JP3453331B2 - 曲げ加工機 - Google Patents

曲げ加工機

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JP3453331B2
JP3453331B2 JP27474899A JP27474899A JP3453331B2 JP 3453331 B2 JP3453331 B2 JP 3453331B2 JP 27474899 A JP27474899 A JP 27474899A JP 27474899 A JP27474899 A JP 27474899A JP 3453331 B2 JP3453331 B2 JP 3453331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば帯板状の刃
材を所望の形状に曲げ加工する曲げ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ダンボール等のシー
ト材は、トムソン刃で所定形状に打ち抜いた後に、折り
曲げることにより容器に形成する。かかるトムソン刃
は、帯状の刃材を曲げ加工機で曲げて形成している。こ
の種の曲げ加工機として、例えば図11(イ)に示すよ
うに、装置本体に固定された円筒状ドラム51に、直径
方向に薄いスリット52が形成され、該スリット52内
を帯板状の刃材53の通路を形成するようになってい
る。
【0003】また、円筒状ドラム51の外周には、スリ
ット52を挟んで上下にそれぞれ押刃54,54が配さ
れており、該各押刃54は、前記円筒状ドラム51外周
を円周方向に沿って摺動自在になっている。更に、前記
円筒状ドラム51の供給側には、一対の送りローラ5
5,55が配され、該送りローラ55によって、刃材5
3をスリット52を介して曲げ加工部に供給するように
なっている。
【0004】そして、前記押刃54や送りローラ55
は、図示しないコントローラに接続されていて、該コン
トローラの制御によって、刃材53を、押刃54の曲げ
加工部に供給し、所定位置で固定した後、一方の押刃5
4を円筒状ドラム51の外周面に沿って揺動させ、刃材
53の曲げ部分を軟化させて、刃材53を図11(ロ)
の矢印方向に曲げるようになっている。これによって、
刃材53は、所定の形状になるように、曲げ加工の処理
が施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の曲げ加工機
は、刃材53の厚さに比し、円筒状ドラム51と押刃5
4との間隙を小さく設定しており、押刃54の先端部を
刃材53の曲げ部分の一点に集中して押圧する構成であ
った。このため、前記刃材53の曲げ角度αを90°以
上にしたい場合であっても、前記従来のものでは、その
構造上、刃材53は、図11(ロ)の破線位置を介し
て、円筒状ドラム51の接線方向、すなわち図11
(ロ)の実線位置までしか折り曲げることができない。
【0006】仮に、刃材53の厚さに比し、円筒状ドラ
ム51と押刃54との間隙を大きく設定して押刃54を
前記図11(ロ)に示す以上に回転させた場合、円筒状
ドラム51の外周面が円周状であることから、刃材53
は円筒状ドラム51の外周面に沿って湾曲してしまい、
刃材53を所定の形状に曲げることはできない。
【0007】また、刃材53は、前記スリット52内に
供給され、該スリット52と送りローラ55によって所
定の位置で保持される。ところが、刃材53は、送りロ
ーラ55で固定したとしても、スリット52の幅よりも
薄いので、曲げ加工時、スリット52内で上下方向に揺
動して移動してしまう。その結果、刃材53の曲げ精度
が低下するという問題があった。
【0008】本発明は、被曲げ部材を高精度で且つ高強
度で、しかも、所望の形状に曲げ加工を施すことができ
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明が採った手段は、被曲げ部材を搬送する搬
送装置と、該搬送装置によって搬送された被曲げ部材に
曲げ加工を施す曲げ加工部とを備え、該曲げ加工部は、
回動自在の一対のクランク部材と、各クランク部材に一
方側が摺動自在に係合され且つ他方側が軸を中心にして
揺動自在に設けられた一対のバタフライ片と、先端部が
前記軸を向くように、前記バタフライ片間に架設された
曲げ加工用の押刃と、前記被曲げ部材が挿通されるスリ
ットを有する挟持手段とを備え、挟持手段は、その先端
部が先鋭に形成され且つスリットを狭くすることにより
被曲げ部材を挟持可能に構成され、前記クランク部材の
回動により前記軸は、被曲げ部材と交差する方向に移動
し、前記押刃は、挟持手段の先端部を支点にして被曲げ
部材を曲げる曲げ角度が直角以上となる曲げ位置まで
曲げ部材を曲げると共に、被曲げ部材を押圧する押刃の
先端部が、被曲げ部材における挟持手段先端部の近傍部
分から被曲げ部材の曲げられる部分を摺動するように、
前記軸を中心にして回転すると共に被曲げ部材と交差す
る方向に移動する構成である。
【0010】尚、前記押刃の先端部が、被曲げ部材を挟
持手段先端部の近傍部分から被曲げ部材の曲げられる部
分を摺動するとは、押刃の先端部が、被曲げ部材の一点
のみを押圧するのではなく、押刃による被曲げ部材の押
圧部分がクランク部材の回転と共に変化することをい
う。また、挟持手段の先端部が先鋭に形成されるとは、
押刃を曲げ位置まで移動させた際に、被曲げ部材の曲げ
られる部分が、挟持手段の先端部に当接しない形状に形
成されることをいう。
【0011】そして、前記曲げ加工部に、前記搬送装置
によって被曲げ部材が供給されると、前記クランク部材
が回動し、クランク部材は、バタフライ片を回動させ
る。このとき、このバタフライ片の他方側に設けられた
軸が、被曲げ部材と交差する方向に移動すると共に、バ
タフライ片は、クランク部材に対して軸を中心にして揺
動する。この結果、バタフライ片間に架設された押刃
は、所定の軌跡を描いて回転移動し、挟持手段に固定さ
れた被曲げ部材を、挟持手段の先端を支点とて折り曲げ
ることとなる。
【0012】被曲げ部材を曲げる際に、押刃の先端部
は、先ず挟持手段先端部の近傍部分の被曲げ部材を押圧
し、被曲げ部材を曲げるにしたがって、被曲げ部材を摺
動するため、押刃の被曲げ部材に対する押圧力は、被曲
げ部材の一点に集中することはない。
【0013】しかも、被曲げ部材は、先端部が先鋭な挟
持手段で挟持され固定されていることから、被曲げ部材
が不用意に揺動して位置ずれすることはなく、また、挟
持手段に被曲げ部材の曲げられる部分が当接するのを防
止でき、被曲げ部材を、挟持手段の先端を支点にして確
実に所定の角度まで曲げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る曲げ加工機の
実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は、曲げ加工機Aの全体構成を示す。
同図において、装置本体を構成するフレーム1内の刃材
収納部2には、被曲げ部材としての帯状の刃材3がロー
ル状に収納されている。この刃材3は、前記フレーム1
の上面テーブル4上に配されたローラ部5内のピンチロ
ーラ6により、刃材収納部2からテーブル4上に送られ
る。
【0016】また、前記ローラ部5の下流側(同図左
側)には、一対の搬送部材7,8からなる搬送装置(送
り機構)9が配されていて、該各搬送部材7,8は、油
圧によって刃材3を挟持するようになっている。上流側
(同図右側)の搬送部材7は、テーブル4上を水平方向
(同図左右方向)に往復動自在であり、下流側の搬送部
材8は、テーブル4上に固定されている。これにより、
刃材3は、上,下流側が、搬送部材7,8によってそれ
ぞれ挟持された後、搬送部材7がテーブル4上を破線位
置まで水平方向に移動して、刃材3を、前記搬送部材8
を介して加工部側に供給するように構成されている。
【0017】更に、前記搬送機構9の下流側には、油圧
によって駆動する油圧プレス加工機10が配されてい
て、刃材3に打抜き加工等の所定の加工処理を施すよう
になっている。刃材3は、前記送り機構9によって、油
圧プレス加工機10での処理を経て、曲げ加工部12に
送られる。
【0018】そして、曲げ加工部12には、図2左右側
に、それぞれフレーム1の上面テーブル4上に固定され
た一対の保持部材(保持板)13が、所定の間隔をおい
て設けられている。各保持板13は、図3に示すよう
に、中央に円形開口14が形成されていて、該開口14
に、一対の突設ピン15を有するクランク部材16が、
互いに所定の間隔を有するようにそれぞれ嵌挿されてい
る。両方のクランク部材16は、サーボモータ等の駆動
源によって、クランク軸17を中心に連動して正転方向
又は逆転方向に回動自在になっている。
【0019】また、各保持板13には、内方に突設する
係止部18がそれぞれ設けられ、各係止部18は、内側
の先端部に案内溝19が形成されている。該案内溝19
は、上面が開口して上下方向に形成されている。
【0020】前記曲げ加工部12には、刃材3の上下面
の両側に位置するように、板状の上バタフライ片21a
と、板状の下バタフライ片21bとが備えられている。
また、上バタフライ片21a及び下バタフライ片21b
は、それぞれ左右一対設けられている。上,下バタフラ
イ片21a,21bの一端側に、それぞれ長手方向に伸
びる長孔状のスライド溝22が形成され、各スライド溝
22には前記クランク部材16の突設ピン15がそれぞ
れ摺動自在に挿通され、クランク部材16に上,下バタ
フライ片21a,21bの一端側が係合する。
【0021】また、上バタフライ片21aと下バタフラ
イ片21a,21bのそれぞれの他方側には、前記案内
溝19に係合するスライド部材23を備えたスライド軸
24が外方に延びるように挿通され、ここに上バタフラ
イ片21a及び下バタフライ片21bは、スライド軸2
4を中心にして互いに揺動して開閉することができるよ
うになっている。
【0022】上バタフライ片21a及び下バタフライ片
21bのそれぞれの間には、曲げ加工用の押刃20a,
20bの両端が取付けられている。即ち、各押刃20
a,20bは、先鋭となった先端部がバタフライ片の他
方側を向くように、バタフライ片に架設されており、両
方の押刃20a,20bの先端は、前記刃材3が挿通で
きるように所定の間隔を有している。
【0023】押刃20a,20bは、図5及び図7に示
すように、前記スライド部材23を案内溝19に係合さ
せる一方、前記突設ピン15をスライド溝22に係合さ
せることによって、ハの字状態となって刃材3の上下に
位置する所定の位置(待機位置)に保持される。
【0024】前記押刃の待機位置において、スライド部
材23と共にスライド軸24は、案内溝19の上下方向
の略中央に位置しており、クランク部材16の回動時
に、図9に示す如く刃材3の曲げ角度αが直角以上とな
る曲げ位置まで移動可能に設けられている。このとき、
上,下バタフライ片21a,21bを枢支するスライド
軸24は、前記案内溝19に沿って上下方向(刃材3と
交差する方向)に移動することができる。尚、案内溝1
9の形状を円弧状に形成することにより、スライド軸2
4を円弧状に移動でき、また、U字状に形成することに
より、直線状に移動でき、案内溝19の形状は任意に設
定可能である。
【0025】更に、刃材3を前記曲げ加工部12の両方
の押刃に導く位置には、図6に示すように、上下一対の
挟持部25a,25bからなる挟持手段が設けられ、該
各挟持部25a,25b間に、刃材3が通されるスリッ
ト26が形成されている。
【0026】各挟持部25a,25bの先端部は、先鋭
に形成されていると共に、待機位置にある両方の押刃2
0a,20bの略先端間に望んでいる。即ち、各挟持部
25a,25bの先端部にそれぞれ傾斜面40a,40
bを形成することにより、それぞれの先端部を先鋭に形
成している。このように各挟持部25a,25bの先端
部を先鋭に形成することにより、押刃が曲げ位置まで移
動した際に、刃材3の曲げられる部分3aが当接しない
ように逃がすことができ、刃材3の曲げ加工の支障とな
ることはない。
【0027】前記各挟持部25a,25b又は一方の挟
持部には、油圧プレス37が接続されていて、曲げ加工
時、挟持部25a,25bが油圧プレスによって駆動
し、前記挟持部のスリットを狭くすることにより、刃材
3を強固に挟持するようになっている。これにより、曲
げ加工時、刃材3が上下左右に揺動することがない。
尚、スリット26に挿通された刃材3は、水平となりそ
の高さは前記クランク軸17の回転中心と合致してい
る。
【0028】また、下方の挟持部25bには、刃材3を
下方から上方の挟持部25aの下面(押圧面)に押圧す
る押圧体38がシリンダにより上下方向に移動するよう
になっている。従って、前記構成により、前記押刃20
a,20bの待機位置において、各挟持部25a,25
bを離間させてスリット26を広くすることにより、刃
材3は長手方向に送り可能となる。反対に各挟持部25
a,25bを接近させてスリット26を狭くすることに
より、刃材3は強固に挟持され固定される。
【0029】そして、前記クランク軸17は、減速機2
7及びプーリー28,28間に張設されたベルト29を
介して、駆動源としてのモータ30に連結されている。
また、前記搬送部材7,8,油圧プレス10,及びモー
タ30は、それぞれコントローラ31,32,33を介
して、パソコン等の制御装置34に接続されている。こ
の制御装置34は、図示しない入力装置からの入力を受
けて、CADソフト等のソフトウェアにより、前記各コ
ントローラ31,32,33に制御信号を出力し、前記
搬送部材7,8,油圧プレス10,及びモータ30を制
御するようになっている。尚、35は、刃材3を所定の
長さに切断するカッタである。
【0030】次に、前記実施例の作動を説明する。先
ず、制御装置34の制御に基づき、ピンチローラ6によ
り、刃材3が、刃材収納部2から上面テーブル4上に送
られる。そして、コントローラ33からの制御信号に基
づいて、搬送部材7,8を駆動させ、刃材3を所定の位
置で固定する。その後、この搬送部材7は、予め設定さ
れたプログラムに基づいて、図1矢印方向に往復動し、
刃材3を上面テーブル4上を往復動させる。
【0031】また、コントローラ32からの制御信号に
基づき、油圧プレス10が駆動し、刃材3に打抜き加工
等,所定の加工処理を施した後、予め設定されたプログ
ラムに基づいて、モータ30を駆動させる。そして、モ
ータ30の回転は、ベルト29を介して、クランク部材
16を回動させて、押刃20により刃材3の曲げ加工を
施すようになっている。
【0032】すなわち、刃材3は、送り機構9によって
送られ、挟持部25a,25bにより、所定の位置で固
定される(図7位置)。更に、刃材3を下方に曲げる際
には、クランク部材16を、待機位置から図7の矢印方
向(反時計回りの正転方向)に回動させる。このとき、
上バタフライ片21aの一方側は、クランク部材16に
係合されているため、上バタフライ片21aは、他方側
のスライド軸24を中心にして揺動する。また、上バタ
フライ片21aの揺動と共に、スライド軸24は、前記
案内溝19に沿って下方に移動することとなる。
【0033】このように、下方に移動するスライド軸2
4を中心にして上バタフライ片21aは揺動するため、
一方(上バタフライ片21a間に架設された)の押刃2
0aは、上バタフライ片21aと共に回転しながら下方
に下降し、その先端部が、各挟持部25a,25b先端
部近傍の刃材3に上方から押し当てられ、挟持部25
a,25bの先端部を支点にして刃材3を曲げ始める
(図8(イ)参照)。
【0034】更に、クランク部材16の回転により、上
バタフライ片21aの揺動と下方への移動とが合成され
て、一方の押刃20aは、スライド軸24を中心にして
回転しながら、その先端部が次第に下方に移動する。こ
のため、一方の押刃20aの先端部は、刃材3を曲げる
方向に押圧しながら刃材3の曲げられる部分3a上を摺
動する(図8(ロ)参照)。
【0035】更に、一方の押刃20aの先端部は、クラ
ンク部材16の回転中心よりも下方に移動し、且つ、挟
持部25a,25bの先端よりも内側(刃材の送り方向
上流側)に位置することとなる(図9参照)。従って、
各挟持部25a,25bの先端部を支点にして、刃材3
を直角(図8(ロ)位置)よりも大きく下方に折り曲げ
ることができるのである。このとき、押刃20aの先端
部は、平坦な内側面で押圧することにより、刃材3の曲
げられる部分3aとの接触面積を大きくできる。尚、刃
材3の曲げ角度αは、略110°に設定するのが好まし
い。
【0036】一方、下バタフライ片21bに架設された
他方の押刃20bは、クランク部材16の回転により、
下方後方に逃げるため、刃材3の曲げられる部分3aが
接触することはなく、支障はない(図9参照)。
【0037】反対に刃材3を上方に曲げる際には、クラ
ンク部材16を前記とは反対方向(時計回りの逆転方
向)に回転させると、スライド部材23は上方に移動す
ると共に、他方の押刃20bが前記同様に挟持部25
a,25bとの協働により、刃材3を上方に曲げる(図
10参照)。
【0038】また、刃材3の曲げ部分を所定の曲率半径
を有するように、R状に湾曲させる場合には、制御装置
34が刃材3の間欠送りと、クランク部材16が回動と
を連動して制御して、前記曲げ加工を繰り返して行えば
良い。
【0039】以上のように、本実施の形態では、先端が
先鋭な各挟持部25a,25bで刃材3を確実に固定し
ておいて、クランク部材16の回転を利用して、押刃を
各挟持部25a,25bの先端部近傍で上記の如く所定
の軌跡を描くように回転移動させるため、刃材3を曲げ
る際に、押刃20a,20bが刃材3の曲げる部分3a
を摺動するようにして押刃の押圧力を刃材3の一点に集
中するのを防止して、刃材3に無理な力や局部的な応力
集中を生じることがなくなり、均等な押圧力が作用した
状態で、曲げ加工を施こせる。この結果、刃材3への局
部的な応力集中、刃材3をR状に湾曲させる場合の繰り
返し荷重による金属疲労等、無理な力が作用するのを防
止できる。
【0040】本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではなく、図10に仮想線で示す如く、スライド軸2
4又はスライド部材23には、該スライド部材23を待
機位置に迅速且つ確実に位置決めすべく、装置本体側に
連結された上下一対の弾性体(スプリング)39a,3
9bを連結することも可能である。
【0041】また、前記挟持部25a,25bの少なく
とも一方の押圧面側を薄膜状に形成し、挟持部内に流体
圧(例えば油圧)を付加することにより、押圧面を膨出
させることにより、刃材3を挟持するようにすることも
可能である。かかる場合には、流体圧を解除することに
より、弾性力により押圧面は復元する。
【0042】その他、本発明は前記の実施の形態に限定
されるものではなく、例えば被曲げ部材は、刃材に限定
されるものではない。
【0043】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る曲げ加工機
は、クランク部材の回転により、バタフライ片と共に押
刃を、被曲げ部材と交差する方向に移動する軸を中心に
して揺動させて、押刃の先端部が、被曲げ部材における
挟持手段先端部の近傍部分から被曲げ部材の曲げられる
部分を摺動するように構成したので、押刃の被曲げ部材
に対する押圧力は、被曲げ部材の一点に集中することな
く、局部的な応力集中等、無理な力が作用するのを防止
して、被曲げ部材を高精度で且つ高強度に曲げ加工でき
る。
【0044】しかも、被曲げ部材を、先端が先鋭な挟持
手段で強固に固定しているので、曲げ加工時に被曲げ部
材が不用意に揺動して位置ずれすることはなく、しか
も、挟持手段が支障となることなく、被曲げ部材を、挟
持手段の先端を支点にして確実に所定の角度まで曲げる
ことが可能となる。
【0045】更に、前記バタフライ片及び押刃は、被曲
げ部材の上下面の両側に位置するように、前記クランク
部材にそれぞれ設けられ、上バタフライ片と下バタフラ
イ片とのそれぞれ他方側は、前記軸でそれぞれ枢支さ
れ、該軸は、装置本体側に形成された案内溝に沿って上
下方向に移動自在で、且つクランク部材を正転又は逆転
可能に構成した場合には、被曲げ部材を上方又は下方の
両方に曲げることができる。
【0046】また、装置本体に、プレス加工機が設けら
れ、該プレス加工機の駆動により、被曲げ部材に打抜き
加工等のプレス加工を施す構成を備えることにより、例
えばCADソフト等によって予め設定されたプログラム
に従って、プレス加工を行った押刃を所望の形状に簡単
に曲げ加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る曲げ加工機の全体構成を示す正
面図。
【図2】 図1に示す曲げ加工機の側面図。
【図3】 押刃を外した状態を示す曲げ加工部を上方か
ら眺めた斜視図。
【図4】 押刃がバタフライ片に取り付けられた状態を
示す斜視図。
【図5】 曲げ加工部を上方から眺めた斜視図。
【図6】 挟持手段部を示す概略構成図。
【図7】 曲げ加工部を示し、押刃が待機位置にある状
態の断面図。
【図8】 (イ)及び(ロ)は、押刃の挙動を示す曲げ
加工時の作動断面図。
【図9】 押刃が曲げ位置にある状態の断面図。
【図10】 押刃が曲げ位置にある状態の断面図。
【図11】(イ)及び(ロ)は、従来の曲げ加工機にお
ける曲げ加工の作動を示す断面図。
【符号の説明】
1…フレーム、3…被曲げ部材、7,8…搬送部材、9
…送り機構、10…プレス加工機、12…曲げ加工部、
15…突設ピン、16…クランク部材、19…案内溝、
20a,20b…押刃、21a…上バタフライ片(バタ
フライ片)、21b…下バタフライ片(バタフライ
片)、22…スライド溝、24…スライド軸(軸)、2
5a,25b…挟持部、26…スリット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被曲げ部材を搬送する搬送装置と、該搬
    送装置によって搬送された被曲げ部材に曲げ加工を施す
    曲げ加工部とを備え、該曲げ加工部は、回動自在の一対
    のクランク部材と、各クランク部材に一方側が摺動自在
    係合され且つ他方側が軸を中心にして揺動自在に設け
    られた一対のバタフライ片と、先端部が前記軸を向くよ
    うに、前記バタフライ片間に架設された曲げ加工用の押
    刃と、前記被曲げ部材が挿通されるスリットを有する挟
    持手段とを備え、挟持手段は、その先端部が先鋭に形成
    され且つスリットを狭くすることにより被曲げ部材を挟
    持可能に構成され、前記クランク部材の回動により前記
    軸は、被曲げ部材と交差する方向に移動し、前記押刃
    は、挟持手段の先端部を支点にして被曲げ部材を曲げる
    曲げ角度が直角以上となる曲げ位置まで被曲げ部材を曲
    げると共に、被曲げ部材を押圧する押刃の先端部が、被
    曲げ部材における挟持手段先端部の近傍部分から被曲げ
    部材の曲げられる部分を摺動するように、前記軸を中心
    にして回転すると共に被曲げ部材と交差する方向に移動
    する構成であることを特徴とする曲げ加工機。
  2. 【請求項2】 前記バタフライ片及び押刃は、被曲げ部
    材の上下面の両側に位置するように、前記クランク部材
    にそれぞれ設けられ、上バタフライ片と下バタフライ片
    とのそれぞれ他方側は、前記軸でそれぞれ枢支され、該
    軸は、装置本体側に形成された案内溝に沿って上下方向
    に移動自在で、且つクランク部材を正転又は逆転可能に
    構成した請求項1に記載の曲げ加工機。
  3. 【請求項3】 装置本体に、プレス加工機が設けられ、
    該プレス加工機の駆動により、被曲げ部材に打抜き加工
    等のプレス加工を施すようにしたことを特徴とする請求
    1又は2に記載の曲げ加工機。
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