JP3451347B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3451347B2
JP3451347B2 JP07036797A JP7036797A JP3451347B2 JP 3451347 B2 JP3451347 B2 JP 3451347B2 JP 07036797 A JP07036797 A JP 07036797A JP 7036797 A JP7036797 A JP 7036797A JP 3451347 B2 JP3451347 B2 JP 3451347B2
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康弘 坪田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば検知セン
サ、小型スイッチ等の信号処理器の電源供給に使用され
るような電源装置に関し、さらに詳しくは多くの信号処
理器に対する電源供給性能を高めた電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種装置に設置される検知セン
サや小型スイッチ等の信号処理器(以下スレーブと称
す)への配線に際しては、図11に示すように、信号を
伝送制御するマスタ111および主電源112から各々
のケーブル113を介して消費電力の異なる各スレーブ
114…に配線接続している。
【0003】この場合、第1スレーブ群115に続いて
第2スレーブ群116あるいは第nスレーブ群まで配線
するには、配線領域の関係から後続スレーブ群の電圧容
量が不足するため、その直前に外部から電源を供給する
中継電源117を備えた中継端子台118を介在させて
配線接続している。これにより、後続のスレーブ群に満
足する電源を供給している。
【0004】しかし、この種の中継端子台118への配
線は、図12に示すように、マスタ側と接続する通信ケ
ーブル119,119および電源ケーブル120,12
0と、後続のスレーブ群側と接続する通信ケーブル12
1,121および電源ケーブル122,122との多く
の配線接続部123…を有し、この中継端子台118を
挟む両側から4本ずつ合計8本のケーブルを取付ける配
線作業を要し、また前段の不要となった電源ケーブル1
20,120を取外したケーブル端部に対しては絶縁処
理124を必要とし、その取外された中継端子台118
の電源ケーブル接続部分に外部からの中継電源ケーブル
125,125を接続している。このため、配線に必要
な全てのケーブルを接続固定するための中継端子台11
8を要し、この中継端子台118への配線作業に手間が
かかっていた。
【0005】さらに、図13に示すように、第1〜第3
の電源装置131a〜131cを同一電源で起動するよ
うに配線接続した場合、各電源装置131a〜131c
の内部には同一の交流電源132から供給されるAC/
DC変換器133a〜133cを内蔵して構成され、こ
の交流電源132のON動作に基づいて全電源装置13
1a〜131cを同時に起動して立上げ、これに基づい
て各々接続されたスレーブ134a〜134cに電源供
給している。
【0006】この場合、これらの全電源装置131a〜
131cに対して起動スイッチを入れると、全電源装置
131a〜131cを同時に立上げるために一時的に大
きな突入電流が流れて、各電源装置の起動不良が発生し
たり、ブレーカが遮断してしまったり、他の装置の誤動
作等を発生させてしまう。このため、この大きな突入電
流を回避する防止対策として現状では各電源装置を分散
させて起動するためのタイマ制御装置を外部に要して対
処しているが、省スペース化の妨げとなり、またコスト
高となる問題を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、同
一電源で複数の電源装置を立上げる際、供給された電源
を電源装置毎に順序よく遅延させて立上げることができ
る電源装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】の発明は、供給された
入力電源を変換して出力する変換手段と、上記入力電源
を所定時間遅延させて入力させる遅延手段とを備えてユ
ニット化した電源ユニットを形成し、上記電源ユニット
の複数を同一の主電源に対して配設順位を設定して接続
し、上記複数電源ユニットにおける各遅延手段の遅延動
作を上記配設順に遅延するべく設定した電源装置あるこ
とを特徴とする。この構成によれば、各電源ユニットを
配設順に遅延させて動作させることができる。
【0009】発明の形態として、前記電源ユニットの遅
延手段を、外部から入力される遅延指令信号に基づいて
所定時間遅延させて動作を出力する遅延回路と、上記遅
延回路の動作出力で動作して前記入力電源を入力させる
スイッチ回路とで構成することができる。
【0010】この構成によれば、外部から入力される遅
延指令信号に基づいて遅延回路が所定時間遅延して動作
し、この動作出力でスイッチ回路が入力電源を入力させ
て、各電源ユニットを配設順に動作させることができ
る。
【0011】さらに、前記遅延指令信号を、配設順位の
隣接上位における電源ユニットの動作出力に設定するこ
とができる。この構成によれば、配設順位の隣接上位に
おける電源ユニットの動作出力で下位の電源ユニットを
遅延させて動作させることができる。また、前記遅延手
段の遅延時間を設定する遅延時間設定手段を備えるとき
は、各電源ユニットの遅延時間を調節することができ
る。
【0012】
【発明の効果】この結果、ユニット化して取扱いを容易
にした電源ユニットの複数個を同一電源で一括して立上
げるとき、各電源ユニットの配設順位の設定順に各電源
ユニットを立上げることができるため、同一電源で起動
する多数の電源ユニットをその電源ユニット毎に遅延さ
せて順序よく立上げることができる。このため、同一主
電源に接続された全ての電源ユニットを一括起動したと
きは分散された状態に立上げることができるため、立上
げ時に一時的に集中する大きな突入電流を回避すること
ができる。従って、この突入電流を回避できるため、他
の装置の誤動作を誘起しなくなる他、不測にブレーカも
遮断せず常に安定した起動が得られる。
【0013】また、遅延回路を組込んで遅延動作させて
もよく、また内部回路の起動時間差を利用して遅延させ
ることができる。このような遅延手段を内蔵するため、
外部でタイマ制御するようなタイマ制御装置が不要とな
り、このタイマの省略に基づいて省スペース化および低
コスト化が図れる。
【0014】さらに、遅延回路の遅延時間を所望の値に
設定するようにすれば、最適な遅延時間で順番に立上が
らせることができ、またこれを電源装置毎に順序よく点
灯表示すれば、その一括起動時の立上がり適否状態を外
部から係員が容易に目視確認することができる。
【0015】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。 [第1実施例] 図1は電源ユニット11を示し、この電源ユニット11
は長方形状の基盤12に入力コネクタ13と出力コネク
タ14と外部電源接続部15とを一体的に形成してユニ
ット化し、この電源ユニット11をマスタ16側と電圧
降下領域に相当するスレーブ群17側との間に介在して
各スレーブ17a,17b…に対する定電圧供給を行っ
て安定した伝送を維持するように構成している。
【0016】ユニット化した基盤12の一側面には差込
み式に着脱許容する入力コネクタ13は凹形接続部13
aを有して取付けられ、この凹形接続部13aとマスタ
側のケーブルコネクタ18の凸形接続部18aとを凹凸
対応させて差込むことにより一括接続する。
【0017】この場合、図2にも示すように、ケーブル
コネクタ18はマスタ側からの2本の通信ケーブル19
と主電源側からの2本の電源ケーブル20との合計4本
の並列ケーブル19,20に応じた接続ピン18b…を
凸形接続部18aに有し、またこれに対応する入力コネ
クタ13は2本の通信ライン21と2本の電源ライン2
2との合計4本の並列ライン21,22に応じたピン孔
13b…を凹形接続部13aに有して、差込み操作する
だけのワンタッチ操作で接続許容している。
【0018】この入力コネクタ13と対応する基盤12
の他側面には差込み式に着脱許容する出力コネクタ14
が凹形接続部14aを有して取付けられ、この凹形接続
部14aとスレーブ入力コネクタ23の凸形接続部23
aとを凹凸対応させて差込むことにより一括接続し、こ
の場合も出力コネクタ14は2本の通信ライン21と2
本の外部電源ライン24との合計4本の並列ライン2
1,24に応じたピン孔14b…を凹形接続部14aに
有し、またこれに対応するスレーブ入力コネクタ23は
スレーブ17a側の2本の通信ライン25と2本の電源
ライン26との合計4本の並列ライン25,26に応じ
た接続ピン23bを凸形接続部23aに有して、同様に
差込み操作するだけのワンタッチ操作で接続許容してい
る。
【0019】また、入力コネクタ13と出力コネクタ1
4との間の基盤12上にはプリント基板27を配設して
おり、このプリント基板27に通信ライン21と電源ラ
イン22および外部電源ライン24との各種配線ライン
を形成しており、このうち電圧降下して不要となった電
源ライン22に対しては、そのライン22を遮断して通
電阻止する電源ライン遮断部28を形成している。この
電源ライン遮断部28の形成により、遮断部分に対する
絶縁処理を省略でき、また新たに接続する外部電源の接
続を容易にしている。
【0020】外部電源接続部15は、基盤12の下面側
に取付けられ、ここに外部電源29が接続され、続いて
外部電源を変換(例えばAC100V〜240V →DC24V )する
AC/DC変換器(電力変換器)30および2本の外部
電源ライン24を介して出力コネクタ14に配線接続し
ている。これにより、電圧降下領域のスレーブ群17側
が要請する所望の電圧を外部電源29から新たに安定供
給する。
【0021】この安定供給された電圧に基づいて最初に
接続されたスレーブ17aの信号処理器31が駆動さ
れ、またこのスレーブ17aからは後段のスレーブに対
し縦横に分岐配線された各スレーブ出力コネクタ32,
33を介して後段の各スレーブ入力コネクタ34,35
に配線接続される。これにより、スレーブ群17の各々
の消費電力の異なる各スレーブ17a,17b…に対し
て満足する定電圧を供給することができる。
【0022】このように構成された電源ユニット11を
使用するときは、この電源ユニット11の外部電源接続
部15に外部電源29を接続した状態で入力コネクタ1
3と出力コネクタ14をスレーブ群17の手前の配線対
応部間のコネクタ18,23にそれぞれ差込んで嵌合す
るだけで一括接続できる。特に、この電源ユニット11
はユニット化した単体のため取扱いが容易であり、配線
接続に際しては両コネクタ13,14の差込み操作だけ
で通信ラインおよび電源ラインの全ての配線が直ちに完
了し、多数の配線ケーブルを1本ずつ接続するような手
作業を省略することができる。
【0023】また、図3にも示すように、電圧降下領域
に相当する配設位置の各スレーブ群17A、17B…に
対し、その前段に電源ユニット11を介在させるだけで
簡単に所望の電源供給を得ることができる。
【0024】[第2実施例] 図4は電源装置41を示し、この電源装置41は電源が
供給される第1電源ユニットU1 の第1号機から第n電
源ユニットUnの第n号機までの全号機に配線接続して
駆動許容しており、これらの全号機に対して電源スイッ
チを入れると、第1電源ユニットU1 から第n電源ユニ
ットUnまでの全電源ユニットを同時に立上げるために
一時的に大きな突入電流が流れて、各号機の起動不良が
発生したり、ブレーカ42の遮断が発生したり、他の装
置の誤動作等を発生させる不具合が生じるため、この突
入電流を回避する突入電流回避機能を備えて構成してい
る。
【0025】図5は突入電流回避機能を備えた電源ユニ
ットU1 の遅延回路51を示し、この遅延回路51は外
部から電圧を印加することによりリレー52をONする
シーケンス起動入力部53,54と、主電源入力部5
5,56,57と、この主電源入力された交流を直流に
変換する電力変換器58と、ここでスレーブ制御用に低
電圧の直流に変換されるシーケンス起動出力用の直流出
力部59,60とから構成される。なお、前述のリレー
52は回路接点61を接続する。
【0026】この場合、主電源入力部55,56,57
の3配線のうち、第1電源ユニットU1 は遅延時間が不
要なため回路接点61を未通過の配線(55,57)で
接続し、第2電源ユニットU2 以降は遅延時間が必要な
ため回路接点61を通過させた配線(56,57)で接
続している。
【0027】この遅延回路51を各電源ユニットに組込
んで連設することにより、第1電源ユニットU1 には最
初の主電源入力がそのまま入力され、第2電源ユニット
U2以降は前の動作出力(リレー52を通過する起動時
間差)を遅延指令信号として入力するための各電源ユニ
ットU1 〜Unの接続順に供給時間差(例えば0.25s程
度)を生じさせて電源供給し、この供給時間差を受けて
各号機は時間差順に立上がるため、一時的に集中する大
きな突入電流を回避することができる。
【0028】図6は遅延回路51を全号機の電源ユニッ
トU1 〜Unに組込んで号機順に配線接続した場合を示
し、同一主電源62に接続された全号機の電源ユニット
U1〜Unに対して、今、起動スイッチ63をONする
と、電源ライン64を介して第1電源ユニットU1 に交
流電圧が印加され、この交流電圧を電力変換器58で直
流電圧に変換して直流出力部59,60よりスレーブ
(負荷)に向けて出力される。この出力が分岐接続ライ
ン65を介して第2電源ユニットU2 のシーケンス起動
入力部53,54へと分岐出力し、これに連動して第2
電源ユニットU2のリレー52が駆動される。
【0029】このリレー52の駆動に基づいて回路接点
店61がONして第2電源ユニットU2 の電力変換器5
8に交流電圧が印加され、この交流電圧を電力変換器5
8で直流電圧に変換して直流出力部59,60より次号
機のシーケンス起動入力部53,54へと出力し、これ
に連動して次号機のリレー52が駆動される。
【0030】このような遅延回路51を全電源ユニット
U1 〜Unに備えることにより、電源ユニット毎に遅延
時間を生じさせて、第1号機から順に最終の第n号機ま
で供給時間差を付けて分散して立上げることができるた
め、大きな突入電流の発生を完全に解消できる。従っ
て、同一主電源62に接続された全電源ユニットU1 〜
Unを一括起動する起動スイッチ63を入れても遅延起
動作用が働くためブレーカ42は遮断せず、常に安定し
た起動が得られる。
【0031】[第3実施例] 図7は遅延回路を備えた電源ユニット71を示し、この
電源ユニット71は長方体の基台72の上部に入力電源
コネクタ73と出力電源コネクタ74を有し、下部には
外部電源入力コネクタ75を有し、正面には供給電源を
遅延設定する遅延時間操作部76とパイロットランプ7
7と手動操作用の起動スイッチ78とを有し、背面には
水平方向に設置されるDINレール等の帯板状の取付け
レール79に着脱可能な嵌合固定用の共通取付け溝80
を有するユニット化された単体で取付けられる。
【0032】この場合、入力電源コネクタ73はマスタ
側の主電源から配線される電源入力ケーブル81が配線
接続され、他方の出力電源コネクタ74は電源出力ケー
ブル82を介して電力消費する各スレーブへと配線接続
される。
【0033】このとき、配線距離が長い場合やスレーブ
の消費電力が大きいために途中で電圧降下するようであ
れば、外部交流電源83から配線される外部電源入力ケ
ーブル84を外部電源入力コネクタ75に接続して所望
の電圧を供給する。
【0034】このように、1つの電源ユニット71に対
し、主電源からの電源供給と、外部交流電源83からの
電源供給との双方の供給電源の一方を選択できるため、
電圧降下状態の使用条件に適した供給電源を選択利用す
ることができる。
【0035】遅延時間操作部76は後述する遅延回路の
遅延時間を設定操作し、パイロットランプ77は点灯し
て外部から電源供給時の遅延状態を目視確認できるよう
にしている。また、起動スイッチ78は係員の手動操作
によって起動操作する。さらに、この電源ユニット71
の取付けに際しては、取付けに適した取付けレール79
の任意位置に、背面の共通取付け溝80を嵌合固定する
だけで簡単に取付けることができる。
【0036】図8は遅延回路を第1〜第3電源ユニット
71a〜71cのそれぞれに組込んでユニット配列順に
配線接続した場合を示し、電源ユニットの内部にはスイ
ッチ駆動回路85と、これに対応する内部スイッチ(SW
1 )86と、遅延回路87と、電力変換器88と、既述
した手動操作用の起動スイッチ(SW2 )78とを内蔵し
て構成され、外部に設けられた遅延時間操作部76の設
定操作に基づいて同一の外部交流電源83に接続された
全電源ユニット71a〜71cを一定時間ずつ遅延させ
ることができ、この設定した遅延時間の間隔で順次立上
げる。
【0037】このように構成された遅延回路を備えた電
源ユニット71a〜71cの遅延起動状態を次に説明す
る。今、係員が起動スイッチ(SW2 )78をON操作す
ると、外部交流電源83から交流電圧が外部電源入力ケ
ーブル84を介して第1電源ユニット71aに印加さ
れ、この交流電圧を電力変換器88で直流電圧に変換し
て出力電源コネクタ74側に出力され、この出力された
直流電圧は電源出力ケーブル82によって第1スレーブ
89へと出力される。
【0038】また、この出力は第2電源ユニット71b
の入力電源コネクタ73へと入力され、これに連動して
第2電源ユニット71bのスイッチ駆動回路85および
遅延回路87が遅延して駆動され、駆動された両回路8
5,87は各々の指令信号を出力して遅延動作を行わせ
ながら第2電源ユニット71bの電力変換器88を介し
て第2スレーブ90および第3電源ユニット71cへと
出力し、これに連動して第3電源ユニット71cが遅延
して駆動される。
【0039】このように遅延回路87を全電源ユニット
71a〜71cに備えることにより、ユニット毎に遅延
時間を生じさせて、第1電源ユニットから順に供給時間
差を付けて分散して立上げることができる。このため、
大きな突入電流の発生を解消して安定した起動が得られ
る。
【0040】図9は遅延回路91の一例を示し、この遅
延回路91はトランジスタTr1 、抵抗R1 ,R2 ,R
3 、ツェナダイオードD1 、可変コンデンサC1 により
構成し、CRの時定数を可変コンデンサC1 により調節
して所定の遅延時間を設定し、この遅延回路91に駆動
信号として直流電流が入力されて動作し、所定の遅延時
間後、リレーX1 を動作させてスイッチSW1 をONす
る。
【0041】図10は同じく遅延回路101の一例を示
し、この遅延回路101は抵抗R11,R12,R13、可変
コンデンサC11、コンデンサC12、ダイオードD11によ
り構成し、CRの時定数を可変コンデンサC11により調
節して所定の遅延時間を設定し、この遅延回路101に
駆動信号としての直流電流がトランスによるカップリン
グ102を介して入力されて動作し、所定の遅延時間
後、スイッチSW1 を構成するトライアック103をO
Nする。
【0042】上述のように、供給された電源を電源ユニ
ットで遅延させることができるため、同一電源で起動す
る多数の電源ユニットをその電源ユニット毎に遅延させ
て順序よく立上げることができる。このため、同一主電
源に接続された全ての電源ユニットを一括起動したとき
は分散された状態に立上げることができるため、立上げ
時に一時的に集中する大きな突入電流を回避することが
できる。従って、この突入電流を回避できるため、他の
装置の誤動作を誘起しなくなる他、不測にブレーカも遮
断せず常に安定した起動が得られる。また、電源ユニッ
トをユニット化して取扱い操作性を容易にしている。
【0043】また、遅延回路を組込んで遅延動作させて
もよく、また内部回路の起動時間差を遅延指令信号に利
用して遅延させてもよく、このような遅延手段を内蔵し
ているため、外部でタイマ制御するようなタイマ制御装
置が不要となり、省スペース化および低コスト化が図れ
る。さらに、遅延時間操作部で遅延時間を所望の値に設
定できるため、最適な遅延時間で順番に立上がらせるこ
とができ、またこれを電源ユニット毎に順序よく点灯表
示すれば、その一括起動時の立上がり適否状態を外部か
ら係員が容易に目視確認することができる。
【0044】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の変換手段は、実施例のAC/DC
変換器30、電力変換器58、88に対応し、以下同様
に、遅延手段は、リレー52、各遅延回路87,91,
101に対応し、電源装置は、電源ユニット11,U
n、71に対応し、スイッチ回路は、回路接点61、内
部スイッチ86、リレーX1およびトライアック103
に対応し、同一主電源は、主電源62および外部交流電
源83に対応し、遅延時間設定手段は、遅延時間操作部
76、コンデンサC1,C11に対応するも、この発明
は上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の電源ユニットの接続
状態を示す正面図。
【図2】 この発明の第1実施例の電源ユニットの一括
接続状態を示す要部斜視図。
【図3】 この発明の第1実施例の電源ユニットの配設
状態を示す説明図。
【図4】 この発明の第2実施例の電源ユニットの使用
状態を示す説明図。
【図5】 この発明の第2実施例の突入電流回避機能を
備えた電源ユニットの遅延回路図。
【図6】 この発明の第2実施例の突入電流回避機能を
備えた複数の電源ユニットの使用状態を示す遅延回路説
明図。
【図7】 この発明の第3実施例の電源ユニットの取付
け状態を示す外観斜視図。
【図8】 この発明の第3実施例の複数の電源ユニット
の使用状態を示す遅延回路説明図。
【図9】 この発明の第3実施例に用いられる遅延回路
の一例を示す遅延回路図。
【図10】 この発明の第3実施例に用いられる遅延回
路の他の例を示す遅延回路図。
【図11】 従来のマスタとスレーブ間の配線接続状態
を示す説明図。
【図12】 従来の中継端子台を用いた配線接続状態を
示す要部拡大平面図。
【図13】 従来の電源装置の使用状態を示す回路図。
【符号の説明】
11,U1 〜Un,71,71a〜71c…電源ユニッ
ト 16…マスタ 41…電源装置 87,91,101…遅延回路 62…主電源 76…遅延時間操作部 83…外部交流電源 86…内部スイッチ 103…トライアック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−153391(JP,A) 特開 平5−111157(JP,A) 特開 平8−86822(JP,A) 特開 平7−143130(JP,A) 実開 平3−54331(JP,U) 実開 昭55−7088(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 G05F 1/00 G05F 1/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給された入力電源を変換して出力する変
    換手段と、上記入力電源を所定時間遅延させて入力させ
    る遅延手段とを備えてユニット化した電源ユニットを形
    成し、 上記電源ユニットの複数を同一の主電源に対して配設順
    位を設定して接続し、 上記複数電源ユニットにおける各遅延手段の遅延動作を
    上記配設順に遅延するべく設定した 電源装置。
  2. 【請求項2】前記電源ユニットの遅延手段を、外部から
    入力される遅延指令信号に基づいて所定時間遅延させて
    動作を出力する遅延回路と、上記遅延回路の動作出力で
    動作して前記入力電源を入力させるスイッチ回路とで構
    成した請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】前記遅延指令信号を、配設順位の隣接上位
    における電源ユニットの動作出力に設定した請求項2に
    記載の電源装置。
  4. 【請求項4】前記遅延手段の遅延時間を設定する遅延時
    間設定手段を備えた請求項1、2または3に記載の電源
    装置。
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