JP2004261725A - 油水分離方法および油水分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はピット内等に溜まった油水を乳化させない状態で汲み上げて油と水とに分離させ、分離させた油と水をそれぞれ浄化処理するように構成することで、油水を効果的に分離させることができるとともに、分離させた油および水の再利用等を図ることができる油水分離方法および油水分離装置を得るにある。
【解決手段】ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とで油水分離方法を構成している。
【選択図】図1
【解決手段】ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とで油水分離方法を構成している。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピット内等に溜まった油水を分離して浄化することができる油水分離方法および油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業機器のピット内等に溜まった油水は、ギアポンプを用いた汲み上げ装置で回収されて、油と水との比重差を利用して油を表面に浮上させる浮上分離方法や、分散した油粒子が物理的に付着、吸着、凝集を繰り返す現象を急速に展開させて分離させる粗粒化方法や、油水を油吸着材に通すことで、油を吸着材に吸着させて取り除く吸着方法や、油水に油脂分解微生物を入れて油分を分解して処理する生物処理方法で分離させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の油水分離方法では、油水の回収時に該油水が乳化するとともに、浮上分離方法においては、水中の微細油滴を取り除くことが出来ず、回収した油が再利用できないという欠点があり、粗粒化方法の場合は、物理的な分離を主眼としているため、油粒子間の物理的距離・粒子自体の大きさ・界面張力の差・壁面の存在等に微妙に影響され、安定した油水の分離状態を得ることが難しく、さらに回収した油が再利用できないという欠点があった。また、吸着方法の場合は、微量油分を取り除くことを主としているため、油水の油分濃度が高い場合は吸着材の目詰まりが早くランニングコストが多大にかかるとともに、油を回収して再利用することが不可能であるという欠点があった。さらに、生物処理方法の場合は、油分を分解してしまうので、油の回収・再生が出来ないとともに、油分濃度が高い場合は油の分解が追いつかないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、ピット内等に溜まった油水を乳化させない状態で汲み上げて油と水とに分離させ、分離させた油と水をそれぞれ浄化処理するように構成することで、油水を効果的に分離させることができるとともに、分離させた油および水の再利用等を図ることができる油水分離方法および油水分離装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明はピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とで油水分離方法を構成している。
【0007】
また、本発明はピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げることができる油水汲み上げ装置と、この油水汲み上げ装置で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離装置と、この油水層分離装置で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油装置と、前記油水分離装置で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水装置とで油水分離装置を構成している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0009】
図1ないし図6に示す本発明の第1の実施の形態において、1は角ドライアイス成型器のような低温物をプレスする作動機器のピット2内等に溜まった油水3を効率よく効果的に油と水とに分離させて、油と水の再利用等を図ることができる本発明の油水分離装置で、この油水分離装置1は、ピット2内等に溜まった油水3を真空ポンプ・エジェクタ等、本実施の形態ではエジェクターからなる真空装置4で汲み上げることができる油水汲み上げ装置5と、この油水汲み上げ装置5で汲み上げられた油水3を自然浮上分離槽6に供給して油7および水8の層に分離させる油水層分離装置9と、この油水層分離装置9で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを浄化する浄油装置10と、前記油水層分離装置9で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを浄化する浄水装置11とで構成されている。
【0010】
前記油水汲み上げ装置5は、ピット2内に挿入することができる吸引管12と、この吸引管12の下流部分に取付けられた、吸引された油水3が収納される油水収納槽13と、この油水収納槽13に設けられた、前記油水3を汲み上げることができる真空装置4とで構成されている。
【0011】
前記油水層分離装置9は、前記油水汲み上げ装置5の油水収納槽13の下方部分に配設され、該油水収納槽13に収納された油水3が供給されて油7および水8の層に分離させることができる自然浮上分離槽6と、この自然浮上分離槽6に前記油水収納槽13に収納された油水3を供給する油水供給管14と、この油水供給管14に介装された電磁開閉弁15と、この電磁開閉弁15の開閉および真空装置4のON・OFFを適宜行う制御装置16とで構成されている。
【0012】
前記浄油装置10は、前記自然浮上分離槽6で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを供給することができるように、本実施の形態では、自然浮上分離槽6の上方部分に取入れ口が配設された分離油供給管17と、この分離油供給管17に介装された電磁開閉弁18と、この電磁開閉弁18の開閉を適宜行う制御装置19と、前記分離油供給管17の排出口側が取付けられた油用クッション槽20と、この油用クッション槽20の下流部分に回収油供給管21を介して取付けられた、該油用クッション槽20に回収された油7Aを再生可能に浄化することができる、本実施の形態では静電浄油方法で浄化する回収油再生装置22と、この回収油再生装置22の下流部分に取付けられた、該回収油再生装置22で浄化された油7Bを排出する再生油排出管23とで構成されている。
また、前記浄油装置10は、油用クッション槽20に油用の液面センサー24が取付けられ、該液面センサー24の上限検知によって油水汲み上げ装置5をOFF及び電磁開閉弁18を閉とさせることができるように前記制御装置19で制御させるようになっている。
【0013】
前記浄水装置11は、前記自然浮上分離槽6の下方部分に配設され、該自然浮上分離槽6で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを供給することができるように、本実施の形態では、自然浮上分離槽6の下方部分に油水の比重差を考慮した取入れ口が配設された分離水供給管25と、この分離水供給管25に介装された電磁開閉弁26と、この電磁開閉弁26の開閉を適宜行う制御装置27と、前記分離水供給管25の排出口側が取付けられた水用クッション槽28と、この水用クッション槽28の下流部分に回収水供給管29を介して取付けられた、該水用クッション槽28に回収された水8Aを排水基準に適合させるように浄化することができる、本実施の形態では粗粒化方法で浄化する回収水処理装置30と、この回収水処理装置30の下流部分に取付けられた、該回収水処理装置30で浄化された水8Bを排出する処理水排出管31と、この処理水排水管31に取替え可能に設置された残留油分等を取り除くフィルター32とで構成されている。
また、前記浄水装置11には、水用クッション槽28に水用の液面センサー33が取付けられ、該液面センサー33の検知によって回収水処理装置30による浄化作業をON・OFFさせることができるように前記制御装置27で制御させるようになっている。
【0014】
なお、本発明の実施の形態では、電磁開閉弁を採用したが、手動の開閉弁を用いて構成してもよい。
【0015】
上記構成の油水分離装置1は、図2に示すように、油水汲み上げ装置5の真空装置4を駆動させ、ピット2内に溜まっている油水3を吸引管12で吸引して油水収納槽13に汲み上げる油水汲み上げ工程34を行う。これにより、ピット2内に溜まっている油水3を乳化させることなく汲み上げることができる。
【0016】
次に、前記油水汲み上げ工程34後に、図3に示すように、油水収納槽13に汲み上げられた油水3を、油水供給管14で自然浮上分離槽6に供給して油7および水8の層に分離させる油水層分離工程35を行う。この場合、自然浮上分離槽6は前記油水汲み上げ装置5の油水収納槽13の下方部分に配設されているため、収納された油水3が乳化されて供給されてしまう不具合をさらに効果的に回避することができる。
【0017】
次に、前記油水層分離工程35後に、図4に示すように、油水層分離装置9の自然浮上分離槽6で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを、浄油装置10の分離油供給管17で油用クッション槽20に供給するとともに、この油用クッション槽20に回収された油7Aを、回収油供給管21を介して回収油再生装置22で浄化する浄油工程36を行う。この後、再生油排出管23から浄化された油7Bを排出する。この場合、油用の液面センサー24の検知によって、制御装置19で電磁開閉弁18を開閉させたり前記油水組み上げ装置5をOFFさせたりする。
【0018】
また、前記油水分離工程35後に、図5に示すように、油水層分離装置9の自然浮上分離槽6で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを、浄水装置11の分離水供給管25で水用クッション槽28に供給するとともに、この水用クッション槽28に回収された水8Aを回収水供給管29を介して回収水処理装置30等で浄化する浄水工程37を行う。この際、回収水処理装置30で浄化された水8Bを処理水排出管31のフィルター32で更に浄化し、最終浄化された水8Cを排水する。なお、この場合、水用の液面センサー33の検知によって、油水汲み上げ装置5をON・OFFさせたり前記回収水処理装置30をON・OFFさせたりする。このようにして、ピット2内に溜まった油水3を効率よく、かつ効果的に分離処理して浄化処理することによって、油7Bは再利用できるとともに、水8Cは排水基準に適合させた状態で排水することができる。
なお、本発明の実施の形態では、処理水排水管31にフィルター32を設置した構成について説明したが、本発明はこれに限らず、フィルター32を構成しない処理水排水管31で構成してもよい。
【0019】
【発明の異なる実施の形態】次に、図7ないし図13に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図7ないし図10に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、油水を検知する手段38・39を備えた自然浮上分離槽6Aで分離された油7Aを分離油供給管17Aを介して回収油再生装置22Aで浄化する浄油装置10Aを構成するとともに、前記自然浮上分離槽6Aで分離された水8Aを分離水供給管25Aを介して回収水処理装置30Aで浄化する浄水装置11Aを構成した点で、このような浄油装置10Aおよび浄水装置11Aを用いた油水分離装置1Aで浄油工程36Aおよび浄水工程37Aを行っても前記本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、前記浄油装置10Aには、前記油水を検知する手段38・39の検知によって電磁開閉弁18、26をON・OFFさせることができるように制御装置19A、27が構成されている。
【0021】
図11ないし図13に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、吸引管12および真空装置4Aで構成された油水汲み上げ装置5Aを取付けるとともに、油水を検知する手段38・39を備えた自然浮上分離槽6Bを用いた点で、このような自然浮上分離槽6Bを用いた油水層分離装置9Aを構成した油水分離装置1Bで、油水汲み上げ工程34Aおよび油水層分離工程35Aを行っても前記本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、本実施の形態において、油水汲み上げ工程34Aを行う際は、分離油供給管17の電磁開閉弁18および分離水供給管25の電磁開閉弁26を閉塞した状態で行う。
また、本実施の形態において、浄油工程36で用いられる浄油装置22を油用クッション槽20を用いない浄油装置22Aで構成してもよく、さらに浄水工程37で用いられる浄水装置30を水用クッション槽28を用いない浄水装置30Aで構成してもよい。
【0022】
なお、前記本発明の各実施の形態において、前記浄油装置10、10Aの回収油再生装置22、22Aは静電浄油方法によるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、自然浮上分離槽6で分離された油7Aを浄化して再生油にすることができる装置であればどのような装置であってもよい。また、前記浄水装置11、11Aの回収水処理装置30、30Aは粗粒化方法によるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、自然浮上分離槽6で分離された水8Aを浄化して排水基準を満たすことができる装置であればどのような装置であってもよい。
【0023】
また、前記本発明の第3の実施の形態において、浄油装置10の回収油再生装置22および浄水装置11の回収水処理装置30のON・OFFは、油用クッション槽20および水用クッション槽28にそれぞれ取付けられた液面センサー24、33の検知によって行うものについて説明したが、本発明はこれに限らず、前記油用クッション槽20および水用クッション槽28の重量を測定することによって供給量を検知する手段等で行ってもよい。
【0024】
さらに、前記本発明の各実施の形態において、油水3、分離された油7Aおよび水8Aの供給を、電磁開閉弁15、18、26を用いて制御装置16、19、27で適宜開閉させて供給できるように構成したものについて説明したが、本発明はこのような構成に限らず、例えば、手動開閉弁を用いる等、油水3、分離された油7Aおよび水8A等が適切に供給できるような構成であれば、どのような構成であってもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0026】
(1) ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とからなるので、ピット内等に溜まった油水を乳化させない状態で汲み上げて油と水の層に分離させ、界面部分を除く油と水をそれぞれ浄化処理することができる。
したがって、確実に油と水とに分離処理することができる。
【0027】
(2)前記(1)によって、油水層分離工程で分離された油を再利用可能に処理することができるとともに、分離された水を排水基準に適合するように処理することができるので、確実に環境に配慮することができる。
【0028】
(3)前記(1)によって、ピット内等に溜まった油水を油と水の層に分離させ、分離させた油と水を個別に浄化処理するように構成しているので、ピット内等に溜まった油水の油と水との濃度比率が一定でなくても、適切に分離処理することができる。
【0029】
(4)前記(1)によって、浄水装置内のフィルターのランニングコストを著しく抑えることができるので、経済的に実施することができる。
【0030】
(5)前記(1)によって、構成が簡単であるので、容易に実施することができる。
【0031】
(6)請求項2も前記(1)〜(5)と同様の効果が得られる。
【0032】
(7)請求項3、4、5も前記(1)〜(5)と同様の効果が得られるとともに、油水の分離を一つの装置で行うことができるので、作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の油水汲み上げ装置の説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の油水層分離装置の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の浄油装置の説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の浄水装置の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の工程図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の概略説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の浄油装置の説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の浄水装置の説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の工程図。
【図11】本発明の第3の実施の形態の概略説明図。
【図12】本発明の第3油水層分離装置の説明図。
【図13】本発明の第3の実施の形態の工程図。
【符号の説明】
1、1A、1B:油水分離装置、 2:ピット、
3:油水、 4、4A:真空装置、
5、5A:油水汲み上げ装置、 6、6A、6B:自然浮上分離槽、
7、7A、7B:油、 8、8A〜8C:水、
9、9A:油水層分離装置、 10、10A:浄油装置、
11、11A:浄水装置、 12:吸引管、
13:油水収納槽、 14:油水供給管、
15:電磁開閉弁、 16:制御装置、
17、17A:分離油供給管、 18:電磁開閉弁、
19、19A:制御装置、 20:油用クッション槽、
21:回収油供給管、 22、22A:回収油再生装置、
23:再生油排出管、 24:油用の液面センサー、
25、25A:分離水供給管、 26:電磁開閉弁、
27:制御装置、 28:水用クッション槽。
29:回収水供給管、 30、30A:回収水処理装置、
31:処理水排出管 32:フィルター、
33:水用の液面センサー、 34、34A:油水汲み上げ工程、
35、35A:油水層分離工程、 36、36A:浄油工程、
37、37A:浄水工程 38:油水を検知する手段、
39:油水を検知する手段。
【発明の属する技術分野】本発明はピット内等に溜まった油水を分離して浄化することができる油水分離方法および油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業機器のピット内等に溜まった油水は、ギアポンプを用いた汲み上げ装置で回収されて、油と水との比重差を利用して油を表面に浮上させる浮上分離方法や、分散した油粒子が物理的に付着、吸着、凝集を繰り返す現象を急速に展開させて分離させる粗粒化方法や、油水を油吸着材に通すことで、油を吸着材に吸着させて取り除く吸着方法や、油水に油脂分解微生物を入れて油分を分解して処理する生物処理方法で分離させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の油水分離方法では、油水の回収時に該油水が乳化するとともに、浮上分離方法においては、水中の微細油滴を取り除くことが出来ず、回収した油が再利用できないという欠点があり、粗粒化方法の場合は、物理的な分離を主眼としているため、油粒子間の物理的距離・粒子自体の大きさ・界面張力の差・壁面の存在等に微妙に影響され、安定した油水の分離状態を得ることが難しく、さらに回収した油が再利用できないという欠点があった。また、吸着方法の場合は、微量油分を取り除くことを主としているため、油水の油分濃度が高い場合は吸着材の目詰まりが早くランニングコストが多大にかかるとともに、油を回収して再利用することが不可能であるという欠点があった。さらに、生物処理方法の場合は、油分を分解してしまうので、油の回収・再生が出来ないとともに、油分濃度が高い場合は油の分解が追いつかないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、ピット内等に溜まった油水を乳化させない状態で汲み上げて油と水とに分離させ、分離させた油と水をそれぞれ浄化処理するように構成することで、油水を効果的に分離させることができるとともに、分離させた油および水の再利用等を図ることができる油水分離方法および油水分離装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明はピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とで油水分離方法を構成している。
【0007】
また、本発明はピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げることができる油水汲み上げ装置と、この油水汲み上げ装置で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離装置と、この油水層分離装置で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油装置と、前記油水分離装置で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水装置とで油水分離装置を構成している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0009】
図1ないし図6に示す本発明の第1の実施の形態において、1は角ドライアイス成型器のような低温物をプレスする作動機器のピット2内等に溜まった油水3を効率よく効果的に油と水とに分離させて、油と水の再利用等を図ることができる本発明の油水分離装置で、この油水分離装置1は、ピット2内等に溜まった油水3を真空ポンプ・エジェクタ等、本実施の形態ではエジェクターからなる真空装置4で汲み上げることができる油水汲み上げ装置5と、この油水汲み上げ装置5で汲み上げられた油水3を自然浮上分離槽6に供給して油7および水8の層に分離させる油水層分離装置9と、この油水層分離装置9で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを浄化する浄油装置10と、前記油水層分離装置9で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを浄化する浄水装置11とで構成されている。
【0010】
前記油水汲み上げ装置5は、ピット2内に挿入することができる吸引管12と、この吸引管12の下流部分に取付けられた、吸引された油水3が収納される油水収納槽13と、この油水収納槽13に設けられた、前記油水3を汲み上げることができる真空装置4とで構成されている。
【0011】
前記油水層分離装置9は、前記油水汲み上げ装置5の油水収納槽13の下方部分に配設され、該油水収納槽13に収納された油水3が供給されて油7および水8の層に分離させることができる自然浮上分離槽6と、この自然浮上分離槽6に前記油水収納槽13に収納された油水3を供給する油水供給管14と、この油水供給管14に介装された電磁開閉弁15と、この電磁開閉弁15の開閉および真空装置4のON・OFFを適宜行う制御装置16とで構成されている。
【0012】
前記浄油装置10は、前記自然浮上分離槽6で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを供給することができるように、本実施の形態では、自然浮上分離槽6の上方部分に取入れ口が配設された分離油供給管17と、この分離油供給管17に介装された電磁開閉弁18と、この電磁開閉弁18の開閉を適宜行う制御装置19と、前記分離油供給管17の排出口側が取付けられた油用クッション槽20と、この油用クッション槽20の下流部分に回収油供給管21を介して取付けられた、該油用クッション槽20に回収された油7Aを再生可能に浄化することができる、本実施の形態では静電浄油方法で浄化する回収油再生装置22と、この回収油再生装置22の下流部分に取付けられた、該回収油再生装置22で浄化された油7Bを排出する再生油排出管23とで構成されている。
また、前記浄油装置10は、油用クッション槽20に油用の液面センサー24が取付けられ、該液面センサー24の上限検知によって油水汲み上げ装置5をOFF及び電磁開閉弁18を閉とさせることができるように前記制御装置19で制御させるようになっている。
【0013】
前記浄水装置11は、前記自然浮上分離槽6の下方部分に配設され、該自然浮上分離槽6で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを供給することができるように、本実施の形態では、自然浮上分離槽6の下方部分に油水の比重差を考慮した取入れ口が配設された分離水供給管25と、この分離水供給管25に介装された電磁開閉弁26と、この電磁開閉弁26の開閉を適宜行う制御装置27と、前記分離水供給管25の排出口側が取付けられた水用クッション槽28と、この水用クッション槽28の下流部分に回収水供給管29を介して取付けられた、該水用クッション槽28に回収された水8Aを排水基準に適合させるように浄化することができる、本実施の形態では粗粒化方法で浄化する回収水処理装置30と、この回収水処理装置30の下流部分に取付けられた、該回収水処理装置30で浄化された水8Bを排出する処理水排出管31と、この処理水排水管31に取替え可能に設置された残留油分等を取り除くフィルター32とで構成されている。
また、前記浄水装置11には、水用クッション槽28に水用の液面センサー33が取付けられ、該液面センサー33の検知によって回収水処理装置30による浄化作業をON・OFFさせることができるように前記制御装置27で制御させるようになっている。
【0014】
なお、本発明の実施の形態では、電磁開閉弁を採用したが、手動の開閉弁を用いて構成してもよい。
【0015】
上記構成の油水分離装置1は、図2に示すように、油水汲み上げ装置5の真空装置4を駆動させ、ピット2内に溜まっている油水3を吸引管12で吸引して油水収納槽13に汲み上げる油水汲み上げ工程34を行う。これにより、ピット2内に溜まっている油水3を乳化させることなく汲み上げることができる。
【0016】
次に、前記油水汲み上げ工程34後に、図3に示すように、油水収納槽13に汲み上げられた油水3を、油水供給管14で自然浮上分離槽6に供給して油7および水8の層に分離させる油水層分離工程35を行う。この場合、自然浮上分離槽6は前記油水汲み上げ装置5の油水収納槽13の下方部分に配設されているため、収納された油水3が乳化されて供給されてしまう不具合をさらに効果的に回避することができる。
【0017】
次に、前記油水層分離工程35後に、図4に示すように、油水層分離装置9の自然浮上分離槽6で分離された油7のうち、水8の層との界面部分Xを除く油7Aを、浄油装置10の分離油供給管17で油用クッション槽20に供給するとともに、この油用クッション槽20に回収された油7Aを、回収油供給管21を介して回収油再生装置22で浄化する浄油工程36を行う。この後、再生油排出管23から浄化された油7Bを排出する。この場合、油用の液面センサー24の検知によって、制御装置19で電磁開閉弁18を開閉させたり前記油水組み上げ装置5をOFFさせたりする。
【0018】
また、前記油水分離工程35後に、図5に示すように、油水層分離装置9の自然浮上分離槽6で分離された水8のうち、油7の層との界面部分Yを除く水8Aを、浄水装置11の分離水供給管25で水用クッション槽28に供給するとともに、この水用クッション槽28に回収された水8Aを回収水供給管29を介して回収水処理装置30等で浄化する浄水工程37を行う。この際、回収水処理装置30で浄化された水8Bを処理水排出管31のフィルター32で更に浄化し、最終浄化された水8Cを排水する。なお、この場合、水用の液面センサー33の検知によって、油水汲み上げ装置5をON・OFFさせたり前記回収水処理装置30をON・OFFさせたりする。このようにして、ピット2内に溜まった油水3を効率よく、かつ効果的に分離処理して浄化処理することによって、油7Bは再利用できるとともに、水8Cは排水基準に適合させた状態で排水することができる。
なお、本発明の実施の形態では、処理水排水管31にフィルター32を設置した構成について説明したが、本発明はこれに限らず、フィルター32を構成しない処理水排水管31で構成してもよい。
【0019】
【発明の異なる実施の形態】次に、図7ないし図13に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図7ないし図10に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、油水を検知する手段38・39を備えた自然浮上分離槽6Aで分離された油7Aを分離油供給管17Aを介して回収油再生装置22Aで浄化する浄油装置10Aを構成するとともに、前記自然浮上分離槽6Aで分離された水8Aを分離水供給管25Aを介して回収水処理装置30Aで浄化する浄水装置11Aを構成した点で、このような浄油装置10Aおよび浄水装置11Aを用いた油水分離装置1Aで浄油工程36Aおよび浄水工程37Aを行っても前記本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、前記浄油装置10Aには、前記油水を検知する手段38・39の検知によって電磁開閉弁18、26をON・OFFさせることができるように制御装置19A、27が構成されている。
【0021】
図11ないし図13に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、吸引管12および真空装置4Aで構成された油水汲み上げ装置5Aを取付けるとともに、油水を検知する手段38・39を備えた自然浮上分離槽6Bを用いた点で、このような自然浮上分離槽6Bを用いた油水層分離装置9Aを構成した油水分離装置1Bで、油水汲み上げ工程34Aおよび油水層分離工程35Aを行っても前記本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、本実施の形態において、油水汲み上げ工程34Aを行う際は、分離油供給管17の電磁開閉弁18および分離水供給管25の電磁開閉弁26を閉塞した状態で行う。
また、本実施の形態において、浄油工程36で用いられる浄油装置22を油用クッション槽20を用いない浄油装置22Aで構成してもよく、さらに浄水工程37で用いられる浄水装置30を水用クッション槽28を用いない浄水装置30Aで構成してもよい。
【0022】
なお、前記本発明の各実施の形態において、前記浄油装置10、10Aの回収油再生装置22、22Aは静電浄油方法によるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、自然浮上分離槽6で分離された油7Aを浄化して再生油にすることができる装置であればどのような装置であってもよい。また、前記浄水装置11、11Aの回収水処理装置30、30Aは粗粒化方法によるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、自然浮上分離槽6で分離された水8Aを浄化して排水基準を満たすことができる装置であればどのような装置であってもよい。
【0023】
また、前記本発明の第3の実施の形態において、浄油装置10の回収油再生装置22および浄水装置11の回収水処理装置30のON・OFFは、油用クッション槽20および水用クッション槽28にそれぞれ取付けられた液面センサー24、33の検知によって行うものについて説明したが、本発明はこれに限らず、前記油用クッション槽20および水用クッション槽28の重量を測定することによって供給量を検知する手段等で行ってもよい。
【0024】
さらに、前記本発明の各実施の形態において、油水3、分離された油7Aおよび水8Aの供給を、電磁開閉弁15、18、26を用いて制御装置16、19、27で適宜開閉させて供給できるように構成したものについて説明したが、本発明はこのような構成に限らず、例えば、手動開閉弁を用いる等、油水3、分離された油7Aおよび水8A等が適切に供給できるような構成であれば、どのような構成であってもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0026】
(1) ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とからなるので、ピット内等に溜まった油水を乳化させない状態で汲み上げて油と水の層に分離させ、界面部分を除く油と水をそれぞれ浄化処理することができる。
したがって、確実に油と水とに分離処理することができる。
【0027】
(2)前記(1)によって、油水層分離工程で分離された油を再利用可能に処理することができるとともに、分離された水を排水基準に適合するように処理することができるので、確実に環境に配慮することができる。
【0028】
(3)前記(1)によって、ピット内等に溜まった油水を油と水の層に分離させ、分離させた油と水を個別に浄化処理するように構成しているので、ピット内等に溜まった油水の油と水との濃度比率が一定でなくても、適切に分離処理することができる。
【0029】
(4)前記(1)によって、浄水装置内のフィルターのランニングコストを著しく抑えることができるので、経済的に実施することができる。
【0030】
(5)前記(1)によって、構成が簡単であるので、容易に実施することができる。
【0031】
(6)請求項2も前記(1)〜(5)と同様の効果が得られる。
【0032】
(7)請求項3、4、5も前記(1)〜(5)と同様の効果が得られるとともに、油水の分離を一つの装置で行うことができるので、作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の油水汲み上げ装置の説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の油水層分離装置の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の浄油装置の説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の浄水装置の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の工程図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の概略説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の浄油装置の説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の浄水装置の説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の工程図。
【図11】本発明の第3の実施の形態の概略説明図。
【図12】本発明の第3油水層分離装置の説明図。
【図13】本発明の第3の実施の形態の工程図。
【符号の説明】
1、1A、1B:油水分離装置、 2:ピット、
3:油水、 4、4A:真空装置、
5、5A:油水汲み上げ装置、 6、6A、6B:自然浮上分離槽、
7、7A、7B:油、 8、8A〜8C:水、
9、9A:油水層分離装置、 10、10A:浄油装置、
11、11A:浄水装置、 12:吸引管、
13:油水収納槽、 14:油水供給管、
15:電磁開閉弁、 16:制御装置、
17、17A:分離油供給管、 18:電磁開閉弁、
19、19A:制御装置、 20:油用クッション槽、
21:回収油供給管、 22、22A:回収油再生装置、
23:再生油排出管、 24:油用の液面センサー、
25、25A:分離水供給管、 26:電磁開閉弁、
27:制御装置、 28:水用クッション槽。
29:回収水供給管、 30、30A:回収水処理装置、
31:処理水排出管 32:フィルター、
33:水用の液面センサー、 34、34A:油水汲み上げ工程、
35、35A:油水層分離工程、 36、36A:浄油工程、
37、37A:浄水工程 38:油水を検知する手段、
39:油水を検知する手段。
Claims (5)
- ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油工程と、前記油水分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水工程とからなることを特徴とする油水分離方法。
- ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げる油水汲み上げ工程と、この油水汲み上げ工程で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離工程と、この油水層分離工程で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を油用クッション槽に回収して静電浄油方法で浄化する浄油工程と、前記油水層分離工程で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を水用クッション槽に回収して粗粒化方法で浄化する浄水工程とからなることを特徴とする油水分離方法。
- ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げることができる油水汲み上げ装置と、この油水汲み上げ装置で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離装置と、この油水層分離装置で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を再利用可能に浄化する浄油装置と、前記油水分離装置で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を排水基準に適合するように浄化する浄水装置とからなることを特徴とする油水分離装置。
- ピット内等に溜まった油水を真空装置で汲み上げることができる油水汲み上げ装置と、この油水汲み上げ装置で汲み上げられた油水を自然浮上分離槽に供給して油および水の層に分離させる油水層分離装置と、この油水層分離装置で分離された油のうち、水の層との界面部分を除く油を油用クッション槽に回収して静電浄油方法で浄化する浄油装置と、前記油水層分離装置で分離された水のうち、油の層との界面部分を除く水を水用クッション槽に回収して粗粒化方法で浄化する浄水装置とからなることを特徴とする油水分離装置。
- 浄油装置および浄水装置には、油用クッション槽および水用クッション槽に取付けられた液面センサーの検知によって浄化作業をON・OFFさせることができる制御装置が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の油水分離装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090804 |