JP2003038381A - 皮膚清浄用不織布 - Google Patents

皮膚清浄用不織布

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JP2003038381A
JP2003038381A JP2001230125A JP2001230125A JP2003038381A JP 2003038381 A JP2003038381 A JP 2003038381A JP 2001230125 A JP2001230125 A JP 2001230125A JP 2001230125 A JP2001230125 A JP 2001230125A JP 2003038381 A JP2003038381 A JP 2003038381A
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fibers
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Shuji Yoshino
周二 吉野
Kazunori Ozaki
和則 尾崎
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Japan Vilene Co Ltd
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料を十分に拭い取るために、水系洗浄剤
を十分に保持した状態で手で揉んだり、手で握ったのち
握りを開放したりすると泡が立ちやすく、十分な洗浄効
果が得られる皮膚清浄用の不織布を提供することを課題
とする。 【解決手段】 親水性繊維5〜50重量%と疎水性繊維
30〜90重量%と疎水性の接着性繊維5〜20重量%
とからなり、流体流の作用により交絡及び開孔されてい
る皮膚清浄用不織布とする。また、縦方向又は横方向の
何れかの方向において、湿潤時の曲げ反発性の値が戻り
角度で10度以上である皮膚清浄用不織布とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅、ファンデー
ション等の化粧料の除去等、化粧落し時に使用する、皮
膚清浄のための水系洗浄剤の保持性能に優れ、ソフトで
泡立ち性が良く、化粧落し効果に優れる、皮膚清浄用の
不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅、ファンデーション等の化粧料の除
去には、皮膚清浄のための基剤として水系洗浄剤を含浸
した素材を用いて拭い取る方法や、或いはクレンジング
クリームを顔等に塗り、化粧成分をクリーム状の基質に
溶解させた後、不織布やティシュペーパー等で拭い取る
方法が行われていた。このような、化粧料を落とした
り、皮膚を洗浄するのに用いられる不織布としては、実
開昭61−47918号公報に、疎水性繊維を主体とす
る繊維層と、親水性繊維層を主体とする繊維層とが積層
され、高圧流体により両繊維層が一体化されてなる化粧
用シートが開示されている。また、特開平11−496
41号公報には、(a)(1)セルロース含量が50重
量%以上であり、(2)平均坪量が20〜120g/m
で、(3)構成繊維の平均繊度が3d以下である
(4)水流交絡の不織布であって、(5)ドライ時の反
射率が45%以上の不織布に、(b)非イオン性界面活
性剤及び水を含有させてなる皮膚洗浄シートが開示され
ている。しかし、このような不織布を用いた皮膚清浄の
方法では、不織布に開孔などの凹凸がないため化粧料を
拭い取るときに化粧料の一部が顔や皮膚の上に残り、化
粧料が十分に拭い取れないという問題があった。また、
水系洗浄剤を併用する場合は、不織布を手で揉んだり、
手で握ったのち握りを開放したりして水系洗浄剤を泡立
ててから使用していたが、上記のような従来の不織布で
は、親水性繊維が多いため、湿潤時の反発性に劣り、ま
た開孔もしていないので、泡立ちにくく、十分な洗浄効
果が得られないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、化粧料
を十分に拭い取るために、水系洗浄剤を十分に保持した
状態で手で揉んだり、手で握ったのち握りを開放したり
すると泡が立ちやすく、十分な洗浄効果が得られる皮膚
清浄用の不織布を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、親
水性繊維5〜50重量%と疎水性繊維30〜90重量%
と疎水性の接着性繊維5〜20重量%とからなり、流体
流の作用により交絡及び開孔されていることを特徴とす
る皮膚清浄用不織布である。すなわち、本発明では親水
性繊維を5〜50重量%含むため、水系洗浄剤を繊維間
に十分に保つことができる。また、繊維は流体流の作用
により交絡されており、接着性繊維5〜20重量%にお
いて繊維間が接着されているため、不織布は柔軟性があ
り皮膚を傷付けることがないうえ、手で揉んだり、手で
握ったのち握りを開放したりしても繊維が容易に抜けた
りせず形態安定性がある。また、流体流の作用により開
孔されているため、凹凸があり化粧料を十分に拭い取る
ことができる。また、開孔されているため、手で揉んだ
り、手で握ったのち握りを開放したりすると、空気と水
系洗浄剤とが開孔を通して抜ける時に泡を多量に発生す
ることができる。また、親水性繊維が5〜50重量%と
少ないうえに不織布の繊維が接着性繊維によって接着さ
れているため、湿潤時の折り曲げの力に対する反発力が
大きい。このため、手で揉んだり、手で握ったのち握り
を開放したりしたときに、不織布がその動きに追従して
泡を多量に発生することができ、十分な洗浄効果が得ら
れる。
【0005】請求項2の発明では、前記接着性繊維が潜在捲
縮性繊維であることを特徴とする請求項1記載の皮膚清
浄用不織布であり、接着性繊維が潜在捲縮性繊維であ
り、反発性は保持したままソフトな風合いとすることが
できる。また湿潤時の折り曲げの力に対する反発力にも
優れ、洗浄効果を顕著に得ることができる。
【0006】請求項3の発明では、前記皮膚清浄用不織布の
開孔の数が25〜400個/インチであることを特徴
とする請求項1または2に記載の皮膚清浄用不織布であ
り、開孔の数が25〜400個/インチであることに
より、特に泡立ちがし易く、泡立ち効果による十分な洗
浄効果を顕著に得ることができる。
【0007】請求項4の発明では、縦方向又は横方向の何れ
かの方向において、湿潤時の曲げ反発性の値が戻り角度
で10度以上であることを特徴とする皮膚清浄用不織布
であり、湿潤時の折り曲げの力に対する反発力に優れ、
泡立ち効果による十分な洗浄効果を顕著に得ることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、親水性繊維5〜50重
量%と疎水性繊維30〜90重量%と疎水性の接着性繊
維5〜20重量%とからなり、流体流の作用により交絡
及び開孔されていることを特徴とする皮膚清浄用不織布
である。
【0009】本発明に使用される親水性繊維には、水に対し
て濡れ性の良い繊維が好ましく、吸水性の優れたものは
特に好ましく、合成繊維や半合成繊維や天然繊維など繊
維の種類は問わず適宜選択できる。このような親水性繊
維としては、例えばレーヨン繊維、コットン繊維、アセ
テート繊維などがある。本発明では、このような親水性
繊維を5〜50重量%含むことにより、好ましくは5〜
40重量%含むことにより、更に好ましくは5〜30重
量%含むことにより、最も好ましくは5〜25重量%含
むことにより、水系洗浄剤を繊維間に十分に保つことが
できる。親水性繊維が5重量%未満であると水系の洗浄
剤を繊維間に十分に保持できなくなる。また、親水性繊
維が50重量%を越えると疎水性繊維の比率が低下する
ため、湿潤時において不織布の反発性が減少して、泡立
ちしにくくなる。
【0010】本発明に使用される疎水性繊維には、水に対し
て濡れ性の悪い繊維が好ましく合成繊維など繊維の種類
は問わず適宜選択できる。このような疎水性繊維として
は、例えばポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維などの熱可塑性樹脂からなる合成繊維があ
り、合成繊維は1種類の熱可塑性樹脂からなる合成繊維
であっても、異なる2種類以上の樹脂が複合された複合
繊維であっても適宜選択して使用することができる。ま
た、このような疎水性繊維として数種類の合成繊維が配
合されていてもかまわない。本発明では、このような疎
水性繊維を30〜90重量%含むことにより、湿潤時で
あっても不織布の反発性が増加して、泡立ちし易くな
る。疎水性繊維が30重量%未満であると、湿潤時にお
いて不織布の反発性が減少して、泡立ちしにくくなり、
疎水性繊維が90重量%を越えると親水性繊維の比率が
低下するため、水系の洗浄剤を繊維間に十分に保持でき
ない場合がある。
【0011】本発明に使用される疎水性の接着性繊維は、該
接着性繊維以外の繊維よりも好ましくは10℃以上低い
融点で溶融する繊維であり、1種類の熱可塑性樹脂から
なる合成繊維か、または融点が好ましくは10℃以上異
なる2種類以上の樹脂が複合された複合繊維であって、
繊維の表面に該接着性繊維以外の繊維よりも低い融点で
溶融する樹脂を有する複合繊維が好ましく、このような
接着性繊維を加熱した時、該接着性繊維の少なくとも一
部が80℃以上、好ましくは100℃以上で溶融する繊
維が適している。1種類の熱可塑性樹脂からなる合成繊
維としては、例えばポリオレフィン繊維、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維などの熱可塑性樹脂からなる合成
繊維がある。また融点の異なる2種類以上の樹脂が複合
された複合繊維としては、例えば、共重合ポリエステル
/ポリエステル、共重合ポリプロピレン/ポリプロピレ
ン、ポリプロピレン/ポリアミド、ポリエチレン/ポリ
プロピレン、ポリプロピレン/ポリエステル、ポリエチ
レン/ポリエステルなどの樹脂の組み合わせからなる複
合繊維がある。また、本発明に使用する接着性繊維が、
上記の複合繊維であるとともに潜在捲縮性繊維である場
合は、反発性は保持したままソフトな風合いとすること
ができる。また湿潤時の折り曲げの力に対する反発力に
も優れ、洗浄効果を顕著に得ることができる。このよう
な潜在捲縮性を併せ持つ複合繊維としては、例えば温度
特性の異なる複数の樹脂成分から成る芯鞘型もしくはサ
イドバイサイド型といった複合構造を有する繊維があ
る。本発明では、このような接着性繊維を5〜20重量
%含むことにより、好ましくは5〜18重量%含むこと
により、更に好ましくは5〜15重量%含むことによ
り、最も好ましくは5〜10重量%含むことにより、繊
維同士が接着されているので、本発明の皮膚清浄用不織
布を手で揉んだり、手で握ったのち握りを開放したりし
ても、繊維が容易に抜けたりせず形態安定性がある。ま
た、湿潤時の折り曲げの力に対する反発力が大きくなる
ので、手で揉んだり、手で握ったのち握りを開放したり
したときに、不織布がその動きに追従して泡を多量に発
生することができる。
【0012】以上の説明のように、本発明は、親水性繊維5
〜50重量%と疎水性繊維30〜90重量%と疎水性の
接着性繊維5〜20重量%とからなるが、各繊維の好ま
しい重量比率の組み合わせとしては、例えば親水性繊維
5〜40重量%と疎水性繊維42〜90重量%と疎水性
の接着性繊維5〜18重量%とからなる比率がある。ま
た、更に好ましい重量比率の組み合わせとしては、例え
ば親水性繊維5〜30重量%と疎水性繊維55〜90重
量%と疎水性の接着性繊維5〜15重量%とからなる比
率がある。また、最も好ましい重量比率の組み合わせと
しては、例えば親水性繊維5〜25重量%と疎水性繊維
65〜90重量%と疎水性の接着性繊維5〜10重量%
とからなる比率がある。
【0013】また、本発明の皮膚清浄用不織布は、流体流の
作用により開孔されているので、この不織布を手で揉ん
だり、手で握ったのち握りを開放したりすると、空気と
水系洗浄剤とが開孔を通して抜ける時に泡を多量に発生
することができる。開孔の数は好ましくは、25〜40
0個/インチであり、開孔の数が25個/インチ
り少ないと泡立ちの効果は少なくなり、目的とする皮膚
清浄効果が少なくなる。また、開孔の数が400個/イ
ンチより多いと、開孔の数が多くなる反面開孔径も小
さくなるため、泡立ちの効果は少なくなり、この場合も
目的とする皮膚清浄効果が少なくなる。本発明では、開
孔の数が35〜300個/インチであることがより好
ましく、開孔の数が50〜200個/インチであるこ
とが更に好ましい。
【0014】本発明の皮膚清浄用不織布は、流体流の作用に
より前記のように開孔されているのみならず、繊維同士
が交絡されている。このような繊維構造は公知の乾式
法、湿式法、溶融紡糸法等のいずれかの繊維ウエブ形成
法により形成した繊維ウエブを一方向に配向させて積層
したり、クロスレイに積層したり、一方向とクロスレイ
との組み合わせのクリスクロスに積層すること等により
得ることができる。また、これらの繊維ウエブ形成法に
より形成した繊維ウエブを組み合わせて得ることができ
る。本発明の皮膚清浄用不織布は、このような繊維構造
の繊維ウエブを水流絡合法等により交絡しながら開孔す
ることによって得ることができる。このような水流絡合
法による場合は、まず前記繊維ウエブを開孔形成用支持
体の上に載置する。開孔形成用支持体は、金属またはプ
ラスチックのネットからなるコンベアーベルトや前記ネ
ットを巻いた水透過性のドラムを用いるか、または金
属、プラスチックでできた孔の開いた水透過性のドラム
等を用いることができる。ネットの場合は、平織り、綾
織り等各種の織り構造のネットを用いることができる
が、例えば開孔の数25〜400個/インチを得るに
は5〜20メッシュの織り組織が適している。5メッシ
ュより少ないメッシュの織り組織は、開孔の数が少なく
なるため、泡立ちの効果は少なくなり、目的とする皮膚
清浄効果が少なくなる。また、20メッシュより大きい
メッシュの織り組織を用いた場合は、開孔の数が多くな
るが開孔径も小さくなるため、泡立ちの効果は少なくな
り、この場合も目的とするクレンジング効果が少なくな
る。
【0015】次に、開孔形成用支持体上に載置した繊維層の
上部より高速水流を噴射して、繊維層を絡合させるとと
もに開孔した繊維構造物を形成する。高速水流の発生に
は、水圧3〜20MPaの高圧水を、直径0.1〜0.
3mmのノズル孔が0.3〜3mm間隔で配列した1本
または複数本のノズルプレートより噴射させて、高速水
流とする方法が適している。
【0016】尚、上記の水流絡合法による開孔処理におい
て、上記繊維層を上記開孔形成用支持体とは別の開孔の
ある支持体の上に載置して、予め高速水流で予備的な絡
合処理を行ってから、上記の水流絡合による開孔処理を
行ってもよい。この予備的処理に用いる開孔のある支持
体は、上記開孔形成用支持体のメッシュや、開孔面積率
の値にこだわらず、任意の開孔のある支持体を選択して
用いることができる。但し、この予備的な絡合処理で
は、高速水流の噴射前の圧力は、予備処理後に開孔を形
成させる時の圧力よりも低くするのが望ましく、またノ
ズルプレートの使用本数を少なくするのが望ましい。
【0017】本発明の不織布は、例えば上記のように繊維層
に絡合処理と開孔処理を行った後、形成された繊維構造
物に含まれる接着性繊維による繊維接着処理を行う方法
によって得ることができる。繊維接着処理は例えば実質
的に凹凸のないコンベアー上に繊維構造物を載置して熱
風を吹き付ける方法や、実質的に凹凸のないコンベアー
またはドラム状の支持体の上に載置した後に熱風を繊維
構造物とその支持体を通過させる方法や、加熱したドラ
ム状の支持体の上に繊維構造物を載置する方法等があ
る。
【0018】本発明の不織布は、面密度が40〜100g/
であることが好ましく、60〜90g/mである
ことがより好ましい。また、厚さは0.2〜2.0mm
であることが好ましい。このような面密度や厚さとする
ことによって、水系洗浄剤を十分に保持すると共に手で
揉んだり、手で握ったのち握りを開放したりしたとき
に、十分な泡立ちがあり、化粧料を拭き取る時には化粧
料を十分に拭い取るという効果をより顕著に得ることが
できる。
【0019】以上の構造を有する本発明の不織布は、下記に
示す曲げ反発性の値の求め方に従って湿潤時の曲げ反発
性の値を求めると、縦方向又は横方向の何れかの方向に
おいて戻り角度で10度以上である。このように、本発
明の不織布は湿潤時の折り曲げの力に対する反発力が大
きいので、水系洗浄剤を十分に保持した状態で、手で揉
んだり、手で握ったのち握りを開放したりしたときに、
不織布がその動きに追従して泡を多量に発生することが
できる。
【0020】また、以上の説明のように縦方向又は横方向の
何れかの方向において、湿潤時の曲げ反発性の値が戻り
角度で10度以上である皮膚清浄用不織布は、湿潤時の
折り曲げの力に対する反発力に優れ、水系洗浄剤を十分
に保持した状態で、手で揉んだり、手で握ったのち握り
を開放したりしたときに、泡立ち効果による十分な洗浄
効果を顕著に得ることができる。また、縦方向又は横方
向の何れかの方向において、湿潤時の曲げ反発性の値が
戻り角度で30度以上である皮膚清浄用不織布は、湿潤
時の折り曲げの力に対する反発力により優れ、泡立ち効
果による十分な洗浄効果をより顕著に得ることができ
る。また、縦方向又は横方向の何れかの方向において、
湿潤時の曲げ反発性の値が戻り角度で50度以上である
皮膚清浄用不織布は、湿潤時の折り曲げの力に対する反
発力に更に優れ、泡立ち効果による十分な洗浄効果を更
に顕著に得ることができる。尚、縦方向又は横方向の何
れかの方向においても湿潤時の曲げ反発性の値が戻り角
度で10度未満である場合は、湿潤時の折り曲げの力に
対する反発力に劣り、泡立ち効果による洗浄効果をあま
り得ることができない。
【0021】(曲げ反発性の値の求め方)図1に示すよう
に、水平な台の上に、樹脂フィルム2を置き、その上に
試験体から切り出した巾30mm×長さ150mmの試
験片1を置く。次に試験片1の長さ方向に、端から10
0mmまでが覆われるようにして、厚さ0.1mmの樹
脂フィルム3を置く。次に試験片の覆われていない残り
50mmの部分を樹脂フィルム3の上に折り曲げる。次
に試験片全体を覆うようにして樹脂フィルム4を重ね
る。次に直径70mm×長さ65mmで質量2kgの鉄
製のロール5を試験片の上部で矢印aの方向に回転さ
せ、矢印bの方向にロールを移動して試験片に折り目を
つける。このときロールの移動は一回だけ行う。次に図
2に示すように樹脂フィルム4を取り外すと、試験片の
曲げ反発力によって、試験片がフィルム3によって覆わ
れていない部分が元に戻ろうとして、樹脂フィルム3か
ら角度αをもって離れる。このときの戻り角度αを曲げ
反発性の値とする。尚、角度αの測定は樹脂フィルム4
を取り外した後30秒が経過した時点で測定する。ま
た、試験は試験体の表裏両面でそれぞれ3回ずつ行い、
曲げ反発性の値はそれらの平均値とする。また、試験は
試験体の乾燥時と湿潤時で行い、湿潤時の測定は、試験
片の重量の120±10%の水を予め試験片に均一に含
ませてから行う。
【0022】つぎに、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明するが、この実施例は本発明が理解できる程度
に特定の条件を例示して説明するものであって、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。
【0023】
【実施例】(実施例1)乾式法のウエブ形成装置によ
り、繊度1.7デシテックス、繊維長38mmのレーヨ
ン繊維30重量%と繊度1.7デシテックス、繊維長3
8mmのポリエステル繊維60重量%と繊度2.2デシ
テックス、繊維長44mmのポリプロピレン/低融点ポ
リプロピレンサイドバイサイド型の疎水性の接着性繊維
である潜在捲縮性複合繊維10重量%からなる面密度8
0g/mのクリスクロス繊維ウエブを作成した。この
繊維ウエブを80メッシュ平織り金網のコンベアーベル
トからなる開孔のある支持体上に載置して、繊維ウエブ
の上部より、水圧8及び10MPaの高圧水を、直径
0.13mmのノズル孔が0.6mm間隔で直線状に配
列されたノズルプレートより、各水圧に応じて各1本ず
つ合計2本より噴射させ、高速水流となし、繊維ウエブ
にあて、繊維ウエブに第一回目の予備的絡合処理を行っ
た。次に、この予備処理された繊維ウエブを反転させ
て、第一回目と同じ開孔のある支持体上に載置して、第
一回目の予備処理と同じ方法で、但し水圧だけは13M
Paとして、第二回目の予備的絡合処理を行った。次
に、この予備処理された繊維ウエブを再び反転させて1
0メッシュ平織りタイプの、プラスチックのコンベアー
ベルトからなる開孔形成用支持体上に載置して、繊維ウ
エブの上部より、水圧14MPaの高圧水を、直径0.
13mmのノズル孔が0.6mm間隔で直線状に配列さ
れたノズルプレート2本より噴射させ、高速水流とな
し、繊維ウエブにあて、繊維ウエブを絡合処理すると同
時に開孔処理した。次に、この開孔及び、絡合処理した
繊維ウエブを平織り金網からなるコンベアーベルトの上
に載置して、エアースルー型のドライヤーの中で、潜在
捲縮性複合繊維の接着成分である低融点ポリプロピレン
樹脂が溶融するように、140℃の温度で、潜在捲縮発
現処理と熱接着処理を行い皮膚清浄用不織布を得た。こ
の皮膚清浄用不織布は100個/インチの開孔があ
り、面密度は80g/m、厚さは0.80mm、湿潤
時の曲げ反発性の値は縦方向が168度、横方向が0度
であった。また、乾燥時の曲げ反発性の値は縦方向が1
57度、横方向が9度であった。
【0024】(実施例2)実施例1のクリスクロス繊維ウエ
ブのかわりに、繊度1.7デシテックス、繊維長38m
mのレーヨン繊維10重量%と繊度1.7デシテック
ス、繊維長38mmのポリエステル繊維80重量%と繊
度2.2デシテックス、繊維長44mmのポリプロピレ
ン/低融点ポリプロピレンサイドバイサイド型の疎水性
の接着性繊維である潜在捲縮性複合繊維10重量%から
なる面密度60g/mのクリスクロス繊維ウエブを作
成した。また、実施例1の開孔形成用支持体のかわり
に、8メッシュ平織りタイプの、プラスチックのコンベ
アーベルトからなる開孔形成用支持体を用いた。これら
のこと以外は実施例1と同様にして、皮膚清浄用不織布
を得た。この皮膚清浄用不織布は64個/インチの開
孔があり、面密度は60g/m、厚さは0.69m
m、湿潤時の曲げ反発性の値は縦方向が176度、横方
向が0度であった。また、乾燥時の曲げ反発性の値は縦
方向が153度、横方向が5度であった。
【0025】(実施例3)実施例2のクリスクロス繊維ウエ
ブの重量60g/mを70g/mとしたこと以外は
実施例2と同様にして、皮膚清浄用不織布を得た。この
皮膚清浄用不織布は64個/インチの開孔があり、面
密度は70g/m、厚さは0.76mm、湿潤時の曲
げ反発性の値は縦方向が175度、横方向が0度であっ
た。また、乾燥時の曲げ反発性の値は縦方向が154
度、横方向が5度であった。
【0026】(実施例4)実施例1のクリスクロス繊維ウエ
ブの面密度80g/mを60g/mとしたこと、及
び実施例1の開孔形成用支持体のかわりに、15メッシ
ュ平織りタイプの、プラスチックのコンベアーベルトか
らなる開孔形成用支持体を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、皮膚清浄用不織布を得た。この皮膚清浄用
不織布は225個/インチの開孔があり、面密度は6
0g/m、厚さは0.52mm、湿潤時の曲げ反発性
の値は縦方向が175度、横方向が0度であった。ま
た、乾燥時の曲げ反発性の値は縦方向が151度、横方
向が5度であった。
【0027】(実施例5)実施例4のクリスクロス繊維ウエ
ブの面密度60g/mを70g/mとしたこと以外
は実施例4と同様にして、皮膚清浄用不織布を得た。こ
の皮膚清浄用不織布は225個/インチの開孔があ
り、面密度は70g/m、厚さは0.60mm、湿潤
時の曲げ反発性の値は縦方向が67度、横方向が0度で
あった。また、乾燥時の曲げ反発性の値は縦方向が15
0度、横方向が5度であった。
【0028】上記の実施例1〜5の結果を表1〜2にまとめ
た。これらの結果から明らかなように、実施例1〜5の
皮膚清浄用不織布は湿潤時の曲げ反発性の値が、縦方向
又は横方向の何れかの方向において戻り角度で10度以
上である。このように、実施例1〜5の不織布は湿潤時
の折り曲げの力に対する反発力が大きいので、水系洗浄
剤を十分に保持した状態で、手で揉んだり、手で握った
のち握りを開放したりしたときに、不織布がその動きに
追従して泡を多量に発生することができるので洗浄効果
に優れていた。また、開孔による凹凸があるので拭き取
り性に優れていた。また手で揉んだり、手で握ったのち
握りを開放したりしたときにソフトな風合いであった。
このように、化粧料を洗浄したり化粧料を拭い取るとい
う効果が顕著であるため、皮膚清浄用不織布として好適
であった。
【0029】(比較例1)実施例1のクリスクロス繊維ウエ
ブのかわりに、繊度1.7デシテックス、繊維長38m
mのレーヨン繊維85重量%と繊度2.2デシテック
ス、繊維長44mmのポリプロピレン/低融点ポリプロ
ピレンサイドバイサイド型の疎水性の接着性繊維である
潜在捲縮性複合繊維15重量%からなる重量75g/m
のクリスクロス繊維ウエブを作成したこと以外は実施
例1と同様にして、不織布を得た。この不織布は100
個/インチの開孔があり、面密度は75g/m、厚
さは0.57mm、湿潤時の曲げ反発性の値は縦方向が
1度、横方向が0度であった。また、乾燥時の曲げ反発
性の値は縦方向が149度、横方向が67度であった。
このように、比較例1の不織布は、湿潤時の曲げ反発性
の値が10度未満と少なく、湿潤時における不織布の反
発性が小さいので、手で揉んだり、手で握ったのち握り
を開放したりしたときに、不織布がその動きに追従して
泡を多量に発生することができなかった。このように、
この不織布は皮膚清浄用の不織布として用いることがで
きなかった。比較例1の不織布の湿潤時における反発性
が小さくなった原因としては、親水性繊維が50重量%
を越えており、また疎水性繊維が含まれていないので、
湿潤時において不織布の反発性が減少したものと考えら
れる。
【0030】(比較例2)実施例1のクリスクロス繊維ウエ
ブのかわりに、繊度1.7デシテックス、繊維長38m
mのレーヨン繊維70重量%と繊度1.7デシテック
ス、繊維長38mmのポリエステル繊維30重量%から
なる面密度70g/mのクリスクロス繊維ウエブを作
成したこと、及び潜在捲縮発現処理と熱接着処理のかわ
りに乾燥処理を行ったこと以外は実施例1と同様にし
て、不織布を得た。この不織布は100個/インチ
開孔があり、面密度は70g/m、厚さは0.59m
m、湿潤時の曲げ反発性の値は縦方向が1度、横方向が
0度であった。また、乾燥時の曲げ反発性の値は縦方向
が123度、横方向が6度であった。このように、比較
例2の不織布は、湿潤時の曲げ反発性の値が10度未満
と少なく、湿潤時における不織布の反発性が小さいの
で、手で揉んだり、手で握ったのち握りを開放したりし
たときに、不織布がその動きに追従して泡を多量に発生
することができなかった。このように、この不織布は皮
膚清浄用の不織布として用いることができなかった。比
較例2の不織布の湿潤時における反発性が小さくなった
原因としては、親水性繊維が50重量%を越えており、
また疎水性の接着繊維が含まれていないので、湿潤時に
おいて不織布の反発性が減少したものと考えられる。
【0031】表1.皮膚清浄用不織布の評価(実施例1〜
3)
【0032】表2.皮膚清浄用不織布の評価(実施例4〜
5)
【0033】表3.皮膚清浄用不織布の評価(比較例1〜
2)
【0034】
【発明の効果】本発明は、親水性繊維5〜50重量%と
疎水性繊維30〜90重量%と疎水性の接着性繊維5〜
20重量%とからなり、流体流の作用により交絡及び開
孔されていることを特徴とする皮膚清浄用不織布であ
り、水系洗浄剤の保持性と共に柔軟性があり皮膚を傷付
けることがないうえ、手で揉んだり、手で握ったのち握
りを開放したりしても繊維が容易に抜けたりせず形態安
定性がある。また、凹凸があり化粧料を十分に拭い取る
ことができる。また、手で揉んだり、手で握ったのち握
りを開放したりすると、空気と水系洗浄剤とが開孔を通
して抜ける時に泡を多量に発生することができる。また
本発明は、縦方向又は横方向の何れかの方向において、
湿潤時の曲げ反発性の値が戻り角度で10度以上である
ので、湿潤時の曲げ反発力が大きく、手で揉んだり、手
で握ったのち握りを開放したりしたときに、不織布がそ
の動きに追従して泡を多量に発生することができ、十分
な洗浄効果が得られる。そのため本発明の皮膚清浄用不
織布は、口紅やファンデーション等の化粧料の拭き取り
や化粧落し時に使用する、水系洗浄剤の保持性能に優
れ、ソフトで泡立ち性が良く、化粧落し効果に優れる、
皮膚清浄用の不織布として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ反発性の値の求め方(1)
【図2】曲げ反発性の値の求め方(2) 1 試験片 2 樹脂フィルム 3 樹脂フィルム 4 樹脂フィルム 5 鉄製のロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D034 CC02 4L047 AA27 AA28 AB09 AB10 BA04 BA09 BB01 CB10 CC03 CC16 DA00 4L055 AF10 AF17 AF33 AF46 AJ10 BE20 EA32 EA40 FA13 FA16 FA30 GA27 GA29 GA39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性繊維5〜50重量%と疎水性繊維
    30〜90重量%と疎水性の接着性繊維5〜20重量%
    とからなり、流体流の作用により交絡及び開孔されてい
    ることを特徴とする皮膚清浄用不織布。
  2. 【請求項2】 前記接着性繊維が潜在捲縮性繊維である
    ことを特徴とする請求項1記載の皮膚清浄用不織布。
  3. 【請求項3】 前記皮膚清浄用不織布の開孔の数が25
    〜400個/インチ であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の皮膚清浄用不織布。
  4. 【請求項4】 縦方向又は横方向の何れかの方向におい
    て、湿潤時の曲げ反発性の値が戻り角度で10度以上で
    あることを特徴とする皮膚清浄用不織布。
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