JP3452539B2 - 非血球成分分離装置 - Google Patents

非血球成分分離装置

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JP3452539B2
JP3452539B2 JP2000210483A JP2000210483A JP3452539B2 JP 3452539 B2 JP3452539 B2 JP 3452539B2 JP 2000210483 A JP2000210483 A JP 2000210483A JP 2000210483 A JP2000210483 A JP 2000210483A JP 3452539 B2 JP3452539 B2 JP 3452539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血球成分と非血球
成分とを分離するとともに、非血球成分を定量的に分離
することができる非血球成分分離装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、血液から血漿成分等の非血球成分
を分離する際には、採血した血液に対して遠心分離を行
い、血球成分と非血球成分とを分離する操作を行ってい
た。つまり、遠心分離装置によって、血液に対して非血
球成分と血球成分とに分離し、血漿成分等の非血球成分
を分離していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、遠心分離装置で分離を行う必要があり、遠心分
離装置が必要になってしまう。また、該遠心分離装置に
かける手間等が必要となる。
【0004】そこで、本発明は、遠心分離装置を用いる
ことなく、簡易に血液中の非血球成分を分離することが
できる非血球成分分離装置を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、血液
中の非血球成分である血漿成分又は血清成分を分離する
ための非血球成分分離装置であって、非血球成分を分離
するための分離部であって略シート状の分離部を有する
分離部保持部と、該分離部保持部を着脱可能に支持する
カバー部であって、開口部を有し、該開口部の位置に上
記分離部が位置するように該カバー部の下面側に該分離
部保持部を支持するカバー部と、該分離部で分離された
非血球成分を吸着する吸着部を有する吸着部保持部と、
該吸着部保持部を支持する基台部であって、該吸着部保
持部を載置するための上面部を有し、上記カバー部と着
脱自在である基台部と、を有し、上記基台部の上面部が
円弧状に湾曲して形成され、また、上記カバー部も該基
台部の上面部の湾曲形状に合わせて湾曲して形成されて
いることを特徴とする。
【0011】この第の構成の非血球成分分離装置にお
いては、分離部が分離部保持部に設けられ、この該分離
部保持部が、該分離部がカバー部の開口部の位置に存在
するように、該カバー部に保持されているので、このカ
バー部の開口部から分離部に血液を滴下する。なお、分
離部において、血球成分が捕捉され、非血球成分のみが
分離して下面側に移行する。すると、吸着部を有する吸
着部保持部が基台部に支持され、該分離部保持部を吸着
部保持部に積層して配置することにより、分離された非
血球成分は吸着部に吸着される。この吸着部を生理食塩
水等の液体中で振とうして非血球成分を抽出し、各種検
査に利用する。よって、非血球成分の分離に際して遠心
分離操作が不必要になり、簡易な手法で血漿を分離する
ことが可能となる。また、非血球成分を吸着させた吸着
部を乾燥させておけば、常温で保管又は郵送等による移
送が可能となる。また、赤血球は上記分離部で捕捉され
るので、非血球成分を吸着させた吸着部には、赤血球成
分中のヘモグロビンが含まれないため、比色定量に影響
を与えず、免疫学的測定のほか、生化学的測定も可能と
なる。さらに、上記基台部の上面部が円弧状に湾曲して
形成され、また、上記カバー部も該基台部の上面部の湾
曲形状に合わせて湾曲して形成されているので、分離部
に滴下した血液を均等に分布させることができ、また、
吸着部に分離した非血球成分を均等に吸着させることが
可能となるので、非血球成分をより定量的に吸着させる
ことが可能となる。
【0012】また、第には、上記第の構成におい
て、上記分離部が、内部に複数の気孔を有する分離膜で
形成され、厚み方向に該気孔の径が徐々に変化する構造
を有することを特徴とする。
【0013】また、第には、上記第又は第の構成
において、上記分離部保持部を支持したカバー部を、該
吸着部保持部を支持する基台部に取り付けた際には、該
分離部保持部が、該吸着部保持部に積層して配置される
ことを特徴とする。これにより、分離部保持部と吸着部
保持部とを密着して配設することが可能となり、吸着部
に吸着される非血球成分の定量性に資することができ
る。
【0014】また、第には、上記第から第までの
いずれかの構成において、上記分離部保持部を支持した
カバー部を、該吸着部保持部を支持する基台部に取り付
けた際には、上記分離部保持部は上記カバー部に密着し
ており、また、上記分離部保持部は、上記吸着部保持部
にも密着していることを特徴とする。よって、吸着部に
吸着される非血球成分の定量性に資することができる。
【0015】また、第には、血液中の非血球成分であ
る血漿成分又は血清成分を分離するための非血球成分
離装置であって、非血球成分を分離するための分離部で
あって、内部に複数の気孔を有する分離膜で形成され、
厚み方向に該気孔の径が徐々に変化する構造を有する分
離部と、該分離部を保持する第1板状部であって、開口
部を有し、該開口部の位置に該分離部を保持する第1板
状部と、を有する分離ユニットと、該分離ユニットを着
脱可能に支持するカバー部であって、開口部を有し、該
開口部の位置に上記分離部が位置するように該カバー部
の下面側に該分離ユニットを支持するカバー部と、該分
離部で分離された非血球成分を吸着する吸着部と、該吸
着部を保持する第2板状部と、を有する吸着ユニット
と、該吸着ユニットを支持する基台部であって、該吸着
ユニットを載置するための上面部を有し、上記カバー部
と着脱自在である基台部と、を有し、上記基台部の上面
部が円弧状に湾曲して形成され、また、上記カバー部も
該基台部の上面部の湾曲形状に合わせて湾曲して形成さ
れていることを特徴とする。
【0016】この第の構成の非血球成分分離装置にお
いては、分離部が第1板状部に保持され、この該第1板
状部が該分離部がカバー部の開口部の位置に存在するよ
うに該カバー部に保持されているので、このカバー部の
開口部から分離部に血液を滴下する。なお、分離部につ
いては、気孔の径の大きい側をカバー部側にして保持さ
せる。すると、血球成分が捕捉され、非血球成分のみが
分離して下面側に移行する。すると、吸着部を有する吸
着ユニットが基台部に支持され、該分離ユニットを吸着
ユニットに積層して配置することにより、分離された非
血球成分は吸着部に吸着される。この吸着部を生理食塩
水等の液体中で振とうして非血球成分を抽出し、各種検
査に利用する。よって、非血球成分の分離に際して遠心
分離操作が不必要になり、簡易な手法で非血球成分を分
離することが可能となる。また、非血球成分を吸着させ
た吸着部を乾燥させておけば、常温で保管又は郵送等に
よる移送が可能となる。また、赤血球は上記分離部で捕
捉されるので、非血球成分を吸着させた吸着部には、赤
血球成分中のヘモグロビンが含まれないため、比色定量
に影響を与えず、免疫学的測定のほか、生化学的測定も
可能となる。さらに、上記基台部の上面部が円弧状に湾
曲して形成され、また、上記カバー部も該基台部の上面
部の湾曲形状に合わせて湾曲して形成されているので、
分離部に滴下した血液を均等に分布させることができ、
また、吸着部に分離した非血球成分を均等に吸着させる
ことが可能となるので、非血球成分をより定量的に吸着
させることが可能となる。
【0017】また、第には、上記第の構成におい
て、上記分離ユニットを支持したカバー部を、該吸着ユ
ニットを支持する基台部に取り付けた際には、該分離ユ
ニットが、該吸着ユニットに積層して配置されることを
特徴とする。これにより、分離ユニットと吸着ユニット
とを密着して配設することが可能となり、吸着部に吸着
される非血球成分の定量性に資することができる。
【0018】また、第には、上記第又は第の構成
において、上記分離ユニットを支持したカバー部を、該
吸着ユニットを支持する基台部に取り付けた際には、上
記分離ユニットは上記カバー部に密着しており、また、
上記分離ユニットは、上記吸着ユニットにも密着してい
ることを特徴とする。よって、吸着部に吸着される非血
球成分の定量性に資することができる。
【0019】また、第には、上記第から第までの
いずれかの構成において、上記第2板状部には、上記吸
着部の取付け位置に複数の開口部が設けられていること
を特徴とする。よって、非血球成分の吸着を促進すると
ともに、吸着した非血球成分の乾燥を促進することが可
能となる。
【0020】また、第には、上記第から第までの
いずれかの構成において、上記第1板状部に対する上記
分離部の保持は、メッシュと該第1板状部とで該分離部
を保持することにより行われ、また、上記第2板状部に
対する上記吸着部の保持は、メッシュと該第2板状部と
で該吸着部を保持することにより行われていることを特
徴とする。よって、分離部を第1板状部に確実に保持さ
せるとともに、吸着部を第2板状部に確実に保持させる
ことが可能となる。
【0021】また、第10には、上記第から第まで
のいずれかの構成において、上記分離部に所定量以上の
全血を滴下することにより、略一定量の非血球成分が上
記吸着部に吸着されることを特徴とする。よって、吸着
部に吸着される非血球成分の定量性を確保することがで
きる。
【0022】また、第11には、上記第から第10
でのいずれかの構成において、上記分離部が、所定量以
上の全血の滴下に対して、上記吸着部の保水能力を上回
る量の非血球成分を分離する能力を有することを特徴と
する。よって、吸着部に吸着される非血球成分の定量性
を確保することができる。
【0023】
【0024】また、第12には、上記第から第11
でのいずれかの構成において、上記カバー部の裏面の開
口部の周囲には、枠状部が突設されていることを特徴と
する。よって、分離部に滴下した血液が分離部以外に漏
れることを防止でき、より定量的に非血球成分を吸着さ
せることが可能となる。
【0025】また、第13には、上記第から第12
でのいずれかの構成において、上記基台部には、上面部
から底面部にまで貫通する挿通孔が設けられていること
を特徴とする。よって、非血球成分の分離及び吸着部へ
の非血球成分の吸着を促進することができ、さらに、吸
着した非血球成分の乾燥を促進することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく非血球成
分離装置Pは、血液中の非血球成分、すなわち、血漿
成分や血清成分を分離するためのもので、図1に示され
るように、基台部Aと、吸着ユニットBと、分離ユニッ
トCと、カバー部Dとを有している。
【0027】まず、基台部Aについて、図1、図2、図
3を使用して説明する。基台部Aは、樹脂で形成され、
上面が湾曲した略蒲鉾型形状を呈し、上面部10は、長
手方向に上方に湾曲した曲面を有している。すなわち、
該上面部10は、円弧状に湾曲している。この基台部A
は、非血球成分分離装置Pのベース部として機能する。
該基台部Aの上面部10の長手方向の辺部には、それぞ
れ一対凸状部が設けられている。つまり、一方の長手方
向の辺には、凸状部14a、14bが略対称位置に設け
られ、また、他方の長手方向の辺にも、凸状部14c、
14dが略対称位置に設けられている。また、該上面部
10の短手方向における略中央付近には、凸状部14
e、14fが設けられている。この凸状部14e、14
fは、長手方向に設けられ、上面部10における略対称
位置に設けられている。また、該上面部10の略中央に
は、挿通孔16が設けられている。この挿通孔16は、
上面部10から底面にまで至る貫通孔であり、計5つの
円形挿通孔が設けられ、該5つの円形挿通孔は、上面視
では双六の5のように配置されている。この円形挿通孔
は、横断面が略円形に形成されている。また、該上面部
10の長手方向の端部で、上記凸状部14e、14fの
延長線上には、溝部18a、18bが設けられ、また、
該溝部18aには、孔部20aが連設され、また、該溝
部18bには、孔部20bが連設されている。この孔部
20a、20bの上端位置は、図3に示すように、上面
部10の延長面よりも若干上方に設けられ、後述する吸
着ユニットBにおけるフィルム板部30が挿入可能とな
っている。
【0028】また、長手方向の側面部である側面部12
aは、略平面状を呈し、該側面部12aに相対する側面
部も該側面部12aと同様に略平面状を呈している。ま
た、短手方向の側面部である側面部12bには、カバー
部Dを装着した際に該カバー部Dが嵌着されるようにす
るための凹部13が設けられている。
【0029】次に、吸着ユニットBについて図1、図
4、図5を使用して説明する。吸着ユニットBは、フィ
ルム板部30と、吸着ろ紙(濾紙)40と、メッシュ5
0とを有している。すなわち、該フィルム板部30とメ
ッシュ50とで吸着ろ紙40を挟持して、該メッシュ5
0の端部を該フィルム板部30に接着させたものであ
る。
【0030】該フィルム板部30は、略細長方形状の外
形を有し、長手方向の両端部には、切欠き部32a、3
2bが設けられている。この切欠き部32a、32b
は、略長方形状を呈している。この切欠き部32a、3
2bは、基台部Aにおける溝部18a、18bに対応す
る位置に設けられており、該切欠き部32a、32bの
幅も該溝部18a、18bと略同一に形成され、また、
切欠き部32a、32bの長手方向の長さも、その端部
が溝部18a、18bの端部と合うようになっている。
【0031】また、該切欠き部32a、32bの長手方
向の内側には、開口部34a、34bが設けられてい
る。この開口部34a、34bは、ともに略細長長方形
状を呈し、長手方向の中心位置を介して、略対称位置に
設けられている。つまり、該開口部34a、34bは、
基台部Aの上面部10に設けられた凸状部14e、14
fに対応する位置に設けられ、吸着ユニットBを基台部
Aに装着した際に、該開口部34a、34bが凸状部1
4e、14fに丁度はまるようになっている。
【0032】また、該フィルム板部30の略中央位置に
は、開口部36が設けられている。この開口部36は、
計5つの円形開口部を有し、該5つの開口部は、上面視
では双六の5のように配置されている。つまり、吸着ユ
ニットBを基台部A上に載置した際に、該開口部36に
おける各円形開口部が、基台部Aの上面部10に設けら
れた挿通孔16の円形挿通孔の位置と対応するようにな
っている。この開口部36における円形開口部の径と、
挿通孔16における円形挿通孔の径とは略同一である。
このフィルム板部30においては、切欠き部32a、3
2b、開口部34a、34b等により吸着ろ紙40を正
確な位置に配設するための構造となっている。
【0033】また、吸着ろ紙40は、分離された非血球
成分を吸着するためのもので、略正方形状に形成され、
フィルム板部30における略中央位置、つまり、該フィ
ルム板部30における開口部36の位置に配設されてい
る。
【0034】また、メッシュ50は、略長方形状に形成
され、その短手方向の長さは、フィルム板部30と略同
一の長さに形成され、また、長手方向の長さは、フィル
ム板部30の開口部34aの内側の端部と開口部34b
の内側の端部間の長さを有している。つまり、該メッシ
ュ50は、フィルム板部30における領域Rの部分に接
着される。実際の接着に当たっては、吸着ろ紙40が設
けられる部分を除いて、非吸水性の両面接着テープ等で
接着される。このメッシュ50は、吸着ろ紙40を中央
に固定するためのもので、通過する非血球成分を吸着し
ない素材で形成されている。
【0035】上記吸着ろ紙40は、上記吸着部として機
能し、上記吸着ユニットBは、上記吸着部保持部として
機能する。また、上記フィルム板部30は、上記第2板
状部として機能する。
【0036】なお、吸着ろ紙40をフィルム板部30に
固定する方法として、吸着ろ紙40を両面接着テープに
より固定する方法も考えられる。つまり、吸着ろ紙40
の長手方向の両側に位置する辺部、すなわち、フィルム
板部30の短手方向に平行な辺部に沿って所定幅分だけ
両面接着テープを貼り付け、フィルム板部30に固定す
るのである。この場合も、両面接着テープとしては、非
吸水性のものを使用するのが好ましい。
【0037】次に、分離ユニットCについて図1、図
6、図7を使用して説明する。分離ユニットCは、図
1、図6に示すように、フィルム板部60と、分離膜7
0と、メッシュ80とを有している。
【0038】該フィルム板部60は、略細長方形状の外
形を有し、長手方向の両端部には、切欠き部62a、6
2bが設けられている。この切欠き部62a、62b
は、略長方形状を呈している。この切欠き部62a、6
2bの短手方向の幅は、後述するカバー部Dの裏側に設
けられている係止部106a、106b(図9、図10
参照)に係止するように、該係止部106a、106b
の幅と同様又は若干大きく形成されている。また、この
フィルム板部60の略中央には、略方形状の開口部64
が設けられている。このフィルム板部60も、切欠き部
62a、62b等により分離膜70を正確な位置に配設
するための構造となっている。
【0039】また、上記分離膜70は、略方形状に形成
され、上記開口部64よりもやや大きく形成されてい
る。この分離膜70は、ポリスルフォンを素材として形
成され、内部に多数の気孔を有する膜である。この分離
膜70の厚みは略300μmで、この気孔の孔径につい
ては、表面側が40〜60μmで、裏側に行くほど小さ
くなり、裏面側では、約2μmとなっている。つまり、
表面に近いいわゆる疎の層において、血球成分が捕捉さ
れ、裏面に近いいわゆる密の層において、非血球成分が
濾過されるようになっている。この分離膜70の吸着ユ
ニットBにおける配設位置は、基台部Aと吸着ユニット
Bと分離ユニットCとカバー部Dとを組み立てた際に、
吸着ろ紙40の位置と略一致するようになっている。こ
の分離膜70は、血漿成分や血清成分等の非血球成分を
分離するためのものである。
【0040】なお、この分離膜70は、ある所定量以上
の全血の滴下に対して、上記吸着ろ紙40の保水能力を
上回る量の非血球成分を分離する能力を有している。
【0041】また、メッシュ80は、略長方形状に形成
され、その短手方向の長さは、フィルム板部60と略同
一の長さに形成され、また、長手方向の長さは、該分離
膜70の長手方向の長さよりも長く形成されている。そ
して、該メッシュ50は、分離膜70の部分を除いてフ
ィルム板部60に接着される。実際の接着に当たって
は、非吸水性の両面接着テープ等で接着される。このメ
ッシュ80は、分離膜70を中央に固定するためのもの
で、通過する非血球成分を吸着しない素材で形成されて
いる。
【0042】上記分離膜70は、上記分離部として機能
し、上記分離ユニットCは、上記分離部保持部として機
能する。また、上記フィルム板部60は、上記第1板状
部として機能する。
【0043】なお、この分離膜70をフィルム板部60
に固定する方法として、両面接着テープにより固定する
ことも考えられる。つまり、分離膜70の長手方向の両
側に位置する辺部、すなわち、フィルム板部60の短手
方向に平行な辺部に沿って所定幅分だけ両面接着テープ
を貼り付け、フィルム板部60に固定するのである。こ
の場合も、両面接着テープとしては、非吸水性のものを
使用するのが好ましい。
【0044】次に、カバー部Dについて図1、図8、図
9、図10を使用して説明する。このカバー部Dは、上
記吸着ユニットBと分離ユニットCとを基台部Aとの間
で挟んで保持するためのもので、湾曲部90と、側端部
110a、110bとを有している。
【0045】ここで、上記湾曲部90は、全体に長手方
向に上方に湾曲した略板状形状を呈しており、中央湾曲
部92と端湾曲部94a、94bとを有している。つま
り、該湾曲部90は、円弧状に湾曲している。この中央
湾曲部92は、略長方形状を長手方向に湾曲させた形状
を呈しており、中央には、略方形状の開口部96が設け
られている。この開口部96は、フィルム板部60の開
口部64と略同様の大きさに形成され、基台部Aと吸着
ユニットBと分離ユニットCとカバー部Dとを組み立て
た際に、フィルム板部60に設けられた開口部64と配
置位置が略一致するようになっている。この開口部96
は、採血した血液を点着する点着窓として利用される。
【0046】この開口部96の周囲には、テーパ部98
が設けられ、該開口部96に向けてテーパ状に形成され
ている。つまり、該開口部96の周囲は、略四角形状の
枠状に開口部に向けて傾斜した構成となっている。ま
た、該中央湾曲部92の両端には、略方形状の開口部1
00a、100bが設けられている。
【0047】さらに、この中央湾曲部92の裏面には、
図9に示すように、断面略凸状の凸条部102a、10
2bが開口部96を挟んで設けられている。この凸条部
102a、102bはともに長手方向に設けられ、とも
に、3条づつ平行に設けられている。この3条の凸条部
のうち、中央の凸条部は、長手方向の軸線に沿って設け
られ、他の2つの凸条部は、フィルム板部60の幅に応
じた位置に設けられている。つまり、他の2つの凸条部
の端部間の距離r(図9参照)が該フィルム板部60の
幅と略同一となるように設けられている。また、該中央
湾曲部92の裏面の開口部96の外周には、枠状部10
4が形成され、その周囲よりも若干凸状に形成されてい
る。この枠状部104の表面は、上記凸条部102a、
102bの表面と同一の曲率上にあるように形成されて
いる。つまり、上記の両表面は、同一の円弧状に形成さ
れている。これにより、分離ユニットCを均一に押圧で
きるようになっている。
【0048】また、中央湾曲部92の端部には、略断面
L字状の係止部106a、106bが凸状に設けられて
おり、分離ユニットCを装着できるようになっている。
つまり、係止部106a、106bは、分離ユニットC
の端部の切欠き部62a、62bに挿入して係止し、該
係止部106aの内側と係止部106bの内側間の中央
湾曲部92の裏面に沿った距離は、分離ユニットCのフ
ィルム板部60の切欠き62a、62b間の距離s(図
7参照)と略同一となっている。
【0049】また、端湾曲部94a、94bは、上記中
央湾曲部92の左右に連設され、該中央湾曲部92より
も若干上側にずれた位置に設けられている。この端湾曲
部94aには、略細長長方形状の開口部95aが設けら
れ、また、端湾曲部94bにも、略細長長方形状の開口
部95bが設けられている。
【0050】また、側端部110a、110bは、略垂
直に配設された板状を呈し、該側端部110aは上記端
湾曲部94aの端部から連設され、また、該側端部11
0bは上記端湾曲部94bの端部から連設されている。
この側端部110aの下端からは外側に向けて突片部1
12aが設けられ、側端部110bの下端からも外側に
向けて突片部112bが設けられている。この突片部1
12a、112bはともに略板状を呈している。また、
側端部110aの下端からは内側に向けて係止部114
aが設けられ、側端部110bの下端からも内側に向け
て係止部114bが設けられている。この係止部114
a、114bは、基台部Aに設けられた溝部21a、2
1bに係合するためのものである。
【0051】上記構成の非血球成分分離装置Pの使用状
態について説明する。まず、非血球成分分離装置Pの使
用に当たって、非血球成分分離装置Pの各部を組み立て
る。つまり、吸着ユニットBを基台部Aに取り付け、ま
た、分離ユニットCをカバー部Dに取り付ける。つま
り、吸着ユニットBの両端部を基台部Aの孔部20a、
20bに挿入して嵌め込む。また、分離ユニットCの端
部をカバー部Dの係止部106a、106bに係止す
る。このようにして、吸着ユニットBを基台部Aの上面
部10にぴったり接触するように配置し、さらに、分離
ユニットCをカバー部の裏面にぴったり接触するよう
に配置する。
【0052】なお、分離ユニットCをカバー部Dに取り
付けるに際しては、フィルム板部60の開口部64の周
囲のカバー部D側、すなわち、フィルム板部60の表面
側の図7のハッチングに示す領域に非親水性の両面接着
テープを設けるのが望ましい。これにより、フィルム板
部60のカバー部Dへの密着性を高め、すき間から血球
の漏れを防止することができる。
【0053】なお、吸着ユニットBを基台部Aに取り付
けるに際しては、その端部が孔部20a、20bに挿入
され、また、基台部Aの凸状部14e、14fとフィル
ム板部30の開口部34a、34bが嵌合するので、吸
着ろ紙40を挿通孔16の位置に正確に位置させること
が可能となる。
【0054】次に、分離ユニットCを取り付けたカバー
部Dを基台部Aに取り付ける。つまり、カバー部Dを、
吸着ユニットBを取り付けた基台部Aに被せて、カバー
部Dの係止部114aが基台部Aの溝部21aに係止
し、また、カバー部Dの係止部114bが基台部Aの溝
部21bに係止するようにする。このようにして、非血
球成分分離装置Pの組み付けを行う。すると、吸着ろ紙
40と分離膜70とが均一の力で押しつけられ、また、
吸着ろ紙40と分離膜70とはすき間なく密着して配設
される。
【0055】つまり、分離ユニットCを取り付けたカバ
ー部Dを、吸着ユニットBを取り付けた基台部Aに取り
付けることにより、分離ユニットCは、吸着ユニットB
に積層して配設された状態となり、分離ユニットCはカ
バー部に密着し、また、分離ユニットCは吸着ユニッ
トBにも密着し、吸着ろ紙40と分離膜70とはすき間
なく密着して配設される。
【0056】以上のような状態で、指先等から採血する
ための器具であるランセット等を用いて指先から得た血
液を点着する。その際、滴下した血液が開口部96を満
たす程度に点着する。すると、滴下した血液は分離膜7
0の表面側に滴下され、徐々に下方に移行していく。そ
の際、血球成分は表面側の層で捕捉され、血漿成分や血
清等の成分等の非血球成分のみが透過し、吸着ろ紙40
に至って、非血球成分のみが吸着ろ紙40に吸着される
ことになる。
【0057】そして、所定時間経過後にカバー部Dを取
り外し、その後、吸着ユニットBを基台部Aから取り外
す。この吸着ユニットBを十分乾燥させる。乾燥が完了
したら、吸着ろ紙40を吸着ユニットBから取り出し、
その後、生理食塩水等の液体に該吸着ろ紙40を入れて
振とうして非血球成分を抽出する。そして、抽出した液
を通常の血漿検体を希釈したものとして各種検査に使用
する。
【0058】なお、基台部Aには、挿通孔16が設けら
れているので、非血球成分の吸着がより促進される。つ
まり、血液が滴下された際に血液と基台部Aの上面間に
存在する空気がこの挿通孔16を通して抜けるため、こ
の挿通孔16がない場合に比べて非血球成分の分離膜7
0から吸着ろ紙40への移行が促進される。また、非血
球成分を吸着した吸着ろ紙40の乾燥に際しても、この
挿通孔16により乾燥がより促進される。
【0059】また、上記基台部Aの上面及びカバー部D
は長手方向に湾曲しているので、滴下した血液が分離膜
70に均等に分布し、分離した非血球成分も吸着ろ紙4
0に均等に分布する。
【0060】なお、上記非血球成分分離装置Pを用いた
非血球成分の回収実験について簡単に説明する。まず、
上記非血球成分分離装置Pを組み立てて、カバー部Dの
開口部96から血液(全血)を滴下した。この滴下する
血液については、所定の抗凝固剤で処理を行い、各種量
を測り取り、各種時間放置して乾燥させた。滴下する血
液の量としては、20μL(マイクロリットル)、30
μL、40μLについて行い、放置する時間としては、
2分、3分、4分、5分について行った。その後、該吸
着ユニットBを取り外して、完全に乾燥した後、吸着ろ
紙40を吸着ユニットBから外した。
【0061】この吸着ろ紙40に吸着された非血球成分
量はTCHO(総コレステロール)およびUA(尿酸)
を指標にして算出した。つまり、上記吸着ろ紙40を生
理食塩水をもちいて振とうし、該吸着ろ紙40から非血
球成分を抽出して、上記TCHOとUAの濃度を測定し
た。
【0062】そして、予め上記血液を遠心分離して得ら
れた血漿を0、2.5、5、10μL(マイクロリット
ル)のそれぞれについてろ紙に吸着させ、乾燥した後、
生理食塩水中で振とう抽出して得られたTCHOとUA
の測定値から血漿量との関係を示す回帰式を算出し、吸
着ろ紙に含まれる血漿量を算出した。
【0063】その結果、図11に示すような測定結果が
得られ、この図11の測定結果をグラフ化すると、図1
2、図13に示すようになる。この図11において、吸
着時間とは、全血を滴下後に放置して乾燥させる時間で
ある。また、図12、図13に示すグラフは、該吸着時
間と血漿移行量との関係を各滴下する量ごとに示すもの
であり、該血漿移行量については、図12では、図11
におけるTCHO濃度から算出したものを使用し、図1
3では、図11におけるUA濃度から算出したものを使
用している。
【0064】この図12、図13に示すグラフからも分
かるように、血液30μl以上を点着窓としての開口部
96に滴下し、5分間放置することによりほぼ一定量の
血漿成分が回収されることが確認された。つまり、所定
量(30μl)以上の全血の滴下により、略一定量の非
血球成分が吸着ろ紙40に吸着されたことが実証され
た。
【0065】以上のように本実施例の非血球成分分離装
置Pによれば、非血球成分の分離に際して遠心分離操作
が不必要になり、簡易な手法で血漿を定量的に分離する
ことが可能となる。
【0066】また、非血球成分を吸着させた吸着ろ紙4
0を有する吸着ユニットBは、乾燥させるので、保管又
は郵送等による移送が可能となる。また、赤血球は上記
分離膜70で捕捉されるので、非血球成分を吸着させた
吸着ろ紙40には、赤血球成分中のヘモグロビンが含ま
れないため、比色定量に影響を与えず、免疫学的測定の
ほか、生化学的測定も可能となる。
【0067】
【発明の効果】本発明に基づく非血球成分分離装置によ
れば、非血球成分の分離・抽出に際して遠心分離操作が
不必要になり、簡易な手法で血漿成分等の非血球成分を
分離することが可能となる。
【0068】特に、本発明の非血球成分分離装置によれ
ば、基台部やカバー部を湾曲させているので、採取でき
る非血球成分についての定量性を確保することが可能と
なる。また、カバー部の裏面の開口部の周囲に、枠状部
を設ける等することにより、採取できる非血球成分につ
いての定量性を確保することが可能となる。
【0069】また、非血球成分を吸着させた吸着部を乾
燥させておけば、常温で保管又は郵送等による移送が可
能となる。また、赤血球は上記分離部で捕捉されるの
で、非血球成分を吸着させた吸着部には、赤血球成分中
のヘモグロビンが含まれないため、比色定量に影響を与
えず、免疫学的測定のほか、生化学的測定も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく非血球成分分離装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図2】基台部を示す平面図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】吸着ユニットを示す分解斜視図である。
【図5】吸着ユニットにおけるフィルム板部を示す平面
図である。
【図6】分離ユニットを示す分解斜視図である。
【図7】分離ユニットにおけるフィルム板部を示す平面
図である。
【図8】カバー部を示す平面図である。
【図9】カバー部を示す底面図である。
【図10】図8におけるY−Y断面図である。
【図11】本実施例の非血球成分分離装置を用いた非血
球成分の回収実験の結果を示す説明図である。
【図12】本実施例の非血球成分分離装置を用いた非血
球成分の回収実験の結果を示す説明図である。
【図13】本実施例の非血球成分分離装置を用いた非血
球成分の回収実験の結果を示す説明図である。
【符号の説明】
非血球成分分離装置 A 基台部 B 吸着ユニット C 分離ユニット D カバー部 10 上面部 16 挿通孔 30、60 フィルム板部 36 開口部 40 吸着ろ紙 50、80 メッシュ 90 湾曲部 92 中央湾曲部 94a、94b 端湾曲部 96 開口部 104 枠状部 106a、106b 係止部

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液中の非血球成分である血漿成分又は
    血清成分を分離するための非血球成分分離装置であっ
    て、 非血球成分を分離するための分離部であって略シート状
    の分離部を有する分離部保持部と、 該分離部保持部を着脱可能に支持するカバー部であっ
    て、開口部を有し、該開口部の位置に上記分離部が位置
    するように該カバー部の下面側に該分離部保持部を支持
    するカバー部と、 該分離部で分離された非血球成分を吸着する吸着部を有
    する吸着部保持部と、 該吸着部保持部を支持する基台部であって、該吸着部保
    持部を載置するための上面部を有し、上記カバー部と着
    脱自在である基台部と、 を有し、 上記基台部の上面部が円弧状に湾曲して形成され、ま
    た、上記カバー部も該基台部の上面部の湾曲形状に合わ
    せて湾曲して形成されている ことを特徴とする非血球成
    分離装置。
  2. 【請求項2】 上記分離部が、内部に複数の気孔を有す
    る分離膜で形成され、厚み方向に該気孔の径が徐々に変
    化する構造を有することを特徴とする請求項1に記載の
    非血球成分分離装置。
  3. 【請求項3】 上記分離部保持部を支持したカバー部
    を、該吸着部保持部を支持する基台部に取り付けた際に
    は、該分離部保持部が、該吸着部保持部に積層して配置
    されることを特徴とする請求項1又は2に記載の非血球
    成分分離装置。
  4. 【請求項4】 上記分離部保持部を支持したカバー部
    を、該吸着部保持部を支持する基台部に取り付けた際に
    は、上記分離部保持部は上記カバー部に密着しており、
    また、上記分離部保持部は、上記吸着部保持部にも密着
    していることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載
    非血球成分分離装置。
  5. 【請求項5】 血液中の非血球成分である血漿成分又は
    血清成分を分離するための非血球成分分離装置であっ
    て、 非血球成分を分離するための分離部であって、内部に複
    数の気孔を有する分離膜で形成され、厚み方向に該気孔
    の径が徐々に変化する構造を有する分離部と、 該分離部
    を保持する第1板状部であって、開口部を有し、該開口
    部の位置に該分離部を保持する第1板状部と、を有する
    分離ユニットと、分離ユニットを着脱可能に支持するカバー部であっ
    て、開口部を有し、該開口部の位置に上記分離部が位置
    するように該カバー部の下面側に該分離ユニットを支持
    するカバー部と、 該分離部で分離された非血球成分を吸着する吸着部と、
    該吸着部を保持する第2板状部と、を有する吸着ユニッ
    トと、吸着ユニットを支持する基台部であって、該吸着ユニ
    ットを載置するための上面部を有し、上記カバー部と着
    脱自在である基台部と、 を有し、 上記基台部の上面部が円弧状に湾曲して形成され、ま
    た、上記カバー部も該基台部の上面部の湾曲形状に合わ
    せて湾曲して形成されている ことを特徴とする非血球成
    分離装置。
  6. 【請求項6】 上記分離ユニットを支持したカバー部
    を、該吸着ユニットを支持する基台部に取り付けた際に
    は、該分離ユニットが、該吸着ユニットに積層して配置
    されることを特徴とする請求項5に記載の非血球成分
    離装置。
  7. 【請求項7】 上記分離ユニットを支持したカバー部
    を、該吸着ユニットを支持する基台部に取り付けた際に
    は、上記分離ユニットは上記カバー部に密着しており、
    また、上記分離ユニットは、上記吸着ユニットにも密着
    していることを特徴とする請求項5又は6に記載の非血
    球成分分離装置。
  8. 【請求項8】 上記第2板状部には、上記吸着部の取付
    け位置に複数の開口部が設けられていることを特徴とす
    る請求項5又は6又は7に記載の非血球成分分離装置。
  9. 【請求項9】 上記第1板状部に対する上記分離部の保
    持は、メッシュと該第1板状部とで該分離部を保持する
    ことにより行われ、また、上記第2板状部に対する上記
    吸着部の保持は、メッシュと該第2板状部とで該吸着部
    を保持することにより行われていることを特徴とする請
    求項5又は6又は7又は8に記載の非血球成分分離装
    置。
  10. 【請求項10】 上記分離部に所定量以上の全血を滴下
    することにより、略 一定量の非血球成分が上記吸着部に
    吸着されることを特徴とする請求項1又は2又は3又は
    4又は5又は6又は7又は8又は9に記載の非血球成分
    分離装置。
  11. 【請求項11】 上記分離部が、所定量以上の全血の滴
    下に対して、上記吸着部の保水能力を上回る量の非血球
    成分を分離する能力を有することを特徴とする請求項
    又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又
    は10に記載の非血球成分分離装置。
  12. 【請求項12】 上記カバー部の裏面の開口部の周囲に
    は、枠状部が突設されていることを特徴とする請求項
    又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又
    は10又は11に記載の非血球成分分離装置。
  13. 【請求項13】 上記基台部には、上面部から底面部に
    まで貫通する挿通孔が設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8
    又は9又は10又は11又は12に記載の非血球成分
    離装置。
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