JP3446861B2 - 移動電話装置のキャリアセンス装置 - Google Patents

移動電話装置のキャリアセンス装置

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JP3446861B2
JP3446861B2 JP16983596A JP16983596A JP3446861B2 JP 3446861 B2 JP3446861 B2 JP 3446861B2 JP 16983596 A JP16983596 A JP 16983596A JP 16983596 A JP16983596 A JP 16983596A JP 3446861 B2 JP3446861 B2 JP 3446861B2
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA(Time Di
vision Multiple Access)無線通信方式により複数の無
線移動局と通信する移動電話装置において、運用する無
線基地局と無線移動局の距離が近接している場合の無線
周波数の空きを確実に検索するキャリアセンス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のTDMA無線通信方式を採用して
複数の無線移動局と通信する移動電話装置等において、
専用の移動電話交換網に対して専用の無線基地局を接続
して公衆サービスを行っている。かかる既存の移動電話
装置としては、図4に示すように構成されている。図4
において、1は公衆電話交換網(PSTN)、2はサービ
ス総合デジタル網(ISDN)、3は移動電話交換網、4
は無線基地局(BS)、5は無線移動局(MS)である。ま
た、図5は無線基地局の各機能に基づくその構成を示す
ブロック図、図6は無線移動局の各機能に基づくその構
成を示すブロック図である。
【0003】図5において、4は無線基地局、41は、移
動電話交換網3に接続され、制御信号および通信信号の
送受信をデジタル信号により高速に行う高速デジタルイ
ンターフェース部、42は、マイクロコンピュータからな
るCPU42aと、無線基地局4全体を制御するソフトウ
エアプログラムを格納するプログラムメモリ(ROM)42
bと、演算等ソフトウエアの動作時に作業エリアとして
使用するメモリ(RAM)42cと、送受信する信号の入出
力を制御する入出力部(I/O)42d等を含む制御部、43
は、無線基地局4が各無線周波数の電界強度を測定して
キャリアセンス(無線周波数の検証,検索)を行う受信回
路43aを含むと共に、複数の送受信機ユニット(TRX)4
3bを含みそれぞれ異なる無線周波数で複数の無線移動局
5との間で、制御信号および通信信号の送受信を行う送
受信機部、44は送信する無線信号を遠方の無線局まで届
くように増幅する無線信号増幅部、45は無線移動局5と
の間で無線通信電波の送受信を行い、一般に、120度(36
0度÷3方向=120度)ずつサービスする3セクタ方式が
採用されているアンテナ部である。
【0004】また、図6において、5は無線移動局、51
は無線基地局4のアンテナ部45との間に無線通信電波の
送受信を行うアンテナ部、52は、アンテナ部51において
送信または受信したデジタルTDMA信号を変調、また
は復調して増幅する無線部、53は、マイクロコンピュー
タからなるCPU53aと、無線移動局5全体を制御する
ソフトウエアプログラムを格納し演算等で作業用に使用
するメモリ53bと、入出力信号の入出力制御を行うI/
O53c等を含む制御部、54は、入力した信号を音声信号
にしてレシーバ55に出力し、マイクロホン56から入力さ
れる音声信号を処理する音声入出力部、57は電話番号等
必要なデータをキー入力するキー入力部、58は電話番
号,制御情報およびメッセージ等を表示する表示部であ
る。
【0005】次に、前記の図4,図5,図6を参照し
て、従来の移動電話装置およびそれを構成する無線基地
局4と無線移動局5の動作を説明する。前記の構成にお
いて、移動電話交換網3は、そこに接続されている公衆
電話交換網1とサービス総合デジタル網2と複数の無線
基地局4との間の通信の交換および制御を行い、使用す
る無線周波数の割当てを行う、また各無線基地局4は自
己の無線ゾーン内に存在する複数の無線移動局5とその
間に設定された無線周波数を通して通信を行う。また、
通信方式としては、移動電話交換網3と無線基地局4間
の通信はデジタル(アナログでもよい)の有線で行い、無
線基地局4と無線移動局5との通信は無線によるデジタ
ルの時分割マルチプルアクセス(TDMA)方式により行
うようにしている。
【0006】まず、無線移動局5は、ある無線基地局4
の無線ゾーンに入ると、電界強度の大きさを測定してそ
の無線基地局4が使用している無線周波数を検出する。
そして無線移動局5は無線基地局4に対して自己の存在
を知らせるための位置登録要求信号を送信する。位置登
録要求信号は無線基地局4を介して移動電話交換網3に
登録され、その後その無線周波数を介しその無線移動局
5に対し、移動電話交換網3からの通信の交換とか周波
数の変更等の指示を行う。なおオンフック,ダイヤリン
グ,通信先回線の確認等通常の通信動作の説明に関して
は、説明が繁雑になるため省略する。
【0007】次に、移動電話交換網3は運用に先だっ
て、無線基地局4に対し制御用無線周波数と通信用無線
周波数の番号を複数指示することができる。無線基地局
4はこの指示に従って各送受信機ユニット43b毎に異な
る送受信用の無線周波数を決定する。したがって、制御
用無線周波数を有する送受信機ユニット43bは、制御用
無線周波数および通信用無線周波数は同一周波数が割当
てられることになる。
【0008】そして、各無線基地局4は、現在通信中の
送受信機ユニット43bの無線周波数対して干渉妨害が発
生したときには、物理的に未使用の送受信機ユニット43
bの無線周波数に切り変わる、いわゆる「ゾーン内チャ
ンネル切り換え方式」によりチャンネルすなわち無線周
波数を切り換えて通話を継続するか、または、まったく
別の他の無線基地局4の送受信機ユニット43bの無線周
波数に切り換わる、いわゆる「ハンドオーバ方式」によ
り無線周波数を切り換えて通話を継続するようにしてい
る。したがって、移動電話交換網3が無線周波数の干渉
に対する制御を行っている。
【0009】一方、自律的に空き無線周波数を選択する
方式を採るローコストの無線基地局4を今後採用するに
際しては、複数の無線基地局がそれぞれの独立したタイ
ミングで、空き無線周波数をキャリアセンス(検索)し
て、使用していない空き無線周波数(その無線周波数の
電波を受信してみて、受信電波が明かに使用していない
と判定できる電波の強さ(電界強度が、例えば4dBμV
以下))を確認して使用を開始する構成を取る必要があ
る。
【0010】すなわち各無線基地局4は、その無線基地
局4に許容された無線周波数の範囲に関して、例えば、
チャンネル(無線周波数)番号が0から49における、1つ
のチャンネル毎に一定時間で、連続的に受信を行い受信
電波の強さを測定し、規定値より下回っている場合にそ
のチャンネル番号と受信する電界の強さを記憶し、許容
されるチャンネル番号の数分だけ繰り返し測定を行い、
最も受信する電界の低いものを自己の制御用無線周波数
として決定し、送信を開始することになる。
【0011】このキャリアセンスは、周辺の他の無線基
地局4やその他の無線移動局5等が、使用している無線
周波数を使用しないようにすることを目的としている。
すなわち既に使用している無線周波数に妨害を与えない
ようにするためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のデジタルTDMA通信方式の移動電話装置に
おいては、無線基地局と無線移動局が、例えば、6m以
上離れて運用されることを前提とし、また無線基地局の
相互間は数km以上離れて設置されることを前提として
いた。
【0013】このために、1つの無線基地局は、他の無
線基地局や周辺の複数の無線移動局の出す、法律で許可
されたレベル以下の送受信帯域内雑音による不要輻射電
波等に関して、ほとんど受信に影響がないため対処して
いなかった。
【0014】今後の開発展開としては、無線基地局を小
型ローコスト化に設計し、この無線基地局を家庭や事務
所等に容易に設置する形態のサービスを対象とした場合
に、無線基地局と無線基地局間の距離が確保されずに、
密着(隣接)して使用する形態の適用が必須条件となり、
次のような問題が生じることが予想されている。
【0015】無線移動局は、一定周期でバッテリーセー
ビング動作を行うように設計され、一定周期で受信機の
電源を入れて無線基地局からの着信信号や、報知信号を
受信している。この受信期間における無線機の特性とし
て、無線移動局から法律で定められている規格以下のレ
ベルであるが、送受信帯域内雑音による不要輻射電波が
輻射される。
【0016】この輻射される微小な電波の無線周波数
が、無線基地局が空き無線周波数をキャリアセンス(検
索)する無線周波数帯域内に含まれ、かつ空き無線周波
数の判定の電界レベル値を上回ることが判明している。
【0017】そこで、この判定レベルを高く設定するこ
とにより回避できそうであるが、判定レベルを高く(例
えば、40dBμV)設定した場合には、無線基地局と無線
移動局の通話できる通信距離が数メートルしか確保でき
なくなるという問題が新たに発生する。
【0018】すなわち、無線移動局がある程度離れて通
話しているときの無線基地局での受信する電界値と、空
き無線周波数と判定するレベル値の関係において、空き
無線周波数判定値を例えば40dBμVにした場合、実際
の通信では4dBμVの微弱電界レベルでも通信は可能
であるため、実際に通信が存在しているにも関わらず空
き無線周波数と判定して、使用(送信)を開始し、当該先
行の通話(通信)に妨害を与えてしまうことが予想され
る。
【0019】そこで通話(通信)限界の電界レベル値を40
dBμVまでに変更したとすると、無線基地局と無線移
動局の通信可能距離が、例えば10m程度しか確保されな
くなり、非常にサービス性が悪くなり問題となる。
【0020】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ものであり、キャリアセンスする手順を無線移動局の動
作特性に合わせて行うことにより、サービス性を落さず
に、新たなサービス形態を提供する移動電話装置のキャ
リアセンス装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る移動電話装置のキャリアセンス装置
は、移動電話交換網と、移動電話交換網に接続された複
数の無線基地局と、無線通信路の回線により無線基地局
へ接続される複数の無線移動局とからなる移動電話装置
において、無線基地局に、無線基地局を制御するCPU
と、無線基地局と無線移動局との間での無線通信、およ
び無線移動局との無線通信に使用する無線周波数のキャ
リアセンスする送受信機ユニットと、送受信機ユニット
により無線移動局間の無線通信に使用の無線周波数を記
憶する手段と、無線基地局に割り当てられた無線通信に
使用するすべての無線周波数のキャリアセンスする受信
回路とを備える。
【0022】また、複数の無線基地局はそれぞれ配下の
無線移動局のバッテリーセービングのタイミング周期を
共通にする手段として、周辺に既に動作中の少なくても
1台の無線基地局が存在する場合に、周辺の無線基地局
が無線移動局に送信する無線周波数を受信回路で受信
し、周辺の無線基地局の送信信号中の同期ワードを認識
する同期判定回路と、動作中の周辺の無線基地局の送信
タイミングに同期させるため、無線基地局のタイミング
生成部の初期化を行う同期リセット回路とを備えるよう
に構成したものである。
【0023】前記構成によれば、CPUの制御により、
無線通信に使用する無線周波数のキャリアセンスは、無
線基地局の隣接周辺に存在する複数の無線移動局が無線
基地局と相互にタイミング同期を取り、複数の無線移動
局すべてが送信帯域内雑音等の不要輻射電波を発生しな
いバッテリーセービング中に行う。
【0024】また、無線基地局の周辺に存在し随時移動
する複数の無線移動局は、無線基地局のいずれか1つに
位置登録動作を行い、バッテリーセービングのタイミン
グ周期を決定し、不要輻射電波を発生させないタイミン
グ周期を形成する。
【0025】また、周辺の無線基地局に同期したバッテ
リーセービングのタイミング周期を取るため、無線基地
局か無線移動局への無線通信の同期ワード検出により、
無線基地局相互の動作タイミングを合わせ、さらに無線
移動局の同期したバッテリーセービング中に無線通信に
用いる無線周波数のキャリアセンスを行い、確実な空き
無線周波数を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態におけるローコストの無線基地局の各機能に基づく構
成を示したブロック図である。図1において、100は無
線基地局、101aは、移動電話交換網3(図4参照)に接続
され、制御信号および通信信号等のデータ電送の送受信
を高速に行う高速デジタルインターフェース部、101b
は、移動電話交換網3(図4参照)に接続され、NTT等
の公衆電話網に接続しその間の通信制御を行う公衆電話
網インターフェース部である。この高速デジタルインタ
ーフェース部101aおよび公衆電話網インターフェース部
101bは、1つの無線基地局100の共存する場合と、どち
らか一方のみを備える場合の何れでもよい。
【0027】また、102は、マイクロコンピュータから
なるCPU102aと、無線基地局100全体を制御するソフ
トウエアプログラムを格納するプログラムメモリ(RO
M)102bと、演算等ソフトウエアの動作時に作業エリア
として使用するメモリ(RAM)102cと、送受信する信号
の入出力を制御する入出力部(I/O)102dと、送受信す
る信号の入出力および装置の動作タイミングを管理し、
後述する同期判定回路からのリセット信号により無線基
地局100の動作タイミングをリセットする制御を行う同
期リセット回路102e等を含み無線基地局100全体を制御
する制御部である。
【0028】また、103は、無線移動局5(図6参照)と
の間において制御信号および通信信号の送受信をそれぞ
れ行う送信部103aおよび受信部103bからなる1個の送受
信機ユニットと、使用可能な無線周波数および周辺の無
線基地局100等からの無線移動局5への無線周波数の送
信信号の電界強度を測定する受信回路103cと、受信回路
103cで受信した無線周波数の制御信号からフレームの同
期ワードを判定検出して前記の同期リセット回路102e
に通知する同期判定回路103dとを含み、同一の制御用無
線周波数および通信用無線周波数を用いて複数の無線移
動局5に対して無線通信を行う送受信機部、104は無線
移動局5との間で通信するデジタル信号を無線により送
受信するアンテナ部である。
【0029】なお、フレームの同期ワードには、無線基
地局100から無線移動局5への無線周波数の信号の順番
を示す「スロット毎に異なる同期ワード」および一定の
周期ごとにフレームの先頭を表す「スーパーフレームの
同期ワード」があり、何れかの同期ワードを検出するこ
とにより、周辺に動作中の無線基地局100が存在してい
ることを認識できる。
【0030】また、図2(a)は本実施の形態における各
無線移動局が非同期に動作しているときの相互のバッテ
リーセービング周期の例、図2(b)は各無線移動局が同
期に動作しているときの相互のバッテリーセービング周
期の例を示すタイミング図である。図3(a)はA無線基
地局配下のa無線移動局のバッテリーセービング周期、
図3(b)はB無線基地局配下のb無線移動局のバッテリ
ーセービング周期、図3(c)は同期リセット後のB無線
基地局配下のb無線移動局のバッテリーセービング周期
の例を示す図である。図3において、T1は受信機の動
作状態の時間、T2はバッテリーセービング周期の時間
である。
【0031】ここで本実施の形態において使用する無線
移動局は、前記従来例で説明した無線移動局5と同様で
あるため、再度の説明は省略する。
【0032】このように構成された本実施の形態は、無
線基地局100において、最良である未使用で雑音のほと
んどない空き無線周波数を自律的に検索し、その空き無
線周波数を記憶して制御用および通信用の無線周波数と
して使用するために、隣接(密着を含む)周辺に配置され
た無線移動局100から、定期的に送出される法律で許容
されたレベルの不要輻射電波の存在しない時間帯に、キ
ャリアセンスを行うことにより確実に空き無線周波数を
検出するように構成される。
【0033】無線基地局100は、運用開始時にその制御
用無線周波数を決定するために、無線基地局100と無線
移動局5との無線通信に使用する無線周波数のキャリア
センスを行う。また、周辺の無線基地局100の存在を確
認のため、無線基地局100に定められた無線周波数のす
べてに関して行う。移動電話装置の無線基地局100は連
続送信をしているため、周辺に無線基地局100がある場
合には確実にキャリアセンスによりその存在を確認する
ことができる。
【0034】したがって、キャリアセンスによって得ら
れた空き無線周波数の中の最も受信電界レベルの低い無
線周波数を自己の制御用無線周波数と定めるものとす
る。しかしながら、周辺の無線移動局5の影響で空き無
線周波数が確保できない場合には、周辺の無線基地局10
0の無線移動局5への通信電波を受信し、このタイミン
グに同期を取り、無線移動局5に影響のないタイミング
にて再度キャリアセンスを行い空きの無線周波数を確保
する。さらに、無線基地局100に許容された無線周波数
のすべてに関しても同様に、無線移動局5に影響のない
時間帯でのキャリアセンスを繰り返すことにより、不要
輻射電波のある無線周波数に関して最も電界レベルの低
い空き無線周波数として使用することもできる。
【0035】無線基地局100は配下の無線移動局5に対
して、バッテリーセービング周期を移動電話装置内で共
通とするように指示できる仕組みを有し、無線移動局5
は無線基地局100からのバッテリーセービング周期に従
う仕組みとする。すなわち、各無線移動局5は各無線基
地局100の何れか1つに位置登録動作を行い、無線基地
局100のタイミングに合わせて無線移動局5のバッテリ
ーセービングを行っている。バッテリーセービング周期
は、移動電話装置で定める報知信号により配下の無線移
動局5に通知され、無線移動局5は報知信号の指示に従
ってバッテリーセービング周期が決まる構成となってい
る。
【0036】さらに、バッテリーセービング周期は各無
線基地局100により異なるので、確実に無線移動局5が
送受信しないタイミングに合わせる構成を取るものとす
る。つまり、図2(a)は、a,b,c無線移動局5がそ
れぞれ異なった隣接する無線基地局100の配下にあり、
それぞれの無線基地局100間は非同期に動作していると
きの状況を示している。すなわち、各無線移動局5は各
無線基地局100のタイミングに合わせてバッテリーセー
ビングを行っている。
【0037】具体的には、各無線移動局5が80msの間無
線基地局100からの着信信号を受信して、自己への着信
がないときには、640ms間送受信を停止しバッテリーの
節約を行うバッテリーセービングと、これを繰り返すこ
とを示している。
【0038】また、複数の無線基地局100は、相互に同
期して送信を行う仕組みとするために、先行の無線基地
局100に対し後から増設された無線基地局100は同期を取
ることができる仕組みを取る。すなわち、後から増設し
た無線基地局100は、周辺の無線基地局100から無線移動
局5ヘの無線通信により送信される制御信号を受信回路
103cで受信して、その制御信号のフレームの同期ワード
を同期判定回路103dで検出し、同期リセット回路102e
により無線基地局100相互の送信タイミングの同期を取
るようにする。これにより、各無線移動局5のバッテリ
ーセービング周期のタイミングの同期を取ることができ
る。
【0039】各無線基地局100は、無線移動局5との無
線周波数のキャリアセンスを行う場合には、送信タイミ
ングの同期を取った後、周辺の無線移動局5のバッテリ
ーセービング周期が同期するまでの時間を待ってから、
キャリアセンスを行う仕組みとする。すなわち、装置の
クロック精度を1ppmとした場合に同期リセット後の1
時間経過後は、それぞれ絶対時間に対して3600μs誤差
が生じてしまう。相互に同方向への誤差であればほとん
ど相互間の誤差はないことになるが、逆方向への誤差を
想定した場合には、最大7.2msの誤差となってしまうた
めである。
【0040】そこで、本実施の形態では各無線移動局5
のバッテリーセービング周期の同期を取るため、各無線
基地局100の同期判定回路103dと同期リセット回路102e
により無線移動局5への送信タイミングの同期を取るこ
とにより、図2(b)のように各無線移動局5は、ほぼ同
一のタイミングで受信機をオン(バッテリーセービン
グ;オフ)、オフ(バッテリーセービング;オン)する状
態とすることができる。さらに、同期リセットを行って
から無線基地局100相互のクロック誤差により、一定時
間後にはバッテリーセービング周期は非同期になるの
で、その影響を受けない間に速やかに、キャリアセンス
を行えばよいことになる。
【0041】また、周辺の無線移動局5が無線基地局10
0の同期リセットにより、再度追従してくるまでの時
間、つまり、この間の無線移動局5は連続受信モードに
いる可能性が大であり、不要輻射電波のある時間帯で、
これを避けるために一定時間T1待つ必要がある。そこ
で、無線基地局100の無線移動局5と通信する無線周波
数のキャリアセンスは、図3に示すとおり時間T1(例
えば、約80ms)経過後のタイミングにて、バッテリーセ
ービング開始後に一定のマージン(例えば100ms)を持
ち、規定時間T2(図3の例では約720ms)内に行うか、
次の規定時間T2の720msのタイミング内にて行うこと
になる。
【0042】また、複数の無線基地局100が周辺に存在
した場合は、基本的にそれぞれの無線基地局100に無線
移動局5が同期運用しているので、何れか1つの無線基
地局100(例えば、受信する電界の一番高い無線基地局)
に同期させることで目的は達成できる。
【0043】以上のことから、本発明の移動電話装置の
キャリアセンス装置は、隣接する無線基地局100の各無
線移動局5への送信タイミングの同期を取ることによ
り、配下の無線移動局5のバッテリーセービング周期を
同期させることができ、そのバッテリーセービング中に
空き無線周波数のキャリアセンスを行うことで確実で精
度の高いキャリアセンスを行うことができる。
【0044】なお、本実施の形態に適用される無線区間
の伝送レートは、フルレート伝送(20msを3分割スロッ
トに構成)およびハーフレート伝送(40msを6分割のスロ
ットに構成)を使いわけることができ、それぞれ1つの
無線周波数を時分割で使用することができる。
【0045】以上の説明は、主に無線基地局100がキャ
リアセンスにより自律的に最良の空き無線周波数を検索
して、結果を採用する方法について、また制御用と通信
用の無線周波数とが同一の場合について述べたが、異な
る場合についても適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線基地局は定期的なキャリアセンスにより、使用可能
な空き無線周波数を確実に確保することができる。
【0047】また、無線基地局間の送信タイミングの同
期を取ることにより、周辺に存在する複数の無線移動局
のバッテリーセービング周期の同期を取り、無線移動局
が法律の許容する範囲ではあるが、受信動作時に輻射す
る電波によりキャリアセンスへの妨害を除去し、精度の
高い空き無線周波数の検索方法を提供できる。
【0048】また、本発明による移動電話装置のキャリ
アセンス装置は、CPUおよびROMのソフトウエアに
よる制御等が実現可能であるため、これにより機能の追
加および変更に柔軟に対応することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるローコストの無
線基地局の各機能に基づく構成を示したブロック図であ
る。
【図2】(a)は本実施の形態における各無線移動局が非
同期に動作しているときの相互のバッテリーセービング
周期の例、(b)は各無線移動局が同期に動作していると
きの相互のバッテリーセービング周期の例を示すタイミ
ング図である。
【図3】(a)はA無線基地局配下のa無線移動局のバッ
テリーセービング周期、(b)はB無線基地局配下のb無
線移動局のバッテリーセービング周期、(c)は同期リセ
ット後のB無線基地局配下のb無線移動局のバッテリー
セービング周期の例を示す図である。
【図4】従来の移動電話装置の全体の構成を示す構成図
である。
【図5】従来の無線基地局の各機能に基づくその構成を
示すブロック図である。
【図6】従来の無線移動局の各機能に基づくその構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…公衆電話回線網(PSTN)、 2…サービス総合デ
ジタル網(ISDN)、3…移動電話交換網、 4,100
…無線基地局(BS)、 5…無線移動局(MS)、 41,
101a…高速デジタルインターフェース部、 42,53,10
2…制御部、 42a,53c,102a…CPU、 42b,102b…
ROM、 42c,102c…RAM、 42d,53c,102d…I
/O、 43,103…送受信機部、 43a,103c…受信回
路、 43b…送受信機ユニット(TRX)、 44…無線信
号増幅部、 45,51,104…アンテナ部、 52…無線
部、 53b…メモリ、 54…音声入力部、 55…レシー
バ、 56…マイクロホン、 57…キー入力部、 58…表
示部、 101b…公衆電話網インターフェース部、 102e
…同期リセット回路、 103a…送信部、 103b…受信
部、103d…同期判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/28 H04B 7/26 H04B 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動電話交換網と、該移動電話交換網に
    接続された複数の無線基地局と、無線通信路の回線によ
    り前記無線基地局へ接続される複数の無線移動局とから
    なる移動電話装置において、 前記無線基地局に、該無線基地局を制御するCPUと、
    前記無線基地局と前記無線移動局との間での無線通信、
    および前記無線移動局との無線通信に使用する無線周波
    数のキャリアセンスする送受信機ユニットと、該送受信
    機ユニットにより前記無線移動局間の無線通信に使用の
    無線周波数を記憶する手段と、前記無線基地局に割り当
    てられた無線通信に使用するすべての無線周波数のキャ
    リアセンスをする受信回路とを備え、 前記CPUの制御により、前記無線通信に使用する無線
    周波数のキャリアセンスは、前記無線基地局の隣接周辺
    に存在するであろう複数の無線移動局が、前記無線基地
    局と相互にタイミング同期を取り、複数の無線移動局す
    べてが送信帯域内雑音等の不要輻射電波を発生しないバ
    ッテリーセービング中に行うことを特徴とする移動電話
    装置のキャリアセンス装置。
  2. 【請求項2】 複数の無線基地局はそれぞれ配下の無線
    移動局のバッテリーセービングのタイミング周期を共通
    にする手段を備え、前記無線基地局の周辺に存在し随時
    移動する複数の無線移動局は、前記無線基地局のいずれ
    か1つに位置登録動作を行い、バッテリーセービングの
    タイミング周期を決定し、不要輻射電波を発生させない
    タイミング周期を形成し、無線通信に使用する無線周波
    数のキャリアセンスすることを特徴とする請求項1記載
    の移動電話装置のキャリアセンス装置。
  3. 【請求項3】 前記無線基地局は、周辺に既に動作中の
    少なくても1台の無線基地局が存在する場合に、前記周
    辺の無線基地局が無線移動局に送信する無線周波数を受
    信回路で受信し、前記周辺の無線基地局の送信信号中の
    同期ワードを認識する同期判定回路と、動作中の前記周
    辺の無線基地局の送信タイミングに同期させる同期リセ
    ット回路とを備え、前記周辺の無線基地局に同期したバ
    ッテリーセービングのタイミング周期により、無線通信
    に使用する無線周波数のキャリアセンスすることを特徴
    とする請求項2記載の移動電話装置のキャリアセンス装
    置。
  4. 【請求項4】 前記無線基地局の同期リセット回路は、
    周辺の無線基地局の送信するスーパーフレームの同期ワ
    ード、もしくはフレーム先頭専用の同期ワードの何れか
    の同期ワードを同期判定回路が検出したとき、前記無線
    基地局のタイミング生成部の初期化を行い、前記周辺の
    無線基地局と同期した送受信タイミングを構成し、無線
    通信に使用する無線周波数のキャリアセンスをすること
    を特徴とする請求項3記載の移動電話装置のキャリアセ
    ンス装置。
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