JP3456394B2 - ホウ素化合物の供給方法 - Google Patents
ホウ素化合物の供給方法Info
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Description
物の反応装置への供給方法に関する。さらに詳しくは、
オレフィン重合用触媒成分として有用なホウ素化合物を
反応装置、特に触媒調合装置やオレフィン重合用反応装
置に連続的に供給する方法に関する。
ン錯体や非メタロセン錯体)と特定のホウ素化合物を用
いてなるオレフィン重合用触媒を用いて、オレフィン重
合体を製造する方法については多くの報告がなされてい
る。近年は市販もされている該ホウ素化合物は通常、粒
径が数百μm〜数mmという粒径の大きな粒子を含む固
体であり、トルエンにはある程度は可溶であるが、飽和
炭化水素を含む多くの溶媒には溶解度は低い。そこで従
来は、あまり高くない濃度の溶液として用いたり、ある
いは溶解し切らない量の該ホウ素化合物を容器内に固体
のまま投入したりして、使用されてきた。
は、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(フェ
ニル)ボレートをトルエンに懸濁させ、そこへビス(ペ
ンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ルを加えて、Cp* 2Zr(C 6H4)B(C6H5)3《こ
こで、Cp*はη5−ペンタメチルシクロペンタジエニル
基を表す。》を単離し、これをオレフィン重合用触媒と
して用いて、オレフィン重合体を製造する方法が開示さ
れている。その方法において、トリ(n−ブチル)アン
モニウムテトラキス(フェニル)ボレートは触媒調合用
反応容器内でトルエン中に懸濁液として事前に準備され
ており、そこへメタロセン錯体を加えて触媒を調整して
いる。
書にはN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレートとジメチルシリルビス
(4,5,6,7−テトラハイドロインデニル)ジルコ
ニウムジメチルをトルエン中で混合し、均一な触媒溶液
に調整し、オレフィン重合用触媒として、1300バー
ルの高圧重合装置でオレフィン重合体を製造する方法が
開示されている。その方法において、固体のN,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートが触媒調整に用いられているが、トルエン
中でメタロセン錯体とともに混合することにより、重合
に使用する前に均一な触媒溶液が準備され、その後、そ
の溶液が重合反応器へ高圧ポンプで連続的に供給されて
いる。
は、重合に使用する前に別な容器で、ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロライドのトルエン溶液に、トリイソブチルア
ルミニウムのトルエン溶液を加え、さらに、N,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートのトルエン溶液を加えて、均一な触媒溶液
を得た後、その触媒溶液を高温高圧重合用反応器に供給
する方法が開示されている。
該ホウ素化合物を供給する場合には、別の容器中での非
連続的な均一触媒溶液調整工程を経ていたり、あまり濃
度の高くない溶液として用いられたりしていた。
ホウ素化合物の製造方法、及び着色している粗生成ホウ
素化合物の精製方法が記載されている。該精製方法によ
れば、エーテル類、アルコール類、ケトン類やハロゲン
化脂肪族炭化水素溶媒に溶解した粗生成ホウ素化合物
を、水または脂肪族炭化水素溶媒により再析出させる方
法が開示されているが、得られるホウ素化合物の粒径に
ついての記載はない。
本発明が解決しようとする課題、即ち本発明の目的は、
オレフィン重合用触媒成分として有用なホウ素化合物
を、連続的に多量に反応装置へ供給し得る方法を提供す
ることにある。
(1)〜(3)から選ばれた一種以上のホウ素化合物
を、溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態で連続的に
反応装置へ供給するホウ素化合物の供給方法にかかるも
のである。 (1)一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物 (2)一般式 G+(BQ1Q2Q3Q4)-で表されるホウ
素化合物 (3)一般式 (L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)-で表さ
れるホウ素化合物 (上記各一般式においてそれぞれ、Bは3価の原子価状
態のホウ素原子であり、Q1〜Q4はハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、置換シリル基、アルコ
キシ基または2置換アミノ基であり、それらは同じであ
っても異なっていても良い。G+は無機または有機のカ
チオンであり、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)
+はブレンステッド酸である。)以下、本発明につき、
更に詳しく説明する。
合物は、下記(1)〜(3)から選ばれた一種以上のホ
ウ素化合物である。 (1)一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物 (2)一般式 G+(BQ1Q2Q3Q4)-で表されるホウ
素化合物 (3)一般式 (L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)-で表さ
れるホウ素化合物 (上記各一般式においてそれぞれ、Bは3価の原子価状
態のホウ素原子であり、Q1〜Q4はハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、置換シリル基、アルコ
キシ基または2置換アミノ基であり、それらは同じであ
っても異なっていても良い。G+は無機または有機のカ
チオンであり、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)
+はブレンステッド酸である。)
合物(1)において、Bは3価の原子価状態のホウ素原
子であり、Q1〜Q3はハロゲン原子、炭化水素基、ハロ
ゲン化炭化水素基、置換シリル基、アルコキシ基または
2置換アミノ基であり、それらは同じであっても異なっ
ていても良い。Q1〜Q3は好ましくは、ハロゲン原子、
1〜20個の炭素原子を含む炭化水素基、1〜20個の
炭素原子を含むハロゲン化炭化水素基、1〜20個の炭
素原子を含む置換シリル基、1〜20個の炭素原子を含
むアルコキシ基または2〜20個の炭素原子を含むアミ
ノ基であり、より好ましいQ1〜Q3はハロゲン原子、1
〜20個の炭素原子を含む炭化水素基、または1〜20
個の炭素原子を含むハロゲン化炭化水素基である。さら
に好ましくはQ1〜Q4は、それぞれ少なくとも1個のフ
ッ素原子を含む炭素原子数1〜20のフッ素化炭化水素
基であり、特に好ましくはQ1〜Q4は、それぞれ少なく
とも1個のフッ素原子を含む炭素原子数6〜20のフッ
素化アリール基である。
合物(1)の具体例としては、トリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフ
ルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テ
トラフルオロフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−
トリフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4−
トリフルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(ペンタ
フルオロフェニル)ボラン等が挙げられるが、最も好ま
しくは、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランであ
る。
るホウ素化合物(2)において、G +は無機または有機
のカチオンであり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子
であり、Q1〜Q4は上記の(1)におけるQ1〜Q3と同
様である。
るホウ素化合物(2)の具体例としては、無機のカチオ
ンであるG+には、フェロセニウムカチオン、アルキル
置換フェロセニウムカチオン、銀陽イオンなどが、有機
のカチオンであるG+には、トリフェニルメチルカチオ
ンなどが挙げられる。G+として特に好ましくはカルベ
ニウムカチオンであり、最も好ましくはトリフェニルメ
チルカチオンである。(BQ1Q2Q3Q4)-には、テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキ
ス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボレー
ト、テトラキス(2,3,4,5−テトラフルオロフェ
ニル)ボレート、テトラキス(3,4,5−トリフルオ
ロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,4−トリ
フルオロフェニル)ボレート、フェニルトリス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレ−ト、テトラキス(3,5−ビ
ストリフルオロメチルフェニル)ボレートなどが挙げら
れる。
ェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、1,1’−ジメチルフェロセニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメ
チルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリフェニルメチルテトラキス(3,5−ビストリフル
オロメチルフェニル)ボレートなどを挙げることができ
るが、最も好ましくは、トリフェニルメチルテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレートである。
4)-で表されるホウ素化合物(3)においては、Lは中
性ルイス塩基であり、(L−H)+はブレンステッド酸
であり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q
1〜Q4は上記の(1)におけるQ1〜Q3と同様である。
表されるホウ素化合物(3)の具体例としては、ブレン
ステッド酸である(L−H)+には、トリアルキル置換
アンモニウム、N,N−ジアルキルアニリニウム、ジア
ルキルアンモニウム、トリアリールホスホニウムなどが
挙げられ、(BQ1Q2Q3Q4)-には、前述と同様のも
のが挙げられる。
リエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(n−ブチ
ル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラ
キス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレ
ート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニ
リニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニリニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N
−ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5−ビストリ
フルオロメチルフェニル)ボレート、ジイソプロピルア
ンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルホスホニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、トリ(ジメチルフェニ
ル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートなどを挙げることができるが、最も好まし
くは、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、もしくは、N,N−
ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレートである。
くは、上記(2)または(3)のホウ素化合物であり、
特に好ましくはトリフェニルメチルテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレートまたはN,N−ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ートである。最も好ましくはN,N−ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートで
ある。
溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態で用いる。ここ
で、本発明において溶媒に懸濁もしくはスラリー化した
状態とは、固体が溶媒に完全には溶解せず、固体粒子が
溶媒中に分散している状態をいう。本発明においては、
懸濁状態とスラリー化状態とは特に区別して扱わない。
溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態で供給する際
に、例えば配管内で該ホウ素化合物が沈積しないよう
に、懸濁もしくはスラリー化した状態での該ホウ素化合
物の沈降速度が配管内流速よりも遅いことが好ましい。
リー化に用いる溶媒としては、ホウ素化合物の使用に際
し問題とならない溶媒であれば特に限定されないが、炭
化水素溶媒が好ましく使用される。炭化水素溶媒として
は、飽和炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒のいずれを
使用しても構わないが、オレフィン重合の分野では臭気
などの問題から飽和炭化水素溶媒が好ましい。飽和炭化
水素溶媒としては、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、シクロヘキサン、ドデカン、流動パラフィン等
を、芳香族炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等を挙げることができる。
化した状態での該ホウ素化合物の沈降速度が配管内流速
よりも遅くなるよう、粘度の高い溶媒を用いることが好
ましい。溶媒の粘度として好ましくは、0.8cp(セ
ンチポアズ)以上であり、より好ましくは1.4〜12
00cpであり、さらに好ましくは1.6〜50cpで
ある。かかる高粘度溶媒の具体例としては、ドデカン、
各種の流動パラフィンなどや、これらと他の溶媒との混
合溶媒が挙げられる。流動パラフィンとしては例えば2
〜2000cp程度のさまざまな粘度の市販されている
ものを使用できる。なお、ここでいう粘度は20℃にお
ける粘度をいう。
の管径には特に制限はないが、0.5〜100mm、好
ましくは1〜50mm、さらに好ましくは1.5〜30
mmである。
溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態でのホウ素化合
物と溶媒との使用量の比には特に制限はない。上記のホ
ウ素化合物はトルエンなどの芳香族炭化水素溶媒にはあ
る程度は溶解するが、溶解し切らずに懸濁もしくはスラ
リー化した状態で用いる本発明の方法によれば、より小
さい容積で多量のホウ素化合物を供給することが可能と
なる。また、上記のホウ素化合物は飽和炭化水素溶媒へ
の溶解度は低く、溶液に含まれる該ホウ素化合物は少量
であるが、本発明の方法により、多量の該ホウ素化合物
を小さい容積で供給することが可能となる。芳香族炭化
水素溶媒を用いる場合、上記のホウ素化合物と溶媒との
使用量の比は、溶媒容積に対するホウ素化合物のモル数
として、2〜800ミリモル/リットルで供給すること
が可能であり、より好ましくは6〜500ミリモル/リ
ットル、さらに好ましくは10〜300ミリモル/リッ
トルで供給可能である。飽和炭化水素溶媒を用いる場合
には、0.0001〜800ミリモル/リットルで供給
することが可能であり、より好ましくは0.001〜5
00ミリモル/リットルで供給可能である。
溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態で、連続的に反
応装置に供給する。ここでいう反応装置とは、上記のホ
ウ素化合物を用いる反応に供する装置であり、例えば、
メタロセン錯体や非メタロセン錯体などの遷移金属化合
物に上記のホウ素化合物を大スケールで連続的に供給し
反応させる触媒調合装置や、オレフィン重合用反応装置
などが挙げられる。中でも、工業的には長時間、連続的
に上記のホウ素化合物を供給する必要があるオレフィン
重合用反応装置に好適に適用される。
ば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等の脂肪族炭化水素を溶媒として用いる溶媒重合または
スラリー重合、無溶媒・高温高圧下で行う高圧イオン重
合、ガス状のモノマー中での気相重合などに用いる反応
装置が挙げられる。好ましくは、シクロヘキサン等の溶
媒を用いて重合体が溶融する120〜250℃、5〜5
0kg/cm2の条件下でオレフィンの重合を行う高温
溶液重合法や、少なくとも300kg/cm2G以上の
圧力および少なくとも130℃以上の温度で重合を実施
する高圧イオン重合法によるオレフィン重合用反応装置
である。さらに好適には、かなりの長時間連続的に供給
する必要のある高圧イオン重合法によるオレフィン重合
用反応装置に適用することができ、本発明のメリットは
すこぶる大きい。
溶媒に懸濁もしくはスラリー化した状態で連続的に反応
装置に供給する際に、ポンプを用いて配管を通して反応
装置へ供給することが好適にされる。
形状、粒子性状、粒径、粒度分布等に特に制限はない
が、その粒径が小さいほうが、供給装置(例えばポン
プ)に詰まるおそれが低減し、また配管内での沈降速度
が遅くなる傾向にあるので好ましい。
素化合物であって、その最大粒径が50μm以下である
微粒子状ホウ素化合物が挙げられる。かかる微粒子状ホ
ウ素化合物は、例えばオレフィン重合用触媒成分として
使用する際、溶液状態で使用しなくとも懸濁もしくはス
ラリー化した状態で使用するか、もしくは例えば粉末状
態で使用することにより、大量スケールで実施する工業
生産に使用する場合においても供給装置(例えばポン
プ)に詰まるなどの障害が無く、定常的な供給及び供給
装置の安定運転が可能である。かかる微粒子状ホウ素化
合物の最大粒径として好ましくは30μm以下であり、
さらに好ましくは10μm以下であり、最大粒径として
特に好ましくは5μm以下である。
法としては、ホウ素化合物の最大粒径が50μm以下と
なる方法であれば特に制限はなく、例えば上記のホウ素
化合物を芳香族炭化水素系溶媒に溶解させた後、脂肪族
炭化水素系溶媒中に析出させる方法などを例示できる。
ては、ベンゼン、トルエン、 エチルベンゼン、プロピ
ルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、
イソブチルベンゼン、 o−キシレン、m−キシレン、
p−キシレン、1,2,3−トリメチルベンゼン、1,
2,4−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリメチル
ベンゼン、フルオロベンゼン、o−ジフルオロベンゼ
ン、m−ジフルオロベンゼン、p−ジフルオロベンゼ
ン、1,2,3−トリフルオロベンゼン、1,2,4−
トリフルオロベンゼン、1,3,5−トリフルオロベン
ゼン、1,2,3,4−テトラフルオロベンゼン、1,
2,4,5−テトラフルオロベンゼン、ペンタフルオロ
ベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、クロロベンゼン、
o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジ
クロロベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、
1,2,4−トリクロロベンゼン、1,3,5−トリク
ロロベンゼン、1,2,3,4−テトラクロロベンゼ
ン、1,2,4,5−テトラクロロベンゼン、ペンタク
ロロベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン、o−ジブロモベンゼン、m−ジブロモベンゼン、p
−ジブロモベンゼン、1,2,3−トリブロモベンゼ
ン、1,2,4−トリブロモベンゼン、1,3,5−ト
リブロモベンゼン、1,2,3,4−テトラブロモベン
ゼン、1,2,4,5−テトラブロモベンゼン、ペンタ
ブロモベンゼン、ヘキサブロモベンゼン等を挙げること
ができる。好ましくはトルエンである。
和溶解度のものが望ましい。濃度を上げるために、溶液
の温度を高めに設定することも好ましくされる。
例としては、ペンタン、2−メチルペンタン、3−メチ
ルペンタン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、
ヘキサン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、2
−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘ
プタン、シクロヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
石油エーテル(石油ベンジン)、ミネラルオイル(パラ
フィンオイル)、リグロイン(ミネラルスピリッツ)等
が例示され、好ましくはヘキサンまたはヘプタンであ
る。
脂肪族炭化水素系溶媒中に析出させる方法としては、一
般に、撹袢した大量の脂肪族炭化水素系溶媒中に溶液を
滴下する方法がある。その際の滴下速度は、液量に応じ
て任意に設定することができる。
攪拌翼を用いて攪拌する方法、分散効率に優れた各種分
散機器(例えば、ホモジナイザー、ラインミキサー、超
音波照射器等)を用いる方法等が挙げられるが、特に制
限はなく公知の何れの方法も適用できる。場合によって
は、攪拌を全く行なわなくてもよい。
限はなく芳香族炭化水素溶媒に溶解させたホウ素化合物
を析出させるために必要な量の脂肪族炭化水素溶媒を用
いればよい。具体的には、体積比又は重量比にしてホウ
素化合物の芳香族炭化水素溶液に対して脂肪族炭化水素
溶媒を、0.1倍から1000倍の量にして用いればよ
い。より好ましくは1倍から100倍、さらに好ましく
は1倍から10倍の量を用いればよい。得られた微粒子
状ホウ素化合物は、さらに脂肪族炭化水素系溶媒で洗浄
を行うこともある。
化合物は、最大粒径が10μm以下のものも得ることが
でき、トルエン等の芳香族化合物を実質的に含有してい
ない。
る方法としては、粉砕によりその最大粒径を50μm以
下に微粒子化する方法も挙げられる。粉砕の方法として
は、該ホウ素化合物の最大粒径を50μm以下に微粒子
化できる粉砕方法であれば特に制限はなく、一般的な粉
砕機を用いて、回分式粉砕方法、連続式粉砕方法、ある
いは、同時に分級を行う閉回路式粉砕方法のいずれをも
用いることができる。
クラッシャー、ジャイレトリクラッシャー、ハンマーク
ラッシャー、ロールクラッシャー、リングローラーミ
ル、ボールベアリングミル、ボウルミル、エッジランナ
ー、スタンプミル、ハンマーミル、ケージミル、ピンミ
ル、ディスインテグレーター、ディスメンブレーター、
カッターミル、フェザーミル、振動ロッドミル、エロフ
ォールミル、カスケードミル、ハドセルミル、ターボミ
ル、ミクロシクロマート、ハリケーンミル、ポットミ
ル、コンパウンドミル、コンパートメントミル、コニカ
ルボールミル、超臨界ミル、ラジアルミル、タワーミ
ル、円形振動ミル、ディスクミル、ハイスイングボール
ミル、遠心ボールミル、サンドグラインダー、アトマイ
ザー、パルペライザー、スーパーミクロンミル、ジェッ
ト粉砕機、コロイドミル、乳鉢等を挙げることができ
る。
で行なう乾式粉砕方法でも良く、粉砕機の種類によって
は溶媒または分散媒を用いる湿式粉砕方法でも良い。湿
式粉砕を行う場合の溶媒または分散媒として好ましいも
のは、脂肪族炭化水素系溶媒である。かかる脂肪族炭化
水素系溶媒としては、既に述べた脂肪族炭化水素系溶媒
と同様のものを用いることができる。
する方法としては、乾式粉砕を行う場合においても、湿
式粉砕を行う場合においても、特に制限はなく、ホウ素
化合物の最大粒径を50μm以下にするように、粉砕の
条件を選択して、粉砕を行えばよい。粉砕の条件とし
て、例えば、粉砕時間、粉砕温度、粉砕機の振動数、回
転数、粉砕機に適用する気体または液体の流量、流速、
また湿式粉砕を行う場合は、ホウ素化合物のスラリーの
スラリー濃度等を挙げることが出来るが、これらの条件
に限定されることはない。同様に粉砕の条件を選択する
ことにより、ホウ素化合物の最大粒径を30μm以下、
10μm以下、もしくは5μm以下に制御することもで
きる。
の上限は特にない。粉砕時間が長い方がホウ素化合物の
粒径は小さくなりやすく、かつ、その最大粒径はより小
さくなる。しかし、ある程度の粉砕時間を越えると、粒
径は収束し、その変化が観測されなくなってくるので、
粒径が収束したと判断できるようになれば、それ以上の
時間を掛けて粉砕を継続しなくてもよく、例えば、10
分〜30日の範囲で設定すればよい。
とによってホウ素化合物の温度が上昇する場合がある
が、粉砕中のホウ素化合物が−10℃からホウ素化合物
の融点以下になっておればよい。好ましくは、0〜10
0℃、より好ましくは0〜50℃である。
機のように振動を与えて粉砕する粉砕機の場合、条件の
一つとして容器の振動数が挙げられる。この振動数も、
特に制限はなく、粉砕機の性能の範囲で設定すればよ
い。例えば100回/分から10万回/分の範囲を取る
ことができる。
砕機のように回転するハンマーを用いて粉砕する粉砕機
の場合、条件の一つとしてハンマーの回転数が挙げられ
る。この回転数も、特に制限はなく、粉砕機の性能の範
囲で設定すればよく、例えば100回/分から10万回
/分の範囲を取ることができる。
砕機のように物質を気体、または、液体の流れに乗せて
物質同士を衝突させて粉砕する粉砕機の場合、使用する
気体、または、液体の流量、及び、流速は、特に制限は
なく、ホウ素化合物の最大粒径が50μm以下にできる
ような流量、流速であればよく、流量としては、例えば
0.1リットル/秒〜1000リットル/秒の範囲を取
ることができ、流速としては、例えば0.1メートル/
秒〜1000メートル/秒の範囲を取ることができる。
のスラリーのスラリー濃度も、特に制限はなく、ホウ素
化合物の最大粒径が50μm以下にできるようなスラリ
ー濃度であればよい。例えば、0.01グラム/リット
ル〜1000グラム/リットルであり、好ましくは、
0.1グラム/リットル〜500グラム/リットルであ
り、さらに好ましくは1グラム/リットル〜300グラ
ム/リットルである。
素化合物は、溶媒中にスラリー化した状態で反応装置に
供給する方法や、粉末状態で供給する方法により、供給
装置の安定運転及び定常的な供給を実現できる。オレフ
ィンの重合に使用する際、スラリー化に用いる溶媒は通
常の重合反応に用いられる溶媒を使用すればよく、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化
水素系溶媒、使用に問題がなければベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、クロロホル
ム、ジクロルメタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒な
どが例示される。また、湿式粉砕により製造された微粒
子状ホウ素化合物の場合は、用いた溶媒または分散媒の
スラリーとして用いることができる。
調合装置やオレフィン重合用反応装置に用いる場合、あ
るいは、本発明の微粒子状ホウ素化合物をオレフィン重
合用触媒成分として用いる場合のオレフィン重合用触媒
としては、(A)遷移金属化合物および(B)ホウ素化
合物とを用いてなるオレフィン重合用触媒、または
(A)遷移金属化合物、(B)ホウ素化合物および
(C)有機アルミニウム化合物とを用いてなるオレフィ
ン重合用触媒が挙げられる。
レフィン重合活性を示す種々のものが使用可能であり、
メタロセン錯体や非メタロセン錯体が例示される。具体
例としては、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジ
クロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロライド、ビス(n−ブチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(tert
−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロライド、ビス(トリメチルシリルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、エチレン
ビスインデニルジルコニウムジクロライド、エチレンビ
ス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコ
ニウムジクロライド、ジメチルシリルビスインデニルジ
ルコニウムジクロライド、ジメチルシリルビス(4,
5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
クロライド、ジメチルシリルビス(2,4−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメ
チルシリルビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライ
ド、ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(tert−ブチルアミド)ジルコニウムジクロラ
イド、ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)ジルコニウムジクロライドなど、およびこれら
の化合物のジルコニウムをチタニウムに変更した化合
物、さらにそれらも含めジクロライドをジメチルもしく
はジベンジルに変更した化合物も挙げることができる。
また他には、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピル
フェニル)−1,2−ジメチルエチレンジイミノニッケ
ルジブロマイド、 N,N’−ビス(2,6−ジイソプ
ロピルフェニル)−1,2−ジメチルエチレンジイミノ
パラジウムジブロマイドなども同様に例示できる。
分子内に炭素−アルミニウム結合を有する化合物であ
り、一般にオレフィン重合の分野で用いられているもの
が使用可能である。具体例としては、トリメチルアルミ
ニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、メチルアルミノキサン、イソブチルアルミノ
キサンなどが挙げられる。
合物(A)のモル比が0.1〜10000で、好ましく
は5〜2000、化合物(B)/化合物(A)のモル比
が0.01〜100で、好ましくは0.5〜10の範囲
にあるように、各成分を用いることが望ましい。
素原子数2〜20個からなるオレフィン類、特にエチレ
ン、炭素原子数3〜20のα−オレフィン、炭素原子数
4〜20のジオレフィン類等を用いることができ、同時
に2種類以上のモノマーを用いることもできる。オレフ
ィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オ
クテン−1、ノネン−1、デセン−1等の直鎖状オレフ
ィン類、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−
1、4−メチルペンテン−1、5−メチル−2−ペンテ
ン−1等の分岐オレフィン類、ビニルシクロヘキサン等
が例示されるが、本発明は上記化合物に限定されるべき
ものではない。共重合を行う時のモノマーの組み合わせ
の具体例としては、エチレンとプロピレン、エチレンと
ブテン−1、エチレンとヘキセン−1、エチレンとオク
テン−1、プロピレンとブテン−1等が例示されるが、
これらの組み合わせに限定されるべきものではない。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。実施例における重合体の性質は、下記の方
法によって測定した。
って求めた。ただし、密度(アニール無)と記載した密
度の値は、JIS K−6760においてアニーリング
処理をせずに測定した値であり、密度(アニール有)と
記載した密度の値はアニーリング処理をした測定値であ
る。単位:g/cm3
度計(日本分光工業社製 IR−810)を用いて、エ
チレンとα−オレフィンの特性吸収より求め、1000
炭素当たりの短鎖分岐数(SCB)として表した。
5200を用いて、以下の条件により求めた。 昇温:40℃から150℃(10℃/分)、5分間保持 冷却:150℃から10℃(5℃/分)、10分間保持 測定:10℃から160℃(5℃/分)
計を用い、130℃でテトラリン溶液中で測定した。
ミュエーション・クロマトグラフ(ウォーターズ社製
150,C)を用い、以下の条件により求めた。 カラム:TSK gel GMH−HT 測定温度:145℃ 設定 測定濃度:10mg/10ml−オルトジクロルベンゼ
ン
JIS K−6760に規定された方法に従い、190
℃にて測定した。単位:g/10分
物を光学顕微鏡で観察し、その像より長軸径を測定して
求めた。
物の調整) 攪拌機及び温度計を備えた500mlの円筒型フラスコ
に、室温下でN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート(旭硝子(株)製
市販品、最大粒径:数mm)4.3gを採取し、トルエ
ン290mlを加えた。その後、攪拌しながら、80℃
まで昇温し、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレートを完全に溶解させ
た。一方、マグネチックスターラーを備えた100ml
の円筒型フラスコに、ヘキサン60mlを加えた。ここ
に、先に調製した80℃のN,N−ジメチルアニリニウ
ムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのト
ルエン溶液5mlを加えた。ただちに、N,N−ジメチ
ルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレートが微粒子状で析出した。光学顕微鏡で観察した
粒子径は、2〜3μmであり、10μm以上の粒子は観
察されなかった。
物の調整) 攪拌機及び温度計を備えた500mlの円筒型フラスコ
に、室温下でN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート(旭硝子(株)製市
販品、最大粒径:数mm)4.03gを採取し、トルエ
ン339mlを加えた。その後、攪拌しながら、80℃
まで昇温し、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレートを完全に溶解させ
た。一方、攪拌機を備えた5リットルの円筒型フラスコ
に、ヘキサン2205gを加えた。ここに、先に調製し
た80℃のN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート/トルエン溶液を
全量加えた。ただちに、N,N−ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが微粒
子状で析出した。粒子径は、2〜3μmであり、10μ
m以上の粒子は観察されなかった。
スコに、室温下でN,N−ジメチルアニリニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(旭硝子(株)
製市販品、最大粒径:数mm)2.0gを採取し、アセ
トン20mlを加え、N,N−ジメチルアニリニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを完全に
溶解させた。一方、攪拌機を備えた1リットルの円筒型
フラスコに、室温下で水500gを加え、撹袢を実施
し、先に調製したN,N−ジメチルアニリニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのアセトン溶
液を全量加えた。ただちに、N,N−ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが
析出したものの、形状は不均一であり、粒子径が1μm
以下の微粒子、数十μmの針状結晶、数十μm〜数mm
の粒子が観察された。
316L)に、直径約5〜6mmの金属球(材質:SU
S316L)約350gを加え、そこへN,N−ジメチ
ルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート(旭硝子(株)製市販品、最大粒径:数mm)
10.3gを採取した。容器を密閉後、小型振動ボール
ミル粉砕機(吉田製作所(株)製1042特殊型)に設
置し、室温下、振動数1700回/分で14時間、振
動、粉砕させた。微粒子状のN,N−ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
9.7gが得られた。回収率は94.2%であった。粒
子径は、2〜3μmであり、10μm以上の粒子は観察
されなかった。
6L)に、直径約5〜6mmの金属球(材質:SUS3
16L)約370gを加え、そこへN,N−ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート(旭硝子(株)製市販品、最大粒径:数mm)1
0.0gを採取し、続いてヘプタン100mlを加え
た。容器を密閉後、小型振動ボールミル粉砕機(吉田製
作所(株)製1042特殊型)に設置し、室温下、振動
数1700回/分で14時間、振動、粉砕させた。微粒
子状のN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレートがヘプタンスラリーで得
られた。粒子径は、2〜3μmであり、10μm以上の
粒子は観察されなかった。
リル(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウ
ムジクロライドの合成) (1)1−ブロモ−3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノールの合成窒素雰囲気下、撹拌機を備えた
500ml4つ口フラスコ中で、2−tert−ブチル
−4−メチルフェノール20.1g(123mmol)
をトルエン150mlに溶かし、続いてtert−ブチ
ルアミン25.9ml(18.0g、246mmol)
を加えた。この溶液を−70℃に冷却し、そこへ臭素1
0.5ml(32.6g、204mmol)を加えた。
この溶液を−70℃に保ち、2時間撹拌した。その後、
室温まで昇温し、1回につき、10%希塩酸100ml
を加えて、3回洗浄した。洗浄後得られる有機層を、無
水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、エバポレーターを
使用して溶媒を除去した後、シリカゲルカラムを用いて
精製し、無色のオイルである1−ブロモ−3−tert
−ブチル−5−メチル−2−フェノール 18.4g
(75.7mmol)を得た。収率は、62%であっ
た。
−2−メトキシ−5−メチルベンゼンの合成 窒素雰囲気下、撹拌機を備えた100ml4つ口フラス
コ中で、上記(1)で合成した1−ブロモ−3−ter
t−ブチル−5−メチル−2−フェノール13.9g
(57.2mmol)をアセトニトリル40mlに溶か
し、続いて水酸化カリウム3.8g(67.9mmo
l)を加えた。さらに、ヨウ化メチル17.8ml(4
0.6g、286mmol)を加え、12時間撹拌を続
けた。その後、エバポレーターで溶媒を除去し、残さに
ヘキサン40mlを加え、ヘキサン可溶分を抽出した。
抽出は3回繰り返した。抽出分から溶媒を除去し、淡黄
色のオイルである1−ブロモ−3−tert−ブチル−
2−メトキシ−5−メチルベンゼン 13.8g(5
3.7mmol)を得た。収率は、94%であった。
キシ−5−メチルフェニル)クロロジメチルシランの合
成 テトラヒドロフラン(31.5ml)、ヘキサン(13
9ml)及び上記(2)で合成した1−ブロモ−3−t
ert−ブチル−2−メトキシ−5−メチルベンゼン
(45g)からなる溶液に、−40℃で、n−ブチルリ
チウムの1.6モル/リットルのヘキサン溶液(115
ml)を20分かけて滴下した。得られた混合物を−4
0℃にて1時間保温した後、テトラヒドロフラン(3
1.5ml)を滴下した。ジクロロジメチルシラン(1
31g)及びヘキサン(306ml)からなる溶液中
に、−40℃で、上で得た混合物を滴下した。得られた
混合物を室温まで2時間かけて昇温し、更に室温にて1
2時間撹拌した。反応混合物から減圧下にて溶媒及び余
剰のジクロロジメチルシランを留去し、残さからヘキサ
ンを用いてヘキサン可溶分を抽出し、得られたヘキサン
溶液から溶媒を留去して、淡黄色オイル状の(3−te
rt−ブチル−2−メトキシ−5−メチルフェニル)ク
ロロジメチルシラン 41.9gを得た。収率は、84
%であった。
キシ−5−メチルフェニル)ジメチル(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)シランの合成 上記(3)で合成した(3−tert−ブチル−2−メ
トキシ−5−メチルフェニル)クロロジメチルシラン
(5.24g)及びテトラヒドロフラン(50ml)か
らなる溶液中に、−35℃にて、テトラメチルシクロペ
ンタジエニル リチウム(2.73g)を添加し、2時
間かけて室温まで昇温し、更に室温にて10時間撹拌し
た。得られた反応混合物から減圧下に溶媒を留去し、残
さから、ヘキサンを用いてヘキサン可溶分を抽出し、得
られたヘキサン溶液から減圧下に溶媒を留去して、黄色
オイル状の(3−tert−ブチル−2−メトキシ−5
−メチルフェニル)ジメチル(テトラメチルシクロペン
タジエニル)シラン 6.69gを得た。収率は、97
%であった。
ロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチ
ル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドの合成 上記(4)で合成した(3−tert−ブチル−2−メ
トキシ−5−メチルフェニル)ジメチル(テトラメチル
シクロペンタジエニル)シラン(10.04g)とトル
エン(100ml)とトリエチルアミン(6.30g)
とからなる溶液に、−70℃で、n−ブチルリチウムの
1.63モル/リットルのヘキサン溶液(19.0m
l)を滴下し、その後、2時間かけて室温まで昇温し、
更に室温で12時間保温した。窒素雰囲気下に0℃で、
四塩化チタニウム(4.82g)のトルエン溶液(50
ml)に、上で得られた混合物を滴下し、その後、1時
間かけて室温まで昇温した後、10時間加熱還流した。
反応混合物を濾過し、濾液から溶媒を留去し、残さをト
ルエン−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、橙色柱状結
晶のジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタニウムジクロライド 3.46gを得た。収
率は、27%であった。スペクトルデータは次のとおり
であった。1 H−NMR(CDCl3) δ 0.57(s,6
H)、1.41(s,9H)、2.15(s,6H)、
2.34(s,6H)、2.38(s,3H)、7.1
5(s,1H)、7.18(s,1H)13 C−NMR(CDCl3) δ 1.25、14.4
8、16.28、22.47、31.25、36.2
9、120.23、130.62、131.47、13
3.86、135.50、137.37、140.8
2、142.28、167.74 マススペクトル(CI、m/e)458
を用いてエチレンとブテン−1を連続的に反応器内に供
給し重合を行った。重合条件を全圧力を800kg/c
m2Gに、ブテン−1濃度を29mol%、水素濃度を
0.12mol%に設定した。ジメチルシリル(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライ
ドのヘキサン溶液(0.7μmol/g)を、トリイソ
ブチルアルミニウムのヘプタン溶液(35μmol/
g)を、更にヘプタンと流動パラフィン(エッソ石油
(株)製クリストール202。18℃における粘度=13
0cp)の混合液(体積比ヘプタン:流動パラフィン=
1:4。)中に分散させたN,N−ジメチルアニリニウ
ムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(ト
ルエンとヘプタンを用いた溶媒析出法により微粒子化し
たもの。粒子径は、2〜3μmであり、10μm以上の
粒子は観察されないもの。1.2μmol/g)をそれ
ぞれ別々の容器に準備し、それぞれを300g/時間、
360g/時間、及び、750g/時間の供給速度で、
管径3.175mmの配管を通して反応器に連続的に供
給した。重合反応温度が230℃に、Al原子とTi原
子のモル比が60に、ホウ素原子とTi原子の比が4.
4になるようにした。その結果、融点が90.6℃、分
子量(Mw)が64000、分子量分布(Mw/Mn)
が1.7であるエチレン−ブテン−1共重合体を1時間
当たり、Ti原子1モル当たり10ton製造した。
を用いてエチレンとブテン−1を連続的に反応器内に供
給し重合を行った。重合条件を全圧力を800kg/c
m2Gに、ブテン−1濃度を45.9mol%に設定し
た。ヘプタンと流動パラフィン(エッソ石油(株)製クリ
ストール202)の混合液(体積比ヘプタン:流動パラ
フィン=1:4)中にジメチルシリル(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを溶解
させ(0.066μmol/g)、該液中にN,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート(トルエンとヘプタンを用いた溶媒析出法
により微粒子化したもの。粒子径は、2〜3μmであ
り、10μm以上の粒子は観察されないもの。)を分散
させ(0.4μmol/g)、ホウ素原子とTi原子の
比が6.0となるように調整した。この混合懸濁溶液と
トリイソブチルアルミニウムのヘプタン溶液(5.47
μmol/g)とをそれぞれ別々の容器に準備し、それ
ぞれを323g/時間、及び、240g/時間の供給速
度で、管径3.175mmの配管を通して反応器に連続
的に供給した。重合反応温度が205℃に、Al原子と
Ti原子のモル比が61.7になるようにした。その結
果、密度(アニール無)が0.873、MFRが6.
8、分子量(Mw)が72000、分子量分布(Mw/
Mn)が1.7であるエチレン−ブテン−1共重合体を
1時間当たり、Ti原子1モル当たり98.4ton製
造した。
を用いてエチレンとブテン−1を連続的に反応器内に供
給し重合を行った。重合条件を全圧力を800kg/c
m2Gに、ブテン−1濃度を47.0mol%に設定し
た。ヘプタンと流動パラフィン(エッソ石油(株)製クリ
ストール202)の混合液(体積比ヘプタン:流動パラ
フィン=1:4)中にジメチルシリル(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを溶解
させ(0.066μmol/g)、該液中にN,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート(トルエンとヘプタンを用いた溶媒析出法
により微粒子化したもの。粒子径は、2〜3μmであ
り、10μm以上の粒子は観察されないもの。)を分散
させ(0.4μmol/g)、ホウ素原子とTi原子の
比が6.0となるように調整した。この混合懸濁溶液と
トリイソブチルアルミニウムのヘプタン溶液(5.47
μmol/g)とをそれぞれ別々の容器に準備し、それ
ぞれを373g/時間、及び、283g/時間の供給速
度で、管径3.175mmの配管を通して反応器に連続
的に供給した。重合反応温度が206℃に、Al原子と
Ti原子のモル比が63.3になるようにした。その結
果、密度(アニール無)が0.867、融点が42.6
℃、MFRが11.8であるエチレン−ブテン−1共重
合体を1時間当たり、Ti原子1モル当たり106.3
ton製造した。
を用いてエチレンとブテン−1を連続的に反応器内に供
給し重合を行った。重合条件を全圧力を800kg/c
m2Gに、ブテン−1濃度を43.9mol%に設定し
た。ヘプタンと流動パラフィン(エッソ石油(株)製クリ
ストール202)の混合液(体積比ヘプタン:流動パラ
フィン=1:4)中にジメチルシリル(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを溶解
させ(0.066μmol/g)、該液中にN,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート(トルエンとヘプタンを用いた溶媒析出法
により微粒子化したもの。粒子径は、2〜3μmであ
り、10μm以上の粒子は観察されないもの。)を分散
させ(0.4μmol/g)、ホウ素原子とTi原子の
比が6.0となるように調整した。この混合懸濁溶液と
トリイソブチルアルミニウムのヘプタン溶液(5.47
μmol/g)とをそれぞれ別々の容器に準備し、それ
ぞれを290g/時間、及び、270g/時間の供給速
度で、管径3.175mmの配管を通して反応器に連続
的に供給した。重合反応温度が205℃に、Al原子と
Ti原子のモル比が77.2になるようにした。その結
果、MFRが13.3であるエチレン−ブテン−1共重
合体を1時間当たり、Ti原子1モル当たり104.5
ton製造した。
を用いてエチレンとヘキセン−1を連続的に反応器内に
供給し重合を行った。重合条件を全圧力を796kg/
cm2Gに、ヘキセン−1濃度を29.7mol%に設
定した。ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタニウムジクロライドと、トリイソブチル
アルミニウムが混合されたヘプタン溶液(該錯体、及
び、トリイソブチルアルミニウムの濃度はそれぞれ、
0.37μmol/g、及び、18.5μmol/g
で、Al原子とTi原子のモル比が50である)を、更
に湿式粉砕により微粒子化したN,N−ジメチルアニリ
ニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(最大粒径20μm以下)のヘプタン/流動パラフィン
(エッソ石油(株)製クリストール202)混合液(体積
比でヘプタン:流動パラフィン=1:4)への懸濁液
(0.71μmol/g)をそれぞれ別々の容器に準備
し、それぞれを246g/時間、及び、484g/時間
の供給速度で、管径3.175mmの配管を通して反応
器に連続的に供給した。重合反応温度が210℃に、ホ
ウ素原子とTi原子の比が3.6になるようにした。そ
の結果、MFRが3.8、密度(アニール無)が0.8
89であるエチレン−ヘキセン−1共重合体を1時間当
たり、Ti原子1モル当たり28ton製造した。
を用いてエチレンとヘキセン−1を連続的に反応器内に
供給し重合を行った。重合条件を全圧力を796kg/
cm2Gに、ヘキセン−1濃度を31.6mol%に設
定した。ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタニウムジクロライドと、トリイソブチル
アルミニウムが混合されたヘプタン溶液(該錯体、及
び、トリイソブチルアルミニウムの濃度はそれぞれ、2
μmol/g、及び、200μmol/gで、Al原子
とTi原子のモル比が100である)を、更に湿式粉砕
により微粒子化したN,N−ジメチルアニリニウムテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(最大粒径
20μm以下)の流動パラフィン(エッソ石油(株)製ク
リストール202(18℃における粘度=130c
p):出光石油化学製IPソルベント2028(19℃
における粘度=3.2cp)=60:40(体積%)の
混合物)懸濁液(7.0μmol/g)をそれぞれ別々
の容器に準備し、それぞれを90g/時間、及び、19
5g/時間の供給速度で、管径3.175mmの配管を
通して反応器に連続的に供給した。重合反応温度が22
0℃に、ホウ素原子とTi原子の比が7.6になるよう
にした。その結果、MFRが5.8、密度(アニール
無)が0.888、融点が69.8℃、SCBが32.
6であるエチレン−ヘキセン−1共重合体を1時間当た
り、Ti原子1モル当たり11ton製造した。
を用いてエチレンとヘキセン−1を連続的に反応器内に
供給し重合を行った。重合条件を全圧力を796kg/
cm2Gに、ヘキセン−1濃度を31.1mol%に設
定した。ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタニウムジクロライドと、トリイソブチル
アルミニウムが混合されたヘプタン溶液(該錯体、及
び、トリイソブチルアルミニウムの濃度はそれぞれ、
0.37μmol/g、及び、18.5μmol/g
で、Al原子とTi原子のモル比が50である)を、更
に湿式粉砕により微粒子化したN,N−ジメチルアニリ
ニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(最大粒径20μm以下)の流動パラフィン(エッソ石
油(株)製クリストール202:出光石油化学製IPソル
ベント2028=60:40(体積%)の混合物)懸濁
液(1.39μmol/g)をそれぞれ別々の容器に準
備し、それぞれを745g/時間、及び、1235g/
時間の供給速度で、管径3.175mmの配管を通して
反応器に連続的に供給した。重合反応温度が247℃
に、ホウ素原子とTi原子の比が6.22になるように
した。その結果、MFRが55、密度(アニール無)が
0.886であるエチレン−ヘキセン−1共重合体を1
時間当たり、Ti原子1モル当たり13ton製造し
た。
オレフィン重合用触媒成分として有用なホウ素化合物
を、連続的に多量に反応装置へ供給し得る方法が提供さ
れ、特にオレフィン重合用触媒の調合装置やオレフィン
重合用反応装置への多量の該ホウ素化合物の連続的な供
給が可能となる。
Claims (9)
- 【請求項1】下記(1)〜(3)から選ばれた一種以上
のホウ素化合物を、溶媒に懸濁もしくはスラリー化した
状態で連続的に反応装置へ供給することを特徴とするホ
ウ素化合物の供給方法。 (1)一般式 BQ1Q2Q3で表されるホウ素化合物 (2)一般式 G+(BQ1Q2Q3Q4)-で表されるホウ
素化合物 (3)一般式 (L−H)+(BQ1Q2Q3Q4)-で表さ
れるホウ素化合物 (上記各一般式においてそれぞれ、Bは3価の原子価状
態のホウ素原子であり、Q1〜Q4はハロゲン原子、炭化
水素基、ハロゲン化炭化水素基、置換シリル基、アルコ
キシ基または2置換アミノ基であり、それらは同じであ
っても異なっていても良い。G+は無機または有機のカ
チオンであり、Lは中性ルイス塩基であり、(L−H)
+はブレンステッド酸である。) - 【請求項2】溶媒が、炭化水素溶媒である請求項1記載
のホウ素化合物の供給方法。 - 【請求項3】溶媒が、飽和炭化水素溶媒である請求項1
記載のホウ素化合物の供給方法。 - 【請求項4】溶媒が、0.8cp以上の粘度(20℃)
を有する溶媒である請求項1〜3のいずれかに記載のホ
ウ素化合物の供給方法。 - 【請求項5】反応装置が、触媒調合装置またはオレフィ
ン重合用反応装置である請求項1〜4のいずれかに記載
のホウ素化合物の供給方法。 - 【請求項6】反応装置が、オレフィン重合用反応装置で
ある請求項1〜4のいずれかに記載のホウ素化合物の供
給方法。 - 【請求項7】反応装置が、高圧イオン重合法によるオレ
フィン重合用反応装置である請求項1〜4のいずれかに
記載のホウ素化合物の供給方法。 - 【請求項8】反応装置が、少なくとも300kg/cm
2G以上の圧力および少なくとも130℃以上の温度で
重合を実施するオレフィン重合用反応装置である請求項
1〜4のいずれかに記載のホウ素化合物の供給方法。 - 【請求項9】ホウ素化合物の最大粒径が、50μm以下
である請求項1〜8のいずれかに記載のホウ素化合物の
供給方法。
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Family Applications (1)
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JP5688236B2 (ja) | 2010-05-25 | 2015-03-25 | 出光興産株式会社 | 触媒組成物及び当該触媒組成物を用いるオレフィン系重合体の製造方法 |
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-
1997
- 1997-12-19 JP JP35169697A patent/JP3456394B2/ja not_active Expired - Lifetime
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