JP3451364B2 - H形鋼梁無溶接接合構造 - Google Patents

H形鋼梁無溶接接合構造

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JP3451364B2
JP3451364B2 JP21819294A JP21819294A JP3451364B2 JP 3451364 B2 JP3451364 B2 JP 3451364B2 JP 21819294 A JP21819294 A JP 21819294A JP 21819294 A JP21819294 A JP 21819294A JP 3451364 B2 JP3451364 B2 JP 3451364B2
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紀彦 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H形鋼の通し梁11の
上下のフランジ12・13の側縁に、H形鋼の付け梁1
6の上下のフランジ17・18の端側面を向かい合わせ
にして接合するH形鋼梁11とH形鋼梁16との接合構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、H形鋼の通し梁11の上下のフラ
ンジ12・13の側縁に、H形鋼の付け梁16の上下の
フランジ17・18の端側面を向かい合わせにして接合
する場合、図20に図示する如く、H形鋼の通し梁11
の上下のフランジ12・13の側縁14・15とウエブ
39の側面に、H形鋼の持ち出し梁40の上下のフラン
ジ41・42の端側面とウエブ43の端側面を溶接し、
その突き出した持ち出し梁40と付け梁16それぞれの
フランジ17・18・41・42とウエブ43・44に
スプライスプレート45を重ね合わせてボルト締めし、
そのスプライスプレート45を介して持ち出し梁40と
付け梁16を接合する方法が採られる。
【0003】また、他の方法としては、図21に図示す
る如く、通し梁11のウエブ39に直角に継ぎプレート
46を溶接し、その通し梁11から突き出た継ぎプレー
ト46を付け梁16のウエブ44にボルト締め接合する
と共に、通し梁11と付け梁16それぞれのフランジ1
2・13・17・18の上にスプライスプレート45を
重ねてボルト締め接合し、それら継ぎプレート46とス
プライスプレート45を介して接合する方法が採られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにH形鋼の通
し梁11の上下のフランジ12・13の側縁に、H形鋼
の付け梁16の上下のフランジ17・18の端側面を向
かい合わせにして接合する場合には、持ち出し梁40や
継ぎプレート46を通し梁11に溶接することになるの
であるが、特に通し梁11は長大な高重量物であるか
ら、その溶接作業に手間取り、通し梁11がコスト高に
なる。
【0005】また、持ち出し梁40や継ぎプレート46
が溶接されて突き出た通し梁11は、それらが突き出た
分だけ嵩張ったものになるのでトラックに余り積み込め
ず、これをストックする上で広大なスペースが必要とな
り、この点でも通し梁11がコスト高になる。
【0006】そして、このように持ち出し梁40や継ぎ
プレート46の突き出た通し梁11は、通常のストレー
トの通し梁とは形が異なり、継ぎプレート46や持ち出
し梁40を溶接する位置もまちまちになるので通し梁1
1の種類も多く、H形鋼に成る鉄骨構造物の架構システ
ムの標準化が困難で、その建て方の作業も非能率にな
る。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明は、持ち出し梁40や継ぎ
プレート46を溶接せずに、通し梁11に付け梁16を
接合し得るようにし、そうすることによって通し梁11
のコストダウンを図ると共に、鉄骨構造物の架構システ
ムを標準化し、通し梁11の運搬、ストック、および、
建て方作業を合理化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明に係るH形鋼
梁無溶接接合構造は、(1) H形鋼の通し梁11の上
下のフランジ12・13の側縁14・15にH形鋼の付
け梁16の上下のフランジ17・18の端側面を向かい
合わせに接合する通し梁11と付け梁16の接合箇所に
おいて、(2) 通し梁11の上側のフランジ12の外
側と下側のフランジ13の外側に継ぎ金物19・29が
重ね合わされており、(3) 上下両端部分21・22
を付け梁16の上下のフランジ17・18の外側に突き
出して付け梁16の端側面にエンドプレート20が溶接
されており、(4) その突き出たエンドプレート20
の上下両端部分21・22が通し梁11の上下の継ぎ金
物19・29にボルト締め接合されており、(5) そ
のエンドプレート20の向き合う通し梁11の他の側縁
側においてプレート23が上下の継ぎ金物19・29に
ボルト締め接合されており、(6) それらのエンドプ
レート20とプレート23によって通し梁11が挟まれ
ていることを特徴とするものである。
【0009】付け梁16が片持ち梁であってもよい。そ
の場合は、プレート23に控え梁24の端側面を溶接
し、通し梁11の左右に付け梁16と控え梁24を接合
するとよい。
【0010】通し梁11は、突き合わせ梁25と突き合
わせ梁26を突き合わせた取合梁(11A)であっても
よい。その場合は、エンドプレート20とプレート23
に向き合う左右の側面板27・28と、それらの側面板
27の上端と側面板28の上端を連結する表面板30
と、それらの側面板27の下端と側面板28の下端を連
結する底面板31とによって継ぎ金物19・29を筺形
に構成し、取合梁11Aを構成する突き合わせ梁25と
突き合わせ梁26を、それらの上下のフランジ12・1
3にボルト締め固定した上側の継ぎ金物19の底面板3
1と下側の継ぎ金物29の表面板30によって接合する
とよい。
【0011】通し梁11の上側の継ぎ金物19には柱脚
32の底板33をボルト締め固定して鉄骨柱37を建
て、或いは、通し梁11の下側の継ぎ金物29に柱頭3
4の表板35をボルト締め固定して鉄骨柱37を建てる
ことも出来る。
【0012】付け梁16には、その左右両端側面にエン
ドプレート20・36を溶接し、その一端をエンドプレ
ート20によって通し梁11に接合すると共に、その他
端をエンドプレート36によって鉄骨柱37のジョイン
トボックス38にボルト締め接合することも出来る。
【0013】従って本発明には、次の実施態様が含まれ
る。
【0014】
【実施態様1】付け梁16を片持ち梁とし、通し梁11
を梁25と梁26を突き合わせた取合梁(11A)とす
る。その場合、取合梁11Aを構成する突き合わせ梁2
5と突き合わせ梁26は、上側の継ぎ金物19と下側の
継ぎ金物29によって接合する。
【0015】
【実施態様2】付け梁16を片持ち梁とし、通し梁11
の上側の継ぎ金物19には柱脚32の底板33をボルト
締め固定して鉄骨柱37を建て、或いは、通し梁11の
下側の継ぎ金物29に柱頭34の表板35をボルト締め
固定して鉄骨柱37を建てる。
【0016】
【実施態様3】付け梁16を片持ち梁とし、プレート2
3に控え梁24の端側面を溶接し、通し梁11の左右に
付け梁16と控え梁24を接合する。また、通し梁11
を、突き合わせ梁25と突き合わせ梁26を突き合わせ
た取合梁(11A)とし、それら突き合わせ梁25と突
き合わせ梁26は、上側の継ぎ金物19と下側の継ぎ金
物29によって接合する。
【0017】
【実施態様4】付け梁16を片持ち梁とし、プレート2
3に控え梁24の端側面を溶接し、通し梁11の左右に
付け梁16と控え梁24を接合し、且つ、通し梁11の
上側の継ぎ金物19には柱脚32の底板33をボルト締
め固定して鉄骨柱37を建て、或いは、通し梁11の下
側の継ぎ金物29に柱頭34の表板35をボルト締め固
定して鉄骨柱37を建てる。
【0018】
【実施態様5】通し梁11を、突き合わせ梁25と突き
合わせ梁26を突き合わせた取合梁(11A)とし、そ
れら突き合わせ梁25と突き合わせ梁26は、上側の継
ぎ金物19と下側の継ぎ金物29によって接合し、その
通し梁11の上側の継ぎ金物19には柱脚32の底板3
3をボルト締め固定して鉄骨柱37を建て、或いは、通
し梁11の下側の継ぎ金物29に柱頭34の表板35を
ボルト締め固定して鉄骨柱37を建てる。
【0019】
【実施態様6】通し梁11を、突き合わせ梁25と突き
合わせ梁26を突き合わせた取合梁(11A)とし、そ
れら突き合わせ梁25と突き合わせ梁26は、上側の継
ぎ金物19と下側の継ぎ金物29によって接合する。付
け梁16には、その左右両端側面にエンドプレート20
・36を溶接し、その一端をエンドプレート20によっ
て通し梁11に接合すると共に、その他端をエンドプレ
ート36によって鉄骨柱37のジョイントボックス38
にボルト締め接合する。
【0020】
【実施態様7】通し梁11の上側の継ぎ金物19には柱
脚32の底板33をボルト締め固定して鉄骨柱37を建
て、或いは、通し梁11の下側の継ぎ金物29に柱頭3
4の表板35をボルト締め固定して鉄骨柱37を建て
る。付け梁16には、その左右両端側面にエンドプレー
ト20・36を溶接し、その一端をエンドプレート20
によって通し梁11に接合すると共に、その他端をエン
ドプレート36によって鉄骨柱37のジョイントボック
ス38にボルト締め接合する。
【0021】通し梁11のウエブ39とエンドプレート
20との隙間、および、通し梁11のウエブ39とプレ
ート23との隙間には補助金物47を差し込むことも出
来る。補助金物47は、エンドプレート20やプレート
23をウエブ39にボルト締めして取り付けることが出
来、その場合、補助金物47を介してエンドプレート2
0やプレート23がウエブ39に接合されることにな
る。通し梁11のフランジ12・13に重ねた継ぎ金物
19・29は、通し梁11の上下のフランジ12・13
にボルト締め固定するとよい。
【0022】
【作用】本発明によると、継ぎ金物19・29を介して
付け梁16が通し梁11に支えられ、通し梁11を間に
挟むエンドプレート20とプレート23を介して通し梁
11の側面に密着することになる。
【0023】その通し梁11に接合するエンドプレート
20とプレート23には、ジョイントボックス38に接
合するエンドプレート36と同様に、継ぎ金物19・2
9にボルト締め固定するためのボルト差込孔48が水平
方向に向けて開けられている。その通し梁11に接合す
るエンドプレート20とプレート23のボルト差込孔4
8の位置と数を、ジョイントボックス38に接合するエ
ンドプレート36のボルト差込孔49の位置と数に合わ
せることが出来る。そのようにしてエンドプレートやプ
レートを共通化すると、通し梁11や付け梁16、控え
梁24等のH形鋼梁の構造を標準化することが出来、そ
の結果、H形鋼梁の種類が少なくなり架構システムが合
理化されることになる。以下、図示する実施例により本
発明を説明する。
【0024】
【第1実施例】図1と図2は、付け梁16を片持ち梁と
する第1実施例を図示し、H形鋼の通し梁11の上下の
フランジ12・13の側縁14・15にH形鋼の付け梁
16の上下のフランジ17・18の端側面を向かい合わ
せに接合する通し梁11と付け梁16の接合箇所におい
て、通し梁11の上側のフランジ12の外側と下側のフ
ランジ13の外側にそれらのフランジ12・13と同じ
幅の継ぎ金物19・29が重ね合わされている。
【0025】付け梁16の端側面には、上下両端部分2
1・22を付け梁16の上下のフランジ17・18の外
側に突き出してエンドプレート20が溶接されている。
その突き出たエンドプレート20の上下両端部分21・
22が通し梁11の上下の継ぎ金物19・29にボルト
締め接合されており、そのエンドプレート20の向き合
う通し梁11の他の側縁にプレート23が突き合わされ
て上下の継ぎ金物19・29にボルト締め接合されてお
り、それらのエンドプレート20とプレート23によっ
て通し梁11が挟まれている。
【0026】継ぎ金物19・29は、エンドプレート2
0とプレート23に向き合う左右の側面板27・28
と、それらの側面板27の上端と側面板28の上端を連
結する表面板30と、それらの側面板27の下端と側面
板28の下端を連結する底面板31とによって筺形に構
成されている。継ぎ金物19・29の左右側面板27・
28には左右対称にボルト差込孔50が開けられてい
る。エンドプレート20とプレート23には、それらの
ボルト差込孔50に対応したボルト差込孔48が開けら
れており、それらはボルト51によって接合される。
【0027】
【第2実施例】図3、図4、図5および図6は、付け梁
16を片持ち梁とする場合において、その片持ち梁16
によって通し梁11に生じる回転モーメントのバランス
をとる第2実施例を図示する。即ち、片持ち梁16の反
対側に接合されるプレート23には、片持ち梁16によ
って通し梁11に生じる回転モーメントとのバランスを
とるための控え梁24が溶接されている。
【0028】
【第3実施例】図7と図8は、通し梁11を、突き合わ
せ梁25と突き合わせ梁26を突き合わせた取合梁11
Aとする第3実施例を図示するものである。突き合わさ
れる各突き合わせ梁25・26のフランジの先端にはボ
ルト差込孔52が開けられている。継ぎ金物19・29
の表面板30と底面板31には、片持ち梁のフランジの
ボルト差込孔52に位置を合わせてボルト差込孔53・
54が開けられており、それらのボルト差込孔52・5
3・54に差し込んだボルト55によって継ぎ金物19
・29が片持ち梁35・36に取り付けられる。
【0029】即ち、継ぎ金物19・29がエンドプレー
ト20とプレート23に向き合う左右の側面板27・2
8と、それらの側面板27の上端と側面板28の上端を
連結する表面板30と、それらの側面板27の下端と側
面板28の下端を連結する底面板31とによって構成さ
れる筺形を成し、その取合梁11Aを構成する突き合わ
せ梁25と突き合わせ梁26がそれらの上下のフランジ
12・13にボルト締め固定した上側の継ぎ金物19の
底面板31と下側の継ぎ金物29の表面板30によって
接合されている。
【0030】
【第4実施例】図9、図10、図11および図12は、
通し梁11のウエブ39とエンドプレート20・23の
間の隙間に補助金物47を嵌め込んだ第4実施例を図示
する。補助金物47は継ぎ金物19・29と同じ形状を
成し、ボルト56によってウエブ39に取り付けられて
いる。エンドプレート20・23には、補助金物47の
面板のボルト差込孔57に合わせたボルト差込孔58が
開けられており、ボルト59によって補助金物47に接
合される。
【0031】
【第5実施例】図13と図14は、継ぎ金物19・29
に鉄骨柱37を接合する第5実施例を図示するものであ
る。即ち、通し梁11に重ねた上側の継ぎ金物19に鉄
骨柱37の柱脚32の底板33がボルト締め固定されて
おり、下側の継ぎ金物29に他の鉄骨柱37の柱頭34
の表板35がボルト締め固定されている。付け梁16と
通し梁11とは、継ぎ金物19・29によるほか、通し
梁11のウエブ39にボルト締め取り付けた補助金物4
7にボルト59によってエンドプレート20を接合した
二重接合構造となっている。
【0032】
【第6実施例】図15と図16とは、付け梁16の左右
両端側面にエンドプレート20・36が溶接されている
場合の第6実施例を図示するものである。この第6実施
例では、付け梁16の一端がエンドプレート20を介し
て通し梁11に接合され、その他端は他のエンドプレー
ト36を介して鉄骨柱37のジョイントボックス38に
ボルト締め接合されている。
【0033】
【第7実施例】図17と図18と図19は、継ぎ金物1
9・29が通し梁11の上下のフランジ12・13にボ
ルト締め接合する場合、および、継ぎ金物19・20の
幅がフランジ12・13の幅と異なる場合の第7実施例
を図示するものである。即ち、上記第1実施例〜第6実
施例において、継ぎ金物19・20の幅は、それを重ね
るフランジ12・13の幅と同じになっている。しか
し、継ぎ金物19・29の幅は、図18に図示する如
く、フランジ12・13の幅よりも狭いものであっても
よい。また、それとは逆に、継ぎ金物19・29の幅
は、図19に図示する如く、フランジ12・13の幅よ
りも広くなっていてもよい。
【0034】そのように継ぎ金物19・29の幅がフラ
ンジ12・13の幅と異なる場合は、図7と図8に図示
する第3実施例の場合と同様に、継ぎ金物19・29
は、エンドプレート20とエンドプレート23に向き合
う左右の側面板27・28と、それらの側面板27の上
端と側面板28の上端を連結する表面板30と、それら
の側面板27の下端と側面板28の下端を連結する底面
板31とによって筺形に構成し、表面板30と底面板3
1にはボルト差込孔53・54が開け、一方、通し梁1
1の上下のフランジ12・13には継ぎ金物19・29
のボルト差込孔53・54に対応したボルト差込孔52
を開け、上側継ぎ金物19のボルト差込孔54と上側の
フランジ12のボルト差込孔52に差し込んだボルト5
5、および、下側継ぎ金物29のボルト差込孔53と下
側のフランジ13のボルト差込孔52に差し込んだボル
ト55によって、継ぎ金物19・29を通し梁11にボ
ルト締めして固定するとよい。
【0035】尚、継ぎ金物19・29の幅とフランジ1
2・13の幅が同じの場合にも、継ぎ金物19・29を
通し梁11にボルト締めして固定してもよいと言うこと
は言うまでもないことである。
【0036】
【発明の効果】上記の通り本発明によると、H形鋼の通
し梁11の上下のフランジ12・13の側縁14・15
にH形鋼の付け梁16の上下のフランジ17・18の端
側面を向かい合わせに接合する通し梁11と付け梁16
との接合箇所において、通し梁11の上側のフランジ1
2の外側と下側のフランジ13の外側に継ぎ金物19・
29が重ね合わされており、上下両端部分21・22を
付け梁16の上下のフランジ17・18の外側に突き出
して付け梁16の端側面にエンドプレート20が溶接さ
れており、その突き出たエンドプレート20の上下両端
部分21・22が通し梁11の上下の継ぎ金物19・2
9にボルト締め接合されており、そのエンドプレート2
0の向き合う通し梁11の他の側縁にプレート23が突
き合わされて上下の継ぎ金物19・29にボルト締め接
合されており、付け梁16はエンドプレート20とプレ
ート23によって通し梁11を挟み込んで無溶接接合さ
れている。
【0037】このように本発明によると、付け梁16を
接合するための持ち出し梁40や継ぎプレート46等の
突起物を通し梁11に溶接する必要がなくなり、従来持
ち出し梁40や継ぎプレート46等の突起物を通し梁1
1に溶接するに要した加工コスト分だけ通し梁11のコ
ストダウンが図られる。
【0038】そして本発明に係る通し梁11からは持ち
出し梁40や継ぎプレート46等の突起物が突き出てい
ないのでトラックへの積載量を増やすことが出来、それ
をストックする上で広大なスペースを要せず、この点で
も通し梁11のコストダウンが図られる。
【0039】しかも、通し梁11の種類は、持ち出し梁
40や継ぎプレート46等の突起物が突き出ていないス
トレートな一種類だけになるので、H形鋼に成る鉄骨構
造物の架構システムの標準化が容易になり、その建て方
の作業効率もアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の図1のV−V箇所に該当する箇所での断面正面
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図4】図3のW−W箇所における通し梁と継ぎ金物と
付け梁の断面正面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合箇所の斜視図である。
【図6】図5のX−X箇所における通し梁と継ぎ金物と
付け梁の断面正面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合箇所の断面正面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る通し梁と継ぎ金物と
付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合手順を示す断面正面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合箇所の斜視図である。
【図12】図11のY−Y箇所における通し梁と継ぎ金
物と付け梁の断面正面図である。
【図13】本発明の第5実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合箇所の斜視図である。
【図14】図12のZ−Z箇所における通し梁と継ぎ金
物と付け梁の断面正面図である。
【図15】本発明の第6実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図16】本発明の第6実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合箇所の断面正面図である。
【図17】本発明の第7実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合手順を示す斜視図である。
【図18】本発明の第7実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合箇所の断面正面図である。
【図19】本発明の第7実施例に係る通し梁と継ぎ金物
と付け梁の接合箇所の断面正面図である。
【図20】従来の通し梁と付け梁の接合箇所の斜視図で
ある。
【図21】従来の通し梁と付け梁の接合箇所の断面正面
図である。
【符号の説明】
11 通し梁 11A 取合梁 12 通し梁の上側フランジ 13 通し梁の下側フランジ 14 上側フランジの側縁 15 下側フランジの側縁 16 付け梁 17 付け梁の上側フランジ 18 付け梁の下側フランジ 19 継ぎ金物 20 エンドプレート 21 上端部分 22 下端部分 23 エンドプレート(プレート) 24 控え梁 25 突き合わせ梁 26 突き合わせ梁 27 側面板 28 側面板 29 継ぎ金物 30 表面板 31 底面板 32 柱脚 33 底板 34 柱頭 35 表板 36 エンドプレート 37 鉄骨柱 38 ジョイントボックス 39 通し梁のウエブ 40 持ち出し梁 41 持ち出し梁の上側フランジ 42 持ち出し側の下側フランジ 43 持ち出し側のウエブ 44 付け梁のウエブ 45 スプライスプレート 46 継ぎプレート 47 補助金物 48 エンドプレートのボルト差込孔 49 エンドプレートのボルト差込孔 50 側面板のボルト差込孔 51 ボルト 52 ボルト差込孔 53 表面板のボルト差込孔 54 底面板のボルト差込孔 55 ボルト 56 ボルト 57 補助金物のボルト差込孔 58 エンドプレートのボルト差込孔 59 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/24 E04B 1/58

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形鋼の通し梁11の上下のフランジ1
    2・13の側縁14・15にH形鋼の付け梁16の上下
    のフランジ17・18の端側面を向かい合わせに接合す
    る通し梁11と付け梁16との接合箇所において、通し
    梁11の上側のフランジ12の外側と下側のフランジ1
    3の外側に継ぎ金物19・29が重ね合わされており、
    上下両端部分21・22を付け梁16の上下のフランジ
    17・18の外側に突き出して付け梁16の端側面にエ
    ンドプレート20が溶接されており、その突き出たエン
    ドプレート20の上下両端部分21・22が通し梁11
    の上下の継ぎ金物19・29にボルト締め接合されてお
    り、そのエンドプレート20の向き合う通し梁11の他
    の側縁側においてプレート23が上下の継ぎ金物19・
    29にボルト締め接合されており、それらのエンドプレ
    ート20とプレート23によって通し梁11が挟まれて
    いることを特徴とするH形鋼梁無溶接接合構造。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の付け梁16が片持
    ち梁であることを特徴とする前掲請求項1に記載のH形
    鋼梁無溶接接合構造。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の付け梁16が片持
    ち梁であり、プレート23が控え梁24の端側面に溶接
    されたエンドプレートであることを特徴とする前掲請求
    項1に記載のH形鋼梁無溶接接合構造。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の継ぎ金物19・2
    9が、筺形を成し、H形鋼の通し梁11の上下のフラン
    ジ12・13にボルト締め固定し接合されていることを
    特徴とする前掲請求項1に記載のH形鋼梁無溶接接合構
    造。
  5. 【請求項5】 前掲請求項4に記載の通し梁11が、突
    き合わせ梁25と突き合わせ梁26を突き合わせた取合
    梁(11A)であることを特徴とする前掲請求項4に記
    載のH形鋼梁無溶接接合構造。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載のH形鋼梁無溶接接
    合構造において、通し梁11のウエブ39とプレート2
    0・23の間の隙間に補助金物47が嵌め込まれている
    ことを特徴とする前掲請求項1に記載のH形鋼梁無溶接
    接合構造。
  7. 【請求項7】 前掲請求項1に記載の上側の継ぎ金物1
    9に鉄骨柱37の柱脚32の底板33がボルト締め固定
    されていることを特徴とする前掲請求項1に記載のH形
    鋼梁無溶接接合構造。
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