JP3105476B2 - 多重角度予備選別断層撮影装置及び方法 - Google Patents

多重角度予備選別断層撮影装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体的には、高速
走査に関し、より具体的には、問題とする特定の箇所を
特定して後続のCT画像化を行うのに有益な、選択的な
投影画像データを用いる予備選別処理を含む、コンピュ
ータ断層撮影(CT)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国連邦航空局(FAA)、及び、世界
中の他の同様な機関は、乗客の荷物の中の危険な装置及
び/又は禁制品を、乗客の移動時間をそれ程阻害しない
時間枠内で特定するという、厳しい任務を有している。
今日使用されている多くのX線荷物走査装置は、「ライ
ンスキャナ」型であって、静止型X線源と、直線的な静
止型検知器アレイと、コンベアベルトとを備えており、
このコンベアベルトは、荷物がスキャナを通過する際
に、その荷物をX線源と検知器アレイとの間で搬送す
る。X線源は、静止型のX線ビームを発生し、このX線
ビームは、荷物が移動してそのX線ビームの中に入った
時にその荷物を通過し、検知器アレイによって受光され
る前に、その荷物によって部分的に減衰される。各測定
インターバルの間に、検知器アレイの各検知器は、X線
ビームのうちの検知された部分が通過するところの、荷
物の平面セグメントの密度の積分値を表すデータを発生
する。各測定インターバルの間に検知器アレイが収集し
たデータを用いて、二次元画像の1又は2以上のラスタ
ーラインが形成される。コンベアベルトが、静止型X線
源及び静止型検知器アレイを越して荷物を搬送する際
に、スキャナは、静止型検知器アレイによって臨まれ
た、荷物の密度を表す二次元画像を生成する。この密度
画像は、通常、人間のオペレータによる解析用に表示さ
れる。
【0003】しかしながら、法律及び安全基準に違反す
るテロリスト及び他の人間が使用する材料は、急速に複
雑になってきており、既存の空港スキャナ及び警備装置
で検知できる可能性が減少し続けている。例えば、プラ
スチック爆弾は、荷物走査装置にとって特に問題であ
り、その理由は、プラスチック爆弾は、その成形可能な
性質の故に、検知することが困難な幾何学的形状に形成
することができるからである。従って、そのような物質
を収容していると疑われる荷物の特定は、非常に注意深
いオペレータを必要とする。そのような注意深さを必要
とすることは、オペレータの疲労の度合いを極めて高く
し、また、疲労及び注意力の散漫により、疑わしい荷物
が検知されないままに装置を通過してしまう可能性があ
る。十分な注意を払っても、そのような物質は検知され
ずに通過してしまうことがある。
【0004】この不確実性が生ずる1つの理由は、ライ
ンスキャナは、荷物を通って一方の方向にだけ向けられ
る所定のスペクトルを有する静止型のX線ビームを発生
し、従って、その方向は、荷物を検査する唯一の方向で
あるということである。X線の吸収率は、ビームが通過
する総ての物質の密度の積分値の関数であり、静止型の
ビームは、プラスチック爆弾のシートを通過することが
できるだけではなく、同時に、プラスチック爆弾のシー
トと共にそのビームの経路に沿って位置する密度の大き
い他の物体も通過するので、プラスチック爆弾の検知を
極めて困難にする。従って、荷物の中の物体の単一方向
のX線画像は、同じX線経路にある、目標物体(ターゲ
ット)と他の物体との空間的な識別又は他の識別を容易
には可能としない。
【0005】また、プラスチック爆弾のシートの如き目
標物体が、球体又は立方体とは異なって、三次元空間に
関して十分に対称的でない場合には、ラインスキャナに
よって物体を識別する可能性は、走査方向に対する物体
の向きに依存する。例えば、プラスチック爆弾の薄いシ
ートは、その高さ方向及び幅方向の寸法がX線ビームに
平行に配向されており、従って、その厚さ方向の寸法だ
けがそのX線ビームに曝露される場合には、認識するこ
とが極めて困難な場合がある。そのような場合には、単
に薄い(例えば、数mmの厚さ)物体が撮像されるだけ
であり、装置の分解能によっては、検知することが事実
上不可能な場合がある。他方、そのシートが、ビームに
曝露されているバッグの内側面全体にわたって広げられ
ている場合には、その密度が小さいので、単にバッグの
一部のようにしか見えないことがある。
【0006】従って、疑わしい物体及び材料をより良く
検知するための実用的なX線荷物スキャナを設計するた
めに、多大な努力が払われてきた。例えば、そのような
設計は、米国特許第4,759,047号(Donges et
al.) ;米国特許第4,884,289号(Glockmann
et al.);米国特許第5,132,988号(Tsutsui
et al.);米国特許第5,182,764号(Peschman
n et al.);米国特許第5,247,561号(Kotows
ki);米国特許第5,319,547号(Kruget a
l.);米国特許第5,367,552号(Peschmann et
al.) ;米国特許第5,490,218号(Krug et a
l.) ;及び、ドイツ公開公報第DE3150306A
1号(Heimann GmbH)に記載されている。
【0007】例えば、米国特許第4,884,289号
(Glockmann et al.)は、ラインスキャナに類似したX
線スキャナを開示しており、このX線スキャナは、静止
型の扇形X線ビームを発生し、この扇形X線ビームを通
って、荷物が移動する。そのスキャナは、荷物を通過す
る際に部分的に減衰するビームを検知するための検知器
アレイに加えて、複数の検知器を備えており、これらの
検知器は、荷物がビームを通過する際に、各荷物からの
ビームの散乱成分を測定するように位置させられてい
る。その後、部分的に減衰して散乱した上記成分を用
い、コンピュータ処理により、プラスチック製品、特
に、荷物の中に入れられているプラスチック爆弾を識別
する。
【0008】X線CTを荷物スキャナの一部として使用
して、スキャナ内に位置させられた荷物の中の物体を識
別することが示唆されている。以下の記載において「 '
764」特許及び「 '552特許」とそれぞれ呼ぶ、米
国特許第5,182,764号(Peschmann et al. )
及び米国特許第5,367,552号(Peschmann eta
l. )に記載されている設計の中の少なくとも1つの設
計が、商業的に開発されており、そのような設計を、以
下の記載においては、「In Vision Machine 」と呼ぶこ
とにする。In Vision Machine は、第3世代型のCTス
キャナを備えている。第3世代型のCTスキャナは、医
療分野において特に有用であり、人体の部分を撮像する
ために使用されることが多い。第3世代型のスキャナ
は、一般的に、X線源と、X線検知器システムとを備え
ており、これらX線源及びX線検知器システムは、環状
のガントリープラットフォーム即ちガントリーディスク
の直径方向に対向する側部にそれぞれ固定されている。
ガントリーディスクは、ガントリー支持部の中で回転可
能に取り付けられており、これにより、作動の際には、
そのガントリーディスクは、回転軸線の周囲で連続的に
回転し、一方、X線源からのX線は、ガントリーディス
クの開口の中に位置する物体を通って検知器システムに
到達する。
【0009】代表的な第3世代型の装置においては、検
知器システムは、X線源の焦点(即ち、そこからX線が
放出されるところの、X線源の中の点)に曲率中心を有
している円弧の形状で単一の列として配置された直線的
な検知器アレイを備えている。X線源は、上記焦点から
放出されるX線の扇形ビーム即ちファンビームを発生
し、このビームは、平面の撮像フィールドを通り、検知
器によって受光される。周知のように、X軸、Y軸及び
Z軸によって座標系が形成され、これらの軸は総て互い
に直交していて、「アイソセンタ(ガントリーディスク
が回転軸線の周囲で回転する際の、ガントリーディスク
の回転中心)」で互いに交差する。Z軸は、回転軸線に
よって規定されると共に、X軸及びY軸は、上記平面撮
像フィールドによって規定され且つその中で延在する。
従って、扇形ビームは、点源(即ち、焦点)と検知器ア
レイのX線ビームに曝露される検知器の受光面との間の
空間の体積として規定される。直線的な検知器アレイの
受光面の寸法は、Z軸方向において相対的に小さいの
で、扇形ビームは、その方向において相対的に小さい。
各検知器は、測定インターバルの間にその検知器に入射
したX線の強度を表す出力信号を発生する。X線は、X
線の経路にある総ての物質によって部分的に減衰するの
で、各検知器が発生する出力信号は、測定インターバル
の間にX線源とその検知器との間の撮像フィールド内に
位置する総ての物質の密度の関数である。
【0010】ガントリーディスクが回転すると、検知器
アレイは周期的にサンプリングを行い、検知器アレイの
各検知器は、各測定インターバルについて、その測定イ
ンターバルの間に走査されている物体の一部の密度を表
す出力信号を発生する。任意の測定インターバルについ
て、検知器アレイの単一の列にある総ての検知器が発生
する総ての出力信号の集合は、「プロジェクション」と
呼ばれ、また、あるプロジェクションを発生する間のX
線源(特に、焦点)の角方向の向きは、「投影角」と呼
ばれる。各投影角において、焦点から各検知器までのX
線の経路(「光線」経路と呼ばれる)は、点源から検知
器の受光面の面積へと断面が増大し、従って、密度測定
を「拡大」するものと考えられる。その理由は、検知器
領域の受光面の面積が、光線が通過する物体のいずれの
断面積よりも大きいからである。走査されつつある物体
の周囲をガントリーディスクが回転すると、スキャナ
は、複数の投影角において、対応する複数のプロジェク
ションを発生する。上記投影角において収集された総て
の投影データから、周知のアルゴリズムを用いて、物体
のCT画像を生成即ち「再構成」する。このCT画像
は、ガントリーディスクが種々の投影角にわたって回転
する間に扇形ビームが通過した物体の二次元的な「スラ
イス」の密度を表す。CT画像の解像度は、扇形ビーム
の平面内にある各検知器の受光面の幅によって部分的に
決定され、本明細書においては、検知器の幅は、扇形ビ
ームの幅と同じ方向に測定した寸法として定義される。
【0011】CT画像を用いて荷物の走査を行うと、物
体の物理的な属性(例えば、密度、形状、質感)を特定
することができる。その後、そのような属性を用いて、
コンピュータによる比較により、物体を自動的に特定
し、及び/又は、専門的な警備員が分析を行うことがで
きるように、再構成された画像をディスプレイ端末上に
表示することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷物ス
キャナに関する1つの重要な設計上の条件は、スキャナ
が荷物の走査することのできる速度である。総ての主要
な空港で実際的に利用できるようにするためには、荷物
スキャナは、極めて速い速度(例えば、1時間当たり3
00個以上のバッグ)で、多数のバッグを走査すること
ができなければならず、そのような速度を達成するため
には、スキャナは、平均的なサイズの1個のバッグを約
12秒又はそれ未満の時間で走査する必要がある。現
在、FAAの要求する処理量は、1時間当たり約675
個のバッグであり、各バッグを約5.3秒で走査できな
ければならない。このため、各バッグに関する総てのデ
ータを収集するのに、従来技術のCTスキャナ(上述の
'764特許及び '552特許に記載されるタイプの)
にだけ依存することによる1つの問題は、そのようなC
Tスキャナが、1つのバッグ全体を走査するのに、不当
な量の時間を必要とするということである。例えば、ガ
ントリーディスクが360°回転する度毎に、384個
の検知器から成る単一のアレイで1440個の投影図を
もたらすCTスキャナは、ガントリーディスクが360
°回転する度毎に、384×1440(552960)
個の別個のデータ測定値を発生することになる。従っ
て、この例においては、552960個のデータ測定値
を用いて、単一のCT画像を再構成することになる。ま
た、ガントリーディスクを一回転させて、物体を横断す
る単一のスライスのCT画像に関して十分なデータを収
集するためには、約0.6〜2.0秒の時間を必要とす
る。単一のアレイだけから成る検知器システムを用いた
場合には、ガントリーディスクを複数回にわたって回転
させる必要がある体積測定的な走査は、より長い時間を
必要とする。また、CTにより生成される画像の、要求
される解像度が高くなればなるほど(即ち、各画像に関
してビームが通過するバッグの体積即ちスライスが薄く
なればなるほど)、スキャナを通過する各荷物の全体積
を走査するために必要なスライスの数が多くなり、ま
た、入力されるデータを処理するために必要な処理量が
多くなる。荷物を走査するためには、X線CTスキャナ
は、ほんの数mm程度の厚さのプラスチック爆弾を検知
するのに十分な解像度を有する画像を生成しなければな
らない。1時間当たり300個のバッグという所望の処
理量で、各CT画像に関するデータを発生するために、
0.6〜2.0秒の時間を必要とする場合には、通常の
CT荷物スキャナは、1つのバッグ当たり、平均で6個
又は7個のCT画像しか生成することができない。平均
的なバッグの長さを約70cmと仮定すると、1つのバ
ッグ当たり6個又は7個の画像は、明らかに不適切であ
る。
【0013】上述の理由から明らかなように、In Visio
n Machine のCTスキャナを用いては、合理的に大きな
処理量を可能とする時間内で、バッグ全体を走査するこ
とはできない。1つのバッグ当たり6又は7程度のCT
画像しか発生させることができない場合には、その中身
の大部分は、走査されないままであり、従って、適切な
又は完全な走査を行うことができない。この問題に対し
て上記 '764特許及び '552特許に提案されている
解決策は、予備選別プロセスを行うことである。従来技
術における予備選別プロセスは、ラインスキャナを用い
て行われている。静止型ラインスキャナは、人間のオペ
レータにより、手による調査と組み合わせて用いられる
一般的な空港走査システムとして記載されている。例え
ば、米国特許第4,031,545号(Stein )に記載
されている従来の予備走査ステーションが、減衰率を質
量に換算することによって決定される所定の質量を有す
る物体の領域を特定するための予備走査ステーションと
して機能することができた。従来技術の他の代表的な予
備走査装置は、当業者には周知の医療用デジタルX線装
置を備えている。
【0014】上記ラインスキャナは、6又は7程度まで
の疑わしい領域を特定する。次に、バッグをX線CTス
キャナへ移動させ、そこで停止させて疑わしい領域を各
々走査し、その後、次の走査を行うために、適所へ移動
させる。このようにして、上記装置は、各荷物を比較的
迅速に走査する。その理由は、時間を要するCT走査
は、疑わしい領域についてだけ行うのであって、荷物全
体について行うのではないからである。
【0015】従って、選択された領域をCTによって再
構成するための判定は、その物体の単一の二次元的な目
視評価に限定されている。ある領域は、同じ二次元画像
中の他の物体によって隠されるので、予備走査ステーシ
ョンは、目標物体の質量を常に適正に決定することがで
きるとは限らず、従って、そのような領域を適正に評価
するための特別の処理操作を必要とすることがあり、最
悪の場合には、疑わしい領域を特定せずに、バッグがス
キャナを通過することを許すことがある。従って、その
ような予備走査の不確実性は、追加の時間を必要とし、
安全性の検査プロセスを不確かなものにする。従って、
上記装置の精度は、予備選別プロセスの精度によって制
限され、これにより、予備選別プロセスが、80%のプ
ラスチック爆弾の発見率を有する場合には、その装置
は、最高でも、80%の成功率しか有しないことは明ら
かである。
【0016】In Vision Machine に伴う別の問題は、画
像の解像度と装置の速度との間の兼ね合いに関係してい
る。走査のスライスが薄くなればなるほど、及び/又
は、各検知器の幅が小さくなればなるほど、生ずる画像
の解像度は良好になるが、走査されつつあるバッグの体
積は小さくなる。上述の '764特許及び '552特許
には、「約5〜200の連続的なCT走査」を行い、
「疑似的な三次元画像としてオペレータに表示する」こ
とが示唆されている。例えば、 '764特許の第5欄、
第54〜56行を参照されたい。しかしながら、上述の
ような大量の走査を単一の検知器アレイで行うと、各バ
ッグを走査するのに必要な時間が大幅に増大し、これに
より、装置の処理量を大きく減少させる。
【0017】従来技術の予備選別CT装置に関する別の
問題は、複雑であり、扱いにくいことである。 '764
特許に記載されている如きIn Vision Machine は、2段
階のプロセスを実行するために2つの別個の電気機械的
なステーションを必要とする。即ち、第1のステーショ
ンは、予備選別を行うラインスキャナ装置を収容してお
り、また、第2のステーションは、CT装置を収容して
いる。従って、荷物の如き閉じた容器は、完全な検査が
完了する前に、2つの別個のステーションを通過しなけ
ればならない。予備走査ステーションでの目標物体の特
定は、第2のステーションに伝えられ、これにより、ラ
インスキャナで特定された疑わしい領域におけるCT画
像の再構成を容易にする。従って、目標領域の位置を調
時及び調節して、その目標領域の位置を、第1及び第2
のステーションの間で適正な関係になるようにしなけれ
ばならない。換言すれば、予備選別ステーションで特定
された荷物は、疑わしい領域に対する物理的な整合を所
望の測定精度(例えば、3mm)で維持しつつ、ある距
離(例えば、数フィート)だけ搬送装置に沿って移動さ
せされなければならない。 '764特許においては、予
備選別ステーションと第2のCT再構成ステーションと
の間の空間的な整合は、第4欄第12行に記載されてい
るように、入力センサ30、コンベア20、及びコンベ
ア運動制御装置22の組合せにより、容易に行うことが
できる。従って、 '764特許に記載されている予備選
別操作の利点は、2つのステーションの間の搬送装置
(例えば、コンベアベルト)の複雑性及び制御が増大す
るということにより、並びに2つの電気機械的なX線装
置を同時に制御するということにより、部分的に相殺さ
れる。
【0018】上記In Vision Machine の改善(以下の記
載においては「Gordonスキャナ」と称する)が、
本出願人の米国特許出願第08/671,716号(出
願日:1996年6月27日、発明者:Bernard M. Gor
don、発明の名称:“Quadrature Transverse CT Detect
ion System”)に記載されている。この米国特許出願
(以下においては、「Gordon出願」と称する)
は、荷物を走査するために使用されるX線CT走査装置
の処理量を、予備選別ステーションを用いることなく、
如何にして大幅に向上させるかを記載しており、そのよ
うな処理量の大幅な向上は、二次元直角位相検知システ
ムを用いて、荷物が通過するコーンビームの深さを増大
させると共に、シノグラム及びCT画像を生成するため
に有用なデータを同時に発生させ、これにより、データ
処理要件の幾つかを減少させることにより、行われてい
る。しかしながら、Gordonスキャナのデータ処理
要件を更に減少させることが、望まれている。
【0019】従って、本発明の目的は、高速の走査装置
であって、完全な再構成CT画像を生成することを必要
とせず、当該走査装置を通過する各物品について予備選
別を行い、従来技術に伴う問題を低減又は解消するもの
を提供することである。
【0020】本発明の別の目的は、In Vision Machine
の欠点を生ずることなく、走査される各物品の予備選別
を行うことのできる、高速で大量に処理できるX線CT
走査装置を提供することである。
【0021】本発明の別の目的は、高速大型爆発物検知
走査装置を提供することである。
【0022】本発明の別の目的は、CT走査の間に収集
した、選択された投影データに基づいて、選択された再
構成CT画像を生成する方法を提供することである。
【0023】本発明の更に別の目的は、別体の予備走査
ステーション及びCT走査ステーションを用いるIn Vis
ion Machine の如き従来技術の装置の電気機械的な複雑
性を減少させる、CT装置を提供することである。
【0024】本発明の更に別の目的は、従来技術に比較
して向上した予備選別機能を有し、これにより、同じレ
ベルの安全性の確保を行うのに必要とされる再構成CT
画像の数を少なくする、CT走査装置を提供することで
ある。
【0025】本発明の更に別の目的は、CT走査装置を
通過する荷物の如き閉じた物体の内容物の全評価時間
を、安全性の検査の精度を低下させることなく、低減す
る方法を提供することである。
【0026】本発明の別の目的は、選択可能な投影デー
タに基づく、CT走査装置用の予備選別技術を提供する
ことである。
【0027】本発明の更に別の目的は、別のCT分野用
の予備選別装置及び技術を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の一の側面によれ
ば、CT走査装置が提供され、このCT走査装置は、そ
の中に配置される物体の360°の各走査について、所
定数であるN個の投影角における、対応するN個の投影
の各々に対して上記物体の少なくとも一部の投影データ
を発生するタイプのものであり、所定数であるM(2≦
M<N)個の投影角におけるM個の投影の各々に関する
予備選別データを処理する予備選別処理手段と、上記物
体の走査されつつある箇所に物理的な属性が存在する可
能性があるか否かを判定すべく、上記処理した予備選別
データを解析する解析手段と、を具備するように変更さ
れている。
【0029】本発明の別の側面によれば、(i)物体の
中に置かれている可能性があり、且つ(ii)測定可能な
物理的な属性と結び付いているターゲット特性を有して
いる、ターゲットの存在を判定すべく、上記物体を走査
するCT走査装置が提供される。このCT走査装置は、
(a)X線源と、(b)走査の間に上記X線源からX線
を受光する検知器システムであって、X線源と検知器シ
ステムとの間にX線ビームを画成するものと、(c)少
なくとも上記X線源を回転軸線の周囲で回転させ、これ
により、X線源が回転する度毎に、X線源を所定数であ
るN個の投影角にわたって移動させ、上記投影角の各々
において、上記検知器システムに向かう上記ビームの中
に位置する物体のX線投影をもたらす回転手段と、
(d)上記検知器システムと協働するデータ収集手段で
あって、上記投影角の各々において、上記検知器システ
ムに向かう上記ビームの中に位置する物体の上記投影の
各々について、上記物理的な属性の関数として投影デー
タを収集するものと、(e)上記物理的な属性の関数と
して収集した上記投影データを処理する処理手段であっ
て、該処理手段は、予備選別手段を含んでおり、該予備
選別手段は、走査されつつある上記物体の中に上記ター
ゲットが存在する可能性を判定すべく、上記X線源が上
記N個の投影角の内の予め選択されたM(2≦M<N)
個の投影角にある時に収集されたデータである予備選別
データを処理する、ものと、を具備している。
【0030】最後に、本発明の更に別の側面によれば、
物体の収容領域内におけるターゲットの存在を判定する
判定方法が提供される。この判定方法は、(A)上記物
体をCT走査装置の中に位置させ且つ上記物体の少なく
とも一部を通る少なくとも2つの投影図を発生させる工
程と、(B)上記投影図から、走査されている上記物体
の部分の中に上記ターゲットが存在する可能性があるか
否かを判定する工程と、(C)走査されつつある上記物
体の部分の中に上記ターゲットが存在している可能性が
あるということが、上記投影図から判定されたときに、
走査されつつある上記物体の部分の1又は2以上の完全
な再構成CT画像を生成する工程と、を具備している。
【0031】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3は、本発明に
従って構成された好ましい荷物走査装置100の斜視
図、端部断面図及び半径方向断面図をそれぞれ示してい
る。好適に、荷物走査装置100は、本発明に従って変
更されている部分を除いて、上述のGordonの出願
に記載されているGordonスキャナと同じである。
荷物走査装置100は、CT走査装置120の中央開口
126を通して、矢印114で示す方向に、荷物112
を連続的に搬送するための搬送装置110を備えてい
る。搬送装置110は、複数の別個の搬送セクション1
22を含むものとして図示されているが、勿論、他の形
態の搬送装置も使用することができる。説明の便宜上、
搬送装置110は、複数の別個の搬送セクション122
を含んでおり、各搬送セクションは、荷物112を支持
するためのモータ被動ベルト122′を有しているもの
として図示されている。しかしながら、当業者は、他の
形態の搬送装置及び/又はコンベアベルトを本発明と共
に使用することができることを理解することができよ
う。
【0032】CT走査装置120は、ガントリー支持部
125の中に設けられた環状の回転プラットフォーム即
ち回転ディスク即ちガントリーディスク124を備えて
おり、この回転プラットフォームは、荷物112の移動
方向114に対して好適に平行である回転軸線127
(図3に示す)の周囲で回転するように構成されてい
る。回転プラットフォーム124は、適切な駆動ベルト
116及びモータ118により、あるいは、それを引用
することによって本明細書に組み込まれている米国特許
第5,473,657号に記載されている如き他の適切
な駆動装置により、回転軸線127の周囲で駆動され
る。回転プラットフォーム124は、中央開口126を
画成しており、搬送装置110は、その中央開口を通し
て、荷物112を搬送する。CT走査装置120は、X
線源128と、検知器アレイ130とを備えており、こ
れらX線源及び検知器アレイは、回転プラットフォーム
124の直径方向に対向する側部に設けられている。検
知器アレイ130は、CT走査装置120が荷物走査装
置100の一部として使用される場合には、上述のGo
rdon出願に記載されているような二次元アレイであ
るのが好ましいが、当業者は、荷物走査装置100の検
査対象物及びその用途に応じて、一列の検知器の如き他
の検知器の配列を用いることができることを理解する必
要がある。CT走査装置120は、更に、検知器アレイ
130が発生する信号の受信及び処理を行うためのデー
タ収集システム134と、X線源128へ電力を供給し
たりX線源の動作を制御するためのX線管制御装置13
6とを備えている。荷物スキャナの如きある種の用途に
おいては、X線管制御装置136は、例えば、その引用
によって本明細書に組み込まれている本件出願人の米国
特許出願第08/671,202号(出願日:1996
年6月27日、発明者:Bernard M. Gordon,Hans Weed
on,Iosif Izrailit,Timothy R. Fox and John F. Moo
re、発明の名称:“Improved Dual Energy Power Suppl
y”、以下においては、「Gordon et al.出願」と称す
る)に詳細に説明されている如きデュアルエネルギX線
管制御装置とすることができ、その理由は、X線CT画
像をエネルギ選択的に再構成するためのデュアルエネル
ギX線技術(例えば、Alvarex,Robin et al. の“Ener
gy-selectiveReconstructions in X-ray Computerized
Tomography”(Phys. Med. Biol, 1976, Vol.21, No.5,
733-744)、及び、米国特許第5,132,998号
(Tsutsui)を参照)は、物質の密度を示すことに加え
て、物質の原子番号を示すのに特に有用であるからであ
る。しかしながら、本発明を、そのようなタイプの制御
装置に限定する意図はない。CT走査装置120は、更
に、放射線がガントリー支持部125を越えて伝播する
のを防止するためのシールド138を備えており、この
シールドは、例えば、鉛から形成することができる。ま
た、CT走査装置120には、データ収集システム13
4の出力を処理すると共に、CT走査装置120を作動
させ且つそれを制御するのに必要な信号を発生するため
の、後に詳述するコンピュータ化されたコンピュータ化
システム140が、好適に設けられている。このコンピ
ュータ化システムは、CPU142及びモニタ144も
備えることができ、更に、本発明の教示に従って発生さ
れる画像を含む情報をそれぞれ処理及び表示するための
データ処理センター(図9に参照符号172で示されて
おり、後で説明する)を備えることもできる。
【0033】作動の際には、X線源128は、その焦点
から、ピラミッド形状のX線ビーム(「円錐」ビームと
呼ばれることが多い)132を発生する。そのX線ビー
ムは、三次元撮像フィールドを通過し、荷物112は、
搬送装置110により、その撮像フィールドを通って搬
送される。X線ビームは、検知器アレイと共に、X線ビ
ームが通過する比較的大きな領域を形成するに十分な大
きさの角度を、焦点の周囲のX−Y平面内に張る。例え
ば、その角度は、48°とすることができるが、そのよ
うな角度を変化させることができることは明らかであ
る。X線ビーム即ち円錐ビーム132は、荷物の被走査
部分を通過した後に、検知器アレイ130によって受光
される。一方、検知器アレイは、測定インターバルの間
に、上記焦点とそれぞれの検知器との間の荷物112の
被曝部分の物理的な属性を表す信号を発生する。例え
ば、1つの物理的な属性は、荷物112の各部分の代表
的な密度とすることができ、そのような代表的な密度
は、荷物112の容器及びその中の物体を通過するX線
ビーム132の減衰の積分の関数として決定される。例
えば、Gordon et al. 出願に教示されているようなデュ
アルエネルギ電源を用いた場合には、プラスチック爆弾
の如き物体の特有の分子量を検知することができる。検
知することのできる他の物理的な属性は、当業者には明
らかであろう。例えば、米国特許第5,490,218
号及び第4,884,289号は、光電散乱、並びに、
コンプトン散乱、回折及び反射を検知することにより、
隠されている物体を検査するのに有用なバックグラウン
ドを開示しており、従って、上記米国特許は、それらを
引用することによって本明細書に組み込まれている。従
って、本荷物走査装置は、プラスチック爆弾を検知する
のに有用であるだけではなく、後に明瞭に理解されるよ
うに、火器等の他の目標物体を検知するのに使用するこ
とができる。
【0034】回転プラットフォーム124は、その回転
軸線127の周囲を回転し、これにより、荷物が搬送装
置110によって中央開口126を通って順次搬送され
る際に、X線源128及び検知器アレイ130が、荷物
112の周囲で円形の軌跡に沿って回転させられ、回転
プラットフォームが360°回転する度毎に、複数の投
影角において、対応する複数のプロジェクションが発生
される。周知のように、検知器アレイ130からの信号
は、データ収集システム134によって最初に収集さ
れ、その後、コンピュータ化システム140によって処
理される。
【0035】本発明の少なくとも1つの側面によれば、
CT走査装置120は、回転プラットフォーム124の
各回転の間に、データ収集システム134によって好適
に収集される、予め選択された予備選別データを利用す
るよう構成されている。好適に、上記予め選択された予
備選別データは、回転軸線127の周囲の2又は3以上
の予め選択された投影角における別個のプロジェクショ
ンを表す。例えば、回転プラットフォームが360°回
転する間に、0.25°の回転毎に1440の投影に関
するデータを収集し、そのような投影の中の120°隔
置されている3つの投影からのデータを用いて、予備選
別を行うことができる。予め選択された予備選別データ
は、後に詳細に説明するように、総ての走査データを用
いて再構成CT画像を形成する前に、好適に解析され
る。予備選別データは、コンピュータ化システム140
により、データ収集システム134から受信され、問題
とする物理的な属性が検査している荷物112の中に存
在するか否かを決定すべく、予備選別データが解析され
る。好適に、予備選別データを解析して、上記物理的な
属性の存在の可能性が決定される。上記物理的な属性が
存在する可能性の決定は、例えば、所定の最小確率、又
は、測定値の最小(しきい値)レベル、又は、上記物理
的な属性に関連づけられた走査から収集された測定デー
タから計算された値として、決定することができる。そ
のようなデータが存在する場合には、次に、その特定の
走査からコンピュータ化システム140が収集した総て
のデータを用いて、完全な再構成CT画像を生成するこ
とができる。
【0036】従って、本発明によれば、予備選別プロセ
スにおいて、限定された数のプロジェクションを用い、
本荷物走査装置を通過する荷物112の各々の中の可能
性のある目標物体(例えば、プラスチック爆弾)にアク
セスすることができる。予備選別プロセスは、荷物走査
装置の回転プラットフォームを通過する際の荷物の選択
を与えるべく、回転プラットフォームの各回転について
2以上の投影視界を用いるが、完全な再構成CT画像を
生成するためにとられたプロジェクションの総ては用い
ない。疑わしい領域が検知された後に、より多くのプロ
ジェクションを用いて、完全な再構成CT画像を生成す
る。
【0037】本発明の別の側面によれば、CT走査装置
120に荷物112を連続的に又は少なくとも順次通過
させることのできる搬送装置を用いることにより、荷物
112全体を走査して、総てのデータを収集してコンピ
ュータ化システム140に記憶させることができる。次
に、選択された角度における所定数の投影からのデータ
を用いて、異なる投影視界からの2又は3以上の二次元
的な荷物の画像を生成することができる。例えば、12
0°隔置された投影に関するデータを用いて、予備選別
機能を行わせる場合には、そのような予備選別機能に関
して選択されたそれぞれの角位置から収集した総てのデ
ータを用いて収集したデータから、3つの二次元画像を
生成することができる。1つの投影位置が、荷物の上方
の12時の位置にある場合には、荷物112としてのバ
ッグがスキャナを通過する際に上記12時の位置で収集
された総てのデータを用いて、1つの画像を供給するこ
とができ、バッグ112がスキャナを通過する際に総て
の4時の位置で収集された総てのデータは、第2の画像
を供給することができ、また、バッグがスキャナを通過
する際に8時の位置で収集された総てのデータは、第3
の画像を供給することができる。バッグの一部又は全部
が疑わしい場合には、当業界で周知の技術に従って、選
択データに関して収集された全データを用いて、適切な
スライス像、あるいは、螺旋状の又は体積測定的な全体
像を再構成することができる。このようにすると、予備
選別プロセスによって生成される種々の投影図が、予備
選別プロセスで使用される所定の投影角から形成され、
その際には、追加のハードウェアを必要とすることがな
く、また、従来技術で必要とされるような予備選別機器
とCT走査機器との間の整合が不必要になる。
【0038】従って、好ましい実施例においては、デー
タ収集システム134が、完全なCT走査に関連する情
報を受信して、回転プラットフォーム124が回転する
間に予め選択された投影角において収集された選択デー
タを利用し、コンピュータ化システム140と協働し
て、上記選択データから、予備選別検知、並びに、他の
収集されたデータと共に完全なCT画像の再構成を行う
ために使用することのできる二次元投影画像に関係する
情報を生成する。予備選別モードにおいては、データ収
集システム134及びコンピュータ化システム140
は、少数のプロジェクション(例えば、2から10のプ
ロジェクション)を用いて、現在の走査ジオメトリ(即
ち問題にしている被走査ボリューム)の中の物理的な属
性又は目標物体の存在を決定する。予備選別モードにお
いて目標物体が検知される可能性がある場合には、走査
ジオメトリ内の既に集められている多くの又は総てのプ
ロジェクションを完全に処理し、CT技術を用いて、被
走査ボリューム又はその一部の画像を再構成する。従っ
て、予備選別データを用いて、プラスチック爆弾及び/
又は火器の如き選択された目標物体の存在の可能性を決
定し、同時に、再構成CT画像を用いて、目標物体を収
容している可能性があると検知されたそのような領域を
検証してより完全に検査する。
【0039】従って、1つの完全なCT走査の間に、選
択された角度で収集された、予め選択されたデータを用
いることにより、(a)CT走査の間に収集されたデー
タを用い、従って、ラインスキャナの如き別個の予備選
別サブシステムの必要性を排除し、(b)2又は3以上
の視界を用いて目標物体の予備選別を行うので、検知の
可能性を高め、(c)In Vision Machine が示唆する2
つの検査ステーションの必要性及びそのような検査ステ
ーションを統合する複雑性を排除し、(d)走査されて
いる物体の完全なCT走査に必要な計算の量を減少させ
ると共に、信頼性を犠牲にすることなく要求されている
処理量を維持し、(e)コンピュータ化システム140
を再構成することにより、予備選別プロセスを行うため
に使用されるプロジェクションの数を容易に変更するこ
とができる。
【0040】走査プロセスが完了した後に、目標物体
(例えば、爆薬のシート)を保有していると疑われたバ
ッグを、搬送装置110から自動的に取り除くことがで
き、必要であれば、別の場所に自動的に搬送して、警備
の専門家が物理的に検査できるようにすることができ
る。別の実施例においては、警報を作動させて、予備選
別走査及び完全画像CT走査の一方又は両方が目標物体
を識別したことを適宜な要員に警告することができ、そ
のような情報は、モニタ144の如きモニタ上に表示す
ることもできる。
【0041】上述の及び他の本発明の側面は、本発明の
原理の例を示す残りの図面から、より明らかとなろう。
図4〜図6においては、CT走査装置120Aが、明瞭
に図示するために、単純化されて概略的に示されてい
る。図4は、荷物112が搬送装置110によって本荷
物走査装置を通って搬送される際に、荷物112、及
び、この荷物の収納空間の中に位置しているターゲット
152の回りで、X線源の焦点156及び検知器アレイ
130が回転軸線127Aの周囲で回転する回転運動
(矢印154で示す)を示している。荷物112が搬送
装置110の上で移動して、焦点156及び検知器アレ
イ130が荷物の周囲で回転する際に、回転プラットフ
ォーム124の各回転について多くの投影角の各々にお
いて、データが収集される。例えば、走査は、1440
のプロジェクションを含み、これらのプロジェクション
は、焦点及び検知器アレイが0.25°回転する度毎に
形成される。各回転についての全部のプロジェクション
の中の、各回転について選択された数のプロジェクショ
ンだけを用いて予備選別を行う。例えば、位置150
a、150b、150cで示されている3つの投影から
のデータが、予備選別プロセスで使用される。位置15
0a、150b、150cは、好適に、120°離れる
ように回転軸線127の周囲で角方向に等しく隔置され
ており、これにより、上述の選択された投影の連続する
位置の間をプラットフォームが回転するのに要する時間
間隔と実質的に同じ時間間隔の間に取られる測定インタ
ーバルの間に、データが収集されることになる。従っ
て、例えば、位置150aは、3時(90°)の位置に
示されており、位置150bは、7時(210°)の位
置に示されており、位置150cは、11時(330
°)の位置に示されている。上述のように、収集したデ
ータが予備選別プロセスの間に用いられるところの、各
走査回転についての投影の数は、変えることができる。
選択された数は、取決め事項である。予備選別プロセス
に含まれる投影の数が増大すると、疑わしい物体を検知
する可能性は高くなるが、予備選別プロセスのための計
算時間は長くなる。また、予備選別プロセスを行うため
に選択される投影角は、設計上の考慮事項に依存する。
解析の目的のために予備選別データにおける差を極力大
きくし、同時に、重複する可能性のあるデータを極力少
なくすることが望ましい場合には、予備選別プロセスで
使用される2つの投影は、180°だけ変位させられて
はならない。反対に、180°離れた投影を用いると、
必ずしも同一のデータではないが、同様なデータを含む
ことになるであろう。従って、図4に示すように120
°離れた3つの投影を予備選別プロセスで使用する第1
の例においては、別個の投影図は、それぞれ互いに最大
限に異なることになる。即ち、位置150a、150
b、150cからの投影図は、総て異なるものである。
また、第2の例においては、位置150a、150b、
150cに加えて、これらの位置150a、150b、
150cからそれぞれ180°変位している位置150
d(270°の位置)、位置150e(30°の位
置)、及び、位置150f(150°の位置)でもデー
タを収集し、6つの異なる視界についての、幾つかのデ
ータが重複しているデータを発生させる。例えば、90
°の位置150aで集めたデータは、270°の位置1
50dで取ったものと同様な投影図になる。しかしなが
ら、類似しているが同一ではないデータを取ることに加
えて、焦点156が位置150aと位置150dとの間
を移動するのに要する時間の間に、荷物は矢印114の
方向に移動することに注意する必要がある。しかしなが
ら、矢印114の方向への荷物の移動は、同じ位置15
0a又は位置150dにおける一連の測定の間に生ずる
移動距離の単に半分である。
【0042】図5及び図6は、荷物112及びターゲッ
ト152の投影データを対応する測定インターバルにお
いて同じ投影角で収集するために、回転プラットフォー
ム124Aが始点と終点との間で360°回転する間
の、荷物の矢印114Aの方向への運動の例を示してい
る。図5は、荷物がCT走査装置を通過する際に、その
荷物の上方の0°の角度位置において行う一回目の投影
を示しており、一方、図6は、回転プラットフォーム1
24Aが軸線127Aの周囲で一回転した後に、同じ角
度で行う二回目の投影を示している。回転プラットフォ
ーム124Aが回転する度毎に走査されるボリュームの
大きさは、荷物が搬送装置110Aによってビーム13
2Aを通って搬送される速度によって決定される。回転
プラットフォームの連続する各回転は、荷物112とし
てのバッグに、CT走査装置120によってサンプリン
グされない領域が全く残らないように、十分に速いのが
好ましい。例えば、バッグ112上のマーク160は、
バッグ112が、選択された投影角において2つの連続
する投影の間に十分にサンプリングされて、バッグ11
2の総ての領域が確実に検査されていることを示してい
る。実際には、全ボリュームを確実に走査するために、
被走査ボリュームが若干重なるようにすることが望まし
い。
【0043】図4〜図6に示す本発明は、従来技術より
も優れた重要な利点を示す。即ち、ターゲット(ここで
は火器として示されている)152は、図4に示す位置
から見た場合には、限定された断面積を有しており、銃
身及びハンドルだけが識別できる。これは、CT走査装
置120が生成することのできる各再構成CT画像の視
界の方向である。しかしながら、荷物112がCT走査
装置を通って移動している間に、回転プラットフォーム
の1又は2以上の連続する回転から位置150aにおい
て検知器130Aから収集した、図4の焦点156の9
0°の位置150aにおける投影光線の方向に沿うデー
タは、火器152の輪郭を示し、その火器は、図7に示
す投影図から容易に認識することができる。従って、予
備選別プロセスは、回転プラットフォームの各回転につ
いて、回転軸線127の周囲のそれぞれの位置における
1又は2以上の投影からのデータを用いるので、In Vis
ion Machine のラインスキャナが形成する単一方向の予
備選別された二次元画像に比較して、予備選別プロセス
の間にターゲット152を検知する可能性がかなり高
い。
【0044】回転プラットフォームの1又は2以上の連
続する回転について同じ投影角で収集したデータを解析
して、火器と結び付いている物理的な属性(例えば、密
度)を識別することができるが、回転プラットフォーム
の1又は2以上の連続する回転についての予備選別プロ
セスで使用された位置150で行った投影からのデータ
の収集を用いて、図7に示すような二次元画像158の
合成画像を形成することができることは、当業者には明
らかであろう。例えば、1回転について位置150a
(図4に示す)の投影角で収集したデータから、各画像
部分155が形成される。例えば、図7に示す画像15
8は、回転プラットフォームの16の連続的な回転から
投影角150aで収集されたデータから形成された、1
6の部分を有している。あるいは、Gordon出願に
教示されているように、二次元検知器アレイを検知器ア
レイ130A(図4に示す)として使用する場合には、
図示の合成画像は、回転プラットフォームのより少ない
回転の結果として検知器の列から収集されたデータから
形成することができ、各列から収集されたデータは、画
像部分155を形成するために使用される。従って、1
6列の検知器アレイを用いれば、回転プラットフォーム
の1回転で、画像158を形成することができる。合成
画像158を形成するために使用される個々の画像部分
155の数は、変えることができ、それは、必ずしも、
合成画像を形成するために十分なデータを収集する前に
必要なプラットフォームの回転数だけの関数でもなく、
また、検知器アレイ130を構成する検知器の列の数だ
けの関数でもないが、例えば、両方の関数とすることが
できる。例えば、8列の検知器を、位置150aを二回
通過するように回転させることにより、16個の画像部
分155から成る合成画像158を形成するに十分なデ
ータを発生させることができる。そのような意味におい
て、画像158のサイズは、最も確率の高い結果を生ず
るように選択すべきである。例えば、画像部分155a
〜155dにだけ対応する投影は、参照符号152で示
す物体が何であるかを実際的には殆ど認識することがで
きず、その理由は、ハンドルの一部だけが見えるに過ぎ
ないからである。反対に、完全な画像158がモニタ1
44に表示される場合には、画像158の中の火器15
2の輪郭を警備員が容易に認識することができる。同様
に、画像データを周知の関連技術で処理して、必ずしも
画像を表示することなく、火器152の如き目標物体を
検知する場合には、そのような技術は、例えば、画像部
分155m〜155pから成る画像におけるよりも、画
像158に示すような火器152を検知する可能性が高
い。予備選別プロセスを行うために2以上の投影角を選
択することにより、選択された各投影角についての合成
画像データを収集することができ、例えば、データの各
組を同様な態様で解析するか及び/又はモニタ144上
に表示することができる。
【0045】上述の図面は、火器を検知するために本発
明を用いる場合を示しているが、本発明が、ターゲット
の特性を認識するための特定の検知技術を用いて、他の
物品から特別に識別することのできるところのターゲッ
ト即ち目標物体の特性(1又は2以上の物理的な属性に
関する)を含む他のターゲットの検知に使用され得ると
いうことは、当業者には理解されよう。例えば、そのよ
うなターゲットは、プラスチック爆弾を含むことができ
る。しかしながら、プラスチック爆弾の検知において
は、目標物体の形状及び/又は輪郭はあまり重要ではな
い。何故ならば、プラスチック爆弾は、例えば、当業者
には周知のデュアルエネルギ検知装置で行うことのでき
る測定により、最も良く検知されるからである。従っ
て、回転プラットフォームの中のいずれかの又は複数の
検知器を用いて、プラスチック爆弾を検知することがで
きる。また、予備選別プロセスによって収集したデータ
は、画像にする必要はなく、例えば、上述のGordo
n出願に記載されているように、コンピュータ化システ
ム140で単に解析することができる。目標物体が、予
備選別データの解析から疑われた場合には、再構成CT
画像を生成して、例えば、モニタ144上に表示するこ
とができる。より詳細に言えば、図8に示すように、ま
た、Gordon出願により完全に記載されているよう
に、荷物112内のプラスチック爆弾のシート170
は、予備選別プロセスを行うために選択された投影角の
内の1つの投影角において、その最も薄い寸法が検知器
アレイ130B(例えば、二次元アレイとして図示され
ているが、単一のアレイを用いることもできる)の一列
の検知器172上に影を落とすに十分に薄くなるように
して、配向され得る。そのような影は、走査されている
物体が本荷物走査装置を通って移動するに伴い、検知器
アレイに沿って移動するが、同様な影が、予備選別プロ
セスを行うために選択された投影角に関して選択された
他の投影角で生じ得る。Gordon et al. 出願に記載され
ている如きデュアルエネルギ技術を用いることにより、
プラスチック爆弾が存在している可能性があり、更なる
検査がなされるべきであるということを表示すること
が、可能となる。これは、予備選別プロセスで使用され
る投影角に関するデータを収集するのと同時に収集され
るデータから、完全なCT画像を生成することにより、
行うことができる。上記シートは、1つの投影角におい
ては非常に小さい嵩として現れ、従って、そのような投
影角では検知できないことがあるが、少なくとも2つの
投影角からのデータを用いることにより、予備選別プロ
セスの間にプラスチック爆弾のシートを検知する可能性
は改善されるということを理解する必要がある。
【0046】例えば、図9を参照するに、デュアルエネ
ルギ技術を用いて、荷物112Bを、回転軸線127B
に直角な少なくとも5つの方向において予備選別する場
合には、プラスチック爆弾を検知する可能性が高い。例
えば、予備選別プロセスで使用される5つの視界が、7
2°の等角度で互いに隔置されていて、第1の視界が、
搬送装置の上方の0°の位置(バッグの直ぐ上方)にあ
り、第2、第3、第4及び第5の位置が、それぞれ72
°、144°、216°及び288°にある場合には、
1つだけの視界を用いる場合に比較して、プラスチック
爆弾を検知する可能性は高い。荷物112Bが、該荷物
としてのバッグの裏地に縫い込められたプラスチック爆
弾の薄いシート(例えば、厚さが2.0mm、幅が6c
m、高さが30cmの寸法を有する)を収容していて、
上記30cmの寸法が高さ方向の寸法であるように配向
されており、回転プラットフォームが軸線127Bの周
囲で回転する際に、上記シートが、X線ビーム及び検知
器のX−Y回転面に対して実質的に平行になって(図8
に示す態様と同じ態様で検知器アレイに影を落としてい
る)いる場合には、90°の側面からの視界を用いて予
備選別を行うと、シートの影(この例においては、2.
0mm×30cmの矩形として見える)は、投影を行っ
た時に、多くの検知器の上に延在することになる。シー
ト180が、本荷物走査装置の分解能に比較して十分に
薄い場合には、そのようなシートは検知されない可能性
があり、その理由は、対応する密度測定が、プラスチッ
ク爆弾の存在を示すことができないからであるというこ
とを理解する必要がある。しかしながら、0°方向にお
いては、上記シートは、より少ない数の検知器に影を落
とし(この例においては、同じ物体が2.0mm×6c
mの矩形として見え、従って、X線は、90°の投影視
界におけるよりも0°の投影視界において、5倍の質量
を通過するので)、これにより、予備選別プロセスの間
に、特にデュアルエネルギ電源を用いてX線源に電力を
供給する場合には、検知の変化を増大させる。
【0047】図9及び図10は、本発明の原理並びに他
の側面を示している。図示のように、CT走査装置12
0Bの実施例の部分は、各荷物112Bが搬送装置11
0Bの上で装置を通過する際に、データを収集して該デ
ータを評価する。作動の際には、X線源から出て、荷物
112を通過し、各測定インターバル(回転プラットフ
ォームが回転軸線127の周囲を回転する際の各投影に
相当する)の間に検知器アレイ130Bの各検知器によ
って検知されるX線の光子が、電気的なデータ信号に変
換され、データ収集システム134により、周知の態様
で処理される。データ収集システムは、回転プラットフ
ォーム124に好適に設けられている。データ収集シス
テム134によって処理されたデータ信号は、例えば、
スリップリングを含む適切なデータ転送装置、あるい
は、米国特許出願第08/174664号(出願日:1
993年12月28日、発明の名称:“Apparatus for
Transferring Data to and from a Moving Device”、
出願人:Bernard M. Gordon,Richard B. Johnson, Iose
f Izailit, Hans Weedon and Douglas Abraham)に記載
されているデータ転送装置を介して、コンピュータ化シ
ステム140Bへの通信ラインを介してコンピュータ化
システム140Bに伝送される。この実施例において
は、コンピュータ化システム140Bは、CPU142
及びモニタ144に加えて、データ処理センター172
を備えている。
【0048】データ処理センター172は、CT走査装
置120Bからデータを受信するために通信ライン17
0に取り付けられているデータ受信接続部182と、デ
ータ受信接続部182を介して受信したデータを記憶す
るためのデータ記憶部184と、予備選別データを処理
するための予備選別サブシステム186と、再構成CT
画像データを処理するための完全CT画像再構成サブシ
ステム188とを備えている。データ受信接続部182
(例えば、データポート)は、CT走査装置120B及
びデータ処理センター172によるその間の通信を容易
にする。データ記憶部184は、データ受信接続部18
2を形成するデータポートと通信して、所定数の投影か
ら収集された総てのデータを一時的に記憶する。好適
に、データ記憶部184の中のメモリは、現在の走査
(即ち、回転プラットフォーム124の最後の一回転)
の中で収集される総ての投影情報、並びに、選択された
回数のそれ以前の回転の中で収集された投影情報を記憶
するに十分な容量を有し、特に、少なくとも荷物全体か
ら収集される総てのデータを記憶することができる。こ
のようにして、回転プラットフォーム124の中央開口
126にある又はその中央開口を通過した物体のいずれ
の部分に関しても、予備選別データ及び完全なCT画像
の再構成を選択的に行うことができる。
【0049】サブシステム186及び188は、また、
データ受信接続部182及び/又はデータ記憶部184
とも交信して、投影データを選択的に収集し且つ処理す
る。例えば、コンピュータ化システム140のユーザ
は、予備選別サブシステム186に命令を与えて、現在
の走査の5つの投影(互いに等距離だけ隔置されてい
る)を用いて、予備選別及び対象物の検知を行うことが
できる。
【0050】選択的な予備選別操作が図10に示されて
おり、図10には、3つの合成画像(1)〜(3)が示
されており、これらの合成画像は、予備選別プロセスの
間に回転プラットフォームの所定数の回転(又は、複数
列の検知器からのデータあるいはその両方)を介して取
った荷物の3つの投影図(1)〜(3)を表している。
この例においては、プラスチック爆弾のシートは、回転
軸線127B(図9参照)に対して平行に配向され、且
つ、搬送装置の支持面の平面に対して平行に配向されて
いる。画像(1)〜(3)は、0°(バッグの真上)、
45°、及び、90°の位置で取った投影図を示すこと
になる。この例においては、デュアルエネルギX線ビー
ムは、投影図(1)における物体の広い面積を通過して
いる。従って、投影図(2)及び(3)におけるのプラ
スチック爆弾のシートの像180の密度測定の対応する
面積は、投影図(1)に示す面積よりも比較的小さく、
その理由は、投影図(2)及び(3)の各方向における
シートの像180の影の寸法が、投影図(1)で取った
影の寸法よりも小さいからである。従って、上記3つの
画像を観察することにより、シートの視覚的な検知は、
投影図(2)よりも投影図(1)の方が良好となり、一
方、投影図(2)における検知は、投影図(3)におけ
る検知よりも良好になる。
【0051】従って、投影図(2)及び(3)における
プラスチック爆弾のシートの検知が、投影図(1)にお
ける検知よりも劣っているので、3つの総ての投影図
(1)〜(3)を組み合わせることにより、より多くの
画像情報及び/又は密度情報が与えられ、CT走査装置
120を通過する爆弾又は他の問題とする物体を検知す
る可能性が高くなる。予備選別データの観察及び/又は
解析の結果として、問題とする物体が存在すると考えら
れる(即ち、その存在の可能性がある)場合には、予備
選別サブシステム186が、完全CT画像再構成サブシ
ステム188に適正な指令を与え、この完全CT画像再
構成サブシステムは、1又は2以上の完全な再構成CT
画像を生成する。これらの完全な画像を組み合わせて、
単一のスライス画像、又は、問題とする所定ボリューム
の三次元画像を形成することができる。
【0052】あるいは、予備選別投影図(1)〜(3)
は、警備員の如きユーザが制御することのできるモニタ
144上に表示することができる。この場合には、ユー
ザは、予備選別画像を観察し、観察している物体がいず
れかの投影図において鮮明でない場合には、拡大して鮮
明度を高めることができる。しかしながら、多くの場合
には、予備選別プロセスの結果として問題とする物体が
存在すると疑われたときには、予備選別サブシステムの
確度判定基準が、完全CT画像再構成サブシステム18
8に自動的に送信され、これにより、荷物全体が時間的
に都合の良い態様で評価される。
【0053】本発明の範囲から逸脱することなく、上述
の範囲内で変更を行うことができることを理解する必要
がある。例えば、完全な画像の再構成を容易にするCT
データは、X線源が取り付けられている回転プラットフ
ォームを介して収集されるが、検知器は、ガントリー支
持部に取り付けられるということは、周知である。いわ
ゆる第4世代型の走査装置においては、静止型の検知器
のアレイは、回転軸線127の周囲で円周方向に等角度
間隔で設けられている。
【0054】また、本発明を他の用途で用いて、目標物
体を迅速且つ効率的に検知することができることも、当
業者は理解する必要がある。例えば、本発明装置を用い
て、郵便物の如き他の閉じた容器を走査することができ
る。更に、用途は、医療産業における用途も含む。例え
ば、転移性腫瘍が疑われている患者を、体全体のCT画
像を再構成する、時間のかかるプロセスを用いることな
く、本発明に従って構成された装置によって、評価する
ことができる。あるいは、患者を処置した後(例えば、
患者に適宜なマーカー染料を注入した後)に、予備走査
投影図の観察及び/又は処理により、及び、予備走査デ
ータを評価して、腫瘍を示す可能性のある検知ターゲッ
トをより完全に観察するために1又は2以上の箇所にお
ける完全なCT画像を必要とするか否かを判定すること
により、走査されている人間を評価する。このようにし
て、2又は3以上の異なる投影図を、予備選別プロセス
の一部として、問題とする体の領域の走査から生成する
ことができる。
【0055】場合によっては、完全な再構成CTデータ
を同時には収集しない予備選別投影だけで目標物体を走
査し、選択された完全なCT走査を実行する前に予備選
別情報を分析することが好ましい。そのような一連のプ
ロセスは、本発明の教示に従って、容易に実行すること
ができる。例えば、医療においては、患者を過剰のX線
に曝露しないのが好ましい。従って、本発明によれば、
患者に関する複数の投影図を収集することにより、且
つ、完全なCT画像を再構成するのに必要な多数のプロ
ジェクションを取るべく患者を走査する前にその限定さ
れたデータのサブセットを評価することにより、予備選
別検知プロセスを行うことができる。この手法を用いる
と、例えば、予備選別投影図を必要とする各位置におい
て、X線源をパルス作動させるか、あるいは、各予備選
別投影の間に、X線源を遮蔽(例えば、鉛のシャッタ
で)し、これにより、予備選別プロセスに必要とされる
連続的な露光の間の有害な放射線を阻止することができ
る。転移性腫瘍の如き目標物体の存在が疑われている場
合には、例えば、オペレータに対してモニタ144上に
疑わしい領域の各箇所に関する適正な情報を与えること
ができ、オペレータは、疑わしい転移領域の各々につい
ての1又は2以上の完全なCT画像の再構成を命令する
ことができる。
【0056】図11は、有害な放射線への曝露を減少さ
せながら、患者の望ましくないターゲット(例えば、腫
瘍)を検知するための、医療用のCT装置200を示し
ている。このCT装置は、上述のCT走査装置120に
類似しているが、二次元アレイとして図示された検知器
アレイ130Cは、一列の検知器で形成されていてもよ
い。この場合には、患者202は、テーブル即ちパレッ
ト204の如き適切な支持部の上に置かれ、テーブル2
04及びガントリー支持部125Cは、矢印114Cで
示す直線方向に、互いに他方に対して相対的に移動する
ことができる。多くの市販されている装置においては、
ガントリー支持部125Cが、静止したままであり、一
方、テーブルは、開口126Cを通って移動するが、静
止型のテーブル204に対するガントリー支持部125
Cの運動は、米国再発行特許第RE34,379号(発
明の名称:“X-ray Tomography Apparatus”、発行日:
1993年9月14日、発明者:Bernard M. Gordon
)、及び、米国特許第5,499,415号(発明の
名称:“Stabilized Cantilevered, Patient Trauma Ta
ble System”、発行日:1996年3月19日、発明
者:Gil W. McKenna)に記載されている。上記米国特許
は、共に、本出願人に譲渡されており、それらを引用す
ることによって本明細書に組み込まれている。
【0057】図12は、本発明の医療分野への応用例を
示している。即ち、3つの投影310a〜310cが、
焦点156Cの異なる独自の角位置において示されてい
る。本件出願人に譲渡されている米国特許第5,43
2,339号(発明の名称:“Apparatus for and Meth
od of Measuring Geometric, Positional and Kinemati
c Parameters of a Rotating Device Having a Plurali
ty of Interval Markers”、発行日:1995年7月1
1日、発明者:Bernard M. Gordon, Douglas Abraham,
David Winston and Paul Wagoner)に記載されている如
き、焦点156Cの位置を検知するための適切な検知装
置を用いて、X線管がパルス動作している時点の決定及
び制御を行い、これにより、焦点156Cが上記3つの
投影310a〜310cの内の所望の位置にある時にだ
け、X線管をパルス動作させることができる。上記米国
特許は、それを引用することによって本明細書に組み込
まれている。あるいは、上記検知装置を用いて、符号
A、B及びCで示す、焦点156Cの上記3つの投影位
置と、X線源との間にシャッタを介挿することができ
る。完全なCT画像が必要な場合には、X線源を周知の
態様で付勢して、完全なCT画像に関するデータを収集
することができる。この場合には、気になるデータが取
られた体の箇所を知覚し、プラットフォームをその箇所
に戻し、そして、完全な走査を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、上述の装置は、完全な再
構成CT画像を生成することを必要とせずに、当該装置
を通過する各物体に関する予備走査を含む高速走査を行
い、また、従来技術に関連する問題を低減又は解消す
る。特に、本CT走査装置は、InVision Machine の不
都合を生ずることなく、各走査物体の予備選別を含む大
量の高速走査を行う。本装置は、固有の目標特性を有す
るターゲットを検知することができ、また、火器及びプ
ラスチック爆弾のシートの如きターゲットを検知するこ
とのできる荷物走査装置として有用であり、更に、患者
の転移性腫瘍を検知するような他の用途を有している。
本装置は、CT走査の間に収集される、選択された投影
データに基づいて、選択された再構成CT画像を生成す
る方法を提供する。本装置は、別個の予備走査ステーシ
ョン、及び、CT走査ステーションを用いる、In Visio
n Machine の如き従来装置の電気機械的な複雑性を減少
させる。予備選別機能を与えることにより、同じレベル
の安全性の確保に必要とされる再構成CT画像の数が少
なくなる。その結果、安全性の検査の精度を低下させる
ことなく、CT走査装置を通る荷物の如き閉じた物体の
内容物を評価するための全体的な時間が減少する。ま
た、予備選別プロセスに使用される特定の投影角は、ユ
ーザが選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されている、荷物走査装置
の好ましい実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の装置を一部断面で示す軸方向図である。
【図3】図1の装置を一部断面で示す半径方向図であ
る。
【図4】本発明の別の好ましい実施例の回転プラットフ
ォームが一回転する間に収集された、被走査ボリューム
を通る複数の代表的な投影の、本発明に従う、動作図で
ある。
【図5】図4の図面に対して直交する方向の動作側面図
であって、検査されている荷物の移動方向に対して直角
で且つ上方からの代表的な投影を含んでいるものであ
る。
【図6】図5の図面と同様な動作側面図であって、検査
されている荷物の移動方向に対して直角で且つ上方から
の、図5の投影よりも後に生ずる代表的な投影を含んで
いるものである。
【図7】回転プラットフォームが1回転あるいは2回転
以上の回転を行う間に、1又は2以上の投影から収集さ
れたデータから本発明に従って再構成され、火器の如き
目標物体を検知する際に使用される画像を示している図
である。
【図8】プラスチック爆弾のシートの平面に対して平行
な投影についての、そのプラスチック爆弾のシートの影
を示している図である。
【図9】プラスチック爆弾の如き目標物体の予備選別検
知及び選択的な完全画像再構成を行うように本発明に従
って構成された装置の別の好ましい実施例を示している
図である。
【図10】目標物体を本発明に従って検知する予備選別
モードで使用される複数の投影から収集されたデータか
ら生じた代表的な画像を示している図である。
【図11】望ましくない放射線への患者の曝露を減少さ
せるように本発明に従って構成された医療用予備選別装
置の好ましい実施例を示している図である。
【図12】選択的な投影処理操作、及び、患者に対する
予備選別操作の間に放射線を阻止する本発明の好ましい
実施例を示している図である。
【符号の説明】
100 荷物走査装置 110 搬送装置 112 荷物 120 CT走査装置 124 回転プラットフォーム 125 ガントリー支持部 127 回転軸線 128 X線源 130 検知器アレイ 140 コンピュータ化システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−347143(JP,A) 特開 平4−259454(JP,A) 特開 平7−194591(JP,A) 特開 平8−289888(JP,A) 特開 平10−82747(JP,A) 特公 昭53−33876(JP,B2) 米国特許5182764(US,A) 米国特許5367552(US,A) 米国特許5796802(US,A) 欧州特許出願公開825457(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/18 A61B 6/00 - 6/14

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CT走査装置であって、このCT走査装
    の中に配置される物体の各走査について、所定数であ
    るN個の投影角における、対応するN個の投影の各々に
    対して前記物体の少なくとも一部の投影データを発生す
    るタイプのものにおいて、 所定数であるM(2≦M<N)個の投影角におけるM個
    の投影の各々に関する予備選別データを処理する予備選
    別処理手段と、 前記物体の走査されつつある箇所に物理的な属性が存在
    する可能性があるか否かを判定すべく、前記処理した予
    備選別データを解析する解析手段と、 を具備することを特徴とするCT走査装置。
  2. 【請求項2】 前記M個の投影角が、前記N個の投影角
    から選択される請求項1のCT走査装置。
  3. 【請求項3】 前記投影データを処理してCT画像再構
    成データを発生するCT画像再構成処理手段を更に具備
    する請求項1のCT走査装置。
  4. 【請求項4】 前記解析手段が、前記物体の走査されつ
    つある箇所に物理的な属性が存在する可能性があるとい
    うことを判定したときに、前記CT画像再構成処理手段
    は、前記解析手段に応答してCT画像再構成データを発
    生する請求項3のCT走査装置。
  5. 【請求項5】 前記投影データを収集する収集手段と、
    前記投影データから前記予備選別データを予め選択する
    予選択手段とを更に具備する請求項3のCT走査装置。
  6. 【請求項6】 (i)物体の中に置かれている可能性が
    あり、且つ(ii)測定可能な物理的な属性と結び付いて
    いるターゲット特性を有しているターゲットの存在を判
    定すべく、前記物体を走査するCT走査装置であって、 (a)X線源と、 (b)走査の間に前記X線源からX線を受光する検知器
    システムであって、X線源と検知器システムとの間にX
    線ビームを画成するものと、 (c)少なくとも前記X線源を回転軸線の周囲で回転さ
    せ、これにより、X線源が回転する度毎に、X線源を所
    定数であるN個の投影角にわたって移動させ、前記投影
    角の各々において、前記検知器システムに向かう前記ビ
    ームの中に位置する物体のX線投影をもたらす、回転手
    段と、 (d)前記検知器システムと協働するデータ収集手段で
    あって、前記投影角の各々において、前記検知器システ
    ムに向かう前記ビームの中に位置する物体の前記投影の
    各々について、前記物理的な属性の関数として投影デー
    タを収集するものと、 (e)前記物理的な属性の関数として収集した前記投影
    データを処理する処理手段であって、該処理手段は、予
    備選別手段を含んでおり、該予備選別手段は、走査され
    つつある前記物体の中に前記ターゲットが存在する可能
    性を判定すべく、前記X線源が前記N個の投影角のうち
    の予め選択されたM(2≦M<N)個の投影角にあると
    きに収集されたデータである予備選別データを処理す
    る、ものと、 を具備するCT走査装置。
  7. 【請求項7】 M個の投影であって、これらの投影から
    前記予備選別データ収集されるものの各々を選択的に
    表示する手段を更に具備する請求項6のCT走査装置。
  8. 【請求項8】 前記M個の投影角の予め選択される数及
    び位置が、当該CT走査装置のオペレータによって前記
    N個の投影角から選択され得る請求項6のCT走査装
    置。
  9. 【請求項9】 前記予備選別手段が、走査されつつある
    前記物体の箇所の中に前記ターゲットが存在する可能性
    を前記予備選別データが示したときに、指示を与える
    示手段を備えている請求項6のCT走査装置。
  10. 【請求項10】 前記処理手段が、前記N個の投影角の
    総てについての、前記ビームの中に位置している物体の
    総ての投影から前記データ収集手段が収集した投影デー
    タを処理し、もって、CT画像再構成データを発生す
    る、画像再構成処理手段を更に備えている請求項9のC
    T走査装置。
  11. 【請求項11】 前記CT画像再構成データの関数とし
    て再構成CT画像を表示する表示手段を更に具備する請
    求項10のCT走査装置。
  12. 【請求項12】 前記指示手段が、走査されつつある前
    記物体の箇所の中に前記ターゲットが存在する可能性の
    指示を与えたときに、前記画像再構成処理手段は、前記
    N個の投影角の総てに関する前記物体の総ての投影につ
    いての、前記データ収集手段が収集した投影データを処
    理する請求項10のCT走査装置。
  13. 【請求項13】 少なくともN個の投影角について収集
    した投影データを記憶する記憶手段と、前記投影データ
    から前記予備選別データを選択する選択手段とを更に具
    備する請求項12のCT走査装置。
  14. 【請求項14】 前記データ収集手段が前記予備選別デ
    ータだけを最初に収集し、且つ前記表示手段が、前記タ
    ーゲットの存在の可能性のある前記物体の各位置を指示
    するように、前記CT走査装置を制御する制御手段と、
    そのように指示された前記物体のそれらの位置を再走査
    する手段とを更に具備する請求項12のCT走査装置。
  15. 【請求項15】 前記X線源を異なる2つのエネルギレ
    ベルで付勢するデュアルエネルギ発生源を更に具備する
    請求項6のCT走査装置。
  16. 【請求項16】 前記検知器システムが、二次元検知器
    アレイを備えている請求項6のCT走査装置。
  17. 【請求項17】 請求項6のCT走査装置を具備し、複
    数の前記物体を順次走査する荷物走査装置であって、走
    査すべき複数の前記物体を、前記X線源と前記検知器シ
    ステムとの間を順次搬送する搬送手段を更に具備する荷
    物走査装置。
  18. 【請求項18】 請求項6のCT走査装置を具備し、患
    者を走査する医療用CT撮像装置であって、前記X線源
    と前記検知器システムとの間で患者を支持する支持手段
    と、前記患者を体積測定的に走査すべく、該支持手段及
    び前記回転手段を、前記回転軸線に平行な方向に、互い
    に他方に対して相対的に移動させる移動手段とを更に具
    備する医療用CT撮像装置。
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