JP3449930B2 - 研削盤用チャック装置 - Google Patents

研削盤用チャック装置

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JP3449930B2
JP3449930B2 JP27199898A JP27199898A JP3449930B2 JP 3449930 B2 JP3449930 B2 JP 3449930B2 JP 27199898 A JP27199898 A JP 27199898A JP 27199898 A JP27199898 A JP 27199898A JP 3449930 B2 JP3449930 B2 JP 3449930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを把持して
ドライブ軸と一体に回転させて研削を行う研削盤用チャ
ック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸軸形、円筒形等のワークの周面
に研削加工を施す際に上記ワークを回動自在に保持する
研削盤用チャック装置には、主軸の回りを回動自在なド
ライブ軸の正・逆回転により互いに同期して回動される
3個のカム爪を備え、これらのカム爪によってワークの
把持・解放を行うものがある。
【0003】例えば、実開平5−16022号公報に
は、主軸に軸受を介して外嵌されるクランプ本体と、ク
ランプ本体のボス部に遊嵌されるクランプ円盤と、中央
軸部がクランプ円盤に枢支されるとともに、その両端部
が回転駆動板とクランプ本体とに係合される回転伝達レ
バーと、クランプ本体に周方向等間隔に軸支されるクラ
ンプ爪(カム爪)と、クランプ円盤に突設されるととも
に、クランプ爪の後端部に係合する係合ピンとを備え、
回転駆動板の起動時の回転力を利用してワークを自動的
にクランプ(チャック)する研削盤用ワークドライブ装
置(研削盤用チャック装置)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記実開平
5−16022号公報に記載の研削盤用チャック装置に
おいて、各クランプ爪のワーク当接面との間の各間隙が
均等でなくても、該ワークを主軸に対して偏芯されてい
ない適切な位置でクランプして研削精度を向上するた
め、クランプ円盤はボス部に若干の間隙をおいて遊嵌さ
れている。しかし、上記チャック装置において、クラン
プ円盤とボス部に間隙を設け、これらをガタを持たせて
構成することは、装置の動作上好ましくない。
【0005】また、上記先行技術によれば、クランプ爪
の後端部にウエイト部を形成し、ワークの回転駆動中の
遠心力を利用してクランプ動作を確実なものとしている
が、ウエイト部等を形成することは、装置全体の重量増
加を招き、構造の複雑化、コストアップ等を招く。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で、装置にガタを持たせることなく、ワ
ークを適切な位置で確実にチャックすることのできる研
削盤用チャック装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
主軸台に固定された主軸と、この主軸に回動自在に外嵌
されたドライブ軸と、上記主軸の先端側に回動自在に外
嵌されたドリブンケースと、上記主軸を中心とした上記
ドリブンケース上の等分位置にケレ軸を介して回動自在
に軸支された複数のケレと、このケレに設けられたアー
ムに係合して上記ドライブ軸の回動を上記ケレに伝達す
るドライブピンと、上記ケレと一体に回動動作されてワ
ークをチャック自在なカム爪と、を備えた研削盤用チャ
ック装置であって、上記ドリブンケースを弾性部材を介
して上記主軸のラジアル方向に弾性的に浮遊させ、上記
主軸と上記ドリブンケースとの間の回動部を潤滑するた
めのオイル室を備え、上記弾性部材は該オイル室のシー
ル手段を兼用することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、主軸台に固定され
た主軸と、この主軸に回動自在に外嵌されたドライブ軸
と、上記主軸の先端側に回動自在に外嵌されたドリブン
ケースと、上記主軸を中心とした上記ドリブンケース上
の等分位置にケレ軸を介して回動自在に軸支された複数
のケレと、このケレに設けられたアームに係合して上記
ドライブ軸の回動を上記ケレに伝達するドライブピン
と、上記ケレと一体に回動動作されてワークをチャック
自在なカム爪と、を備えた研削盤用チャック装置であっ
て、上記ドリブンケースを弾性部材を介して上記主軸の
ラジアル方向に弾性的に浮遊させ、上記弾性部材は、上
記主軸と上記ドリブンケースとの間に回転抵抗を発生さ
せる回転抵抗発生手段を兼用することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の発明において、上記弾性部材は、上記ド
リブンケースを上記主軸に対しラジアル方向に加えてス
ラスト方向に弾性的に浮遊させることを特徴とする。
【0010】
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の発明において、上記弾性部材はオ
イルシールであることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4に記載
発明において、上記弾性部材は上記オイルシールに加え
Oリングとからなることを特徴とする。
【0013】
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5の何れかに記載の発明において、上記ドリブンケー
スに上記アームと係合自在に対向して配置され、上記ケ
レの回動角を規制するストッパを設けたことを特徴とす
る。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項5の何れかに記載の発明において、上記ドリブンケー
スの周部に上記アームと係合して上記ケレの回動角を規
制する当接面を形成したことを特徴とする。
【0016】
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7の何れかに記載の発明において、上記主軸と上記ド
リブンケースとの間に設けられたオイル室内で、該主軸
上のホルダにOリング溝を形成し、該溝にOリングを嵌
装するとともに、該Oリングの周側面をドリブンケース
側に設けたスラスト受部材で挟持したことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図5は本発明の第1の実
施の形態に係わり、図1は図2の要部を示す拡大断面
図、図2は研削盤用チャック装置の一部切欠き正面図、
図3は図1の要部を示す拡大断面図、図4はドライブピ
ンの詳細を示す拡大断面図、図5はストッパの詳細を示
す拡大断面図である。
【0019】図1において、符号1は研削盤用チャック
装置を示し、この研削盤用チャック装置1は、主軸台2
の中央に挿着された主軸10と、この主軸10の外周に
回動自在に設けられた円筒形状のドライブ軸11とを有
して構成されている。
【0020】上記主軸10は主軸台2の端面から外部に
露呈された太径部10aを備え、さらに、この太径部1
0aの先端にはワーク45の端部を支承するセンター部
10bが設けられている。
【0021】上記太径部10aの外周には、後述するド
リブンケース14を主軸10に回動自在に保持するため
のホルダ12が嵌合されている。上記ホルダ12は、先
端側外周に段部を有する円筒部材に形成された第1のホ
ルダ部材12aと、この第1のホルダ部材12aと同径
の円筒部材に形成された第2のホルダ部材12bとを備
えて構成されている。これら第1,第2のホルダ部材1
2a,12bは、太径部10aに連なって嵌合され、第
1のホルダ部材12a先端側の段部と、第2のホルダ部
材12bの基端部とで周溝12cが形成されている。こ
こで、上記ホルダ12は、第1,第2のホルダ部材12
a,12bがボルト締結等によって互いに連結され、さ
らに、上記第1のホルダ部材12aがセットボルト13
で太径部10aにボルト止めされることによって固定さ
れている。
【0022】上記ドリブンケース14は、内径がホルダ
12の外径よりも大径の円筒部材に形成されたドリブン
筒15と、ドーナツ盤状のドリブンプレート16a,1
6bとを備えて構成されている。
【0023】詳しく説明すると、図3に示すように、上
記ドリブン筒15の内周略中央位置には内向フランジ1
5aが設けられ、この内向フランジ15aは、両側にス
ラスト受リング20を介して、周溝12cに所定の間隙
を持って遊嵌されている。また、内向フランジ15aの
端部両側面には溝部15bが周設され、この溝部15b
に弾性部材としてのOリング18がそれぞれ配設されて
いる。そして、これらのOリング18がスラスト受リン
グ20に弾性接触されることによって、上記ドリブン筒
15は、スラスト方向への動きが弾性的に規制されてい
る。
【0024】また、上記ドリブン筒15の両端には、上
記ドリブンプレート16a,16bがボルト締結等によ
り固定されている。そして、ホルダ12,ドリブン筒1
5,及び,ドリブンプレート16a,16bで囲まれた
空間は、オイル室17として形成され、このオイル室1
7には主軸10,及び,ホルダ12に設けられたオイル
通路10c,12dを介して図示しないオイルカップ等
から潤滑油が供給されるようになっている。
【0025】ここで、図3に示すように、上記ドリブン
プレート16a,16bの内径はホルダ12の外径より
もやや大径に形成され、ドリブンプレート16a,16
b内周とホルダ12外周との間には0.2(mm)〜
0.5(mm)程度の間隙が設けられている。
【0026】また、上記ドリブン筒15両端の内周には
段部15c,15cが周設され、この段部15c,15
cとドリブンプレート16a,16bとの間には弾性部
材としてのオイルシール19,19が保持されている。
【0027】このオイルシール19,19はホルダ12
の外周に摺動自在に当接されてホルダ12とドリブンプ
レート16a,16bとの間隙をシールするもので、こ
のオイルシール19,19によってオイル室17内の液
密が保たれている。さらに、上記ホルダ12とドリブン
プレート16a,16bとの間隙によるドリブンケース
14のラジアル方向への動きは、これらのオイルシール
19,19によって弾性的に規制されている。
【0028】また、上記ホルダ12の外周には、ドリブ
ンプレート16a,16bに摺動自在なリング状のシー
ル23,23が設けられ、研削作業時等にオイル室17
へのクーラント等の進入を防止するようになっている。
【0029】図2に示すように、上記ドリブンケース1
4の3等分位置には、それぞれ、ワーク45をチャック
するためのカム爪31がケレ軸24を介して回動自在に
設けられている。
【0030】詳しく説明すると、図3に示すように、上
記ケレ軸24は、細径部24aと、この細径部24aに
連設された太径部24bと、この太径部24bの端部に
設けられたフランジ24cとを備えて構成されている。
【0031】そして、上記ケレ軸24は、細径部24a
がドリブンプレート16b側からドリブンケース14に
穿設された嵌合穴14aに嵌合され、この細径部24a
の端部にボルト25aが螺合されるとともに中途にセッ
トボルト25bが係合されることによって固定されてい
る。
【0032】また、上記カム爪31は、ワーク45に当
接されるワーク当接面31aと、カム軸穴31bとを備
えて構成されている。このカム爪31には、ケレ30が
ボルト止め等によって一体に組み付けられている。この
ケレ30には、上記カム軸穴31bと同径のケレ軸穴3
0aが該カム軸穴31bと同軸上で連なる位置に設けら
れているとともに、アーム30bが上記ワーク当接面3
1aから離間する方向に延出されている。
【0033】そして、これらカム爪31,及び,ケレ3
0は、カム軸穴31b,及び,ケレ軸穴30aに太径部
24bが挿通され、ドリブンプレート16bとフランジ
24cとによって抜け止めされることによって回動自在
に軸支されている。
【0034】図2に示すように、ドリブンプレート16
b外縁の3等分位置には、アーム30bの回動動作を所
定の回動角に規制する一対のストッパ38,38が、該
アーム30bを挟んで互いに対向して設けられている。
【0035】このストッパ38は、ドリブンプレート1
6bの外縁に設けられたボス16cによって支持される
もので、図5に示すように、一端にアーム30bが当接
される頭部39aを有する軸部39と、この軸部39に
支持される複数の皿バネ40とを備えて構成されてい
る。
【0036】すなわち、上記ストッパ38は、軸部39
が皿バネ40に挿通されるとともにボス16cに設けら
れた嵌合穴16dに滑動自在に挿通され、さらに、該軸
部39の他端側に抜け止め用の座金40を介してボルト
41が螺合されることによってドリブンケース14に保
持されている。
【0037】さらに、上記ドリブンケース14の外周に
は、内径が該ドリブンケース14よりも大径の円筒部材
に形成されたドライバ部材22が設けられている。この
ドライバ部材22は、図1に示すように、ドライブ軸面
板26,スペーサ27を介して、ボルト止め等によって
ドライブ軸11に固定され、このドライブ軸11と一体
に回動するようになっている。
【0038】上記ドライバ部材22の端部外周には外向
したフランジ22aが周設され、このフランジ22aの
面上の3等分位置には、チャック用のドライブピン33
とアンチャック用のドライブピン34とがアーム30b
を挟んで対向して配設されている。
【0039】これらのドライブピン33,34は、図4
に示すように、中途にフランジ33a,34aを有して
構成され、該ドライブピン33,34のフランジ33
a,34aよりも一端側がフランジ22aに設けられた
嵌合穴22bに嵌合され、ボルト止めされることによっ
てドライバ部材22に固定されている。
【0040】また、上記ドライブピン33,34のフラ
ンジ33a,34aよりも他端側には、ローラ35,3
6が軸支されている。
【0041】詳しく説明すると、上記ローラ35,36
は内径がドライブピン33,34の外径よりも大径の円
筒部材に形成され、このローラ35,36の内周には複
数の周溝35a,36aが設けられている。この周溝3
5a,36aにはOリング37が嵌合され、このOリン
グ37を介して、上記ローラ35,36はドライブピン
33,34に弾性的に支持されている。また、上記ドラ
イブピン33,34の先端部にはスナップリング42が
嵌合され、このスナップリング42によってローラ3
5,36の抜け止めが施されている。
【0042】なお、図1,図2において、符号28はア
ンチャック確認用のドグで、このドグ28は、アーム3
0bの少なくとも何れか一の端部に設けられている。こ
のドグ28の取付位置は、カム爪31がワーク45をア
ンチャックした際にドライバ部材22の外方に突出され
る位置に設定されている。
【0043】また、上記ドライバ部材22の外周には主
軸台2に取り付けられたセンサスイッチ29が臨まされ
ており、このセンサスイッチ29は、ドグ28がドライ
バ部材22の外方に突出されたか否かを検出することに
よって、カム爪31によるワーク45のチャック・アン
チャックを検出するようになっている。
【0044】次に、上記構成による研削盤用チャック装
置1の動作について説明する。図2において、ドライブ
軸11が反時計回りに回転され、ドライブ軸面板26,
スペーサ27を介してドライバ部材22が反時計回りに
回転されると、チャック用のドライブピン33は主軸1
0回りを移動してケレ30のアーム30bにローラ35
を介して衝突する。
【0045】その後、上記ドライブピン33はアーム3
0bを押圧しながら移動するが、ドリブンケース14は
Oリング18,オイルシール19,シール23等によっ
てホルダ12との間に回動抵抗を受けているので、ドラ
イバ部材22とドリブンケース14とは相対的に回転さ
れる。これにより、ケレ30を回転させるに必要なトル
クが生じ、ケレ30はケレ軸24を中心として反時計回
りに回転される。これに伴って、カム爪31もケレ30
と一体に回転し、該カム爪31のワーク当接面31aに
よってワーク45はチャックされる。
【0046】上記カム爪31によってワーク45がチャ
ックされると、ドライブ軸11の回転力はケレ軸24を
介してドリブンケース14に伝達され、該ドリブンケー
ス14は、ワーク45をチャックしたまま、ドライバ部
材22と一体に反時計回りに回転される。
【0047】ここで、上記研削盤用チャック装置1は、
ホルダ12の外径とドリブンプレート16a,16bの
内周との間に間隙を設け、これらの間にオイルシール1
9を介在させた構成により、ワーク45の製作公差内で
のばらつきやチャック装置1の各部品の製作公差内での
ばらつき等に起因するワーク45とチャック装置1の偏
芯が弾性的に吸収される。
【0048】すなわち、ドリブンケース14はホルダ1
2に対してオイルシール19を介して弾性的に浮遊した
状態で保持されており、このオイルシール19の弾性に
よってチャック装置1の作動時におけるホルダ12とド
リブンケース14とのガタつきが防止されるとともに、
該オイルシール19の求心作用によってワーク45の偏
芯が防止される。
【0049】また、チャック装置1の作動時における上
記ドリブンケース14が旋回変向する力は、内向フラン
ジ15aと周溝12cとの間に弾性的に嵌合されたOリ
ング18の弾性によって吸収される。
【0050】一方、ドライブ軸11が時計回りに回転さ
れ、ドライブ軸面板26,スペーサ27を介してドライ
バ部材22が時計回りに回転されると、アンチャック用
のドライブピン34は主軸10回りを移動してケレ30
のアーム30bにローラ36を介して衝突する。
【0051】その後、上記ドライブピン34はアーム3
0bを押圧しながら移動するが、上述のチャック時とは
反対方向に、ドライバ部材22がドリブンケース14に
対して相対的に回転されることにより、ケレ30を回転
させるに必要なトルクが生じ、ケレ30はケレ軸24を
中心として時計回りに回転される。これに伴って、カム
爪31もケレ30と一体に回転し、ワーク45はアンチ
ャックされる。
【0052】なお、研削盤の自動設備において、研削加
工後のワーク45はローダ(図示せず)によって取り出
されるので、該ワーク45が必ずアンチャックされてい
る必要がある。そこで、この研削盤用チャック装置1で
は、ドグ28がドライバ部材22の外方に突出されたか
否かをセンサスイッチ29で検出することにより、ワー
ク45のアンチャックを確認する。
【0053】ここで、ワーク45のチャック,アンチャ
ック動作において、チャック用ドライブピン33やアン
チャック用ドライブピン34のアーム30bとの衝突時
の衝撃は、これらドライブピン33,34とローラ3
5,36との間に介装されたOリング37によって吸収
される。従って、ドライブピン33,34のアーム30
bへの衝突に起因して、ケレ軸24等が疲労破壊された
り、アーム30bの打当て面に打痕が発生したりするこ
と等が防止される。
【0054】また、ストッパ38,38はケレ30を係
止してドライブピン33,34によるケレ30の回動を
制限するものであるが、ドライブ軸11が正・逆回転し
てワーク45をチャック・アンチャックする際にケレ3
0がストッパ38に衝突して生じるドリブンケース1
4,ケレ軸24,ケレ30,カム爪31等の慣性による
撃力は、ストッパ38に軸支された皿バネ40によって
吸収される。従って、ケレ30がストッパ38に衝突す
ることによる、構成部材への打痕の発生や、各ボルトの
弛緩等が防止される。
【0055】また、研削盤用チャック装置1のメンテナ
ンス時や、カム爪31を交換する際には、主軸10を主
軸台2から抜き取ることにより、ドリブンケース14,
ケレ30,カム爪31等の部材も主軸台2から一体的に
容易に取り外すことができ、作業性を向上することがで
きる。
【0056】このように、上記構成による研削盤用チャ
ック装置1によれば、オイル室17の液密を維持するオ
イルシール19の弾性を利用して、ドリブンケース14
をホルダ12に対して弾性的に浮遊させたので、該ドリ
ブンケース14のガタつきを防止してチャック装置1を
良好に動作させることができ、さらに、チャック時にお
けるワーク45の製作公差内でのばらつきやチャック装
置1の各部品の製作公差内でのばらつき等に起因するワ
ーク45の偏芯を弾性的に吸収することができる。従っ
て、ワーク45に無理な力をかけることなく研削を行う
ことができ、研削精度を向上することができる。
【0057】また、内向フランジ15aをOリング18
を介して周溝12cに弾性的に嵌合することにより、ド
リブンケース14は、チャック装置1の作動時における
ワーク45の旋回偏向運動を吸収することができ、研削
精度を向上することができる。
【0058】また、Oリング18,オイルシール19,
シール23等が各部材に摺動自在に設けられているの
で、ドライブピン33がアーム30bを押圧しながら移
動する際にドリブンケース14とホルダ12との間に回
動抵抗を発生させてケレ軸24を中心としてケレ30を
チャック方向に回動させるに必要なトルクを発生させる
ことができる。従って、カム爪31によってワーク45
を確実にチャックすることができる。
【0059】すなわち、Oリング18,オイルシール1
9等の部材に、ドリブンケース14をホルダ12に対し
て弾性的に浮遊して保持させる機能と、ドリブンケース
14とホルダ12との間に回動抵抗を発生させる機能と
を兼用させたので、簡単な構造で、装置にガタを持たせ
ることなく、ワークを適切な位置で確実にチャック可能
な研削盤用チャック装置を提供することができる。
【0060】また、ドライブ軸11を正・逆回転するだ
けでワーク45をチャック・アンチャックすることがで
きるので、油圧や空気圧等を用いたアクチュエータを必
要とせず、装置を簡単かつ安価に構成することができ
る。
【0061】さらに、カム爪31の動作は、ドライバ部
材22に設けられたドライブピン33,34でドリブン
ケース14に軸支されたケレ30のアーム30bを直接
押圧して動作させる単純な構造なので、構造的に無理が
なく、カム爪31の半径方向のストロークを大きく設定
することができ、単一種類のカム爪31により複数種類
のワーク45をチャックすることができる。
【0062】また、ホルダ部材12とドリブンケース1
4との間にオイル室17を設けることにより、シール部
分や摺動部の耐久性を向上することができる。
【0063】また、Oリング18やオイルシール19等
は、一般に広く用いられる汎用品なので、研削盤用チャ
ック装置1を安価に構成することができる。
【0064】次に、図6乃至図8は本発明の第2の実施
の形態に係わり、図6は図7の要部を示す拡大断面図、
図7は研削盤用チャック装置の正面図、図8は研削盤用
チャック装置の他の状態を示す正面図である。なお、こ
の実施の形態においては、ドリブンケースの支持方法、
及び、アームの形状が主として上述の第1の実施の形態
と異なり、その他同様な構成については同符号を付して
説明を省略する。
【0065】図6に示すように、チャック装置50は、
主軸台(図示せず)の中央に挿着された主軸10と、こ
の主軸10の外周に回動自在に設けられたドライブ軸1
1とを有して構成されている。
【0066】上記主軸10の太径部10aの外周にはホ
ルダ51が固設され、このホルダ51の外周には、複数
の弾性部材としてのOリング52を介して、円筒形状に
形成された浮遊筒53が嵌挿されている。
【0067】ここで、上記Oリング52はホルダ51の
外周に所定間隔毎に設けられたフランジ51aによって
保持され、また、上記浮遊筒53はOリング52によっ
て、ホルダ51に対してラジアル方向及びスラスト方向
に所定の弾性を持って浮遊した状態で支持されている。
【0068】また、上記浮遊筒53の外周には、ドリブ
ンケース54が浮遊筒53外周に対して回動自在に設け
られている。
【0069】上記ドリブンケース54は、ドリブン筒5
5と、ドリブンプレート56a,56bとを備えて構成
されている。
【0070】上記ドリブン筒55は、浮遊筒53の外周
に設けられたフランジ53aを介して回動自在に支持さ
れている。
【0071】また、上記ドリブン筒55の両端にはドリ
ブンプレート56a,56bが設けられ、これらドリブ
ン筒55,ドリブンプレート56a,56b、及び、浮
遊筒53で囲まれた空間はオイル室57として形成され
ている。
【0072】上記ドリブンケース54内周の両端部に
は、浮遊筒53外周に摺動自在なオイルシール58,5
8が支持され、このオイルシール58,58によって、
オイル室57の液密が保たれている。
【0073】また、上記浮遊筒53の外周には、ドリブ
ンプレート56a,56bに摺動自在なリング状のシー
ル59が設けられ、研削作業時等のオイル室57へのク
ーラント等の進入を防止するようになっている。
【0074】ここで、オイルシール58及びシール59
による浮遊筒53とドリブンケース54との間の摺動抵
抗は、Oリング52によるホルダ51と浮遊筒53との
間の摺動抵抗よりも小さくなるよう設定されている。
【0075】図7,図8に示すように、上記ドリブンケ
ース54の3等分位置にはケレ軸60が設けられ、この
ケレ軸60にはケレ61及びカム爪62が軸支されてい
る。上記ケレ61は外方に向けて延出されたアーム61
aを備えて構成され、このアーム61aには凹部61b
が形成されている。また、上記カム爪62は、ボルト締
結等によってケレ61に組み付けられ、該ケレ61と一
体に回動されるようになっている。
【0076】上記ドライブ軸11にはドライバ部材63
が固定されており、このドライバ部材63の面上3等分
位置にはドライブピン64が設けられている。このドラ
イブピン64は、アーム61aの凹部61bに係合さ
れ、ドライブ軸11の動力をケレ61に伝達するように
なっている。
【0077】次に、上記構成による研削盤用チャック装
置50の動作について説明する。ドライブ軸11によっ
てドライバ部材63が反時計回りに回転されると、ドラ
イブピン64はアーム61aを押圧しながら反時計回り
に移動する。
【0078】ここで、浮遊筒53はOリング52によっ
てホルダ51から回動抵抗を受けており、また、ドリブ
ンケース54はオイルシール58及びシール59によっ
て浮遊筒53から回動抵抗を受けているので、上記ドリ
ブンケース54とドライバ部材63とは相対回転され、
これにより、ケレ61はケレ軸60を中心として反時計
回りに回転される。これに伴って、カム爪62もケレ6
1と一体に回転し、図示しないワークをチャックする
(図7参照)。
【0079】カム爪62によってワークがチャックされ
ると、ドライブ軸11の回転力はケレ軸60を介してド
リブンケース54に伝達され、該ドリブンケース54
は、ワークをチャックしたままドライバ部材63と一体
に反時計回りに回転される。
【0080】このとき、Oリング52による摺動抵抗は
オイルシール58及びシール59による摺動抵抗よりも
大きいので、浮遊筒53はドリブンケース54とは一体
に回転されずに静止状態が維持される。
【0081】ここで、上記浮遊筒53はOリング52に
よってラジアル方向及びスラスト方向に所定の弾性を持
って浮遊した状態で支持されているので、この弾性によ
って、カム爪62によってチャックされたワークは適切
な位置に把持される。
【0082】一方、ドライブ軸11によってドライバ部
材63が時計回りに回転されると、ドライブピン64は
アーム61aを押圧しながら時計回りに移動され、これ
により、カム爪62は図示しないワークをアンチャック
する(図8参照)。
【0083】このような研削盤用チャック装置50によ
れば、上述の第1の実施の形態で得られる効果に加え、
ホルダ51に対してラジアル方向及びスラスト方向に所
定の弾性を持って浮遊された浮遊筒53を設け、ワーク
の偏芯等による荷重がオイルシール58にかからない構
成としたので、該オイルシール58の耐久性を向上する
ことができる。
【0084】また、アーム61aに凹部61bを形成し
てこの凹部61bにドライブピン64を係合させる構成
としたので、構造的に無理なく、ケレ61に90度程度
の作動角を与えることができる。
【0085】次に、図9乃至図13は本発明の第3の実
施の形態に係り、図9は図10の要部を示す拡大断面
図、図10は研削盤用チャック装置の正面図、図11は
アームを拡大して示す底面図、図12はドリブン筒を拡
大して示す底面図、図13はドリブンプレートを拡大し
て示す正面図、である。なお、この実施の形態において
は、ドリブンケースの支持方法、及び、ストッパの構造
が主として上述した第1の実施の形態と異なり、その他
同様な構成については同符号を付して説明を省略する。
【0086】図9に示すように、この研削盤用チャック
装置100において、主軸10に支持されたホルダ10
1の外周には、ドリブンケース102が回動自在に設け
られている。このドリブンケース102は、有底の円筒
部材に形成されたドリブン筒103と、ドリブンプレー
ト104と、を備えて構成されている。
【0087】具体的には、上記ドリブン筒103の底部
には開口部103aが設けられ(図12参照)、この開
口部103aがホルダ101に所定の間隙を持って遊嵌
されている。
【0088】また、上記ドリブンプレート104には上
記開口部103aと同径の開口部104aが設けられ
(図13参照)、この開口部104aがホルダ101に
所定の間隙をもって遊嵌されている。
【0089】そして、これらドリブン筒103とドリブ
ンプレート104はボルト締結等により一体に組み付け
られ、該ドリブン筒103,ドリブンプレート104、
及び、ホルダ101で囲まれた空間はオイル室105と
して形成されている。
【0090】また、ドリブンケース102内周の両端部
には、ホルダ101外周に摺動自在なオイルシール1
9,19が支持され、このオイルシール19,19によ
って、オイル室105の液密が保たれているとともに、
ドリブンケース102がラジアル半径方向に所定の弾性
を持って浮遊されている。
【0091】また、上記ホルダ101の外周には、ドリ
ブン筒103の底面とドリブンプレート104に、それ
ぞれ摺動自在なシール23,23が設けられ、研削作業
時等のオイル室105へのクーラント等の進入を防止す
るようになっている。
【0092】また、上記ホルダ101の略中央外周に
は、周溝101aが設けられ、この周溝101aにOリ
ング115が支持されている。このOリング115は、
内周にテーパー状の面を有する一対のスラスト受リング
106,106によって挟持され、さらに、このスラス
ト受リング106,106が、リング部材107,10
7を介してドリブン筒103の内周に係合されることに
よって、ドリブンケース102をスラスト方向に弾性を
もって浮遊させるようになっている。
【0093】図12に示すように、上記ドリブン筒10
3の底部には、フランジ103bが設けられ、このフラ
ンジ103bの面上3等分位置には、後述するケレ軸1
08を支持するためのケレ軸穴103cが設けられてい
る。また、上記フランジ103bの外縁3等分位置に
は、ケレ軸穴103cに近接して、円弧曲面を有する当
接面103dが突出形成されている。
【0094】また、図13に示すように、上記ドリブン
プレート104上には、上記ケレ軸穴103cに対応す
る3等分位置にケレ軸穴104bが設けられている。
【0095】上記ケレ軸穴103c,104bにはケレ
軸108が回動自在に支持され、このケレ軸108の先
端部には、カム爪109がセットボルト等により固定さ
れている。
【0096】また、上記ケレ軸108の基端部には、ケ
レ110が溶着等によって固定されている。このケレ1
10のアーム110aは、図11に示すように、上底側
に凹部110bを有する台形板状の部材に形成され、ボ
ルト締結等によって、アーム110aの下底側が上記ド
リブン筒103の当接面103dに臨まされる位置でケ
レ110に固定されている。
【0097】ここで、上記当接面103dの形状は、ケ
レ110がケレ軸108回りに所定角度回動された際
に、アーム110aの下底に当接係合される形状になっ
ており、この当接面103dとアーム110aの下底と
でケレ110の回動を規制するストッパが構成されてい
る。
【0098】図9に示すように、ドライブ軸11には、
ドライブ軸面盤26を介してドライバ部材111が組み
付けられている。このドライバ部材111の面上3等分
位置にはドライブピン112が設けられており、このド
ライブピン112がアーム110aの凹部110bに係
合されることによって、ケレ110にドライブ軸11の
回動力が伝達されるようになっている。
【0099】ここで、上記ドライブピン112の外周に
はOリング113を介してローラ114が設けられてお
り、Oリング113で支持されたローラ114を介して
ドライブピン112に係合されることによって作動時の
衝撃が緩衝されるようになっている。
【0100】このように構成されたチャック装置100
は、上述の第1,2の実施の形態と同様に、ドライブ軸
11の回動によってワーク45のチャック・アンチャッ
クが行われる。
【0101】このチャック装置100によれば、上述の
第1,2の実施の形態で得られる効果に加え、ケレ11
0をドライブ軸面盤26側に寄せて配設することができ
るので、装置全体を小型化することができるという効果
を奏する。装置全体の構造を簡素化することができ、軽
量化を図ることができる。
【0102】次に、図14乃至図15は本発明の第4の
実施の形態に係わり、図14は図15の要部を示す拡大
断面図、図15は研削盤用チャック装置の正面図、であ
る。なお、この実施の形態においては、カム爪及びケレ
の構造が主として上述した第3の実施の形態と異なり、
その他同様な構成については同符号を付して説明を省略
する。
【0103】図14に示すように、この研削盤用チャッ
ク装置130において、主軸10に支持されたホルダ1
31の外周には、ドリブンケース132が回動自在に設
けられている。このドリブンケース132は、有頭の円
筒部材に形成されたドリブン筒133と、ドリブンプレ
ート134と、を備えて構成され、これらが、上述の第
3の実施の形態と略同様に、オイルシール19,Oリン
グ115等を介して、ホルダ131に弾性的に浮遊して
取り付けられている。
【0104】また、図15に示すように、上記ドリブン
筒133端面の3等分位置には、ケレ軸135を介して
ケレ136が回動自在に設けられている。このケレ13
6は上底に凹部136bを有する略台形の板状部材に形
成されたアーム136aを有し、このアーム136aは
該ケレ136と一体に形成されている。また、上記ケレ
136には、カム爪137が一体に形成されている。
【0105】図14に示すように、ドライブ軸11に
は、ドライブ軸面盤26を介してドライバ部材138が
組み付けられている。このドライバ部材138の面上3
等分位置にはドライブピン139が設けられており、こ
のドライブピン139がアーム136aの凹部136b
に係合されることによって、ケレ136にドライブ軸1
1の回動力が伝達されるようになっている。
【0106】ここで、上記ドライブピン139の先端部
外周にはOリング140を介してローラ141が設けら
れており、Oリング140で支持されたローラ141を
介してドライブピン139に係合されることによって作
動時の衝撃が緩衝されるようになっている。
【0107】このように構成されたチャック装置130
は、上述の第1,2,3の実施の形態と同様に、ドライ
ブ軸11の回動によってワーク142のチャック・アン
チャックが行われる。
【0108】このチャック装置130によれば、上述の
第1,2,3の実施の形態で得られる効果に加え、装置
全体をさらに小型化することができるという効果を奏す
る。ここで、上記チャック装置130は、特に、小径の
ワーク142をチャックする際に適用される。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構造で、装置にガタを持たせることなく、ワークを
適切な位置で確実にチャックすることのできる研削盤用
チャック装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態に係
わり、図1は図2の要部を示す拡大断面図
【図2】研削盤用チャック装置の一部切欠き正面図
【図3】図1の要部を示す拡大断面図
【図4】ドライブピンの詳細を示す拡大断面図
【図5】ストッパの詳細を示す拡大断面図
【図6】図6乃至図8は本発明の第2の実施の形態に係
わり、図6は図7の要部を示す拡大断面図
【図7】研削盤用チャック装置の正面図
【図8】研削盤用チャック装置の他の状態を示す正面図
【図9】図9乃至図13は本発明の第3の実施の形態に
係り、図9は図10の要部を示す拡大断面図
【図10】研削盤用チャック装置の正面図
【図11】アームを拡大して示す底面図
【図12】ドリブン筒を拡大して示す底面図
【図13】ドリブンプレートを拡大して示す正面図
【図14】図14乃至図16は本発明の第4の実施の形
態に係わり、図14は図15の要部を示す拡大断面図
【図15】研削盤用チャック装置の正面図
【符号の説明】
1,50,100,130 … 研削盤用チャック
装置 2 … 主軸台 10 … 主軸 11 … ドライブ軸 14,54,102,132 … ドリブンケース 17,57,105 … オイル室 18,52,115 … Oリング(弾性部材) 19,58 … オイルシール(弾性部材) 30,110,136 … ケレ 24,60,108,135 … ケレ軸 30b,61a,110a,136a … アーム 31,62,109,137 … カム爪 33,34,64,112,139 … ドライブ
ピン 38 … ストッパ 61b,110b,136b … 凹部 103d … カム面

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸台に固定された主軸と、この主軸に回
    動自在に外嵌されたドライブ軸と、上記主軸の先端側に
    回動自在に外嵌されたドリブンケースと、上記主軸を中
    心とした上記ドリブンケース上の等分位置にケレ軸を介
    して回動自在に軸支された複数のケレと、このケレに設
    けられたアームに係合して上記ドライブ軸の回動を上記
    ケレに伝達するドライブピンと、上記ケレと一体に回動
    動作されてワークをチャック自在なカム爪と、を備えた
    研削盤用チャック装置であって、 上記ドリブンケースを弾性部材を介して上記主軸のラジ
    アル方向に弾性的に浮遊させ 上記主軸と上記ドリブンケースとの間の回動部を潤滑す
    るためのオイル室を備え、上記弾性部材は該オイル室の
    シール手段を兼用する ことを特徴とする研削盤用チャッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】主軸台に固定された主軸と、この主軸に回
    動自在に外嵌されたドライブ軸と、上記主軸の先端側に
    回動自在に外嵌されたドリブンケースと、上記主軸を中
    心とした上記ドリブンケース上の等分位置にケレ軸を介
    して回動自在に軸支された複数のケレと、このケレに設
    けられたアームに係合して上記ドライブ軸の回動を上記
    ケレに伝達するドライブピンと、上記ケレと一体に回動
    動作されてワークをチャック自在なカム爪と、を備えた
    研削盤用チャック装置であって、 上記ドリブンケースを弾性部材を介して上記主軸のラジ
    アル方向に弾性的に浮遊させ、 上記弾性部材は、上記主軸と上記ドリブンケースとの間
    に回転抵抗を発生させる回転抵抗発生手段を兼用するこ
    とを特徴とする 研削盤用チャック装置。
  3. 【請求項3】上記弾性部材は、上記ドリブンケースを上
    記主軸に対しラジアル方向に加えてスラスト方向に弾性
    的に浮遊させることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の研削盤用チャック装置。
  4. 【請求項4】上記弾性部材はオイルシールであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の研削
    盤用チャック装置。
  5. 【請求項5】上記弾性部材は上記オイルシールに加えて
    Oリングとからなることを特徴とする請求項4に記載の
    研削盤用チャック装置。
  6. 【請求項6】上記ドリブンケースに上記アームと係合自
    在に対向して配置され、上記ケレの回動角を規制するス
    トッパを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    の何れかに記載の研削盤用チャック装置。
  7. 【請求項7】上記ドリブンケースの周部に上記アームと
    係合して上記ケレの回動角を規制する当接面を形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れかに記載
    の研削盤用チャック装置。
  8. 【請求項8】上記主軸と上記ドリブンケースとの間に設
    けられたオイル室内で、該主軸上のホルダにOリング溝
    を形成し、該溝にOリングを嵌装するとともに、該Oリ
    ングの周側面をドリブンケース側に設けたスラスト受部
    材で挟持したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    何れかに記載の研削盤用チャック装置。
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