JP3446061B2 - インビジブルマーキング方法およびその読取り方法 - Google Patents

インビジブルマーキング方法およびその読取り方法

Info

Publication number
JP3446061B2
JP3446061B2 JP11604094A JP11604094A JP3446061B2 JP 3446061 B2 JP3446061 B2 JP 3446061B2 JP 11604094 A JP11604094 A JP 11604094A JP 11604094 A JP11604094 A JP 11604094A JP 3446061 B2 JP3446061 B2 JP 3446061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
parts
marking
printed
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11604094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07299956A (ja
Inventor
孜 丸山
厚 秋山
和夫 真田
定雄 千吉良
正伸 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Fujikura Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd, Fujikura Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP11604094A priority Critical patent/JP3446061B2/ja
Priority to TW084104459A priority patent/TW280893B/zh
Priority to DE69516201T priority patent/DE69516201T2/de
Priority to KR1019950011062A priority patent/KR950032527A/ko
Priority to EP95106724A priority patent/EP0681012B1/en
Priority to US08/435,615 priority patent/US5547501A/en
Publication of JPH07299956A publication Critical patent/JPH07299956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446061B2 publication Critical patent/JP3446061B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、特定のインキ(マーキ
ング剤)でバーコード、マーク、ロット番号などの情報
を印刷し、さらにその表面を着色インキで被覆すること
からなるインビジブルマーキング方法、およびこのイン
ビジブルマーキングに波長2〜10μmの赤外線を照射
し、マーキング剤印刷部分の赤外線吸収およびその他の
部分の反射光を測定して情報を識別することからなる読
取り方法に関する。 【0002】 【従来技術とその課題】バーコードは白と黒のバーでで
きた商品情報メディアであり、これを光学的装置で読み
取り、商品の種類、価格、販売数、在庫管理などを管理
する目的で多く使用されており、その利用範囲も今後さ
らに広くなると思われる。しかし、これまでのバーコー
ドは肉眼で見えるように白黒に印刷されているために、
商品自体のデザイン上好ましくなく、また汚れやすい部
分には適用できないなどの欠点がある。本来、バーコー
ドそのものは一般消費者にとって意味のないものであ
り、商品管理を目的にのみ使用されている。 【0003】そこで、肉眼では見えず、しかも簡単に識
別できるバーコード(いわゆる、ステルスバーコード)
として、例えばインジウム−錫混合酸化物でバーコード
を形成することが提案されているが、形成されたバーコ
ードは淡色ではあるが依然として着色(黄緑色)してお
り、肉眼で容易に識別でき、上記の問題点が完全に解消
されていない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記欠点
を解消し、赤外線照射によって識別可能で、しかも肉眼
では殆どもしくは全く見えない情報を印刷するインビジ
ブルマーキング方法、およびこのインビジブルマークを
簡単に識別する方法を開発することであり、その特徴と
するところは、インジウム−錫混合酸化物、またはイン
ジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸バリウム、二酸
化珪素および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1
種との混合物を含有するインキを用いてバーコード、マ
ーク、ロット番号などの情報を印刷する点にある。 【0005】すなわち、本発明は、インジウム−錫混合
酸化物、またはインジウム−錫混合酸化物とアルミナ、
硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選
ばれる少なくとも1種との混合物を含有するマーキング
インキで情報を基体面に印刷し、さらにその表面を着色
インキで被覆することを特徴とするインビジブルマーキ
ング方法を提供するものである。 【0006】本発明はまた、インジウム−錫混合酸化
物、またはインジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸
バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選ばれ
る少なくとも1種との混合物を含有するマーキングイン
キで情報を基体面に印刷し、さらにその表面を着色イン
キで被覆してなる記録体に、波長2〜10μmの赤外線
を照射し、印刷部分とその他の部分との赤外線吸収性を
測定して情報を識別することを特徴とする読み取り方法
を提供するものである。 【0007】以下、本発明の方法をさらに詳細に説明す
る。 【0008】本発明で使用するマーキングインキは、記
録体表面にバーコードなどの情報を印刷するためのマー
キング剤であり、該印刷部分に特定波長の赤外線を照射
すると、他の非印刷部分と異なる作用(反射または吸
収)を示し、それによって種々の情報を識別、管理する
ことができる。 【0009】このマーキングインキは、インジウム−錫
混合酸化物(以下、「ITO」という)、またはITO
とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カル
シウムから選ばれる少なくとも1種との混合物をおよび
塗料用樹脂を主成分とし、さらに必要に応じて有機溶剤
や水などの溶媒もしくは分散媒、体質顔料などを配合し
てなるものである。 【0010】ITOは酸化インジウム(In23)と酸
化錫との混合物であり、該混合物は波長2〜10μmの
赤外線を照射すると、この範囲内のいずれの波長の赤外
線を照射してもほぼ一定の反射を示す特性を持ってい
る。ITOは粒径が0.001〜0.5μm、好ましく
は0.01〜0.1μmの範囲内になるようにあらかじ
め粉砕しておくことが好ましい。 【0011】ITOにおける酸化インジウムと酸化錫と
の混合比率は特に制限されないが、通常、該両成分の合
計重量に基いて、酸化インジウムは5〜95%、特に4
0〜90%、酸化錫は95〜5%、特に60〜10の範
囲内の割合で混合されていることが好ましい。 【0012】本発明の方法では、ITOは単独で使用す
ることができ、或いはITOをアルミナ(Al23)、
硫酸バリウム(BaSO4)、二酸化珪素(SiO2)お
よび炭酸カルシウム(CaCO3)から選ばれる少なく
とも1種と混合して用いることもできる。該混合物にお
ける両成分の構成割合は厳密に制限されないが、一般に
は、ITO 100重量部あたり、アルミナ、硫酸バリ
ウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選ばれる少
なくとも1種の成分を〜400重量部、特に30〜3
00重量部の範囲内で併用することが好ましい。これら
を併用することにより、赤外線の吸収がITO単独の場
合よりも良好となり、識別がさらに容易になる。 【0013】本明細書では、ITO単独、およびITO
とアルミナ(Al23)、硫酸バリウム(BaS
4)、二酸化珪素(SiO2)および炭酸カルシウム
(CaCO3)から選ばれる少なくとも1種とを併用し
た混合物の両者を総称して「ITO等」という。 【0014】塗料用樹脂は、ITO等を均一に分散さ
せ、マーキングインキ被膜を形成させるための基礎成分
であり、その組成は特に限定されず、インキおよび塗料
に一般的に使用されているものを使用することができ
る。具体的には、例えば、ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、フッ素樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリミド樹脂、ポリシロキサ
ン、アクリル樹脂などがあげられる。これらは熱可塑
性、常温架橋性または熱硬化性のいずれであってもさし
つかえない。そして、該樹脂を架橋硬化せしめるのに、
必要に応じてメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネ
ート化合物、多価カルボン酸(無水物も含む)、エポキ
シ化合物などの架橋剤を併用することも可能である。 【0015】マーキングインキ中におけるITO等の含
有率は特に制限されないが、該塗料用樹脂の固形分10
0重量部あたり、通常100〜1000重量部、特に4
00〜800重量部の範囲内が適している。該マーキン
グインキは上記のITO等および塗料用樹脂を必須成分
とするが、これらを有機溶剤および/または水に溶解も
しくは分散せしめておくとマーキング作業性が向上する
ので好ましい。有機溶剤としては、粉末状ITO等およ
び塗料用樹脂を溶解または分散することができるもので
あればよく、例えば脂肪族および芳香族炭化水素系、ア
ルコール系、エステル系およびケトン系などから選ばれ
る1種もしくは2種以上が使用できる。水性系では脱イ
オン水、上水などが使用できる。 【0016】本発明において、このマーキングインキを
適用しうる基体には特に制限はなく、例えば、金属、プ
ラスチック、紙、木質材、ガラス、陶器、無機質材など
の材質からなるものがあげられ、また、その形状も円筒
状、箱状、袋状、シート状、板状、球状、発泡状などの
任意の形状をとることができる。これらの基体にマーキ
ングするにあたり、あらかじめその表面を化成処理など
の処理を行っておいてもよい。これらの基体は、波長2
〜10μmの赤外線を20%以上反射するものであるこ
とが好ましい。 【0017】基体へのマーキング(印刷)は、例えば、
グラビア印刷、シルク印刷、オフセット印刷、インクジ
ェット方式などによって行なうことができ、その膜厚は
乾燥塗膜に基づいて0.5〜10μmの範囲内が好まし
い。マーキング塗膜は、使用するビヒクル成分の種類に
応じて、室温放置もしくは加熱により、または紫外線も
しくは電子線の照射によって硬化せしめる。 【0018】また、マーキングの形態は特に制限され
ず、例えば文字、数字、記号、模様などであり、具体的
にはバーコード、製造年月日、ロット番号、マークなど
があげられる。 【0019】かくして形成されるマーキングの表面には
さらに着色インキが塗布される。この着色インキの塗布
によって、上記マーキングインキによる着色されたマー
キング部分が隠蔽され、しかも任意の色調に仕上げるこ
とができるので、外観が向上する。本発明によれば、マ
ーキング部分を着色インキで被覆隠蔽しても、波長2〜
10μmの赤外線照射による情報識別能力に実質的に影
響がないことが判明した。 【0020】マーキング部分が着色インキで被覆隠蔽さ
れていても、マーキング部分の情報を読取ることができ
るのは、着色インキの被覆層のマーキング部分とその他
の部分の間に、下層にマーキングが存在するか否かによ
って、波長2〜10μmの赤外線の反射性に差異が生ず
るからである(通常、マーキング上の着色インキ被覆層
よりも、他の部分の着色インキ被覆層の方が上記波長の
赤外線の反射率が大きくなる)。 【0021】かように、本発明はマーキング部分とその
他の部分の着色インキ被覆層における赤外線の反射率を
利用して情報の読取りを行なうものであるから、着色イ
ンキに使用する着色顔料は、一般にITOとは上記波長
の赤外線の吸収性が同一でないことが望ましい。 【0022】該着色インキは着色顔料と塗料用樹脂を含
有し、さらに必要に応じて有機溶剤や水などの溶媒もし
くは分散媒などを配合したものであり、該着色顔料とし
ては二酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料やその他の
着色顔料が任意に使用できる。また、塗料用樹脂は、上
記ITO等を混合分散するものとして前に例示したと同
様の塗料用樹脂および架橋剤を使用することができる。
該着色顔料の配合量は、上記マーキング部分を隠蔽する
ことができれば特に制限はないが、通常、インキ用樹脂
固形分100重量部あたり1〜300重量部の範囲内が
適している。 【0023】該着色インキの印刷は、例えば、グラビア
印刷、シルク印刷、オフセット印刷、インクジェット方
式などによって行なうことができ、その膜厚は硬化塗膜
に基づいて0.5〜10μmの範囲内とすることが好ま
しい。この印刷塗膜は、使用するビヒクル成分の種類に
より、室温放置もしくは加熱により、または紫外線もし
くは電子線の照射によって硬化せしめることができる。 【0024】以上に述べた如くして形成されるインビジ
ブルマーキング記録体に印刷されたマーキングインキ
は、2〜10μmの範囲内の波長をもつ赤外線を照射す
ると、該赤外線の照射エネルギーに応じて該波長域の赤
外線をほぼ一定の反射率をもって反射するという特
もっている。 【0025】従って、本発明に従って形成された記録体
に印刷された情報の読取りは、該記録体に2〜10μm
の範囲内の波長をもつ赤外線を照射し、マーキングイン
キ印刷部分とその他の部分の赤外線吸収性を測定するこ
とによって行なうことができる。 【0026】この読取りのために使用しうる照射光源
は、2〜10μmの範囲内の波長の赤外線を発するもの
であれば特に制限はなく、例えば、タングステンラン
プ、ハロゲンランプ等を使用することができる。 【0027】また、記録体から反射される赤外線の検出
は、例えば、赤外検出器、赤外線カメラ等を用いて行な
うことができ、マーキングインキ印刷部分とその他の部
分の赤外線の反射光量の差を測定して記録体に印刷され
た情報を識別し読取ることができる。 【0028】本発明に従うインビジブルマーキングの読
取り法を、図1及び図2に示す具体例についてさらに説
明する。 【0029】図1は、本発明の方法に従いバーコードを
印刷した記録体の読取るためのバーコードリーダの構成
を図解したものであり、バーコードを印刷した記録体に
先ず赤外線が照射される。赤外線を照射するための光源
としては、例えばタングステンランプを使用することが
でき、この光源から出た光は、2〜10μmの範囲内の
波長の光を透過することが可能な波長フイルタ、例えば
Ge単結品フイルタ(厚さ5mm)に通すことにより、
所定の波長域の光を選択した後、集光レンズ(例えば、
照射スポット径0.1〜2mm、分解能0.1〜0.5
mmのもの)を通して記録体のバーコード印刷部分に照
射する。 【0030】記録体によって反射される散乱光を、検出
器側の集光レンズで集光し、赤外検出器に入射する。赤
外検出器としては、例えば、ピーク波長2.2〜2.5
μm、長波長カットオフ2.9〜3.1μmのPbS
(常温使用)、ピーク波長3.8μm、長波長カットオ
フ4.85μmのPbSe(常温使用)等を用いること
ができる。その際、赤外検出器に入射する信号光のS/
N比を向上させるために、必要に応じて、光源の光出射
端を赤外検出器の光入射端にそれぞれ偏光フイルタ、例
えば金属ウイスカー薄膜偏光子を置き、各々の偏光の向
きを直光状態とすることができる。直交状態にした偏光
フイルタの消光比は、フイルタの特性により20〜60
dBの範囲内にあり、赤外検出器に入射するバーコード
表面の反射光を低減化することができるため、かかる偏
光フイルタの使用により、バーコードインキの材質の違
いによる反射率の差異だけを効果的に検出することがで
きる。 【0031】赤外検出器は、入射された信号光中の2〜
10μmの波長域の赤外線の強弱を検出し、それを信号
処理回路によって処理して記録体上のバーコードに記録
された情報を読取り、それを信号出力として表示装置に
送り表示することができる。図2は、本発明の方法に従
い文字や記号などのマークを印刷した記録体の読取り装
置の構成を図解したものであり、該記録体に先ず照射光
源、例えばハロゲンランプにより光を照射する。記録体
から反射される光は波長フイルタ、例えばGe単結品フ
イルタ(2μm以上の波長の光を透過する)を通して、
2〜10μmの波長感度のある赤外カメラの撮像面上に
投影する。カメラへの入力画像のS/N比を向上させる
ため、図1について述べたと同様に、必要に応じて、照
射光源及び赤外カメラにそれぞれ偏光子、例えば金属ウ
イスカー薄膜偏光子を直交状態で配置することができ
る。 【0032】また、撮像面上の画像が目視判別しうるだ
けの充分なコントラストをもっていない場合には、画像
処理によりコントラストの強調処理を行なった後、モニ
タに出力してもよい。 【0033】 【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。なお部および%はいずれも重量に基くもの
である。 【0034】実施例1 インジウム−錫酸化物(ITO)(富士チタン工業社
製、粒径0.03μm)400部、ポリエステル樹脂
(東洋紡社製、商品名「バイロン」)80部、トルエン
180部、メチルエチルケトン170部および酢酸エチ
ル170部を混合し、ペイントコンディショナーで分散
してマーキングインキを得た。 【0035】該インキをアルミニウム板(厚さ0.3
mm)にグラビアコーターにより厚さ3μm(硬化塗膜
として、以下同様)になるようにバーコード模様に印刷
し、100℃で乾燥した。 【0036】ついで、ポリエステル樹脂(東洋紡社製、
商品名「バイロン」)100部、二酸化チタン80部、
トルエン150部、メチルエチルケトン150部および
酢酸エチル130部を混合し、ペイントコンディショナ
ーで分散して白色インキ(a)を得た。この白色インキ
を上記バーコード模様を付したアルミニウム板に厚さ3
μmになるように塗装し、100℃で乾燥した。 【0037】得られた印刷塗膜に波長2.5μmの赤外
線を照射しその反射率を測定した結果、該印刷インキを
印刷していない部分に比べて、15dB以上も反射率が
小さく、両部分の識別が明確に行われた。しかも、印刷
塗膜とアルミニウム板との付着性が良好で、しかも該印
刷塗膜の可視光での光透過性は95%以上であり、印刷
していない部分との目視による識別は不可能であった。 【0038】実施例2 実施例1で使用したマーキングインキをアルミニウム
板(厚さ0.23mm)にグラビアコーターにより厚さ
2μmになるようにバーコード模様に印刷し、100℃
で乾燥した。 【0039】ついで、ポリエステル樹脂(東洋紡社製、
商品名「バイロン」)100部、酸化亜鉛100部、ト
ルエン160部、メチルエチルケトン150部および酢
酸エチル140部を混合し、ペイントコンディショナー
で分散して白色インキ(b)を得た。 【0040】この白色インキ(b)を上記バーコード模
様を付したアルミニウム板に厚さ3μmになるように塗
装し、100℃で乾燥した。得られた印刷塗膜に波長3
μmの光を照射しその反射率を測定した結果、マーキン
グインキ塗面での反射率は約40%であるのに対し
て、印刷していない部分の反射率は85%であった。そ
の結果、両部分の識別が明確に行われ、しかも印刷塗膜
とアルミニウム板との付着性も良好であった。しかも、
白色インキ(b)を通じてバーコード模様の目視による
識別は不可能であった。 【0041】実施例3 ITO300部、アルミナ(#1000 ホワイトアラ
ンダム、昭和電工製、商品名)400部、ポリエステル
樹脂140部(固形分含有率50%溶液)、酢酸ブチル
200部およびトルエン150部を混合溶解し、ペイン
トコンディショナーで分散してマーキングインキを得
た。 【0042】このインキをブリキ板(厚さ0.3m
m)に膜厚4μmになるように印刷し、80℃で乾燥し
た。その印刷面に白色インキ(c)(「アレスアクアグ
ロス白」、関西ペイント社製、水性上塗り塗料)をワイ
ヤーコーターで膜厚5μmになるように塗装し、90℃
で乾燥した。 【0043】この白色インキ(c)層のみの部分の、波
長3μmの赤外線の反射率は50%であったが、印刷イ
ンキおよび白色インキ(c)からなる複層部分の反射
率は、3μmの波長で5%であった。その結果、両部分
の識別が明確に行われ、しかも印刷塗膜とブリキ板との
付着性も良好であった。しかも、白色インキ(c)を通
じてバーコード模様の目視による識別は不可能であっ
た。 【0044】実施例4 ITO300部、硫酸バリウム400部、アクリル樹脂
エマルジョン250部(固形分含有率40%)および上
水300部を混合し、サンドミルで分散してマーキング
インキを得た。 【0045】このインキをアルミニウム蒸着紙(厚さ
0.3mm)に膜厚5μmで数字を印刷し、100℃で
8秒間乾燥した。その印刷面に、固形分含有率35%の
アクリルエマルジョン500部、二酸化チタン180
部、カーボンブラック0.5部および水100を混合
し、ペイントコンディショナーで分散して得た灰色イン
キ(d)を、グラビアコーターで膜厚4μmになるよう
に塗装し、90℃で乾燥した。 【0046】この白色インキ(d)層のみの部分の、波
長3μmの赤外線の反射率は、3μmの波長で50%で
あったが、インキおよび灰色インキ(d)からなる複
層部分の反射率は、3μmの波長で5%であった。その
結果、両部分の識別が明確に行われ、しかも印刷塗膜と
アルミニウム蒸着紙との付着性も良好であった。しか
も、灰色インキ(d)を通じてバーコード模様の目視に
よる識別は不可能であった。 【0047】実施例5 ITO600部、二酸化珪素140部、ポリシロキサン
樹脂350部(固形分含有率40%)、イソプロピルア
ルコール200部および酢酸イソブチル300部を混合
し、サンドミルで分散してマーキングインキを得た。 【0048】また、ポリシロキサン樹脂400部(固形
分含有率40%)、二酸化チタン120部および酸化亜
鉛40部を混合分散して白色インキ(e)を得た。 【0049】まず、アルミニウム板(厚さ0.3mm)
にインキを数字印刷し(膜厚5μm)、100℃で8
秒間乾燥した。その印刷面に、白色インキ(e)を、ロ
ールコーターで膜厚4μmになるように塗装し、90℃
で乾燥した。 【0050】この白色インキ(e)層のみの部分の、波
長3μmの赤外線の反射率は50%であったが、インキ
および白色インキ(e)からなる複層部分の反射率は
5%であった。その結果、両部分の識別が明確に行わ
れ、しかも印刷塗膜とアルミニウム板との付着性も良好
であった。しかも、白色インキ(e)を通じてバーコー
ド模様の目視による識別は不可能であった。 【0051】実施例6 ITO300部、炭酸カルシウム400部、ポリエステ
ル樹脂300部(固形分含有率50%)、トルエン20
0部および酢酸エチル200部を混合し、ペイントコン
ディショナーで分散してマーキングインキを得た。 【0052】まず、ティンフリースチール板(厚さ0.
5mm)にインキをバーコード模様に印刷し(膜厚5
μm)、80℃で乾燥した。その印刷面に、実施例1の
白色インキ(a)を、グラビアコーターで膜厚6μmに
なるように塗装し、110℃で乾燥した。 【0053】この白色インキ(a)層のみの部分の、波
長3μmの赤外線の反射率は55%であったが、インキ
および白色インキ(a)からなる複層部分の反射率は
5%であった。その結果、両部分の識別が明確に行わ
れ、しかも印刷塗膜とスチール板との付着性も良好であ
った。しかも、白色インキ(a)を通じてバーコード模
様の目視による識別は不可能であった。 【0054】実施例7 PETフィルム(厚さ12.5μm)に白色インキ
(a)を膜厚4μmになるように塗装し、乾燥後、マー
キングインキをグラビアコートでバーコード模様に印
刷し(膜厚3μm)、乾燥した。その印刷面に、電子線
硬化タイプの接着剤を塗装し、アルミニウム板に接着
し、電子線を4Mrad照射して硬化させた。 【0055】得られた記録体を実施例2と同様に赤外線
を照射した識別性を試験した結果、識別が明確に行わ
れ、しかも印刷塗膜とアルミニウム板との付着性も良好
であった。しかも、白色インキを通じてバーコード模様
の目視による識別は不可能であった。 【0056】実施例8 PETフィルム(厚さ12.5μm)に有機溶剤型白色
インキ(b)を膜厚4μmになるように塗装し、乾燥
後、マーキングインキをグラビアコートで英文字模様
に印刷し(膜厚5μm)、乾燥した。その印刷面に、有
機溶剤型ポリエステル樹脂系接着剤を塗装し、溶剤を揮
散してから、ブキ板に接着し、160℃でラミネート
した。 【0057】得られた記録体を実施例2と同様に赤外線
を照射した識別性を試験した結果、識別が明確に行わ
れ、しかも印刷塗膜とブリキ板との付着性も良好であっ
た。しかも、白色インキを通じてバーコード模様の目視
による識別は不可能であった。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の方法により形成されたバーコ
ード記録体の読取りのための装置の概略図である。 【図2】図2は、本発明の方法により形成されたマーク
記録体の読取りのための装置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真田 和夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 千吉良 定雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 日高 正伸 神奈川県横浜市港北区新横浜2−3−8 東伸24新横浜ビルB棟松尾産業株式会 社内 (56)参考文献 特開 平3−290780(JP,A) 特開 平3−79683(JP,A) 特開 平5−20512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/06 G06K 1/12 G06K 7/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 インジウム−錫混合酸化物、またはイン
    ジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸バリウム、二酸
    化珪素および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1
    種との混合物を含有するマーキングインキで情報を基体
    面に印刷し、さらにその表面を、該インジウム−錫混合
    酸化物とは波長2〜10μmの赤外線の吸収性が異なる
    着色顔料を含有する着色インキで被覆隠蔽してなるイン
    ビジブルマーキング記録体に、波長2〜10μmの赤外
    線を照射し、該印刷部分とその他の部分の赤外線吸収性
    を測定して情報を識別することを特徴とするインビジブ
    ルマーキングの読取り方法。
JP11604094A 1994-05-06 1994-05-06 インビジブルマーキング方法およびその読取り方法 Expired - Fee Related JP3446061B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11604094A JP3446061B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 インビジブルマーキング方法およびその読取り方法
TW084104459A TW280893B (ja) 1994-05-06 1995-05-04
DE69516201T DE69516201T2 (de) 1994-05-06 1995-05-04 Verfahren zur Herstellung von unsichtbarer Markierung und Verfahren zur Erfassung von unsichtbarer Markierung
KR1019950011062A KR950032527A (ko) 1994-05-06 1995-05-04 눈에 보이지 않는 표식의 형성 방법 및 눈에 보이지 않는 표식의 해독 방법
EP95106724A EP0681012B1 (en) 1994-05-06 1995-05-04 Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking
US08/435,615 US5547501A (en) 1994-05-06 1995-05-05 Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11604094A JP3446061B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 インビジブルマーキング方法およびその読取り方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003108143A Division JP2004001477A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 インビジブルマーキング記録体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07299956A JPH07299956A (ja) 1995-11-14
JP3446061B2 true JP3446061B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=14677244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11604094A Expired - Fee Related JP3446061B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 インビジブルマーキング方法およびその読取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446061B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462511B1 (ko) * 1997-02-26 2005-07-11 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 투명도전성잉크
JP6592337B2 (ja) * 2015-11-13 2019-10-16 株式会社キーエンス 携帯型光学読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07299956A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5547501A (en) Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking
US5686725A (en) Method for reading of invisible marking
US6861012B2 (en) Latent inkjet formulation and method
KR101662341B1 (ko) 프라이머 층 위의 자성 배향된 잉크
JPH0375996A (ja) 機械可読性を改良した逆反射性車両識別物品
US5219641A (en) Thermal transfer image reception coated paper
US6416911B1 (en) Image bonding treatment of retroreflective surfaces
US6813011B2 (en) Process for blending of ink used in counterfeit detection systems
AU767388B2 (en) Counterfeit detection system
JP3282094B2 (ja) レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法
EP0942835B1 (en) Method of authenticating thermally printed articles.
JP3446061B2 (ja) インビジブルマーキング方法およびその読取り方法
JPH03270980A (ja) レーザーマーキング用積層体及びレーザーマーキング方法
JP2005510765A (ja) 改良された偽造防止保護手段を有するラベル
US5707680A (en) Method for reducing invalid acceptances of expired printed offers and end-consumer re-distribution of printed works
US5992891A (en) Tamper resistant identification card
JP2004001477A (ja) インビジブルマーキング記録体
JP2001039100A (ja) 偽造防止方法及び偽造防止媒体
JPH07299958A (ja) インビジブルマーキング法およびその読取り法
CN1072511A (zh) 胶卷暗盒
JPH11235871A (ja) レーザーマーキング形成用物品
JPH09234982A (ja) インビジブルマーキング材
JP3039712B2 (ja) 情報記録媒体
JP2003251907A (ja) 不可視コード固着薄葉体
JPH103176A (ja) 印刷用紙およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees