JP3448967B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3448967B2
JP3448967B2 JP16431194A JP16431194A JP3448967B2 JP 3448967 B2 JP3448967 B2 JP 3448967B2 JP 16431194 A JP16431194 A JP 16431194A JP 16431194 A JP16431194 A JP 16431194A JP 3448967 B2 JP3448967 B2 JP 3448967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2本のアームを有する
1個のばねのばね力をリッドとリッドロックとに作用さ
せ、一方のアームのばね力によりリッドを閉じて情報記
録用テープを包んで保護すると共に、他方のアームのば
ね力によりリッドロックを押して閉じ状態のリッドを係
合保持するようにしたテープカセットに関し、特に、リ
ッド等にばね力を作用させるばねの支持構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、この種の2本のアームを
有するばねを具えたテープカセットとしては、例えば、
図9及び図10に示すようなものがある。この図9及び
図10は、8ミリビデオ用テープカセットを示すもの
で、図中1はカセット筐体、2は、カセット筐体1の前
面のマウス部3を開閉可能に覆うリッドである。カセッ
ト筐体1は上ハーフ1aと下ハーフ1bとの2部材から
構成され、また、リッド2はフロントリッド2aと図に
表れないバックリッドとの2部材から構成されている。
【0003】フロントリッド2aは左右両端に側面板
4,4を有し、各側面板4の内面には回動軸5がそれぞ
れ設けられていて、これら回動軸5,5によってフロン
トリッド2aが上ハーフ1aに回動自在に支持されてい
る。そして、一方の回動軸5には、図9,図10に示す
ように、2本のアーム6a,6bを有するねじりコイル
ばね6のコイル部6cが緩やかに嵌合され、一方のアー
ム6aはフロントリッド2aに係止され、他方のアーム
6bはリッドロック7に係止されている。
【0004】このねじりコイルばね6のばね力により、
図9に示すようにリッド2が閉じられた状態では、リッ
ドロック7のロック爪7aがフロントリッド2aのスト
ッパ8に係合し、これにより、リッド2が閉じ状態にロ
ックされる。このリッド2の閉じ状態を解除する場合
は、8ミリビデオカメラ内のカセコンに設けられた解除
ピンでリッドロック7を回動させ、ロック爪7aをスト
ッパ8から離反させて係合を解除することにより行われ
る。この結果、リッドロック7によるリッド2のロック
が解除され、図10に示すようにねじりコイルばね6の
ばね力に抗してフロントリッド2aが持ち上げられてリ
ッド2が開かれる。
【0005】尚、図9に示すα0 は、ねじりコイルばね
6の組立時のねじり角を示すもので、このねじり角α0
は50°程度に設定され、アーム6bの自由状態を示す
破線の状態から実線で示すセット状態に弾性変形させて
取り付けられている。また、図10に示すα1 は、リッ
ド2を全開させた状態のねじり角を示すもので、このね
じり角α1 は145°程度にまで広げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のテープカセットにあっては、リッド2の
ロック時には、2本のアーム6a,6bを有するねじり
コイルばね6の一方のアーム6aでフロントリッド2a
を付勢してリッド2を閉じると共に、他方のアーム6b
でリッドロック7を付勢してフロントリッド2aを係合
保持する構造となっていたため、次に述べるような課題
が考えられた。
【0007】即ち、1個のねじりコイルばね6の働きに
より、リッド2を閉じるために働くトルクと同じ大きさ
のトルクが反対側のリッドロック7との接触部にも加わ
るが、一般に、ねじりコイルばね6のばね力はねじり角
度αの大小に比例して増減変化するため、ねじり角度α
が大きくなっているリッド2の開状態では、その角度増
加に応じてリッドロック7に加わる力も大きくなる。従
って、図9及び図10の従来例においては、閉状態のね
じり角α0 が50°であるのに対して開状態のねじり角
度α1 が145°であるため、リッドロック7に加わる
力はほぼ3倍に増加する。そのため、このねじりコイル
ばね6のばね力の増加に応じてリッドロック7の解除力
もほぼ3倍に増えるが、このロック解除力が大きい場合
には、その解除機構も大型化されるため好ましくない。
【0008】一方、リッドロック7の設定位置がリッド
2の回動軸5から離れている場合には、その腕の長さに
反比例してリッドロック7を押す力が小さくなるため、
この場合には、リッド2を閉状態でロックしておく力が
確保できなくなる。更に、マウス部を開閉するリッドが
3枚の部材からなる3枚リッド方式のテープカセットに
おいては、リッドロック7の周囲の可動スペースを大き
く取ることができないものがあり、この場合には、リッ
ドロック7の回動中心からアーム6bの接触部までの腕
の長さが限定されるため、必要とされるリッドロック7
の解除力を得ることができなくなるという課題がある。
【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ばねの強さを変えずにリッドロックを
押圧するアームのばね力を強くすることにより、リッド
ロックを動かすための力を小さく保持しつつリッドを確
実に係合保持することができるテープカセットを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図8に示すように、情報記録用のテープが収
容された上下一対の上ハーフ及び下ハーフからなるカセ
ット筐体と、このカセット筐体のマウス部に露出された
テープの一部を開閉可能に包むリッドとの間に2本のア
ームを有するばねを介在させ、一方のアームでリッドを
付勢すると共に他方のアームでリッドロックを付勢し
て、リッドを閉じた時にリッドロックでリッドを係合保
持するようにしたテープカセットにおいて、ばねの他方
のアームの、その回動中心とリッドロックの接触部との
間に接触して他方のアームを下方に押圧支持するばね支
点を設けたことを特徴としている。
【0011】また、本発明のテープカセットのばね支点
は、例えば、図3〜図8に示すように、上ハーフから延
出したリブであるとよい。
【0012】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
ばねによって付与されるトルクの大きさが変わらないも
のとすると、他方のアームを支持する支点がリブを設け
たことによって回動中心からばね支点に移るため、他方
のアームからリッドロックに加えられる力は、その腕の
長さが短くなった分だけ増加する。従って、ばね全体の
強さを変えることなくアームがリッドロックを押す力を
強くして、リッドを確実に係合保持することができる。
【0013】また、上ハーフから延出されたリブをばね
支点とすることにより、上ハーフの形状を若干変えるだ
けで、アームのばね力を増加させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図8は本発明の一実施例を示すもので、ビ
デオカメラ等の電子機器に使用されるテープカセットの
図である。尚、図1〜図8において、従来例を示す図9
及び図10と同一部分には同一の符号を付して説明す
る。
【0015】図1において、1は、適当な剛性を有する
合成樹脂によって形成されたカセット筐体であり、この
カセット筐体1は、互いに重ね合された上下一対の上ハ
ーフ1aと下ハーフ1bとから構成されている。このカ
セット筐体1内には供給側リール10と巻取側リール1
1とが回転可能に収容されており、供給側リール10か
ら引き出された情報記録用テープTは、一方の開口部3
0aに設けたテープガイド31aにガイドされてカセッ
ト筐体1の前面のマウス部3を横断し、他方の開口部3
0bに設けたテープガイド31bにガイドされて巻取側
リール11に巻き取られている。そして、カセット筐体
1のマウス部3及び開口部30a,30bにはリッド1
2が開閉可能に支持されており、閉じ状態のリッド12
により、カセット筐体1の前面を横断しているテープT
を保護している。
【0016】このリッド12は3枚のリッド、即ち、フ
ロントリッド13とトップリッド14とバックリッド1
5とから構成されている。フロントリッド13はマウス
部3及び開口部30a,30bの前面を覆うように配置
され、左右方向の両端には側面板16がそれぞれ設けら
れている。これら側面板16,16の内面には、互いに
対向するよう内側に突出する回動軸17がそれぞれ形成
されており、これら回動軸17,17が下ハーフ1bに
回動自在に支持され、この回動軸17,17を中心にフ
ロントリッド13が回動して開閉動作する。
【0017】また、トップリッド14はマウス部3及び
開口部30a,30bの上面を覆うように配置され、そ
の前端両側部には軸受14a,14aをそれぞれ設けて
いる。これらの軸受14a,14aにはフロントリッド
13の上端両側部に設けた支点軸13a,13aがそれ
ぞれ回動自在に嵌合され、これによりトップリッド14
がフロントリッド13と回動可能に連結されている。こ
のトップリッド14の両側部には側面板18,18がそ
れぞれ設けられ、これら側面板18,18の後端部内面
には、互いに対向するよう内側に突出する第1のカムボ
ス20,20がそれぞれ形成されている。そして、これ
ら第1のカムボス20,20は、上ハーフ1aの両側面
に設けた第1のカム溝21,21にそれぞれ移動可能に
係合されている。
【0018】更に、バックリッド15は、マウス部3内
にあってフロントリッド13及びトップリッド14の背
面側に斜めに配置され、その上端両側部には軸ピン15
aがそれぞれ形成されている。これらの軸ピン15a,
15aはトップリッド14の後端下部に設けた軸受14
b,4bにそれぞれ回動自在に嵌合され、これによりバ
ックリッド15がトップリッド14と回動可能に連結さ
れている。このバックリッド15の両側部には側面板2
2,22がそれぞれ設けられ、これら側面板22,22
の下端両側部には第2のカムボス23,23がそれぞれ
形成されている。そして、これら第2のカムボス23,
23は、下ハーフ1bの内面に形成した第2のカム溝2
4,24にそれぞれ移動可能に係合されている。
【0019】第1のカム溝21は、図1〜図7に示すよ
うに、上ハーフ1aの両側面において前側から凸側円弧
状に立ち上げられ且つ中途部から変化して後方へ直線状
に延在するように形成されている。このような形状で第
1のカム溝21が第1のカムボス20をガイドすること
により、トップリッド14がほぼ水平姿勢を保持しつつ
前後方向へ移動する。
【0020】また、第2のカム溝24は、図2及び図7
に示すように、下ハーフ1bの前部両内面において下端
前側から凹側円弧状に上昇し且つ中途部から変化して上
方へ立ち上がるように形成されている。このような形状
で第2のカム溝24が第2のカムボス23をガイドする
ことにより、バックリッド15が当初の傾斜状態から回
動しながら上昇してカセット筐体1の上方でほぼ水平と
なるように移動する。
【0021】このような3枚のリッド13,14,15
の動きによってリッド12が開閉され、テープTのマウ
ス部3及び開口部30a,30bに露出された部分が保
護される。このようなリッド12の動きに関連させてカ
セット筐体1とフロントリッド13との間には、リッド
12を閉じるための力を付与すると共に閉じたリッド1
2を閉じ状態に保持するための力を付与するばねの一具
体例を示すねじりコイルばね25を介在させている。
【0022】このねじりコイルばね25は、リッド12
を閉じるようにフロントリッド13を付勢するアーム2
5aと、リッドロック26をフロントリッド13側に付
勢するアーム25bとの2本のアームを有し、これらの
アーム25a,25bは中央のコイル部25cの両端か
ら互いに離反する方向へ延在されている。このねじりコ
イルばね25のコイル部25cは、フロントリッド13
に設けた一対の上記回動軸17の一方に緩く嵌合されて
いる。そして、ねじりコイルばね25の一方のアーム2
5aは、フロントリッド13の一方の側面板16の内面
に形成された係止片27に上方から係止され、これによ
り、フロントリッド13を閉じ側に付勢している。ま
た、ねじりコイルばね25の他方のアーム25bは、下
ハーフ1bに揺動自在に支持されたリッドロック26に
上方から圧接し、これにより、リッドロック26をフロ
ントリッド13側に付勢している。
【0023】このリッドロック26は、下ハーフ1bに
設けた軸受に回動自在に嵌合される回動軸26aと、ね
じりコイルばね25の他方のアーム25bが圧接される
ロック受圧部26bと、フロントリッド13の内面に設
けたストッパ13bに係合されるロック爪26cと、本
カセットテープが装着される記録再生装置等に設けられ
た解除ピン28に押圧されるロック解除部26dとから
構成されている。回動軸26aは下ハーフ1bの軸受に
両端支持され、その背面側上部にロック受圧部26bが
形成されている。更に、回動軸26aの下方にロック解
除部26dが延在されていて、その中途部でロック受圧
部26bの反対側にロック爪26cが突出形成されてい
る。
【0024】また、上ハーフ1aには、ねじりコイルば
ね25の他方のアーム25bの中途部、即ち、当該アー
ム25bの基部とロック受圧部26bとの間の部位に接
触するリブ29が設けられている。このリブ29は、第
1のカム溝21に沿うよう前下がりに延在されていて、
アーム25bの中途部を適宜な力で下方に押圧し、この
ねじりコイルばね25からリッドロック26に加えられ
る力を増大させるようになされている。このリブ29の
先端であってアーム25bの中途部を押圧する部分がば
ね支点Dとなる。
【0025】このような構成を有するテープカセットの
リッド12の開閉動作は、例えば、次のようにして行わ
れる。まず、リッド12を開く場合について説明する。
この場合、本テープカセットをビデオカメラ等の所定の
電子機器に装着すると、図3及び図4に示す状態から、
ビデオカメラ等に内蔵されたカセコンの解除ピン28が
図5に示すように、リッドロック26のロック解除部2
6dに当接してこれを後方に押し込む。これにより、リ
ッドロック26が回動軸26aを中心に、時計方向に回
動する。その結果、ロック爪26cが抜け出してストッ
パ13bとの係合が解除され、3枚のリッド13,1
4,15の移動が可能になる。この時、フロントリッド
13の一部の下縁には、当該フロントリッド13を押し
上げるための図示しない押上部材が配置される。
【0026】次に、カセコンに対するテープカセットの
上下方向への相対移動が生じ、これにより、ねじりコイ
ルばね25のばね力に抗してフロントリッド13が押上
部材で押し上げられ、その回動軸17を中心として当該
フロントリッド13が、図5において反時計方向に回動
する。その結果、図6及び図7に示すように、トップリ
ッド14が上述したように第1のカム溝21にガイドさ
れて後方斜め上方へ移動すると共に、バックリッド15
が同じく上述したように第2のカム溝24にガイドされ
て後方斜め上方に移動し、これにより、マウス部3及び
開口部30a,30bを閉じていたリッド12が開かれ
る。
【0027】これに対して、テープカセットを排出する
ためにリッド12を閉じる場合は、上記開き動作と逆の
動作が行われる。即ち、カセコンのイジェクトボタンを
押す等してテープカセットの排出動作を開始すると、押
上部材が後退するため、フロントリッド13の回動軸1
7にコイル部25cが緩く嵌合されているねじりコイル
ばね25のばね力によって当該フロントリッド13が押
し下げられる。その結果、3枚のリッド13,14,1
5が、図6及び図7に示す状態から図5に示す状態に変
化し、これにより、リッド12がテープTを包むように
閉じられる。
【0028】いま、図8に示すように、2本のアーム2
5a,25bの共通の基端である回動中心を回動軸側支
点A、一方のアーム25aの先端を支持するフロントリ
ッド13の係止片27の支持中心をリッド側作用点B、
他方のアーム25bの先端がリッドロック26に接触す
るロック受圧部26bの接触部をロック側作用点C、他
方のアーム25bの中途部にリブ29が当接する接触部
をばね支点Dとし、回動軸側支点Aからリッド側作用点
Bまでの長さをx、回動軸側支点Aからロック側作用点
Cまでの長さをy、ロック側作用点Cからリッドロック
26の回動軸26aの回動中心までの長さをz、ロック
側作用点Cからばね支点Dまでの長さをs、ばね支点D
から回動軸側支点Aまでの長さをtとする。
【0029】そして、一方のアーム25aのばね力によ
ってリッド側作用点Bに働く押圧力をFF、他方のアー
ム25bのばね力によってロック側作用点Cに働く押圧
力をFR、ばね支点Dから他方のアーム25bに作用す
る力をF1とすると、ねじりコイルばね25に働くモー
メントの釣り合いから、 FF×x=FR×s ……(1) となる。この時、ねじりコイルばね25を単に捩ること
によってロック側作用点Cに生じる捩り力をF0とする
と、ばね支点Dに作用する力F1は他方のアーム25b
をリッドロック26に押しつけるように働くため、押圧
力FRは、捩り力F0に力F1を加えたもの、即ち、 FR=F0+F1 ……(2) である。この点を従来のテープカセットの場合と比べる
と、リブ29によるばね支点Dを設けない従来のもので
は、他方のアーム6bからロック側作用点に働く力は、
単にねじりコイルばね25を捩ることによって生じる捩
り力F0のみであるが、本実施例のようにリブ29を設
けて他方のアーム25bの中途部にばね支点Dを設ける
場合には、そのばね支点Dに作用する力F1と捩り力F
0とを加えた力FRとなる。
【0030】従って、本実施例によれば、リッドロック
26のロック側作用点Cに対して、力F1と捩り力F0
とを加えた押圧力FRを作用させることができ、リブ2
9によるばね支点Dを設けるだけでリッドロック26を
押す力FRを、従来の場合よりも力F1だけ増加させる
ことができる。その結果、リッドロック26を押す力F
Rが一定であるものとすると、本実施例によれば、従来
のものに比べてリッドロック26の腕の長さzを短くす
ることができるようになる。このリッドロック26の腕
は、図8に示すように回動変位するため、そのスペース
が小さくても良くなり、腕の長さzが短くなる分だけビ
デオカメラ等の電子機器の小型化を図ることができる。
【0031】更に、一方のアーム25aからリッド側作
用点Bに働くトルクがFF×xであるのに対して、他方
のアーム25bからロック側作用点Cに働くトルクがF
R×sであるため、他方のアーム25bの長さsを一方
のアーム25aの長さxに近づけ、場合によっては等し
くすることができる。従って、リッドロック26の押圧
力FRをフロントリッド13の押圧力に近づけ、場合に
よっては等しくすることができ、これらの力FF,FR
の変化を小さくし、若しくは無くすることができる。
【0032】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、上ハーフ1aからリブ29を延出させてばね支点D
を設ける例について説明したが、上記リブ29のような
部材を別部材として設けて上ハーフ1a又は下ハーフ1
bにネジ等で固定する構成とすることができる。更に、
上記実施例では、ばねとしてねじりコイルばね25を適
用した例について説明したが、この他にも、例えば、板
ばねの中途部にリングを固定したようなばね部材を適用
することもできる。
【0033】更に、本発明は、8mmビデオカセットに
適用できることは勿論のこと、この他にも、例えば、V
TR用テープカセット或いはその他の電子機器用のテー
プカセットとして用いることができる。このように、本
発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるも
のである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ばねのアームの回動中心とリッドロックの接触部との間
に接触するばね支点を設けるようにしたため、ばね全体
の強さを変えることなくアームがリッドロックを押す力
を強くすることができる。従って、リッドロックを押す
力が一定であるものとすると、本発明では従来のものに
比べて、リッドロックの腕の長さを短くすることがで
き、これにより、リッドロックの収容スペースが小さく
ても良くなり、その結果、腕の長さが短くなる分だけビ
デオカメラ等の電子機器の小型化を図ることができる。
更に、リッドロックに接触するアームの長さを、リッド
を付勢するアームの長さに近づけ、場合によっては等し
くすることができ、従って、リッドロックの押圧力をフ
ロントリッドの押圧力に近づけ、場合によっては等しく
することができるという効果が得られる。
【0035】また、上ハーフから延出されたリブをばね
支点とすることにより、上ハーフの形状を若干変えるだ
けで、アームのばね力を従来のものより大きくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、リッドを閉じ
た状態の外観斜視図である。
【図2】同、リッドを全開させた状態を示す外観斜視図
である。
【図3】図1のテープカセットの要部を拡大して示す側
面図である。
【図4】図2の一部を断面して示す側面図である。
【図5】同、解除ピンでリッドロックを回動させた状態
を示す側面図である。
【図6】同、リッドを全開させた状態を示す側面図であ
る。
【図7】同、3枚のリッドを断面して示す説明図であ
る。
【図8】同、ばねとリッドロックとの関係を示す説明図
である。
【図9】従来のテープカセットのリッドを閉じた状態の
要部を断面して示す説明図である。
【図10】同、リッドを開いた状態の要部を断面して示
す説明図である。
【符号の説明】
1 カセット筐体 1a 上ハーフ 1b 下ハーフ 3 マウス部 12 リッド 13 フロントリッド 13b ストッパ 14 トップリッド 15 バックリッド 17 回動軸 20 第1のカムボス 21 第1のカム溝 23 第2のカムボス 24 第2のカム溝 25 ねじりコイルばね(ばね) 25a,25b アーム 26 リッドロック 26a 回動軸 26b ロック受圧部 26c ロック爪 26d ロック解除部 28 解除ピン 29 リブ A 回動軸側支点(回動中心) B リッド側作用点 C ロック側作用点 D ばね支点 T テープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用のテープが収容された上下一
    対の上ハーフ及び下ハーフからなるカセット筐体と、こ
    のカセット筐体のマウス部に露出された上記テープの一
    部を開閉可能に包むリッドとの間に2本のアームを有す
    るばねを介在させ、一方のアームでリッドを付勢すると
    共に他方のアームでリッドロックを付勢して、リッドを
    閉じた時にリッドロックで当該リッドを係合保持するよ
    うにしたテープカセットにおいて、 上記ばねの他方のアームの、その回動中心と上記リッド
    ロックの接触部との間に接触して当該他方のアームを
    方に押圧支持するばね支点を設けたことを特徴とするテ
    ープカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープカセットにおい
    て、 上記ばね支点が、上記上ハーフから延出したリブである
    ことを特徴とするテープカセット。
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