JPH06220858A - アンカー補強土壁の構造 - Google Patents

アンカー補強土壁の構造

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JPH06220858A
JPH06220858A JP2741093A JP2741093A JPH06220858A JP H06220858 A JPH06220858 A JP H06220858A JP 2741093 A JP2741093 A JP 2741093A JP 2741093 A JP2741093 A JP 2741093A JP H06220858 A JPH06220858 A JP H06220858A
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JP
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resistance
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wall material
anchor plates
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JP2741093A
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Inventor
Shohei Senda
昌平 千田
Kiyoshi Misawa
清志 三澤
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OKASAN KOGYO KK
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OKASAN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抵抗部材部位に壁面材に対して大なる抵抗の
仮想壁を形成し、壁面材と、仮想壁と、壁面材と仮想壁
間の補強土体によって構造体を形成して構造体によって
外側からの土圧に対してブロックとして抵抗する機能を
発揮させるとともに、壁面材の裏込め材として粘性土を
使用してアンカー補強土壁の構造の安定に対する設計計
算を容易に行い、また、アンカー補強土壁の構造の施工
性を良好とすることを目的としている。 【構成】 壁面材ブロック4の裏面12に一端を取り付
けた索条14の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材8を
構築するアンカー補強土壁の構造において、抵抗部材を
同一面上に配設するとともに隣接する抵抗部材を接触さ
せて配設している。また、抵抗部材を正方形状に形成
し、抵抗部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵
抗部材を上下、左右方向に整列且つ接触させて配設して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアンカー補強土壁の構
造に係り、特に壁面材ブロックの裏面に一端を取り付け
た索条の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材を構築する
アンカー補強土壁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、盛土施工に際し、盛土の補強及
び外装のために壁面材が形成されている。この壁面材に
は、傾斜型壁面材や垂直型壁面材がある。この垂直型壁
面材は、壁面材ブロックたる複数個のコンクリート製の
ブロックや鋼板材、あるいは網状鋼材により形成されて
いる。
【0003】また、図6に示す如く、盛土施工に際して
盛土106の補強及び外装のための壁面材108を構築
する際には、最下部を基礎110により支持して地盤1
02に立設された壁面材ブロック104の裏面112に
鉄筋等により形成された索条114の一端側を壁面材用
取付具116により取り付ける。この索条114は、他
端側が盛土106に埋設されるアンカープレート等の抵
抗部材118に抵抗部材用取付具120により取り付け
ている。
【0004】前記索条114の壁面材ブロック104及
び抵抗部材118への取り付けは、先ず、壁面材ブロッ
ク104の最下部において水平方向に複数個取り付けて
盛土106を投入・転圧する。
【0005】次いで、転圧された盛土106上におい
て、前記索条114を水平方向に複数個取り付けて盛土
106を投入・転圧するという作業を、壁面材ブロック
104の下部から上部に向かって層状に順次に行い、壁
面材108を構築している。この壁面材108の裏面1
12に作用する土圧は、水平方向及び上下方向に取り付
けられた複数の抵抗部材118の引き抜き抵抗により支
持する。
【0006】壁面材108と抵抗部材118との間の盛
土106は、壁面材108に水平方向の主働土圧を発生
させる主働土圧部位142と、抵抗部材118に引き抜
き抵抗を発生させる受働土圧部位144とから構成され
る。
【0007】抵抗部材118の抵抗は、図7に示す如
く、抵抗部材118の受働土圧部位144による剪断引
き抜き抵抗、あるいは、図8に示す如く、抵抗部材11
8の主働土圧部位142による主働土圧と受働土圧部位
144による受働土圧との差圧からなる。壁面材108
は、このような抵抗部材118の抵抗により裏面112
に作用する土圧を支持する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のアン
カー補強土壁の構造においては、壁面材108の裏込め
材として粘性土を用いる場合に、抵抗部材118に常時
引張荷重が作用することにより、クリープ変形が起こる
問題がある。
【0009】しかし、このような問題に対しては、安全
性が確認されていないことにより、裏込め材として粘性
土を使用することができない不都合があった。
【0010】また、従来のアンカー補強土壁の構造にお
いては、壁面材108の裏面112に作用する土圧を複
数の抵抗部材118の引き抜き抵抗により支持する構造
であるため、内部安定、外部安定ともに力学モデルの設
定が複雑になり、安定に対する設計計算が困難である不
都合があった。
【0011】更に、従来のアンカーの補強土壁構造によ
る抵抗部材118の抵抗は、壁面材108と抵抗部材1
18との間の盛土106の幅Aにより決定される。した
がって、十分な抵抗を得るためには、盛土106の幅A
を大きくする必要がある。
【0012】このため、施工面積が大となり、多量の盛
土106と大なる長さの索条114とを必要とし、施工
が困難となるとともに、製造コストが上昇する不都合が
あった。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するためにすべく、壁面材ブロックの裏
面に一端を取り付けた索条の他端を抵抗部材に取り付け
て壁面材を構築するアンカー補強土壁の構造において、
前記抵抗部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵
抗部材を接触させて配設したことを特徴とする。また、
壁面材ブロックの裏面に一端を取り付けた索条の他端を
抵抗部材に取り付けて壁面材を構築するアンカー補強土
壁の構造において、前記抵抗部材を正方形状に形成し、
この抵抗部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵
抗部材を上下、左右方向に整列且つ接触させて配設した
ことを特徴とする。更に、壁面材ブロックの裏面に一端
を取り付けた索条の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材
を構築するアンカー補強土壁の構造において、前記抵抗
部材を六角形状に形成し、この抵抗部材を同一面上に配
設するとともに隣接する抵抗部材を千鳥状に接触させて
配設したことを特徴とする。
【0014】
【作用】上述の如く発明したことにより、壁面材を構築
する際には、壁面材ブロックの裏面に索条の一端を取り
付けるとともに、索条の他端を抵抗部材に取り付け、そ
の後に索条と抵抗部材部位に盛土を投入・転圧するとい
う作業を壁面材の下部から上部に向かって層状に順次行
い、壁面材を構築している。このとき、抵抗部材を同一
面上に配設するとともに、隣接する抵抗部材を接触させ
て配設したことによって抵抗部材部位に壁面材に対して
大なる抵抗の仮想壁を形成している。
【0015】また、抵抗部材を正方形状に形成し、この
抵抗部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵抗部
材を上下、左右方向に整列且つ接触させて配設したこと
により、壁面材を構築する際には、壁面材ブロックと正
方形状に形成した抵抗部材とを索条によって連絡し、そ
の後に索条と抵抗部材とに盛土を投入・転圧するという
作業を壁面材の下部から上部に向かって層状に順次行っ
ている。このとき、抵抗部材は、同一面上に配設されて
いるとともに、上下、左右方向に整列且つ接触させてい
る。
【0016】更に、抵抗部材を六角形状に形成し、この
抵抗部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵抗部
材を千鳥状に接触させて配設したことにより、壁面材を
構築する際には、壁面材ブロックと六角形状に形成した
抵抗部材とを索条によって連絡し、その後に索条と抵抗
部材とに盛土を投入・転圧するという作業を壁面材の下
部から上部に向かって層状に順次行っている。このと
き、抵抗部材は、同一面上に配設されているとともに、
隣接する抵抗部材を千鳥状に接触させている。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の第1実施例を
説明する。
【0018】図1〜図4はこの発明を第1実施例を示す
ものである。図2において、2は地盤、4は壁面材ブロ
ック、6は盛土、8は壁面材である。この壁面材8を構
成する基層部位の壁面材ブロック4は、最下部を基礎1
0により支持して地盤2に立設されている。
【0019】また、壁面材ブロック4の裏面12には、
鉄筋等により形成された索条14の一端側が壁面材用取
付具16により取り付けられている。この索条14の他
端側には、図2に示す如く、抵抗部材であるアンカープ
レート18が抵抗部材用取付具20により取り付けられ
ている。
【0020】更に、前記アンカープレート18を正方形
状に形成し、このアンカープレート18を同一面上に配
設するとともに、隣接するアンカープレート18を上
下、左右方向に整列且つ接触させて配設している。
【0021】詳述すれば、図1に示す如く、前記アンカ
ープレート18を同一の正方形に形成し、このアンカー
プレート18の略中央部位に抵抗部材用取付具20を設
けている。1個のアンカープレート18の4本の各辺
は、同一面上において上下、左右の4個のアンカープレ
ート18の所定の辺に夫々接触している。
【0022】そして、夫々のアンカープレート18の抵
抗部材用取付具20を左右方向において同一直線L1上
に同一間隔D1だけ離間させて配置するとともに、上下
方向においては、同一直線L2上に同一間隔D1だけ離
間させて配置する。前記アンカープレート18は、下部
のアンカープレート18の所定の辺により位置決めされ
ている。
【0023】前記索条14の壁面材ブロック4及びアン
カープレート18への取り付けは、壁面材ブロック4の
下部から上部に向かって盛土6の投入・転圧と交互に行
うとともに、所定の高さまで壁面材ブロック4を積層し
て壁面材8を構築・支持するものである。
【0024】なお、符号22は圧力球根、24は仮想
壁、26は補強土体、28は構造体である。
【0025】次に作用を説明する。
【0026】壁面材8を構築する際には、図2に示す如
く、最下部を基礎10により支持して地盤2に例えば垂
直に立設された壁面材ブロック4を左右方向に所定個数
だけ並設する。これら壁面材ブロック4の裏面12の同
一高さ位置部位に複数個の索条14の一端側を壁面材用
取付具16により取り付ける。また、この索条14の他
端側は、アンカープレート18に抵抗部材用取付具20
によって取り付けられている。
【0027】そして、前記壁面材ブロック4とアンカー
プレート18とが平行となるようにアンカープレート1
8を同一面上に配設し、このアンカープレート18の下
端を盛土6に押し込み、アンカープレート18の盛土6
による埋設を行う。次に、前記壁面材ブロック4の傾き
を補正しつつ索条14に盛土6を行って転圧し、基層部
の盛土作業を終了する。
【0028】以下、前記壁面材ブロック4を所望に応じ
て上方向に第2、第3層と形成し、壁面材8を構築して
いる。
【0029】このとき、アンカープレート18は、下側
のアンカープレート18の所定の辺によって位置決めさ
れ、下側のアンカープレート18と同一面上に配設され
ている。
【0030】この壁面材8の支持構造によれば、索条1
4の取り付けられるアンカープレート18部位には、図
3に示す如く、引き抜き抵抗によって夫々圧力球根22
が発生している。これらの圧力球根22は、相互に干渉
して上下方向且つ左右方向に連続する。
【0031】これにより、アンカープレート18部位に
は、図3、図4に示す如く、圧力球根22によって壁面
材8の下部から上部に達する前記壁面材8と略平行な抵
抗体の仮想壁24が形成される。この仮想壁24は、前
記壁面材8と略同じ大きさを有して形成されていること
により、仮想壁24によって補強し得て、確実に壁面材
8を維持・堅固することができる。
【0032】つまり、前記壁面材8とアンカープレート
18部位に形成される仮想壁24とにより、壁面材8と
仮想壁24との間に補強土体26を設けた構造体28が
形成されることになる。この構造体28は、2重矢板セ
ルと同様の形態となっている。
【0033】この構造体28の内的安定は、補強土体2
6によって壁面材8と仮想壁24とに均等に作用する圧
力により壁面材8と仮想壁24とが破壊されないよう
に、壁面材8と仮想壁24とを連結する索条14によっ
て抵抗することにより得られる。
【0034】したがって、この構造体28の外的安定と
しては、構造体28の外側からの土圧Fに対してブロッ
クとして抵抗し得る形状であり、構造体28の外側から
の土圧Fに対して抵抗し得る重量があればよいことにな
る。
【0035】このため、壁面材8とアンカープレート1
8部位に形成される仮想壁24との間に補強土体26を
設けて形成された構造体28は、外側からの土圧Fに対
してブロックとして抵抗する機能を発揮し得る構造とな
っている。
【0036】また、一般に、図6に示す如く、従来の壁
面材108の支持構造においては、粘性土を用いる場合
に抵抗部材118に常時引張荷重が作用することによ
り、クリープ変形が起こる問題があるが、このような問
題に対して安全性が確認されていない。
【0037】しかし、この壁面材8の支持構造によれ
ば、アンカープレート18部位に形成される仮想壁24
によって裏込め材が拘束された状態にあることから、粘
性土にも適用が可能となる。
【0038】更に、この壁面材8の支持構造により形成
される構造体28は、内部安定、外部安定ともに単純な
力学モデルを設定できるため、安定に対する設計計算を
容易とすることができる。
【0039】更にまた、この壁面材8の支持構造により
形成される構造体28の外側からの土圧Fに対する抵抗
は、自重Bと幅Aとによって決定されるが、内部変形に
対する抵抗が十分であるため、幅Aを小とすることがで
きる。
【0040】また、すべてのアンカープレート18を同
一の正方形状に形成したことにより、施工時には、下側
に配設されるアンカープレート18の所定の辺により位
置決めを行なうことができ、施工性を向上し得て、実用
上有利であるとともに、アンカープレートを容易に製造
でき、製造コストを低減し得て、経済的に有利である。
【0041】図5は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この第2実施例において上述した実施例と同一
機能を果たす箇所には同一機能を付して説明する。
【0042】この第2実施例の特徴とするところは、抵
抗部材であるアンカープレート32を六角形状に形成
し、アンカープレート32を同一面上に配設するととも
に、隣接するアンカープレート32を千鳥状に接触させ
て配設した点にある。
【0043】すなわち、アンカープレート32を、図5
に示す如く、六角形状に形成し、このアンカープレート
32の略中央部位に抵抗部材用取付具34を設けてい
る。1個のアンカープレート32の6本の各辺は、同一
面上において周囲の6個のアンカープレート32の所定
の辺に夫々接触している。アンカープレート32は、下
部の2個のアンカープレート32の所定の辺により位置
決めされている。
【0044】このとき、同一高さ位置に配設された夫々
のアンカープレート32の抵抗部材用取付具34は、図
5に示す如く、左右方向において同一高さ位置に同一間
隔D2だけ離間して配置されているとともに、このアン
カープレート32は、上側及び下側に配設されたアンカ
ープレート32の抵抗部材用取付具34に対してD2/
2だけ横方向にズレて配置され、千鳥状に形成されてい
る。
【0045】さすれば、引き抜き抵抗によって夫々のア
ンカープレート32部位に発生する夫々の圧力球根(図
示せず)間の隙間を減少でき、これらの圧力球根の相互
の干渉をより一層均等にでき、この圧力球根によって強
固な仮想壁(図示せず)を形成することができる。
【0046】また、第1実施例と同様に、壁面材とアン
カープレート32部位に形成される仮想壁(図示せず)
との間に補強土体(図示せず)を設けて形成された構造
体(図示せず)は、外側からの土圧Fに対してブロック
として抵抗する機能を発揮し得る構造となっている。
【0047】更に、第1実施例と同様に、この壁面材
(図示せず)の支持構造によれば、アンカープレート3
2部位に形成される仮想壁(図示せず)によって裏込め
材が拘束された状態にあることから、粘性土にも適用が
可能となる。
【0048】更にまた、この壁面材(図示せず)の支持
構造により形成される構造体(図示せず)は、内部安
定、外部安定ともに単純な力学モデルを設定できるた
め、安定に対する設計計算を容易とすることができる。
【0049】また、すべてのアンカープレート32を同
一の六角形状に形成したことによって、施工時には、下
側に配設される2個のアンカープレート32の所定の辺
により位置決めを行なうことができ、施工性を向上し得
て、実用上有利であるとともに、アンカープレートを容
易に製造でき、製造コストを低減し得て、経済的に有利
である。
【0050】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0051】例えば、この発明の実施例においては、す
べてのアンカープレートを同一形状に形成したが、数種
類、例えば2種類の形状の異なるアンカープレートを形
成し、これらのアンカープレートを組み合わせつつ接触
させて使用することも可能である。
【0052】また、上述した実施例においては、夫々の
アンカープレートを接触させて配設したが、介装部材を
介して夫々のアンカープレートを接続し、アンカープレ
ート同志を直接接触させずに、つまり近接させて使用す
ることも可能である。
【0053】
【発明の効果】以下詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、壁面材ブロックの裏面に一端を取り付けた索条の他
端を抵抗部材に取り付けて壁面材を構築するアンカー補
強土壁の構造において、抵抗部材を同一面上に配設する
とともに隣接する抵抗部材を接触させて配設したので、
壁面材の裏面に略平行に盛土内に埋設した抵抗部材部位
に壁面材に対して大なる抵抗の仮想壁を形成できるとと
もに、壁面材と、この仮想壁と、壁面材と仮想壁間の補
強土体によって構造体を形成でき、この構造体によって
外側からの土圧に対してブロックとして抵抗する機能を
発揮することができる。このため、壁面材の裏込め材と
して粘性土を使用できるとともに、アンカー補強土壁の
構造の安定に対する設計計算を容易にでき、また、この
アンカー補強土壁の構造により形成される構造体の幅を
小さくできる。また、抵抗部材を隣接する他の抵抗部材
に接触させて配設したことにより、施工時における抵抗
部材の位置決めを容易にでき、施工性を良好とし得る。
【0054】また、抵抗部材を正方形状に形成し、抵抗
部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵抗部材を
上下、左右方向に整列且つ接触させて配設したことによ
り、壁面材の裏面に略平行に盛土内に埋設した抵抗部材
部位に壁面材に対して大なる抵抗の仮想壁を形成できる
とともに、壁面材と、仮想壁と、壁面材と仮想壁間の補
強土体によって構造体を形成でき、この構造体によって
外側からの土圧に対してブロックとして抵抗する機能を
発揮することができる。このため、壁面材の裏込め材と
して粘性土を使用できるとともに、アンカー補強土壁の
構造の安定に対する設計計算を容易にでき、また、この
アンカー補強土壁の構造により形成される構造体の幅を
小さくできる。更に、隣接する抵抗部材を上下、左右方
向に整列且つ接触させて配設したことにより、施工時に
おける抵抗部材の位置決めを容易にでき、施工性を良好
とし得る。
【0055】更に、抵抗部材を六角形状に形成し、抵抗
部材を同一面上に配設するとともに隣接する抵抗部材を
千鳥状に接触させて配設したことにより、引き抜き抵抗
によって夫々のアンカープレート部位に発生する各圧力
球根間の隙間を減少でき、これらの圧力球根の相互の干
渉をより一層均等にでき、圧力球根によって強固な仮想
壁を形成することができるとともに、壁面材と、仮想壁
と、壁面材と仮想壁間の補強土体によって構造体を形成
でき、この構造体によって外側からの土圧に対してブロ
ックとして抵抗する機能を発揮することができる。この
ため、壁面材の裏込め材として粘性土を使用できるとと
もに、アンカー補強土壁の構造の安定に対する設計計算
を容易にでき、また、このアンカー補強土壁の構造によ
り形成される構造体の幅を小さくできる。更に、隣接す
る抵抗部材を上下、左右方向に整列且つ接触させて配設
したことにより、施工時における抵抗部材の位置決めを
容易にでき、施工性を良好とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すアンカープレート
の正面図である。
【図2】アンカー補強土壁の構造の断面図である。
【図3】圧力球根の説明図である。
【図4】壁面材と仮想壁とにより形成される構造体の断
面説明図である。
【図5】この発明の第2実施例を示すアンカープレート
の正面図である。
【図6】従来例のアンカー補強土壁の構造の断面図であ
る。
【図7】抵抗部材による抵抗の説明図である。
【図8】抵抗部材による別の抵抗の説明図である。
【符号の説明】
2 地盤 4 壁面材ブロック 6 盛土 8 壁面材 10 基礎 12 裏面 14 索条 16 壁面材用取付具 18 アンカープレート 20 抵抗部材用取付具 22 圧力球根 24 仮想壁 26 補強土体 28 構造体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面材ブロックの裏面に一端を取り付け
    た索条の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材を構築する
    アンカー補強土壁の構造において、前記抵抗部材を同一
    面上に配設するとともに隣接する抵抗部材を接触させて
    配設したことを特徴とするアンカー補強土壁の構造。
  2. 【請求項2】 壁面材ブロックの裏面に一端を取り付け
    た索条の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材を構築する
    アンカー補強土壁の構造において、前記抵抗部材を正方
    形状に形成し、この抵抗部材を同一面上に配設するとと
    もに隣接する抵抗部材を上下、左右方向に整列且つ接触
    させて配設したことを特徴とするアンカー補強土壁の構
    造。
  3. 【請求項3】 壁面材ブロックの裏面に一端を取り付け
    た索条の他端を抵抗部材に取り付けて壁面材を構築する
    アンカー補強土壁の構造において、前記抵抗部材を六角
    形状に形成し、この抵抗部材を同一面上に配設するとと
    もに隣接する抵抗部材を千鳥状に接触させて配設したこ
    とを特徴とするアンカー補強土壁の構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015101913A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 株式会社関三吉商店 津波避難施設
JP2020084480A (ja) * 2018-11-20 2020-06-04 ランデックス工業株式会社 アンカー補強土壁構造
JP7109830B1 (ja) * 2021-12-15 2022-08-01 株式会社水戸グリーンサービス 盛土補強壁及び盛土補強壁の構築方法

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