JP2004098047A - 含油処理廃液の浄化・再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間目詰まりせず、メンテナンスが容易、かつ低コストで油分を分離除去でき、さらに、廃液発生源の環境を改善し、回収処理液を再生する。
【解決手段】発生源から含油処理廃液を集液し、油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収し、再生するための装置であって、内部に、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントを少なくとも2組(事例では2組)を直列に、ケーシングに着脱可能に配設した濾過装置1を中心として前段に集液装置2を、後段に回収処理液の再生装置3とを付設した。
【選択図】 図1
【解決手段】発生源から含油処理廃液を集液し、油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収し、再生するための装置であって、内部に、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントを少なくとも2組(事例では2組)を直列に、ケーシングに着脱可能に配設した濾過装置1を中心として前段に集液装置2を、後段に回収処理液の再生装置3とを付設した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種加工機械、設備から発生する、冷却水、切削液などに機械油などの油分が混合した含油処理廃液を浄化して再利用できるようにする含油処理廃液の浄化・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種加工機械や設備から多量の含油処理廃液が発生する。例えば、ダイカスト成形機からは離型剤液の含油廃液、切削機械からは含油切削廃液や含油冷却廃水などが発生する。それら廃液は、従来は全くの廃物として廃棄処分するのが通例であったが、作業床面に流出したり、飛散したりして作業環境を悪化させるうえ、廃棄処分に相当なコストがかかるようになってきたという問題があった。
【0003】
これら廃液から有効成分を回収し再生する装置として例えば交流電圧を印加する油水分離装置(特許文献1参照)や、粗密2種のフィルタを組み合わせた再生装置(特許文献2参照)があるが、廃液から油分を分離、除去することのできる濾過性能に優れ、メンテナンスが容易、かつ安価という好ましい濾過機あるいは分離機が存在しなかったうえ、回収廃液を再利用可能な状態に再生するのが困難であったので、ほとんど普及するに至らなかった。
【0004】
【特許文献1】
実願平6−79734号公報:実用新案登録請求の範囲
【特許文献2】
実願平6−74251号公報:実用新案登録請求の範囲
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、先ず、長時間目詰まりせず、メンテナンスが容易、かつ低コストで油分を分離、除去でき、さらに、廃液発生源の環境を改善し、廃液に廃棄コストが節約でき、次いで回収した処理液を再利用可能な状態に再生することができる含油処理廃液の浄化・再生装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、含油処理廃液から油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収するための濾過装置を装着した含油処理廃液の浄化・再生装置であって、該濾過装置には、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントの少なくとも2組を直列に着脱可能に配設したことを特徴とする本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置によって、解決することができる。
【0007】
また、本発明は、前記カートリッジ型濾過エレメントのうち、前段に配設される濾過エレメントは、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子(SS)の透過を阻止する濾過部材を装着し、後段の濾過エレメントは、粒径4μm以上の油分の透過を阻止する濾過部材を装着したものである形態に具体化される。この場合、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の透過を阻止する濾過部材とは、濾過後に、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の80%以上を阻止できるものをいう。以下同様である。
【0008】
このような濾過エレメントを具体化するのは、以下に説明する構造が適当である。すなわち、前記カートリッジ型濾過エレメントは、濾過部材収容部を介して同軸に配置される多数の開口を有する壁からなる内側パイプと同外側パイプと、その両パイプの両端に配置される蓋部材と排出口を有する底部材とから、分解組立て可能に組み立てられるとともに、前記濾過部材収容部には、繊維系濾過材を前記濾過性能に対応するよう予め定めた充填密度でもって充填したものがよい。
【0009】
さらに、本発明は、含油処理廃液発生源に個別に配置され、含油処理廃液を集液し、前記濾過装置に送給する集液装置を付設した形態や、前記濾過装置から得られる回収処理液中の有効成分の濃度測定装置と、その測定結果によって有効成分の濃度を所定の濃度に調節する濃度調節装置を装着した処理液再生装置を前記濾過装置の後段に付設した形態に好ましく具体化される。
【0010】
また、本発明は、前記濃度測定装置が、有効成分の濃度測定のため回収処理液と濃度センサを収容する濃度測定槽であって、槽内には、濃度測定の前段階において、送給された前記回収処理液を通過させ液中の気泡を除去するための、多数の流通孔を透設した整流板を配備したものである形態の前記含油処理廃液の浄化・再生装置として、具体化できる。
【0011】
この場合、前記整流板は、内径2〜7mmの流通孔を多数個、透設した平板体であり、前記濃度測定槽内の回収液流路に垂直または水平に配置されているのが好ましい。そして、前記濃度測定槽は、前記処理液再生装置内に配置されていて、該処理液再生装置に送給された前記回収処理液の一部を濃度測定槽に送給するようにするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置に係る実施形態について、図1〜6を参照しながら説明する。
(装置の全体構成)
本発明の最も具体的な全体構成は、図1に例示するように、発生源から含油処理廃液を集液し、油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収し、再生するための装置であって、濾過装置1を中心として前段に集液装置2を、後段に回収処理液の再生装置3とを付設したものである。
以下に、濾過装置1、集液装置2、再生装置3について詳述する。
【0013】
(濾過装置)
本発明に用いられる濾過装置の特徴とするところは、含油処理廃液から油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収するための濾過装置1であって、図2に例示するように、装置内に、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントを少なくとも2組(図2では11a、11bの2組)を直列に、ケーシング13a、13bに着脱可能に配設して、適宜なポンプにより加圧した含油処理廃液aを加圧してカートリッジ型濾過エレメント11a、11bの順に通過させ、油分を吸着分離し、同時にSSを濾過分離し、回収処理液bを取り出すようにした点にある。
【0014】
そして、このカートリッジ型濾過エレメントのうち、前段に配設される濾過エレメント11aは、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の透過を阻止する濾過部材41aを装着し、後段の濾過エレメント11bは、粒径4μm以上の油分の透過を阻止する濾過部材41bを装着したものとし、吸着粒子の大きさを順次細かく設定した複数段の濾過層によって油分を吸着分離するのが重要な点である。この目的には、以下に詳述する構造からなる濾過エレメントが適当である。
【0015】
すなわち、前記カートリッジ型濾過エレメントは、図3に示す断面図、図4の分解図に示すように、先ず基本的には、濾過部材41を充填する濾過部材容部を挟んだ状態で同軸に配置される多数の開口を有する壁からなるPP製の内側パイプ43と同じく多数の開口を有する壁からなるABS製の外側パイプ42と、その両パイプ(42、43)の両端に、嵌着、固定されて配置される耐油ゴム製の蓋部材44と排出口45aを有する同じく耐油ゴム製の底部材45とから、分解組立て可能に組み付けられている点に特徴がある。内側パイプ43の内側には、濾過圧から内側パイプ43を保護するための耐食素材の補強らせん金具46が収容されるが、これは必須部品ではない。
【0016】
そして、濾過エレメントの前記濾過部材収容部には、外部から中心に向かって含油処理廃液が通過する際に油分などを濾過する濾過部材41を充填しているが、本発明の特徴は、この濾過部材収容部には、繊維系の濾過部材41が前記濾過性能に対応するよう予め定めた充填密度でもって充填されている点にある。すなわち、本発明では、濾過、分離を意図する前記した最小粒径に応じて、その充填密度を調節できるところに重要な特徴があるのである。
【0017】
この目的の濾過部材としては、図2における第1の濾過エレメント11aについては、ポリプロピレン繊維または綿繊維を前記濾過部材収容部に予め設定した充填密度で充填するのがよい。この充填密度は、含油処理廃液の性状によって変化するが、所定の粒子が捕捉でき、かつ目詰まりし難い密度は30〜40(g/リットル)、より好ましくは35〜37(g/リットル)の範囲がよい。
【0018】
また、図2における第2の濾過エレメント11bの場合は、第1濾過エレメント11aによって油粗粒成分は除去されているので、油膜除去性能に優れた濾材を選択すればよく、例えば、親油性ポリオレフィン系繊維を主体とした繊維マット材を充填するか巻き付けるのが適当である。この場合のこの充填密度は、50〜65(g/リットル)、より好ましくは56〜59(g/リットル)の範囲が適当である。
【0019】
この本発明の濾過装置を用いた場合の利点は、次の通りである。
1)目詰まりしにくい。
油分:1700(mg/リットル)、SS:350(mg/リットル)の含油処理廃液を処理速度:2(リットル/分・m2)で処理した場合、本発明の「連続使用可能時間は800時間以上であったが、従来のコットン繊維巻き付けフィルタの場合は、50時間以下であって、長時間目詰まりしにくい好成績を得た。
【0020】
2)濾過容量が大きい。
目詰まりしにくいことから、濾過容量を大きく設定でき、この点からも設備のコンパクト化やランニングコストの低減が図れる。
3)濾過精度が調節できる。
発生する含油処理廃液の性状に対応して、濾過部材の充填密度を簡単に調節して、最適な濾過性能が発揮できる。
【0021】
4)メンテナンスが容易である。
交換容易で分解・組立ができるから清掃などメンテナンスが容易にできる。
5)メンテナンスコストが低い。
エレメントをそのまま廃棄する必要がなく、濾過材を交換するが他の部品は繰り返し利用可能である。
【0022】
(集液装置)
次に、本発明において濾過装置1の前段に付加され得る集液装置2について、図5を参照して説明する。
通常、工場、施設には含油処理廃液の発生源である各種機械類が多数台配置されているものである。そこで、本発明では、このような実態に対応できるよう、図1に示したように、含油処理廃液発生源に個別に集液装置2、2を配置し、含油処理廃液を集液し、かつ前記濾過装置1に送給し集中処理するように具体化できるのである。
【0023】
この場合、この集液装置2は、図5の断面略図に示すように、浮力による油分分離槽22と分離処理液を一時的に貯留する汲み上げ槽23を隣接配置し、最下部に連通孔22aを設けて連通させ、全体で単一槽を形成している。この集液装置では、油分分離槽22に上部には粗大なごみ類を捕捉するようスクリーン21が設けられている。
【0024】
この集液装置2によれば、含油処理廃液aをポンプあるいは誘導溝など適宜な手段で、この油分分離槽22に導入し、粗大ごみを分離した廃液aはここにおいて比較的粒子の大きな油分が浮上分離される。なお、ここで、油分を含む廃液aが隣の汲み上げ槽23に流入しないよう堰板23aが連通孔22aに近接して汲み上げ槽23側に立設されている。
【0025】
油分分離槽22の液量が多くなるに従い、大粒な油分を分離した処理廃液a’が汲み上げ槽23に溜るようになる。ここで、油分分離槽22で捕捉された油分がある程度溜まった時点で、バルブ22bを開き、浮上油分を廃物として排出する。また、汲み上げ槽23に溜った大粒な油分を分離した処理廃液a’は、未だ細粒油分、エマルジョン状油分を含むのでポンプなど適宜な輸送手段で前記した濾過装置1に送給して処理するのである。
【0026】
この集液装置2は、単純な槽構造からなるので高さを低く設計でき、例えば高さ10cm程度も可能なので、含油処理廃液発生源である各機器に下部など適切な場所に配置できる利点がある。そして、この集液装置2を用いることにより、大粒な油分や粗大ごみを予め分離して後段の濾過装置1の負荷を軽減できる上、廃水発生源近傍の床面などが汚染されなくなり、作業環境が大いに改善される利点が得られるのである。
【0027】
(再生装置)
次に、本発明において濾過装置1の後段に付加され得る再生装置3について、図6を参照して説明する。
前述の通り、前記濾過装置1によれば、含油処理廃液から油分を除去できるので、含油処理廃液は冷却水である場合は、回収処理液bは直ちに冷却水として再利用可能である。ところが、処理液中に何らかの有効成分を含む液である場合、例えば、ダイカスト成形機における離型剤含有液などのように規定量の有効成分を含むことが必要な場合において、本発明の再生装置3は回収処理液bを所定の再生処理液cとして再生させるためのものである。
【0028】
図6の再生装置3では、前記濾過装置1から得られる回収処理液bを貯留する再生槽33に、液中の有効成分の濃度を検出する濃度センサ35aを備え、かつその濃度信号によって有効成分の濃度を所定の濃度に調節する濃度測定・調節装置35を装着している。図6の事例では、この濃度測定・調節装置35により希釈液dまたは濃厚液eの注入ポンプpを運転して濃度を増減可能としている。
【0029】
この場合、前記濃度センサ35aとして、超音波の伝導減衰を利用した濃度センサを利用するのが、適用範囲が広く、装置が簡便であるなどから好ましい。さらにまた、図6に例示するように、再生槽33の前段に油分浮上分離槽31、32を直列に配設しておくと、送給される回収処理液bに少量の油分が残留していても、その油分を分離できるの好ましい。
【0030】
かくして、本発明によれば、回収処理液bの濃度が変動しても、所定濃度の再生処理液として再利用でき、その結果、廃棄する廃液を極く少量に止めることができるので、廃棄コストを節約できる利点が得られるのである。
【0031】
次に、本発明において前記濃度測定手段の好ましい形態について、図7、8を参照して説明する。
本発明が対象とする回収処理液bは、しばしば界面活性剤などを含むため多くの気泡を含む場合がある。このような気泡を含む回収処理液bを前記の超音波を利用した濃度センサでもって濃度測定を行うと、超音波が気泡の障害を受けることから濃度を精度良く測定できないという問題が発生した。
【0032】
本発明では、このような気泡に基づく問題を回避するため、以下説明する濃度測定槽5を提案している。すなわち、前記濃度測定装置として、有効成分の濃度測定のため、前記再生槽33の回収処理液の一部を取り出した測定液dと濃度センサ35aを収容する濃度測定槽5によって構成され、その槽内には、濃度測定の前段階において、送給された前記測定液dを通過させ液中の気泡を除去するための、多数の流通孔を透設した整流板51を配備し、槽内を前室5aと後室5b仕切っている。そして、後室5b内に配置された濃度センサ35aにより濃度測定された後の測定済液eは、前記再生槽33に返送すればよい。
【0033】
この場合、前記整流板51は、液中の気泡を除去するためのものであり、板面には内径2〜7mmの流通孔を多数個(図示せず)、例えば、5〜20mmピッチで透設した厚さ3〜10mm程度のステンレス板あるいは合成樹脂製平板が用いられる。そして、この整流板51の流通孔によって、測定液d中の気泡は前室5aから後室5bに流入するのが阻止されるから、濃度センサ35aにより精度良く濃度測定が行われるのである。
【0034】
この整流板51は、濃度測定槽5内の回収液流路に、図7に例示するように垂直に配置すると、その測定槽5の平面面積を小さく設定できる利点があるが。図8に示すように、整流板51を槽内で水平に配置し、上方の前室5aから下方の後室5bへ測定液dを通過させるようにすることもできる。この場合は、槽の平面面積がやや大きくなるものの、整流板51を通過する測定液dのヘッドを一定にすることができ、気泡の通過阻止効果が部分的にバラツクのを解消できる利点がある。
【0035】
また、この測定槽5は、前記処理液再生装置の再生槽33とは別々に配置してもよいが、該再生槽33内に配置して、その処理液再生装置に送給された前記回収処理液bの一部を濃度測定槽5に測定液dとして送給するように配設すれば、装置全体をコンパクトにした構成できる利点が得られ、気泡を含む回収処理液に十分に対応可能となるのである。
【0036】
【発明の効果】
本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置は、以上説明したように構成されているので、各種の含油処理廃液を処理するに際して、本発明の濾過装置は、長時間目詰まりせず、交換作業などのメンテナンスが容易、かつ部品の再利用が可能なのでランニングコストも少なく、油分の分離、除去運転が可能となる。
【0037】
さらに、集液装置や再生装置によって、廃液発生源の作業環境を改善し、また回収した処理液を再利用可能な状態に再生することにより廃液の廃棄コストが節約でき、かつ省資源に寄与できるという優れた効果がある。さらに、気泡を多く含む処理液であっても、確実に再利用可能な状態に再生できるという効果もある。よって本発明は、従来の問題点を解消した含油処理廃液の浄化・再生装置として、その実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における処理の流れを示す要部ブロック構成図。
【図2】本発明の濾過装置における処理の流れを示すブロック構成図。
【図3】カートリッジ型濾過エレメントを示す要部断面図。
【図4】カートリッジ型濾過エレメントを分解・展開したパーツの斜視図。
【図5】本発明の集液装置を示す要部構成断面図。
【図6】本発明の再生装置を示す要部構成断面図。
【図7】本発明の濃度測定槽を示す要部構成断面図。
【図8】他の形態の濃度測定槽を示す要部構成断面図。
【符号の説明】
1 濾過装置、11a、11bカートリッジ型濾過エレメント、13a、13bケーシング、2 集液装置、3 再生装置、41、41a、41b濾過部材、42 外側パイプ、43 内側パイプ、44 蓋部材、45 底部材、45a 排出口、46 補強らせん金具、a 含油処理廃液、b 回収処理液。
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種加工機械、設備から発生する、冷却水、切削液などに機械油などの油分が混合した含油処理廃液を浄化して再利用できるようにする含油処理廃液の浄化・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種加工機械や設備から多量の含油処理廃液が発生する。例えば、ダイカスト成形機からは離型剤液の含油廃液、切削機械からは含油切削廃液や含油冷却廃水などが発生する。それら廃液は、従来は全くの廃物として廃棄処分するのが通例であったが、作業床面に流出したり、飛散したりして作業環境を悪化させるうえ、廃棄処分に相当なコストがかかるようになってきたという問題があった。
【0003】
これら廃液から有効成分を回収し再生する装置として例えば交流電圧を印加する油水分離装置(特許文献1参照)や、粗密2種のフィルタを組み合わせた再生装置(特許文献2参照)があるが、廃液から油分を分離、除去することのできる濾過性能に優れ、メンテナンスが容易、かつ安価という好ましい濾過機あるいは分離機が存在しなかったうえ、回収廃液を再利用可能な状態に再生するのが困難であったので、ほとんど普及するに至らなかった。
【0004】
【特許文献1】
実願平6−79734号公報:実用新案登録請求の範囲
【特許文献2】
実願平6−74251号公報:実用新案登録請求の範囲
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、先ず、長時間目詰まりせず、メンテナンスが容易、かつ低コストで油分を分離、除去でき、さらに、廃液発生源の環境を改善し、廃液に廃棄コストが節約でき、次いで回収した処理液を再利用可能な状態に再生することができる含油処理廃液の浄化・再生装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、含油処理廃液から油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収するための濾過装置を装着した含油処理廃液の浄化・再生装置であって、該濾過装置には、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントの少なくとも2組を直列に着脱可能に配設したことを特徴とする本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置によって、解決することができる。
【0007】
また、本発明は、前記カートリッジ型濾過エレメントのうち、前段に配設される濾過エレメントは、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子(SS)の透過を阻止する濾過部材を装着し、後段の濾過エレメントは、粒径4μm以上の油分の透過を阻止する濾過部材を装着したものである形態に具体化される。この場合、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の透過を阻止する濾過部材とは、濾過後に、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の80%以上を阻止できるものをいう。以下同様である。
【0008】
このような濾過エレメントを具体化するのは、以下に説明する構造が適当である。すなわち、前記カートリッジ型濾過エレメントは、濾過部材収容部を介して同軸に配置される多数の開口を有する壁からなる内側パイプと同外側パイプと、その両パイプの両端に配置される蓋部材と排出口を有する底部材とから、分解組立て可能に組み立てられるとともに、前記濾過部材収容部には、繊維系濾過材を前記濾過性能に対応するよう予め定めた充填密度でもって充填したものがよい。
【0009】
さらに、本発明は、含油処理廃液発生源に個別に配置され、含油処理廃液を集液し、前記濾過装置に送給する集液装置を付設した形態や、前記濾過装置から得られる回収処理液中の有効成分の濃度測定装置と、その測定結果によって有効成分の濃度を所定の濃度に調節する濃度調節装置を装着した処理液再生装置を前記濾過装置の後段に付設した形態に好ましく具体化される。
【0010】
また、本発明は、前記濃度測定装置が、有効成分の濃度測定のため回収処理液と濃度センサを収容する濃度測定槽であって、槽内には、濃度測定の前段階において、送給された前記回収処理液を通過させ液中の気泡を除去するための、多数の流通孔を透設した整流板を配備したものである形態の前記含油処理廃液の浄化・再生装置として、具体化できる。
【0011】
この場合、前記整流板は、内径2〜7mmの流通孔を多数個、透設した平板体であり、前記濃度測定槽内の回収液流路に垂直または水平に配置されているのが好ましい。そして、前記濃度測定槽は、前記処理液再生装置内に配置されていて、該処理液再生装置に送給された前記回収処理液の一部を濃度測定槽に送給するようにするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置に係る実施形態について、図1〜6を参照しながら説明する。
(装置の全体構成)
本発明の最も具体的な全体構成は、図1に例示するように、発生源から含油処理廃液を集液し、油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収し、再生するための装置であって、濾過装置1を中心として前段に集液装置2を、後段に回収処理液の再生装置3とを付設したものである。
以下に、濾過装置1、集液装置2、再生装置3について詳述する。
【0013】
(濾過装置)
本発明に用いられる濾過装置の特徴とするところは、含油処理廃液から油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収するための濾過装置1であって、図2に例示するように、装置内に、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントを少なくとも2組(図2では11a、11bの2組)を直列に、ケーシング13a、13bに着脱可能に配設して、適宜なポンプにより加圧した含油処理廃液aを加圧してカートリッジ型濾過エレメント11a、11bの順に通過させ、油分を吸着分離し、同時にSSを濾過分離し、回収処理液bを取り出すようにした点にある。
【0014】
そして、このカートリッジ型濾過エレメントのうち、前段に配設される濾過エレメント11aは、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の透過を阻止する濾過部材41aを装着し、後段の濾過エレメント11bは、粒径4μm以上の油分の透過を阻止する濾過部材41bを装着したものとし、吸着粒子の大きさを順次細かく設定した複数段の濾過層によって油分を吸着分離するのが重要な点である。この目的には、以下に詳述する構造からなる濾過エレメントが適当である。
【0015】
すなわち、前記カートリッジ型濾過エレメントは、図3に示す断面図、図4の分解図に示すように、先ず基本的には、濾過部材41を充填する濾過部材容部を挟んだ状態で同軸に配置される多数の開口を有する壁からなるPP製の内側パイプ43と同じく多数の開口を有する壁からなるABS製の外側パイプ42と、その両パイプ(42、43)の両端に、嵌着、固定されて配置される耐油ゴム製の蓋部材44と排出口45aを有する同じく耐油ゴム製の底部材45とから、分解組立て可能に組み付けられている点に特徴がある。内側パイプ43の内側には、濾過圧から内側パイプ43を保護するための耐食素材の補強らせん金具46が収容されるが、これは必須部品ではない。
【0016】
そして、濾過エレメントの前記濾過部材収容部には、外部から中心に向かって含油処理廃液が通過する際に油分などを濾過する濾過部材41を充填しているが、本発明の特徴は、この濾過部材収容部には、繊維系の濾過部材41が前記濾過性能に対応するよう予め定めた充填密度でもって充填されている点にある。すなわち、本発明では、濾過、分離を意図する前記した最小粒径に応じて、その充填密度を調節できるところに重要な特徴があるのである。
【0017】
この目的の濾過部材としては、図2における第1の濾過エレメント11aについては、ポリプロピレン繊維または綿繊維を前記濾過部材収容部に予め設定した充填密度で充填するのがよい。この充填密度は、含油処理廃液の性状によって変化するが、所定の粒子が捕捉でき、かつ目詰まりし難い密度は30〜40(g/リットル)、より好ましくは35〜37(g/リットル)の範囲がよい。
【0018】
また、図2における第2の濾過エレメント11bの場合は、第1濾過エレメント11aによって油粗粒成分は除去されているので、油膜除去性能に優れた濾材を選択すればよく、例えば、親油性ポリオレフィン系繊維を主体とした繊維マット材を充填するか巻き付けるのが適当である。この場合のこの充填密度は、50〜65(g/リットル)、より好ましくは56〜59(g/リットル)の範囲が適当である。
【0019】
この本発明の濾過装置を用いた場合の利点は、次の通りである。
1)目詰まりしにくい。
油分:1700(mg/リットル)、SS:350(mg/リットル)の含油処理廃液を処理速度:2(リットル/分・m2)で処理した場合、本発明の「連続使用可能時間は800時間以上であったが、従来のコットン繊維巻き付けフィルタの場合は、50時間以下であって、長時間目詰まりしにくい好成績を得た。
【0020】
2)濾過容量が大きい。
目詰まりしにくいことから、濾過容量を大きく設定でき、この点からも設備のコンパクト化やランニングコストの低減が図れる。
3)濾過精度が調節できる。
発生する含油処理廃液の性状に対応して、濾過部材の充填密度を簡単に調節して、最適な濾過性能が発揮できる。
【0021】
4)メンテナンスが容易である。
交換容易で分解・組立ができるから清掃などメンテナンスが容易にできる。
5)メンテナンスコストが低い。
エレメントをそのまま廃棄する必要がなく、濾過材を交換するが他の部品は繰り返し利用可能である。
【0022】
(集液装置)
次に、本発明において濾過装置1の前段に付加され得る集液装置2について、図5を参照して説明する。
通常、工場、施設には含油処理廃液の発生源である各種機械類が多数台配置されているものである。そこで、本発明では、このような実態に対応できるよう、図1に示したように、含油処理廃液発生源に個別に集液装置2、2を配置し、含油処理廃液を集液し、かつ前記濾過装置1に送給し集中処理するように具体化できるのである。
【0023】
この場合、この集液装置2は、図5の断面略図に示すように、浮力による油分分離槽22と分離処理液を一時的に貯留する汲み上げ槽23を隣接配置し、最下部に連通孔22aを設けて連通させ、全体で単一槽を形成している。この集液装置では、油分分離槽22に上部には粗大なごみ類を捕捉するようスクリーン21が設けられている。
【0024】
この集液装置2によれば、含油処理廃液aをポンプあるいは誘導溝など適宜な手段で、この油分分離槽22に導入し、粗大ごみを分離した廃液aはここにおいて比較的粒子の大きな油分が浮上分離される。なお、ここで、油分を含む廃液aが隣の汲み上げ槽23に流入しないよう堰板23aが連通孔22aに近接して汲み上げ槽23側に立設されている。
【0025】
油分分離槽22の液量が多くなるに従い、大粒な油分を分離した処理廃液a’が汲み上げ槽23に溜るようになる。ここで、油分分離槽22で捕捉された油分がある程度溜まった時点で、バルブ22bを開き、浮上油分を廃物として排出する。また、汲み上げ槽23に溜った大粒な油分を分離した処理廃液a’は、未だ細粒油分、エマルジョン状油分を含むのでポンプなど適宜な輸送手段で前記した濾過装置1に送給して処理するのである。
【0026】
この集液装置2は、単純な槽構造からなるので高さを低く設計でき、例えば高さ10cm程度も可能なので、含油処理廃液発生源である各機器に下部など適切な場所に配置できる利点がある。そして、この集液装置2を用いることにより、大粒な油分や粗大ごみを予め分離して後段の濾過装置1の負荷を軽減できる上、廃水発生源近傍の床面などが汚染されなくなり、作業環境が大いに改善される利点が得られるのである。
【0027】
(再生装置)
次に、本発明において濾過装置1の後段に付加され得る再生装置3について、図6を参照して説明する。
前述の通り、前記濾過装置1によれば、含油処理廃液から油分を除去できるので、含油処理廃液は冷却水である場合は、回収処理液bは直ちに冷却水として再利用可能である。ところが、処理液中に何らかの有効成分を含む液である場合、例えば、ダイカスト成形機における離型剤含有液などのように規定量の有効成分を含むことが必要な場合において、本発明の再生装置3は回収処理液bを所定の再生処理液cとして再生させるためのものである。
【0028】
図6の再生装置3では、前記濾過装置1から得られる回収処理液bを貯留する再生槽33に、液中の有効成分の濃度を検出する濃度センサ35aを備え、かつその濃度信号によって有効成分の濃度を所定の濃度に調節する濃度測定・調節装置35を装着している。図6の事例では、この濃度測定・調節装置35により希釈液dまたは濃厚液eの注入ポンプpを運転して濃度を増減可能としている。
【0029】
この場合、前記濃度センサ35aとして、超音波の伝導減衰を利用した濃度センサを利用するのが、適用範囲が広く、装置が簡便であるなどから好ましい。さらにまた、図6に例示するように、再生槽33の前段に油分浮上分離槽31、32を直列に配設しておくと、送給される回収処理液bに少量の油分が残留していても、その油分を分離できるの好ましい。
【0030】
かくして、本発明によれば、回収処理液bの濃度が変動しても、所定濃度の再生処理液として再利用でき、その結果、廃棄する廃液を極く少量に止めることができるので、廃棄コストを節約できる利点が得られるのである。
【0031】
次に、本発明において前記濃度測定手段の好ましい形態について、図7、8を参照して説明する。
本発明が対象とする回収処理液bは、しばしば界面活性剤などを含むため多くの気泡を含む場合がある。このような気泡を含む回収処理液bを前記の超音波を利用した濃度センサでもって濃度測定を行うと、超音波が気泡の障害を受けることから濃度を精度良く測定できないという問題が発生した。
【0032】
本発明では、このような気泡に基づく問題を回避するため、以下説明する濃度測定槽5を提案している。すなわち、前記濃度測定装置として、有効成分の濃度測定のため、前記再生槽33の回収処理液の一部を取り出した測定液dと濃度センサ35aを収容する濃度測定槽5によって構成され、その槽内には、濃度測定の前段階において、送給された前記測定液dを通過させ液中の気泡を除去するための、多数の流通孔を透設した整流板51を配備し、槽内を前室5aと後室5b仕切っている。そして、後室5b内に配置された濃度センサ35aにより濃度測定された後の測定済液eは、前記再生槽33に返送すればよい。
【0033】
この場合、前記整流板51は、液中の気泡を除去するためのものであり、板面には内径2〜7mmの流通孔を多数個(図示せず)、例えば、5〜20mmピッチで透設した厚さ3〜10mm程度のステンレス板あるいは合成樹脂製平板が用いられる。そして、この整流板51の流通孔によって、測定液d中の気泡は前室5aから後室5bに流入するのが阻止されるから、濃度センサ35aにより精度良く濃度測定が行われるのである。
【0034】
この整流板51は、濃度測定槽5内の回収液流路に、図7に例示するように垂直に配置すると、その測定槽5の平面面積を小さく設定できる利点があるが。図8に示すように、整流板51を槽内で水平に配置し、上方の前室5aから下方の後室5bへ測定液dを通過させるようにすることもできる。この場合は、槽の平面面積がやや大きくなるものの、整流板51を通過する測定液dのヘッドを一定にすることができ、気泡の通過阻止効果が部分的にバラツクのを解消できる利点がある。
【0035】
また、この測定槽5は、前記処理液再生装置の再生槽33とは別々に配置してもよいが、該再生槽33内に配置して、その処理液再生装置に送給された前記回収処理液bの一部を濃度測定槽5に測定液dとして送給するように配設すれば、装置全体をコンパクトにした構成できる利点が得られ、気泡を含む回収処理液に十分に対応可能となるのである。
【0036】
【発明の効果】
本発明の含油処理廃液の浄化・再生装置は、以上説明したように構成されているので、各種の含油処理廃液を処理するに際して、本発明の濾過装置は、長時間目詰まりせず、交換作業などのメンテナンスが容易、かつ部品の再利用が可能なのでランニングコストも少なく、油分の分離、除去運転が可能となる。
【0037】
さらに、集液装置や再生装置によって、廃液発生源の作業環境を改善し、また回収した処理液を再利用可能な状態に再生することにより廃液の廃棄コストが節約でき、かつ省資源に寄与できるという優れた効果がある。さらに、気泡を多く含む処理液であっても、確実に再利用可能な状態に再生できるという効果もある。よって本発明は、従来の問題点を解消した含油処理廃液の浄化・再生装置として、その実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における処理の流れを示す要部ブロック構成図。
【図2】本発明の濾過装置における処理の流れを示すブロック構成図。
【図3】カートリッジ型濾過エレメントを示す要部断面図。
【図4】カートリッジ型濾過エレメントを分解・展開したパーツの斜視図。
【図5】本発明の集液装置を示す要部構成断面図。
【図6】本発明の再生装置を示す要部構成断面図。
【図7】本発明の濃度測定槽を示す要部構成断面図。
【図8】他の形態の濃度測定槽を示す要部構成断面図。
【符号の説明】
1 濾過装置、11a、11bカートリッジ型濾過エレメント、13a、13bケーシング、2 集液装置、3 再生装置、41、41a、41b濾過部材、42 外側パイプ、43 内側パイプ、44 蓋部材、45 底部材、45a 排出口、46 補強らせん金具、a 含油処理廃液、b 回収処理液。
Claims (10)
- 含油処理廃液から油分と夾雑物粒子を分離、除去し処理液を回収するための濾過装置を装着した含油処理廃液の浄化・再生装置であって、該濾過装置には、分解・組み付け可能なカートリッジ型濾過エレメントの少なくとも2組を直列に着脱可能に配設したことを特徴とする含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記カートリッジ型濾過エレメントのうち、前段に配設される濾過エレメントは、粒径6μm以上の油分と夾雑物粒子の透過を阻止する濾過部材を装着し、後段の濾過エレメントは、粒径4μm以上の油分の透過を阻止する濾過部材を装着したものである請求項1に記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記カートリッジ型濾過エレメントは、濾過部材収容部を介して同軸に配置される多数の開口を有する壁からなる内側パイプと同外側パイプと、その両パイプの両端に配置される蓋部材と排出口を有する底部材とから、分解組立て可能に組み立てられるとともに、前記濾過部材収容部には、繊維系濾過材を前記濾過性能に対応するよう予め定めた充填密度でもって充填した請求項2に記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 含油処理廃液発生源に個別に配置され、含油処理廃液を集液し、前記濾過装置に送給する集液装置を付設した請求項1〜3のいずれかに記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記集液装置は、浮力による油分分離槽と、分離処理液を一時的に貯留する汲み上げ槽を最下部で連通させて単一槽に組み込んだものである請求項4に記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記濾過装置から得られる回収処理液中の有効成分の濃度測定装置と、その測定結果によって有効成分の濃度を所定の濃度に調節する濃度調節装置を装着した処理液再生装置を前記濾過装置の後段に付設した請求項1〜5のいずれかに記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記有効成分の濃度測定装置が、超音波の伝導減衰を利用した濃度センサを備えたものである請求項6記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記濃度測定装置が、有効成分の濃度測定のため回収処理液と濃度センサを収容する濃度測定槽であって、槽内には、濃度測定の前段階において、送給された前記回収処理液を通過させ液中の気泡を除去するための、多数の流通孔を透設した整流板を配備したものである請求項7記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記整流板が、内径2〜7mmの流通孔を多数個、透設した平板体であり、前記濃度測定槽内の回収液流路に垂直または水平に配置されている請求項8に記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
- 前記濃度測定槽が、前記処理液再生装置内に配置されていて、該処理液再生装置に送給された前記回収処理液の一部を濃度測定槽に送給するようにした請求項8または9に記載の含油処理廃液の浄化・再生装置。
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-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351398A patent/JP2004098047A/ja active Pending
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