JP3443630B2 - ビット保護回路 - Google Patents

ビット保護回路

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JP3443630B2
JP3443630B2 JP18187696A JP18187696A JP3443630B2 JP 3443630 B2 JP3443630 B2 JP 3443630B2 JP 18187696 A JP18187696 A JP 18187696A JP 18187696 A JP18187696 A JP 18187696A JP 3443630 B2 JP3443630 B2 JP 3443630B2
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宏記 岩▲崎▼
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日本電気エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビット保護回路に関
し、特にシリアルに多重されているステータスビットに
ついて前方及び後方保護を行うビット保護回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】データ伝送回路においては、本来伝送す
べき主信号データの他に、回路各部の状態を示すステー
タスビットをシリアルに多重して伝送する場合がある。
かかるステータスビットは、伝送中のエラーによって内
容が変化することがあるので、所定保護段数の前方保護
及び後方保護を行うのが通常である。すなわち、ビット
の内容が変化した場合でも、その変化後の状態が所定保
護段数だけ継続した場合にのみ、その内容が変化したこ
とを確定的に取扱うのである。例えば、図3に示されて
いるように、シリアルに多重されているデータD1〜D
mのmビットのステータスビットの検出は、検出したビ
ットが伝送路中のエラーによって誤まる場合を考慮し
て、保護回路を通すことによってその信頼性を高めてい
る。なお、図中のデータD1〜Dmが1フレームであ
り、各フレーム毎にフレームパルスが立上り、各データ
毎にクロックが立上っている。
【0003】従来の保護回路において、検出するステー
タスビットがmビットの場合には、図4に示す通り1ビ
ットの検出を行う保護回路8をmビット分必要としてい
た。
【0004】同図において、保護回路8は、保護段数を
カウントするカウンタ9−1,9−2と、一方のカウン
タ9−2に入力するデータ信号を反転するインバータ2
と、両カウンタ9−1及び9−2出力のキャリー信号を
入力し、保護結果を出力するリセット・セット−フリッ
プフロップ(RS−F/F)10とを含んで構成されて
いる。また、各保護回路に入力するクロック信号は、ク
ロックとフレームパルスとを基準に、タイミング発生回
路11から出力する。ここで、ビット状態(ビットの内
容)が“0”から“1”に変化するときの保護を後方保
護(保護段数をxとする)、その反対を前方保護(保護
段数をyとする)とすると、カウンタ9−1が後方保護
カウンタ,カウンタ9−2が前方保護カウンタとなる。
【0005】後方保護動作について説明する。データ信
号は後方保護のカウンタ9−1のイネーブル端子(E
N)及びロード端子(LD)に入力されているため、入
力されたデータのビットの内容が“0”の時は、予め設
定されている保護段数の初期値が読込まれる。ここで設
定する初期値は、(初期値+保護段数x)の値がカウン
タのフルカウント値になる値である。
【0006】次にビットの内容が“1”に変わると、後
方保護カウンタ9−1のイネーブル端子及びロード端子
が共に“1”になるので、カウンタはカウントアップを
行う。そしてビットの内容が“1”の状態が続き、x回
カウントアップを行ったところで、カウンタはフルカウ
ントになり、キャリー信号を出力する。このキャリー信
号はRS−F/F10のセット端子(S)に入力されて
いるので、出力(保護結果)は“1”となる。
【0007】ところでビットの内容が“0”の時に、ノ
イズ等によりビットが反転したとすると、後方保護カウ
ンタ9−1はカウントアップを行う。しかし、x回続け
て反転しない限り後方保護カウンタ9−1はフルカウン
トにならないため、キャリー信号は出力されず、出力も
“1”にならない。このように、予め定められた所定保
護段数に達した時に初めてビット内容が変化したものと
見なすことにより、ノイズ等に対する保護がかかるので
ある。
【0008】次に、前方保護動作について説明する。前
方保護カウンタ9−2のイネーブル端子及びロード端子
に反転のデータ信号を入力されており、前方保護動作は
後方保護動作のビット状態が反対になるだけである。た
だし、前方保護カウンタ9−2の出力のキャリー信号は
RS−F/F10のリセット端子(R)に入力されてい
るため、保護結果は“0”となる。
【0009】また、図5は特開平1−73836号公報
に記載されている保護回路である。同図に示されている
ビット保護回路は、データ信号を1フレーム遅延させる
シフトレジスタ12と、データ信号とシフトレジスタ1
2から出力される1フレーム遅延されたデータ信号との
一致検出を行う排他的オアゲート13と、排他的オアゲ
ートでの検出結果により保護段数をカウントする加算回
路14と、加算回路14のカウント値と保護結果とを、
クロック及びフレームパルスを基準にアドレスカウンタ
15から出力されるアドレスによってビット毎に記憶す
るRAM4と、加算回路14のカウント値がxであるこ
とを検出するx検出回路16と、同じくカウント値がy
であることを検出するy検出回路17と、x検出回路1
6及びy検出回路17の両出力により保護結果を選択す
るセレクタ7とを含んで構成されている。
【0010】次に、動作を説明する。シリアルに多重さ
れているステータスビットは排他的オアゲート13で、
シフトレジスタ12から出力される1フレーム前のビッ
トと比較される。加算回路14はこの比較結果が一致を
示した場合は、RAM4から出力される前フレーム時ま
でのカウント値のカウントアップを行い、不一致を示し
た場合にはカウント値を“0”にリセットする。そし
て、このカウント値を再びRAM4に書込む。つまり、
RAM4にはビット毎に異なるカウント値が一時記憶さ
れることになり、アドレスカウンタ15から出力される
アドレスに基づいてビット毎のカウント値の読出し/書
込みが行われる。
【0011】x検出回路16は加算回路14がデータの
一致回数xをカウントした状態を検出し、y検出回路1
7は一致回数yを検出する。ここで、排他的オアゲート
13はデータの一致状態を検出するゲートであり、
“1”の時も“0”の時もその一致状態を検出してしま
う。つまり加算回路14は後方保護及び前方保護の両方
のカウントを行うことになり、x及びyの大きさによっ
ては先に別の検出回路が動作する場合がある。そのた
め、夫々の検出回路にイネーブル信号としてデータ信号
を入力し、回路の制御を行う。
【0012】セレクタ7はx検出回路16の検出信号の
入力に応答して“1”を出力し、y検出回路17の検出
信号の入力に応答して“0”を出力し、それ以外の時は
RAM4に記憶しておく前フレームの該当するビットの
保護結果を出力する。そして、出力した保護結果はRA
M4に書込まれる。なお、保護動作をmビットについて
連続で行うため、保護結果はシリアルに出力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4に示されている従
来のビット保護回路では、検出するビット数と同数の保
護回路が必要となり、ビット数が増大すると回路規模も
増大するという欠点がある。また、図5の回路は検出す
るビットが複数のときにも対応できる回路であるが、デ
ータを1フレーム遅延させるためにシフトレジスタを使
用している。よって、検出するビット数が数ビット程度
なら特に問題はないが、例えば数百ビットとなった場合
にはシフトレジスタ自体が大規模になってしまい、やは
り回路規模が増大するという欠点がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は回路規模が増
大することのないビット保護回路を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決する手段】複数のビットから構成されるシ
リアルデータについて該ビット個々の内容について前方
保護及び後方保護の少なくとも一方を行うビット保護回
路であって、前記複数のビット夫々について特定の値が
連続している回数が順次プリセットされ前記ビット夫々
について特定の値の連続回数を計数する計数手段と、前
記計数手段に順次プリセットされるべき連続回数値が順
次読出されかつ前記計数手段の計数値が該ビットについ
ての新たな連続回数値として順次書込まれる記憶手段
と、前記記憶手段に書込まれる計数値と予め定められた
保護段数値とを前記各ビット毎に比較する比較手段とを
含み、前記前方保護及び後方保護は、前記ビットの内容
が変化した状態が前記保護段数だけ連続したときに始め
てそのビットが変化したものとみなす手段を有し、前記
複数のビットの遷移タイミングで第1のレベルから第2
のレベルへ遷移しかつ該ビットの遷移タイミング以外の
タイミングで第2のレベルから第1のレベルへ遷移する
クロックを入力とし、該クロックの第2のレベルへの遷
移タイミングで前記連続回数値が前記計数手段にプリセ
ットされ、該クロックの第1のレベルへの遷移タイミン
グで前記計数手段が計数動作することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の作用は以下の通りであ
る。
【0017】上述した問題点を解決するため本発明のビ
ット保護回路では、プリセット付きのカウンタを使用し
て後方及び前方保護段数をカウントしている。また、保
護段数のカウント値を後方と前方とに分けて共通のRA
Mに記憶させ、各ビット毎に保護段数の書込み及び読出
しの処理を行っている。これにより、ビット数が増大し
た時にも回路規模の増大が抑えられる。
【0018】次に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0019】図1は本発明によるビット保護回路の一実
施例の構成を示すブロック図である。このビット保護回
路は、クロックとは非同期にデータをプリセットできる
カウンタ1−1及び1−2と、一方のカウンタ1−2に
入力するデータ信号を反転するインバータ2と、カウン
タ1−1及び1−2から出力されるカウント値と後方/
前方保護段数(後方/前方保護値)とを比較するコンパ
レータ3−1,3−2と、クロックが“H”の時に読出
状態、“L”の時に書込み状態となり、カウンタ1−1
及び1−2から出力されるビット毎のカウント値と保護
結果とを記憶するRAM4と、RAM4のアドレス端子
(ADDRESS)に対するアドレス信号とカウンタ1
−1及び1−2に対するプリセットイネーブル(PE)
信号とを出力するタイミング発生回路5と、コンパレー
タ3−1及び3−2から出力される各保護段数との比較
結果をリタイミングするフリップフロップ(F/F)6
−1及び6−2と、F/F6−1,6−2から出力され
る保護段数の比較結果によって保護結果を選択して出力
するセレクタ7とを含んで構成されている。ここで、ビ
ット状態が“0”から“1”に変化するときの保護を後
方保護(保護段数をxとする)、その反対を前方保護
(保護段数をyとする)とすると、カウンタ1−1が後
方保護カウンタ,カウンタ1−2が前方保護カウンタと
なる。
【0020】次に、後方保護動作について図2を参照し
て説明する。カウンタ1−1のプリセットイネーブル端
子(PE)には、図2の(D)に示されているタイミン
グのプリセットイネーブル信号が入力される。このイネ
ーブル信号によりカウンタ1−1は、信号が“L”の時
にRAM4から読出されるデータをセットし、“H”の
時はクロックの立下りエッジでカウント動作を行う。
【0021】また、カウンタ1−1のリセット端子
(R)にはデータ信号(同図(A))が入力され、この
入力されるステータスビットの内容が“1”の時は通常
のカウント動作を行い、“0”の時はカウント値をリセ
ット、つまり“0”にする。RAM4は同図(C)に示
されている通り、同図(B)のクロック信号の“H”と
“L”とに応じて読出し/書込み動作を行う。
【0022】ステータスビットの状態が“0”の間は、
カウンタ1−1は上述した通りリセット状態にあり、R
AM4に書込まれる値も“0”である。一方、ビットの
状態が“0”から“1”に変わると、カウンタ1−1に
はプリセットイネーブル信号によりRAM4に書込まれ
ているカウント値“0”がプリセットされ(a)、クロ
ックの立下りエッジでカウントアップを行う(b)。こ
れにより、カウント値は“0”から“1”になり、この
カウント値の“1”はRAM4に書込まれる。
【0023】ビットの状態に“1”が連続すると、カウ
ントアップが継続される(同図(E))。そして、カウ
ント値が後方保護段数であるxまで進むと、コンパレー
タ3−1において比較する対称と一致する。このため、
同図(F)に示されているようにキャリー信号が出力さ
れる。このキャリー信号は同図(B)のクロックによ
り、同図(G)に示されているようにF/F6−1でリ
タイミングされ、セレクタ7に入力される。
【0024】セレクタ7では、後方保護側のキャリー信
号で“1”を、前方保護側のキャリー信号で“0”を、
それ以外の時はRAM4に記憶されている前フレーム時
の保護結果を選択し、出力する。そして、この保護結果
(同図(H))はRAM4に書込まれる。
【0025】前方保護動作は、カウンタ1−2に入力さ
れるデータ信号をインバータ2で反転しているので、上
述した後方保護動作のビット状態が反対になるだけであ
る。但し、セレクタ7の論理により保護結果として
“0”が出力される。
【0026】以上説明したように、ビット保護回路は、
各ビット夫々について特定の値が連続している回数、す
なわち後方及び前方の両保護段数をカウントするカウン
タにデータプリセット機能のあるカウンタを使用するこ
とと、カウンタのカウンタ値と保護結果とを各ビット毎
にRAMに一次記憶させることで、シリアルに多重され
ているステータスビットの各ビットについて一つの回路
を共用することができる。このため、ビット数が増大し
た場合にも回路規模が増大しないのである。
【0027】また、先述した特開平1−73836号公
報の回路では1フレームのビット数によって回路規模が
定まるシフトレジスタを使用しているが、本回路ではこ
れを使用していないため、やはり回路規模の増大を抑制
できるのである。
【0028】なお、以上はステータスビットについての
保護回路について説明したが、それ以外のビットを保護
対象にすることができることは明らかである。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各ビット
個々に保護段数を計数し、この計数した保護段数値を共
用のメモリに対して各ビット毎に順次書込みかつ読出す
ことにより、ビット数が増大した場合でも回路規模が増
大しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるビット保護回路の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1のビット保護回路の動作を示す波形図であ
る。
【図3】ビット保護回路に入力されるデータ信号の内容
を示す波形図である。
【図4】従来のビット保護回路の構成を示すブロック図
である。
【図5】従来の他のビット保護回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1−1,1−2 カウンタ 2 インバータ 3−1,3−2 コンパレータ 4 RAM 5 タイミング発生回路 6−1,6−2 フリップフロップ 7 セレクタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビットから構成されるシリアルデ
    ータについて該ビット個々の内容について前方保護及び
    後方保護の少なくとも一方を行うビット保護回路であっ
    て、前記複数のビット夫々について特定の値が連続して
    いる回数が順次プリセットされ前記ビット夫々について
    特定の値の連続回数を計数する計数手段と、前記計数手
    段に順次プリセットされるべき連続回数値が順次読出さ
    れかつ前記計数手段の計数値が該ビットについての新た
    な連続回数値として順次書込まれる記憶手段と、前記記
    憶手段に書込まれる計数値と予め定められた保護段数値
    とを前記各ビット毎に比較する比較手段とを含み、前記
    前方保護及び後方保護は、前記ビットの内容が変化した
    状態が前記保護段数だけ連続したときに始めてそのビッ
    トが変化したものとみなす手段を有し、 前記複数のビットの遷移タイミングで第1のレベルから
    第2のレベルへ遷移しかつ該ビットの遷移タイミング以
    外のタイミングで第2のレベルから第1のレベルへ遷移
    するクロックを入力とし、該クロックの第2のレベルへ
    の遷移タイミングで前記連続回数値が前記計数手段にプ
    リセットされ、該クロックの第1のレベルへの遷移タイ
    ミングで前記計数手段が計数動作することを特徴とする
    ビット保護回路。
  2. 【請求項2】 前記クロックが第2のレベルであるとき
    前記記憶手段から計数値が読出され、かつ前記クロック
    が第1のレベルであるとき前記記憶手段に計数値が書込
    まれることを特徴とする請求項1記載のビット保護回
    路。
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