JP3450591B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3450591B2
JP3450591B2 JP14223196A JP14223196A JP3450591B2 JP 3450591 B2 JP3450591 B2 JP 3450591B2 JP 14223196 A JP14223196 A JP 14223196A JP 14223196 A JP14223196 A JP 14223196A JP 3450591 B2 JP3450591 B2 JP 3450591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写方式の電子写
真装置・静電記録装置など、感光体・誘電体等の像担持
体に、該像担持体を一様に帯電する工程を含む作像プロ
セスを適用してトナー画像を形成させ、そのトナー画像
を記録材に転写させ、像担持体は繰り返して作像に供す
る、クリーナレスの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写方式の画像形成装置につい
て、装置の小型化のために、像担持体上の転写後残留ト
ナー(以後、転写残トナーと呼ぶ)のクリーニングを、
帯電装置または/及び現像装置で行なわせて(帯電同時
クリーニングまたは/および現像同時クリーニング)、
専用のクリーニング装置の配設を省略したものがいくつ
か提案されている。
【0003】一方、像担持体の一様帯電手段としてはコ
ロナ帯電が主に用いられてきた。これはコロナ放電装置
を像担持体に非接触に対向させて配設し、コロナ放電装
置から放出されるコロナシャワーに像担持体面をさらし
て所定の極性・電位に一様に帯電させるものである。
【0004】最近ではエコロジーの観点より、放電によ
るオゾン生成物の少ない、低圧・低電力である等の利点
がある接触帯電が主流になりつつある。これは、ロー
ラ、ブレード、ファーブラシ、磁気ブラシ等の形態の導
電性の接触帯電部材を像担持体に接触させて配設し、こ
の接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加すること
で、像担持体面を所定の極性・電位に一様に帯電させる
ものである。
【0005】そして、画像形成装置の小型化とエコロジ
ーの両方を目的として、転写方式・クリーナレスの画像
形成装置として、像担持体(以下、感光体と記す)の帯
電を接触帯電装置である磁気ブラシ帯電装置で行なわ
せ、記録材に対するトナー画像転写後の感光体面の転写
残トナーを除去する独立した専用のクリーニング装置は
具備させず、記録材に対するトナー画像転写後の感光体
面の転写残トナーは磁気ブラシ帯電装置で少なくとも一
時的に回収させる構成のものが提案されている。
【0006】即ち、記録材に対するトナー画像転写後の
感光体面の転写残トナーは、感光体の引き続く移動で磁
気ブラシ帯電装置の磁気ブラシ部と感光体との接触部で
ある帯電領域(帯電ニップ部)に持ち運ばれて、磁気ブ
ラシ帯電装置の磁気ブラシ部に少なくとも一時的に感光
体面から回収される(帯電同時クリーニング)。
【0007】磁気ブラシ部で回収されずに帯電領域を通
過した感光体上のトナー、及び帯電領域を通過して磁気
ブラシ部から感光体上に一部排出(吐き出し)されたト
ナーは、感光体の引き続く移動で現像装置に持ち運ばれ
て該現像装置に回収される(現像同時クリーニング;上
記トナーを次工程以後の現像時に現像装置に印加する直
流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り
電位差Vbackにより回収)。
【0008】磁気ブラシ帯電装置は、給電電極を兼ねる
回転或は非回転の支持部材に磁気拘束して担持させた磁
性粒子(導電性磁性粒子、キャリア)の磁気ブラシ部を
有し、該磁気ブラシ部を像担持体に接触させ、支持部材
に所定の帯電バイアスを印加することで被帯電体を所定
の極性・電位に一様に接触帯電処理するものである。
【0009】転写残トナーを磁気ブラシ帯電装置の磁気
ブラシ部に一時的に回収させることで、転写部で帯電極
性が反転したトナーも正規の帯電極性に整えられ、また
転写残トナーパターンが掻き消されて、該転写残トナー
パターンのゴースト像の発生が防止される。
【0010】上記のような画像形成装置は、記録材に対
するトナー画像転写後の感光体面の転写残トナーを除去
する独立した専用のクリーニング装置を具備していない
のでスペース的利点が大きく装置の大幅な小型化が可能
であり、また帯電装置は接触帯電で放電によるオゾン生
成物が少なく、転写残トナーは最終的には現像工程装置
に回収されて次工程以後に用いられるため廃トナーをな
くすことができエコロジーの観点等からも好ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように転写残トナーを磁気ブラシ帯電装置で少なくとも
一時的に回収する方式の画像形成装置においては、高抵
抗のトナーが磁気ブラシ帯電装置の磁気ブラシ部内に混
入することによって磁気ブラシ帯電装置の帯電性能が低
下してしまう。
【0012】そこで帯電性能を向上するため、磁気ブラ
シ帯電装置に印加する帯電バイアスをDCバイアス(直
流電圧)にACバイアス(交番電圧、交流電圧)を重畳
したバイアス(振動電圧)にする方法が提案されてい
る。これは、ACバイアスの帯電電位と同極性側で帯電
電位の引き上げをし、また、逆極性側と交互に印加する
ことで帯電電位を所定の電位(DCバイアス)に収束さ
せることで、磁気ブラシ帯電装置の帯電性能の低下分を
補うというものである。
【0013】ここで、帯電電位をどのくらい引き上げら
れるかはACバイアスの帯電電位と同極性側の電圧の大
きさで決められ、また、帯電電位を所定の電位に収束さ
せるためにはACバイアスの帯電電位と逆極性側の大き
さを同極性側と等しくしておく必要がある。従って、磁
気ブラシ帯電装置の帯電性能はACバイアスのピーク間
電圧の大きさ(Vpp:ピーク・トゥー・ピーク電圧)
によって決定される。従来の磁気ブラシ帯電装置では、
磁気ブラシ部中に多量のトナーが入る場合を想定して、
ACバイアスの大きさをある程度大きく設定していた。
【0014】しかし、ACバイアスの大きさを大きく設
定した場合には、帯電電位と磁気ブラシ帯電装置に印加
する帯電バイアスの間の電位差が大きくなり、この電位
差で磁気ブラシ部を構成する磁性粒子(キャリア)が被
帯電体としての感光体に付着する、いわゆるキャリア付
着が発生し、帯電性能の向上との両立が難しかった。
【0015】本発明では上記のような従来技術の欠点に
鑑み、転写残トナーを磁気ブラシ帯電装置で少なくとも
一時的に回収するクリーナレスの画像形成装置につい
て、帯電性能の向上とキャリア付着の減少との両立を達
成することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0017】(1)像担持体に、前記像担持体を一様に
帯電する工程を含む作像プロセスを適用してトナー画像
を形成させ、前記トナー画像を記録材に転写させ、前記
像担持体は繰り返して作像に供する画像形成装置におい
て、前記像担持体を一様に帯電する工程手段が、前記
担持体に接触し、帯電バイアス印加電源からDCバイア
スにACバイアスを重畳した帯電バイアスが印加される
磁気ブラシ帯電装置であり、前記磁気ブラシ帯電装置が
前記記録材へのトナー画像転写後の前記像担持体上に残
留したトナーを少なくとも一時的に回収する像担持体ク
リーニング手段を兼ねており、前記磁気ブラシ帯電装置
に含まれるトナー量を検知する手段を備え、前記トナー
量検知手段が検知するトナー量が多くなるにつれて
帯電バイアス印加電源から磁気ブラシ帯電装置へかけ
る帯電時の帯電バイアスの印加ACバイアスを大きくす
手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0018】(2)前記像担持体が光導電性であり、作
像プロセス機器が、前記像担持体の周りに配置された、
前記像担持体に接触し前記像担持体を一様に帯電する磁
気ブラシ帯電装置と、前記像担持体に露光により静電潜
像を形成する露光装置と、前記静電潜像を帯電したトナ
ーにより可視化する現像装置と、前記像担持体のトナー
画像を記録材に転写する転写帯電装置であることを特徴
とする(1)に記載の画像形成装置。
【0019】(3)前記トナー量検知手段が検知するト
ナー量が所定の値より多くなった時に、前記印加ACバ
イアスの大きさが、第1の電圧V1から前記第1の電圧
V1より大きなバイアスである第2の電圧V2に切り替
わることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形
成装置。
【0020】(4)前記トナー量検知手段が検知するト
ナー量が、前記第1の所定の値より多くなった時に、前
記印加ACバイアスの大きさが、前記第1の電圧V1よ
り大き第2の電圧V2に切り替わり、前記トナー量検
知手段が検知するトナー量が、前記第1の所定の値より
小さい第2の所定の値より少なくなった時に、前記印加
ACバイアスの大きさが前記第1の電圧V1より小さ
第3の電圧V3に切り替わることを特徴とする(1)乃
至(3)いずれか1つに記載の画像形成装置
【0021】(5)前記印加ACバイアスが前記磁気
ブラシ帯電装置に含まれるトナー量と印加ACバイアス
の関係を表す式により決定され、磁気ブラシ帯電装置に
含まれるトナー量が多くなるにつれて、前記印加ACバ
イアスの大きさが連続的に大きくなることを特徴とする
(1)乃至(4)のいずれか1記載の画像形成装置。
【0022】(6)前記トナー量と前記印加ACバイア
スの関係を表す式が線形方程式であることを特徴とする
(5)に記載の画像形成装置。
【0023】(7)前記トナー量検知手段が光センサを
使用し反射光量を測って検知する手段であることを特徴
とする(1)ないし(6)の何れか1つに記載の画像形
成装置。
【0024】(8)前記トナー量検知手段が帯電電流か
ら磁気ブラシ帯電装置の抵抗変化を測定して検知する手
段であることを特徴とする(1)ないし(6)の何れか
1つに記載の画像形成装置。
【0025】〈作 用〉即ち本発明では、転写残トナー
を磁気ブラシ帯電装置で少なくとも一時的に回収する画
像形成装置において、磁気ブラシ帯電装置の磁気ブラシ
部中のトナー量を検知し、この検知したトナー量に応じ
て磁気ブラシ帯電装置に印加する帯電バイアスのACバ
イアス成分の大きさを変更することことにより、磁気ブ
ラシ部中のトナー量が多い場合には、ACバイアスを大
きく設定することで磁気ブラシ部の帯電性能を向上する
ことができ、また磁気ブラシ部中のトナー量が少ない場
合には、ACバイアスを小さく設定することで磁気ブラ
シのキャリア付着を減少することができるため、転写残
トナーを磁気ブラシ帯電装置で少なくとも一時的に回収
する画像形成装置において、帯電性能の向上とキャリア
付着の減少との両立が達成できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態例〉(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図であ
る。本例の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利
用、磁気ブラシ帯電、クリーナレスのレーザービームプ
リンタである。
【0027】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体である。この感光体1は矢示の時計方向に所
定のプロセススピード(周速度)をもって回転駆動され
る。
【0028】2は感光体1に当接させた接触帯電装置と
しての磁気ブラシ帯電装置(磁気ブラシ帯電部材)であ
る。本例のものはスリーブ回転タイプである。この磁気
ブラシ帯電装置2については(2)項で詳述する。
【0029】この磁気ブラシ帯電装置2に帯電バイアス
印加電源S1からDCバイアスVdcにACバイアスV
acが重畳された所定の帯電バイアス(振動電圧;時間
とともに電圧値が周期的に変化する電圧)が印加されて
回転感光体1の外周面が所定の極性・電位に一様に接触
帯電方式で帯電される。DCバイアス成分Vdcは所望
する帯電電位と同程度の値を用い、本例ではこのDCバ
イアス成分Vdcを−700Vにしてある。
【0030】この回転感光体1の帯電処理面に対して露
光装置としてのレーザースキャナ7によりレーザービー
ム走査露光Lがなされて回転感光体1の周面に目的の画
像情報に対応した静電潜像が形成される。レーザースキ
ャナ7は目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号
に対応して強度変調されたレーザービーム(レーザー
光)を出力する。7aはこのレーザースキャナ7からの
出力レーザービームを回転感光体1の画像露光部に偏向
するミラーである。
【0031】そしてこの回転感光体1面の静電潜像が、
絶縁トナーを用いた現像装置3でトナー画像として反転
現像または正規現像される。S2は現像装置3に所定の
現像バイアスを印加する現像バイアス印加電源である。
【0032】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材Pが給紙され、回転感光体1と、これに所定の押
圧力で当接させた接触転写装置としての中抵抗の転写ロ
ーラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミン
グにて導入される。転写ローラ4には転写バイアス印加
電源S3からトナーと逆極性の転写バイアス電圧が印加
される。
【0033】転写部Tに導入された転写材Pはこの転写
部Tを挟持搬送されて、その表面側に回転感光体1の表
面に形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と
押し圧力にて転写されていく。
【0034】トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光
体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ導
入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリン
ト)として装置外へ排出される。
【0035】転写材Pに対するトナー画像転写後の感光
体面の転写残トナーを除去する専用のクリーニング装置
は具備させておらず、転写材Pに対するトナー画像転写
後の感光体面は転写残トナーを付着したまま磁気ブラシ
帯電装置2との接触部nに到達し、ここで磁気ブラシ帯
電装置2の摺擦力と帯電バイアスにより転写残トナーが
磁気ブラシ部中に少なくとも一時的に取り込まれて回収
され感光体1面が清掃され(帯電同時クリーニング)、
繰り返して作像に供される。
【0036】磁気ブラシ帯電装置2の磁気ブラシ部中に
取り込まれた転写残トナーは磁気ブラシ部を構成してい
るキャリア(磁性粒子)との摩擦で帯電し感光体面に均
一に吐き出され、現像装置3によって現像部に回収され
て(現像同時クリーニング)、現像に再利用される。
【0037】(2)磁気ブラシ帯電装置2 図2は磁気ブラシ帯電装置2の概略の構成模型図であ
り、固定支持させた磁界発生手段としてのマグネットロ
ール22、このマグネットロールの外回りに同心に回転
自由に外嵌させたアルミニウム製等の非磁性の電極スリ
ーブ21、この電極スリーブの外周面に該スリーブ内部
のマグネットロール22の磁力により磁気吸着保持させ
た磁性粒子(キャリア)23の磁気ブラシ層24、磁気
ブラシ層の近傍に設置した、磁気ブラシ層中のトナー量
を検知する検知装置25等からなる。
【0038】磁気ブラシ部24を構成させる磁性粒子2
3としては、フェライト、マグネタイトなど磁性金属粒
子や、またこれらの磁性粒子を樹脂で決着したものも使
用可能である。抵抗値は1×106 〜109 Ωcmのも
のが適当である。粒径については10〜50μmが適性
である。また、複数の磁性粒子を混合し用いることで帯
電性の向上も図ることが可能である。
【0039】磁性粒子の抵抗測定は、底面積228mm
2 の筒状の容器に磁性粒子を2g充填して加圧し、上下
から100Vの電圧を印加してこの系に流れる電流から
算出し正規化したもので定義した。
【0040】磁性粒子の平均粒径は、水平方向最大弦長
で示し、測定法は顕微鏡法により、粒子300個以上を
ランダムに選び、その径を実測して算術平均をとること
によって算出した。
【0041】磁性粒子の磁気特性測定には理研電子株式
会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−50を
用いることができる。この際、直径(内径)6.5m
m、高さ10mmの円柱状の容器に磁性粒子を荷重約2
g重程度で充填し、容器内で粒子が動かないようにして
そのB−Hカーブから飽和磁化を測定する。
【0042】而して、上記の磁気ブラシ帯電装置2を、
感光体1と略並行にして、電極スリーブ21の表面と感
光体1の表面との離間距離が0.5mmになるように長
手方向の端部をスペーサ部材(不図示)を介して感光体
の端部表面に当接して配設することで、磁気ブラシ層2
4を感光体1面に所定幅の帯電部nを形成させて接触さ
せてある。
【0043】電極スリーブ21は帯電部nにおいて感光
体1の回転方向とは逆方向である矢示の時計方向に、例
えば感光体1の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転駆動
され、これに伴い磁気ブラシ層24も同方向に回転して
感光体1面を摺擦する。
【0044】そして帯電時に該磁気ブラシ帯電装置2の
電極スリーブ21に対して帯電バイアス印加電源S1か
ら前記の所定の帯電バイアスVdc+Vac(振動電
圧)が印加されることにより、磁気ブラシ層24の磁性
粒子23を通して帯電部nにおいて感光体表面が磁気ブ
ラシ帯電装置器2に対する上記印加帯電バイアスのDC
バイアス成分Vdcとほぼ同電位に帯電される。
【0045】(3)ACバイアス制御 前述したように、転写材Pに対するトナー画像転写後の
感光体面の転写残トナーは引き続く感光体1の回転で磁
気ブラシ帯電装置2の部位に至り、感光体1面に接触し
ている磁気ブラシ層24中に少なくとも一時的に回収さ
れる(帯電同時クリーニング)。そのため、高抵抗のト
ナーが磁気ブラシ層24中に混入することによって磁気
ブラシ帯電装置2の帯電性能が低下してしまう。
【0046】本例では磁気ブラシ帯電装置2(磁気ブラ
シ層24)中のトナー量を検知する検知装置25を設
け、その検知情報を制御回路部(CPU)26に取り込
み、該制御回路部26により、上記検知したトナー量に
応じて帯電バイアス印加電源S1を制御させ、磁気ブラ
シ帯電装置2に印加する帯電バイアスVdc+Vacの
ACバイアス成分Vacの大きさを、基準の第1のバイ
アス値V1と、これより大きなピーク間電圧の第2のバ
イアス値V2の2値で変更することにより、磁気ブラシ
帯電装置中のトナー量が変動しても安定した帯電性能と
キャリア付着防止を両立することを可能とした。
【0047】本発明において、トナー量検知装置25
は、磁気ブラシ層24中のトナー量を検知可能な手段で
あれば何でも使用可能である。例えば、2成分現像器に
使用されている光センサを使用し反射光量を測って検知
する方法や、帯電電流から磁気ブラシ層24の抵抗変化
を測定して検知する方法などがある。
【0048】前述したように、磁気ブラシ帯電装置2に
印加する帯電バイアスVdc+VacのACバイアス成
分Vacは、従来例では磁気ブラシ層中に転写残トナー
が混入して帯電性能が低下するため、最初からある程度
大きいバイアスを用いていた。しかしこのようなバイア
スを印加した場合には、転写残トナーが少ない初期の磁
気ブラシ帯電装置において、磁気ブラシ層24を構成し
ている磁性粒子(キャリア)に大きな電位差が働くた
め、感光体1側へのキャリア付着が起こっていた。
【0049】そこで本例では、図3のフローチャートに
示すように、トナー量検知装置24によって検知される
磁気ブラシ帯電装置(磁気ブラシ層)中の混入トナー量
が規定値aより少ないときには基準となる小さめの第1
のACバイアスV1を帯電バイアスに重畳し、トナー量
が規定値aより多くなった場合には基準より大きい第2
のACバイアスV2を帯電バイアスに重畳する。
【0050】これにより、磁気ブラシ帯電装置中のトナ
ー量が少ないときにはACバイアスを小さくすることで
キャリア付着を防止し、トナー量が多いときにはACバ
イアスを大きくすることで帯電性能を向上することがで
きる。
【0051】また、トナー量が多いときにはACバイア
スを大きくしてもキャリアよりトナーの方が抵抗値が高
いために、選択的にトナーが感光体上に付着するため、
キャリア付着は発生しない。
【0052】本例では、基準の第1のACバイアスをV
1=500Vpp、それより大きい第2のACバイアス
をV2=1000Vppとすることで、磁気ブラシ帯電
装置中のトナー量が変動しても安定した帯電性能とキャ
リア付着防止を両立することができた。
【0053】〈第2の実施形態例〉(図4) 本例では、トナー量検知装置25で検知した磁気ブラシ
帯電装置中のトナー量に応じて磁気ブラシ帯電装置2に
印加する帯電バイアスのACバイアス成分の大きさを、
基準の第1のバイアス値V1と、これより大きなピーク
間電圧の第2のバイアス値V2およびこれより小さなピ
ーク間電圧の第3のバイアス値V3の3値で変更するこ
とを特徴とする。
【0054】即ち図4のフローチャートに示すように、
第1の実施形態例における図3の制御フローにさらに基
準より小さいACバイアスV3を印加できるようにした
ものである。これにより磁気ブラシ帯電装置にクリーニ
ングバイアスをかけた直後などの混入トナー量が極端に
少ない場合に、ACバイアスを基準値よりも小さくする
ことでキャリア付着をさらに少なくすることができる。
【0055】実際に本例では、検知したトナー量の判定
基準をa,b2値設けて、基準のACバイアスをV1=
500VPP、基準より大きいACバイアスをV2=1
000Vpp、基準より小さいACバイアスをV3=2
00Vppとすることで、キャリア付着量をさらに減少
することができた。
【0056】〈第3の実施形態例〉(図5・図6) 本例では、トナー量検知装置25で検知した磁気ブラシ
帯電装置中のトナー量に応じて磁気ブラシ帯電装置2に
印加する帯電バイアスのACバイアス成分の大きさを連
続的に変更することを特徴とする。
【0057】即ち図5のフローチャートに示すように、
磁気ブラシ帯電装置中のトナー量に応じて、ACバイア
スを連続的に変更し印加できるようにしたものである。
これにより、磁気ブラシ帯電装置中のトナー量に対して
ACバイアスが細かく対応することで、磁気ブラシ帯電
装置の帯電性能が安定し、耐久を通して安定した画像を
得ることができる。
【0058】実際に本例では、図6のように磁気ブラシ
帯電装置中のトナー量xとACバイアスVとの関係V=
f(x)を、トナー量x=0gの時にACバイアスをV
=200Vpp、トナー量x=5gの時のACバイアス
をV=1000Vppとした2点を通る線形方程式V=
f(x)=160x+200で表し、トナー量検知装置
25で検知したトナー量xに応じてACバイアスVを設
定することで、耐久を通して安定した画像を得ることが
できた。
【0059】ここで、磁気ブラシ帯電装置中のトナー量
とACバイアスの関係は必ずしも線形方程式で表す必要
はなく、本発明の主旨を制限するものではない。例え
ば、磁気ブラシ帯電装置中のトナー量と帯電電位との関
係をあらかじめ測定し、それを補正するようなACバイ
アスとトナー量との関係式を用いても良く、この場合は
更なる帯電性能の安定化がはかれる。
【0060】〈その他〉 1)ACバイアスの波形は正弦波、矩形波、三角波等適
宜である。また直流電源を周期的にオン/オフすること
によって形成された矩形波であってもよい。このように
ACバイアスとしては周期的にその電圧値が変化するよ
うなバイアスが使用できる。
【0061】2)磁気ブラシ帯電装置2は実施形態例の
スリーブ回転タイプのものに限られず、マグネットロー
ル22が回転するものや、マグネットロールの表面を必
要に応じて給電用電極部として導電性処理して該マグネ
ットロールの表面に直接に磁性粒子を磁気拘束させて磁
気ブラシ層を形成保持させ、マグネットロールを回転さ
せる構成のもの(マグネットロール回転タイプ)等にす
ることもできる。非回転タイプの磁気ブラシ帯電装置と
することもできる。
【0062】3)像担持体は電荷注入による帯電が支配
的なものでも、放電による帯電が支配的なものでもよ
い。
【0063】4)像担持体の帯電面に対する情報書き込
み手段としての画像露光装置は、実施形態例で示したよ
うなデジタル的な潜像を形成するレーザー走査露光手段
に限られるものではなく、アナログ的な画像露光やLE
Dなどの他の発光素子でも構わないし、蛍光灯等の発光
素子と液晶シャッタ等の組み合わせによるものなど、画
像情報に対応した静電潜像を形成できるものであるなら
構わない。
【0064】また像担持体は静電記録誘電体などであっ
てもよい。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位
に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除
電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形
成する。
【0065】5)静電潜像のトナー現像方式・手段は任
意であり、反転現像方式でも正規現像方式でもよい。
【0066】6)転写方法としては、実施形態例のロー
ラ転写だけでなく、ブレード転写やその他の接触転写帯
電方式、コロナ放電器等を用いた非接触転写方式であっ
てもよい。また転写ドラムや転写ベルトや中間転写体等
を用いて、単色画像形成ばかりでなく多重転写等により
多色、フルカラー画像を形成する画像形成装置にも適応
可能である。
【0067】7)また、像担持体としての電子写真感光
体や静電記録誘電体を回動ベルト型や走行ウエブ型等に
して、これに帯電・潜像形成・現像の工程手段により所
要の画像情報に対応したトナー画像を形成させ、そのト
ナー画像部を閲読表示部に位置させて画像表示させ、像
担持体は繰り返して表示画像の形成に使用する画像表示
装置もある。本発明の画像形成装置にはこのような画像
表示装置も含む。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
転写残トナーを磁気ブラシ帯電装置で少なくとも一時的
に回収するクリーナレスの画像形成装置について、画像
形成時に、磁気ブラシ帯電装置に含まれるトナー量に応
じて印加帯電バイアスを変化させることで、所期の目的
である帯電性能の向上とキャリア付着の減少との両立を
よく達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例における画像形成装置例の概
略構成図
【図2】スリーブ回転タイプの磁気ブラシ帯電装置の構
成模型図
【図3】第1の実施形態例におけるACバイアス制御フ
ローチャート
【図4】第2の実施形態例におけるACバイアス制御フ
ローチャート
【図5】第3の実施形態例におけるACバイアス制御フ
ローチャート
【図6】第3の実施形態例における磁気ブラシ帯電装置
中のトナー量とACバイアスの関係の一例
【符号の説明】 1 像担持体(感光体) 2 磁気ブラシ帯電装置 21 電極スリーブ 22 マグネットロール 23 磁性粒子(キャリア) 24 磁気ブラシ層 25 トナー量検知装置 26 制御回路部(CPU) 3 現像装置 4 転写装置 5 定着装置 7 露光装置(レーザースキャナ) S1〜S3 バイアス印加電源 L レーザービーム P 記録材(転写材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 21/00 378

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に、前記像担持体を一様に帯電
    する工程を含む作像プロセスを適用してトナー画像を形
    成させ、前記トナー画像を記録材に転写させ、前記像担
    持体は繰り返して作像に供する画像形成装置において、前記 像担持体を一様に帯電する工程手段が、前記像担持
    体に接触し、帯電バイアス印加電源からDCバイアスに
    ACバイアスを重畳した帯電バイアスが印加される磁気
    ブラシ帯電装置であり、前記 磁気ブラシ帯電装置が前記記録材へのトナー画像転
    写後の前記像担持体上に残留したトナーを少なくとも一
    時的に回収する像担持体クリーニング手段を兼ねてお
    り、前記 磁気ブラシ帯電装置に含まれるトナー量を検知する
    手段を備え、前記トナー量検知手段が検知するトナー量
    が多くなるにつれて前記帯電バイアス印加電源から磁
    気ブラシ帯電装置へかける帯電時の帯電バイアスの印加
    ACバイアスを大きくする手段を有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体が光導電性であり、作像プ
    ロセス機器が、前記像担持体の周りに配置された、前記
    像担持体に接触し前記像担持体を一様に帯電する磁気ブ
    ラシ帯電装置と、前記像担持体に露光により静電潜像を
    形成する露光装置と、前記静電潜像を帯電したトナーに
    より可視化する現像装置と、前記像担持体のトナー画像
    を記録材に転写する転写帯電装置であることを特徴とす
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー量検知手段が検知するトナー
    量が所定の値より多くなった時に、前記印加ACバイア
    スの大きさが、第1の電圧V1から前記第1の電圧V1
    より大きなバイアスである第2の電圧V2に切り替わる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記トナー量検知手段が検知するトナー
    量が、前記第1の所定の値より多くなった時に、前記印
    ACバイアスの大きさが、前記第1の電圧V1より大
    第2の電圧V2に切り替わり、前記トナー量検知手
    段が検知するトナー量が、前記第1の所定の値より小さ
    い第2の所定の値より少なくなった時に、前記印加AC
    バイアスの大きさが前記第1の電圧V1より小さ第3
    の電圧V3に切り替わることを特徴とする請求項1乃至
    3いずれか1つに記載の画像形成装置
  5. 【請求項5】 前記印加ACバイアスが前記磁気ブラ
    シ帯電装置に含まれるトナー量と印加ACバイアスの関
    係を表す式により決定され、磁気ブラシ帯電装置に含ま
    れるトナー量が多くなるにつれて、前記印加ACバイア
    スの大きさが連続的に大きくなることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー量と前記印加ACバイアスの
    関係を表す式が線形方程式であることを特徴とする請求
    項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー量検知手段が光センサを使用
    し反射光量を測って検知する手段であることを特徴とす
    請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記トナー量検知手段が帯電電流から磁
    気ブラシ帯電装置の抵抗変化を測定して検知する手段で
    あることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに
    記載の画像形成装置。
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