JP3451010B2 - 軸に嵌入されたボスの交換方法 - Google Patents

軸に嵌入されたボスの交換方法

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JP3451010B2
JP3451010B2 JP02859698A JP2859698A JP3451010B2 JP 3451010 B2 JP3451010 B2 JP 3451010B2 JP 02859698 A JP02859698 A JP 02859698A JP 2859698 A JP2859698 A JP 2859698A JP 3451010 B2 JP3451010 B2 JP 3451010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エレベー
タ用ワイヤロープが巻回されるシーブなどの重量物の中
心部を形成し、軸に嵌入されたボスの交換方法に係わ
り、特に、建物内に設置された後に狭い作業空間内で交
換を行なうのに好適な軸に嵌入されたボスの交換方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、重量物の一部を形成するボスが
軸に嵌入されたもので、しかも建物内に設置されている
ものとしては、エレベータ用巻上げ機が挙げられ、特
に、減速機を備えていないいわゆるギヤレス巻上げ機は
その代表例として広く知られている。そして、この種の
エレベータ用ギヤレス巻上げ機としては、例えば特開昭
50−306号公報、実開昭61−101577号公
報、および実開昭62−179281号公報に記載され
ているように、ベース上に電動機を設置し、この電動機
の回転軸の一端を延長してなる延長部に、巻上げシーブ
およびブレーキドラムを装着し、上記の回転軸の両端を
一対の軸受によりそれぞれ支持したものが提案されてい
る。
【0003】一般に上記のようなギヤレス巻上げ機の基
本的な組立てを行なうに際しては、工場にて大型クレー
ンを用い、電動機の固定子をベース上に設置した後、回
転子を固定子内に軸芯方向に沿って挿入するとともに、
軸受を組立てるようになっている。
【0004】このような一連の組立作業の中で、シーブ
およびブレーキドラムを回転軸の延長部に装着する方法
は、この延長部が上部に位置するように回転軸を立設し
て支持固定するとともに、シーブおよびブレーキドラム
を大型の電気炉で加熱することにより、これらのシーブ
およびブレーキドラムのボス孔の内径を回転軸の外径よ
り十分に大きくした後、大型クレーンを使用してシーブ
およびブレーキドラムを電気炉より取出して、シーブお
よびブレーキドラムのボス孔を回転軸の延長部に係合さ
せ、シーブおよびブレーキドラムを自重により鉛直方向
に下降させて回転軸にシーブおよびブレーキドラムを装
着させるようになっている。なお、上記のギヤレス巻上
げ機の分解にあっては、シーブおよびブレーキドラムを
回転軸から取外した実例はこれまで知られていない。
【0005】また、例えばビルの最上階に上記のギヤレ
ス巻上げ機を据付けた場合、保守整備や分解清掃あるい
は補修などのために固定子と回転子を分解および組立を
行なう必要が生じた場合、巻上げ機の周りに支持柱や支
持梁などからなる仮設の揚重設備を設け、上記の工場の
場合と同様にして分解および組立を行なうのが一般的で
ある。
【0006】しかしながら、上述した従来の分解および
組立方法では、巻上シーブおよびブレーキドラムが同一
の軸に装着された回転子を固定子内に挿入したり、固定
子から引き出すため、巻上げ機の軸芯方向の長さのほぼ
2倍以上の長い分解・組立スペースが必要である。ま
た、上記の仮設の揚重設備をビル上部のエレベータ機械
室などに設けるために多大な労力を要するという問題も
ある。なお、仮設の揚重設備の代りに、重量物の吊上げ
移動設備を専用に設けることも考えられるが、エレベー
タ機械室の容積および強度を大きくする必要があり、揚
重設備の使用頻度を考えると経済的でない。
【0007】また、例えばエレベータ機械室の天井にト
ロリービームを架設して、このトロリービームに揚重機
を設置するものも考えられるが、上記のトロリービーム
を架設する際、エレベータ機械室の天井に既に架設され
ている空調用ダクトを移設し、巻上シーブの交換後に上
記の空調用ダクトを当初の位置へ戻す作業を行なう必要
があり、これらの施工費がシーブ交換自体の作業費の外
に掛るので経済的でなく、かつエレベータが長く停止す
るという問題がある。しかも、エレベータ機械室の天井
に移動可能に設けた揚重機により巻上シーブなどの重量
物をワイヤローブやチェーンなどの可撓性を有する索状
体を介して吊下げる際、上記の巻上シーブが振れ易く、
すなわち巻上シーブを芯出しした状態で安定させて移動
させることが極めて難しいため、芯出し状態で精度良く
組立てることが困難であるとともに、作業者に大きな負
担が掛るという問題もある。
【0008】さらに、ビルの高層化、エレベータの高速
化および輸送力の増大などに伴ってギヤレス巻上げ機が
大型化しており、しかも複数台のギヤレス巻上げ機が並
列に設置されていることから、ビルの最上階などに設け
られるエレベータ機械室では、1台のギヤレス巻上げ機
と隣接する他のギヤレス巻上げ機との間に、通常の保守
整備を行なうのに必要な程度のスペース、すなわち1m
程度確保されているのみであるため、上記の分解・組立
スペースを確保することが困難である。
【0009】そこで従来、このような問題を解決する一
手段として、例えば特開平8−81164号公報に記載
されているように、クレーン等の揚重手段を用いること
なくエレベータ用ギヤレス巻上げ機の分解・組立作業を
行なう方法が提案されている。この従来の方法では、ク
レーン等の揚重手段を用いることなくエレベータ用ギヤ
レス巻上げ機の分解・組立作業を行なえるので、この分
解・組立に必要なスペースを少なくできるとともに、回
転子自体を安定した状態で支持させるのに極めて好適な
構造となっているので、分解・組立作業中の安全を確保
できるという点で優れている。
【0010】なお、一般にこの種のギヤレス巻上げ機が
設置されるエレベータ機械室にあっては、このエレベー
タ機械室内に設置される原動機からの発熱量が大きく、
エレベータ機械室内の温度を所定の温度以下に下げてい
ないと、例えば、多くの電子機器を備える制御装置など
に悪影響を与えることになるので、比較的大型の空調装
置を設置するようになっている。しかしながら、エレベ
ータ機械室内には十分なスペースがないことから、他の
空調機が設置される外部の室に上記のエレベータ機械室
用の空調装置を設置し、この空調装置に接続されるダク
トをエレベータ機械室まで引き込み、エレベータ機械室
の天井に架設したダクトを介してエレベータ機械室内に
冷気を送り込むようになっている。特に、この空調設備
の工事は、エレベータ据付が完了した後に施工されるた
め、エレベータ機械室内の機器と天井までのダクト取付
け寸法が確保し易い巻上げ機の上部に、上記のダクトが
架設されているのが実態である。そのため、上述したよ
うにエレベータ機械室の天井にトロリービームを架設し
ようとした場合、エレベータ機械室の天井に既に架設さ
れている空調用ダクトを移設し、巻上げシーブの交換後
に上記の空調用ダクトを当初の位置へ戻す作業を行なう
必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したク
レーン等の揚重手段を用いることなくエレベータ用ギヤ
レス巻上げ機の分解・組立作業を行なう従来の方法にあ
っては、個々のギヤレス巻上げ機に設けるよう開示され
ており、この種のギヤレス巻上げ機の回転子の質量は約
1〜3トンと極めて重いため、この回転子を支持する支
持部材としてはかなり堅固なものでなければ、安全上好
ましくない。したがって、これに対応した部品構成にす
るのに、ギヤレス巻上げ機の製造原価が高価なものにな
る結果となり、使用頻度を考えると経済的でないという
問題がある。
【0012】また、一般にギヤレス巻上げ機のシーブを
加熱処理して回転軸に嵌合させる際、これらのシーブの
ボス穴と回転軸との間の隙間が0.1〜0.2mm程度
しか確保されていないため、シーブおよび回転軸の芯出
しが多少狂い、一旦、固渋してしまった場合、シーブが
冷却し始めているので、上記の隙間は時間の経過ととも
に小さくなり、いわゆるロック状態でシーブを回転軸へ
圧入することも回転軸から抜出すことも不能となってし
まい、この場合に上記の加熱処理を繰り返す必要がある
とともに、シーブの圧入作業のために作業者に大きな負
担が掛るという問題もある。したがって、シーブを回転
軸に圧入する際に、これらのシーブおよび回転軸の芯出
し状態を保持できるものが強く要望されている。このた
め、上述した従来の方法にあっては、ギヤレス巻上げ機
に設けられるシーブを交換する際、回転軸とシーブをそ
れぞれ単独に支持するとともに芯出しを行なう支持・芯
出し手段と、上記の回転軸に沿ってシーブを移動させる
移動手段とをそれぞれ備える必要がある。
【0013】なお、一般にギヤレス巻上げ機の分解・組
立作業は建物に設置された後に狭いエレベータ機械室な
どで、しかも、隣接する他のギヤレス巻上げ機が稼働し
ている状況の中で行なうものであるため、安全に十分留
意する必要がある。しかも、エレベータを長く停止する
ことを避けるため、短期間で作業を終了させる必要もあ
る。
【0014】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、重量物の
一部を形成するボスの取外し作業を狭いエレベータ機械
室などにあっても安全に、かつ高精度で効率良く行なえ
るとともに、経済性に優れている軸に嵌入されたボスの
交換方法を提供することにある。
【0015】また、その第2の目的は、重量物の一部を
形成するボスの圧入作業を狭いエレベータ機械室などに
あっても安全に、かつ高精度で効率良く行なえるととも
に、経済性に優れている軸に嵌入されたボスの交換方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の請求項1に係わる発明は、両端が一対
の軸受で保持される軸に嵌入された既設のボスを上記軸
から引抜いた後、別に用意した新設のボスを上記軸に圧
入するようにした軸に嵌入されたボスの交換方法におい
て、上記既設のボスを上記軸から引抜くに際して、上記
既設のボスを建物内の床上に設置されたベースに対して
着脱自在なボス用支持部材で支持した状態で上記軸受の
一方を上記軸の一端から外した後、この軸の一端を上記
ベースに対して着脱自在な軸用支持部材で支持した状態
で、油圧力を利用して上記既設のボスを上記軸の一端側
から引抜く構成にしてある。
【0017】上記のように構成した本発明の請求項1に
係わる発明では、軸受の一方を軸の一端から外したと
き、この軸受の一方の代わりにボス用支持部材でボスを
支持するとともに、上記の軸を軸用支持部材で支持する
ことにより、これらのボスおよび軸の芯ずれを起こすこ
となく、すなわち当初の芯出しした状態に保つことがで
きる。また、この状態で油圧力を利用して軸の一端側か
ら既設のボスを円滑に引抜くことができる。これによっ
て、ボスの取外し作業を狭いエレベータ機械室などにあ
っても安全に、かつ高精度で効率良く行なえる。さら
に、ギヤレス巻上げ機などに当該ボスを備えた場合、従
来のように安全対策として特別な部品構成にする必要が
ないため、ギヤレス巻上げ機の製造原価アップを要せず
に済むとともに、ボスの取外し作業のために大型クレー
ンを特に必要としないので、この大型クレーンの設置に
伴うエレベータ機械室などの改造費用を要せずに済み、
経済性に優れている。
【0018】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の請求項2に係わる発明は、両端が一対の軸受で保
持される軸に嵌入された既設のボスを上記軸から引抜い
た後、別に用意した新設のボスを上記軸に圧入するよう
にした軸に嵌入されたボスの交換方法において、上記新
設のボスを上記軸に圧入するに際して、上記軸の一端を
支持する上記軸受の一方を外し、上記軸の他端を上記軸
受の他方で支持するとともに、上記軸をベースに対して
着脱自在な軸用支持部材で支持した状態で、あらかじめ
加熱処理した上記新設のボスを上記軸の一端側から挿入
した後、この新設のボスをベースに対して着脱自在なボ
ス用支持部材で支持した状態で油圧力を利用して上記軸
に圧入し、この状態で上記軸用支持部材を外すととも
に、上記軸の一端を上記軸受の一方で再び保持した後、
上記ボス用支持部材を外す構成にしてある。
【0019】上記のように構成した本発明の請求項2に
係わる発明では、軸の一端を軸用支持部材で支持するこ
とにより上記の軸の芯ずれを起こすことなく、すなわち
当初の芯出しした状態に保つことができ、さらに、新設
のボスを軸に圧入するとき、この新設のボスをボス用支
持部材で支持することにより新設のボスを芯出しした状
態に保つことができる。そして、この状態で加熱処理し
た新設のボスを軸に油圧力を利用して円滑に圧入でき
る。これによって、ボスの圧入作業を狭いエレベータ機
械室などにあっても安全に、かつ高精度で効率良く行な
える。さらに、さらに、ギヤレス巻上げ機などに当該ボ
スを備えた場合、従来のように安全対策として特別な部
品構成にする必要がないため、ギヤレス巻上げ機の製造
原価アップを要せずに済むとともに、ボスの圧入作業の
ために大型クレーンを特に必要としないので、この大型
クレーンの設置に伴うエレベータ機械室などの改造費用
を要せずに済み、経済性に優れている。
【0020】また、上記第1の目的および第2の目的を
達成するため、本発明の請求項3に係わる発明は、両端
が軸受で保持される軸に嵌入された既設のボスを上記軸
から引抜いた後、別に用意した新設のボスを上記軸に圧
入するようにした軸に嵌入されたボスの交換方法におい
て、上記既設のボスを上記軸から引抜くに際して、上記
既設のボスをベースに対して着脱自在なボス用支持部材
で支持した状態で上記軸受の一方を上記軸の一端から外
した後、上記軸をベースに対して着脱自在な軸用支持部
材で支持した状態で油圧力を利用して上記既設のボスを
上記軸の一端側から引抜くようにし、次いで、上記新設
のボスを上記軸に圧入するに際して、上記ボス用支持部
材を外した後、あらかじめ加熱処理した上記新設のボス
を上記軸の一端側から挿入して、この新設のボスを上記
ボス用支持部材で支持した状態で油圧力を利用して上記
軸に圧入し、この状態で上記軸用支持部材を外すととも
に、上記軸の一端を上記軸受の一方で再び保持した後、
上記ボス用支持部材を外す構成にしてある。
【0021】上記のように構成した本発明の請求項3に
係わる発明では、軸受の一方を軸の一端から外したと
き、この軸受の一方の代わりにボス用支持部材でボスを
支持するとともに、上記の軸を軸用支持部材で支持する
ことにより、これらのボスおよび軸の芯ずれを起こすこ
となく、すなわち当初の芯出しした状態に保つことがで
き、また、この状態で油圧力を利用して軸の一端側から
既設のボスを円滑に引抜くことができる。さらに、新設
のボスを軸に圧入するとき、この新設のボスをボス用支
持部材で支持することにより新設のボスを芯出しした状
態に保つことができ、この状態で、加熱処理した新設の
ボスを軸に油圧力を利用して円滑に圧入できる。これに
よって、ボスの取外しおよび圧入作業を狭いエレベータ
機械室などにあっても安全に、かつ高精度で効率良く行
なえる。さらに、ギヤレス巻上げ機などに当該ボスを備
えた場合、従来のように安全対策として特別な部品構成
にする必要がないため、ギヤレス巻上げ機の製造原価ア
ップを要せずに済むとともに、ボスの取外しおよび圧入
作業のために大型クレーンを特に必要としないので、こ
の大型クレーンの設置に伴うエレベータ機械室などの改
造費用を要せずに済み、経済性に優れている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の軸に嵌入されたボ
スの交換方法の実施の形態を図に基づいて説明する。図
1は本発明の一実施形態に係わる軸に嵌入されたボスの
交換方法が用いられるギヤレス巻上げ機の正面図、図2
は図1の巻上げ機からブレーキを取外しシーブを第1の
ボス用支持部材により支持した状態を示す図、図3は図
2の巻上げ機のシャフトの一端から軸受を取外した状態
を示す図、図4は本実施形態の交換方法に用いられる第
2のボス用支持部材を設けた状態を示す図、図5は第1
のボス用支持部材を取外した状態を示す図、図6は本実
施形態の交換方法に用いられるシーブ用引抜き装置を設
けた状態を示す図、図7はシーブを引抜く過程の途中で
軸用支持部材を設けた状態を示す図、図8はシーブを引
抜いた状態を示す図、図9はシーブを第2のボス用支持
部材上から撤去した状態を示す図、図10は新設シーブ
の芯出し確認を行なう状態を示す図、図11は新設シー
ブを加熱処理する状態を示す図、図12はシーブ用圧入
装置を設けた状態を示す図、図13は新設シーブを圧入
する過程の途中の状態を示す図、図14は新設シーブの
圧入過程の途中で軸用支持部材を取外した状態を示す
図、図15は新設シーブの圧入を完了した状態を示す
図、図16は新設シーブの圧入完了後にシーブ用圧入装
置を取外した状態を示す図、図17は第1のボス用支持
部材を再び取付けた状態を示す図、図18は第2のボス
用支持部材を取外した状態を示す図、図19はシャフト
の一端に軸受を再び取付けた状態を示す図、図20は第
1のボス用支持部材を取外した状態を示す図、図21は
ブレーキを再び取付けた状態を示す図、図22は図6の
要部を説明する図、図23は図7の要部を説明する図、
図24は図23のA−A線に沿う断面図、図25は図2
3のB−B線に沿う断面図、図26はシーブ用引抜き装
置に設けられるセンタホール型用油圧ラムの断面図、図
27は図13の要部を説明する図、図28は図14の要
部を説明する図、図29はシーブ用圧入装置に設けられ
るセンタホール型用油圧ラムの断面図である。
【0023】図1に示すギヤレス巻上げ機は、図示しな
いエレベータ機械室の床1a上に設置されるベース1
と、このベース1の上に図示しないボルトにより着脱可
能に載置される原動機3と、この原動機3の軸、すなわ
ちシャフト4に装着される巻上げ用シーブ2と、ベース
1上に図示しないボルトにより着脱可能に取付けられ、
シャフト4の両端をそれぞれ回転可能に支持する一対の
軸受5a、5bと、一方の軸受5aの上部に図示しない
ボルトにより着脱可能に取付けられ、ブレーキドラム2
aに係合可能なアーム6aを有するブレーキ6とから構
成されている。
【0024】上記のシーブ2は、例えばエレベータに備
えられ、図示しないワイヤロープが巻回されるものであ
り、シーブ2の軸芯方向の一端にはブレーキドラム2a
が一体的に形成されている。このシーブ2の中心部には
シャフト4が嵌合されるボス2bが一体的に形成される
とともに、このボス2bと外周部との間には等間隔で複
数個、例えば6個の鋳抜き穴2cが設けられている。
【0025】そして、本実施形態のボスの交換方法で
は、図2などに示す第1のボス用支持部材7と、図4な
どに示す第2のボス用支持部材8と、図6などに示す引
抜き装置9と、図7などに示す軸用支持部材10と、図
11に示す加熱装置11と、図12などに示す圧入装置
12とが用いられる。
【0026】上述した第1のボス用支持部材7は、ブレ
ーキアーム6aをベース1に取付けるための図示しない
ボルト穴を利用してベース1上に固定され、ブレーキド
ラム2aの外周面を下方の両側から受けることによりシ
ーブ2を支持するようになっている。
【0027】上述した第2のボス用支持部材8は、シャ
フト4の軸芯方向に沿ってそれぞれ延設され、一端側が
ベース1上に載置されるとともに他端側がベース1の端
部より外側へ突出する一対のガイドレール13と、床1
a上に立設され、ガイドレール13の他端を支持する支
持座14と、ガイドレール13上にそれぞれ移動可能に
設けられる一対のガイド体15と、この一対のガイド体
15上にそれぞれ載置され、シーブ2の外周面に当接す
るテーパ面16aを有する一対の受け台16と、ガイド
レール13の他端側にそれぞれ設けられる一対の板体1
7と、この一対の板体17に挿通されるボルト18と、
このボルト18の両端にそれぞれ螺合するナット19と
からなっている。上記のガイドレール13は、ベース1
に軸受5aを取付けるために設けられた図示しないねじ
穴により固定されている。このように構成される第2の
ボス用支持部材8では、ナット19を締込むことにより
一対のガイドレール13の間隔が広がるので、一対の受
け台16の間隔も広がりテーパ面16aに摺接するシー
ブ2が下方に移動し、その反対にナット19をゆるめる
ことにより一対のガイドレール13の間隔が狭まるの
で、一対の受け台16の間隔も狭まりテーパ面16aに
摺接するシーブ2が上方に移動する。これによって、シ
ーブ2の上下方向への芯出し、すなわちボス2bの上下
方向への芯出しを行なうことができる。
【0028】上述した引抜き装置9は、図23に示すよ
うに、シャフト4の一端に図示しないボルトにより取付
けられ、シーブ2の鋳抜き穴2cの対向する貫通穴20
を有する反力受け板21と、この反力受け板21の外側
に設けられる複数本のセンタホール型用油圧ラム22
と、油圧ラム22、反力受け板21の貫通穴20、およ
びシーブ2の鋳抜き穴2cに挿通される複数本の棒状体
23と、この棒状体23の両端にそれぞれ螺合するナッ
ト24、25と、ナット25とシーブ2の端面との間に
介設される加圧体26と、油圧ラム22に分配器27お
よび油圧ホース28を介して圧油を供給する油圧源29
とからなっている。
【0029】上記の油圧ラム22の本数は、例えば鋳抜
き穴2cの個数と同等の本数、すなわち6本に設定され
ており、それぞれの油圧ラム22は、図26に示すよう
に、棒状体23が挿通されるセンタホール30を中心部
に備えたシリンダ31と、このシリンダ31に出入可能
に設けられるプランジャ32と、シリンダ31の一端に
設けられ、油圧ホース28が接続される注油部33とか
らなっている。この油圧ラム22では、油圧源29から
吐出された圧油が油圧ホース28を介して注油部33よ
りシリンダ31内へ流入すると、この圧油の流入量に応
じてシリンダ31内の油量が増えていき、プランジャ3
2が図26の左側へ押し出される。これに伴って、ナッ
ト24が図26の左側へ押圧され、このナット24と螺
合する棒状体23が駆動されるので、加圧体26を介し
てシーブ2に引抜き力が与えられる。
【0030】上記の分配器27は、油圧源29から吐出
された圧油を各油圧ラム22に均一に分配するようにな
っており、この分配器27の入力側に、油圧源29の吐
出圧力を計測する図示しない圧力計を設けておくことが
作業上、好ましい。
【0031】上述した軸用支持部材10は、図25に示
すように、ベース1にブレーキアーム6aを取付けるた
めに設けられた図示しないねじ穴を利用して取付けられ
る一対の台板34と、この一対の台板34にそれぞれピ
ン35を介して回動可能に取付けられる一対の支持部3
6と、この一対の支持部36の上端に軸37を介してそ
れぞれ回動可能に取付けられ、シャフト4の外周面を受
ける円板状の受け部38と、一対の支持部36に挿通さ
れるボルト39と、このボルト39の両端に螺合する一
対のナット40とからなっている。このように構成され
る軸用支持部材10では、ナット40を締込むことによ
り一対の支持部36はそれぞれピン35を支点として内
側に傾き、一対の受け部38の間隔が狭まりシャフト4
に対する当接位置が下方へ移動するので、シャフト4が
押し上げられる。その反対にナット40をゆるめること
により一対の支持部36はそれぞれピン35を支点とし
て外側に傾き、一対の受け部38の間隔が広がってシャ
フト4に対する当接位置が上方へ移動するので、シャフ
ト4が下がる。これによって、シャフト4の上下方向へ
の芯出しを行なうことができる。
【0032】上述した加熱装置11は、図11に示すよ
うに、シーブ2のボス2bの温度などを検出して加熱温
度を制御する制御部41を有し、この制御部41の温度
制御によりシーブ2のボス2bが急激な温度変化による
熱ストレスの影響を防止している。この加熱装置11
は、第2のボス用支持部材8上に搭載したシーブ2のボ
ス2bの穴に挿入された状態で、このボス2bの加熱処
理を行なうようになっている。
【0033】上述した圧入装置12は、シャフト4の軸
芯方向に沿ってそれぞれ延設され、各一端がシーブ2の
ボス2bの端面に当接する複数本の脚部42と、この複
数本の脚部42の他端が固定され、シャフト4の端面の
外側に配置される円板状の反力受け板43と、この反力
受け板43の中心部の外側に設けられるセンタホール型
用油圧ラム44と、この油圧ラム44、および反力受け
板43の中央貫通穴43aに挿通される棒状体45と、
この棒状体45の一端に螺合するナット46と、棒状体
45の他端に螺合し、シャフト4の端面にボルト47を
介して取付けられる当接板48と、油圧ラム44に油圧
ホース49を介して圧油を供給する油圧源50とからな
っている。
【0034】それぞれの油圧ラム44は、図29に示す
ように、棒状体45が挿通されるセンタホール51を中
心部に備えたシリンダ52と、このシリンダ52に出入
可能に設けられるプランジャ53と、シリンダ52の一
端に設けられ、油圧ホース49が接続される注油部54
とからなっている。この油圧ラム44では、油圧源50
から吐出された圧油が油圧ホース49を介して注油部5
4よりシリンダ52内へ流入すると、この圧油の流入量
に応じてシリンダ52内の油量が増えていき、プランジ
ャ53が図29の左側へ押し出される。これに伴って、
ナット46が図29の左側へ押圧され、このナット46
と螺合する棒状体45が駆動されるので、脚部42を介
してシーブ2に押圧力が与えられる。
【0035】この実施形態のボス2bの交換方法にあっ
ては、シーブ交換時にシーブ2の抜出し作業を次のよう
な一連の手順(1)〜(8)で行なうようになってい
る。すなわち、まず手順(1)として、図1に示す既設
のシーブ2の一端側からブレーキ6を取外した後、図2
に示すように、ベース1上に一対の第1のボス用支持部
材7を載置して、この第1のボス用支持部材7でシーブ
2を支持し、手順(2)として、図3に示すように軸受
5aをシャフト4の一端から取外したとき、この軸受5
aの代わりに第1のボス用支持部材7でシーブ2を受け
るとともに、残っている他の軸受5bでシャフト4の他
端を受けることにより、このシャフト4を芯出し状態で
支持する。手順(3)として、図4に示すように、上記
の軸受5aをベース1上に取付ける図示しないボルト穴
を利用して、第2のボス用支持部材8をベース1上に設
け、ガイドレール3の一端を支持座14を介して床1a
で受けるとともに、一対の受け台16の各テーパ面16
aをシーブ2の外周面に当接させた後、第1のボス用支
持部材7をベース1上から取外す。その結果、図5に示
すように、シーブ2が装着されたシャフト4は、第2の
ボス用支持部材8と軸受5bとによって支持されるので
初期の芯出しされた状態、すなわち図1に示す状態と同
様に支持されることになる。
【0036】次いで手順(4)として、図6および図2
2に示すように引抜き装置9をシーブ2の一端側に装着
する。この引抜き装置9を組立てるに際しては、あらか
じめ複数の油圧ラム22を反力受け板21に取付け、現
地にて簡単に組立可能な門型式の揚重装置(図示せず)
を用いて上記の反力受け板21を吊上げて、この反力受
け板21の中央部をシャフト4の一端に当接させるとと
もに、反力受け板21の貫通穴20をシーブ2の鋳抜き
穴2cに対向させた状態で、このシャフト4の一端に製
作過程等で使用される図示しないねじ穴を利用して、図
示しないボルトを介して反力受け板21を取付ける。そ
の後、6本の棒状体23をそれぞれ油圧ラム22の先端
部より挿入して反力受け板21の貫通穴20、およびシ
ーブ2の鋳抜き穴2cに挿通し、シーブ2と原動機3と
の間隙を利用して加圧体26を挿入して、この加圧体2
6を上記の棒状体23に挿通して、棒状体23の両端に
ナット24、25をそれぞれ螺合するとともに、これら
のナット24、25を締込むことにより棒状体23を緊
張状態で支持する。この引抜き装置9の組立時に上部側
で棒状体23の取付け作業を行ないやすいので、上部側
で1本の棒状体23を取付けた後、シャフト4を所定角
度回動させて次の棒状体23を取付け、このような取
付、回動を繰り返して行なうことにより、すべての棒状
体23を迅速に取付けできる。なお、シーブ2を抜出す
作業においては、現地作業の効率化を考慮して反力受け
板21に油圧ラム22を取付けた状態にしておくことが
好ましいので、当初、引抜き装置9を組立てた後、上記
のように油圧ラム22を取付けた状態に保たれる。
【0037】このようにして引抜き装置9を組立てた
後、手順(5)として引抜き装置9の油圧源29を起動
させると、この油圧源29から分配器27および油圧ホ
ース28を介してそれぞれの油圧ラム22に圧油が供給
されるので、図7および図23に示すように油圧ラム2
2がそれぞれ伸長し、棒状体23および加圧体25を介
してシーブ2が引抜き装置9の方向(すなわち図7の左
側)へ引っ張られるので、シーブ2がガイドレール13
に沿ってシャフト4より抜け始める。その後、シーブ2
が所定寸法移動したとき、すなわちシーブ2と原動機3
との間隔が所定寸法に達したとき、手順(6)として、
上記の油圧源29を停止させるとともに、図25に示す
ように、ベース1上に軸用支持部材10の台板34を取
付けて、一対の支持部36の上端に回動可能に取付けら
れる円板状の受け部38でシャフト4の外周面を下側か
ら受ける。
【0038】このようにして軸用支持部材10によりシ
ャフト4の一端側を支持した後、手順(7)として油圧
源29を再び起動させると、油圧ラム22がさらに伸長
してシーブ2の引抜き動作が再開されるので、シーブ2
がシャフト4から離脱する。その後、分配器27などに
設けた図示しない圧力計で圧力を読み取ることにより、
シーブ2がシャフト4より完全に抜けたことを確認して
から、油圧源29を逆方向に作動させることにより油圧
ラム22を元の状態に復帰させるとともに、棒状体23
および加圧体24をシーブ2から取外し、油圧ラム22
が取付けられた状態で反力受け板21をシャフト4から
取外し、手順(8)として図8に示すようにシーブ2を
第2のボス用支持部材8のガイドレール3の端部へ移動
させて、例えば現地で簡単に組立可能な図示しない門型
揚重機を用いてシーブ2をガイドレール3から降ろす。
【0039】上記のようにして既設のシーブ2の抜出し
作業を行ない、このシーブ2をシャフト4から取外して
ガイドレール13上から降ろした段階では、シャフト4
が軸受5bおよび軸用支持部材10により支持されてい
るため、通常、当初の芯出しされた状態が維持されてい
るはずであるが、シャフト4に対して芯の移し替えがあ
り、その際に多少の誤差が生じるとその累積がこの段階
に集積されることとなり、次の新設のシーブ2をシャフ
ト4に装着する作業に支障を来すことになり得るので、
次のような手順(9)〜(11)にしたがって新設のシ
ーブ2の装着作業の準備を行なうようになっている。
【0040】すなわち、手順(9)として、図9に示す
状態で図示しない水準器やダイヤルゲージなどを用い
て、シャフト4の水平度やシャフト4と第2のボス用支
持部材8との平行度を測定し、これらの水平度や平行度
の調整が必要である場合、軸用支持部材10を調整して
シャフト4の芯出しを行なってから、この芯出ししたシ
ャフト4を基準にして第2のボス用支持部材8の芯出し
の確認を行なう。手順(10)として、新設のシーブ2
を第2のボス用支持部材8の受け台16上に載置し、図
10に示すように、新設のシーブ2をシャフト4の端面
近傍まで移動させる。次いで、新設のシーブ2を加熱処
理したときの膨張分を想定し、その分を考慮してシーブ
2の円筒形状におけるその内径および外径が加熱温度に
対する広がりを計算で算出できるので、手順(11)と
して、これに対応して新設のシーブ2とシャフト4との
芯を決め、軸用支持部材10および第2のボス用支持部
材8を調整して位置を合わせる。このとき、シャフト4
の端面の軸上に図示しないダイヤルインジケータを取付
け、シャフト4を回転させながら上記の作業を行なう
と、この芯出し作業を簡単に、かつ精度良く行なえる。
【0041】上記の手順(9)〜(11)にしたがって
準備作業を終えた後、新設のシーブ2の装着作業を次の
ような一連の手順(12)〜(20)で行なうようにな
っている。すなわち、手順(12)として、図11に示
すように、第2のボス用支持部材8により芯出しした新
設のシーブ2の一端側に加熱装置11を装着し、図示を
省略したがボス2bの穴に加熱装置11の加熱部を挿入
した状態で、この加熱装置11によりボス2bの加熱処
理を行ない、ボス2bの熱膨張を生じさせてボス内径を
シャフト4の端部外径より大きく広げる。このとき、新
設のシーブ2のボス2bなどの温度を測定して制御部4
1で加熱装置11の加熱温度を制御することにより、上
記のボス2bが急激な温度変化に伴って熱ストレスを受
けることを防止している。一般にシーブを焼嵌めすると
き、そのシーブのボス穴径によって多少異なるが、例え
ば、この種のギヤレス巻上げ機の場合、100〜120
度Cに加熱するようになっている。
【0042】次いで手順(13)として、上記の加熱装
置11を加熱したシーブ2から取外した後、図12に示
すように、このシーブ2を図11の右側に移動させてボ
ス2bの穴にシャフト4の一端を挿入した後、シーブ2
の一端側に圧入装置12を装着する。この圧入装置12
を組立てるに際しては、反力受け板43をシーブ2の端
面に対向させるとともに、このシーブ2の端面に複数本
の脚部42をそれぞれ当接させて、棒状体45を油圧ラ
ム44、および反力受け板43の中央貫通穴43aに挿
通し、この棒状体42の端部に設けられる当接板48を
ボルト47を介してシャフト4の端面に取付ける。な
お、シーブ2を圧入する作業においては、現地作業の効
率化を考慮して反力受け板43に油圧ラム44を取付け
た状態にしておくことが好ましいので、当初、圧入装置
12を組立てた後、上記のように油圧ラム44を取付け
た状態に保たれる。
【0043】次いで、手順(14)として圧入装置12
の油圧源50を起動させると、この油圧源50から油圧
ホース49を介して油圧ラム44に圧油が供給されるの
で、図13に示すように油圧ラム44が伸長し、棒状体
45および当接板48を介してシャフト4が圧入装置1
2の方向(すなわち図13の左側)へ引っ張られる。そ
の結果、反力受け板43および脚部42を介してシーブ
2に原動機3の方向(すなわち図13の右側)への押圧
力が付与されるので、シーブ2のボス2bにシャフト4
が嵌入し始める。
【0044】このとき、シャフト4に新設のシーブ2が
装着し始めたことから、シャフト4も第2のボス用支持
部材8により支持されるので、軸用支持部材10が不要
となっている。また、新設のシーブ2が完全に装着され
た場合、シーブ2と原動機3との間隔が狭くなることか
ら、あらかじめ軸用支持部材10を取外す必要がある。
そこで、手順(15)として、シーブ2のボス2bにシ
ャフト4が嵌入する過程の途中で圧入装置12を停止さ
せて、図14に示すように、不要となった軸用支持部材
10をベース1上より取外した後、手順(16)として
圧入装置12を再び作動させて、図15に示すようにシ
ーブ2の所定位置までシャフト4を嵌入させて、圧入装
置12の油圧源50などに設けた図示しない圧力計で圧
力を読み取ることにより、シャフト4が完全に嵌入した
ことを確認する。このとき、新設のシーブ2とシャフト
4との嵌合状態において僅かな間隙があると、その間隙
の分で芯狂いが生じる懸念があるため、新設のシーブ2
が所定の温度、例えば60度Cまで下がるまで圧入装置
12により圧力を掛けた状態を保持する。この種の作業
では図示しない送風機を用いて強制冷却するので、30
分程度で60度Cまで下がることが多い。
【0045】次いで、手順(17)として、油圧源50
を逆方向に作動させることにより油圧ラム44を元の状
態に復帰させ、脚部42をシーブ2の端面から離脱させ
て、当接板48をシャフト4の端面から取外すことによ
り、図16に示すように上記の圧入装置12をシーブ2
から取外し、手順(18)として、図17に示すよう
に、ベース1上に一対の第1のボス用支持部材7を再び
載置した後、第2のボス用支持部材8のナット19の回
転により一対のガイドレール13をその幅が広がる方向
へ移動させることにより、一対の受け台16をそれぞれ
シーブ2の外周面から離隔させ、受け台16、ガイド体
15、および支持座14を順次取外すことにより、図1
8に示すように第2のボス用支持部材8を取外す。その
結果、第1のボス用支持部材7でシーブ2を受けること
により、このシーブ2が装着されたシャフト4が芯出し
した状態で支持されている。
【0046】次いで、手順(19)として、図19に示
すように、ベース1上に軸受5aを再び載置するととも
に、この軸受5aにシャフト4の一端を図示しない圧入
装置により装着し、手順(20)として、図20に示す
ように第1のボス用支持部材7をベース1上から取外
し、新設のシーブ2を回転させて、原動機3の図示しな
いロータとステータとの間隙寸法を確認したり、シャフ
ト4などから異常音が生じていないことを確認した後、
手順(21)として、図21に示すように軸受5aにブ
レーキ6を再び取付けるようになっている。
【0047】このように構成した実施形態では、一方の
軸受5aをシャフト4の一端から外したとき、この一方
の軸受5aの代わりにボス用支持部材7、8の少なくと
も一方でシーブ2を支持するとともに、シャフト4を軸
用支持部材10で支持することにより、これらのシーブ
2およびシャフト4の芯ずれを起こすことなく、すなわ
ち当初の芯出しした状態に保つことができ、この状態で
引抜き装置9により油圧力を利用してシャフト4の一端
側から既設のボス2bを円滑に引抜くことができる。
【0048】また、本実施形態では、新設のボス2bを
シャフト4に圧入するとき、この新設のボス2bを第2
のボス用支持部材8で支持することにより新設のボス2
bを芯出しした状態に保つことができるとともに、この
状態で加熱処理した新設のボス2bをシャフト4に圧入
装置12により油圧力を利用して円滑に圧入できる。さ
らに、これによりシーブ2の圧入時に芯出しが多少狂っ
て固渋してしまう状態、いわゆるロック状態を回避でき
るので、シーブ2の加熱処理を繰り返す必要がないとと
もに、シーブ2の圧入作業のために作業者に大きな負担
が掛ることもなくて済み、この点からも作業効率を向上
できる。
【0049】また、本実施形態では、従来のようにボス
2bの取外しおよび圧入作業のため安全対策として特別
な部品構成にする必要がないので、ギヤレス巻上げ機の
製造原価アップを要せずに済むとともに、ボス2bの取
外しおよび圧入作業のために大型クレーンを特に必要と
しないので、この大型クレーンの設置に伴うエレベータ
機械室などの改造費用を要せずに済み、経済性に優れて
いる。
【0050】また、本実施形態では、引抜き装置9によ
りシーブ2をシャフト4より引抜く際、シーブ2と原動
機3との間隔が所定寸法に達したとき、軸用支持部材1
0を設け、この軸用支持部材10と軸受5bとによりシ
ャフト4を受けるようにしたので、図8に示すようにシ
ーブ2をシャフト4から離脱させたとき、シャフト4を
軸受5bのみにより片持ち支持する状態を避けることが
できる。万一、シャフト4を軸受5bのみにより片持ち
支持した場合、シャフト4の一端側が軸受5bを支点と
して下がって芯出しした状態が維持できなくなるととも
に、軸受5bに無理な偏荷重が掛ってこの軸受5bが損
傷することが懸念されるが、上記のようにシャフト4を
軸用支持部材10と軸受5bとで受けることにより上述
した不具合を防止できる。
【0051】また、本実施形態では、引抜き装置9に6
本の油圧ラム22を設けたので、1本の大きな油圧ラム
を用いる場合に比べて、引抜き装置9が設置されるエレ
ベータ機械室のスペースを考慮して省スペース化を図る
ことができる。
【0052】また、本実施形態では、圧入装置12の脚
部42を押圧するときにその反力は棒状体45および当
接板48を介してシャフト4の端部に軸芯方向へのみ掛
るので、このシャフトの段付部にシーブ2が当接して衝
撃力が生じたとき、シャフト4が軸芯方向以外に変位す
ることがなくて済み、このシャフト4を介して上記の衝
撃力が軸受5bにも伝播するが、これらのシャフト4と
軸受5bとの間に変位が生じることはなく、したがっ
て、この軸受5bに設けられる図示しないベアリングの
損傷を防止できる。
【0053】また、本実施形態では、圧入装置12の作
動により油圧力を利用してシーブ2のボス2bにシャフ
ト4を円滑に嵌入することができ、本出願人が行なった
実験によると、シーブ2の引抜きに要する力に比べて約
12分の1の力でシーブ2のボス2bを嵌入できる。
【0054】また、本実施形態では、引抜き装置9の油
圧ラム22、および圧入装置12の油圧ラム44が同等
のセンタホール型用であるとともに、圧入装置12の油
圧ラム44の出力が引抜き装置9の油圧ラム22の出力
より小さくて済むので、この油圧ラム22を圧入装置1
2用として兼用できる。これによって、圧入装置12の
ために専用の油圧ラムを準備する必要がなくなり、装置
全体の部品点数を少なくでき、コスト削減を図ることが
できる。
【0055】さらに、本実施形態では、エレベータ機械
室の天井にトロリビームを取付け、このトロリビームに
移動可能に設けた揚重機によりシャフト4の支持および
シーブ2の運搬などを行なう従来の方法と比較しても、
これらのシャフト4やシーブ2などの重量物をワイヤロ
ーブなどの可撓性を有する索状体を介して吊下げて作業
を行なうことがほとんどないので、この作業時の危険性
が少ないとともに、ベース1上に固定された支持部材
7、8、10によりシーブ2やシャフト4を支持するの
で、上記の揚重機による吊下げに伴う振れを防止でき
る。これにより、初期の芯出し状態を維持しなければな
らないような場合、すなわち、軸受5bの許容範囲内の
動きを維持しなければならないときには、この許容範囲
内の動きを確実に維持できるので、作業者の負担を軽減
できるとともに、安定した作業環境を提供できる。ま
た、エレベータ機械室の天井に既に取付けた空調用ダク
トの移設作業が不要であるので、この点からも経済性に
優れるとともに作業者の負担を軽減でき、上記の移設作
業に要する期間がなくなるため、工事期間を短縮でき
る。したがって、ボス2bの取外しおよび圧入作業を狭
いエレベータ機械室などにあっても安全に、かつ高精度
で効率良く行なえる。
【0056】なお、一般に加熱処理した新設のシーブ2
の芯出しとシャフト4の芯出しとが完全に行なわれてい
れば、新設のシーブ2が芯出し装置8上に移動可能に載
置されているので、人力のみでもシーブ2のボス2bに
シャフト4を嵌入可能である。しかしながら、実際には
周囲の環境条件から新設のシーブ2が必ずしも計算通り
の熱膨張を生じないことがあるとともに、多少の芯狂い
によりシーブ2のボス2bとシャフト4との間で摩擦力
が生じたり、シーブ2あるいはシャフト4のいずれか一
方を押し上げる力を要することがあるため、圧入装置1
2の作動により油圧力を利用してシーブ2のボス2bに
シャフト4を嵌入するようになっている。
【0057】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明の請
求項1に係わる発明は、ボスの取外し作業を狭いエレベ
ータ機械室などにあっても安全に、かつ高精度で効率良
く行なえるという効果がある。さらに、ギヤレス巻上げ
機などに当該ボスを備えた場合、従来のように安全対策
として特別な部品構成にする必要がないため、ギヤレス
巻上げ機の製造原価アップを要せずに済むとともに、ボ
スの取外し作業のために大型クレーンを特に必要としな
いので、この大型クレーンの設置に伴う費用を要せずに
済み、経済性に優れている。
【0058】また、本発明の請求項2に係わる発明は、
ボスの圧入作業を狭いエレベータ機械室などにあっても
安全に、かつ高精度で効率良く行なえるという効果があ
る。さらに、ギヤレス巻上げ機などに当該ボスを備えた
場合、従来のように安全対策として特別な部品構成にす
る必要がないため、ギヤレス巻上げ機の製造原価アップ
を要せずに済むとともに、ボスの圧入作業のために大型
クレーンを特に必要としないので、この大型クレーンの
設置に伴う費用を要せずに済み、経済性に優れている。
【0059】また、本発明の請求項3に係わる発明は、
ボスの取外しおよび圧入作業の両方を狭いエレベータ機
械室などにあっても安全に、かつ高精度で効率良く行な
えるという効果がある。さらに、ギヤレス巻上げ機など
に当該ボスを備えた場合、従来のように安全対策として
特別な部品構成にする必要がないため、ギヤレス巻上げ
機の製造原価アップを要せずに済むとともに、ボスの取
外しおよび圧入作業のために大型クレーンを特に必要と
しないので、この大型クレーンの設置に伴う費用を要せ
ずに済み、経済性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる軸に嵌入されたボ
スの交換方法が用いられるギヤレス巻上げ機の正面図で
ある。
【図2】図1の巻上げ機からブレーキを取外しシーブを
第1のボス用支持部材により支持した状態を示す図であ
る。
【図3】図2の巻上げ機のシャフトの一端から軸受を取
外した状態を示す図である。
【図4】本実施形態の交換方法に用いられる第2のボス
用支持部材を設けた状態を示す図である。
【図5】第1のボス用支持部材を取外した状態を示す図
である。
【図6】本実施形態の交換方法に用いられるシーブ用引
抜き装置を設けた状態を示す図である。
【図7】シーブを引抜く過程の途中で軸用支持部材を設
けた状態を示す図である。
【図8】シーブを引抜いた状態を示す図である。
【図9】シーブを第2のボス用支持部材上から撤去した
状態を示す図である。
【図10】新設シーブの芯出し確認を行なう状態を示す
図である。
【図11】新設シーブを加熱処理する状態を示す図であ
る。
【図12】シーブ用圧入装置を設けた状態を示す図であ
る。
【図13】新設シーブを圧入する過程の途中の状態を示
す図である。
【図14】新設シーブの圧入過程の途中で軸用支持部材
を取外した状態を示す図である。
【図15】新設シーブの圧入を完了した状態を示す図で
ある。
【図16】新設シーブの圧入完了後にシーブ用圧入装置
を取外した状態を示す図である。
【図17】第1のボス用支持部材を再び取付けた状態を
示す図である。
【図18】第2のボス用支持部材を取外した状態を示す
図である。
【図19】シャフトの一端に軸受を再び取付けた状態を
示す図である。
【図20】第1のボス用支持部材を取外した状態を示す
図である。
【図21】ブレーキを再び取付けた状態を示す図であ
る。
【図22】図6の要部を説明する図である。
【図23】図7の要部を説明する図である。
【図24】図23のA−A線に沿う断面図である。
【図25】図23のB−B線に沿う断面図である。
【図26】シーブ用引抜き装置に設けられるセンタホー
ル型用油圧ラムの断面図である。
【図27】図13の要部を説明する図である。
【図28】図14の要部を説明する図である。
【図29】シーブ用圧入装置に設けられるセンタホール
型用油圧ラムの断面図である。
【符号の説明】
2 シーブ 2a ブレーキドラム 2b ボス 2c 鋳抜き穴 3 原動機 4 シャフト(軸) 5a、5b 軸受 6 ブレーキ 7 第1のボス用支持部材 8 第2のボス用支持部材 9 引抜き装置 10 軸用支持部材 11 加熱装置 12 圧入装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 裕二 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日立システムプラザ勝田 日立水戸エン ジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−81164(JP,A) 特開 平7−215640(JP,A) 特開 平10−571(JP,A) 特開 昭51−46661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が一対の軸受で保持される軸に嵌入
    された既設のボスを上記軸から引抜いた後、別に用意し
    た新設のボスを上記軸に圧入するようにした軸に嵌入さ
    れたボスの交換方法において、 上記既設のボスを上記軸から引抜くに際して、上記既設
    のボスを建物内の床上に設置されるベースに対して着脱
    自在なボス用支持部材で支持した状態で上記軸受の一方
    を上記軸の一端から外した後、この軸の一端を上記ベー
    スに対して着脱自在な軸用支持部材で支持した状態で、
    油圧力を利用して上記既設のボスを上記軸の一端側から
    引抜くことを特徴とする軸に嵌入されたボスの交換方
    法。
  2. 【請求項2】 両端が一対の軸受で保持される軸に嵌入
    された既設のボスを上記軸から引抜いた後、別に用意し
    た新設のボスを上記軸に圧入するようにした軸に嵌入さ
    れたボスの交換方法において、 上記新設のボスを上記軸に圧入するに際して、上記軸の
    一端を支持する上記軸受の一方を外し、上記軸の他端を
    上記軸受の他方で支持するとともに、上記軸をベースに
    対して着脱自在な軸用支持部材で支持した状態で、あら
    かじめ加熱処理した上記新設のボスを上記軸の一端側か
    ら挿入した後、この新設のボスをベースに対して着脱自
    在なボス用支持部材で支持した状態で油圧力を利用して
    上記軸に圧入し、この状態で上記軸用支持部材を外すと
    ともに、上記軸の一端を上記軸受の一方で再び保持した
    後、上記ボス用支持部材を外すことを特徴とする軸に嵌
    入されたボスの交換方法。
  3. 【請求項3】 両端が軸受で保持される軸に嵌入された
    既設のボスを上記軸から引抜いた後、別に用意した新設
    のボスを上記軸に圧入するようにした軸に嵌入されたボ
    スの交換方法において、 上記既設のボスを上記軸から引抜くに際して、上記既設
    のボスをベースに対して着脱自在なボス用支持部材で支
    持した状態で上記軸受の一方を上記軸の一端から外した
    後、上記軸をベースに対して着脱自在な軸用支持部材で
    支持した状態で油圧力を利用して上記既設のボスを上記
    軸の一端側から引抜くようにし、 次いで、上記新設のボスを上記軸に圧入するに際して、
    上記ボス用支持部材を外した後、あらかじめ加熱処理し
    た上記新設のボスを上記軸の一端側から挿入して、この
    新設のボスを上記ボス用支持部材で支持した状態で油圧
    力を利用して上記軸に圧入し、この状態で上記軸用支持
    部材を外すとともに、上記軸の一端を上記軸受の一方で
    再び保持した後、上記ボス用支持部材を外すことを特徴
    とする軸に嵌入されたボスの交換方法。
  4. 【請求項4】 上記ボスが、エレベータ用ワイヤロープ
    が巻回されるシーブの中心部に一体的に形成され、上記
    軸が、上記シーブを駆動する原動機のシャフトであると
    ともに、上記シーブの一方の側面とこの側面に対向する
    上記原動機の本体の側面との間に形成される隙間に、上
    記軸用支持部材を配置したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の軸に嵌入されたボスの交換方法。
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