JP3455490B2 - 大空間空調制御システム - Google Patents
大空間空調制御システムInfo
- Publication number
- JP3455490B2 JP3455490B2 JP2000016775A JP2000016775A JP3455490B2 JP 3455490 B2 JP3455490 B2 JP 3455490B2 JP 2000016775 A JP2000016775 A JP 2000016775A JP 2000016775 A JP2000016775 A JP 2000016775A JP 3455490 B2 JP3455490 B2 JP 3455490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- room temperature
- air conditioning
- value
- conditioning zone
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
ホールなどの大空間の空調制御を行う大空間空調制御シ
ステムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図7に従来の大空間空調制御システムの
ブロック構成図を示す。この大空間空調制御システムで
は、大空間におけるゾーンAの室温を室内温度検出器1
Aにより検出し、ゾーンBの室温を室内温度検出器1B
により検出し、室内温度検出器1Aからの室温検出値T
R1pvと室温設定値TRspとの差ΔTR1を減算器2A
により求め、室内温度検出器1Bからの室温検出値TR
2pvと室温設定値TRspとの差ΔTR2を減算器2Bに
より求め、この減算器2Aおよび2Bにより求めた温度
差ΔTR1およびΔTR2をPID演算部3Aおよび3
Bへ与えるようにしている。 【0003】PID演算部3Aは、減算器2Aからの温
度差ΔTR1に対してPID(比例、積分、微分)演算
を施し、温度差ΔTR1に応じたPID出力を得る。P
ID演算部3Bは、減算器2Bからの温度差ΔTR2に
対してPID(比例、積分、微分)演算を施し、温度差
ΔTR2に応じたPID出力を得る。PID演算部3A
および3BからのPID出力はカスケード演算部4Aお
よび4Bへ与えられる。カスケード演算部4Aは、予め
設定されているPID−給気温度設定値テーブル(図
8)を用い、PID演算部3AからのPID出力に応じ
た給気温度設定値TS1spを求める。カスケード演算部
4Bは、予め設定されているPID−給気温度設定値テ
ーブルを用い(図8)、PID演算部3BからのPID
出力に応じた給気温度設定値TS2spを求める。 【0004】カスケード演算部4Aにより求められた給
気温度設定値TS1spはゾーンAに対して設定される。
カスケード演算部4Bにより求められた給気温度設定値
TS2spはゾーンBに対して設定される。ゾーンAへの
給気吹き出し口には給気温度検出器5Aが設けられてお
り、給気温度検出器5Aにより検出されるゾーンAへの
給気温度TS1pvと給気温度設定値TS1spとの差ΔT
S1が減算器6Aにより求められ、PID演算部7Aへ
与えられる。ゾーンBへの給気吹き出し口には給気温度
検出器5Bが設けられており、給気温度検出器5Bによ
り検出されるゾーンBへの給気温度TS2pvと給気温度
設定値TS2spとの差ΔTS2が減算器6Bにより求め
られ、PID演算部7Bへ与えられる。 【0005】PID演算部7Aは、減算器6Aからの温
度差ΔTS1に対してPID(比例、積分、微分)演算
を施し、温度差ΔTS1に応じたPID出力を得る。P
ID演算部7Bは、減算器6Bからの温度差ΔTS2に
対してPID(比例、積分、微分)演算を施し、温度差
ΔTS2に応じたPID出力を得る。PID演算部7A
からのPID出力はプロセス8A内の制御弁へ与えら
れ、この制御弁の開度調整によってゾーンAへの給気温
度が制御される。PID演算部7BからのPID出力は
プロセス8B内の制御弁へ与えられ、この制御弁の開度
調整によってゾーンBへの給気温度が制御される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の大空間空調制御システムでは、プロセス8A
や8B(制御弁の変化が給気温度変化となるプロセス
)において制御弁が調整されてから給気温度が変化し
始めるまでの時間は短いが、給気温度の変化に対してゾ
ーンAやBにおける室温が変化し始めるまでの時間は長
い。すなわち、従来の大空間空調制御システムでは、給
気温度変化が室温変化となるプロセス9(プロセス)
において、ゾーンAやBへの給気温度の変化に対して室
温が変化し始めるまでの時間(無駄時間:図9に示すT
M)が長く、応答性が悪かった。また、従来の大空間空
調制御システムでは、プロセス8Aと8Bとの間での相
互干渉を考慮していないが、プロセス9においてはゾー
ンAとBとの間で相互に干渉し、室温設定値の変更や外
乱に対し、ゾーンAやBにおける室温が上下動を繰り返
し、室温設定値に合わせ込まれるまでに時間がかかると
いう問題があった。 【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、給気温度の
変化に対して空調ゾーンの室温が変化し始めるまでの無
駄時間を見かけ上(又は制御演算上)短くすることがで
き、また室温設定値の変更や外乱に対し相互に干渉する
空調ゾーンにおける室温を速やかに室温設定値に合わせ
込むことのできる大空間空調制御システムを提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、第1の空調ゾーンへの給気温度の検
出値から給気温度の変化に対して第1の空調ゾーンにお
ける室温が変化し始めるまでの無駄時間を考慮した補正
値を求め、この補正値と第1の空調ゾーンにおける室温
検出値とから無駄時間がない場合の第1の空調ゾーンに
おける室温検出値を予測し、この予測した室温検出値と
室温設定値とから第1の空調ゾーンへの給気温度設定値
を求め、また、第2の空調ゾーンへの給気温度の検出値
から給気温度の変化に対して第2の空調ゾーンにおける
室温が変化し始めるまでの無駄時間を考慮した補正値を
求め、この補正値と第2の空調ゾーンにおける室温検出
値とから無駄時間がない場合の第2の空調ゾーンにおけ
る室温検出値を予測し、この予測した室温検出値と室温
設定値とから第2の空調ゾーンへの給気温度設定値を求
め、この求めた第1の空調ゾーンへの給気温度設定値お
よび第2の空調ゾーンへの給気温度設定値を補正し第1
の空調ゾーンと第2の空調ゾーンとの相互干渉を補償し
た給気温度設定値を得るようにしたものである。 【0009】この発明によれば、第1の空調ゾーンへの
給気温度の検出値から無駄時間を考慮した補正値が求め
られ、この補正値と第1の空調ゾーンにおける室温検出
値とから無駄時間がない場合の第1の空調ゾーンにおけ
る室温検出値が予測され、この予測された室温検出値と
室温設定値とから第1の空調ゾーンへの給気温度設定値
が求められる。また、第2の空調ゾーンへの給気温度の
検出値から無駄時間を考慮した補正値が求められ、この
補正値と第2の空調ゾーンにおける室温検出値とから無
駄時間がない場合の第2の空調ゾーンにおける室温検出
値が予測され、この予測された室温検出値と室温設定値
とから第2の空調ゾーンへの給気温度設定値が求められ
る。そして、この求められた第1の空調ゾーンへの給気
温度設定値および第2の空調ゾーンへの給気温度設定値
が補正され、第1の空調ゾーンと第2の空調ゾーンとの
相互干渉を補償した給気温度設定値が得られる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示
す大空間空調制御システムのブロック構成図である。同
図において、図7と同一符号は同一或いは同等構成要素
を示し、その説明は省略する。 【0011】この実施の形態では、室内温度検出器1A
と減算器2Aとの間に加算器11Aを設け、給気温度検
出器5Aと加算器11Aとの間に補償器10Aを設け、
補償器10Aからの補正値α1(後述)を室内温度検出
器1Aからの室温検出値TR1pvに加算し、TR1pv′
として減算器2Aへ与えるようにしている。同様に、室
内温度検出器1Bと減算器2Bとの間に加算器11Bを
設け、給気温度検出器5Bと加算器11Bとの間に補償
器10Bを設け、補償器10Bからの補正値α2(後
述)を室内温度検出器1Bからの室温検出値TR2pvに
加算し、TR2pv′として減算器2Bへ与えるようにし
ている。 【0012】また、変化率リミッタ12を介してカスケ
ード演算部4A′および4B′へ室温設定値TRspを与
えるようにしている。また、非干渉器13を設け、カス
ケード演算部4A′および4B′からの給気温度設定値
TS1spおよびTS2spを補正し、ゾーンAとゾーンB
との相互干渉を補償した給気温度設定値TS1sp′およ
びTS2sp′を得、減算器6Aおよび6Bへ与えるよう
にしている。 【0013】図2は補償器10A(10B)における補
正値α1の算出状況を示すフローチャートである。補償
器10Aは、給気温度検出器5Aからの検出給気温度T
S1pvより、下記の1次遅れ計算式を用いて1次遅れ出
力を得る(ステップ201)。 1次遅れ=前回出力+実行周期/(実行周期+時定数)
×(今回入力−前回出力) ・・・・(1) 【0014】ステップ201での1次遅れ出力の算出
では、今回入力の項に給気温度検出器5Aからの検出給
気温度TS1pvを代入し、前回出力の項に前回の1次遅
れ出力を代入する。また、パラメータとして設定され
ている室温補正係数C1を、時定数の項に代入する。こ
れにより、1次遅れ出力は、ゾーンAに無駄時間がな
い場合の室温に相当する値として得られる(図3参
照)。 【0015】次に、補償器10Aは、ステップ201で
得た1次出力より、上記(1)式を用いて1次遅れ出
力を得る(ステップ202)。ステップ202での1
次遅れ出力の算出では、今回入力の項に1次遅れを
代入し、前回出力の項に前回の1次遅れ出力を代入す
る。また、パラメータとして設定されている無駄時間T
M1を、時定数の項に代入する。これにより、1次遅れ
出力は、ゾーンAに無駄時間TM1がある場合の室温
に相当する値として得られる(図3参照)。 【0016】そして、補償器10Aは、ステップ201
で求めた1次遅れからステップ202で求めた1次遅
れを差し引き(ステップ203)、この差し引いた値
「−」にゲイン(給気温度1℃変化したときの室温
変化の係数)を乗じて(ステップ204)、補正値α1
を得る。補償器10Bにおいても、補償器10Aと同様
にして、補正値α2を得る。 【0017】補償器10Aからの補正値α1は加算器1
1Aへ与えられる。加算器11Aは、補償器10Aから
の補正値α1を室内温度検出器1Aからの室温検出値T
R1pvに加算し、無駄時間がない場合のゾーンAにおけ
る予測室温TR1pv′として減算器2Aへ与える。補償
器10Bからの補正値α2は加算器11Bへ与えられ
る。加算器11Bは、補償器10Bからの補正値α2を
室内温度検出器1Bからの室温検出値TR2pvに加算
し、無駄時間がない場合のゾーンBにおける予測室温T
R2pv′として減算器2Bへ与える。 【0018】図4に室温(TR1pv,TR2pv)、予測
室温(TR1pv′,TR2pv′)、補正値(α1,α
2)、給気温度(TS1pv,TS2pv)をグラフ化して
示す。補償器(10A,10B)を設けることにより、
予測室温(TR1pv′,TR2pv′)と室温(TR1p
v,TR2pv)とがほゞ同様の変化をすることが分か
る。 【0019】減算器2Aは、加算器11Aからの予測室
温TR1pv′と室温設定値TRspとの差ΔTR1を求
め、この求めた温度差ΔTR1をPID演算部3Aへ与
える。減算器2Bは、加算器11Bからの予測室温TR
2pv′と室温設定値TRspとの差ΔTR2を求め、この
求めた温度差ΔTR2をPID演算部3Bへ与える。 【0020】PID演算部3Aは、減算器2Aからの温
度差ΔTR1に対してPID(比例、積分、微分)演算
を施し、温度差ΔTR1に応じたPID出力を得る。P
ID演算部3Bは、減算器3Bからの温度差ΔTR2に
対してPID(比例、積分、微分)演算を施し、温度差
ΔTR2に応じたPID出力を得る。PID演算部3A
および3BからのPID出力はカスケード演算部4A′
および4B′へ与えられる。 【0021】カスケード演算部4A′は、PID演算部
3AからのPID出力に応じた給気温度設定値TS1sp
を演算する。カスケード演算部4B′は、PID演算部
3BからのPID出力に応じた給気温度設定値TS2sp
を演算する。本実施の形態では、カスケード演算部4
A′(4B′)での給気温度設定値TS1sp(TS2s
p)の演算に際し、図5(b)に示すようなPID出力
−給気温度設定値テーブルを用いている。 【0022】このテーブルでは、室温設定値TRspに合
わせ、給気温度設定値の上下限を定めると共に、変換部
分を変化させるようにしている。すなわち、給気温度設
定値の上限値をTRsp+a2、下限値をTRsp−b2と
し、TRsp+a2からTRsp+a1の範囲、TRsp+a
1からTRsp−b1、TRsp−b1からTRsp−b2の
範囲での変換部分の傾斜を変えている。このようなPI
D出力−給気温度設定値テーブルを用いることにより、
空調能力を保証しながら室温設定値の変化によりよく追
従し、またコールドドラフトを防止したり、温風の到達
域を確保することが可能となる。 【0023】カスケード演算部4A′および4B′には
変化率リミッタ12を介して室温設定値TRspが与えら
れる。変化率リミッタ12は、室温設定値TRspの急激
な変化に対し、その上下限値を規制する。すなわち、変
化率リミッタ12は、室温設定値TRspの変化が急激で
ある場合、そのまま室温設定値TRspをカスケード演算
部4A′および4B′に与えず、その上下限値を規制し
て与える。カスケード演算部4A′および4B′は、こ
の上下限値の規制された室温設定値TRspに合わせて給
気温度設定値の上下限および変換部分の傾斜が定められ
るPID出力−給気温度設定値テーブルから、PID出
力に応じた給気温度設定値TS1spおよびTS2spを得
る。PID演算部3A,3Bの比例項に設定変更時の補
正分が含まれているため、PIDパラメータに影響を与
えないように変化速度を抑えるために変化率リミッタ1
2を設けている。 【0024】カスケード演算部4A′により求められた
給気温度設定値TS1spおよびカスケード演算部4B′
により求められた給気温度設定値TS2spは非干渉器1
3へ与えられる。非干渉器13は、カスケード演算部4
A′および4B′からの給気温度設定値TS1spおよび
TS2spを補正し、ゾーンAとゾーンBとの相互干渉を
補償した給気温度設定値TS1sp′およびTS2sp′と
し、減算器6Aおよび6Bへ与える。 【0025】非干渉器13での相互干渉の補償について
図6を用いて具体的に説明する。ゾーンAに外乱(温度
上昇)が発生した場合、室内温度TR1pvが上昇し、制
御の結果として給気温度TS1pvが低下する。その結
果、室内温度TR2pvが低下し、給気温度TS2pvが上
昇する。その結果、室内温度TR1pvが上昇する・・・
・、というサイクルを繰り返す。 【0026】給気温度TS1pvが10℃下降した場合に
室内温度TR1pvが4℃、室内温度TR2pvが1℃下降
するものとする。ここで、室内温度TR1pvを1℃下降
させたい場合、干渉A→A=4/10、干渉A→B=1
/10、干渉B→B=4/10、干渉B→A=1/10
とし、つぎのようにして給気温度TS1pvとTS2pvの
変化幅を求める。 【0027】非干渉器13を設けない場合に干渉A→A
から求められる給気温度TS1pvをゾーンA単純吹き出
し温度、干渉B→Bから求められる給気温度TS2pvを
ゾーンB単純吹き出し温度と呼ぶと、ゾーンAで室内温
度TR1pvが1℃上昇したので、ゾーンA単純吹き出し
温度は2.5℃下降、ゾーンB単純吹き出し温度は±0
℃となる。 【0028】ゾーンA吹き出し温度=(ゾーンA単純吹
き出し温度×干渉AA×干渉BB−ゾーンB単純吹き出
し温度×干渉BA×干渉BB)/(干渉AA×干渉BB
−干渉AB×干渉BA)=(2.5×0.4×0.4−
0×0.1×0.4)/(0.4×0.4−0.1×
0.1)=2.666667≒2.7℃降下 ゾーンB吹き出し温度=(ゾーンB単純吹き出し温度×
干渉AA×干渉BB−ゾーンA単純吹き出し温度×干渉
AA×干渉AB)/(干渉AA×干渉BB−干渉AB×
干渉BA)=(0×0.4×0.4−2.5×0.4×
0.1 /(0.4×0.4−0.1×0.1)=−
0.66667=0.67℃上昇 となる。この式に従って非干渉器13において給気温度
設定値TS1sp′およびTS2sp′を得る。この式には
過渡状態が考慮されていないが、他のPID演算、無駄
時間補償で過渡状態は補償されているものと扱うことが
できる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、無駄時間がない場合の第1の空調ゾーン
における室温検出値を予測する第1の室温検出値予測手
段と、無駄時間がない場合の第2の空調ゾーンにおける
室温検出値を予測する第2の室温検出値予測手段と、第
1の空調ゾーンへの給気温度設定値および第2の空調ゾ
ーンへの給気温度設定値を補正し第1の空調ゾーンと第
2の空調ゾーンとの相互干渉を補償した給気温度設定値
を得る非干渉手段とを設けたことにより、給気温度の変
化に対して空調ゾーンの室温が変化し始めるまでの無駄
時間を見かけ上(又は制御演算上)短くすることがで
き、また室温設定値の変更や外乱に対し相互に干渉し合
う空調ゾーンにおける室温を速やかに室温設定値に合わ
せ込むことができるようになることで、大空間であって
も設定値変更や外乱に対する追従性を確保しながら、安
定した制御性が得られる。
システムのブロック構成図である。 【図2】 この大空間空調制御システムにおける補償器
での補正値の算出状況を示すフローチャートである。 【図3】 この補償器において得られる給気温度変化に
対する1次遅れ出力およびの変化を示す図である。 【図4】 この大空間空調制御システムにおける室温、
予測室温、補正値、給気温度をグラフ化して示す図であ
る。 【図5】 この大空間空調制御システムにおけるカスケ
ード演算部で使用されるPID出力−給気温度設定値テ
ーブルを示す図である。 【図6】 この大空間空調制御システムにおける非干渉
器での相互干渉の補償について具体的に説明する図であ
る。 【図7】 従来の大空間空調制御システムのブロック構
成図である。 【図8】 この大空間空調制御システムにおけるカスケ
ード演算部で使用されるPID出力−給気温度設定値テ
ーブルを示す図である。 【図9】 給気温度の変化に対して室温が変化し始める
までの無駄時間を示す図である。 【符号の説明】 1A,1B…室内温度検出器、2A,2B…減算器、3
A,3B…PID演算部、4A′,4B′…カスケード
演算部、5A,5B…給気温度検出器、6A,6B…減
算器、7A,7B…PID演算部、8A,8B…プロセ
ス、9…プロセス、10A,10B…補償器、11
A,11B…加算器、12…変化率リミッタ。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 大空間における第1の空調ゾーンへの給
気温度をこの第1の空調ゾーンにおける室温検出値と室
温設定値との差に応じて制御し、前記第1の空調ゾーン
と相互干渉する大空間における第2の空調ゾーンへの給
気温度をこの第2の空調ゾーンにおける室温検出値と室
温設定値との差に応じて制御する大空間空調制御システ
ムにおいて、 前記第1の空調ゾーンへの給気温度の検出値から給気温
度の変化に対して第1の空調ゾーンにおける室温が変化
し始めるまでの無駄時間を考慮した補正値を求め、この
補正値と第1の空調ゾーンにおける室温検出値とから無
駄時間がない場合の第1の空調ゾーンにおける室温検出
値を予測する第1の室温検出値予測手段と、 前記第2の空調ゾーンへの給気温度の検出値から給気温
度の変化に対して第2の空調ゾーンにおける室温が変化
し始めるまでの無駄時間を考慮した補正値を求め、この
補正値と第2の空調ゾーンにおける室温検出値とから無
駄時間がない場合の第2の空調ゾーンにおける室温検出
値を予測する第2の室温検出値予測手段と、 前記第1の室温検出値予測手段により予測された室温検
出値と室温設定値とから前記第1の空調ゾーンへの給気
温度設定値を求める第1の給気温度設定手段と、 前記第2の室温検出値予測手段により予測された室温検
出値と室温設定値とから前記第2の空調ゾーンへの給気
温度設定値を求める第2の給気温度設定手段と、 前記第1の給気温度設定値演算手段により求められた第
1の空調ゾーンへの給気温度設定値および前記第2の給
気温度設定値演算手段により求められた第2の空調ゾー
ンへの給気温度設定値を補正し第1の空調ゾーンと第2
の空調ゾーンとの相互干渉を補償した給気温度設定値を
得る非干渉手段とを備えたことを特徴とする大空間空調
制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016775A JP3455490B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 大空間空調制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016775A JP3455490B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 大空間空調制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208391A JP2001208391A (ja) | 2001-08-03 |
JP3455490B2 true JP3455490B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=18543864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000016775A Expired - Fee Related JP3455490B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 大空間空調制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3455490B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003114724A (ja) * | 2001-10-04 | 2003-04-18 | Canon Inc | 非干渉化温調制御装置、協調空調装置、およびこれらを用いる露光装置 |
JP5634248B2 (ja) * | 2010-12-17 | 2014-12-03 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
JP6652339B2 (ja) * | 2015-07-15 | 2020-02-19 | 株式会社東芝 | 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS629136A (ja) * | 1985-07-05 | 1987-01-17 | Kajima Corp | 大空間の空調制御方法 |
JPH03279736A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-10 | Harman Co Ltd | 温度調節装置 |
JP2679418B2 (ja) * | 1991-01-14 | 1997-11-19 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置 |
JP3435808B2 (ja) * | 1994-06-07 | 2003-08-11 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置の制御装置 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000016775A patent/JP3455490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001208391A (ja) | 2001-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3265803B2 (ja) | 多室空気調和機及びその制御方法 | |
JPH11513148A (ja) | 多変数予測コントローラに独立フィードフォワード制御を組込む方法 | |
JPH09295512A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
US10627129B2 (en) | Method and system for operating a thermal energy exchanger | |
JP3455490B2 (ja) | 大空間空調制御システム | |
US5558274A (en) | Dual duct control system | |
CN113847698A (zh) | 空调器的控制方法和空调器 | |
JP3278566B2 (ja) | ルーパ多変数制御装置 | |
JP2772097B2 (ja) | 燃焼室用通風機の制御装置 | |
JP5345815B2 (ja) | 制御装置および制御方法 | |
JPH0763392A (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
JPH0570841B2 (ja) | ||
JPS61239310A (ja) | 温度調節装置 | |
JPS5913660B2 (ja) | 温湿度制御装置 | |
JPS63126002A (ja) | 制御装置 | |
CN118514481A (zh) | 一种车内温度控制方法、装置、车辆及存储介质 | |
JP2703149B2 (ja) | 再熱式除湿空調装置 | |
CN111964319B (zh) | 一种压缩机运行频率补偿方法及系统 | |
KR100508565B1 (ko) | 가변 피-제어기를 이용한 플라스틱 시트 필름 두께제어시스템 | |
JP3738103B2 (ja) | 吸収式冷凍機の制御方法 | |
JPH05106931A (ja) | 多室空調装置 | |
JPH08189685A (ja) | 空調機の温度設定装置 | |
JP2543987B2 (ja) | 圧延材の蛇行制御装置 | |
JPS5846403A (ja) | フイ−ドフオワ−ド制御装置 | |
JPH01315801A (ja) | プラント制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140725 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |