JP3444451B2 - 乳化油分離装置 - Google Patents

乳化油分離装置

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JP3444451B2 JP13841495A JP13841495A JP3444451B2 JP 3444451 B2 JP3444451 B2 JP 3444451B2 JP 13841495 A JP13841495 A JP 13841495A JP 13841495 A JP13841495 A JP 13841495A JP 3444451 B2 JP3444451 B2 JP 3444451B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、液中に乳化状態で混入
している油を分離して除去するための乳化油分離装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】水とグリコールからなる油圧の作動油に
は、油圧の作動を繰り返して行うのに伴って、作動油中
に鉱油が微小な粒子として混入するが、このような微小
な粒子の鉱油が混入した油圧作動油中から鉱油分を分離
して除去するためには、従来から乳化油の分離手段とし
て知られている静置分離、遠心分離等の手段によって油
圧作動油中から鉱油分を分離したり、樹脂粒子や繊維に
鉱油を吸収させるということが必要となってくる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の乳化油の分離除去手段では、広い場所と長い時
間を必要したり、多大の労力を必要としたり、コストが
かかったりして、何れにしても短時間で効率よく作動油
中から鉱油を分離することができないという問題があ
る。 【0004】本発明は、上記のような従来の乳化油分離
装置の持つ不都合を解消することを目的としており、よ
り具体的には、連続的に被処理液を流しながら液中の油
の粒子を次第に肥大化させることにより、短時間で効率
よく油の分離除去を行うことができる乳化油分離装置を
提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記
載したように、液中に乳化状態で混入している油を分離
して除去するための乳化油分離装置において、それぞれ
が親油性の繊維からなり、それぞれにおいて繊維径およ
び繊維密度を段階的に変えた第1セパレーターと第2セ
パレーターが設けられていると共に、被処理液が、ま
ず、第1セパレーターを、繊維径が大きく且つ繊維密度
の粗い方から繊維径が小さく且つ繊維密度の細かい方に
向かって通過してから、ついで、第2セパレーターを、
繊維径が小さく且つ繊維密度の細かい方から繊維径が大
きく且つ繊維密度の粗い方に向かって通過するように、
被処理液の流路中に第1セパレーターと第2セパレータ
ーが順次配置されていることを特徴とするものである。 【0006】 【作 用】上記のような構成によれば、まず、被処理液
は、第1セパレーターを繊維密度の粗い方から細かい方
に向かって流れることにより、粗大なゴミが除去される
と共に、液中に混入している微小な油の粒子がセパレー
ターの繊維に絡みつき、数ミクロンの粒子から数10ミ
クロンの粒子にまで肥大化した状態となって、第1セパ
レーターを通過する。 【0007】ついで、数10ミクロンにまで肥大化した
油の粒子を含む被処理液は、第2セパレーターを繊維密
度の細かい方から粗い方に向かって流れることにより、
液中に混入している数10ミクロンの粒子がセパレータ
ーの繊維に絡みつき、更に肥大化して油滴に成長する。 【0008】この油滴は、被処理液の流れにより第2セ
パレーターの表面から放出された後、被処理液との比重
差によって分離し、この分離した油滴が処理済みの液体
から除去されることとなる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の乳化油分離装置の実施例につ
いて図面に基づいて説明する。 【0010】図1は、乳化油分離装置の一実施例につい
てその全体を示すもので、油圧の作動油として使用され
た水・グリコール作動油から、その中に混入した鉱油分
を分離除去するための分離装置において、その処理流路
1の上流側には、処理される作動油を圧送するためのポ
ンプ2が配置され、ポンプ2より下流の処理流路には、
それぞれの内部にセパレーター3,4を収納した処理タ
ンク5,6が、それらの中を作動油が順次通過するよう
に配置されている。 【0011】ポンプ2により圧送される作動油は、適所
に配置された各メーター7,8の検知に基づき、処理タ
ンク5,6内を流れるときの流速が一定の範囲となるよ
うにコントロールされている。なお、各処理タンク5,
6には、それぞれ、作動油の処理中には閉じられるドレ
ーン管9,10が設けられている。 【0012】図2は、上記の分離装置の各処理タンク
5,6内に収納されている各セパレーター3,4と作動
油の通過状態を示すもので、本実施例では、第1セパレ
ーター3およびそれを収納する処理タンク5と、第2セ
パレーター4およびそれを収納する処理タンク6とは、
互換性を有するように、略同じ構造としている。 【0013】すなわち、第1セパレーター3と第2セパ
レーター4は、何れも、中央を作動油が流れる空間部3
a,4aとして、その周囲に内側から外側に向かって、
繊維密度が最も細かい層3b,4bと、繊維密度が中位
の層3c,4cと、繊維密度が最も粗い層3d,4dの
各セパレーターエレメントが、同心的に設けられたもの
である。 【0014】各セパレーター3,4において、繊維密度
の異なるそれぞれのセパレーターエレメントは、本実施
例では、例えば、ポリプロピレン,ナイロンのような鉱
油に対して極めて強い親和力を有する繊維によって形成
されており、繊維密度が最も細かい層3b,4bは、径
1〜2μm程度の繊維が0.16〜0.17g/cm3
程度、繊維密度が中位の層3c,4cは、径4〜8μm
程度の繊維が0.16〜0.17g/cm3 程度、繊維
密度が最も粗い層3d,4dは、径10〜20μm程度
の繊維が0.16〜0.17g/cm3 程度となってい
る。 【0015】各処理タンク5,6は、その内部が上室5
a,6aと下室5b,6bに画成されており、上室5
a,6aの側にセパレーター3,4が配置されていて、
セパレーター3,4の中央の空洞部3a,4aは、それ
ぞれのタンクの下室5b,6b内と連通し、両タンクの
下室5b,6b同士は、連通流路1aによって連通され
ている。 【0016】各処理タンク5,6の上室5a,6aに
は、その側方にそれぞれ作動油の処理流路1と接続する
開口部5c,6cが設けられており、処理タンク5の開
口部5cは、ポンプ2により圧送されてくる処理前の作
動油を処理タンク5内に導入するための導入部となり、
処理タンク6の開口部6cは、鉱油が除去された後の処
理済の作動油を排出するための排出部となっている。 【0017】また、各処理タンク5,6の上室5a,6
aには、その上方にそれぞれ通路11,12が接続され
ており、処理タンク5の上方に接続されている通路11
は空気抜きとなり、収納タンク6の上方に接続されてい
る通路12は、空気抜きおよび分離された鉱油を除去す
るための除去流路となっている。 【0018】上記のように各セパレーター3,4を収納
した各処理タンク5,6における作動油の通過状態につ
いては、ポンプ2により圧送されてきた処理前の作動油
は、まず、開口部5cから処理タンク5の上室5a内に
導入され、第1セパレーター3を、外側から内側に向か
って、繊維密度が最も粗い層3dから最も細かい層3b
に向かって各エレメントを順次通過してから、その中央
の空洞部3aを通って、処理タンク5の下室5b内に流
入する。 【0019】そして、処理タンク5の下室5bに流入し
た作動油は、連通流路1aを通って処理タンク6の下室
6bに導入され、下室6bから第2セパレーター4の中
央の空洞部4aに導入されて、第2セパレーターを、内
側から外側に向かって、繊維密度が最も細かい層4bか
ら最も粗い層4dに向かって各エレメントを順次通過し
てから、処理タンク6の上室6b内に流れ込む。 【0020】上記のように各セパレーター3,4を通過
する作動油は、まず、第1セパレーター3を、その繊維
密度の粗い方3dから細かい方3bに向かって通過する
ことにより、その中に混入した粗大なゴミが繊維密度の
粗い層3dによって除去されると共に、作動油中に混入
している微小な鉱油の粒子が、セパレーターの繊維に絡
みついて肥大化され、数ミクロンの粒子から数10ミク
ロンの粒子にまで大きくなる。 【0021】ついで、数10ミクロンにまで大きくなっ
た鉱油の粒子を含む作動油は、第2セパレーター4を繊
維密度の細かい方4bから粗い方4dに向かって通過す
ることにより、作動油中に混入している数10ミクロン
の粒子が、セパレーターの繊維に絡みついて更に肥大化
され、作動油から分離可能な油滴に成長する。 【0022】この鉱油の油滴は、作動油の流れにより第
2セパレーター4の外側表面から処理タンク6の上室6
a内に放出された後、上室6a内で作動油との比重差に
よって上方に分離し、鉱油は、処理タンク6の上方に接
続されている除去流路12から除去される一方、処理済
の作動油は、処理タンク6の側方の開口部6cから処理
流路1に流れて、油圧の作動油供給槽(図示せず)に戻
される。 【0023】 【発明の効果】以上説明したような本発明の乳化油分離
装置によれば、装置内の流路に被処理液を連続的に流す
ことにより、被処理液中の油の粒子を次第に肥大化させ
て分離することができるため、乳化状態で混入した油の
分離除去を、短時間で効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の乳化油分離装置の一実施例を示す概略
説明図。 【図2】図1に示された実施例における要部を示す概略
説明図。 【符号の説明】 3 第1セパレーター 3b (第1セパレーターの)繊維密度が最も細かい
層 3c (第1セパレーターの)繊維密度が中位の層 3d (第1セパレーターの)繊維密度が最も粗い層 4 第2セパレーター 4b (第2セパレーターの)繊維密度が最も細かい
層 4c (第2セパレーターの)繊維密度が中位の層 4d (第2セパレーターの)繊維密度が最も粗い層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−222512(JP,A) 特開 昭54−124873(JP,A) 特開 昭58−55010(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 17/00 - 17/12 C02F 1/40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液中に乳化状態で混入している油を分離
    して除去するための乳化油分離装置において、それぞれ
    が親油性の繊維からなり、それぞれにおいて繊維径およ
    び繊維密度を段階的に変えた第1セパレーターと第2セ
    パレーターが設けられていると共に、被処理液が、ま
    ず、第1セパレーターを、繊維径が大きく且つ繊維密度
    の粗い方から繊維径が小さく且つ繊維密度の細かい方に
    向かって通過してから、ついで、第2セパレーターを、
    繊維径が小さく且つ繊維密度の細かい方から繊維径が大
    きく且つ繊維密度の粗い方に向かって通過するように、
    被処理液の流路中に第1セパレーターと第2セパレータ
    ーが順次配置されていることを特徴とする乳化油分離装
    置。
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