JP3445896B2 - B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式 - Google Patents

B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式

Info

Publication number
JP3445896B2
JP3445896B2 JP05892396A JP5892396A JP3445896B2 JP 3445896 B2 JP3445896 B2 JP 3445896B2 JP 05892396 A JP05892396 A JP 05892396A JP 5892396 A JP5892396 A JP 5892396A JP 3445896 B2 JP3445896 B2 JP 3445896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
disconnection
group
call
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05892396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09252299A (ja
Inventor
俊一 黒須
洋臣 榛葉
隆行 岩佐
茂 加藤
敦志 中山
淳 岩尾
信夫 井口
靖 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP05892396A priority Critical patent/JP3445896B2/ja
Publication of JPH09252299A publication Critical patent/JPH09252299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3445896B2 publication Critical patent/JP3445896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同一の相手端末に対
して複数のポイント・ツー・ポイントコネクションを確
立する必要のあるB−ISDN(Broadband −Integrat
ed Services Digital Network :広帯域統合サービスデ
ィジタル網)端末装置のマルチコネクション制御方式に
関する。
【0002】近年,B−ISDNとしてATM網の実用
化が進められ,それに伴ってB−ISDNを利用したB
−ISDN端末間により各種のサービスが実現されるこ
とが見込まれている。
【0003】このようなB−ISDN端末装置の間でサ
ービスとして,2つの端末間にB−ISDNを介して複
数個のコネクションを設定して各コネクションを有効に
利用してサービスを実現する場合があるが,複数のコネ
クションを確立して,サービスを開始し,そのコネクシ
ョンを維持して,最後に複数のコネクションを切断する
場合の操作や,時間の点で改善が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図15は同一のB−ISDN端末間の複
数コネクション設定の説明図である。図15の例では,
B−ISDN端末AとB−ISDN端末Bが,B−IS
DNを実現するネットワークであるATM(Asynchrono
us Transfer Mode) 網に収容されている時,B−ISD
N端末AとB−ISDN端末Bの間でサービスAという
アプリケーションを実行する場合,コネクション1,コ
ネクション2・・・コネクションnというn個のコネク
ションを使用している。このようなB−ISDN端末間
のサービスとしては,例えば,音声や画像を同時に複数
個伝送して2つの端末のそれぞれで複数の参加者による
会議を行ったり,音声,データ,静止画,動画等を個別
のコネクションを介して送受信する場合等の各種のサー
ビスの形態がある。この場合,送信するデータの種類
(属性)によって物理的な要因でコネクションを分ける
必要があった。B−ISDN端末AとBの間で図15に
示すようなサービスAを実行する場合,従来は単純に一
つずつコネクションを張っていた。
【0005】図16は従来の複数呼接続手順のシーケン
ス図である。上記図15に示す2つのB−ISDN間で
複数のコネクションを設定する例として,図16にはB
−ISDN端末A側から発信してB−ISDN端末Bへ
着信する例を示す。
【0006】図16において,B−ISDN端末(以
下,単に端末という)Aから最初のコネクションを設定
するため,接続要求1が発生すると呼設定メッセージ
(SETUP)をATM網に送信し,ATM網から着信
先の端末BにSETUPが送られる。端末Bでこれを受
付けて着信すると(着信1),接続完了メッセージ(C
ONNECT)がATM網を介して,端末Aに送られ,
端末AがCONNECTを受け取ると接続完了1が発生
する。これに応じて,次の接続要求2が受け付けられ,
上記と同様のシーケンスにより順番に接続要求3・・・
接続要求nについて順次(図16に示すように),各コ
ネクション2・・・nの接続が行われる。
【0007】図17は複数個のコネクションを必要とす
る場合の誤接続の例を示す。図17にはATM網に接続
するB−ISDN端末として端末A,端末B及び端末C
が示され,各端末A,端末B及び端末Cがそれぞれ複数
の呼(コネクション)を必要とするサービスとして,そ
れぞれサービスa,サービスb及びサービスcを実行す
るアプリケーションを備えている。ここで,端末Aがサ
ービスaを実行するため,最初にa1のSETUPをA
TM網に送って,上記図16に示すシーケンスにより相
手端末Cのc1とコネクションが成立する。この後,端
末Aはa2のSETUPを送る。しかし,この時,端末
Bからも複数コネクションを必要とするサービスbを端
末Cとの間で実行するため,b1のSETUPがATM
網に送られると,ATM網において端末Aからのa2の
呼と網内で競合する等によりa2とb1の呼は何れも端
末Cと接続できない場合がある。
【0008】図17の例では,この後端末Bから他のコ
ネクションを形成するためのb2の呼が発生して,これ
がATM網により相手端末Cのc2のコネクションと接
続される。この場合,端末Cのコネクションc1とc2
は誤接続により異なる端末A,端末Bと形成されてしま
い各端末A及びBは何れも端末Cとの間でサービスを実
行することができない。
【0009】図18は複数個のコネクションを必要とす
る場合の着信側端末の切断処理の説明図である。図18
には図示されない発信側のB−ISDN端末がATM網
を介して着信側のB−ISDN端末との間で複数の呼に
よるコネクションが設定された後に,発信側から複数の
呼により接続を切断したい場合,各呼に対応した切断要
求メッセージ(RELEASE)を発生する。この切断
要求メッセージは,図18に示すようにATM網を介し
て着信側のB−ISDN端末で受信されると,B−IS
DN端末は切断完了メッセージ(RELEASE−CO
MPLETE)をATM網へ返す。これを発信側の端末
で受信すると,次の呼の切断要求メッセージを発生する
と上記に説明したのと同様のシーケンスが行われ,最後
の呼まで順番に同じシーケンスが繰り返される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の同じB−ISD
N端末間による複数のポイント・ツー・ポイントコネク
ションを確立するためのマルチコネクション制御方式に
よれば次のような問題がある。
【0011】上記図16に示すように,発信側端末の
ユーザは一つのサービスを開始するのにそのサービスに
必要な呼の個数分だけ接続要求を連続的に実施する必要
がありその操作の手間と,必要な個数分の接続のための
時間を要するという問題があった。
【0012】ある一つのサービスを提供するために複
数の呼を確立する必要がある場合,上記図16に示すよ
うに,相手側の端末では接続完了毎に着信が表示される
ため,サービス開始時間がどの時点であるのか明確にな
らないという問題があった。
【0013】上記図17に示すように,着信側の端末
Cでは複数の呼(c1とc2)の通信相手端末が同一で
あることを期待しても,相手端末を識別しないため異な
る相手端末Aと端末Bとの間に呼確立が発生するという
問題があった。
【0014】上記図18に示すように,ある一つのサ
ービスを提供する際に複数の呼を確立する必要がある
時,複数の呼を確立してサービスを終了して切断を行う
時に必要な呼の個数分の切断時間が必要になるという問
題があった。この場合,何らかの障害により発信側から
切断要求が,全ての呼について発生しないと一部の呼が
接続状態になって残るという問題もあった。
【0015】ある一つのサービスを提供する際に複数
の呼を確立する必要がある時,必要な呼の一部が何らか
の障害等により誤って切断されることがあるが,その場
合にはサービスが提供できなくなるという問題があっ
た。
【0016】本発明は上記の問題を解決するため,同一
の相手端末に対して複数のポイント・ツー・ポイントコ
ネクションの確立と,通信後の切断の処理を高速化する
と共に誤りなく実行することができるB−ISDN端末
装置のマルチコネクション制御方式を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の原
理構成を示し,A.は発信側の複数呼接続の原理とシー
ケンス,B.は発信側の複数呼切断の原理とシーケンス
を示す。
【0018】図1のA.及びBにおいて,1はB−IS
DN端末,2はメモリ,3はATM網を表す。メモリ2
内の2aは,単一のサービスを提供するのに複数の呼を
確立する必要があるサービスについて,サービスをグル
ープ化して番号を付与して複数呼のサービスインタフェ
ース(各コネクション形成のための情報)が登録された
グループ対応サービスインタフェース格納部である。
【0019】図1に示す本発明の第1の原理は,上記従
来技術のの問題を解決するための手段を示し,B−I
SDNによるポイント・ツー・ポイント型のコネクショ
ンを複数個設定してサービスを実行するもので,ATM
セル(5バイトのヘッダと48バイトのペイロードとで
構成)を用いて呼制御及び情報の送受信が行われる。
【0020】図1のA.の複数呼の接続を行う場合,グ
ループ番号を指定して接続要求がB−ISDN端末1へ
入力されると,B−ISDN端末1は,メモリ2のグル
ープ対応サービスインタフェース格納部2aから指定さ
れたグループ番号のサービスインタフェースを順番に取
り出して,各サービスインタフェースにより接続処理を
実行する。すなわち,接続要求1のSETUPがATM
網3に送られて,接続完了1を表すCONNECTがA
TM網3から返ってくると,B−ISDN端末1はメモ
リ2のグループ対応サービスインタフェース格納部2a
から同じグループ番号の次のサービスインタフェースを
取り出して次の接続要求2(図示省略)を発生する。こ
うして,最後の接続要求nに対する接続完了nを表すC
ONNECTがATM網3から受信されると,B−IS
DN端末1は接続完了の表示を図示省略された表示部に
表示する。
【0021】図1のB.は複数呼の接続が完了した状態
において,グループ番号を指定した切断要求が発生する
と,メモリ2のグループ対応サービスインタフェース格
納部2aから指定されたグループ番号に対応する複数の
サービスインタフェースを順に取り出して切断要求1に
よりRELEASEをATM網3に送信し,ATM網3
の動作により切断完了1を表すRELEASE−COM
PLETEがATM網3から返ってくると,B−ISD
N端末1はグループ対応サービスインタフェース格納部
2aの同じグループ番号の次のサービスインタフェース
を取り出し次の切断要求2(図示省略)を発生し,この
ようにして最後の切断要求nに対する切断完了nが受信
されると,B−ISDN端末1は切断完了を表示部に表
示する。
【0022】この第1の原理により,複数のコネクショ
ンを必要とするサービスにおける接続,切断の処理は利
用者による操作が簡略化され,自動的に行うために時間
を短縮することができる。
【0023】図2は本発明の第2の原理構成であり,図
2において,符号1,2,2a,3は上記図1の各符号
と同じ各部を表す。図2に示す第2の原理も,上記従来
技術のの問題を解決するための他の手段を示し,グル
ープ番号を指定して接続要求が発生すると,B−ISD
N端末1は,メモリ2のグループ対応サービスインタフ
ェース格納部2aに登録されたグループ番号に対応する
複数呼のサービスインタフェースを取り出して,複数の
接続要求1〜接続要求nに対応するSETUPをATM
網3に送信する。ATM網3では複数の接続要求に対し
て,それぞれのコネクションの接続を行い,各接続要求
に対応する接続完了1〜接続完了nが得られるとそれぞ
れに対応する複数のCONNECTを順にB−ISDN
端末1に送信する。これをB−ISDN端末1で受信し
て,全ての接続要求に対する呼接続完了のメッセージを
受信すると,接続完了の表示を発生する。
【0024】また,図2には図示省略されているが,同
じ原理により,利用者がグループ番号を指定した切断要
求を発生すると,グループ対応サービスインタフェース
部2aのグループ番号に属する全てのサービスインタフ
ェースにより,複数の切断要求1〜切断要求nが発生し
て,同時に複数のRELEASEがATM網3に送信さ
れ,ATM網3でこれに応じて複数のコネクションの切
断が完了すると,複数のRELEASE−COMPLE
TEが並列にB−ISDN端末1に送られてくる。切断
要求に対応する全てのコネクションについて切断完了の
メッセージを受信したことを検出すると,切断完了の表
示を発生する。
【0025】図3は本発明の第3の原理構成であり,
A.は着信側の複数呼接続の原理とシーケンス,B.は
着信側の複数呼切断の原理とシーケンスを示す。図3の
A.,B.において,3はATM網,4は着信側のB−
ISDN端末,5はメモリであり,5aは上記図1,図
2の2aと同様のサービスをグループ化して番号を付与
して,サービスを提供するのに必要な複数のサービスイ
ンタフェース(各コネクションに対応)が登録されてい
るグループ対応サービスインタフェース格納部である。
【0026】図3に示す本発明の第3の原理は,上記従
来技術のの問題を解決するための手段を示す。図3の
A.の場合,発信側端末から発生した接続要求(SET
UP)がATM網3から一つずつ着信側のB−ISDN
端末4で受け取ると,その都度CONNECTをATM
網3に応答する。同時に前記メモリ5のグループ対応サ
ービスインタフェース格納部5aを用いて,指定された
グループのサービスインタフェースとして登録された複
数呼が全て着信したかチェックし,未着信の呼がある場
合は接続完了の表示を行わない。登録された複数の呼が
全て着信して接続完了の応答を行うと,B−ISDN端
末4は接続完了の表示を発生する。これにより,着信側
のユーザはサービス提供が開始される時点を明瞭に識別
することができる。
【0027】図3のB.の場合,単一のサービスを提供
するのに複数の呼を確立する必要がある場合の切断処理
に関し,相手端末からのRELEASEがATM網から
各呼毎に発生すると,B−ISDN端末4では,各切断
要求に対しRELEASE−COMPLETEを応答す
るが,メモリ5のグループ対応サービスインタフェース
格納部5aの対応するグループのサービスインタフェー
スに登録された複数呼の切断が完了したかチェックし
て,全ての呼の切断が完了した時に初めて切断完了の表
示を発生して,B−ISDN端末4のユーザに知らせ
る。これより,ユーザは次の呼の接続が可能となる時点
を明瞭に識別できる。
【0028】図4は本発明の第4の原理構成であり,図
中,1−1,1−2は発信側のB−ISDN端末A,B
(以下,端末A,端末B),2,2a及び3は上記図
1,図2の同じ符号で表す各部と同じであり,4は着信
側のB−ISDN端末C(以下,端末C),5はメモ
リ,5aは上記図3の同じ符号で表すグループ対応サー
ビスインタフェース格納部,5bはこのB−ISDN端
末4で扱う呼(着信呼)の状態(空きまたは使用中)が
設定される呼状態格納部,5cは発信側端末のアドレス
を記憶する発アドレス格納部である。
【0029】図4に示す本発明の第4の原理構成は,上
記従来技術のの問題を解決するための手段を示す。発
信側の端末Aからグループ化されたサービスインタフェ
ースに対する最初のSETUPをATM網3から受信す
ると,着信側の端末C(4)はグループ対応サービスイ
ンタフェース格納部5aにより指定されたグループに属
するサービスインタフェースに対応する他(着信した呼
以外)の全ての呼状態を呼状態格納部5bを検索し,そ
れらの呼が全て空き状態であると着信を許可し(接続完
了を返す),相手アドレス(発信側の端末アドレス)を
発アドレス格納部5cに格納する。
【0030】この時,相手アドレスが着信呼に存在しな
い(SETUPに含まれない)場合は着信を許可しな
い。この後に送られてくる複数の各接続要求を受信する
と,それぞれに設定された発アドレス格納部5cに格納
された発アドレスと比較し,同一であると着信を許可
し,異なる場合は着信を拒否する。
【0031】図4の例では,端末Cが端末Aからの呼a
1の接続要求を呼c1として受信すると,このグループ
のサービスインタフェースの他の呼c2が空きの場合,
呼c1との接続を許容し,発アドレス(端末Aのアドレ
ス)を記憶する。この後,端末Cが端末Bからの呼b1
の接続要求を受信しても,呼c1は既に着信しているた
め接続拒否となる。この後,端末Cが端末Bから呼b2
の接続要求を受信しても,呼c1と発アドレスが異なる
ため,接続が拒否される。続いて端末Cが端末Aから呼
a2の接続要求を呼c2として受信すると,呼c1と発
アドレスが同じであるため,接続が許容される。
【0032】図5は本発明の第5の原理構成である。図
5において,3〜5,5a,5bは上記図4の同じ符号
と同じものであり,3はATM網,4は着信側のB−I
SDN端末,5はメモリ,5aはグループ対応サービス
インタフェース格納部,5bは呼状態格納部である。
【0033】図5に示す本発明の第5の原理は,上記従
来技術のの問題を解決するための手段を示し,上記図
3に示す手段を更に改良したものである。発信側のB−
ISDN端末(図示省略)とB−ISDN端末4の間に
複数の呼を必要とするグループに対応するコネクション
が設定されている時に,発信側からこのグループを指定
して最初の呼のRELEASEが発生して,ATM網を
介してB−ISDN端末4で受信されると,B−ISD
N端末4は,グループ対応サービスインタフェース格納
部5a,及び呼状態格納部5bによりそのグループに属
する他のサービスインタフェースの呼状態を検索する。
呼状態が通信中,及び接続中のサービスインタフェース
が存在すると,通信中及び接続中の全てのサービスイン
タフェースの切断処理を開始し,各サービスインタフェ
ースに対応するRELEASEを発信側のB−ISDN
端末に向けて送信する。図5の例では,サービスインタ
フェースが2個の場合を示す。
【0034】これにより,グループのサービスインタフ
ェースの接続の切断要求を一つ受信すると,グループ内
の全てのサービスインタフェースの切断処理を開始する
ため切断時間を短縮することができ,何らかの障害で切
断要求が到達しないサービスインタフェースについても
確実に切断される。
【0035】図6は本発明の第6の原理構成である。図
6において,3はATM網,4は着信側のB−ISDN
端末,5はメモリ,5aはグループ対応サービスインタ
フェース格納部,5bは呼状態格納部,6はタイマであ
る。
【0036】図6に示す本発明の第6の原理は,上記従
来技術のの問題を解決するための手段を示す。発信側
のB−ISDN端末(図示省略)とB−ISDN端末4
の間に複数の呼を必要とするグループに対応するコネク
ションが設定されている時に,発信側から誤動作により
グループ化されたサービスインタフェースの一つの呼の
切断要求が発生すると,B−ISDN端末4でこれを受
信する。B−ISDN端末4は,その呼が属するグルー
プの他のサービスインタフェースの呼状態をグループ対
応サービスインタフェース格納部5a及び呼状態格納部
5bを用いて検索し,呼状態が通信中及び接続中のサー
ビスインタフェースが存在すると,タイマ6を設定す
る。
【0037】グループに属する他の全てのRELEAS
Eをそのタイマ6の設定時間中に受信すると,タイマ6
はクリア(リセット)されるが,受信されないとタイマ
6はタイムアウトする。タイマ6がタイムアウトする
と,空き状態に遷移しているサービスインタフェース
(誤って切断要求を発生した呼)の再接続処理(B−I
SDN端末4からSETUPを送信する)を行う。これ
により,グループに属する一つの呼が誤って中断されて
もサービスが自動的に再提供されることになる。
【0038】
【発明の実施の形態】図7は本発明が実施されるB−I
SDN端末の構成例である。図7において,10はB−
ISDN端末,11はユーザからの入力,ユーザへの出
力の制御を行うマン・マシン・インタフェース制御部,
12はメモリ,120はメモリ12内に登録・記憶され
たグループ対応のサービスインタフェース,121は呼
状態を格納する呼状態エリアであり,後述する実施例3
〜実施例6において使用する。122は後述する実施例
4で使用する発アドレスエリアである。13はATM網
との間で呼の発信,着信,及び切断の処理を行う呼制御
部であり,130は発信処理部,131は着信処理部,
132は切断処理部である。14はATM網に対しユー
ザ・ネットワーク・インタフェース(UNI)に従って
呼制御部13の制御に応じた信号プロトコルの作成及び
受信した信号プロトコルの識別を行う信号プロトコル制
御部である。
【0039】なお,図7には,通信プロトコルにおける
ATMセルのレイヤに関する構成は図示省略されてお
り,主としてネットワークに対するユーザにおける上位
レイヤ(ネットワークレイヤ)の制御のための構成が示
されている。
【0040】図8は本発明によるB−ISDN端末の接
続例である。図中,10はB−ISDN端末,15は通
信を行う端末装置または網,16は保守者がB−ISD
N端末の保守を行うための保守コンソール,17はB−
ISDN端末10を収容するATM網(ネットワーク)
である。なお,図8のB−ISDN端末10に備えられ
たマン・マシン・インタフェース制御部11(図7参
照)は保守コンソール16との間のマン・マシーン・イ
ンタフェース制御を行う。
【0041】図9は実施例1の発信の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図7に示すB−ISDN端
末10において,上記図1のA.に示す原理を実現する
ための処理フローである。この発信処理を行う場合,図
7のB−ISDN端末のメモリ12には予め同時に接続
・切断要求を行うサービスインタフェースをグループ別
に記憶しておく。図7の例では一つのグループ「01」
のサービスインタフェースだけが記憶されている。
【0042】図7のB−ISDN端末10の呼制御部1
3の発信処理部130は,マン・マシン・インタフェー
ス制御部11よりサービスを指定(またはサービスに対
応するグループを指定)した発信要求を受信すると(図
9のS1),メモリ12からサービスに対応する番号
「01」を求め(グループ番号が指定された場合はその
番号「01」を使用),このグループ内の接続コネクシ
ョン(サービスインタフェース)をメモリ12から抽出
する(図9のS2)。最初に先頭のグループサービスイ
ンタフェース1が抽出される。抽出されたサービスイン
タフェースは,信号プロトコル制御部14に発信要求を
送信し(同S3),信号プロトコル制御部14から要求
を受け取ったことを表す発信要求完了を受信する(同S
4)。この後,信号プロトコル制御部14においてAT
M網の発信が行われてコネクションが確立すると,確立
完了の信号を発信処理部130に送信する。
【0043】発信処理部130はこの確立完了の信号を
受信すると(図9のS5),グループ内の全サービスイ
ンタフェースについて確立完了の信号を受信したか判別
し(同S6),受信していない場合は,S2に戻り,グ
ループ内の次の接続コネクションを抽出し,同様の処理
を繰り返し実行する。グループ内の全サービスインタフ
ェース(コネクション)について確立完了の信号を受信
すると,マン・マシン・インタフェース制御部11に接
続完了の信号を送信し(同S7),発信処理を終了す
る。
【0044】図9には発信の場合の処理フローが示され
ているが,このようにして接続された複数呼を切断する
場合の処理フローは図示省略されているが,切断処理部
132(図7)において,グループを指定した切断要求
を受け付けると,図9と同様の処理によりメモリ12の
グループ対応のサービスインタフェース120に対応す
る複数のサービスインタフェースを用いて順次各コネク
ションの切断が実行され,上記図1のB.のシーケンス
が実現される。
【0045】図10は実施例2の発信の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図2に示す機能を実現する
ための処理フローであり,上記図7に示すB−ISDN
端末10において実行され,図9の場合と同様にメモリ
12には予め同時に接続・切断要求を行うグループ対応
のサービスインタフェース120を記憶しておく。
【0046】この実施例2では,呼制御部(図7の1
3)における発信処理部130の機能を,全ての発信要
求を受け付ける処理を行う発信要求処理部130aと,
発信要求処理部130aで受け付けた発信要求を一括し
て発信制御を行う発信完了処理部130bの2つを分割
して処理する。
【0047】最初に発信要求処理部130aは,マン・
マシン・インタフェース制御部11から発信要求を受信
すると(図10のS1),上記図9と同様のステップS
2〜S4の処理によりグループ内の一つのサービスイン
タフェースの接続コネクションを抽出して信号プロトコ
ル制御部14に送信し,ステップS5において残りのサ
ービスインタフェースの存在を判別し,存在するとS2
〜S5の処理を繰り返す。全てのサービスインタフェー
スの発信要求が完了すると,発信要求処理部130aの
処理を終了し,次に発信完了処理部130bを起動す
る。信号プロトコル制御部14は発信要求処理部130
aからの要求を受信する毎に,ATM網に対し要求され
た接続要求(SETUP)を発生し,ATM網からの接
続完了(CONNECT)の受信を待ち,受信すると発
信完了処理部130bに通知する。
【0048】呼制御部13の発信完了処理部130b
は,信号プロトコル制御部14から,確立完了の信号を
受信すると(図10のS6),グループ内の全サービス
インタフェース確立完了の信号を受信したか判別し(同
S7),完了しないとS6に戻り,次の確立完了を待機
する。全サービスインタフェースについて確立完了の信
号を受信すると,マン・マシン・インタフェース制御部
11に対し接続完了を送信する(図10のS8)。この
実施例2のフローにより,上記図2に示すシーケンスが
実現される。
【0049】また,図示されないがこの実施例2の処理
フローと同様の処理により,グループを構成するサービ
スインタフェースに対応する複数個の接続を切断するこ
とができる。その場合,呼制御部の切断処理部132に
おいて,マン・マシン・インタフェース制御部11から
切断要求が通知されると,上記図10に示す接続時と同
様の手順で信号プロトコル制御部14に対して,グルー
プに属する全サービスインタフェースの切断要求を通知
する。信号プロトコル制御部14は,相手端末へのRE
LEASEを送信した時点で,呼制御に切断要求完了を
通知し,RELEASE−COMPLETEを受信した
時点で,呼制御部に切断完了受信を通知する。グループ
に属する全てのサービスインタフェース分の切断完了受
信を通知された時点で呼制御部からマン・マシン・イン
タフェース制御部に切断完了が通知される。
【0050】図11は実施例3の着信の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図3に示す第3の原理の中
のA.に示す着信の処理を実現するためのフローであ
り,上記図7に示すB−ISDN端末10が着信側の端
末として動作するものとし,メモリ12には予め同時に
接続・切断要求を行うグループ別のサービスインタフェ
ース120が記憶されると共に,グループの各サービス
インタフェースに対応して空きまたは使用中(着信,発
信)等の呼状態を格納する呼状態エリア121が設けら
れている。
【0051】この実施例3では,呼制御部(図7の1
3)における着信処理部131において実行され,AT
M網からのサービスの呼(SETUP)がB−ISDN
端末に着信して,信号プロトコル制御部14からの接続
要求を呼制御部13の着信処理部131が受信すると
(図11のS1),信号プロトコル制御部14に接続完
了を送信し(同S2),接続完了が行われたグループ内
の対応サービスインタフェースについて着信状態を格納
するエリアにフラグを立てて着信済の登録を行う(図1
1のS3)。次にグループ内全サービスインタフェース
が着信済か否かを上記メモリ12内の着信状態を登録し
たフラグにより判別し(同S4),着信済でない場合は
他のサービスインタフェースに対応する着信を受け付け
るためステップS1の処理に戻る。グループ内の全サー
ビスインタフェースが着信済になると,マン・マシン・
インタフェース制御部11に接続完了を送信する(同S
5)。
【0052】この図11の処理フローは,着信時におけ
る複数呼のグループのサービスインタフェースが全部着
信したかを確認した上で接続完了を行うが,同様の処理
により,図3のB.に示すようにグループを構成する複
数呼の接続についてRELEASEがATM網から着信
した場合にも,これらの接続を全て切断するための処理
を実現することができる。この場合,全ての呼が復旧し
た時点でマン・マシン・インタフェース制御部11に切
断完了が通知される。
【0053】図12は実施例4の着信の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図4に示す,異なる複数の
端末からの複数の呼を着信した時に誤接続を防止する第
4の原理を実現するためのフローであり,上記図7に示
すB−ISDN端末10において着信側の端末として実
行され,メモリ12には予め同時に接続・切断要求を行
うグループ対応のサービスインタフェース120が記憶
されると共に,呼が空きか使用中であるか等の状態が登
録される呼状態エリア121,及び発信側端末のアドレ
スを記憶する発アドレスエリア122が設けられてい
る。
【0054】この実施例4では,呼制御部(図7の1
3)の着信処理部131で実行され,ATM網からの呼
(SETUP)がB−ISDN端末に着信すると,着信
処理部131は信号プロトコル制御部14から接続要求
を受信する(同S1)。着信した接続要求に対応するグ
ループ内のサービスインタフェースに着信済があるかメ
モリ12の呼状態エリア121を参照して判別する(同
S2)。有る場合は,着信済の呼(前に着信した呼)の
発アドレスをメモリ12の発アドレスエリア122から
取り出して,今回着信した呼の発アドレスと一致するか
判別する(同S3)。一致しない場合は,発信側の端末
が異なるため信号プロトコル制御部に接続拒否を送信す
るよう制御する(同S4)。
【0055】発アドレスが一致した場合は,後述するス
テップS7が実行される。上記S2において,着信済が
無い場合は,接続要求内に発アドレスが有るか判別し
(図12のS5),無い場合は信号プロトコル制御部に
対し接続拒否を送信するよう制御し(図12のS1
0),有る場合は発アドレスを相手アドレスとしてメモ
リ12の発アドレスエリア122に記憶する(同S
6)。次に信号プロトコル制御部にこの接続要求の接続
完了を送信し(同S7),メモリ12の当該着信呼のサ
ービスインタフェースに対応する呼状態エリア121に
着信済(フラグ)を登録する(同S8)。
【0056】次にグループ内の全サービスインタフェー
スが着信済になっているか呼状態エリア121により判
別し(図12のS9),全て着信済の場合はマン・マシ
ン・インタフェース制御部に接続完了を送信する(同S
11)。全て着信済でない場合は,ステップS1の次の
接続要求の受信に戻り,上記と同様の処理を繰り返す。
この処理フローにより,上記図4について説明したよう
に,同一相手に複数呼の着信処理を行う場合に,異なる
相手と接続することがなくなる。
【0057】図13は実施例5の切断の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図5に示す原理を実現する
ために着信側のB−ISDN端末において実行される。
上記図7に示すB−ISDN端末のメモリ12には上記
図11と同様に予め同時に接続・切断要求を行うグルー
プ対応のサービスインタフェース120が記憶されると
共に,呼が空きか使用中(着信済)であるかの状態が登
録される呼状態エリア121が設けられている。
【0058】B−ISDN端末の呼制御部(図7の1
3)の着信処理部131は,信号制御部からグルーピン
グされた複数個の一つの呼についてRELEASEを受
信すると(図13のS1),グループ内のサービスイン
タフェースが切断中か判別する(同S2)。この判断
は,グループの各サービスインタフェースに対応する呼
状態エリア121の内容が切断中であるか識別すること
により判る。切断中の場合は,当該サービスインタフェ
ースの呼状態を切断完了に設定し(図13のS3),グ
ループ内の全サービスインタフェースが切断完了か否か
を判別し(同S4),完了してない場合はステップS1
に戻り,次の切断要求の受信を待機し,切断完了の場合
はマン・マシン・インタフェース制御部に切断完了を送
信する(同S5)。
【0059】上記ステップS2において,切断中でない
場合は,信号プロトコル制御部にRELEASE−CO
MPLETEを送信し(図13のS6),信号プロトコ
ル制御部はATM網へ送信完了を送信する。次に対応す
るサービスインタフェースの呼状態エリア121に切断
完了を設定する(同S7)。続いて,グループ内から他
の接続中のコネクションを抽出し(同S8),信号プロ
トコル制御部にRELEASEを送信し(同S9),対
応するサービスインタフェース(コネクション)の呼状
態エリア121に切断中を設定する(同S10)。
【0060】続いて,グループ内の全サービスインタフ
ェースが切断中か切断完了であるか判別し(同S1
1),何れにも該当しないと,ステップS8〜S11の
処理を繰り返して切断を行っていない残りの全てのサー
ビスインタフェースに付いて信号プロトコル制御部にR
ELEASEの送信を指示する(同S9)。また,ステ
ップS11において切断中または切断完了の何れかに該
当する場合は,ステップS1に戻り,他の切断要求の受
信を待機する(この場合,マン・マシン・インタフェー
ス制御部に切断完了を送信しない)。
【0061】このようにして,相手端末の障害でそのサ
ービスインタフェースに対する切断要求が到達しない場
合にも,自端末の送信したRELEASEに対するレス
ポンス(RELEASE−COMPLETE)をATM
網から受信することにより,グループに属する全サービ
スインタフェースの切断処理を完了する。これにより,
相手端末の切断時の障害に対処することができると共に
切断に要する処理時間を短縮することができる。
【0062】図14は実施例6の切断の処理フローであ
る。この処理フローは,上記図6に示す原理を実現する
ために着信側のB−ISDN端末において実行される。
上記図7に示すB−ISDN端末のメモリ12には上記
図11〜図13と同様に予め同時に接続・切断要求を行
うグループ対応のサービスインタフェース120が記憶
されると共に,呼が空きか通信中(接続中)であるかの
状態が登録される呼状態エリア121が設けられてい
る。また,切断処理部132のタイマ動作においてタイ
ムアウトが発生した時に起動するタイムアウト受信処理
部132a(図7には図示せず)を備える。
【0063】図14のB−ISDN端末の呼制御部(図
7の13)の切断処理部132は,信号プロトコル制御
部から切断要求を受信すると(図14のS1),信号プ
ロトコル制御部に切断完了の送信を指示し(同S2),
グループの対応するサービスインタフェースの呼状態に
切断完了を設定する(同S3)。次にグループ内の全サ
ービスインタフェースの切断が完了したか判別し(同S
4),完了してない場合は,タイマを設定して(同S
5),ステップS1に戻り他の切断要求の受信を待つ。
上記ステップS4において,全サービスインタフェース
の切断完了と判断されると,タイマをクリアし(同S
6),マン・マシン・インタフェース制御部に切断完了
を通知する(同S7)。
【0064】上記ステップS5において設定されたタイ
マが,その後の処理中にタイムアウト(オーバフロー)
すると,この状態は切断要求を受信した後の一定時間経
過しても全呼が切断されてなく,他の全てのサービスイ
ンタフェースについて切断要求が受信されなかったこと
を表す。この状態は,先に受信した切断要求が誤りであ
った可能性が大きく,一つの呼でも欠けるとサービスが
提供されないので,切断された呼について再度接続を行
う処理がタイムアウト受信処理部132aで実行され
る。
【0065】すなわち,呼制御部のタイムアウト受信処
理部132aはタイムアウトの受信により起動すると
(図14のS8),グループ内から接続すべきコネクシ
ョンを抽出し(同S9),信号プロトコル制御部にその
コネクションの接続要求の送信を行うよう制御する(同
S10)。この後,対応するサービスインタフェースの
呼状態として再接続中を設定し(同S11),グループ
内のサービスインタフェースに他に切断完了の状態があ
るか判別し(同S12),ある場合は,ステップS9〜
S12においてその切断状態のサービスインタフェース
に対して再接続の処理を行い,切断された全てのサービ
スインタフェースの再接続処理が完了した時点で呼の回
復処理を終了する。
【0066】この実施例6の処理フローにより,グルー
プ内の一または複数のコネクションが誤って切断された
場合にも,一定時間経過後に全呼が切断されないと,自
動的に切断された呼の再接続処理を実行するため,誤っ
て中断されたサービスが自動的に再提供されることにな
る。
【0067】
【発明の効果】本発明によればネットワークを介して同
一の相手端末との間で複数のポイント・ツー・ポイント
のコネクションを接続してサービスを提供する場合に,
以下のような効果を奏することができる。
【0068】発信側の端末は,同一の相手端末に対し
て複数呼の接続(または切断)を行う必要がある時に,
複数呼の個数分の接続/切断要求を行う必要がなく,一
度の接続/切断要求により複数呼の接続/切断を実施す
ることができる。
【0069】発信側の端末は,同一の相手端末に対
し,複数呼の接続要求(または切断要求)を同時に送信
して,接続要求を行った全ての呼が確立(復旧)した時
点で接続(切断)処理完了にすることにより,全ての呼
を確立(復旧)する時間が,1つ1つ接続/切断する場
合よりも短縮することができる。
【0070】着信側の端末は,同一の相手端末と複数
呼の接続(または切断)を行う必要がある時に,一つ一
つの接続/切断要求の受信に対して全ての呼についての
接続/切断が完了したかを判別する必要がなく,ユーザ
は全ての呼の接続/切断完了時点を表示により明確に知
ることができ,接続完了後のサービスの提供や,切断完
了後の他の接続要求が可能となることの判断が確実に行
える。
【0071】着信側の端末が,同一相手に対し複数呼
の接続を行う必要がある時に,最初のグループを指定し
た着信呼の発アドレスを記憶しておくことにより,異な
る相手端末と接続することなく,同一の相手端末とだけ
接続することが可能となる。
【0072】着信側の端末は,同一の相手端末と複数
呼の切断を行う必要がある時に,相手端末からグループ
の一つのサービスインタフェースについての切断要求を
受信すると,他の全てのサービスインタフェースに対し
て着信側の端末から切断要求を発生することにより切断
処理を短縮すると共に,グループのサービスインタフェ
ースを確実に切断することが可能となる。
【0073】着信側の端末は,同一の相手端末と複数
呼の切断を行う必要がある時に,相手端末からグループ
の一つのサービスインタフェースについての切断要求を
受信すると,タイマを用いてグループに属する全ての切
断要求の発生を判別することにより,誤って一部の呼が
切断されてサービス提供が不可となっても,自動的に再
接続処理を行って,サービス提供を回復させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の原理構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の原理構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の原理構成を示す図である。
【図5】本発明の第5の原理構成を示す図である。
【図6】本発明の第6の原理構成を示す図である。
【図7】本発明が実施されるB−ISDN端末の構成例
を示す図である。
【図8】本発明によるB−ISDN端末の接続例を示す
図である。
【図9】実施例1の発信の処理フローを示す図である。
【図10】実施例2の発信の処理フローを示す図であ
る。
【図11】実施例3の着信の処理フローを示す図であ
る。
【図12】実施例4の着信の処理フローを示す図であ
る。
【図13】実施例5の切断の処理フローを示す図であ
る。
【図14】実施例6の切断の処理フローを示す図であ
る。
【図15】同一のB−ISDN端末間の複数コネクショ
ン設定の説明図である。
【図16】従来の複数呼接続手順のシーケンス図であ
る。
【図17】複数個のコネクションを必要とする場合の誤
接続の例を示す図である。
【図18】複数個のコネクションを必要とする場合の着
信側端末の切断処理の説明図である。
【符号の説明】
1 B−ISDN端末 2 メモリ 3 ATM網 2a グループ対応サービスインタフェース格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 茂 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 富士通名古屋通信システム株式会社内 (72)発明者 中山 敦志 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 富士通名古屋通信システム株式会社内 (72)発明者 岩尾 淳 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 富士通名古屋通信システム株式会社内 (72)発明者 井口 信夫 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 富士通名古屋通信システム株式会社内 (72)発明者 笹川 靖 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−276211(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 29/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のB−ISDN端末からネットワー
    クを介して他の同じB−ISDN端末に対し,ポイント
    ・ツー・ポイント形態で複数の呼を確立してサービスを
    実行するためのB−ISDN端末間のマルチコネクショ
    ン制御方式において, 発信側のB−ISDN端末は,予めサービスを提供する
    複数呼を構成する各呼のサービスインタフェースをグル
    ープ化して登録したグループ対応サービスインタフェー
    ス格納部と前記各サービスインタフェース毎の呼の接続
    状態を格納する呼状態格納部とを備え, 前記 端末へのグループを指定した接続(切断)の指示に
    対し,前記グループ対応サービスインタフェース格納部
    に登録された対応するグループの全サービスインタフェ
    ースに対応する接続(切断)要求を順次ネットワークに
    対して送信して複数呼の接続(切断)を行う呼制御部を
    備えることを特徴とするB−ISDN端末間のマルチコ
    ネクション制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において, 前記B−ISDN端末は,端末へのグループを指定した
    接続(切断)の指示が発生すると,前記グループ対応サ
    ービスインタフェース格納部に登録された対応するグル
    ープの全サービスインタフェースに対応する接続(切
    断)要求を同時にネットワークへ送信すると共に前記ネ
    ットワークからの接続(切断)完了の受信に応じて,接
    続状態を前記呼状態格納部に格納し, 接続(切断)要求を行ったグループの全ての呼の接続
    (切断)の完了を検出すると接続(切断)処理完了を端
    末に表示することを特徴とするB−ISDN端末間のマ
    ルチコネクション制御方式。
  3. 【請求項3】 一方のB−ISDN端末からネットワー
    クを介して他の同じB−ISDN端末に対し,ポイント
    ・ツー・ポイント形態で複数の呼を確立してサービスを
    実行するためのB−ISDN端末間のマルチコネクショ
    ン制御方式において, 着信側のB−ISDN端末は,予めサービスを提供する
    複数呼を構成する各呼のサービスインタフェースをグル
    ープ化して登録したグループ対応サービスインタフェー
    ス格納部を備え, ネットワークからのグループを指定した接続(切断)要
    求を受信すると,前記グループ対応サービスインタフェ
    ース格納部に登録された対応するグループのサービスイ
    ンタフェースに対応する接続(切断)処理を行い,ネッ
    トワークに対し接続(切断)完了を送信して,複数呼の
    着信処理を行うことを特徴とするB−ISDN端末間の
    マルチコネクション制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において, 前記着信側のB−ISDN端末は,前記グループ対応サ
    ービスインタフェース格納部の各サービスインタフェー
    ス毎の呼の接続状態を格納する呼状態格納部を備え, ネットワークからのグループを指定した接続(切断)を
    受信すると,ネットワークに対し前記接続(切断)完了
    を送信すると共に,前記呼状態格納部の対応するサービ
    スインタフェースを接続(切断)状態に設定し, 接続(切断)要求を受けたグループの全ての呼の接続
    (切断)の完了を検出すると接続(切断)処理完了を前
    記端末に表示することを特徴とするB−ISDN端末間
    のマルチコネクション制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項4において, 前記着信側のB−ISDN端末は,発信アドレスを記憶
    する発アドレス格納部を備え, ネットワークからのグループを指定した接続(切断)要
    求の着信を受信すると,前記呼状態格納部を用いて対応
    グループのサービスインタフェースを検索し,全て空き
    状態であると,前記着信した呼の発信アドレスを前記発
    アドレス格納部に記憶して着信を許可し, 空き以外のサービスインタフェースが存在すると,受信
    した前記接続(切断)要求に含まれる発信アドレスと前
    記発アドレス格納部のアドレスを比較して,一致した場
    合に着信を許可して,それ以外の着信を拒否することに
    より異なる端末からの誤着信を防止することを特徴とす
    るB−ISDN端末間のマルチコネクション制御方式。
  6. 【請求項6】 一方のB−ISDN端末からネットワー
    クを介して他の同じB−ISDN端末に対し,ポイント
    ・ツー・ポイント形態で複数の呼を確立してサービスを
    実行するためのB−ISDN端末間のマルチコネクショ
    ン制御方式において, 着信側のB−ISDN端末は,予めサービスを提供する
    複数呼を構成する各呼のサービスインタフェースをグル
    ープ化して登録したグループ対応サービスインタフェー
    ス格納部を備え, ネットワークからのグループを指定した切断要求を受信
    すると,前記グループ対応サービスインタフェース格納
    部に登録された対応するグループの当該受信したサービ
    スインタフェース以外の,全てのサービスインタフェー
    スを用いて,対応する切断要求をネットワークに送信
    し, ネットワークから前記切断要求に対応する全ての切断完
    了を受信することにより全サービスインタフェースの切
    断処理を完了することを特徴とするB−ISDN端末間
    のマルチコネクション制御方式。
  7. 【請求項7】 請求項3において, 前記着信側のB−ISDN端末は,前記グループ対応サ
    ービスインタフェース格納部の各サービスインタフェー
    ス毎の呼の接続状態を格納する呼状態格納部と,タイマ
    を備え, グループを指定した切断要求をネットワークから受信し
    た時,前記呼状態格納部の受信したグループの対応する
    サービスインタフェースの呼状態を検索し, 呼状態が通信中であるとタイマを設定し,当該タイマは
    設定時間内に前記グループの全サービスインタフェース
    の受信によりクリアされ, 前記タイマがタイムアウトすると,前記呼状態格納部に
    切断状態が設定されたサービスインタフェースについ
    て,ネットワークに対し接続要求を送信することを特徴
    とするB−ISDN端末間のマルチコネクション制御方
    式。
JP05892396A 1996-03-15 1996-03-15 B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式 Expired - Fee Related JP3445896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05892396A JP3445896B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05892396A JP3445896B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09252299A JPH09252299A (ja) 1997-09-22
JP3445896B2 true JP3445896B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=13098354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05892396A Expired - Fee Related JP3445896B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3445896B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4728985B2 (ja) * 2007-03-12 2011-07-20 日本電信電話株式会社 パス自動構成方法および装置
JP5734896B2 (ja) * 2012-02-27 2015-06-17 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 通信システム、通信装置、パス生成制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09252299A (ja) 1997-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5790553A (en) Seamless peer-to-peer communications in a layered communications architecture
EP0746127B1 (en) Selective participation in a multimedia communication conference call
EP0744852B9 (en) Variable communication bandwidth for providing automatic call back and call hold
US5416834A (en) Redirection of calls by a communication terminal
US5781623A (en) Method of controlling an access network as well as exchange and access network
CA2173300C (en) Multi-media conference call control providing adjustable bandwidth for individual communication terminals
EP0603915B1 (en) Signalling method and system for packet network
CA2172648C (en) Variable communication bandwidth for conference call initiation
EP0493912A2 (en) Transparent remoting of switching network control over a standard interface link
JPH08279814A (ja) 複数コネクション設定制御方法
JPH0385838A (ja) 仮想チェインを確立し管理する方法およびシステム
JP3445896B2 (ja) B−isdn端末間のマルチコネクション制御方式
JP3070588B2 (ja) Atm svc二重化システム
JPS63228898A (ja) 通信制御装置における着信処理方法
US6341126B1 (en) Inhomogeneous connections
JP2000013394A (ja) Atm交換機システムにおけるシグナリング仮想チャネル制御方法及び装置
WO2002021805A2 (en) System and method for managing telephony network resoures
JPH10210171A (ja) Isdnデータ端末装置
JPH07101888B2 (ja) 交換装置によるlan間接続方式
JP3399994B2 (ja) Atm交換機及びatm交換機における信号同期制御方式
JPH10322361A (ja) シグナリング方法、スイッチング装置、記憶媒体及びネットワーク
JPH0442861B2 (ja)
JP3008096B1 (ja) マルチリンク接続におけるコネクション設定方式
KR100427762B1 (ko) 에이티엠 교환기에서 에스브이씨 서비스 방법
JP3574561B2 (ja) デジタルデータ配信センタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030617

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees