JP2010536651A - 汚染物質分離装置を備える船舶 - Google Patents

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Abstract

船舶が、ビルジ水(6)および汚染物質を集めるビルジ水溜め(5)を備える。第1の汚染物質分離装置が設けられ、吸着/吸収材料を含むエンドレスベルト(16)を有するコンベア装置(8)を備える。コンベア装置が、ビルジ水溜めのビルジ水および汚染物質へと沈めることができる第1の部分(10)、および第1の部分から離れており、コンベアベルトから吸着/吸収されている汚染物質を放出するための手段(13)と、放出された汚染物質を集めるための手段とが設けられている第2の部分(11)を備える。コンベア装置が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルトを駆動するための手段(12)をさらに備える。

Description

本発明は、ビルジ水および汚染物質を集めるためのビルジ水溜めを備えている船舶に関し、前記ビルジ水溜めは、随意により1つ以上のフロアパネルによって覆われている。
船舶の内部において、清掃および/または船舶の船体における小さな漏れからの廃水が、典型的には、船体の底部またはこの目的のために設けられた水溜めに集まる。特に船舶の機関室において、廃水は、あらゆる種類の汚染物質と一緒にビルジ水溜めに集まる。ビルジ水において主な汚染物質は、油、グリス、溶媒、および/または燃料などといった流体有機化合物である。他の汚染物質として、やすりくずまたは削りくずなどの固形物や、缶、蓋、落とした工具類、木片、紙片、および/または布地片などの大きな物品が挙げられる。
上述の流体有機汚染物質は、汚染物質の少なくとも一部が気化し、機械類の空間の空気に発ガン性の蒸気を生じさせる可能性があるため、機械類の空間で働く船員の健康にとって有害である。さらに、汚染物質が引火性であり、ビルジ水の表面に集まる傾向を有するため、常に火災の危険が生じる。火災の場合に、汚染物質が有害なガスおよび激しい煙を発生させ、効果的な消火を妨げ、煙にまかれた者の窒息のさらなる危険も伴う。そのような事故は、港から遠く離れて救助が容易でない航海中の船舶において生じた場合に特に深刻である。さらに、汚染物質は、直接海中に排出された場合に海、海岸、および港湾を汚染するため、環境にとって潜在的に危険である。
汚染されたビルジ水に起因する上述の危険は、多くの船員にとって知られている問題であり、今でも、多くの場合、ビルジ水を海へと直接に汲み出すことによって解決されている。しかしながら、「International Convention for the Prevention of Pollution from Ships」(MARPOL73/78)などの国際環境規則が、そのような排出を厳格に規制しており、特に15ppm超の油状汚染物質を含む水の排出を禁じており、最も近い陸地から50マイルの範囲内では、油状汚染物質の排出を完全に禁じている。
したがってこれらの規則に従うために、いくつかの油水分離器が提案されており、市場で入手することが可能である。しかしながら、提案されているシステムは、多くの場合、きわめて高価であり、複雑さに悩まされ、ピーク負荷の能力が限られており、および/または信頼性を欠いており、保守またはシステムの故障のために頻繁に運転を停止させなければならない。結果として、選択される解決策は、依然として、すべての環境規則ならびにそのような不法な排出に対して多くの国々が課す深刻な処罰の危険を無視して、汚染されたビルジ水を海へと直接に単に排出することであることが多い。
本発明の目的は、機関室内で船舶の船体の内部に溜まった汚れたビルジ水を、ビルジ水から流体汚染物質を分離することによって清浄化するための信頼できるシステムを提供し、上述の欠点を克服することにある。
これが、本発明によれば、上述の種類の船舶であって、エンドレスベルトを有するコンベア装置を備える第1の汚染物質分離装置をさらに備えており、エンドレスベルトが、吸着/吸収材料を含んでおり、前記コンベア装置が、ビルジ水溜めのビルジ水および汚染物質へと沈めることができる第1の部分、および第1の部分から離れており、エンドレスベルトから吸着/吸収されている汚染物質を放出するための放出手段と、放出された汚染物質を集めるための収集手段とが設けられている第2の部分を備えており、コンベア装置が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルトを駆動するための駆動手段をさらに備える船舶によって達成される。
エンドレスベルトの一部分が汚れたビルジ水へと沈められたとき、エンドレスベルトの吸着/吸収材料が、主として汚染物質を吸着/吸収する。これは水が迅速に解放されて滴り落ちる傾向にある一方で、汚染物質は、吸着/吸収材料に付着するためである。エンドレスベルトのうちの沈められた部分が、エンドレスベルトを移動経路に沿って駆動することによって、ビルジ水の外へと移動させられ、コンベア装置の放出手段へと運ばれる。ビルジ水から放出手段までの途中で、吸着/吸収材料に捕らえられた水は、エンドレスベルトから滴り落ちる。実際には、水が、典型的には再びビルジ水溜めへと滴り落ちる。
歯車を介して駆動プーリまたは駆動ロールへと接続された電気モータなどの駆動手段が、エンドレスベルトを駆動するために設けられる。移動経路は、案内手段によって画定される任意の形状を有することができる。案内手段の例は、1つ以上の案内ロール/プーリ、横バー、筒、および/またはレールである。
移動経路は、例えば、互いに間隔を空けて配置された2つのロールによって画定されるように、2つの半円部分と半円部分の端部を互いに接続する直線部分とを有することができる。他の場合には、ロールが1つだけ設けられ、移動経路が、外側にエンドレスベルトを支持するロールの円形の外周によって画定される。ジグザグ部分を含む移動経路など、他の形状を、例えば複数の偏向案内ロールによって画定することができ、沈められた部分および沈められていない部分を交互にもたらすことができ、沈められていない部分に、放出手段および収集手段を設けることができる。
動作時、第1の汚染物質分離装置が、ビルジ水溜めから汚染物質および水を取り出し、典型的には、収集手段においてある総生成速度で汚染物質および水の混合物を生成する。総生成速度を、部分生成速度、すなわち、汚染物質生成速度と水生成速度との和として表わすことができる。
本発明の一実施形態においては、吸着/吸収材料が、主に水よりもむしろ汚染物質を吸着/吸収する。
これにより、第1の汚染物質分離装置が、主として水よりもむしろ汚染物質をビルジ水溜めから取り出すことが、実現される。結果として、収集手段における水の生成に関する水生成速度は、第1の汚染物質装置が清浄なビルジ水に対して働くときに最大である。ビルジ水溜めに存在する汚染物質の量が増すにつれ、水生成速度が低下する一方で、収集手段における汚染物質の生成に関する汚染物生成速度が、典型的には水生成の減少を補って余りあるほどに増加し、総生成速度の全体としての増加をもたらす。
したがって、ビルジ水溜めに存在する汚染物質の量が増すにつれて、汚染物質生成速度が、基本的に汚染物質分離装置の設計の特徴および運転パラメータに依存して決まる所与のシステムに特有の最大汚染物質生成速度まで増加する。それらは、コンベアベルト装置においては、例えばベルトの素材ならびにコンベアベルトのサイズおよび速度の選択である。
本発明によるさらなる実施形態においては、船舶が、入り口ポートと、沈降区画の上部に配置された汚染物質抽出ポートと、沈降区画の底部に配置された排水ポートとを有する沈降区画を備える重力分離装置をさらに備えており、入り口ポートが、収集手段の出口ポートへと接続され、汚染物質抽出ポートが、汚染物質受けへと接続され、排水ポートが、排水バルブが配置された戻り配管によってビルジ水溜めに接続されている。
収集手段において生成される汚染物質および水の総量が、収集手段の出口ポートから重力分離装置の沈降区画へと、好ましくはホースまたは配管を通って運ばれる。運搬を、ホースポンプなどのポンプ手段によって補助することができる。これにより、沈降区画を、汚染物質および水の混合物でゆっくりと満たすことができる。沈降区画を満たす際に、混合物は、比重の差に従って沈降し、汚染物質が生成された混合物のボリュームの上部に集まり、水が底部に集まる。
上部に集まった濃縮された汚染物質が、汚染物質抽出ポートを通って沈降区画から抽出される。汚染物質抽出ポートは、典型的には、溝および/または配管へとつながるあふれ出しであり、溝および/または配管が、最終的に、濃縮された汚染物質を保管および後の汚染物質排出施設における排出のために、汚染物質受けへと案内する。
底部に溜まる水が汚染物質抽出ポートに達することがないように、水を、沈降区画の底部に配置された排水バルブを通って排出し、戻り配管を介してビルジ水溜めへと戻すことができる。
この構成の利点は、船舶に保管される汚染物質廃棄物の水分含有量が大幅に減らされることで、船舶において集められる汚染物質廃棄物の総量が少なくなり、したがって港湾における汚染物質廃棄物の排出のコストが低くなる点にある。
本発明による船舶のさらなる実施形態においては、排水バルブが、バルブアクチュエータによって、バルブアクチュエータへと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して、制御可能である。
これにより、排水バルブを信号によって制御して、自動的な方法で動作させることが可能になる。信号を、制御ユニットからもたらすことができる。
上述の実施形態のさらなる発展においては、バルブアクチュエータへと加えられる信号が、タイマで制御された信号である。
驚くべきことに、本発明による構成において、排水工程のタイマ制御が、信頼性および再現性の両者に関して、実用上きわめて上手く機能することが明らかになった。タイマ制御は、重力分離装置の汚染物質および水の混合物に対して、物理的な接触も光学的なアクセスも必要としないため、繊細なセンサの頻繁な保守を必要とすることなく、安定な動作を保証する。
本発明による船舶の好ましい実施形態においては、排水バルブの開閉が、排水バルブをある閉鎖時間にわたる閉じられた状態およびある開放時間にわたる開かれた状態に交互に保つための所定のタイミングシーケンスによって制御される。
たとえ当業者であれば多数のタイミングシーケンスプログラムを考案できるとしても、驚くべきことに、固定の開放時間および固定の閉鎖時間を有する単純なシーケンスが、通常の動作のもとで生じる大部分の状況において上手く機能することが、実用上明らかになった。したがって、両方の時間の設定を、設置作業の際に単純な較正ルーチンによって決定してプログラムすることができる。設置作業の後で、開放および閉鎖時間の設定は、通常の動作においてはさらなる注意を必要としない。
閉鎖時間および開放時間の値を選択するときには、汚染物質廃棄物の水含有量を可能な限り少なくすることで、船舶に保管される廃棄物の量を少なくし、適切な排出施設における廃棄物の最終的な排出のコストを少なくするために、汚染物質廃棄物の濃縮に優先度が与えられる。
実用的には、閉鎖時間が、典型的には、第1の汚染物質分離装置を清浄な水について動作させたときに沈降区画を汚染物質抽出ポートまで水で満たすために要する時間に設定される。
開放時間は、典型的には、沈降区画を汚染物質抽出ポートでの最大充てんレベルまで満たしたときに、排水ポートによって沈降区画の水を空にするために要する時間にほぼ設定される。
好ましい実施形態においては、吸着/吸収材料が、油状汚染物質を選択的に吸着/吸収し、水を吸着/吸収しない。エンドレスベルトの吸着/吸収材料を、例えば油に対する材料の親和性が水に対する親和性に比べて高いことに起因し、あるいは油状汚染物質と水とで有意に相違する毛管現象および/または湿潤性などの物理的相互作用に起因して、水よりもむしろ油を選択的に取り出すように選択することができる。
エンドレスベルトの材料は、フェルト材料、繊維性材料、スポンジ材料、またはファー状の材料であってもよく、ビルジ水中の汚染物質に対して耐性を有していなければならない。
さらに、本発明による一実施形態においては、放出手段が、吸着/吸収されている汚染物質を放出するために充分な圧力をエンドレスベルトに加える少なくとも1つの絞りローラおよび/または少なくとも1つのスクレーパを備える。放出された汚染物質は、放出手段から滴受け、溝、またはホッパなどの収集手段へと下方に滴り落ち、収集手段から別の容器へと案内または送出することが可能である。
下方という用語は、本出願において、重力の方向を指すベクトル成分を有する方向として定義される。上方という用語は、本出願において、重力の方向とは反対を指すベクトル成分を有する方向として定義される。
さらに、本発明による別の実施形態においては、船舶が、ビルジ水から汚染物質を分離することによってビルジ水を処理するためのさらなる汚染物質分離装置を備えており、さらなる汚染物質分離装置が、第1の汚染物質分離装置との組み合わせにおいて働くように構成されている。さらなる汚染物質分離装置が、コンベア装置によって清浄化された水をさらに処理する。さらなる汚染物質分離装置を、コンベア装置との組み合わせにおいて、両方の装置が同じ溜めの汚染されたビルジ水を処理するために並列に動作することによって機能するように構成することができ、コンベアが、基本的に連続的に、あらゆる汚染物質の濃度レベルにおいて動作し、さらなる分離装置が、所与のしきい値汚染物質濃度レベルを下回るときにのみ動作する。あるいは、2つの装置が、順次に動作することによって協働してもよく、したがってコンベア装置が最初にビルジ水を清浄化してビルジ水中の汚染物質の濃度レベルを所与のしきい値未満に低下させ、汚染物質の濃度レベルがこのしきい値を下回って低下した後で、残るビルジ水がさらなる汚染物質分離装置で二次的に処理される。このようにして、ビルジ水がコンベア装置によって清浄化される。
実用上、さらなる汚染物質分離装置は、典型的には、重力式の油水分離器またはコアレッシング手段を有する重力式の油水分離器など、油水分離器(OWS)である。
本発明のさらなる実施形態においては、コンベア装置が、第1の横パネルと第1の横パネルの反対側の第2の横パネルとを備えるハウジングを備える。両方の横パネルは、ハウジングの第1の端部に位置する第1の部分からハウジングの第2の端部に位置する第2の部分まで延びている。さらにコンベア装置が、第1の端部において第1の横パネルから第2の横パネルまで延びている第1の案内ロール、および第2の端部において第1の横パネルから第2の横パネルまで延びている駆動ロールを備えており、前記駆動ロールが、駆動歯車を介して駆動モータの駆動軸へと接続され、エンドレスベルトを駆動ロールおよび第1の案内ロールを巡って走行させるべく駆動するように構成されている。エンドレスベルトの移動経路は、駆動ロールから第1の案内ロールへと互いに実質的に平行に延びる2つの直線部分を備える。ハウジングは、第1の横パネルから第2の横パネルへと広がる保護格子をさらに備えることができ、保護格子は、エンドレスベルトをビルジ水中に存在し得る大きな物品から保護するように構成されている。さらに、保護シールドを、例えばコンベア装置の動作のための配置への取り付けおよび/または取り外しの際の衝突の衝撃に起因する損傷からエンドレスベルトおよび第1の案内ロールを保護するために、ハウジングの第1の端部に設けることができる。
典型的には、機関室内のビルジ水溜めは、フロアパネルからなる構成によって覆われている。動作時、フロアパネルに開口を設け、コンベア装置をハウジングの第1の端部を下方に向けてビルジ水溜めに沈めつつ取り付けるための取付具を備えることが、有利である場合がある。
本発明によるさらなる実施形態においては、放出手段が、少なくとも1つの絞りローラによって形成され、絞りローラは、駆動ロールと協働してエンドレスベルトを駆動ロールへと押し付けることによって吸着/吸収されている汚染物質を放出させ、および/またはエンドレスベルトの移動経路において駆動ロールの近傍に配置されて駆動ロールと実質的に平行である少なくとも1つの第2の案内ロールと協働し、エンドレスベルトを第2の案内ロールへと押し付けることによって吸着/吸収されている汚染物質を放出させるように構成されている。駆動ロールおよび案内ロールを、エンドレスベルトによって描かれるループの内側に設けることができる一方で、絞りローラを、エンドレスベルトによって描かれるループの外側に設けることができる。絞りローラ、駆動ロール、および第2の案内ロールの回転軸は、基本的に互いに平行である。絞りローラの直径ならびに駆動ロールと第2の案内ロールとの間の間隔を、絞りローラが駆動ロールおよび第2の案内ロールの両者と協働して、吸着/吸収されている汚染物質を放出させるべくエンドレスベルトに圧力を加えることができるように選択することができる。圧力を、絞りローラをハウジングへと向かう方向かつ駆動ロールと第2の案内ロールとの間に引っ張る一対のばね付勢のセットねじによって、制御することができる。
本発明によるさらなる実施形態においては、収集手段が、コンベア装置の放出手段の下方に設けられて少なくともエンドレスベルトの全幅に及んでいるホッパによって形成される。これにより、放出手段から滴り落ちる汚染物質が集められ、集められた汚染物質を、汚染物質受けへと排出することができる。
コンベア装置について選択される材料は、船舶の機関室の過酷な環境に耐えることができなくてはならない。例えば、材料が、塩水、攻撃的な溶媒、および他の化学物質への暴露、高温、ならびに湿度に耐えることができなくてはならない。適切な材料の選択肢には、これらに限られるわけではないが、真ちゅう、ステンレス鋼、およびテフロン(登録商標)が含まれる。
本発明のさらなる態様においては、船舶の船体内に溜まるビルジ水から汚染物質を分離するためのビルジ水清浄化システムが、
エンドレスベルトを有するコンベア装置を備えており、エンドレスベルトが、吸着/吸収材料を含んでおり、前記コンベア装置が、ビルジ水溜めのビルジ水および汚染物質へと沈めることができる第1の部分、および第1の部分から離れており、エンドレスベルトから吸着/吸収されている汚染物質を放出するための放出手段と、放出された汚染物質を集めるための収集手段とが設けられている第2の部分を備えており、コンベア装置が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルトを駆動するための駆動手段をさらに備える第1の汚染物質分離装置を備えており、
前記システムがさらに、
入り口ポートと、沈降区画の上部に配置された汚染物質抽出ポートと、沈降区画の底部に配置された排水ポートとを有する沈降区画を備えており、入り口ポートが、収集手段の出口ポートへと接続され、汚染物質抽出ポートが、汚染物質受けへと接続され、排水ポートが、排水バルブが配置された戻り配管によってビルジ水溜めに接続されている重力分離装置を備える。
すでに説明したように、第1の汚染物質分離装置は、ビルジ水溜めのビルジ水を清浄化すべく運転されたときに、収集手段に汚染物質および水を生じさせる。エンドレスベルトの吸着/吸収材料は、典型的には、主として水よりもむしろ汚染物質を吸着/吸収するように選択される。好ましくは、吸着/吸収材料が、油状汚染物質を選択的に吸着/吸収し、水を吸着/吸収しない。しかしながら、たとえエンドレスベルトの吸着/吸収材料が油を選択的に取り出すにしても、実用上水が並行して生じることを避けることは、きわめて困難である。
したがって、収集手段において生じる汚染物質および水が、汚染物質と水との間の比重の差によって汚染物質−水混合物を沈降させ、水よりも高く浮く濃縮された汚染物質の集まりをもたらすことを可能にする充分に低い速度で、重力分離装置の沈降区画へと運ばれる。沈降区画が満たされるにつれて、水よりも高く浮いている濃縮された汚染物質を、沈降区画の上部に配置されたオーバーフロー抽出ポートによって抽出することができる。沈降区画の底部に次第に溜まる水が、汚染物質廃棄物貯蔵受けへとこぼれることがないように、水が、沈降タンクの底部に配置された排水バルブによって排水される。底部から排水される流体は、水に混ざり込んだ汚染物質を依然として含む可能性があるため、排水された流体は、好ましくは第1の汚染物質分離装置がビルジ水に接している場所の付近でビルジ水溜めへと戻され、そこからシステムによって再び取り出して処理することができる。したがって、汚染物質が、ビルジ水を本発明によるシステムにおいて繰り返し処理することによって、ビルジ水から反復的に取り除かれる。システムが、汚染物質受けに保管される濃縮された汚染物質を生み出す。最終的に、システムは、ビルジ水を該当の法的規制に従って海へと排出することができる清浄さのレベルに達することができる水を生み出す。あるいは、システムを、さらなるより繊細な分離装置を排出に適した水を生成すべく確実に動作させるために必要とされる清浄さのレベルを少なくとももたらすように、運転することができる。
有利には、船舶において本発明によるシステムを動作させることによって、汚染物質受けに集められる廃棄物の水含有量を、50%から5%をはるかに下回るまでに低下させることができると同時に、ビルジ水が、環境的に正しい水の排出を可能にするレベル、または少なくともさらなるより繊細な該当の規則に従って海へと排出することができる清浄な水をもたらす分離装置の信頼できる動作を可能にするレベルまで清浄化される。
本発明によるシステムのさらなる実施形態においては、排水バルブを、バルブアクチュエータによって、バルブアクチュエータへと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して制御することができる。
有利には、排水バルブは、制御ユニットからもたらされる信号によって制御されて自動的に動作するように構成される。
さらに本発明の実施形態によれば、バルブアクチュエータへと加えられる信号が、タイマで制御された信号である。
タイマ制御による排水バルブの開閉は、排水バルブの自動動作を提供する。有利には、タイマは、汚染物質−水混合物への物理的な接触や光学的なアクセスを必要としない。したがって、本発明によるシステムは、動作のために繊細なセンサ機構を必要とするシステムよりも、より信頼できる動作が可能である。タイマ制御を、タイミングシーケンスとしてプログラムすることができる。タイミングシーケンスを、制御ユニットに保存することができる。
本発明によるさらなる実施形態においては、排水バルブの開閉が、排水バルブを閉鎖時間にわたる閉じられた状態および開放時間にわたる開かれた状態に交互に保つ所定のタイミングシーケンスによって制御される。
すでに述べたように、多数のタイミングシーケンスプログラムを考えることができる。驚くべきことに、固定の開放時間および固定の閉鎖時間を有する単純なシーケンスが、通常の動作のもとで生じる大部分の状況において上手く機能することが、実用上明らかになった。したがって、両方の時間の設定を、設置作業の際に単純な較正ルーチンによって決定してプログラムすることができる。設置作業の後で、開放および閉鎖時間の設定は、通常の動作においてはさらなる注意を必要としない。
閉鎖時間および開放時間の値を選択するときには、汚染物質廃棄物の水含有量を可能な限り少なくすることで、船舶に保管される廃棄物の量を少なくし、適切な排出施設における廃棄物の最終的な排出のコストを少なくするために、汚染物質廃棄物の濃縮に優先度が与えられる。
実用上は、閉鎖時間が、典型的には、第1の汚染物質分離装置を清浄な水について動作させたときに沈降区画を汚染物質抽出ポートまで水で満たすために要する時間に設定される。
開放時間は、典型的には、沈降区画を汚染物質抽出ポートでの最大充てんレベルまで満たしたときに、排水ポートによって沈降区画の水を空にするために要する時間にほぼ設定される。
さらなる態様において、本発明は、コンベア装置を備える汚染物質分離装置が設けられており、コンベア装置が、吸着/吸収材料を含むエンドレスベルトを備えており、コンベア装置が、第1の部分と第1の部分から離れた第2の部分とを有しており、コンベア装置が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルトを駆動するための駆動手段を備える船舶の船体内のビルジ水溜めのビルジ水から汚染物質を除去するための方法であって、
コンベア装置の第1の部分をビルジ水溜めへと沈め、エンドレスベルトをビルジ水溜めのビルジ水に接触させるステップと、
エンドレスベルトを汚染されたビルジ水を通って動かすことで、汚染物質を吸着/吸収し、吸着/吸収した汚染物質をビルジ水から取り除くステップと、
吸着/吸収した汚染物質を、第2の部分に配置された放出手段によってエンドレスベルトから放出するステップと、
放出された汚染物質を収集手段に集めるステップとを含む方法に関する。
すでに述べたように、エンドレスベルトの沈められた部分は、好ましくは、水よりもむしろ汚染物質を取り出す。次いで、エンドレスベルトの沈められた部分が、エンドレスベルトを移動経路に沿って駆動することによって、ビルジ水から取り出され、コンベア装置の放出手段へと運ばれる。吸着/吸収材料に捕らえられた水は、ビルジ水から放出手段までの途中で滴り落ちる。実際には、水が、典型的には再びビルジ水溜めへと滴り落ちる。エンドレスベルトから滴り落ちる水を集め、別途のタンクまたは水のさらなる清浄化のためのさらなる汚染物質分離装置の取水口へと案内してもよい。
放出手段において、エンドレスベルトによって吸着/吸収された汚染物質が、例えばエンドレスベルトをロールの間で圧迫し、および/またはスクレーパの刃を使用して汚染物質をベルトからかき落とすことによって放出され、次いで、放出された汚染物質が収集手段によって集められる。
好ましくは、エンドレスベルトによる汚染物質の取り込みが、収集手段に集まる汚染物質のスラッジの水含有量を最小限にすることで、船舶に保管される有害な廃棄物の量を最小限にし、港湾の有害廃棄物処理施設における廃棄物の排出のコストを最小限にするために、水に関して選択的である。処理されたビルジ水が、排出についての関連の環境規制に適合するために充分に清浄である場合、処理後のビルジ水を、船舶の船体から汲み出してもよい。さらに、収集された汚染物質が、船上の焼却炉において使用されるように意図されている場合には、収集される汚染物質の水含有量が最小限でなければならない。
さらなる実施形態において、本発明による方法は、収集手段に集められた汚染物質と該当するのであれば水とを、収集手段から重力分離装置の沈降区画へと移すステップと、汚染物質および水を沈降区画において沈降できるようにして、流体の上部領域に濃縮された形態で存在する基本的に汚染物質と、流体の底部領域に存在する基本的に水とを有する流体をもたらすステップと、沈降区画の第1の抽出ポートによって流体の上部領域から濃縮された汚染物質を抽出し、汚染物質受けへと移すステップと、沈降区画の第2の抽出ポートによって流体の底部領域を排水し、前記流体の底部領域をビルジ水へと戻すステップとを含む。
収集手段において生じる汚染物質および水の総量が、収集手段の出口ポートから重力分離装置の沈降区画へと、好ましくはホースまたは配管を通って運ばれる。運搬を、ホースポンプなどのポンプ手段によって補助することができる。これにより、沈降区画を、汚染物質および水の混合物でゆっくりと満たすことができる。沈降区画を満たす際に、混合物は、比重の差に従って沈降し、汚染物質が生成された混合物のボリュームの上部に集まり、水が底部に集まる。
上部に集まった濃縮された汚染物質が、汚染物質抽出ポートを通って沈降区画から抽出される。汚染物質抽出ポートは、典型的には、溝および/または配管へとつながるあふれ出しであり、溝および/または配管が、最終的に、濃縮された汚染物質を保管および後の汚染物質排出施設における排出のために、汚染物質受けへと案内する。
底部に溜まる水が汚染物質抽出ポートに達することがないように、水を、沈降区画の底部に配置された排水バルブを通って排出し、戻り配管を介してビルジ水溜めへと戻すことができる。
本発明による方法の利点は、船舶に保管される汚染物質廃棄物の水分含有量が大幅に減らされることで、船上に集められる汚染物質廃棄物の総量が少なくなり、したがって港湾における汚染物質廃棄物の排出のコストが低くなる点にある。
本発明による方法のさらなる実施形態においては、第2の抽出ポートによる排水が、排水バルブによって制御され、排水バルブを、バルブアクチュエータによって、バルブアクチュエータへと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して制御することができる。
有利には、排水バルブが、制御ユニットからもたらされる信号によって制御されて自動的に動作するように構成される。
本発明による方法のさらなる実施形態によれば、バルブアクチュエータへと加えられる信号が、タイマで制御された信号である。
タイマ制御による排水バルブの開閉は、排水バルブの自動動作を提供する。有利には、タイマは、汚染物質−水混合物への物理的な接触や光学的なアクセスを必要としない。したがって、本発明によるシステムは、動作のために繊細なセンサ機構を必要とするシステムよりも、より信頼できる動作が可能である。タイマ制御を、タイミングシーケンスとしてプログラムすることができる。タイミングシーケンスを、制御ユニットに保存することができる。
本発明による方法の好ましい実施形態においては、排水バルブの開閉が、排水バルブを閉鎖時間にわたる閉じられた状態および開放時間にわたる開かれた状態に交互に保つ所定のタイミングシーケンスによって制御される。
すでに述べたように、多数のタイミングシーケンスプログラムを考えることができる。驚くべきことに、固定の開放時間および固定の閉鎖時間を有する単純なシーケンスが、通常の動作のもとで遭遇される大部分の状況において上手く機能することが、実用上明らかになった。したがって、両方の時間の設定を、設置作業の際に単純な較正ルーチンによって決定してプログラムすることができる。設置作業の後で、開放および閉鎖時間の設定は、通常の動作においてはさらなる注意を必要としない。
閉鎖時間および開放時間の値を選択するときには、汚染物質廃棄物の水含有量を可能な限り少なくすることで、船に保管される廃棄物の量を少なくし、適切な排出施設における廃棄物の最終的な排出のコストを少なくするために、汚染物質廃棄物の濃縮に優先度が与えられる。
実用上は、閉鎖時間が、典型的には、第1の汚染物質分離装置を清浄な水について動作させたときに沈降区画を汚染物質抽出ポートまで水で満たすために要する時間に設定される。
開放時間は、典型的には、沈降区画を汚染物質抽出ポートでの最大充てんレベルまで水で満たしたときに、排水ポートによって沈降区画の水を空にするために要する時間にほぼ設定される。
さらなる実施形態において、本発明による方法は、所定の汚染物質濃度レベルへの到達および/または所定の汚染物質濃度レベルの維持のために、汚染物質の濃度を連続的に監視し、かつエンドレスベルトを連続的に駆動することをさらに含む。汚染物質の濃度の監視を、知られているセンサ機構を使用して、例えばビルジ水の光学的特性を測定することによって実行することができる。
汚染物質の所定のレベルは、ビルジ水中の汚染物質に起因する機械類の空間の火災の危険を実質的に低減または排除するために容認できるレベルであってもよい。
また、汚染物質の所定のレベルは、機関室の空気中の健康に有害な蒸気の量がもはや実質的な健康上の危険を構成しない量まで減少するレベルであってもよい。
さらに、汚染物質の所定のレベルは、関連の環境規則に違反することなく清浄化後のビルジ水を海に排出できるレベルであってもよい。
本発明のさらなる実施形態においては、所定の汚染物質濃度レベルに達したビルジ水が、さらなる汚染物質分離装置によって処理される。実用上は、例えば清浄化後のビルジ水を海へと排出するために容認できる汚染物質濃度レベルを達成するために、コンベア装置によって清浄化されたビルジ水を、さらなる汚染物質分離装置によるさらなる分離段において処理する必要がある場合がある。さらなる汚染物質分離装置は、知られている種類の汚染物質分離装置であってもよい。コンベアベルト装置が、ビルジ水を、さらなる汚染物質分離装置が受け付けることができる汚染物質の濃度レベルへと前もって整え、さらなる汚染物質分離装置の安定かつ信頼できる動作を保証する。
本発明による方法のさらなる実施形態においては、ビルジ水が、さらなる汚染物質分離装置において、ビルジ水の海への排出を許す汚染物質の濃度レベルに達するまで処理される。ビルジ水の海への排出が許される実際の汚染物質の濃度レベルは、典型的には上述のMARPOL73/76条約などの国際条約にもとづく船舶からの汚染に関する各地の環境規制に依存する。本発明によるビルジ水処理方法を、そのような各地ごとに決められる汚染物質濃度レベルが達成されるまでビルジ水を処理するために、適用することができる。コンベア装置の運転が、ピーク負荷の期間および/または機械類の空間における事故または過剰な油漏れ(例えば、機械類の空間における保守または補修の作業に関連する)の場合に、大量の汚染物質を処理するためのビルジ水の予備的調整を提供する。高度かつより繊細な機器を備えるさらなる油水分離装置が、コンベア装置と協働して、ビルジ水の海への排出を可能にするために必要なきわめて低い濃度レベルを達成することができる。
以下で、本発明を、図面を参照しつつ例示の実施形態によって詳しく説明する。
コンベア装置を備える第1の汚染物質分離装置を備える本発明による船舶を概略的に示している。 図1のコンベア装置の拡大断面図を概略的に示している。 エンドレスベルトの移動経路の形状の例を示している。 エンドレスベルトの移動経路の形状の例を示している。 エンドレスベルトの移動経路の形状の例を示している。 エンドレスベルトの移動経路の形状の例を示している。 ビルジ水を清浄化するための本発明による方法のフローチャートを示している。 第1の汚染物質分離装置、重力分離装置、排水バルブ、および制御ユニットを備える本発明によるシステムを概略的に示している。
図1は、エンジン4などの機械類を収容している機関室3を備える船体2を有する船舶1を概略的に示している。機関室3に、ビルジ水6および汚染物質を集めるビルジ水溜め5が設けられている。ビルジ水溜め5を、フロアパネル7からなる構成によって覆うことができる。エンドレスベルト16を備えるコンベア装置8を有する第1の汚染物質分離装置が、フロアパネル7の開口を貫いてビルジ水溜め5へと、ビルジ水6の表面9の下方へ延びている。したがって、コンベア装置8の第1の部分10は、少なくとも部分的にビルジ水6に沈められている。駆動手段12、放出手段13、および収集手段14を備えるコンベア装置8の第2の部分11は、フロアパネル7の上方に配置されている。収集手段14を、収集された汚染物質を受け入れるための廃棄物リザーバ15へと接続することができる。
コンベア装置8を、フロアパネル機構7へと固定されたフレームに取り付け、固定手段(図示せず)によって定位置に固定することができる。これは、コンベア装置8またはコンベア装置8の部品にフロアパネル7の上方から容易にアクセスして、ビルジ水溜め5から取り出すことができ、したがってエンドレスベルト16の交換など、コンベア装置8について実行すべき保守作業が容易になるという利点を有する。
船舶が停止しており、あるいは安定に移動している場合、油状の汚染物質と水とは、分離する傾向にある。重力による分離が生じることができ、すなわち水よりも軽い汚染物質が、ビルジ水6の表面9に集まり、水よりも重い汚染物質は、底へと沈むことができる。しかしながら、海を航海している場合には、波中の船舶1のローリング運動によって、ビルジ水6がかく拌され、上述の重力分離のプロセスが弱められ、あるいは妨げられる。コンベア装置8の利点は、たとえ汚染物質が水とよく混ざり合っていても、上手く機能する点にある。さらに、実際の経験から、コンベア装置が、船舶において一般的に観察される実質的にすべての汚染物質の濃度レベルにおいて機能することが示されている。
図2は、本発明による船舶1において使用するためのコンベア装置8の断面図を示している。エンドレスベルト16が、コンベア装置8の第1の部分10に設けられた第1の案内ロール17と、コンベア装置8の第2の部分11に設けられた駆動ロール18とによって案内される。第2の案内ロール19を、コンベア装置8の第2の部分に設けることができる。
駆動手段12が、ロール17、18、19によって画定される移動経路に沿って走行するようにエンドレスベルト16を駆動することができる。駆動手段は、歯車を介して駆動ロール18へと接続された駆動軸を有するモータ21を備える。駆動ロール18を、エンドレスベルト16を駆動するための充分な摩擦をもたらすために、耐油ゴムで覆うことができる。
動作時、コンベア装置8の第1の部分10が、上述のように、エンドレスベルト16の一部分がビルジ水5およびビルジ水中の汚染物質と接触するように、少なくとも部分的にビルジ水6へと沈められている。エンドレスベルト16の水面下の部分が、好ましくは、水よりもむしろ汚染物質を取り出す。移動経路に沿って走行するようにエンドレスベルト16を駆動することによって、エンドレスベルト16の水面下の部分が、ビルジ水の外へと移動し、コンベア装置8の第2の部分11へと運ばれる。コンベア装置8の第2の部分11には、吸着/吸収された汚染物質をエンドレスベルト16から放出するための放出手段14が設けられている。
放出手段14は、第2の案内ロール19および/または駆動ロール18と協働して、吸着/吸収された汚染物質を放出するための充分な圧力をエンドレスベルト16に加える絞りローラ20を備える。この圧力を加えるために、絞りローラを、例えばばね(図示せず)によって、図2に矢印によって示されているとおり、エンドレスベルトに対してロール18、19の方向に押し付ける/引き戻すことができ、ばねの付勢をねじ接続によって調節することで、エンドレスベルト16に吸着/吸収された汚染物質を放出するためのエンドレスベルト16への圧力を調節することができる。さらに、絞りローラ20は、エンドレスベルト16を引き張るための調節式の引き張りロールとしても機能することができる。
収集手段14が、絞りローラ20から滴り落ち、さらには絞りローラならびに協働する案内ロール19および/または駆動ロール18によって圧縮されたエンドレスベルト16から滴り落ちて放出される汚染物質を集めるために、放出手段13の下方に設けられている。収集手段14は、ホッパ22を備えることができ、ホッパ22を、収集されて溜められる汚染物質のスラッジを適切な排出、例えば、後の港湾の有害廃棄物処理施設への排出に向けて貯蔵するための汚染物質廃棄貯蔵受け15に接続するために、吐出口23がホッパ22の底部に設けられている。
コンベア装置8は、有利には、保護ハウジング24を備える。第1の横パネル27aおよび第1の横パネル27aの反対側の第2の横パネル27bが、ハウジング24の第1の端部25から第2の端部26へと延びている。第1の端部25において、横パネル27a、27bは、好ましくは軸28によって第1の案内ロール17を支持している。第2の端部において、横パネル27a、27bは、駆動ロール18および第2の案内ロール19を支持しており、さらに駆動手段12、放出手段13、および収集手段14を支持することができる。
好ましい実施形態においては、上側保護格子29が、ハウジング24の上向きの面に設けられており、下側保護格子30が、ハウジング24の下向きの面に設けられている。保護格子29、30は、実質的に、第1の横パネル27aから第2の横パネル27bへと横断方向に広がっており、実質的にハウジング24の第1の端部25からハウジング24の第2の端部26のコンベア装置8の第2の部分11に隣接する領域まで、長手方向に広がっている。
保護格子29、30は、コンベア装置8の可動部品を、例えば動作時にビルジ水溜め5内の浮遊物がコンベア装置8の可動部品に衝突し、あるいは紛れ込むことに起因する損傷から保護している。さらに、有利には、保護シールド31が、例えば保守および/または検査のためにコンベア装置8を着脱するときに衝突の衝撃からコンベア装置の第1の部分10を保護するために、ハウジング24の第1の端部25に設けられる。
さらに、有利には、案内ロール17、19および駆動ロール18に、ロール17、18、19の回転軸と平行な方向、すなわち、エンドレスベルト16の移動経路を横断方向のエンドレスベルトの移動を抑制し、エンドレスベルトが案内ロール17、19および駆動ロール18上にとどまるように保証するための周状の案内手段を設けることができる。
周状の案内手段を、ロール17、18、19の両端部の半径方向の突起として設けることができ、あるいはロール17、18、19へと取り付けられた案内プーリとして設けることができる。あるいは、ロール17、18、19が、ロールの端部からロールの中央へと内側に向かって減少する外径を有して、先端をお互いに向けて位置してロールの中央にくびれを形成する2つの円錐形部分をもたらしてもよい。これにより、移動経路から横断方向に外れようとするエンドレスベルトの傾向が、円錐部分によってもたらされてロールの中央のくびれへと向かう力によって、対抗される。
図3aから図3dは、船舶において使用するための本発明によるコンベア装置の他の実施形態における移動経路の形状の例を示している。
図3aは、円形の移動経路を有する実施形態を示しており、エンドレスベルト116が、駆動ロール118の外周面に配置され、部分的にビルジ水6に沈められている。
図3bは、図2に示したコンベア装置に対応する細長い移動経路を有する実施形態を示しており、エンドレスベルト216が、第1の案内ロール217の周囲を走行し、駆動ロール218によって駆動されている。エンドレスベルトは、部分的にビルジ水6に沈められている。
図3cは、実質的に三角形の移動経路を有する実施形態を示しており、エンドレスベルト316が、第1の案内ロール317、第2の案内ロール319、および駆動ロール318の周囲を走行し、部分的にビルジ水6に沈められている。
図3dは、折り返された移動経路を有する実施形態を示しており、エンドレスベルト416のいくつかの部分が、複数の第1の案内ロール417a、417b、417cおよび1つ以上の第2の案内ロール419a、419bによって案内され、1つ以上の駆動ロール418a、418bによって駆動されて、ビルジ水6へと繰り返し出し入れされる。有利には、この実施形態においては、複数の放出手段および収集手段を、例えば第2の案内ロール419a、419bの近傍に設けることができ、エンドレスベルト416がビルジ水6から導き出されるたびに、エンドレスベルト416から吸着/吸収されている汚染物質を放出し、次いで放出された汚染物質を集めることができる。
図4は、本発明によるビルジ水6の清浄化のための方法の実施形態のフローチャートを示している。船舶1のビルジ水溜め5において汚染されたビルジ水6が検出されたとき、コンベア装置8が運転され、ビルジ水6の汚染物質の濃度レベルLが、知られているセンサ機構を使用して監視される。汚染物質の濃度レベルLが、上しきい値レベルL1を下回って低下すると、知られている油水分離器OWSなど、さらなる汚染物質分離装置(図示せず)が、コンベア装置8によって清浄化されたビルジ水6を処理すべく運転される。ビルジ水6の汚染物質の濃度レベルLが監視される。汚染物質の濃度レベルLが、L1以上に増加すると、油水分離器OWSの動作が停止され、コンベア装置8のみが、ビルジ水を処理すべく運転される。油水分離器OWSの動作は、汚染物質の濃度レベルLが上しきい値L1を下回って低下したときに再開される。ビルジ水6の汚染物質の濃度レベルLが、さらに下しきい値L0を下回って低下するとき、ビルジ水6は、排出するために充分に清浄であると判断でき、清浄化済みのビルジ水6を、船舶1の船体2から汲み出すことができる。
図5は、本発明によるシステムを概略的に示している。システムは、第1の部分10および第2の部分11を有するコンベア装置8を備える第1の汚染物質分離装置を備える。コンベア装置8を、ビルジ水から汚染物質を取り出し、第2の部分11の収集手段14に汚染物質をもたらすために、第1の部分10をビルジ水溜めのビルジ水へと沈めることによって、上述のように動作させることができる。水がコンベア装置8のエンドレスベルトによって引きずられ、第2の部分11に達し、そこで収集手段14へと滴り落ちることができるため、典型的には、汚染物質および付随してもたらされる水の混合物が、収集手段14に集められる。
システムは、沈降区画51およびオーバーフロー受け52を備える重力分離装置50をさらに備える。ぜん動ポンプなどのポンプ53および収集手段14の吐出口23を沈降区画51の入り口ポート62に接続する配管54が、汚染物質−水の混合物を収集手段14から沈降区画51へと運ぶために設けられている。
汚染物質−水の混合物は、収集手段14にもたらされる速度とほぼ同じ速度で運ばれる。沈降区画51の容積は、混合物に沈降区画において沈降するための充分な滞留時間を与え、それによって混合物が沈降区画51の底部60に溜まる水の上方に浮遊する濃縮された汚染物質へと分離できるように選択される。
実用上、約1時間の沈降時間を可能にする容積を有する沈降区画51が、適切に機能することが明らかになった。より具体的には、汚染物質の最大生成能力が毎時3リットルであり、清浄な水について働いたときに最大の水生成速度が毎時約1.5リットルである第1の汚染物質分離装置について、約1.5リットルという沈降区画の容積が、上手く機能することがわかった。
沈降区画51の上部61に、汚染物質抽出ポート59が設けられている。ここでは、汚染物質抽出ポート59が、濃縮された汚染物質を収集するためのオーバーフロー受け52へとつながる単純なあふれ出し縁として示されている。オーバーフロー受け52は、配管55を介して、適切な排出施設での排出まで濃縮された汚染物質を保管する汚染物質廃棄受け15へと接続されている。
沈降区画51の底部60には、排水バルブ57を有する排水ポート63が、溜まった水がオーバーフロー受け52へと流出して最終的に汚染物質廃棄貯蔵受け15へと流出することがないように、沈降区画51を排水するために設けられている。排水バルブ57を通って放出された流体は、ビルジ水溜めへと戻され、分離プロセスを繰り返すことによって、ビルジ水が、該当の法的規則に従った海への排出のため、および/またはより繊細な油水分離システム(OWS)の安定な動作を可能にするために充分に清浄になるまで、ビルジ水の汚染物質の濃度レベルを反復的に低下させるために、システムによって再び取り出すことができる。
排水バルブ57には、制御ユニット70からもたらされるタイマ信号に従って制御される磁気バルブアクチュエータ58が備えられている。制御ユニット70は、電気配線73および72をそれぞれ介してコンベア装置8の駆動手段12の電気モータおよびポンプ53を制御するための信号をさらにもたらすことができる。
制御ユニット70は、2つの動作状態、すなわち手動状態および自動状態を有することができる。手動状態においては、駆動手段12およびポンプ53を、手動でスイッチをオン/オフすることができ、排水バルブが、手動で開閉される。自動状態においては、駆動手段12およびポンプ53が連続的に動作し、排水バルブ57が、閉鎖時間t1にわたる閉じられた状態および開放時間t2にわたる開いた状態に交互に保たれる。
閉鎖時間を、設置の際に、システムを清浄な水について動作させ、水が沈降区画を満たして汚染物質抽出ポート59まで溜まるためのシステムの時間を測定することによって、決定することができる。この実施形態において、1.5リットルの容積を有する沈降区画の上述の寸法について、このようにして決定される閉鎖時間は、約55分である。
開放時間は、沈降区画を汚染物質抽出ポートまで水で満たし、排水バルブを開放し、沈降区画の水が空になるまでに要する時間を測定することによって、決定することができる。この実施形態においては、約1分という開放時間が適切であることが明らかになった。
本発明を、好ましい実施形態を参照して説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、例示した実施形態には限られず、本発明の技術的範囲から外れることなく、変更および変形を行うことが可能である。例えば、実質的に真っ直ぐなエンドレスベルトの移動経路が、コンベア装置を機関室のさまざまな空間的要件、さまざまな放出手段、および/またはさまざまな収集手段に適合させるために、1つ以上の曲がりを有してもよい。さらに、ビルジ水溜めが、船舶の船体の内部のどこかで収集され、ポンプ装置によって運ばれるビルジ水を収容するための少なくとも1つの専用のビルジ水タンクを備えてもよい。
1 船舶
2 船体
3 機関室
4 エンジン
5 ビルジ水溜め
6 ビルジ水
7 フロアパネル
8 コンベア装置
9 ビルジ水の表面
10 第1の部分
11 第2の部分
12 駆動手段
13 放出手段
14 収集手段
15 廃棄物リザーバ、汚染物質受け、汚染物質廃棄受け、汚染物質廃棄貯蔵受け
16、116、216、316、416 エンドレスベルト
17、117、217、317、417a、417b、417c 第1の案内ロール
18、118、218、318、418a、418b 駆動ロール
19、119、219、319、419a、419b 第2の案内ロール
20 絞りローラ
21 駆動モータ
22 ホッパ
23 吐出口
24 ハウジング
25 第1の端部
26 第2の端部
27a 第1の横パネル
27b 第2の横パネル
28 ブシュ
29、30 保護格子
31 保護シールド
50 重力分離装置
51 沈降区画
52 オーバーフロー受け
53 ポンプ
54、55 配管
56 戻り配管
57 排水バルブ
58 バルブアクチュエータ
59 汚染物質抽出ポート
60 底部
61 上部
62 入り口ポート
63 排水ポート
70 制御ユニット
71、72、73 電気配線
OWS 油水分離器
L 汚染物質の濃度レベル
L1 OWS汚染物質濃度レベルしきい値
L0 排出汚染物質濃度レベルしきい値
t1 閉鎖時間
t2 開放時間

Claims (24)

  1. ビルジ水(6)および汚染物質を集めるためのビルジ水溜め(5)を備えており、前記ビルジ水溜め(5)が、随意により1つ以上のフロアパネル(7)によって覆われている船舶(1)であって、
    エンドレスベルト(16)を有するコンベア装置(8)を備えており、エンドレスベルト(16)が、吸着/吸収材料を含んでおり、前記コンベア装置(8)が、ビルジ水溜め(5)のビルジ水および汚染物質へと沈めることができる第1の部分(10)、および第1の部分(10)から離れており、エンドレスベルト(16)から吸着/吸収されている汚染物質を放出するための放出手段(13)と、放出された汚染物質を集めるための収集手段(14)とが設けられている第2の部分(11)を備えており、コンベア装置(8)が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルト(16)を駆動するための駆動手段(12)をさらに備える第1の汚染物質分離装置をさらに備えることを特徴とする、船舶。
  2. 吸着/吸収材料が、主に水よりもむしろ汚染物質を吸着/吸収する、請求項1に記載の船舶。
  3. 入り口ポート(62)と、沈降区画(51)の上部(61)に配置された汚染物質抽出ポート(59)と、沈降区画(51)の底部(60)に配置された排水ポート(63)とを有する沈降区画(51)を備える重力分離装置(50)をさらに備えており、入り口ポート(62)が、収集手段(14)の出口ポート(23)へと接続され、汚染物質抽出ポート(59)が、汚染物質受け(15)へと接続され、排水ポート(63)が、排水バルブ(57)が配置された戻り配管(56)によってビルジ水溜め(5)に接続されている、請求項1または2に記載の船舶。
  4. 排水バルブ(57)を、バルブアクチュエータ(58)によって、バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して、制御することができる、請求項3に記載の船舶。
  5. バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号が、タイマで制御された信号である、請求項4に記載の船舶。
  6. 排水バルブ(57)の開閉が、排水バルブ(57)を閉鎖時間(t1)にわたる閉じられた状態および開放時間(t2)にわたる開かれた状態に交互に保つ所定のタイミングシーケンスによって制御される、請求項5に記載の船舶。
  7. 吸着/吸収材料が、油状汚染物質を選択的に吸着/吸収し、水を吸着/吸収しない、請求項1から6のいずれか一項に記載の船舶。
  8. 放出手段(13)が、エンドレスベルト(16)に吸着/吸収されている汚染物質を放出するために充分な圧力を加える絞りローラ(20)および/またはスクレーパを備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の船舶。
  9. 船舶が汚染物質をビルジ水から分離することによってビルジ水を処理するためのさらなる汚染物質分離装置を備えており、さらなる汚染物質分離装置が、コンベア装置(8)との組み合わせにおいて働くように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の船舶。
  10. コンベア装置(8)が、
    第1の横パネル(27a)と第1の横パネル(27a)の反対側の第2の横パネル(27b)とを備えるハウジング(24)であって、両方の横パネル(27a、27b)が、ハウジング(24)の第1の端部(25)に位置する第1の部分(10)からハウジング(24)の第2の端部(26)に位置する第2の部分(11)まで延びているハウジング(24)と、
    第1の端部(25)において第1の横パネル(27a)から第2の横パネル(27b)まで延びている第1の案内ロール(17)、および第2の端部(26)において第1の横パネル(27a)から第2の横パネル(27b)まで延びている駆動ロール(18)とを備えており、前記駆動ロール(18)が、駆動モータ(21)の駆動軸へと接続され、エンドレスベルト(16)を駆動ロール(18)および第1の案内ロール(17)を巡って走行させるべく駆動するように構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の船舶。
  11. 放出手段が、
    駆動ロール(16)と協働して、エンドレスベルト(16)を駆動ロール(18)へと押し付けることによって吸着/吸収されている汚染物質を放出させ、および/または
    エンドレスベルト(16)の移動経路において駆動ロール(18)の近傍に配置されて駆動ロール(18)と平行である少なくとも1つの第2の案内ロール(19)と協働し、エンドレスベルト(16)を第2の案内ロール(19)へと押し付けることによって吸着/吸収されている汚染物質を放出させるように構成された少なくとも1つの絞りローラ(20)によって形成されている、請求項8および10に記載の船舶。
  12. 収集手段が、放出手段(13)から滴り落ちる汚染物質を集めて汚染物質受けへと排出するためにコンベア装置(8)の放出手段(13)の下方に設けられて少なくともエンドレスベルト(16)の全幅に及んでいるホッパ(22)によって形成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の船舶。
  13. 船舶(1)の船体(2)内のビルジ水溜め(5)のビルジ水から汚染物質を除去するためのビルジ水清浄化システムであって、
    エンドレスベルト(16)を有するコンベア装置(8)を備えており、エンドレスベルト(16)が、吸着/吸収材料を含んでおり、前記コンベア装置(8)が、ビルジ水溜め(5)のビルジ水および汚染物質へと沈めることができる第1の部分(10)、および第1の部分(10)から離れており、エンドレスベルト(16)から吸着/吸収されている汚染物質を放出するための放出手段(13)と、放出された汚染物質を集めるための収集手段(14)とが設けられている第2の部分(11)を備えており、コンベア装置(8)が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルト(16)を駆動するための駆動手段(12)をさらに備える第1の汚染物質分離装置を備えており、さらに
    入り口ポート(62)と、沈降区画(51)の上部(61)に配置された汚染物質抽出ポート(59)と、沈降区画(51)の底部(60)に配置された排水ポート(63)とを有する沈降区画(51)を備えており、入り口ポート(62)が、収集手段(14)の出口ポート(23)へと接続され、汚染物質抽出ポート(59)が、汚染物質受け(15)へと接続され、排水ポート(63)が、排水バルブ(57)が配置された戻り配管(56)によってビルジ水溜め(5)に接続されている重力分離装置(50)を備える、システム。
  14. 排水バルブ(57)を、バルブアクチュエータ(58)によって、バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して、制御することができる、請求項13に記載のビルジ水清浄化システム。
  15. バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号が、タイマで制御された信号である、請求項14に記載のビルジ水清浄化システム。
  16. 排水バルブ(57)の開閉が、排水バルブ(57)を閉鎖時間(t1)にわたる閉じられた状態および開放時間(t2)にわたる開かれた状態に交互に保つ所定のタイミングシーケンスによって制御される、請求項15に記載のビルジ水清浄化システム。
  17. コンベア装置(8)を備える汚染物質分離装置が設けられており、コンベア装置(8)が、吸着/吸収材料を含むエンドレスベルト(16)を備えており、コンベア装置(8)が、第1の部分(10)と第1の部分(10)から離れた第2の部分(11)とを有しており、コンベア装置(8)が、案内手段によって画定される移動経路に沿ってエンドレスベルト(16)を駆動するための駆動手段(12)を備える船舶(1)の船体(2)内のビルジ水溜め(5)のビルジ水から1つ以上の汚染物質を除去するための方法であって、
    コンベア装置(8)の第1の部分をビルジ水溜め(5)へと沈め、エンドレスベルト(16)をビルジ水溜め(5)のビルジ水に接触させるステップと、
    エンドレスベルト(16)を汚染されたビルジ水を通って動かすことで、汚染物質を吸着/吸収するステップと、
    吸着/吸収した汚染物質を、第2の部分(11)に配置された放出手段(13)によってエンドレスベルト(16)から放出するステップと、
    放出された汚染物質を収集手段(14)に集めるステップとを含む、方法。
  18. 収集手段(14)に集められた汚染物質と該当するのであれば水とを、収集手段(14)から重力分離装置(50)の沈降区画(51)へと移すステップと、
    汚染物質および水を沈降区画(51)において沈降できるようにして、流体の上部領域に濃縮された形態で存在する基本的に汚染物質と、流体の底部領域に存在する基本的に水とを有する流体をもたらすステップと、
    沈降区画(51)の第1の抽出ポート(59)によって流体の上部領域から濃縮された汚染物質を抽出し、汚染物質受け(15)へと移すステップと、
    沈降区画(51)の第2の抽出ポート(63)によって流体の底部領域を排水し、前記流体の底部領域をビルジ水へと戻すステップとをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 第2の抽出ポート(63)による排水が、排水バルブ(57)によって制御され、排水バルブ(57)を、バルブアクチュエータ(58)によって、バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号、好ましくは電気信号に応答して制御することができる、請求項18に記載の方法。
  20. バルブアクチュエータ(58)へと加えられる信号が、タイマで制御された信号である、請求項19に記載の方法。
  21. 排水バルブ(57)の開閉が、排水バルブ(57)を閉鎖時間(t1)にわたる閉じられた状態および開放時間(t2)にわたる開かれた状態に交互に保つ所定のタイミングシーケンスによって制御される、請求項20に記載の方法。
  22. 所定の汚染物質濃度レベルへの到達および/または所定の汚染物質濃度レベルの維持のために、汚染物質の濃度を連続的に監視し、かつエンドレスベルト(16)を連続的に駆動することをさらに含む、請求項17から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 所定の汚染物質濃度レベルに達したビルジ水が、さらなる汚染物質分離装置によって処理される、請求項22に記載の方法。
  24. ビルジ水が、さらなる汚染物質分離装置において、ビルジ水の海への排出を許す汚染物質の濃度レベルに達するまで処理される、請求項23に記載の方法。
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