JP3453176B2 - Ledプリントヘッド及びプリントヘッド用ledドライバic - Google Patents

Ledプリントヘッド及びプリントヘッド用ledドライバic

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JP3453176B2
JP3453176B2 JP33145793A JP33145793A JP3453176B2 JP 3453176 B2 JP3453176 B2 JP 3453176B2 JP 33145793 A JP33145793 A JP 33145793A JP 33145793 A JP33145793 A JP 33145793A JP 3453176 B2 JP3453176 B2 JP 3453176B2
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flops
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LEDプリンタに用い
られるLEDプリンタヘッドに関する。特に、LEDの
光量のバラツキをなくし、均一にすることが容易なLE
Dプリンタヘッドの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDプリンタは、レーザプリンタと共
に、高画質な印字結果を得ることが可能なプリンタであ
り、今日において幅広く用いられている。
【0003】従来のLEDプリンタヘッドの構成説明図
が図7に示されている。図7に示されているように、L
EDプリンタヘッド10は、LEDアレイ12からの光
を結像する結像系レンズアレイ14とを備えている。こ
のLEDアレイ12は、複数のLEDを含んでおり、L
EDを駆動するドライバICとともに、基板18上に設
けられている。そして、この基板18と、結像系レンズ
アレイ14とは共にヒートシンク22に取り付けられて
いる。図8には、ヒートシンク22、結像系レンズアレ
イ14や基板18が取り付けられている様子を表す断面
図が示されている。図8に示されているように、ヒート
シンク22はT字形の溝が設けられており、この溝に基
板18及び結像系レンズアレイ14とがそれぞれ取り付
けられているのである。そして、基板18上に取り付け
られているLEDアレイ12が発した光は結像系レンズ
アレイ14によって結像される。
【0004】このような構成のLEDプリンタヘッドを
用いて感光ドラムなどの表面に像を結ぶことにより、レ
ーザビームプリンタなどと同様に文章などの印字が可能
となる。
【0005】上記図7に示されているように、LEDプ
リンタヘッド10は、複数のLEDを含むLEDアレイ
12を備えている。そしてこの複数のLEDの駆動は、
複数のドライバIC16によってなされていた。このL
EDプリンタヘッド10は、通常2400個から300
0個程度のLEDを備えており、例えば16個のLED
毎に1個のドライバIC16によって駆動されている。
【0006】LEDプリンタヘッド10は、このように
多くのLEDを含んでいるため、その発光量のバラツキ
を補正する必要がある。この補正は、従来は多くの場合
ドライバIC16毎に行われていた。例えば1個のドラ
イバIC16が16個のLEDを駆動している場合に
は、この16個のLEDを1個のグループとし、各グル
ープ毎に発光量の調整が行われるのである。
【0007】しかし、より高級なLEDプリンタにおい
ては、発光量のバラツキをさらに低減するために、各L
ED毎に発光量の調整が行われる。すなわち、例えばド
ライバIC16が16個のLEDを駆動する場合には、
このドライバIC16は16個のLEDを別個独立に調
整する調整回路を備えている必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のL
EDプリンタヘッドに用いられるドライバIC16は、
対応する複数のLEDの発光量を一括して調整するため
の単一の調整回路か、もしくは対応する複数のLEDの
それぞれを独立に調整するためのいわば複数の調整手
段、のいずれかを有するような構成をしていた。
【0009】しかしながら、各ドライバIC16毎に一
括して発光量の調整を行う方法によれば、複数のLED
の発光量が一括して調整されるため、印字品位が安定し
ないという問題があった。また、LEDアレイ12に含
まれる各LED毎にその発光量を調整する方法によれ
ば、各ドライバIC16の回路規模が大きくなり、か
つ、これらの回路を制御する外部回路の規模も大きくな
ってしまうという問題がある。従って、LEDプリンタ
の価格が上昇してしまうという問題が生じる。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、その目的は印字品位を良好に維持したまま、コスト
を低減することが可能なLEDプリンタヘッドを実現す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、 複数のLEDと、前記複
数のLEDに駆動電流を供給し、前記各LEDの発光を
制御するドライバICと、を備えたLEDプリントヘッ
ドにおいて、前記ドライバICは、LEDに供給する駆
動電流を調節する複数の調節手段を含み、前記ドライバ
ICによって発光制御されるLED群はN個(N≧2)
のグループに分割されており、前記調節手段は、Nビッ
トコントロール信号の各ビットを出力するN個のフリッ
プフロップと、前記N個のフリップフロップに接続さ
れ、それぞれが前記N個のフリップフロップからの信号
を受信することで前記Nビットコントロール信号を受信
するN個の出力ブロックとを有し、前記N個の出力ブロ
ックのそれぞれはN個のLEDのそれぞれに接続されて
前記Nビットコントロール信号に応じた駆動電流で前記
N個のLEDを共通に駆動することを特徴とする。
【0012】また、請求項2記載の発明は、複数のLE
Dと、前記複数のLEDに駆動電流を供給し、前記各L
EDの発光を制御するドライバICと、を備えたLED
プリントヘッドにおいて、 前記ドライバICは、LE
Dに供給する駆動電流を調節する複数の調節手段を含
み、前記ドライバICによって発光制御されるLED群
はN個(N≧2)のグループに分割されており、前記調
節手段は、Nビットコントロール信号の各ビットを出力
するN個のフリップフロップと、前記N個のフリップフ
ロップに接続され、それぞれが前記N個のフリップフロ
ップからの信号を受信することで前記Nビットコントロ
ール信号を受信するとともに、駆動電流の通電時間を調
節するためのストローブ信号を受信するN個の出力ブロ
ックとを有し、前記N個の出力ブロックのそれぞれはN
個のLEDのそれぞれに接続されて前記ストローブ信号
に応じた通電時間で前記N個のLEDを共通に駆動する
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項3記載の発明は、複数のLE
Dを備えたLEDプリントヘッド用LEDドライバIC
において、LEDに供給する駆動電流を調節する複数の
調節手段を含み、前記ドライバICによって発光制御さ
れるLED群はN個(N≧2)のグループに分割されて
おり、前記調節手段は、Nビットコントロール信号の各
ビットを出力するN個のフリップフロップと、前記N個
のフリップフロップに接続され、それぞれが前記N個の
フリップフロップからの信号を受信することで前記Nビ
ットコントロール信号を受信するN個の出力ブロックと
を有し、前記N個の出力ブロックのそれぞれはN個のL
EDのそれぞれに接続されて前記Nビットコントロール
信号に応じた駆動電流で前記N個のLEDを共通に駆動
することを特徴とする。
【0014】また、請求項4記載の発明は、複数のLE
Dを備えたLEDプリントヘッド用LEDドライバIC
において、LEDに供給する駆動電流を調節する複数の
調節手段を含み、前記ドライバICによって発光制御さ
れるLED群はN個(N≧2)のグループに分割されて
おり、前記調節手段は、Nビットコントロール信号の各
ビットを出力するN個のフリップフロップと、前記N個
のフリップフロップに接続され、それぞれが前記N個の
フリップフロップからの信号を受信することで前記Nビ
ットコントロール信号を受信するとともに、駆動電流の
通電時間を調節するためのストローブ信号を受信するN
個の出力ブロックとを有し、前記N個の出力ブロックの
それぞれはN個のLEDのそれぞれに接続されて前記ス
トローブ信号に応じた通電時間で前記N個のLEDを共
通に駆動することを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明におけるドライバICは、
LEDの駆動電流を調節する複数の調節手段を備えてい
る。そして、各調節手段はそれに対応する複数のLED
の駆動電流を調節する。そのため、各LED毎に駆動電
流の調節をする構成に比べて、調節手段の個数が減少す
る。一方、ドライバICが駆動するLEDの駆動電流を
一括して全部調節する構成に比べて、複数の調節手段を
ドライバICに設けたのでより精密な駆動電流の調節が
できる。
【0016】請求項1の発明においては、駆動電流の大
きさを調節したが、請求項2の発明においては駆動電流
がLEDに通電している時間、すなわち通電時間を調節
することにより、同様にLEDの発光量を調節してい
る。
【0017】請求項3記載の発明におけるドライバIC
は、上記請求項1記載のドライバICと同様の作用を有
する。
【0018】請求項4記載の発明におけるドライバIC
は、上記請求項2記載のドライバICと同様に駆動電流
の通電時間によりLEDの発光量を調節する。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいて、本発明の好適な実施例
を説明する。
【0020】実施例1 図1には、本発明のLEDプリンタヘッドに用いられる
ドライバIC100の回路構成図が示されている。図1
には、このドライバIC100によって駆動されるLE
Dアレイを構成する複数のLEDのうち一部が示されて
いる。本実施例1におけるドライバIC100は4個の
LEDを1つのグループとみなし、この4個のLEDの
発光量を一括して調整する機能を有している。本実施例
1におけるドライバIC100は全部で16個のLED
の駆動を行っている。すなわち、ドライバIC100
は、受け持っている16個のLEDを4個ずつ4個のグ
ループに分割し、各グループ毎にその発光量を調節する
ものである。
【0021】本実施例1におけるドライバIC100
は、対応する各LED毎に出力ブロック102を有して
いる。この出力ブロック102には4ビットのコントロ
ール信号が供給されており、対応するLEDの発光量を
16段階に調節可能である。このコントロール信号を供
給しているのは、LED4個ずつのグループ毎に設けら
れている4個のコントロールFF104である。このコ
ントロールFF104に保持されているコントロール信
号に基づいて、対応するグループに含まれるLEDの発
光量が調節されるのである。上述した出力ブロック10
2には実際にLEDを駆動するタイミングを指定するス
トローブ信号STRが印加される。このストローブ信号
STRは外部から供給されるが、ドライバIC100内
部のストローブANDゲート106を介して、上記出力
ブロック102に供給されている。図1に示されている
ように、このストローブANDゲート106も、各LE
D毎に備えられている。ドライバIC100は、駆動す
るLEDを発光させるか否かを表すデータを入力・保持
するデータFF108を備えている。図1に示されてい
るように、このデータFF108も、各LED毎に設け
られている。そして、このデータFF108の出力信号
は、上述したストローブANDゲート106の一方の入
力端子に供給されている。
【0022】このように、本実施例1においては、4個
のLEDを1つのグループとし、このグループの発光量
を4ビットのコントロール信号によって調節した。
【0023】また、ドライバIC100に含まれる複数
のコントロールFF104は、シリアルに接続されてお
り、コントロール信号が、CntDataIN端子を通
じてシリアルにコントロールFF104に供給される。
このシリアルに接続されたコントロールFFの他方端
は、CntDataOUT端子として外部に現れてい
る。この外部に出ているCntDataOUT端子は、
LEDプリンタヘッドに含まれる他のドライバIC10
0のCntDataIN端子に接続される。このように
接続することにより、コントロール信号は、いずれか1
つのドライバIC100、いわゆる下位のドライバIC
100のCntDataIN端子を通じてコントロール
信号をシリアルに流し込むことによって、LEDプリン
タヘッドを構成する全てのドライバIC100にコント
ロール信号を設定することができる。このように、コン
トロール信号は複数のドライバIC100に対してシリ
アルに供給されるが、その際のクロック信号を入力する
ためのCLK端子がドライバIC100に備えられてい
る。さらに、本実施例1におけるドライバIC100の
データFF108も、上述したコントロールFF104
と同様にシリアルに接続され、その一方端がDataI
N端子として外部に現れており、他方端がDataOU
T端子として外部に現れている。そして、このデータF
F108にも、上述したCLK端子を介してクロック信
号が供給されており、このクロック信号に同期して、各
LEDに表示されるべきデータがDataIN端子を通
じて入力される。なお、DataOUT端子は、他のド
ライバIC100のDataIN端子に接続されてお
り、いわゆる最下位のドライバIC100のDataI
N端子からデータを順次入力することにより、全てのド
ライバIC100にデータを供給することが可能であ
る。なお、全てのドライバIC100には、共通のクロ
ック信号が供給されていることは言うまでもない。
【0024】このような構成により、ドライバIC10
0のデータFF108に保持されているデータは、コン
トロールFF104に保持されているコントロール信号
によって発光量を調節されてLEDに表示される。
【0025】本実施例1において特徴的なことは、LE
Dの発光量が、4個のLEDからなるグループ毎に調節
されていることである。従来、ドライバIC100全体
として、すなわちドライバIC100が駆動するLED
の全てに対して画一的にその発光量を調節することは行
われていたが、それに比べてより精密な発光量の調節が
可能である。さらに一方、各LED毎にその発光量を調
節する構成に比べてその回路規模が遥かに小さくて済む
という利点を有する。図1に示されている出力ブロック
102の詳細な回路図が図2に示されている。
【0026】図2に示されているように、出力ブロック
は4個のANDゲート110を備えている。そして、そ
れぞれのANDゲート110は、4ビットのコントロー
ル信号のそれぞれのビットをストローブ信号STRとの
論理積を求めている。それぞれのANDゲート110の
出力信号は、4個ある出力トランジスタ112のゲート
端子に供給されている。出力トランジスタ112のソー
ス端子は共通に電源電圧5ボルトに接続されており、ド
レイン端子は、それぞれ異なる抵抗値の抵抗を介して出
力端子に接続されている。この抵抗値は、1,2,4,
8の比となっている。これによって、4ビットのコント
ロール信号のそれぞれのビットに重み付けをした値に比
例した電流を出力端子から出力することが可能となる。
なお、上述したように4ビットのコントロール信号はそ
れぞれストローブ信号STRと論理積が取られているの
で、ストローブ信号STRが「1」の場合にのみ上述し
たコントロール信号が出力トランジスタ112のゲート
端子に印加される。
【0027】本実施例1において特徴的なことは、1個
のLEDに対し4個の出力トランジスタ112を対応さ
せ、それぞれの出力トランジスタ112とLEDとの間
に異なる値の抵抗を挿入したことである。そして、この
複数の出力トランジスタ112にはLEDの発光量を調
節するコントロール信号が印加される。そのため、この
コントロール信号の値に応じた電流値がLEDに流され
ることになる。本実施例1においては、このようにコン
トロール信号の値によって、各LEDに供給される駆動
電流の値を変化させたため、各LEDの発光量を16段
階で調節することが可能である。そして、4個のLED
に対応して設けられている4個の出力ブロック102に
は、図1において示されているように共通のコントロー
ル信号が印加されている。従って、本実施例によれば4
個のLEDからなるグループ毎に、LEDの発光量を調
節することが可能である。なお、図2に示されている出
力ブロック102のSTR端子には、図1に示されてい
るように外部からのストローブ信号STRと出力すべき
データの値とがストローブANDゲート106において
論理積をとった値が供給されている。これによって、出
力すべきデータ(すなわち、データFF108に保持さ
れているデータ)が「1」である場合には、出力ブロッ
ク102のSTR端子には、図1において示された外部
からのストローブ信号STRがそのまま印加される。一
方、データFF108に保持されているデータが「0」
である場合には、出力ブロック102のSTR端子に印
加される信号は「0」の値をとり続け、対応するLED
は点灯しない。
【0028】このように、本実施例1においては、ドラ
イバIC100が受け持つ16個のLEDを4つのグル
ープに分割し、それぞれのグループ毎に供給される電流
を変化させることによって発光量の調節を行った。この
調節を行うために、各グループに属する4個のLEDに
対し、4ビットのコントロール信号を保持するコントロ
ールFF104を備えている。そしてこの4ビットのコ
ントロール信号が、グループに属する4個のLEDに対
応してそれぞれ設けられている4個の出力ブロック10
2に対して共通に供給されている。この出力ブロック1
02は、供給されてくるコントロール信号に応じてLE
Dに供給する駆動電流の値を変化させる。このため、こ
のグループに対応して設けられている4ビットのコント
ロール信号に基づいてこのグループ内の各LEDの発光
量が調節され得る。
【0029】以上述べたように本実施例1によれば回路
規模をそれほど増大させずによりきめ細かなLEDの発
光量の調節を行うことにより、LEDの発光量のバラツ
キを低減させることが可能である。その結果、印画品位
を向上させつつ、コストの低減が可能なLEDプリンタ
ヘッドを実現することができる。
【0030】本実施例におけるドライバIC100を複
数個設けた場合のそれらの間の接続関係を表す図が図3
に示されている。図3に示されているように、下位のド
ライバIC100のDataOUT端子が上位のDat
aIN端子に、下位のドライバIC100のCntDa
taOUT端子が上位のCntDataIN端子にそれ
ぞれ接続されている。そして、最下位のドライバIC1
00のDataIN端子には、印字されるべきデータD
ataが供給される。そして同様に最下位のCntDa
taIN端子には、コントロールROM122のDat
a端子が接続されている。これらのデータ、コントロー
ル信号は、各ドライバICのCLK端子に供給されてい
るクロック信号に同期してそれぞれ読み込まれる。この
クロック信号は、クロックジェネレータ124によって
生成され、上述したコントロールROM122にも読出
しクロックとして供給されている。また、各ドライバI
C100のSTR端子には、共通に外部からのストロー
ブ信号が印加されている。このストローブ信号は、LE
Dを点灯させるタイミングを表す信号であり、例えば感
光ドラムの回転に応じて制御される信号である。図3に
示しているように、各ドライバIC100はそれぞれ1
6個のLEDを点灯制御しており、これらのLEDが集
合してLEDアレイ120が形成されている。
【0031】本実施例1においては、LEDは全部で2
496個備えられている。例えば従来からあったよう
に、LED1個毎にその発光量を調節するコントロール
信号を4ビット保持させる構成とすれば、2496×4
=9984ビットのコントロール信号が必要となり、図
3に示されているコントロールROM122もこの99
84ビットを記憶保持可能な容量が要求される。
【0032】一方、本実施例においては、LED4個に
対して1個の(4ビットの)コントロール信号を備える
ように構成した。従って、必要なコントロール信号の量
は、2496×4/4=2496ビットとなり、コント
ロールROM122に要求される容量は1/4に減少さ
せることが可能である。
【0033】図4には、本実施例1による発光量の調節
が行われ、各LEDの発光量のバラツキが補正される様
子を表すグラフが示されている。図4において(a)で
示されているグラフは補正量が0の場合のいわば初期状
態における各LEDの光出力を表すグラフである。上述
したように本実施例1におけるドライバIC100は受
け持っている16個のLEDを4つのグループに分け
て、各グループ毎に発光量を調節している。従って、適
切な補正を行った後においては、図4の(b)で示され
ているグラフに表されるように発光量のバラツキが低減
されることになる 。実施例2 上記実施例1においては、LEDの発光量の調節をする
ために、LEDに供給される電流の大きさを変化させ
た。しかしながら、LEDの発光量を調節するために
は、LEDに供給される電流の通電時間を調節すること
も好適である。本実施例2は、このような考えの下にL
EDに供給される駆動電流の通電時間を調節したもので
ある。
【0034】図4には、本実施例2においてLEDの発
光量が調節される原理を表すタイムチャートが示されて
いる。図5に示されているように、本実施例2において
はストローブ信号が4ビット、すなわちSTR1〜ST
R4から構成されている。このように、ストローブ信号
が4ビットの信号であることを除けば、その他の構成は
上記実施例1と同様である。すなわち、図1において、
ストローブ信号STRが1ビットから4ビットに増え、
その結果ストローブANDゲート106が、各LEDに
対して4個に増えている構成である。なお、この4個に
増えたストローブANDゲート106にはデータFF1
08に保持されているデータが共通して印加されてい
る。そして、これら4個のストローブANDゲート10
6の出力信号が出力ブロック102に供給される。
【0035】本実施例2における4ビットのストローブ
信号は単なるパルスではなく、図5に示されているよう
に所定の時間幅をもったパルスである。本実施例2にお
いては、ストローブ信号STR1は、LEDを発光させ
るための基本期間を表すx期間と調節のためのy期間と
を合せた時間幅を持つパルス信号である。そしてストロ
ーブ信号STR2は、上述したy期間の半分の期間をパ
ルス幅とする信号である。以下、同様にしてストローブ
信号STR3はy/4期間パルス信号であり、ストロー
ブ信号STR4はy/8期間のパルス信号である。図5
に示されているようにそれぞれ異なるパルス幅を有する
ストローブ信号STR1〜STR4が出力ブロック10
2に供給されている。本実施例2における出力ブロック
102の構成回路図が図6に示されている。上記実施例
2における図2と、この図6とを比較して理解されるよ
うに、ANDゲート110と110´との差異は、実施
例1においては共通のストローブ信号STRが4個のA
NDゲート110に共通に供給されているのに対し、本
実施例2においては各ANDゲート110´に対してそ
れぞれ別個のストローブ信号STR1〜STR4がそれ
ぞれ供給されていることである。さらに、上記実施例1
における出力ブロック102は、各出力トランジスタ1
12に対してそれぞれ異なる値の抵抗が接続されている
のに対し、本実施例2における出力ブロック102´に
おける出力トランジスタ112´には全て同一の値の抵
抗が接続されている。このように、本実施例2において
は各ストローブ信号STR1〜STR4に対して流れる
電流は全て等しく設定されている。しかしながら、前述
した図5に示されているように、ストローブ信号STR
1〜STR4はそれぞれパルス幅の異なる信号である。
従って、4ビットあるコントロール信号を調節すること
により、LEDに供給される電流の通電時間を制御する
ことが可能となる。すなわち、ストローブ信号STR1
〜STR4にそれぞれ対応している4ビットのコントロ
ール信号の所望のコントロール信号を「1」にすること
により、対応するLEDに供給される駆動時間の通電時
間をxからx+15y/8までy/8刻みで調節するこ
とが可能となる。
【0036】本実施例2においては、ストローブ信号と
してパルス幅の異なる複数の信号を使用したことを除け
ば上記実施例1とその作用効果が全く同様である。従っ
て、本実施例2においても回路規模をそれほど増大させ
ることなくLEDの発光量のバラツキを低減させること
が可能となる。しかも、上述した実施例1と同様に、各
LEDを1個ずつ補正する場合に比べてコントロール信
号を保持するメモリの容量を大幅に減少させることが可
能となる。そのため、本実施例2を適用したLEDプリ
ントヘッドの構成例もほぼ図3に示した例と同様とな
る。ただし、ここに供給されるストローブ信号STRは
パルス幅の互いに異なる4ビットの信号である。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の本発明に
よれば、回路規模を増大させることなく、かつよりきめ
細かなLEDの発光量の均一化が図れるLEDプリント
ヘッドが提供できる。
【0038】請求項2に記載の本発明は、LEDに供給
する駆動電流の大きさを調節する代りに、その通電時間
を調節することによってLEDの発光量を調節した。こ
れによって、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を
奏するものである。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0040】また、請求項4に記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例のドライバICの構成回
路図である。
【図2】出力ブロック102の構成回路図である。
【図3】ドライバIC100を複数個備えた場合の、各
ドライバIC100の間の接続を表す回路図である。
【図4】発光量を調整する前のLEDの発光量の分布を
表すグラフと、調節後のバラツキが低減されたLEDの
発光量の分布を表すグラフである。
【図5】本実施例2において用いられるストローブ信号
STR1〜4の信号の値を表すタイムチャートである。
【図6】本実施例2における出力ブロック102´の構
成回路図である。
【図7】従来のLEDプリンタヘッドの構成説明図であ
る。
【図8】従来のLEDプリンタヘッドの断面図である。
【符号の説明】 100 ドライバIC 102 出力ブロック 104 コントロールFF 106 ストローブANDゲート 108 データFF
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−240168(JP,A) 特開 昭62−299359(JP,A) 特開 平4−276466(JP,A) 特開 昭63−71373(JP,A) 特開 昭60−6472(JP,A) 実開 昭59−153135(JP,U) 実開 昭56−32468(JP,U) 実開 平3−47142(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455 H04N 1/036

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のLEDと、前記複数のLEDに駆
    動電流を供給し、前記各LEDの発光を制御するドライ
    バICと、を備えたLEDプリントヘッドにおいて、 前記ドライバICは、 LEDに供給する駆動電流を調節する複数の調節手段、 を含み、前記ドライバICによって発光制御されるLE
    D群はN個(N≧2)のグループに分割されており、 前記調節手段は、 Nビットコントロール信号の各ビットを出力するN個の
    フリップフロップと、 前記N個のフリップフロップに接続され、それぞれが前
    記N個のフリップフロップからの信号を受信することで
    前記Nビットコントロール信号を受信するN個の出力ブ
    ロックと、 を有し、 前記N個の出力ブロックのそれぞれはN個のLEDのそ
    れぞれに接続されて前記Nビットコントロール信号に応
    じた駆動電流で前記N個のLEDを共通に駆動すること
    を特徴とするLEDプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 複数のLEDと、前記複数のLEDに駆
    動電流を供給し、前記各LEDの発光を制御するドライ
    バICと、を備えたLEDプリントヘッドにおいて、 前記ドライバICは、 LEDに供給する駆動電流を調節する複数の調節手段、 を含み、前記ドライバICによって発光制御されるLE
    D群はN個(N≧2)のグループに分割されており、 前記調節手段は、 Nビットコントロール信号の各ビットを出力するN個の
    フリップフロップと、 前記N個のフリップフロップに接続され、それぞれが前
    記N個のフリップフロップからの信号を受信することで
    前記Nビットコントロール信号を受信するとともに、駆
    動電流の通電時間を調節するためのストローブ信号を受
    信するN個の出力ブロックと、 を有し、 前記N個の出力ブロックのそれぞれはN個のLEDのそ
    れぞれに接続されて前記ストローブ信号に応じた通電時
    間で前記N個のLEDを共通に駆動することを特徴とす
    るLEDプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 複数のLEDを備えたLEDプリントヘ
    ッド用LEDドライバICにおいて、 LEDに供給する駆動電流を調節する複数の調節手段、 を含み、前記ドライバICによって発光制御されるLE
    D群はN個(N≧2)のグループに分割されており、 前記調節手段は、 Nビットコントロール信号の各ビットを出力するN個の
    フリップフロップと、 前記N個のフリップフロップに接続され、それぞれが前
    記N個のフリップフロップからの信号を受信することで
    前記Nビットコントロール信号を受信するN個の出力ブ
    ロックと、 を有し、 前記N個の出力ブロックのそれぞれはN個のLEDのそ
    れぞれに接続されて前記Nビットコントロール信号に応
    じた駆動電流で前記N個のLEDを共通に駆動すること
    を特徴とするLEDプリントヘッド用LEDドライバI
    C。
  4. 【請求項4】 複数のLEDを備えたLEDプリントヘ
    ッド用LEDドライバICにおいて、 LEDに供給する駆動電流を調節する複数の調節手段、 を含み、前記ドライバICによって発光制御されるLE
    D群はN個(N≧2)のグループに分割されており、 前記調節手段は、 Nビットコントロール信号の各ビットを出力するN個の
    フリップフロップと、 前記N個のフリップフロップに接続され、それぞれが前
    記N個のフリップフロップからの信号を受信することで
    前記Nビットコントロール信号を受信するとともに、駆
    動電流の通電時間を調節するためのストローブ信号を受
    信するN個の出力ブロックと、 を有し、 前記N個の出力ブロックのそれぞれはN個のLEDのそ
    れぞれに接続されて前記ストローブ信号に応じた通電時
    間で前記N個のLEDを共通に駆動することを特徴とす
    るLEDプリントヘッド用LEDドライバIC。
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