JP3455640B2 - 流体圧縮機 - Google Patents

流体圧縮機

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JP3455640B2
JP3455640B2 JP01049497A JP1049497A JP3455640B2 JP 3455640 B2 JP3455640 B2 JP 3455640B2 JP 01049497 A JP01049497 A JP 01049497A JP 1049497 A JP1049497 A JP 1049497A JP 3455640 B2 JP3455640 B2 JP 3455640B2
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/10Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C18/107Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷凍サイ
クル装置に用いられ、ヘリカルブレード式の圧縮機構部
を備え、被圧縮流体としての冷媒ガスを圧縮する流体圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ヘリカルブレード式圧縮機とも呼
ばれる流体圧縮機が提案されている。これは、図9に示
すように、クランクシャフトKの偏心部KaにローラR
が回転自在に嵌合される。ローラRはまた固定のシリン
ダC内に収容されていて、シリンダCに対してローラR
は偏心して配置されることになる。
【0003】上記クランクシャフトKの回転と一体に偏
心部Kaが偏心回転をなし、上記ローラRはシリンダC
内を公転運動する。ローラRの外周面一部はシリンダC
の内周面一部に常に転接しており、すなわちローラRと
シリンダCとは軸方向に沿って線接触する。そして、互
いの線接触位置はシリンダCの周方向に沿って変位移動
する。
【0004】上記ローラR周面およびシリンダC内周面
との間にブレードDが介在され、このブレードDによっ
て軸方向に沿って複数の圧縮室Sが形成される。被圧縮
流体、たとえば冷凍サイクルにおける冷媒ガスは、図の
右側端部の上記圧縮室Sに吸込まれ、左側端部の圧縮室
Sに徐々に移送されながら圧縮される。
【0005】この種の圧縮機によれば、従来のレシプロ
式やロータリ式の圧縮機におけるシール性不良などを除
去でき、比較的簡単な構成によりシ―ル性を向上させて
効率の良い圧縮が可能であるとともに、部品の製造およ
び組立が容易となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図の左側端
部が吐出部であるところから、上記ローラRとブレード
Dの左側端面には、吐出部から吸込み部方向に吐出圧力
Pdがかかる。図の右側端部が吸込み部であるところか
ら、ローラRとブレードDの右側端面には、吸込み部か
ら吐出部方向に吸込み圧力Psがかかる。
【0007】また、ローラRのクランクシャフト偏心部
Kaと嵌合する部分である内腔枢支部Raには連通孔K
bが設けられていて、吐出部から吐出される高圧ガスが
導通される。そのため、ローラRの内腔枢支部Raに
は、左側端面とともに、右側端面にも吐出圧力Pdがか
かる。
【0008】結局、ローラRに対して、吐出部から吸込
み部方向にスラスト力が作用する。ローラRの吸込み部
側は、ここでは図示しない軸受具が配置されていて、ク
ランクシャフトKを支持している。
【0009】上記ローラRが吸込み部方向へのスラスト
力を受けることにより、この左側端面がスラスト面とな
って上記軸受具に摺接する。したがって、ローラRのス
ラスト面において摺動損失が常に発生しており、ローラ
Rの円滑な公転運動が損なわれて圧縮性能が低下し易
い。
【0010】このようなヘリカルブレード式の圧縮機構
部として、各摺動部分へ潤滑油を供給する構成がとられ
ているが、ローラRのスラスト面への給油が不充分な場
合もあり、このときはスラスト面で油膜が完全に形成さ
れない。したがって、摺動損失が著しく増大し、圧縮性
能が低下することは勿論、信頼性の低下に繋がってしま
う。
【0011】本発明は上記事情にもとづいてなされたも
のであり、その目的とするところは、ヘリカルブレード
式の圧縮機構部を備え、ローラのスラスト面における摺
動損失の低下を図り、圧縮性能および信頼性の向上を図
った流体圧縮機を提供しようとするものである。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の流体圧縮機は、シリンダと、このシリンダ内に
偏心配置されるローラと、このローラとシリンダとの間
を軸方向に沿って複数の圧縮室に区画形成する螺旋状の
ブレードとを備え、シリンダに対してローラを公転運動
させることにより、被圧縮流体を一端側の圧縮室に吸込
んで他端側の圧縮室へ圧縮して移送する流体圧縮機にお
いて、上記ローラの吸込み側端面に、吸込み側軸方向へ
向かって発生するスラスト力を受けるスラストリングを
具備した。
【0014】そして、上記ローラは、円筒体からなり、
このローラの内周部に凹陥形成される内腔部が設けら
れ、この内腔部に圧縮室から吐出される高圧ガスを導入
する。
【0015】そして、上記スラストリングは、そのスラ
スト面に高圧ガスを導入して吐出側軸方向へのスラスト
力を得る段差部が設けられ、この段差部の外径寸法(φ
Ddo)は上記ローラの内径寸法(φDri)よりも大きく
(φDdo>φDri)形成される。
【0016】また、上記スラストリングは、その外径寸
法(φDso)が上記ローラの外径寸法(φDro)よりも
大きく(φDso>φDro)形成される。
【0017】また、上記スラストリングは、その外径寸
法(φDso1 )が上記シリンダの内径寸法(φDci)よ
りも小さく (φDso1 <φDci)形成される。
【0018】また、上記スラストリングは、上記ローラ
と一体形成される。
【0019】
【0020】
【0021】このような課題を解決する手段を備えるこ
とにより、本発明では、ローラが吸込み部方向へのスラ
スト力を受けても軸受具との間の摺動抵抗を低減化して
スラスト損失の大幅な低減を得られ、圧縮効率の向上を
図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明するに、ここに開示されるヘリカル
ブレード式圧縮機は、たとえば空気調和機の冷凍サイク
ルに用いられるものとする。
【0023】図1に示すように、密閉ケース1は、軸方
向を水平方向に向け両端が開口するケース本体1aと、
このケース本体1aの一端開口部を閉塞する上蓋1b
と、他端開口部を閉塞する蓋板1cとから構成される。
【0024】この密閉ケース1内には、圧縮機構部3お
よび電動機部4が収容される。すなわち、密閉ケース1
の軸方向ほぼ中央部を境に、図において右側の部分が圧
縮機構部3、左側の部分が電動機部4となる。
【0025】上記圧縮機構部3は、両側端が開口する中
空筒体であり、かつその両側端の外周面に一対の鍔部5
a,5bが突設されたシリンダ5を有している。このシ
リンダ5の少なくとも一方の鍔部5aは、上記密閉ケー
ス1を構成するケース本体1aに圧入嵌着され、シリン
ダの位置決め固定がなされている。
【0026】上記シリンダ5の一方側(図の左側)の側
面には、主軸受6が固定具7を介して取付け固定され、
シリンダの開口部が閉成される。他方側(図の右側)の
側面には、副軸受8が固定具を介して取付け固定され、
シリンダの開口部が閉成される。
【0027】このような主軸受6と副軸受8の軸芯に沿
ってクランクシャフト9が挿通され、回転自在に枢支さ
れる。上記クランクシャフト9は、主軸受6と副軸受8
との間であるシリンダ5内に貫通するばかりでなく、主
軸受6から図の左側方向に突設され、電動機部4の回転
軸部9Zを構成する。
【0028】上記クランクシャフト9についてなお説明
すると、圧縮機構部3における長手方向のほぼ中央部
で、かつクランクシャフト軸芯aとは所定寸法eだけ偏
心した軸芯bのクランク部9aが一体に設けられる。
【0029】このクランク部9aのさらに図の左側部位
に隣接して、カウンタバランス部9cがクランクシャフ
トと一体に設けられる。このカウンタバランス部9c
は、上記第1のクランク部9aの偏心突出方向とは軸芯
を介して反対側の周面部位に偏心している。
【0030】また、クランク部9aの右側部位に隣接し
て、クランクシャフト9とは別体のカウンタバランサ1
0が嵌着される。このカウンタバランサ10は、クラン
ク部9aの偏心突出方向とは反対側の周面部位に偏心し
ている。
【0031】このようなクランクシャフト9と上記シリ
ンダ5との間には、その材質が鉄よりも比重の小さな、
たとえばアルミニュウム合金材からなるローラ11が介
在される。このローラ11は、両端が開口する円筒体で
あり、軸方向長さはシリンダの軸方向長さと一致する。
【0032】ローラ11の内周部には段状の内腔部12
が形成され、かつ特に上記クランクシャフト9のクラン
ク部9aと対向する部位は、このクランク部と同一幅
で、かつ外周面と回転自在に摺接する内腔枢支部12a
となっている。
【0033】このことにより、ローラ11の軸芯bはク
ランク部9aの軸芯bと一致し、シリンダ5などの軸芯
aに対してe寸法だけ偏心していることになる。そし
て、ローラ11の外周壁一部はシリンダ5の内周壁一部
に軸方向に沿って転接するように寸法設定されている。
【0034】上記ローラ11の主軸受6側端部とローラ
11部位との間には、オルダム機構13が介設される。
このオルダム機構13は、ローラ11の自転を規制する
ものである。
【0035】すなわち、クランクシャフト9が回転する
と、ここに設けられるクランク部9aが偏心回転をな
し、かつこのクランク部の外周面に枢支されるローラ1
1がオルダム機構13の作用で偏心移動である旋回運動
をなす。そして、ローラ11の旋回運動にともなって、
ローラ外周壁のシリンダ5内周壁に対する転接部位は、
シリンダの周方向に沿って漸次移動することとなる。
【0036】上記ローラ11の外周面には、副軸受8取
付け側端部から主軸受6取付け側端部へ徐々にピッチを
小とする螺旋状溝14が設けられ、この溝には螺旋状の
ブレ−ド15が出入り自在に巻装される。
【0037】上記ブレード15は、たとえば弗素樹脂な
ど高滑性素材が用いられ、その内径寸法はローラ11の
外径寸法よりも大に形成される。すなわち、ブレード1
5は強制的に直径を縮小した状態で螺旋状溝14に嵌め
込まれており、その結果、ローラ11ごとシリンダ5内
に組み込まれた状態でブレード15の外周面が常にシリ
ンダ内周壁に弾性的に当接するよう膨出変形している。
【0038】上述したように、ローラ11が旋回運動し
てシリンダ5に対する転接位置が移動すると、転接部位
が接近するのにともなってブレード15は螺旋状溝14
内に没入し、転接位置でブレード外周面はローラ外周面
と完全に同一になる。
【0039】逆に、転接部位が通過すれば、ここからの
距離に応じてブレード15は螺旋状溝14から突出し、
転接部位とは軸芯bを介して180°対向する部位で、
ブレード15の突出長さが最大になる。その後は、再び
転接部位に接近して行くので、上述の作用になる。
【0040】上記シリンダ5とローラ11を径方向に沿
って断面してみると、シリンダ5に対してローラ11が
偏心して収容され、かつローラの周面一部がシリンダに
転接状態にあるところから、これらシリンダ5とローラ
と11の間に三ケ月状の空間部が形成される。
【0041】一方、上記空間部を軸方向に沿ってみる
と、ローラ11の螺旋状溝14にブレード15が巻装さ
れ、その外周面がシリンダ5内周壁に転接しているとこ
ろから、ローラとシリンダとの間はブレードによって複
数の空間部に仕切られる。
【0042】これら仕切られた空間部を圧縮室16…と
呼ぶ。各圧縮室16の容積は、上記螺旋状溝14の設定
から、副軸受8側端部から主軸受6側端部に亘って、徐
々に容積が小となる。
【0043】一方、上記密閉ケース1を構成する蓋板1
cには、吸込み管17が貫通して設けられるとともに、
この近傍位置に開口端部を密閉ケース1内に臨ませられ
た吐出管18が接続される。上記吸込み管17は冷凍サ
イクルを構成する蒸発器に連通され、上記吐出管18は
同じく冷凍サイクルを構成する凝縮器に連通される。
(いずれも図示しない) 上記密閉ケース蓋板1cを貫通する吸込み管17は、密
閉ケース1内部において、上記副軸受8に設けられる接
続部8aに接続される。この接続部8aは、副軸受8の
シリンダ5接合面に開口している。
【0044】上記副軸受接続部8aと対向するシリンダ
5の鍔部5b部位には凹陥部19が設けられていて、上
記吸込み管17から導かれるガスを一旦溜められるよう
になっている。
【0045】なお、ここでは図示しないが、ローラ11
の副軸受8側端部外周面にはガス通路用凹部が設けられ
ていて、公転運動をなすローラ11がどの位置にあって
も、シリンダ5に設けられる上記凹陥部19と対向す
る。
【0046】上記主軸受6の側面部には吐出用孔24が
設けられる。この吐出用孔24を介して、シリンダ5お
よびローラ11側端空間部と、電動機部4側空間部とが
連通される。
【0047】そして、上記ケース本体1aに圧入される
シリンダ5の各鍔部5a,5bと、上記副軸受8の図の
上部側には、この両側面を貫通してガス案内孔43,4
4が設けられる。
【0048】上記螺旋状溝14のピッチの設定から、上
記凹陥部19が設けられる側の圧縮室16が吸込み部A
となり、これと反対側の吐出用孔24が設けられる側の
圧縮室16が吐出部Bとなる。
【0049】上記クランクシャフト9のクランク部9a
と、ローラ12の内腔枢支部12aとの摺接部を境に、
主軸受6とクランクシャフト9およびローラ11とで囲
繞される空間部を第1の空間部25と呼ぶ。また、副軸
受8とクランクシャフト9およびローラ11とで囲繞さ
れる空間部を第2の空間部26と呼ぶ。
【0050】上記ローラ12の内腔枢支部12aには、
第1の空間部25と第2の空間部26を連通する連通孔
27が設けられる。すなわち、連通孔27はクランクシ
ャフト部9の軸方向に沿って設けられ、その両端開口部
が各空間部25,26に臨ませられる。
【0051】一方、上記密閉ケース1の内底部には、潤
滑油を集溜する油溜り部37が形成される。この油溜り
部37の潤滑油中に、副軸受具8に設けられる油吸上げ
路38が浸漬している。
【0052】この油吸上げ路38の上端部は、副軸受8
枢支部の内周面であるクランクシャフト9の摺接面に連
通している。これらと対向するクランクシャフト部位に
は、給油ポンプ部39が設けられる。
【0053】上記クランクシャフト9の副軸受8側端面
から中途部である主軸受6の枢支部分に亘り、かつクラ
ンクシャフトの軸芯に沿って案内用孔28が設けられ
る。この案内用孔28の開口端と、副軸受8のシャフト
枢支部開口端は、副軸受端面に固定具29を介して取付
けられる閉塞板30によって閉塞される。
【0054】上記案内用孔28とクランクシャフト9外
周面とは、複数の油用孔33ないし36で連通され、案
内用孔とともに給油通路Sが構成される。なお、特に、
第2,第3の油用孔34,35は各空間部26,25に
開口しているところから、潤滑油ばかりでなくガスの流
通も可能である。
【0055】このようにして構成されるヘリカルブレー
ド式の圧縮機構部3を、図2に拡大して、かつ一部を省
略して示す。上記ローラ11の図において右側端面であ
る、吸込み部A側端面にはスラストリング50が取着さ
れ、ローラ11と一体化されている。このスラストリン
グのローラへの取着手段として、接着加工、焼きバメ加
工、ねじ止め固定、ピン止め固定などから選択される。
【0056】上記スラストリング50の内径と外径は、
ローラ11の内径と外径と同一に形成され、所定の薄い
板厚を有する。また、スラストリング50は鉄系材料よ
りも弾性変形し易い素材、もしくは塑性変形し易い素材
から選択しなければならない。たとえば、ポリミド(エ
ンジニアリングプラスチック)材が最適である。
【0057】上記ローラ11は、クランクシャフト9と
シリンダ5に対して軸方向に変位自在であるから、吐出
部Bから吸込み部A方向へのスラスト力を受けて変位す
れば、当然、スラストリング50が上記副軸受8の内側
端面であるスラストリング受け部8bに当接することに
なる。
【0058】再び図1に示すように、上記電動機部4
は、主軸受6から突出するクランクシャフト9の回転軸
部9Zに嵌着されるロータ45と、このロータの外周面
と所定の間隙を存して上記ケース本体1a内周面に嵌着
されるステータ46とから構成される。
【0059】このようにして構成される流体圧縮機であ
り、電動機部4に通電してロータ45とともにクランク
シャフト9を一体に回転駆動する。このクランクシャフ
ト9の回転力は、クランク部9aを介してローラ11に
伝達される。
【0060】すなわち、クランク部9aが偏心して設け
られており、ここに上記ローラ11の内腔枢支部12a
が回転自在に掛合しているので、ローラ11は旋回運動
をなす。
【0061】その一方で、吸込み管17から低圧の冷媒
ガスが吸込まれ、シリンダ5に形成される凹陥部19か
ら吸込み部A側の圧縮室16に導かれる。ローラ11の
旋回運動にともなって、ローラのシリンダ5内周面に対
する転接位置が周方向に漸次移動し、ブレ−ド15は螺
旋状溝14に対して出入りする。すなわち、ブレード1
5はローラの径方向に突没移動する。
【0062】吸込み部A側の圧縮室16に導かれた冷媒
ガスは、ブレード15が螺旋状に形成されるところか
ら、ローラ11の公転運動にともなって吐出部B方向の
圧縮室16に順次移送される。
【0063】上記ブレード15は吸込み部Aから吐出部
B側へ順次ピッチが小さくなるよう設定されており、こ
のブレードによって仕切られる圧縮室16の容積は順次
縮小されるので、冷媒ガスは圧縮室を順次移送される間
に圧縮され、最も吐出部B側の圧縮室において所定圧ま
で上昇し高圧化する。
【0064】高圧ガスは、吐出部Bの圧縮室16から吐
出され、第1の空間部25に充満してから、主軸受6に
設けられる吐出用孔24を介して電動機部4側の空間部
に導かれる。
【0065】そして、シリンダ5の鍔部5a,5bに設
けられるガス案内孔43,44を介して圧縮機構部3側
の空間部に導かれ充満する。この空間部には吐出管18
の開口端が対向しているところから、高圧ガスは吐出管
に導かれ、ここから凝縮器へ導出される。
【0066】このように、本発明におけるヘリカルブレ
ード式の圧縮機構部3は、固定のシリンダ5に対してロ
ーラ11を旋回運動させるところから、従来から提案さ
れるピストンとシリンダとが同期して回転するヘリカル
ブレード式の圧縮機構と比較して、ローラ11の周速が
小さくなる。したがって、ローラ11のスラスト面にお
ける摺動損失の低減を得られ、代って圧縮効率の向上が
図られる。
【0067】図2に示すように、ローラ11の主軸受6
側端部に吐出部Bが形成されるので、ローラ11とブレ
ード16の同一側端面には副軸受8方向である吸込み部
A方向に吐出圧がかかる。また、ローラ11の副軸受8
側端部に吸込み部Aが形成されるので、ローラ11とブ
レード16の同一側端面には主軸受6方向である吐出部
B方向に吸込み圧がかかる。
【0068】当然、吐出圧が吸込み圧よりも高いので、
ローラ11には吐出部Bから吸込み部A方向へスラスト
力が発生する。実際には、密閉ケース1内に吐出される
高圧ガスの一部は第1の空間部25に充満し、さらにそ
の一部は連通孔27を介して第2の空間部26に導か
れ、別のガス一部は第1の空間部25から第2の油用孔
35、案内用孔28および第2の油用孔34を介して第
2の空間部26に導かれる。
【0069】したがって、第2の空間部26を形成する
ローラ11の内腔部12や、内腔枢支部12a、クラン
クシャフト9、副軸受8のスラストリング受け部8bな
どには吐出圧がかかる。
【0070】特に、内腔枢支部12aにかかる吐出圧
は、内腔枢支部を吐出部B方向に押圧するので、第1の
空間部25にかかる吐出圧とバランスしてローラ11全
体が受けるスラスト力が小さくてすむ。
【0071】このような構成を採用しても、結局はロー
ラ11は吸込み部A方向へスラスト力を受ける。ところ
が、ローラ11の吸込み部A側端面にはスラストリング
50が一体に取付けられていて、このスラストリング5
0の一側面であるスラスト面50aは副軸受8のスラス
トリング受け部8bに摺接する。
【0072】上記スラストリング50はスラストリング
受け部8bに対して円滑に摺接し、スラスト損失の発生
がほとんどない。したがって、たとえ起動時などスラス
トリング50のスラスト面50aに潤滑油の油膜が形成
され難い状態であっても、圧縮効率に影響が及ぶことな
く、圧縮性能と信頼性の向上を得られる。
【0073】なお上記実施の形態においては、ローラ1
1を円筒状となし、このローラの内径と外径と一致する
寸法形状のスラストリング50を採用したが、これに限
定されるものではない。以下、変形例を説明するに、先
に図1および図2で説明した構成部品と同一部品は同番
号を付して新たな説明を省略する。
【0074】図3に示すように、ローラ11の寸法形状
は変更ないが、スラストリング50Aのみ先に説明した
ものよりも全体の板厚が厚くなっている一方、その外径
と内径はローラの外径と内径と同一である。
【0075】ただし、ここではスラストリング50Aの
スラスト面50a側に段差部60が設けられている。こ
の段差部60の外径寸法φDdoは、ローラ11の内径寸
法φDri(すなわち、内腔部12の直径寸法)よりも大
(φDdo>φDri)に形成される。
【0076】先に説明したものと同様、ローラ11とブ
レード15の吐出部B側端面には吐出圧Pdがかかり、
スラストリング50Aとブレード15の吸込み部A側端
面には吸込み圧Psがかかる。また、内腔枢支部12A
の両側端面には吐出圧Pdがかかる。
【0077】そして、同図の構成ではスラストリング5
0Aのスラスト面50aに段差部60を設けたので、第
2の空間部26に充満する高圧ガスの一部が廻り込ん
で、段差部60面に吐出圧Pdをかける。スラストリン
グ50Aとローラ11とは一体化されているので、上記
段差部60面にかかる吐出圧Pdはローラ11自体が受
けるスラスト力となる。
【0078】すなわち、新たに段差部60を形成するこ
とにより、ここにかかる吐出圧Pd分がプラスされ、ロ
ーラ11が受ける吸込み部Aから吐出部B方向へのスラ
スト力が増大する。その結果、スラストリング50Aと
副軸受スラストリング受け部8bとの摺動損失がさらに
軽減して圧縮性能が向上する。
【0079】なお、ローラ11にかかるスラスト力を軽
減するには、図3で説明したようにスラストリング50
Aに段差部60を設け、この段差部の直径を大にして吐
出圧力を受けるとよいが、スラスト面50aの内径と外
径で吐出圧と吸込み圧をシールする必要があるため、段
差部60の外径寸法φDdoを大きくするにも限度があ
る。
【0080】そこで、図4に示すように構成するとよ
い。すなわち、シリンダ5の吸込み部A側の鍔部5bに
は、その端面から軸方向に所定寸法の凹陥部51が設け
られていて、ここに後述するスラストリング50Bが偏
心回転自在に挿入される。
【0081】上記スラストリング50Bの外径寸法φD
soはローラ11の外径寸法φDroよりも大(φDso>φ
Dro)に形成されていて、ローラ11の外周面から径方
向に均等にスラストリング50B外周部が突出してい
る。
【0082】また、スラストリング50Bの板厚はここ
でも厚く、かつスラスト面50aに段差部60aが設け
られている。スラストリング50Bの外径寸法φDsoを
図3のものよりも大きくしてスラスト面50aの外径を
大とし、それにともなってスラスト面の内径である段差
部60aの外径寸法φDdo1 を大とした。
【0083】このことにより、スラストリング50Bは
必要なスラスト面50aの面積を確保して吐出圧と吸込
み圧のシールを確実になすとともに、段差部60aにか
かる吐出圧Pdが増大して、さらなるスラスト力の軽減
を得られる。
【0084】図5に示すように構成してもよい。基本的
には、先に図4で説明した構成と同一であるが、ここで
はスラストリング50Cの外径寸法φDso1 がシリンダ
11の内径寸法φDciよりも小さく(φDso1 <φDc
i)形成される。
【0085】このような寸法設定によって、吐出部Bか
ら吸込み部A方向へ作用するスラスト力の方が、吸込み
部Aから吐出部B方向へ作用するスラスト力よりも常に
大になる。したがって、どのような運転条件にあっても
ローラ11は吸込み部A方向へスラスト力を受け、スラ
ストリング50Cのスラスト面50aは副軸受8のスラ
ストリング受け部8bに押し付けられた状態で摺接する
こととなり、常に安定した回転をなし、圧縮効率の安定
化に寄与する。
【0086】図6に示すように、ローラ11Aは、の吸
込み部A側端面にスラストリング部50Dを一体に設け
てもよい。スラストリング部50Dの寸法設定は、たと
えば図4もしくは図5で説明したものと同一とする。
【0087】すなわち、これまで説明したようにスラス
トリング50,50A〜50Cとローラ11とを別部品
とするのではなく、ローラ11Aにスラストリング部5
0Dを一体に備えて、部品点数の削減を図る。したがっ
て、ローラ11の素材はこれまで説明したスラストリン
グ50の素材に合致させなければならない。
【0088】図7は、軸方向を鉛直方向にしたいわゆる
縦置き型の流体圧縮機の例である。すなわち、図6で説
明したスラストリング部50Dを備えたローラ11A
が、クランクシャフト9やシリンダ5、および密閉ケー
ス1とともに軸方向を鉛直方向に向けられる。副軸受8
のスラストリング受け部8bとシリンダ5との寸法設定
も、図6のものと同一でよい。
【0089】ただし、ここではローラ11Aのスラスト
リング部50Dと副軸受スラストリング受け部8bとの
間に、ローラ11Aの自転を規制するためのオルダム機
構13Aが介在される。
【0090】すなわち、図3以下で説明したように、ス
ラストリング50A〜50Cもしくはスラストリング部
50Dの外径寸法をローラ11Aの外径寸法よりも大に
した構成で、スラストリングとスラストリング受け部8
bとの間に上記オルダム機構13Aを備えることによ
り、先に図1で説明したオルダム機構13よりも外径寸
法を大にでき、よってオルダム機構13Aにかかる負荷
が小さくなり、信頼性の向上を得られる。
【0091】また、密閉ケース1が軸方向を鉛直に向け
られることにより、この内底部に潤滑油を貯溜する油溜
り部37Aが形成される。縦置き型の圧縮機構部3Aの
下部側は、油溜り部37Aの潤滑油中に浸漬されている
が、そのままではオルダム機構13Aが設けられる第2
の空間部26に潤滑油が導かれないので、副軸受8の所
定位置に、この下側端面と上側端面であるスラストリン
グ受け部8bとに連通する孔部である給油通路61を設
ける。
【0092】そして、クランクシャフト9の軸心に沿っ
て給油ポンプ62を備え、油溜り部37Aの潤滑油に浸
漬しない摺動部に充分な給油をなす。したがって、縦置
き型の流体圧縮機であるが潤滑油中に浸漬しない各摺動
部まで充分な給油が得られ、良好な潤滑性が保証され
る。
【0093】図8に示すように、先に図7で説明した縦
置き型の流体圧縮機であることを前提として、副軸受8
のスラスト受け部8b面と、スラストリング50A〜5
0cもしくはスラストリング部50Dのスラスト面50
aの少なくともいずれか一方の面に油溝63a,63
b,64a,64bを設ける。
【0094】これらの油溝63a,63b,64a,6
4bは、内径部から外径部に向かって径方向に直線的に
延びる仕様や、径方向に対して所定の角度を持って湾曲
する仕様が考えられる。
【0095】このような構成により、スラスト面50a
とスラストリング受け部8bとの摺接面への給油が容易
で確実になり、摺接面における摺動性と信頼性の向上を
図れる。
【0096】また、縦置き型の流体圧縮機の場合でも、
スラストリング50A〜50Cもしくはスラストリング
部50Dの材質を、先に説明したように鉄系材料よりも
弾性変形し易い素材、もしくは塑性変形し易い素材、た
とえば、ポリミド(エンジニアリングプラスチック)を
採用すれば、ローラのスラスト受け面に対する垂直度が
悪い条件下においても、スラスト面50aにおけるシー
ル性が損なわれることがない。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
リカルブレード式の圧縮機構部を備えた流体圧縮機にお
いて、ローラのスラスト面における摺動損失の低下を図
ることができ、よって圧縮性能および信頼性の向上を得
るという効果を奏する。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、流体圧縮機の縦
断側面図。
【図2】同実施の形態の、流体圧縮機における圧縮機構
部を拡大し、一部を省略した縦断面図。
【図3】他の実施の形態の、圧縮機構部を拡大し、一部
を省略した縦断面図。
【図4】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部の縦断面
図。
【図5】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部の縦断面
図。
【図6】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部の縦断面
図。
【図7】さらに他の実施の形態の、流体圧縮機の一部の
縦断面図。
【図8】さらに他の実施の形態の、圧縮機構部一部を分
解した斜視図。
【図9】従来の、流体圧縮機の圧縮機構部の縦断面図。
【符号の説明】
5…シリンダ、 11…ローラ、 16…圧縮室、 15…ブレード、 50…スラストリング、 12…内腔部、 8b…スラストリング受け部、 1…密閉ケース、 50a…スラスト面、 63a,63b,64a,64b…油溝、 37A…油溜り部、 61…給油通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/344 351 F04C 18/30 F04C 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、このシリンダ内に偏心配置さ
    れるローラと、このローラとシリンダとの間を軸方向に
    沿って複数の圧縮室に区画形成する螺旋状のブレードと
    を備え、シリンダに対してローラを公転運動させること
    により、被圧縮流体を一端側の圧縮室に吸込んで他端側
    の圧縮室へ圧縮して移送する流体圧縮機において、 上記ローラの吸込み側端面に、吸込み側軸方向へ向かっ
    て発生するスラスト力を受けるスラストリングを具備
    上記ローラは、円筒体からなり、このローラの内周部に
    凹陥形成される内腔部が設けられ、この内腔部に圧縮室
    から吐出される高圧ガスを導入し、 上記スラストリングは、そのスラスト面に高圧ガスを導
    入して吐出側軸方向へのスラスト力を得る段差部が設け
    られ、この段差部の外径寸法(φDdo)は上記ローラの
    内径寸法(φDri)よりも大きく(φDdo>φDri)形
    成される ことを特徴とする流体圧縮機。
  2. 【請求項2】上記スラストリングは、その外径寸法(φ
    Dso)が上記ローラの外径寸法(φDro)よりも大きく
    (φDso>φDro)形成されることを特徴とする請求項
    1記載の流体圧縮機。
  3. 【請求項3】上記スラストリングは、その外径寸法(φ
    Dso1 )が上記シリンダの内径寸法(φDci)よりも小
    さく(φDso1 <φDci)形成されることを特徴とする
    請求項1記載の流体圧縮機。
  4. 【請求項4】上記スラストリングは、上記ローラと一体
    形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の流体圧縮機。
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