JP3457021B2 - パワーダイオード - Google Patents

パワーダイオード

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JP3457021B2
JP3457021B2 JP02191493A JP2191493A JP3457021B2 JP 3457021 B2 JP3457021 B2 JP 3457021B2 JP 02191493 A JP02191493 A JP 02191493A JP 2191493 A JP2191493 A JP 2191493A JP 3457021 B2 JP3457021 B2 JP 3457021B2
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シユランゲノツト ハインリツヒ
ゾンマー カール‐ハインツ
カウセン フランツ
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/861Diodes
    • HELECTRICITY
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  • Thyristors (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の導電形で所
定のドーピング濃度の内部領域を有する少なくとも1つ
の半導体素体と、第1の導電形で内部領域よりも高いド
ーピング濃度を有する陰極領域と、第1の導電形と逆の
第2の導電形で内部領域よりも高いドーピング濃度を有
する陽極領域とを有し、内部領域が少なくとも2つの範
囲を有し、それらの内第1の範囲は第1の予め定められ
た厚みを、また第2の範囲は第1の範囲の厚みより大き
い第2の厚みを有するパワーダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】上述のようなパワーダイオードは例えば
米国特許第4,587,547号明細書に記載されている。パワ
ーエレクトロニクス用の整流ダイオードはPNN+ドー
ピング構造を有し、中央に位置し弱ドープされ一般にN
導電形を有する内部領域と、外側に続くより高濃度にド
ープされP又はN導電形の2つの領域とから成ってい
る。電荷担体寿命を下げそれにより動特性を改善するた
め、高速ダイオードはさらに金、白金のような再結合中
心でドープされるか、電子又はガンマ照射により格子欠
陥が作られる。高速パワーダイオードではなかんずく、
導通状態からの転流の際に逆電流ピークが小さいこと、
また逆電流ピークの後の逆電流の下降があまり大きい傾
斜で行われるべきではないこと(ソフトな逆回復又はソ
フトリカバリ挙動)が必要とされる。その際に順方向電
圧および阻止電流は特定の値を超えてはならない。
【0003】リカバリ挙動をある度合までソフトにする
1つの公知の方法は、ベース領域を所望の阻止能力に対
して必要な厚みよりもはるかに厚く設定することにあ
る。それにより、逆電流ピークおよびそれに続く逆電圧
のピークの時点でなお多くの電荷担体を半導体素子内に
存在させ、また逆電流の中断を避けることができる。し
かし、こうして達成されるソフトリカバリ挙動の度合は
まだ比較的わずかである。しかし、この方法の少なくと
も同じく大きい欠点は、ベース厚みの増大により、順方
向電圧UFが不変にとどまるべきときに最大逆電流iRM
が強く高められ、または最大逆電流iRMが不変にとどま
るべきときにより大きい順方向電圧UFが生ずることに
ある。
【0004】さらに、通常は1016/cm2のオーダー
であるP領域のドーピングを約1・1013/cm2の下
限まで減ずることによって、よりソフトなリカバリ挙動
および同時により小さい逆電流ピークを得られることは
知られている。その際に、大電流の際の順方向電圧を小
さく保つため、高濃度にドープされたP+アイランドが
P領域に挿入されることは有利である(独国特許出願公
開第3633161号明細書参照)。この方法でもベース厚み
は意図された阻止能力に対して必要な厚みよりも大きく
選ばれなければならない。なぜならば、さもなければ蓄
積電荷が早過ぎる時点で排出され、逆電流が急に中断さ
れるからである。ベース厚みの増大はここでも逆電流ピ
ーク又は順方向電圧UFの上昇と結び付く。
【0005】パワーダイオードのリカバリ挙動を改善す
るため、欧州特許出願公開第0090722号明細書には、弱
くドープされたN導電形のベース領域と高濃度にドープ
されたN+領域との間に1014ないし1016/cm3の範
囲内の中間のドーピング濃度の1つのN領域が配置され
ている半導体構造が記載されている。これにより同じく
比較的小さい逆電流ピークおよびソフトリカバリ挙動が
達成され得る。しかし、このような構造の製造のために
は、より高い阻止能力のダイオードでは高いコストの原
因となる2段階のエピタキシープロセスが必要である。
さらにリカバリ挙動が多くの用途で望まれるほどには良
好でない。
【0006】公知のダイオードは、一般に電圧が高速転
流の間にブレークダウン電圧の付近に達するときにその
機能を喪失するという欠点をも有する。その際に高周波
の振動および電磁的干渉により回路内の他の構成要素も
損傷を受ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、パワ
ーダイオードのリカバリ挙動を一層改善することであ
る。特に、最大逆電流がソフトリカバリ挙動を損なうこ
となしにこれまでに達成された度合を越えて減ぜられる
ようにするものである。さらに、転流の際の電圧がブレ
ークダウン範囲に達するときに構成要素の損傷が避けら
れるようにするものである。すなわち、ブレークダウン
耐性またはアバランシェ耐性が達成されるようにするも
のである。
【0008】この課題を解決するため、本発明において
は、第1の導電形で所与のドーピング濃度の内部領域を
有する1つの半導体素体と、第1の導電形で内部領域よ
りも高いドーピング濃度を有する陰極領域と、逆の第2
の導電形で内部領域よりも高いドーピング濃度を有する
陽極領域とを有し、内部領域が少なくとも2つの範囲を
有し、それらのうち第1の範囲は第1の予め定められた
厚みを、また第2の範囲は第1の範囲の厚みより大きい
第2の厚みを有するパワーダイオードにおいて、第1の
範囲の厚みが必要とされる阻止電圧に従って定められ、
第2の範囲の厚みが必要とされる阻止電圧に対応する最
小の厚みの少なくとも1.4倍であり、また第1の範囲
を含む第1のダイオードおよび第2の範囲を含む第2の
部分ダイオードの面積および(または)少数キャリヤ寿
命が、導通相で第1の部分ダイオードを流れる電流が第
2の部分ダイオードを流れる電流の少なくとも2倍に定
められる。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図に示されている実施例によ
り本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】図1には本発明の原理を説明するため、共
に1つのPNN+領域列を形成する2つの部分ダイオー
ドD1、D2に分割されている1つのダイオードが示さ
れている。部分ダイオードD1のNドープされた内部領
域5はわずかな厚みw1を有し、また部分ダイオードD
2の内部領域8は内部領域5より大きい厚みw2を有す
る。部分ダイオードD1、D2の各N+領域6、9はオ
ーム接触のためにそれぞれ金属層3、4を設けられてい
る。これらの金属層3、4はダイオードユニットの陰極
Kに通ずる陰極端子K1、K2とそれぞれ接続されてい
る。同じく部分ダイオードD1、D2の各P領域7、1
0はオーム接触のためにそれぞれ金属層1、2を設けら
れ、これらの金属層1、2はダイオードユニットの陽極
Aと接続された陽極端子A1、A2にそれぞれ接続され
ている。両部分ダイオードD1、D2の相応する領域の
ドーピング濃度は等しいと仮定されている。従来のダイ
オードの場合のようにP領域のドーピング濃度は、ダイ
オードユニットのソフトリカバリ挙動を得るために例え
ば5・1012/cm2ないし1・1014/cm2のドーピ
ング濃度を有するN+領域より十分小さく設定されてい
る。大電流における導通特性を改善するため、例えば独
国特許出願公開第3633161号明細書に提案されているよ
うに、高濃度にドープされたP+型の範囲がP領域内に
組み込まれるようにすることができる。
【0011】このようなダイオードにより本質的な改善
が達成され得ることは、下記の認識に基づいている。即
ち、ダイオード内に全体として導通相で蓄積される蓄積
電荷QFを、等しい順方向電圧を持った公知のダイオ−
ドに比べて著しく下げることができる。これは逆電流に
より引き出された電荷Qrに移り、この電荷は再結合成
分を差し引いて蓄積電荷QFの決定に加わる。その際、
減ぜられた電荷Qrは、逆電流ピ−クの後に下降相の間
に引き出される蓄積電荷Qrf及び逆電流ピークまでに引
き出される電荷Qrsに分かれ、従ってダイオードユニッ
トのいわゆるソフトファクタS=tf/ts=Qrf/Qrs
(tf=下降時間、ts=蓄積時間)は、比較に用いられ
る最適化された個別ダイオードのそれに等しい。等しい
導通特性、阻止特性及びソフトリカバリ挙動において本
発明によるダイオードユニットはそれによって参照ダイ
オードよりも十分小さい逆電流を有する。
【0012】これは必要な設計と共に正確に行なわれる
べきである。導通相におけるダイオードの蓄積電荷QF
は近似的に
【数1】 により与えられる。
【0013】ここでμn及びμpはそれぞれ電子の移動
度、正孔の移動度、iFは順方向電流、Uohmはオーム電
圧降下、またWはキャリヤの高注入状態の中央領域(有
効ベース領域)の厚みである。この中央領域はベース領
域のほかに端領域の隣接する範囲をも含んでいるので、
拡散された端領域における少数キャリヤ濃度がドーピン
グ濃度よりも大きいかぎり、有効なベース厚みWは一般
に本来のベース厚みwよりも大きい。式1)はダイオー
ドユニットにおいて、順方向電流がiF1、iF2、蓄積電
荷がQF1、QF2で表される部分ダイオードの各々に対し
て成り立つ。従って順方向電流iF=iF1+iF2を有す
るダイオードユニットの蓄積電荷QF=QF1+QF2に対
して式1)から下式が得られる。
【数2】
【0014】ここでQF0=iF2 2/((μn+μp)U
ohm)である。ソフト挙動を保証すべき部分ダイオード
D2のベース厚みはソフトリカバリ挙動を有するダイオ
ードのベース厚みに等しく選ばれる。従ってQF0はこの
比較ダイオードの蓄積電荷を意味し、この比較ダイオー
ドは、部分ダイオードが部分電流に対して有するオーム
電圧降下Uohmにおいて全電流iFを導くということによ
ってのみ部分ダイオードD2と異なる。部分ダイオード
及び参照ダイオードの等しい順方向電圧のゆえにオーム
電圧降下Uohmも良好な近似で等しく設定してよい。
【0015】ソフトリカバリ挙動を有するダイオードに
おいては、ベース厚みw2はハードな逆電流下降を回避
するために、必要とされる阻止能力のための最小ベース
厚みwminの少なくとも1.4倍に選ばれなければなら
ない。その最適な値はしばしば最小ベース厚みwmin
2倍である。ベース領域のドーピング濃度を減少させる
ことにより最小ベース厚みwminを可能な限り小さくす
るならば(pinに近い形)、w2/wminは2よりも大
きくセットすべきである。それ故、部分ダイオードの有
効ベース厚みの比W2/W1も最適の値として少なくとも
2に等しく選ぶことができる。1000Vダイオードに
対する下記の実施例(図5参照)ではW2/W1は2.9
に等しい。W2/W1=2により式2)からダイオードユ
ニットの蓄積電荷QFに対して両部分ダイオードへの電
流分配に応じてQF0/4とQF0との間の1つの値が得ら
れる。iF1=0.8iF、iF2=0.2iFに対してはQ
F=0.4QF0となる。
【0016】いま、良好なリカバリ挙動が生ずるよう
に、どのように電流および蓄積電荷を両部分ダイオード
に分配すべきかを説明する。最初に本発明によるダイオ
ードの転流過程を一般的に説明する。そのために図2に
示されている回路が参照される。電流源Cから順方向電
流iFが流れる。次いでスイッチSの閉路により逆方向
の転流電圧UROが、外部漏れインダクタンスLeと直列
に接続されているダイオードユニットに与えられる。ダ
イオードユニットD内には、部分ダイオードD2の前
に、後で説明されるように、もう1つの漏れインダクタ
ンスLiが位置している。
【0017】このような転流の際に生ずる電流および電
圧の時間的経過は図3に示されている。ここでは110
0Vの阻止電圧および50Aの定格電流を有するダイオ
ードが基礎とされる。参照符号iを付されているのは全
電流であり、i1およびi2は部分ダイオードを通る電流
であり、Uはダイオードに、即ち部分ダイオードにもか
かる電圧である。最初に50Aの順方向電流が流れ、こ
の電流は85%は薄いベース領域を有する部分ダイオー
ドD1を流れ、15%は厚いベース領域を有する部分ダ
イオードD2を流れる。t=0の時点でスイッチSが閉
じられ、また電圧UR0=500Vにより電流が急峻度―
di/dt=UR0/Le=500A/μsで阻止方向に
転流する。内部インダクタンスLiはこの際に省略され
た。電流零通過の後に、蓄積電荷が部分ダイオード内に
存在する限り、高い逆電流が流れる。部分ダイオードD
1のベース領域は薄いので、このダイオードからの蓄積
電荷は既に約200Vの逆電圧の際にほぼ除かれてい
る。従って、このダイオードからの逆電流iR1は間もな
く中断し、また小さいピーク値のみに達する。その際に
引き出される電荷Qr1=∫iR1dtは順方向相での蓄積
電荷QF1よりもはるかに小さい。何故ならば、僅かなベ
ース厚みにおいて電流iF1およびiF2にあまりに大きい
差が生じないように、ダイオードD1内の少数キャリヤ
寿命は非常に小さく設定されなければならないからであ
る。
【0018】それに対して、ダイオードD2において
は、ダイオードD1よりベース厚みが大きい故に、ダイ
オードD1の電流中断の時点でその最初の蓄積電荷QF2
の大部分が含まれている。従って、図3からわかるよう
に、ダイオードユニットの全逆電流は、強い電圧上昇に
起因して、迅速に部分ダイオードD2により引き受けら
れる。このダイオードD2は比較的小さい順方向電流の
みを導くので、その蓄積電荷はベース厚みが大きいにも
かかわらず部分ダイオードD1の蓄積電荷QF1と比較可
能である(式2)参照)。従って、ダイオードユニットの
逆電流ピークは従来のソフトリカバリーダイオードの場
合にくらべて強く減ぜられている。このことは、部分ダ
イオードD2が逆電流ピークの前に非常に高い電流急峻
度|di2/dt|を有するとしても言える。しかし、
部分ダイオードD2から全ダイオードDは、図3に同じ
く示されているように、ソフトリカバリ挙動を引き受け
る。
【0019】逆電流ピークiR=iRMの時点では、イン
ダクタンスLeにおける電圧が消滅するので、両部分ダ
イオードに逆電圧UR=UR0がかかっている。この時点
までの逆電流積分Qrs=∫iRdtは一部はダイオード
D1の全逆電流積分Qr1=∫iR1dt=aQF1から成っ
ており、その際に1より小さい係数aは再結合損失を考
慮した値である。他の部分ではQrsは部分ダイオードD
2から既に引き出された成分eQF2を含んでおり、その
際に係数eは全有効ベース厚みW2に対する電圧UR0
おける空間電荷領域の広がりに相当する。従って 3) Qrs=aQF1+eQF2 である。
【0020】それに対して、逆電流ピークの後の下降相
にわたる逆電流積分Qrfに対してはダイオードD2の残
留蓄積電荷(1−e)QF2が得られる。 4) Qrf=(1−e)QF2
【0021】ソフトな逆電流下降及び小さな逆電流ピー
クはリカバル挙動に対してはほぼ等しく重要であるの
で、最適なリカバリ挙動Qrf=Qrsに対する条件として
セットされ得る。式3)及び式4)により、順方向相で蓄
積される両部分ダイオードの電荷に対する条件が得られ
る。 5) QF2={a/(1−2e)}QF1
【0022】aおよびeは部分ダイオードに対してそれ
ぞれ0.4±0.15、0.3±0.15の範囲内の典
型的な値を有する。それによって式5)から、導通中の
両部分ダイオードの蓄積電荷が近似的に等しく設定され
得る。しかし、0.5QF1=QF2=2QF1の全範囲内で
もダイオードユニットの顕著に改善されたリカバリ特性
が得られる。
【0023】両部分ダイオード内のQFを等しく設定す
るためには、両部分ダイオードの順方向電流iF1および
F2が互いに式1)に従ってそれらの有効ベース厚みの
二乗に近似的に逆比例していなければならない。 6) iF2/iF1≒(W1/W22
【0024】W1/W2=1/2であれば、部分ダイオー
ドD2は部分ダイオードD1の電流の約1/4のみを導
くべきである。しかしW1/W2=の比および式5)中の
aおよびeの値に応じて他の値も合目的的であり得る。
たいていはiF2/iF1の最適値は1/4と1/8との間
にある。
【0025】これらの電流は所与のドーピング構造にお
いて部分ダイオードの各々の面積および少数キャリヤ寿
命により設定され得る。こうして2つのパラメータが1
つの量、すなわち電流の設定に対して存在するので、最
初は自由な利用のための自由度が残されている。しかし
面積および寿命はダイオードの電流、従ってまた蓄積電
荷にのみ関係するのではない。それらは式3)、式4)に
従って逆電流ピークまでに引き出される蓄積電荷Qrs
よび追跡電荷Qrfを一緒に定める量aおよびeにも関係
する。係数e、即ちダイオードD2の蓄積電荷の逆電流
ピークまでに導出される分は、このダイオードの面積A
2を小さく選ぶことによって小さくされ得る。このこと
は電流および順方向電圧を一定に保つために寿命の引き
上げと結ばれていなければならない。小さい面積によ
り、ダイオードD2内に逆電流相において正孔および電
子による相応に高い空間電荷を生じる高い電流密度が現
れる。このことは図5に示されている実施例でも認めら
れる。従って、電圧UR=UR0を有する逆電流ピークま
でに部分ダイオードD2は先ず、より大きい面積および
より僅かな逆電流密度の際よりも僅かな度合まで蓄積電
荷を導出される。このことは逆電流ピークの減少に通ず
る。ダイオードD2からの蓄積電荷はさらに式4)に従
ってより大きい度合で逆電流ピークの後の下降相の間に
利用されるので、リカバリ挙動は面積A2の減少により
一層ソフトになる。
【0026】しかしながら、この改善可能性は制限され
た度合でのみ応用可能である。なぜならば、逆電流ピー
クおよび逆電圧ピークの近傍の高められた空間電荷の結
果として電界の強さが高められるからである。それによ
り惹起される衝撃イオン化およびこれに伴うアバランシ
ェ形成により転流の間にブレークダウンを生じてはなら
ず、また逆電流を、有効な効果が過補償されるように高
めてはならない。順方向電流密度iF2/A2が最大で約
300A/cm2の大きさを持つように面積A2を小さく
することができることが判明した。しかし部分ダイオー
ドD2の逆電流ピークの近傍の電流密度は迅速な転流の
際に何倍もそれを越えている(図3参照)。
【0027】それに対して、部分ダイオードD1では大
きい面積が有利に全ダイオードの逆リカバリ挙動に作用
する。導通中の電流および電圧は予め定められているの
で、面積A1の増大の際に部分ダイオードD1内の少数
キャリヤ寿命は減ぜられる。再結合が高められた結果と
してそれにより引き出される電荷Qr1=aQF1は減少す
る。こうして阻止相で引き出される電荷Qrs=aQF1
eQF2、従ってまた逆電流ピークは増大する面積A1
よび減少可能な面積A2と共に小さくなる。面積A1に対
する上限はコスト面によって生ずるのみならず、特定の
値以下への寿命の低下が欠点をもたらすことによっても
生ずる。これらは高い温度における定常的阻止電流が高
められること、また再結合中心の高い数が空間電荷をあ
まりに強く高め、従ってまた阻止能力を減じ得ることに
ある。
【0028】しばしば、両部分ダイオードの電流密度が
近似的に等しいように、高い順方向電流を有する部分ダ
イオードの面積A1を大きく、また小さい順方向電流を
有する部分ダイオードの面積A2を小さく選ぶことは目
的にかなっている。式1)により、このことは、両部分
ダイオードの面積が 7) A2/A1≒iF2/iF1≒(W1/W22 に相応して選ばれることを意味する。実際にはダイオー
ドD2の面積はたいていダイオードD11の1/3ない
し1/15の範囲内にされる。
【0029】両部分ダイオードの電流および面積を上述
のように設定するため、即ち部分ダイオードD2内の順
方向電流密度を部分ダイオードD1内のそれのように大
きくするため、ダイオードD2内の少数キャリヤ寿命は
典型的にはダイオードD1内のそれよりも約1桁高く選
ぶ必要がある。従って、蓄積電荷における再結合損失は
ダイオードD2では一般に上記のように無視され得る
(a=1)。
【0030】リカバリ挙動に得られる改善が図4に示さ
れており、そこには本発明によるダイオードの転流の際
の電流および電圧経過(太い実線)が1つの公知のダイ
オードのそれ(細い実線)と比べて示されている。最大
の逆電流は公知のダイオードのそれの殆ど半分に減ぜら
れている。回路電圧UR0と最大の電流急峻度の点でイン
ダクタンスLeに誘導される電圧とから成る最大の電圧
はほぼ等しくとどめられている。
【0031】前記のように、薄いほうのベースのドーピ
ング濃度ND1をダイオードD2のベースドーピング濃度
D2よりも小さく選ぶことは目的に適っている。濃度N
D1は各阻止能力において最大許容される値ND maxより
も明らかに小さくなければならず、他方において厚いほ
うのベースのドーピング濃度はこの値にほぼ等しくなけ
ればならない。その場合、部分ダイオードD1の阻止能
力の付近の電圧における電界の場所的分布は長方形に近
似する台形の形状を有する。それにより阻止能力に対し
て必要な最小厚みが可能な限り小さくなる。それに対し
て、部分ダイオードD2のより高いベースドーピングは
ダイオードD2の空間電荷領域の不必要に広い入り込み
を防止する。それにより逆電流ピークおよび最大の逆電
圧の時点でダイオードD2のベースになお存在する残留
電荷が、その厚みw2を増大することなしに、可能な限
り大きくされる。両部分ダイオードの等しいベースドー
ピングの場合に比べて、このようにして全ダイオードの
最大逆電流iRMのかなりの減少が等しいソフト係数にお
いて達成される。表面不活性化と関連する理由から、N
D1=0かつND2=ND maxの場合には任意に近接し得な
い。実際に好ましい値はND1=0.2−0.5
D1 max、ND2=0.6−0.9ND2 maxである。
【0032】両部分ダイオードのP領域は、図1と関連
して説明されたように、等しくかつ比較的弱くドープさ
れていると仮定された。それに対しリカバリ挙動は、ダ
イオードD2のP領域のみを弱くドープし、ダイオード
D1のP導電形領域を高濃度にドープすることによって
一層改善され得る。この領域の表面濃度は例えば2・1
19/cm3であり、一体ドーピングは1・1016/c
2である。それに対して部分ダイオードD2のP導電
形領域は表面において例えば2・1016/cm3のドー
ピング濃度であり、一体ドーピンング濃度は好ましくは
5・1012/cm2〜1014/cm2の範囲内にある。部
分ダイオードD1のP導電形領域の高濃度のドーピング
の結果として、ダイオードD1内の少数キャリヤ寿命
は、選ばれた電流iF1、iF2における順方向電圧が正確
に厚いほうのベース及びP領域の弱いドーピングを有す
るダイオードの場合のように大きくなるように、図1の
場合よりもなお一層小さく選ぶ必要がある。ダイオード
D1における非常に小さい寿命により蓄積電荷QF1の一
層大きい部分が逆電流から再結合により取り去られる。
係数aの減少により、逆電流ピークまでに引き出される
電荷Qrs=aQF1+eQF2、従ってまた逆電流ピークi
RMも減ぜられる。もし寿命の低下が上記の欠点のゆえに
目的にかなっていないならば、面積A1をダイオードD
1の小さいPドーピングの場合にくらべて小さくするこ
とができる。
【0033】しかし、Pドープされた陽極領域の図1と
結び付けて説明された等しいドーピングの利点は、ダイ
オードD1の導通特性が小さいPドーピングの故に寿
命、従ってまた温度により少なく関係することにある。
こうして両部分ダイオードへの全順方向電流の配分はよ
り少なく温度に関係し、従ってダイオードユニットのリ
カバリ挙動が適切な設定の際により大きい温度範囲に対
して最適の付近に位置する。
【0034】ドーピング濃度および電荷担体濃度を有す
る1つのダイアグラムが、部分ダイオードD1の陽極領
域のドーピングにくらべて部分ダイオードD2の陽極領
域のドーピングが高いダイオードの場合に対して図5に
示されている。両部分ダイオードに対してドーピング濃
度および電荷担体濃度が導通相において、且つ逆電流ピ
ークの時点で示されている。ドーピング構造は1000
Vの作動上利用可能な阻止能力に対して設計されてい
る。ベースドーピングは、ND14=5・1013/cm3
有するダイオードD1では1.5・1014/cm3を有
するダイオードD2の場合よりも明らかに小さい。ベー
ス厚みの比は1:2.2である。ダイオードD1は高い
P領域ドーピングを有し、ダイオードD2は103だけ
低いP領域ドーピングを有する。ダイオードD1のNN
+ドーピング分布は基板としてのN+領域を有する一方の
Epiダイオードである。より厚いベースを有するダイ
オードにおいては、NN+領域は拡散プロフィルを有す
る。導通相での電荷担体分布は、85%は部分ダイオー
ドD1により、また15%はダイオードD2により導か
れる50Aの全順方向電流に対して計算された。ダイオ
ードD1の面積は30mm2、ダイオードD2の面積は
4mm2である。順方向電圧は室温において2.0Vに
設定された。そのために必要な高い注入度におけるベー
ス領域内の寿命は、ダイオードD1では40ns、ダイ
オードD2では850nsである。ダイオードD2の導
通時の高注入状態の有効ベース領域は、ダイオードD1
のそれの2.9倍の厚みW2を有する。さらに、ダイオ
ードD2の蓄積電荷は逆電流ピークの時点で初めて約1
/5に排出される(e≒0.2)。図5に示されている
量は図3に示されているリカバリ挙動(125℃に対し
て)も基礎とされた。
【0035】本発明の別の実施例によれば、部分ダイオ
ードの陽極電極1、2の間に漏れインダクタンスLi
挿入することができる。部分ダイオードD1はダイオー
ドの陽極接触部Aと直接接続されている。全ダイオード
の逆電流ピークで部分ダイオードD2の逆電流iR2はな
お増大するので(図3参照)、この時点ではなおダイオ
ードD2には全回路電圧UR0がかかっておらず、Li
diR2/dtだけ減ぜられた電圧がかかっている。その
結果、蓄積電荷QF2はまだ電圧UR0に相当するほどに排
出されておらず(式3)中のeの減少)、その結果、逆電
流iRMが減ぜられる。漏れインダクタンスは実際には、
部分ダイオードD2の陽極電極2が部分ダイオードD1
の陽極電極1へのボンドワイヤを介してのみ全ダイオー
ドの陽極接触部Aと接続されていることにより実現する
ことができる。部分ダイオードD1へのボンドワイヤ及
びそれにより両部分ダイオードに直列に接続されるよう
に生じる漏れインダクタンスは、ダイオードユニットD
にではなく、外部回路に算入される。1cmの長さ及び
200μmの厚みで9.1nHの漏れインダクタンスL
iを有するボンドワイヤでも、ダイオードユニットのリ
カバリ挙動を顕著に改善する。
【0036】図3および図4には、逆電圧URが薄いほ
うの部分ダイオードのブレークダウン範囲まで上昇しな
い転流過程が示されている。公知のダイオードの場合と
異なり、ブレークダウンまでのこのような電圧の上昇は
本発明によるダイオードユニットでは損傷または高周波
の振動による電磁的干渉に至らない。
【0037】図には両部分ダイオードおよび転流のた
めのダイオードユニットの電流および電圧経過が示さ
れ、転流の際には電圧は部分ダイオードD1のブレーク
ダウン電圧UB1に達する。ここで認められるように、そ
の電圧経過は、電圧がUB1=1100Vにおいて平な平
坦部へと屈曲する。既に零に下降したダイオードD1か
らの逆電流iR1はこの時点でアバランシェ発生により再
び上昇する。それにより全逆電流iR=iR1+iR2の減
少は、インダクタンスLeにおける利用可能な電圧差が
許す値に制限される:Le・diR/dt=UB1−UR0
全体として非常に満足なリカバリ挙動が観察される。こ
の場合ダイオードD1のブレークダウン電圧はベース領
域の僅かな厚みおよびドーピングにより、表面における
ブレークダウンに通ずる電圧よりも小さくすることがで
きる。即ち、ダイオードユニットのソフトリカバリ挙動
を放棄することなしに、電圧がダイオードユニット自体
により自ずから、損傷が生じないように制限される。
【0038】図に示されているように、高周波の振動
も生じない。それらは従来のダイオードでは、電流中断
が電圧をブレークダウン範囲に移動させるときに生じ、
それによってアバランシェ電流が発生され、また電圧が
いま減少したdi/dtの故に復帰振動し、このことが
次いでアバランシェ発生に欠ける故に再び電流中断に通
ずることになる。本発明によるダイオードユニットでは
これらの振動は部分ダイオードD1内のアバランシェ発
生にも拘わらず生じない。何故ならば、厚いベースを有
するダイオードが制限された電圧において、電流中断を
生じさせないためになお十分な残留電荷を用意している
からである。
【0039】両部分ダイオードが1つの半導体チップの
上に集積されている本発明によるダイオードの1つの実
施例が図に示されている。ダイオードD1およびD2
の範囲内の相異なるベース厚みは図示されている実施例
では、N+領域が異なる深さに拡散されており、半導体
素体の厚みは両範囲内で等しいことにより達成される。
陽極電極1、2、隣接する半導体領域も部分ダイオード
D1およびD2の間で溝11により中断されていてよ
く、従って両範囲は別々に陽極端子を設けられ得る。同
じく陰極電極を分離することも可能である。部分ダイオ
ードD2の面積は例えば4mm2、部分ダイオードD1
の面積は25mm2である。
【0040】図による構造の製造過程が図に概要を
示されている。弱いN導電形の半導体素体12(図
a)がその陰極側の主面16を例えばエッチングによ
り、部分ダイオードD1、D2に対する異なる厚みの範
囲が生ずるように、厚みを構造化される(b)。続いて
主面16からN+ドープされた層17が拡散される
(c)。次いで半導体素体が陰極側を例えば研磨により
平らにされる。続いて陽極側の領域7、10が拡散され
る(d)。ダイオードD1又はダイオードD2に対する少
数キャリヤ寿命を異ならしめることは、公知の方法によ
り、例えば電子照射の際の遮蔽により、または照射障害
の横方向にマスクされた治癒により行うことができる。
【0041】本発明の別の実施例が図に示されてい
る。1つの半導体チップ内に配置された小さいベース厚
みw1および大きいベース厚みw2の範囲はここでは僅か
な横方向広がりを有する。ダイオードユニットは小さい
ベース厚み及び大きいベース厚みのそれぞれ1つの範囲
を有する多数の等しいサブユニットから成っている。サ
ブユニットは好ましくはストリップ状である。ベース領
域の少数キャリヤ寿命及びドーピング濃度は、小さいベ
ース厚み及び大きいベース厚みの範囲内で等しい。大き
いベース厚みw2を有するストリップの幅b2は、NN+
接合の垂直に延びている部分からの電流が大きいベース
厚みを有する範囲内の全電流の主要な部分をなすように
選ばれる。そのためにこのストリップの横方向の幅b2
は、最大で付加のベース厚みの2倍に等しく選ばれる。
即ちb2=2(w2−w1)。小さいベース厚みを有するス
トリップの幅b1は幅b2とほぼ等しい大きさである。例
えばw1=60μm、w2=120μm、且つb1=b2
100μmである。等しい寿命にもかかわらず、このよ
うにして大きいベース厚みの範囲内で逆電流ピークの時
点でなお蓄積されている電荷は、それまでに既に引き出
された電荷Qrsと比較可能である大きさにもたらされ得
る。他方において最大の逆電流は小さいベース厚みの範
囲により、以上に説明したのと類似して減ぜられるの
で、このようにして公知のダイオードの場合よりも良好
な逆リカバリ特性が生ずる。
【0042】本発明は、説明した実施例のほかに、ダイ
オードの1つが既にデバイス内に集積されているところ
にも応用可能である。これは例えば、導通方向の極性の
ドレイン-ソース間パスに関して阻止方向の極性の逆ダ
イオードが存在しているパワーMOSFETの場合であ
る。このようなダイオードは場合によっては再結合中心
によりドープされ、ハードな逆リカバリ挙動を有し得
る。上記の電流分配が生ずるように、より厚い内部領域
及び面を有するダイオードが逆ダイオードに並列に接続
されるならば、ソフトリカバリ挙動が僅かな逆電流ピー
クにおいて生ずる。さらに、集積されたダイオードがソ
フトリカバリ挙動を有するが、高い逆電流ピークを有す
る逆の導電性のサイリスタに本発明を使用することが可
能である。このダイオードにそれより薄い内部領域を有
する外部ダイオードを並列に接続し、その内部領域を集
積されているダイオードに対し上記の観点に従って定
め、僅かな逆電流ピークを有するハードな逆回復特性を
有するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図。
【図2】本発明によるダイオードにおける転流過程を説
明するための等価回路図。
【図3】転流過程を説明するための線図。
【図4】従来の技術および本発明によるダイオードにお
ける転流過程の比較のための線図。
【図5】本発明の実施例におけるドーピングおよび電荷
担体濃度の線図。
【図6】本発明の部分ダイオードにおけるブレークダウ
ン電圧に達したときの転流過程の説明図。
【図7】本発明の1実施例の断面図。
【図8】図による実施例の製造過程の説明図。
【図9】本発明の別の実施例の断面図。
【符号の説明】
D1、D2 部分ダイオード 1、2 陽極電極 3、4 陰極電極 5、8 内部領域 7、10 陽極領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインリツヒ シユランゲノツト ドイツ連邦共和国 6078 ノイーイゼン ブルク ヤーンシユトラーセ 34 (72)発明者 カール‐ハインツ ゾンマー ドイツ連邦共和国 4788 ワルシユタイ ン 2 ゲーテシユトラーセ 12 (72)発明者 フランツ カウセン ドイツ連邦共和国 4788 ワルシユタイ ン ブルツクナーヴエーク 29 審査官 市川 篤 (56)参考文献 特開 平4−206576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/861

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電形で所与のドーピング濃度の
    内部領域を有する少なくとも1つの半導体素体と、第1
    の導電形で内部領域よりも高いドーピング濃度を有する
    陰極領域と、逆の第2の導電形で内部領域よりも高いド
    ーピング濃度を有する陽極領域とを有し、内部領域が少
    なくとも2つの範囲を有し、それらのうち第1の範囲は
    第1の予め定められた厚みを、また第2の範囲は第1の
    範囲の厚みより大きい第2の厚みを有するパワーダイオ
    ードにおいて、 第1の範囲の厚み(w1)が必要とされる阻止電圧に従
    って定められ、第2の範囲の厚み(w2)が必要とされ
    る阻止電圧に対応する最小の厚みの少なくとも1.4倍
    であり、また第1の範囲を含む第1の部分ダイオード
    (D1)および第2の範囲を含む第2の部分ダイオード
    (D2)の面積および(または)少数キャリヤ寿命が、
    導通相で第1の部分ダイオード(D1)を流れる電流が
    第2の部分ダイオード(D2)を流れる電流の少なくと
    も2倍になるように定められていることを特徴とするパ
    ワーダイオード。
  2. 【請求項2】 両部分ダイオード(D1、D2)の内部
    領域(5、8)のドーピング濃度が互いに等しいことを
    特徴とする請求項1記載のパワーダイオード。
  3. 【請求項3】 第2の部分ダイオード(D2)の内部領
    域(8)のドーピンング濃度が第1の部分ダイオード
    (D1)の内部領域(5)のドーピング濃度よりも大き
    いことを特徴とする請求項1記載のパワーダイオード。
  4. 【請求項4】 第2の部分ダイオード(D2)が導通方
    向で第1の部分ダイオード(D1)の導通方向の蓄積電
    荷の0.5〜2倍に相当する蓄積電荷を有するように部
    分ダイオード(D1、D2)が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載のパワーダイオード。
  5. 【請求項5】 両部分ダイオード(D1、D2)の導通
    方向での蓄積電荷が等しいことを特徴とする請求項4記
    載のパワーダイオード。
  6. 【請求項6】 部分ダイオード(D1、D2)が、それ
    らの順方向電流がそれらの有効ベース厚みの二乗にほぼ
    逆比例の関係にあるように形成されていることを特徴と
    する請求項5記載のパワーダイオード。
  7. 【請求項7】 部分ダイオード(D1、D2)の面積
    が、それらの順方向電流密度が少なくともほぼ等しいよ
    うに互いに定められていることを特徴とする請求項6記
    載のパワーダイオード。
  8. 【請求項8】 第1の部分ダイオード(D1)の面積が
    第2の部分ダイオード(D2)の面積の3〜15倍であ
    ることを特徴とする請求項7記載のパワーダイオード。
  9. 【請求項9】 第2の範囲が第1の範囲の2倍の厚みで
    あることを特徴とする請求項1記載のパワーダイオー
    ド。
  10. 【請求項10】 第2の部分ダイオード(D2)を流れ
    る順方向電流が第1の部分ダイオード(D1)の順方向
    電流の1/4〜1/8であるように、部分ダイオード
    (D1、D2)が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のパワーダイオード。
  11. 【請求項11】 第2の部分ダイオード(D2)の陽極
    領域(10)が第1の部分ダイオード(D1)の陽極領
    域(7)よりも弱くドープされていることを特徴とする
    請求項1記載のパワーダイオード。
  12. 【請求項12】 両部分ダイオード(D1、D2)が1
    つの半導体素体中に集積されていることを特徴とする請
    求項1記載のパワーダイオード。
  13. 【請求項13】 両部分ダイオード(D1、D2)が別
    々の半導体素体を有し、各陰極電極(3、4)および陽
    極電極(1、2)がそれぞれ電気的に互いに接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載のパワーダイオー
    ド。
  14. 【請求項14】 両部分ダイオード(D1、D2)の陽
    極電極(1、2)の間にインダクタンス(Li)が接続
    されていることを特徴とする請求項13記載のパワーダ
    イオード。
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