JP3453762B2 - シーケンサ - Google Patents
シーケンサInfo
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- JP3453762B2 JP3453762B2 JP30081491A JP30081491A JP3453762B2 JP 3453762 B2 JP3453762 B2 JP 3453762B2 JP 30081491 A JP30081491 A JP 30081491A JP 30081491 A JP30081491 A JP 30081491A JP 3453762 B2 JP3453762 B2 JP 3453762B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば集積化されたマ
イクロコンピュータ等に適用して好適なシーケンサに関
する。 【0002】従来、ジョンソンカウンタと称されるカウ
ンタが提案されている。 【0003】このジョンソンカウンタは周知のように、
複数の例えばラッチ回路のごときラッチ回路の最終段の
出力を初段のラッチ回路に入力するようにしたリングカ
ウンタで、シフトパルスによって幾つかの状態の間をサ
イクリックに循環するカウンタである。 【0004】このジョンソンカウンタは、バイナリカウ
ンタをベースとしてシーケンサを構成した場合と比較し
て、スタティックハザード対策の回路がいらないこと
や、2ビットのデコードだけで全てのタイミングが作れ
ること等からシーケンサに多く用いられている。 【0005】図4にこのジョンソンカウンタをベースと
したシーケンサを示し、このシーケンサは集積化された
マイクロコンピュータ等の内部のものとする。 【0006】即ち、この図4において、1は外部回路よ
りの制御信号C2が供給される入力端で、この入力端子
1がインバータ2を介してアンド回路8の一方の入力端
子に接続される。 【0007】3は外部回路よりの制御信号C1が供給さ
れる入力端子で、この入力端子3がオア回路5の一方の
入力端子に接続される。 【0008】4はシフトパルスとしてのクロック信号が
供給される入力端子で、この入力端子4が各ラッチ回路
7、10及び11の各クロック入力端子CKに夫々接続
される。 【0009】6はアンド回路で、このアンド回路6の一
方の入力端子にFMD(FullMatrix Def
inition)による帰還回路12の出力端子が接続
され、このアンド回路6の他方の入力端子に上述のオア
回路5の出力端子が接続され、このアンド回路6の出力
端子がラッチ回路7のデータ入力端子D1に接続されて
いる。 【0010】このラッチ回路7の出力端子Q1がオア回
路5の他方の入力端子に接続され、このラッチ回路7の
出力端子Q1が帰還回路12の入力端に接続され、この
ラッチ回路7の出力端子Q1がオア回路9の一方の入力
端子に接続される。 【0011】またこのオア回路9の他方の入力端子には
アンド回路8の出力端子が接続され、このオア回路9の
出力端子がラッチ回路10のデータ入力端子D2に接続
されている。 【0012】このラッチ回路10の出力端子Q2がラッ
チ回路11のデータ入力端子D3に接続されると共に、
アンド回路8の他方の入力端子に接続されている。 【0013】また、このラッチ回路10の反転出力端子
Q2”が帰還回路12の入力端に接続されている。 【0014】ラッチ回路11の反転出力端子Q3”が帰
還回路12の入力端に接続されている。 【0015】この帰還回路12は、ラッチ回路7の出力
端子Q1、ラッチ回路10の反転出力端子Q2”及びラ
ッチ回路11の反転出力端子Q3”よりの信号の状態に
よってハイレベル“1”となる帰還信号を得、この帰還
信号をアンド回路6に供給する。 【0016】この帰還信号がハイレベル“1”となる場
合は、例えば、ラッチ回路7及び10よりの信号が夫々
ハイレベル“1”及びローレベル“0”となったとき、
ラッチ回路7及び11よりの信号が夫々ハイレベル
“1”及びローレベル“0”となったとき、並びにラッ
チ回路10及び11よりの信号が両方とも夫々ローレベ
ル“0”となったときである。 【0017】次に、このシーケンサの動作を図5の状態
遷移図を参照して説明する。 【0018】この図5に示すように、図4に示したシー
ケンサは、ラッチ回路11の出力端子Q3よりの出力信
号が“1”のとき(Q3=“0”)に制御信号C1でラ
ッチ回路7のQ1出力が“0“→”1“に遷移するのを
コントロールするいわゆるワンストップ、ラッチ回路7
の出力端子Q1よりの出力信号が“0”のときに制御信
号C2でラッチ回路10のQ2出力が“1“→”0“に
遷移するのをコントロールするいわゆるゼロストップを
かけ、各ラッチ回路7,10,11の出力端子Q1、Q
2、Q3より出力を得るようにしたシーケンサである。 【0019】このシーケンサは、電源投入後やリセット
後の初期状態においては、各ラッチ回路7、10、11
が不確定となった状態からスタートし、状態の遷移はス
トップ条件100a及び150aのかかっているステー
ト100及び150以外のステート、即ち、ステート1
10、130、140、160を進み、最終的にはステ
ート100またはステート150に移行し、このステー
ト100またはステート150でおちつく。 【0020】既に説明したように、図4における帰還回
路12は、ステート120及びステート170、即ち、
いわゆるブービー(使用しない状態)に遷移しないよう
にするためのいわゆるトラップ回路である。 【0021】このため、ステート100のスタート、即
ち、(0、0、0)のスタートのシーケンサでは、電源
投入後のラッチ回路7、10、11の状態をプリセット
/クリア機能を用いて(0、0、0)に初期設定する
か、リセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する等
を行うようにしている。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のシーケンサにおいては、電源投入後のラッチ回路の状
態をプリセット/クリア機能を用いて初期設定するか、
またはリセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する
等を行わないと、電源投入後の一回目のサイクルでは正
常に動作しないといった不都合があった。 【0023】また、電源投入後の1回目のサイクルで正
常に動作させるためには、電源投入後のラッチ回路の状
態をプリセット/クリア機能を用いて初期設定したり、
またはリセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する
等を行ったりしなければならなく、回路規模を大にする
といった不都合があった。 【0024】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、ラッチ回路の段数が増加しても簡単な回路構成とで
き、且つ、回路動作に高い信頼性を持たせることのでき
るシーケンサを提案しようとするものである。 【0025】 【課題を解決するための手段】本発明シーケンサは例え
ば図1〜図3に示す如く、従属接続された少なくとも初
段、次段及び最終段を有する複数のラッチ回路7、1
0、11の最終段の出力を初段のラッチ回路7に帰還さ
せるようにすると共に、初段のラッチ回路7への入力信
号が“1”の状態のとき、第1の制御信号C1で初段の
ラッチ回路7の出力信号が“0”の状態から“1”の状
態へ遷移するのを制御し、次段のラッチ回路10への入
力信号が“0”の状態のとき、第2の制御信号C2で次
段のラッチ回路10の出力信号が“1”の状態から
“0”の状態へ遷移するのを制御し、複数のラッチ回路
7,10,11から出力信号を得ることにより、状態の
移動をさせるようにしたシーケンサにおいて、第1及び
第2の制御信号C1、C2をリセット信号resetと
組み合わせてラッチ回路7,10,11の遷移を制御
し、ラッチ回路7,10,11の状態を所定の状態に初
期化するようにしたものである。 【0026】 【作用】上述せる本発明によれば、制御信号C2及びリ
セット信号resetを論理的に組み合せ、制御信号C
2及びリセット信号resetに基いて複数のラッチ回
路7、10、11の状態を所定の状態に初期化するよう
にしたので、ラッチ回路の段数が増加しても簡単な回路
構成とでき、且つ、回路動作に高い信頼性を持たせるこ
とができる。 【0027】 【実施例】以下に、図1を参照して本発明シーケンサの
一実施例について詳細に説明する。 【0028】この図1において、図4と対応する部分に
は同一符号を付してその詳細説明を省略する。 【0029】さて、本例においては、例えば集積化され
たマイクロコンピュータ内のシーケンサを前提とし、電
源の投入後、またはリセット後には、必ず例えば各ラッ
チ回路7、10、11の各出力端子Q1、Q2、Q3の
出力が(0、0、0)に初期化されるようにする。 【0030】即ち、この図1においては、図4において
使用していたインバータ2をノア回路14にする。 【0031】そしてこのノア回路14の一方に入力端子
にチップ内リセット信号の供給される入力端子を接続
し、制御信号C2の供給される入力端子1をこのノア回
路14の他方の入力端子に接続する。 【0032】図2にリセット信号Reset及びチップ
内リセット信号resetを示す。 【0033】このリセット信号Resetは外部よりの
信号(パワーオンリセット)で、チップ内リセット信号
は例えば集積化されたマイクロコンピュータ内部のre
set信号である。 【0034】この図2に示すように、外部リセット信号
Reset(アクティブ“0”)が解除され、チップ内
部のリセット信号reset(アクティブ“1”)が解
除されるまでの間、リセット信号resetはハイレベ
ル“1”を保っている。 【0035】従って、ラッチ回路10のストップコンデ
ィションは解除された状態となる。ここで、ラッチ回路
10のストップコンディションが解除された状態とは、
reset=“1”となることで図5においてC2=
“1”のコンディションが満たされ、図5の状態遷移図
で(Q1、Q2、Q3)=(0,1,1)→(0,0,
1)の遷移が起きることをいう。 【0036】即ち、電源投入後のラッチ回路7,10,
11がどのような状態であっても、内部リセットが解除
されるまでの間、ラッチ回路7のワンストップは閉じた
状態、ラッチ回路10のゼロストップは解除された状態
にあるので、リセット解除後は必ず(0,0,0)のス
テートにおちつくことになる。ここで、ラッチ回路7の
ワンストップが閉じた状態とは、図5においてC1=
“0”の状態(ここでリセット期間中、C1=“0”と
仮定する)であるため(Q1、Q2、Q3)=(0,
0,0)→(1,0,0)の遷移が起きないことをい
う。 【0037】図3に本例シーケンサを4ビットのジョン
ソンカウンタをベースとした場合の状態遷移図を示す。 【0038】この図3の状態遷移を行うシーケンサは、
図1において示したシーケンサにラッチ回路を1つ追加
し、4ビットとしたものである。 【0039】即ち、初段のラッチ回路(図示を省略す
る)に制御信号C1が“0”のときにワンストップ、2
段目のラッチ回路(図示を省略する)に制御信号C3が
“0”のときにゼロストップ、最終段のラッチ回路(図
示を省略する)に制御信号C2が“0”のときにワンス
トップをかけたシーケンサである。 【0040】この図3においては、初期設定を(0、
0、0、0)としたシーケンサで、このようにするに
は、内部リセット解除までの間、初段のラッチ回路のワ
ンストップをオンにし、最終段のラッチ回路のワンスト
ップをオフにし、2段目のラッチ回路のゼロストップを
オフにすれば良い。 【0041】即ち、初段のラッチ回路には制御信号C1
をそのまま入力するようにし、2段目のラッチ回路のゼ
ロストップとしては制御信号C3及び内部リセット信号
resetのノア出力を供給するようにし、最終段のラ
ッチ回路には制御信号C2及び内部リセット信号res
etのオア出力を供給すれば良い。 【0042】このようにすれば、図3に示すように、こ
のシーケンサは電源投入後やリセット後の初期状態にお
いては、各ラッチ回路が不確定となった状態からスター
トし、状態の遷移はストップ条件200aのかかってい
るステート200以外のステート、即ち、ステート21
0、220、240、250、260、270及び29
0を進み、最終的にはステート200に移行し、このス
テート200でおちつく。 【0043】このように、本例においては、簡単な回路
構成を以てラッチ回路にプリセット/クリアをかけるこ
となく、シーケンサを任意の状態に初期設定できる。 【0044】この方法は、特にジョンソンカウンタのラ
ッチ回路の数が5(ビット)、6(ビット)と大きくな
った場合に特に有効である。 【0045】全ラッチ回路に対してプリセット/クリア
をかけるよりは、限られた数のストップモーションのコ
ントロール信号を内部リセット信号で制御するほうがは
るかに簡単である。 【0046】また設計した回路の信頼性の点において
も、ラッチ回路に或値をプリセット/クリアをかけるよ
りは、ストップモーションのゲート信号の開閉を制御し
て任意の状態に初期化する方がより信頼性の高い設計方
法といえる。 【0047】尚、本例においては簡単な例としてストッ
プモーションのコントロール信号とチップ内リセット信
号resetのオアまたはノアをとったものを示した
が、コントロール信号及びチップ内リセット信号res
etの組合せであればこれに限らない。 【0048】尚、本発明は上述の実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
取り得ることは勿論である。 【0049】 【発明の効果】上述せる本発明によれば、制御信号及び
リセット信号を論理的に組み合せ、制御信号及びリセッ
ト信号に基いて複数のラッチ回路の状態を所定の状態に
初期化するようにしたので、ラッチ回路の段数が増加し
ても簡単な回路構成とでき、且つ、回路動作に高い信頼
性を持たせることができる利益がある。
イクロコンピュータ等に適用して好適なシーケンサに関
する。 【0002】従来、ジョンソンカウンタと称されるカウ
ンタが提案されている。 【0003】このジョンソンカウンタは周知のように、
複数の例えばラッチ回路のごときラッチ回路の最終段の
出力を初段のラッチ回路に入力するようにしたリングカ
ウンタで、シフトパルスによって幾つかの状態の間をサ
イクリックに循環するカウンタである。 【0004】このジョンソンカウンタは、バイナリカウ
ンタをベースとしてシーケンサを構成した場合と比較し
て、スタティックハザード対策の回路がいらないこと
や、2ビットのデコードだけで全てのタイミングが作れ
ること等からシーケンサに多く用いられている。 【0005】図4にこのジョンソンカウンタをベースと
したシーケンサを示し、このシーケンサは集積化された
マイクロコンピュータ等の内部のものとする。 【0006】即ち、この図4において、1は外部回路よ
りの制御信号C2が供給される入力端で、この入力端子
1がインバータ2を介してアンド回路8の一方の入力端
子に接続される。 【0007】3は外部回路よりの制御信号C1が供給さ
れる入力端子で、この入力端子3がオア回路5の一方の
入力端子に接続される。 【0008】4はシフトパルスとしてのクロック信号が
供給される入力端子で、この入力端子4が各ラッチ回路
7、10及び11の各クロック入力端子CKに夫々接続
される。 【0009】6はアンド回路で、このアンド回路6の一
方の入力端子にFMD(FullMatrix Def
inition)による帰還回路12の出力端子が接続
され、このアンド回路6の他方の入力端子に上述のオア
回路5の出力端子が接続され、このアンド回路6の出力
端子がラッチ回路7のデータ入力端子D1に接続されて
いる。 【0010】このラッチ回路7の出力端子Q1がオア回
路5の他方の入力端子に接続され、このラッチ回路7の
出力端子Q1が帰還回路12の入力端に接続され、この
ラッチ回路7の出力端子Q1がオア回路9の一方の入力
端子に接続される。 【0011】またこのオア回路9の他方の入力端子には
アンド回路8の出力端子が接続され、このオア回路9の
出力端子がラッチ回路10のデータ入力端子D2に接続
されている。 【0012】このラッチ回路10の出力端子Q2がラッ
チ回路11のデータ入力端子D3に接続されると共に、
アンド回路8の他方の入力端子に接続されている。 【0013】また、このラッチ回路10の反転出力端子
Q2”が帰還回路12の入力端に接続されている。 【0014】ラッチ回路11の反転出力端子Q3”が帰
還回路12の入力端に接続されている。 【0015】この帰還回路12は、ラッチ回路7の出力
端子Q1、ラッチ回路10の反転出力端子Q2”及びラ
ッチ回路11の反転出力端子Q3”よりの信号の状態に
よってハイレベル“1”となる帰還信号を得、この帰還
信号をアンド回路6に供給する。 【0016】この帰還信号がハイレベル“1”となる場
合は、例えば、ラッチ回路7及び10よりの信号が夫々
ハイレベル“1”及びローレベル“0”となったとき、
ラッチ回路7及び11よりの信号が夫々ハイレベル
“1”及びローレベル“0”となったとき、並びにラッ
チ回路10及び11よりの信号が両方とも夫々ローレベ
ル“0”となったときである。 【0017】次に、このシーケンサの動作を図5の状態
遷移図を参照して説明する。 【0018】この図5に示すように、図4に示したシー
ケンサは、ラッチ回路11の出力端子Q3よりの出力信
号が“1”のとき(Q3=“0”)に制御信号C1でラ
ッチ回路7のQ1出力が“0“→”1“に遷移するのを
コントロールするいわゆるワンストップ、ラッチ回路7
の出力端子Q1よりの出力信号が“0”のときに制御信
号C2でラッチ回路10のQ2出力が“1“→”0“に
遷移するのをコントロールするいわゆるゼロストップを
かけ、各ラッチ回路7,10,11の出力端子Q1、Q
2、Q3より出力を得るようにしたシーケンサである。 【0019】このシーケンサは、電源投入後やリセット
後の初期状態においては、各ラッチ回路7、10、11
が不確定となった状態からスタートし、状態の遷移はス
トップ条件100a及び150aのかかっているステー
ト100及び150以外のステート、即ち、ステート1
10、130、140、160を進み、最終的にはステ
ート100またはステート150に移行し、このステー
ト100またはステート150でおちつく。 【0020】既に説明したように、図4における帰還回
路12は、ステート120及びステート170、即ち、
いわゆるブービー(使用しない状態)に遷移しないよう
にするためのいわゆるトラップ回路である。 【0021】このため、ステート100のスタート、即
ち、(0、0、0)のスタートのシーケンサでは、電源
投入後のラッチ回路7、10、11の状態をプリセット
/クリア機能を用いて(0、0、0)に初期設定する
か、リセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する等
を行うようにしている。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のシーケンサにおいては、電源投入後のラッチ回路の状
態をプリセット/クリア機能を用いて初期設定するか、
またはリセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する
等を行わないと、電源投入後の一回目のサイクルでは正
常に動作しないといった不都合があった。 【0023】また、電源投入後の1回目のサイクルで正
常に動作させるためには、電源投入後のラッチ回路の状
態をプリセット/クリア機能を用いて初期設定したり、
またはリセットの後に数回のダミーサイクルを挿入する
等を行ったりしなければならなく、回路規模を大にする
といった不都合があった。 【0024】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、ラッチ回路の段数が増加しても簡単な回路構成とで
き、且つ、回路動作に高い信頼性を持たせることのでき
るシーケンサを提案しようとするものである。 【0025】 【課題を解決するための手段】本発明シーケンサは例え
ば図1〜図3に示す如く、従属接続された少なくとも初
段、次段及び最終段を有する複数のラッチ回路7、1
0、11の最終段の出力を初段のラッチ回路7に帰還さ
せるようにすると共に、初段のラッチ回路7への入力信
号が“1”の状態のとき、第1の制御信号C1で初段の
ラッチ回路7の出力信号が“0”の状態から“1”の状
態へ遷移するのを制御し、次段のラッチ回路10への入
力信号が“0”の状態のとき、第2の制御信号C2で次
段のラッチ回路10の出力信号が“1”の状態から
“0”の状態へ遷移するのを制御し、複数のラッチ回路
7,10,11から出力信号を得ることにより、状態の
移動をさせるようにしたシーケンサにおいて、第1及び
第2の制御信号C1、C2をリセット信号resetと
組み合わせてラッチ回路7,10,11の遷移を制御
し、ラッチ回路7,10,11の状態を所定の状態に初
期化するようにしたものである。 【0026】 【作用】上述せる本発明によれば、制御信号C2及びリ
セット信号resetを論理的に組み合せ、制御信号C
2及びリセット信号resetに基いて複数のラッチ回
路7、10、11の状態を所定の状態に初期化するよう
にしたので、ラッチ回路の段数が増加しても簡単な回路
構成とでき、且つ、回路動作に高い信頼性を持たせるこ
とができる。 【0027】 【実施例】以下に、図1を参照して本発明シーケンサの
一実施例について詳細に説明する。 【0028】この図1において、図4と対応する部分に
は同一符号を付してその詳細説明を省略する。 【0029】さて、本例においては、例えば集積化され
たマイクロコンピュータ内のシーケンサを前提とし、電
源の投入後、またはリセット後には、必ず例えば各ラッ
チ回路7、10、11の各出力端子Q1、Q2、Q3の
出力が(0、0、0)に初期化されるようにする。 【0030】即ち、この図1においては、図4において
使用していたインバータ2をノア回路14にする。 【0031】そしてこのノア回路14の一方に入力端子
にチップ内リセット信号の供給される入力端子を接続
し、制御信号C2の供給される入力端子1をこのノア回
路14の他方の入力端子に接続する。 【0032】図2にリセット信号Reset及びチップ
内リセット信号resetを示す。 【0033】このリセット信号Resetは外部よりの
信号(パワーオンリセット)で、チップ内リセット信号
は例えば集積化されたマイクロコンピュータ内部のre
set信号である。 【0034】この図2に示すように、外部リセット信号
Reset(アクティブ“0”)が解除され、チップ内
部のリセット信号reset(アクティブ“1”)が解
除されるまでの間、リセット信号resetはハイレベ
ル“1”を保っている。 【0035】従って、ラッチ回路10のストップコンデ
ィションは解除された状態となる。ここで、ラッチ回路
10のストップコンディションが解除された状態とは、
reset=“1”となることで図5においてC2=
“1”のコンディションが満たされ、図5の状態遷移図
で(Q1、Q2、Q3)=(0,1,1)→(0,0,
1)の遷移が起きることをいう。 【0036】即ち、電源投入後のラッチ回路7,10,
11がどのような状態であっても、内部リセットが解除
されるまでの間、ラッチ回路7のワンストップは閉じた
状態、ラッチ回路10のゼロストップは解除された状態
にあるので、リセット解除後は必ず(0,0,0)のス
テートにおちつくことになる。ここで、ラッチ回路7の
ワンストップが閉じた状態とは、図5においてC1=
“0”の状態(ここでリセット期間中、C1=“0”と
仮定する)であるため(Q1、Q2、Q3)=(0,
0,0)→(1,0,0)の遷移が起きないことをい
う。 【0037】図3に本例シーケンサを4ビットのジョン
ソンカウンタをベースとした場合の状態遷移図を示す。 【0038】この図3の状態遷移を行うシーケンサは、
図1において示したシーケンサにラッチ回路を1つ追加
し、4ビットとしたものである。 【0039】即ち、初段のラッチ回路(図示を省略す
る)に制御信号C1が“0”のときにワンストップ、2
段目のラッチ回路(図示を省略する)に制御信号C3が
“0”のときにゼロストップ、最終段のラッチ回路(図
示を省略する)に制御信号C2が“0”のときにワンス
トップをかけたシーケンサである。 【0040】この図3においては、初期設定を(0、
0、0、0)としたシーケンサで、このようにするに
は、内部リセット解除までの間、初段のラッチ回路のワ
ンストップをオンにし、最終段のラッチ回路のワンスト
ップをオフにし、2段目のラッチ回路のゼロストップを
オフにすれば良い。 【0041】即ち、初段のラッチ回路には制御信号C1
をそのまま入力するようにし、2段目のラッチ回路のゼ
ロストップとしては制御信号C3及び内部リセット信号
resetのノア出力を供給するようにし、最終段のラ
ッチ回路には制御信号C2及び内部リセット信号res
etのオア出力を供給すれば良い。 【0042】このようにすれば、図3に示すように、こ
のシーケンサは電源投入後やリセット後の初期状態にお
いては、各ラッチ回路が不確定となった状態からスター
トし、状態の遷移はストップ条件200aのかかってい
るステート200以外のステート、即ち、ステート21
0、220、240、250、260、270及び29
0を進み、最終的にはステート200に移行し、このス
テート200でおちつく。 【0043】このように、本例においては、簡単な回路
構成を以てラッチ回路にプリセット/クリアをかけるこ
となく、シーケンサを任意の状態に初期設定できる。 【0044】この方法は、特にジョンソンカウンタのラ
ッチ回路の数が5(ビット)、6(ビット)と大きくな
った場合に特に有効である。 【0045】全ラッチ回路に対してプリセット/クリア
をかけるよりは、限られた数のストップモーションのコ
ントロール信号を内部リセット信号で制御するほうがは
るかに簡単である。 【0046】また設計した回路の信頼性の点において
も、ラッチ回路に或値をプリセット/クリアをかけるよ
りは、ストップモーションのゲート信号の開閉を制御し
て任意の状態に初期化する方がより信頼性の高い設計方
法といえる。 【0047】尚、本例においては簡単な例としてストッ
プモーションのコントロール信号とチップ内リセット信
号resetのオアまたはノアをとったものを示した
が、コントロール信号及びチップ内リセット信号res
etの組合せであればこれに限らない。 【0048】尚、本発明は上述の実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
取り得ることは勿論である。 【0049】 【発明の効果】上述せる本発明によれば、制御信号及び
リセット信号を論理的に組み合せ、制御信号及びリセッ
ト信号に基いて複数のラッチ回路の状態を所定の状態に
初期化するようにしたので、ラッチ回路の段数が増加し
ても簡単な回路構成とでき、且つ、回路動作に高い信頼
性を持たせることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シーケンサの一実施例を示す構成図であ
る。 【図2】本発明シーケンサの一実施例の説明に供する説
明図である。 【図3】本発明シーケンサの他の例を示す状態遷移図で
ある。 【図4】従来のシーケンサの例を示す構成図である。 【図5】従来のシーケンサの例の説明に供する状態遷移
図である 【符号の説明】 7、10、11 ラッチ回路
る。 【図2】本発明シーケンサの一実施例の説明に供する説
明図である。 【図3】本発明シーケンサの他の例を示す状態遷移図で
ある。 【図4】従来のシーケンサの例を示す構成図である。 【図5】従来のシーケンサの例の説明に供する状態遷移
図である 【符号の説明】 7、10、11 ラッチ回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 従属接続された少なくとも初段、次段及
び最終段を有する複数のラッチ回路の最終段の出力を初
段のラッチ回路に帰還させるようにすると共に、初段の
ラッチ回路への入力信号が“1”の状態のとき、第1の
制御信号で初段のラッチ回路の出力信号が“0”の状態
から“1”の状態へ遷移するのを制御し、次段のラッチ
回路への入力信号が“0”の状態のとき、第2の制御信
号で次段のラッチ回路の出力信号が“1”の状態から
“0”の状態へ遷移するのを制御し、上記複数のラッチ
回路から出力信号を得ることにより、状態の移動をさせ
るようにしたシーケンサにおいて、上記第1及び第2の制御信号をリセット信号と組み合わ
せて上記ラッチ回路の遷移を制御し、上記ラッチ回路の
状態を所定の状態に初期化するようにした ことを特徴と
するシーケンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30081491A JP3453762B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | シーケンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30081491A JP3453762B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | シーケンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05136665A JPH05136665A (ja) | 1993-06-01 |
JP3453762B2 true JP3453762B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=17889428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30081491A Expired - Fee Related JP3453762B2 (ja) | 1991-11-15 | 1991-11-15 | シーケンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3453762B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-15 JP JP30081491A patent/JP3453762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05136665A (ja) | 1993-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |