JP3451777B2 - イオンシャワードーピング方法 - Google Patents

イオンシャワードーピング方法

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JP3451777B2
JP3451777B2 JP03325195A JP3325195A JP3451777B2 JP 3451777 B2 JP3451777 B2 JP 3451777B2 JP 03325195 A JP03325195 A JP 03325195A JP 3325195 A JP3325195 A JP 3325195A JP 3451777 B2 JP3451777 B2 JP 3451777B2
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義則 川崎
一 ▲桑▼原
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンシャワードーピ
ング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等の製造工程では、反
応性ガスをプラズマ化して得られたイオンビームを大面
積(300mm角以上)のガラス基板上の薄膜シリコン
層に照射して所望の不純物をドーピングする処理が行わ
れる。このようなイオンビームによるドーピング処理を
行う場合、偏向磁石を用いないイオンシャワードーピン
グ装置が用いられている。
【0003】図3は従来のイオンシャワードーピング装
置の概念図である。
【0004】この種の装置に用いられるイオン源は、同
図に示すようにプラズマ室であるチャンバ1内の上部中
央に熱電子放出用フィラメント2を設け、チャンバ1の
周囲にリング状の永久磁石3〜7を極性を交互にして複
数配設し、チャンバ1の下部開口部にビーム引出し電極
系8を設けて概略構成されている。
【0005】このイオン源は、ガス導入口9からチャン
バ1内(プラズマ室)に導入される作動ガスにフィラメ
ント2から放出される電子を作用させてプラズマを生成
し、これを永久磁石3〜7の磁場によってチャンバ1内
に閉じ込めつつ、ビーム引出し電極9によって電界を印
加することでプラズマ中のイオンをイオン閉込め電極1
0を通して引出し、これを加速電極11の電界で加速し
てイオンビームIBを発生させる。発生したイオンビー
ムIBは破線で示す注入室12内に配置される基板(図
示せず)に照射される。
【0006】ところでこのようなイオンシャワードーピ
ング装置を用いて基板にリンの注入を行う場合、装置内
に不純物(リン以外の元素)が存在すると基板に不純物
が注入されるので、複数の装置を用意しておきそれぞれ
注入すべきイオン種のみの専用機として使用されるのが
好ましい。
【0007】しかし、そのため複数の装置を用意するの
は不経済であり、設置場所も必要となるので1台の装置
の注入イオン種を変更することによりイオン注入が行わ
れることが多い。またこのようにしても装置を保守点検
する場合には大気開放しなければならず、空気中の不純
物が装置内に侵入してしまう。
【0008】そこでこのような場合にはイオン注入を行
う前に装置で使用するガスとは異なるガス、例えばふっ
素系ガス等装置使用するガスとは異なるガスを用いて装
置の内壁の表面をエッチングすることによりクリーニン
グしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ふっ素
系ガス等の特殊なガスは人体に有害であり、ユーティリ
ティが必要でありその取扱いが面倒である。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、装置使用されるガスだけで効果的なクリーニングが
できるイオンシャワードーピング方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、イオン源と注入室とを有する真空容器内で
イオン源からのイオンビームにより上記注入室内に配
置された基板にイオンを注入するイオンシャワードーピ
ング方法において、上記注入室にバルブを介して複数種
のガスを供給するパイプを接続し、イオン種を切り替え
る場合、上記注入室内に基板を配置する前に切り替え
るイオン種となるガスを上記パイプからバルブを介して
上記注入室内に供給してエージングを行うものである。
【0012】上記構成に加え本発明は、切り替えるイオ
ン種がリンの場合にはガスとして水素ガス又はホスフィ
ンと水素との混合ガスを用い、切り替えるイオン種がボ
ロンの場合にはジボランと水素との混合ガスを用いるも
のである。
【0013】上記構成に加え本発明のエージングは、1
0KeV以上の電圧、10μA/cm2 以上の電流密度
でイオンビームを発生させたまま1.5時間以上放置さ
せることにより行うものである。
【0014】
【作用】上記構成によれば、注入すべきイオン種を切り
替える場合、真空容器内に基板を配置する前に、切り替
えるイオン種となるガスを真空容器内に供給してイオン
ビームを発生させると、前回注入した不要なイオン種の
残留分を注入すべきイオン種により容器内壁からたたき
出す(スパッタリング)ことができる。あるいは真空容
器内表面を注入すべきイオン種でイオン注入したことに
なる。このような状態になった後真空容器内に基板を配
置してイオンビームを照射すると基板には注入すべきイ
オンだけが注入される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0016】図1は本発明のイオンシャワードーピング
方法を適用した一実施例の概念図である。
【0017】同図において、20は図3に示したものと
同様なイオン源であり、21は図にはない基板にイオン
注入を行う注入室(真空容器)である。注入室21には
バルブ22〜24を介して装置使用される複数種のガス
(H2 、PH3 /H2 、B2 6 /H2 )を供給するパ
イプ25〜27が接続されている。パイプ25にはH2
ガスボンベが、パイプ26にはPH3 (ホスフィン)/
2 (5%希釈)ガスボンベが、パイプ27にはB2
6 (ジボラン)/H2 (5%希釈)ガスボンベ(いずれ
も図示せず)がそれぞれ接続されている。
【0018】次に実施例の作用を述べる。
【0019】(1) 前回注入したイオン種がP(リン)で
あり、今回注入するイオン種がB(ボロン)の場合。
【0020】バルブ24のみ開けて注入室21内にB2
6 /H2 ガスを供給すると、真空容器(イオン源20
及び注入室21)内にB2 6 /H2 ガスが充満する。
このような状態で、10KeV以上の電圧、10μA/
cm2 以上の電流密度でイオンビームIBを発生させた
まま1.5時間以上放置させる。これによりイオン源2
0や注入室21の内壁、イオン源20の電極等の表面付
近にはBが注入される。このためPでコーティングされ
ていた装置の内壁等が新たにBでコーティングされるこ
とと同等となる。
【0021】このようなエージングを行った後注入室2
1内に基板を配置し、イオン種をBとしてイオン源20
を作動させると基板へはBのイオンビームが照射され
る。基板に照射されなかったイオンビームが注入室内の
内壁等に照射されても内壁表面のBがイオン化されるだ
けなので、基板へのコンタミネーションはP/B<0.
01となる。
【0022】(2) 前回注入したイオン種がBであり、今
回注入するイオン種がPの場合。
【0023】バルブ23のみ開けて注入室21内にPH
3 /H2 ガスを供給すると、イオン源20及び注入室2
1がPH3 /H2 ガスで充満する。このような状態で1
0KeV以上の電圧、10μA/cm2 以上の電流密度
でイオンビームIBを発生させたまま1.5時間以上放
置させる。これにより装置の内壁等の表面付近にはPが
注入される。すなわちBでコーティングされていた装置
の内壁や電極等が新たにPでコーティングされることと
同等となる。
【0024】このようなエージングを行った後注入室2
1内に基板を配置し、イオン種をPとしてイオン源を作
動させると基板へはPのイオンビームが照射される。基
板に照射されなかったイオンビームが注入室21内の内
壁等に照射されても内壁表面のPがイオン化されるだけ
となり、基板へのコンタミネーションはB/P<0.0
1となる。
【0025】なお、バルブ22のみ開けてH2 ガスを注
入室21内に供給しても同様の効果が得られる。
【0026】図2は真空容器内のエージングを行った後
のSIMS(二次イオン質量分析)結果を示す図であ
り、横軸が深さ、縦軸が強度をそれぞれ示している。
【0027】これは5%のPH3 /H2 ガスによるイオ
ンビームを発生した後で、5%B 2 6 /H2 ガスによ
り10KeV/10μA/cm2 のイオンビームを1.
5時間照射し、単結晶Siウエハに5%のB2 6 /H
2 ガスによるイオンビームで80KeV/10μA/c
2 、3.5E15 1/cm2 打ち込んだもののSI
MS結果である。
【0028】同図よりSiウエハ表面付近(深さ0.5
μmまで)においてBが1020atm/cm3 程度なの
に対し、Pは1017atm/cm3 程度である。すなわ
ちコンタミネーションが1/103 程度しかなく効果的
にクリーニングされたのが分かる。
【0029】以上において本実施例によれば、イオン種
を切り替える場合、イオン注入を行う前に切り替えるイ
オン種となるガスを真空容器内に供給して真空容器内の
エージングを行うので、装置使用されるガスだけで効果
的なクリーニングができる。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0031】イオン種を切り替える場合、イオン注入を
行う前に切り替えるイオン種となるガスを真空容器内に
供給して真空容器内のエージングを行うので、装置使用
されるガスだけで効果的なクリーニングができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオンシャワードーピング方法を適用
した一実施例の概念図である。
【図2】真空容器内のエージングを行った後のSIMS
(二次イオン質量分析)結果を示す図である。
【図3】従来のイオンシャワードーピング装置の概念図
である。
【符号の説明】
20 イオン源 21 真空容器(注入室) 22〜24 バルブ 25〜27 パイプ IB イオンビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−267475(JP,A) 特開 平3−78954(JP,A) 特開 平1−134928(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/265 H01L 21/3065

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源と注入室とを有する真空容器内
    イオン源からのイオンビームにより上記注入室内に
    配置された基板にイオンを注入するイオンシャワードー
    ピング方法において、上記注入室にバルブを介して複数
    種のガスを供給するパイプを接続し、イオン種を切り替
    える場合、上記注入室内に基板を配置する前に切り替
    えるイオン種となるガスを上記パイプからバルブを介し
    て上記注入室内に供給してエージングを行うことを特徴
    とするイオンシャワードーピング方法。
  2. 【請求項2】 上記切り替えるイオン種がリンの場合に
    は上記ガスとして水素ガス又はホスフィンと水素との混
    合ガスを用い、上記切り替えるイオン種がボロンの場合
    にはジボランと水素との混合ガスを用いる請求項1記載
    のイオンシャワードーピング方法。
  3. 【請求項3】 上記エージングは、10KeV以上の電
    圧、10μA/cm2 以上の電流密度でイオンビームを
    発生させたまま1.5時間以上放置させることにより行
    う請求項2記載のイオンシャワードーピング方法。
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