JP3446057B2 - シリカゾルの製造及び濃縮法 - Google Patents
シリカゾルの製造及び濃縮法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は4−8重量%の濃度のSiO2か
ら出発して微孔性膜フィルターを用い、直径が≧4nm
の非−凝集球状SiO2粒子を含むアルカリ性シリカゾ
ルを製造及び濃縮する方法に関する。 【0002】ゾルの形態の安定なSiO2−含有生成
物、いわゆるシリカゾルは、例えば耐熱バインダーなど
の多くの工業的用途で必要である。生成物の活性成分で
あるSiO2は離散した球状非−凝集粒子の形態で高濃
度で存在しなければならない。そのような生成物の利点
は明らかであり、例えば輸送及び保存の費用は生成物の
SiO2濃度に逆比例する。 【0003】かくしてUS−A 3,462,374は
平均粒径が15−150nmであり、SiO2含有率が
45−55重量%のシリカゾルの製造につき記載してい
る。この方法では、高圧下(472−9443kPa)
で水性アルカリ性溶液から水を蒸発させ、平均粒径が5
nm以下の粒子を含む酸性活性シリカゾルを同時に添加
して一定の体積を保つ。 【0004】US 30440,176は、吸蔵ナトリ
ウムが少なく、粒径が比較的大きいシリカゾルの製造法
につき記載している。この方法では酸性フレッシュゾル
をアルカリ性シリカゾルの端に(a heel of)
加え、pH値が8.5−9.5となる量でケイ酸ナトリ
ウム溶液を加える。シリカゾルは水の蒸発により濃縮す
る。 【0005】US 3,673,104及びUS 3,
947,376は、SiO2含有率が少なくとも35重
量%の好ましくは水性媒体中におけるアルカリ性シリカ
ゾルの製造のための一段階不連続法につき記載してい
る。これらの文献に記載されている方法におけるSiO
2粒子の平均粒径は45−100nmであり、球状及び
非−凝集である。 【0006】熟練者に既知の従来の方法により製造され
たシリカゾルは通常ゾルの沸点における水の蒸発により
濃縮される(US 2,574,903、US 3,4
40,175)。しかし、特に沸点及び大気圧下におけ
る水の蒸発はかなりのエネルギー消費を含み、従って経
済的に好ましくない。 【0007】従って例えば限外濾過膜としても既知の微
孔性膜フィルターを用いたエネルギー−集約性の低い方
法によりシリカゾルを濃縮する試みがなされてきた。 【0008】GB 1,348,705はケイ酸ナトリ
ウム及び酸からシリカゾルを製造し、濃縮(=溶媒の除
去)及びゾル中に存在する塩の除去段階を膜濾過装置で
行う方法につき記載している。GB 1,348,70
5の膜濾過法の場合、ある塩濃度を越えるとゾルが固化
する危険があるので、塩の濃度が狭い限度内に保たれね
ばならず、従って継続的に監視しなければならない。水
を連続的に供給する必要、従って限外濾過による水の除
去量の増加及び比較的大きい膜表面の使用、塩濃度の継
続的監視ならびにゾルの固化の危険がこの方法を非常に
不利にしている。 【0009】従って本発明が提出する問題は、エネルギ
ー消費が最低で経済的に好ましく技術的に簡単なやり方
でシリカゾルの製造及び濃縮を可能にする方法の提供で
あった。 【0010】本発明はアルカリ金属ケイ酸塩溶液をH−
型カチオン交換樹脂と混合することにより製造され、p
H値が2−4で平均粒径が2−4nmの粒子の形態のS
iO2を4−8重量%含む酸性フレッシュゾルから、含
水量がゾルの重量に基づいて50−95重量%であり、
非−凝集球状SiO2粒子を含む水性アルカリ性シリカ
ゾルを製造する連続法において、該酸性フレッシュゾル
をpH≧8でありSiO2含有率が2−14重量%であ
り平均粒径が4−16nmの水性アルカリ性コロイドシ
リカゾル溶液を含む出発媒体に加え、≧60℃の温度で
同時にこの出発媒体に、全過程の間pH値が8以下に下
がらない量のアルカリ性試薬を加え、粒子の平均粒径が
>4nmとなるまで酸性フレッシュゾル及びアルカリ性
試薬の添加を続け、かくして製造された水性アルカリ性
シリカゾルをその後濃縮し、 A)粒子の拡大の過程は多段階反応カスケードにおいて
連続的に行われ、その第1段階が出発媒体を含み、カス
ケードのその後の各反応器に前段階の反応器からの流出
が供給され、酸性フレッシュゾルは連続的に反応器に導
入され、アルカリ性試薬は第1反応器に連続的に供給さ
れ、 B)カットオフ値(cutoff value)が3
0,000ダルトン以下、好ましくは15,000ダル
トン以下の耐アルカリ性膜を用いた限外濾過を用いて濃
縮を行うことを特徴とする方法に関する。 【0011】アルカリ性試薬としてアルカリ性ケイ酸ナ
トリウム溶液、アルカリ性ケイ酸カリウム溶液、水酸化
ナトリウム及び水酸化カリウムの使用が好ましい。 【0012】限外濾過法は3−30バール、好ましくは
5−15バールの圧力下で、及び15−35℃、好まし
くは室温で行うのが好ましい。 【0013】均質材料又は複合材料の−孔径に関して−
対称な、又は非対称な膜、いわゆる多層膜の使用が好ま
しい。 【0014】膜は有機ポリマー材料又は無機材料、好ま
しくはセラミックあるいはグラファイトを含むのが好ま
しい。膜は、例えばポリアクリロニトリル、ポリスルホ
ン、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエーテルスルホン
などの有機ポリマー材料、又は好ましくはSiO2/A
l2O3などのセラミック材料、あるいはグラファイト/
Al2O3などのグラファイト含有材料などの無機材料を
含むのが好ましい。 【0015】SiO2粒子の粒径は電子顕微鏡で決定す
ることができる。粒子の平均粒径DはG.W.Sear
s(Analytical Chemistry,2
8,1956(1981))に従って決定される比表面
積Oから以下の式に従って算出することもできる(R.
K.Iler,“The Chemistry ofS
ilica”,Wiley,New York,197
9を参照): ここでDはnmで表した表面分布の平均粒径であり、O
はm2/gで表した比表面積であり、fはSiO2粒子の
密度である。簡単にするために非晶質SiO2の理論密
度(ideal density)、すなわち2.2g
/mlを算出に用いることができる。 【0016】シリカゾルの濃縮のための限外濾過法の利
用により、系に特異的ないくつかの問題が生ずる。すな
わち限外濾過に用いられる希薄シリカゾルの凝集粒子、
いわゆるミクロゲルの含有量はわずかなパーセンテージ
でなければならない。ミクロゲルの含有量が比較的高い
と、濃縮過程で粘度の比較的急速な上昇を促進し、必要
な最終濃度に達することができずにゾルが早期に固化し
て使用不可能になる。ミクロゲルの高含有量は水が膜を
通過するのを妨げ、比較的頻繁な清浄化が必要となる。 【0017】限外濾過に用いるシリカゾルを特許請求の
方法で製造すると、やっかいなミクロゲル含有物が確実
に含まれない。3−30バールの圧力下、及び好ましく
は5−15バールの圧力下における特許請求の濾過法に
より中断せずに、シリカゾルを少なくとも30重量%S
iO2まで濃縮することができる。 【0018】限外濾過に用いられる膜フィルターは、水
分子及び水溶性塩が孔を通過できるが、存在するコロイ
ドSiO2粒子がちょうど保持される孔径のものであ
る。用いられる膜の孔径がそれより小さいと二酸化ケイ
素コロイド粒子が保持され、同様の濾過速度を得るため
にもっと高い、従って比較的不利な圧力が濾過に必要と
なる。適した膜はカットオフが30,000ダルトン以
下、好ましくは15,000ダルトン以下の膜である。
用いられる膜は有機ポリマー材料又は無機材料、例えば
セラミックあるいはグラファイトを含むのが好ましい。
同材料の非対称あるいは対称膜、又は多層膜を本発明の
濃縮で用いるのが好ましい。 【0019】シリカゾルの濃縮に適した膜は、商業的に
入手できるモジュールで、好ましくは管状モジュールで
本発明の方法に使用する。膜の可使寿命の間に二酸化ケ
イ素の沈着物が膜表面に堆積する。これらの沈着物は透
過流を阻害する。膜の活性は温(約50℃)希アルカリ
溶液、好ましくは水酸化ナトリウムで処理することによ
り再生することができる。従って用いる膜及びモジュー
ルがアルカリに対して安定であれば長くて経済的に有利
な可使寿命を達成することができる。 【0020】限外濾過により濃縮するシリカゾルは膜の
表面上を循環させる。膜表面上に乱流が形成される。こ
れらの流れ条件が濃度の偏りを消す。存在する二酸化ケ
イ素は比較的高濃度でゲル化する傾向があり、それが膜
濾過法に悪影響を有するので、上記の乱流条件が保持さ
れることは特に有利である。 【0021】過剰な高圧は膜表面の近辺で上記の比較的
高いSiO2濃度の堆積を促進するので、膜濾過法の間
に加える圧力は経済的に実行可能な透過流が起こる値以
上に増加させてはならない。 【0022】濾過速度は温度の上昇と共にかなり増加す
るが、35℃以上の温度におけるアルカリ性シリカゾル
の濾過は、膜を熱アルカリ性シリカゾルに永続的に暴露
することになり、従って激しい応力を加えることになる
ので利点が少ない。10−100l/m2時の満足すべ
き透過流がわずか20−30℃の温度で実際に得られ
る。 【0023】限外濾過法は直列に配置された多数のフィ
ルターでも行うことができる。 【0024】粒子の拡大法は、好ましくは少なくとも3
段階を含む多段階反応カスケードで行う。3段階反応カ
スケードを用いる場合、各反応器の定常状態運転条件は
以下のような条件が好ましい: 反応器1−pH値:9.0−12.0 平均粒径:4−20nm 平均滞留時間:10分−2時間 SiO2濃度:2−15重量% 反応器2−pH値:8.5−11.0 平均粒径:6−30nm 平均滞留時間:10分−2時間 SiO2濃度:6−30重量% 反応器3−pH値:8.5−10.0 平均粒径:9−55nm 平均滞留時間:4時間−10時間 SiO2濃度:7−50重量% 加えた量以下の量の水の蒸発により濃縮液を得るのが好
ましい。 【0025】以下の実施例は本発明を例示するものであ
るが、いかようにもその範囲を制限するものではない。 【0026】 【実施例】 実施例1 製造 用いた装置は直列に配置された3個の相互連結ガラス反
応器を含む。反応器1及び2は流出式反応器(over
flow reactor)として設計されているが反
応器3は底部出口を有する。反応器の体積は沸点におい
て流出まで測定され、反応器1が783mlであり、反
応器2が617mlである。第3反応器の有効体積は3
0lである。 【0027】各反応容器の内容物をプロペラ撹拌機によ
り混合し、蒸気により間接的に加熱する。この目的でV
Aスチールの蒸気−輸送金属コイルを反応器内に配置す
る。蒸気を水冷装置に通し、凝縮し、その後反応器2の
ために計量する。反応器1及び3は還流下で運転する。
各反応器から蒸留される水の量、従って温度を制御する
加熱蒸気の蒸気圧は、適したニードルバルブ及び対応す
る凝縮液分離器により一定の値に保つ。 【0028】反応器の加熱コイルを主蒸気管に平行に連
結する。上記の反応容器のそれぞれにそれ自身の凝縮液
分離器を備え、種々の固定量の水をそれぞれの反応器か
ら蒸発させ、あらかじめ決められた温度が保たれるよう
にする。 【0029】例えばUS 2,244,325に記載の
要領で製造した酸性フレッシュゾルの溶液を、供給装置
を用いて第1反応器に導入する。同様にして例えば金属
水酸化物又は金属ケイ酸塩溶液、好ましくはケイ酸ナト
リウム溶液などのアルカリ性試薬溶液を、計量装置を用
いて第1反応器に導入することができる。 【0030】保存中の安定性、すなわち活性ケイ酸塩の
酸性溶液の保存寿命を増すために、フレッシュシリカゾ
ルの溶液を4−10℃の温度に冷却する。 【0031】6重量%のSiO2を含むフレッシュシリ
カゾルを第1反応器に1時間当たり3604ml加え、
希アルカリ性ソーダ水ガラス溶液(6重量%のSiO2
を含む)を反応器2に1時間当たり176ml加えるこ
とにより、最初の2つの反応器の定常状態の条件を第1
反応器の12分間及び第2反応器の14分間の平均滞留
時間の間、維持することができる。第1反応器の温度は
74℃であり、第2及び第3反応器では沸点が有効であ
る。第2反応器から1116ml/時の水が蒸留され
る。第3反応器が一杯になったら、反応器2から流出す
るシリカゾルは同一構造の別の反応器に導入する。反応
器3からのゾルは、比表面積が300m2/gに達した
ら限外濾過により濃縮する。 【0032】連続装置の定常状態運転条件の場合、すべ
ての反応器に関して特別なpH値が確立される。反応器
1ではpH値は9.2であり、反応器2では9.5であ
り、反応器3では10である。定常状態条件下のゾルの
SiO2濃度は、反応器1で6重量%、反応器2で8重
量%である。反応器3でもSiO2濃度は8重量%であ
る。 【0033】ゾルの比表面積は、反応器1で569m2
/g、反応器2で464m2/g、及び反応器3で30
0m2/gである。 【0034】合計80時間をかけてこれらの条件下で得
られるシリカゾルの比表面積は300m2/gであっ
た。pH値は10.0、粘度は20℃にて3.5mPa
s、SiO2濃度は30重量%であった。 【0035】反応カスケードを開始するために、運転の
最終期から第1反応器の保存内容物を第1反応器に満た
す。 【0036】フレッシュゾル及びソーダ水ガラスの添
加、ならびに決められた量の水の蒸発により、定常状態
運転条件が確立され、第2反応器が流出液により満たさ
れる。第2反応器が一杯になったらその中で定常状態運
転条件が確立され、次の反応器が流出液により満たさ
れ、等々である。 【0037】濃縮 SiO2濃度が8重量%であり、直径が5−20nmの
粒子を含むシリカゾルを、濾過面積が44cm2の限外
濾過膜を通して25℃の温度にて濾過する。試験槽の流
量は500l/時である。かくして乱流条件が確立され
る。膜に加えられる平均液圧は10バールであった。モ
ジュールとしてAmafilter TZ 濾過装置
(製造者:Amafilter,Hannover)を
用いる。 【0038】限外濾過膜として3000g/モルのカッ
トオフを有する有機ポリマー材料から作られた非対称膜
を用いる(この膜はDesalination Sys
tems Inc.,AarauによりDesal G
20の名前で製造されている)。膜を通る透過流は濃
度に依存して30−100l/m2時である。約10時
間後膜を通る透過流が、非常に近似的に直線的に濃度に
依存する値に達した。SiO2濃度が約30重量%に達
した後、透過流を再循環させてさらに15時間モジュー
ルを運転する。濃縮が完了したら、その後流れを減少さ
せることなく膜を安定条件下で運転する。 【0039】試験が完了したら膜の純水流を、濯いだモ
ジュールで決定する。結果は膜に関する公称の値の領域
内である。 【0040】得られたシリカゾルの粘度は、Hoepp
lerの落球粘度計を用いて20℃で決定して3.5m
Pasであった。シリカゾルのpH値は10である。生
成物の導電性は4.7mSであり、溶液中のNa2O含
有率は0.34重量%である。Desal G 20膜
によるシリカゾルの回収率は99.5%以上である。 【0041】比較例1 実施例1に従って製造したSiO2の含有率が8重量%
のシリカゾルを25℃で限外濾過する。 【0042】濃縮はAmafilter TZ 実験室
用モジュール(製造者:Amafilter,Hann
over)で行う。 【0043】限外濾過膜の濾過面積は44cm2であ
る。試験槽を横切る流量は500l/時である。 【0044】用いた限外濾過膜はカットオフが0.10
0ミクロンの有機ポリマー材料の非対称膜である(この
膜はDesalination Systems In
c.,AarauによりK 150の名前で製造されて
いる)。 【0045】膜の分離効率は不完全であり、明確な量の
コロイドSiO2が透過液に入り込む。 【0046】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。 【0047】1.アルカリ金属ケイ酸塩溶液をH−型カ
チオン交換樹脂と混合することにより製造され、pH値
が2−4で平均粒径が2−4nmの粒子の形態のSiO
2を4−8重量%含む酸性フレッシュゾルから、含水量
がゾルの重量に基づいて50−95重量%であり、非−
凝集球状SiO2粒子を含む水性アルカリ性シリカゾル
を製造する連続法にして、該酸性フレッシュゾルをpH
≧8でありSiO2含有率が2−14重量%であり平均
粒径が4−16nmの水性アルカリ性コロイドシリカゾ
ル溶液を含む出発媒体に加え、≧60℃の温度で同時に
この出発媒体に、全過程の間pH値が8以下に下がらな
い量のアルカリ性試薬を加え、粒子の平均粒径が>4n
mとなるまで酸性フレッシュゾル及びアルカリ性試薬の
添加を続け、かくして製造された水性アルカリ性シリカ
ゾルをその後濃縮することを含み、 A)粒子の拡大の過程は多段階反応カスケードにおいて
連続的に行われ、その第1段階が出発媒体を含み、カス
ケードのその後の各反応器に前段階の反応器からの流出
が供給され、酸性フレッシュゾルは連続的に反応器に導
入され、アルカリ性試薬は第1反応器に連続的に供給さ
れ、 B)カットオフ値(cutoff value)が3
0,000ダルトン以下、好ましくは15,000ダル
トン以下の耐アルカリ性膜を用いた限外濾過を用いて濃
縮を行うことを特徴とする方法。 【0048】2.第1項に記載の方法において、アルカ
リ性試薬がアルカリ性ケイ酸ナトリウム溶液、アルカリ
性ケイ酸カリウム溶液、水酸化ナトリウム又は水酸化カ
リウムであることを特徴とする方法。 【0049】3.第1項に記載の方法において、限外濾
過を3−30バールの圧力下及び15−35℃の温度に
て行うことを特徴とする方法。 【0050】4.第3項に記載の方法において、限外濾
過を5−15バールの圧力下及び室温にて行うことを特
徴とする方法。 【0051】5.第1項に記載の方法において、限外濾
過段階で均質材料又は複合材料の非対称あるいは対称膜
を用いることを特徴とする方法。 【0052】6.第1項に記載の方法において、アルカ
リ−安定性膜のカットオフ値が15,000ダルトン以
下であることを特徴とする方法。 【0053】7.第5項に記載の方法において、膜が有
機ポリマー材料又は無機材料を含むことを特徴とする方
法。 【0054】8.第7項に記載の方法において、膜がセ
ラミック又はグラファイト材料を含むことを特徴とする
方法。 【0055】9.第7項に記載の方法において、限外濾
過からのSiO2回収率が99%以上であることを特徴
とする方法。
ら出発して微孔性膜フィルターを用い、直径が≧4nm
の非−凝集球状SiO2粒子を含むアルカリ性シリカゾ
ルを製造及び濃縮する方法に関する。 【0002】ゾルの形態の安定なSiO2−含有生成
物、いわゆるシリカゾルは、例えば耐熱バインダーなど
の多くの工業的用途で必要である。生成物の活性成分で
あるSiO2は離散した球状非−凝集粒子の形態で高濃
度で存在しなければならない。そのような生成物の利点
は明らかであり、例えば輸送及び保存の費用は生成物の
SiO2濃度に逆比例する。 【0003】かくしてUS−A 3,462,374は
平均粒径が15−150nmであり、SiO2含有率が
45−55重量%のシリカゾルの製造につき記載してい
る。この方法では、高圧下(472−9443kPa)
で水性アルカリ性溶液から水を蒸発させ、平均粒径が5
nm以下の粒子を含む酸性活性シリカゾルを同時に添加
して一定の体積を保つ。 【0004】US 30440,176は、吸蔵ナトリ
ウムが少なく、粒径が比較的大きいシリカゾルの製造法
につき記載している。この方法では酸性フレッシュゾル
をアルカリ性シリカゾルの端に(a heel of)
加え、pH値が8.5−9.5となる量でケイ酸ナトリ
ウム溶液を加える。シリカゾルは水の蒸発により濃縮す
る。 【0005】US 3,673,104及びUS 3,
947,376は、SiO2含有率が少なくとも35重
量%の好ましくは水性媒体中におけるアルカリ性シリカ
ゾルの製造のための一段階不連続法につき記載してい
る。これらの文献に記載されている方法におけるSiO
2粒子の平均粒径は45−100nmであり、球状及び
非−凝集である。 【0006】熟練者に既知の従来の方法により製造され
たシリカゾルは通常ゾルの沸点における水の蒸発により
濃縮される(US 2,574,903、US 3,4
40,175)。しかし、特に沸点及び大気圧下におけ
る水の蒸発はかなりのエネルギー消費を含み、従って経
済的に好ましくない。 【0007】従って例えば限外濾過膜としても既知の微
孔性膜フィルターを用いたエネルギー−集約性の低い方
法によりシリカゾルを濃縮する試みがなされてきた。 【0008】GB 1,348,705はケイ酸ナトリ
ウム及び酸からシリカゾルを製造し、濃縮(=溶媒の除
去)及びゾル中に存在する塩の除去段階を膜濾過装置で
行う方法につき記載している。GB 1,348,70
5の膜濾過法の場合、ある塩濃度を越えるとゾルが固化
する危険があるので、塩の濃度が狭い限度内に保たれね
ばならず、従って継続的に監視しなければならない。水
を連続的に供給する必要、従って限外濾過による水の除
去量の増加及び比較的大きい膜表面の使用、塩濃度の継
続的監視ならびにゾルの固化の危険がこの方法を非常に
不利にしている。 【0009】従って本発明が提出する問題は、エネルギ
ー消費が最低で経済的に好ましく技術的に簡単なやり方
でシリカゾルの製造及び濃縮を可能にする方法の提供で
あった。 【0010】本発明はアルカリ金属ケイ酸塩溶液をH−
型カチオン交換樹脂と混合することにより製造され、p
H値が2−4で平均粒径が2−4nmの粒子の形態のS
iO2を4−8重量%含む酸性フレッシュゾルから、含
水量がゾルの重量に基づいて50−95重量%であり、
非−凝集球状SiO2粒子を含む水性アルカリ性シリカ
ゾルを製造する連続法において、該酸性フレッシュゾル
をpH≧8でありSiO2含有率が2−14重量%であ
り平均粒径が4−16nmの水性アルカリ性コロイドシ
リカゾル溶液を含む出発媒体に加え、≧60℃の温度で
同時にこの出発媒体に、全過程の間pH値が8以下に下
がらない量のアルカリ性試薬を加え、粒子の平均粒径が
>4nmとなるまで酸性フレッシュゾル及びアルカリ性
試薬の添加を続け、かくして製造された水性アルカリ性
シリカゾルをその後濃縮し、 A)粒子の拡大の過程は多段階反応カスケードにおいて
連続的に行われ、その第1段階が出発媒体を含み、カス
ケードのその後の各反応器に前段階の反応器からの流出
が供給され、酸性フレッシュゾルは連続的に反応器に導
入され、アルカリ性試薬は第1反応器に連続的に供給さ
れ、 B)カットオフ値(cutoff value)が3
0,000ダルトン以下、好ましくは15,000ダル
トン以下の耐アルカリ性膜を用いた限外濾過を用いて濃
縮を行うことを特徴とする方法に関する。 【0011】アルカリ性試薬としてアルカリ性ケイ酸ナ
トリウム溶液、アルカリ性ケイ酸カリウム溶液、水酸化
ナトリウム及び水酸化カリウムの使用が好ましい。 【0012】限外濾過法は3−30バール、好ましくは
5−15バールの圧力下で、及び15−35℃、好まし
くは室温で行うのが好ましい。 【0013】均質材料又は複合材料の−孔径に関して−
対称な、又は非対称な膜、いわゆる多層膜の使用が好ま
しい。 【0014】膜は有機ポリマー材料又は無機材料、好ま
しくはセラミックあるいはグラファイトを含むのが好ま
しい。膜は、例えばポリアクリロニトリル、ポリスルホ
ン、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエーテルスルホン
などの有機ポリマー材料、又は好ましくはSiO2/A
l2O3などのセラミック材料、あるいはグラファイト/
Al2O3などのグラファイト含有材料などの無機材料を
含むのが好ましい。 【0015】SiO2粒子の粒径は電子顕微鏡で決定す
ることができる。粒子の平均粒径DはG.W.Sear
s(Analytical Chemistry,2
8,1956(1981))に従って決定される比表面
積Oから以下の式に従って算出することもできる(R.
K.Iler,“The Chemistry ofS
ilica”,Wiley,New York,197
9を参照): ここでDはnmで表した表面分布の平均粒径であり、O
はm2/gで表した比表面積であり、fはSiO2粒子の
密度である。簡単にするために非晶質SiO2の理論密
度(ideal density)、すなわち2.2g
/mlを算出に用いることができる。 【0016】シリカゾルの濃縮のための限外濾過法の利
用により、系に特異的ないくつかの問題が生ずる。すな
わち限外濾過に用いられる希薄シリカゾルの凝集粒子、
いわゆるミクロゲルの含有量はわずかなパーセンテージ
でなければならない。ミクロゲルの含有量が比較的高い
と、濃縮過程で粘度の比較的急速な上昇を促進し、必要
な最終濃度に達することができずにゾルが早期に固化し
て使用不可能になる。ミクロゲルの高含有量は水が膜を
通過するのを妨げ、比較的頻繁な清浄化が必要となる。 【0017】限外濾過に用いるシリカゾルを特許請求の
方法で製造すると、やっかいなミクロゲル含有物が確実
に含まれない。3−30バールの圧力下、及び好ましく
は5−15バールの圧力下における特許請求の濾過法に
より中断せずに、シリカゾルを少なくとも30重量%S
iO2まで濃縮することができる。 【0018】限外濾過に用いられる膜フィルターは、水
分子及び水溶性塩が孔を通過できるが、存在するコロイ
ドSiO2粒子がちょうど保持される孔径のものであ
る。用いられる膜の孔径がそれより小さいと二酸化ケイ
素コロイド粒子が保持され、同様の濾過速度を得るため
にもっと高い、従って比較的不利な圧力が濾過に必要と
なる。適した膜はカットオフが30,000ダルトン以
下、好ましくは15,000ダルトン以下の膜である。
用いられる膜は有機ポリマー材料又は無機材料、例えば
セラミックあるいはグラファイトを含むのが好ましい。
同材料の非対称あるいは対称膜、又は多層膜を本発明の
濃縮で用いるのが好ましい。 【0019】シリカゾルの濃縮に適した膜は、商業的に
入手できるモジュールで、好ましくは管状モジュールで
本発明の方法に使用する。膜の可使寿命の間に二酸化ケ
イ素の沈着物が膜表面に堆積する。これらの沈着物は透
過流を阻害する。膜の活性は温(約50℃)希アルカリ
溶液、好ましくは水酸化ナトリウムで処理することによ
り再生することができる。従って用いる膜及びモジュー
ルがアルカリに対して安定であれば長くて経済的に有利
な可使寿命を達成することができる。 【0020】限外濾過により濃縮するシリカゾルは膜の
表面上を循環させる。膜表面上に乱流が形成される。こ
れらの流れ条件が濃度の偏りを消す。存在する二酸化ケ
イ素は比較的高濃度でゲル化する傾向があり、それが膜
濾過法に悪影響を有するので、上記の乱流条件が保持さ
れることは特に有利である。 【0021】過剰な高圧は膜表面の近辺で上記の比較的
高いSiO2濃度の堆積を促進するので、膜濾過法の間
に加える圧力は経済的に実行可能な透過流が起こる値以
上に増加させてはならない。 【0022】濾過速度は温度の上昇と共にかなり増加す
るが、35℃以上の温度におけるアルカリ性シリカゾル
の濾過は、膜を熱アルカリ性シリカゾルに永続的に暴露
することになり、従って激しい応力を加えることになる
ので利点が少ない。10−100l/m2時の満足すべ
き透過流がわずか20−30℃の温度で実際に得られ
る。 【0023】限外濾過法は直列に配置された多数のフィ
ルターでも行うことができる。 【0024】粒子の拡大法は、好ましくは少なくとも3
段階を含む多段階反応カスケードで行う。3段階反応カ
スケードを用いる場合、各反応器の定常状態運転条件は
以下のような条件が好ましい: 反応器1−pH値:9.0−12.0 平均粒径:4−20nm 平均滞留時間:10分−2時間 SiO2濃度:2−15重量% 反応器2−pH値:8.5−11.0 平均粒径:6−30nm 平均滞留時間:10分−2時間 SiO2濃度:6−30重量% 反応器3−pH値:8.5−10.0 平均粒径:9−55nm 平均滞留時間:4時間−10時間 SiO2濃度:7−50重量% 加えた量以下の量の水の蒸発により濃縮液を得るのが好
ましい。 【0025】以下の実施例は本発明を例示するものであ
るが、いかようにもその範囲を制限するものではない。 【0026】 【実施例】 実施例1 製造 用いた装置は直列に配置された3個の相互連結ガラス反
応器を含む。反応器1及び2は流出式反応器(over
flow reactor)として設計されているが反
応器3は底部出口を有する。反応器の体積は沸点におい
て流出まで測定され、反応器1が783mlであり、反
応器2が617mlである。第3反応器の有効体積は3
0lである。 【0027】各反応容器の内容物をプロペラ撹拌機によ
り混合し、蒸気により間接的に加熱する。この目的でV
Aスチールの蒸気−輸送金属コイルを反応器内に配置す
る。蒸気を水冷装置に通し、凝縮し、その後反応器2の
ために計量する。反応器1及び3は還流下で運転する。
各反応器から蒸留される水の量、従って温度を制御する
加熱蒸気の蒸気圧は、適したニードルバルブ及び対応す
る凝縮液分離器により一定の値に保つ。 【0028】反応器の加熱コイルを主蒸気管に平行に連
結する。上記の反応容器のそれぞれにそれ自身の凝縮液
分離器を備え、種々の固定量の水をそれぞれの反応器か
ら蒸発させ、あらかじめ決められた温度が保たれるよう
にする。 【0029】例えばUS 2,244,325に記載の
要領で製造した酸性フレッシュゾルの溶液を、供給装置
を用いて第1反応器に導入する。同様にして例えば金属
水酸化物又は金属ケイ酸塩溶液、好ましくはケイ酸ナト
リウム溶液などのアルカリ性試薬溶液を、計量装置を用
いて第1反応器に導入することができる。 【0030】保存中の安定性、すなわち活性ケイ酸塩の
酸性溶液の保存寿命を増すために、フレッシュシリカゾ
ルの溶液を4−10℃の温度に冷却する。 【0031】6重量%のSiO2を含むフレッシュシリ
カゾルを第1反応器に1時間当たり3604ml加え、
希アルカリ性ソーダ水ガラス溶液(6重量%のSiO2
を含む)を反応器2に1時間当たり176ml加えるこ
とにより、最初の2つの反応器の定常状態の条件を第1
反応器の12分間及び第2反応器の14分間の平均滞留
時間の間、維持することができる。第1反応器の温度は
74℃であり、第2及び第3反応器では沸点が有効であ
る。第2反応器から1116ml/時の水が蒸留され
る。第3反応器が一杯になったら、反応器2から流出す
るシリカゾルは同一構造の別の反応器に導入する。反応
器3からのゾルは、比表面積が300m2/gに達した
ら限外濾過により濃縮する。 【0032】連続装置の定常状態運転条件の場合、すべ
ての反応器に関して特別なpH値が確立される。反応器
1ではpH値は9.2であり、反応器2では9.5であ
り、反応器3では10である。定常状態条件下のゾルの
SiO2濃度は、反応器1で6重量%、反応器2で8重
量%である。反応器3でもSiO2濃度は8重量%であ
る。 【0033】ゾルの比表面積は、反応器1で569m2
/g、反応器2で464m2/g、及び反応器3で30
0m2/gである。 【0034】合計80時間をかけてこれらの条件下で得
られるシリカゾルの比表面積は300m2/gであっ
た。pH値は10.0、粘度は20℃にて3.5mPa
s、SiO2濃度は30重量%であった。 【0035】反応カスケードを開始するために、運転の
最終期から第1反応器の保存内容物を第1反応器に満た
す。 【0036】フレッシュゾル及びソーダ水ガラスの添
加、ならびに決められた量の水の蒸発により、定常状態
運転条件が確立され、第2反応器が流出液により満たさ
れる。第2反応器が一杯になったらその中で定常状態運
転条件が確立され、次の反応器が流出液により満たさ
れ、等々である。 【0037】濃縮 SiO2濃度が8重量%であり、直径が5−20nmの
粒子を含むシリカゾルを、濾過面積が44cm2の限外
濾過膜を通して25℃の温度にて濾過する。試験槽の流
量は500l/時である。かくして乱流条件が確立され
る。膜に加えられる平均液圧は10バールであった。モ
ジュールとしてAmafilter TZ 濾過装置
(製造者:Amafilter,Hannover)を
用いる。 【0038】限外濾過膜として3000g/モルのカッ
トオフを有する有機ポリマー材料から作られた非対称膜
を用いる(この膜はDesalination Sys
tems Inc.,AarauによりDesal G
20の名前で製造されている)。膜を通る透過流は濃
度に依存して30−100l/m2時である。約10時
間後膜を通る透過流が、非常に近似的に直線的に濃度に
依存する値に達した。SiO2濃度が約30重量%に達
した後、透過流を再循環させてさらに15時間モジュー
ルを運転する。濃縮が完了したら、その後流れを減少さ
せることなく膜を安定条件下で運転する。 【0039】試験が完了したら膜の純水流を、濯いだモ
ジュールで決定する。結果は膜に関する公称の値の領域
内である。 【0040】得られたシリカゾルの粘度は、Hoepp
lerの落球粘度計を用いて20℃で決定して3.5m
Pasであった。シリカゾルのpH値は10である。生
成物の導電性は4.7mSであり、溶液中のNa2O含
有率は0.34重量%である。Desal G 20膜
によるシリカゾルの回収率は99.5%以上である。 【0041】比較例1 実施例1に従って製造したSiO2の含有率が8重量%
のシリカゾルを25℃で限外濾過する。 【0042】濃縮はAmafilter TZ 実験室
用モジュール(製造者:Amafilter,Hann
over)で行う。 【0043】限外濾過膜の濾過面積は44cm2であ
る。試験槽を横切る流量は500l/時である。 【0044】用いた限外濾過膜はカットオフが0.10
0ミクロンの有機ポリマー材料の非対称膜である(この
膜はDesalination Systems In
c.,AarauによりK 150の名前で製造されて
いる)。 【0045】膜の分離効率は不完全であり、明確な量の
コロイドSiO2が透過液に入り込む。 【0046】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。 【0047】1.アルカリ金属ケイ酸塩溶液をH−型カ
チオン交換樹脂と混合することにより製造され、pH値
が2−4で平均粒径が2−4nmの粒子の形態のSiO
2を4−8重量%含む酸性フレッシュゾルから、含水量
がゾルの重量に基づいて50−95重量%であり、非−
凝集球状SiO2粒子を含む水性アルカリ性シリカゾル
を製造する連続法にして、該酸性フレッシュゾルをpH
≧8でありSiO2含有率が2−14重量%であり平均
粒径が4−16nmの水性アルカリ性コロイドシリカゾ
ル溶液を含む出発媒体に加え、≧60℃の温度で同時に
この出発媒体に、全過程の間pH値が8以下に下がらな
い量のアルカリ性試薬を加え、粒子の平均粒径が>4n
mとなるまで酸性フレッシュゾル及びアルカリ性試薬の
添加を続け、かくして製造された水性アルカリ性シリカ
ゾルをその後濃縮することを含み、 A)粒子の拡大の過程は多段階反応カスケードにおいて
連続的に行われ、その第1段階が出発媒体を含み、カス
ケードのその後の各反応器に前段階の反応器からの流出
が供給され、酸性フレッシュゾルは連続的に反応器に導
入され、アルカリ性試薬は第1反応器に連続的に供給さ
れ、 B)カットオフ値(cutoff value)が3
0,000ダルトン以下、好ましくは15,000ダル
トン以下の耐アルカリ性膜を用いた限外濾過を用いて濃
縮を行うことを特徴とする方法。 【0048】2.第1項に記載の方法において、アルカ
リ性試薬がアルカリ性ケイ酸ナトリウム溶液、アルカリ
性ケイ酸カリウム溶液、水酸化ナトリウム又は水酸化カ
リウムであることを特徴とする方法。 【0049】3.第1項に記載の方法において、限外濾
過を3−30バールの圧力下及び15−35℃の温度に
て行うことを特徴とする方法。 【0050】4.第3項に記載の方法において、限外濾
過を5−15バールの圧力下及び室温にて行うことを特
徴とする方法。 【0051】5.第1項に記載の方法において、限外濾
過段階で均質材料又は複合材料の非対称あるいは対称膜
を用いることを特徴とする方法。 【0052】6.第1項に記載の方法において、アルカ
リ−安定性膜のカットオフ値が15,000ダルトン以
下であることを特徴とする方法。 【0053】7.第5項に記載の方法において、膜が有
機ポリマー材料又は無機材料を含むことを特徴とする方
法。 【0054】8.第7項に記載の方法において、膜がセ
ラミック又はグラファイト材料を含むことを特徴とする
方法。 【0055】9.第7項に記載の方法において、限外濾
過からのSiO2回収率が99%以上であることを特徴
とする方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ハンス−デイーター・ブロツク
ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク
ーゼン3・ビーゼンバツハ49
(72)発明者 ハンス−ハインリヒ・モレツト
ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク
ーゼン1・ズユルダーシユトラーセ50
(72)発明者 ペーター・シユミツト
ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク
ーゼン3・ドロツセルベーク6
(72)発明者 ペーター・シヨバー
ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルク
ーゼン1・ミユルハイマーシユトラーセ
93
(72)発明者 ベルナー・ルドフイシ
ドイツ連邦共和国デー5068オーデンター
ル・グリユナーベーク26
(56)参考文献 特開 昭54−90100(JP,A)
特開 昭63−285112(JP,A)
特開 平1−126216(JP,A)
特開 昭62−7622(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C01B 33/12
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルカリ金属ケイ酸塩溶液をH−型カチ
オン交換樹脂と混合することにより製造され、pH値が
2−4で平均粒径が2−4nmの粒子の形態のSiO2
を4−8重量%含む酸性フレッシュゾルから、含水量が
ゾルの重量に基づいて50−95重量%であり、非−凝
集球状SiO2粒子を含む水性アルカリ性シリカゾルを
製造する連続法にして、該酸性フレッシュゾルをpH≧
8でありSiO2含有率が2−14重量%であり平均粒
径が4−16nmの水性アルカリ性コロイドシリカゾル
溶液を含む出発媒体に加え、≧60℃の温度で同時にこ
の出発媒体に、全過程の間pH値が8以下に下がらない
量のアルカリ性試薬を加え、粒子の平均粒径が>4nm
となるまで酸性フレッシュゾル及びアルカリ性試薬の添
加を続け、かくして製造された水性アルカリ性シリカゾ
ルをその後濃縮することを含み、 A)粒子の拡大の過程は多段階反応カスケードにおいて
連続的に行われ、その第1段階が出発媒体を含み、カス
ケードのその後の各反応器に前段階の反応器からの流出
が供給され、酸性フレッシュゾルは連続的に反応器に導
入され、アルカリ性試薬は第1反応器に連続的に供給さ
れ、 B)カットオフ値(cutoff value)が3
0,000ダルトン以下の耐アルカリ性膜を用いた限外
濾過を用いて濃縮を行うことを特徴とする方法。
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