JP3445926B2 - 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置 - Google Patents

高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置

Info

Publication number
JP3445926B2
JP3445926B2 JP28198197A JP28198197A JP3445926B2 JP 3445926 B2 JP3445926 B2 JP 3445926B2 JP 28198197 A JP28198197 A JP 28198197A JP 28198197 A JP28198197 A JP 28198197A JP 3445926 B2 JP3445926 B2 JP 3445926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
arc
discharge lamp
amplitude
pressure discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28198197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10189263A (ja
Inventor
誠 堀内
高橋  清
守 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP28198197A priority Critical patent/JP3445926B2/ja
Publication of JPH10189263A publication Critical patent/JPH10189263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3445926B2 publication Critical patent/JP3445926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は希ガス、水銀および
金属ハロゲン化物などの充填物を封入した高圧放電ラン
プを点灯させる方法、特に高周波の交流電流成分をラン
プに供給してアーク湾曲を抑制するように点灯させる方
法およびその点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧放電ランプの点灯方法は、例えば昭
和58年照明学会東京支部大会論文集No.10に記載
されたものがある。これに記載されている方法において
は、数百Hzの矩形波状の交流電流によってランプは点
灯される。この公知の点灯方法の欠点は、水平点灯の
際、すなわちアーク間隙が水平に配置されている際に、
対流によって放電アークに不所望な湾曲が発生する点で
ある。放電アークの湾曲は放電管上部に高い熱負荷をも
たらし、ランプ寿命の低下をまねく。
【0003】最近になって、この放電アークの湾曲を抑
制する点灯方法が提案されている。この種の方法は、特
平2−299197号明細書により公知である。この
特許明細書には、対流に起因する放電アークの湾曲を抑
制する音響共振が放電管内部に励起されるように、ラン
プの供給電流の周波数を選定することが提案されてい
る。さらにこの明細書には湾曲のない安定したアークに
よりランプ点灯が可能である周波数範囲を拡大するた
め、および放電管の製造公差や安定器の公差を補償する
ために、点灯周波数を変調することが有利であるとの説
明がなされている。また別の特公平7−9835号明細
書においては、アーク湾曲を抑制する音響共鳴を励起す
るような瞬時電力変動を生じさせる高周波リップルの形
の交流成分を重畳した単向(直流)電流をランプに供給
する方法が提案されている。この明細書においても、ま
っすぐで安定したアークが得られる周波数の帯域幅を広
げるために、高周波リップルの交流成分を周波数変調す
る方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで特平2−2
99197号明細書に開示されているように、対流に起
因する放電アークの湾曲を抑制する音響共振が放電管内
部に励起されるようにランプの供給電流の周波数を選定
してランプを点灯した場合、輝度の高いアーク中心部
(アーク高温部)は安定であるが、その周囲の低輝度部
分(アーク低温度)が不安定である現象が発生する場合
がある。図1はこの様子を説明する図であり、100は
アーク間隙を定める電極、101は輝度の高いアーク中
心部、102はそれを取り囲む低輝度のアーク周辺部で
ある。図1に示すように、輝度の高いアーク中心部10
1は、まっすぐで安定であるが、低輝度のアーク周辺部
102が、ロウソクの炎が風によって揺らぐがごとく、
上下左右にゆれて不安定な動きをする場合がある。この
ような低輝度のアーク周辺部のゆれは特平2−299
197号明細書に開示されているような周波数変調によ
ってもおさまらない。以下にこれに関連した従来の点灯
方法の課題の詳細を図2に示した構成のランプを例に説
明する。
【0005】図2において、1は透光性容器である石英
からなる発光管で両端部には封止部6a、6bが形成さ
れている。封止部6a、6bそれぞれにはモリブデンか
らなる金属箔導体3a、3bが封着されており、これら
金属箔導体3a、3bにはそれぞれ電極2a,2bおよ
びモリブデンからなる外部リード線4a、4bが電気的
に接続されている。
【0006】電極2a、2bはタングステン棒7a、7
bおよびタングステン製コイル8a、8bから構成され
ている。コイル8a、8bはそれぞれタングステン棒7
a、7bの先端部に溶接により電気的に固着されてお
り、電極2a、2bのラジエターの役割を果たしてい
る。そして電極2a、2bは発光管1内部で、互いの離
間距離、つまりアーク間隙が約3.0mmとなるように
対向配置されている。
【0007】発光管1は略球形状で中央部の内径が約1
0.8mm、内容積が約0.7ccで封入物としてイン
ジウムのヨウ化物(ヨウ化インジウムInI)が0.4
mg、希土類ヨウ化物としてヨウ化ホルミウム(HoI
3)が1mg、緩衝ガスとして水銀が35mg,始動用
希ガスとしてアルゴンが200mbar封入されてい
る。
【0008】従来の正弦波交流電流によりアークを発生
させた場合の課題についてまず説明する。
【0009】以上のような構成の高圧放電ランプを外部
リード線4a、4bから、図3に示すような正弦波状の
交流電流を供給し、ランプ電力200Wでアーク間隙が
水平な位置で点灯した。この際、特平2−29919
7号明細書に教示されているように、アークを音響的に
まっすぐにする周波数帯域を選択するために、周波数f
を10KHz〜20KHzの間で変化させ、アークの様
子を観察した。その結果、14KHz〜16KHzの帯
域で、輝度の高いアーク中心部はまっすぐで安定であっ
た。すなわち14KHz〜16KHzの帯域で、アーク
湾曲を除去する音響共鳴が励起される結果を得た。しか
しこの帯域のアークを詳しく観察すると、図1で説明し
たように低輝度のアーク周辺部が不規則にゆれて不安定
な動きをする現象が観測された。図4は周波数fに対す
るこのようなアークの観測結果を示す図である。図中の
白抜き部分はアーク中心部、アーク周辺部とも安定で、
かつアーク中心部がまっすぐな帯域を示し、斜線部分は
アーク中心部はまっすぐで安定であるが、アーク周辺部
がゆれる帯域を示している。このゆれはゆれ続ける場合
もあれば、数十分に数回程度起きる場合もあり、非常に
不規則なものである。このアーク周辺部がゆれる現象
は、同じく特平2−299197号明細書に教示され
ている周波数変調によってある程度抑制できたが、その
程度はゆれの回数が減少する程度で、完全に除去するこ
とはできなかった。
【0010】次に、従来の高周波リップル信号を重畳し
た矩形波電流によりアークを発生させた場合の課題につ
いて説明する。特公平7−9835号明細書に教示され
ていることを参考にし、図5に示すような高周波リップ
ル信号rを周波数100Hzの矩形波電流kに重畳した
電流を図2のランプに供給して点灯を試みた(この場
合、音響共鳴が励起される高周波リップル信号rの周波
数frは、ランプ電力の周波数が上述の正弦波状の交流
電流による点灯の場合と同じでなくてはならないので、
正弦波状の交流電流点灯の場合の供給電流の2倍でなく
てはならないことに注意を要する)。このランプにおい
てアーク湾曲を除去する音響共鳴が励起される帯域28
KHz〜32KHzの間で高周波リップル信号の周波数
frを変化させてアークの様子を観測した。この時、高
周波リップル信号rの振幅Irは、リップルが強くなれ
ばなるほど安定周波数帯域が広くなるとの特公平7−9
835号明細書の教示にならい、リップルレベルすなわ
ち変調深度(ここでは高周波リップル信号rの振幅Ir
をランプ電流の実効値の2倍で割ったもの)がほぼ0.
82一定となるように設定し実験を行なった。結果は2
8KHz〜32KHzの周波数帯域ほぼ全域で、アーク
中心部はまっすぐで安定であるが、アーク周辺部が不規
則にゆれるという結果であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者達は、高
周波リップル信号rの振幅Irを0から徐々に増加させ
てリップルレベルを変化させ、アーク周辺部が不安定に
なり始めるリップルレベルを、高周波リップル信号rの
周波数frに対して測定した。結果を図6に示す。図中
の曲線6Aを境にして、上側の斜線の領域内の動作点で
はアーク周辺部が不安定(不規則にゆれる)であり、下
側の領域で動作している場合は、アーク周辺部は安定
(ゆれない)であることを発見した。
【0012】この結果によると、リップルレベルが大き
い、すなわち高周波リップル信号rの振幅Irが大きい
ほど、アーク中心部とともにアーク周辺部も安定な、完
全な安定アークが得られる周波数帯域は狭くなることが
わかる。例えば図7に示すように、リップルレベル0.
4一定の場合は、28KHz〜32KHzの全帯域7A
で安定アークが得られるが、リップルレベル0.7一定
ではその全域の約50%程度の周波数帯域7B、7Cで
しか安定アークが得られない。そしてリップルレベル約
0.8以上では、ほぼ全周波数域でアークはゆれる。こ
の結果は、リップルレベルが大きくなればなるほど安定
周波数帯域が広くなるとの特公平7−9835号明細書
の教示と異なる結果である。
【0013】また図6の結果が示す別の意味は、高周波
リップル信号rの一定周波数frに対して、リップルレ
ベルが大きい、すなわち高周波リップル信号rの振幅I
rが大きくなればなるほど、アーク周辺部がゆれはじめ
るリップルレベルまでの余裕度が小さくなり、アークは
不安定な方向に向かうということである。例えば図8に
示すように、周波数frが30.2KHz一定の場合、
リップルレベル0.4では、アーク周辺部がゆれはじめ
るレベルまでの余裕は図中の8Aが示す幅(リップルレ
ベルで約0.35)だけあるが、リップルレベル0.7
ではその余裕は図中8Bが示す幅(リップルレベルで約
0.05)に減少する。このような傾向は全ての周波数
frにも当てはまる。このアーク周辺部がゆれはじめる
リップルレベル(曲線6A)は、ランプの製造ばらつき
や、経時変化により、たとえば図8中の点線6Bに示す
ように、アーク周辺部安定領域を狭めるように低下する
かもしれない。また安定器の公差により、高周波リップ
ル信号rのリップルレベルにばらつきがあるかもしれな
い。このようなアーク周辺部のゆれをさけるため、高周
波リップル信号rの振幅Irは、アーク周辺部がゆれは
じめるリップルレベルより低いレベルに設定する必要が
ある。
【0014】以上のことから、0.5ないし0.6のリ
ップルレベルが、安定なアークを得られる周波数帯域幅
が比較的広いという点と、アーク周辺部がゆれ始めるリ
ップルレベルまでの余裕度が比較的広いという点で、好
ましいように思われる。
【0015】しかし次の図9に示す実験結果が別の問題
を提起する。図9は高周波リップル信号rの周波数fr
が30.2KHzの場合の、アーク湾曲の程度と、リッ
プルレベルとの関係を示す図である。横軸はリップルレ
ベル、縦軸はアーク湾曲の程度を示す量(電極間を結ぶ
中心線から、アークの最大輝度点までの距離)を表わし
ている。縦軸の示す値が大きいほどアークは上方に湾曲
している。この図からリップルレベルが大きくなるほど
アーク湾曲は小さくなること、およびアーク湾曲が最も
小さくなるには、リップルレベルは0.65ないし好ま
しくは0.7以上であるべきことがわかる。ストレート
なアークを得るためには、リップルレベルを大きく、た
とえば0.5以上、より好ましくは0.7以上にするの
が好ましい。
【0016】本発明はこのアーク周辺部の不安定な動き
を解決する点灯方法を提供することを目的とする。
【0017】上記の目的を達成するため、本発明の第1
の観点は、ほぼ回転対称形の透光性容器内にアーク間隙
を定める2つの電極を設けると共に、該透光性容器内に
希ガスまたは希ガス混合体、1つ以上の金属ハロゲン化
物を含む充填物、を密封して高圧放電ランプを構成し、
該2つの電極間に放電電流を加えて高圧放電ランプを点
灯する点灯方法であって、第1周波数で変動する高周波
リップル信号を生成し、該高周波リップル信号を、該第
1周波数より低い第2周波数で変動する変調信号で振幅
変調し、該振幅変調した高周波リップル信号により前記
アーク間隙の両端に放電電流を加えて、高圧放電ランプ
を点灯するようにしたことを特徴とする点灯方法であ
る。
【0018】本発明の第2の観点は、上記振幅変調した
高周波リップル信号を、上記第2周波数より低い第3周
波数で変動する交流信号で極性を交番させたことを特徴
とする第1の観点に記載の高圧放電ランプの点灯方法で
ある。
【0019】本発明の第3の観点は、上記振幅変調した
高周波リップル信号のリップルレベルの最大値を、アー
ク周辺部のゆれが発生するアーク不安定領域内に設定し
たことを特徴とする第1または2の観点に記載の高圧放
電ランプの点灯方法である。
【0020】本発明の第4の観点は、上記振幅変調した
高周波リップル信号のリップルレベルの最小値を、アー
ク周辺部のゆれが発生するアーク不安定領域外に設定し
たことを特徴とする第1、2または3の観点に記載の高
圧放電ランプの点灯方法である。
【0021】本発明の第5の観点は、上記交流信号は、
矩形波であることを特徴とする第2の観点に記載の高圧
放電ランプの点灯方法である。本発明の第6の観点は、
上記第3周波数は、50Hzから1KHzの範囲内であ
ることを特徴とする第2または5の観点に記載の高圧放
電ランプの点灯方法である。
【0022】本発明の第7の観点は、上記変調信号は、
正弦波、三角波、のこぎり波、矩形波、指数関数波また
は複合波のいずれかひとつの波形を有することを特徴と
する第1から5観点までのいずれかに記載の高圧放電ラ
ンプの点灯方法である。
【0023】本発明の第8の観点は、上記第2周波数
は、50Hzから1KHzの範囲内であることを特徴と
する第1から7観点までのいずれかに記載の高圧放電ラ
ンプの点灯方法である。本発明の第9の観点は、上記第
1周波数は、重力によって生じるアーク湾曲を低減する
効果を有する音響共鳴を透光性容器内に励起する周波数
であることを特徴とする第1から8観点までのいずれか
に記載の高圧放電ランプの点灯方法。
【0024】本発明の第10の観点は、上記放電電流の
実効値をIrmsとするとき、前記高周波リップル信号
の最大振幅が1.5×Irms(peak-to-peak値)、最
小振幅が1.1×Irms(peak-to-peak値)となるよ
うに、前記高周波リップル信号が変調信号で振幅変調を
受けたことを特徴とする第9観点に記載の高圧放電ラン
プの点灯方法である。
【0025】本発明の第11の観点は、アーク低温部分
において分子発光をする金属ハロゲン化物を少なくとも
1つ含んだ第1から10観点までのいずれかに記載の高
圧放電ランプの点灯方法である。
【0026】本発明の第12の観点は、金属ハロゲン化
物は希土類すなわちテルビウム(Tb)、ジスプロシウ
ム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(E
r)、ツリウム(Tm)およびこれらの混合物のいずれ
かひとつであることを特徴とする第11観点に記載の高
圧放電ランプの点灯方法である。
【0027】本発明の第13の観点は、ほぼ回転対称形
の透光性容器内にアーク間隙を定める2つの電極を設け
ると共に、該透光性容器内に希ガスまたは希ガス混合
体、1つ以上の金属ハロゲン化物を含む充填物、を密封
して高圧放電ランプを構成し、該2つの電極間に放電電
流を加えて高圧放電ランプを点灯する点灯装置であっ
て、第1周波数で変動する高周波リップル信号を生成す
る手段と、該高周波リップル信号を、該第1周波数より
低い第2周波数で変動する変調信号で振幅変調する手段
と、該振幅変調した高周波リップル信号により前記アー
ク間隙の両端に放電電流を加える手段から成ることを特
徴とする高圧放電ランプの点灯装置である。本発明の第
14の観点は、上記高周波信号生成手段は、少なくとも
1つ以上のスイッチ素子を有し、上記振幅変調手段は、
コンデンサとインダクタンスで構成されるフィルタ回路
を有することを特徴とする第13観点に記載の点灯装置
である。
【0028】本発明の第15の観点は、上記振幅変調し
た高周波リップル信号を、上記第2周波数より低い第3
周波数で変動する交流信号で極性を交番させる手段を更
に有することを特徴とする第14観点に記載の高圧放電
ランプの点灯装置である。
【0029】本発明の第16の観点は、少なくとも二次
巻線が高圧放電ランプと直列に接続されるパルストラン
スを含む駆動回路を更に有し、前記高圧放電ランプの起
動を容易にしたことを特徴とする第13から15観点ま
でのいずれかに記載の点灯装置である。
【0030】本発明の第17の観点は、上記振幅変調手
段は、変調信号を発生する回路手段と、前記第2周波数
の逆数に等しい速さで、かつ前記変調信号の振幅に比例
して、上記スイッチ素子のオン・オフ周波数を変化させ
る制御回路を有することを特徴とする第16観点に記載
の点灯装置である。
【0031】本発明の第18の観点は、上記振幅変調手
段は、変調信号を発生する回路手段と、前記第2周波数
の逆数に等しい速さで、かつ前記変調信号振幅に比例し
て抵抗値が変化する可変抵抗素子を有し、前記可変抵抗
素子は、上記コンデンサまたはインダクタンスと直列に
接続されたことを特徴とする第13から17観点までの
いずれかに記載の点灯装置である。
【0032】本発明の第19の観点は、上記スイッチ素
子のオン・オフ周波数は、重力によって生じるアーク湾
曲を低減する効果を有する音響共鳴を透光性容器内に励
起する周波数であることを特徴とする第13から18観
点までのいずれかに記載の高圧放電ランプの点灯装置で
ある。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明に基づく、アーク周辺部の
不安定性を低減する点灯装置につて説明する。
【0034】図18は実施の形態の点灯装置の回路図で
ある。図18において、304は図2に示した同様の構
成を有する200W高圧放電ランプである。500は高
圧放電ランプ304を起動・点灯するための点灯装置で
ある。整流平滑回路201は、交流電源200の出力電
圧を直流電圧に変換する。
【0035】直流電源300は、30.2KHzの高周
波リップル信号を重畳した直流電圧を出力する。周波数
30.2KHzは、放電アークをストレートにする特性
を有する。直流電源300の出力は、図19(b)に示さ
れる。振幅変調回路301は、高周波リップル信号の振
幅を、600Hzの三角波(図19(a))で変調する。三
角波の周波数は、高周波リップルの周波数を上限とする
周波数である。
【0036】矩形波変換回路302は、振幅変調を受け
た高周波リップルが重畳した直流電圧を、高周波リップ
ル信号の周波数を上限とする周波数で極性を変化させる
インバータ回路である。
【0037】起動回路303は、高圧放電ランプ304
の放電開始を容易にするために十分な高電圧を発生し、
高圧放電ランプに印加する。直流電源300は、交流電
源200と整流平滑回路201とで作られた直流を入力
とする。スイッチ素子であるトランジスタ202と、ダ
イオード203と、インダクタンスであるチョークコイ
ル204と、コンデンサ205と、FET210と、抵
抗211で、降圧チョッパ回路を構成する。
【0038】制御回路206では、抵抗212、213
で検出するランプ電圧相当の信号と抵抗214で検出す
るランプ電流相当の信号からランプ電力を演算し、安定
点灯中、ランプ電力が200W一定になるようにトラン
ジスタ202のオン・オフ比を制御する。トランジスタ
202のオン・オフ周波数は、放電アークをストレート
にするモードを励起する周波数である30.2KHzに
設定される。チョークコイル204とコンデンサ205
と振幅変調回路301の一部を構成するFET210と
抵抗211とでフィルタ回路を構成する。このフィルタ
回路は、30.2KHz成分がカットされない特性とす
る。チョークコイル204とコンデンサ205の接続端
を出力端とし、直流電源300は、30.2KHzの周
波数を有する高周波リップル信号が重畳した直流(図1
9(b))を出力する。
【0039】振幅変調回路301は三角波発生回路20
7を有する。三角波発生回路207の出力信号(図19
(a))がオペアンプ208と抵抗209を介して可変
抵抗器の役割を果たすFET210のゲート端子に入力
される。FET210と抵抗211はコンデンサ205
と直列に接続されている。FET210の抵抗値が変化
すると、それにしたがって、高周波リップル信号の振幅
も変化する。すなわち、FET210の抵抗値が大きく
なればコンデンサ205、FET210、抵抗211の
両端のインピーダンスが大きくなり、直流電源300の
出力に重畳している高周波リップル信号の振幅は大きく
なる。逆にFET210の抵抗値が小さくなるとフィル
タ回路のインピーダンスが小さくなり、高周波リップル
信号の振幅は小さくなる。FET210の抵抗値は、そ
のゲート端子に入力される三角波発生回路207の信号
の振幅にほぼ比例して変化する。
【0040】直流電源300の出力では、図19(b)に
示すように、直流に重畳した30.2KHzの高周波リ
ップル信号rを周波数600Hzの三角波で振幅変調さ
せたものである。すなわち、直流電源300の出力は、
直流に、リップルレベル(振幅)が時間的に変化する高
周波リップル信号を重畳したものである。ここで、リッ
プルレベルとは、高周波リップル信号rの振幅Irをラ
ンプ電流の実行値の2倍で割ったものである。なおリッ
プルレベルの変化幅を決定する三角波発生回路207か
らの信号の振幅は、200W一定で高圧放電ランプ30
4が点灯されている時に、リップルレベルの変化幅の上
限が0.75、下限が0.55となるように設定されて
いる。
【0041】矩形波変換回路302はトランジスタ21
5、216、217、218と駆動回路305とで構成
される。駆動回路305は矩形波変換回路302から出
力される交流の周波数が100Hzになるようにトラン
ジスタ215、218とトランジスタ216、217を
交互にON・OFF制御する。直流電源300から出力
される信号(図19(b))を、100Hzの周波数の矩
形波で交流信号に変換し、図20に示す信号を出力す
る。この交流信号は、起動回路303を介して高圧放電
ランプ304に供給される。
【0042】起動回路303は、放電ギャップ222、
ダイオード219、抵抗220、パルストランス223
およびコンデンサ221、224で構成される。放電ギ
ャップ222は、高圧放電ランプ304が点灯開始する
前に直流電源300が出力する電圧より少し低い所定の
電圧で放電を開始する。パルストランス223の二次巻
線223bは高圧放電ランプ304に直列に接続されて
いる。そしてこの直列回路とコンデンサ224は矩形波
変換回路302の出力端に並列に接続されている。さら
にパルストランス223の一次巻線223aは放電ギャ
ップ222と直列接続される。この直列回路はコンデン
サ221に並列に接続されている。コンデンサ221に
はダイオード219と抵抗220を介して、直流電源3
00の出力電圧が充電される。したがって放電ギャップ
222が放電を開始することによって、コンデンサ22
1に充電されていた電圧がパルストランス223の一次
巻線223aに印加され、パルストランス223によっ
て昇圧された高圧パルス電圧がパルストランス223の
二次巻線223bから出力され、コンデンサ224を介
してメタ高圧放電ランプ304に印加される。高圧放電
ランプ304が点灯を開始すると、直流電源300の出
力が低下し、放電ギャップ222の動作が停止する。ゆ
えに高圧パルス電圧の供給は停止する。
【0043】以上のような構成により、起動回路303
からの高圧パルス電圧により高圧放電ランプ304が点
灯を開始すると、その後、図20に示す交流電流(周波
数100Hz)が供給される。上述したように、交流電
流は、高周波リップル信号を、三角波発生回路207の
信号で振幅変調したもの(図19(b))をさらに、100
Hzの矩形波で極性を変化されたものである。三角波発
生回路207の信号は、周波数600Hzで変化するの
で、ランプ電力が200W一定で点灯中、図19(b)に
示す信号の最大振幅Irmaxにおけるリップルレベル
が0.75、最小振幅Irminにおけるリップルレベ
ルが0.55となるように設定されている。よってアー
ク周辺部の不安定性が発生・成長することなく、アーク
を最もストレート化する状態で高圧放電ランプ304の
点灯を維持できる特徴を有する。
【0044】また高周波リップル信号のリップルレベル
が常に変化しているので、不規則に現れるアーク周辺部
の不安定性が発生・成長するリップルレベルで駆動され
る確率が、リップルレベル一定より低減する。故にアー
ク周辺部がゆれはじめるリップルレベル(たとえば図6
の曲線6A)が、ランプの製造ばらつきや経時変化によ
り低下しても、アーク周辺部のゆれの発生を抑制できる
特徴を有する。
【0045】なお、高周波リップル信号の周波数は、放
電アークをストレートにするモードを励起する周波数3
0.2KHzに設定したが、他の周波数に設定しても構
わない。高圧放電ランプ304については、図6から、
周波数30.2KHzから32KHzの範囲が好まし
い。また放電アークをストレートにするモードを励起す
る周波数は点灯する高圧放電ランプの形状に依存するも
のであり、高圧放電ランプ304以外のランプについて
は、当然、その好ましい周波数範囲は変化する。例えば
自動車用の35Wメタルハライドランプについては、1
40KHzから160KHzが好ましい範囲となる。
【0046】高周波リップル信号の周波数は、トランジ
スタ202のオン・オフ周波数を変更することで容易に
変更できる。また三角波発生回路207からの信号の振
幅を変更し、アーク不安定性が低減できるリップルレベ
ルに高周波リップル信号の振幅の変化幅を変更できる。
また高周波リップル信号の振幅の変化幅は、チョークコ
イル204やコンデンサ205や抵抗211の大きさを
変更して、容易に設定変更が可能である。
【0047】また三角波発生回路207の変わりに、別
の波形の発生回路で置き換えてもよい。かかる発生回路
から出力される変調信号は、図14(b)や(c)に記
載のように、のこぎり波や矩形波でもよいし、正弦波で
もよいし、またはこれらの複合波でもよい。変調信号の
周波数は600Hzとしたが、高周波リップル信号の周
波数を上限とした範囲内で選択可能である。好ましく
は、50Hzから1KHzの範囲内である。
【0048】直流電源300は降圧チョッパ回路を基本
に構成したが、高周波リップル信号を重畳した直流を出
力できるものであれば、昇圧チョッパ回路や反転チョッ
パ回路、フォワードコンバータ回路などでもよい。また
スイッチ素子としてトランジスタ202を使用したが、
FET、サイリスタ、IGBTなど他の素子でも構わな
い。制御回路206はランプ電力が定各の200W一定
になるようにトランジスタ202のオン・オフ比を制御
する構成にしたが、点灯初期の光出力を補うために点灯
初期に定各値以上の電力を供給するように制御してもよ
いし、調光制御などランプ特性を可変制御する構成のも
のでもよい。
【0049】直流電源300の入力は、交流電源200
を整流平滑回路201で整流した直流としたが、他の直
流を発生する構成のものでもよい。
【0050】また振幅変調回路301の可変抵抗器とし
て作用するFET210は、他のもの、例えばトランジ
スタなどに置き換え可能である。そしてFET210は
コンデンサ205と直列に接続したが、図21に示すよ
うにチョークコイル204と直列に接続する構成でもよ
い。
【0051】矩形波変換回路302は、標準的な矩形波
を発生させるものとしたが、波形の立ち上がり・立ち下
がりに傾きをもつ台形波や略矩形波を発生できる構成で
もよい。同様に矩形波変換回路302は矩形波に変換で
きるものであれば他の構成でもよい。さらに矩形波以外
の正弦波、三角波、階段波、のこぎり波など、高周波リ
ップル信号の周波数を上限とする周波数で極性が変化す
る波形を発生できる構成のものでもよいし、多少の直流
分を含んでいてもよく、正負非対称な波形でも構わな
い。直流でランプを点灯する場合は、矩形波変換回路3
02は省略できる。
【0052】なお矩形波変換回路302の周波数は10
0Hzとしたが、上記記載のように高周波リップル信号
の周波数を上限として、好ましくは50Hzから1KH
zの範囲内で変更可能である。
【0053】本実施の形態では、直流電源300におい
て、チョークコイル204とコンデンサ205とFET
210と抵抗211で構成するフィルタ回路の周波数特
性を、FET210の抵抗値で変化させるようにした
が、図22に示すようにしてもよい。すなわち、抵抗2
12、213で検出するランプ電圧相当の信号と抵抗2
14で検出するランプ電流相当の信号からランプ電力を
演算してランプ電力が200W一定になるようにトラン
ジスタ202のオン・オフ比を制御回路400で制御す
る。また、この制御回路400は、三角波発生回路20
7の出力信号を受け、その信号の大きさに順じてオン・
オフ周波数を変化させる。トランジスタ202のオン・
オフ周波数が変化すると、高周波リップル信号の周波数
が変化するので、パルストランス223のインピーダン
スが変化し、高周波リップル信号の振幅が変化する。周
波数が高くなると高周波リップル信号の振幅は小さくな
り、周波数が小さくなるとその振幅は大きくなる。結果
として、三角波発生回路207からの信号は、振幅変調
信号と作用して、高周波リップル信号を振幅変調でき
る。
【0054】本実施の形態では高圧放電ランプ304と
してメタルハライドランプを例に説明したが、高圧放電
ランプであれば、水銀ランプやキセノンランプ、ナトリ
ウムランプであっても同様な効果が得られる。
【0055】次に、本発明にかかる点灯装置の特徴であ
る、アーク周辺部のゆれの抑えについて説明する。
【0056】図7で説明したように、アーク周辺部のゆ
れを防ぐためには、できる限りリップルレベルを小さく
したいが、他方、図9で説明したように、アークをスト
レート化するためには、できる限りリップルレベルを大
きくしたい。図18で示す点灯装置は、これら両者を満
足するものである。本発明の点灯装置は、図10に示す
特性を有する。すなわち、高周波リップル信号が三角波
で振幅変調されているので、図10の曲線10に示すよ
うに、リップルレベルは、時間とともに三角波状に変化
する。
【0057】このようなリップルレベルを時間とともに
三角波状に変化させれば、図10に示すように、アーク
周辺部が不安定な領域10Aと、アーク周辺部が安定な
領域10Bとが、交互に現れるようにすることが可能と
なる。
【0058】実施の形態では、アーク周辺部が不安定に
なり始めるリップルレベルα(高周波リップル信号rの
周波数が30.2KHzの場合、αは0.75)を越え
て駆動される不安定領域10Aと、リップルレベルα以
下の安定領域10Bとが、大小を問わず、交互に現れる
ようにすれば、アーク周辺部がゆれることを抑えること
ができる。
【0059】好ましい実施の形態では、不安定領域10
Aの面積が、安定領域10Bの面積以下であれば、アー
クの不安定性が成長しアーク周辺部がゆれるような状態
は発生しない。
【0060】別の見方をすれば、リップルレベルを常に
変化させれば、リップルレベルを一定に保つ場合と比
べ、アーク周辺部の不安定性が発生・成長する確率が低
減する。
【0061】アーク周辺部が不安定性になるのは、ちょ
うど蓄積されたエネルギーが一気に放出される現象と似
ている。不安定領域10Aでは、エネルギーが蓄積さ
、安定領域10B内に常にいる限りは、エネルギーは
蓄積されない。したがって、アーク周辺部が不安定にな
ることはない。しかし、リップルレベルが低いので、ア
ークのストレート化が達成できない。他方、不安定領域
10Aに常にいれば、エネルギーは蓄積され続け、やが
て一気に放出されてアーク周辺部が不安定となる。そこ
で、本発明では、安定領域10Bと不安定領域10Aと
を交互に採ることにより、蓄積エネルギーが一気に放出
されることを防ぐと共に、リップルレベルを平均的に高
いレベルに保つことができ、アークのストレート化も達
成することができる。
【0062】また、アーク周辺部がゆれ始めるリップル
レベル(たとえば図6の曲線6A)が、ランプの製造ば
らつきや経時変化により低下しても、アーク周辺部のゆ
れの発生を抑制することができる。
【0063】上述では、アーク周辺部がゆれ始めるリッ
プルレベルを境目にリップルレベルを安定領域と不安定
領域に分け、リップルレベルが両領域を交互に採るよう
に説明したが、アークがストレート化される最低のリッ
プルレベルを境目にリップルレベルを安定領域と不安定
領域に分け、リップルレベルが両領域を交互に採るよう
にしてもよい。たとえば、アークがストレート化される
最低のリップルレベル0.65を超えた領域で駆動され
る割合が、リップルレベル0.65以下で駆動される割
合と同じか、またはそれより大きくなるようにすること
で、アークのストレート化が優先して達成されると共
に、アーク周辺部のゆれの発生も抑制することができ
る。
【0064】図11に示す実験データによれば、高周波
リップル信号rの周波数が30.2KHzの場合、リッ
プルレベルを周波数600Hzの速さで約0.55から
約0.80の間で正弦波状に変化させて点灯したとこ
ろ、アーク周辺部が不安定になるリップルレベル0.7
5を超えて動作しているにもかかわらず、アーク周辺部
がゆれることもなく、またアークも最大限ストレート化
できる結果を得た。
【0065】別の実験データによれば、時間的に変化す
るリップルレベルの上限を0.75に固定し、下限を
0.55よりさらに小さくすると、アークのストレート
化の程度は弱くなった。しかし、アーク周辺部のゆれ抑
制にはより効果的であった。また下限を0.55に固定
し、上限を0.75より大きくしてもアークのストレー
ト化の程度は変化せず、逆にアーク周辺部がゆれだし
た。したがって時間的に変化する好ましいリップルレベ
ルの下限は約0.55、上限は約0.75である。
【0066】なお上限を0.75以下に設定し、かつ下
限を0.55以下に設定した場合、アーク周辺部の不安
定性の抑制はより顕著に現れた。この反面、アークのス
トレート化に対する効果は弱くなる。
【0067】またこれとは別に、リップルレベルを時間
とともに正弦波状または三角波状に変化させる方法は、
安定点灯周波数範囲も広げる効果を有する。たとえば図
15に示すように、リップルレベルを0.65に保った
ままで安定した状態で点灯できる周波数範囲は、15
A、15Bで示される範囲であるが、リップルレベルを
0.55〜0.65の間で変化させると、15Cで示す
範囲だけ周波数範囲が広がる。
【0068】以上のようなリップルレベルの時間的変化
は、図5に示すように、交流となるようにゼロレベルで
振り分けるようにしてもよい。周波数600Hzの正弦
波の変調信号s(t)(図12(a))によって、高周波
リップル信号rの振幅Irを振幅変調した場合、振幅変
調後の高周波リップル信号(図12(b))のリップルレ
ベル(図12(c))は、下限(Irmin/2Ila)か
ら上限(Irmax/2Ila)の間を正弦波状に変化す
る。ここでIrmaxは振幅変調を受けた高周波リップル
信号rの最大振幅、Irminは振幅変調を受けた高周波
リップル信号rの最小振幅、Ilaはランプ電流の実効
値である。図13はこのように周波数600Hzの変調
信号s(t)で振幅変調を受けた周波数が30.2KH
zの高周波リップル信号rを周波数100Hzの矩形波
電流kに重畳したランプ電流波形である。
【0069】以上説明したアーク周辺部の不安定性(ゆ
れ)を抑制する点灯方法は、本実施の形態で例にとっ
た、ヨウ化インジウム(InI)やヨウ化ホルミウム
(HoI3)をはじめ、希土類すなわちテルビウム(T
b)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、
エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)およびこれらの
混合物からなるグループのハロゲン化物が含まれている
高圧放電ランプにおいて特に有効である。これらの金属
ハロゲン化物は、アーク周辺部(低温部分)において
も、そのハロゲン化物の分子発光により豊富な(可視域
の)発光を有するので、アーク周辺部のわずか不安定
も、実際には大きな光出力の変動となって感じられるか
らである。
【0070】本実施の形態では、矩形波電流kの周波数
は100Hzとしたが、高周波リップル信号rの周波数
を上限とする範囲においては、変更可能である。ただし
50Hz以下ではランプ電流極性の交番による視覚的ち
らつきが問題となり、1KHz〜15KHzの範囲で
は、可聴周波数帯域に入るために、聴覚的ノイズが問題
となる。ゆえに、通常は矩形波電流kの周波数は50H
zから1KHzの周波数範囲が好ましい。
【0071】また振幅変調を受けた高周波リップル信号
rを重畳する波形は矩形波に限定されることはなく、例
えば図16に示すように、正弦波電流sに振幅変調を受
けた高周波リップル信号rを重畳してもよい。また図1
7に示すように直流dに振幅変調を受けた高周波リップ
ル信号rを重畳してもよい。
【0072】さらに本実施の形態ではリップルレベルの
変化の範囲は0.55から0.75を好ましい範囲とし
たが、この範囲は例示であって、リップルレベルの変化
の好ましい範囲は、ランプの封入物などの構成により変
化する。したがって本実施の形態に示した構成のランプ
以外については、リップルレベルの変化の好ましい範囲
はこれに限られることはない。例えばスカンジウム(S
c)とナトリウム(Na)のヨウ化物と水銀を封入した
35Wメタルハライドランプの場合は、アーク周辺部は
リップルレベル約0.8以上でアークゆれが発生し、ま
たリップルレベルが約0.45でアークは完全にストレ
ート化される。それゆえこの場合、好ましいリップルレ
ベルの変化範囲は、約0.30から約0.60である。
【0073】このアーク不安定を抑制し、かつアークの
ストレート化が達成できる本発明の点灯方法は、すべて
の高圧放電ランプに適用可能である。
【0074】なお特異な場合として、アークがストレー
ト化されるリップルレベルが、アーク周辺部が不安定に
なるリップルレベルより十分に小さい場合がある。かか
る場合は、リップルレベルの変化範囲が、アーク周辺部
が安定である領域内に選択する(いいかえるとリップル
レベルの変化の上限が、アーク不安定になるリップルレ
ベル以下に設定される)ことも許されることは勿論であ
る。
【0075】これに関連し、リップルレベルが、少なく
ともアーク周辺部の不安定領域10A(図10)で駆動さ
れる割合が、安定領域10Bで駆動される割合以下であ
り、さらにアークがストレート化できるものであれば、
変調信号s(t)は数学的に(正弦波のような)周期関
数で表現されるものでなくても構わない。さらに本実施
の形態では、変調信号s(t)の周波数は600Hzを
例に説明したが、高周波リップル信号rの周波数を上限
とする範囲においては、変更可能である。しかし、1K
Hz〜15KHzの範囲では、可聴周波数帯域に入るた
めに、聴覚的ノイズが問題となる。ゆえにこれらの周波
数波は実用において避けることが好ましい。下限は50
Hzである。50Hz以下では高周波リップル信号rの
振幅変化に起因する視覚的ちらつきが問題となるからで
ある。変調信号s(t)の好ましい範囲は50Hzから
1KHzの周波数範囲である。また、高周波リップルの
周波数は、音響共鳴モードを励起する周波数(重力によ
って生じるアークの湾曲を低減するのに有効な周波数)
以外であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の点灯方法のアークの不安定性を説明する
図。
【図2】本発明の実施の形態に適した高圧放電ランプの
構成を示す図。
【図3】従来の正弦波電流動作で高圧放電ランプを点灯
した場合のランプ電流を示す図。
【図4】従来の正弦波電流動作で高圧放電ランプを点灯
した場合の周波数に対するアークの安定性を示す図。
【図5】従来の高周波リップル信号を重畳した矩形波電
流動作で高圧放電ランプを点灯した場合のランプ電流を
示す図。
【図6】アーク不安定性がおきるリップルレベルを示す
図。
【図7】リップルレベルとアークが安定な周波数範囲と
の関係を説明する図。
【図8】リップルレベルとアーク周辺部が不安定なるリ
ップルレベルとの関係を説明する図。
【図9】リップルレベルとアーク湾曲の程度との関係を
示す図。
【図10】本発明の実施の形態による時間的にリップル
レベルを変化させた場合のアーク周辺部が不安定になる
までの余裕度を説明する図。
【図11】本発明の実施の形態による時間的にリップル
レベルを変化させて動作を説明する図。
【図12】本発明の実施の形態による振幅変調を受けた
高周波リップル信号を説明する図。
【図13】本発明の実施の形態による振幅変調を受けた
高周波リップル信号を重畳した矩形波ランプ電流を示す
【図14】本発明の実施の形態の別の変調信号s(t)
を示す図。
【図15】本発明の実施の形態によるアークが安定な周
波数範囲の拡大を説明する図。
【図16】本発明の実施の形態の振幅変調を受けた高周
波リップル信号を畳した別のランプ電流波形を示す図。
【図17】本発明の実施の形態の振幅変調を受けた高周
波リップル信号を重畳した、更に別のランプ電流波形を
示す図。
【図18】本発明の実施の形態による点灯装置の構成を
示す図。
【図19】直流電源300の出力波形を示す図。
【図20】矩形波変換回路302の出力波形を示す図。
【図21】振幅変調回路301の別の構成を示す図。
【図22】直流電源300の別の構成を示す図。
【符号の説明】
1・・・発光管 2a・・・電極 2b・・・電極 6A・・・アーク周辺部が不安定になるリップルレベルを
示す曲線 102・・・アーク周辺部 r・・・高周波リップル信号 k・・・矩形波電流 s(t)・・・変調信号 202・・・トランジスタ 204・・・チョークコイル 205・・・コンデンサ 207・・・三角波発生回路 210・・・FET 300・・・直流電源 301・・・振幅変調回路 302・・・矩形波変換回路 304・・・高圧放電ランプ 500・・・点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275391(JP,A) 特開 平3−49147(JP,A) 特開 平6−243975(JP,A) 特開 平9−199284(JP,A) 特開 平7−14684(JP,A) 特開 昭63−148598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/14 - 41/298 H01J 61/20

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ回転対称形の透光性容器内にアーク間
    隙を定める2つの電極を設けると共に、該透光性容器内
    に希ガスまたは希ガス混合体、1つ以上の金属ハロゲン
    化物を含む充填物、を密封して高圧放電ランプを構成
    し、該2つの電極間に放電電流を加えて高圧放電ランプ
    を点灯する点灯方法であって、第1周波数で変動する高
    周波リップル信号を生成し、該高周波リップル信号を、
    該第1周波数より低い第2周波数で変動する変調信号で
    振幅変調し、該振幅変調した高周波リップル信号のリッ
    プルレベルの最大値をアーク周辺部のゆれが発生するア
    ーク不安定領域内に設定し、該振幅変調した高周波リッ
    プル信号のリップルレベルの最小値をアーク周辺部のゆ
    れが発生するアーク不安定領域外に設定し、該振幅変調
    した高周波リップル信号により前記アーク間隙の両端に
    放電電流を加えて、高圧放電ランプを点灯するようにし
    たことを特徴とする点灯方法。
  2. 【請求項2】上記振幅変調した高周波リップル信号を、
    上記第2周波数より低い第3周波数で変動する交流信号
    で極性を交番させたことを特徴とする請求項1記載の高
    圧放電ランプの点灯方法。
  3. 【請求項3】上記交流信号は、矩形波であることを特徴
    とする請求項2記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  4. 【請求項4】上記第3周波数は、50Hzから1KHz
    の範囲内であることを特徴とする請求項2または3記載
    の高圧放電ランプの点灯方法。
  5. 【請求項5】上記変調信号は、正弦波、三角波、のこぎ
    り波、矩形波、指数関数波または複合波のいずれかひと
    つの波形を有することを特徴とする請求項1から4まで
    のいずれかに記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  6. 【請求項6】上記第2周波数は、50Hzから1KHz
    の範囲内であることを特徴とする請求項1から5までの
    いずれかに記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  7. 【請求項7】上記第1周波数は、重力によって生じるア
    ーク湾曲を低減する効果を有する音響共鳴を透光性容器
    内に励起する周波数であることを特徴とする請求項1か
    ら6までのいずれかに記載の高圧放電ランプの点灯方
    法。
  8. 【請求項8】上記放電電流の実効値をIrmsとすると
    き、前記高周波リップル信号の最大振幅が1.5×Ir
    ms(peak-to-peak値)、最小振幅が1.1×Irms
    (peak-to-peak値)となるように、前記高周波リップル
    信号が変調信号で振幅変調を受けたことを特徴とする請
    求項7記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  9. 【請求項9】アーク低温部分において分子発光をする金
    属ハロゲン化物を少なくとも1つ含んだ請求項1から8
    までのいずれかに記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  10. 【請求項10】金属ハロゲン化物は、テルビウム(T
    b)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、
    エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)およびこれらの
    混合物のいずれかひとつのハロゲン化物であることを特
    徴とする請求項9記載の高圧放電ランプの点灯方法。
  11. 【請求項11】ほぼ回転対称形の透光性容器内にアーク
    間隙を定める2つの電極を設けると共に、該透光性容器
    内に希ガスまたは希ガス混合体、1つ以上の金属ハロゲ
    ン化物を含む充填物、を密封して高圧放電ランプを構成
    し、該2つの電極間に放電電流を加えて高圧放電ランプ
    を点灯する点灯装置であって、第1周波数で変動する高
    周波リップル信号を生成する手段と、該高周波リップル
    信号を、該第1周波数より低い第2周波数で変動する変
    調信号で振幅変調する手段と、該振幅変調した高周波リ
    ップル信号により前記アーク間隙の両端に放電電流を加
    える手段から成り、 上記高周波信号生成手段は、少なくとも1つ以上のスイ
    ッチ素子を有し、上記振幅変調手段は、コンデンサとイ
    ンダクタンスで構成されるフィルタ回路を有することを
    特徴とする高圧放電ランプの点灯装置。
  12. 【請求項12】上記振幅変調した高周波リップル信号
    を、上記第2周波数より低い第3周波数で変動する交流
    信号で極性を交番させる手段を更に有することを特徴と
    する請求項1記載の高圧放電ランプの点灯装置。
  13. 【請求項13】上記振幅変調手段は、 変調信号を発生する回路手段と、 前記第2周波数の逆数に等しい速さで、かつ前記変調信
    号の振幅に比例して抵抗値が変化する可変抵抗素子を有
    し、 前記可変抵抗素子は、上記コンデンサまたはインダクタ
    ンスと直列に接続されたことを特徴とする請求項11
    たは12に記載の高圧放電ランプの点灯装置。
  14. 【請求項14】上記スイッチ素子のオン・オフ周波数
    は、重力によって生じるアーク湾曲を低減する効果を有
    する音響共鳴を透光性容器内に励起する周波数であるこ
    とを特徴とする請求項11から13までのいずれかに記
    載の高圧放電ランプの点灯装置。
  15. 【請求項15】ほぼ回転対称形の透光性容器内にアーク
    間隙を定める2つの電極を設けると共に、該透光性容器
    内に希ガスまたは希ガス混合体、1つ以上の金属ハロゲ
    ン化物を含む充填物、を密封して高圧放電ランプを構成
    し、該2つの電極間に放電電流を加えて高圧放電ランプ
    を点灯する点灯装置であって、第1周波数で変動する高
    周波リップル信号を生成する手段と、該高周波リップル
    信号を、該第1周波数より低い第2周波数で変動する変
    調信号で振幅変調し、該振幅変調した高周波リップル信
    号のリップルレベルの最大値をアーク周辺部のゆれが発
    生するアーク不安定領域内に設定し、該振幅変調した高
    周波リップル信号のリップルレベルの最小値をアーク周
    辺部のゆれが発生するアーク不安定領域外に設定する手
    段と、該振幅変調した高周波リップル信号により前記ア
    ーク間隙の両端に放電電流を加える手段から成ることを
    特徴とする高圧放電ランプの点灯装置。
JP28198197A 1996-10-21 1997-10-15 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置 Expired - Fee Related JP3445926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28198197A JP3445926B2 (ja) 1996-10-21 1997-10-15 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27674996 1996-10-21
JP8-276749 1996-10-21
JP28198197A JP3445926B2 (ja) 1996-10-21 1997-10-15 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10189263A JPH10189263A (ja) 1998-07-21
JP3445926B2 true JP3445926B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=26552096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28198197A Expired - Fee Related JP3445926B2 (ja) 1996-10-21 1997-10-15 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3445926B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006331684A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Harison Toshiba Lighting Corp 放電灯の点灯装置
JP4671807B2 (ja) * 2005-08-25 2011-04-20 株式会社三社電機製作所 光源用電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10189263A (ja) 1998-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6005356A (en) Operating method and operating apparatus for a high pressure discharge lamp
US6225754B1 (en) Operating method and operating apparatus for a high pressure discharge lamp
US5121034A (en) Acoustic resonance operation of xenon-metal halide lamps
Faehnrich et al. Electronic ballasts for metal halide lamps
US5773937A (en) Discharge lamp-lighting apparatus for straightening arc discharge
EP1768468A2 (en) High intensity discharge lamp lighting device and illumination apparatus
US7023143B2 (en) Ballast apparatus and ballasting method of high intensity discharge lamp
JP4342810B2 (ja) 高圧金属蒸気放電ランプ点灯装置および自動車用前照灯装置
US5880561A (en) Discharge lamp operating apparatus and method for reducing discharge arc curvature
JPH02299197A (ja) キセノン―メタルハライド・ランプ用音響共鳴動作方式
JP2005050662A (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP3246407B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JPS6342400B2 (ja)
JPH11265795A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP3445926B2 (ja) 高圧放電ランプの点灯方法およびその点灯装置
JP4135398B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP3201981B2 (ja) 放電ランプ点灯装置及び方法
JP3189609B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2006185663A (ja) 点灯装置
JP3189641B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JPH08288084A (ja) ネオン放電ランプ点灯回路装置
JP2004265714A (ja) 高圧金属蒸気放電ランプ点灯装置および照明装置
JP4096590B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP3233278B2 (ja) 放電ランプの点灯方法及び点灯装置
JP2000113996A (ja) 放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees