JP3445720B2 - 静電型レンズを備えた電子顕微鏡 - Google Patents

静電型レンズを備えた電子顕微鏡

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JP3445720B2 JP10287397A JP10287397A JP3445720B2 JP 3445720 B2 JP3445720 B2 JP 3445720B2 JP 10287397 A JP10287397 A JP 10287397A JP 10287397 A JP10287397 A JP 10287397A JP 3445720 B2 JP3445720 B2 JP 3445720B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電型レンズを備
えた走査電子顕微鏡等の電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に静電型対物レンズを用いた走査電
子顕微鏡を示す。図示していない電子銃から発生した電
子ビームEBは、加速電圧制御装置1で印加されたエネ
ルギで加速され中間加速部2に到達する。中間加速部2
には中間加速電圧制御装置3により一次電子ビームEB
のエネルギより高くするための電位が印加されており、
電子ビームEBは再加速される。
【0003】減速レンズ部4では、中間加速部2で印加
されたエネルギを加速電圧制御装置1で印加されたエネ
ルギまで減速させることにより、静電レンズ集束効果を
発生させ、試料5に対物レンズ7とで合焦点させた一次
電子ビームEBを照射する。なお、減速レンズ部4に
は、減速電圧制御装置6から減速電圧が印加されてい
る。また、試料5に接近して磁界型の対物レンズ7が設
けられている。試料5は試料ステージ8上に載せられて
おり、試料ステージ8はステージ制御装置9により傾斜
されるように構成されている。
【0004】静電レンズを構成する減速レンズ部4から
試料5表面へは、漏れ電界Eが発生しており、試料5か
ら発生した2次電子eの内、漏れ電界Eの影響を受けた
ものは中間加速部2の電界によって加速され、上部検出
器10で検出される。
【0005】また、漏れ電界Eの影響を受けなかった2
次電子eは、下部検出器11で検出される。上部検出器
10と下部検出器11で検出された信号は、図示してい
ない加算器によって加算され、陰極線管に供給される。
その結果、陰極線管上には走査2次電子像が表示され
る。なお、加速電圧制御装置2、中間加速電圧制御装置
3、減速電圧制御装置6、ステージ制御装置9は、計算
機12によって制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、図1に示した構
成で、ステージ8(試料5)を傾斜させて観察する場合
には、ステージ制御装置9を制御する。図2はステージ
制御装置9により試料ステージ8の傾斜を行った場合を
示しており、減速レンズ部4から試料5への漏れ電界E
が、試料5のグランド(接地)電位により乱され、試料
ステージ8の傾斜方向に歪む。
【0007】この漏れ電界Eの歪みは、一次電子ビーム
EBに影響を及ぼし、試料5への到達位置が点線で示す
ようにずれることになる。また、この一次電子ビームE
Bの到達した位置から発生した2次電子eの内、減速レ
ンズ部4から張り出した漏れ電界Eの影響を受けたもの
は、減速レンズ部4の静電場に加速されて上昇する。
【0008】しかし、この2次電子は、発生地点が減速
レンズ部4の中心から発生していないこと、漏れ電界E
が歪み電界を生成していることなどから、減速レンズ部
4の中心部の軌道を通過できない。そのため、減速レン
ズ部4の電極側面等に衝突し、上部検出器10に到達で
きなくなる。なお、減速レンズ部4の漏れ電界Eの影響
を受けなかった2次電子は、下部検出器11に到達す
る。
【0009】このように、試料5が傾斜角度0度(図1
の状態)の時は、漏れ電界Eは2次電子eを収集し、上
部検出器10に導く機能を有する。しかし、図2に示す
ように、試料5の傾斜角度が大きくなることにより、漏
れ電界Eは、試料の傾斜方向に張り出し、一次電子ビー
ムEBの軌道を曲げ、軸をずらしてしまう。このため、
レンズ収差を増大させ、像の分解能を低下させてしま
う。このような問題を解決するため、従来では、次のよ
うな方法が用いられていた。
【0010】まず、一次電子ビームEBの軌道を曲げ、
分解能を低下させる原因は、減速レンズ部3から発生す
る漏れ電界Eが、試料5の傾斜によって、試料の傾斜側
に張り出してしまうことにある。そのため、図3に示す
改善された従来の装置では、減速レンズ部4の形状を変
えて、減速レンズ部4で発生する漏れ電界Eを一次電子
ビームEBに影響を与えない程度まで減らすようにして
いる。
【0011】この場合、減速レンズ部4の先端は、電子
ビームの通過開孔が開けられたドーナツ状に形成されて
いる。なお、図3の装置で、図1の装置と同一ないしは
類似の構成要素には同一番号が付されている。
【0012】しかしながら、この方式では、試料5の表
面への漏れ電界Eが無くなる(弱くなる)ため、一次電
子ビームEBの軌道は曲がらなくなるが、上部検出器1
0へ入射する2次電子の量が減少する結果を招く。
【0013】図4は従来装置の他の例を示しているが、
この図4の装置で図1の装置と同一ないしは類似の構成
要素には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
この図4に示した装置では、減速レンズ部4に印加する
電圧は減速電圧制御装置15で正から負まで制御できる
ように構成されている。
【0014】例えば、減速電圧制御装置15で、図に示
す状態に切り換えて減速レンズ部4に負(または0)の
電位を印加すると、漏れ電界Eは減少し、一次電子ビー
ムEBの軌道ずれは発生しなくなる。しかし、静電レン
ズの主面が上方に移動するため、分解能の低下を招く。
また、上部検出器10には、反射電子rは到達するが、
2次電子eは到達できない。
【0015】このように、図4に示した装置では、試料
ステージ8が平面の場合には漏れ電界Eの影響による一
次電子ビームEBの軸ずれがないので、減速電圧制御装
置6により、減速レンズ部4に印加する電位を正,負
(もしくは0)と切り換えることで、上部検出器10で
検出できる信号成分を変化できる利点があった。
【0016】このように、静電型対物レンズを用いた走
査型電子顕微鏡での観察では、漏れ電界の発生があるた
め、高分解能観察と試料の高傾斜を行おうとした場合、
次のような問題点があった。
【0017】 一次電子ビームの軌道が、レンズと試
料間にできた漏れ電界の歪みにより曲がってしまい、軸
ずれが発生することから、試料傾斜角度に合わせた軸補
正を行う必要が生じる。
【0018】 軸調整を行っても、漏れ電界に歪みが
あるので、上部検出器での検出効率が低下する。 漏れ電界を減らすため、減速レンズ部の電圧を正か
ら負(または0)にすると、レンズ主面が上方に移るた
め、分解能が低下する。
【0019】上記した問題点をバランス良く保つため、
計算機12で各電位を最適に制御することが従来考えら
れている。図5はこのような計算機12の機能と動作を
説明するための図であり、計算機12内には、各制御装
置と接続するためのマンマシンインターフェース16が
設けられている。このインターフェース16に接続して
電位データ設定手段17が設けられ、また、電位データ
設定手段17には、電位データテーブル群18がつなが
っている。
【0020】この図5に示す例では、各観察条件ごとに
各部に印加する電圧制御量を計算機12内に電位データ
テーブル群18としてテーブル化しておき、観察条件に
より、電位制御値を電位データ設定手段17により電位
テーブルから選択して設定している。
【0021】この電位データテーブル群18に格納され
ているデータは、予め電子光学系の物理計算によって求
められたものであり、加速電圧、試料傾斜、ワーキング
ディスタンス、検出信号種類選択等をパラメータとして
離散的に求められている。このシステムは非線形かつ多
変数システムのため、制御精度を上げるためには、計算
点を離散化しなければならず、計算量と電位データテー
ブル18に格納されているデータ数が膨大となってしま
う。
【0022】また、減速レンズ部から発生する漏れ電界
Eの量と試料ステージ傾斜による漏れ電界Eの歪み量
は、正確な測定ができず、誤差を持ったあいまいな値で
あるため、計算結果と実際とでは、微妙なずれを生じ
る。このずれを補正しようとしても、多変数システムで
あるため、一つの電極電位のみを変えることができず、
全てのデータの電極電位強度を補正しなければならな
い。
【0023】図6に上記した電位データテーブル群18
に格納されている減速レンズ部4の電位を制御する電位
制御量Vrのデータ構造例を示す。Vrは、中間加速部
2の電圧Vi、試料ステージ傾斜角度Ti、ワーキング
ディスタンス(差動距離)WD、加速電圧Vaの関数で
あるが、簡単化のため加速電圧Vaは中間加速電圧Vi
にリンクするとして表示すると、Vr=Vr(Ti,W
D,Vi)となり、図6に示すように、データ構造はV
i,Ti,WSの離散的な格子点上にVrが存在する、
Vr制御テーブル群19からなっている。
【0024】一次電子ビームEBの軌道をずらす漏れ電
界強度は、中間加速電圧Viで変化するが、一次電子ビ
ームEBの加速電圧が決まれば、Viは決まるので、V
rはTiとWDで決まることになり、減速レンズ部4の
電圧Vrは図6に示す平面上のVr制御テーブル20と
なる。しかし、減速レンズ部4の電圧Vrは、上部検出
器10での信号検出量や分解能を決める静電レンズの主
面位置等も考慮しなければならないため、単純には決定
できない。
【0025】実際には、上記した各電位は、静電レンズ
の一部として動作するため、各電位の制御量は、互いに
独立ではなく組み合わせによって決定しなければならな
い。すなわち、膨大な量の制御点を、加速電圧Va、中
間加速電圧Vi、検出信号強度Si、試料ステージ傾斜
角度Ti、試料面高さWDを離散化して組み合わせて作
らなければならない。
【0026】例えば、加速電圧Vaの量子化数をn、中
間加速電圧Viの量子化数をm、検出信号Siの強度を
q、試料ステージ傾斜角度Tiの量子化数をT、ワーキ
ングディスタンスWDの量子化数をwとすると、減速レ
ンズ部4の電位制御量の量子化数は、n×m×q×T×
wとなる。
【0027】仮に、加速電圧を15ステップ(n=1
5)、中間加速電圧を2ステップ(m=2)、検出信号
強度を2ステップ(q=2)、試料傾斜を14ステップ
(T=14)、WDを7ステップ(w=7)とすると、
各電極の電位制御量の量子化数は、5880個となり、
データをハンドリングすることは事実上不可能である。
【0028】すなわち、データと装置とがある部分だけ
で合わなくても、全制御点に対して物理計算をし直さな
ければならず、多大な時間を要することになる。また、
データテーブルは数字の羅列であり、その数字の持つ物
理的な意味が分からないという欠点も有する。
【0029】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、静電型レンズを用いて電子ビーム
を集束すると共に、試料を高い角度で傾斜させても一次
電子ビームの軸ずれを補正し、高い分解能で像の観察を
行うことができる静電型対物レンズを備えた走査電子顕
微鏡を実現するにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
静電型レンズを備えた電子顕微鏡は、静電型対物レンズ
を用いて電子ビームを試料上に集束すると共に、試料を
傾斜させるようにした電子顕微鏡において、試料に電圧
を印加し、試料の傾斜角度に応じて試料の電位を変化さ
せるようにしたことを特徴としている。
【0031】請求項1の発明では、試料の傾斜角度に応
じて試料の電位を変化させる。請求項2の発明は、静電
型対物レンズを用いて電子ビームを試料上に集束すると
共に、試料を傾斜させるようにした電子顕微鏡におい
て、試料に電圧を印加する手段と、電子ビームの加速電
圧,静電型対物レンズに印加する電圧および試料の傾斜
角を前件部のデータとし、試料の電位を後件部のデータ
として、if/then形式で記述された前件と後件と
のファジイ推論のルールが格納されたルールベースと、
電子ビームの加速電圧,静電型対物レンズに印加する電
圧および試料の傾斜角を入力として、前記ルールベース
からのルールに従ってファジイ推論を行い、試料の電位
を出力するファジイ推論手段とを備え、前記ファジイ推
論手段の出力データに基づき試料の電位を変化させる
とを特徴としている。
【0032】請求項2の発明では、電子ビームの加速電
圧、静電型対物レンズに印加する電圧、試料の傾斜角に
基づいて、ファジイ推論を用いて試料の電位を変化させ
る。
【0033】
【0034】
【0035】請求項の発明は、請求項の発明におい
て、ルールベースに格納されたルールを修正、削除、追
加できるルールエディタを備えたことを特徴としてい
る。
【0036】請求項の発明では、ルールベースに格納
されたルールを修正、削除、追加する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図7は本発明に基づく走査
電子顕微鏡を示しており、図1に示した従来装置と同一
ないしは類似の構成要素には同一番号を付してその詳細
な説明は省略する。この実施の形態で、試料ステージ8
には、試料電位制御装置21から所定の電圧が印加さ
れ、その結果、試料5は所定の電位が印加される。
【0038】このような構成で、図示していない電子銃
から発生した一次電子ビームEBは、加速電圧制御装置
1で印加されたエネルギで加速され中間加速部2に到達
する。中間加速部2には中間加速電圧制御装置3により
一次電子ビームEBのエネルギより高くするための電位
が印加されており、電子ビームEBは再加速される。
【0039】減速レンズ部4では、中間加速部2で印加
されたエネルギを加速電圧制御装置1で印加されたエネ
ルギまで減速させることにより、静電レンズ効果を発生
させ、試料5に対物レンズ7とで合焦点された一次電子
ビームEBを照射する。なお、減速レンズ部4には、減
速電圧制御装置6から減速電圧が印加されている。ま
た、試料5に接近して対物レンズ7が設けられている。
試料5は試料ステージ8上に載せられており、試料ステ
ージ8はステージ制御装置9により傾斜されるように構
成されている。
【0040】静電レンズを構成する減速レンズ部4から
試料5表面へは、漏れ電界Eが発生しており、試料5か
ら発生した2次電子eの内、漏れ電界Eの影響を受けた
ものは中間加速部2の電界によって加速され、上部検出
器10で検出される。
【0041】また、漏れ電界Eの影響を受けなかった2
次電子eは、下部検出器11で検出される。上部検出器
10と下部検出器11で検出された信号は、図示してい
ない加算器によって加算され、陰極線管に供給される。
その結果、陰極線管上には走査2次電子像が表示され
る。なお、加速電圧制御装置2、中間加速電圧制御装置
3、減速電圧制御装置6、ステージ制御装置9は、計算
機12によって制御される。
【0042】次に、図8に示すように、試料ステージ8
を傾斜した場合、減速レンズ部4から発生する漏れ電界
Eが、試料8により変形してしまい、試料8へ入射する
一次電子ビームEBの軌道を曲げてしまう。このため、
試料電位制御装置21から、漏れ電界Eを補正するた
め、漏れ電界と同極性の電圧を試料ステージ8に印加し
ている。なお、試料電位制御装置21から試料ステージ
8に印加される電圧は、計算機12によって制御され
る。
【0043】一方、上部検出器10で反射電子を検出す
る場合には、減速電圧制御装置6で漏れ電界Eをなくす
ための電位を減速レンズ部4に印加し、試料ステージ8
に印加する電位は、新たに減速レンズ部4に印加された
電位を補正する電位を印加する。
【0044】なお、このような制御は、計算機12によ
って行い、そのため、計算機12は、加速電圧制御装置
1、中間加速電圧制御装置3、減速電圧制御装置6、試
料電位制御装置21とに目標値を指示し、それらを制御
する。
【0045】次に、計算機12内における上記目標値の
指示機能をファジイ推論により実施した例を説明する。
図9はファジイ推論により各電位の目標値を決める際の
静電型対物レンズ電圧制御装置22の具体例を示してい
る。
【0046】静電型レンズ電圧制御装置22内には、マ
ンマシンインターフェース23が設けられ、更に、電圧
制御量をファジイ推論によって推論するファジイ推論手
段24と、ファジイ推論手段24に入力する変数を作成
する前処理手段25と、ファジイ推論手段24の出力を
評価する後処理手段26と、ファジイ推論手段24にお
いて電圧制御量を推論する際に、参照されるif/th
en形式で記述されたルールが格納されているルールベ
ース27と、ルールベース27に格納されているルール
を編集できるルールエディタ28とが構築されている。
【0047】図10に静電型対物レンズ電圧制御装置2
2内でのデータの入出力の状況を示す。図10におい
て、加速電圧Vaと照射電流量Ipと焦点位置Ioと倍
率Maと試料傾斜角Tiと検出信号Siとを,前処理手
段25に入力すると、前処理手段25は、加速電圧内部
変数#Vaと照射電流量内部変数#Ipと焦点位置内部
変数#Ioと倍率内部変数#Maと試料傾斜角内部変数
#Tiと検出信号内部変数#Siをファジイ推論手段2
4に出力する。
【0048】ファジイ推論手段24は、加速電圧内部変
数#Vaと照射電流量内部変数#Ipと焦点位置内部変
数#Ioと倍率内部変数#Maと試料傾斜角内部変数#
Tiと検出信号内部変数#Siとから、ルールベース2
7に格納されているif/then形式で記述されたル
ールを参照して、ファジイ推論によって加速電圧目標値
内部変数#Vacと、中間加速電圧目標値内部変数#V
iと、減速電圧目標値内部変数#Vrと、試料電位目標
値内部変数#Vsとを推論し、それらを後処理手段26
に出力する。
【0049】後処理手段26は、加速電圧目標値内部変
数#Vacと、中間加速電圧目標値内部変数#Viと、
減速電圧目標値内部変数#Vrと、試料電位目標値内部
変数#Vsとから、数値を評価して、加速電圧目標値V
acと、中間加速電圧目標値Viと、減速電圧目標値V
rと、試料電位目標値Vsとを出力し、それらの値をマ
ンマシンインターフェース23を介して加速電圧制御装
置1、中間加速電圧制御装置3、減速電圧制御装置6、
試料電位制御装置21に供給する。なお、上記構成で、
ルールエディタ28により、ルールベース27に格納さ
れているif/then形式で記述されたルールを編集
することができる。
【0050】上記した実施の形態における動作を更に詳
細に説明する。前記したように、加速電圧Vaと照射電
流量Ipと焦点位置Ioと倍率Ma試料傾斜角Tiと検
出信号Siとを前処理手段25に入力すると、前処理手
段25は、加速電圧内部変数#Vaと照射電流量内部変
数#Ipと焦点位置内部変数#Ioと倍率内部変数#M
aと試料傾斜角内部変数#Tiと検出信号内部変数#S
iとをファジイ推論手段24に出力する。上記各内部変
数は、次式によって求められる。
【0051】#Va=Va/(Va・norm) #Ip=Ip/(Ip・norm) #Io=Io/(Io・norm) #Ma=Ma/(Ma・norm) #Ti=Ti/(Ti・norm) #Si=Si/(Si・norm) 上記した式において、Va・normは加速電圧正規化係
数、Ip・normは照射電流正規化係数、Io・normは焦
点位置正規化係数、Ma・normは倍率正規化係数、Ti
・normは試料位置正規化係数、Si・normは検出信号正
規化係数である。前記{#Va,#Ip,#Io,#M
a,#Ti,#Si}の入力空間は、それぞれ複数のフ
ァジイ集合によって分割されている。この入力変数空間
のファジイ集合による分割例を図11に示す。
【0052】図11(a)はVaの分割例を示してお
り、ここでは、#Vaの領域{#Va・min ,#Va・
max }を7個のファジイ集合{0.5kV,1kV,2
kV,3kV,4kV,5kV,6kV}で分割した。
また、図11(b)に示すように、#Ipの領域{#I
p・min ,#Ip・max }を17個のファジイ集合{I
p・1,Ip・2,Ip・3,Ip・4,Ip・5,I
p・6,Ip・7,Ip・8,Ip・9,Ip・10,
Ip・11,Ip・12,Ip・13,Ip・14,I
p・15,Ip・16,Ip・17}で分割した。
【0053】更に、図11(c)に示すように、#Io
の領域{#Io・min ,#Io・max }を11個のファ
ジイ集合{0.5A,0.6A,0.7,0.8,0.
9A,1.0A,1.1A,1.2A,1.3A,1.
4A,1.5A}で分割した。また、図11(d)に示
すように、#Tiの領域{#Ti・min ,#Ti・max
}を7個のファジイ集合{0°,10°,20°,3
0°,40°,50°,60°}で分割した。
【0054】また、図11(e)に示すように、#Ma
の領域{#Ma・min ,#Ma・max }を5個のファジ
イ集合{×10,×100 ,× 1k,×10k,× 100k}で
分割した。そして、図11(f)に示すように、#Si
の領域{#Si・min ,#Si・max }を2個のファジ
イ集合{SE,BE}で分割した。
【0055】上記した各分割において、ファジイ集合同
志が関わりを持つことに特徴がある。また、図11で示
した各ファジイ集合は、要素のその集合における属性の
度合(メンバーシップ値)を示すメンバーシップ関数で
表現されている。すなわち、図11(a)に示すよう
に、ある#Va(三角印部)が入力されたとき、ファジ
イ集合{1kV}に属するメンバーシップ値は、μ(1
kV|#Va)であり、ファジイ集合{2kV}に属す
るメンバーシップ値はμ(2kV|#Va)となること
を示している。
【0056】同様に、図11(c)には、ある#Ioの
ファジイ集合{0.4#Io}に属するメンバーシップ
値μ(0.4|#Io)を、図11(b)には、ある#
Ipのファジイ集合{Ip・1}に属するメンバーシッ
プ値μ(Ip・1|#Ip)とファジイ集合{Ip・
2}に属するメンバーシップ値μ(Ip・2|#Ip)
とを、図11(c)には、ある#Ioのファジイ集合
{0.5A}に属するメンバーシップ値μ(0.5A|
#Io)とファジイ集合{0.6A}に属するメンバー
シップ値μ(0.6A|#Io)とを示している。
【0057】また、図11(d)には、ある#Tiのフ
ァジイ集合{40°}に属するメンバーシップ値μ(4
0°|#Ti)とファジイ集合{50°}に属するメン
バーシップ値μ(50°|#Ti)とを示し、図11
(e)には、ある#Mgのファジイ集合{×10}に属す
るメンバーシップ値μ(×10|#Mg)とファジイ集合
{×100 }に属するメンバーシップ値μ(×100 |#M
g)とを、図11(f)には、ある#Siのファジイ集
合{SE}に属するメンバーシップ値μ(SE|#S
i)とファジイ集合{BE}に属するメンバーシップ値
μ(BE|#Si)とを示している。
【0058】前記ルールベース27には、前記{#V
a,#Ip,#Io,#Ti,#Ma,#Si}から、
前記{#Vac,#Vi,#Vr,#Vs}を決定する
ルールが、次のようにif/then形式で記述されて
いる。なお、このルールは単なる一例である。
【0059】 if Va is 0.5kV and Ip is Ip・1 and Io is 0.5A and Ti is 60° and Ma is ×10k and Si is SE then Vac is 0.48kV and Vi is 6000 and Vr is 10.0 and Vs is 20 if Va is 0.6kV and Ip is Ip・1 and Io is 0.6A and Ti is 60° and Ma is ×10k and Si is SE then Vac is 0.58kV and Vi is 6300 and Vr is 5.0 and Vs is 20 … … … 前記ファジイ推論手段24においては、ルールベース2
7に格納されているルールを参照して、入力変数{#V
a,#Ip,#Io,#Ti,#Ma,#Si}から、
出力変数{#Vac,#Vi,#Vr,#Vs}をファ
ジイ推論する。上述したif/thenルール例は、t
hen部(後件部)の出力変数を数値で記述した場合で
あるが、次のように、then部の出力変数をファジイ
集合で記述することができる。この例を次に示す。
【0060】 if Va is 0.5kV and Ip is Ip・1 and Io is 0.5A and Ti is 60° and Ma is ×10k and Si is SE then Vac is F0.48 and Vi is F6000 and Vr is F10.0 and Vs is F20.0 if Va is 0.6kV and Ip is Ip・1 and Io is 0.6A and Ti is 60° and Ma is ×10k and Si is SE then Vac is F0.58 and Vi is F6300 and Vr is F5.0 and Vs is F20.0 … … … 上記した例で、F0.48,F6000,F10.0,
F20.0,F0.58,F6300,F5.0,F2
0.0は、それぞれファジイ集合である。なお、the
n部の出力変数を数値で記述した場合と、ファジイ集合
で記述した場合とでは、ファジイ推論のアルゴリズムが
異なる。まず、then部の出力変数を数値で記述した
場合のアルゴリズムについて次に述べる。
【0061】図12は2入力1出力のファジイ推論を行
う例を示しており、ここでは、2入力を加速電圧内部変
数#Vaと、試料位置内部変数#Tiとし、1出力変数
を試料印加電圧内部変数#Vsとしている。ここで、#
Va=v、#Ti=tとし、図12(a)に示すよう
に、nルール目のthen部で記述されているVsが
「Vs is vsn」(ただし、vSnは数値)で、図1
2(b)に示すように、mルール目のthen部で記述
されているVsが「Vs is vsm」(ただし、vsm
は数値)であったとき、例えば、第nルール目が次のよ
うに記述されているとする。
【0062】 if Va is 1.0kV and Ti is 45° then Vs is vsn この場合、前記入力vのファジイ集合{1.0kV}に
属するメンバシップ値は、μ(1.0kV|v)であ
り、入力tのファジイ集合{45°}に属するメンバシ
ップ値は、μ(45°|t)であり、図12(a)のn
ルール目のif部(前件部)の成立する確からしさμn
をmin{μ(1.0kV|v),μ(45°|t)}
で評価する。すなわち、第nルール目のif部(前件
部)の成立する確からしさμnを次のようにする。
【0063】 μn=min{μ(Vn|v),μ(Tin|t)} 上式で、VnとTinはnルールに記述されている加速
電圧、試料位置のファジイ集合である。同様にして、入
力変数が3以上のときも、各々のメンバシップ値の中で
最小となるものとを選択するものとする。この時、nル
ール目のthen部に記述されている数値vsnの確から
しさをμn・vsnと評価する。上記の操作を全てのルー
ルに対して行い、出力となる推論値§Vsを次の通りと
する。
【0064】
【数1】
【0065】上記した推論の操作は、出力変数が2以上
のときも同様にして行う。次に、then部の出力変数
をファジイ集合で記述した場合について、図13を用い
て説明する。図13は2入力1出力の例であり、2入力
を加速電圧内部変数#Vaと、試料位置内部変数#Ti
とし、1出力を試料(ステージ)印加電圧内部変数#V
sとしている。ここで、#Va=v、#Ti=tとし、
図13(a)に示すように、nルール目のthen部で
記述されているVsが「Vs isvsn」(ただし、v
snはファジイ集合)で、図13(b)に示すように、m
ルール目のthen部で記述されているVsが「Vs
is vsm」(ただし、v smはファジイ集合)であった
とき、例えば、第nルール目が次のように記述されてい
るとする。
【0066】 if Va is 1.0kV and Ti is 45° then Vs is vsn この場合、前記入力vのファジイ集合{1.0kV}に
属するメンバシップ値は、μ(1.0kV|v)であ
り、入力tのファジイ集合{45°}に属するメンバシ
ップ値は、μ(45°|t)であり、図13(a)のn
ルール目のif部(前件部)の成立する確からしさμn
をmin{μ(1.0|v),μ(45°|t)}で評
価する。すなわち、第nルール目のif部の成立する確
からしさμ nを次のようにする。
【0067】 μn=min{μ(Vn|v),μ(Tin|t)} 上式で、VnとTinはnルールに記述されている加速
電圧、試料位置のファジイ集合である。同様にして、入
力変数が3以上のときも、各々のメンバシップ値の中で
最小となるものとを選択するものとする。この時、nル
ール目のthen部に記述されているファジイ集合vsn
を表現するメンバシップ関数μ(vsn)と、nルール目
のif部の成立する確からしさμnとから、新たにファ
ジイ集合を評価したメンバシップ関数μBnを次式によ
って作り出す。
【0068】μBn=min{μn,μ(vs|n)} 上記の操作を全てのルールに対して行い、新たに出力合
成関数μB*を次式によって作り出す。
【0069】
【数2】
【0070】この出力合成関数μB*から、μB*の重
心を次式によって計算し、出力となる推論値§Vsとす
る。
【0071】
【数3】
【0072】ここで、出力変数#Vsをv=#Vsと
し、a,bは出力変数空間の境界値である。同様にし
て、出力変数が2以上のときも上記の操作を行う。上述
したthen部の出力変数を数値で記述した場合、ある
いは、ファジイ集合で記述した場合のファジイ推論が、
図9で示したファジイ推論手段24で実行され、加速電
圧制御量目標値内部変数#Vacと、中間加速部電圧制
御目標値内部変数#Viと減速レンズ減速端電圧制御目
標値内部変数#Vrと、試料ステージ印加電圧制御量目
標値内部変数#Vsとが、後処理手段26に出力され
る。後処理手段26では、#Vacと#Viと#Vrと
#Vsを適切な目標値に変数変換して、加速電圧制御量
目標値Vsと、中間加速部電圧制御目標値Viと減速レ
ンズ減速端電圧制御目標値Vrと、試料ステージ印加電
圧制御量目標値Vsとする。変数変換の方法は、例え
ば、 Vac=α#Vac,Vi=β#Vi,Vr=γ#V
r,Vs=δ#Vs のように、パラメータα,β,γ,δを積算することが
考えられる。なお、上記したルールベース27に格納さ
れているルールは、ルールエディタ28によって修正、
削除、追加ができる。
【0073】以上のように、本発明では、加速電圧や試
料の傾斜角等の各制御部の制御規則が数値の羅列ではな
く、if/then形式で記述されているため、その物
理的意味が分かりやすく、データハンドリングが容易と
なる。また、新たに制御規則を追加、削除したい場合で
も、ルールを追加、削除するだけで良く、従来のよう
に、数値計算のアルゴリズムまで変える必要はない。更
に、ルールで記述された制御点は、ファジイ集合で記述
されるため、出力変数空間全域においてファジイ推論さ
れ、従って、従来、固定加算されていた検出信号を少な
いルール数で行えることになる。
【0074】図14に本発明の他の実施の形態を示して
いる。この実施の形態では、エキスパートシステムを用
いてシステムを構築している。すなわち、図9に示した
ルールベース27で行った制御を推論エンジン30と知
識ベース31とで行うようにしている。
【0075】以上本発明の実施の形態を詳述したが、本
発明はこれらの形態に限定されない。例えば、走査電子
顕微鏡を例に説明したが、走査電子顕微鏡に限らず、静
電型レンズを用いた全ての電子顕微鏡や電子レンズを経
由して信号検出を行う検出器を備えた荷電粒子ビーム装
置にも本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、試料に電圧を印加し、試料の傾斜角度に応じて試料
の電位を変化させるようにしたので、一次電子ビームの
軸ずれが補正でき、2次電子検出効率をおとさずに高い
分解能で像の観察を行うことができる。
【0077】また、請求項2の発明では、試料の電位を
ファジイ推論により決定するようにしたので、少ない数
のルールにより最適な試料電位の制御を行うことができ
る。また、従来の膨大な数の制御データでは、データハ
ンドリングが事実上不可能であったが、本発明において
は、データはif/thenルールで記述されているの
で、データの持つ物理的意味が分かりやすく、追加、削
除、修正が用意となる。
【0078】更に、従来、多変数制御系の入力空間を量
子化し、その間を線形補完していたが、精度を上げるよ
うになると、量子化数が膨大となり、一方、量子化数を
下げると、精度が低下してしまったが、本発明の請求項
2におけるファジイ推論では、高い精度できめ細かく試
料電位の制御を行うことができる。
【0079】更にまた、多変数制御系では、全ての変数
が連動しているために、データの一部を追加、削除、修
正できないが、ファジイ推論は、多入力多出力であるた
め、部分的なルールを追加、削除、修正しても、全ての
変数が連動してファジイ推論される。
【0080】請求項の発明では、ルールベースに格納
されたルールを修正、削除、追加できるルールエディタ
を備えるようにしたので、容易に部分的なルールを修
正、削除、追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静電型レンズを備えた走査電子顕微鏡を
示す図である。
【図2】図1の装置で試料を傾斜させた状態を示す図で
ある。
【図3】従来の改良された静電型レンズを備えた走査電
子顕微鏡を示す図である。
【図4】静電型レンズの電位を可変するようにした従来
の走査電子顕微鏡を示す図である。
【図5】静電レンズ等の各電位を制御する制御装置の一
例を示す図である。
【図6】減速レンズの電位を制御する電位制御量のデー
タ構造例を示す図である。
【図7】本発明に基づく走査電子顕微鏡を示す図であ
る。
【図8】図7の走査電子顕微鏡において、試料を傾斜さ
せた状態を示す図である。
【図9】ファジイ推論により各電位を求める際の算出装
置の具体例を示す図である。
【図10】図9の算出装置内でのデータの入出力の状況
を示す図である。
【図11】入力変数空間のファジイ集合による分割例を
示す図である。
【図12】then部の出力変数を数値で記述した場合
のファジイ推論を説明するための図である。
【図13】then部の出力変数をファジイ集合で記述
した場合のファジイ推論を説明するための図である。
【図14】エキスパートシステムにより各電位を求める
算出装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 加速電圧制御装置 2 中間加速部 3 中間加速電圧制御部 4 減速レンズ部 5 試料 6 減速電圧制御装置 7 対物レンズ 8 試料ステージ 9 ステージ制御装置 10 上部検出器 11 下部検出器 12 計算機 21 試料電位制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−270331(JP,A) 特開 平8−185823(JP,A) 特開 平9−17369(JP,A) 特開 平7−73841(JP,A) 特開 平9−204893(JP,A) 特開 平2−91501(JP,A) 特開 平8−64163(JP,A) 特開 平10−199459(JP,A) 特開 平8−203459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/28 H01J 37/12 H01J 37/20 H01J 37/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電型対物レンズを用いて電子ビームを
    試料上に集束すると共に、試料を傾斜させるようにした
    電子顕微鏡において、 試料に電圧を印加し、試料の傾斜角度に応じて試料の電
    位を変化させるようにした電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 静電型対物レンズを用いて電子ビームを
    試料上に集束すると共に、試料を傾斜させるようにした
    電子顕微鏡において、 試料に電圧を印加する手段と、 電子ビームの加速電圧,静電型対物レンズに印加する電
    圧および試料の傾斜角を前件部のデータとし、試料の電
    位を後件部のデータとして、if/then形式で記述
    された前件と後件とのファジイ推論のルールが格納され
    たルールベースと、 電子ビームの加速電圧,静電型対物レンズに印加する電
    圧および試料の傾斜角を入力として、前記ルールベース
    からのルールに従ってファジイ推論を行い、試料の電位
    を出力するファジイ推論手段とを備え、 前記ファジイ推論手段の出力データに基づき試料の電位
    を変化させる 電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記ルールベースに格納されたルールを
    修正、削除、追加できるルールエディタを備えたことを
    特徴とする請求項2記載の電子顕微鏡。
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