JP3456877B2 - ウェハカセット - Google Patents

ウェハカセット

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JP3456877B2
JP3456877B2 JP28641697A JP28641697A JP3456877B2 JP 3456877 B2 JP3456877 B2 JP 3456877B2 JP 28641697 A JP28641697 A JP 28641697A JP 28641697 A JP28641697 A JP 28641697A JP 3456877 B2 JP3456877 B2 JP 3456877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ上に
形成されたチップの複数の集積回路をウェハ状態で同時
に検査するために用いられるウェハカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置を搭載した電
子機器の小型化及び低価格化の進歩は目ざましく、これ
に伴って、半導体集積回路装置に対する小型化及び低価
格化の要求が強くなっている。
【0003】通常、半導体集積回路装置は、半導体チッ
プとリードフレームとがボンディングワイヤによって電
気的に接続された後、半導体チップが樹脂又はセラミク
スにより封止された状態で供給され、プリント基板に実
装される。ところが、電子機器の小型化の要求から、半
導体集積回路装置を半導体から切り出したままの状態
(以後、この状態の半導体集積回路装置をベアチップ又
は単にチップと呼ぶ。)で直接回路基板に実装する方法
が開発され、品質が保証されたベアチップを低価格で供
給することが望まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体集積回路装置をウェハ状態でバーンインす
る必要がある。
【0005】しかしながら、半導体ウェハに対するバー
ンインは、半導体ウェハの取り扱いが非常に複雑になる
ので、低価格化の要求に応えられない。また、半導体ウ
ェハ上に形成されている複数のベアチップを1個又は数
個ずつ何度にも分けてバーンインを行なうのは、多くの
時間を要するので、時間的にもコスト的にも現実的でな
いので、すべてのベアチップをウェハ状態で一括して同
時にバーンインを行なうことが要求される。
【0006】そこで、日経マイクロデバイス(1997
年7月号129ページ)に開示されているような、ウェ
ハ状態で一括して同時にバーンインを行なえる従来のウ
ェハカセットを図面を用いて説明する。
【0007】図4は従来の一括バーンイン(以下、ウェ
ハ・バーンインと呼ぶ。)用のウェハカセットの断面構
成を示している。図4に示すように、周縁部がセラミク
ス等よりなる剛性リング101に保持され、ポリイミド
薄膜よりなるプローブカード102には、その主面に半
導体ウェハ103上の集積回路素子の検査用の各電極と
対応する位置に設けられたプローブ端子となる複数のバ
ンプ104が形成されている。このバンプ104は、プ
ローブカード102の主面と反対側の面(裏面)に貫通
するコンタクトを介して配線基板(図示せず)と電気的
に接続されている。
【0008】このプローブカード102を用いてウェハ
・バーンインを行なうには、該プローブカード102の
各バンプ104と半導体ウェハ103上に形成された集
積回路素子の各電極とを完全に接触させる必要がある。
そのための治具として、アルミニウム等の金属よりな
り、半導体ウェハ103を保持するウェハトレイ111
が必要となる。
【0009】ウェハトレイ111におけるプローブカー
ド102の主面と対向する面(=主面)の周縁部には、
プローブカード102の主面とウェハトレイ111の主
面と共に密閉空間を形成するためのシリコンゴム等から
なるシールリング112が設けられ、また、側部に密閉
空間と外部とを導通させ且つ減圧状態を維持する真空バ
ルブ113が設けられている。
【0010】この真空バルブ113から密閉空間の空気
を排気して該密閉空間を減圧することにより、プローブ
カード102の裏面とウェハトレイ111の裏面とが互
いに大気圧に押圧されるため、プローブカード102の
主面に形成された各バンプ104と半導体ウェハ103
に形成された各電極とが接近してさらに圧着されること
になる。これにより、プローブカード102、半導体ウ
ェハ103及びウェハトレイ111が一体化された状態
で、プローブカード102の裏面と配線基板とを接触さ
せ、該配線基板をバーンイン装置と接続すれば、ウェハ
・バーンインを行なうことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のウェハ・バーンイン用のウェハカセットは、プロー
ブカード102の主面、ウェハトレイ111の主面及び
シールリング112とにより形成される密閉空間を減圧
して、プローブカード102の各バンプ104と半導体
ウェハ103上に形成された集積回路素子の各電極とを
電気的に接続する際に、各バンプ104の位置と集積回
路素子の各電極の位置とにずれが生じ、特に、プローブ
カード102の周縁部においてそのずれが大きくなると
いう問題を有している。
【0012】本発明は、前記従来の問題を解決し、プロ
ーブカードの各プローブ端子の位置と半導体ウェハ上に
形成された集積回路素子の各電極の位置とにずれが生じ
ないようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ウェハトレイの周縁部に設けられ、互い
に対向するウェハトレイとプローブカードとを気密に保
つための環状のシール部材を、ウェハトレイとプローブ
カードとシール部材とにより形成される密閉空間が減圧
される際に、プローブカードの中心部から外側に向かう
張力が低減される構成とするものである。
【0014】 本発明に係る第1のウェハカセットは、
半導体ウェハ上に形成されている複数の半導体集積回路
素子の各電極に電圧を印加して、複数の半導体集積回路
素子の電気的特性をウェハレベルで一括して検査するた
めのウェハカセットであって、半導体ウェハを保持する
ウェハトレイと、ウェハトレイのウェハ保持部と対向す
るように設けられ、複数の半導体集積回路素子の各電極
と対応する位置にプローブ端子を有する絶縁性薄膜より
なるプローブカードと、プローブカードにおけるプロー
ブ端子が形成されている面の周縁部を保持している剛性
のリング部材と、ウェハトレイにおけるリング部材と対
向する部位に設けられ、リング部材に押圧されることに
よってウェハトレイ及びプローブカードと共に密閉空間
を形成する環状のシール部材と、プローブカードのプロ
ーブ端子形成面と反対側の面及び前記ウェハトレイのウ
ェハ保持部と反対側の面が直接大気圧によって押圧され
るように密閉空間を減圧して、半導体ウェハの半導体集
積回路素子の各電極とプローブカードの各プローブ端子
とを電気的に接続させる減圧手段とを備えている。
【0015】 第1のウェハカセットによると、ウェハ
トレイにおけるリング部材と対向する部位に設けられ、
リング部材に押圧されることによってウェハトレイ及び
プローブカードと共に密閉空間を形成する環状のシール
部材を備えているため、該密閉空間が減圧手段により減
圧される際に、環状のシール部材が、絶縁性薄膜よりな
プローブカードのプローブ端子形成面と反対側の面及
びウェハトレイのウェハ保持部と反対側の面が大気圧に
よって押圧されることにより、プローブカードを支持す
る剛性のリング部材と圧着する。従って、該環状のシー
ル部材が剛性のリング部材と圧着するため、環状のシー
ル部材が直接プローブカードの周縁部に圧着される場合
に比べて、プローブカードの中心部から外側に向かう張
力が低減される。
【0016】 本発明に係る第2のウェハカセットは、
半導体ウェハ上に形成されている複数の半導体集積回路
素子の各電極に電圧を印加して、複数の半導体集積回路
素子の電気的特性をウェハレベルで一括して検査するた
めのウェハカセットであって、半導体ウェハを保持する
ウェハトレイと、ウェハトレイのウェハ保持部と対向す
るように設けられ、複数の半導体集積回路素子の各電極
と対応する位置にプローブ端子を有する絶縁性薄膜より
なるプローブカードと、ウェハトレイにおけるウェハ保
持部の外側に、プローブカードに押圧されることによっ
ウェハトレイ及びプローブカードと共に密閉空間を形
成するように設けられた環状のシール部材と、プローブ
カードのプローブ端子形成面と反対側の面及び前記ウェ
ハトレイのウェハ保持部と反対側の面が直接大気圧によ
って押圧されるように密閉空間を減圧して半導体ウェハ
の半導体集積回路素子の各電極とプローブカードの各プ
ローブ端子とを電気的に接続させる減圧手段とを備え、
環状のシール部材は、環状中心に対して内外方向に対称
な断面形状を有している。
【0017】 第2のウェハカセットによると、ウェハ
トレイにおけるウェハ保持部の外側に、絶縁性薄膜より
なるプローブカードに押圧されることによってウェハト
レイ及びプローブカードと共に密閉空間を形成するよう
に設けられた環状のシール部材を備え、該環状のシール
部材が環状中心に対して内外方向に対称な断面形状を有
しているため、ウェハトレイとプローブカードと環状の
シール部材とにより形成される密閉空間が減圧手段によ
り減圧される際に、プローブカードのプローブ端子形成
面と反対側の面及びウェハトレイのウェハ保持部と反対
側の面が大気圧によって押圧されたとしても、プローブ
カードに対して、該プローブカードの中心部から外側に
向かう張力と中心部に向かう収縮力とを同時に生じさせ
ることになる。その結果、プローブカードにおける中心
部から外側に向かう張力が低減される。
【0018】第2のウェハカセットにおいて、環状のシ
ール部材が、ウェハトレイに保持されている環状の基部
と、該環状の基部と一体に形成され、環状中心に対して
外側へ向かうにつれてプローブカード側に延びる外側テ
ーパ部と、環状の基部と一体に形成され、環状中心に対
して内側へ向かうにつれてプローブカード側に延びる内
側テーパ部とを有していることが好ましい。
【0019】第2のウェハカセットにおいて、環状のシ
ール部材が、ウェハトレイに保持されている環状の基部
と、該環状の基部と一体に形成された断面円形状の円形
部を有していることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態について図
面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態に係るウェ
ハ・バーンイン用のウェハカセットの断面構成を示して
いる。図1に示すように、半導体ウェハを保持するウェ
ハトレイ11には、上面に複数の半導体集積回路素子及
びその各電極が形成された半導体ウェハ12が載置され
ており、半導体ウェハ12の上には、該半導体ウェハ1
2の素子形成面と対向し、複数の半導体集積回路素子の
各電極と対応する位置に複数のプローブ端子としてのバ
ンプ群21を有するプローブカード22が設けられてい
る。
【0022】このプローブカード22は、例えば、ポリ
イミド等の絶縁性薄膜よりなり、主面に形成されている
バンプ群21の各バンプには、該プローブカード22の
主面と反対側の面(裏面)に貫通して入出力端子(図示
せず)が形成されており、該入出力端子は配線基板(図
示せず)と電気的に接続される。
【0023】プローブカード22におけるバンプ形成面
側の周縁部は、セラミクス等よりなり、剛性のリング部
材としての剛性リング23によって保持されている。
【0024】ウェハトレイ11におけるウェハ保持部の
外側には、プローブカード22の剛性リング23と対向
すると共に、内側面が剛性リング23に対して底面と外
側に広がるように密着する環状のシリコンゴム等よりな
るシール部材としてのシールリング16が設けられてい
る。また、ウェハトレイ11の側部には、プローブカー
ド22のバンプ形成面とウェハトレイ11のウェハ保持
部とシールリング16とにより形成される密閉空間17
と外部とを導通させ且つ減圧状態を維持する減圧手段と
しての真空バルブ18が設けられている。
【0025】以下、前記のように構成されたウェハカセ
ットの使用方法の概要を説明する。
【0026】まず、プローブカード22におけるバンプ
群21の各バンプ位置と半導体ウェハ12における各電
極の位置とを合わせた後、プローブカード22の真空バ
ルブ18から、プローブカード22のバンプ形成面とウ
ェハトレイ11のウェハ保持部とシールリング16とに
より形成される密閉区間17の空気を吸引して該密閉空
間17を減圧すると、プローブカード22の裏面とウェ
ハトレイ11の裏面とが互いに大気圧に押圧されるた
め、プローブカード22に形成されたバンプ群21の各
バンプと半導体ウェハ12に形成された各電極とが接近
してさらに圧着されるので、その結果、プローブカード
22の各バンプと半導体ウェハ12の各電極とが電気的
に接続されることになる。
【0027】次に、プローブカード22、半導体ウェハ
12及びウェハトレイ11が一体化された状態で、プロ
ーブカード22の裏面と配線基板(図示せず)とを接触
させ、該配線基板をバーンイン装置(図示せず)と接続
すれば、ウェハ・バーンインを行なうことができる。
【0028】このように、本実施形態によると、プロー
ブカード22のバンプ形成面とウェハトレイ11のウェ
ハ保持部とシールリング16とにより形成される密閉空
間17が減圧される際に、ウェハトレイ11のウェハ保
持部の外側に設けられているシールリング16は、プロ
ーブカード22の裏面及びウェハトレイ11の裏面が大
気圧に押圧されることにより、プローブカード22を支
持する剛性リング23と圧着される。従って、シールリ
ング16は、剛性リング23に圧着するため、該シール
リング16が直接プローブカード22の周縁部に圧着さ
れる場合に比べて、プローブカード22の中心部から外
側に向かう張力が低減される。その結果、プローブカー
ド22の主面に形成されているバンプ群21の各バンプ
の位置と、半導体ウェハ12に形成されている複数の集
積回路素子の各電極の位置とのずれ、特に、プローブカ
ード22の周縁部におけるずれを低減することができる
ので、複数の集積回路素子に対してそれぞれ所望の検査
を確実に行なうことができる。
【0029】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態について図面を参照しながら説明する。
【0030】図2は本発明の第2の実施形態に係るウェ
ハ・バーンイン用のウェハカセットの断面構成を示して
いる。図2に示すように、半導体ウェハを保持するウェ
ハトレイ11には、上面に複数の半導体集積回路素子及
びその各電極が形成された半導体ウェハ12が載置され
ており、半導体ウェハ12の上には、該半導体ウェハ1
2の素子形成面と対向し、複数の半導体集積回路素子の
各電極と対応する位置に複数のプローブ端子としてのバ
ンプ群21を有するプローブカード22が設けられてい
る。
【0031】このプローブカード22は、例えば、ポリ
イミド等の絶縁性薄膜よりなり、主面に形成されている
バンプ群21の各バンプには、該プローブカード22の
主面と反対側の面(裏面)に貫通して入出力端子(図示
せず)が形成されており、該入出力端子は配線基板(図
示せず)と電気的に接続される。
【0032】プローブカード22におけるバンプ形成面
側の周縁部は、セラミクス等よりなり、剛性のリング部
材としての剛性リング24によって保持されている。
【0033】ウェハトレイ11におけるウェハ保持部の
外側には、シリコンゴム等よりなり、プローブカード2
2の主面におけるバンプ群21の周辺部と対向するよう
に密着する環状のシール部材としてのシールリング19
Aが設けられている。該シールリング19Aは、ウェハ
トレイ11に保持されている環状の基部と、該環状の基
部と一体に形成され、環状中心に対して外側へ向かうに
つれてプローブカード22側に延びる外側テーパ部と、
環状の基部と一体に形成され、環状中心に対して内側へ
向かうにつれてプローブカード22側に延びる内側テー
パ部とを有しているため、外側テーパ部及び内側テーパ
部の互いに対向する面同士が互いに離れるようにプロー
ブカード22の主面と密着する。
【0034】また、ウェハトレイ11の側部には、プロ
ーブカード22のバンプ形成面とウェハトレイ11のウ
ェハ保持部とシールリング19Aとにより形成される密
閉空間17と外部とを導通させ且つ減圧状態を維持する
真空バルブ18が設けられている。
【0035】以下、前記のように構成されたウェハカセ
ットの使用方法の概要を説明する。
【0036】まず、プローブカード22におけるバンプ
群21の各位置と半導体ウェハ12における各電極の位
置とを合わせた後、プローブカード22の真空バルブ1
8から、プローブカード22のバンプ形成面とウェハト
レイ11のウェハ保持部とシールリング19Aとにより
形成される密閉区間17の空気を吸引して該密閉空間1
7を減圧すると、プローブカード22の裏面とウェハト
レイ11の裏面とが互いに大気圧に押圧されるため、プ
ローブカード22に形成されたバンプ群21の各バンプ
と半導体ウェハ12に形成された各電極とが接近してさ
らに圧着されるので、その結果、プローブカード22の
各バンプと半導体ウェハ12の各電極とが電気的に接続
されることになる。
【0037】次に、プローブカード22、半導体ウェハ
12及びウェハトレイ11が一体化された状態で、プロ
ーブカード22の裏面と配線基板(図示せず)とを接触
させ、該配線基板をバーンイン装置(図示せず)と接続
すれば、ウェハ・バーンインを行なうことができる。
【0038】このように、本実施形態によると、プロー
ブカード22のバンプ形成面とウェハトレイ11のウェ
ハ保持部とシールリング19Aとにより形成される密閉
空間17が減圧される際に、ウェハトレイ11のウェハ
保持部の外側に設けられているシールリング19Aは、
プローブカード22の裏面及びウェハトレイ11の裏面
が大気圧に押圧されることにより、プローブカード22
の主面における剛性リング24の内側部分と圧着され
る。従って、ウェハトレイ11におけるウェハ保持部の
外側に設けられており、環状の基部と一体に形成され、
環状中心に対して外側へ向かう外側テーパ部と環状中心
に対して内側へ向かう内側テーパ部とを有するシールリ
ング19Aは、密閉空間17が減圧されてプローブカー
ド22の裏面及びウェハトレイ11裏面が大気圧によっ
て押圧される際に、シールリング19Aの外側テーパ部
及び内側テーパ部の互いに対向する面同士が互いに離れ
るようにプローブカード22の主面に密着するため、プ
ローブカード22の主面に対しては、該プローブカード
22の中心部から外側に向かう張力と中心部に向かう収
縮力とを同時に生じさせることになる。その結果、プロ
ーブカード22における中心部から外側に向かう張力が
低減されるため、プローブカード22の主面に形成され
ているバンプ群21の各バンプの位置と、半導体ウェハ
12に形成されている複数の集積回路素子の各電極の位
置とのずれ、特に、プローブカード22の周縁部におけ
るずれを低減することができるので、複数の集積回路素
子に対してそれぞれ所望の検査を行なうことができる。
【0039】(第2の実施形態の一変形例)本発明の第
2の実施形態の一変形例について図面を参照しながら説
明する。
【0040】図3は本発明の第2の実施形態の一変形例
に係るウェハ・バーンイン用のウェハカセットの断面構
成を示している。図3において、図2に示す構成部材と
同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を
省略する。
【0041】図3に示すように、ウェハトレイ11にお
けるウェハ保持部の外側には、プローブカード22の主
面におけるバンプ群21の周辺部と対向すると共に、ウ
ェハトレイ11に保持されている環状の基部と該環状の
基部と一体に形成されたシリコンゴム等よりなり、断面
円形状で且つ環状のシール部材としての中空のシールリ
ング19Bが設けられている。
【0042】これにより、プローブカード22のバンプ
形成面とウェハトレイ11のウェハ保持部とシールリン
グ19Bとにより形成される密閉空間17が減圧される
際に、ウェハトレイ11のウェハ保持面の外側に設けら
れているシールリング19Bは、プローブカード22の
裏面及びウェハトレイ11の裏面が大気圧に押圧される
ことにより、プローブカード22の主面における剛性リ
ング24の内側と圧着される。従って、ウェハトレイ1
1に設けられている断面円形状の中空シールリング19
Bは、密閉空間17が減圧されてプローブカード22の
裏面及びウェハトレイ11の裏面が大気圧によって押圧
される際に、シールリング19Bにおけるプローブカー
ド22の主面と接する部分が、プローブカード22の主
面に対して該プローブカード22の中心部から外側に向
かう張力と中心部に向かう収縮力とを同時に生じさせる
ことになる。その結果、プローブカード22における中
心部から外側に向かう張力が低減されるため、プローブ
カード22の主面に形成されているバンプ群21の各バ
ンプの位置と、半導体ウェハ12に形成されている複数
の集積回路素子の各電極の位置とがずれる現象を低減す
ることができるので、積回路素子に対してそれぞれ所望
の検査を行なうことができる。
【0043】
【発明の効果】 本発明に係る第1のウェハカセットに
よると、絶縁性薄膜よりなるプローブカードのプローブ
端子形成面と反対側の面及びウェハトレイのウェハ保持
部と反対側の面が大気圧によって押圧される際に、ウェ
ハトレイを保持する剛性のリング部材と対向する部位に
設けられた環状のシール部材が該リング部材に圧着され
るため、環状のシール部材が直接プローブカードの周縁
部に圧着される場合に比べて、プローブカードの中心部
から外側に向かう張力が低減されるので、プローブカー
ドに形成されているプローブ端子の位置と、半導体ウェ
ハに形成されている複数の集積回路素子の各電極の位置
とがずれる現象を低減することができる。
【0044】 本発明に係る第2のウェハカセットによ
ると、ウェハトレイとプローブカードと環状のシール部
材とにより形成される密閉空間が減圧手段により減圧さ
れる際に、環状のシール部材が、環状中心に対して内外
方向に対称な断面形状を有しているため、絶縁性薄膜よ
りなるプローブカードのプローブ端子形成面と反対側の
面及びウェハトレイのウェハ保持部と反対側の面が大気
圧によって押圧されたとしても、プローブカードに対し
て、該プローブカードの中心部から外側に向かう張力と
中心部に向かう収縮力とを同時に生じさせることにな
る。その結果、プローブカードにおける中心部から外側
に向かう張力が低減されるので、プローブカードに形成
されているプローブ端子の位置と、半導体ウェハに形成
されている複数の集積回路素子の各電極の位置とがずれ
る現象を低減することができる。
【0045】第2のウェハカセットにおいて、環状のシ
ール部材が、ウェハトレイに保持されている環状の基部
と、該環状の基部と一体に形成され、環状中心に対して
外側へ向かうにつれてプローブカード側に延びる外側テ
ーパ部と、環状の基部と一体に形成され、環状中心に対
して内側へ向かうにつれてプローブカード側に延びる内
側テーパ部とを有していると、プローブカードのプロー
ブ端子形成面と反対側の面及びウェハトレイのウェハ保
持部と反対側の面が大気圧によって押圧される際に、環
状のシール部材における外側テーパ部と内側テーパ部と
の互いに対向する内側の面同士が互いに離れるようにプ
ローブカードのプローブ端子形成面に密着するため、プ
ローブ端子形成面に対して、中心部から外側に向かう張
力と中心部に向かう収縮力とを確実に生じさせることが
できる。
【0046】第2のウェハカセットにおいて、環状のシ
ール部材が、ウェハトレイに保持されている環状の基部
と、該環状の基部と一体に形成された断面円形状の円形
部を有していると、プローブカードのプローブ端子形成
面の反対側の面及びウェハトレイのウェハ保持部と反対
側の面が大気圧によって押圧される際に、環状のシール
部材の円形部におけるプローブカードのプローブ端子形
成面と接する部分が、該プローブ端子形成面に対して中
心部から外側に向かう張力と中心部に向かう収縮力とを
確実に生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るウェハカセット
を示す構成断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るウェハカセット
を示す構成断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の一変形例に係るウェ
ハカセットの応用例を示す構成断面図である。
【図4】従来のウェハカセットを示す構成断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ウェハトレイ 12 半導体ウェハ 16 シールリング(シール部材) 17 密閉空間 18 真空バルブ(減圧手段) 19A シールリング(シール部材) 19B シールリング(シール部材) 21 バンプ群(プローブ端子) 22 プローブカード 23 剛性リング(リング部材) 24 剛性リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−5666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 B65D 85/86 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハ上に形成されている複数の
    半導体集積回路素子の各電極に電圧を印加して、前記複
    数の半導体集積回路素子の電気的特性をウェハレベルで
    一括して検査するためのウェハカセットであって、 前記半導体ウェハを保持するウェハトレイと、 前記ウェハトレイのウェハ保持部と対向するように設け
    られ、前記複数の半導体集積回路素子の各電極と対応す
    る位置にプローブ端子を有する絶縁性薄膜よりなるプロ
    ーブカードと、 前記プローブカードにおける前記プローブ端子が形成さ
    れている面の周縁部を保持している剛性のリング部材
    と、 前記ウェハトレイにおける前記リング部材と対向する部
    位に設けられ、前記リング部材に押圧されることによっ
    て、前記ウェハトレイ及びプローブカードと共に密閉空
    間を形成する環状のシール部材と、前記プローブカードのプローブ端子形成面と反対側の面
    及び前記ウェハトレイのウェハ保持部と反対側の面が直
    接大気圧によって押圧されるように 前記密閉空間を減圧
    して、前記半導体ウェハの半導体集積回路素子の各電極
    と前記プローブカードの各プローブ端子とを電気的に接
    続させる減圧手段とを備えていることを特徴とするウェ
    ハカセット。
  2. 【請求項2】 半導体ウェハ上に形成されている複数の
    半導体集積回路素子の各電極に電圧を印加して、前記複
    数の半導体集積回路素子の電気的特性をウェハレベルで
    一括して検査するためのウェハカセットであって、 前記半導体ウェハを保持するウェハトレイと、 前記ウェハトレイのウェハ保持部と対向するように設け
    られ、前記複数の半導体集積回路素子の各電極と対応す
    る位置にプローブ端子を有する絶縁性薄膜よりなるプロ
    ーブカードと、 前記ウェハトレイにおけるウェハ保持部の外側に、前記
    プローブカードに押圧されることによって、前記ウェハ
    トレイ及びプローブカードと共に密閉空間を形成するよ
    うに設けられた環状のシール部材と、前記プローブカードのプローブ端子形成面と反対側の面
    及び前記ウェハトレイのウェハ保持部と反対側の面が直
    接大気圧によって押圧されるように 前記密閉空間を減圧
    して、前記半導体ウェハの半導体集積回路素子の各電極
    と前記プローブカードの各プローブ端子とを電気的に接
    続させる減圧手段とを備え、 前記環状のシール部材は、環状中心に対して内外方向に
    対称な断面形状を有していることを特徴とするウェハカ
    セット。
  3. 【請求項3】 前記環状のシール部材は、前記ウェハト
    レイに保持されている環状の基部と、該環状の基部と一
    体に形成され、前記環状中心に対して外側へ向かうにつ
    れて前記プローブカード側に延びる外側テーパ部と、前
    記環状の基部と一体に形成され、前記環状中心に対して
    内側へ向かうにつれて前記プローブカード側に延びる内
    側テーパ部とを有していることを特徴とする請求項2に
    記載のウェハカセット。
  4. 【請求項4】 前記環状のシール部材は、前記ウェハト
    レイに保持されている環状の基部と、該環状の基部と一
    体に形成された断面円形状の円形部を有していることを
    特徴とする請求項2に記載のウェハカセット。
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