JP3457385B2 - 墨出し装置 - Google Patents

墨出し装置

Info

Publication number
JP3457385B2
JP3457385B2 JP15877094A JP15877094A JP3457385B2 JP 3457385 B2 JP3457385 B2 JP 3457385B2 JP 15877094 A JP15877094 A JP 15877094A JP 15877094 A JP15877094 A JP 15877094A JP 3457385 B2 JP3457385 B2 JP 3457385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beam projector
arrow
projector
groove
marking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15877094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0829169A (ja
Inventor
譲 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Big Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Big Daishowa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Big Daishowa Seiki Co Ltd filed Critical Big Daishowa Seiki Co Ltd
Priority to JP15877094A priority Critical patent/JP3457385B2/ja
Publication of JPH0829169A publication Critical patent/JPH0829169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3457385B2 publication Critical patent/JP3457385B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築現場におい
て床面から天井等への鉛直墨出し作業を行うのに使用さ
れる墨出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の墨出し装置は、実公平3−55
052号公報その他に記載されているように、上下両端
から中心軸線に沿ってレーザービームを投射するビーム
投射器を、装置基台の中央開口部に枢支部を介して揺動
自在に枢支すると共に、複数の支持脚を装置基台に取付
けてなるもので、枢支部としてジャイロが使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の墨出し装置で
は、ビーム投射器を枢支する枢支部として、簡便なジャ
イロが一般に使用されるが、このジャイロによれば、装
置の使用の際にビーム投射器が鉛直位置に静止するのに
時間がかかると言う難点がある。また、このビーム投射
器が短時間で静止するように枢支部に磁気制動方式等を
採用したものが提案されているが、これによると、装置
が大型化且つ重量化すると共に、製造コストが高くつく
と言う問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の請求項1に係る墨出し装置は、上下両端か
ら中心軸線Lに沿ってビームを投射するビーム投射器1
が、装置基台2の中央開口部3に枢支部4を介して揺動
自在に枢支されると共に、複数の支持脚5が装置基台2
に取付けられてなるものであって、前記ビーム投射器1
は、少なくとも上端からレーザービームが投射されるよ
うに構成され、前記枢支部4は、球心がビーム投射器1
の中心軸線Lを通るように当該投射器1の上端部に設け
られた大径球状軸部6と、この大径球状軸部6の下半部
側周辺に周方向一定間隔に配置されて、当該軸部6の球
面6aと点接触する複数の小径球体7と、装置基台2の
中央開口部3側に設けられた環状の球体受け溝8とから
なり、前記球体受け溝8は、各球体7を点接触状態で溝
幅方向に転動変移可能に受支するように、球体7の半径
R1よりも大きい曲率半径R2を有する横断面円弧状に形成
されていることを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2に係る墨出し装置は、ビ
ーム投射器1が、その下端からビームを投射する光源と
しての光ダイオード16備えていることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に係る墨出し装置は、装
置基台2の、ビーム投射器1を枢支している中央開口部
3を含む部分が、支持脚部5を取付けている部分に対
し、水平面に沿ったX方向及びこれと直交するY方向と
に移動調整可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の作用を、実施例に対応する図1〜図4
を用いて説明すると、請求項1に係る墨出し装置におい
て、ビーム投射器1は、装置基台2に枢支部4を介して
鉛直位置に保持されると共に、上下両端からビームが投
射されると共に、少なくとも上端からはレーザービーム
Mが投射される。
【0008】このビーム投射器1を枢支部4によって鉛
直位置に静止させるにあたり、静止前の揺動状態にある
ビーム投射器1が、例えば図2に示す矢印A方向に揺動
して、大径球状軸部6が同じく矢印A方向に回転する
と、図中右側の小径球体7は、矢印a方向に自転しつ
つ、球体受け溝8に沿って溝肩8bに向かう矢印a′方
向に転動変移して、その溝肩8bで転動を阻止される一
方、左側の小径球体7は、矢印a方向に自転しつつ、溝
肩8cに向かう矢印a′方向に転動変移して、その溝肩
8cで転動を阻止される。こうして球体受け溝8内での
小径球体7の転動が溝肩8b,8cによって阻止される
と、大径球状軸部6に制動作用が働いて、ビーム投射器
1は矢印AB方向への揺動を阻止される。
【0009】しかして、矢印A方向への揺動を阻止され
たビーム投射器1は、自重により鉛直位置へ復帰しよう
して、逆向きの矢印B方向へ揺動する。このビーム投射
器1の矢印B方向への揺動により、大径球状軸部6が矢
印B方向に回転すると、右側の小径球体7は、矢印b方
向に自転しつつ、溝肩8cに向かう矢印a′方向に転動
変移して、その溝肩8cで転動を阻止される一方、左側
の小径球体7は、矢印b方向に自転しつつ、溝肩8bに
向かう矢印b′に転動変移し、溝肩8bで転動を阻止さ
れ、こうして小径球体7の転動が溝肩8b,8cによっ
て阻止されると、大径球状軸部6に制動作用が働いて、
ビーム投射器1は矢印B方向への揺動を阻止され、ビー
ム投射器1は、自重により鉛直位置へ復帰しようして、
再び矢印A方向へ揺動する。
【0010】上記のような動作が数回繰り返されて、ビ
ーム投射器1は短時間で鉛直位置に静止する。この鉛直
位置において、各小径球体7が球体受け溝8の溝底8a
側に点接触すると共に、この溝底8a側での接点及び大
径球状軸部6との接点が、小径球体7の球心oと大径球
状軸部6の球心Oとを結ぶ線H上に並び、しかして各小
径球体7に均等にかかる大径球状軸部6の自重による押
圧荷重が前記線H上に作用し、これにより各小径球体7
が前記溝底8a側に転動不能に押圧固定された状態とな
って、大径球状軸部6を安定に保持し、それによってビ
ーム投射器1は鉛直位置に保持される。
【0011】請求項2に係る墨出し装置によれば、ビー
ム投射器1の下端から中心軸線Lに沿って光ダイオード
16からのビームNが投射される。この場合、ビーム投
射器1の下端から地墨の付けられる床面までの距離は、
ビーム投射器1上端から天井等までの距離に較べてはる
かに短いので、光ダイオード16でも十分なビームNを
投射することができる。
【0012】請求項3に係る墨出し装置によれば、ビー
ム投射器1を枢支している中央開口部3を含む部分が、
支持脚部5を取付けている部分に対し、水平面に沿った
X及びY方向に移動可能となる。従って、鉛直に位置さ
せたビーム投射器1の下端から出るビームNを地墨27
に正確に合わせようとるすときに、支持脚5をいちいち
移動させることなく、ビーム投射器1を枢支している中
央開口部3を含む部分のみを移動させて、地墨27に対
するビームNの位置合わせを、簡単容易に行うことがで
きる。
【0013】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、1は、上下両端から中心軸線Lに沿って
ビームを投射するビーム投射器で、このビーム投射器1
の上端部が、装置基台2の中央開口部3に枢支部4を介
して揺動自在に枢支されており、この装置基台2の下端
部外周には支持脚5が取付けられている。
【0014】前記枢支部4は、図2〜図4に拡大して詳
細に示すように、球心Oがビーム投射器1の中心軸線L
を通るようにこの投射器1の上端部に設けられた大径球
状軸部6と、この大径球状軸部6の下半部側周辺に保持
部片10を介して周方向一定間隔おきに配置されて、当
該軸部6の球面6aと点接触する複数の小径球体7と、
前記装置基台2の中央開口部3にビーム投射器1の中心
軸線Lと同心状に設けられた環状の球体受け溝8を有す
るリング部材9とからなり、球体受け溝8は、各球体7
を点接触状態で溝幅方向に転動変移可能に受支するよう
に、球体7の半径R1よりも大きい曲率半径R2を有する横
断面円弧状に形成されている。
【0015】前記各小径球体7は、装置基台2が水平に
位置した状態でビーム投射器1が鉛直位置にあるとき、
図2の実線図示のように、大径球状軸部6との接点と直
径方向に対向する部位が球体受け溝8の溝底8aに点接
触すると共に、この溝底8aから溝肩8b,8cに至る
部分に間隙部11,12を形成する。しかして、ビーム
投射器1が図2の実線で示す鉛直位置に枢支されている
状態から仮想線図示のように矢印A方向に揺動して、大
径球状軸部6が同じく矢印A方向に回転すると、この大
径球状軸部6と点接触している同図右側の小径球体7
は、矢印a方向に自転しつつ、溝幅方向上向きに、即ち
溝肩8bに近づく矢印a′方向に転動変移し、そして仮
想線図示のように溝肩8bのところで転動を阻止され
る。一方、この右側の小径球体7と対称位置にある左側
の小径球体7は、逆方向ではあるが、上記右側の小径球
体7と同様にして、矢印a方向に自転しつつ、溝幅方向
下向きに、即ち溝肩8cに近づく矢印a′方向に転動変
移し、仮想線図示のように溝肩8cのところで転動を阻
止される。こうして小径球体7の矢印a′方向への転動
が溝肩8b,8cによって阻止されると、大径球状軸部
6に制動作用が働き、それによってビーム投射器1は、
矢印A方向への揺動が制止される。
【0016】上記のように矢印A方向への揺動が制止さ
れたビーム投射器1は、自重により鉛直位置へ復帰しよ
うして、逆方向、即ち矢印B方向へ揺動する。このビー
ム投射器1の矢印B方向への揺動により、大径球状軸部
6が矢印B方向に回転すると、右側の小径球体7は、矢
印b方向に自転しつつ、溝幅方向下向きに、即ち溝肩8
cに近づく矢印b′方向に転動変移し、仮想線図示のよ
うに溝肩8cのところで転動を阻止される。一方、左側
の小径球体7は、矢印b方向に自転しつつ、溝幅方向上
向きに、即ち溝肩8bに近づく矢印b′方向に転動変移
し、仮想線図示のように溝肩8bのところで転動を阻止
される。こうして小径球体7の矢印b′方向への転動が
溝肩8b,8cによって阻止されると、大径球状軸部6
に制動作用が働いて、ビーム投射器1は矢印B方向への
揺動が制止され、そしてこのビーム投射器1は、前記同
様に自重により鉛直位置へ復帰しようして、再び矢印A
方向へ揺動する。
【0017】しかして、上述したような動作が数回繰り
返されて、ビーム投射器1は短時間で実線図示のような
鉛直位置に静止することになる。この鉛直位置において
は、各小径球体7が球体受け溝8の溝底8aに点接触す
ると共に、この溝底8aでの接点と、当該球体7の大径
球状軸部6との接点とが、小径球体7の球心oと大径球
状軸部6の球心Oとを結ぶ線H上に並置して、各小径球
体7に均等にかかる大径球状軸部6の自重による押圧荷
重が上記線H上に作用する。これにより、各小径球体7
は球体受け溝8の溝底8aで転動不能に固定された状態
となって、大径球状軸部6を安定に保持し、それによっ
てビーム投射器1は鉛直位置に保持される。
【0018】この枢支部4によれば、上述したように、
ビーム投射器1がこの枢支部4を中心に揺動する際に、
その揺動端において球体受け溝8内を転動する小径球体
7が溝肩8b,8cで転動を阻止されることによって、
ビーム投射器1の揺動範囲が制限されることから、ビー
ム投射器1は、揺動幅が不必要に拡がることがなくな
り、従って最小の揺動幅で短時間のうちに鉛直位置に静
止することができる。
【0019】前記ビーム投射器1の構造について図1及
び図2を参照して説明すると、このビーム投射器1は、
円筒状の器本体13と、この器本体13の上端部に同心
状に固着されたヘッド14と、器本体13の上部側径大
筒部13aに内蔵された上部光源用のレーザー発振器1
5と、器本体13の下部側径小筒部13bの下端部に内
蔵された下部光源用の光ダイオード16と、器本体13
の下部側径小筒部13bに着脱可能に内蔵された電源用
の電池17と、この下部側径小筒部13bに外嵌された
円筒状のカバー18とからなる。
【0020】ヘッド14は、ビーム投射器1の中心軸線
Lに沿って器本体13の上端から突出する中空状の軸頸
部19を有し、この軸頸部19には前記枢支部4の大径
球状軸部6が孔部6aを介して同心状に嵌装されている
と共に、軸頸部19の上端に大径球状軸部6を固定する
ナット20が螺着されている。前記レーザー発振器15
からのレーザービームMは、ヘッド14の下部に設けら
れた光平行用レンズ21を介し軸頸部19の中空部19
aを通って上方へ投射され、また、光ダイオード16か
らのビームNは、前記下部側径小筒部13b内の下端部
に設けられた集光レンズ22を介して下部透光口23か
ら下方へ投射されるようになっている。尚、レーザービ
ームM及びビームNの投射は、器本体13に設けられた
電源スイッチSを入れることによって同時に行うことが
できる。
【0021】また、器本体13の下部側径小筒部13b
には、横断面半円弧状の開口部24がほぼ全長に亘って
開口され、この開口部24には同じく横断面半円弧状の
蓋25が着脱自在に装着される。また、カバー18は、
上記開口部24に蓋25を取付けた状態で上記下部側径
小筒部13bに外嵌されると共に、ねじ部26によって
器本体13に螺合固定される。従って、電池17の装入
や交換に際しては、器本体13の下部側径小筒部13b
からカバー18を抜き取った後、蓋25を取り外せばよ
い。尚、器本体13を、上記開口部24を除きビーム投
射器1の全長に亘って一体構造としたのは、この器本体
13を製作する際に芯出し(ビーム投射器1の中心軸線
Lを出すこと)を容易にするためである。因みに、器本
体13を上下に分割した構造とすれば、上記の芯出しが
非常に困難となる。
【0022】更に、前記装置基台2は、図1に示すよう
に、支持脚5を枢着している基台本体2aと、これの上
部に螺合されるキャップ2bとからなり、そして基台本
体2aの上壁部に前記中央開口部3が設けてあり、また
キャップ2bの上部中央にはビーム投射器1の上端から
投射されるレーザービームMを通す上部透光口26が設
けてある。
【0023】次に、上述したような構成を有する墨出し
装置の使用方法について説明すると、図5に示すよう
に、あらかじめ室内の床に地墨27を付けた箇所に墨出
し装置を置いて、電源スイッチSを入れ、ビーム投射器
1の上下両端からレーザービームM及びビームNを投射
させると共に、ビーム投射器1が自重により鉛直となる
ようにする。
【0024】このとき、ビーム投射器1は、枢支部4を
中心に数回揺動を繰り返して、短時間で鉛直位置に静止
することができる。即ち、図2に示すように、ビーム投
射器1が例えば矢印A方向に揺動して、大径球状軸部6
が矢印A方向に回転すると、図中右側の小径球体7は、
矢印a方向に自転しつつ、球体受け溝8に沿って溝幅方
向上向きの矢印a′方向(溝肩8bに近づく方向)に転
動変移して、その溝肩8bのところで転動を阻止される
一方、図中左側の小径球体7は、同図の矢印a方向に自
転しつつ、球体受け溝8に沿って溝幅方向下向きの矢印
a′方向(溝肩8cに近づく方向)に転動変移して、そ
の溝肩8cのところで転動を阻止され、こうして小径球
体7の矢印a′方向への転動が溝肩8b,8cによって
阻止されると、大径球状軸部6に制動作用が働いて、ビ
ーム投射器1は矢印A方向への揺動が制止される。
【0025】しかして、矢印A方向への揺動を制止され
たビーム投射器1は、自重により鉛直位置へ復帰しよう
して、逆向きの矢印B方向へ揺動する。このビーム投射
器1の矢印B方向への揺動により、大径球状軸部6が矢
印B方向に回転すると、右側の小径球体7は、矢印b方
向に自転しつつ、溝幅方向下向きの矢印b′方向(溝肩
8cに近づく方向)に転動変移し、溝肩8cのところで
転動を阻止される一方、左側の小径球体7は、矢印b方
向に自転しつつ、溝幅方向上向きの矢印b′(溝肩8b
に近づく方向)に転動変移し、溝肩8bので転動を阻止
され、こうして小径球体7の矢印b′方向への転動が溝
肩8b,8cによって阻止されると、大径球状軸部6に
制動作用が働いて、ビーム投射器1は矢印B方向への揺
動が制止され、ビーム投射器1は、自重により鉛直位置
へ復帰しようして、再び矢印A方向へ揺動する。
【0026】上記のような動作が数回繰り返されて、ビ
ーム投射器1は、短時間で鉛直位置に静止することにな
る。この場合、装置基台2は水平に位置していることが
望ましいが、これが水平に対し多少傾斜していても、枢
支部4によるビーム投射器1の鉛直位置決めに支障を来
すことはない。
【0027】このようにしてビーム投射器1が鉛直位置
に静止されたとき、このビーム投射器1の下透光口23
から出るビームNを地墨27に合わせると、上透光口2
6から出るレーザービームMが天井に投射されて、地墨
27の鉛直線上に自動的に墨付け位置を表示し、この表
示位置に墨を付けて天井墨28とする。この天井墨28
を、照明器具、アンカーボルト等の取付け位置とするこ
とができる。
【0028】以上説明した実施例では、装置基台2を、
支持脚5を枢着している基台本体2aと、これの上部に
螺合されるキャップ2bとで構成すると共に、基台本体
2その自体を一体形成したものであるが、図6〜図8に
は、装置基台2におけるビーム投射器1を枢支している
中央開口部3を含む部分が、支持脚部5を取付けている
部分に対し、水平面に沿ったX方向及びこれと直交する
Y方向とに移動調整可能とした実施例を示している。
【0029】即ち、図6〜図8に示すように、装置基台
2は基台本体2aとキャップ2bとからなるものである
が、基台本体2aは、ビーム投射器1を枢支している中
央開口部3を含む上部側部材29と、支持脚部5を取付
けている下部側部材30と、これら両部材29,30の
間に介在する中間部材31とから構成し、キャップ2b
は上部側部材29に取付ける。そして、上部側部材29
と中間部材31とには、両部材29,31を水平面に沿
って例えばY方向に相対移動させるための蟻溝29aと
蟻31aとを設け、中間部材31と下部側部材30とに
は、両部材31,30を水平面に沿ってY方向と直交す
るX方向に相対移動させるための蟻溝31bと蟻30a
とを設け、上部側部材29には、螺軸32の回転によっ
て、当該上部側部材29をX方向に駆動させるためのね
じ駆動機構33を設け、また中間部材31には、螺軸3
4の回転によって、この中間部材31を上部側部材29
と共にY方向に駆動させるためのねじ駆動機構35を設
けている。
【0030】上記ねじ駆動機構33は、中間部材31に
固定されて螺軸32を回転のみ可能に支承する軸受36
と、上部側部材29に固定されて螺軸32と螺合するナ
ット部材37とからなり、上記ねじ駆動機構35は、下
部側部材30に固定されて螺軸34を回転のみ可能に支
承する軸受38と、中間部材31に固定されて螺軸34
と螺合するナット部材39とからなる。各螺軸32,3
4には回転操作用のつまみ32a,34aが設けてあ
る。
【0031】従って、例えば、つまみ34aを介して螺
軸34を正逆いずれかに回転させると、図6に示すよう
に、上部側部材29と中間部材31とが下部側部材30
に対してX方向に移動し、これに伴いビーム投射器1が
X方向に移動する。この図6には、キャップ2b付き上
部側部材29と中間部材31、及びビーム投射器1がX
方向に移動した状態を仮想線で示す。また図7に示すよ
うに、つまみ32aを介して螺軸32を正逆いずれかに
回転させると、上部側部材29が中間部材31と下部側
部材30とに対してY方向に移動し、これに伴ってビー
ム投射器1もY方向に移動する。図7には、キャップ2
b付き上部側部材29及びビーム投射器1がY方向に移
動した状態を仮想線で示す。
【0032】上記のような装置基台2によると、図5に
示すように、この装置を床の地墨27を付けた箇所に置
いて、鉛直に位置させたビーム投射器1の下端から出る
ビームNを地墨27に正確に合わせようとるすときに、
支持脚5をいちいち移動させることなく、ねじ駆動機構
33,35を操作するだけで、ビーム投射器1をX,Y
方向に適宜に移動調整できて、地墨27に対するビーム
Nの位置合わせを、簡単容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る墨出し装置によ
れば、装置基台の中央開口部でビーム投射器を枢支する
枢支部を、ビーム投射器側に設けた大径球状軸部と、装
置基台側に設けた複数の小径球体及びこれを点接触状態
で溝幅方向に転動変移可能に受支する球体受け溝とから
なる簡単且つコンパクトな構造でありながら、ビーム投
射器を短時間で鉛直位置に静止させることができ、従っ
てまた装置の小型化と軽量化を図ることができる。ま
た、球体受け溝内を転動する小径球体が溝肩で転動を阻
止されて、ビーム投射器の揺動範囲が制限されるため、
ビーム投射器は、揺動幅が不必要に拡がることがなくな
り、最小の揺動幅で瞬時に鉛直位置に静止させることが
できる。
【0034】請求項2に係る墨出し装置によれば、ビー
ム投射器1の下部光源として光ダイオードを備えている
ため、電力の消費を少なくできて、電源電池の寿命を延
ばすことができる。
【0035】請求項3に係る墨出し装置によれば、鉛直
に位置させたビーム投射器の下端から出るビームを地墨
に合わせるときに、支持脚をいちいち移動させることな
く、ビーム投射器を枢支している中央開口部を含む部分
のみを移動させるだけで、地墨に対するビームの位置合
わせを、簡単容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す墨出し装置の一部断面
側面図である。
【図2】上記墨出し装置の枢支部を示す拡大詳細縦断面
図である。
【図3】図2のZ−Z線断面図である。
【図4】図2の一部拡大図である。
【図5】上記墨出し装置の使用方法を示す説明斜視図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例による墨出し装置の要部を
示す縦断側面図である。
【図7】図6の墨出し装置を水平面に沿って90度回転
した状態における縦断側面図である。
【図8】図6の墨出し装置の一部切欠平面図である。
【符号の説明】
1 ビーム投射器 2 装置基台 2a 基台本体 2b キャップ 3 中央開口部 4 枢支部 5 支持脚 6 大径球状軸部 7 小径球体 8 球体受け溝 8a 溝底 8b 溝肩 8c 溝肩 13 ビーム投射器の器本体 16 光ダイオード 18 電源電池 23 下透光口 26 上透光口 27 地墨 28 天井墨 29 装置基台の上部側部材 30 装置基台の下部側部材 31 装置基台の中間部材 32 螺軸 33 ねじ駆動機構 34 螺軸 35 ねじ駆動機構 L ビーム投射器の中心軸線 O 球体受け溝の球心 o 小径球体の球心 R1 小径球体の半径 R2 横断面円弧状球体受け溝の曲率半径 M ビーム投射器の上端から投射されるレーザー
ビーム N ビーム投射器の下端から投射されるビーム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下両端から中心軸線Lに沿ってビームを
    投射するビーム投射器1が、装置基台2の中央開口部3
    に枢支部4を介して揺動自在に枢支されると共に、複数
    の支持脚5が装置基台2に取付けられてなる墨出し装置
    において、前記ビーム投射器1は、少なくとも上端から
    レーザービームが投射されるように構成され、前記枢支
    部4は、球心Oがビーム投射器1の中心軸線Lを通るよ
    うに当該投射器1の上端部に設けられた大径球状軸部6
    と、この大径球状軸部6の下半部側周辺に周方向一定間
    隔に配置されて、当該軸部6の球面6aと点接触する複
    数の小径球体7と、装置基台2の中央開口部3側に設け
    られた環状の球体受け溝8とからなり、前記球体受け溝
    8は、各球体7を点接触状態で溝幅方向に転動変移可能
    に受支するように、球体7の半径よりも曲率半径の大き
    い横断面円弧状に形成されていることを特徴とする墨出
    し装置。
  2. 【請求項2】前記ビーム投射器1は、その下端からビー
    ムを投射する光源としての光ダイオード16備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の墨出し装置。
  3. 【請求項3】前記装置基台2は、ビーム投射器1を枢支
    している中央開口部3を含む部分が、支持脚部5を取付
    けている部分に対し、水平面に沿ったX方向及びこれと
    直交するY方向とに移動調整可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の墨出し装置。
JP15877094A 1994-07-11 1994-07-11 墨出し装置 Expired - Fee Related JP3457385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15877094A JP3457385B2 (ja) 1994-07-11 1994-07-11 墨出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15877094A JP3457385B2 (ja) 1994-07-11 1994-07-11 墨出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0829169A JPH0829169A (ja) 1996-02-02
JP3457385B2 true JP3457385B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=15678967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15877094A Expired - Fee Related JP3457385B2 (ja) 1994-07-11 1994-07-11 墨出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3457385B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7887410B2 (en) 2001-10-02 2011-02-15 Universal Entertainment Corporation Gaming machine
US8025563B2 (en) 2001-10-02 2011-09-27 Universal Entertainment Corporation Gaming machine
JP5461126B2 (ja) * 2009-09-18 2014-04-02 株式会社ニコン・トリンブル 測量機
JP5545895B2 (ja) * 2012-05-14 2014-07-09 中電プラント株式会社 レーザ照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0829169A (ja) 1996-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4084459A (en) Method and apparatus for lens turning
JP3457385B2 (ja) 墨出し装置
US5455988A (en) Ball support
WO1989002337A1 (en) Beam bender for laser beam machining
US4891031A (en) Spinning top and driving device for actuating the same
JPS61258108A (ja) リモ−トコントロ−ル式室内用レベル
JP3039424U (ja) 墨出し装置
JPH0234683Y2 (ja)
JPH0618348Y2 (ja) オーバヘッドタイププロジェクターの映写姿勢変換機構
CN107883126A (zh) 一种快速自调平扫平仪架
JP2567797B2 (ja) 管内検査装置
CN210650750U (zh) 一种可调节位置的机械手控制装置
JP2735888B2 (ja) 球形表示器具
JP3225659B2 (ja) レーザ干渉計のアライメント装置
JP3749869B2 (ja) 墨出し装置
JPS5935768Y2 (ja) 垂立標桿
EP0471654B1 (en) A device which is intended to be fitted to an armchair or like article
JPS6013376Y2 (ja) 中華料理用等として用いるテ−ブル
JPH1019568A (ja) 墨出し用レーザー装置
JPH04355441A (ja) 調整装置付き映写台
JPS61289333A (ja) オ−バヘッドタイププロジェクタ−の映写姿勢変換機構
JPS5922946Y2 (ja) レ−ザ加工装置
JP2000234932A (ja) 墨出し装置
JP2681226B2 (ja) 大型投影機への投影原板供給方法
JP2000271882A (ja) レーザー墨出し器のジンバル機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030711

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080801

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees