JP3443384B2 - 液漬け目玉焼き - Google Patents

液漬け目玉焼き

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液漬け目玉焼きに
関する。
【0002】
【従来の技術】目玉焼きは、日常の食生活でも広く親し
まれ、好まれている食品の一つである。しかし、家庭で
少量作る場合は問題ないが、業務用や学校給食用などで
工業的に大量生産する場合には保存性をもたせることが
必要となってくる。そこで、冷凍することにより保存性
をもたせる方法が提案されているが、これらの方法はい
ずれも冷凍変性を防止するために、卵白部に澱粉を加え
たり(特開平7−135944号公報)、卵黄部を凝固
卵白で被覆したり(特公平3−22138号公報)、凝
固卵黄で卵黄部を形成する(特開平10−146170
公報)方法であり、通常の作りたての目玉焼きに比較す
ると風味や食感が異なるといった欠点があった。
【0003】また、特公昭59−4983号公報にはス
チーム蒸煮により製造した後、急速冷却した冷蔵目玉焼
きが開示されている。しかし、弁当などに使用した場合
は、保存性が確保できず、また、輸送などで製品の形が
崩れないような個包装が必要となって単価が上がり、業
務用製品には適さないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は作り
たての目玉焼きに風味や食感が近い目玉焼きを提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、本発明は(1)目玉焼きが液に浸漬された状態で容
器詰めされてあることを特徴とする液漬け目玉焼き、
(2)目玉焼きと液の質量比が20:1から1:20で
ある(1)記載の液漬け目玉焼き、(3)液が保存料及
び/又は静菌剤を含有してなる(1)又は(2)記載の
液漬け目玉焼き、(4)目玉焼きが完全に熱凝固してい
る(1)乃至(3)いずれかに記載の液漬け目玉焼き、
である。
【0006】茹で卵を液に浸漬することは、すでに特開
平8−228722号公報に記載されており、業務用の
茹で卵では一般に行われているが、目玉焼きを液に浸漬
することは行われていない。これは茹で卵が凝固した卵
白で卵黄が覆われているため、液に浸漬しても卵黄が飛
び出すようなことがないのに対し、目玉焼きを液に浸漬
すると、卵黄部分が卵白部分から剥がれてしまうと考え
られていたからである。ところで、本発明者等は目玉焼
きを液中に浸漬するテストを繰返し行ったところ、卵白
部分の剥がれはみられない上に、目玉焼きの風味や食感
の保持効果があることを知り、この知見に基づき本発明
を完成したものである。
【0007】以下、本発明を詳述する。なお、本発明に
おいて「%」は質量を基準とした「質量%」を、また
「部」は「質量部」をいう。本発明において、目玉焼き
とは、家禽卵を割り、そのまま公知の加熱法により加熱
して卵の一部又は全部をいわゆる目玉状に凝固させたも
のをいう。
【0008】また、本発明において液とは、清水そのも
の、又は清水に醤油、食塩、食酢、砂糖、アミノ酸、核
酸等の調味料、クエン酸、リンゴ酸、乳酸等の酸味料、
キシリトール、ステビア、アスパラテーム等の甘味料、
キサンタンガム、タマリンドガム等の増粘剤、カラシ、
コショウ等の香辛料、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、レシチン等の乳化剤、天然色素や合
成色素等の着色剤、後述する保存料や静菌剤といった、
食品や食品添加物の1種類又は2種類以上を添加したも
のをいう。
【0009】目玉焼きと液の比率は、目玉焼きが液中に
浸漬された状態にあれば特に制限はないが、質量比で2
0:1から1:20が望ましく、5:1から1:10が
更に望ましい。液の量が少なすぎると目玉焼きが十分に
浸漬されてない部分が存在し、多すぎると経済的でない
からである。尚、液の量が少ない場合は、目玉焼きと液
を袋に充填してからバキュームシールすると目玉焼き全
体を浸すことができる。
【0010】本発明において、保存料とは、食品に添加
して保存性を向上させる効果があるものをいい、ポリリ
ジン、プロタミン、エゴノキ、ヒノキチオール、レンギ
ョウ等の食品添加物として認可されているものを使用す
るのが望ましい。また、静菌剤とは、日保ち向上効果は
あるが保存料ほど顕著な効果はないものをいい、グリシ
ン、酢酸ナトリウム、有機酸、有機酸塩、リン酸塩等が
あげられる。
【0011】本発明に用いる容器としては、缶、びん、
プラスチック容器、レトルトパウチ、ポリ袋等食品一般
に用いられるものでよい。
【0012】本発明の液漬け目玉焼きを製造するには、
まず、殻付生卵を用意する。そしてこの殻付生卵を割っ
て公知の加熱方法で加熱して目玉焼きを得る。次に別に
製した液を袋やプラスチックなどの容器に充填し、この
なかに目玉焼きを浸漬し密封すれば、本発明の液漬け目
玉焼きを得ることができる。
【0013】本発明の液漬け目玉焼きは、運搬や保管が
しやすく、ほどよい味付けがされた上に、チルド(10
℃)保管して保存性があり、弁当等のおかずとして使用
したときも一定の保存性が確保できる。
【0014】以下、本発明の実施例と試験例を述べる。
【実施例】実施例1 まず、清水100部、濃い口醤油1部、食酢1.5部、
食塩1部からなる液を調製し、10リットル用ポリ袋に
4kg充填した。次に殻付生卵を目玉やき用の円形の小
型鍋に一個ずつ割入れて、金属製のバットに並べ、スチ
ームオーブンで90℃で15分蒸し焼きして目玉焼きを
製造した。この目玉焼き70個(約3.6kg)を前述
のポリ袋に充填した液の中に入れ、ポリ袋をシールし
て、製品とした。得られた製品は、チルド(10℃)で
14日間流通テストをしたが、14日間経過後も製造直
後の品位に近く、ほどよい味がついており、目玉焼きの
卵黄部分が卵白部分から剥がれるものも見られなかっ
た。また、細菌の増殖もほとんどみられなかった。
【0015】実施例2 液として、実施例1で用いた液95部と静菌剤(キユー
ピー(株)製・商品名「リゾパワーC」)5部を混合し
たものを使用し、10リットル用プラスチック容器に目
玉焼きを充填してから液を注ぎ込んだほかは実施例1と
同じ方法で製品を得た。得られた製品は、チルド(10
℃)で14日間流通テストをしたが、14日間経過後も
製造直後の品位に近く、目玉焼きの卵黄部分が卵白部分
から剥がれるものも見られなかった。また、細菌の増殖
もみられなかった。
【0016】実施例3 液として、実施例1で用いた液97.45部にグリシン
1.5部、酢酸ナトリウム1部、ポリリジン0.05部
を溶解させたものを使用したほかは実施例1と同じ方法
で製品を得た。得られた製品は、チルド(10℃)で1
4日間流通テストをしたが、14日間経過後も製造直後
の品位に近く、目玉焼きの卵黄部分が卵白部分から剥が
れるものも見られなかった。また、細菌の増殖もみられ
なかった。
【0017】
【比較例】実施例1と同様に製造した目玉焼きを液漬け
することなくそのままポリ袋に充填し、製品とした。こ
れをチルド(10℃)で7日間流通テストをしたとこ
ろ、7日間経過後には、卵黄部分が卵白部分から剥がれ
たもの、卵白部分が裂けたものが多数認められた。ま
た、腐敗もみられたた。
【0018】
【試験例】次の5種類のサンプルを用意した。 発明品(1) 実施例1の製品から目玉焼きだけを取り出したサンプル 発明品(2) 実施例2の製品から目玉焼きだけを取り出したサンプル 発明品(3) 実施例3の製品から目玉焼きだけを取り出したサンプル 対照品(1) 比較例の製品から目玉焼きだけを取り出したサンプル 対照品(2) 少量の油を入れて熱したフライパンに殻付生卵を割り入
れ、焼成した手作りの目玉焼きのサンプル 各サンプルをそれぞれ30℃で1日間、2日間、3日間
保存したものを細菌試験したところ、表1の結果を得
た。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、対照品が30℃で1日保存する
と腐敗するのに対し、本発明品は、30℃における保存
性が優れていることが確認できた。特に液に静菌剤を配
合した本発明品(2)は、30℃で2日間の保存性が確
保され、液に保存料及び静菌剤を配合した発明品(3)
は、30℃で3日間の保存性が確保されていた。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明品は、作りた
ての目玉焼きに風味や食感が近い液漬け目玉焼きを、輸
送などで破損することなく、しかも優れた保存性のある
製品として提供することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目玉焼きが液に浸漬された状態で容器詰め
    されてあることを特徴とする液漬け目玉焼き。
  2. 【請求項2】目玉焼きと液の質量比が20:1から1:
    20である請求項1記載の液漬け目玉焼き。
  3. 【請求項3】液が保存料及び/又は静菌剤を含有してな
    る請求項1又は請求項2記載の液漬け目玉焼き。
  4. 【請求項4】目玉焼きが完全に熱凝固している請求項1
    乃至請求項3いずれかに記載の液漬け目玉焼き。
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