JP3452303B2 - 車両用燃料残量表示装置 - Google Patents

車両用燃料残量表示装置

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JP3452303B2
JP3452303B2 JP36065197A JP36065197A JP3452303B2 JP 3452303 B2 JP3452303 B2 JP 3452303B2 JP 36065197 A JP36065197 A JP 36065197A JP 36065197 A JP36065197 A JP 36065197A JP 3452303 B2 JP3452303 B2 JP 3452303B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の燃料タンク内
の燃料残量を表示する車両用燃料残量計のような車両用
燃料残量表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される燃料残量計は、
燃料タンク内の燃料の液位を検出する液位検出手段を有
する。この液位検出手段としては、燃料液面上に浮かぶ
フロートの位置に応じて抵抗体上を摺動する接点を有
し、抵抗体の両端に印加した電圧を分圧した電圧を接点
に出力するような構成のものが一般に採用されている。
そして、液位検出手段の電気的特性、すなわち出力電圧
の変化を変換して燃料の残量を表示している。しかしな
がら、車両の傾斜時には、液面が燃料タンクに対して傾
くため、燃料の残量を正確に表示できないという欠点を
有する。
【0003】そこで、従来、液位検出手段が検出した多
くの信号を平均化して残量表示するもの、更に停車時に
は平均化時間を短くして応答性を向上させるようにした
もの、予め設定したバラツキ以上の液位検出信号が発生
したとき、これを予め設定したバラツキの上下限値と置
換して平均化するものなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用燃料残量計では、いずれも燃料の残量測定に
不適当な状態での液位検出信号を含んで残量を表示して
いるという問題点があった。
【0005】例えば、車両が水平状態にない、いわゆる
非水平の場合、燃料タンク内の燃料の液面が傾いて片寄
ってしまうため、液面の液位が水平時と変わってしま
い、この液面に対応する液位検出信号によって残量を表
示したのでは、正しい値を表示できない。
【0006】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
車両が傾斜していて水平状態にないときでもその影響を
ほとんど受けることなく残量を正確に表示することので
きる車両用燃料残量表示装置を提供することを課題とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示
すように、指示値を表示する表示手段7と、車両の燃焼
タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料信号を発生
する燃料センサ1と、該燃料センサからの燃料信号を入
力して燃料残量の指示値を演算する演算手段33−1
と、前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表
示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、イグニッ
ションスイッチがオフしたときに、前記駆動制御手段が
前記表示手段に表示させている燃料残量の指示値をそれ
以前の記憶に代えて記憶し、該記憶をイグニッションス
イッチのオフしている期間も保持可能な記憶手段8と、
車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
状態とを検出する傾き検出手段5とを備え、前記駆動制
御手段は、イグニッションスイッチのオンからエンジン
のオンまでの間、前記傾き検出手段が水平状態を検出し
ているとき、前記演算手段により演算した指示値に基づ
いて燃料残量を前記表示手段に表示させ、イグニッショ
ンスイッチのオン直後、前記傾き検出手段が非水平状態
を検出しているとき、前記記憶手段に記憶している指示
値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させ、前記
傾き検出手段が非水平状態を検出している間エンジンの
オンまで該表示を保持し、前記記憶手段に記憶している
指示値がないとき、前記演算手段により演算した指示値
に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
特徴とする車両用燃料残量表示装置に存する。
【0008】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、イグニッションスイッチのオンからエンジ
ンのオンまでの間、傾き検出手段5が水平状態を検出し
ているとき、演算手段33−1により演算した指示値に
基づいて燃料残量を表示手段7に表示させる。そして、
イグニッションスイッチのオン直後、傾き検出手段5が
非水平状態を検出しているときは、駆動制御手段33−
2が記憶手段8に記憶している指示値に基づいて燃料残
量を表示手段7に表示させ、傾き検出手段5が非水平状
態を検出している間エンジンのオンまでこの表示を保持
する。
【0009】したがって、イグニッションスイッチのオ
ンからエンジンのオンまでの間、傾き検出手段5が非水
平状態を検出している間表示手段7の表示が保持され、
演算手段33−1により演算した指示値に基づいて燃料
残量を表示手段7に表示させることがなく、車両が傾斜
地にあるときイグニッションスイッチがオンされても、
エンジンが始動されるまでの間、表示手段7には、イグ
ニッションスイッチオフ時に表示手段7に表示され記憶
手段8に記憶された燃料残量の指示値と同じ値が表示さ
れる。よって、傾斜地に停車して車両の燃焼タンク内の
燃料の液面レベルが変化しても、これを検出して燃料セ
ンサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行われること
がない。
【0010】
【0011】また、記憶手段8に指示値が記憶されてい
ないとき、演算手段33−1により演算した指示値に基
づいて燃料残量を表示手段7に表示させるので、車両が
傾斜地にあってイグニッションスイッチがオンされたと
き燃料残量の指示値が記憶手段8に記憶されていなくて
も、表示手段7に何も表示されなくなることがない。
【0012】上記課題を解決するためなされた請求項2
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
1記載の車両用燃料残量表示装置において、燃料の補給
の有無を検出する補給検出手段33−3をさらに備え、
前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオン直
後、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
き、前記補給検出手段による補給有りの検出時に、前記
記憶手段に記憶している指示値と前記演算手段により演
算した指示値との差をとり、該差を前記記憶手段に記憶
している指示値に加算した指示値に基づいて燃料残量を
前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】上記構成により、請求項1記載の発明の作
用に加え、イグニッションスイッチのオン直後、傾き検
出手段5が非水平状態を検出し、補給検出手段33−3
が補給有りを検出しているとき、記憶手段8に記憶して
いる指示値と演算手段33−1により演算した指示値と
の差をとり、この差を記憶手段8に記憶している指示値
に加算した指示値に基づいて燃料残量を表示手段7に表
示させるので、傾斜地にあってイグニッションスイッチ
のオフ時に給油されても、給油によって増加した分の指
示値が表示手段7に表示され、しかも傾斜地に停車して
生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分
を打ち消した燃料残量の指示値が表示されるようにな
る。
【0014】上記課題を解決するためなされた請求項3
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
2記載の車両用燃料残量表示装置において、前記補給検
出手段は、イグニッションスイッチのオン直後、前記記
憶手段に記憶している指示値と前記演算手段が演算した
前記指示値との差をとり、該差が予め定めた所定値以上
あることにより燃料の補給有りを検出するイグニッショ
ンオン直後検出手段33−31を有することを特徴とす
る。
【0015】上記構成により、請求項2記載の発明の作
用に加え、イグニッションスイッチのオン直後の燃料の
補給、すなわち給油の有無を、イグニッションオン直後
検出手段33−31が、記憶手段8に記憶している指示
値と演算手段33−1が演算した指示値との差をとり、
この差が予め定めた所定値以上あることにより検出する
ようになっているので、イグニッションスイッチのオン
以前に傾斜地で給油されても、傾斜地に停車して生じた
車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分が打ち
消されるようになり、単純に液面レベルの変化分によっ
て判断する場合に比べ、精度良く給油の有無を検出する
ことができる。
【0016】上記課題を解決するためなされた請求項4
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示値
を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料の
液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ1
と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を
指示するための指示値を演算する演算手段33−1と、
前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
せる制御を行う駆動制御手段33−2と、燃料の補給の
有無を検出する補給検出手段33−3と、車両が所定角
度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平状態とを検出
する傾き検出手段5とを備え、前記駆動制御手段は、イ
グニッションスイッチのオンから走行開始までの間、前
記傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、前記
補給検出手段による補給有りの検出時に、前記演算手段
により演算した相前後する指示値の差をとり、該差を前
回の指示値に加算した指示値を目標値として該目標値に
向け第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて
燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴とする
車両用燃料残量表示装置に存する。
【0017】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、イグニッションスイッチのオンから走行開
始までの間、傾き検出手段5が非水平状態を検出し、補
給検出手段33−3が補給有りを検出しているとき、演
算手段33−1により演算した相前後する指示値の差を
とり、この差を前回の指示値に加算した指示値を目標値
としてこの目標値に向けて第1の一定時間毎に一定値づ
つ増した値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させ
るので、イグニッションスイッチのオンから走行開始ま
での間に給油されても、給油によって増加した分の指示
値が表示手段7に表示されるようになる。よって、イグ
ニッションスイッチのオンから走行開始までの間に傾斜
地において給油されても、傾斜地において生じた車両の
燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分を打ち消した
燃料残量の指示値が表示されるようになる。しかも、第
1の一定時間を短めに設定することで、指示値を表示手
段7に速やかに表示させる。
【0018】上記課題を解決するためなされた請求項5
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
4記載の車両用燃料残量表示装置において、前記駆動制
御手段は、イグニッションスイッチのオンから走行開始
までの間、前記傾き検出手段が水平状態を検出している
とき、前記補給検出手段による補給有りの検出時に、前
記演算手段により演算した指示値を目標値として該目標
値に向けて前記第1の一定時間毎に一定値づつ増した値
に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
特徴とする。
【0019】上記構成により、請求項4記載の発明の作
用に加え、イグニッションスイッチのオンから走行開始
までの間、傾き検出手段5が水平状態を検出し、補給検
出手段33−3が補給有りを検出しているときには、演
算手段33−1により演算した指示値を目標値としてこ
の目標値に向けて第1の一定時間毎に一定値づつ増した
値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させるので、
平地での燃料の補給時には、時々刻々変化する液面レベ
ルに基づいて演算手段33−1の演算した指示値を表示
手段7に表示させる。しかも、第1の一定時間を短めに
設定することで、平地でも給油時には指示値を表示手段
7に速やかに表示させる。
【0020】上記課題を解決するためなされた請求項6
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
5記載の車両用燃料残量表示装置において、前記駆動制
御手段は、イグニッションスイッチのオンから走行開始
までの間、前記傾き検出手段が水平状態を検出している
とき、前記補給検出手段による補給無しの検出時に、前
記演算手段によって演算した指示値を目標値として該目
標値に向けて前記第1の一定時間より長い第2の一定時
間毎に一定値づつ増減した値に基づいて燃料残量を前記
表示手段に表示させることを特徴とする。
【0021】上記構成により、請求項5記載の発明の作
用に加え、イグニッションスイッチのオンから走行開始
までの間、傾き検出手段5が水平状態を検出し、補給検
出手段33−3が補給無しを検出しているときには、演
算手段33−1によって演算した指示値を目標値として
この目標値に向けて比較的長い一定時間毎に一定値づつ
増減した値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させ
るので、給油のないとき演算手段33−1の演算した指
示値を目標値として行われる表示の応答性が給油時に比
べて遅くなり、平地にあって給油が無いにもかかわらず
液面レベルが変動する場合、指示値がこの変動の影響を
受けることを少なくする。
【0022】上記課題を解決するためなされた請求項
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示値
を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料の
液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ1
と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を
指示するための指示値を演算する第1の演算手段33−
1と、前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残量
を表示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、車両
が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平状態
とを検出する傾き検出手段5と、エンジンのオンから走
行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出
しているとき、単位時間当たり所定の燃料消費があると
して所定時間毎に現在の指示値から所定値を順次減算し
て燃料残量の指示値を演算する第2の演算手段33−4
とを備え、前記駆動制御手段は、エンジンのオンから走
行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出
しているとき、前記第2の演算手段によって演算した指
示値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させるこ
とを特徴とする車両用燃料残量表示装置に存する。
【0023】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、エンジンのオンから走行開始までの間、傾
き検出手段5が非水平状態を検出しているとき、第2の
演算手段33−4によって演算した指示値を目標値とし
てこの目標値に向けて第2の時間毎に一定値づつ減じた
値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させる。
【0024】したがって、エンジンのオンから走行開始
までの間、傾き検出手段5が非水平状態を検出している
ときには、単位時間当たり所定の燃料消費があるとして
所定時間毎に現在の指示値から所定値を順次減算して燃
料残量の指示値に基づいた燃料残量の指示値を表示手段
7に表示させ、演算手段33−1により演算した指示値
に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させることがな
い。よって、停車時に傾斜地にて車両の燃焼タンク内の
燃料の液面レベルが変化しても、これを検出して燃料セ
ンサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行われること
がなく、しかもエンジンのオンによって消費される分の
燃料残量の減少については、或る程度の精度で指示値に
反映される。
【0025】上記課題を解決するためなされた請求項8
載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
7記載の車両用燃料残量表示装置において、前記駆動制
御手段は、エンジンのオンから走行開始までの間、前記
傾き検出手段が水平状態を検出しているとき、前記第1
の演算手段によって演算した指示値を目標値として該目
標値に向けて第2の一定時間毎に一定値づつ増減した値
に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
特徴とする。
【0026】上記構成により、請求項7記載の発明の作
用に加え、エンジンのオンから走行開始までの間、傾き
検出手段5が水平状態を検出しているとき、第1の演算
手段33−1によって演算した指示値を目標値としてこ
の目標値に向けて第2の一定時間毎に一定値づつ増減し
た値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させるの
で、エンジンオン状態において、平地で時々刻々変化す
る液面レベルに基づいて演算手段33−1が演算した指
示値を表示させる。しかも、第2の一定時間を長めに設
定することで、給油のないとき演算手段33−1の演算
した指示値を目標値として行われる表示の応答性が遅く
なり、平地にあって給油が無いにもかかわらず液面レベ
ルが変動する場合、指示値がこの変動の影響を受けるこ
とを少なくする。
【0027】上記課題を解決するためなされた請求項9
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
7又は8記載の車両用燃料残量表示装置において、燃料
の補給の有無を検出する補給検出手段33−3をさらに
備え、前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチの
オンから走行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平
状態を検出しているとき、前記補給検出手段による補給
有りの検出時に、前記第1の演算手段により演算した相
前後する指示値の差をとり、該差を前回の指示値に加算
した指示値を目標値として該目標値に向けて前記第2の
一定時間よりも短い第1の時間毎に一定値づつ増した値
に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
特徴とする
【0028】上記構成により、請求項7又は8記載の発
明の作用に加え、イグニッションスイッチのオンから走
行開始までの間、傾き検出手段5が非水平状態を検出
し、補給検出手段33−3が補給有りを検出していると
きに、第1の演算手段33−1により演算した相前後す
る指示値の差をとり、この差を前回の指示値に加算した
指示値を目標値としてこの目標値に向けて比較的短い時
間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を表示手
段7に表示させるので、イグニッションスイッチのオン
から走行開始までの間に傾斜地において給油されても、
傾斜地において生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面
レベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値が表示さ
れ、しかもこの表示の応答性が給油のないとき演算した
指示値を目標値として行われる表示に比べて速くなり、
給油による液面レベルの増加を速やかに反映した指示値
を表示させる。
【0029】上記課題を解決するためなされた請求項
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項9記載の車両用燃料残量表示装置において、前記駆動
制御手段は、エンジンのオンから走行開始までの間、前
記傾き検出手段が水平状態を検出しているとき、前記補
給検出手段による補給有りの検出時に、前記第1の演算
手段によって演算した指示値を目標値として該目標値に
向けて前記第2の一定時間よりも短い第1の一定時間毎
に一定値づつ増減した値に基づいて燃料残量を前記表示
手段に表示させることを特徴とする。
【0030】上記構成により、請求項9記載の発明の作
用に加え、エンジンのオンから走行開始までの間、傾き
検出手段5が水平状態を検出し、補給検出手段33−3
が補給有りを検出しているときに、第1の演算手段33
−1によって演算した指示値を目標値としてこの目標値
に向けて比較的短い一定時間毎に一定値づつ増減した値
に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させるので、エ
ンジンのオンから走行開始までの間に平地において給油
されても、平地での燃料の補給時には、時々刻々変化す
る液面レベルに基づいて第1の演算手段33−1が演算
した指示値が表示され、しかもこの表示の応答性が給油
のないとき演算した指示値を目標値として行われる表示
に比べて速くなり、給油による液面レベルの増加を速や
かに反映した指示値を表示させる。
【0031】上記課題を解決するためなされた請求項1
1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項7記載の車両用燃料残量表示装置において、燃料の補
給の有無を検出する補給検出手段33−3をさらに備
え、前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオ
ンから走行開始までの間、前記傾き検出手段が水平状態
を検出しているとき、前記補給検出手段による補給有り
の検出時に、前記第1の演算手段によって演算した指示
値を目標値として該目標値に向けて前記第2一定時間よ
りも短い第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づ
いて前記燃料残量を前記表示手段に表示させ、前記補給
検出手段による補給無しの検出時に、前記第1の演算手
段によって演算した指示値を目標値として該目標値に向
けて前記第2の一定時間毎に一定値づつ増減した値に基
づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴
とする。
【0032】上記構成により、請求項7記載の発明の作
用に加え、イグニッションスイッチのオンから走行開始
までの間、傾き検出手段5が水平状態を検出し、補給検
出手段33−3が補給有りを検出しているときに、第1
の演算手段33−1によって演算した指示値を目標値と
してこの目標値に向けて比較的短い第2の一定時間毎に
一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を表示手段7に
表示させ、補給検出手段33−3が補給無しを検出して
いるときに、第1の演算手段33−1によって演算した
指示値を目標値としてこの目標値に向けて比較的長い一
定時間毎に一定値づつ増減した値に基づいて燃料残量を
表示手段に表示させるので、イグニッションスイッチの
オンから走行開始までの間に行われる平地での給油時に
は、給油していないときの表示の応答性を速くすること
なく、演算した指示値を目標値としてこの目標値に向け
て増減した値に基づく指示値の表示が速やかに行われ
る。
【0033】上記課題を解決するためなされた請求項1
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項4、9、11の何れかに記載の車両用燃料残量表示装
置において、前記補給検出手段は、イグニッションスイ
ッチのオンから走行開始までの間、前記演算手段又は第
1の演算手段により演算した相前後する指示値の差をと
り、該差が予め定めた所定値以上あることにより燃料の
補給有りを検出する停車時検出手段33−32を有する
ことを特徴とする。
【0034】上記構成により、請求項5、9、11記載
の発明の作用に加え、イグニッションスイッチのオンか
らエンジンの走行開始までの間の燃料の補給、すなわち
給油の有無を、停車時検出手段33−32が、演算手段
又は第1の演算手段33−1により演算した相前後する
指示値の差をとり、この差が予め定めた所定値以上ある
ことにより燃料の補給有りを検出するので、イグニッシ
ョンスイッチのオンからエンジンの走行開始までの間に
給油されても、傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タン
ク内の燃料の液面レベルの変化分が打ち消されるように
なり、単純に液面レベルの変化分によって判断する場合
に比べ、精度良く給油の有無を検出することができる。
【0035】上記課題を解決するためなされた請求項1
3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示
値を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ
1と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量
を指示するための指示値を演算する第1の演算手段33
−1と、前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残
量を表示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、車
両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平状
態とを検出する傾き検出手段5と、車両の走行中、前記
傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、単位量
当たり所定距離走行するとし、所定時間毎に現在の指示
値から走行距離に応じた所定値を順次減算して燃料残量
の指示値を演算する第3の演算手段33−5とを備え、
前記駆動制御手段は、車両の走行中、前記傾き検出手段
が非水平状態を検出しているとき、前記第3の演算手段
によって演算した指示値に基づいて燃料残量を前記表示
手段に表示させることを特徴とする車両用燃料残量表示
装置に存する。
【0036】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、車両の走行中、前記傾き検出手段が非水平
状態を検出しているとき、第3の演算手段33−5によ
って演算した指示値に基づいて燃料残量を表示手段7に
表示させる。
【0037】したがって、車両の走行中、傾き検出手段
5が非水平状態を検出しているときには、単位時間毎に
この間に走行した距離に対応した燃料消費があるとして
所定時間毎に現在の指示値から所定値を順次減算した燃
料残量の指示値に基づいた燃料残量の指示値を表示手段
7に表示させ、第1の演算手段33−1により演算した
指示値に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させるこ
とがない。よって、傾斜地を走行して車両の燃焼タンク
内の燃料の液面レベルが変化しても、これを検出して燃
料センサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行われる
ことがなく、しかも車両の走行によって消費される分の
燃料残量の減少については、或る程度の精度で指示値に
反映される。
【0038】上記課題を解決するためなされた請求項1
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項13記載の車両用燃料残量表示装置において、前記駆
動制御手段は、車両の走行中、前記傾き検出手段が水平
状態を検出しているとき、前記第1の演算手段によって
演算した指示値を目標値として該目標値に向けて第2の
一定時間毎に一定値づつ増減した値に基づいて前記燃料
残量を前記表示手段に表示させる。
【0039】
【0040】上記構成により、請求項13記載の発明の
作用に加え、車両の走行中、傾き検出手段5が水平状態
を検出しているとき、第1の演算手段33−1によって
演算した指示値を目標値としてこの目標値に向けて第2
の一定時間毎に一定値づつ増減した値に基づいて燃料残
量を表示手段7に表示させるので、走行状態において、
平地で時々刻々変化する液面レベルに基づいて演算手段
33−1が演算した指示値が表示される。しかも、第2
の一定時間を長めに設定することで、給油のないとき第
1の演算手段33−1の演算した指示値を目標値として
行われる表示の応答性が遅くなり、平地走行時にあって
液面レベルが変動する場合、指示値がこの変動の影響を
受けることを少なくする。
【0041】上記課題を解決するためなされた請求項1
5記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示
値を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ
1と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量
を指示するための指示値を演算する演算手段33−1
と、前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表
示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、車両の停
車が一定時間継続する毎に、最新の目標値を一時的に記
憶する一時記憶手段344と、燃料の補給の有無を検出
する補給検出手段33−3と、車両が所定角度以上傾い
た非水平状態とそれ以外の水平状態とを検出する傾き検
出手段5とを備え、前記駆動制御手段は、イグニッショ
ンスイッチのオンから走行開始までの間、前記傾き検出
手段が非水平状態を検出しているとき、前記補給検出手
段による補給有りの検出時に、前記一時記憶手段に記憶
している指示値と前記演算手段により演算した指示値と
の差をとり、該差を前記一時記憶手段に記憶している指
示値に加算した指示値を目標値として該目標値に向けて
第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料
残量を前記表示手段に表示させることを特徴とする車両
用燃料残量表示装置に存する。
【0042】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、エンジンのオンから走行開始までの間、傾
き検出手段5が非水平状態を検出し、給油検出手段33
−3が給油有りを検出しているときに、一時記憶手段3
44に記憶している指示値と演算手段33−1により演
算した指示値との差をとり、この差を一時記憶手段に記
憶している指示値に加算した指示値を目標値としてこの
目標値に向けて第1の一定時間毎に一定値づつ増した値
に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させる。
【0043】したがって、エンジンのオンから走行開始
までの間に傾斜地において給油されても、傾斜地におい
て生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化
分を打ち消した燃料残量の指示値を表示させる。しか
も、第1の一定時間を短めに設定することで、この表示
の応答性が給油のないとき演算した指示値を目標値とし
て行われる表示に比べて速くなり、給油による液面レベ
ルの増加を速やかに反映した指示値が表示させる。
【0044】上記課題を解決するためなされた請求項1
記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示
値を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ
1と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量
を指示するための指示値を演算する演算手段33−1
と、前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残量を
表示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、車両の
停車が一定時間継続する毎に、最新の目標値を一時的に
記憶する一時記憶手段344と、車両が所定角度以上傾
いた非水平状態とそれ以外の水平状態とを検出する傾き
検出手段5とを備え、前記駆動制御手段は、エンジンの
オンから走行開始までの間、前記傾き検出手段が水平状
態を検出しているとき、前記補給検出手段による補給有
りの検出時に、前記演算手段によって演算した指示値を
目標値として該目標値に向けて第1の一定時間毎に一定
値づつ増した値に基づいて、前記傾き検出手段が非水平
状態を検出しているとき、前記補給検出手段による補給
有りの検出時に、前記一時記憶手段に記憶している指示
値と前記演算手段により演算した指示値との差をとり、
該差を前記一時記憶手段に記憶している指示値に加算し
た指示値を目標値として該目標値に向けて第1の一定時
間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を前記表
示手段に表示させることを特徴とする車両用燃料残量表
示装置に存する。
【0045】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、エンジンのオンから走行開始までの間、傾
き検出手段5が水平状態を検出し、補給検出手段33−
3が補給有りを検出しているときに、演算手段33−1
によって演算した指示値を目標値として該目標値に向け
て第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃
料残量を表示手段7に表示させ、傾き検出手段5が非水
平状態を検出し、給油検出手段33−3が給油有りを検
出しているときに、一時記憶手段344に記憶している
指示値と演算手段33−1により演算した指示値との差
をとり、この差を一時記憶手段344に記憶している指
示値に加算した指示値を目標値としてこの目標値に向け
て第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃
料残量を前記表示手段に表示させる。
【0046】したがって、エンジンのオンから走行開始
までの間には、傾斜地において給油されても、傾斜地に
おいて生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの
変化分を打ち消した燃料残量の指示値を表示させる。し
かも、平地及び傾斜地の何れにおいても、第1の一定時
間を短めに設定することで、この表示の応答性が給油の
ないとき演算した指示値を目標値として行われる表示に
比べて速くなり、給油による液面レベルの増加を速やか
に反映した指示値が表示させる。
【0047】上記課題を解決するためなされた請求項1
7記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項15又は16に記載の車両用燃料残量表示装置におい
て、前記補給検出手段は、イグニッションスイッチのオ
ンから走行開始までの間、前記一時記憶手段に記憶して
いる指示値と前記演算手段により演算した指示値との差
をとり、該差が予め定めた所定値以上あることにより燃
料の補給有りを検出する停車時検出手段33−32を有
することを特徴とする。
【0048】上記構成により、請求項15又は16記載
の発明の作用に加え、イグニッションスイッチのオンか
らエンジンの走行開始までの間の燃料の補給、すなわち
給油の有無を、停車時検出手段33−32が、一時記憶
手段344に記憶している指示値と演算手段33−1に
より演算した指示値の差が予め定めた所定値以上あるこ
とにより燃料の補給有りを検出するので、イグニッショ
ンスイッチのオンからエンジンの走行開始までの間に給
油されても、傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タンク
内の燃料の液面レベルの変化分が打ち消されるようにな
り、単純に液面レベルの変化分によって判断する場合に
比べ、精度良く給油の有無を検出することができる。
【0049】上記課題を解決するためなされた請求項1
8記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示
値を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルを検出してアナログ燃料信号を発生する燃
料センサ1と、該燃料センサからのアナログ燃料信号を
デジタル変換して入力したデジタル燃料信号に基づいて
燃料残量を指示するための指示値を演算する演算手段3
3−1と、前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残
量を表示させる制御を行う駆動制御手段33−2と、イ
グニッションスイッチがオフしたときに、前記駆動制御
手段が前記表示手段に表示させている燃料残量の指示値
をそれ以前の記憶に代えて記憶し、該記憶をイグニッシ
ョンスイッチのオフしている期間も保持可能な記憶手段
8と、燃料の補給の有無を検出する補給検出手段33−
3と、車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外
の水平状態とを検出する傾き検出手段5とを備え、前記
駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオン直後、
前記傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、前
記補給検出手段による補給有りの検出時に、前記記憶手
段に記憶している指示値と前記演算手段により演算した
指示値との差をとり、該差を前記記憶手段に記憶してい
る指示値に加算した指示値を目標値として該目標値に基
づいて燃料残量を前記表示手段に表示させ、イグニッシ
ョンスイッチのオンから走行開始までの間、前記傾き検
出手段が非水平状態を検出しているとき、前記補給検出
手段による補給有りの検出時に、前記演算手段により演
算した相前後する指示値の差をとり、該差を前回の指示
値に加算した指示値を目標値として該目標値に向けて一
定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を前
記表示手段に表示させることを特徴とする車両用燃料残
量表示装置に存する。
【0050】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、イグニッションスイッチのオン直後、傾き
検出手段5が非水平状態を検出し、補給検出手段33−
3が補給有りを検出しているときに、記憶手段8に記憶
している指示値と演算手段33−1により演算した指示
値との差をとり、この差を記憶手段8に記憶している指
示値に加算した指示値を目標値としてこの目標値に基づ
いて燃料残量を表示手段7に表示させる。
【0051】また、駆動制御手段33−2が、イグニッ
ションスイッチのオンから走行開始までの間に傾き検出
手段5が非水平状態を検出し、補給検出手段33−3が
補給有りを検出しているときに演算手段33−1により
演算した相前後する指示値の差をとり、この差を前回の
指示値に加算した指示値を目標値としてこの目標値に向
けて第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて
燃料残量を表示手段7に表示させる。
【0052】したがって、イグニッションスイッチのオ
フ時に傾斜地において給油されても、或いは、イグニッ
ションスイッチのオンから走行開始までの間に給油され
ても、傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タンク内の燃
料の液面レベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値
が表示されるようになる。しかも、第1の一定時間を短
めに設定することで、給油時の指示値を表示手段7に速
やかに表示させる。
【0053】上記課題を解決するためなされた請求項1
9記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項18に記載の車両用燃料残量表示装置において、エン
ジンのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手段が
非水平状態を検出しているとき、単位時間当たり所定の
燃料消費があるとして所定時間毎に現在の指示値から所
定値を順次減算して燃料残量の指示値を演算する第2の
演算手段33−4と、車両の走行中、前記傾き検出手段
が非水平状態を検出しているとき、単位量当たり所定距
離走行するとし、所定時間毎に現在の指示値から走行距
離に応じた所定値を順次減算して燃料残量の指示値を演
算する第3の演算手段33−5をさらに備え、前記駆動
制御手段は、エンジンのオンから走行開始までの間、前
記傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、前記
補給検出手段による補給無しの検出時に、前記第2の演
算手段によって演算した指示値に基づいて燃料残量を前
記表示手段に表示させ、車両の走行中、前記傾き検出手
段が非水平状態を検出しているとき、前記補給検出手段
による補給無しの検出時に、前記第3の演算手段によっ
て演算した指示値に基づいて燃料残量を前記表示手段に
表示させる。
【0054】上記構成により、請求項18記載の発明の
作用に加え、表示手段7を駆動して表示手段に燃料残量
を表示させる制御を行う駆動制御手段33−2が、エン
ジンのオンから走行開始までの間、傾き検出手段5が非
水平状態を検出し、補給検出手段33−3が補給無しを
検出しているとき、単位時間当たり所定の燃料消費があ
るとして所定時間毎に現在の指示値から所定値を順次減
算した燃料残量の指示値に基づいた燃料残量の指示値を
表示手段7に表示させ、演算手段33−1により演算し
た指示値に基づいた燃料残量を表示手段7に表示させる
ことがない。
【0055】また、駆動制御手段33−2が、車両の走
行中、傾き検出手段5が非水平状態を検出しているとき
には、単位時間毎にこの間に走行した距離に対応した燃
料消費があるとして所定時間毎に現在の指示値から所定
値を順次減算した燃料残量の指示値に基づいた燃料残量
を表示手段7に表示させ、第1の演算手段33−1によ
り演算した指示値に基づいた燃料残量を表示手段7に表
示させることがない。
【0056】よって、傾斜地にて停車して車両の燃焼タ
ンク内の燃料の液面レベルが変化しても、これを検出し
て燃料センサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行わ
れることがなく、しかもエンジンのオンによって消費さ
れる分の燃料残量の減少については、或る程度の精度で
指示値に反映される。
【0057】また、傾斜地を走行して車両の燃焼タンク
内の燃料の液面レベルが変化しても、これを検出して燃
料センサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行われる
ことがなく、しかも車両の走行によって消費される分の
燃料残量の減少については、或る程度の精度で指示値に
反映される。
【0058】上記課題を解決するためなされた請求項2
0記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、指示
値を表示する表示手段7と、車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルを検出して燃料信号を発生する燃料センサ
1と、該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量
を指示するための指示値を演算する第1の演算手段33
−1と、前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量
を表示させる制御を行う駆動制御手段と、車両が所定角
度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平状態とを検出
する傾き検出手段5と、エンジンのオンから走行開始ま
での間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出している
とき、単位時間当たり所定の燃料消費があるとして一定
時間毎に現在の指示値から所定値を順次減算して燃料残
量の指示値を演算する第2の演算手段33−4と、車両
の走行中、前記傾き検出手段が非水平状態を検出してい
るとき、単位量当たり所定距離走行するとし、所定時間
毎に現在の指示値から走行距離に応じた所定値を順次減
算して燃料残量の指示値を演算する第3の演算手段33
−5とを備え、前記駆動制御手段は、イグニッションス
イッチのオン後、前記傾き検出手段が水平状態を検出し
ているとき、前記第1の演算手段によって演算した指示
値を目標値として該目標値に向けて第2の一定時間毎に
一定値づつ減じた値に基づいて燃料残量を前記表示手段
に表示させ、エンジンのオンから走行開始までの間、前
記傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、前記
第2の演算手段によって演算した指示値を目標値として
該目標値に向けて前記第2の一定時間と同じ一定時間毎
に一定値づつ減じた値に基づいて燃料残量を前記表示手
段に表示させ、車両の走行中、前記傾き検出手段が非水
平状態を検出しているとき、前記第3の演算手段によっ
て演算した指示値を目標値として該目標値に向けて前記
第2の一定時間と同じ一定時間毎に一定値づつ減じた値
に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
特徴とする車両用燃料残量表示装置に存する。
【0059】上記構成により、表示手段7を駆動して表
示手段に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手段
33−2が、イグニッションスイッチのオン後、傾き検
出手段5が水平状態を検出しているとき、第1の演算手
段33−1によって演算した指示値を目標値としてこの
目標値に向けて第2の一定時間毎に一定値づつ減じた値
に基づいて燃料残量を表示手段7に表示させるので、エ
ンジンオン後平地で時々刻々変化する液面レベルに基づ
いて演算手段33−1が演算した指示値を表示させる。
【0060】また、駆動制御手段33−2が、エンジン
のオンから走行開始までの間、傾き検出手段5が非水平
状態を検出しているとき、第2の演算手段33−4によ
って演算した指示値に基づいて燃料残量を表示手段7に
表示させ、演算手段33−1により演算した指示値に基
づいて燃料残量を表示手段7に表示させることがないの
で、傾斜地にて停車して車両の燃焼タンク内の燃料の液
面レベルが変化しても、これを検出して燃料センサ1が
発生する燃料信号に基づく表示が行われることがなく、
しかもエンジンのオンによって消費される分の燃料残量
の減少については、或る程度の精度で指示値に反映され
る。
【0061】さらに、駆動制御手段33−2が、車両の
走行中、傾き検出手段5が非水平状態を検出していると
き、第3の演算手段33−5によって演算した指示値に
基づいて燃料残量を表示手段に表示させ、第1の演算手
段33−1により演算した指示値に基づいて燃料残量を
表示手段7に表示させることがないので、傾斜地を走行
して車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化して
も、これを検出して燃料センサ1が発生する燃料信号に
基づく表示が行われることがなく、しかも車両の走行に
よって消費される分の燃料残量の減少については、或る
程度の精度で指示値に反映される。
【0062】しかも、第2の一定時間を長めに設定する
ことで、平地にあって給油が行われない限り、指示値を
滑らかな変化をもって表示させる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は本発明による車両用燃料残
量表示装置の一実施の形態を示す回路構成図である。同
図において、車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを
検出してアナログ燃料信号を発生するセンサ1は燃料セ
ンサを構成している。センサ1は、燃料液面上に浮かぶ
図示しないフロートの位置に応じて抵抗体1a上を摺動
する接点1bを有し、抵抗体1aの一端が抵抗2を介し
てVCC電源に、他端がアースにそれぞれ接続されてい
る。接点1bは、車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベ
ルに応じて抵抗体1a上を摺動し、抵抗体1aの両端に
印加した電圧を分圧した電圧をアナログ燃料信号として
出力し、これを信号線L1を介してマイクロコンピュー
タ(μCOM)3の入力ポートI1 に印加している。
【0064】μCOM3は、上記入力ポートI1 に入力
されたアナログ燃料信号をデジタル変換してデジタル燃
料信号を得るアナログ/デジタル(A/D)変換器31
と、プログラムや固定データを格納した読み出し専用の
メモリ(ROM)32と、ROM32に格納したプログ
ラムに従って処理を実行する中央処理ユニット(CP
U)33と、CPU33の処理の過程で発生する各種の
データを格納するデータエリアと処理の際に使用するワ
ークエリアとを有する読み出し書き込み自在のメモリ
(RAM)34とを内蔵する。μCOM3はまた、上記
入力ポートI1 の他に、電源ポートVCC、アースポート
GNDと、入力ポートI2 〜I4 と、出力ポートO1
びO2 と、入出力ポートIOとを有する。
【0065】μCOM3の電源ポートVCCには、抵抗体
1aの一端と抵抗2との接続点が電源線L2を介して接
続され、その動作電源電圧VCCが供給されている。μC
OM3のアースポートGNDには、アースされている抵
抗体1aの他端がアース線L3を介して接続されてい
る。μCOM3の入力ポートI2 には、入力端子41に
接続される図示しない車速センサが車両の走行に応じて
発生する車速に応じた周期のスピードパルスが入力され
る。入力ポートI3 には、入力端子42に接続される図
示しない回転センサがエンジンのオンに応じて発生する
エンジン回転数に応じた周期のタコパルスが入力され
る。入力ポートI4 には、車両に設けられ、車両が所定
角度以上傾斜すると、これに応じてオンし、所定値以上
の傾斜がないときにはオフし、車両が所定角度以上傾い
た非水平状態とそれ以外の水平状態とを検出する傾き検
出手段としての傾斜センサスイッチ5が接続されてい
る。
【0066】μCOM3の出力ポートO1 にはクロスコ
イルドライバ6が接続されている。μCOM3のCPU
33はクロスコイルドライバ6に対して振れ角値を出力
する。クロスコイルドライバ6は、クロスコイル式計器
が有する互いに交叉して巻回した一対のコイル71及び
72からなるクロスコイル7に指針振れ角に応じたパル
ス状の駆動電流を流す。クロスコイル式計器が指針に振
れ角値を指示させて指示値を表示するための燃料計とし
ての表示手段として働いている。
【0067】具体的には、クロスコイル7の一方のコイ
ル71には指針振れ角値に応じてデューティ比と電流方
向が正弦的に変化するパルス状の駆動電流が、他方のコ
イル72には余弦的に変化するパルス状の駆動電流がそ
れぞれ流され、両コイル71及び72が互いに直交する
磁界を発生するようになる。このことによって、クロス
コイル7は、合成磁界方向が指針振れ角値に応じて36
0度回転する合成磁界を発生するようになる。一対のコ
イル71及び72を交叉して巻回したクロスコイル7は
その内部に空所が形成されている。この空所内には、N
S極が径方向に着磁されたロータマグネット(図示せ
ず)が回転自在に配され、そのNS極が上記合成磁界の
方向に一致するように回転される。このロータマグネッ
トの回転に応じて指針を回転移動させることによって、
燃料残量を指針の指示値によって表示させることができ
る。
【0068】μCOM3の入出力ポートIOには、バッ
クアップ電源なしにデータを保持可能な記憶手段として
の不揮発性メモリ(NVM)8が接続され、μCOM3
のCPU33がNVM8の所定エリアに書き換え可能に
格納されている各種の定数データを読み出すとともに、
処理の過程で生成したデータを所定のエリアに書き込
み、必要に応じて読み出す。なお、9は燃料残量が所定
量以下に少なくなったことを点灯により警告する残量ウ
オーニングインジケータであり、出力ポートO2に接続
されている。
【0069】以上の構成において、μCOM3のCPU
33は、ROM32に格納したプログラムに従って電源
ポートVCC、入力ポートI1 〜I4 の状態を読み込んで
所定の処理を行い、その処理の結果により、出力ポート
1 及びO2 に対しデータを出力するとともに入出力ポ
ートIOを介してデータの読み込み及び書き込みを行
う。
【0070】具体的には、μCOM3のCPU33は、
電源ポートVCCに印加される電圧V CCを監視し、その立
ち上がりによってイグニッション(IGN)スイッチが
オンしたことを、立ち下がりによってオフしたことをそ
れぞれ判定する。μCOM3のCPU33は、入力ポー
トI1 に入力されているアナログ燃料信号を予め定めた
例えば100msのサンプリング周期でA/D変換器3
1にA/D変換させてデジタル燃料信号を得て、100
ms×16=1.6秒毎に、このデジタル燃料信号を1
6個収集して平均化し、この値より指示値としての指針
の振れ角値を演算する。この演算した指針の振れ角値を
8個収集し、この収集した8個の振れ角値を加重平均し
て指針の振れ角値の目標値を演算する。すなわち、μC
OM3のCPU33は、燃料センサ1からのアナログ燃
料信号を入力してデジタル燃料残量の指示値を演算する
演算手段33−1として働いている。この目標値となる
加重平均値は、以下の加重平均式によって求められる。
【0071】 Σold(i)=Σold(i-1)−Σold(i-1)/N+NEW 振れ角=Σold(i)/N(N=8) そして、この目標値は、指針を現在位置から比較的長い
第2の一定時間毎に一定角度づつ順次駆動して移動させ
る最終位置の振れ角値である。
【0072】μCOM3のCPU33は、入力ポートI
2 に入力されるスピードパルスの周期を計測し所定時間
が経過してもスピードパルスの入力がないときには車速
が0、すなわち、車両が停止していると判定する。μC
OM3のCPU33は、入力ポートI3 に入力されるタ
コパルスの存在によってエンジンがオンしていることを
判定する。また、μCOM3のCPU33は、入力ポー
トI4 に接続されている傾き検出手段としての傾斜セン
サスイッチ5がオンしているとき、車両が所定角度以上
傾斜していて非水平状態にあると判定し、オフしている
とき、車両が所定角度以上傾斜しておらず水平状態にあ
ると判定する。
【0073】上述のような入力処理の結果により、μC
OM3のCPU33は、以下のような演算処理、出力処
理及び入出力処理を行う。
【0074】μCOM3のCPU33は電源ポートVCC
のレベルを常時監視していて、IGNスイッチがオフし
て電源ポートVCCがLレベル状態にあるときには、省電
力モードのスタンバイ状態になる。このスタンバイ状態
にあるときにIGNスイッチがオン操作され、入力ポー
トVCCがHレベル状態になると、IGNスイッチがオン
状態になったと判定し、以下のような初期出力処理を行
う。
【0075】この初期出力処理においては、まず、例え
ば100msのBms(ミリ秒)周期でデジタル燃料信
号を得てRAM34内のサンプリングデータ格納エリア
341(図3)に格納し、例えば4回のデジタル燃料信
号を得たところでその単純平均値によって振れ角値を求
める。なお、この定数Bの値は上記NVM8内の定数格
納エリア81(図4)に格納されている。次に、入力ポ
ートI4 に接続された傾斜センサスイッチ5の状態によ
り、車両が非水平状態、水平状態のいずれであるかを判
定する。
【0076】水平状態のときには、上記単純平均値によ
って求めた振れ角値をRAM34内の第1の目標値格納
エリア342(図3)に格納するとともに現在振れ角値
格納エリア343(図3)に格納してクロスコイルドラ
イバ5に対して出力し、計器の指針にその振れ角値を表
示させる。すなわち、μCOM3のCPU33は、表示
手段としてのクロスコイル式計器を駆動して計器に燃料
残量を表示させる制御を行う駆動制御手段33−2とし
て働いている。
【0077】非水平状態のときには、まず、前回IGN
スイッチをオフしたときにRAM34内の目標値格納エ
リア340(図3)に記憶した目標値データがあるかど
うかを判断し、あるときには、上述のように今回求めた
振れ角値と、目標値格納エリア340に記憶していた目
標値との差をとり、この差が所定値A以上であるかどう
かを判定する。なお、この定数Aの値は上記NVM8内
の定数格納エリア81に格納されている。この判定は、
前回IGNスイッチをオフしたときから今回IGNスイ
ッチをオンしたときまでの間に給油があって燃料残量が
大きく変化したかどうかを判断するためのものである。
すなわち、μCOM3のCPU33は、燃料の補給の有
無を検出する補給検出手段33−3、特に、イグニッシ
ョンオン直後検出手段33−31として働いている。
【0078】上記差がA以上である場合、すなわち、給
油があったときには、RAM34内の目標値格納エリア
340に記憶していた目標値に上記差を加算した値を新
しい目標値としてRAM34内の第1の目標値格納エリ
ア342と現在振れ角値格納エリア342に格納してク
ロスコイルドライバ5に対して出力する。上記差がA未
満である場合、ずなわち、給油がなかったときには、前
回のIGNスイッチオフ直前の指針の位置を表示させる
ため、RAM34内の目標値格納エリア340に記憶し
ていた振れ角値をRAM34内の第1の目標値格納エリ
ア342に格納するとともに現在振れ角値格納エリア3
43に格納してクロスコイルドライバ5に対して出力す
る。
【0079】また、前回IGNスイッチをオフしたとき
のデータがないときには、上記単純平均値によって求め
た振れ角値をRAM34内の第1の目標値格納エリア3
42に格納するとともに現在振れ角値格納エリア343
に格納してクロスコイルドライバ5に対して出力する。
【0080】上記何れの場合にも、RAM34内の現在
振れ角値格納エリア343に格納されている振れ角値に
よる指針位置が定数D以下であるかどうかを判定し、指
針位置がD以下である場合には、残量ウオーニングイン
ジケータ9を点灯し、指針位置がD未満である場合には
消灯する。なお、この定数Dの値は上記NVM8内の定
数格納エリア81に格納されている。以上により、初期
値の出力処理を終了するが、この処理の過程においてI
GNスイッチがオフされると、その処理の途中で上記ス
タンバイ状態に戻る。
【0081】上述のように初期値出力処理が終了する
と、次に、IGNスイッチがオフするか、又は、エンジ
ンがオンするまで以下の処理を行うが、以下の処理にお
いては、車両が走行するまで、次のような処理を常に行
っている。
【0082】すなわち、μCOM3のCPU33は入力
ポートI2 に入力されるスピードパルスの周期を計測し
所定時間が経過してもスピードパルスの入力がなく車速
0km/hであると判断し、この状態がP秒の間続いた
場合、そのときのRAM34内の第1の目標値格納エリ
ア342に記憶している目標値の振れ角値を、一時記憶
手段としての第2の目標値格納エリア344(図3)に
記憶しておき、その後この第2の目標値格納エリア34
4に記憶した目標値と一定時間Q毎に求めた目標値の振
れ角値との差が連続してNVM内に設定されたR回定数
A以上の場合には高速応答モードに入り、定数Aより小
さい場合には通常モードに入る。高速応答モードは給油
時の処理を考慮して設けられている。すなわち、μCO
M3のCPU33は、燃料の補給の有無を検出する補給
検出手段33−3、特に、停車時検出手段33−32と
して働いている。
【0083】なお、上記目標値は、サンプリング周期で
得てRAM34内のサンプリングデータ格納エリア34
1に格納したデジタル燃料信号が16個となったところ
でこれらを平均して一定時間Q毎に求められる。よって
この定数Qの値は、例えば100ms(サンプリング周
期)×16回(平均回数)に相当する時間であり、上記
NVM8内の定数格納エリア81に格納されている。
【0084】車両が水平状態にあるときには、通常モー
ドの場合、上述のように16個のデジタル燃料信号を平
均して一定時間Q毎に求めた振れ角値を目標値とし、こ
の目標値を第1の目標値格納エリア342に格納すると
ともに、この目標値を加重平均してこの目標値に向けて
RAM34内の現在振れ角値格納エリア343に格納し
ている振れ角値のデータをN秒毎に1ビットづつ変化さ
せ、現在の振れ角値から第2の一定時間であるN秒毎に
1ビットに相当する角度づつ振らせる。一方、高速応答
モードの場合、上述のように加重平均した振れ角値に向
けて第1の一定時間よりも比較的短い第1の一定時間で
あるMms毎に1ビットづつ振らせる。なお、この定数
N及びMは上記NVM8内の定数格納エリア81に格納
されている。
【0085】車両が非水平状態にあるときには、通常モ
ードの場合初期値出力処理においてRAM34内の現在
振れ角値格納エリア343に格納した振れ角値をクロス
コイルドライバ5に対して出力し続けて指針は動かさな
い。これに対し、高速応答モードの場合には、RAM3
4内の目標値格納エリア340に記憶している目標値の
振れ角値に、上述のように今回求めた振れ角値とRAM
34内の第2の目標値格納エリア344に記憶していた
振れ角値との差を加算した値を新しい目標値の振れ角値
としてRAM34内の第1の目標値格納エリア342に
記憶する。そして、この目標値に向けてRAM34内の
現在振れ角値格納エリア343に格納している振れ角値
のデータをMms毎に1ビットづつ変化させ、現在の振
れ角値からMms毎に1ビットに相当する角度づつ指針
を振らせる。
【0086】上記何れの場合にも、RAM34内の現在
振れ角格納エリア343に記憶している振れ角値により
判定し、定数D以下の場合、残量ウオーニングインジケ
ータ9を点灯する。指針の位置が40秒以上Dより大き
いかを、RAM34内の現在振れ角値格納エリア343
に記憶している振れ角値により判定し、残量ウオーニン
グインジケータ9を消灯する。なお、この40秒のタイ
マは累計タイマとされ、車両の状態が水平状態と非水平
状態の間で変化してもクリアされないが、指針位置が定
数Dを跨いで移動したときにクリアされ、連続して40
秒の間、同一状態にあるときのみ点灯している残量ウォ
ーニングインジケータ9を消灯する。
【0087】上述の処理の過程においてIGNスイッチ
がオフされると、その処理の途中で上記スタンバイ状態
に戻り、エンジンがオンされると、アイドリング表示処
理を行う。なお、車両が走行しているときにエンジンが
オフ−オンしたときには、アイドリング表示処理を経ず
直接に走行表示処理に移行する。
【0088】アイドリング表示処理においては、車両が
水平状態にあるときには、通常モードの場合、上述した
と同様に、上述の加重平均した振れ角値を目標値とし、
この目標値に向けてN秒毎に1ビットづつ指針を振らせ
る。高速応答モードの場合にも、上述したと同様に、加
重平均した目標値の振れ角値に向けてMms毎に1ビッ
トづつ振らせる。
【0089】車両が非水平状態にあるときには、通常モ
ードの場合、例えば1時間当たり2リットル(l)の燃
料消費があるとして、2リットル(l)/hの割合で現
在の振れ角より減算処理する。すなわち、μCOM3の
CPU33は、エンジンのオンから走行開始までの間、
非水平状態を検出しているとき、単位時間当たり所定の
燃料消費があるとして所定時間毎に現在の指示値から所
定値を順次減算して燃料残量の指示値を演算する第2の
演算手段33−4として働いている。この減算処理で
は、現在の振れ角値より2リットル/h相当の振れ角を
減算処理し、この値を加重平均して目標値を求め、これ
を一定時間Q毎にRAM34内の第3の目標値格納エリ
ア345(図3)に格納し、この目標値に向けてN秒毎
に1ビットづつ指針を振らせる。
【0090】高速応答モードの場合には、上述したと同
様に、目標値格納エリア340に記憶している目標値の
振れ角値に今回求めた振れ角値と第2の目標値格納エリ
ア344に記憶していた振れ角値との差を加算した値を
新しい目標値の振れ角値として第1の目標値格納エリア
342に記憶し、この目標値に向けて現在振れ角値格納
エリア343に格納している振れ角値のデータをMms
毎に1ビットづつ変化させ、現在の振れ角値からMms
毎に1ビットに相当する角度づつ指針を振らせる。
【0091】上記何れの場合にも、定数D以下である
か、或いは、指針の位置が40秒以上Dより大きいかを
判定し、前者の場合には、図示しない残量ウォーニング
インジケータを点灯し、後者の場合には消灯する。な
お、このアイドリング表示処理の過程においてIGNス
イッチがオフされると、その処理の途中で上記スタンバ
イ状態に戻り、車速が0km/hより大きくなると走行
表示処理に移行する。
【0092】走行表示処理においては、車両が水平状態
にあるときには上述したように加重平均した目標値の振
れ角値に向けてN秒毎に1ビットづつ振らせる。車両が
非水平状態にあるときには6km当たり1リットル
(l)の燃料消費があるとして、上記サンプリング周期
に相当する時間毎に6km/リットル(l)の割合で燃
料消費量分減算処理する。すなわち、μCOM3のCP
U33は、車両の走行中、非水平状態を検出していると
き、単位量当たり所定距離走行するとし、所定時間毎に
現在の指示値から走行距離に応じた所定値を順次減算し
て燃料残量の指示値を演算する第3の演算手段33−5
として働いている。この減算処理では、現在の振れ角値
より減算した値を加重平均して目標値を求め、これを一
定時間Q毎にRAM34内の第4の目標値格納エリア3
46(図3)に格納し、この目標値に向けてMms毎に
1ビットづつ指針を振らせる。
【0093】上記何れの場合にも、定数D以下である
か、或いは、指針の位置が40秒以上Dより大きいかを
判定し、前者の場合には、残量ウオーニングインジケー
タ9を点灯し、後者の場合には消灯する。なお、この走
行表示処理の過程において、IGNスイッチがオフされ
ると、その処理の途中で上記スタンバイ状態に戻り、車
速が0km/hになるとアイドリング表示処理に戻り、
エンジンがオフされると、初期値出力処理の直後の処理
に戻る。
【0094】以上概略説明した動作の詳細をμCOM3
のCPUが行う処理を示す図5〜図10のフローチャー
トを参照して以下詳細に説明する。
【0095】μCOM3のCPU33は、図5に示すよ
うに、電源の投入によって動作を開始し、IGNスイッ
チがオンされるまで、ステップS1においてIGNスイ
ッチのオンを待つスタンバイ状態にある。IGNスイッ
チがオン操作され、ステップS1の判定がYESになる
とステップS2に進んでサンプリング時間Bmsの経過
を待つ。サンプリング時間が経過してステップS2の判
定がYESになるとステップS3に進んで入力ポートI
1 のアナログ燃料信号をA/D変換してデジタル燃料デ
ータを得て、これをRAM34内に形成したサンプリン
グデータ格納エリア341に格納する。その後、ステッ
プS4に進んで4つのデータエリアにデジタル燃料デー
タが格納されているか否かを判定し、この判定がYES
になるまで上記ステップS2〜S4を繰り返す。
【0096】ステップS4の判定がYESのときにはス
テップS5に進み、ここで上記ステップS3において読
み込みRAM34の4つの燃料データエリアに格納した
燃料データの単純平均値を求めてからステップS6に進
む。ステップS6においては、上記ステップS5におい
て求めた単純平均値に基づいて振れ角値を演算し、この
振れ角値を目標値としてRAM34内の第1の目標値格
納エリア342に格納する。上記ステップS2〜S6の
処理によって、CPU33は、イグニッションスイッチ
がオンした直後に、燃料センサ1からの燃料信号を入力
して燃料残量の指示値を演算する演算手段33−1とし
て機能する。
【0097】上記ステップS6の演算及び格納に続いて
ステップS7に進み、ここで入力ポートI4 に接続され
ている傾斜センサスイッチ5の状態を読み込み、この読
み込んだ傾斜センサスイッチ5の状態により車両が水平
状態にあるか否かを判定する。ステップS7の判定がY
ESのときにはステップS8に進んで上記ステップS6
において演算して第1の目標値格納エリア342内の振
れ角値を現在振れ角値格納エリア343に格納し、これ
をクロスコイルドライバ6に対して出力してからステッ
プS9に進む。このステップS8の処理によって、CP
U33は、表示手段としてのクロスコイル式計器を駆動
して計器に燃料残量を表示させる制御を行う駆動制御手
段33−2として機能し、イグニッションスイッチのオ
ン直後水平状態を検出しているとき、演算した指示値に
基づいて燃料残量を表示させる。
【0098】ステップS9においては、指針の位置、す
なわち、RAM34内の現在振れ角格納エリア343に
格納した振れ角値が、定数D以上であるか否かを判定
し、この判定がNOのときにはステップS10に進んで
残量ウオーニングインジケータ9を点灯する。ステップ
S9の判定がYES、すなわち、指針の位置が定数Dよ
り大きいときにはステップS11に進んで残量ウオーニ
ングインジケータ9を消灯し、以上により初期値出力処
理を終了して次の処理に移行する。
【0099】上記ステップS7の判定がNOのとき、す
なわち、車両が非水平状態にあるときには、ステップS
12に進んで前回IGNスイッチのオフ時に目標値が格
納されるRAM34の目標値格納エリア340に格納し
た目標値があるか否かを判定し、データがなくステップ
S12の判定がNOのときには上記ステップS8に進
み、判定がYESのときにはステップS13に進む。よ
って、RAM34に指示値が記憶されていないとき、演
算した指示値に基づいて燃料残量を表示させるので、車
両が傾斜地にあってイグニッションスイッチがオンされ
たとき燃料残量の指示値がRAM34に記憶されていな
くても、何も表示されなくなることがない。
【0100】ステップS13においては、今回上記ステ
ップS6で演算して求めた振れ角値と、RAM34内の
目標値格納エリア340に記憶していた目標値との差を
とり、次のステップS14においてこの差が定数A以上
であるか否かを判定する。このステップS14の処理に
より、CPU33は、イグニッションスイッチのオン直
後、RAM34に記憶している指示値と演算した指示値
との差をとり、この差が予め定めた所定値A以上あるこ
とにより燃料の補給有りを検出するイグニッションオン
直後検出手段33−31として機能している。よって、
イグニッションスイッチのオン以前に傾斜地で給油され
ても、傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タンク内の燃
料の液面レベルの変化分が打ち消されるようになり、単
純に液面レベルの変化分によって判断する場合に比べ、
精度良く給油の有無を検出することができる。
【0101】ステップS14の判定がYESのとき、す
なわち、給油によってIGNスイッチのオフ時の振れ角
値と今回求めた振れ角値との差が定数A以上に大きくな
ったときにはステップS15に進んでRAM34内の目
標値格納エリア340に記憶していた振れ角値に、今回
求めた振れ角値と目標値格納エリア340に記憶してい
た目標値との差を加算した値を新しい目標値としてRA
M34内の第1の目標値格納エリア342に格納すると
ともに現在振れ角値格納エリア343に格納し、これを
クロスコイルドライバ6に対して出力してから上記ステ
ップS9に進む。よって、傾斜地にあってイグニッショ
ンスイッチのオフ時に給油されても、給油によって増加
した分の指示値が表示され、しかも傾斜地に停車して生
じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分を
打ち消した燃料残量の指示値が表示されるようになる。
【0102】ステップS14の判定がNOのとき、すな
わち、ステップS13において求めた差が定数A未満で
あるときには、ステップS16に進んでNVM8内の目
標値値格納エリア81に記憶していた前回IGNスイッ
チのオフ直前の指針の振れ角値の目標値をRAM34内
の第1の目標値格納エリア342に格納するとともに現
在振れ角値格納エリア343に格納し、これをクロスコ
イルドライバ6に対して出力してから上記ステップS9
に進む。よって、傾斜地に停車して車両の燃焼タンク内
の燃料の液面レベルが変化しても、これを検出して燃料
センサ1が発生する燃料信号に基づく表示が行われるこ
とがない。
【0103】上述した初期値出力処理の終了後は、ステ
ップST0(図6)の残量−振れ角変換処理及びステッ
プST1(図6)のモード設定処理を経てステップS2
0に進み、ここで入力ポートI4 に接続されている傾斜
センサスイッチ5の状態を読み込み、この読み込んだ傾
斜センサスイッチ5の状態により車両が水平状態にある
か否かを判定する。ステップS20の判定がYESのと
きすなわち水平状態のときにはステップS21に、NO
のときすなわち非水平状態のときにはステップS22に
それぞれ進んで処理モードが通常モードであるか否かを
判定する。
【0104】このステップS21及び22においては、
以下の条件で高速応答モードにならない限り通常モード
にあってその判定はYESである。すなわち、車速0k
m/h、すなわち停車がP秒間続いたときその都度その
ときの目標値をRAM34内の別の目標値格納エリアに
記憶しておき、その後この記憶した値と一定時間Q(1
00msのサンプリング時間×16)毎に求めた目標値
との差が連続してR回A以上となると高速応答モードに
入り、差がAより小さい場合には通常モードに入る。高
速モードは、スピードパルスが入力されるか又はIGN
スイッチがオフ操作されるまで継続する。
【0105】このために、CPU33は上記残量−振れ
角変換処理ST0においてサンプリング周期毎に図9の
フローチャートに示すような処理を行い、その最初のス
テップST1においてアナログ燃料信号をA/D変換し
てデジタル燃料データを得、このデジタル燃料データに
基づいて振れ角値を演算し、この演算した振れ角値をR
AM34内のサンプリングデータ格納エリア341に順
次格納する。その後ステップST2に進んでサンプリン
グデータ格納エリア341に16個分のデータが格納さ
れているか否かを判定し、この判定がNOのときには元
の処理に戻り、判定がYESのときにはステップST3
に進んで、16個のデータを平均し、目標値を演算し、
この値にステップST4において加重平均をかけ、これ
をRAM34内の第1の目標値格納エリア342に格納
してから元の処理に戻る。以上の処理によって、CPU
33は、燃料センサ1からの燃料信号を入力して燃料残
量を指示するための指示値を演算する演算手段33−1
として機能している。
【0106】また、CPU33は上記モード設定処理S
T1において入力ポートI2 に入力されるスピードパル
スによってリセットされるP秒タイマがP秒の一定時間
を計時する毎に図10のフローチャートに示すような処
理を行い、その最初のステップST01においてRAM
34内の第1の目標値格納エリア342に格納している
目標値をRAM34内の第2の目標値格納エリア344
に格納したかどうかを判定する。この判定がNOのとき
には次のステップST10において、RAM34内の第
1の目標値格納エリア342に格納している目標値をR
AM34内の第2の目標値格納エリア344に記憶して
からステップST11に進むが、ステップST01の判
定がYESのときにはステップST10を飛ばしてステ
ップST11に進む。
【0107】ステップST11においては、第2の目標
値格納エリア344に記憶した目標値と第1の目標値格
納エリア342の目標値、すなわち、一定時間Q毎に求
めた目標値との差Yをとる。その後ステップST12に
進んで差がA以上であるか否かを判定し、この判定がY
ESのときにはステップST13に進んでカウンタをイ
ンクリメントしてからステップST14に進んでカウン
タ値が2以上であるか否かを判定し、この判定がYES
のときにはステップST15に進んで高速応答モードを
設定して元の処理に戻る。上記ステップST12の判定
がNOのとき、すなわち、差がA以上となっていないと
きにはステップST16に進んでカウンタをクリアし、
次のステップST17にて通常モードを設定して元の処
理に戻る。以上の処理によって、CPU33は、イグニ
ッションスイッチのオンから走行開始までの間、演算し
た相前後する指示値の差をとり、この差が予め定めた所
定値A以上あることにより燃料の補給有りを検出する補
給検出手段33−3の停車時検出手段33−32として
機能している。
【0108】上記ステップS21(図6)の判定がYE
Sで通常モードのときには、一定時間毎に実行する処理
ルーチン内にある振れ角出力処理A(図11)に進み、
その最初のステップS23においてRAM34内の第1
の目標値格納エリア342の目標値と現在振れ角値格納
エリア343とが等しいか否かを判定し、この判定がN
OのときにはステップS24に進んでRAM34内のフ
ラグエリア347のタイマフラグFT1がオンしている
か否かを判定し、この判定がNOのときにはステップS
25に進んでRAM34内のタイマエリア348のN秒
タイマをスタートするとともにタイマフラグFT1をオ
ンする。その後ステップS26に進んでN秒経過したか
否かを判定し、このステップS26の判定がYESのと
きにはステップS27に進み、ここでRAM34内の現
在振れ角値格納エリア343の振れ角値のデータを例え
ば1ビットに相当する所定角値分、インクリメント或い
はデクリメントしてクロスコイルドライバ6に対して出
力するとともにタイマフラグFT1をオフする。
【0109】以上により、RAM34内の現在振れ角値
格納エリア343の振れ角値のデータを第2のN秒毎に
1ビットづつ変化させて目標値格納エリア342に格納
している目標値に向けて一定時間N秒毎に単位角度づつ
指針を振らせることができる。すなわち、給油のないと
き演算した指示値を目標値として行われる表示の応答性
が給油時に比べて遅くなり、平地にあって給油が無いに
もかかわらず液面レベルが変動する場合、指示値がこの
変動の影響を受けることを少なくすることができる。
【0110】なお、ステップS23の判定がYESのと
きには何もせずに振れ角出力処理Aを終了する。また、
ステップS24の判定がYESのときにはステップ25
を飛ばしてステップS26に進み、このステップS26
の判定がNOのときにはステップS27を飛ばしてステ
ップS28に進むようになっている。
【0111】上記ステップS21の判定がNOで高速応
答モードのときには、一定時間毎に実行する処理ルーチ
ン内にある振れ角出力処理B(図12)に進み、その最
初のステップS29においてRAM34内の第1の目標
値格納エリア342の目標値と現在振れ角値格納エリア
343とが等しいか否かを判定し、この判定がNOのと
きにはステップS30に進んでRAM34内のタイマフ
ラグFT2がオンしているか否かを判定し、この判定が
NOのときにはステップS31に進んでRAM34内の
MmsタイマをスタートするとともにタイマフラグFT
2をセットする。その後ステップS32に進んでMms
経過したか否かを判定し、このステップS32の判定が
YESのときにはステップS33に進み、ここでRAM
34内の現在振れ角値格納エリア343の振れ角値のデ
ータを例えば1ビットに相当する所定角値分、インクリ
メント或いはデクリメントしてクロスコイルドライバ6
に対して出力するとともにタイマフラグFT2をオフし
てからステップS28に進む。以上により、RAM34
内の現在振れ角値格納エリア343の振れ角値のデータ
をMms毎に1ビットづつ変化させて目標値格納エリア
342に格納している目標値に向けて第1の一定時間M
ms毎に単位角度づつ指針を振らせることができる。す
なわち、平地での燃料の補給時には、時々刻々変化する
液面レベルに基づいて演算した指示値を速やかに表示さ
せることができる。
【0112】なお、ステップS29の判定がYESのと
きには何もせずに振れ角出力処理Bを終了する。また、
ステップS30の判定がYESのときにはステップ31
を飛ばしてステップS32に進み、ステップS32の判
定がNOのときにはステップS33を飛ばして振れ角出
力処理Bを終了する。
【0113】一方、上記ステップS22の判定がYES
で通常モードのときには、何もせず直ちにステップS2
8に進む。このことによって、初期出力処理においてク
ロスコイルドライバ6に対して出力した振れ角値に保た
れる。
【0114】これに対し、上記ステップS22の判定が
NOで高速応答モードのときには、ステップS34に進
み、ここでRAM34の第1の目標値格納エリア342
に記憶していた振れ角値に、今回求めた振れ角値との
差、すなわち、目標値の変化分を加算した値を新しい目
標値としてRAM34内の第1の目標値格納エリア34
2に格納する。
【0115】その後一定時間毎に実行する処理ルーチン
内にある振れ角出力処理C(図13)に進み、その最初
のステップS35においてRAM34内の第1の目標値
格納エリア342の目標値と現在振れ角値格納エリア3
43とが等しいか否かを判定し、この判定がNOのとき
にはステップS36に進んでRAM34内のタイマフラ
グFT3がオンしているか否かを判定し、この判定がN
OのときにはステップS37に進んでRAM34内のM
msタイマをスタートするとともにタイマフラグFT3
をセットする。その後ステップS38に進んでMms経
過したか否かを判定し、このステップS38の判定がY
ESのときにはステップS39に進み、ここでRAM3
4内の現在振れ角値格納エリア343の振れ角値のデー
タを例えば1ビットに相当する所定角値分、インクリメ
ント或いはデクリメントしてクロスコイルドライバ6に
対して出力するとともにタイマフラグFT3をオフして
からステップS28に進む。
【0116】以上により、RAM34内の現在振れ角値
格納エリア343の振れ角値のデータをMms毎に1ビ
ットづつ変化させて上記ステップS34において目標値
格納エリア342に格納した目標値に向けて第1の一定
時間Mms毎に単位角度づつ指針を振らせることができ
る。すなわち、イグニッションスイッチのオンから走行
開始までの間に傾斜地において給油されても、傾斜地に
おいて生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの
変化分を打ち消した燃料残量の指示値を速やかに表示さ
せることができる。
【0117】なお、ステップS35の判定がYESのと
きには何もせずに振れ角出力処理Cを終了する。また、
ステップS36の判定がYESのときにはステップ上ス
テップ37を飛ばしてステップS38に進み、ステップ
S38の判定がNOのときにはステップS39を飛ばし
て振れ角出力処理Cを終了する。
【0118】上記ステップS28においては、指針の位
置、すなわち、RAM34内の現在振れ角格納エリア3
43に格納した振れ角値が定数D以上であるか否かを判
定する。このステップS28の判定がNOのときにはス
テップS40に進んでタイマフラグFT4がオンしてい
るか否かを判定する。この判定がNOのときにはステッ
プS41に進んで所定時間、例えば40秒のタイマをス
タートさせるとともにタイマフラグFT4をオンし、続
くステップS42においてステップS41でスタートさ
せたタイマがタイムオーバとなっているか否かを判定す
る。ステップS42の判定がYESのとき、すなわち、
現在振れ角格納エリアに格納した振れ角値が継続して4
0秒以上定数D以上であるときにはステップS43に進
んで残量ウォーニングインジケータを点灯してからステ
ップS44に進む。なお、ステップS40の判定がYE
S、すなわち、タイマフラグFT4がオフのときにはス
テップS41を飛ばしてステップS42に進み、このス
テップS42の判定がNOのとき、すなわち、40秒が
経過していないときにはステップS43を飛ばしてステ
ップS44に進む。
【0119】一方、上記ステップS28の判定がYES
のとき、すなわち、RAM34内の現在振れ角格納エリ
ア343に格納した振れ角値が定数D以上でないときに
は、ステップS45に進んでタイマフラグFT4をオフ
し、続くステップS46において残量ウォーニングイン
ジケータを消灯してからステップS44に進む。上記ス
テップS44においては、IGNスイッチがオフである
か否かを判定し、この判定がYESのときには上記ステ
ップS1に戻る。ステップS44の判定がNOのときに
はステップS47に進んでエンジンがオンしているか否
かを判定し、この判定がNOのときには上記ステップS
20に戻って上述の動作を繰り返す。これに対し、上記
ステップS47の判定がYESのときにはステップS4
8に進んで車両が走行しているか否かを判定する。ステ
ップS48の判定がNOのときには後述するアイドリン
グ表示処理に進み、判定がYESのときには図7につい
て後述する走行表示処理に進む。何れにしても、ステッ
プS20〜ステップS48の処理は、エンジンがオンさ
れるか、IGNスイッチがオフされるまで継続して行わ
れる。
【0120】アイドリング表示処理(図7)において
は、その最初のステップS50において、入力ポートI
4 に接続されている傾斜センサスイッチ5の状態を読み
込み、この読み込んだ傾斜センサスイッチ5の状態によ
り車両が水平状態にあるか否かを判定する。ステップS
50の判定がYESのとき、すなわち水平状態のときに
はステップS51に、判定がNOのときすなわち非水平
状態のときにはステップS52にそれぞれ進んで処理モ
ードが通常モードであるか否かを判定する。
【0121】上記ステップS51の判定がYESで通常
モードのときには、ステップS53に進んで図11につ
いて上述したステップS23〜S27と同様の処理、す
なわち振れ角出力処理Aを行ってからステップS54に
進む。以上により、エンジンオン状態において、平地で
時々刻々変化する液面レベルに基づいて演算した指示値
を表示させる。しかも、給油のないとき演算した指示値
を目標値として行われる表示の応答性が遅くなり、平地
にあって給油が無いにもかかわらず液面レベルが変動す
る場合、指示値がこの変動の影響を受けることを少なく
する。
【0122】これに対し、上記ステップS51の判定が
NOで高速応答モードのときには、ステップS55に進
んで図12について上述したステップS29〜S33と
同様の処理、すなわち振れ角出力処理Bを行ってからス
テップS54に進む。すなわち、イグニッションスイッ
チのオンから走行開始までの間に傾斜地において給油さ
れても、傾斜地において生じた車両の燃焼タンク内の燃
料の液面レベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値
が表示され、しかもこの表示の応答性が給油のないとき
演算した指示値を目標値として行われる表示に比べて速
くなり、給油による液面レベルの増加を速やかに反映し
た指示値を表示させる。
【0123】一方、上記ステップS52の判定がYES
で通常モードのときには、ステップS56に進み、ここ
でサンプリング周期に相当する時間毎に1時間当たり2
リットル(l)の割合で現在の燃料残量(振れ角値の目
標値)から減じた16個のデータを演算によって求め、
この16個のデータに基づいて加重平均して目標値を演
算する。この処理によって、CPU33は、エンジンの
オンから走行開始までの間、非水平状態を検出している
とき、単位時間当たり所定の燃料消費があるとして所定
時間毎に現在の指示値から所定値を順次減算して燃料残
量の指示値を演算する第2の演算手段33−4として機
能している。
【0124】その後ステップS57に進んでこの目標値
を第3の目標値格納エリア345に格納する。その後一
定時間毎に実行する処理ルーチン内にある振れ角出力処
理D(図14)に進み、その最初のスステップS58に
おいてRAM34内の第3の目標値格納エリア345の
目標値と現在振れ角値格納エリア343とが等しいか否
かを判定し、この判定がNOのときにはステップS59
に進んでRAM34内のタイマフラグFT5がオンして
いるか否かを判定し、この判定がNOのときにはステッ
プS60に進んでRAM34内のN秒タイマをスタート
するとともにタイマフラグFT5をセットする。その後
ステップS61に進んでN秒経過したか否かを判定し、
このステップS61の判定がYESのときにはステップ
S62に進み、ここでRAM34内の現在振れ角値格納
エリア343の振れ角値のデータを例えば1ビットに相
当する所定角値分、インクリメント或いはデクリメント
してクロスコイルドライバ6に対して出力するとともに
タイマフラグFT5をオフする。
【0125】以上により、RAM34内の現在振れ角値
格納エリア343の振れ角値のデータをN秒毎に1ビッ
トづつ変化させて上記ステップS57において目標値格
納エリア342に格納した目標値に向けて一定時間N秒
毎に単位角度づつ指針を振らせることができる。すなわ
ち、停車時に傾斜地にて車両の燃焼タンク内の燃料の液
面レベルが変化しても、これを検出して燃料センサ1が
発生する燃料信号に基づく表示が行われることがなく、
しかもエンジンのオンによって消費される分の燃料残量
の減少については、或る程度の精度で指示値に反映され
る。
【0126】なお、ステップS58の判定がYESのと
きには何もせずに振れ角出力処理Dを終了する。また、
ステップS59の判定がYESのときにはステップ上ス
テップ60を飛ばしてステップS61に進み、ステップ
S61の判定がNOのときにはステップS62を飛ばし
て振れ角出力処理Dを終了する。
【0127】これに対し、上記ステップS52の判定が
NOで高速応答モードのときには、ステップS63に進
み、ここで図13について上述したステップS34〜S
39と同様の処理、すなわち振れ角出力処理Cを行って
からステップS54に進む。よって、エンジンのオンか
ら走行開始までの間に傾斜地において給油されても、傾
斜地において生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レ
ベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値を表示さ
せ、この表示の応答性が給油のないとき演算した指示値
を目標値として行われる表示に比べて速くなり、給油に
よる液面レベルの増加を速やかに反映した指示値が表示
させる。上記ステップS54においては、図6について
上述したステップS28、S40〜S43、S45及び
S46と同様のウオーニング処理を行ってからステップ
S64に進む。
【0128】上記ステップS64においては、IGNス
イッチがオフであるか否かを判定し、この判定がYES
のときには上記ステップS1に戻る。ステップS64の
判定がNOのときにはステップS65に進んでエンジン
がオフであるか否かを判定し、この判定がYESのとき
には上記ステップS20に戻って上述の動作を繰り返
す。これに対し、上記ステップS65の判定がYESの
ときにはステップS66に進んで車速が0km/hでな
いか、すなわち、走行しているか否かを判定し、このス
テップS66の判定がNOのときには上記ステップS5
0に戻って上述の動作を繰り返し、判定がYESのとき
には図8について後述する走行表示処理に進む。何れに
しても、ステップS50〜ステップS66の処理は、車
両が走行するか、エンジンがオフされるか、IGNスイ
ッチがオフされるまで継続して行われる。
【0129】走行表示処理(図8)においては、その最
初のステップS70において、傾斜センサスイッチ5の
状態により車両が水平状態にあるか否かを判定する。ス
テップS70の判定がYESのときすなわち水平状態の
ときにはステップS71に、判定がNOのときすなわち
非水平状態のときにはステップS72にそれぞれ進む。
上記ステップS71においては、図6について上述した
ステップS23〜S27と同様の処理、すなわち振れ角
出力処理Bを行ってから上記ステップS64に戻る。す
なわち、走行状態において、平地で時々刻々変化する液
面レベルに基づいて演算した指示値が表示され、給油の
ないとき演算した指示値を目標値として行われる表示の
応答性が遅くなり、平地走行時にあって液面レベルが変
動する場合、指示値がこの変動の影響を受けることを少
なくする。
【0130】これに対し、上記ステップS72において
は、ここでサンプリング周期に相当する時間毎に6km
/リットル(l)の割合で燃料消費量分減じて得た16
個のデータに基づいて加重平均して目標値を演算する。
この処理によって、CPU33は、車両の走行中、前記
傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、単位量
当たり所定距離走行するとし、所定時間毎に現在の指示
値から走行距離に応じた所定値を順次減算して燃料残量
の指示値を演算する第3の演算手段33−5として機能
している。
【0131】その後ステップS73に進んでこの目標値
を第4の目標値格納エリア346に格納してから一定時
間毎に実行する処理ルーチン内にある振れ角出力処理E
(図15)に進み、その最初のステップS74において
RAM34内の第4の目標値格納エリア346の目標値
と現在振れ角値格納エリア343とが等しいか否かを判
定する。この判定がNOのときにはステップS75に進
んでRAM34内のタイマフラグFT6がオンしている
か否かを判定し、この判定がNOのときにはステップS
76に進んでRAM34内のN秒タイマをスタートする
とともにタイマフラグFT6をセットする。その後ステ
ップS77に進んでN秒経過したか否かを判定し、この
ステップS77の判定がYESのときにはステップS7
8に進み、ここでRAM34内の現在振れ角値格納エリ
ア343の振れ角値のデータを例えば1ビットに相当す
る所定角値分、インクリメント或いはデクリメントして
クロスコイルドライバ6に対して出力するとともにタイ
マフラグFT6をオフする。これにより、一定時間Q毎
に求めた目標値をRAM34内の第4の目標値格納エリ
ア346に格納し、この目標値に向けてN秒毎に1ビッ
トづつ指針を振らせる。なお、上記ステップS74の判
定がYESのときには何もせずに振れ角出力処理Eを終
了する。また、ステップS77の判定がNOでN秒が経
過していないときにはステップS78を飛ばして振れ角
出力処理Eを終了する。以上により、傾斜地を走行して
車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化しても、
これを検出して燃料センサ1が発生する燃料信号に基づ
く表示が行われることがなく、しかも車両の走行によっ
て消費される分の燃料残量の減少については、或る程度
の精度で指示値に反映される。
【0132】なお、上述した実施の形態の説明では、傾
斜センサスイッチ5の設置場所について特に言及してい
ないが、一般に、車両用燃料残量表示装置が内蔵される
車両用コンビネーションメータケースの背面に設置する
ことができ、このように設置したときには、車体の他の
場所に設置した場合に比べ、信号線の引き回しが不要と
なる他、コンビネーションメータと一体に取り扱うこと
ができ、組み付け作業性などにおいても好ましく、耐ノ
イズ性が向上するとともに被水対策が必要なくなるなど
の点でも有利となる。
【0133】図5〜図15のフローチャートにおいて行
っている処理を要約して示すと、図16及び図17のよ
うになる。すなわち、IGNスイッチがオンすると、ま
ず燃料タンク内の燃料の液面レベルに応じたセンダ1か
らの電圧信号であるアナログ燃料信号をA/D変換して
その値を読み込むとともに傾斜センサスイッチ5の状態
を読み込み(処理1)、読み込んだA/D値を平均化し
(処理2)、この平均化したA/D値を角度に変換する
(処理3)ことにより、センダ電圧を燃料計の振れ角度
に変換することができる。この変換のために、マイコン
3内のRAM34には、センダ電圧と液面レベルと燃料
計の指示角度の対応関係を示すデータが格納されてい
る。
【0134】続いて、IGNスイッチのオン時の燃料計
の指針の指示角度Iを処理1において読み込んだ傾斜セ
ンサスイッチ5の状態を参照して決定して目標値とする
(処理4)。この指示角度の決定は次のように行う。前
回IGNスイッチオフ直前に記憶してある角度のデータ
をA′、指針角度データをB′とし、今回IGNスイッ
チオン直後に指示する角度データをA、指示角度データ
をBとすると、指示角度Iは、傾斜センサスイッチ5の
状態から水平であると判断されるとき、 I=A(=B) となり、非水平と判断されるときには、A−A′≧10
リットル分の角度の場合、 I=B′+(A−A′) となり、A−A′<10リットル分の角度の場合、 I=B′ となる。例示すると、A′=9、B′=10、A=20で
あるとき、燃料計の指示角度I=Aは I=A=10+(20−9)=21 となる。なお、記憶データのないときには、水平時と同
じ指示角度を決定する。
【0135】続いて、A/D値の平均値について加重平
均処理を行い(処理5)、また目標値に向かって指針を
動かし(処理6)ながら処理5において得た燃料計の指
示角度と処理4で決定した目標値とを比較し(処理
7)、両者が一致するまで処理5〜7を繰り返す。両者
が一致すると、次に車両の停止又は非停止、エンジンの
オン又はオフ、高速モード又は通常モードの別を判断し
てこれらを記憶してから(処理8)次に進む。その後上
記処理1の場合と同様にセンダ1からの電圧信号である
アナログ燃料信号を例えば100ms毎にA/D変換し
てその値を読み込み(処理9)、読み込んだ16個のA
/D値を平均化する(処理10)。続いて断線、短絡な
どの有無についての配線チェックを行い(処理11)、
このチェックによって異常があったときには異常警報を
行い(処理12)、異常のないときには処理10におい
て平均化して得たA/D値を角度に変換する(処理1
3)。
【0136】その後高速モード通常モードのモード判別
処理を行う(処理14)。この処理では、車速が0でな
い(走行)か0である(停車)かによって判別を行い、
車速が0でなくなったときには高速モードにあったモー
ドを通常モードに切り替える。車速が0になったときに
は、そのときから所定時間、例えば5秒後にその時のセ
ンダ1からの電圧によって読み込んだ角度データをA
1、指示角度データをB1とすると、これらのうちのA
1と|B1−A1|=ΔAとを記憶し、その後に読み込
んだ角度データをA2としたとき、 A2−A1≧10リットル分の角度 となったとき、その時点で高速モードを設定する。因み
に、エンプティ(E)からフル(F)に指針を移動する
のに通常モードでは30分かかるのに対し、高速モード
では70秒で移動できる。
【0137】処理14においてモード判別処理を行った
後、燃料計の指針の指示角度の算出を行う(処理1
5)。この指示角度の算出は、以下に説明するように条
件1〜5に分けて行う。まず、エンジンオフ、非水平、
停車、通常モードの条件からなる条件1はエンスト直後
あるいはIGNスイッチオン状態を想定しており、この
条件では、燃料計の指示はエンスト直前の位置に行えば
よく、メータの指針は動かさない。次に、非水平、停
車、高速モードの条件からなる条件2は非水平にガソリ
ンスタンドに停車して給油を受ける状態を想定してお
り、この条件では、燃料計の指示は高速モード判定の際
のA2に対してΔAで補正をかける。更に、エンジンオ
ン、非水平、停車、通常モードの条件からなる条件3
は、非水平路面でのアイドル停車を想定しており、この
条件では、燃料計の指示を一定量(例えば2リットル/
h)づつ減算する。次にまた、エンジンオン、非水平、
走行(通常モード)の条件からなる条件4は非水平路面
での走行、ブレーキ、発進時を想定しており、この条件
では、燃料計の指示を一定量(例えば6km/リット
ル)づつ減算する。水平時におけるエンジンのオン・オ
フ、走行、停車、全ての高速モードからなる条件5で
は、燃料計の指示をセンサ1からの電圧より得られる角
度データによって算出する。
【0138】なお、上記処理15に続いて、上記条件2
〜5での指示角度の算出時に、収集した8個の振れ角値
を加重平均して指針の振れ角値の目標値を演算する加重
平均処理を行う(処理16)。そして、燃料計の指針を
算出した指示角度まで1単位ビット毎に振らせる(処理
17)。このとき、高速モードでは240ms/ビッ
ト、通常モードでは6.4秒/ビットの速度で0.2°
づつ振らせる。上述の処理8〜処理17はIGNスイッ
チがオフするまで繰り返され、IGNスイッチがオフに
なったと判定すると(処理18)、CPUをスタンバイ
状態にし(処理19)、次に再びIGNスイッチがオン
されるのを待つ。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、イグニッションスイッチのオンからエンジ
ンのオンまでの間、エンジンが始動されるか、或いは、
燃料補給すなわち給油が無い限り燃料残量には変化がな
いので、傾斜地にあるときには燃料残量の指示値が保持
され、燃料センサからの燃料信号に基づいて演算した指
示値に基づく表示は行わず、車両が傾斜地にあるときイ
グニッションスイッチがオンされても、エンジンが始動
されるまでの間、イグニッションスイッチオフ時の燃料
残量の指示値と同じ値が表示されるので、傾斜地に停車
して車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化して
も、これを検出して表示が行われることがなく、車両が
傾斜していて水平状態にないときでもその影響をほとん
ど受けることなく残量を正確に表示することができる。
【0140】また、イグニッションスイッチオフ時の燃
料残量の指示値が不明で、記憶手段8に指示値が記憶さ
れていないとき、燃料センサからの燃料信号に基づいて
演算した指示値に基づく表示させるので、イグニッショ
ンスイッチがオンされたとき燃料残量の指示値が分から
ないことがあっても、何も表示されなくなることがな
い。
【0141】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
載の発明の効果に加え、イグニッションスイッチオフ
の状態で、傾斜地において給油が行われた場合、イグニ
ッションスイッチのオン直後の指示値とイグニッション
スイッチオフ時の燃料残量の指示値との差をイグニッシ
ョンスイッチオフ時の燃料残量の指示値に加算した指示
値を表示させるので、傾斜地にあってイグニッションス
イッチのオフ時に給油されても、傾斜地に停車して生じ
た車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分を打
ち消し、給油によって増加した分を加えた燃料残量の指
示値が表示され、車両が傾斜していて水平状態にないと
きでもその影響をほとんど受けることなく残量を正確に
表示することができる。
【0142】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
載の発明の効果に加え、イグニッションスイッチのオ
ン直後の燃料の補給、すなわち給油の有無を、イグニッ
ションスイッチオフ時の燃料残量の指示値とイグニッシ
ョンオン直後の指示値と差が予め定めた所定値以上ある
ことにより検出するので、イグニッションスイッチのオ
ン以前に傾斜地で給油されても、傾斜地に停車して生じ
た車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分が打
ち消されるようになり、単純に液面レベルの変化分によ
って判断する場合に比べ、精度良く給油の有無を検出す
ることができ、車両が傾斜していて水平状態にないとき
でもその影響をほとんど受けることなく残量を正確に表
示することができる。
【0143】請求項4に記載の発明によれば、イグニッ
ションスイッチのオンから走行開始までの間に給油され
ても、給油によって増加した分の指示値が表示され、傾
斜地において生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レ
ベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値が表示され
るようになり、指示値を速やかに表示させることが可能
であるので、車両が傾斜していて水平状態にないときで
もその影響をほとんど受けることなく残量を正確に表示
することができる。
【0144】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
載の発明の効果に加え、イグニッションスイッチのオ
ンから走行開始までの間、平地での燃料の補給時には、
時々刻々変化する液面レベルに基づいて演算した指示値
を表示させ、平地でも給油時には指示値を速やかに表示
させることが可能である。
【0145】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
載の発明の効果に加え、イグニッションスイッチのオ
ンから走行開始までの間、給油のないとき演算した指示
値を目標値として行われる表示の応答性が給油時に比べ
て遅くされ、平地にあって給油が無いにもかかわらず液
面レベルが変動する場合、指示値がこの変動の影響を受
けることを少なくすることができる。
【0146】請求項7に記載の発明によれば、エンジン
のオンから走行開始までの間、傾斜地にあるとき、単位
時間当たり所定の燃料消費があるとして指示値を変化さ
せて表示させ、傾斜地にて停車して車両の燃焼タンク内
の燃料の液面レベルが変化しても、これを検出した燃料
信号に基づく表示が行われることがなく、しかもエンジ
ンのオンによって消費される分の燃料残量の減少につい
ては、或る程度の精度で指示値に反映されるので、車両
が傾斜していて水平状態にないときでもその影響をほと
んど受けることなく残量を正確に表示することができ
る。
【0147】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
載の発明の効果に加え、エンジンのオンから走行開始
までの間、エンジンオン状態において、平地で時々刻々
変化する液面レベルに基づいて演算した指示値を表示さ
せ、この表示の応答性を遅くしているので、平地にあっ
て給油が無いにもかかわらず液面レベルが変動する場
合、指示値がこの変動の影響を受けることを少なくする
ことができる。
【0148】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
又は8記載の発明の効果に加え、イグニッションスイッ
チのオンから走行開始までの間に傾斜地において給油さ
れても、傾斜地において生じた車両の燃焼タンク内の燃
料の液面レベルの変化分を打ち消した燃料残量の指示値
を表示させ、しかもこの表示の応答性が給油のないとき
演算した指示値を目標値として行われる表示に比べて速
くなり、給油による液面レベルの増加を速やかに反映し
た指示値を表示させるので、車両が傾斜していて水平状
態にないときでもその影響をほとんど受けることなく残
量を正確に表示することができる。
【0149】請求項10に記載の発明によれば、請求
記載の発明の効果に加え、エンジンのオンから走行開
始までの間に平地において給油されても、平地での燃料
の補給時には、時々刻々変化する液面レベルに基づいて
演算した指示値を表示させ、しかもこの表示の応答性が
給油のないとき演算した指示値を目標値として行われる
表示に比べて速くなり、給油による液面レベルの増加を
速やかに反映した指示値を表示させるので、車両が傾斜
していて水平状態にないときでもその影響をほとんど受
けることなく残量を正確に表示することができる。
【0150】請求項11に記載の発明によれば、請求
記載の発明の効果に加え、イグニッションスイッチの
オンから走行開始までの間に行われる平地での給油時に
は、給油していないときの表示の応答性を速くすること
なく、演算した指示値を目標値としてこの目標値に向け
て増減した値に基づく指示値の表示を速やかに行わせ
る。
【0151】請求項12に記載の発明によれば、請求
5、9、11記載の発明の効果に加え、イグニッション
スイッチのオンからエンジンの走行開始までの間の燃料
の補給すなわち給油の有無を演算した相前後する指示値
の差が予め定めた所定値以上あるどうかにより検出し、
傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液
面レベルの変化分を打ち消しているので、単純に液面レ
ベルの変化分によって判断する場合に比べ、精度良く給
油の有無を検出することができ、車両が傾斜していて水
平状態にないときでもその影響をほとんど受けることな
く残量を正確に表示することができる。
【0152】請求項13に記載の発明によれば、車両が
傾斜地を走行しているとき、単位時間毎にこの間に走行
した距離に対応した燃料消費があるとして演算した指示
値に基づいて燃料残量を表示させ、傾斜地を走行して車
両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化しても、こ
れを検出した燃料信号に基づく表示を行わせることがな
く、しかも車両の走行によって消費される分の燃料残量
の減少については、或る程度の精度で指示値に反映させ
ているので、車両が傾斜していて水平状態にないときで
もその影響をほとんど受けることなく残量を正確に表示
することができる。
【0153】請求項14に記載の発明によれば、請求
13記載の発明の効果に加え、走行状態において、平地
で時々刻々変化する液面レベルに基づいて演算した指示
値を目標値としてこの目標値に向けて一定時間毎に一定
値づつ増減した値に基づいて燃料残量を表示させている
ので、この表示の応答性を遅くすることで、平地走行時
にあって液面レベルが変動する場合、指示値がこの変動
の影響を受けることを少なくすることができる。
【0154】請求項15に記載の発明によれば、エンジ
ンのオンから走行開始までの間に傾斜地において給油さ
れたとき、一時記憶した前回の指示値との差を前回の指
示値に加算した指示値に向けて一定時間毎に一定値づつ
増した値に基づいて燃料残量を表示させ、傾斜地におい
て生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化
分を打ち消した燃料残量の指示値を表示させ、この表示
の応答性を給油のないときに比べて速くして、給油によ
る液面レベルの増加を速やかに反映した指示値を表示す
ることができる。
【0155】請求項16に記載の発明によれば、エンジ
ンのオンから走行開始までの間には、一時記憶した前回
の指示値との差を前回の指示値に加算した指示値に向け
て一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量
を表示させ、傾斜地において給油されても、傾斜地にお
いて生じた車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変
化分を打ち消した燃料残量の指示値を表示させ、平地及
び傾斜地の何れにおいても、この表示の応答性を給油の
ないとき比べて速くして、給油による液面レベルの増加
を速やかに反映した指示値を表示させるので、車両が傾
斜していて水平状態にないときでもその影響をほとんど
受けることなく残量を正確に表示することができる。
【0156】請求項17に記載の発明によれば、請求
15又は16記載の発明の効果に加え、イグニッション
スイッチのオンからエンジンの走行開始までの間に給油
されても、傾斜地に停車して生じた車両の燃焼タンク内
の燃料の液面レベルの変化分が打ち消されるようにな
り、単純に液面レベルの変化分によって判断する場合に
比べ、精度良く給油の有無を検出することができるの
で、車両が傾斜していて水平状態にないときでもその影
響をほとんど受けることなく残量を正確に表示すること
ができる。
【0157】請求項18に記載の発明によれば、イグニ
ッションスイッチのオフ時に傾斜地において給油されて
も、或いは、イグニッションスイッチのオンから走行開
始までの間に給油されても、傾斜地に停車して生じた車
両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルの変化分を打ち消
した燃料残量の指示値を表示させ、しかも給油時の指示
値を速やかに表示させるので、車両が傾斜していて水平
状態にないときでもその影響をほとんど受けることなく
残量を正確に表示することができる。
【0158】請求項19に記載の発明によれば、請求
18記載の発明の効果に加え、傾斜地にて停車して車両
の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化しても、これ
を検出した燃料信号に基づく表示が行われることがな
く、しかもエンジンのオンによって消費される分の燃料
残量の減少については、或る程度の精度で指示値に反映
されるので、車両が傾斜していて水平状態にないときで
もその影響をほとんど受けることなく残量を正確に表示
することができる。
【0159】請求項20に記載の発明によれば、エンジ
ンオン後平地で時々刻々変化する液面レベルに基づいて
演算した指示値を表示させ、また傾斜地にて停車して車
両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルが変化しても、こ
れを検出した燃料信号に基づく表示を行われることな
く、しかもエンジンのオンによって消費される分の燃料
残量の減少については或る程度の精度で指示値に反映さ
れ、さらに傾斜地を走行して車両の燃焼タンク内の燃料
の液面レベルが変化しても、これを検出した燃料信号に
基づく表示が行われることがなく、しかも車両の走行に
よって消費される分の燃料残量の減少については或る程
度の精度で指示値に反映されるので、車両が傾斜してい
て水平状態にないときでもその影響をほとんど受けるこ
となく、残量を正確にかつ滑らかな変化をもって表示さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用燃料残量表示装置の基本構
成を示す図である。
【図2】本発明による車両用燃料残量表示装置の一実施
の形態を示す図である。
【図3】図2中のμCOMが有するRAM内の各種エリ
アを示す図である。
【図4】図2中の不揮発性メモリ内の各種エリアを示す
図である。
【図5】図2中の演算制御部のμCOMが行う処理の一
部を示すフローチャートである。
【図6】図2中の演算制御部のμCOMが行う処理を他
の一部示すフローチャートである。
【図7】図2中の演算制御部のμCOMが行う処理の更
に他の一部を示すフローチャートである。
【図8】図2中の演算制御部のμCOMが行う処理の他
の一部を示すフローチャートである。
【図9】図6中の残量−振れ角変換処理を内容を示すフ
ローチャートである。
【図10】図6中のモード設定処理の内容を示すフロー
チャートである。
【図11】図6中の振れ角出力処理Aの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図6中の振れ角出力処理Bの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図6中の振れ角出力処理Cの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図14】図7中の振れ角出力処理Dの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図15】図8中の振れ角出力処理Eの内容を示すフロ
ーチャートである。
【図16】図5〜図15のフローチャートにおいて行っ
ている処理の一部を要約して示す図である。
【図17】図5〜図15のフローチャートにおいて行っ
ている処理の他の一部を要約して示す図である。
【符号の説明】
1 燃料センサ 5 傾き検出手段(傾斜センサスイッチ) 7 表示手段(クロスコイル) 8 記憶手段(不揮発性メモリ、NVM) 33−1 演算手段、第1の演算手段(CPU) 33−2 駆動制御手段(CPU) 33−3 補給検出手段(CPU) 33−31 イグニッションオン直後検出手段(CP
U) 33−32 停車時検出手段(CPU) 33−4 第2の演算手段(CPU) 33−5 第3の演算手段(CPU) 344 一時記憶手段(RAM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 好昭 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (72)発明者 巻田 明彦 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (72)発明者 福島 祥文 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器 株式会社内 (72)発明者 佐藤 正信 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 倉橋 弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平7−6730(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量の指示
    値を演算する演算手段と、 前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
    せる制御を行う駆動制御手段と、 イグニッションスイッチがオフしたときに、前記駆動制
    御手段が前記表示手段に表示させている燃料残量の指示
    値をそれ以前の記憶に代えて記憶し、該記憶をイグニッ
    ションスイッチのオフしている期間も保持可能な記憶手
    段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段とを備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオンか
    らエンジンのオンまでの間、前記傾き検出手段が水平状
    態を検出しているとき、前記演算手段により演算した指
    示値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させ、イ
    グニッションスイッチのオン直後、前記傾き検出手段が
    非水平状態を検出しているとき、前記記憶手段に記憶し
    ている指示値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示
    させ、前記傾き検出手段が非水平状態を検出している間
    エンジンのオンまで該表示を保持し、前記記憶手段に記
    憶している指示値がないとき、前記演算手段により演算
    した指示値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示さ
    せることを特徴とする車両用燃料残量表示装置。
  2. 【請求項2】 燃料の補給の有無を検出する補給検出手
    段をさらに備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオン直
    後、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、前記補給検出手段による補給有りの検出時に、前記
    記憶手段に記憶している指示値と前記演算手段により演
    算した指示値との差をとり、該差を前記記憶手段に記憶
    している指示値に加算した指示値に基づいて燃料残量を
    前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項
    載の車両用燃料残量表示装置。
  3. 【請求項3】 前記補給検出手段は、イグニッションス
    イッチのオン直後、前記記憶手段に記憶している指示値
    と前記演算手段が演算した前記指示値との差をとり、該
    差が予め定めた所定値以上あることにより燃料の補給有
    りを検出するイグニッションオン直後検出手段を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用燃料残量表示装
    置。
  4. 【請求項4】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する演算手段と、 前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
    せる制御を行う駆動制御手段と、 燃料の補給の有無を検出する補給検出手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段とを備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオンか
    ら走行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平状態を
    検出しているとき、前記補給検出手段による補給有りの
    検出時に、前記演算手段により演算した相前後する指示
    値の差をとり、該差を前回の指示値に加算した指示値を
    目標値として該目標値に向けて第1の一定時間毎に一定
    値づつ増した値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表
    示させることを特徴とする車両用燃料残量表示装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動制御手段は、イグニッションス
    イッチのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手段
    が水平状態を検出しているとき、前記補給検出手段によ
    る補給有りの検出時に、前記演算手段により演算した指
    示値を目標値として該目標値に向けて前記第1の一定時
    間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を前記表
    示手段に表示させることを特徴とする請求項4記載の車
    両用燃料残量表示装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動制御手段は、イグニッションス
    イッチのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手段
    が水平状態を検出しているとき、前記補給検出手段によ
    る補給無しの検出時に、前記演算手段によって演算した
    指示値を目標値として該目標値に向けて前記第1の一定
    時間より長い第2の一定時間毎に一定値づつ増減した値
    に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを
    特徴とする請求項5記載の車両用燃料残量表示装置。
  7. 【請求項7】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する第1の演算手段と、 前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残量を表示
    させる制御を行う駆動制御手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段と、 エンジンのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手
    段が非水平状態を検出しているとき、単位時間当たり所
    定の燃料消費があるとして所定時間毎に現在の指示値か
    ら所定値を順次減算して燃料残量の指示値を演算する第
    2の演算手段とを備え、 前記駆動制御手段は、エンジンのオンから走行開始まで
    の間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、前記第2の演算手段によって演算した指示値に基づ
    いて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴と
    する車両用燃料残量表示装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動制御手段は、エンジンのオンか
    ら走行開始までの間、前記傾き検出手段が水平状態を検
    出しているとき、前記第1の演算手段によって演算した
    指示値を目標値として該目標値に向けて第2の一定時間
    毎に一定値づつ増減した値に基づいて燃料残量を前記表
    示手段に表示させることを特徴とする請求項7記載の車
    両用燃料残量表示装置。
  9. 【請求項9】 燃料の補給の有無を検出する補給検出手
    段をさらに備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオンか
    ら走行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平状態を
    検出しているとき、前記補給検出手段による補給有りの
    検出時に、前記第1の演算手段により演算した相前後す
    る指示値の差をとり、該差を前回の指示値に加算した指
    示値を目標値として該目標値に向けて前記第2の一定時
    間よりも短い第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に
    基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特
    徴とする請求項7又は8記載の車両用燃料残量表示装
    置。
  10. 【請求項10】 前記駆動制御手段は、エンジンのオン
    から走行開始までの間、前記傾き検出手段が水平状態を
    検出しているとき、前記補給検出手段による補給有りの
    検出時に、前記第1の演算手段によって演算した指示値
    を目標値として該目標値に向けて前記第2の一定時間よ
    りも短い第1の一定時間毎に一定値づつ増減した値に基
    づいて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴
    とする請求項9記載の車両用燃料残量表示装置。
  11. 【請求項11】 燃料の補給の有無を検出する補給検出
    手段をさらに備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオンか
    ら走行開始までの間、前記傾き検出手段が水平状態を検
    出しているとき、前記補給検出手段による補給有りの検
    出時に、前記第1の演算手段によって演算した指示値を
    目標値として該目標値に向けて前記第2の一定時間より
    も短い第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づい
    て前記燃料残量を前記表示手段に表示させ、前記補給検
    出手段による補給無しの検出時に、前記第1の演算手段
    によって演算した指示値を目標値として該目標値に向け
    て前記第2の一定時間毎に一定値づつ増減した値に基づ
    いて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴と
    する請求項7記載の車両用燃料残量表示装置。
  12. 【請求項12】 前記補給検出手段は、イグニッション
    スイッチのオンから走行開始までの間、前記演算手段又
    は第1の演算手段により演算した相前後する指示値の差
    をとり、該差が予め定めた所定値以上あることにより燃
    料の補給有りを検出する停車時検出手段を有することを
    特徴とする請求項4、9、11の何れかに記載の車両用
    燃料残量表示装置。
  13. 【請求項13】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する第1の演算手段と、 前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残量を表示
    させる制御を行う駆動制御手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段と、 車両の走行中、前記傾き検出手段が非水平状態を検出し
    ているとき、単位量当たり所定距離走行するとし、所定
    時間毎に現在の指示値から走行距離に応じた所定値を順
    次減算して燃料残量の指示値を演算する第3の演算手段
    とを備え、 前記駆動制御手段は、車両の走行中、前記傾き検出手段
    が非水平状態を検出しているとき、前記第3の演算手段
    によって演算した指示値に基づいて燃料残量を前記表示
    手段に表示させることを特徴とする車両用燃料残量表示
    装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動制御手段は、車両の走行中、
    前記傾き検出手段が水平状態を検出しているとき、前記
    第1の演算手段によって演算した指示値を目標値として
    該目標値に向けて第2の一定時間毎に一定値づつ増減し
    た値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させるこ
    とを特徴とする請求項13記載の車両用燃料残量表示装
    置。
  15. 【請求項15】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する演算手段と、 前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
    せる制御を行う駆動制御手段と、 車両の停車が一定時間継続する毎に、最新の目標値を一
    時的に記憶する一時記憶手段と、 燃料の補給の有無を検出する補給検出手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段とを備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオンか
    ら走行開始までの間、前記傾き検出手段が非水平状態を
    検出しているとき、前記補給検出手段による補給有りの
    検出時に、前記一時記憶手段に記憶している指示値と前
    記演算手段により演算した指示値との差をとり、該差を
    前記一時記憶手段に記憶している指示値に加算した指示
    値を目標値として該目標値に向けて第1の一定時間毎に
    一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を前記表示手段
    に表示させることを特徴とする車両用燃料残量表示装
    置。
  16. 【請求項16】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する演算手段と、 前記表示手段を駆動して前記表示手段に燃料残量を表示
    させる制御を行う駆動制御手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段とを備え、 前記駆動制御手段は、エンジンのオンから走行開始まで
    の間、前記傾き検出手段が水平状態を検出していると
    き、前記補給検出手段による補給有りの検出時に、前記
    第1の演算手段によって演算した指示値を目標値として
    該目標値に向けて第1の一定時間毎に一定値づつ増した
    値に基づいて、前記傾き検出手段が非水平状態を検出し
    ているとき、前記補給検出手段による補給有りの検出時
    に、前記一時記憶手段に記憶している指示値と前記演算
    手段により演算した指示値との差をとり、該差を前記一
    時記憶手段に記憶している指示値に加算した指示値を目
    標値として該目標値に向けて前記第1の一定時間と同じ
    一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて燃料残量を
    前記表示手段に表示させることを特徴とする車両用燃料
    残量表示装置。
  17. 【請求項17】 前記補給検出手段は、イグニッション
    スイッチのオンから走行開始までの間、前記一時記憶手
    段に記憶している指示値と前記演算手段により演算した
    指示値との差をとり、該差が予め定めた所定値以上ある
    ことにより燃料の補給有りを検出する停車時検出手段を
    有することを特徴とする請求項15又は16に記載の車
    両用燃料残量表示装置。
  18. 【請求項18】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する演算手段と、 前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
    せる制御を行う駆動制御手段と、 イグニッションスイッチがオフしたときに、前記駆動制
    御手段が前記表示手段に表示させている燃料残量の指示
    値をそれ以前の記憶に代えて記憶し、該記憶をイグニッ
    ションスイッチのオフしている期間も保持可能な記憶手
    段と、 燃料の補給の有無を検出する補給検出手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段とを備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオン直
    後、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、前記補給検出手段による補給有りの検出時に、前記
    記憶手段に記憶している指示値と前記演算手段により演
    算した指示値との差をとり、該差を前記記憶手段に記憶
    している指示値に加算した指示値を目標値として該目標
    値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させ、イグ
    ニッションスイッチのオンから走行開始までの間、前記
    傾き検出手段が非水平状態を検出しているとき、前記補
    給検出手段による補給有りの検出時に、前記演算手段に
    より演算した相前後する指示値の差をとり、該差を前回
    の指示値に加算した指示値を目標値として該目標値に向
    けて第1の一定時間毎に一定値づつ増した値に基づいて
    燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴とする
    車両用燃料残量表示装置。
  19. 【請求項19】 エンジンのオンから走行開始までの
    間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、単位時間当たり所定の燃料消費があるとして所定時
    間毎に現在の指示値から所定値を順次減算して燃料残量
    の指示値を演算する第2の演算手段と、 車両の走行中、前記傾き検出手段が非水平状態を検出し
    ているとき、単位量当たり所定距離走行するとし、所定
    時間毎に現在の指示値から走行距離に応じた所定値を順
    次減算して燃料残量の指示値を演算する第3の演算手段
    をさらに備え、 前記駆動制御手段は、エンジンのオンから走行開始まで
    の間、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、前記第2の演算手段によって演算した指示値に基づ
    いて燃料残量を前記表示手段に表示させ、車両の走行
    中、前記傾き検出手段が非水平状態を検出していると
    き、前記第3の演算手段によって演算した指示値に基づ
    いて燃料残量を前記表示手段に表示させることを特徴と
    する請求項18記載の車両用燃料残量表示装置。
  20. 【請求項20】 指示値を表示する表示手段と、 車両の燃焼タンク内の燃料の液面レベルを検出して燃料
    信号を発生する燃料センサと、 該燃料センサからの燃料信号を入力して燃料残量を指示
    するための指示値を演算する第1の演算手段と、 前記表示手段を駆動して該表示手段に燃料残量を表示さ
    せる制御を行う駆動制御手段と、 車両が所定角度以上傾いた非水平状態とそれ以外の水平
    状態とを検出する傾き検出手段と、 エンジンのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手
    段が非水平状態を検出しているとき、単位時間当たり所
    定の燃料消費があるとして所定時間毎に現在の指示値か
    ら所定値を順次減算して燃料残量の指示値を演算する第
    2の演算手段と、 車両の走行中、前記傾き検出手段が非水平状態を検出し
    ているとき、単位量当たり所定距離走行するとし、所定
    時間毎に現在の指示値から走行距離に応じた所定値を順
    次減算して燃料残量の指示値を演算する第3の演算手段
    とを備え、 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチのオン
    後、前記傾き検出手段が水平状態を検出しているとき、
    前記第1の演算手段によって演算した指示値を目標値と
    して該目標値に向けて第2の一定時間毎に一定値づつ減
    じた値に基づいて燃料残量を前記表示手段に表示させ、
    エンジンのオンから走行開始までの間、前記傾き検出手
    段が非水平状態を検出しているとき、前記第2の演算手
    段によって演算した指示値に基づいて燃料残量を前記表
    示手段に表示させ、車両の走行中、前記傾き検出手段が
    非水平状態を検出しているとき、前記第3の演算手段に
    よって演算した指示値に基づいて燃料残量を前記表示手
    段に表示させることを特徴とする車両用燃料残量表示装
    置。
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