JP3451181B2 - 方形横断ct検出方法 - Google Patents

方形横断ct検出方法

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JP3451181B2 JP17187497A JP17187497A JP3451181B2 JP 3451181 B2 JP3451181 B2 JP 3451181B2 JP 17187497 A JP17187497 A JP 17187497A JP 17187497 A JP17187497 A JP 17187497A JP 3451181 B2 JP3451181 B2 JP 3451181B2
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    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本件出願は、本件譲受人に譲
渡され本件出願と同時に出願された米国特許出願シリア
ルNo.08/671,202(発明の名称:“IMPROV
ED DUAL ENERGYPOWER SUPPLY”)に関係するものであ
り、上記米国特許出願は参考として本明細書に組み込ま
れている。本発明は、一般的に、コンピュータ断層撮影
法(CT)によるスキャナに関する。より詳細には、本
発明は、荷物用CTスキャナに関連して使用されてシー
ト爆薬等の改善された検知を行うための改善された検知
器アレイに関する。 【0002】 【従来の技術】商用航空機に搭載される前の荷物又は手
荷物の中の爆薬及び他の持込禁止品の存在を検知するた
めの種々のX線荷物走査装置が知られている。多くの爆
薬物質は、荷物の中に一般的に存在する他の物品とは識
別しうるある範囲の密度を有するという特徴を有してい
るので、爆薬は一般的に、X線機器によって検知するこ
とができる。今日使用されている大部分のX線荷物走査
装置は、「ラインスキャナ」型であって、静止型のX線
源と、静止型の直線的な検知器アレイと、スキャナを通
過する際に荷物を上記X線源と検知器アレイとの間に搬
送するためのコンベアベルトとを備えている。X線源
は、X線ビームを発生させ、該X線ビームは、荷物を通
過して該荷物によって部分的に減衰され、その後、検知
器アレイによって受け取られる。各測定間隔の間に、検
知器アレイは、X線ビームが通過している荷物の平坦な
区分の密度の積分値を表すデータを発生し、このデータ
を用いて、二次元的な画像の1又はそれ以上のラスター
線を形成する。コンベアベルトが、荷物を静止型のX線
源及び検知器アレイを通して搬送する際に、スキャナ
は、静止型の検知器アレイから見た場合の荷物の密度を
表す二次元的な画像を生成する。一般的に、そのような
密度画像は、人間が分析を行うために表示される。 【0003】プラスチック爆薬は、荷物走査装置にとっ
ては特に厄介な存在であり、その理由は、プラスチック
爆薬は、成形可能であるので、検知するのが困難な幾何
学的形状に成形することができるからである。航空機に
十分な損傷を与えることのできる大部分の爆薬の重量
は、少なくとも1ポンドであって、荷物の中の爆薬の向
きに関係無く、X線スキャナ装置で容易に検知するに十
分な長さ、幅及び高さを有している。しかしながら、航
空機に損傷を与えるに十分な破壊力を有するプラスチッ
ク爆薬は、1つの方向の寸法が極めて小さく、また、他
の2つの方向の寸法が比較的大きい、比較的薄いシート
(薄板)に成形することができる。そのようなプラスチ
ック爆薬の検知は、困難であり、その理由は、薄板が装
置を通過する際に該薄板がX線ビームの方向に対して平
行になっている場合には特に、爆薬物質を画像で確認す
ることが困難であるからである。 【0004】従って、疑わしい荷物を検知するには、非
常に注意深いオペレータが必要となる。そのような注意
深さを必要とすることにより、オペレータは非常に疲労
し、疲労及び注意力の散漫により、疑わしいバッグが検
知されずに装置を通過してしまうことがある。 【0005】従って、より良い荷物スキャナを設計する
ために、多大な努力が払われてきた。そのような設計
は、例えば、米国特許第4,759,047号(Donges
et al.);米国特許第4,884,289号(Glockm
ann et al.);米国特許第5,132,988号(Tsut
sui et al.);米国特許第5,192,764号(Pesc
hmann et al.);米国特許第5,247,561号(Ko
towski);米国特許第5,319,547号(Krug et
al.);米国特許第5,367,552号(Peschmann
et al.);米国特許第5,490,218号(Krung et
al.);及び、ドイツ特許公開公報DE31 503
06A1(Heimann GmbH)に記載されている。 【0006】上記米国特許第5,192,764号(Pe
schmann et al.)及び米国特許第5,367,552号
(Peschmann et al.)(以下において、’764特許及
び’552特許と呼ぶ)に記載されている設計の少なく
とも一方は、商業的に開発されており、以下の記載にお
いて、“In Vision Machine”と呼
ぶ。In Vision Machineは、第3世代
のCTスキャナを備えている。そのような装置は、医療
用の撮像技術において広く使用されている。 【0007】第3世代型のCTスキャナは、一般的に、
X線源と、X線検知装置とを備えており、これらX線源
及びX線検知装置は、環状のプラットフォーム又はディ
スクの直径方向において対向する側部にそれぞれ取り付
けられている。上記ディスクは、ガントリーサポートの
中で回転可能に取り付けられており、これにより、作動
の際には、上記ディスクは、回転軸線の周囲で連続的に
回転し、一方、X線は、X線源から、ディスクの開口の
中に位置した対象物を通って、検知装置まで通過する。 【0008】検知装置は、円弧の形状の単一の列として
設けられた直線的な検知器アレイを備えており、上記円
弧は、X線源の焦点(すなわち、X線を放出するX線源
の中の点)に、その曲率中心を有している。X線源は、
X線の扇形のビーム又は扇形ビームを発生し、上記ビー
ムは、焦点から出て、平坦な撮像フィールド(撮像視
界)を通り、検知器によって受け取られる。周知のよう
に、X軸、Y軸及びZ軸によって座標系が画成され、こ
れら各軸はアイソセンタ(ディスクが回転軸線の周囲で
回転する際のディスクの回転中心)において互いに交差
していて、互いに直交している。Z軸は、回転軸線によ
って画成され、X軸及びY軸は、平坦な撮像フィールド
によって画成され該撮像フィールドの中に位置してい
る。従って、上記扇形ビームは、点源(すなわち、焦
点)とX線ビームに露呈される検知器アレイの検知器の
受光面との間に画成される体積空間として形成される。
検知器の直線アレイ(直線的なアレイ)の受光面の寸法
は、Z軸方向において相対的に短いので、上記扇形ビー
ムは、上記方向において相対的に細い。各々の検知器
は、その検知器に入射するX線の強度を表す出力信号を
発生する。X線は、その経路にある物体によって部分的
に減衰されるので、各々の検知器が発生する出力信号
は、X線源とその検知器との間の撮像フィールドに位置
する総ての物体の密度を表す。 【0009】ディスクが回転すると、検知器アレイが周
期的にサンプリングを行って、各々の測定間隔に関し
て、検知器アレイの各々の検知器は、その間隔の間に走
査される対象物の部分の密度を表す出力信号を発生す
る。任意の測定間隔に関して、検知器アレイの1つの列
にある総ての検知器が発生する総ての出力信号の集合
は、「投影図」と呼ばれ、1つの投影図が生成される間
のディスクの角度的な向き(及び、X線源及び検知器ア
レイの対応する角度的な向き)は、「投影角」と呼ばれ
る。各投影角において、焦点から各々の検知器までのX
線の経路(「光線」と呼ばれる)の断面積は、点源から
検知器の受光面に向かって増大し、従って、密度の測定
値を「増幅」するものと考えられる。その理由は、検知
器アレイの受光面は、光線が通過する対象物のどのよう
な断面積よりも大きいからである。ディスクが、走査さ
れている対象物の周囲で回転すると、スキャナは、複数
の対応する投影角において、複数の投影図を生成する。
周知のアルゴリズムを用いて、各々の投影角において収
集された総ての投影データから、対象物のCT画像を生
成することができる。このCT画像は、ディスクが種々
の投影角にわたって回転する間に、扇形ビームが通過す
る対象物の二次元的な「スライス」の密度を表す。CT
画像の分解能は、扇形ビームの平面にある各々の検知器
の受光面の幅によって部分的に決定される。ここにおい
て、検知器の幅は、扇形ビームの幅と同じ方向において
測定される寸法として定義され、一方、検知器の「長
さ」は、スキャナの回転軸線又はZ軸に対して平行な扇
形ビームに対して直角な方向において測定された寸法と
して定義される。そのようなスキャナは、医療技術にお
いて特に有用であり、その理由は、精度が高く、分解能
が高い画像を発生することができるからである。 【0010】しかしながら、荷物スキャナのための1つ
の重要な設計条件は、スキャナが二もを走査することの
できる速度である。総ての主要な空港で実際的に使用す
るためには、荷物スキャナは、多数のバッグを非常に高
速で(例えば、1時間当たり300個あるいはそれ以上
の個数のバッグ)走査することができなければならず、
また、そのような速度を達成するためには、スキャナ
は、平均的なサイズのバッグを、バッグ1個当たり約1
2秒間あるいはそれ以下の時間で、走査しなければなら
ない。この理由から、In Vision Machi
neに関する1つの問題は、上記’764特許及び’5
52特許に記載されているタイプのCTスキャナは、1
つのスライスされたCT画像のデータを発生するため
に、例えば、ディスクの一回転当たり約0.6秒間乃至
約2.0秒間という比較的長い時間を要するということ
である。また、各画像に関して、バッグを通過するビー
ムのスライスが薄くなればなる程、その画像の分解能が
高くなり、従って、CTスキャナは、数mm程度の厚さ
を有するプラスチック爆薬を検知するに十分な分解能の
画像を発生させる必要がある。各々のスライスされたC
T画像に関するデータを発生させるのに、0.6乃至
2.0秒間を必要とし、平均的なバッグが約70cmの
長さを有しており、1時間当たり300個のバッグとい
う処理速度が必要とされると仮定すると、通常の荷物用
CTスキャナは、1つのバッグ当たり平均して6又は7
のCT画像しか生成することができない。その理由は、
各走査位置において、バッグを動かして停止しなければ
ならないからである。合理的に速い処理速度に関して割
り当てられた時間内では、バッグ全体を走査することが
できないことは明らかである。荷物当たり6又は7ある
いはそれ以上のCT画像しか生成しなければ、大部分の
荷物は走査されないままになり、従って、適正な又は完
全な走査を行うことができない。この問題に対して上
記’764特許及び’552特許に提案されている解決
策は、予備選別プロセスを行うことである。この予備選
別プロセスは、ラインスキャナを用いて行われる。ライ
ンスキャナは、6又は7あるいはそれ以上の疑わしい領
域を判定する。次に、バッグをCTスキャナに入れ、バ
ッグをCTスキャナの中で停止させて、疑わしい領域に
関して各々の走査を行い、その後、次の走査を行う位置
まで動かす。このようにして、時間を要するCT走査
は、疑わしい領域に関してだけ発生され、バッグ全体に
関して発生されるのではないので、装置は、各々の荷物
を比較的迅速に走査する。しかしながら、この装置には
欠点があり、その理由は、正に、荷物全体にわたってC
T走査を行わず、従って、適正なスキャニングを行わな
いからである。上記装置の精度は、予備選別プロセスの
精度によって制限され、従って、予備選別プロセスが8
0%の確率でプラスチック爆薬を発見するとすれば、こ
の装置の正確度は最大でも80%であることは明らかで
ある。 【0011】In Vision Machineに関
する別の問題は、画像分解能と機械の速度との兼ね合い
である。走査のスライスが薄くなり、及び/又は、各々
の検知器の幅が短くなると、その結果生ずる画像の分解
能は良好になるが、走査されるバッグの体積は減少す
る。上記’764特許及び’552特許の1つの示唆
は、「約5乃至200の連続的なCT走査」を行って、
「疑似三次元画像としてオペレータに表示される」デー
タを発生させることである。例えば、’764特許の第
5欄54−56行を参照されたい。しかしながら、その
ような大量の走査を行うと、各々のバッグを走査するた
めに必要な時間が劇的に増大して、装置の処理量が大幅
に低下する。 【0012】図1及び図2は、In Vision M
achineに使用される上述のタイプのCTスキャナ
でプラスチック爆薬の薄いシート又はシート爆薬を検知
することの困難性を示している。図1は、X線源1及び
検知器アレイ3を線図で示しており、X線源1と検知器
アレイ3との間には、薄いシート爆薬(薄板爆薬)5が
設けられている。シート爆薬5は、荷物(図示せず)の
中に包まれているものと仮定し、上記荷物は、X線源1
と検知器アレイ3との間に位置しており、シート爆薬の
大きな平坦面は、ビームの平面に対して実質的に平行に
設けられている。X線源1は、X線の円錐ビーム7を発
生し、該ビームは、荷物及びシート爆薬5を通過して、
検知器アレイ3によって受け取られる。 【0013】図2は、図1の線2−2に沿って取った検
知器アレイ3の一部を示しており、また、検知器アレイ
3にシート爆薬5が投影される状態も示している。検知
器アレイ3は、個々の検知器12から成る列を含む状態
で示されている。シート爆薬5の投影図は、該シート爆
薬の小さな厚さ及びその向きのために、いずれか1つの
検知器12の比較的小さい部分しかカバーしていない。
各々の検知器12は、該検知器とX線源との間に位置し
ている総ての物体の平均密度を表す出力信号を発生する
ので、いずれの検知器12も、シート爆薬5の存在に対
して強い応答性を有していない。すなわち、シート爆薬
5の高い密度は、爆薬5の近傍にある他の品物(図示せ
ず)のより低い密度によって効果的に平均化され、シー
ト爆薬5の存在は、検知器12が発生するいずれか1つ
の出力信号に小さな影響しか与えない。従って、荷物ス
キャナは、シート爆薬5の存在を信頼性をもって検知す
ることができない。 【0014】上記欠点を補償するための1つの方法は、
扇形ビームの厚さを減少させて、各々の検知器12の長
さを短くするか、あるいは、各々の検知器の幅を減少さ
せて、再構成されたCT画像の分解能を高めることであ
る。しかしながら、この解決策は、走査の数を増やすだ
けである(扇形ビームを細くした場合)か、あるいは、
バッグ全体を走査するために必要な走査当たりの撮影数
を増やし(各々の検知器の幅を小さくした場合)、各々
のバッグに必要とされる時間を長くするだけである。各
々のバッグの選択した部分だけを走査するIn Vis
ion Machineにおいては、CTスキャナによ
り与えられる良好な分解能は、シート爆薬を検知する確
率を必ずしも増大させず、その理由は、そのような確率
は、その後にCT走査を行うべき疑わしい領域を適正に
特定する予備選別プロセスに、大きく依存するからであ
る。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上述の問題点を十分に減少あるいは解消すること
である。 【0016】本発明の他の目的は、比較的高速(すなわ
ち、250個乃至300個あるいはそれ以上)でバッグ
を走査するための改善された荷物スキャナを提供するこ
とである。 【0017】本発明の別の目的は、バッグがスキャナを
通して搬送される際に、オペレータが監視することを必
要とすることなく、バッグを連続的に走査するための改
善された荷物スキャナを提供することである。 【0018】本発明の別の目的は、予備選別するプロセ
スを必要としない、改善された荷物スキャナを提供する
ことである。 【0019】本発明の更に別の目的は、In Visi
on Machineよりも高い確率で、従って高い信
頼性をもって、シート爆薬の如き対象物を検知するため
の改善された荷物スキャナを提供することである。 【0020】本発明の別の目的は、単一行程のCT走査
プロセスを用いて検知可能な所定の特徴を有する特定の
対象物を走査する改善された荷物スキャナを提供するこ
とである。 【0021】本発明の更に別の目的は、荷物用CTスキ
ャナに使用される検知器アレイであって、荷物が比較的
高速でスキャナを通って搬送される間に、荷物の中のシ
ート爆薬の如き薄い対象物の存在を信頼性をもって検知
することのできる、検知器アレイを提供することであ
る。 【0022】本発明の更に別の目的は、荷物用CTスキ
ャナに特に有用な改善された検知器アレイであって、例
えば、In Vision MachineのCTスキ
ャナによりもたらされるZ軸方向の視界よりも深く且つ
分解能の高い視界をもたらす、改善された検知器アレイ
を提供することである。 【0023】本発明の更に別の目的は、改善された荷物
用CTスキャナであって、該スキャナを通って連続的に
搬送されるバッグの中の例えばシート爆薬を検知するた
めに有用なデータを発生するための二次元検知器アレイ
を備えた、改善された荷物用CTスキャナを提供するこ
とである。 【0024】本発明の更に別の目的は、改善された二次
元アレイの検知器を備える荷物用CTスキャナを提供す
ることである。 【0025】本発明の更に別の目的は、X軸、Y軸及び
Z軸の総ての方向において比較的高度に分解された大量
の走査画像データを比較的高速で発生することのでき
る、高速CTスキャナを提供することである。 【0026】本発明の更に別の目的は、荷物用CTスキ
ャナと共に使用される改善された検知器アレイを提供す
ることであり、該検知器アレイは、荷物のCT画像を発
生させるために使用される第1のグループの検知器と、
荷物の中のシート爆薬の存在を検知するために直接理解
できるシノグラムデータを発生させるために使用される
第2のグループの検知器とを備えている。 【0027】本発明の最後の目的は、CTスキャナを通
って移動する対象物を画像データ及びシノグラムデータ
の両方を用いて走査する、改善された走査方法を提供す
ることである。 【0028】 【課題を解決するための手段】上述の及び他の目的は、
バッグがスキャナを通って搬送される際にオペレータが
監視する必要がなく、また、予備選別プロセスを必要と
することなく、比較的高速(すなわち、250個乃至3
00個あるいはそれ以上の個数のバッグ)でバッグを走
査することのできる改善された荷物スキャナによって達
成される。荷物スキャナは、単一工程の走査プロセスを
用いて、検知可能な所定の特徴を有する特定の対象物又
は物体(例えば、シート爆薬)を走査する。スキャナ
は、二次元検知器アレイを用いており、この二次元検知
器アレイは、X軸方向及びY軸方向の両方の方向にもた
らされる複数の検知器と、Z軸方向にもたらされる複数
の検知器とを備えていて、対象物がスキャナを通って搬
送される際に、三次元的な空間視野において大きな且つ
高い解像度の視野を発生すると共に、データを発生す
る。 【0029】好ましい実施例においては、検知器アレイ
は、2つの異なるタイプの検知器を備えており、一方の
タイプの検知器は、X軸方向及びY軸方向において高い
分解能を示し、また、他方のタイプの検知器は、Z軸方
向において高い分解能を示す。第1のグループの検知器
を用いて、スキャナを通過するバッグのCT画像を発生
させ、また、第2のグループの検知器を用いて、荷物の
中のシート爆薬の存在を検知するために直接理解できる
シノグラムデータを発生させるのが好ましい。 【0030】この好ましい装置においては、上記2組の
検知器は、二次元的なアレイ(二次元アレイ)として配
列されており、該アレイは、複数の組の検知器(すなわ
ち、タイル)を備えており、各々の組は、CT画像を生
成するために使用されるデータを発生する少なくとも1
つの第1の検知器と、シノグラムを生成するために使用
されるデータを発生する少なくとも1つの第2の検知器
とを有している。 【0031】経済的な理由及び効率的な理由から、第1
及び第2のタイプの検知器の長さは、一方の方向おいて
他方の方向よりも長い。この構成を用いると、シノグラ
ムデータが、CT画像を生成するために使用されるデー
タよりも重要でない場合には、短い方の寸法がX−Y平
面に又はX−Y平面と平行な平面に配向され、これによ
り、より高い画像分解能(長さよりも幅が短いことによ
る)をその方向において発生するように、上記第1のタ
イプの検知器を配向し、一方、短い方の寸法がZ軸方向
に配向され、これにより、より高い画像分解能(幅より
も長さが短いことによる)をその方向において発生する
ように、上記第2のタイプの検知器を配向する。 【0032】本発明は、別の特徴によれば、CTスキャ
ナを通って移動する対象物(例えば、荷物)を、画像デ
ータ及びシノグラムデータの両方を用いて走査するため
の、改善された走査方法を提供する。 【0033】本発明の更に別の目的及び利点は、以下の
詳細な記載を読むことにより、当業者には容易に理解す
ることができ、以下の詳細な記載においては、本発明の
最善の態様を単なる例として説明するために、幾つかの
実施例を図面を参照して説明している。本発明は、他の
異なる実施例として実現することができ、本発明から逸
脱することなく、種々の点に関してその細部を変更する
ことができる。従って、図面及び以下の記載は、本質的
に、単なる例示であって、制限的又は限定的な意味を持
つものではなく、本発明の範囲は、請求の範囲に示され
ている。 【0034】 【発明の実施の形態】本発明の性質及び目的をより良く
理解するために、同じ参照符号を用いて同じ部品又は同
様の部品を示している添付図面を参照して以下の詳細な
説明を参考にされたい。 【0035】図3、図4及び図5は、本発明に従って構
成された荷物走査アセンブリ100の斜視図、端部断面
図及び半径方向の断面図をそれぞれ示している。本発明
は、後に詳細に説明するように、シート爆薬の存在をそ
の向きに関係無く検知する改善された機能をもたらすと
共に、迅速で完全な荷物のCT走査を行い、これによ
り、上記アセンブリは、比較的高速でバッグ(荷物)を
信頼性をもって走査して、高い確率でシート爆薬を検知
する。アセンブリ100は、コンベア装置110を備え
ており、このコンベア装置は、CT走査装置120の中
央開口を通して、矢印114で示す方向に荷物又は手荷
物112を連続的に搬送する。コンベア装置110は、
複数の個々のコンベア部分122を備える状態で図示さ
れているが、勿論、他の形態のコンベア装置を用いるこ
とができる。CT走査装置120は、ガントリーサポー
ト125の中に設けられた環状の回転プラットフォーム
又は回転ディスク124を備えており、該回転プラット
フォームは、荷物112の移動方向(矢印114で示
す)に対して平行であるのが好ましい回転軸線127
(図5に示す)の周囲で回転可能である。回転プラット
フォーム124は、中央開口126を形成しており、コ
ンベア装置110は、上記中央開口を通して、荷物11
2を搬送する。装置120は、X線管128と、改善さ
れた2つの二次元検知器アレイ130とを備えており、
これら二次元検知器アレイは、プラットフォーム124
の直径方向において対向する側部に設けられている。装
置120は、更に、検知器アレイ130が発生する信号
を受信して処理するためのデータ収集システム134
と、X線管128に電力を供給したりX線管128の作
動を制御するためのX線管制御装置136とを備えてい
る。また、装置120には、データ収集システム134
の出力を処理して装置120を運転したり制御したりす
るために必要な信号を発生するための、コンピュータ化
された装置(図示せず)を設けることが好ましい。ま
た、上記コンピュータ化された装置は、生成されたイメ
ージを含む情報を表示するためのモニタ140を備える
こともできる。X線管制御装置136は、上述の米国特
許出願シリアルNo.08/671,202(アトーニ
ードケットNo.ANA−094)に十分に開示されて
いるデュアルエネルギ式のX線管制御装置であるのが好
ましく、その理由は、X線CT画像のエネルギ選択的な
再構成を行うデュアルエネルギ式X線技術(例えば、Al
varez,Robinの“Energy-selective Reconstructions i
n X-ray Computerized Tomography ”(Phys.Med.Bio
l.1976,Vol.21,No.5,733−744)、及び、米国特許第
5,132,998号(Tsutsui )を参照)は、物質の
密度を示すことに加えて、物質の原子番号を示すのに特
に有用であるからである。しかしながら、上記タイプの
制御装置に本発明を限定する意図はない。また、装置1
20は、、ガントリー125を越えて放射線が伝播する
のを阻止するためのシールド138も備えており、これ
らシールドは、例えば、鉛から形成することができる。 【0036】作用においては、X線管128は、角錐状
のX線ビーム(「円錐」ビームと呼ばれることが多い)
132を発生し、このX線ビームは、コンベア装置11
0によって搬送される荷物112が通過する三次元撮像
フィールドを通る。円錐ビーム132は、撮像フィール
ドに位置している荷物を通過した後に、検知器アレイ1
30によって受け取られ、該検知器アレイは、荷物11
2の露光された部分の密度を表す信号を発生する。従っ
て、上記ビームは、走査空間を画定する。プラットフォ
ーム124は、その回転軸線127の周囲で回転し、従
って、荷物がコンベア装置110によって中央開口12
6を通して連続的に搬送される際に、X線源128及び
検知器アレイ130を円形の軌跡に沿って搬送し、これ
により、対応する複数の投影角において複数の投影図を
発生する。検知器アレイ130からの信号は、周知の態
様で、最初に、データ収集システム134によって収集
され、次に、CT走査信号処理技術を用いるコンピュー
タ化された装置(図示せず)によって処理される。後に
説明するように、上記処理されたデータは、モニタ14
0に表示するか、及び/又は、上記コンピュータ化され
た装置によって更に分析して、疑わしい物質の存在を判
定することができる。例えば、データを検討して、該デ
ータが、シート爆薬の密度(デュアルエネルギ装置を用
いる場合には、分子量)を有する物質の存在を示唆して
いるか否かを判定する。そのようなデータが存在する場
合には、そのような物質を検知したことを装置のオペレ
ータ又はモニタに知らせるための適宜な手段を設けるこ
とができる。例えば、モニタ140のスクリーンに指示
を表示するか、聴覚的な又は視覚的な警報を発生する
か、及び/又は、疑わしいバッグをコンベアから取り除
いて更に検査するための自動排出装置を設けるか、ある
いは、コンベアを停止させて疑わしいバッグを検査する
か及び/又は排除することができるようにすることがで
きる。 【0037】上述のように、検知器アレイ130は、X
軸方向及びY軸方向の両方並びにZ軸方向の走査データ
を発生することができるのが好ましい、「二次元」の検
知器アレイである。従来技術の検知器アレイは、一般的
に、図2に最も良く示す直線的なアレイ(列)の検知器
を備えている(従って、「一次元」検知器アレイと呼ぶ
ことができる)が、検知器アレイ130は、複数の検知
器アレイ又は複数の検知器列を備えている。複数の検知
器列は、各測定間隔の間に、複数の対応する投影図から
データを発生し、これにより、荷物112の空間領域を
同時に走査する。検知器列の寸法及び数は、スキャナの
所望の分解能及び処理量の関数として選択されるのが好
ましく、上記処理量は、回転プラットフォーム124の
回転速度及び搬送装置110の速度の関数である。これ
らのパラメータは、プラットフォーム124が完全に一
回転するために必要な時間内に、プラットフォームの一
回転の間に検知器アレイ130によって走査される空間
領域が接近し、プラットフォームの次の回転の間に検知
器アレイ130によって走査される空間領域に重ならな
い(あるいは、部分的に重なる)ようにするために丁度
十分なだけ、コンベア装置110が荷物112を前進さ
せるように、選択するのが好ましい。搬送装置110
は、荷物112をCT走査装置120を通して連続的に
(好ましくは、一定速度で)搬送し、一方、プラットフ
ォーム124は、荷物が通過する際にこれら荷物の周囲
を一定の回転速度で連続的に回転する。このようにし
て、装置120は、荷物全体の空間的なCT走査を行
う。荷物走査アセンブリ100は、アレイ130によっ
て与えられたデータの中の少なくとも幾つかのデータ
と、周知の螺旋状再構成アルゴリズムとを用いるのが好
ましく、この螺旋状再構成アルゴリズムは、本装置を通
過する荷物全体の空間的なCT表現を発生する。従っ
て、アセンブリ100は、In Vision Mac
hineの場合のように荷物の選択された部分のCT走
査を単に行うのではなく、予備走査装置を用いることな
く、各々のバッグの完全なCT走査を行うのである。ア
センブリ100は、また、迅速な走査を行う。その理由
は、二次元検知器アレイ130は、プラットフォーム1
24が回転する度毎に、アセンブリ100が各々の荷物
の比較的大きな部分を同時に走査することを可能とする
からである。 【0038】図6は、検知器アレイ130の平面図(平
坦な図面にするために平坦化されている)を線図的に示
している。検知器130(その一部が図6に示されてい
る)は、行及び列として配列されていて、二次元的なア
レイを形成している。これら検知器の数及び分布は、装
置の設計仕様(すなわち、プラットフォーム124の回
転速度、荷物をスキャナに供給する所望の速度、及び、
二次元検知器アレイから収集されるデータによって生成
される画像の所望の分解能)に依存する。この実施例に
おいては、検知器アレイ130は、Z軸方向に分布され
た検知器202から成る複数の列(例えば、8列)20
0を備えている。各々の列は、X−Y平面と一致する平
面又はX−Y平面に平行な平面に円筒状の弧として配列
された形態を有するのが好ましく、これにより、アレイ
は、後に図10、図11及び図12に関して説明するア
レイと同様な円筒形の部分の形態を有しており、この円
筒形の部分は、X線管の焦点を通りZ軸に平行な回転軸
線を有しているのが好ましい。複数の列を設けることに
よって、本アセンブリは、荷物全体のCT走査を迅速且
つ完全に実行することができる。そのような二次元検知
器アレイ等は、Hui-HU et al.に発行された米国特許第
5,510,662号、及び、Heuscherに発行された米
国特許第5,262,946号に全体的に開示されてお
り、これら米国特許に開示される二次元検知器アレイは
各々、医学的なCTの用途に関して空間的な走査を行う
ために使用される。しかしながら、上記二次元検知器ア
レイ130の薄板爆薬の存在を検知する機能は、少なく
とも1つの次元において、個々の検知器202のサイズ
を更に減少させて分解能を高め、これにより、図1及び
図2に関して上に述べた問題を解消することによって、
あるいは、密度識別技術によって、完遂することがで
き、これら2つの方法を以下に詳細に説明する。例え
ば、図6に示す実施例においては、各々の検知器202
の受光面は方形であって、両方の方向において実質的に
同じ分解能を有している。そうではなく、各々の検知器
をZ軸に対して平行な次元(方向)において長く(長さ
よりも幅が狭い)して、X軸方向及びY軸方向における
分解能を高めるか、あるいは、反対に、X−Y平面にお
ける寸法を長く(幅よりも長さが短い)して、Z軸方向
における分解能を高めることができる。この場合には、
図1及び図2に関して上述した問題を解消するために、
検知器の長い方の寸法(その方向はZ軸に対して平行で
ある)を従来技術の検知器よりも短くすることが望まし
い。所望の荷物処理量を維持するために、追加の検知器
列200を設け、これにより、検知器アレイのZ軸方向
の分解能を改善することができる。 【0039】従って、焦点と各検知器との間の距離が同
じ距離に維持されると仮定すると、望まれる分解能が高
くなればなる程、各々の検知器を小さくしなければなら
ないことを理解する必要がある。従って、プラットフォ
ームのある回転速度、及び、装置を通して搬送されるバ
ッグのある速度に関して、ある荷物処理量を維持するた
めには、装置の設計は、プラットフォームの各回転毎に
同じ体積を走査するように、検知器列の数を増大させる
ことを必要とする。従って、本発明のある特徴によれ
ば、検知器アレイは、2つのタイプの検知器を備えてお
り、一方のタイプの検知器は、X軸及びY軸の方向又は
X軸及びY軸に平行な方向において所望の分解能を与
え、他方のタイプの検知器は、Z軸方向において所望の
分解能を与える。従って、本発明の別の特徴によれば、
検知器アレイは、ある方向(長軸)が他の方向(短軸)
よりも長い検知器を備えるのが好ましい。1つのセット
すなわち組をX軸及びY軸に対して概ね一方向に配列
し、X軸方向及びY軸方向における分解能を高め、従っ
て、X−Y平面における分解能を高めることができる。
これらの検知器は、CT画像を生成することのできるC
T画像データを発生させるために用いられるのが好まし
い。他方のセットすなわち組を概ね反対方向に配列し
て、Z軸方向における分解能を高めることができる。こ
れらの検知器は、Z軸方向の1又はそれ以上のシノグラ
ムを発生するために使用されるのが好ましい。これらの
検知器は総て、経済的な理由から同じものにすることが
でき、あるいは、異なるタイプ及び/又は異なる寸法の
ものとすることができる。第1のセットの検知器は、短
い方の寸法がX軸及びY軸によって画成される平面と同
じ方向又は該平面に平行な方向に伸長するように、配列
され、一方、第2のセットの検知器は、短い方の寸法が
Z軸方向に平行な方向に伸長するように、配列される。 【0040】本発明の別の特徴によれば、二次元検知器
アレイは、検知器タイルから成るアレイによって形成さ
れるのが好ましく、各々のタイルは、各タイプの検知器
の少なくとも一方を含む検知器の予め決定された配列を
含んでいる。図7は、本発明のある特徴に従って構成さ
れた検知器タイル210の好ましい実施例の線図(この
場合にも平面図を表すために平坦化されている)を示し
ている。CT画像をそこから再構成することのできるデ
ータを与えるための各々のCT検知器212は、矩形状
の形態を有するのが好ましく、そのような矩形状の形態
は、幅x1 及び長さz1 を有しており、長さz1 は、幅
1 よりも十分に長く、これにより、各々のCT検知器
212の長い方の寸法は、その長さに沿って伸長し、各
々のCT検知器212の短い方の寸法は、その幅に沿っ
て伸長している。シノグラムをそこから生成することの
できるデータを発生するための各々のZ軸検知器214
は、幅x2 及び長さz2 を有する矩形状の形態を有する
のが好ましく、幅x2 は、長さz2 よりも十分に長く、
これにより、各々のZ軸検知器214の長い方の寸法
は、その幅に沿って伸長し、各々のZ軸検知器の短い方
の寸法は、その長さに沿って伸長している。必須的な条
件ではないが、検知器212、214の寸法は同じであ
るのが好ましく、x1 =z2 、z1 =x2 、4x1 =x
2 、及び、4z2 =z1 である。各々のタイル210
は、CT検知器212、及び、Z軸検知器214を備え
るのが好ましく、これら検知器は総て互いに接近してい
て、その間の間隔は最小限であるか又は全く無く、ま
た、CT検知器212の長い方の寸法の方向は、Z軸検
知器214の長い方の寸法の方向に対して実質的に直交
している。各々のタイル210のCT検知器は、順次積
み重ねられて、8つの検知器から成る矩形状のグループ
を形成するのが好ましく、該グループは、x1 の8倍に
実質的に等しい幅と、z1 に実質的に等しい長さとを有
している。2つのZ軸検知器214が、横方向に積み重
ねられていて(並置されていて)CT検知器212に当
接しており、これにより、検知器タイル210は、x1
の8倍に実質的に等しい幅、及び、(z1 +z2 )に実
質的に等しい長さを有する、矩形状の形態を備えてい
る。 【0041】各々の検知器の最も望ましい分解能の方向
における実際のサイズは、検知しようとする最も薄いシ
ート爆薬に依存する。好ましい実施例においては、CT
検知器は、Z軸検知器と同一ではなく、x1 は約5.2
8mmであり、z1 は約13.38mmであり、x2
約21.12mmであり、z2 は約6mmである。しか
しながら、例えば、両方の方向における所望の分解能に
応じて、上述の寸法の選択には比較的大きな柔軟性があ
ることは、当業者には理解されよう。検知器212の短
い方の寸法の方向は、X軸及びY軸によって画成される
平面に又は該平面に平行な平面にある方向であり、従っ
て、その方向において良好な分解能を画定し、一方、検
知器214の短い方の寸法(長さ)の方向は、Z軸方向
に平行な方向であり、従って、この方向において良好な
分解能を画定することは理解されよう。 【0042】図示の実施例においては、各々の検知器タ
イル210は、10個の検知器(8個のCT検知器21
2、及び、2個のZ軸検知器214)を備えている。 【0043】検知器タイル210の各々の検知器21
2、214は、任意の周知のX線検知器技術を用いて、
構成することができる。好ましい実施例においては、検
知器212、214は、タングステン酸カドミウムシン
チレータ−シリコンの半導体フォトダイオード型の検知
器を用いて構成される。しかしながら、別の実施例にお
いては、検知器タイル210は、他のタイプのシンチレ
ータ、ガス入り管キセノン(Xe)検知器、電荷結合素
子(CCD)ベースの検知器、ある物質のエリア(領
域)を有していて該物質に対する入射X線の位置を分析
するための位置情報を与える出力信号を発生するエリア
検知器(非晶質セレンを用いて製造されるような)、あ
るいは、検知領域を形成して該領域に対する入射X線の
強度を表す出力信号を発生する任意の形態の検知器を用
いて、構成することができる。 【0044】図8は、検知器タイル210上へのシート
爆薬5の投影図を示しており、この図は、薄板爆薬5
が、検知器タイル210とX線源(図示せず)との間に
位置している荷物(図示せず)の中に収容されていると
の仮定に基づいている。シート爆薬5の向き及び小さな
厚さのために、その投影図は、各々のCT検知器212
の比較的小さい部分しかカバーしていない。図2に示す
従来技術の検知器アレイ3と同様に、CT検知器212
は、シート爆薬5の存在に対して強い応答性を有してい
ない。しかしながら、シート爆薬が、コンベア装置11
0(図3に示す)によって、矢印9で示す方向に検知器
タイル210を通過するように搬送されると、シート爆
薬5は、結局、X線源とZ軸検知器214との間に位置
することになる。図9は、Z軸検知器214上へのシー
ト爆薬5の投影図を示している。この投影図は、X軸検
知器214の比較的大きな部分をカバーするので、上記
検知器は、シート爆薬5の存在に対して比較的強い応答
性を有する。タイル210のZ軸検知器の短い方の寸法
の方向は、CT検知器の短い方の寸法の方向に対して直
交しているので、タイル210の検知器の少なくとも幾
つかは、シート爆薬の向きに関係無く、シート爆薬の存
在に対して強い特性を有することになる。 【0045】図7乃至図9は、検知器タイル210の好
ましい実施例を示しているが、本発明がタイル210の
図示の実施例の多くの変形例を含むことは、当業者には
理解されよう。例えば、検知器タイルは、本発明に従っ
て、12個のCT検知器及び2個のZ軸検知器を含むよ
うに構成することができ、あるいは、別の例において
は、4個のCT検知器及び1個のZ軸検知器から構成す
ることができる。更に、検知器の1つの短い方の寸法の
方向が、別の検知器の短い方の寸法の方向に対して直交
するか、あるいは、少なくとも平行ではないように構成
された任意の検知器も、本発明に含まれる。また、図示
の実施例においては、検知器タイルは、矩形状の形態
(これは、後に詳細に説明するように、大きな検知器ア
レイを構成するためにタイルを用いる時に便利である)
を有しているが、検知器タイルは、本発明に従って別の
形態すなわち形状を有するように構成することができ、
例えば、方形状、円形状、三角形状、六角形状又は不規
則な形状の形態とすることができる。 【0046】図10は、検知器アレイ130の好ましい
実施例の平面図(平坦な図面を表すために平坦化されて
いる)を線図で示している。図示の実施例においては、
検知器アレイ130は、8列の検知器タイル210を含
む検知器タイル210の二次元アレイとして構成されて
おり、各々の列は、32個の検知器タイル210を含ん
でいる。アレイ130の各々の検知器タイル210は、
図10の右側下方のタイルで示すように、CT検知器2
12及びZ軸検知器214に再分割されている。総ての
タイルを適所に適正に位置決めし、各々のタイルが、8
個のCT検知器212から成る列、及び、2個のZ軸検
知器214から成る列を含むようにすると、図10に示
し図10に関して説明するタイルアレイは、256個の
CT検知器及び64個のZ軸検知器から成る全部で16
の交互に設けられた列を形成する。8列のタイルに関し
て、全部で2048個のCT検知器及び512個のZ軸
検知器が設けられる。検知器アレイ130の別の実施例
は、勿論、異なる数(例えば、12列)のタイル列、及
び、1列当たり異なる数(例えば、48個又は64個)
のタイルを含むことができる。 【0047】図11は、図10の線9−9に沿って取っ
たZ軸方向の断面図であって、検知器アセンブリ130
を示すと共に、該検知器アレイ130が荷物走査アセン
ブリ100(図3乃至図5に示す)の中に取り付けられ
ている時の、X線管128、円錐ビーム132、及び、
回転軸線127(図11の紙面に対して直角である)の
間の空間的か関係を示している。図12は、図10の線
10−10に沿って取ったX軸方向の断面図であって、
検知器アレイ130、並びに、X線管128及び回転軸
線127を示している。図11及び図12に示すよう
に、検知器アレイ130は、円筒形の部分として構成さ
れるのが好ましく、該円筒形の部分は、X線管128の
焦点にある曲率中心と、線240(X線管128の焦点
から回転軸線127を通って検知器アレイ130まで伸
長していて、該アレイ130との交点において検知器ア
レイ130に対して直角である)の長さに等しい曲率半
径とを有している。アレイ130の検知器タイル210
は総て、図10に示すように、右側下方のタイル210
に関して示すのと同じ方向を向いており、これにより、
各々のCT検知器212の短い方の寸法(幅)の方向
は、X−Y平面と同じ方向かあるいはX−Y平面に対し
て平行な方向であり、各々のZ軸検知器214の短い方
の寸法(長さ)は、Z軸に対して平行である。この向き
すなわち配向は、CT検知器によって最低限の検知が行
われた時に、Z軸検知器が、回転軸線に対して直交する
又はほぼ直交するあらゆるシート爆薬の存在に対して、
比較的強い応答性を有するようにする。 【0048】各々の検知器列のZ軸検知器214は、ど
のような時間的な瞬間においても、他の列から若干異な
る特定の向きを有するシート爆薬の存在を検知するよう
に、特に構成されるのが好ましい。例えば、図12に示
す最も左側の列のZ軸検知器214(図10に示す検知
器タイル210の最下方の列のZ軸検知器と同じ検知
値)が、X線管128の焦点からその列のZ軸検知器2
14まで伸長している平面260に対して平行なシート
爆薬の存在を確実に検知するのに、特に適している。図
12は、X線管128から検知器アレイ130まで伸長
している8つの平面(各々の平面は、線によって断面で
示されている)を示しており、1つの平面は、8個の検
知器列の各々に関するものである。各々の列のZ軸検知
器は、それぞれの平面に対して平行なシート爆薬の存在
を検知するのに、特に適している。検知器アレイ130
は、X軸及びY軸によって画定されていてX線管128
の焦点を通ってZ軸に対して直角に伸長している平面に
関して、Z軸方向に沿って非対称に配置されるのが好ま
しく、これにより、検知器アレイ130と上記8つの平
面との交点によって形成される8つの角度は、総て独自
の角度である。この構成が、X軸検知器214によって
与えられる情報を最大化する役割を果たすことは、当業
者には理解されよう。図11及び図12は、勿論、等ス
ケールではなく、X線管128と検知器アレイ130と
の間の距離は、図面に示す距離よりもかなり大きい。従
って、上記8つの平面と検知器アレイ130によって形
成される上記8つの角度は総て、90°に比較的近く、
Z軸検知器の各々の列は、Z軸検知器の他の列によって
与えられる情報と同様であるが若干異なる情報を与え
る。検知器アレイ130の別の実施例においては、上記
列は、CT検知器の列がZ軸検知器と交互に設けられる
ように配列される必要もなく、また、CT検知器の列の
数がZ軸検知器の列の数と等しくなるように配列される
必要もない。例えば、一方のタイプの検知器の列の数
を、他方のタイプの検知器の列の数の二倍として、例え
ば、第1のタイプの2つの列を他方のタイプの1つの列
と交互に設けることができる。別の例においては、一方
のタイプの総ての列をZ軸方向に沿って隣接する列とし
て設け、その次に、他方のタイプの検知器の総ての列を
設けることができる。また、検知器タイル210に関し
て本発明を説明したが、本発明を用いて他の多くの検知
器の配列を構成することができることは、当業者には理
解されよう。本発明に含まれる代表的な検知器アレイ
は、ヘリングボーン(魚の骨)のパターンとして配列さ
れた検知器の列を含み、また、幾つかの検知器の短い方
の寸法の方向が該アレイの他方検知器の短い方の寸法の
方向に対して直交する又は少なくとも平行ではないよう
な任意の検知器の配列を含む。当業者には理解されるよ
うに、幾つかの検知器の短い方の寸法の方向が該アレイ
の他の検知器の短い方の寸法の方向に対して直交するか
少なくとも平行でないように、検知器を配向することに
より、長い方の寸法の方向における個々の検知器のいず
れかの分解能の欠如を補償し、これにより、低コストで
検知器アレイの分解能を高めることができる。 【0049】荷物用CT走査アセンブリ100(図3乃
至図5に示す)を作動させる際には、検知器アレイ13
0のCT検知器212を用いて、荷物の再構成されたC
T画像を生成するのが好ましく、一方、Z軸検知器21
4は、CT画像に寄与しないのが好ましい。Z軸検知器
214によって発生された列データ(「シノグラム」デ
ータと呼ばれることが多い)を直接的に(すなわち、再
構成アルゴリズムを用いることなく)分析して、ディス
クの回転軸線127(図5に示す)の方向に対して直交
するように又はほぼ直交するように配向されたシート爆
薬の存在を検知するのが好ましい。Z軸検知器によって
発生された列データを直接分析するのが好ましく、その
理由は、荷物走査アセンブリ100によって行われる計
算の数を減少させて、アセンブリのコストを最小限にす
るからである。しかしながら、別の実施例においては、
Z軸検知器214によって発生されたデータは、再構成
されたCT画像に寄与することができる。 【0050】図13は、図14に示す荷物270が、矢
印114で示す方向に、X線管128及び検知器アレイ
130を通って搬送され、同時に、X線管128及びア
レイ130がバッグ(荷物)270の周囲で矢印272
で示す方向に回転している間に、アレイ130の1列の
Z軸検知器214によって発生されたZ軸シノグラム2
68を示している。図示の検知器アレイ130は、8列
のZ軸検知器を備えているので、荷物走査アセンブリ1
00は、上述のZ軸シノグラムを8つ同時に発生する
が、説明の便宜上、シノグラム268だけを以下に説明
する。(アレイ130のCT検知器も、勿論、シノグラ
ムデータを発生し、このデータを用いて、再構成アルゴ
リズムによって、CT画像を生成するか、あるいは、少
なくともそのデータを上記アルゴリズムに基づいて分析
するのが好ましい。)。バッグ270は、矩形状で中実
の形態を有していて、ハンドル274と、該ハンドル2
74とは反対側のバッグ270の側部に沿って伸長して
いる金属ヒンジ276とを備えている。回転軸線(図示
せず)に対して直交するように配向されたシート爆薬2
78が、バッグ270の前方部分に位置しており、上記
回転軸線に対して平行に配向されたより小さなシート爆
薬280が、バッグ270の中央部分付近に位置してお
り、更に、円筒形の物体282が、バッグ270の後方
部付近に位置している。 【0051】シノグラム268の各々の水平な列すなわ
ち「走査線」が、一つの投影角に関して総てのZ軸検知
器214(シノグラムを発生させるために使用される一
列の検知器)によって測定された密度(当業者には周知
のように、各々の密度測定値は、検知器の1つによって
発生された出力信号をX線の減衰値に変換することによ
り、発生される)を表しており、走査線の各々のピクセ
ルの厚さが、1つの検知器の出力信号が示す密度を表し
ている(すなわち、密度が大きくなればなる程、ライン
(線)は太くなる)。シノグラム268の発生に関し
て、検知器アレイ130及びX線管128は、円錐ビー
ム132と一列のZ軸検知器214との交点によって画
成される撮像平面をバッグ270が完全に通過するのに
必要な時間の間に、図14の矢印272で示す方向に1
80°だけ正確に回転するものと仮定する。 【0052】シノグラム268の最上方の走査線(すな
わち、走査線1)は、ゼロ度(0°)の投影角に対応し
ており、バッグ270の前方端が撮像平面に位置した時
に発生する。上記走査線は、他の大部分の走査線よりも
太く(濃く)、その理由は、バッグ270の端部(すな
わち、バッグ270を構成している材料)は、バッグ2
70の内容物よりも密度が高いと考えられるからであ
る。最下方の走査線(すなわち、走査線32)は、18
0°の投影角に対応しており、バッグ270の後方端が
撮像平面に位置した時に発生し、従って、この走査線
も、他の大部分の走査線よりも太い(濃い)。シノグラ
ム268は、投影角の180°の変化を表す32本の走
査線しか示していないが、荷物走査アセンブリ100
は、その作動の際に、より多くの走査線を発生し、シノ
グラム268は、単に図示の便宜上示しただけであっ
て、そのようなシノグラムの特性を概略的に示している
ことは、当業者には理解されよう。シノグラム268
は、ほぼ「砂時計」の形状を有しており、この形状は、
バッグ270の矩形で中実の形状に対応している。0°
及び180°のそれぞれの投影角において、検知器アレ
イ130は、バッグ270の「広い側部(例えば、バッ
グの一側部)」を測定し、バッグ270は、アレイの検
知器の大部分(全部でない場合)を遮蔽している。従っ
て、上記投影角に関する走査線は比較的長い。反対に、
90°の投影角においては、検知器アレイ130は、バ
ッグ270の「狭い側部(例えば、バッグの頂部又は底
部)」を測定し、バッグ270は、アレイ130の中央
の検知器だけを遮蔽している。従って、X線管128と
アレイの両縁部(両端部)の検知器との間には、空気だ
けが存在していて、90°の投影角に関する走査線の中
央部分だけが見える。 【0053】バッグ270の各々の要素は、シノグラム
268では異なる構造によって表されている。例えば、
最上方の走査線の左側の端部の大きな円すなわち点は、
バッグ270の残余の部分よりも密度の高い金属ヒンジ
276に対応しており、従って、シノグラムに濃い領域
を形成している。上記点は、走査線の端部に現れてお
り、その理由は、0°の投影角に関しては、ヒンジ27
6によって遮蔽された1又はそれ以上の検知器は総て、
検知器アレイの一端部にあるからである。ヒンジ276
に対応する点は、シノグラム268を横断して下方に傾
斜する斜交線を必然的に規定し、これにより、ヒンジ2
76に対応する点は、最下方の走査線において、該走査
線の右方端まで下がっている。当業者には理解されるよ
うに、上記点は、下方に傾斜する軌跡を形成しており、
その理由は、ヒンジ276によって遮蔽される検知器
は、投影角の関数に従って移動するからである。 【0054】シート爆薬278は、走査線1及び2にお
いて多くの検知器に跨っている密度の高い(又は、太
い)領域によって、シノグラム268に表示されてい
る。シート爆薬278は、撮像平面を通って迅速に搬送
されるので、幾つかの走査線にしか表示されない。一般
的に、回転軸線に対して直交する又はほぼ直交するシー
ト爆薬は、Z軸シノグラムに同様な特徴を示す。そのよ
うなシート爆薬は、比較的少数の隣接する投影角にわた
って、幾つかの隣接するZ軸検知器に跨っている密度の
高い領域によって表示されている。ハンドル274は、
走査線15乃至18の密度の高い領域によって、シノグ
ラム268に表示されている。シート爆薬280は、走
査線14乃至18の密度の高い領域によって、シノグラ
ム268に表示されている。シート爆薬280の特徴
は、該シート爆薬280が回転軸線に対してほぼ平行で
あるので、シート爆薬278とは全く異なっている。Z
軸のシノグラムデータを分析して、そのような向き(又
は、回転軸線に対してほぼ直交していない別の向き)の
シートを検知することができるが、そのようなシート
は、より強い応答性をCT検知器に発生する傾向があ
り、従って、再構成されたCT画像を分析することによ
って検知されるのが好ましい。円筒形の物体282は、
走査線23乃至29の密度の高い領域によって、シノグ
ラム268に表示されている。 【0055】Z軸検知器の短い方の寸法の方向は回転軸
線に対して平行であるので、回転軸線に対して直角に配
向されたシート爆薬(シート爆薬278のような)は、
シノグラム268によって表示されるように、Z軸のシ
ノグラムデータにおいて、強く特徴のある応答性を有す
ることになる。そのようなシート爆薬は、幾つかの検知
器及び幾つかの投影角に跨っている密度の高い領域によ
って、シノグラムに表示されている。当業者には理解さ
れるように、上述の自動化された検知アルゴリズムを用
いて、シート爆薬の存在を示す高密度領域に関するシノ
グラムデータを走査することができる。荷物走査アセン
ブリ100の好ましい作動モード(運転モード)におい
ては、プロセッサ(図示せず)は、そのような検知アル
ゴリズムを用いて、Z軸検知器が発生したシノグラムデ
ータを連続的に処理し、走査された総ての荷物にシート
爆薬が存在するか否かを決定する。 【0056】例えば、プラスチック爆薬のシートは、約
1立方cmのボクセルサイズ(再構成されたCT画像の
1つのピクセルによって表される体積の寸法)の中で、
約1.5g/ccの代表的な密度を有している。この密
度は、約0.2g/ccであるバッグのバックグラウン
ド密度と識別するのには十分な大きさである。プラスチ
ック爆薬に関しては、約0.4乃至1.8cm/ccの
選択された密度範囲の中のボクセルが問題となる。従っ
て、種々のボクセルを連結して再構成された画像を表す
標準的なアルゴリズムを用いて、各々の領域のボクセル
数を決定して、所定の敷居値(例えば、0.4cm/c
cあるいはそれ以上)と比較することができる。上記敷
居値にわたってほんの少数のボクセルしか含んでいない
領域は、危険ではない(危害を与えるに十分なプラスチ
ック爆薬を収容するに十分な空間を規定しないので)と
して棄却される。予め設定した敷居値(例えば、250
cc)よりも多くのボクセルを含む領域は、疑わしいも
のと判定される。次に、そのような連結された領域の中
に収容されている物体の重量を、各ピクセルの体積にそ
の密度を掛けることによって、計算する。その結果得ら
れた重量が、予め設定した敷居値よりも大きい場合に
は、その領域は、とりあえず、爆薬として認識される。
次に、上述の検証を行う必要がある。この検証技術は、
シートの厚さよりも大きなピクセルを使用することを許
容する。例えば、上記敷居値が、0.4g/cc又はそ
れ以上の密度を検知するように設定される場合には、検
知器の短い方の寸法は、5mmであり、1.5g/cc
の密度を有し厚さが2mmの爆薬のシートが、検知器を
遮蔽する。従って、上記検知器は、上記敷居値よりも高
い実際の密度の40%(すなわち、0.6g/cc)の
出力信号を発生することになる。可能な最小限のシート
厚さよりも大きなピクセルを用いることにより、装置の
複雑性が大幅に減少する。検知器の寸法を大きくして検
知器の数を減少させることができ、これにより、検知器
及び電子部品のコストを十分に節約することができる。
同様に、再構成された画像のピクセルの数のサイズを減
少させることにより、再構成プロセッサ及び画像処理の
コスト、並びに、在庫の必要性を大幅に低減することが
できる。 【0057】上述の米国特許出願シリアルNo.08/
671,202号に詳細に説明されているように、荷物
走査アセンブリ100は、X線のデュアルエネルギビー
ムを効果的に使用することができる。別の実施例におい
ては、Z軸検知器214が発生する出力信号を、高エネ
ルギビームにだけ応答して、又は、低エネルギビームに
だけ応答して、サンプリングすることができる。更に別
の実施例においては、Z軸検知器214が発生する出力
信号を、低エネルギビーム及び高エネルギビームの両方
に応答して、また、上記2つのビームに応答して発生さ
れるデータに応答して、サンプリングすることができ、
あるいは、シート爆薬の存在を検知するためにシノグラ
ムデータを処理する前に、例えば平均化することによ
り、結合することができる。 【0058】上述のように、検知器アレイ130の寸法
は、プラットフォーム(図3に示す)124の回転速
度、及び、搬送装置110の所望の速度に応じて、選択
されるのが好ましい。好ましい実施例においては、プラ
ットフォーム124は、3分の2秒毎に360°回転
し、搬送装置110の速度は、平均的なバッグの長さが
約70cmである場合に、1時間当たり675個の平均
的な寸法のバッグを走査アセンブリ100が処理するこ
とができるように、選択される。別の好ましい実施例に
おいては、プラットフォーム124は、3分の2秒毎に
360°回転し、検知器アレイ130は、12列の検知
器タイル210を備えている。搬送装置110の速度
は、1時間当たり900個の平均的な寸法のバッグを走
査アセンブリ100が処理することができるように、選
択される。 【0059】荷物走査アセンブリ100及びシート爆薬
の検知に関して、本発明を以上に説明した。しかしなが
ら、本発明の二次元検知器アレイを、容器又は郵便物の
如き他のタイプの物品を連続的に走査する装置を含む総
ての形態のCTベースの装置に用いることができること
は、当業者には理解されよう。本発明に従って構成され
た二次元アレイは、シート状すなわち板状の構造体の存
在を検知するのに特に効果的であり、そのような構造体
の検知は、上述のプラスチック爆薬のシートの検知を超
えた用途を有している。 【0060】 【発明の効果】上述の荷物走査装置は、バッグがスキャ
ナを通して搬送される際のオペレータの監視を必要とす
ることなく、また、予備的な選別を必要とすることな
く、比較的速い速度(すなわち、1時間当たり250乃
至300個あるいはそれ以上の処理速度)で、バッグを
連続的に走査することができる。上記スキャナは、シー
ト爆薬の如き物体を高い確率で検知するのに特に有用で
あり、従って、In Vision Machineよ
りも高い信頼性を提供する。スキャナは、荷物が比較的
高速でスキャナを通して搬送される際に、シート爆薬の
如き荷物の中の検知可能な所定の特徴を有する特定の物
体を走査するために、単一工程のCT走査プロセスを用
いている。二次元検知器アレイは、例えば、In Vi
sion MachineのCTスキャナによって与え
られるZ軸方向の視界よりも大きく且つ高度に解像され
た視界をもたらし、スキャナを通して連続的に搬送され
るバッグの中のシート爆薬の如き薄い物体を検知する際
のデータを発生するのに特に有用である。検知器アレイ
に、2つのタイプの検知器を設け、一方のタイプの検知
器を、X軸及びY軸の平面と同じ又は該平面に平行な平
面において高い分解能を与えるようにし、また、他方の
タイプの検知器を、Z軸方向において高い分解能を与え
るようにすることにより、検知器の全数を削減すること
ができる。また、CT画像を発生するCT検知器、及
び、1又はそれ以上のシノグラムを発生するZ軸検知器
を用いることにより、経済的で且つ分解能の高い装置を
設計することができる。 【0061】本明細書に述べる本発明の範囲から逸脱す
ることなく、幾つかの変更を行うことができるので、上
に述べた総ての事項、あるいは、図面に示す総ての事項
は、代表的なものであって、限定的な意味を持つもので
はない。
【図面の簡単な説明】 【図1】X線源と従来技術の荷物スキャナのCTスキャ
ナの検知器アレイとの間に配置されているプラスチック
爆薬の薄板の断面図を示している。 【図2】図1に示す従来技術の検知器アレイの一部、及
び、シート爆薬の検知器アレイ上への投影図を図1の線
2−2に沿って示す図である。 【図3】本発明に従って構成された荷物用CT走査アセ
ンブリの斜視図を示している。 【図4】本発明に従って構成された荷物用CT走査アセ
ンブリの端部断面図を示している。 【図5】本発明に従って構成された荷物用CT走査アセ
ンブリの半径方向の断面図を示している。 【図6】本発明に従って構成された検知器アレイの一実
施例を示している。 【図7】本発明に従ってタイルの形態として構成された
検知器アレイの別の実施例を示している。 【図8】薄板爆薬が図7に示す検知器タイルを通って搬
送される際に、該検知器タイルの部分に投影されたシー
ト爆薬の投影図を示している。 【図9】薄板爆薬が図7に示す検知器タイルを通って搬
送される際に、該検知器タイルの部分に投影されたシー
ト爆薬の投影図を示している。 【図10】図7に示すタイプの複数のタイルから成る二
次元検知器アレイの好ましい実施例を示している。 【図11】図10の線9−9に沿ってZ軸方向において
取った断面図であって、図10に示す検知器アレイを示
すと共に、X線管も示している。 【図12】図10の線10−10に沿ってX軸方向にお
いて取った断面図であって、図10に示す検知器アレイ
を示すと共に、X線管も示している。 【図13】図10に示す検知器アレイの1つの検知器列
においてZ軸検知器によって発生されたデータから構成
されたシノグラムの例を示している。 【図14】走査されて図13に示すシノグラムを発生し
ているバッグを示している。 【符号の説明】 100 荷物用CTスキャナ 112 対象物(バッグ又は荷物) 120 検知装置 127 回転軸線 130 検知器の二次元アレイ 210 検知器タイル 212、214 検知器 268 シノグラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−87048(JP,A) 米国特許5291402(US,A) 米国特許5125015(US,A) 欧州公開816873(EP,A2) 国際公開96/13839(WO,A1) 国際公開96/13017(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/02 - 23/18 A61B 6/03 320 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 走査領域内で所定のタイプの対象物の存
    在を検知するためのCT装置であって、 (a)X線源と、 (b)走査の間に前記X線源からのX線を受け取るため
    の検知装置であって、 (i)回転軸線と平行な方向におけるよりも該回転軸線
    と直交する平面と平行な方向において、より高い分解能
    を有している複数の第一検知器であって、該走査領域の
    走査データを発生し、該走査データに基づいてシノグラ
    ムを発生させるための複数の第一検知器と、 (ii)該回転軸線と直交する平面と平行な方向における
    よりも該回転軸線と平行な方向において、より高い分解
    能を有している複数の第二検知器であって、該走査領域
    内の走査データを発生し、該走査データに基づいてCT
    画像を発生させるための複数の第二検知器とを含む検知
    装置と、 (c)前記X線源及び前記検知装置を該回転軸線の周囲
    で回転させるための手段と、 (d)該シノグラムから該走査領域内に該所定のタイプ
    の対象物が存在するか否かを決定する手段とを含むこと
    を特徴とするCT装置。
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