JP3453716B2 - 印刷用塗被紙の製造方法 - Google Patents

印刷用塗被紙の製造方法

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JP3453716B2
JP3453716B2 JP06144195A JP6144195A JP3453716B2 JP 3453716 B2 JP3453716 B2 JP 3453716B2 JP 06144195 A JP06144195 A JP 06144195A JP 6144195 A JP6144195 A JP 6144195A JP 3453716 B2 JP3453716 B2 JP 3453716B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ブレードコーターにお
けるスクラッチ及びストリーク等の塗布欠陥を発生させ
る事なく、安定した高速塗布が可能となる塗被紙の製造
方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】連続するウェブに塗布を行う塗布装置に
は、様々な形式のものが存在し、代表的な塗布装置とし
て、カーテンコーター、ダイコーター、リップコータ
ー、ゲートロールコーター、エアーナイフコーター、ロ
ッドコーター、ブレードコーター等があげられる。中で
もブレードコーターは高速塗布性に優れ、高い生産性が
重視される分野で広く使用されている。 【0003】ブレードコーターは、バッキングロール上
を連続的に走行するウェブにファウンテンノズルより吹
きだした塗布液が塗布され、塗布された塗布液をブレー
ドの押し圧にて所要の塗布量に調整し塗布を行う装置で
あり、生産性を重視する比較的高速領域での使用が多
く、ライン速度は1000m/min以上で操業されて
おり、最近では1500m/min以上で操業されてい
るところもある。 【0004】前記ブレードコーターは高速領域での使用
が多いため様々な塗布上のトラブルを発生することがあ
るが、安定した塗布を阻害する代表的なものにスクラッ
チ及びストリークと呼ばれる塗布上の欠陥がある。スク
ラッチとは、塗布面に発生する幅がおよそ2mm以下の
細い糸状のくぼみであり塗布面の流れ方向に数mから数
十mに渡って発生する。ストリークはスクラッチと比較
して若干幅の太い糸状のくぼみであり、2mmから5m
m程度の幅がある。ストリーク及びスクラッチが発生し
たいずれの塗布面も局部的に抉られているため、場合に
よってはウェブが割れ、紙切れの原因になることがあ
る。また印刷後の面質においても塗布時に生じたくぼみ
が残存し印刷欠陥となることがある。 【0005】前述のストリーク及びスクラッチの発生原
因としては、ソフト的な原因とハード的な原因とに分離
される。ソフト的な原因としては基紙の表面形状、サイ
ズ性及び塗布液の濃度、粘度、保水性の影響が考えら
れ、ハード的な原因としては、系外から混入した異物及
び調液時の分散不良による粗大未分散顔料粒子及びその
他凝集物がブレード先端とウエブの間に引っ掛かり塗布
面に引っかき筋状の塗布欠陥を生じる事が挙げられる。 【0006】したがってストリーク及びスクラッチの除
去はブレードコーターにおいて必要不可欠であり、ソフ
ト的な改良では、表面形状の粗い基紙およびサイズ度の
高い基紙の使用や塗布液の濃度、粘度の低下及び保水性
の向上の対策をとることが、一般的である。 【0007】ハード的な対策としては系外から混入した
異物及び調液時の分散不良による粗大未分散顔料粒子を
2重、3重のスクリーンを設置し除去する方法がある
が、スクリーンで除去出来なかった微粒の異物及び凝集
物は、ブレードとウエブの間に引っかかりストリーク及
びスクラッチとなるため、ブレードの当たり角度及びブ
レードの押し圧を変更してストリークの除去を実施して
いる。 【0008】以上の様な一般的な方法で従来はストリー
ク及びスクラッチを除去していたが、最近では、ドクタ
ーブレードの耐磨耗性の向上及びラインの増速を目的に
ドクターブレードベベル面にセラミック材質、金属酸化
物、金属炭化物等を被覆したブレードを使用し塗布を実
施した印刷用塗被紙の製造が増加してるが、従来のスチ
ールブレードに比較して、作製過程における精度及び材
質によってドクターブレードのベベル表面の粗さにバラ
ツキがあり、ストリーク及びスクラッチ等の塗布欠陥が
発生し安定した操業の阻害要因となっている。 【0009】またブレード直下の塗布液に掛かる剪断速
度が106sec-1以上の領域では、塗布液の塗展べ性
の低下が顕著であり、ブレード、ウエブにとっても非常
に過酷な条件であり、微妙な設定不良によって塗布欠陥
を生じることになり、ストリーク及びスクラッチが発生
した場合に前述の一般的な手段では回避出来ない場合が
あり、一時しのぎの対策で液濃度の希釈を実施している
があまり液濃度を低く設定すると目標の塗布量及び品質
が得られない事が有るため好ましくない。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブレード直
下の塗布液に掛かる剪断速度が106sec-1以上の領
域の連続塗布で、耐久性が良好なセラミック及び金属酸
化物、金属炭化物材質をブレードの先端に被覆したベベ
ルブレード及びベントブレードのいずれのブレードを用
いた塗布においても、ストリーク及びスクラッチ等の塗
布欠陥を発生させること無く、安定した塗布が可能とな
る塗布方法を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するために鋭意検討を行った結果、本発明に至っ
た。ファウンテンノズルより吹き出した塗布液が走行す
るウェブ上に塗布された後、バッキングロール上におい
てブレードの押し圧の調整により塗布量を計量するブレ
ードコーターにおいて、ライン速度が1000m/mi
n以上で塗布量12g/m2の高速塗布時、ドクターブ
レード先端直下で塗布液に掛かる剪断速度は106se
-1以上の領域に達しており、塗布後の塗展べ性が低下
し、レオロジー的ストリークが発生しやすい。そこで本
発明はウェブと接触するドクターブレードのベベル表面
の表面粗さ(中心線平均粗さ)がRa=0.2μm以下
であることを特徴とするセラミック材料、金属酸化物ま
たは金属炭化物を被覆したドクターブレードによって塗
布しストリーク及びスクラッチの発生を抑制した印刷用
塗被紙の製造方法である。 【0012】本発明でいうドクターブレードとは図1に
示され、ランド1、ベベル表面2、ベベル角度θ、被覆
材A、母材Bに分けられ母材は冷圧延された強靱な鋼片
より製造され少なくとも25〜45ロックウエルCの硬
度を有するものであり、厚みtは0.3mm〜0.7m
mの範囲のものが一般的である。 【0013】塗布液と直接作用するベベル面の被覆材に
は硬いクロムメッキまたはその他メッキを使用しても良
く、サーメット、例えばアルミナのごとき金属酸化物ま
たは金属炭化物をプラズマ溶射を行うことによって得て
も良い。被覆材の厚みrは0.05mmから0.40m
mが好ましく、高速塗布においては被覆材の厚みを厚く
施したドクターブレードの方が延命効果がある。 【0014】最近では印刷用塗被紙の品質向上の為、微
粒の顔料及びラテックスを塗布液として用いる場合が多
くその平均粒子径は0.5μm以下と非常に細かいもの
である。しかし、高速塗布のブレード直下条件からする
と、ブレードの表面の凹凸に顔料・ラテックス粒子及び
それらの2次凝集物が捕捉されストリーク及びスクラッ
チの原因となることがある為、ブレードベベル表面は出
来るだけ平坦な構造が良く、好ましくは顔料・ラテック
ス粒子及びそれらの2次凝集物の大きさから考えて0.
2μm以下が良い。より好ましくは、0.15μm以下
が良い。 【0015】 【作用】本発明は、ブレードコーターにおいて、ドクタ
ーブレードのベベル表面の粗さをRa=0.2μm以下
のブレードを使用し、ストリーク及びスクラッチの発生
を抑制し、良好な塗布面及び操業性が可能となる。 【0016】 【実施例】本発明の塗布装置及び塗布方法について、実
施例を上げながら説明を行う。なお実施例中の部数は全
て重量部を示し、特にことわりのない限り濃度は固形分
の濃度の重量% 塗布量は乾燥後の塗布量を示す。また
本発明はこれにより限定されるものではない。 【0017】実施例1 ブレード塗布装置を用いて、下記配合の塗布液を目あき
が200メッシュのオープンフィルターを通過させた
後、給液量が塗布巾1mあたり200l/minでファ
ウンテンノズルに供給し、 坪量60g/m2の上質紙に
絶乾塗布量13g/m2となるように、 固形分濃度が6
1%の塗布液を塗布速度1200m/minで塗布を行
った。ブレードは図1に示す様にスチールの先端にセラ
ミックを被覆したブレードを使用し、ベベル面の表面粗
さはRa=0.15μmのものを使用した。 【0018】 <塗布液の組成> ・市販重質炭酸カルシウム(ECCジャパン カービタル90) 20部 ・市販1級カオリン(菱三商事(株) ウルトラホワイト90) 40部 ・市販2級カオリン(白石カルシウム(株) カオブライト) 40部 ・市販ポリアクリル酸系分散剤(東亜合成化学(株) アロンT40) 0.2部 ・市販燐酸エステル化澱粉(日本食品化工 MS#4600) 3部 ・市販スチレン・ブタジエン・ラテックス(日本合成ゴム(株) T2028H ) 13部 ・水酸化ナトリウム 0.1部 以下の実施例、比較例において特に断らない限り、塗布
液は上記配合の塗布液を用いた。 【0019】<ストリーク及びスクラッチの発生本数の
測定>ストリーク及びスクラッチの発生本数の測定は、
コーター部で塗布液をブレードにて掻き落とした直後の
塗布面質を観察し、巾1mあたりの1分間のストリーク
及びスクラッチの合計の発生本数を数え、同様の操作を
3回行った平均値をストリーク及びスクラッチの発生本
数とした。 【0021】実施例2 ブレード表面粗さ0.2μmのセラミックブレード使用
し塗布を実施した以外はすべて実施例1と同様の条件で
塗布を実施した。 【0022】実施例3 塗布速度を1500m/minで塗布を実施した以外は
すべて実施例1と同様の条件で塗布を実施した。 【0023】比較例1 ブレード表面粗さ0.3μmのセラミックブレード使用
し塗布を実施した以外はすべて実施例1と同様の条件で
塗布を実施した。 【0024】比較例2 塗布速度を1500m/minで塗布を実施した以外は
すべて比較例1と同様の条件で塗布を実施した。 【0025】比較例3 ブレード表面粗さ0.5μmのセラミックブレード使用
し塗布を実施した以外はすべて実施例1と同様の条件で
塗布を実施した。 【0026】比較例4 ブレード表面粗さ1.0μmのセラミックブレード使用
し塗布を実施した以外はすべて比較例3と同様の条件で
塗布を実施した。 【0027】 【表1】【0028】 【発明の効果】ブレード替え後のストリーク及びスクラ
ッチの発生が抑制されたばかりでなく、1500m/m
inの速度でもストリーク及びスクラッチの発生が無く
良好であった。
【図面の簡単な説明】 【図1】セラミック被覆ブレードの形状を示す全体図で
ある。 【符号の説明】 1 ランド 2 ベベル表面 A 被覆材 B 母材 r 被覆材厚み t 母材厚み

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ファウンテンノズルより吹き出した塗布
    液が走行するウェブ上に塗布された後、バッキングロー
    ル上においてブレードの押し圧の調整により塗布量を計
    量するブレードコーターによる印刷用塗被紙の製造方法
    において、ドクターブレードがセラミック材料、金属酸
    化物または金属炭化物を被覆したものであり、該ドクタ
    ーブレード先端直下で塗布液に掛かる剪断速度が106
    sec-1以上の領域にて、ウェブと接触するドクターブ
    レードのベベル表面の表面粗さ(中心線平均粗さ)がR
    a=0.2μm以下であることを特徴とする印刷用塗被
    紙の製造方法。
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