JP3457134B2 - 補強土壁の抗張部材の配設構造 - Google Patents

補強土壁の抗張部材の配設構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は補強土壁の抗張部
材の配設構造に係り、特に、抵抗部材による支持力を向
上し得て、補強土壁の堅固な構造を実現し得る補強土壁
の抗張部材の配設構造に関する。 【0002】 【従来の技術】盛土の安定を図る補強土壁の構造として
は、図3に示すものがある。図3において、102は地
盤、104は壁面材、106は盛土である。壁面材10
4は、地盤102の基礎108上に壁面材ブロック11
0を水平方向に載置するとともに上下方向に重積するこ
とにより形成される。 【0003】壁面材104を形成する壁面材ブロック1
10の背面112には、鉄筋等の複数の抗張部材114
の各一端側を水平方向及び上下方向に配列して取付具1
16により取付ける。抗張部材114の各他端側には、
盛土106に埋設されたアンカープレート等の抵抗部材
118を取付具120により取付けている。 【0004】壁面材104の構築に際しては、先ず、最
下部において基礎108上に水平方向に載置した複数の
壁面材ブロック110と抵抗部材118とに抗張部材1
14を取付けて盛土106を投入・転圧し、次いで、最
下部の壁面材ブロック110に重積して複数の壁面材ブ
ロック110を水平方向に載置し、この壁面材ブロック
110と抵抗部材118とに盛土106上において抗張
部材114を取付けて盛土106を投入・転圧する、と
いう作業を下部から上部に向かって層状に順次に行う。 【0005】このように構築される壁面材104は、背
面112に作用する土圧を複数の抵抗部材118の引抜
き抵抗により支持され、壁面材104と抵抗部材118
との間に盛土106による補強土壁122を形成する。 【0006】壁面材104と抵抗部材118との間の盛
土106は、壁面材104に水平方向の主働土圧を発生
させる主働土圧部位124と、抵抗部材118に引抜き
抵抗を発生させる受働土圧部位126と、から構成され
る。 【0007】抵抗部材118の抵抗は、抵抗部材118
の受働土圧部位126による剪断引抜き抵抗、あるい
は、抵抗部材118の主働土圧部位124による主働土
圧と受働土圧部位126による受動土圧との差圧からな
る。壁面材104は、このような抵抗部材118の抵抗
により背面112に作用する土圧を支持し、壁面材10
4と抵抗部材118との間に補強土壁122を形成す
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の補強
土壁122の抗張部材114は、壁面材104の背面に
複数の抗張部材114の各一端側を取付けて設け、これ
ら複数の抗張部材114の各他端側に抵抗部材118を
取付けて設けている。 【0009】ところが、従来の補強土壁122の抗張部
材114は、複数の抗張部材114の各他端側を壁面材
104の背面112に対して水平方向及び上下方向なお
いて直角な方向に指向させて配設し、この壁面材104
に平行な複数の抵抗部材118の発生する引抜き抵抗R
により引抜き力Fに抗して壁面材104の背面112に
作用する土圧を支持する構造である。 【0010】このため、従来の補強土壁122の抗張部
材114の配索構造においては、破線に示す如く各抵抗
部材118の埋設された盛土106の部分にだけ引抜き
抵抗Rが発生することになり、各抵抗部材118の引抜
き抵抗Rを盛土106全体に発生させることができず、
十分な支持力が得ることができない不都合があり、補強
土壁122を堅固な構造に構築し得ない不都合があっ
た。 【0011】 【課題を解決するための手段】そこで、このような不都
合を解消すべく、この発明は、壁面材の背面に複数の抗
張部材の各一端側を取付けて設け、この複数の抗張部材
の各他端側に抵抗部材を取付けて設けた補強土壁の抗張
部材において、前記複数の抗張部材は、前記壁面材を形
成する壁面材ブロックの背面に各一端側を取付けて設
け、水平方向に隣接する2本の抗張部材の各中間部位を
交差させて各他端側を前記壁面材ブロックの背面に直角
に描出される直角線に対して交差するように夫々水平方
向において拡開させて配設し、この2本の抗張部材の各
他端側に夫々抵抗部材を取付けて設けたことを特徴とす
る。 【0012】 【発明の実施の形態】この発明の補強土壁の抗張部材
は、複数の抗張部材の各他端側を壁面材の背面に直角に
描出される直角線に対して交差するように配設してい
る。 【0013】具体的には、複数の抗張部材は、壁面材を
形成する壁面材ブロックの背面に各一端側を取付けて設
け、水平方向に隣接する2本の抗張部材の各中間部位を
交差させて各他端側を壁面材ブロックの背面に直角に描
出される直角線に対して交差するように夫々水平方向に
おいて拡開させて配設し、この2本の抗張部材の各他端
側に夫々抵抗部材を取付けて設けている。 【0014】このように、複数の抗張部材は、各他端側
を壁面材に直角に描出される直角線に対して交差するよ
うに配設していることにより、各抵抗部材による引抜き
力の作用する範囲を分散させることができ、盛土全体に
引抜き抵抗の発生する範囲を拡大させることができる。 【0015】 【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1・図2は、この発明を実施例を示すもので
ある。図2において、2は地盤、4は壁面材、6は盛土
である。壁面材4は、地盤2に設けた基礎8上に剛性を
有する平板形状の壁面材ブロック10を水平方向に載置
するとともに上下方向に重積して形成される。 【0016】壁面材4を形成する各壁面材ブロック10
の背面12には、鉄筋等の複数の抗張部材14の一端側
を取付具16により取付けて設けている。各抗張部材1
4の他端側には、盛土6に埋設されたアンカープレート
等の抵抗部材18を夫々取付具20により取付けて設け
ている。壁面材4は、背面12に作用する土圧を複数の
抵抗部材18の発生する引抜き抵抗により引抜き力に抗
して支持され、壁面材4と抵抗部材18との間に盛土6
による補強土壁22を形成する。 【0017】このように、壁面材4の壁面材ブロック1
0の背面12に複数の抗張部材14の各一端側を取付具
16により取付けて設け、この複数の抗張部材14の各
他端側に抵抗部材18を取付具20により取付けて設け
た補強土壁22の抗張部材14において、複数の抗張部
材14は各他端側を壁面材4の背面12に直角に描出さ
れる直角線Lに対して交差するように配設している。 【0018】この実施例の複数の抗張部材14は、図1
に示す如く、壁面材4を形成する壁面材ブロック10の
背面12に各一端側を取付具16により取付けて設け、
水平方向に隣接する2本の抗張部材14の各中間部位を
交差させて各他端側を壁面材ブロック10の背面12に
直角に描出される直角線Lに対して夫々水平方向におい
て交差するように拡開させて配設し、この2本の抗張部
材4の各他端側に夫々抵抗部材18を取付具20により
取付けて設けている。 【0019】次にこの実施例の作用を説明する。 【0020】壁面材4の構築に際しては、先ず、最下部
において基礎8上に複数の壁面材ブロック10を水平方
向に載置して図示しない連結手段により連結し、これら
壁面材ブロック10の背面12の複数の抗張部材14の
各一端側を取付具16により取付けて設ける。 【0021】各一端側を壁面材ブロック10に取付けら
れた抗張部材14は、水平方向に隣接する2本の抗張部
材14の各中間部位を交差させて、各他端側を壁面材ブ
ロック10の背面12に直角に描出される直角線Lに対
して夫々水平方向において交差するように拡開させて配
設する。 【0022】各中間部位を交差させて各他端側を拡開さ
せた2本の抗張部材44の各他端側には、夫々抵抗部材
18を取付具20により取付けて設け、抗張部材14及
び抵抗部材18上に盛土6を投入して転圧する。 【0023】次いで、前記最下部の壁面材ブロック10
に重積して複数の壁面材ブロック10を水平方向に載置
して連結し、前記と同様に複数の抗張部材14の各一端
側を壁面材ブロック10に取付け、水平方向に隣接する
2本の抗張部材14の各中間部位を交差させて各他端側
を壁面材ブロック10の背面12に直角に描出される直
角線Lに対して夫々水平方向において交差するように拡
開させて配設し、拡開させた2本の抗張部材44の各他
端側に夫々抵抗部材18を取付け、抗張部材14及び抵
抗部材18上に盛土6を投入して転圧する。 【0024】この抗張部材14の壁面材ブロック10及
び抵抗部材18への取付けと盛土6の投入・転圧との作
業は、壁面材ブロック10の重積により下部から上部に
向かって順次に行われ、壁面材4の最上部まで達すると
終了し、壁面材4が構築される。 【0025】このように構築された壁面材4は、背面1
2に作用する土圧を複数の抵抗部材18の発生する引抜
き抵抗Rにより引抜き力Fに抵して支持され、壁面材4
と抵抗部材18との間に盛土6による補強土壁22を形
成する。 【0026】この壁面材4の背面12に一端側を取付け
た複数の抗張部材14は、各他端側を壁面材4に直角に
描出される直角線Lに対して交差するように配設し、各
他端側に夫々抵抗部材18を取付けている。 【0027】これにより、この抗張部材14の配設構造
は、各抵抗部材18による引抜き力Fの作用する範囲を
分散させることができ、盛土6全体に引抜き抵抗Rの発
生する範囲を拡大させることができる。 【0028】このため、この抗張部材14の配設構造
は、各抵抗部材18の引抜き抵抗Rの発生する範囲を拡
大させて盛土6に作用させることができることにより、
抵抗部材18による十分な支持力が得ることができ、補
強土壁22を堅固な構造に構築することができる。 【0029】 【発明の効果】このように、この発明の抗張部材の配設
構造は、各他端側を壁面材に直角に描出される直角線に
対して交差するように配設していることにより、各抵抗
部材による引抜き力の作用する範囲を分散させることが
でき、盛土全体に引抜き抵抗の発生する範囲を拡大させ
ることができる。 【0030】このため、この抗張部材の配設構造は、各
抵抗部材の引抜き抵抗の発生する範囲を拡大させて盛土
に作用させることができることにより、抵抗部材による
十分な支持力が得ることができ、補強土壁を堅固な構造
に構築することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例を示す抗張部材の配設構造の
平面図である。 【図2】補強土壁の断面図である。 【図3】従来例を示す補強土壁の断面図である。 【符号の説明】 2 地盤 4 壁面材 6 盛土 8 基礎 10 壁面材ブロック 12 背面 14 抗張部材 16 取付具 18 抵抗部材 20 取付具 22 補強土壁

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 壁面材の背面に複数の抗張部材の各一端
    側を取付けて設け、この複数の抗張部材の各他端側に抵
    抗部材を取付けて設けた補強土壁の抗張部材において、
    前記複数の抗張部材は、前記壁面材を形成する壁面材ブ
    ロックの背面に各一端側を取付けて設け、水平方向に隣
    接する2本の抗張部材の各中間部位を交差させて各他端
    側を前記壁面材ブロックの背面に直角に描出される直角
    線に対して夫々水平方向において交差するように拡開さ
    せて配設し、この2本の抗張部材の各他端側に夫々抵抗
    部材を取付けて設けたことを特徴とする補強土壁の抗張
    部材の配設構造。
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