし、後者はカム軸36の所定角毎の回転
を検出する回転角センサ58をなす。基準角センサ57
及び回転角センサ58からの信号は前記ECU20に入
力される。ECU20では、前記の各種センサの信号か
ら種々の条件を判定して適切なタイミングでコイル50
を通電させて電磁弁5の開弁及び閉弁を制御する。EC
U20は、制御手段、判定手段及びオフ期間変更手段と
してのCPU21を備えている。
は、2つの円板55,56が取り付けられている。一つ
の円板55にはエンジンの気筒の数に対応した6つの突
起が設けられている。各円板55,56に対向して電磁
ピックアップ57,58が配置され、円板55,56の
各突起の通過を検出する。前者の電磁ピックアップ57
は各気筒の上死点前45°CAの位置を検出する基準角
センサ57をなし、後者はカム軸36の所定角毎の回転
を検出する回転角センサ58をなす。基準角センサ57
及び回転角センサ58からの信号は前記ECU20に入
力される。ECU20では、前記の各種センサの信号か
ら種々の条件を判定して適切なタイミングでコイル50
を通電させて電磁弁5の開弁及び閉弁を制御する。EC
U20は、制御手段、判定手段及びオフ期間変更手段と
してのCPU21を備えている。
【0026】なお、図1にはプランジャ及び電磁弁5が
1組しか記載していないが、実際の高圧燃料ポンプ3は
同一のプランジャ及び電磁弁を2組備えており、一つの
コモンレール2にそれぞれ240°CA毎に位相をずら
せて高圧燃料を供給するようにされている。
1組しか記載していないが、実際の高圧燃料ポンプ3は
同一のプランジャ及び電磁弁を2組備えており、一つの
コモンレール2にそれぞれ240°CA毎に位相をずら
せて高圧燃料を供給するようにされている。
【0027】図3は、電磁弁5を駆動するための電磁弁
駆動回路22の構成を示す回路図である。電磁弁5のコ
イル50の一端は車両用電源61に接続され、他端は第
1のトランジスタTr1のコレクタに接続されている。
第1のトランジスタTr1はNPN型トランジスタにて
構成され、そのエミッタは接地されている。第1のトラ
ンジスタTr1のコレクタ,ベース間にはツェナーダイ
オード62及びコンデンサ63が接続され、過電圧から
当該トランジスタTr1を保護している。ベースにはイ
ンバータ64を経由してプルイン信号(以下、PULL
−IN信号と言う)が入力される。従って、かかる構成
では、CPU21から出力されるPULL−IN信号の
論理レベルが「ロウ(Lレベル)」であれば第1のトラ
ンジスタTr1がオン状態となる。
駆動回路22の構成を示す回路図である。電磁弁5のコ
イル50の一端は車両用電源61に接続され、他端は第
1のトランジスタTr1のコレクタに接続されている。
第1のトランジスタTr1はNPN型トランジスタにて
構成され、そのエミッタは接地されている。第1のトラ
ンジスタTr1のコレクタ,ベース間にはツェナーダイ
オード62及びコンデンサ63が接続され、過電圧から
当該トランジスタTr1を保護している。ベースにはイ
ンバータ64を経由してプルイン信号(以下、PULL
−IN信号と言う)が入力される。従って、かかる構成
では、CPU21から出力されるPULL−IN信号の
論理レベルが「ロウ(Lレベル)」であれば第1のトラ
ンジスタTr1がオン状態となる。
【0028】また、コイル50の両端には、フリーホイ
ールダイオードFDと第2のトランジスタTr2とから
なる直列回路が接続されている。車両用電源61側に接
続される第2のトランジスタTr2はPNP型のものが
用いられ、そのベースにはインバータ65及び第3のト
ランジスタTr3を経由して制御信号(以下、CONT
信号という)が入力されるようになっている。従って、
かかる構成では、CPU21から出力されるCONT信
号の論理レベルが「ロウ(Lレベル)」であれば第2の
トランジスタTr2がオン状態となる。なお、本実施の
形態では、第1のトランジスタTr1が第1のスイッチ
ング素子に相当し、第2のトランジスタTr2が第2の
スイッチング素子に相当する。
ールダイオードFDと第2のトランジスタTr2とから
なる直列回路が接続されている。車両用電源61側に接
続される第2のトランジスタTr2はPNP型のものが
用いられ、そのベースにはインバータ65及び第3のト
ランジスタTr3を経由して制御信号(以下、CONT
信号という)が入力されるようになっている。従って、
かかる構成では、CPU21から出力されるCONT信
号の論理レベルが「ロウ(Lレベル)」であれば第2の
トランジスタTr2がオン状態となる。なお、本実施の
形態では、第1のトランジスタTr1が第1のスイッチ
ング素子に相当し、第2のトランジスタTr2が第2の
スイッチング素子に相当する。
【0029】次に、上記の如く構成される燃料噴射装置
の作用を説明する。図4は、燃料噴射装置の一連の動作
を示すタイムチャートであり、カム軸36の略1/2回
転(360°CA)の間の動作を示している。本実施の
形態は、6気筒エンジンの燃料噴射装置に相当するもの
であり、120°CA毎にいずれかの気筒の上死点(T
DC)を通過する。また、各気筒の上死点前45°CA
の位置で基準角センサ57からの基準角信号Gが出力さ
れ、所定角毎に回転角センサ58からの回転角信号Ne
が出力される。ECU20ではこれらの信号によりエン
ジンの回転位置を検出し、気筒を判別して該当する気筒
のインジェクタ1に噴射信号を出力する。これにより、
三方電磁弁18が駆動されて上死点近傍での燃料噴射が
実行される。燃料噴射に伴い、コモンレール2内の燃料
圧は図示のように変動する。
の作用を説明する。図4は、燃料噴射装置の一連の動作
を示すタイムチャートであり、カム軸36の略1/2回
転(360°CA)の間の動作を示している。本実施の
形態は、6気筒エンジンの燃料噴射装置に相当するもの
であり、120°CA毎にいずれかの気筒の上死点(T
DC)を通過する。また、各気筒の上死点前45°CA
の位置で基準角センサ57からの基準角信号Gが出力さ
れ、所定角毎に回転角センサ58からの回転角信号Ne
が出力される。ECU20ではこれらの信号によりエン
ジンの回転位置を検出し、気筒を判別して該当する気筒
のインジェクタ1に噴射信号を出力する。これにより、
三方電磁弁18が駆動されて上死点近傍での燃料噴射が
実行される。燃料噴射に伴い、コモンレール2内の燃料
圧は図示のように変動する。
【0030】一方、カム35及びカム軸36の回転に伴
い、プランジャ33は240°CA周期で昇降(リフ
ト)する。かかる場合、プランジャリフトNo.1及び
プランジャリフトNo.2で図示するように、2つのプ
ランジャのリフトの位相を240°CAだけずらし、各
気筒の上死点近傍ではいずれかのプランジャが圧送行程
途中になるようにカム形状が設定されている。2組のプ
ランジャ及び電磁弁の作動は動作位相が異なるのみで他
は同一であるので、ここでは一つのプランジャ33及び
電磁弁5についてのみ説明する。
い、プランジャ33は240°CA周期で昇降(リフ
ト)する。かかる場合、プランジャリフトNo.1及び
プランジャリフトNo.2で図示するように、2つのプ
ランジャのリフトの位相を240°CAだけずらし、各
気筒の上死点近傍ではいずれかのプランジャが圧送行程
途中になるようにカム形状が設定されている。2組のプ
ランジャ及び電磁弁の作動は動作位相が異なるのみで他
は同一であるので、ここでは一つのプランジャ33及び
電磁弁5についてのみ説明する。
【0031】詳細に説明すれば、図4の時間t1では、
プランジャ33がカム山に乗ってプランジャリフト量が
増大し、燃料圧送行程に入る。この時間t1では、CO
NT信号及びPULL−IN信号がHレベルのまま保持
されているので第1及び第2のトランジスタTr1,T
r2がオフ状態であり、電磁弁5のコイル50が通電さ
れず、電磁弁5は開いたままで維持される。このため、
ポンプ室37の燃料はシート部45を通過し低圧燃料通
路42に返される。この間は、プランジャ33のプレス
トローク期間に相当する。
プランジャ33がカム山に乗ってプランジャリフト量が
増大し、燃料圧送行程に入る。この時間t1では、CO
NT信号及びPULL−IN信号がHレベルのまま保持
されているので第1及び第2のトランジスタTr1,T
r2がオフ状態であり、電磁弁5のコイル50が通電さ
れず、電磁弁5は開いたままで維持される。このため、
ポンプ室37の燃料はシート部45を通過し低圧燃料通
路42に返される。この間は、プランジャ33のプレス
トローク期間に相当する。
【0032】やがて、圧送行程途中の所定のタイミング
(図の時間t2)でCONT信号及びPULL−IN信
号がLレベルに立ち下げられると、第1及び第2のトラ
ンジスタTr1,Tr2がオン状態となる(図3参
照)。PULL−IN信号がLレベルに立ち下げられ、
第1のトランジスタTr1がオン状態となると、コイル
50に車両用電源61の全電圧が印加され、コイル電流
Iaが急激に増大する(図の時間t2〜t3)。このと
き、電磁弁5においては、アーマチュア47がコイル5
0に吸引され、弁体46がリフトされてシート部45が
急速に閉じられる。電磁弁5が閉じられると、ポンプ室
37内の燃料圧は急速に増加し、150MPa近い高圧
になる。そして、逆止弁4が押し開かれ、コモンレール
2への高圧燃料の供給が開始される。
(図の時間t2)でCONT信号及びPULL−IN信
号がLレベルに立ち下げられると、第1及び第2のトラ
ンジスタTr1,Tr2がオン状態となる(図3参
照)。PULL−IN信号がLレベルに立ち下げられ、
第1のトランジスタTr1がオン状態となると、コイル
50に車両用電源61の全電圧が印加され、コイル電流
Iaが急激に増大する(図の時間t2〜t3)。このと
き、電磁弁5においては、アーマチュア47がコイル5
0に吸引され、弁体46がリフトされてシート部45が
急速に閉じられる。電磁弁5が閉じられると、ポンプ室
37内の燃料圧は急速に増加し、150MPa近い高圧
になる。そして、逆止弁4が押し開かれ、コモンレール
2への高圧燃料の供給が開始される。
【0033】CONT信号及びPULL−IN信号がL
レベルに立ち下げられた後、所定時間が経過した時間t
3では、両信号のうちPULL−IN信号のみがHレベ
ルに戻される。すると直ちに第1のトランジスタTr1
がオフとなる。このとき、CONT信号はLレベルのま
まで第2のトランジスタTr2はオンのままであるか
ら、第1のトランジスタTr1を流れていたコイル電流
Iaは、コイル50のインダクタンス分だけ蓄えられた
電磁エネルギにより、コイル50、フリーホイールダイ
オードFD及び第2のトランジスタTr2で形成される
閉回路を還流する。
レベルに立ち下げられた後、所定時間が経過した時間t
3では、両信号のうちPULL−IN信号のみがHレベ
ルに戻される。すると直ちに第1のトランジスタTr1
がオフとなる。このとき、CONT信号はLレベルのま
まで第2のトランジスタTr2はオンのままであるか
ら、第1のトランジスタTr1を流れていたコイル電流
Iaは、コイル50のインダクタンス分だけ蓄えられた
電磁エネルギにより、コイル50、フリーホイールダイ
オードFD及び第2のトランジスタTr2で形成される
閉回路を還流する。
【0034】その後、コイル50の抵抗分等により、コ
イル50のインダクタンス分だけ蓄えられた電磁エネル
ギが消費され、コイル電流Iaが徐々に減衰する。やが
て、コイル電流Iaは圧縮ばね48の付勢力に打ち勝っ
て閉弁を保持する保持電流以下に減衰するが、プランジ
ャ33は圧送行程途中であり、ポンプ室37内の燃料圧
が十分に高いため燃料圧により電磁弁5は閉弁を維持
し、コモンレール2への燃料の供給が継続される。
イル50のインダクタンス分だけ蓄えられた電磁エネル
ギが消費され、コイル電流Iaが徐々に減衰する。やが
て、コイル電流Iaは圧縮ばね48の付勢力に打ち勝っ
て閉弁を保持する保持電流以下に減衰するが、プランジ
ャ33は圧送行程途中であり、ポンプ室37内の燃料圧
が十分に高いため燃料圧により電磁弁5は閉弁を維持
し、コモンレール2への燃料の供給が継続される。
【0035】そして、プランジャリフトが上昇から下降
に転じる上死点位置に達すると(図の時間t4)、CO
NT信号がHレベルに戻される。この結果、第2のトラ
ンジスタTr2がオフ状態となり、フリーホイールダイ
オードFDを流れていたコイル電流Iaが遮断される。
しかし、この時までにコイル電流Iaは十分に減衰して
いるので、コイル50に残る電磁エネルギは少なく、第
2のトランジスタTr2に過大な電圧がかかることはな
い。
に転じる上死点位置に達すると(図の時間t4)、CO
NT信号がHレベルに戻される。この結果、第2のトラ
ンジスタTr2がオフ状態となり、フリーホイールダイ
オードFDを流れていたコイル電流Iaが遮断される。
しかし、この時までにコイル電流Iaは十分に減衰して
いるので、コイル50に残る電磁エネルギは少なく、第
2のトランジスタTr2に過大な電圧がかかることはな
い。
【0036】コイル50のコイル電流Iaが遮断される
と共に、プランジャリフトが下降に転じると、ポンプ室
37内の燃料圧が低下する。その結果、電磁弁5の開弁
を妨げるものがなくなり、電磁弁5の弁体46は圧縮ば
ね48の付勢力により下降してシート部45が確実に開
かれる。以後、プランジャ33の下降に伴って、燃料タ
ンク51の燃料が低圧燃料通路42及び電磁弁5のシー
ト部45を経由してポンプ室37内に吸入される。
と共に、プランジャリフトが下降に転じると、ポンプ室
37内の燃料圧が低下する。その結果、電磁弁5の開弁
を妨げるものがなくなり、電磁弁5の弁体46は圧縮ば
ね48の付勢力により下降してシート部45が確実に開
かれる。以後、プランジャ33の下降に伴って、燃料タ
ンク51の燃料が低圧燃料通路42及び電磁弁5のシー
ト部45を経由してポンプ室37内に吸入される。
【0037】併せて、本実施の形態は、エンジン低回転
域における電磁弁5の早開きを解消することをその要旨
としており、そのために採用された特徴部分を図5を用
いて説明する。但し、図5の(a)はエンジン回転数N
eが所定の中・高回転域にある場合(Ne≧1000r
pmの場合)について示し、(b)はエンジン回転数N
eが所定の低回転域にある場合(Ne<1000rpm
の場合)について示している。
域における電磁弁5の早開きを解消することをその要旨
としており、そのために採用された特徴部分を図5を用
いて説明する。但し、図5の(a)はエンジン回転数N
eが所定の中・高回転域にある場合(Ne≧1000r
pmの場合)について示し、(b)はエンジン回転数N
eが所定の低回転域にある場合(Ne<1000rpm
の場合)について示している。
【0038】即ち、図5の(a)では、所定のNeパル
ス(例えば、図4の0番のNeパルス)を基準として時
間TFEの経過後にPULL−IN信号及びCONT信
号が立ち下げられる。これにより電磁弁5を駆動させる
ためのコイル電流Iaが上昇する。なお、図中の時間t
aは閉弁信号が入力された後に実際に電磁弁5が閉弁す
るタイミングを示す。その後、前記両信号の立ち下げ後
において、時間TSSの経過後にPULL−IN信号が
立ち上げられる。以後、電磁エネルギの減衰に伴いコイ
ル電流Iaが低下し、同電流Iaが閉弁保持電流値以下
となるが、既述したようにポンプ室37内の燃料圧が弁
体46に作用して電磁弁5の閉弁状態が継続される。
ス(例えば、図4の0番のNeパルス)を基準として時
間TFEの経過後にPULL−IN信号及びCONT信
号が立ち下げられる。これにより電磁弁5を駆動させる
ためのコイル電流Iaが上昇する。なお、図中の時間t
aは閉弁信号が入力された後に実際に電磁弁5が閉弁す
るタイミングを示す。その後、前記両信号の立ち下げ後
において、時間TSSの経過後にPULL−IN信号が
立ち上げられる。以後、電磁エネルギの減衰に伴いコイ
ル電流Iaが低下し、同電流Iaが閉弁保持電流値以下
となるが、既述したようにポンプ室37内の燃料圧が弁
体46に作用して電磁弁5の閉弁状態が継続される。
【0039】一方、図5の(b)では、上記(a)と同
様に時間TFEに対応してPULL−IN信号及びCO
NT信号が立ち下げられる。また、かかる低回転状態で
は、ポンプ室37内の燃料圧が低下し、同燃料圧による
閉弁保持が困難になる。そのため、図示するようにPU
LL−IN信号の立ち上げ時間を前記図5(a)の「T
SS」から「TSS+Tα」に変更している。つまり、
コイル50の通電時間を長くすることで、当該コイル5
0に蓄えられる電磁エネルギが増大し、電磁エネルギの
減衰後にも閉弁保持電流よりも大きなコイル電流Iaを
流すことができる。その結果、閉弁保持電流値以上のコ
イル電流Iaが確保でき、所望の閉弁状態が得られる。
様に時間TFEに対応してPULL−IN信号及びCO
NT信号が立ち下げられる。また、かかる低回転状態で
は、ポンプ室37内の燃料圧が低下し、同燃料圧による
閉弁保持が困難になる。そのため、図示するようにPU
LL−IN信号の立ち上げ時間を前記図5(a)の「T
SS」から「TSS+Tα」に変更している。つまり、
コイル50の通電時間を長くすることで、当該コイル5
0に蓄えられる電磁エネルギが増大し、電磁エネルギの
減衰後にも閉弁保持電流よりも大きなコイル電流Iaを
流すことができる。その結果、閉弁保持電流値以上のコ
イル電流Iaが確保でき、所望の閉弁状態が得られる。
【0040】また、図6〜図9には、上記動作を実現す
るためにECU20内のCPU21により実行される各
種演算処理を示す。以下、各々の処理を順を追って説明
する。なお、図6はNe領域判定処理であり、これはメ
インルーチンとして実行される。また、図7はPULL
−IN,CONT立ち下がりパルスセット処理、図8は
PULL−IN立ち上がりパルスセット処理、図9はC
ONT立ち上がり強制OFF処理であり、これら図7〜
図9は所定のNe割り込み処理として実行される。
るためにECU20内のCPU21により実行される各
種演算処理を示す。以下、各々の処理を順を追って説明
する。なお、図6はNe領域判定処理であり、これはメ
インルーチンとして実行される。また、図7はPULL
−IN,CONT立ち下がりパルスセット処理、図8は
PULL−IN立ち上がりパルスセット処理、図9はC
ONT立ち上がり強制OFF処理であり、これら図7〜
図9は所定のNe割り込み処理として実行される。
【0041】さて、図6のNe領域判定処理がスタート
すると、CPU21は、ステップ101で今現在のエン
ジン回転数Neが1000rpm以上であるか否かを判
別し、続くステップ102で同エンジン回転数Neが8
00rpm未満であるか否かを判別する。この場合、N
e≧1000rpmであれば、CPU21は、ステップ
103でコントロールフラグFCRに「1」をセットす
る。また、Ne<800rpmであれば、CPU21
は、ステップ104でコントロールフラグFCRを
「0」にクリアする。800rpm≦Ne<1000r
pmの場合には、コントロールフラグFCRをその時の
状態で保持する。
すると、CPU21は、ステップ101で今現在のエン
ジン回転数Neが1000rpm以上であるか否かを判
別し、続くステップ102で同エンジン回転数Neが8
00rpm未満であるか否かを判別する。この場合、N
e≧1000rpmであれば、CPU21は、ステップ
103でコントロールフラグFCRに「1」をセットす
る。また、Ne<800rpmであれば、CPU21
は、ステップ104でコントロールフラグFCRを
「0」にクリアする。800rpm≦Ne<1000r
pmの場合には、コントロールフラグFCRをその時の
状態で保持する。
【0042】また、図7のPULL−IN,CONT立
ち下がりパルスセット処理は、所定のNeパルス(例え
ば、図4の0番のNeパルス)に同期してスタートし、
CPU21は、先ずステップ201で現時点での時刻T
ICを読み込むと共に、当該読み込み時刻に時間TFE
を加算してその加算値TOC1をPULL−IN立ち下
がり時刻とする。ここで、時間TFEは、プランジャ3
3の圧送による燃料吐出量がインジェクタ1からの燃料
噴射量に見合うように所定の演算手順に則って決定され
る。また、CPU21は、続くステップ202で「TO
C1」をPULL−IN信号の立ち下がり出力としてア
ウトプットコンペアレジスタにセットする。これによ
り、アウトプットコンペアレジスタにセットされた時間
が経過したタイミングでPULL−IN信号がLレベル
に立ち下げられ、第1のトランジスタTr1がオンとな
る(図4の時間t2)。
ち下がりパルスセット処理は、所定のNeパルス(例え
ば、図4の0番のNeパルス)に同期してスタートし、
CPU21は、先ずステップ201で現時点での時刻T
ICを読み込むと共に、当該読み込み時刻に時間TFE
を加算してその加算値TOC1をPULL−IN立ち下
がり時刻とする。ここで、時間TFEは、プランジャ3
3の圧送による燃料吐出量がインジェクタ1からの燃料
噴射量に見合うように所定の演算手順に則って決定され
る。また、CPU21は、続くステップ202で「TO
C1」をPULL−IN信号の立ち下がり出力としてア
ウトプットコンペアレジスタにセットする。これによ
り、アウトプットコンペアレジスタにセットされた時間
が経過したタイミングでPULL−IN信号がLレベル
に立ち下げられ、第1のトランジスタTr1がオンとな
る(図4の時間t2)。
【0043】さらに、CPU21は、ステップ203で
現時点での時刻TICに時間TFEを加算し、その加算
値TOC2をCONT立ち下がり時刻とする。また、C
PU21は、続くステップ204で「TOC2」をCO
NT信号の立ち下がり出力としてアウトプットコンペア
レジスタにセットする。これにより、アウトプットコン
ペアレジスタにセットされた時間が経過したタイミング
でCONT信号がLレベルに立ち下げられ、第2のトラ
ンジスタTr2がオンとなる(図4の時間t2)。
現時点での時刻TICに時間TFEを加算し、その加算
値TOC2をCONT立ち下がり時刻とする。また、C
PU21は、続くステップ204で「TOC2」をCO
NT信号の立ち下がり出力としてアウトプットコンペア
レジスタにセットする。これにより、アウトプットコン
ペアレジスタにセットされた時間が経過したタイミング
でCONT信号がLレベルに立ち下げられ、第2のトラ
ンジスタTr2がオンとなる(図4の時間t2)。
【0044】図8のPULL−IN立ち上がりパルスセ
ット処理は、PULL−IN信号の立ち下がりタイミン
グ(図4の時間t2)に同期してスタートし、CPU2
1は、先ずステップ301でコントロールフラグFCR
が「1」であるか否かを判別する。かかる場合、エンジ
ン回転数Neが中・高回転域にあればFCR=1となっ
ており、CPU21は、ステップ302で現時点での時
刻、即ち前記図7で求められたPULL−IN立ち下が
り時刻TOC1に時間TSSを加算し、その加算値「T
OC1」をPULL−IN立ち上がり時刻とする。ここ
で、時間TSSは、ポンプ室37内の燃料圧が確立され
るまでに電磁弁5を閉弁状態で保持するために必要なパ
ルス幅であって、本実施の形態では、図10に示すよう
に電源電圧及びエンジン回転数Neにより定められてい
る。
ット処理は、PULL−IN信号の立ち下がりタイミン
グ(図4の時間t2)に同期してスタートし、CPU2
1は、先ずステップ301でコントロールフラグFCR
が「1」であるか否かを判別する。かかる場合、エンジ
ン回転数Neが中・高回転域にあればFCR=1となっ
ており、CPU21は、ステップ302で現時点での時
刻、即ち前記図7で求められたPULL−IN立ち下が
り時刻TOC1に時間TSSを加算し、その加算値「T
OC1」をPULL−IN立ち上がり時刻とする。ここ
で、時間TSSは、ポンプ室37内の燃料圧が確立され
るまでに電磁弁5を閉弁状態で保持するために必要なパ
ルス幅であって、本実施の形態では、図10に示すよう
に電源電圧及びエンジン回転数Neにより定められてい
る。
【0045】一方、エンジン回転数Neが低回転域にあ
ればFCR=0となっており、CPU21は、ステップ
303で現時点での時刻、即ちPULL−IN立ち下が
り時刻TOC1に時間TSS及び補正時間Tαを加算
し、その加算値「TOC1」をPULL−IN立ち上が
り時刻とする(本実施の形態では、Tα=固定値)。
ればFCR=0となっており、CPU21は、ステップ
303で現時点での時刻、即ちPULL−IN立ち下が
り時刻TOC1に時間TSS及び補正時間Tαを加算
し、その加算値「TOC1」をPULL−IN立ち上が
り時刻とする(本実施の形態では、Tα=固定値)。
【0046】「TOC1」の算出後、CPU21は、ス
テップ304で「TOC1」をPULL−IN信号の立
ち上がり出力としてアウトプットコンペアレジスタにセ
ットする。これにより、アウトプットコンペアレジスタ
にセットされた時間が経過したタイミングでPULL−
IN信号がHレベルに立ち上げられ、第1のトランジス
タTr1がオフとなる(図4の時間t3)。
テップ304で「TOC1」をPULL−IN信号の立
ち上がり出力としてアウトプットコンペアレジスタにセ
ットする。これにより、アウトプットコンペアレジスタ
にセットされた時間が経過したタイミングでPULL−
IN信号がHレベルに立ち上げられ、第1のトランジス
タTr1がオフとなる(図4の時間t3)。
【0047】最後に、図9はプランジャ上死点に対応す
るNeパルス(例えば、図4の4番パルス=プランジャ
上死点)に同期してスタートし、CPU21は、ステッ
プ401でCONT信号を直ちに強制立ち上げさせる。
このCONT信号の立ち上げ処理により、第2のトラン
ジスタTr2がオフとなり、コイル50の通電が終了す
る。
るNeパルス(例えば、図4の4番パルス=プランジャ
上死点)に同期してスタートし、CPU21は、ステッ
プ401でCONT信号を直ちに強制立ち上げさせる。
このCONT信号の立ち上げ処理により、第2のトラン
ジスタTr2がオフとなり、コイル50の通電が終了す
る。
【0048】以下には、以上詳述した本実施の形態の効
果を説明する。つまり、本実施の形態では、エンジン回
転数Neが所定の低回転域にあるか否かを判定した(図
6の処理)。そして、エンジンが所定の中・高回転域に
ある旨が判定された場合には、電磁弁5のコイル50に
蓄えられた電磁エネルギの減衰後においてポンプ室37
内の燃料圧によって弁体46を閉弁位置に保持させ、電
磁弁5の閉弁をプランジャ上死点まで継続させるように
した。また、エンジン回転数Neが所定の低回転域にあ
る旨が判定された場合には、電磁弁5のコイル50に蓄
えられる電磁エネルギが、少なくとも高圧燃料ポンプ3
のプランジャ上死点に達するまで電磁弁閉弁保持レベル
を維持するよう、第1のトランジスタTr1のオフ時間
を変更した。具体的には、エンジンの中・高回転域にお
ける第1のトランジスタTr1のオフ時間に対して、低
回転域の同じくオフ時間を遅くするようにした(図8の
処理)。かかる場合、エンジンが低回転状態となりポン
プ室37の燃料圧が高くならなくても、電磁弁5のコイ
ル50に蓄えられた電磁エネルギによって、少なくとも
高圧燃料ポンプ3のプランジャ33が圧縮上死点に達す
るまで電磁弁5が閉弁状態で保持される。
果を説明する。つまり、本実施の形態では、エンジン回
転数Neが所定の低回転域にあるか否かを判定した(図
6の処理)。そして、エンジンが所定の中・高回転域に
ある旨が判定された場合には、電磁弁5のコイル50に
蓄えられた電磁エネルギの減衰後においてポンプ室37
内の燃料圧によって弁体46を閉弁位置に保持させ、電
磁弁5の閉弁をプランジャ上死点まで継続させるように
した。また、エンジン回転数Neが所定の低回転域にあ
る旨が判定された場合には、電磁弁5のコイル50に蓄
えられる電磁エネルギが、少なくとも高圧燃料ポンプ3
のプランジャ上死点に達するまで電磁弁閉弁保持レベル
を維持するよう、第1のトランジスタTr1のオフ時間
を変更した。具体的には、エンジンの中・高回転域にお
ける第1のトランジスタTr1のオフ時間に対して、低
回転域の同じくオフ時間を遅くするようにした(図8の
処理)。かかる場合、エンジンが低回転状態となりポン
プ室37の燃料圧が高くならなくても、電磁弁5のコイ
ル50に蓄えられた電磁エネルギによって、少なくとも
高圧燃料ポンプ3のプランジャ33が圧縮上死点に達す
るまで電磁弁5が閉弁状態で保持される。
【0049】上記構成によれば、いかなるエンジン回転
域においても、所望期間で電磁弁5を確実に閉弁させる
ことができ、引いては高圧燃料ポンプ3による燃料圧送
を適切に実行することができる。換言すれば、コモンレ
ール圧を所望圧力に調整でき、常に良好なる燃料噴射動
作を実現することができる。
域においても、所望期間で電磁弁5を確実に閉弁させる
ことができ、引いては高圧燃料ポンプ3による燃料圧送
を適切に実行することができる。換言すれば、コモンレ
ール圧を所望圧力に調整でき、常に良好なる燃料噴射動
作を実現することができる。
【0050】また、本実施の形態では、エンジン低回転
状態の場合のみ、第1のトランジスタTr1のオン時間
を長くし、車両用電源61からコイル50への通電時間
を長くするようにした(PULL−IN信号の立ち上げ
時間を遅くした)。これに対し、エンジン中・高回転状
態では前記通電時間を長くしていない。そのため、必要
以上にコイル通電が行われることはなく、省エネルギ化
や電磁弁5の発熱防止が実現される。
状態の場合のみ、第1のトランジスタTr1のオン時間
を長くし、車両用電源61からコイル50への通電時間
を長くするようにした(PULL−IN信号の立ち上げ
時間を遅くした)。これに対し、エンジン中・高回転状
態では前記通電時間を長くしていない。そのため、必要
以上にコイル通電が行われることはなく、省エネルギ化
や電磁弁5の発熱防止が実現される。
【0051】(第2の実施の形態)次いで、本発明の第
2の実施の形態について、図11を用いて説明する。但
し、本実施の形態の構成等において、前記第1の実施の
形態との共通部分についてはその説明を省略し、相違点
を中心に説明する。なお、本実施の形態では、第2のト
ランジスタTr2をオフさせるタイミングをその特徴部
分としており、第1のトランジスタTr1のオン/オフ
のタイミング、並びに第2のトランジスタTr2のオン
タイミングについては前記第1の実施の形態に準ずるも
のとする。以下、本実施の形態の要旨を説明する。
2の実施の形態について、図11を用いて説明する。但
し、本実施の形態の構成等において、前記第1の実施の
形態との共通部分についてはその説明を省略し、相違点
を中心に説明する。なお、本実施の形態では、第2のト
ランジスタTr2をオフさせるタイミングをその特徴部
分としており、第1のトランジスタTr1のオン/オフ
のタイミング、並びに第2のトランジスタTr2のオン
タイミングについては前記第1の実施の形態に準ずるも
のとする。以下、本実施の形態の要旨を説明する。
【0052】つまり、前記第1の実施の形態では、プラ
ンジャ上死点に同期させるようにして第2のトランジス
タTr2をオフさせていた(図9の処理)。しかし、プ
ランジャ33の上動途中における電磁エネルギの減衰後
は、弁体46は燃料圧(弁体46を閉弁させる方向に作
用する力)と圧縮ばね48の付勢力(弁体46を開弁さ
せる方向に作用する力)との大小関係により機械的に開
閉いずれに作動する。つまり、かかる場合には、電磁弁
5の閉弁状態は上記の如く機械的に保持されるものであ
って、第2のトランジスタTr2の通電は不要となる。
ンジャ上死点に同期させるようにして第2のトランジス
タTr2をオフさせていた(図9の処理)。しかし、プ
ランジャ33の上動途中における電磁エネルギの減衰後
は、弁体46は燃料圧(弁体46を閉弁させる方向に作
用する力)と圧縮ばね48の付勢力(弁体46を開弁さ
せる方向に作用する力)との大小関係により機械的に開
閉いずれに作動する。つまり、かかる場合には、電磁弁
5の閉弁状態は上記の如く機械的に保持されるものであ
って、第2のトランジスタTr2の通電は不要となる。
【0053】そこで、本実施の形態では、ポンプ室37
内の燃料圧が圧縮ばね48の付勢力を上回った際に第2
のトランジスタTr2をオフさせるようにしている。こ
れを図11を用いて説明すれば、PULL−IN信号が
立ち上げられてから時間TFBが経過した後に、CON
T信号が立ち上げられ、コイル電流が遮断される。ここ
で、時間TFBは、ポンプ室37内の燃料圧が圧縮ばね
48の付勢力を上回り、且つコイル50の電磁エネルギ
が第2のトランジスタTr2に対する安全保障レベルに
まで減衰する時間として、実験結果に基づいて予め求め
られる。
内の燃料圧が圧縮ばね48の付勢力を上回った際に第2
のトランジスタTr2をオフさせるようにしている。こ
れを図11を用いて説明すれば、PULL−IN信号が
立ち上げられてから時間TFBが経過した後に、CON
T信号が立ち上げられ、コイル電流が遮断される。ここ
で、時間TFBは、ポンプ室37内の燃料圧が圧縮ばね
48の付勢力を上回り、且つコイル50の電磁エネルギ
が第2のトランジスタTr2に対する安全保障レベルに
まで減衰する時間として、実験結果に基づいて予め求め
られる。
【0054】そして、CONT信号の立ち上げ〜プラン
ジャ上死点までの間は、前記した通り燃料圧の圧縮ばね
48の付勢力とによって電磁弁5が閉弁状態で保持さ
れ、コモンレール2への所望の燃料圧送が行われる。
ジャ上死点までの間は、前記した通り燃料圧の圧縮ばね
48の付勢力とによって電磁弁5が閉弁状態で保持さ
れ、コモンレール2への所望の燃料圧送が行われる。
【0055】本実施の形態によれば、上記第1の実施の
形態と同様に本発明の目的を達成することができるのは
勿論のこと、次の付加的効果が得られる。即ち、本実施
の形態では、例えばプランジャ上死点(或いは上死点
後)に第2のトランジスタTr2をオフさせる場合に比
べて、コイル通電時間を短くすることができる。その結
果、エネルギロスを抑えると共に、電磁弁5の発熱量を
より一層低減させることができる。
形態と同様に本発明の目的を達成することができるのは
勿論のこと、次の付加的効果が得られる。即ち、本実施
の形態では、例えばプランジャ上死点(或いは上死点
後)に第2のトランジスタTr2をオフさせる場合に比
べて、コイル通電時間を短くすることができる。その結
果、エネルギロスを抑えると共に、電磁弁5の発熱量を
より一層低減させることができる。
【0056】なお、本発明は上記各実施の形態の他に、
次の様態にて具体化することができる。 (1)上記各実施の形態では、エンジン低回転時におい
て、エンジン中・高回転時の場合よりも第1のトランジ
スタTr1をオフさせる時間を遅くし、それにより電磁
エネルギの減衰後も閉弁保持電流値以上のコイル電流I
aを確保するようにしたが、この構成を変更してもよ
い。例えば他の実施の形態としては、第1のトランジス
タTr1のオン時におけるコイル電流Iaをモニタする
と共に、当該コイル電流Iaのピーク値に基づいてエン
ジン低回転時における第1のトランジスタTr1のオフ
タイミングを決定する。即ち、エンジン低回転時には、
第1のトランジスタTr1のオフタイミングを決定する
ためのピーク電流をエンジン中・高回転時の場合よりも
高め、結果として電磁エネルギの減衰後も閉弁保持電流
値以上のコイル電流Iaを確保するようにしてもよい。
次の様態にて具体化することができる。 (1)上記各実施の形態では、エンジン低回転時におい
て、エンジン中・高回転時の場合よりも第1のトランジ
スタTr1をオフさせる時間を遅くし、それにより電磁
エネルギの減衰後も閉弁保持電流値以上のコイル電流I
aを確保するようにしたが、この構成を変更してもよ
い。例えば他の実施の形態としては、第1のトランジス
タTr1のオン時におけるコイル電流Iaをモニタする
と共に、当該コイル電流Iaのピーク値に基づいてエン
ジン低回転時における第1のトランジスタTr1のオフ
タイミングを決定する。即ち、エンジン低回転時には、
第1のトランジスタTr1のオフタイミングを決定する
ためのピーク電流をエンジン中・高回転時の場合よりも
高め、結果として電磁エネルギの減衰後も閉弁保持電流
値以上のコイル電流Iaを確保するようにしてもよい。
【0057】(2)上記第1の実施の形態では、第1の
トランジスタTr1をオフする時間を遅くするための時
間Tαを固定値としたが、例えば図12のマップを用い
てその時々のエンジン回転数Neに応じて時間Tαを設
定するようにしてもよい。図12では、エンジン回転数
Neが1000rpm以下の領域において、同Neが低
くなるほど「Tα」が大きな値として設定される。
トランジスタTr1をオフする時間を遅くするための時
間Tαを固定値としたが、例えば図12のマップを用い
てその時々のエンジン回転数Neに応じて時間Tαを設
定するようにしてもよい。図12では、エンジン回転数
Neが1000rpm以下の領域において、同Neが低
くなるほど「Tα」が大きな値として設定される。
【0058】(3)前記各実施の形態では、Ne<10
00rpmを低回転域とし、当該低回転域にあることが
判定された場合に、第1のトランジスタTr1のオフ時
間を変更するようにしていたが、これを変更してもよ
い。つまり、高圧燃料ポンプ3のポンプ室37内におけ
る燃料圧が高くならないという事態は、エンジン低回転
時に生じ易いものであるが、当該事態が問題点となりう
るか否かは、高圧燃料ポンプ3の設計仕様(例えば、プ
ランジャ33のストローク量,圧縮ばね48のばね力
等)に応じて変わるものである。そのため、本発明にお
けるエンジン低回転域とは、一義的に設定されるもので
はなく、多種多様な条件に応じて任意に設定される。ま
た、同様に、第1のトランジスタTr1(第1のスイッ
チング素子)のオフ時間を遅らせる時間や、第2のトラ
ンジスタTr2(第2のスイッチング素子)のオフさせ
る時間も任意に変更できる。
00rpmを低回転域とし、当該低回転域にあることが
判定された場合に、第1のトランジスタTr1のオフ時
間を変更するようにしていたが、これを変更してもよ
い。つまり、高圧燃料ポンプ3のポンプ室37内におけ
る燃料圧が高くならないという事態は、エンジン低回転
時に生じ易いものであるが、当該事態が問題点となりう
るか否かは、高圧燃料ポンプ3の設計仕様(例えば、プ
ランジャ33のストローク量,圧縮ばね48のばね力
等)に応じて変わるものである。そのため、本発明にお
けるエンジン低回転域とは、一義的に設定されるもので
はなく、多種多様な条件に応じて任意に設定される。ま
た、同様に、第1のトランジスタTr1(第1のスイッ
チング素子)のオフ時間を遅らせる時間や、第2のトラ
ンジスタTr2(第2のスイッチング素子)のオフさせ
る時間も任意に変更できる。
【図1】発明の実施の形態における燃料噴射装置の概要
を示す構成図。
を示す構成図。
【図2】インジェクタの概要を示す構成図。
【図3】電磁弁駆動回路の構成を示す電気回路図。
【図4】燃料噴射装置の一連の動作を説明するためのタ
イムチャート。
イムチャート。
【図5】実施の形態における要部を説明するためのタイ
ムチャート。
ムチャート。
【図6】Ne領域判定処理を示すフローチャート。
【図7】PULL−IN,CONT立ち下がりパルスセ
ット処理を示すフローチャート。
ット処理を示すフローチャート。
【図8】PULL−IN立ち上がりパルスセット処理を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図9】CONT立ち上がり強制OFF処理を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図10】時間TSSを求めるための特性図。
【図11】第2の実施の形態における動作を説明するタ
イムチャート。
イムチャート。
【図12】他の実施の形態における時間Tαを求めるマ
ップ。
ップ。
【図13】従来技術の説明に用いる燃料噴射装置の構成
図。
図。
【図14】従来技術の説明に用いる電磁弁駆動回路の電
気回路図。
気回路図。
【図15】従来技術の説明に用いる主要な動作を示すタ
イムチャート。
イムチャート。
【図16】従来技術の説明に用いる電磁弁の動作説明
図。
図。
【図17】従来技術の説明に用いる電磁弁の動作説明
図。
図。
3…高圧燃料ポンプ、5…電磁弁、21…制御手段,判
定手段,オフ期間変更手段としてのCPU、22…電磁
弁駆動回路、33…プランジャ、37…ポンプ室、42
…低圧燃料通路、46…弁体、50…コイル、61…車
両用電源、Tr1…第1のスイッチング素子としての第
1のトランジスタ、Tr2…第2のスイッチング素子と
しての第2のトランジスタ、FD…フリーホイールダイ
オード。
定手段,オフ期間変更手段としてのCPU、22…電磁
弁駆動回路、33…プランジャ、37…ポンプ室、42
…低圧燃料通路、46…弁体、50…コイル、61…車
両用電源、Tr1…第1のスイッチング素子としての第
1のトランジスタ、Tr2…第2のスイッチング素子と
しての第2のトランジスタ、FD…フリーホイールダイ
オード。
Claims (4)
- 【請求項1】エンジンの回転に伴いプランジャが往復動
して燃料を圧送する高圧燃料ポンプと、 前記高圧燃料ポンプのポンプ室内における燃料圧に相反
する方向に付勢された弁体を有し、高圧燃料ポンプのポ
ンプ室及び低圧燃料通路の連通を開閉する外開弁構造の
電磁弁と、 前記電磁弁のコイルと電源との接続を断続する第1のス
イッチング素子、並びに電磁弁のコイルとフリーホイー
ルダイオードとの接続を断続する第2のスイッチング素
子を備える電磁弁駆動回路と、 前記高圧燃料ポンプの圧送行程途中において前記第1の
スイッチング素子及び第2のスイッチング素子をオンと
し、その後所定期間経過後又は所定電流到達後に前記第
1のスイッチング素子をオフとし、さらにその後の所定
時期に前記第2のスイッチング素子をオフとする制御手
段とを備えた燃料噴射装置の電磁弁制御装置において、 エンジン回転数が所定回転数以下の領域にあるか否かを
判定する判定手段と、 エンジン回転数が所定回転数以下の領域にある旨が判定
された場合、前記制御手段により前記電磁弁のコイルに
蓄えられる電磁エネルギが、少なくとも高圧燃料ポンプ
のプランジャが圧縮上死点に達するまで電磁弁閉弁保持
レベルを維持するよう、前記第1のスイッチング素子を
オフとするためのオフ期間を変更するオフ期間変更手段
とを備えることを特徴とする燃料噴射装置の電磁弁制御
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の燃料噴射装置の電磁弁制
御装置において、 前記オフ期間変更手段は、エンジン回転数が所定回転数
以下の領域にある場合に、同回転数が所定回転数を越え
る場合よりも前記第1のスイッチング素子のオフ期間を
遅くする燃料噴射装置の電磁弁制御装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の燃料噴射装置の電磁弁制
御装置において、 前記オフ期間変更手段は、エンジン回転数が所定回転数
以下の領域にある場合、同回転数が所定回転数を越える
場合よりも高い所定レベルに前記電磁弁のコイル電流が
達した際に、前記第1のスイッチング素子をオフさせる
燃料噴射装置の電磁弁制御装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の燃料噴射
装置の電磁弁制御装置において、 エンジン回転数が所定回転数以下の場合には、前記プラ
ンジャが圧縮上死点に達する際に前記第2のスイッチン
グ素子をオフとし、エンジン回転数が所定回転数を越え
る場合には、燃料圧送時における上昇途中の燃料圧が前
記弁体の開側への付勢力を上回った際に前記第2のスイ
ッチング素子をオフとするようにした燃料噴射装置の電
磁弁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31109495A JP3458568B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 燃料噴射装置の電磁弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31109495A JP3458568B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 燃料噴射装置の電磁弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151768A JPH09151768A (ja) | 1997-06-10 |
JP3458568B2 true JP3458568B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=18013068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31109495A Expired - Fee Related JP3458568B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 燃料噴射装置の電磁弁制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458568B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100356052C (zh) * | 2005-01-07 | 2007-12-19 | 清华大学 | 集成式双电压电磁阀驱动电路 |
JP2008089248A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 換気装置 |
DE102007035316B4 (de) | 2007-07-27 | 2019-12-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Steuerung eines Magnetventils einer Mengensteuerung in einer Brennkraftmaschine |
JP4984163B2 (ja) | 2008-01-28 | 2012-07-25 | 本田技研工業株式会社 | 燃料噴射制御装置 |
JP4587133B2 (ja) | 2008-06-04 | 2010-11-24 | 株式会社デンソー | 燃料供給装置 |
DE102009026690A1 (de) | 2008-06-04 | 2009-12-10 | DENSO CORPORATION, Kariya-shi | Kraftstoffzufuhrgerät |
JP4941679B2 (ja) * | 2008-06-04 | 2012-05-30 | 株式会社デンソー | 燃料供給装置 |
JP4939488B2 (ja) * | 2008-07-08 | 2012-05-23 | 三菱重工業株式会社 | 蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁装置および燃料噴射弁構造 |
KR101510320B1 (ko) * | 2009-02-11 | 2015-04-08 | 현대자동차 주식회사 | 지디아이 엔진의 연료펌프 시스템 및 이의 제어방법 |
KR101058713B1 (ko) * | 2010-03-08 | 2011-08-22 | 현대중공업 주식회사 | 솔레노이드밸브와 셔틀밸브를 가진 디젤엔진용 2단 연료분사밸브 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31109495A patent/JP3458568B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09151768A (ja) | 1997-06-10 |
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