JP3455660B2 - 橋桁の架設用揚重装置 - Google Patents
橋桁の架設用揚重装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は橋桁の架設に用いる
揚重装置に関し、特に橋桁上を移動しながら架設を行う
揚重装置に関する。
揚重装置に関し、特に橋桁上を移動しながら架設を行う
揚重装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレキャスト製セグメントなどの架設橋
桁を一端から順次継ぎ足して橋梁を架設する工法におい
ては、トラベラクレーン,ケーブルクレーン,移動式ク
レーン,ノーズ式架設機などの装置を使用して架設橋桁
を吊り上げて既設橋桁の先端に連結していた。
桁を一端から順次継ぎ足して橋梁を架設する工法におい
ては、トラベラクレーン,ケーブルクレーン,移動式ク
レーン,ノーズ式架設機などの装置を使用して架設橋桁
を吊り上げて既設橋桁の先端に連結していた。
【0003】これらの装置の中で、トラベラクレーン,
ノーズ式架設機は、移動用レールの設置・盛替え用に他
の揚重機が必要であり、移動用レールの設置には専用ア
ンカーを使用し都度の固定が必要であった。また、移動
用レールを必要としないケーブルクレーン,移動式クレ
ーンは、ケーブルクレーンにおいてはケーブルを渡す巨
大なコンクリートアンカーなど大掛かりな付帯設備が必
要であり、移動式クレーンにおいては負荷の反力を受け
るカウンターウエイト等を要することから自重が重くな
りその為に橋桁の補強が必要になる場合もあった。さら
に、ノーズ式架設機は、張り出したフレーム上にクラブ
トロリが搭載されていることから余分なフレーム剛性を
必要とし、また、フリートアングルを確保するためにフ
レームの脚高が高くなされていた。
ノーズ式架設機は、移動用レールの設置・盛替え用に他
の揚重機が必要であり、移動用レールの設置には専用ア
ンカーを使用し都度の固定が必要であった。また、移動
用レールを必要としないケーブルクレーン,移動式クレ
ーンは、ケーブルクレーンにおいてはケーブルを渡す巨
大なコンクリートアンカーなど大掛かりな付帯設備が必
要であり、移動式クレーンにおいては負荷の反力を受け
るカウンターウエイト等を要することから自重が重くな
りその為に橋桁の補強が必要になる場合もあった。さら
に、ノーズ式架設機は、張り出したフレーム上にクラブ
トロリが搭載されていることから余分なフレーム剛性を
必要とし、また、フリートアングルを確保するためにフ
レームの脚高が高くなされていた。
【0004】又、これらを用いた架設作業は長いワイヤ
ロープを使用して吊り上げた状態で架設橋桁の位置合わ
せを行なわねばならず、風・雨などの気象条件に大きく
左右されるものであった。
ロープを使用して吊り上げた状態で架設橋桁の位置合わ
せを行なわねばならず、風・雨などの気象条件に大きく
左右されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらに鑑
み、架設装置を小型軽量になすと共に、既設橋桁の先端
部に架設橋桁の位置合わせをする際、架設橋桁と揚重装
置の間のワイヤーロープの長さを極力短くし、且つ、架
設橋桁の水平方向への調整を揚重装置の微移動によって
行なう揚重装置を提供する。
み、架設装置を小型軽量になすと共に、既設橋桁の先端
部に架設橋桁の位置合わせをする際、架設橋桁と揚重装
置の間のワイヤーロープの長さを極力短くし、且つ、架
設橋桁の水平方向への調整を揚重装置の微移動によって
行なう揚重装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明に係る橋桁の架設用揚重装置によれば、既設
橋桁に固定自在とされた基台と該基台の前方・後方へ向
けて相対移動可能に係合し且つ脚を有するフレームとか
ら形成される既設橋桁上を移動する本体と、既設橋桁の
先端に連結する架設橋桁を吊り上げる巻上手段と、前記
基台とフレームとを相対移動させる伸縮可能なシリンダ
を有する移動手段とからなり、前記シリンダが架設橋桁
の接合部分を水平方向へ位置合せする際にシリンダの伸
縮速度を調整する流量調整器を備え、前記本体が基台に
対するフレームの相対移動と前記脚によって基台を既設
橋桁より持上げてフレームに対する基台の相対移動とを
繰り返すことにより既設橋桁上を移動すると共に、架設
作業時には前記基台を既設橋桁に固定した後、巻上手段
で吊り上げた架設橋桁の接合部分の水平方向への位置合
せを行う際には、前記フレームと基台との相対移動に用
いる移動手段の伸縮速度を流量調整器によって遅い伸縮
速度になしてフレームを微移動させて架設橋桁の位置合
せを行う構成になされている。本体の移動が基台とフレ
ームとの相対移動によってなされ、尚且つ架設橋桁の水
平方向への位置合わせを前記相対移動である微移動を利
用して行なう構成に成されている。請求項2によれば、
請求項1記載の揚重装置を水平方向に複数個並べて構成
されている。請求項3によれば、請求項1記載の揚重装
置を複数個水平方向へ並べて連結した構成になされてい
る。
めに本発明に係る橋桁の架設用揚重装置によれば、既設
橋桁に固定自在とされた基台と該基台の前方・後方へ向
けて相対移動可能に係合し且つ脚を有するフレームとか
ら形成される既設橋桁上を移動する本体と、既設橋桁の
先端に連結する架設橋桁を吊り上げる巻上手段と、前記
基台とフレームとを相対移動させる伸縮可能なシリンダ
を有する移動手段とからなり、前記シリンダが架設橋桁
の接合部分を水平方向へ位置合せする際にシリンダの伸
縮速度を調整する流量調整器を備え、前記本体が基台に
対するフレームの相対移動と前記脚によって基台を既設
橋桁より持上げてフレームに対する基台の相対移動とを
繰り返すことにより既設橋桁上を移動すると共に、架設
作業時には前記基台を既設橋桁に固定した後、巻上手段
で吊り上げた架設橋桁の接合部分の水平方向への位置合
せを行う際には、前記フレームと基台との相対移動に用
いる移動手段の伸縮速度を流量調整器によって遅い伸縮
速度になしてフレームを微移動させて架設橋桁の位置合
せを行う構成になされている。本体の移動が基台とフレ
ームとの相対移動によってなされ、尚且つ架設橋桁の水
平方向への位置合わせを前記相対移動である微移動を利
用して行なう構成に成されている。請求項2によれば、
請求項1記載の揚重装置を水平方向に複数個並べて構成
されている。請求項3によれば、請求項1記載の揚重装
置を複数個水平方向へ並べて連結した構成になされてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図面を用いて本発明の好適な実施
の形態を説明する。図1は実施の一例を示す揚重装置の
側面図である。図2は、図1に示す揚重装置のA−A断
面を示す断面図であり、幅広の架設橋桁21を4点吊り
になす為、一体構造になされた1組の揚重装置が並列に
2台並べられている。既設橋桁20の上に設置された本
体1は、2つの基台2と、該基台2の上方に井桁状にな
され基台2へ覆いかぶさるよう係合するフレーム3とか
ら成り、フレーム3の上方・後方には架設橋桁21を吊
り上げるウインチ4が取り付けられ、フレーム3の上方
・前方にはシーブ13がそれぞれ取り付けられ巻上手段
を構成している。
の形態を説明する。図1は実施の一例を示す揚重装置の
側面図である。図2は、図1に示す揚重装置のA−A断
面を示す断面図であり、幅広の架設橋桁21を4点吊り
になす為、一体構造になされた1組の揚重装置が並列に
2台並べられている。既設橋桁20の上に設置された本
体1は、2つの基台2と、該基台2の上方に井桁状にな
され基台2へ覆いかぶさるよう係合するフレーム3とか
ら成り、フレーム3の上方・後方には架設橋桁21を吊
り上げるウインチ4が取り付けられ、フレーム3の上方
・前方にはシーブ13がそれぞれ取り付けられ巻上手段
を構成している。
【0008】基台2とフレーム3の間には、一方を基台
2に他方をフレーム3に固着した移動手段を構成するシ
リンダ5が本体の前後方向へ向けて備えられている。ま
た、基台2とフレーム3の間に、後方においてはフレー
ム3から突出させた案内部9が先端を基台2に刻設した
案内溝10に挿入されて前後方向へ向けて摺動可能に設
けられ、前方においてはフレーム3から突出させたロー
ラとメタルを備える案内部14が設けられ、夫々案内及
び荷重の荷担の役割を担っている。
2に他方をフレーム3に固着した移動手段を構成するシ
リンダ5が本体の前後方向へ向けて備えられている。ま
た、基台2とフレーム3の間に、後方においてはフレー
ム3から突出させた案内部9が先端を基台2に刻設した
案内溝10に挿入されて前後方向へ向けて摺動可能に設
けられ、前方においてはフレーム3から突出させたロー
ラとメタルを備える案内部14が設けられ、夫々案内及
び荷重の荷担の役割を担っている。
【0009】フレーム3には下方へ向けて伸縮できる複
数の伸縮脚6が備えられ、該脚は基台2の相対移動時に
は脚を伸ばし既設橋桁20の上面を支え面にして、該上
面から本体1を持上げる役目をする。また、フレーム3
の上面には架設作業時作業者の足場となるケージ11が
ローラ12を介して取り付けられ、ケージ11はローラ
12によって前後方向へ移動可能になされている。
数の伸縮脚6が備えられ、該脚は基台2の相対移動時に
は脚を伸ばし既設橋桁20の上面を支え面にして、該上
面から本体1を持上げる役目をする。また、フレーム3
の上面には架設作業時作業者の足場となるケージ11が
ローラ12を介して取り付けられ、ケージ11はローラ
12によって前後方向へ移動可能になされている。
【0010】さらに、ウインチ4とワイヤロープ7およ
び天秤手段15を介して継がる吊り上げ用フック8は、
架設橋桁21にボルトで固着される専用のフック8にな
され、吊り荷の重量による安定指向性を考慮して架設橋
桁21の上方に設けられている。このフック8は、架設
橋桁21を取り付けた後は基台2を既設橋桁20に固定
する固定具として使用されるために、フック上部におい
て天秤手段15とピンによって着脱自在な構成になされ
ている。
び天秤手段15を介して継がる吊り上げ用フック8は、
架設橋桁21にボルトで固着される専用のフック8にな
され、吊り荷の重量による安定指向性を考慮して架設橋
桁21の上方に設けられている。このフック8は、架設
橋桁21を取り付けた後は基台2を既設橋桁20に固定
する固定具として使用されるために、フック上部におい
て天秤手段15とピンによって着脱自在な構成になされ
ている。
【0011】次に、図3を用いて本体1を移動させる手
順を説明する。図3−イは、架設橋桁21を取り付けた
直後の状態を示し、基台2は固定具として兼用されるフ
ック8によって既設橋桁20に固着されている。 (手順1)架設橋桁21を吊り上げている天秤手段15
とフック8との間のピンを取外し巻上げ手段と架設橋桁
を分離した後、シリンダ5を伸長して基台2に対してフ
レーム3を前方へ最大限移動させる(図3−ロの矢印A
に示す)。 (手順2)基台2を固定しているフック8との係合を外
した後、フレーム3に備えられた複数の伸縮脚6を伸長
することにより、フレーム3と共に基台2も上昇し、伸
縮脚6を支えとして本体1が既設橋桁20から持ち上げ
られる(図3−ロの寸法Lに示す)。 (手順3)移動自在の状態になされた基台2をシリンダ
ー5を収縮することによって、既設橋桁先端の手前とな
る固定具と兼用されるフック8の位置する所定位置まで
前進移動させる(図3−ハの矢印Bに示す)。 (手順4)伸縮脚6を収縮することにより、本体1が既
設橋桁20の上面に降ろされ、基台2をフック8によっ
て既設橋桁20に固定し、フレーム3はシリンダー5を
伸長して、次の架設橋桁の最適な吊り位置まで前進移動
される(図3−ニの矢印Cに示す)。
順を説明する。図3−イは、架設橋桁21を取り付けた
直後の状態を示し、基台2は固定具として兼用されるフ
ック8によって既設橋桁20に固着されている。 (手順1)架設橋桁21を吊り上げている天秤手段15
とフック8との間のピンを取外し巻上げ手段と架設橋桁
を分離した後、シリンダ5を伸長して基台2に対してフ
レーム3を前方へ最大限移動させる(図3−ロの矢印A
に示す)。 (手順2)基台2を固定しているフック8との係合を外
した後、フレーム3に備えられた複数の伸縮脚6を伸長
することにより、フレーム3と共に基台2も上昇し、伸
縮脚6を支えとして本体1が既設橋桁20から持ち上げ
られる(図3−ロの寸法Lに示す)。 (手順3)移動自在の状態になされた基台2をシリンダ
ー5を収縮することによって、既設橋桁先端の手前とな
る固定具と兼用されるフック8の位置する所定位置まで
前進移動させる(図3−ハの矢印Bに示す)。 (手順4)伸縮脚6を収縮することにより、本体1が既
設橋桁20の上面に降ろされ、基台2をフック8によっ
て既設橋桁20に固定し、フレーム3はシリンダー5を
伸長して、次の架設橋桁の最適な吊り位置まで前進移動
される(図3−ニの矢印Cに示す)。
【0012】以後は、上記手段を繰り返すことによっ
て、順次橋桁上を移動する。この際シリンダ6のストロ
ークは、架設橋桁の前後方向長さより長くなされていれ
ば、前述した手順を一通り行なうことにより移動を完了
できる。しかし、シリンダのストロークが短い場合に
は、本体に取り付けられたシリンダの一端を外し、伸長
又は収縮させた状態で再びシリンダーの一端を取り付
け、収縮又は伸長させることにより本体の移動量を増す
ことができる。
て、順次橋桁上を移動する。この際シリンダ6のストロ
ークは、架設橋桁の前後方向長さより長くなされていれ
ば、前述した手順を一通り行なうことにより移動を完了
できる。しかし、シリンダのストロークが短い場合に
は、本体に取り付けられたシリンダの一端を外し、伸長
又は収縮させた状態で再びシリンダーの一端を取り付
け、収縮又は伸長させることにより本体の移動量を増す
ことができる。
【0013】架設橋桁21の吊り上げに際しては、フレ
ーム3を基台2の前方へ既設橋桁と架設橋桁が干渉しな
い位置まで突出させ、ウインチ4を巻き取ることにより
架設橋桁21を吊り上げ既設橋桁20の上面と揃え、作
業用ケージ11をセットする。橋桁の接合部分を確認し
ながらシリンダ5の収縮によって、フレーム3を微移動
させて位置合わせを行なう。この時は、シリンダの収縮
速度をより遅くする必要があり、シリンダ5は伸縮速度
を調整する流量調整器を備えている。
ーム3を基台2の前方へ既設橋桁と架設橋桁が干渉しな
い位置まで突出させ、ウインチ4を巻き取ることにより
架設橋桁21を吊り上げ既設橋桁20の上面と揃え、作
業用ケージ11をセットする。橋桁の接合部分を確認し
ながらシリンダ5の収縮によって、フレーム3を微移動
させて位置合わせを行なう。この時は、シリンダの収縮
速度をより遅くする必要があり、シリンダ5は伸縮速度
を調整する流量調整器を備えている。
【0014】本実施例によると、重量物であるウインチ
4が本体1の後方に配設されていることから、架設橋桁
の重量によるモーメントを支える支点反力が減少し、ま
た、フレーム前方のシーブ13とフック8との距離が短
くなされても、ウインチ4とシーブとのフリートアング
ルを最適な角度に設定することができ、ワイヤーロープ
の乱巻きを防止することができる。さらに、シーブ13
とフック8との距離が短くなされることは、本体1の全
高をより低くでき、軽量化がなされると共に安定性に優
れた揚重装置になすことができる。また、移動手段を流
量調整器の備えられたシリンダになすことによって、コ
ンパクトで且つ移動速度の変更が自在になるなどの効果
がある。
4が本体1の後方に配設されていることから、架設橋桁
の重量によるモーメントを支える支点反力が減少し、ま
た、フレーム前方のシーブ13とフック8との距離が短
くなされても、ウインチ4とシーブとのフリートアング
ルを最適な角度に設定することができ、ワイヤーロープ
の乱巻きを防止することができる。さらに、シーブ13
とフック8との距離が短くなされることは、本体1の全
高をより低くでき、軽量化がなされると共に安定性に優
れた揚重装置になすことができる。また、移動手段を流
量調整器の備えられたシリンダになすことによって、コ
ンパクトで且つ移動速度の変更が自在になるなどの効果
がある。
【0015】なお、本実施例では1組の揚重装置を並列
に2台並べた例を示したが、図4に示す如く架設物の重
量が小さい場合には、1台のウインチを備えた単体のも
のでよく、この場合には、伸縮脚6が本体1の両側に備
えられる。従って、架設物の重量・大きさなどによって
単体の揚重装置の数を2台(図5参照)、3台(図6参
照)、4台・・・・等組合わせて使用することができ
る。
に2台並べた例を示したが、図4に示す如く架設物の重
量が小さい場合には、1台のウインチを備えた単体のも
のでよく、この場合には、伸縮脚6が本体1の両側に備
えられる。従って、架設物の重量・大きさなどによって
単体の揚重装置の数を2台(図5参照)、3台(図6参
照)、4台・・・・等組合わせて使用することができ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は、既設橋桁に固定自在とされた
基台と該基台の前方・後方へ向けて相対移動可能に係合
し且つ脚を有するフレームとから形成される既設橋桁上
を移動する本体と、既設橋桁の先端に連結する架設橋桁
を吊り上げる巻上手段と、前記基台とフレームとを相対
移動させる伸縮可能なシリンダを有する移動手段とから
なり、前記シリンダが架設橋桁の接合部分を水平方向へ
位置合せする際にシリンダの伸縮速度を調整する流量調
整器を備え、前記本体が基台に対するフレームの相対移
動と前記脚によって基台を既設橋桁より持上げてフレー
ムに対する基台の相対移動とを繰り返すことにより既設
橋桁上を移動すると共に、架設作業時には前記基台を既
設橋桁に固定した後、巻上手段で吊り上げた架設橋桁の
接合部分の水平方向への位置合せを行う際には、前記フ
レームと基台との相対移動に用いる移動手段の伸縮速度
を流量調整器によって遅い伸縮速度になしてフレームを
微移動させて架設橋桁の位置合せを行う構成になされて
いることから、架設橋桁を正確に所定の位置に取り付け
られると共に、橋桁を傾斜して架設する場合にも本体の
重量バランスが優れており安全な作業ができる。また、
従来のレール上を移動する揚重装置に比べ、レール敷
き、段取り替え等が不用となり工事の進行が早い。さら
に、架設ブロックの上面を吊り上げることから、吊り金
具を基台の固定手段として兼用できるという著効を奏す
る。
基台と該基台の前方・後方へ向けて相対移動可能に係合
し且つ脚を有するフレームとから形成される既設橋桁上
を移動する本体と、既設橋桁の先端に連結する架設橋桁
を吊り上げる巻上手段と、前記基台とフレームとを相対
移動させる伸縮可能なシリンダを有する移動手段とから
なり、前記シリンダが架設橋桁の接合部分を水平方向へ
位置合せする際にシリンダの伸縮速度を調整する流量調
整器を備え、前記本体が基台に対するフレームの相対移
動と前記脚によって基台を既設橋桁より持上げてフレー
ムに対する基台の相対移動とを繰り返すことにより既設
橋桁上を移動すると共に、架設作業時には前記基台を既
設橋桁に固定した後、巻上手段で吊り上げた架設橋桁の
接合部分の水平方向への位置合せを行う際には、前記フ
レームと基台との相対移動に用いる移動手段の伸縮速度
を流量調整器によって遅い伸縮速度になしてフレームを
微移動させて架設橋桁の位置合せを行う構成になされて
いることから、架設橋桁を正確に所定の位置に取り付け
られると共に、橋桁を傾斜して架設する場合にも本体の
重量バランスが優れており安全な作業ができる。また、
従来のレール上を移動する揚重装置に比べ、レール敷
き、段取り替え等が不用となり工事の進行が早い。さら
に、架設ブロックの上面を吊り上げることから、吊り金
具を基台の固定手段として兼用できるという著効を奏す
る。
【0017】また、前述した揚重装置を水平方向に複数
個並べて構成することによって、各々の本体の移動距離
を変え架設方向に対して左右方向に架設橋桁の向きを微
調整することができ、既設橋桁と架設橋桁の接合面を正
確に一致させることができる。さらに、前述した揚重装
置を水平方向へ複数並列に並べて連結することによっ
て、大きな重量に容易に対処でき、幅広の架設橋桁も安
定よく吊り上げることができる。
個並べて構成することによって、各々の本体の移動距離
を変え架設方向に対して左右方向に架設橋桁の向きを微
調整することができ、既設橋桁と架設橋桁の接合面を正
確に一致させることができる。さらに、前述した揚重装
置を水平方向へ複数並列に並べて連結することによっ
て、大きな重量に容易に対処でき、幅広の架設橋桁も安
定よく吊り上げることができる。
【図1】実施の一例を示す揚重装置の側面図。
【図2】図1のA−A断面を示す断面図。
【図3】移動の手順を示す側面図。
【図4】単体の本体を示す正面図。
【図5】単体の揚重装置を2台使用する場合を示す正面
図。
図。
【図6】単体の揚重装置を3台使用する場合を示す正面
図。
図。
1 ・・・・・本体
2 ・・・・・基台
3 ・・・・・フレーム
4 ・・・・・巻上手段(ウインチ)
5 ・・・・・移動手段(シリンダ)
6 ・・・・・脚(伸縮脚)
20、120、220、320 ・・・・・既設橋桁
21、121 ・・・・・架設橋桁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 堀 吉和
愛知県名古屋市中区新栄町二丁目14番地
鹿島建設株式会社名古屋支店内
(72)発明者 高橋 明人
広島県府中市元町77番地の1 株式会社
北川鉄工所内
(72)発明者 下江 忠明
広島県府中市元町77番地の1 株式会社
北川鉄工所内
(72)発明者 大山 章
広島県府中市元町77番地の1 株式会社
北川鉄工所内
(56)参考文献 特開 平3−275803(JP,A)
特開 平8−84693(JP,A)
特開 昭61−103003(JP,A)
実開 平4−138087(JP,U)
実開 平1−24092(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B66C 23/00 - 23/94
E01D 1/00 - 22/00
Claims (4)
- 【請求項1】既設橋桁に固定自在とされた基台と該基台
の前方・後方へ向けて相対移動可能に係合し且つ脚を有
するフレームとから形成される既設橋桁上を移動する本
体と、既設橋桁の先端に連結する架設橋桁を吊り上げる
巻上手段と、前記基台とフレームとを相対移動させる伸
縮可能なシリンダを有する移動手段とからなり、前記シ
リンダが架設橋桁の接合部分を水平方向へ位置合せする
際にシリンダの伸縮速度を調整する流量調整器を備え、
前記本体が基台に対するフレームの相対移動と前記脚に
よって基台を既設橋桁より持上げてフレームに対する基
台の相対移動とを繰り返すことにより既設橋桁上を移動
すると共に、架設作業時には前記基台を既設橋桁に固定
した後、巻上手段で吊り上げた架設橋桁の接合部分の水
平方向への位置合せを行う際には、前記フレームと基台
との相対移動に用いる移動手段の伸縮速度を流量調整器
によって遅い伸縮速度になしてフレームを微移動させて
架設橋桁の位置合せを行う構成になされている橋桁の架
設用揚重装置。 - 【請求項2】前記請求項1記載の揚重装置を水平方向に
複数個並べて構成されている橋桁の架設用揚重装置。 - 【請求項3】前記請求項1記載の揚重装置を水平方向へ
複数並列に並べて連結した構成になされている橋桁の架
設用揚重装置。 - 【請求項4】前記巻上手段が本体の後方に配設されてい
る請求項1乃至3記載の橋桁の架設用揚重装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27824597A JP3455660B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 橋桁の架設用揚重装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27824597A JP3455660B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 橋桁の架設用揚重装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192082A JPH1192082A (ja) | 1999-04-06 |
JP3455660B2 true JP3455660B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=17594651
Family Applications (1)
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