JP3450743B2 - 清拭シート - Google Patents
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Description
おり、対人・対物の清拭に用いられる清拭シートに関す
る。
トティッシュやウェットワイパーなどの清拭シートは、
レーヨンやコットンなどの不織布や織布等よりなる基材
シートに、精製水、化粧水、アルコール類等を含浸させ
て構成されており、お手拭き、化粧落とし用シート、身
体清浄用シート、幼児用おしり拭き、介護用ワイパー、
OA製品用クリーナー、台所用ワイパー等として使用さ
れている。例えば、身体清浄用シートとしては、顔・首
筋・手足等の身体の清拭に用いられるウェットシートタ
イプの製品が多数実用化されている。これらの製品は使
用後の肌を清潔にしたり、清涼感を与える目的で使用さ
れている。
潔にするという目的では、効果を発揮するものの、肌の
油分や水分を必要以上に拭き除いてしまうために、身体
の使用部位によっては使用後に不快感を与えることも多
かった。例えば脇の下などをウェットタイプの濡れティ
ッシュで拭き過ぎると、肌荒れを起こす場合があった。
こうしたウェットタイプの製品は、全身の清拭に使用可
能とされているものの、実質的には使用部位が手や足等
の比較的汚れのひどい部位の清拭に限定され、身体全体
を日常的に清拭するには適さない。
ベビーパウダー等の粉体を転着する方法が知られてい
る。しかし、ウエットティッシュによる清拭後に粉体の
転着を行うには、清拭及び転着という二つの操作を要す
ることから煩雑である。そこで、ウエットティッシュに
粉体を担持させておき、清拭及び転着を同時に行うこと
が考えられるが、その場合粉体はウエットティッシュを
構成する基材シートの内部に担持され易く表面での担持
量が少ないため、肌への転着効率が低く、清拭後に十分
な快適感を与えることができない。また、ウエットティ
ッシュに粉体を担持させたものを対物の清拭に用いる場
合、粉体による洗浄及び粉体転着による摩擦低減等の表
面改質効果が期待されるが、やはり前記肌の清拭の場合
と同様の理由により十分な表面改質効果が得られない。
よく清拭対象面へ転着し得る清拭シートを提供すること
を目的とする。
燥時の平均細孔直径と担持される粉体の粒径との比、バ
ルクソフトネス及び厚みを特定の範囲とすることにより
上記目的が達成されることを知見した。
で、基材に粉体が担持されており且つ水性媒体が含浸さ
れてなる清拭シートにおいて、乾燥時における、前記基
材表面の水銀圧入法により測定された平均細孔直径D
が、前記粉体の平均粒径dとの比(D/d)に関してD
/d=0.03〜30を満たし、前記平均細孔直径Dが
0.1〜30μmであると共に前記平均粒径dが1〜3
0μmであり、前記基材のバルクソフトネスが0.1〜
5N/30mmで且つ厚みが0.3〜5mmである清拭
シートを提供することにより上記目的を達成したもので
ある。
基材シートともいう)を備えた本発明の清拭シートの好
ましい実施形態について説明する。基材シートは、粉体
が担持されるものであり、シート状物の形態をしてい
る。乾燥時における基材シート表面の平均細孔直径D
は、担持される粉体の平均粒径dとの比(D/d)に関
してD/d=0.03〜30、好ましくは0.1〜15
を満たしている。前記比を前記範囲内とすることによっ
て、粉体が基材シートの内部よりも表面及びその近傍に
担持され易くなり、清拭対象面へ効率よく転着するよう
になる。詳細には、前記比が0.03未満であるような
基材シートは、その平均細孔直径Dが粉体の平均粒径d
よりもはるかに小さくなるので、そのような基材シート
の製造は困難である上に、粉体が基材シートの表面で著
しい凝集を起こすため、肌触りが悪くなってしまう。3
0超であると粉体が基材シートの内部にまで入りこんで
しまうため清拭対象面に効率よく粉体が転写できなくな
ってしまう。
入法により測定されたものである。また、乾燥時とは、
基材シートを温度20℃、湿度65%の環境に24時間
以上放置し馴化した状態をいう(以下、乾燥時というと
きには、これと同じ意味である)。
れる粉体の平均粒径dとの比(D/d)は前述の通りで
あるが、基材シート表面の平均細孔直径D自体の値は、
0.1〜30μmであり、好ましくは1〜20μmであ
ると、基材シート内部への粉体の進入を効果的に防止す
ることができる。
が、0.1〜5N/30mm、好ましくは0.3〜3N
/30mmとなされている。バルクソフトネスを前記範
囲内とすることにより、基材シートの風合いを向上させ
ることができる。詳細には、バルクソフトネスが0.1
N/30mm未満では、風合いが柔らか過ぎてしっかり
感が不足してしまい、5N/30mm超では、風合いが
硬くなってしまう。
る。先ず、基材シートから幅30mm×長さ150mm
の測定片を切り出す。この測定片を、その幅方向が高さ
方向となるような円筒にする。この円筒の直径は45m
mにする。即ち、この円筒には約10mmのオーバーラ
ップ部があり、このオーバーラップ部をステープル等で
接合固定することで円筒が形成される。この円筒を速度
10mm/minで圧縮したときの最大座屈応力の値を
バルクソフトネスの値とする。
mmとなされている。これにより清拭シート使用時に使
用者にしっかり感を与える。厚みの好ましい範囲は、
0.5〜2mmである。厚みは、荷重3.7g/cm2
で測定されたものをいう。
せる点から凹凸賦形されていることが好ましい。凹凸賦
形には、例えばスチールマッチエンボス加工が用いられ
る。スチールマッチエンボス加工には、一対のエンボス
ロールが用いられる。各エンボスロールには多数の凹凸
部が規則的に形成されている。詳しくは一方のエンボス
ロールの凸部が他方のエンボスロールの凹部に嵌合する
ように、各エンボスロールに凹凸部が形成されている。
そして、両ロールによって基材シートを押圧すること
で、基材シートに凹凸形状が付与される。
ていてもよく或いは2層以上の単層シートを重ね合わせ
た多層構造から構成されていてもよい。シートを構成す
る材料としては、例えばパルプ及びコットン等の天然繊
維、レーヨン及びアセテート等の再生繊維並びにポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、アクリル樹脂及びポリアミド等の熱可塑性樹脂から
なる繊維などの繊維状物が用いられる。特にパルプを用
いることが、基材シート表面が緻密な構造となり、平均
細孔直径を容易に前述の範囲内とし得る点から好まし
い。また、パルプと熱可塑性樹脂からなる繊維とを所定
の割合で用いることも、基材シートの風合い向上の点か
ら好ましい。熱可塑性樹脂からなる繊維としては、複合
繊維や分割繊維等を用いることもできる。疎水性の熱可
塑性繊維を主に用いる場合、基材シートに粉体を担持さ
せると共に水性媒体を含浸させるには、該繊維に親水化
処理を施す必要があるが、基体に水性媒体を含浸させず
乾式シートとして用いる場合にはそのような親水化処理
は不要である。熱可塑性樹脂からなる繊維を用いる場
合、特にポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等からなる繊維を用いること
が、基材シートの強度向上の点から好ましい。
成されている場合、各単層シートにおける前記繊維状物
の配合組成は同じでも異なっていてもよい。単層シート
がパルプと熱可塑性樹脂からなる繊維とを含む場合、両
者の割合(前者:後者)は、99:1〜50:50、特
に95:5〜75:25であることが、基材シート表面
が緻密な構造となり、また風合いが向上する点から好ま
しい。尚、前記割合は、基材シートが1枚の単層シート
から構成されているときは、基材シート自体におけるパ
ルプと前記繊維との割合に等しく、2層以上の単層シー
トから構成されているときは、少なくとも最外層の単層
シートにおけるパルプと前記繊維との割合に該当する。
から構成されている場合、隣り合う単層シートに熱可塑
性樹脂からなる繊維がそれぞれ含有されており、該繊維
が部分的に圧着又は融着されて、単層シート同士が接合
された領域が断続的に又は連続的に形成されることで、
単層シートが一体化して基材シートを構成していること
が好ましい。この場合、前記領域が略平坦な状態(例え
ばフィルム状ないしフィルム様の状態)になる程度まで
圧着又は融着されることが、単層シートの十分な一体化
の点から好ましい。圧着又は融着には一般的な圧延シー
ル機やヒートシール機が用いられる。
可塑性樹脂からなる繊維を含有する異種の単層シートを
2枚(シートA及びシートB)重ね合わせ、これに凹凸
賦形して凹凸シートを得、この凹凸シートを、同種の単
層シート同士が対向するように(例えばシートA同士又
はシートB同士が対向するように)2枚重ね合わせ、部
分的に圧着又は融着することで接合一体化させてなる基
材シートである。
は、該シートが繊維状物から構成されている場合、各種
不織布、紙、織布、編物等を用いることができ、特に不
織布、紙を用いることが、平均細孔直径D、バルクソフ
トネス及び厚みの制御、並びに混綿バランス、加工性及
び製造経費等の点から好ましい。不織布や紙を用いる場
合、その製造法として、メルトブローン法、フラッシュ
紡糸法、分割繊維を物理的又は化学的な方法で分割し、
水流交絡、熱融着又はレジンボンド等で接着又は交絡す
る方法、パルプを主体とした乾式又は湿式抄紙法を用い
ると、平均細孔直径Dが前述の範囲となる緻密なシート
を製造し易い点から好ましい。なかでも、一層緻密なシ
ートを製造するには、繊維状物の主成分としてパルプを
用いた湿式抄紙法が好ましい。
に一般的なカレンダー処理を行うことも、平均細孔直径
が前述の範囲となる緻密なシートを得やすい点から好ま
しい。特にコットンやレーヨンのような繊維を用い水流
交絡法により得られた不織布を、カレンダー処理するこ
とが有効である。また、不織布に限らず、例えば織布に
カレンダー処理を施し、その表面を平滑化することも好
ましい。合成樹脂の繊維が含まれた基材シートをカレン
ダー処理するに際して加熱を行う場合、基材シートの風
合いが低下することを防止するために、合成樹脂の繊維
の混合割合を低くすることが好ましい。
シートの用途等に応じて適宜調整できるが、一般的な範
囲としては10〜200g/m2 程度である。
トとなされる。粉体の平均粒径dは、基材シートの平均
細孔直径Dとの関係において、1〜30μmであり、好
ましくは1〜15μmである。粉体の平均粒径dは、レ
ーザー回折法、遠心分離法で測定される。平均粒径が1
μm未満の粉体は肌の感触に対してほとんど効果がない
か又はきしむような不快感を与える。平均粒径が30μ
mを超えると、肌にざらざらとした不快感を与える。ま
た、粒径が200μm以上の粉体を実質的に含まないこ
とが望ましい。
粉体が0.05〜60g/m2 、特に0.26〜40g
/m2 担持されることが、肌への感触及び経済性の点で
好ましい。
例えば粉体を直接基材シートに散布し付着させる方法、
粉体を水は含水アルコール等の水性媒体に分散させ、そ
の中に基材シートを入れて含浸担持させる方法、スプレ
ーやエアーガン等を用いて噴霧により担持させる方法等
がある。
ートにおいては、粉体の転写率が40%以上、特に60
%以上であることが好ましい。転写率が40%未満(即
ちシート内残留粉体量が60%以上)であると、粉体の
転着による効果が十分に発現しない場合がある。粉体の
転写率は、次の方法により測定される。先ず、清拭シー
トを100×150mmの大きさに裁断し、これをサン
プルとする。黒色画用紙を用意し、その重量を測る(重
量Aとする)。サンプルを黒色画用紙の中央に載置す
る。サンプルの上で加圧ローラー(荷重0.44kg/
cm2 )を速度5cm/sで一往復させる。サンプルを
黒色画用紙から取り除き、黒色画用紙を完全に乾かした
後、その重量を測る(重量Bとする)。重量Bから重量
Aを差し引くことで黒色画用紙に転写した粉体の重量が
求められる。そして、黒色画用紙に転写した粉体の重量
を、初めにサンプルに担持されていた粉体の重量で除
し、これに100を乗ずることで粉体の転写率(%)が
求められる。
清拭シートにおいては、黒色画用紙に前記粉体を転写さ
せた後と転写前とでの該黒色画用紙の色差が6以上、特
に8〜30であることが、粉体の転着による効果を十分
に発現させる点から好ましい。色差は次の方法により測
定される。即ち、前記粉体の転写率の測定における重量
Bの測定に用いた、粉体が転写された黒色画用紙につい
て、色彩色差計CR-210(MINOLTA 製)を用い、粉体転写
前の黒色画用紙に対する色差を求める。
ことが好ましい。粉体の真球度はそれほど重要ではない
が、真球度が増すにつれて動摩擦係数が下がり肌の滑り
感が高まるのでなるべく真球に近い粉体を用いることが
好ましい。
の及び天然鉱物からなるものの何れをも用いることがで
きる。合成高分子物質からなる粉体は、肌に適用した場
合、動摩擦係数を低下させ、肌にさらさらした滑り感覚
を付与するという点で好ましい。
末端にラジカル重量性基を有するポリシロキサン化合物
を分散剤として、溶媒中でビニルモノマーの分散重合を
行うことにより得られたポリマー微粒子(以下、ポリマ
ービーズSという)、並びにシリコーン樹脂、ナイロン
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリメ
タクリル酸メチル系樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、合
成シリカ、ポリウレタン系樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂及びフッ素系樹脂等
からなる粒子が挙げられる。特に、ポリマービーズS並
びにシリコーン樹脂及びポリスチレン樹脂からなる粒子
が、皮膚残留時の動摩擦力の低下、肌への滑り感触(さ
らさら感)の付与及び肌上での残留性という点で好まし
い。
セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベ
ントナイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウ
ム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ミョウバン、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム等が挙
げられる。特にタルクは肌の上での滑りが良いので好ま
しい。
ら、粉体が担持されることに加えて水性媒体が含浸され
て清拭シートとなされる。水性媒体としては清浄、清拭
の目的であれば特に限定されず、水や含水アルコール等
が挙げられる。水性媒体の含浸率は、基材シート重量の
50〜500重量%が好ましく、特に100〜400重
量%が使用感を高める上で好ましい。アルコールとして
は、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブタ
ンジオール、イソプレングリコール、グリセリン、ソル
ビトールなどが好ましい。
00mm2 /sのシリコン油を粉体重量に対して100
分の1量から10倍量、特に50分の1〜2倍量付与し
て清拭シートとなすことが、清拭時の感触を一層高める
点から好ましい。シリコン油としては、メチルポリシロ
キサン及びジメチルポリシロキサンが特に好ましい。
は、常温で液状のものであればよく、使用感を高める上
から、アボガド油、ツバキ油、タートル油、トウモロコ
シ油、オリーブ油、小麦胚芽油、大豆油、ホホバ油、落
花生油、カカオ脂、ラノリン、流動パラフィン、スクワ
ラン、スクワレン、ワセリン、コレステリルエステル類
等が挙げられる。更に用途に合わせた添加剤を用いるこ
ともできる。例えば清拭シートを化粧料に使用する場合
には、生理的に有効な保湿成分、抗炎症剤、美白剤、U
Vケア剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、香料等を用いるこ
とができる。
ートを、例えば肌の清拭に用いた場合には、肌の汚れを
取り除いて清潔にすると共に粉体を効率的に肌に転着し
て残留させ、長時間に亘って皮膚に適度なさらさらとし
た肌感触を与えることができる。また、保湿成分、抗炎
症剤、美白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、
香料等を配合することにより、使用後の肌を機能的にコ
ンディショニングすることができ、潤いや清涼感、香り
を楽しむこともできる。清拭シートは、含浸された液体
の飛散を防止するため、密閉された容器あるいは袋に入
れられて保存され、通常は1枚ずつ取り出されて使用さ
れる。
シートを構成する単層シートとして、繊維状物からなる
単層シートに代えて又は該単層シートと共にフィルムや
発泡シート等を用いることもできる。
量%」を意味する。
均細孔直径、バルクソフトネス、厚み、粉体担持量が表
1に示す値であり、且つ凹凸賦形の有無、ヒートシール
の有無を同表に示すように設定した基材シートに、含浸
液をスプレーして含浸させて清拭シートを調製した。含
浸率は275%であった。
マービーズSを用いた。 <ポリマービーズSの合成>冷却器、温度計、撹拌機を
備えた500mlの4ツ口フラスコを窒素置換した後、
n−ヘキサン275.9g、トルエン90g、片末端に
メタクリロキシ基を有するポリシロキサン化合物〔チッ
ソ(株)製のサイラプレーンFM−0725(登録商
標)、数平均分子量1万〕1.58gを仕込み、70℃
に昇温した。メタクリル酸メチル39.50g、スチレ
ン13.17g、ラウロイルパーオキシド1.06gを
加え、70℃で12時間反応させた。反応系は当初均一
であったが、開始剤投入後約10分で青白色を呈し、そ
の後、白色乳濁液となった。反応液を放冷後、n−ヘキ
サン200gで希釈し、遠心分離により固液分離した。
残渣をn−ヘキサン300gで再分散した後、遠心分離
する洗浄工程を2回行い、50℃の乾燥機で真空乾燥を
行い、白色パウダー54.0gを得た。得られたポリマ
ーの平均粒径は2μmの単分散粒子であった。これをポ
リマービーズSとする。
びBは、以下の方法で調製した。 <パルプシートA及びBの調製>パルプ(NBKP)9
0%及びPET/低融点PETの芯鞘型複合繊維10%
を配合、叩解、異物除去し抄紙を行い単層紙1(坪量3
0g/m2 )を得た。これにスチールマッチエンボス加
工を施して凹凸賦形されたパルプシートAを得た。パル
プ(NBKP)80%とPET/低融点PETの芯鞘型
複合繊維20%を配合、叩解、異物除去し抄紙を行い単
層紙2(坪量30g/m2 )を得た。前述の単層紙1と
単層紙2とを重ね合わせ、これにスチールマッチエンボ
ス加工を施して凹凸複層紙を得た。凹凸複層紙2枚を、
単層紙2同士が対向するように重ね合わせ、所定パター
ンでヒートシールしてパルプシートBを得た。
3%、シリコン油(25℃での粘度5mm2 /s)1
%、カーボポール1%、エタノール15%、パラオキシ
安息香酸エチル0.5%、水79.5%をホモミキサー
を用いて混合し含浸液を調製した。
及び2で得られた清拭シートについて、前述の方法で粉
体の転写率及び転写前後の黒色画用紙の色差を測定し
た。その結果を表1に示す。また、各清拭シートを用い
て、20〜40歳の男女各5名に全身の肌を拭き取って
もらい、以下の評価基準に従って使用感を評価した。表
1に評価結果を人数で示す。この結果について、「○」
を2点、「△」を1点、「×」を0点としたときの10
人の平均点も併せて示した。 <評価項目> ・使用感のさらさら感 ○:さらさらする ・・・ 2点 △:ややさらさらする ・・・ 1点 ×:さらさらしない ・・・ 0点 ・使用感の肌荒れ ○:肌が荒れない ・・・ 2点 △:やや肌が荒れる ・・・ 1点 ×:肌が荒れる ・・・ 0点 ・使用感のウェット感 ○:ちょうど良い ・・・ 2点 ×:乾いている ・・・ 0点 ×:濡れすぎている ・・・ 0点
例1〜3の清拭シートは比較例1〜2の清拭シートと比
較して、使用感に優れ、すなわちさらさら感が実感で
き、肌荒れはなく、かつ快適な感触が持続した。
よく清拭対象面へ転着し得る清拭シートが提供される。
本発明の清拭シートを使うことにより、肌が清潔になる
と共に清拭後の肌に効率よく粉体が転着し使用後の肌に
さらっとした滑り感が付与され、今までの清拭シートに
はない新しい快適な感覚を付与することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材に粉体が担持されており且つ水性媒
体が含浸されてなる清拭シートにおいて、乾燥時におけ
る、前記基材表面の水銀圧入法により測定された平均細
孔直径Dが、前記粉体の平均粒径dとの比(D/d)に
関してD/d=0.03〜30を満たし、前記平均細孔
直径Dが0.1〜30μmであると共に前記平均粒径d
が1〜30μmであり、前記基材のバルクソフトネスが
0.1〜5N/30mmで且つ厚みが0.3〜5mmで
ある清拭シート。 - 【請求項2】 前記基材が繊維状物から構成される請求
項1記載の清拭シート。 - 【請求項3】 前記粉体が、前記基材1m 2 に0.05
〜60g担持されている請求項1又は2記載の清拭シー
ト。 - 【請求項4】 前記基材が、パルプ及び熱可塑性樹脂か
らなる繊維を含有する異種の単層シートを2枚重ね合わ
せ、これに凹凸賦形して凹凸シートを得、この凹凸シー
トを、同種の単層シート同士が対向するように2枚重ね
合わせ、部分的に圧着又は融着することで接合一体化さ
せてなるものである請求項1〜3の何れかに記載の清拭
シート。 - 【請求項5】 前記粉体の被転写面への転写率が40%
以上である請求項1〜4の何れかに記載の清拭シート。 - 【請求項6】 黒色画用紙に前記粉体を転写させた後と
転写前とでの該黒色画用紙の色差が6以上である請求項
1〜5の何れかに記載の清拭シート。
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