JP3448472B2 - ポッティング用湿気硬化性シリコーンゴム組成物 - Google Patents

ポッティング用湿気硬化性シリコーンゴム組成物

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JP3448472B2
JP3448472B2 JP28252597A JP28252597A JP3448472B2 JP 3448472 B2 JP3448472 B2 JP 3448472B2 JP 28252597 A JP28252597 A JP 28252597A JP 28252597 A JP28252597 A JP 28252597A JP 3448472 B2 JP3448472 B2 JP 3448472B2
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正行 池野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縮合硬化性に優れ
た、ポッティング用湿気硬化性シリコーンゴム組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】シラノール基含有オルガノポリシロキサ
ンが珪酸エステル等の架橋剤及び縮合反応触媒の存在
下、空気中の湿気により縮合硬化して、エラストマーに
変化することは、従来から公知である。このような湿気
硬化型と呼ばれるシリコーンゴム組成物は硬化が表面か
ら進行し、内部へ行くほど硬化速度は遅くなり、深部の
硬化に劣るため、5cm以上のポッティング用としては不
適で、ポッティング用途には付加硬化型シリコーンゴム
組成物が一般的である。しかし、付加硬化型シリコーン
ゴム組成物は触媒毒により硬化阻害が起こる場合があ
り、その使用には十分な管理が必要である。このような
欠点を解消するため、湿気硬化型では縮合反応触媒を多
量に使用したり、予め水分を添加することが行なわれて
来た。しかし、触媒の多量の使用は硬化物の機械的強度
を低下させる他、触媒の作用により解重合を起こす問題
があるし、また水の添加は組成物の保存安定性を損なう
等の問題もあり、縮合硬化性に優れた湿気硬化型シリコ
ーンゴム組成物の開発が望まれていた。
【0003】従来、このような硬化特性を改良した室温
硬化性シリコーンゴム組成物として、特開昭55-127460
号公報にはシリコーン変性ポリオキシアルキレンポリエ
ーテルを用いたものが提案されているが、これはベース
ポリマーが基本的にポリオキシアルキレンポリエーテル
である。またシリコーン系組成物で、ポリエーテル化合
物がチキソ付与剤として有効なことは、特開昭48-89250
号公報で公知であるが、この文献にはポリエーテル化合
物が硬化促進性に優れることについて一言も言及してい
ない。更に、特開昭56-853号公報には垂れ落ち防止や低
モジュラス化のために、ヒュームドシリカを必須とする
湿気硬化性シリコーン組成物において、ポリエーテル化
合物を配合することが提案されているが、硬化性の改
良、特にポッティング剤として重要な深部硬化性の改良
については何らの記載も示唆もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は硬化物
の機械的強度の低下や解重合の発生、及び組成物の保存
安定性の低下もなく、縮合硬化性に優れたポッティング
用湿気硬化型シリコーンゴム組成物を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ある種のポリ
エーテル化合物が湿気硬化性シリコーンゴム組成物に対
し優れた縮合硬化促進性を示すことを見出し、到達した
ものである。即ち、本発明は、 (a)一般式(1):
【0006】
【化4】 (但し、R5は置換もしくは非置換の一価炭化水素基で
あり、nは、25℃における粘度が 60〜100,000 mPa・sに
なるような整数である。)で示されるオルガノポリシロ
キサン 100重量部、 (b)一般式(2):
【0007】
【化5】 (但し、R5は置換もしくは非置換の一価炭化水素基で
あり、mは、25℃における粘度が5〜10,000 mPa・sにな
るような整数である。)で示されるオルガノポリシロキ
サン 0〜150重量部、 (c)一般式(3): R6 aSi(R7O)4-a (3) (式中、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、
7はアルキル基又はアルコキシアルキル基であり、a
は0、1又は2である。)で表されるアルコキシシラン
もしくはその部分加水分解縮合物 0.01〜20重量部、 (d)下記一般式(4)で表されるポリエーテル化合物
及び下記一般式(5)で表されるポリエーテル化合物か
らなる群から選ばれる化合物である縮合硬化促進剤 2
〜20重量部 R-O-(Cx2xO)n-R (4) [R-O-(Cx2xO)n-]yz (5) {式中、Rは水素、置換もしくは非置換の一価炭化水素
基、R1-CO-基(但し、R1はアルキル基である。)、
及び一般式(6):
【0008】
【化6】 [但し、R2は二価の炭化水素基、R3は置換もしくは非
置換の一価炭化水素基、又は一般式:R'3SiO−(但
し、R'は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であ
る。)で示されるトリオルガノシロキシ基であり、R4
は水素原子、又は置換もしくは非置換の一価炭化水素基
であり、またaは0,1又は2である。]で示される基
よりなる群から選択される基であり、Qはエチレングリ
コール、グリセロール、トリメチロールプロパン及び2
〜6個のヒドロキシル基を有する他の多価アルコールよ
りなる群から選択される、2個以上のヒドロキシル基を
有する多価開始剤の残基を示し、またnは4〜2,000の
整数、xは2〜4の整数、yは2〜10の整数、zは1〜
5の整数である。} (e)炭酸カルシウム、または炭酸カルシウムと他の充
填剤との組み合わせ 5〜400重量部、 (f)縮合反応触媒 0.001〜10重量部、及びを含有す
ることを特徴とするポッティング用湿気硬化性シリコー
ンゴム組成物を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0010】以下これらの成分について更に詳しく説明
する。 (a)成分: (a)成分はシラノール基末端オルガノポリシロキサン
で、前記一般式(1)で表され、組成物のベースポリマ
ーとして使用される。一般式(1)において、R5の非
置換又は置換の1価炭化水素基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の
シクロアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、
ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基;
フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフ
ェニリル基等のアリール基;ペンジル基、フェニルエチ
ル基、フェニルプロピル基、メチルベンジル基等のアラ
ルキル基;並びにこれらの基の炭化原子に結合している
水素原子の一部又は全部がフッ素、塩素、臭素等のハロ
ゲン原子、シアノ基、アミノ基などで置換された基、例
えば、クロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロ
ロプロピル基、3−アミノプロピル基、3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフ
ェニル基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,
6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等が挙げられ、好
ましくは、メチル基である。また一般式(1)におい
て、nは、25℃における粘度が 60〜100,000 mPa・sの範
囲、好ましくは 700〜50,000 mPa・sの範囲となるような
整数である。成分(a)のオルガノポリシロキサンは単
独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
【0011】(b)成分: (b)成分のオルガノポリシロキサンは、トリオルガノ
シロキサン基により末端が封鎖されたオルガノポリシロ
キサンで、一般式(2)で表され、本発明組成物の低粘
度化材及び硬化後のシリコーンゴムの低硬度化材として
使用される。一般式(2)において、R5は、一般式
(1)で定義したとおりである。また、一般式(2)に
おいて、mは 25℃における粘度が5〜10,000 mPa・sの
範囲、好ましくは5〜1,000 mPa・sの範囲となるような
整数である。成分(b)のオルガノポリシロキサンは単
独で又は2種以上組み合わせて使用できる。成分(b)
の使用量は、前記成分(a)100重量部当たり、0〜150
重量部、好ましくは 10〜100重量部である。この使用量
が少なすぎると、硬化後の伸びが十分に得られず、また
多すぎると、硬化後の表面にこの成分が滲んでくる場合
がある。
【0012】(c)成分: (c)成分のアルコキシシランもしくはその部分加水分
解縮合物は、(a)成分と縮合反応して、これを架橋さ
せる成分であり、このアルコキシシランは前記一般式
(3)で表される。一般式(3)において、R6は置換
もしくは非置換の一価炭化水素基の中から選ばれる少な
くとも一種の基である。この一価炭化水素基としては、
一般式(1)におけるR5の場合と同様のものが挙げられ
る。
【0013】一般式(3)において、R7はアルキル基
又はアルコキシアルキル基であり、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、オクタ
デシル基等のアルキル基;メトキシエチル基、エトキシ
エチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基等の
アルコキシアルキル基が例示され、好ましくはメチル基
である。また一般式(3)において、aは0、1、又は
2である。
【0014】このような(c)成分としては、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルセロソル
ブオルソシリケート、メチルトリメトキシシラン、メチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシエトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のアルコ
キシシラン、及び、これらのアルコキシシランの部分加
水分解縮合物が例示される。
【0015】(c)成分のアルコキシシランもしくはそ
の部分加水分解縮合物は、各々単独で、或いは2種類以
上組み合わせて用いることができる。また、アルコキシ
シランとその部分加水分解縮合物とを混合して使用して
もよい。(c)成分の使用量は、前記(a)成分 100重
量部当たり、0.01〜20重量部、好ましくは 0.1〜10重量
部である。この使用量が少なすぎると、硬化阻害を生じ
易くなり、また多すぎると、硬化が著しく遅くなり、硬
化後の強度が低下する。
【0016】(d)成分: (d)成分のポリエーテル化合物は、縮合硬化促進剤と
して本発明の組成物に優れた硬化性を与える重要な成分
であり、前記一般式(4)又は(5)で表される。一般
式(4)又は(5)において、Rは水素、置換もしくは
非置換の一価炭化水素基、R1-CO-基(R1はアルキル
基)、及び前記一般式(6)で表される基の中から選択
される。
【0017】一般式(4)又は(5)において、Qはエ
チレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロ
パン及び2〜6個のヒドロキシル基を有する他の多価ア
ルコールの残基よりなる群から選ばれる、2個のヒドロ
キシル基を有する多価開始剤の残基を示す。また、nは
4〜2,000、好ましくは 10〜1,000の整数、xは2〜4
の整数、yは2〜10の整数、zは1〜5の整数である。
【0018】Rの非置換又は置換の1価炭化水素基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等
のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ビニル基、ア
リル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル
基、イソブチニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル
基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基、ビフェニリル基等のアリール基;ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、メチ
ルベンジル基等のアラルキル基等が挙げられる。R1-C
O-基におけるR1は、アルキル基であり、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基等の炭素原子数1〜12のアルキル基が挙げられる。
【0019】一般式(6)の基におけるR2は、二価の
炭化水素基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、シクロヘキシレン基、フェニ
レン基等の炭素原子数1〜20の二価炭化水素基が挙げら
れる。一般式(6)の基におけるR3は、置換もしくは
非置換の一価炭化水素基、又は一般式:R'3SiO−(但
し、R'は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であ
る。)で示されるトリオルガノシロキシ基である。 こ
こで一価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロア
ルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプ
ロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル
基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル
基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニリル
基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フ
ェニルプロプル基、メチルベンジル基等のアラルキル
基;並びにこれらの基の炭素原子に結合している水素原
子の一部又は全部がフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原
子、シアノ基、アミノ基等で置換された基、例えば、ク
ロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピ
ル基、3−アミノプロピル基、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル
基、シアノエチル基、3,3,4,4,5,5,6,
6,6−ノナフルオロヘキシル基等が挙げられる。ま
た、一般式:R'3SiO−のトリオルガノシロキシ基にお
けるR'の一価炭化水素基の具体例としては、R3におけ
る一価炭化水素基の場合と同様のものが挙げられる。
【0020】一般式(6)の基におけるR4は水素原子
又は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であるが、R
4の一価炭化水素基としてはR3における一価炭化水素基
の場合と同様のものが挙げられる。前記一般式(4)の
ポリエーテル化合物も前記一般式(5)のポリエーテル
化合物も各々単独で、或いは2種以上組み合わせて使用
することができる。また一般式(4)のポリエーテル化
合物と一般式(5)のポリエーテル化合物とを混合して
使用してもよい。(d)成分の使用量は、前記(a)成
分 100重量部当たり、前記(a)成分 100重量部当た
り、2〜20重量部である。
【0021】(e)成分: (e)成分の炭酸カルシウム、または炭酸カルシウムと
他の充填剤との組み合わせは、硬化物の用途に応じて硬
度、機械的強度等の物性を変えたり或いは向上するため
に使用される。前記他の充填剤としては特に制限はな
く、通常、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に
添加される無機充填剤でよい。具体的には、噴霧質シリ
カ及び該シリカの表面をクロルシランで疎水処理したも
の;粉砕シリカらの表面を脂肪酸石鹸、ロジン又はロジ
ン酸エステル等で表面処理したもの;けい藻土;酸化
鉄;酸化チタン;酸化亜鉛;炭酸マグネシウム;炭酸亜
鉛;金属炭酸塩;カーボンブラック;微粉マイカ;タル
ク;カオリン;フライアッシュ;セラミック中空フィラ
ー;焼成クレー、クレー;ベントナイト、有機ベントナ
イト;シラスバルーン;木粉、パルプ、木綿チップ;く
るみ穀粉、もみ穀粉;グラファイト;アルミニウム微粉
末;フリント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊
維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポ
リエチレンファイバー等の繊維状充填剤等が挙げら
る。
【0022】(e)成分の使用量は、前記の(a)成分 1
00重量部当たり、5〜400重量部、好ましくは 10〜300
重量部である。この使用量が少なすぎると、ポッティン
グ材として好適なゴム物性が得られない場合がある。逆
に多すぎると本発明の組成物が硬くなり、例えば、ポッ
ティング時の作業性が低下する場合がある。
【0023】(f)成分: (f)成分の縮合反応触媒としては、加水分解性ケイ素
基の水素分解及び縮合反応用の触媒として公知の化合物
が使用できる。即ち、アルキルチタン酸塩、有機ケイ素
チタン酸塩、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレート等
のカルボン酸の金属塩;ジブチルアミン−2−エチルヘ
キソエート等のアミン塩;及び他の酸性触媒及び塩基性
触媒が使用できる。(f)成分の使用量は、前記(a)
成分 100重量部当たり、0.001〜10重量部の範囲であ
り、好ましくは 0.015〜5重量部の範囲である。
【0024】その他の添加剤 本発明の組成物にはその他、接着性付与剤としてカーボ
ンファンクショナルシラン(シランカップリング剤)
等、この分野で公知の添加剤を配合することができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、例
中の部は全て重量部である。実施例1 粘度 700 mPa・sの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリ
シロキサン 100部、粘度 30 mPa・sの両末端トリメチル
シリル基封鎖ジメチルポリシロキサン 70部、エチルポ
リシリケート4部、トリメチルシリル基で表面処理され
た微粉末シリカ 12部、及び無処理の炭酸カルシウム 10
0部の混合物にジブチル錫ラウレート 0.3部、分子量約
2,000のポリオキシアルキレンモノブチルエーテル8部
を添加し、湿気硬化性シリコーンゴム組成物(以下、
「組成物A」という)を製造した。
【0026】実施例2 粘度 700 mPa・sの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリ
シロキサン 100部、粘度 30 mPa・sの両末端トリメチル
シリル基封鎖ジメチルポリシロキサン 70部、エチルポ
リシリケート4部、トリメチルシリル基で表面処理され
た微粉末シリカ 12部、及び無処理の炭酸カルシウム 10
0部の混合物にジブチル錫ラウレート 0.3部及び下式: (CH2=CHMe-O)2MeSiC36(OC36)9036MeSi
(O-MeCH=CH2)2 (但し、Meはメチル基を表す。)で示されるシリコーン
変性ポリエーテル5部を添加し、湿気硬化性シリコーン
ゴム組成物(以下、「組成物B」という)を製造した。
【0027】実施例3 粘度 700 mPa・sの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリ
シロキサン 100部、粘度5 mPa・sの両末端トリメチルシ
リル基封鎖ジメチルボリシロキサン 70部、エチルポリ
シリケート4部、及び無処理の炭酸カルシウム 100部の
混合物にジブチル錫ラウレート 0.3部及び分子量約 200
0のポリオキシアルキレンモノブチルエーテル8部を添
加し、湿気硬化性シリコーンゴム組成物(以下、「組成
物C」という)を製造した。
【0028】比較例1 ポリオキシアルキレンモノブチルエーテルを使用しなか
った他は実施例1と同じ方法に従って湿気硬化性シリコ
ーンゴム組成物(以下、「組成物D」という)を製造し
た。
【0029】比較例2 シリコーン変性ポリエーテルを使用しなかった他は実施
例2と同じ方法に従って湿気硬化性シリコーンゴム組成
物(以下、「組成物E」という)を製造した。
【0030】次に以上のようにして得られた組成物A〜
Eのゲル化時間を測定した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、前述のようなポリエー
テル化合物の添加により、硬化物の機械的強度の低下や
解重合の発生、及び組成物の保存安定性の低下もなく、
従来の湿気硬化型シリコーンゴム組成物の縮合硬化性を
著しく促進することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(1): 【化1】 (但し、R5は置換もしくは非置換の一価炭化水素基で
    あり、nは、25℃における粘度が 60〜100,000 mPa・sに
    なるような整数である。)で示されるオルガノポリシロ
    キサン 100重量部、 (b)一般式(2): 【化2】 (但し、R5は置換もしくは非置換の一価炭化水素基で
    あり、mは、25℃における粘度が5〜10,000 mPa・sにな
    るような整数である。)で示されるオルガノポリシロキ
    サン 0〜150重量部、 (c)一般式(3): R6 aSi(R7O)4-a (3) (式中、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、
    7はアルキル基又はアルコキシアルキル基であり、a
    は0、1又は2である。)で表されるアルコキシシラン
    もしくはその部分加水分解縮合物 0.01〜20重量部、 (d)下記一般式(4)で表されるポリエーテル化合物
    及び下記一般式(5)で表されるポリエーテル化合物か
    らなる群から選ばれる化合物である縮合硬化促進剤 2
    〜20重量部 R-O-(Cx2xO)n-R (4) [R-O-(Cx2xO)n-]yz (5) {式中、Rは水素、置換もしくは非置換の一価炭化水素
    基、R1-CO-基(但し、R1はアルキル基である。)、
    及び一般式(6): 【化3】 [但し、R2は二価の炭化水素基、R3は置換もしくは非
    置換の一価炭化水素基、又は一般式:R'3SiO−(但
    し、R'は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であ
    る。)で示されるトリオルガノシロキシ基であり、R4
    は水素原子、又は置換もしくは非置換の一価炭化水素基
    であり、またaは0,1又は2である。]で示される基
    よりなる群から選択される基であり、Qはエチレングリ
    コール、グリセロール、トリメチロールプロパン及び2
    〜6個のヒドロキシル基を有する他の多価アルコールよ
    りなる群から選択される、2個以上のヒドロキシル基を
    有する多価開始剤の残基を示し、またnは4〜2,000の
    整数、xは2〜4の整数、yは2〜10の整数、zは1〜
    5の整数である。} (e)炭酸カルシウム、または炭酸カルシウムと他の充
    填剤との組み合わせ 5〜400重量部、 (f)縮合反応触媒 0.001〜10重量部、及びを含有す
    ることを特徴とするポッティング用湿気硬化性シリコー
    ンゴム組成物。
  2. 【請求項2】前記(e)成分の含有量が、10〜300重量
    部である請求項1に記載の組成物。
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