JP3189609B2 - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置

Info

Publication number
JP3189609B2
JP3189609B2 JP2707495A JP2707495A JP3189609B2 JP 3189609 B2 JP3189609 B2 JP 3189609B2 JP 2707495 A JP2707495 A JP 2707495A JP 2707495 A JP2707495 A JP 2707495A JP 3189609 B2 JP3189609 B2 JP 3189609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
discharge
lighting
discharge lamp
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2707495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08195288A (ja
Inventor
光治 宮崎
誠 堀内
堀井  滋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2707495A priority Critical patent/JP3189609B2/ja
Priority to KR1019950041893A priority patent/KR100389170B1/ko
Priority to EP95118135A priority patent/EP0713352B1/en
Priority to DE69523261T priority patent/DE69523261T2/de
Priority to US08/560,683 priority patent/US5773937A/en
Priority to CNB951200852A priority patent/CN1149004C/zh
Publication of JPH08195288A publication Critical patent/JPH08195288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189609B2 publication Critical patent/JP3189609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02B20/204
    • Y02B20/208

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電ランプ、特にHI
Dランプ(高輝度放電ランプ)を点灯する放電ランプ点
灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、HIDランプは高効率・長寿命と
いう特徴から屋外照明分野などに広く応用されている。
中でもメタルハライドランプは演色性が良く、その特性
をいかし屋外照明分野のみならず、屋内照明分野にも普
及しつつあり、また映像機器用の光源・車両の前照灯用
光源として注目されている。従来の放電ランプ点灯装置
には、昭和58年照明学会東京支部大会論文集No.1
0に記載されたものがある。この放電ランプ点灯装置を
図11を用いて詳しく説明する。
【0003】図11は、上述した従来の放電ランプ点灯
装置の基本構成図である。図11において、101は放
電ランプであるメタルハライドランプであり、102は
メタルハライドランプ101を始動・点灯するための点
灯回路である。点灯回路102は直流電源103とイン
バータ回路であるフルブリッジインバータ回路104と
始動回路105とで構成されている。直流電源103は
商用の交流電源106と、商用の交流電源106の出力
を整流平滑して直流に変換する整流平滑回路107と、
整流平滑回路107の出力を入力しメタルハライドラン
プ101に供給する電力を所定の値に制御するトランジ
スタ108とダイオード109とチョークコイル110
とコンデンサ111と抵抗112、113、114と制
御回路115で構成される降圧チョッパ回路116とで
構成されており、降圧チョッパ回路116は抵抗11
2、113で出力電圧を検出し、抵抗114で出力電流
を検出して2つの検出信号を制御回路115で演算し、
降圧チョッパ回路116の出力電力が所定の値になるよ
うに制御回路115の出力信号でトランジスタ108を
オン・オフ(ON・OFF)制御する。この時、降圧チ
ョッパ回路116の出力電圧は所定の直流電圧であり、
図12(a)に降圧チョッパ回路116の出力電圧波形
を示す。
【0004】フルブリッジインバータ回路104はトラ
ンジスタ117、118、119、120とドライブ回
路121とで構成され、ドライブ回路121の出力信号
によってトランジスタ117、120とトランジスタ1
18、119を交互にON・OFFさせることによって
降圧チョッパ回路116の出力を交流に変換する構成で
あり、図12(b)に示す瞬時電圧が時間的に変化しな
い矩形の電圧波形がフルブリッジインバータ回路104
から出力される。また、始動回路105はメタルハライ
ドランプ101を始動させるための高圧パルスを発生す
る構成のものである。
【0005】以上のような構成により、始動回路105
から発生した高圧パルスがメタルハライドランプ101
に印加されメタルハライドランプ101が点灯すると、
抵抗112、113で検出するメタルハライドランプ1
01のランプ電圧に比例した信号と抵抗114で検出す
るメタルハライドランプ101のランプ電流に比例した
信号を制御回路115で演算しメタルハライドランプ1
01に供給される電力が定格ランプ電力になるようにト
ランジスタ108をオン・オフ制御し、降圧チョッパ回
路116からは所定の直流電圧が出力される。降圧チョ
ッパ回路116の出力を入力したフルブリッジインバー
タ回路104で矩形の交流波形に変換するのでメタルハ
ライドランプ101は矩形の交流波形で点灯を維持す
る。
【0006】なお、フルブリッジインバータ回路104
によって変換される交流の周波数はHIDランプ特有の
音響的共鳴現象に起因した放電アークのゆらぎ、立消
え、またはメタルハライドランプ101の破裂などの問
題を回避するため数100Hzに設定するのが通常であ
り、図11の従来の放電ランプ点灯装置は400Hzに
設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の構成で、
メタルハライドランプ101を水平点灯させた時のメタ
ルハライドランプ101を側面からみた構成と放電アー
クを図13(a)に示す。図13(a)において12
2、123は電極、124はメタルハライドランプ10
1を形成する石英ガラスであり、125は放電アークで
ある。メタルハライドランプ101が点灯すると放電ア
ークの中央部の温度は約5000Kに達し、アーク中心
部から所定の温度勾配で温度が低下して管壁付近では約
1000Kになる。そのため、アーク中心部で加熱され
密度が小さくなったガスが上方向へ移動し、管壁付近の
密度の大きいガスがアーク中心へ流れ込む対流現象が発
生する。図13(b)はメタルハライドランプ101の
電極間中心を含む電極軸と直交する断面の対流によるガ
スの流れを示す図であり、126が石英ガラス、127
が放電アークであり、対流によるガスの流れを矢印で示
す。対流によるガスの流れにより、放電アーク127は
電極軸と直交する円形断面の中心より上部に位置するこ
とになる。そのため、図13(a)に示すように放電ア
ーク125は上方向に湾曲する。特に近年、映像機器用
の光源・車両の前照灯用光源として注目されているメタ
ルハライドランプは短アーク化が進みつつあり、点灯時
の水銀圧力をより高くする必要がある。水銀圧力の増大
は対流および放電アークの湾曲をさらに増大させる。
【0008】放電アークが湾曲すると以下のような問題
点がある。放電空間上部の石英ガラスと放電アークとの
距離が小さくなり石英ガラスの温度上昇が大きく、石英
ガラスの劣化すなわち失透による光束低下、反射鏡と組
み合わせた時の集光効率の低下が大きくなる。また石英
ガラスの軟化により変形(膨れ)が発生し放電空間の内
容積が増大して発光特性が変化する。また、放電空間下
部の温度低下を招き、放電空間内の動作圧力を決定する
最冷点温度が低下し発光効率が低下する。また、放電ラ
ンプを反射鏡と組み合わせて使用する時、一般に反射鏡
の光軸上に放電アークを配置するが、反射鏡の光軸に対
して放電アークの形状が上下非対称となり反射鏡の光軸
を含む放電アークの断面形状が、光軸を取り巻く全周方
向ですべて異なる。そのために反射鏡の光軸を取り巻く
全周方向の断面で放電アークの異なる形状を考慮し反射
鏡設計を実施する必要があり設計が非常に複雑で、反射
鏡の形状も複雑になる。
【0009】また、矩形の交流波形を放電ランプに供給
する点灯回路には、放電ランプに供給する電力を所定の
値に制御するためのランプ電流制限用のパワー回路(降
圧チョッパ回路)と低周波の交流に変換するためのパワ
ー回路(インバータ回路)が必要である。すなわち、放
電ランプの電流制限機能と直流を交流に変換する機能を
実現するため個別パワー回路が必要となるため、点灯回
路の小形化・軽量化・低コスト化が困難であった。この
問題を改善するため、蛍光ランプ用のインバータ回路の
ように電流制限をチョークコイルで行なう方法もある
が、メタルハライドランプなどのHIDランプでは音響
的共鳴現象に起因する放電アークのゆらぎや立消えを回
避するため低周波で点灯するしかなくチョークコイルが
非常に大きくなり点灯回路を小形化できない。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、放電ランプを点灯させた時の放電アークを湾曲させ
ず一直線状にして、石英ガラスの温度分布を均熱化し、
石英ガラスの局所的な温度上昇(水平点灯時は上部の温
度上昇)を小さくして石英ガラスの劣化・変形を防止す
る。また、放電空間下部の最冷点温度を上昇させ発光効
率を向上させる。さらに、反射鏡の光軸を含む断面の放
電アークの断面形状を光軸を取り巻く全周方向ですべて
同一形状にできるので一断面の設計が他の断面に応用で
き反射鏡の設計が非常に簡単で単純な形状にできる放電
ランプ点灯装置を提供することを目的としている。
【0011】また、放電アークのゆらぎ、立消えなどを
起こすことなく高周波で放電ランプを点灯できるように
し、放電ランプの電流制限機能を小形のリアクターまた
は小形のパワー回路で構成して、点灯回路の小形化・軽
量化・低コスト化できる放電ランプ点灯装置を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の放電ランプ点灯装置は、放電ランプと、前記
放電ランプに所定の波形を供給し点灯させる点灯回路を
備え、点灯周波数を少なくとも前記放電ランプの放電空
間媒質中の音速と前記放電ランプの放電アークに交差す
る放電空間の長さとで決定される音響的共鳴周波数に選
定したものである。
【0013】また、点灯回路から放電ランプに点灯周波
数fで瞬時電圧または瞬時電流または瞬時電力が時間的
に変化する波形(例えば正弦波・三角波・鋸波・階段波
・指数関数波および複合波など)を供給し、点灯周波数
fの一般式が(数1)で示される音響的共鳴周波数に選
定したものである。
【0014】
【数1】
【0015】さらに、放電ランプの放電アークに交差す
る放電空間の長さが、前記放電ランプの電極軸と直交す
る断面の長さであり、特に電極間中心を含む電極軸と直
交する断面の長さであることを特徴とするものである。
【0016】また、放電ランプに供給する波形の点灯周
波数を音響的共鳴周波数を含む所定の範囲で変化させる
ものである。
【0017】また、点灯回路は、音響的共鳴周波数で出
力電圧または出力電流または出力電力を時間的に変化す
る直流電源Aと、前記直流電源Aの出力端に接続され前
記点灯回路の出力端に接続された放電ランプを始動させ
るための始動回路を備えたものである。
【0018】さらに、直流電源Aと始動回路との間に前
記直流電源Aの出力を交流に変換するインバータ回路A
を備えたものである。
【0019】また、点灯回路は、直流電源Bと、前記直
流電源Bの出力端に接続され前記直流電源Bの出力を少
なくとも音響的共鳴周波数成分を有する交流波形に変換
するインバータ回路Bと、前記インバータ回路Bの出力
端に接続された放電ランプのランプ電流を制限するリア
クターと、前記リアクターと前記放電ランプの間に前記
放電ランプを始動させるための始動回路を備えたもので
ある。
【0020】さらに、点灯回路は、放電ランプの点灯直
後は定格ランプ電流以上の電流を前記放電ランプに供給
し、点灯時間の経過とともに供給するランプ電流が所定
の傾斜で減少する特性を備えたものである。
【0021】さらに、点灯回路は、放電ランプのランプ
特性を検出して点灯周波数を音響的共鳴周波数にあわせ
る制御手段を備えたものである。
【0022】
【作用】本発明は上記した構成により、放電ランプに音
響的共鳴周波数、特に一般式(数1)で示される点灯周
波数fで瞬時電圧または瞬時電流または瞬時電力が時間
的に変化する波形を供給すると、放電アークのゆらぎ、
立消えなどを起こすことなく高周波で安定に点灯するこ
とができ、しかも放電ランプの放電アークを一直線状の
形状にできる。
【0023】放電アークのゆらぎ、立消えなどを起こす
ことなく安定に点灯することができ、しかも放電アーク
の形状が一直線状になる理由は、放電アークから発生す
る粗密波から推察される。放電ランプに供給する電圧・
電流・電力の周期的な変動によって放電アークにガス圧
力の周期的な変動を生じる。このガス圧力の周期的な変
動が粗密波となり放電アークから全周方向に発する。放
電アークから全周方向に発した粗密波は管壁方向に進行
し(進行波)、管壁で反射される(反射波)。放電アー
ク付近で、この2つの粗密波(進行波と反射波)の変位
に差があると、2つの粗密波の変位が小さくなる位置に
放電アークが移動するはずである。高周波である音響的
共鳴周波数、特に一般式(数1)で示される点灯周波数
fの波形を放電ランプに供給すると、放電アークに交差
する放電空間の長さを含む断面において放電アークが管
壁に対して等距離の位置(例えば、放電空間における放
電アークに交差する放電空間の長さを含む断面形状が円
形の時は円の中心)では、放電アークを含むその近傍で
進行波と反射波の変位を常に同レベルに制御でき放電ア
ークが移動することなく安定に点灯できる。この時、放
電アークに交差する放電空間の長さを含む断面では2つ
の粗密波(進行波と反射波)が干渉して定常波が発生し
ている。また放電アークに交差する放電空間の長さを電
極軸と直交する断面の長さとすると管壁に対して等距離
の位置である断面の中心で放電アークが移動することな
く安定になるため放電アークの形状が一直線状になる。
【0024】以上の結果、放電アークのゆらぎ、立消え
などを起こすことなく高周波で安定に点灯することが可
能になる。また、放電ランプの放電アークの形状が水平
点灯しても湾曲することなく一直線状になるため放電空
間上部の石英ガラスと放電アークとの距離が大きくなり
石英ガラスの局所的な温度上昇が小さくなる。また、逆
に放電空間下部の最冷点温度は上昇する。さらに、反射
鏡の光軸上に放電アークを配置すると光軸を含む放電ア
ークの断面形状が光軸を取り巻く全周方向のすべての断
面で同一形状になる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。まず音響的共鳴周波数である一般式(数
1)から求めた点灯周波数f(=nV/(2L)、ただ
しVは放電空間媒質中の音速、Lを放電アークに交差す
る放電空間の長さ)で放電ランプを点灯させた時の実験
結果を説明する。
【0026】実験に使用した放電ランプは3種類のメタ
ルハライドランプA・B・Cである。メタルハライドラ
ンプAは、電極軸を含む断面が電極間中心部付近に平坦
部を有する俵形で、電極軸と直交する断面がほぼ円形の
放電空間を有するランプであり、またメタルハライドラ
ンプB・Cは、電極軸を含む断面がほぼ楕円形(メタル
ハライドランプCは円形に近い楕円形である。)で、電
極軸と直交する断面がほぼ円形の放電空間を有するラン
プである。
【0027】これらのメタルハライドランプA・B・C
の電極軸を含む断面の形状と放電アークに交差する放電
空間の長さである電極間中心を含む電極軸と直交する断
面の長さL(電極軸と直交する断面が円形であるので円
の直径とする)の実測値と封入物質の種類・その封入量
・放電空間の容積などを考慮し実験的に求めた放電空間
媒質中の音速Vの値を(表1)に示す。
【0028】
【表1】
【0029】なお、(表1)の電極軸を含む断面の形状
において、1はメタルハライドランプAの放電空間を形
成する石英ガラスであり、2、3は電極であって放電ア
ークは電極2、3間で発生する。また4はメタルハライ
ドランプBの放電空間を形成する石英ガラスであり、
5、6は電極であって放電アークは電極5、6間で発生
する。同様に、7はメタルハライドランプCの放電空間
を形成する石英ガラスであり、8、9は電極であって放
電アークは電極8、9間で発生する。
【0030】また、メタルハライドランプA・B・Cは
放電空間媒質中の音速Vが同一で、電極間中心を含む電
極軸と直交する断面長さLが異なる(放電空間の形状が
異なる)ものである。(表1)に示した条件を一般式
(数1)に代入し、点灯周波数fを求めた結果を(表
2)に示す。
【0031】
【表2】
【0032】(表2)に示した点灯周波数f(76.7
kHz)の正弦波電流波形をメタルハライドランプAに
供給し水平点灯させた時と、従来の技術の400Hzの
矩形波電流波形をメタルハライドランプAに供給し水平
点灯させた時との放電アークの形状と放電アークの曲が
りの大きさ(電極軸と、電極間中心を含む電極軸と直交
する断面での放電アークの最高輝度点との距離)と発光
効率と石英ガラスの上部表面の最高温度と下部表面の最
低温度を比較検討した結果を図1に示す。点灯周波数7
6.7kHzの正弦波電流波形でメタルハライドランプ
Aを点灯すると放電アークのゆらぎ、立消えなどを起こ
すことなく放電アークの曲がりもほとんどなく一直線状
の放電アーク形状で安定に点灯することができた。な
お、本実験では74.6kHz〜77.7kHzの周波
数の範囲において放電アークが安定に一直線状になっ
た。
【0033】また、(表2)に示した点灯周波数(2
3.0kHz)の正弦波電流波形および三角波電流波形
をメタルハライドランプBに供給し水平点灯させた時
と、従来の技術で120Hzの矩形波電流波形をメタル
ハライドランプBに供給し水平点灯させた時との放電ア
ークの形状と放電アークの曲がりの大きさと発光効率と
石英ガラスの上部表面の最高温度と下部表面の最低温度
を比較検討した結果を図2に示す。点灯周波数23.0
kHzの正弦波電流波形または三角波電流波形でメタル
ハライドランプBを点灯すると放電アークのゆらぎ、立
消えなどを起こすことなく放電アークの曲がりもほとん
どなく一直線状の放電アーク形状で安定に点灯すること
ができた。なお、本実験では22.4kHz〜23.7
kHzの周波数の範囲において放電アークが安定に一直
線状になった。
【0034】さらに、(表2)に示した点灯周波数f
(17.8kHz)の正弦波電流波形をメタルハライド
ランプCに供給し水平点灯させても、同様に放電アーク
のゆらぎ、立消えなどを起こすことなく一直線状の放電
アーク形状で安定に点灯することができた。
【0035】以上のように、従来の技術の矩形波点灯方
式で点灯した時、放電アークの形状は、対流の作用によ
って上方向に湾曲するのに対して、一般式(数1)から
求めた音響的共鳴周波数である点灯周波数fの正弦波電
流波形または三角波電流波形をランプに供給すると放電
アークの形状は、ほぼ一直線状で安定に点灯することが
できた。この理由は、メタルハライドランプA・B・C
の電極軸と直交する断面が円形であり、放電アークに交
差する放電空間の長さを電極間中心を含む電極軸と直交
する円形断面の直径としているため、放電アークから全
周方向に発した粗密波は電極軸と直交する円形断面の中
心である電極軸上で進行波と反射波の変位を同レベルに
制御でき放電アークが移動することなく安定になり、そ
の結果、従来の技術で対流作用により湾曲し最も電極軸
から離れる電極間中心で電極軸上に放電アークが位置す
るようになるからである。
【0036】また、メタルハライドランプA・B・Cを
反射鏡と組み合わせて配光制御する時、一般に反射鏡の
光軸上に放電アークを配置するが、放電アークの形状が
一直線状になるので、前記反射鏡の光軸に対して放電ア
ークの形状が上下対称形状にでき、反射鏡の光軸を含
む、放電アークの断面形状が、光軸を取り巻く全周方向
ですべて同一形状になる。そのため必要とする配光特性
を反射鏡の光軸を含む1断面で検討した結果が他の断面
に応用可能になり反射鏡の設計が非常に簡単になり、簡
単な構成の反射鏡でよい。
【0037】また、図1と図2に示す特性比較結果か
ら、従来の技術では、放電アークが上方向に湾曲し放電
アークが石英ガラスの上部に接近するため石英ガラスの
上部表面の温度が950℃以上で1000℃近くになる
が、(表2)に示した点灯周波数fで各メタルハライド
ランプを点灯すると放電アークの形状が一直線状になる
ため、石英ガラスの上部表面の最高温度を90〜105
℃低下させることができる。一般に、メタルハライドラ
ンプA、B、Cを形成する石英ガラスは1000℃近く
になると急速に劣化し、石英ガラスの失透や変形(膨
れ)が発生するが、一般式(数1)で求めた点灯周波数
fで点灯すると、石英ガラスの最も高温になる石英ガラ
スの上部表面の最高温度を900℃以下にできるので石
英ガラスの劣化を押さえることができランプの失透や変
形に起因する寿命特性を大幅に改善することができる。
また、放電アークの形状が一直線状になると発光効率が
約10%向上した。この理由は、石英ガラスの下部表面
の最低温度が上昇している実験結果から判断して、ラン
プの最冷点温度が上昇し放電空間内部の蒸気圧が上昇し
たため発光効率が向上したと推定する。
【0038】図3はメタルハライドランプBに2つ以上
の周波数成分を有する波形で、一般式(数1)から求め
られた23kHzの周波数成分と他の周波数成分を有す
る波形を供給した時の23kHz成分の割合と放電アー
クの曲がりの大きさの関係を求めた実験結果である。図
3から一般式(数1)で求めた23kHz成分の割合が
増加するほど放電アークの曲がりが小さくなる。すなわ
ち、23kHz成分の割合が増加するほど放電アーク形
状が一直線状に近くなるのである。また、23kHz成
分の割合が30%以上含まれるならば放電アークの湾曲
が大幅に低減できることがわかる。
【0039】以上の図3の実験結果から、点灯周波数を
音響的共鳴周波数である一般式(数1)で求められる2
3kHzを含む所定の範囲で変化させることによって、
23kHz成分の割合は多少減少するが、幅広い周波数
成分を有する波形をランプに供給できるので、ランプば
らつき(放電アークに交差する放電空間の長さLのばら
つき・放電空間媒質中の音速Vのばらつき(封入物質の
封入量のばらつき・温度ばらつきなど))によって、一
般式(数1)から求められる点灯周波数fがばらついて
もランプに供給する点灯周波数の変化範囲内では放電ア
ークの湾曲を大幅に低減できる。また放電ランプに供給
する波形は、正弦波でなくても2つ以上の周波数成分を
有する波形(例えば三角波・鋸波・階段波など)でも一
般式(数1)から求められる点灯周波数成分を含む波形
ならば放電アークの形状をほぼ一直線状にできる。
【0040】以下、本発明の具体的実施例について図面
を参照しながら説明する。音響的共鳴周波数、特に一般
式(数1)から求めた周波数で放電ランプを点灯する放
電ランプ点灯装置の第1の実施例の具体的構成を図4に
示す。
【0041】図4において、11は放電ランプであるメ
タルハライドランプAであり、メタルハライドランプA
11は水平点灯させる。12はメタルハライドランプA
11を始動・点灯するための点灯回路である。点灯回路
12は、商用の交流電源13と交流電源13の出力を直
流に変換する交流−直流変換回路14とで構成された直
流電源B15と、トランジスタ16、17とコンデンサ
18とトランジスタ16、17をON・OFF制御する
駆動回路19で構成され直流電源15の直流出力を入力
して交流に変換するインバータ回路Bであるシリーズイ
ンバータ回路20と、メタルハライドランプA11のラ
ンプ電流を定格電流に制限するリアクターであるチョー
クコイル21と、メタルハライドランプA11を始動さ
せるための高圧パルスを発生する始動回路22とで構成
されている。始動回路22はメタルハライドランプA1
1が点灯すると高圧パルスの発生を停止する構成のもの
である。また駆動回路19はシリーズインバータ回路2
0から出力される交流の周波数が音響的共鳴周波数であ
る一般式(数1)で求められた76.7kHzになるよ
うにトランジスタ16、17をON・OFF制御する構
成のものである。
【0042】以上のような構成により、交流電源13の
出力を直流−交流変換回路14で直流に変換し、シリー
ズインバータ回路20は駆動回路19の出力信号でトラ
ンジスタ16、17をON・OFF制御して76.7k
Hzの交流を出力する。メタルハライドランプA11が
点灯するまでは始動回路22からメタルハライドランプ
A11に高圧パルスが印加され、メタルハライドランプ
A11が点灯するとシリーズインバータ回路20の7
6.7kHzの交流出力を電源とし、チョークコイル2
1で電流制限されメタルハライドランプA11は点灯を
維持する。
【0043】図5にメタルハライドランプA11を点灯
した時のランプ電流波形を示す。76.7kHzの三角
波波形に近い電流波形がメタルハライドランプA11に
供給される。この時の、放電アークを観測すると、放電
アークのゆらぎ、立消えなどを起こすことなく上記実験
で求めた76.7kHzの正弦波波形を印加した時の放
電アーク形状とほぼ同じで、放電アークの曲がりの大き
さは0.05mmで、放電アーク形状は一直線状で安定
に点灯することができた。
【0044】以上のように第1の実施例によれば、放電
アークの形状を一直線状にできるので、石英ガラスの上
部の温度が低下し、石英ガラスの劣化すなわち失透や軟
化による変形(膨れ)を防止でき、メタルハライドラン
プA11の寿命を飛躍的に改善することができる。ま
た、発光効率も上昇する。さらに、反射鏡と組み合わせ
て配光制御する時の、反射鏡の設計が非常に簡単になり
構成の簡単な反射鏡でよい。また76.7kHzという
非常に高周波での点灯が可能となるのでメタルハライド
ランプA11の電流制限機能を非常に小さいチョークコ
イル21で構成できるので、電流制限用のパワー回路が
不要になるため点灯回路の構成が簡単になり点灯回路の
小形化、軽量化、低コスト化を実現できる。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。第2の実施例の具体的構成
を図6に示す。図6において、31は放電ランプである
メタルハライドランプBであり、32はメタルハライド
ランプB31を始動・点灯するための点灯回路である。
点灯回路32は直流電源A33とインバータ回路Aであ
るフルブリッジインバータ回路34と始動回路35とで
構成されている。
【0046】直流電源A33は商用の交流電源36と交
流電源36の出力を整流平滑して直流に変換する整流平
滑回路37と、整流平滑回路37の出力を入力しメタル
ハライドランプB31供給する電力を所定の値に制御す
るトランジスタ38とダイオード39とチョークコイル
40とコンデンサ41と抵抗42、43、44とトラン
ジスタ38をON・OFF制御する制御回路45で構成
される降圧チョッパ回路46とで構成されており、降圧
チョッパ回路46は抵抗42、43で出力電圧を検出し
て、抵抗44で出力電流を検出し2つの検出信号を制御
回路45で演算し、降圧チョッパ回路46の出力電力が
メタルハライドランプB31の定格ランプ電力値になる
ように制御回路45の出力信号によりトランジスタ38
をオン・オフ制御する。制御回路45の出力信号でトラ
ンジスタ38のON・OFFデュティー比を可変する
が、ON・OFFの周波数は、メタルハライドランプB
31の音響的共鳴周波数である一般式(数1)から求め
られた23.0kHzに設定する。
【0047】一般の降圧チョッパ回路の場合、トランジ
スタ38が23.0kHzでON・OFFし、チョーク
コイル40とコンデンサ41とで構成されるフィルタ回
路によってコンデンサ41の両端に平滑された直流電圧
が発生するが、本実施例では完全に平滑せずに23.0
kHzの周波数成分が30%以上含まれるようにチョー
クコイル40のインダクタンスまたはコンデンサ41の
容量を小さい値に設定し、降圧チョッパ回路46の出力
電圧を図7(a)に示すように、音響的共鳴周波数(2
3kHz)で時間的に変化する直流に23.0kHzの
交流が重畳された波形にする。
【0048】フルブリッジインバータ回路34はトラン
ジスタ47、48、49、50とドライブ回路51とで
構成され、ドライブ回路51の出力信号によってトラン
ジスタ47、50がONする期間とトランジスタ48、
49がONする期間を交互に発生させることによって降
圧チョッパ回路46の出力電圧をドライブ回路51で設
定される周波数の交流に変換して出力する。その結果、
インバータ回路34の出力電圧は矩形の交流波形に2
3.0kHzの交流波形が重畳された図7(b)に示す
ような波形になる。また、始動回路35はメタルハライ
ドランプB31を始動させるための高圧パルスを印加す
る構成のものである。
【0049】以上のような構成により、始動回路35か
ら発生する高圧パルスによりメタルハライドランプB3
1が点灯すると、その後は抵抗42、43で検出するラ
ンプ電圧に比例した信号と抵抗44で検出するランプ電
流に比例した信号を制御回路45で演算し、メタルハラ
イドランプB31に定格ランプ電力が供給されるように
トランジスタ38を23.0kHzでON・OFF制御
する。この時、メタルハライドランプB31には、フル
ブリッジインバータ回路34の出力電圧波形である図7
(b)に示す波形が供給され点灯を維持する。
【0050】以上のように図3の実験結果から、一般式
(数1)で求めた周波数成分(23kHz)を有する波
形をメタルハライドランプB31に供給すると放電アー
クの曲がりを小さくできることを説明した。第2の実施
例では、矩形波の交流に一般式(数1)で求めた点灯周
波数f(23.0kHz)を重畳した波形をメタルハラ
イドランプB31に供給する構成にできるので放電アー
クの曲がりを小さくすることができる。また、23.0
kHz成分の割合を可変することによって放電アークの
曲がりをコントロールできる。すなわち、チョークコイ
ル40のインダクタンスまたはコンデンサ41の容量を
小さくすればするほど23.0kHz成分の割合が大き
くなり、放電アークの曲がりを小さくできるので、チョ
ークコイル40にインダクタンス可変手段またはコンデ
ンサ41に容量可変手段を設けると放電アークの形状が
可変できることになり、反射鏡と組み合わせた時、光出
力の配光特性を可変することができる。
【0051】さらに、23.0kHzを重畳した波形を
供給する構成なので従来の技術より放電アークの曲がり
の大きさは小さくでき、石英ガラスの劣化、すなわち失
透や軟化による変形(膨れ)が小さくなって、メタルハ
ライドランプB31の寿命を改善することができる。ま
た、メタルハライドランプB31の発光効率も上昇す
る。さらに、メタルハライドランプB31の電流制限用
のパワー回路を構成する降圧チョッパ回路46のコンデ
ンサ41とチョークコイル40が小形になるので点灯回
路の小形化、軽量化、低コスト化を実現できる。
【0052】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。第3の実施例の具体的構成
を図8に示す。図8において、メタルハライドランプA
11と商用の交流電源13と交流電源13の出力を直流
に変換する交流−直流変換回路14とで構成された直流
電源B15とチョークコイル21と始動回路22は第1
の実施例と同様のものである。
【0053】第1の実施例と異なる点は、点灯回路58
の一部のインバータ回路Bであるシリーズインバータ回
路57の構成であり、シリーズインバータ回路57はト
ランジスタ52、53とコンデンサ54とトランジスタ
52、53をON・OFF制御する駆動回路55と点灯
回路58が動作を開始してからの時間(メタルハライド
ランプA11が点灯してからの時間にほぼ等しい)に応
じた信号を出力するタイマー回路56で構成されてい
る。
【0054】駆動回路55とタイマー回路56は、タイ
マー回路56の出力信号に応じてトランジスタ52、5
3をON・OFF制御する周波数を駆動回路55で可変
できるようにしたものであり、メタルハライドランプA
11の点灯初期には76.7kHzより低い周波数の交
流出力がシリーズインバータ回路57から出力されるよ
うにトランジスタ52、53をON・OFF制御する
が、点灯回路58が動作を開始してからの時間の経過と
ともに点灯周波数を徐々に上昇させ、メタルハライドラ
ンプA11の定格点灯時はシリーズインバータ回路57
から出力される交流の点灯周波数が音響的共鳴周波数で
ある一般式(数1)で求められた76.7kHzになる
ようにトランジスタ52、53をON・OFF制御する
構成のものである。なおチョークコイル21はメタルハ
ライドランプA11の76.7kHzの定格点灯時に定
格ランプ電流になるようなインダクタンスにする。
【0055】以上のような構成により、メタルハライド
ランプA11が点灯するまでは始動回路22からメタル
ハライドランプA11に高圧パルスが印加され、メタル
ハライドランプA11が点灯するとシリーズインバータ
回路57の交流出力を電源とし、チョークコイル21で
電流制限されメタルハライドランプA11は点灯を維持
する。この時、メタルハライドランプA11の点灯初期
には76.7kHzより低い周波数になるため、チョー
クコイル21のインピーダンスが小さくなり、定格ラン
プ電流以上の電流がメタルハライドランプA11に供給
され、点灯時間の経過とともに点灯周波数が徐々に7
6.7kHzまで上昇するのでランプ電流は所定の傾斜
で定格ランプ電流まで減少する。
【0056】また、メタルハライドランプA11の定格
点灯時はシリーズインバータ回路57から出力される交
流の周波数は音響的共鳴周波数である一般式(数1)で
求められた76.7kHzになる。このような構成によ
って、メタルハライドランプA11の点灯初期には定格
ランプ電流より大きな電流を流すので、メタルハライド
ランプA11の光出力を速やかに定格値まで立ち上げる
ことができる。また定格点灯時は放電アークの形状が一
直線上になるので第1の実施例と同様の効果も得られ
る。
【0057】以下、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。第4の実施例の具体的構成
を図9に示す。図9において、61は放電ランプである
メタルハライドランプAでありメタルハライドランプA
61は水平点灯させる。62はメタルハライドランプA
61を始動・点灯するための点灯回路であり、出力電圧
可変可能な直流電源C70と、直流電源C70の出力を
音響的共鳴周波数の交流に変換するインバータ回路Cで
あるシリーズインバータ回路74と、メタルハライドラ
ンプA61のランプ電流を制限するインダクターである
チョークコイル75と、メタルハライドランプA61を
始動させるための高圧パルスを発生する始動回路76
と、メタルハライドランプA61に供給されるランプ電
流値を検出するランプ電流検出回路80と、メタルハラ
イドランプA61に供給されるランプ電力値を検出する
ランプ電力検出回路81で構成されている。
【0058】直流電源C70はバッテリー63と、バッ
テリー63の出力を入力してメタルハライドランプA6
1に供給するランプ電力を所定の値に制御するため出力
電圧を可変できるトランジスタ64とダイオード65と
チョークコイル66とコンデンサ67とトランジスタ6
4をON・OFF制御する制御信号を出力する制御回路
68で構成された降圧チョッパ回路69とで構成されて
いる。
【0059】またシリーズインバータ回路74はメタル
ハライドランプA61のランプ特性であるランプ電圧を
検出するランプ電圧検出回路77とランプ電圧が最も低
くなる点灯周波数に制御する構成の駆動回路78とで構
成される制御手段79と、駆動回路78の出力信号でO
N・OFF制御されるトランジスタ71、72と、コン
デンサ73とで構成され、直流電源C70の出力を入力
しランプ電圧が最も低くなる周波数の交流に変換して出
力する。
【0060】また、ランプ電力検出回路81はランプ電
圧検出回路77の出力信号であるランプ電圧に比例した
信号とランプ電流検出回路80の出力信号であるランプ
電流に比例した信号を入力しランプ電力を演算する構成
のもので、制御回路68はランプ電力検出回路81の出
力信号を入力しトランジスタ64をON・OFF制御す
る。なお、始動回路76はメタルハライドランプA61
が点灯すると高圧パルスの発生を停止する構成のもので
ある。また、チョークコイル75はメタルハライドラン
プA61を定格点灯した時に定格ランプ電流になるよう
なインダクタンスにする。
【0061】以上のような構成により、始動回路76か
ら発生する高圧パルスでメタルハライドランプA61が
点灯すると始動回路76は動作を停止する。メタルハラ
イドランプA61の点灯後は、シリーズインバータ回路
74からメタルハライドランプA61に第1の実施例と
同様の三角波に近い電流波形が供給され点灯を維持す
る。この時、シリーズインバータ回路74はランプ電圧
が最も低くなるように点灯周波数が制御される。ランプ
電圧が最も低くなるのは、放電長が最も短くなる時であ
り、放電アークの形状が一直線状になる時には最もラン
プ電圧が低くなるはずである。この特性を利用してラン
プ電圧が最も低くなるように点灯周波数を制御すれば、
常に音響的共鳴周波数である一般式(数1)から求めら
れる点灯周波数で点灯できる。
【0062】ここで、メタルハライドランプA61の放
電空間媒質中の音速が有する特性について説明する。放
電空間媒質中の音速Vはランプ内の封入物質と放電空間
内の温度Tなどから決定され、その一般式として(数
2)が知られている。
【0063】
【数2】
【0064】図10はメタルハライドランプA61の封
入物質などの条件と(数2)式から求めた放電空間内の
平均温度と平均音速の関係を示したものである。放電空
間内の平均温度が変化すれば平均音速も変化する。すな
わち、ランプ電流を可変し調光したり、放電空間内の平
均温度が定格点灯時の温度に達するまでの点灯初期の期
間は、放電空間内の平均音速が定格点灯時の音速とは異
なる。またメタルハライドランプA61の封入物質やそ
の封入量が変化すれば放電空間内の平均音速が変化する
のは明かであり、放電空間内の平均音速はランプおよび
その点灯状態によって決まる固有の値を有する。
【0065】放電空間媒質中の音速が上記のような特性
を有するので、点灯直後の放電空間内の温度が低い時
は、放電空間媒質中の音速が低くなり、一般式(数1)
から求められる点灯周波数も低くなる。この時、シリー
ズインバータ回路74からの出力周波数は、制御手段7
9によって、低い値に制御されるためチョークコイル7
5のインピーダンスが小さくなり定格ランプ電流以上の
電流がメタルハライドランプA61供給される。その
後、点灯時間の経過とともに放電空間内の温度が上昇す
るので音速も徐々に上昇し、シリーズインバータ回路7
4からの出力周波数も徐々に上昇しチョークコイル75
のインピーダンスが徐々に大きくなるのでランプ電流が
減少していく。
【0066】その結果、メタルハライドランプA61の
点灯初期には定格ランプ電流より大きな電流を流すこと
ができ、メタルハライドランプA61の光出力を速やか
に定格値まで立ち上げることができ、しかもランプ電圧
が最低値になる特性から一般式(数1)から求められる
点灯周波数を検出し常に点灯周波数を制御する構成にで
きるので、点灯直後から常に放電アークの形状を一直線
状にできる。
【0067】また、ランプ個々にばらつきが発生すると
一般式(数1)から求められる点灯周波数がばらつき、
制御手段79によってシリーズインバータ回路74の出
力周波数が変化する。このため、ランプ個々のばらつき
によってチョークコイル75のインピーダンスが変化し
てメタルハライドランプA61に供給されるランプ電力
が変化する。しかしランプ電力検出回路81でランプ電
力を検出しランプ電力が所定の電力値になるように制御
回路68でトランジスタ64をON・OFFし降圧チョ
ッパ回路69の出力電圧を可変することができるので、
同品種ランプで製造ばらつきや経年変化などから放電空
間媒質中の音速と放電アークに交差する放電空間の長さ
にばらつき・変化が発生し、一般式(数1)から求めら
れる点灯周波数にばらつき・変化が発生してもランプ電
力は所定の値に制御することができる。
【0068】なお、以上の実施例において、メタルハラ
イドランプA、B、Cを水平点灯させたが、垂直点灯さ
せてもよいし、任意の方向で点灯させてもよく、どの方
向で点灯させても音響的共鳴周波数である、特に一般式
(数1)で求められる周波数で点灯させることによって
放電アークに交差する放電空間の長さを含む断面におい
て放電アークが管壁に対して等距離の位置(例えば、放
電空間における放電アークに交差する放電空間の長さを
含む断面形状が円形の時は円の中心)では、放電アーク
を含むその近傍で進行波と反射波の変位を常に同レベル
に制御でき放電アークが移動することなく安定になり放
電アークのゆらぎ、立消えなどがなく安定に点灯するこ
とができる。
【0069】また、一般式(数1)から求めた点灯周波
数の中で自然数n=1の条件での実験結果で説明したが
n=2以上の条件でも放電アークに交差する放電空間の
長さを含む断面において放電アークが管壁に対して等距
離の位置(例えば、放電空間における放電アークに交差
する放電空間の長さを含む断面形状が円形の時は円の中
心)では、放電アークを含むその近傍で進行波と反射波
の変位を常に同レベルに制御できるので放電アークが移
動することなく安定になり放電アークのゆらぎ、立消え
などがなく安定に点灯することができるし、放電アーク
の形状も同様に一直線状になる。
【0070】また、放電アークに交差する放電空間の長
さを放電ランプの電極間中心を含む電極軸と直交する円
形断面の直径としたが、電極間中心を含まない電極軸と
直交する円形断面の直径としても、放電アークは電極軸
と直交する断面の中心にくるので放電アークの曲がりを
小さくでき、放電アークのゆらぎ、立消えなどを起こす
ことなく安定に点灯することができる。
【0071】また、電極軸と直交する断面がほぼ円形の
放電空間を有する放電ランプをもちいたが、楕円でも一
部に平坦部を有する放電空間でもよく、放電アークから
発生する2つの粗密波(進行波と反射波)の変位を常に
同レベルに制御できるならばよい。
【0072】また、電極軸を含む断面が俵形または、ほ
ぼ楕円形の放電空間を有する放電ランプをもちいたが、
円形のものでもよいし、長方形・正方形のような4角形
のものでもよい。円形ならば電極間中心を含む電極軸と
直交する断面の中心では電極軸と直交する断面上の粗密
波だけでなく、全方向に発する粗密波(進行波)と管壁
で反射されもどってくる全ての粗密波(反射波)の変位
を常に同レベルに制御できるので、放電アークを電極軸
と直交する断面の中心に固定する力が大きくなり、より
安定に放電アークの形状を一直線状にできる。また長方
形・正方形のような4角形ならば電極軸と直交する断面
の長さが電極間の全ての断面で同じ長さになるので電極
軸と直交する全ての断面の中心に放電アークが位置する
ようになり、さらに安定に放電アークの形状を一直線状
にできる。
【0073】また、放電ランプに供給する波形は音響的
共鳴周波数、特に一般式(数1)で求められる周波数成
分を有する波形ならばどの様な波形でもよく、正弦波・
三角波のみならず例えば鋸波・階段波・指数関数波や、
それらの複合波でも音響的共鳴周波数、特に一般式(数
1)で求められる周波数成分を含む波形ならば放電アー
クの曲がりを小さくすることができ、放電アークの形状
を一直線状に、また一直線状に近い形状にできる。
【0074】また、放電ランプとしてメタルハライドラ
ンプを用いたが、高圧水銀ランプや高圧ナトリウムラン
プのような他のHIDランプでもよく、放電空間内部に
粗密波が発生するものであれば蛍光ランプや低圧ナトリ
ウムランプなどの低圧放電ランプでもよい。
【0075】また、メタルハライドランプA・B・Cの
放電空間を形成する材料は石英ガラスであるが、セラミ
ック材料やソーダーガラスなどで形成してもよく、放電
ランプの放電空間を形成する材料が何であっても、高周
波(音響的共鳴周波数)の点灯周波数で点灯すると放電
アークのゆらぎ、立消えなどを起こすことなく安定に点
灯することができる。
【0076】また、本実施例の点灯回路の構成におい
て、直流電源B15は商用の交流電源13の出力を交流
−直流変換回路14で直流する構成にしたが、バッテリ
ーや、商用の交流電源または直流電源にスイッチング電
源を付加した構成のものでもよい。また、直流電源A3
3は商用の交流電源36の出力を整流平滑回路37で整
流平滑し降圧チョッパ回路46のトランジスタ38をO
N・OFF制御することによって定格ランプ電力が出力
される構成にしたが、降圧チョッパ回路46は昇圧チョ
ッパ回路や反転チョッパ回路やフォワードコンバータ回
路でもよく出力電力を所定の値に制御でき、音響的共鳴
周波数で出力電圧または出力電流または出力電力が時間
的に変化する構成のものであれがよく、また、商用の交
流電源36の出力を整流平滑回路37で整流平滑する部
分はバッテリーなどの直流電源でもよい。
【0077】また、直流電源A33は音響的共鳴周波数
で出力電圧または出力電流または出力電力を時間的に変
化するごとく制御するためチョークコイル40とコンデ
ンサ41の値を小さくしてトランジスタ38の発振周波
数が出力に重畳される構成にしたが、音響的共鳴周波数
が出力の直流に重畳される構成のものであればよい。ま
た直流電源A33の出力電流を放電ランプの点灯直後は
定格ランプ電流以上の電流を供給し点灯時間の経過とと
もにランプ電流を所定の傾斜で減少させる構成にすると
メタルハライドランプB31の光出力を速やかに定格値
まで立ち上げることができる。
【0078】また、出力電圧可変可能な直流電源C70
はバッテリー63と降圧チョッパ回路69とで構成した
が他の構成でもよく、放電ランプのランプ電力を検出し
て所定のランプ電力が供給されるように出力電圧を可変
できる構成のものであればよい。
【0079】また、インバータ回路Bとしてシリーズイ
ンバータ回路20とシリーズインバータ回路57を示し
たがハーフブリッジ回路、フルブリッジ回路、1石イン
バータ回路など少なくとも音響的共鳴周波数成分を有す
る交流波形に変換できるものであれば他の構成のもので
もよい。またシリーズインバータ回路57は放電ランプ
の点灯直後は定格ランプ電流以上の電流を供給し点灯時
間の経過とともにランプ電流を所定の傾斜で減少させる
ためタイマー回路56で点灯回路58の動作時間を検出
して、その出力で駆動回路55の動作周波数を低い周波
数から徐々に上昇させチョークコイル21のインピーダ
ンスを小さい値から徐々に大きい値の可変しランプ電流
を点灯時間の経過とともに所定の傾斜で減少させる構成
にしているが、直流電源B15の出力電圧を可変しても
ランプ電流を可変することができるし、チョークコイル
21にリアクタンス可変手段を設けリアクタンスを可変
してもランプ電流を可変することができる。
【0080】また、インバータ回路Aとして、フルブリ
ッジインバータ回路34を示したが直流電源33の出力
を交流に変換するものであれが他の構成でもよく、ま
た、インバータ回路Aはなくてもよく、ない時は直流点
灯になるが音響的共鳴周波数、特に一般式(数1)で求
められる周波数が直流に重畳される構成になり放電アー
ク形状は一直線状になる。
【0081】また、インバータ回路Cとしてシリーズイ
ンバータ回路74を示したが、インバータ回路Cはラン
プ特性を検出して点灯周波数を音響的共鳴周波数、特に
一般式(数1)から求められる点灯周波数にあわせる制
御手段を有する構成ならばハーフブリッジ回路、フルブ
リッジ回路、1石インバータ回路など他の構成のもので
もよい。
【0082】また、制御手段79は放電アークの形状が
一直線状になると放電長が最も短くなるのでランプ電圧
が最も低くなる特性を利用して、ランプ電圧を検出しラ
ンプ電圧が最も低くなる点灯周波数にあわせる構成にし
たが、音響的共鳴現象に起因した放電アークのゆらぎが
発生すると放電長が変化し、ランプ電圧に時間的な変化
が発生するのでランプ電圧に時間的な変化のない点灯周
波数(例えば、ランプ電圧の微分値が最も低くなる点灯
周波数)にあわせる構成にしてもよい。またランプ電圧
以外のランプ特性からも音響的共鳴周波数、特に一般式
(数1)から求められる点灯周波数にあわせることは可
能であり、例えば放電空間媒質中の音速が温度の関数で
あることから管壁温度を検出してたり、また放電空間の
温度により光出力(光束・分光分布・照度・輝度など)
が変化する特性を利用して光出力を検出して、音響的共
鳴周波数、特に一般式(数1)から求められる点灯周波
数を演算し、その演算結果になるようにインバータ回路
Cを制御してもよい。
【0083】また、リアクターはチョークコイル21で
構成したが、放電ランプのランプ電流を制限するものな
らばコンデンサでも、チョークコイルとコンデンサの複
合回路でもよくランプ電流を制限できる構成のものであ
るならば他の構成のものでもよい。
【0084】また、始動回路22、35、76はトラン
スで昇圧して高圧パルスを発生させる構成でもよいし、
コンデンサをメタルハライドランプに並列に接続しチョ
ークコイルとの共振作用でコンデンサの両端に高電圧を
発生させてもよく、メタルハライドランプが放電を開始
するための高電圧を発生できる構成のものであればよ
い。
【0085】また、直流電源A33またはインバータ回
路B20、57またはインバータ回路C74に周波数変
調手段を付加すると、放電ランプの供給する波形の点灯
周波数を音響的共鳴周波数、特に一般式(数1)で求め
られる周波数を含む所定の範囲で変化させる構成にでき
るので、幅広い周波数成分を有する波形を放電ランプに
供給でき、ランプばらつき(放電アークに交差する放電
空間の長さLのばらつき・放電空間媒質中の音速Vのば
らつき(封入物質の封入量のばらつき・温度ばらつきな
ど))によって音響的共鳴周波数がばらついても常に放
電アークの湾曲を大幅に低減できる。
【0086】
【発明の効果】以下のように本発明は、放電ランプに音
響的共鳴周波数、特に一般式(数1)で示される点灯周
波数fで瞬時電圧または瞬時電流または瞬時電力が時間
的に変化する波形を供給すると、放電アークのゆらぎ、
立消えなどを起こすことなく高周波で安定に点灯するこ
とができ、しかも放電ランプの放電アークを一直線状の
形状にできる。
【0087】そのため、点灯周波数を高周波に設定でき
るので、点灯回路の中の放電ランプの電流制限機能を小
形のリアクターまたは小形のパワー回路で構成でき、点
灯回路の小形化・軽量化・低コスト化が可能となる優れ
た放電ランプ点灯装置を実現できる。
【0088】また、放電ランプを水平点灯しても放電ア
ークの形状が湾曲することなく一直線状になるため、放
電空間上部の石英ガラスと放電アークとの距離が大きく
なって、石英ガラスの局所的な温度上昇が小さくなるた
め、石英ガラスの劣化・変形による失透・発光特性の変
化を防止できる放電ランプの寿命特性を改善することが
できる。また、放電空間下部の温度が上昇するので放電
空間内の蒸気圧が上昇し、放電ランプの発光効率を向上
させることができる。さらに、放電ランプを反射鏡と組
み合わせて配光制御する場合、反射鏡の光軸上に放電ア
ークを配置すると、光軸を含む光軸に平行な断面の放電
アークの形状が光軸を取り巻く全周方向のすべての断面
で同一形状にできるため、一断面の設計が他のすべての
断面に応用でき反射鏡設計が非常に簡単になって、反射
鏡の構成も簡単なものでできる優れた放電ランプ点灯装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタルハライドランプAを従来の放電ランプ点
灯装置と本発明の放電ランプ点灯装置で点灯した時の特
性比較結果を示す図
【図2】メタルハライドランプBを従来の放電ランプ点
灯装置と本発明の放電ランプ点灯装置で点灯した時の特
性比較結果を示す図
【図3】メタルハライドランプBに供給する波形の23
kHz成分の割合と放電アークの曲がりの大きさの関係
を示す図
【図4】本発明の第1の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図5】本発明の第1の実施例のランプ電流波形図
【図6】本発明の第2の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図7】(a)は降圧チョッパ回路46の出力電圧波形
図 (b)はフルブリッジインバータ回路34の出力電圧波
形図
【図8】本発明の第3の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図9】本発明の第4の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図10】メタルハライドランプAの放電空間内の平均
温度と放電空間内の平均音速の関係を示す図
【図11】従来例の放電ランプ点灯装置の構成図
【図12】(a)は降圧チョッパ回路116の出力電圧
波形図 (b)はフルブリッジインバータ回路104の出力電圧
波形図
【図13】(a)は従来の放電ランプ点灯装置でメタル
ハライドランプ101が点灯した時の放電アークの形状
図 (b)は従来の放電ランプ点灯装置でメタルハライドラ
ンプ101が点灯した時の電極間中心を含む電極軸と直
交する断面の放電アークの位置と対流によるガスの流れ
を示した図
【符号の説明】
11、31、61 放電ランプ 12、32、58、62 点灯回路 15 直流電源B 20、57 インバータ回路B 21 リアクター 22、35、76 始動回路 33 直流電源A 34 インバータ回路A 70 直流電源C 74 インバータ回路C 75 インダクター 79 制御手段 81 ランプ電力検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−90843(JP,A) 特開 昭61−294751(JP,A) 特開 昭56−48095(JP,A) 特開 平4−141988(JP,A) 特開 平2−278695(JP,A) 特開 平7−14684(JP,A) 特開 平4−312793(JP,A) 特開 平4−345791(JP,A) 特開 昭60−136200(JP,A) 特公 平5−57693(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/14 - 41/298

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電ランプと、前記放電ランプに所定の波
    形を供給し点灯させる点灯回路を備え、点灯周波数を少
    なくとも前記放電ランプの放電空間媒質中の音速と前記
    放電ランプの放電アークに交差する放電空間の長さとで
    決定される音響的共鳴周波数に選定した放電ランプ点灯
    装置において、前記点灯回路が、前記音響的共鳴周波数
    で出力電圧または出力電流または出力電力を時間的に変
    化する直流電源と、前記直流電源の出力端に接続され前
    記点灯回路の出力端に接続された放電ランプを始動させ
    るための始動回路を備えた放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】直流電源と始動回路との間に前記直流電源
    の出力を交流に変換するインバータ回路を備えた請求項
    1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】直流電源が周波数変調手段を有し、放電ラ
    ンプに供給する波形の点灯周波数が音響的共鳴周波数を
    含む所定の範囲で変化することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】点灯回路が、放電ランプの点灯直後は定格
    ランプ電流以上の電流を前記放電ランプに供給し、点灯
    時間の経過とともに供給するランプ電流が所定の傾斜で
    減少することを特徴とする請求項1または2記載の放電
    ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】放電ランプと、前記放電ランプに所定の波
    形を供給し点灯させる点灯回路を備え、点灯周波数を少
    なくとも前記放電ランプの放電空間媒質中の音速と前記
    放電ランプの放電アークに交差する放電空間の長さとで
    決定される音響的共鳴周波数に選定した放電ランプ点灯
    装置において、前記点灯回路が、放電ランプのランプ特
    性を検出することにより点灯周波数を音響的共鳴周波数
    にあわせる制御手段を有することを特徴とする放電ラン
    プ点灯装置。
  6. 【請求項6】制御手段が、放電ランプのランプ特性とし
    て管壁温度またはランプ電圧または光出力を検出する手
    段を有することを特徴とする請求項5記載の放電ランプ
    点灯装置。
  7. 【請求項7】制御手段が、放電ランプのランプ特性とし
    てランプ電圧を検出する手段を有し、ランプ電圧が最も
    低くなる点灯周波数が音響的共鳴周波数であることを特
    徴とする請求項5記載の放電ランプ点灯装置。
JP2707495A 1899-12-30 1995-02-15 放電ランプ点灯装置 Expired - Fee Related JP3189609B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2707495A JP3189609B2 (ja) 1994-11-18 1995-02-15 放電ランプ点灯装置
KR1019950041893A KR100389170B1 (ko) 1994-11-18 1995-11-17 방전램프점등장치
EP95118135A EP0713352B1 (en) 1994-11-18 1995-11-17 Discharge lamp-lighting apparatus
DE69523261T DE69523261T2 (de) 1994-11-18 1995-11-17 Beleuchtungsgerät mit Entladungslampe
US08/560,683 US5773937A (en) 1994-11-18 1995-11-20 Discharge lamp-lighting apparatus for straightening arc discharge
CNB951200852A CN1149004C (zh) 1899-12-30 1995-11-20 放电灯点灯装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28501594 1994-11-18
JP6-285015 1994-11-18
JP2707495A JP3189609B2 (ja) 1994-11-18 1995-02-15 放電ランプ点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08195288A JPH08195288A (ja) 1996-07-30
JP3189609B2 true JP3189609B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=26364965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2707495A Expired - Fee Related JP3189609B2 (ja) 1899-12-30 1995-02-15 放電ランプ点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3189609B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4024374B2 (ja) * 1998-03-18 2007-12-19 松下電器産業株式会社 放電ランプ点灯装置
US7327095B2 (en) 2000-05-24 2008-02-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Discharge lamp lighting apparatus
JP2002175893A (ja) 2000-12-07 2002-06-21 Mitsubishi Electric Corp 放電灯点灯装置
JP2006318729A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Harison Toshiba Lighting Corp メタルハライド放電ランプおよびメタルハライド放電ランプシステム
JP2006318730A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Harison Toshiba Lighting Corp メタルハライド放電ランプおよびメタルハライド放電ランプシステム
GB2477463B (en) * 2011-05-17 2013-01-16 Greentek Green Solutions 2009 Ltd System and method for ignition and operation of a high-intensity discharge lamp
JP5311296B2 (ja) * 2011-09-14 2013-10-09 岩崎電気株式会社 高ワットタイプのセラミックメタルハライドランプ照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08195288A (ja) 1996-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100389170B1 (ko) 방전램프점등장치
JP5193445B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置及び照明器具
JP2005078910A (ja) 高輝度放電ランプ点灯装置
JP4087292B2 (ja) 高輝度放電ランプ点灯装置およびその点灯方法
JP3315008B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2007115660A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置及び照明装置
AU632094B2 (en) Acoustic resonance operation for xenon-metal halide lamps
JP3189609B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2007234522A (ja) 放電灯点灯装置
JP3246407B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JPS6342400B2 (ja)
JP4135398B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH11265795A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP3201981B2 (ja) 放電ランプ点灯装置及び方法
WO2013114487A1 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、その高圧放電ランプ点灯装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JP2007273439A (ja) 高圧放電灯点灯装置及び始動方法
JP3189602B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JP3189641B2 (ja) 放電ランプ点灯装置
JP4096590B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
JP3233278B2 (ja) 放電ランプの点灯方法及び点灯装置
JP4622293B2 (ja) 照明システム
JPH09237687A (ja) 無電極放電灯、無電極放電灯装置および照明装置
Haque et al. Evaluation of operational characteristics of electronic ballasts for metal-halide HID lamps
KR20020060342A (ko) 고압 방전 램프의 순시 재점등 점화 회로
JP2000113996A (ja) 放電ランプ点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees