JP3445272B2 - 薬物配送装置 - Google Patents

薬物配送装置

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JP3445272B2
JP3445272B2 JP51283493A JP51283493A JP3445272B2 JP 3445272 B2 JP3445272 B2 JP 3445272B2 JP 51283493 A JP51283493 A JP 51283493A JP 51283493 A JP51283493 A JP 51283493A JP 3445272 B2 JP3445272 B2 JP 3445272B2
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    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は薬物の配送装置に関する。
本発明の装置は、特に薬物を配送しかつそれを相当長
期、例えば少なくとも数日間にわたり生体へ分配するこ
とを目的とする。本発明の装置は、例えば、外部から内
部へ薬物を投与するために人間または可能であれば動物
の皮膚表面上に設置できる。本発明装置は、しかし、人
間または動物の組織および/または体腔に存在する流体
へ薬物を配送等するために体内へ移植できる。
従来技術の説明 既知薬物配送装置は溶解した薬物を含有する溶液を収
容する貯蔵器スペースを有する貯蔵器を具備する。この
貯蔵器スペースは薬物が拡散できる膜により少なくとも
部分的に限定されている。この種の装置は人間または動
物の身体への薬物の経皮投与または移植を可能にする。
この種の装置は貯蔵器が空になるまで中断することな
く連続使用して処置する生体へ薬物を配送する。その場
合、薬物の配送速度はしばしば連続的に低下したり、ま
たは配送過程の大部分は略定常であるが、例えば配送過
程の最終段階で低下する。しかし、この種の連続的配送
は様々な理由から多くの薬物において好ましくない。例
えば、種々の薬物の場合に、薬物の必要性および/また
は生体での吸収および過程は時間と共に周期的に変化
し、例えば結果として外因影響を及ぼす。更に、長期間
のニトログリセリン等の薬物の恒常投与は生体をいわゆ
る耐性、即ち、習慣性の兆候に発展し、薬物の効能を減
少させて治療効果を低下させるか、または薬物の投与量
を治療過程で増加させる必要を生じさせる結果になる。
更に、イオン導入により生体へ薬物を経皮的投与する
ための装置が知られている。この型の装置は電気バッテ
リ、電子機器、および電極を有する。これは生体の身体
へ侵入する薬物のイオン含有電流を生成する電界を形成
することが可能であって、薬物はイオン流として処置す
る身体へ達する。このイオン流は所望により連続的また
は断続的に投与される。
しかし、イオン導入法はイオンを構成するまたはイオ
ンを形成できる薬物にのみ利用できると言う欠点を有す
る。更に、そのイオンは必要とされる電界の影響下で安
定していなければならない。更に、イオン導入法の場
合、形成される電界および電気的に生成される流は容認
できない刺痛、刺激、および過熱または焼灼および/ま
たは生体の他の潜在的損傷を招来する危険を伴う。
他の既知薬物配送装置は電気的に駆動するポンプと共
に貯蔵器を有する。この型の装置は必要により連続的か
つ定常的、または断続的薬物配送を可能にするが、身体
への移植用としてのみ使用され、薬物の経皮投与に使用
されない。ポンプを有する既知装置は、また、薬物出口
が小さく、その結果として経皮投与により皮膚面の充分
広い領域にわたる分布をしないので薬物の経皮投与とし
て全体的には不適当である。更に、ポンプ供給量を、結
果的に薬物をポンプ配送する、もっと正確にはその賦活
物質を大きく希釈した形態で処置生体へ配送することを
一般的に必要とする、流量的に利用できるだけの少量に
することは不可能である。中でも、この装置は対応する
大きさの貯蔵器を必要とする欠点を有する。更に、電気
的に駆動するポンプは運転中定常の電気エネルギを必要
とし、その結果、ポンプを有する装置は相当に大きいバ
ッテリの装備を必要とする。
発明の説明 本発明の課題は既知装置の上記欠点を解消できる薬物
配送用装置を提供することにある。そのために、本発明
は、特に、貯蔵器および貯蔵器薬物を透過する膜を有す
るを既知装置から出発して薬物配送を所望周期、例えば
周期的に閉塞、または少なくとも減少させて、その後に
再度開放または増大させることにより制御することを目
的とする。
易流動性溶剤を含有する薬物および上記溶剤中に溶解
した薬物の少なくとも一部を収容する貯蔵器スペースを
有し、かつその薬物を透過する少なくとも1つの透過領
域を有する少なくとも1つの膜を有する薬物を配送する
ための装置は上記貯蔵器スペースから上記膜の少なくと
も1つの透過領域への薬物の進入を変化させるために上
記貯蔵器スペースに対面する上記膜の側上に設置された
調整自在および/または変形自在の制御要素を有するこ
とを特徴とする。
特に、本発明の有利な態様は従属請求項に説明されて
いる。
上記装置の貯蔵器スペース内に貯蔵されて配送され
る、即ち、上記の装置使用中に生体へ分配かつ投与され
る薬物は自由浮遊、即ち、上記貯蔵器スペース内のゲル
状であってよい溶剤中に少なくとも一部溶解している。
この薬物は、例えばニトログリセリン、エストラジオー
ル、スコポラミン、ニコチン、サルブタモール、インド
メタシン等の鎮痛薬、抗リウマチまたは他の賦活物質で
あってよい。上記溶剤は、例えば疏水性であって生物適
応性のヒマシ油またはミグリオール等の天然および/ま
たは合成オイルであってよい。しかし、上記溶剤は疏水
性であっても、または少なくとも1つの疏水性成分と少
なくとも1つの親水性成分との混合物であってもよい。
上記装置の貯蔵器スペースは、その使用前に、少なく
とも一部が溶液から成る貯蔵器および/または充填材で
構成される。上記薬物は、例えば、配送手続前およびそ
の開始時に溶剤に全体的に溶解されてよい。上記貯蔵器
および/または充填材は、しかし、薬物の配送前または
開始時にその溶解剤に加えた未溶解薬物を含んでいてよ
い。貯蔵された薬物のこの未溶解部は、例えば、複数の
小さい固形粒子および/または溶剤に分散した、即ち、
懸濁または乳化した、多かれ少なかれ均一に分散した液
滴形態で存在してよい。ただし、上記薬物の最初の未溶
解部は、例えば、貯蔵器スペースを限定する作用をする
壁の内面へ付着する圧縮層の形態で貯蔵できる。また、
貯蔵器スペースは穿孔した隔壁等により2つの領域へ分
割されてよく、その一方は最初の未溶解固形、例えば顆
粒状薬物部を収容するための区画として仂き、他方の貯
蔵器スペースは溶解した状態の薬物を専ら収容する。上
記貯蔵器スペースが溶解した薬物に加えて未溶解薬物を
収容する場合には、当然ながら−貯蔵器スペースの容積
との関係で−上記貯蔵器スペースが溶解した薬物を専ら
収容する場合よりも多量の薬物を貯蔵することができ
る。
本発明によれば、上記膜は上記装置により配送される
薬物に透過性である少なくとも1つの透過領域を有す
る。従って、この薬物は薬物のその少なくとも1つの透
過領域へ拡散できる。上記膜および溶剤は相互に、およ
びその膜が実質的に溶剤に不透過性であるようなタイプ
の薬物に調整されるのが好ましい。この場合、上記膜は
溶剤を全く通過させないか、またはある薬物配送手続の
場合に溶剤の大部分が意図した薬物量が配送されるまで
上記貯蔵器領域に停滞させて殆ど通過させないであろ
う。この過程の間、好ましくは少なくとも50%重量の溶
剤、より適宜には少なくとも75%重量、特に好ましくは
少なくとも90%重量の溶剤が、少なくとも50%重量かつ
例えば少なくとも75%重量、また特に好ましくは少なく
とも90%重量の薬物初期貯蔵量が配送されるまで上記貯
蔵器領域に滞留する。
上記膜は上記薬物および溶剤に耐える材料で形成され
かつそれ自体薬物に害のないものでなければならない。
上記装置が薬物の経皮投与を意図している場合には、上
記膜は処置される人間または動物の皮膚に良好な耐性を
有し、かつ皮膚を刺激し損傷を与えないものでなければ
ならない。上記装置が人間または動物の身体への移植用
として意図される場合には、上記膜−上記装置の限定外
面を形成する他の全ての部分についても同様であるが−
は生物適応性を有しかつ毒性のないものでなければなら
ない。上記膜は、例えば、疎水性または親水性の多孔質
膜材、例えば、プラスチックのフォイルまたはフィルム
で構成されてよい。上記膜材に存在する孔は1μm未満
の有効寸法を有するのが好ましく、これは篩いのメッシ
ュ寸法に対応しかつそこを通過できる粒子の最大寸法を
設定する。膜の形成に適したポリプロピレンで構成され
た多孔質可撓性フォイルまたはフィルムは、例えば、ア
メリカ合衆国、NC28217、シャーロット、Hoeschst Cela
nese Corporationによる商標および指定商品CELGARAD24
00およびCELGARD2500したで入手できる。これらのフォ
イルまたはフィルムは約0.025mm厚であり、約0.05また
は0.075μmの有効寸法の孔を有する。
上記膜はその透過領域を含む少なくとも1つのセクシ
ョンまたはその透過領域が平面かつ襞を有することな
く、かつ上記膜のセクションが例えば、上記装置の周囲
にあって上記装置に対して少なくとも部分的に成形体で
ありかつ平面および/または凸状折れ部を絶対的に構成
する虚構封入面を有する平面セクションを形成するよう
に上記装置の他の部へ連結されているのが好ましい。上
記装置はかかる方法で、患者または動物の永久的または
少なくとも一時的に採用される位置において上記膜のそ
の透過領域または各透過領域が上記貯蔵器スペース下お
よび/またはその最下点に設けられるように薬物を投与
する患者または動物の身体内または身体上に使用のため
に設置されるのが好ましい。
本発明による装置の調整自在および/または柔軟制御
要素は上記貯蔵器領域から少なくとも膜の透過性領域へ
上記薬物のアクセスを変化させることができる。上記制
御要素は閉塞要素および/または弁および/またはタッ
プを有する締付け要素に対応する機能を有する。
上記制御要素は、例えば、回転滑走部材または直線に
沿って変位自在の可能な滑走部材等調整自在の摺動部材
から構成されてよい。この摺動部材は少なくとも1つの
透過孔を有する少なくとも1つの透過性領域、および例
えば、貫通孔を構成する数個の透過孔または非常に多く
の非常に小さい透過孔を有するものであってよい。上記
制御要素は、しかし、圧電的柔軟性を有するものであっ
てもよい。
上記制御要素は所望により、例えば、解放状態または
閉塞状態へ選択的に変化させることができる。この解放
状態は上記薬物が上記膜の少なくとも1つの透過領域へ
最大にアクセスする上記制御要素の位置および/または
形状を意味する。閉塞状態は上記薬物のアクセスが可能
な限り最小の弁へ閉塞または少なくとも絞られる上記制
御要素の位置および/または形状を意味する。ここで、
上記制御要素が全体的を閉塞せずに単に閉塞された状態
で上記膜への上記薬物のアクセスを単に絞る場合を詳細
に検討する。この場合、閉塞状態の上記薬物の配送量は
解放状態の同一濃度の溶解薬物の配送量の最大40%、特
に好ましくは最大30%であろう。上記制御要素が、例え
ば、所定解放時間間隔で解放状態へ、かつ所定所定閉塞
時間間隔で閉塞状態へ交互に移行する場合、そしてかか
る継続的時間間隔における上記溶解薬物の濃度が変化す
る場合には、少なくとも1つの閉塞時間インターバルに
わたって延びる解放近似カーブまたは解放近似線により
より少なくとも2つの継続解放時間インターバル中の上
記配送量の値を略表すことができる。更に、上記閉塞状
態で生じる配送量の値は閉塞近似カーブまたは閉塞近似
線により略類似方法により示すことができる。上記閉塞
近似カーブまたは近似線による時間内の特定点で示され
た近似値は、そこで解放近似カーブまたは近似線による
時間内の適宜点で示された値の最大40%、好ましくは30
%である。
同様に、上記制御要素は中間状態または選択的にいく
つかの異なる中間状態の1つになる可能性がある。この
種の中間状態において、上記薬物の配送量は解放状態と
閉塞状態との間の値を有していてよい。
上記貯蔵器スペースが薬物の配送中に溶解薬物のみを
収容する場合には、その溶液中の薬物濃度は最初に上記
膜の近傍で、次いでそこから離れた領域で低下する。従
って、濃度勾配は溶液中で変化する。上記制御要素が上
記閉塞状態から解放状態へ移行して特定期間そこに停止
する場合には、薬物配送量は結果的に最初に鋭く増加
し、次いで再び減少する。上記制御要素がそこで閉塞状
態へ復帰してその配送がそれにより妨害されまたは少な
くとも大きく減少する場合には、溶液中の濃度勾配は再
び下降して溶解された薬物の濃度は再度多かれ少なかれ
均質になる。上記閉塞状態において制御要素が上記膜へ
の薬物のアクセスを全体的に締め出す場合には、上記溶
液中の薬物濃度は閉塞状態中に低下する。
上記貯蔵器スペースが溶解薬物と未溶解薬物を含みか
つ上記制御要素が閉塞状態から解放状態へ移行する場合
には、薬物濃度は、少なくとも上記膜に隣接する溶液領
域で降下する。しかし、予め未溶解薬物は配送過程で溶
解される。一定期間の後に、略安定状態が達成でき、薬
物配送量は上記制御要素が閉塞状態へ再度移行するまで
略一定を維持する。
上記貯蔵器スペースが未溶解薬物を含む場合には、上
記薬物配送量は、従って上記貯蔵器スペースが専ら溶解
薬物を含む場合よりも上記解放状態の制御要素における
変化は少ない。更に、上記配送量は異なる解放時間イン
ターバルにおいて略等しい範囲の最高値を示し、これは
多くの用途に有利である。
上記調整および/または柔軟制御要素はできるかぎり
上記膜に接近して設置されるのが好ましく、かつ閉塞状
態において上記装置に存在する溶液の総量のうちの非常
に少量だけが上記膜の透過領域と接触するような方法お
よび寸法で配設されるのが好ましい。この結果、これが
上記解放状態から上記閉塞状態へ移行する場合には配送
量の時間過程そして続く上記制御要素の状態変化は特に
相当に速くなる。
上記装置の貯蔵器スペースは全側上が厚い壁と上記装
置の周囲を封鎖する上記制御要素および/または膜によ
り封止されているのが好ましい。更に、上記貯蔵器スペ
ースは、上記装置が上記貯蔵器および/または少なくと
も溶液の一部を構成する充填材により使用される前に完
全に封鎖されるのが好ましい。上記貯蔵器スペース内の
溶液の薬物濃度が、薬物が付加されるときに低下する場
合には、上記溶液量も一定条件下で時間の経過と共に低
下してよい。上記貯蔵器スペース内にある貯蔵器および
/または充填材が上記装置の使用前に溶解薬物に加えて
未溶解薬物を含む場合、そしてこれが使用中に溶液中へ
流れて配送される場合には、上記貯蔵器および/または
充填材の容積は未溶解薬物により最初に占領された容積
相当分減少する。
従って、上記装置は更に上記貯蔵器および/または充
填材の容積変化を補償するための補償手段を具備してい
てよい。この補償手段は、例えば、上記貯蔵器の1つの
壁へ、または上記貯蔵器スペースの少なくとも一部に隣
接して固定または完全に設置された変形可能な補償要素
であって、上記貯蔵器および/または充填材の減少容積
へ広がって上記解放容積を充填するようにその容積を変
化させることのできる要素を有していてよい。上記補償
要素は、例えば、上記貯蔵器および/または充填材によ
る上記装置の使用前に圧縮されて上記貯蔵器および/ま
たは充填材の容積の減少と共に膨張する独立孔を有する
発泡性ゴム体を有していてよい。これに代わり、上記補
償要素は可撓性、例えば弾性、膨張可能な封入体、およ
び全側上が包囲され、例えば空気から成り、その圧力が
上記装置の近傍に広がる空気圧よりも大きい気体により
充填された中空スペースを有するバッグまたはバルーン
により形成されてよい。他の可能性として、可撓性フォ
イルから上記貯蔵器スペースの限界を形成する一部で構
成されてよく、これは少なくともその外側上に設置され
かつバネまたは発泡ゴム体により構成された圧力要素に
より上記貯蔵器スペースの内側に対して付勢される。上
記貯蔵器スペースの限界の一部は弾性、伸縮自在の封入
体またはベローで形成することができる。この封入体ま
たはベローは、上記装置が使用される前に上記薬物を配
送するときに接触するように予備張力が加えられ、即
ち、伸張されていてよい。
上記貯蔵器スペースは上記装置が使用される前に貯蔵
器および/または充填材で完全に充填され、かつ上記薬
物の配送中に生じる貯蔵器および/または充填材の容積
の減少は補償手段により補償されるので、上記制御要素
が上記装置の位置と独立に解放状態になるときに上記溶
液は上記薬物と接触する。
上記制御要素は電気的制御可能である、即ち、電気的
制御可能な位置決め手段に接続されるかまたはそれを有
するのが好ましい。上記位置決め手段は、例えば、電動
モータまたは少なくとも1つの圧電要素と電極を有する
ものであってよい。特に、上記閉塞状態の制御要素が上
記薬物の配送を全体的に閉塞しないで、既に説明したよ
うに、単にそれを絞るだけであることを認める場合に
は、上記制御要素の調整および/または変形が殆どエネ
ルギを消費しないように上記装置を設計できる。これ
は、特に、上記制御要素の調整および/または変形に必
要とされるエネルギを比較的小容量のバッテリにより供
給できる利点に繋がる。
本発明の装置の有利な態様において、上記位置決め手
段に接続される電子、電気伝導スイッチ手段は自動制御
できかつ例えば、上記閉塞状態から上記解放状態へそし
て上記閉塞状態へ交互に戻すことができるものであって
よい。従って、上記電子スイッチ手段は上記制御要素
を、例えば30分から数時間にわたる解放時間中1回また
は数回の周期で解放状態へ移行させる。上記制御要素を
1期間の間数回にわたって解放状態へ移行させる場合に
は、様々な解放状態を異なる時間インターバルで行いか
つ/または異なる時間長で続けることができる。例え
ば、その周期は数時間または一日もしくは数日または数
週であってもよい。
更に、上記装置は所望により患者または看護婦が上記
周期を調整および/または上記解放時間を調整かつ/ま
たは上記制御要素を自動の代わりに手動で制御できる少
なくとも1つの手動操作可能な操作機関を有するもので
あってよい。
このように、上記装置の制御要素は上記薬物を断続的
に配送、または少なくともその配送量の著しい減少また
は増加を交互に可能にする。そのようにして、上記薬物
の配送は薬物のタイプおよび時間により異なる量で薬物
が分配される患者または動物の必要により効果的に調整
できる。更に、耐性の進展は阻止でき、または少なくと
も大幅に減少させることができる。これらの理由から、
投与される薬物の全体量を減少させることができる。更
に、これは望ましくない付随効果を減少または全体に回
避できる。
可能薬物として説明したニトログリセリンは、例え
ば、狭心症で苦しむ患者に日サイクルで経皮投与でき
る。この場合、上記制御要素を通常処置期間に毎日1回
または数回上記解放状態へ自動的に一時的に移行させ
る。例えば、上記制御要素が衝撃を伴って閉塞状態にな
るのを患者が感じた場合には、患者は上記制御要素を上
記解放状態になるように設けられているのが好ましい操
作機関を操作して上記解放状態へ移行させることができ
る。上記制御要素は正常の自動制御操作中に上記解放状
態の代わりに中間状態へのみ移行し、かつ上記制御要素
は上記操作機関の手動操作により上記解放状態へのみ移
行できるものにすることができる。
可能薬物として上述したエストラジオールは、女体そ
れ自身により生成されるホルモンであり、その自然の生
成量はメンスサイクルおよび毎日のリズムにより変化す
る。エストラジオールを配送する働きをする装置におい
て、上記制御要素は、例えば、エストラジオールが平均
的メンス期間に対する期間にあわせて周期的に変化させ
て排出されるように制御できる。この目的のために、上
記制御要素は、例えば、連続して数日間、例えば、約5
から10日間の各期間中に閉塞状態で維持でき、かつ1期
間中に一定または変化する解放期間としてその維持期間
中に毎日1回または数回解放状態に移行させる。エスト
ラジオールが毎日少なくとも2回配送される場合、この
配送時間または解放時間は同一日にされる数回の配送に
おいて同一または異なっていてよい。
薬物の経皮投与として設計される装置において、好ま
しい態様として、2つのバンドを有し、各バンドの1端
部は支持体および/または該装置のハウジングへ固定さ
れる。上記バンドの他端部は閉鎖手段、例えば、ループ
と継ぎ目(burred)を有する閉鎖手段を具備し、それに
より2つのバンドを相互に着脱自在に結合できる。この
型のバンドは該装置の人または動物の腕または脚への着
脱自在の固定を可能にする。この固定方法はアレルギま
たは他の皮膚過敏の原因となる一定状況下で接着剤を必
要としない利点を有する。
しかし、少なくとも1つの接着バンドを使用して薬物
の経皮投与を意図した装置を固定できる。この装置は腕
または脚へのみ固定するだけでなく、身体の胸部または
他の部への固定を可能にする。更に、この装置は接着バ
ンドにより完全に被覆できかつ環境に対して水密に閉鎖
されるので該装置を装着した患者はそのまわりの身体部
を難なく洗浄できかつ入浴またはシャワーを浴びること
もできる。
図面の簡単な説明 本発明の対象を添付図面に示した態様に従って更に詳
細に説明する。図面において、 図1は閉塞位置の回転自在制御要素を有する薬物配送
装置の概略断面図である。
図2は上記制御要素の1部を切った図1のII−II線に
沿った上記装置の断面図である。
図3は上記制御要素の歯状物が噛み合う歯車を切った
図1の拡大断面図である。
図4は図3と同一スケールで閉塞状態で示した上記制
御要素の図1と異なる断面図である。
図5は図4に対応する上記装置の断面図であって解放
状態の上記制御要素を有する図である。
図6は人間の身体の一部の概略断面とその身体の一部
に固定された図1から5よりも小さい縮尺の上記装置を
示す。
図7は上記装置の薬物配送の時間過程を示す測定カー
ブを有する線図である。
図8は回転制御要素を有する他の装置の図3に略対応
する概略断面図である。
図9は図8に部分的に示した装置の図8のIX−IX線に
沿った図8よりも小さい縮尺の断面図である。
図10は閉塞位置に示した圧電変形可能な制御要素を有
する他の装置の概略断面図である。
図11は図10に示した装置の断面図であって解放位置の
上記制御要素を有する図である。
発明の好適態様 図1、2および6は参照番号1により薬物配送のため
の装置全体を示す。上記装置1は図3、4および5で部
分的に示した貯蔵器ハウジング5を具備した貯蔵器3を
有する。これは軸(図示せず)に対して実質的に回転方
向に対称でありかつ円筒ジャケット5aを具備した実質的
硬質壁を有する。これは図1に示した装置の位置におい
て貯蔵器ハウジング5の床を形成し、かつ貯蔵器容器の
軸へ向かって下方へ傾斜する円錐形壁部5bを介して図1
の底部に示した端部で第1平面放射壁5cへ連結されてい
る。ジャケット5aは図1の頂部に位置するその他端部の
近傍でカバーとして作用する第2平面放射壁5dへ連結さ
れている。貯蔵器ハウジング5はジャケット5aから半径
方向外方へ突出するフランジ5eを有する。図1において
第2壁5dを越えて上方へ突出するジャケット5aの部は少
なくとも1つの内方へ突出する係止突起5g−即ち、収容
リブまたは上記ジャケットの周辺に沿って配置された若
干のカムを有する。上記突出部を有する上記貯蔵器ハウ
ジングは図1において単独部として概略的に示されてい
るが、実際には少なくとも2つの最初は分離し、次いで
離脱可能または着脱自在に連結部として構成される。
第1壁5cは図4および5に特に明瞭に示した僅かに偏
心して設けられた孔5hを有する。第1壁5cは同様に少な
くとも1つの透過性領域5i、好ましくは少なくとも2
つ、事実上4つの略透過性領域5iを有する。この4つの
領域5iは孔5hのまわりに均等に分布されて円形セクタの
形状を有しかつ図2に特に明瞭に示されている。壁5cは
各透過性領域5iで第1壁5cへ侵入する少なくとも1つの
孔5k、即ち、5つのスリット形孔5kを有する。これらは
孔5hを中心にして円弧に沿って相互から分離して走る狭
い隆起により相互から分離している。孔5hの周囲の円に
沿って相互に続く各対の連続透過領域5i間には収縮−即
ち、無孔−の閉塞領域5mがある。閉塞領域5mは透過領域
5iよりも大きい中心角上へ延びている。平面壁5cの内上
面は環状凹部5n−即ち、特に図3に明瞭に示されている
リング溝−を有し、これは孔5hから最も遠隔の周辺位置
付近に設けられていて、ペグ5pを包囲する。ペグ5pは第
1壁5cの残部の内上面から僅かに突出しかつ盲孔5qをそ
の中心に有する。
第2平面壁5dは貫通孔5rを有し、貫通孔5rの中心は凹
部5nと盲孔5qの中心を有する上記貯蔵器ハウジングの軸
に平行方向へ一直線になっている。ジャケット5aは孔5s
を有する。更に、フランジ5eはその周辺に分布された孔
5tを有する。
貯蔵器ハウジング5の外部へ固定されて分配すべき薬
物を通す多孔質可撓性膜7は円錐形壁部5bの外円錐形面
および第1平面壁5cの外下面に隣接するエッジ領域7aお
よび透過性平面領域7bを有する。膜透過性領域7bの内面
は7dで示されている。上記膜の透過性領域の外面は7eで
示されている。壁面5bの円錐形外面と上記膜7のエッジ
領域7aは第1平面壁5cに対して最高45゜、特に好ましく
は最高30゜傾斜しているのが好ましく、この結果、膜7
そして特にその透過領域7bは平滑かつ皺のない状態にな
る。
膜7の固定に使用される締付けリング9はフランジ5e
の下でジャケット5aを包囲する部、およびエッジ領域7a
を円錐形壁部5bに対して締め付ける内方向へ突出する突
起9aを有する。図3に特に明瞭に示されたように、締付
けリング9の放射平面限界下面9bは膜7の平面透過性領
域7bの外面7e上に位置決めされている。図1および3か
5に示された装置1の位置において、平面膜外面7eは平
面と凸状折れ部で形成された装置の封入面の最下位部を
形成する。上記締付けリングはねじ切り穿孔9c有しかつ
孔5tへ侵入しかつねじ切り穿孔9cへねじ込むねじ11によ
り上記貯蔵器ハウジングへ固定されている。
図4および5に特に明瞭に示された軸受け13はそこに
固定されかつ孔5h内に少なくとも相当に締結に、例え
ば、プレスおよび/または鋲止めにより固定されたペグ
13a、第1壁5cの内上面に隣接する肩面を有する拡大部1
3b、および第1壁5cから短距離に設置されたヘッド13c
を有する。軸受け13は貯蔵器ハウジング5の軸に平行の
偏心軸15を形成する。
制御要素17は実質的円形のワッシャで構成されかつ平
面主部17aを有する。これは中心に円形孔17bを有し、そ
のエッジは図4および5に特に明瞭に示されたように軸
受け13の拡大部13bを包囲する。制御要素17は軸受け13
により半径方向かつ軸方向へ支持されて軸15を中心に回
転または前後に傾斜するようになっている。制御要素17
は少なくとも1つの透過孔17cおよび少なくとも1つの
閉塞領域17dを有し、それにより各場合において軸15を
中心に4つの透過孔17cが分布しかつ閉塞領域17dが配置
されている。透過孔17cは軸15に平行の突起内において
孔15kのエッジにより一部が形成された通過領域5iの外
形と略または正確に同一形状になっている。制御要素17
の各閉塞領域17dはスプリング付舌部で構成され、これ
は上記制御要素の残部と共に単独部体から形成される。
軸15に近い上記舌部の端はそのルートを形成しかつ孔17
bおよび透過孔17cを限定する制御要素の平面主部17aへ
連結されている。各舌部の自由エッジはそこに沿って走
るスリットにより残部制御要素から分離されている。各
舌部はそのルートごとに外方および下方即ち、主部17a
から離れて第1平面壁5cに向って傾斜した部を有し、か
つ例えば、図4に示されたように直角に湾曲している。
第1壁5cに対してスプリングにより調整される上記舌部
の部分は第1平面壁5cの内面に隣接してよい。軸受け13
により軸方向の小さい遊びをもって支持された制御要素
17の主部17aは、第1壁5cに対面するヘッド13cの放射面
に当接するまで上記舌部のばね効果により壁5cから離れ
て上昇する。制御要素17はその周辺に沿って歯状物17e
を有する。
制御要素17が図1、2および4による閉塞状態または
閉塞位置になると、第1壁5cに対してセットされかつそ
れに隣接する制御要素17の各閉塞領域17dの部分は第1
壁5cの透過領域5iを被覆する。図2に示されたように、
舌部から形成された各閉塞領域17dは適宜透過領域5iに
属する孔5kの僅かに上の全側上で軸15と平行の突起へ、
孔5kを多かれ少なかれ密に閉鎖するように突出する。
制御要素17が角度45゜で軸15を中心に前後に回転する
ときに、制御要素17はその解放状態または解放位置に達
する。そこで、図5に示されたように、制御要素17の各
透過孔17cは第1壁5cの透過領域5iの1つの孔5k上にな
る。制御要素17の解放状態において、各透過孔17cは少
なくとも部分的に、そして例えば、全体的に、対応する
透過領域5iに正確に重なる。
このように、制御要素17は回転弁を形成する。上記制
御要素を回転させる作用をするトランスフア要素19は制
御要素17の歯状物17eと噛み合う歯車19aを有する。その
直径と歯の数は制御要素17の直径および歯の数よりも実
質的に小さい。歯車19aは凹部19b、即ち、図3に示され
た円形溝を図1および3の下の前に有する。この周囲の
歯車19aの歯付リムは第1壁5cの環状凹部5nへ向かって
軸方向に突出する。その環状中空円筒状ペグ5pは、第1
壁5cにより半径方向へ支持されかつ軸方向へ担持される
ように対応して歯車19aの凹部19bへ突出する。トランス
フア要素19は、例えば単独部体を共に構成する、歯車19
aへ固く結合されたシャフト19cを有する。これは第2平
面壁5dの孔5rから突出してそこに支持される。シャフト
19cは第2壁5d上にカップリング部19dを有する。この目
的は後述する。第2壁5dを通過するシャフト19cはシー
ル21により封鎖されている。
貯蔵器ハウジング5、締付けリング9、制御要素17お
よび駆動要素19は例えば、ステンレススチールまたはチ
タン等の金属材で形成される。膜7は例えば、商品名CE
LGARD 2400またはCELGARD 2500下で市販のこの導入部で
引用したフォイルの1つで形成される。図1から6は説
明の便宜から一部異なる縮尺で表されている。膜7、お
よび制御要素17の一部は特に誇張した厚みをもって描か
れている。ジャケット5aの外径は例えば約3cmから4cmで
あってよい。第1平面壁5cは例えば約0.5mm厚であって
よい。膜7は0.025mmであってよい。制御要素17の材料
厚は例えば0.07mmから0.2mmであってよい。膜7と軸受
け13のヘッドとの間の上記制御要素の軸方向の遊びは例
えばせいぜい約0.01mmであってよい。
孔5sは閉鎖要素23により密に開鎖される。これは1機
構として作用し、弾性材で形成され、かつ孔5sおよび閉
鎖要素23が中空針によって刺すことができるように配設
され、かつ閉鎖要素23は上記針の除去後に孔5cを密に封
鎖する。貯蔵器の内スペースの自由領域、即ち、軸受け
13、制御要素17、駆動要素19および閉鎖要素23により占
領されない部分は貯蔵器スペース25を形成する。これは
上記装置が導入部で説明したように少なくとも溶液の一
部で構成される貯蔵器および/または充填材26と共に使
用される前に充填される。閉鎖要素23は導入部に説明し
たように貯蔵器および/または充填材26の容積変化を補
償するための補償要素として仂く。
支持体27は、例えば、平面デイスク形カバー部27a、
および貯蔵器ハウジング5の第2壁5d上に設けられたジ
ャケット5aの部分内で軸方向下方図1に設けた突出リン
グ部27bを有する。その外面は少なくとも1つ係止凹部2
7c、即ち、上記リング部の周辺に沿って分布されたリン
グ溝または窪みを有する。貯蔵器ハウジングの少なくと
も1つの係止突起5gおよび支持体27の少なくとも1つの
係止凹部27cは共に貯蔵器ハウジング5を有する製造さ
れたレデイフオユース装置の支持体と固くまたは着脱自
在に結合する係止および連結手段を形成する。支持体27
は、また、貯蔵器ハウジング5と共に形成されたハウジ
ングの一部として働く。
単に概略的に図示された軸受け手段(図示せず)を有
するカップリング要素29は貯蔵器ハウジング5の壁5dと
支持体27のカバー部27aとの間の内スペースに回転自在
に支持される。トランスミッション要素19のカップリン
グ部19dと共に、これは着脱自在のカップリングを形成
するので、カップリング要素29は支持体27を貯蔵器ハウ
ジング5へ結合したときにトランスミッション要素19と
捻じれて結合し、かつ貯蔵器ハウジング5から支持体27
を離脱したときに上記トランスミッション要素から解放
される。カップリング部19dおよびカップリング要素29
は、例えば結合状態で、相互に係合する担持手段を有す
る。カップリング要素29は、例えば、支持体27を貯蔵器
ハウジング5へ結合するときにカップリング部19dを挿
入するための孔を有する。カップリング部19dの周辺面
およびカップリング要素29内に設けられた孔の限界面
は、例えば、その担持手段を形成するフラット部を有し
ていてよい。これに代えて、孔または溝内で着脱自在に
係合する少なくとも1つの突起またはペグを有する担持
手段であってもよい。カップリング要素29は、例えば、
歯車29aを有していてもまたはそれと固く結合されてい
てもよい。
電動モータ31が内スペース28内に設けられて支持体27
へ固定されている。このモータ31は、例えば、腕時計に
使用される型のステップモータとして設計される。モー
タ31のシャフト上に設置されかつそれにより回転自在の
歯車33は一点鎖線により概略的に示したギアボックス35
を介して歯車29aへ連結されているが、代わりにそれと
直接係合してよい。電気的駆動が可能であって制御可能
なモータ31は歯車33、ギアボックス35、カップリング要
素29およびトランスミッション要素19と共に制御要素17
を調整するための位置決め手段を形成する。
モータ31は電導が可能なように支持体27に固定された
電子装置へ接続されている。これはモータ31を制御す
る、即ち、オン/オフ切替えをするための電子スイッチ
手段を有する。この電子スイッチ手段は例えばプログラ
ムされた一体回路を有していてよい。電子装置37は少な
くとも1つの操作機関39を有しかつ/またはそれに電気
的に接続されている。これは上記装置の近隣で手動操作
可能であり、かつ例えば、カバー部27a内に設けられた
孔から突出するプッシュボタンを有するスイッチ装置に
より形成されてよい。しかし、操作機関39またはその操
作機構の1つは手動により傾斜可能または回転可能のボ
タンを有していてよい。内スペース28内の電子装置37の
ごとく設置されかつ支持体27に固定されたバッテリ41は
電子装置37と電導可能であり、かつモータ31へ間接的お
よび/または直接的に接続される。
装置1の貯蔵器スペース25はその使用前に貯蔵すべき
薬物を含む貯蔵器および/または充填材26で充填され
る。膜7は貯蔵器スペース25の充填の前または後に接着
剤および除去可能なフォイルにより、または他の着脱自
在の閉鎖手段により上記装置が使用されるまで密に閉鎖
されてよい。貯蔵器および/または充填材26が純溶液ま
たは分散した微粒子または液滴を含む溶液で構成される
場合には、貯蔵器スペース25は貯蔵器3の製造中および
/または製造後に排気されてよい。その後に上記貯蔵器
および/または充填材の全体が閉鎖要素23へ一時的に挿
入される中空針を用いて貯蔵器スペース25へ注入されて
よい。
他方、貯蔵器および/または充填材が大きい顆粒の形
態の固形部または貯蔵器ハウジングの内面に接着する固
形層、または他の固形の相当に大きい物体を含む場合に
は、貯蔵器および/または充填材のこの固形部は、これ
を貯蔵器ハウジングの当初分離している部の結合および
/または閉鎖要素23の挿入により環境に対する閉鎖をす
る前に貯蔵器スペース25へ予め添加しておいてよい。上
記貯蔵器スペースを閉鎖した後に、この貯蔵器スペース
に溶液または溶液を形成するために使用される溶剤を充
填してよく、これは閉鎖要素23から中空針で挿入する。
図6に示された2つのバンド51,53は支持体27の端部
へ固定されている。2つのバンド51,53の他端部はルー
プと継ぎ目(burred)の閉鎖手段等により相互に着脱自
在に結合できる。
電子装置37は装置1の製造中に形成されかつ周期的薬
物配送のために装置の使用中にモータ31を自動的に制御
するようにプログラムされていてよい。配送サイクルの
終了機関および/または解放期間および/または装置の
使用前に個別的に調整する他の処置パラメータを提供す
るために使用できる。これは、例えば、少なくとも1つ
の操作期間39を作動させることによりまたは内スペース
28に設けた貯蔵器ハウジング5から支持体27を分離する
ことによりアクセスできる少なくとも1つの位置決め機
関を使用して行なうことができる。
装置1を使用するために、選択的封鎖フォイルまたは
他の閉鎖手段を除去し、バンド51,53を例えば腕を構成
する人または動物の身体の一部へ着脱自在に固定する。
そこで、装置1を身体55の部分の皮膚面上へ膜7の外面
7eでしっかりと設置する。次に、上記装置を操作機関39
を操作して作動させて電子装置37により上述のごとくモ
ータ31を制御する。
上記装置が使用されるときに、モータ31は制御要素17
をトランスミッション要素19を中心に回転させる。その
ようにして、制御要素17は45゜の中心角を周期的に回転
して閉塞状態と解放状態を交互に行う。上記制御要素の
中間状態または中間位置においてなる閉塞領域17dとし
て作用する上記舌部が透過領域5iの孔5kを部分的にのみ
被覆および閉鎖する。
上記装置の使用中において、上記装置は貯蔵器および
/または充填材26で予め希釈された薬物を放出して身体
55の一部へ経皮的に送る。そのとき、溶剤は貯蔵器スペ
ース25内に残る。薬物の供給分が多かれ少なかれ完全に
使用されまたは薬物の投与がもはや必要なくなると、装
置1はその身体部55から除去される。更に、部29,31,3
3,35,37,39,41を保持する支持体27は上記貯蔵器から分
離されてその貯蔵器スペースが例えば次の使用のための
薬物を収容する他の貯蔵器へ結合される。既に使用され
た貯蔵器は破棄、または完全に空けて洗浄、殺菌して再
使用のために充填されてよい。
薬物の配送を研究するために、装置1と同様に装備さ
れた試験用装置を身体部の代わりに測定装置へ付設し
た。これは水を含む細胞内で膜へ拡散する薬物の収集を
可能にし、かつ収集された薬物の量を時間ごとに測定し
た。かかる試験で実施した制御要素の制御およびその結
果の配送速度は図7に線図で説明されている。この試験
において、貯蔵器スペースは油に全体的に溶解するサリ
チル酸を薬物として収容した。貯蔵された溶液の容積は
2.5cm3であった。時間t分は図7の下の横軸上に示され
ている。横軸直上の下部分線図の縦軸上に、制御要素の
状態をSで示し、閉塞状態に対応する値を0および解放
状態に対応する値を1で示した。線図の上部において縦
軸上に配送速度Qを示した。Qを決定するために、貯蔵
器スペースを通過して膜へ拡散するサリチル酸の量を15
分間隔で決定した。
下部分線図で示した矩形制御カーブ61はこの試験で選
択した制御要素17の状態の時間過程を示す。これはこの
測定の開始時に時間t0=0で解放状態にし、30分間その
状態にし、時間t1で閉塞状態にして150分間その状態に
し、時間t2で再び解放状態に戻して120分間置き、かつ
時間t3で再度閉塞状態に戻した。上部分線図の測定カー
ブ63はこの状態で測定した配送速度Qの時間過程を示
す。この配送は解放時間インターバルの過程および閉塞
時間インターバル中に減少している。解放近似線65は破
線で上部分線図で示した。これは2連続解放時間インタ
ーバルに測定した測定値の変動を補償しかつ閉塞時間イ
ンターバル間の閉塞時間インターバルを結合している。
同様に破線で示した近似線67は2閉塞時間インターバル
において測定した測定値の変動を同様に均衡にして解放
時間インターバル間の解放時間インターバルを結合して
いる。2つの近似線65と67により示された時間の同一点
に属する近似値間の比較は、閉塞状態で引用したように
均衡を図って近似値にした配送速度は解放状態で生じる
配送速度の約15から20%であることを示す。更に、貯蔵
器スペースが未希釈のサリチル酸を含みかつ溶解したサ
リチル酸の濃度が配送中に定常である場合について試験
を実施した。この試験では、閉塞状態における配送速度
は解放状態時に生じる配送速度の約15から20%を維持し
た。
図8および9に参照番号101により部分的に示した装
置は固定された外ハウジング102および2つのハウジン
グの共通軸を中心にハウジング102内で回転できる貯蔵
器ハウジング105を有する貯蔵器103を具備する。貯蔵器
ハウジング105は円筒ジャケット105aを有し、その下端
部に円錐形外面を有する壁部105bが隣接する。第1平面
壁5cの代わりに、貯蔵器容器105が壁部105bの内エッジ
により限定された開口部105cを有しかつそのようにして
下端部で開放している。貯蔵器容器105はジャケット105
aの上端部に貯蔵器容器5の第2壁5dに対応する放射平
面壁105d、およびその軸を中心とする歯状物105eを有す
る。
膜107は外ハウジング102の円錐形領域部に対してその
エッジ領域107aで当接しかつねじ111と共に外締付けリ
ング109を有する固定手段により外ハウジング102へ着脱
自在に固定されている。
内締付けリング113は貯蔵器ハウジング105のジャケッ
ト105aと外締付けリング109との間に設けられ、ジャケ
ットおよび貯蔵器ハウジング壁部105bと膜エッジ部107a
との間でそこから内側へ向かって突出する突起113aを有
する。内締付けリング113はねじ115により貯蔵器ハウジ
ング105へ保持されて制御要素117を貯蔵器ハウジング10
5へ着脱自在に固定するための固定手段を構成する。制
御要素117は可撓性フォイルにより形成されかつ貯蔵器
ハウジング105の壁部105bの円錐形外面に当接するエッ
ジ部117aを有しかつ壁部105bへ内締付けリング113の突
起113aによりしっかりと締付けられている。
膜107および制御要素117は、例えば、上記導入部で説
明した多孔質膜材の1つにより形成されたフォイルで構
成される。しかしながら、膜107および制御要素117を構
成するフォイルは略半円形透過領域107bまたは117b内の
薬物に対してのみ透過性である。膜107および制御要素
の残部、または開口部105c内の軸方向突出位置にある膜
および制御要素の少なくとも平面円形部の残部領域は薬
物に対して透過性でありかつそれぞれ閉塞領域107dまた
は117dを構成する。装置101の製造時において、薬物に
対して当初透過性であるフォイルの孔は形成される閉塞
領域では閉鎖および/または被覆されてよい。これは、
例えば、閉鎖材を付与する−ワニスを金属上に蒸着また
はスプレイすることにより、可能である。しかし、閉鎖
材として薄い、無孔フォイルを多孔質フォイルへ粘着す
ることができる。
図8に示した装置101の位置において、膜107の平面円
形部の外面はその最下位外面を形成する。貯蔵器ハウジ
ング105およびそこに固定された制御要素117は半径方向
かつ軸方向へ外締付けリング109、膜107および付加的支
持手段(図示せず)により制御要素117が装置101、特に
その外ハウジング102の全可能位置において、膜107に当
接しかつ容易にその上を摺動するように支持されるのが
好ましい。回転自在トランスミッション要素119は貯蔵
器ハウジング105の歯状物105eおよびそこにしっかりと
結合されたシャフト119bと噛み合う歯車119aを有する。
制御要素117と共に、貯蔵器ハウジング105は貯蔵器およ
び/または充填材126が貯蔵される貯蔵器スペース125を
限定する。
図8および9に示した貯蔵器ハウジング105およびそ
こに固定された制御要素117の位置において、制御要素1
17は閉塞状態でありかつ膜107の透過領域107bを閉塞領
域117dによりいかなる薬物も透過領域107bへ到達しない
ように被覆する。貯蔵器ハウジング105がそこに固定さ
れた制御要素117と共に180゜の中心角で回転するとき
に、後者は解放状態になり、2つの透過領域107bおよび
117bは相互に重なる。貯蔵器および/または充填材126
に収容された薬物はそこでこの2つの透過領域へ拡散す
る。
トランスミッション要素119のシャフト119aは半径方
向から軸方向へ外ハウジング102および貯蔵器ハウジン
グ105へ着脱自在に結合された支持体(図示せず)を有
する支持手段で支持されている。装置1の支持体27と同
様に、装置101の支持体(図示せず)は電動モータ、電
子装置およびバッテリを含む。
装置101と実質的同様に設計した試験装置により試験
を実施した。この試験において、閉塞状態における配送
速度は解放状態になる配送速度の10%未満、即ち、約ま
たはせいぜい5%であった。装置101の場合に、閉塞状
態と解放状態になる配送速度間の比率はこのように小さ
く、従って装置1の場合よりも好ましいものである。に
もかかわらず、装置101は制御要素の回転のために装置
1に必要とされるよりも大きいトルクおよびエネルギを
必要とする。更に、装置101は装置1と同様に使用でき
る。
図10および11に部分的に示した装置201は貯蔵器ハウ
ジング205を具備した貯蔵器203を有する。これはジャケ
ット205a、円錐形外面の平面壁205c、およびそこに連結
されたを有する壁部205cを有する。これは少なくとも1
つの貫通孔205d、即ちその中心に設けられた若干の孔20
5dを有する。膜207がそのエッジ領域207aを介して締付
けリング209およびねじ211により壁部205bへ固定されか
つその透過領域207bで平面壁205cと当接する。円形デイ
スク形の制御要素217はその中心に孔217aを有しかつ例
えば鋲により上記孔へ侵入する固定要素213により平面
壁205cの中心に固定されている。
制御要素217は多層サンドイッチ体で構成されかつ少
なくとも1つのデイスク形圧電要素、特に2つのかかる
要素218,219を有する。制御要素217は、また、3つの積
層電極220,221,222を有する。最下電極220と最上電極22
2は相互に対して導電性であた、電子装置(図示せず)
のアースコネクタに接続されている。中間電極221は環
状ギャップにより固定要素213から分離し、電気絶縁体2
24により外エッジで外部と絶縁されかつ上記電子装置の
1つの制御コネクタと独立したコンダクタにより導電状
態で結合されている。貯蔵器スペース225は貯蔵器およ
び/または充填材226を含む。
電圧が制御要素217へ加えられないときには、上記制
御要素は図10の閉塞状態にあり、平面デイスクの形状で
あって孔205dを閉鎖する。そこで、上記電子装置が上記
電極へ直流電圧を加える。これは、例えば、中間電極22
1へ他の電極220,222と比較して正の電圧を加えることに
より可能である。2つの圧電電極218,219は加えられた
電圧が下要素218の半径方向の拡張および上要素219の半
径方向の収縮を発生させるように設置しかつそのような
極性にする。これは孔205dの領域において図11のごとく
制御要素217を壁205cから離して折ることにより歪め、
そのようにして解放状態にする。
上記装置は他の方法により変化させることができる。
ハウジング5,102,105,205、および締付けリング9,109,1
13,209は、例えば、金属材の代わりに、Du Pont de Nem
oursからDELRINの商品名で市販されているポリメチレン
オキシド等のプラスチックで形成できる。そこで、上記
ハウジングの壁厚は、必要により、図示態様の直径と比
較して大きくしてよい。上記ハウジングおよび締付けリ
ングが熱可塑性プラスチックで形成される場合には、該
リングはねじの代わりに超音波溶接ボンドにより結合さ
れてよい。その場合、軸方向で測定した該リングの厚み
は締付けリング9,109,209の場合よりも直径で比較して
おそらく小さくてよい。更に、平面主部と共に1膜の1
ハウジングと1リングとの間のエッジ領域により形成さ
れる角度を、該リングを軸方向において膜上へ突出させ
ることなく、小さくすることができる。そこで、上記膜
をハウジングと締付けリングとの間に図示態様との関係
で説明した装置の場合と同様にしっかりと締め付ける。
ただし、上記膜はそのハウジングおよびリングへ溶接お
よび/または接着されてよい。一定条件下で、上記膜を
リング無しで溶接および/または接着によりハウジング
へ固定できる。これは膜が完全に平面を形成するように
そのエッジ領域を捩ったり折ったりすることなく膜を固
定させることを可能にする。
更に、金属材の代わりにプラスチックの制御要素17を
製造することができる。更に、制御要素17の閉塞領域17
dは、1平面内にある残部制御要素17のいずれかの場所
と結合された部分により単独デイスクを形成することが
できる。
更に、それ自体閉鎖している歯付リムに形成された歯
状物17e,105eは、対応する制御要素の傾斜軸を部分的に
包囲する歯状物により置換されてよい。制御要素17の歯
状物17e、同様にトランスミッション要素19を割愛で
き、代わりに該制御要素を軸15と同軸のシャフトへしっ
かりと結合することが可能である。そこで、これを壁5d
上に設置された非結合カップリングを介して、第2平面
壁5dの中心に設けられた密な通し軸受けから支持体27に
より保持されたギアボックスへ結合する。支持体27は係
止手段の代わりにねじにより貯蔵器ハウジングと結合で
きる。トランスミッション要素19に代わる上記シャフト
が貯蔵器ハウジングのジャケットと同軸に設置される場
合には、また、貯蔵器ハウジングジャケットおよびねじ
止めされてよいねじ山を有する支持体を設けることがで
きる。更に、隔壁を形成する閉鎖要素27を上記ジャケッ
トの代わりに貯蔵器ハウジングの第2平面壁内に設ける
ことができる。更に、制御要素107は2以上の透過領域
とその軸のまわりに分布された同数の閉塞領域を有して
いてよい。
装置1および101の回転自在制御要素17は、図7を参
照して説明した制御要素17のごとく、断続的および段階
的に傾斜させて解放状態と閉塞状態を交互に行わせるこ
とができる。また、該装置の使用全期間中に回転自在制
御要素を均一に回転させることが可能である。薬物配送
の時間過程は、例えば、透過領域5iおよび透過孔17cの
数、配置および寸法により、かつ制御要素17の角速度に
よって装置1を構成する装置に従って概ね設定できる。
例えば、壁5cにおいて単一の透過領域5i、単一の透過孔
17、または回転自在制御要素17内に数個の透過孔17cを
設けることが可能である。その透過孔または各透過孔17
cはそれにより略中心角または透過領域5iの場合の軸15
を中心とする同一寸法の弧上へ延びていてよい。また、
この代わりに、その透過孔または各透過孔17は透過領域
5iよりも実質的に大きいかまたは実質的に小さい中心角
上へ延びる構成にすることができ、その結果、略定常の
薬物配送速度が制御要素の連続回転にもかかわらず特定
時間中に定常角速度をもって周期的に達成される。数個
の透過孔17cが採用される場合には、これらの孔は同一
寸法かつ均一分布であってよい。しかし、また、透過孔
17cは異なる中心角上へ延びかつ/または軸15のまわり
で不規則分布する配置であってもよい。かかる場合、薬
物は2以上または以下の異なる長さの時間インターバル
で配送されかつ/または一定角速度を伴う360゜の角度
を中心とした制御要素の回転により不規則に分配され
る。単一透過領域5iおよび数個の透過孔17cの代わり
に、当然ながら、数個の透過領域5iおよび単一の透過孔
17cを設けることが可能である。更に、数個の透過領域5
iおよび数個の透過孔17cを設けて、透過孔17cの数を透
過領域5iの数と相違させることが可能である。装置101
において、透過領域107bおよび117bの数、寸法および分
布は同様に変化させてよい。
装置201において、壁205cは全孔205dを包囲する弾性
の変形自在のシールを有するものであってよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 国際公開91/003271(WO,A1) 欧州特許出願公開336543(EP,A 1) 西独国特許出願公開2902183(DE, A1) 仏国特許出願公開2562800(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 37/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯蔵器スペース(25,125,225)内に収容さ
    れた溶剤に少なくとも一部が溶解した薬物を配送する装
    置であって、前記薬物に対して透過性の少なくとも1つ
    の透過領域(7b,107b,207b)を具備した少なくとも1つ
    の膜(7,107,207)を有し、かつ前記貯蔵器スペース(2
    5,125,225)に対面する膜(7,107,207)の側に設置され
    ていて前記貯蔵器スペース(25,125,225)から前記膜
    (7,107,207)の少なくとも1つの透過領域(7b,107b,2
    07b)への前記薬物の侵入を変化させるための調整可能
    かつ/または変形可能な制御要素(17,117,217)を有す
    る薬物配送装置において、前記膜(7,107,207)の少な
    くとも1つの透過領域(7b,107b,207b)を介して自動的
    に前記薬物を配送するために、前記制御要素(17,117,2
    17)を調整または変形させるための電気的に制御可能な
    調整手段(19,29,31,33,35)、および電子装置(37)を
    有することを特徴とする、薬物配送装置。
  2. 【請求項2】前記制御要素(17,117)は摺動部材により
    形成されかつ1つまたは各透過領域(7b,107b)を有す
    る前記膜(7,107)の1部に平行に調整可能であること
    を特徴とする、請求項1の装置。
  3. 【請求項3】前記制御要素(17)は軸(15)を中心に回
    転でき、前記膜(7)の透過領域(7b)は平面壁(5c)
    に対して前記貯蔵器スペース(25)に対面する内面と当
    接し、前記平面壁は少なくとも1つの貫通孔(5k)を有
    し、かつ前記制御要素(17)は前記軸(15)を中心に回
    転することにより閉塞状態または解放状態へ移行して前
    記平面壁(5c)のいくつかの前記貫通孔(5k)を被覆ま
    たは解放することを特徴とする、請求項1または2の装
    置。
  4. 【請求項4】前記平面壁(5c)は前記軸(15)を中心に
    分布した少なくとも2つの透過領域(5i)を有し、かつ
    前記透過領域(5i)の各々が少なくとも1つの前記貫通
    孔(5k)を有し、前記平面壁(5c)の各透過領域(5i)
    に対して前記制御要素(17)は透過孔(17c)および閉
    塞領域(17d)を有し、かつ前記制御要素(17)の前記
    透過孔(17c)および前記閉塞領域(17d)はその閉塞状
    態において制御要素(17)の各閉塞領域(17d)が前記
    平面壁(5c)の1つの透過領域(5i)を被覆し、かつそ
    の解放状態において制御要素(17)の各透過孔(17c)
    が前記平面壁(5c)の1つの透過領域(5i)に少なくと
    も部分的に重なることを特徴とする、請求項3の装置。
  5. 【請求項5】前記制御要素(17)は各透過孔(17c)を
    限定する主平面部(17a)を有し、かつ前記または各閉
    塞領域(17d)は前記平面部(17a)から平面壁(5c)へ
    向かいかつ前記平面壁(5c)に対して弾性的に当接する
    部を有する、主部(5a)に連結された1つの弾性舌部に
    より形成されていることを特徴とする、請求項4の装
    置。
  6. 【請求項6】前記膜(107)は孔を有するフォイルで形
    成され、前記孔は前記膜(107)の前記または各透過領
    域(107b)で開放し、前記膜(107)は前記孔が閉鎖さ
    れる前記薬物に対する不透過性の少なくとも1つの閉塞
    領域(107d)を有し、前記制御要素(117)は軸を中心
    に回転しかつ前記薬物に対して透過性の開放孔を有する
    少なくとも1つの透過領域(117b)および前記薬物に対
    して不透過性の閉鎖孔を有する少なくとも1つの不透過
    性閉塞領域(117d)を有し、前記制御要素(117)は前
    記軸を中心に回転することにより閉鎖状態および解放状
    態のいずれかへ選択的に移行でき、かつ前記閉塞状態に
    おいて前記膜(107)の前記または各透過領域(107b)
    は前記制御要素(117)の前記または1つの閉塞領域(1
    17d)により被覆されかつ前記解放状態において前記制
    御要素(117)の前記または1つの透過領域(117b)に
    より被覆されることを特徴とする、請求項2の装置。
  7. 【請求項7】前記制御要素(17,117)は電動モータ(3
    1)に接続されてそれにより調整されることを特徴とす
    る、請求項1から6のいずれか1の装置。
  8. 【請求項8】前記制御要素(217)は少なくとも1つの
    圧電要素(218,219)を有していてそれにより変形可能
    であることを特徴とする、請求項1の装置。
  9. 【請求項9】貯蔵器ハウジング(5,105,205)が前記貯
    蔵器スペース(25,125,225)を限定しかつ前記制御要素
    (17,117,217)およびそれに着脱自在に結合された支持
    体(27)を保持し、前記支持体は前記電子装置(37)お
    よびそれに電気的に接続されたバッテリ(41)を保持
    し、前記支持体は前記電子装置(37)および前記バッテ
    リ(41)と共に前記貯蔵器ハウジング(5,105,205)か
    ら除去可能であり、かつ前記支持体(27)は共に前記貯
    蔵器ハウジング(5,105)から除去可能である前記制御
    要素(7,117)を調整する働きをする電動モータ(31)
    を保持することを特徴とする、請求項1の装置。
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