JP3454594B2 - 安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電池の安全弁 - Google Patents
安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電池の安全弁Info
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Description
ときに破断する薄肉溝部をもつラプチャデイスク用材料
に係り,とくに密閉型電池に内装される安全弁用オース
テナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電
池の安全弁に関する。
帯電話,ワードプロセッサ,ラップトップ型パソコンな
どのポータブル機器が急速に普及し,その電源機器にも
高性能化,小型化および軽量化が求められるようにな
り,Ni−Cd電池,Ni−H2電池,Liイオン電池
などに代表される2次電池がその高性能がゆえに広範囲
に使用されつつある。
が非常に強い反応性を有している。したがって,高温下
に長時間さらされたり高電圧で充電されるなどの異常環
境下では電池の内部圧力が異常に上昇し,電池が破裂す
ることがある。これを防止するため,例えば特開昭59
−79965号公報,特開昭59−207557号公
報,特開平4−215245号公報および特開平4−2
42069号公報等において,安全弁機構付きの電池が
記載されている。
成する部位或いは内蓋としてラプチャデイスクを取付け
ることによって構成される。このラプチャデイスクには
内圧がかかったときに破れ易くする薄肉溝部が備えられ
ている。かようなラプチャデイスク材料としては金属,
セラミックス,弗素樹脂(商標名テフロン)等が適用さ
れている。
電解質に対する耐食性の観点から,SUS304やSU
S304L,SUS316Lなどのオーステナイト系ス
テンレス鋼の使用が提案されている。金属製ラプチャデ
イスクの取付け位置や形状は電池の種類に応じて様々で
あるが,電池の内圧が所定値以上となれば破断し,所定
値以下では破断しないように設計された薄肉溝部を有す
る。本明細書において,この薄肉溝部をもつラプチャデ
イスクを単に「安全弁」と呼ぶこともある。また本明細
書において「ラプチャデイスク」という語は円板に限ら
れるものではなく,用途に応じてあらゆる外形をもつプ
レート形状のもの全体を包含する意味で使用している。
を示した。本例では所定厚みの金属板1の片面側に薄肉
溝部2が形成してある。かような安全弁の作動は,金属
板1の厚み,薄肉溝部2の位置,形状,長さ,幅や数と
は殆んど無関係に,薄肉溝部2の厚み(t)とこの厚み
部分の材料強度に実質的に依存する。
イスクでは,かような薄肉溝部2はプレス加工によって
形成されるのが通常である。そして,薄肉溝部2の板厚
tは50μm以下,望ましくは20μm程度に加工され
る。そして加工後そのままでもしくは焼鈍,酸洗を施し
たあと,電池ケースに組み込まれる。安全弁の作動圧力
を極力低くする場合には,プレス加工後に焼鈍,酸洗さ
れる場合が多い。
の使用環境では電池の内部圧力が10kgf/cm2 を越える
ことはまず考えられないので,通常の使用環境では作動
しないこと,つまり安全弁の作動圧力としては10kgf/
cm2以上の或る値に設定される。一方,作動圧力があま
り高いと安全弁としての本来の機能が損なわれる。通常
は30kgf/cm2が設定値の上限である。したがって,電
池内圧が10〜30kgf/cm2 の範囲における或る値にな
ったときに必ず破断する薄肉溝部をもつことが要求され
ることになる。この場合,許容されるバラツキは出来得
る限り小さいことが要求される。
レス鋼を用いた場合の作動圧力は,例えば特開昭59−
79965号公報のものでは25kgf/cm2 程度であり,
約±3〜4kgf/cm2 のバラツキがある。また特開平4−
24069号公報のものでは5〜50kgf/cm2 の各作動
圧力において約±5kgf/cm2 のバラツキがある。また特
開平4−215245号公報に示されるフェライト系ス
テンレス鋼製の安全弁では作動圧力が約14kgf/cm2 ,
特開昭59−207557号公報に示されるセラミック
ス製安全弁では作動圧力が約12kgf/cm2 となってい
る。
の作動圧力については,前述したように通常の使用条件
のもとでは電池の内部圧力は10kgf/cm2 を越えること
はまずないため,安全弁の作動圧力としては,10kgf/
cm2 以上に設定する必要があるが,安全上はこれ以上の
値であって可能な限り低い値とし,かつ作動圧力のバラ
ツキが小さいことが望ましい。
16Lなどのオーステナイト系ステンレス鋼を安全弁に
用いた場合の作動圧力についてみると,これら材料では
プレス加工により成形された薄肉溝部の強度は,加工硬
化により上昇している。またプレス加工後に焼鈍,酸洗
したとしても素材のビッカース硬さは最も低くした場合
でも140程度で硬質である。このため薄肉溝部の板厚
を20μmにしても作動圧力は,前述の特開昭59−7
9965に示されるように,25kgf/cm2 程度になって
おり,バラツキを考慮すると作動圧力は21から29kg
f/cm2 となり,通常条件下での内部圧力の上限付近にあ
る。
少なくとも4kgf/cm2 以下となるように望まれているの
であるが,前記のオーステナイト系ステンレス鋼を安全
弁に用いた場合の作動圧力のバラツキについてみると,
特開昭59−79965号公報に示されるように,作動
圧力が25kgf/cm2 には約±3〜4kgf/cm2 のバラツキ
がある。特開平4−24069号公報のものでは5kgf/
cm2 程度の低作動圧力においても約±5kgf/cm2 のバラ
ツキがある。
圧力のバラツキは小さくなるが,この場合逆に作動圧力
が高くなるという問題がある。
キが小さく設定圧力範囲で確実に作動するステンレス鋼
製の安全弁が望まれているが,従来の材料ではこの要求
を完全に満たすことには問題があった。本発明はこの問
題の解決を目的としたものである。
圧力が付加されたときに破断する薄肉溝部を有するラプ
チャデイスクで構成される安全弁の材料であって,質量
%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下,であり,必要に応じてさらに, Ti:0.5%以下およびNb:0.5%以下の1種また
は2種, あるいはB:0.03%以下, を含み, 残部;Feおよび不可避的に混入する不純物元
素,からなる冷延・焼鈍・酸洗された安全弁用オーステ
ナイト系ステンレス鋼板を提供する。
有したオーステナイト系ステンレス鋼の冷延・焼鈍・酸
洗された鋼板を素材とし,プレス加工またはエッチング
加工によって板厚t(μm)の薄肉溝部が形成されたラ
プチャデイスクからなり,該素材鋼板の0.2%耐力
(N/mm2)の値と該薄肉溝部の板厚t(μm)との
間で, 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/t1.212)/1.6145}・・(2) の関係が同時に成立し,場合によってはさらに,該薄肉
溝部の板厚t(μm)とこの薄肉溝部の結晶粒径D(μ
m)との間に D/t≦3 ・・(3) の関係が成立している密閉型電池の安全弁を提供する。
(t)に応じて破断する作動圧力が決定できる安全弁が
得られる。作動圧力が10〜30kgf/mm2 と規定される
密閉型電池の場合,薄肉溝部の厚みt(μm)と本発明
鋼板の素材(冷延・焼鈍・酸洗材)の0.2%耐力(N
/mm2)の間で(1) および(2) 式の関係を同時に充足
させればよい。この関係は,前記成分組成を有する本発
明に従う軟質なオーステナイト系ステンレス鋼に見られ
る特有の関係であり,この鋼における冷延・焼鈍・酸洗
材の0.2%耐力の値を用いると破断する作動圧力が決
定できることを本発明者らは見いだした。
板厚t(μm)と薄肉溝部の結晶粒径D(μm)との間
で前記(3) 式の関係を充足させれば,非常に小さくなる
ことがわかった。すなわち,作動圧力のバラツキは,安
全弁の薄肉溝部における結晶粒径と薄肉溝部の板厚によ
り決まるのである。実験の結果,結晶粒径が薄肉溝部の
板厚の3倍より大きくなる場合には,薄肉溝部をプレス
加工したあと,焼鈍,酸洗によりわずかに侵食された結
晶粒界が薄肉溝部先端に位置すると,ノッチ効果により
破断しやすくなり作動圧力が著しく低下する。逆に結晶
粒径が薄肉溝部の板厚の3倍以下となる場合には,たと
えプレス加工後の焼鈍,酸洗によりわずかに侵食された
結晶粒界が薄肉溝部先端に位置したとしても,亀裂伝搬
が抑制されて作動圧力の著しい低下は抑制される。すな
わち安定した作動圧力を得るためには,安全弁に形成さ
れる薄肉溝部の板厚tと薄肉溝部の結晶粒径Dとの間で
前記(3) 式の関係が充足する必要があるとの知見を得
た。
には,プレスにより薄肉溝部を形成した場合と異なり,
プレス加工後の焼鈍,酸洗が省略されるために,結晶粒
界が侵食されず,作動圧力が安定しかつ焼鈍,酸洗が不
要となる。
の含有量を前記のように規制した理由を個別に説明す
る。
ーステナイト相の安定度を高めて加工による硬質な加工
誘起マルテンサイトの生成を抑制するものの,固溶硬化
により0.2%耐力の上昇をまねくため,上限を0.04
%以下にする。好ましい範囲は0.005%〜0.030
%である。
るが,軟質さの点からは低い方が好ましく,1.0%以
下とする。好ましい範囲は0.2%〜0.7%である。
よび硬さを低減するものの,5.0%を越えて添加され
てもそれらの効果は大きく上がらないため上限を5.0
%とする。好ましい範囲は0.8%〜4.0%である。
は不可欠な元素であり,0.2%耐力および硬さを十分
に低くするためには多量に含まれるのが好ましく,少な
くとも9.0%を越えて含有される必要がある。上限は
経済性を考慮して15.0%以下とする。好ましい範囲
は10.0%〜14.0%である。
加するのが好ましい。しかし0.2%耐力および硬さの
低減の観点から20.0%以下とする。好ましい範囲は
15.0%〜18.0%である。
であるが,多量に含まれると0.2%耐力を上昇させる
ため,上限を3.0%以下とする。耐食性を向上させる
場合の好ましい範囲は0.2%〜2.5%である。
%耐力および硬さを十分に低くするためには多量に含ま
れるのが好ましい。しかしながら,3.0%以上含有さ
れてもその効果は大きく上がらないため,上限を3.0
%未満とする。好ましい範囲は0.2%〜2.5%であ
る。
ーステナイト相の安定度を高めて加工による硬質な加工
誘起マルテンサイトの生成を抑制するものの,固溶硬化
により0.2%耐力の上昇をまねくため,上限を0.04
%以下にする。好ましい範囲は0.005%〜0.030
%である。
焼鈍,酸洗時の結晶粒の細粒化を図る場合に有効に作用
する。それぞれ0.5%を越えて添加してもその効果は
飽和するので0.5%以下とする。好ましい範囲はT
i,Nbとも0.05%〜0.30%である。
り,熱間割れの防止に有効である。しかし0.03%を
越えて添加するとかえって熱間加工性を劣化させるばか
りか耐粒界腐食性を劣化するため0.03%以下とす
る。好ましい範囲は0.005%〜0.020%である。
明鋼は非常に軟質で加工によっても加工誘起マルテンサ
イトが生成しにくいという性質がある。このオーステナ
イト系ステンレス鋼の冷延焼鈍板をラプチャデイスクに
適用する場合,薄肉溝部の加工をプレス成形で行うか或
いはエッチングによって行うことができるが,この場合
の薄肉溝部の厚さと冷延焼鈍板の0.2%耐力の関係が
ポイントとなる。以下に試験例によって,この点を明ら
かにする。
とBを溶製し,これらの鋼片から熱間圧延により板厚
3.8mmの熱延鋼帯を得た。この熱延鋼帯に1150
℃,均熱1分の熱延板焼鈍・酸洗を施した後,板厚0.
8mmまで冷間圧延し,1050℃,均熱1分の中間焼
鈍・酸洗を施したうえ,板厚0.2mmまで仕上冷間圧
延を施し,1000〜1125℃で均熱1分の焼鈍・酸
洗を施すことにより,結晶粒径を約20〜80μmとし
た。
材から試験片を切出し,引張速度3mm/minで該素
材の引張試験を行ない,0.2%耐力(N/mm2 )を
求めた。またこの素材を直径15mmに打ち抜いて安全
弁用の供試材とした。
をプレスまたはエッチングによって形成した。先ず,鋼
AとBの供試材に対してプレスにより厚み5,10,1
5,20,25,30,35,40および50μmの薄
肉溝部を形成し,それぞれに1000〜1125℃で均
熱1分の焼鈍・酸洗を施した。そのさい,鋼Aの厚み2
0μmの薄肉溝部のものについて,プレス後に950℃
と1150℃に温度を変えて焼鈍し,薄肉溝部近傍の結
晶粒径を素材のそれとは異なる9μmと57μmとし
た。
て,エッチングにより厚み5,10,15,20,2
5,30,35,40および50μmの薄肉溝部を形成
した。エッチングは比重が約1.4の塩化第2鉄溶液を
使用し,薄肉溝部の板厚はエッチング時間により調節し
た。
ャデイスクを,板厚0.25mmのSUS316Lから
なるパイプの一端にパイプ端面が封じられるように溶接
で接続し,該パイプの他端を加圧源に接続してラプチャ
デイスクを破裂させた。ラプチャデイスクが破裂したと
きの圧力を計測し,これを安全弁の「作動圧力」とし
た。これらの測定結果を,素材の0.2%耐力,薄肉溝
部の板厚,結晶粒径等の関係で整理したところ,図3〜
図5を得た。
鈍板の0.2%耐力と作動圧力の関係を,薄肉溝部の各
板厚ごとに示したものである。図中の各記号は,表2に
示した薄肉溝部の板厚を有したものである。なお表2に
は併せて素材の結晶粒径と薄肉溝部近傍の結晶粒径も示
してある。
ずれの薄肉溝部の板厚においても,素材の0.2%耐力
と明瞭な相関を有しており,作動圧力は0.2%耐力が
上昇するにしたがって上昇することがわかる。また,
0.2%耐力が同レベルの場合,薄肉溝部の板厚が大き
くなると作動圧力は大きくなる。この結果から,作動圧
力P(kgf/cm2 )と0.2%耐力σ0.2(N/mm2 )および
薄肉溝部の板厚t(μm)の関係は次式(4) のように表
された。 P=10-4.18・σ0.2 1.6145・t1.212 ・・(4)
Aの20μm薄肉溝部のものをプレス後の焼鈍により薄
肉溝部近傍の結晶粒径を素材のものより小さくしたもの
と,大きくしたものであるが,このように薄肉溝部近傍
の結晶粒径が変化しても作動圧力は大きく変化してはい
ない。したがって,安全弁の作動圧力は素材冷延焼鈍材
の0.2%耐力で評価が可能であることがわかる。
せるには,薄肉溝部の板厚に応じた該作動圧力に対応す
る0.2%耐力の冷延焼鈍材を用いればよいことにな
る。したがって,例えば密閉型電池の最低作動圧力約3
0kgf/cm2以下で,かつ通常の使用条件のもとで
は作動しない上限作動圧力10kgf/cm2以上の範
囲で破断する安全弁の場合には,薄肉溝部の板厚に応じ
て図3の作動圧力10〜30kgf/cm2の範囲の0.
2%耐力を有する素材冷延焼鈍材を用いればよいことに
なる。この関係を図4に示す。
上,30kgf/cm2以下となる薄肉溝部の板厚t
(μm)と0.2%耐力の関係を示したものである。図
中の曲線Yと曲線Xは,前記の(4) 式にそれぞれP=1
0とP=30を代入して得られる曲線であり,具体的的
には, 曲線Y:0.2%耐力(N/mm2)=exp{ln(10/10
-4.18/t1.212)/1.6145} 曲線X:0.2%耐力(N/mm2)=exp{ln(30/10
-4.18/t1.212)/1.6145} で表される。これらの関係から,作動圧力を30kgf
/cm2以下にするためには,図中に示した曲線Xより
下側のt(μm)と0.2%耐力とし,また作動圧力を
10kgf/cm2以下にするためには,図中に示した
曲線Yより上側のt(μm)と0.2%耐力とするこ
と,すなわち,薄肉溝部の板厚t(μm)と0.2%耐
力との関係において, 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/t
1.212)/1.6145} 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/t
1.212)/1.6145} を同時に満足することが必要であることがわかる。
のためのプレス後の焼鈍温度を変えて結晶粒径を変えた
ラプチャデイスクについて,薄肉溝部の板厚tを10μ
mと35μmとしたときの作動圧力の変動を結晶粒径
(D)と薄肉溝部の板厚(t)の比で整理したものであ
る(黒丸印)。なお図中には,鋼Aの結晶粒径40μm
の仕上焼鈍・酸洗素材用いて,薄肉溝部の板厚が10,
15,20,35および50μmとなるようにエッチン
グにより薄肉溝部を形成した場合の作動圧力の変動幅を
併せて示した(白丸印)。
部を形成した後,焼鈍・酸洗したものでは,D/tが小
さくなるにつれて作動圧力のバラツキは小さくなること
がわかる。これは先に述べたように,プレス加工後の焼
鈍,酸洗によりわずかに侵食された結晶粒界が薄肉溝部
先端に位置したとしても,結晶粒径が小さくなる程,亀
裂伝搬が抑制されるためであると考えられる。図5か
ら,作動圧力のバラツキすなわち作動圧力の変動幅を4
kgf/cm2以下となるようにするためには,D/t
を3以下にする必要があることがわかる。
エッチング加工材では,薄肉溝部のプレス加工材に比べ
て作動圧力のバラツキは全体的に小さく,信頼性に優れ
ることがわかる。
テナイト系ステンレス鋼をラプチャデイスクとする安全
弁において,適正な作動圧力を確保するには,個々の成
分元素の限定に加え,薄肉溝部の板厚に応じて素材冷延
焼鈍材の0.2%耐力を基準として設定すればよいこと
が明らかとなり,密閉型電池の安全弁の場合には,薄肉
溝部の板厚t(μm)との関係において, 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/t
1.212)/1.6145} 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/t
1.212)/1.6145} に設定すればよいことになる。
場合には,作動圧力のバラツキを低減するために,薄肉
溝部の板厚(t)と薄肉溝部の結晶粒径(D)との比を D/t≦3 とする必要がある。エッチング加工によって薄肉溝部を
形成する場合には作動圧力のバラツキは小さくなるの
で,薄肉溝部の形成にはエッチング加工が有利であるこ
とも明らかになった。
を具体的に示す。
えることがないようにこの圧力以下で破裂し且つ内圧が
10Kgf/cm2未満では破裂しない密閉型電池の安
全弁を本発明に従うオーステナイト系ステンレス鋼で構
成する例である。
し,熱間圧延により板厚3.8mmの熱延鋼帯を得た。
この熱延鋼帯に1150℃,均熱1分の熱延板焼鈍と酸
洗を施したあと,板厚0.8mmまで冷間圧延し,10
50℃,均熱1分の中間焼鈍・酸洗を施したうえ,さら
に板厚0.2mmまで仕上冷間圧延を施し,1000〜
1150℃で均熱1分の仕上焼鈍・酸洗を施すことによ
り,結晶粒径が約10〜40μmの冷延焼鈍・酸洗材を
得た。
るものであるが,鋼Dは仕上焼鈍温度を1100℃とし
て結晶粒径を40μmとし,鋼Cよりも0.2%耐力を
低下させたものである。また比較鋼MとNはSUS30
4であり,C〜Lと同様に製造した。
採取して引張速度3mm/minで引張試験を行い,該
素材の0.2%耐力を求めた。その値を表3に併記し
た。
を打抜き,これを安全弁用の供試材とした。これら円板
状供試材をプレスによって中央に厚み10〜50μmの
薄肉溝部を形成し,950〜1150℃で焼鈍した。こ
のようにして薄肉溝部を形成したラプチャデイスクを,
板厚0.25mmのSUS316Lからなるパイプに対
し,そのパイプ端面が封じられるように溶接で接続し,
パイプの他端を加圧源に接続してラプチャデイスクを破
裂させた。ラプチャデイスクが破裂したときの圧力を計
測し,これを安全弁の作動圧力とした。その結果を表4
に示した。
供したラプチャデイスクの鋼種,素材の結晶粒径(素材
の冷延焼鈍酸洗材の結晶粒径),薄肉溝部の板厚,薄肉
溝部の結晶粒径の各データと共に示してある。
12の本発明例では,作動圧力は設定値の10〜30k
gf/cm2の範囲に全て収まっている。これらは,い
ずれも本文の式(1) および(2) 式を同時に満足するもの
である。なお,(1) 式と(2)式の0.2%耐力の範囲を表
4中に併記した。
較例では,作動圧力は設定値の10〜30kgf/cm
2の範囲外にある。これらは,いずれも本文の式(1) ま
たは(2) 式を満足していない。したがって,サンプルN
o.16,17および19では,作動圧力が低いため通常
の使用条件でも破壊する可能性が高く,サンプルNo.1
3〜15,18および20〜22の作動圧力は高いので
安全性に劣ることになる。
No.1〜12と,それらのうち薄板溝部の板厚をプレス
加工により変化させてD/tを変えたもの(サンプルN
o.23〜29)について,作動圧力とその変動幅を示し
たものである。
ンプルNo.1〜12では作動圧力の変動幅は1.5〜2.
8kgf/cm2と低いのに対し,D/tが3.0を超え
るサンプルNo.23〜29のものは作動圧力は適正であ
るが,作動圧力の変動幅が4.2〜5.8kgf/cm2
と高く,信頼性に劣ることがわかる。
て,薄肉溝部の板厚が10〜45μmとなるようにエッ
チングにより薄肉溝部を円板中央部に形成した例(サン
プルNo.30〜48)と,鋼MおよびNの冷延焼鈍酸洗
材を用いて,薄肉溝部の板厚が30,40,25μmと
なるようにエッチングにより薄肉溝部を円板中央部に形
成した例(サンプルNo.49〜51)の作動圧力と,そ
の変動幅を示したものである。エッチングは比重が約
1.4の塩化第2鉄溶液を使用し,薄肉溝部の板厚はエ
ッチング時間により調節した。
ルNo.30〜48のものは,作動圧力が10.9〜29.
2kgf/cm2と適正な作動圧力を示すとともに,そ
の作動圧力の変動幅も1.5〜3.6kgf/cm2と小
さいのに対し,比較鋼を用いたものでは作動圧力の変動
幅は小さいものの,作動圧力は高くて安全性に劣ること
がわかる。また,表5のプレス加工による薄肉溝部形成
のものと,表6のエッチング加工による薄肉溝部形成の
ものとを比較すると,後者の方が作動圧力の変動幅は若
干小さくなっている。
作動圧力が得られ且つその作動圧力精度に優れた安全弁
用オーステナイト系ステンレス鋼板およびそれを用いた
安全弁が得られる。
ク(安全弁)の例を示す平面図である。
を薄肉溝部の厚みに応じて示した図である。
0.2%耐力の関係を示す図である。
動圧力の変動に及ぼす関係を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 所定の圧力が付加されたときに破断する
薄肉溝部を有するラプチャデイスクで構成される安全弁
の材料であって,質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下, 残部;Feおよび不可避的に混入する不純物元素,から
なる冷延・焼鈍・酸洗された安全弁用オーステナイト系
ステンレス鋼板。 - 【請求項2】 所定の圧力が付加されたときに破断する
薄肉溝部を有するラプチャデイスクで構成される安全弁
の材料であって,質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下,Ti:0.5%以下およびNb:0.5%以下の1種また
は2種, 残部;Feおよび不可避的に混入する不純物元素,から
なる冷延・焼鈍・酸洗された安全弁用オーステナイト系
ステンレス鋼板。 - 【請求項3】 所定の圧力が付加されたときに破断する
薄肉溝部を有するラプチャデイスクで構成される安全弁
の材料であって,質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下, B:0.03%以下, 残部;Feおよび不可避的に混入する不純物元素, からなる冷延・焼鈍・酸洗された安全弁用オーステナイ
ト系ステンレス鋼板。 - 【請求項4】 所定の圧力が付加されたときに破断する
薄肉溝部を有するラプチャデイスクで構成される安全弁
の材料であって,質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下,Ti:0.5%以下およびNb:0.5%以下の1種また
は2種, B:0.03%以下, 残部;Feおよび不可避的に混入する不純物元素,から
なる冷延・焼鈍・酸洗された安全弁用オーステナイト系
ステンレス鋼板。 - 【請求項5】 前記安全弁は密閉型電池に内装され,そ
のラプチャデイスクの破断する作動圧力は10kgf/cm2
以上30kgf/cm2 以下に設定されたものである請求項1
〜4に記載の安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼
板。 - 【請求項6】 前記安全弁のラプチャデイスクは薄肉溝
部の板厚t(μm)と該鋼板素材の0.2%耐力との間
に,下記(1) および(2) 式の関係,すなわち 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(2) が同時に充足されているものである請求項5に記載の安
全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板。 - 【請求項7】 前記安全弁のラプチャデイスクは薄肉溝
部の板厚t(μm)とこの薄肉溝部の結晶粒径D(μ
m)との間に,下式(3) の関係,すなわち D/t≦3 ・・(3) が充足されているものである請求項5または6に記載の
安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板。 - 【請求項8】 質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下, を 含有し,残部がFeおよび不可避的に混入する不純物
元素からなる冷延焼鈍酸洗されたオーステナイト系ステ
ンレス鋼板を素材とする,板厚t(μm)の薄肉溝部が
形成されたラプチャデイスクで構成され,該素材鋼板の
0.2%耐力(N/mm2)の値と該薄肉溝部の板厚t
(μm)との間で,下式(1) および(2) の関係が成立し
ている密閉型電池の安全弁。 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(2) - 【請求項9】 質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下,Ti:0.5%以下およびNb:0.5%以下の1種また
は2種, を 含有し,残部がFeおよび不可避的に混入する不純物
元素からなる冷延焼鈍酸洗されたオーステナイト系ステ
ンレス鋼板を素材とする,板厚t(μm)の薄肉溝部が
形成されたラプチャデイスクで構成され,該素材鋼板の
0.2%耐力(N/mm2)の値と該薄肉溝部の板厚t
(μm)との間で,下式(1) および(2) の関係が成立し
ている密閉型電池の安全弁。 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(2) - 【請求項10】 質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下, B:0.03%以下, を含有し,残部がFeおよび不可避的に混入する不純物
元素からなる冷延焼鈍酸洗されたオーステナイト系ステ
ンレス鋼板を素材とする,板厚t(μm)の薄肉溝部が
形成されたラプチャデイスクで構成され,該素材鋼板の
0.2%耐力(N/mm2)の値と該薄肉溝部の板厚t
(μm)との間で,下式(1) および(2) の関係が成立し
ている密閉型電池の安全弁。 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(2) - 【請求項11】 質量%で, C:0.04%以下, Si:1.0%以下, Mn:5.0%以下, Ni:9.0%越え15.0%以下, Cr:13.0%以上20.0%以下, Mo:3.0%以下, Cu:3.0%未満, N:0.04%以下,Ti:0.5%以下およびNb:0.5%以下の1種また
は2種, B:0.03%以下, を含有し,残部がFeおよび不可避的に混入する不純物
元素からなる冷延焼鈍酸洗されたオーステナイト系ステ
ンレス鋼板を素材とする,板厚t(μm)の薄肉溝部が
形成されたラプチャデイスクで構成され,該素材鋼板の
0.2%耐力(N/mm2)の値と該薄肉溝部の板厚t
(μm)との間で,下式(1) および(2) の関係が成立し
ている密閉型電池の安全弁。 0.2%耐力(N/mm2)≧exp{ln(10/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(1) 0.2%耐力(N/mm2)≦exp{ln(30/10-4.18/
t1.212)/1.6145}・・(2) - 【請求項12】 板厚t(μm)の薄肉溝部はプレス加
工・焼鈍・酸洗によって形成され,該薄肉溝部の板厚t
(μm)とこの薄肉溝部の結晶粒径D(μm)との間
に, D/t≦3 ・・(3) の関係が成立している請求項8〜11に記載の密閉型電
池の安全弁。 - 【請求項13】 板厚t(μm)の薄肉溝部はエッチン
グにより形成されたものである請求項8〜11に記載の
密閉型電池の安全弁。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33030794A JP3454594B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電池の安全弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33030794A JP3454594B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電池の安全弁 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08158016A JPH08158016A (ja) | 1996-06-18 |
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ID=18231179
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JP33030794A Expired - Fee Related JP3454594B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 安全弁用オーステナイト系ステンレス鋼板およびこれを用いた密閉型電池の安全弁 |
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KR101775545B1 (ko) | 2013-10-08 | 2017-09-06 | 삼성에스디아이 주식회사 | 단락 돌기를 갖는 이차 전지 |
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1994
- 1994-12-07 JP JP33030794A patent/JP3454594B2/ja not_active Expired - Fee Related
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