JP3455944B2 - 線材の連続圧延方法および設備 - Google Patents
線材の連続圧延方法および設備Info
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Description
法およびその設備に関し、さらに詳しくは、既設の2ス
トランド線材圧延設備にスリット圧延方法を導入するこ
とにより連続圧延方法の導入を可能にする技術に関す
る。
最小5.5mmφと細く、100m/s以上の高速圧延
においてもその能力が低いため、上流側の粗、中間圧延
機列で2ストランド圧延を行い、その後仕上圧延を分岐
して2系列の仕上圧延機列でそれぞれ1ストランド圧延
を行うケースが多い。このような従来の代表的な2スト
ランド線材圧延設備のレイアウトを図3に示す。図にお
いて、1は圧延素材のビレットを加熱する加熱炉、2は
粗圧延機列、3は中間圧延機列、4は仕上圧延機列、5
はブロックミルである。同図の(a)は粗圧延機列2か
ら仕上圧延機列4まで2ストランドで圧延し、仕上圧延
後に2系列に分岐する方式であり、(b)は粗圧延機2
および中間圧延機列3において2ストランド圧延を行
い、その後仕上圧延を分岐し、2系列の仕上圧延機列4
でそれぞれ仕上圧延を行う方式である。線材製品の品質
面からは仕上圧延機列4を分離する(b)方式の方が適
しているため、現在の線材圧延方式の主流となってい
る。
上に分割して圧延する方法として、スリット圧延方法が
知られている(例えば、特公平2−21882号)。こ
のスリット圧延方法は棒鋼ミルでは通常採用されている
ところであるが、線材ミルでは今まで採用されていなか
った。その理由は、スリット圧延を行うことにより、仕
上コイル重量が1/2となってしまうからである。すな
わち、製品の主流となっている2tonコイルを生産す
るミルでは2tonビレットを使用しており、このビレ
ット重量を4tonにすることは、加熱炉および装入設
備の新設が必要となるばかりでなく、通常ハンドリング
がきわめて難しい20〜30mもの長尺ビレットを、鋳
造設備で生産する必要があり、鋳造面からも対応が困難
なことが多いからである。
て、連続圧延方法が知られている(例えば、特開平9−
66301号)。連続圧延方法は、ビレットをフラッシ
ュバット溶接で連続的に繋いでいき、これを連続圧延す
る方法である。したがって、この連続圧延方法を2スト
ランド線材ミルに導入する考えはあった。しかし、連続
圧延設備はその核となる溶接機、バリ取り機が大きくサ
イズにもよるが、2列並設するには最低でも3〜4mの
間隔が必要である。また、線材ミルの粗圧延機列入口で
の両ストランドの間隔は400〜600mmと狭いた
め、通常のビレットサイズ110〜150□ のものを
曲げるのは非常に困難であり、無理して曲げる場合には
そのために20m以上の距離が必要となり、現実的に困
難である。したがって、2ストランド線材ミルには連続
圧延方法の導入は不可能であると考えられていた。
うな問題点を解決するためになされたものであり、既設
の2ストランド線材圧延設備を有効に活用するべく連続
圧延方法の導入を可能にした線材の連続圧延方法および
設備を提供することを目的とする。
圧延方法は、2ストランド線材圧延設備の上流側に連続
圧延設備を設置し、前記2ストランド線材圧延設備にス
リット圧延方法を導入することにより、前記連続圧延設
備にて連続的に接続した1ストランドのビレットを前記
2ストランド線材圧延設備にてスリット圧延することに
より2分割することを特徴とするものである。また、前
記2ストランド圧延設備のコイルリフォーミングステー
ションに切断装置を設置し、ビレット重量に関係なく任
意のコイル重量の製品を得ることを特徴とするものであ
る。
設備の溶接機およびバリ取り機を2ストランド線材圧延
設備の上流側に設置し、該2ストランド線材圧延設備の
仕上圧延機列または中間圧延機列にスリット圧延方法を
用いる構成とする。
とによって線材の連続圧延方法が可能となる。したがっ
て、既設の2ストランド線材圧延設備の有効利用が図れ
る。しかも、連続圧延によって、ビレット長が無限化す
ることから、スリット圧延で圧延材料を2分割すること
がコイル単重を1/2にすることにはならず、またスリ
ット圧延を導入しても、後段でコイルを切断することに
より、任意の重量のコイルをつくることができる。さら
に、スリット圧延の導入により、上流側圧延機を1台な
いし2台省略することができるので、そのスペースを有
効に利用して連続圧延設備の設置することもできる。
のレイアウトおよび各圧延機での圧延材料の断面形状を
示しており、図2は本発明における連続圧延設備の主要
設備のレイアウトを示している。図1において、1はビ
レットの加熱炉、2は粗圧延機列、3は中間圧延機列、
4はスリット圧延機列6を含む仕上圧延機列である。5
はブロックミル、7はコイルリフォーミングステーショ
ン、8はコイルリフォーミングステーション7に設置さ
れたコイル切断装置である。そして、10は粗圧延機列
2の上流側に配置された、図2に示すような連続圧延設
備の主要設備である。この連続圧延設備の主要設備10
は、図2に一例を示すように、デスケーラー11、走行
式フラッシュバット溶接機12、バリ取り機13、およ
び均熱テーブル14からなっており、フラッシュバット
溶接機12の前後にはビレットを支持するための移動式
のサポートロール装置15、16が設置されている。
14〜No.16の圧延機列6にて行うようにしてお
り、図1(b)に圧延材料の断面形状を示すように、最
終仕上圧延機No.16にて材料を完全に縦割りに分離
してそれぞれのブロックミル5に分岐して送るようにな
っている。このようにスリット圧延を採用することによ
り、それ以降、材料を2系統に分岐して圧延することが
できるため、上流側を1ストランドにすることにより連
続圧延方法を適用することが可能となる。すなわち、既
設の2ストランド線材圧延設備と、図2に示す連続圧延
設備の主要設備10でもって、ビレットの連続圧延が可
能となる。
溶接機12により、加熱炉1もしくは連続鋳造機から順
次送り出されてくるビレットの後端と先端を溶接してい
くため、ビレット長が無限化する特長がある。したがっ
て、スリット圧延で圧延材料を2分割してもコイル単重
を1/2にすることにはならない。さらに、スリット圧
延を導入しても、後段のタブシャー等からなるコイル切
断装置8でコイルを分割切断することにより、ビレット
重量と無関係に任意の重量のコイルを作れることにな
る。また、本発明では、スリット圧延の採用により、図
1(b)に示すように、同じ断面積Aのビレットから、
B断面積の線材2本に分割することになるので、分岐部
でのサイズを圧延する場合に、従来方式の線材圧延に比
べて1〜2台の圧延機が省略できるので、この部分のス
ペースが連続圧延設備の設置スペースの一部に使用でき
ることになる。
図2に示すような連続圧延設備の主要設備10を設置す
ることにより、連続圧延が可能となる。ここで、圧延ラ
インにおけるNo.1スタンドとは、圧延機列中の最初
のスタンドを意味しており、既設の2ストランド線材圧
延設備に適用する場合には、スリット圧延の採用により
上述の如く1〜2台の圧延機を省略できるので、図1に
示すNo.2またはNo.3スタンドが図2のNo.1
スタンド、すなわちスリット圧延採用後のNo.1スタ
ンドとなる。このように上流側圧延機を省略することに
より、従来の2本通しと比べて、各スタンドの圧延材料
の断面積がスリット圧延採用後の1ストランド圧延時と
で差が少なくなり、圧延機の減速比やモータ回転数等の
変更が不要となる可能性が高くなる。なお、上記のスリ
ット圧延は図3(b)に示すようなミル配置に対しても
適用可能である。この場合は、中間圧延機列3にスリッ
ト圧延を適用すればよい。
2ストランド線材圧延設備にスリット圧延方法を導入す
ることにより、従来不可能とされていた連続圧延が可能
になる。また、連続圧延方法を採用することにより、ビ
レット重量とは無関係に任意のコイル重量の製品を作る
ことができる。さらに、上流側の圧延機を1〜2台省略
できることから、そのスペースを有効に利用して連続圧
延設備を設置することが可能となり、既設の2ストラン
ド線材圧延設備の変更もほとんど必要としないことか
ら、設備費の上昇を招くことなくその設備の有効利用が
図れ、かつ高能率生産に寄与するものとなる。
圧延機での圧延材料の断面形状を示す図である。
である。
を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 2ストランド線材圧延設備の上流側に連
続圧延設備を設置し、前記2ストランド線材圧延設備に
スリット圧延方法を導入することにより、前記連続圧延
設備にて連続的に接続した1ストランドのビレットを前
記2ストランド線材圧延設備にてスリット圧延すること
により2分割することを特徴とする線材の連続圧延方
法。 - 【請求項2】 前記2ストランド圧延設備のコイルリフ
ォーミングステーションに切断装置を設置し、ビレット
重量に関係なく任意のコイル重量の製品を得ることを特
徴とする請求項1記載の線材の連続圧延方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の線材の連続圧延
方法を使用する設備において、連続圧延設備の溶接機お
よびバリ取り機を2ストランド線材圧延設備の上流側に
設置し、該2ストランド線材圧延設備の仕上圧延機列ま
たは中間圧延機列にスリット圧延方法を用いる構成とし
たことを特徴とする線材の連続圧延設備。
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JP32771398A JP3455944B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 線材の連続圧延方法および設備 |
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Family Applications (1)
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JP32771398A Expired - Fee Related JP3455944B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 線材の連続圧延方法および設備 |
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-
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- 1998-11-18 JP JP32771398A patent/JP3455944B2/ja not_active Expired - Fee Related
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