JP3443379B2 - 半導体膜の成長方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体膜の成長方法及び半導体装置の製造方法

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JP3443379B2
JP3443379B2 JP2000060210A JP2000060210A JP3443379B2 JP 3443379 B2 JP3443379 B2 JP 3443379B2 JP 2000060210 A JP2000060210 A JP 2000060210A JP 2000060210 A JP2000060210 A JP 2000060210A JP 3443379 B2 JP3443379 B2 JP 3443379B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスを用いて基板
上に膜を成長させるための半導体膜の成長方法及びこれ
を利用した半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波特性,発光特性,耐圧特性
などの特殊な機能をもった半導体デバイスを実現するた
めの新しい半導体材料又は半絶縁性材料の開発が活発に
行なわれている。例えば、炭化珪素(シリコンカーバイ
ド、SiC)は珪素(Si)に比べて高硬度で薬品にも
犯されにくく、バンドギャップが大きい半導体であるこ
とから、次世代のパワーデバイスや高周波デバイス、高
温動作デバイス等へ応用されることが期待される半導体
材料である。ところが、炭化珪素は、立方晶系の結晶構
造を有する3C−SiCや、六方晶系の結晶構造を有す
る6H−SiC、4H−SiC等があり、同じ結晶構造
を有するものでも結晶方位が異なる結晶粒だけでなく、
これらの各種の結晶構造を有する結晶粒が混在した多結
晶構造になりやすい。
【0003】そこで、このような多結晶構造の形成を回
避して、結晶性の良好な炭化珪素の単結晶膜を成長させ
る方法として、例えば特開昭62−36813号に記載
された方法が知られている。
【0004】図16は、従来の炭化珪素の縦型結晶成長
装置の概略的な構造を示す図である。同図に示すよう
に、従来の結晶成長装置は、チャンバー100の中に、
基板102を載置するためのカーボン製サセプタ101
と、サセプタ101を支持するための支持軸114と、
チャンバー100の石英管115と、石英管115の外
側に巻き付けられ、サセプタ101を高周波電流により
誘導加熱するためのコイル103とを備えている。石英
管115は、冷却水を流せるように構成されている。ま
た、チャンバー100に供給する各種ガスのボンベ等を
配置したガス供給システム107と、チャンバー100
から各種ガスを排出するための真空ポンプ等を配置した
ガス排出システム111とが設けられている。ガス供給
システム107とチャンバー100とは、原料ガスを供
給するための原料ガス供給管104と、水素等の希釈ガ
スを供給するための希釈ガス供給管105と、ドーピン
グガス等の添加ガスを供給するための添加ガス導入管1
06とによって接続されており、原料ガス供給管104
と希釈ガス供給管105とは、途中で合流してチャンバ
ー100に接続されている。そして、原料ガス供給管1
04及び希釈ガス供給管105の合流前の部位には、そ
れぞれガス流量を調整するための流量計108,109
が介設され、添加ガス導入管106にもガス流量を調整
するための流量計110が介設されている。また、ガス
排出システム111とチャンバー100との間には排気
管112によって接続され、排気管112には排出され
るガスの流量を調節するための流量計113が介設され
ている。
【0005】ここで、基板102がシリコン基板又は炭
化珪素によって構成され、その上に炭化珪素の単結晶膜
をエピタキシャル成長させる場合を例にとって、CVD
法による単結晶膜の形成手順を説明する。
【0006】基板としてシリコン基板を用い、シリコン
基板の上に炭化珪素の単結晶膜を形成する場合、チャン
バー100の上部より炭化水素ガス(例えばプロパンガ
ス)及び水素を導入して、チャンバー100内の圧力を
大気圧または大気圧以下に調整する。そして、コイル1
03に高周波電力を印加して基板102を加熱し、基板
102の表面温度を1200℃程度にすることによって
基板102の表面に炭化処理を施し、極薄の炭化珪素膜
を成長させる。その後、炭化水素ガスの供給量を減らし
て珪素を含むガス(例えばシランガス)を導入すると、
基板102の表面に立方晶系の炭化珪素膜が成長する。
【0007】基板102として炭化珪素からなる基板
(SiC基板)を用いる場合、しばしば(0001)面
(C面)から[ 1 1 -2 0 ]方向に数度オフした面(い
わゆる(0001)オフ面)を主面とする基板が用いら
れる。(0001)ジャスト面上には3C−SiC双晶
が成長するが、(0001)オフ面を用いると6H−S
iC単結晶が成長することから、一般的に、(000
1)オフ面を主面とするSiC基板が用いられるのであ
る。その場合には、チャンバー内の温度を1500℃以
上とすることにより、炭化処理を施すことなく基板10
2上に炭化珪素膜(SiC膜)が成長する。また、炭化
珪素膜にドーパントを導入する場合には、チャンバー1
00の上部に、添加ガス導入管106からドーピングガ
ス(n型ドープ層の場合には、例えば窒素)を導入す
る。その際、ドーパント濃度を所望の濃度に調整するた
めに、流量計110によってドーパントガスの流量が制
御される。そして、炭化珪素膜の結晶成長が終了した
後、各供給管104,105,106からの各種ガスの
供給を止めて、コイル103への高周波電力の印加を停
止して加熱を終了し、基板102を冷却する。
【0008】また、炭化珪素の結晶成長装置として、チ
ャンバー100の石英管115の軸を水平位置になるよ
うに設置した横型の装置もある。その場合にも、主要部
材の構造は図16に示す縦型の結晶成長装置と同様であ
るが、各種のガスを一方の側部から供給する点が異な
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCVDによる結晶膜の形成方法においては、以下の
ような不具合があった。
【0010】第1に、上記従来の方法で形成された炭化
珪素などの半絶縁性基板を用いて例えばMESFETを
形成した場合、必ずしも期待した高周波特性やデバイス
動作が得られないという不具合があった。例えば、従来
の方法で形成されたGaAsのエピタキシャル成長膜を
用いて作成したMESFETにおいては、高周波化に伴
いゲート長を短くするにしたがって、相互コンダクタン
スが悪化するという不具合があった。その原因は、イオ
ン注入等によって高濃度の不純物がドープされた下地の
アンドープ層からチャネル層となる高濃度ドープ層への
遷移領域におけるドーパント濃度のプロファイルがなだ
らかな結果、チャネル層から下地層への漏れ電流が増大
することにあると考えられている。そこで、下地層に逆
導電型のドーパントを注入して、チャネル層のドーパン
ト濃度のプロファイルを急峻にして、漏れ電流を低減す
ることにより、相互コンダクタンスの低下をくい止めよ
うとする試みも行なわれている。
【0011】このような不純物濃度のプロファイルの急
峻性が得られないことによる不具合は、SiC結晶膜に
おいても顕著に現れている。また、SiCやGaAs以
外の材料からなる結晶膜においても同様の不具合が生じ
ていることがわかった。
【0012】第2に、(0001)オフ面を主面とする
SiC基板の上にSiC結晶膜をホモエピタキシャル成
長させると、しばしば大きな段差が形成されることがあ
った。図6(a)は、従来の方法で形成されたSiC結
晶膜の表面を示す図である。同図においては、段差の大
きさを示すために、SiC基板によく現れるマイクロパ
イプの近辺における表面状態が示されている。同図に示
されるように、SiC結晶膜の表面には、幅が数100
nmで高さ数10nmの多くの段差が形成されており、
表面の平坦性がよくないことがわかる。このような段差
は、特にC面等の最密面からわずかにオフした面を主面
とする基板上に、ホモエピタキシャル成長又はヘテロエ
ピタキシャル成長した結晶膜において特に顕著にみられ
ることがわかった。
【0013】本発明の目的は、上記従来の2つの不具合
がいずれも従来のガスの供給方法ではエピタキシャル成
長中の薄膜の表面状態を原子レベルで制御できない点に
原因していたことを解明し、エピタキシャル成長中の薄
膜の表面状態を原子レベルで制御する手段を講ずること
により、急峻なドーパントの濃度分布を有するドープ結
晶膜を成長するための方法を提供することにある。
【0014】また、本発明のもう1つの目的は、ノンド
ープのエピタキシャル成長の際にも、エピタキシャル成
長中の薄膜の表面状態を原子レベルで制御する手段を講
ずることにより、平坦性の良好な表面を有するノンドー
プ結晶膜を成長するための方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体膜の成長
方法は、SiC基板の単結晶領域上にSiCからなる半
導体膜をエピタキシャル成長させる方法であって、上記
SiC基板をチャンバー内に設置するステップ(a)
と、上記ステップ(a)の後で、上記チャンバー内に、
上記半導体膜を構成する元素を含む原料ガスを供給する
とともに、ドーパントを含むガスである添加ガスをガス
ボンベの減圧器の二次側に配管により直結されたパルス
バルブから上記チャンバーへ直結する配管を通して複数
回パルス状に供給することにより上記半導体膜を形成す
るステップ(b)とを含んでいる。
【0016】この方法により、ドーパントを含む添加ガ
がパルス状に多量に供給されることで、基板から半導
体膜に遷移する領域におけるドーパントの濃度変化が急
峻になる。また、エピタキシャル成長中の半導体膜の表
面において、ドーパント原子が原料ガス中の原子やそれ
らが結合して形成された分子の移動を抑制する機能を有
する場合には、原料ガスの原子や分子が均一に堆積され
ていき、ドープ半導体膜,ノンドープ半導体膜のいずれ
においても、最終的に平坦性が良好な半導体膜が形成さ
れることになる。すなわち、エピタキシャル成長中の半
導体膜の表面状態を原子レベルで制御することにより、
上述のような不具合の解消が可能になる。
【0017】
【0018】上記第1の半導体膜の成長方法において、
上記ステップ(b)では、上記添加ガスをパルス状に供
給する期間よりも、パルス状に添加ガスを供給していな
い期間の方を長くすることにより、添加ガスの供給過剰
に起因する原子や分子の移動抑制機能の低下を回避する
ことができる。
【0019】
【0020】上記ステップ(b)では、上記添加ガスを
パルス状に供給する際のパルス幅によって上記半導体膜
中のドーパント濃度分布を調整することにより、添加ガ
スの濃度を所望の値に容易に調整することが可能にな
る。
【0021】
【0022】上記SiC基板を、(0001)面を傾け
させた(0001)オフ面を主面とするSiC基板とす
ることにより、バンドギャップの広いSiC単結晶膜を
形成する際に一般的に用いられる(0001)オフ基板
を利用することで発生しやすいSiC単結晶膜表面の段
差をほとんど生じることがなく、平坦な表面を得ること
ができる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の各実施形態にお
いて用いられる薄膜形成用の結晶成長装置の構造を概略
的に示す図である。
【0033】同図に示すように、この縦型結晶成長装置
は、チャンバー1の中に、基板3を載置するためのカー
ボン製サセプタ4と、サセプタ4を支持するための支持
軸5と、チャンバー1の石英管2と、石英管2の外側に
巻き付けられ、サセプタ4を高周波電流により誘導加熱
するためのコイル6とを備えている。石英管2は、二重
石英管などからなり冷却水を流せるように構成されてい
る。また、チャンバー1に供給する各種ガスのボンベ等
を配置したガス供給システム8と、チャンバー1から各
種ガスを排出するための真空ポンプ等を配置したガス排
出システム15とが設けられている。ガス供給システム
8とチャンバー1とは、原料ガスを供給するための原料
ガス供給管7と、水素等の希釈ガスを供給するための希
釈ガス供給管9と、不活性ガスやドーピングガスなどの
添加ガスを供給するための添加ガス供給管12とによっ
て接続されており、原料ガス供給管7と希釈ガス供給管
9とは、途中で合流してチャンバー1に接続されてい
る。そして、原料ガス供給管7及び希釈ガス供給管9の
合流前の部位には、それぞれガス流量を調整するための
流量計10,11が介設されている。また、ガス排出シ
ステム15とチャンバー1とは排気管14によって接続
され、排気管14には、排出されるガスの流量によって
チャンバー1内の圧力を調節するための圧力調整バルブ
16が介設されている。
【0034】ここで、この結晶成長装置の特徴は、添加
ガス供給管12にパルスバルブ20が介設されているこ
とと、チャンバー1内には添加ガス供給管12の先端か
ら直径が約2cmのガス導入管13が延び、このガス導
入管13の先端が基板3の上面よりも約5cm上方に位
置する部位で開口していることである。
【0035】サセプタ4には、高温に加熱された時に脱
ガスが起こらないように厚みが約100μmのSiC膜
がコーティングされている。ただし、このSiC膜の厚
みは脱ガスの発生を防止できる厚みよりも厚ければいく
らでもよい。
【0036】ガス供給システム8から原料ガス供給管7
を通って供給される原料ガスと、希釈ガス供給管9を通
って供給される希釈ガスとは合流した後、チャンバー1
の上部からチャンバー1内に導入される。そのとき、原
料ガス及び希釈ガスの流量は、各流量計10,11によ
って調整される。
【0037】一方、添加ガス供給管12を経て供給され
るドーピングガスや不活性ガスなどの添加ガスは、パル
スバルブ20の周期的な開閉に応じてパルス状に基板3
の表面に供給される。このパルスバルブ20が開いてい
る期間(パルス幅)及び閉じている期間(パルスとパル
スの間隔)は任意に設定することができ、例えばパルス
バルブ20が開いている期間が100μs、閉じている
期間が4msの場合には、1秒間におよそ240回の開
閉が繰り返されることになる。ガス導入管13の先端と
基板3との距離は接近している方が好ましいが、接近し
すぎると狭い範囲にしかガスをパルス状で供給する効果
が発揮できないので5cm程度の間隔をもっていること
が好ましい。
【0038】そして、原料ガス,希釈ガス及び添加ガス
は、排気管14を通ってガス排気システム15により外
部に排気される。
【0039】(第1の実施形態)第1の実施形態とし
て、図1に示す結晶成長装置を用い、図1中の基板3と
して(0001)面(C面)にオフ角度が設けられた主
面を有する六方晶系の単結晶炭化珪素基板(6H−Si
C基板)を用い、この基板3の上に六方晶炭化珪素(S
iC)からなるn型ドープ層をホモエピタキシャル成長
させる方法について説明する。図2(a)〜(c)は、
本実施形態の半導体膜の成長方法を示す断面図である。
【0040】図2(a)に示すように、基板3(6H−
SiC基板)の主面は、(0001)面(C面)から
[ 1 1 -2 0 ]方向に3.5°傾いた面((0001)
オフ面)であり、かつ、表面にSi原子が並ぶn型Si
面である。基板3の直径は25mmである。6H−Si
C基板の表面には、若干のマイクロパイプが存在するこ
とが多く、本実施形態で用いた6H−SiC基板である
基板3の主面にもマイクロパイプが観測された。まず、
流量5(l/min)の酸素によってバブリングされた
水蒸気雰囲気中で、基板3を1100℃で3時間ほど熱
酸化し、表面に厚みが約40nmの熱酸化膜を形成した
後、バッファード弗酸(弗酸:フッ化アンモニウム水溶
液=1:7)により、その熱酸化膜を除去する。サセプ
タ4に表面の熱酸化膜が除去された基板3を設置し、チ
ャンバー1を10-6Pa程度(≒10-8Torr)の真空度
になるまで減圧する。
【0041】次に、ガス供給システム8から、希釈ガス
として流量2(l/min)の水素ガスと流量1(l/
min)のアルゴンガスとを供給し、チャンバー1内の
圧力を0.0933MPa(700Torr)とする。チャ
ンバー1内の圧力は圧力調整バルブ16の開度により制
御されている。この流量を維持しながら、誘導加熱装置
を用いて、コイル6に、20.0kHz、20kWの高
周波電力を印加して、サセプタ4を加熱する。基板3の
温度は、一定温度である約1600℃に制御した。水素
ガス及びアルゴンガスの流量は上述の一定値に保持しな
がら、原料ガスとして流量が2(ml/min)のプロ
パンガスと、流量が3(ml/min)のシランガスと
をチャンバー1内に導入する。原料ガスは流量50(m
l/min)の水素ガスで希釈されている。そして、プ
ロパンガスとシランガスを誘導加熱されたサセプタ4上
の基板3(6H−SiC基板)に供給することにより、
図2(b)に示すように、基板3の(0001)オフ面
である主面の上に、アンドープの6H−SiC単結晶か
らなるアンドープ層22をエピタキシャル成長させる。
【0042】引き続いて、チャンバー1内で、原料ガス
及び希釈ガスを供給しながら、n型ドーピングガスであ
る窒素を添加ガスとして加えることにより、図2(c)
に示すように、アンドープ層22の上にn型ドープ層2
3を形成する。このとき、原料ガス及び希釈ガスを供給
しながら、パルスバルブ20を繰り返し開閉することに
よって、ドーピングガスである窒素を添加ガスとして、
導入管13からチャンバー1内の基板3の直上に導入す
ることができる。
【0043】図3は、このときのパルスバルブ20の開
閉によるガス供給量の時間変化を示す図である。パルス
バルブ20が開いたときには、流量計に比べてガスの流
れに対する抵抗が小さいので、ドーピングガス(窒素)
を貯蔵しているガスボンベ(図示しないがガス供給シス
テム8内に配置されている)の減圧器の二次側の圧力を
ほとんど低下させることなく、ほとんど直接的に多量の
ガスを供給できる。一方、パルスバルブが閉じたときに
は、ドーピングガスの供給が停止される。本実施形態に
おいては、パルスバルブ20が開いている期間(パルス
幅)を110μs、パルスバルブ20が閉じている期間
(パルスとパルスの間隔)を4msとしている。そし
て、パルスバルブ20の開閉を繰り返してドーピングガ
スを供給しながらn型ドープ層23を形成することによ
り、以下のような効果が得られることが確認されてい
る。
【0044】図4は、本実施形態において形成されたn
型ドープ層23,アンドープ層22及び基板3に亘る深
さ方向のドーパント濃度分布を示す図である。つまり、
n型ドープ層を形成する際のパルスバルブ20が開いて
いる期間(パルス幅)を110μs、閉じている期間
(パルスとパルスとの間隔)を4msとしている。同図
の濃度プロファイルは、二次イオン質量分析装置(SI
MS)用いて測定した結果得られたものである。同図に
おいて、横軸は基板の最上面からの深さ(μm)を表
し、縦軸はドーパントである窒素の濃度(atoms・c
-3)を表している。
【0045】図5は、文献(Materials Science and En
gineering B61-62(1999)121-154 )に記載されているS
iC層中の窒素の濃度プロファイルを示す図である。同
図において、横軸は基板表面からの深さ(μm)を表
し、縦軸は窒素の濃度(atoms・cm-3)を表している。
ここでは、流量計を閉じた状態から大きく開くことによ
り急峻な窒素の濃度プロファイルを得ようとしている。
このとき、窒素の流量は0.15(ml/min)であ
る。
【0046】ここで、図4と図5とを比較すると、本発
明の方法によるアンドープ層からn型ドープ層に遷移す
る領域の窒素の濃度勾配が7×1018(atoms・c
-3)/0.03(μm)=2.3×1017(atoms・
cm-3)/nmであるのに対し、上記文献における遷移
部分の窒素の濃度勾配は4×1018(atoms・cm-3
/0.23(μm)=1.7×1016(atoms・c
-3)/nmであって、本実施形態の方法により、流量
計を閉じた状態から開くことによる窒素の導入方法に比
べて、1桁ほどドーピングガスの濃度勾配を大きくする
ことができる。これは、従来の方法(上記文献の方法)
の場合、ドーピングガスである窒素ガスを流量計を通し
て供給する際に、添加してから窒素ガスが結晶表面に到
達してドープするまでに時間差が生じたために、ドープ
層の深さ方向に対して濃度分布の傾斜ができてしまった
ためと考えられる。これに対して、本発明の方法で形成
したn型ドープ層23においては、ガスボンベの減圧器
の二次側の窒素ガスを直接供給していることから、ドー
ピングガスの添加を開始した時点で極めて短時間に高濃
度のドーパント原子を供給できるために、遷移領域での
ドーパント濃度の分布が急峻になったものと思われる。
【0047】また、図4に示すn型ドープ層23におけ
る窒素濃度の変動は、図5に示す窒素ドープ層における
窒素濃度の変動に比べて小さいことから、窒素ドープの
均一性も向上していることがわかる。
【0048】これらの結果より、ガスボンベの減圧器の
二次側のドーピングガスをパルスバルブを介して周期的
に直接供給することによって、従来の方法とは異なり、
均一でしかもアンドープ層から遷移する領域で極めて急
峻な濃度分布をもつドープ層を形成しうることが示され
た。
【0049】また、本発明の方法によって、オフセット
されたC面を主面とするSiC基板の上にSiC層をエ
ピタキシャル成長させる際の段差の形成を解消して、平
坦な表面を有するSiC層を形成することができる。そ
の点について、以下に説明する。
【0050】図6(a),(b)は、流量計を介在させ
た供給管から原料ガス,希釈ガス及びドーピングガスを
供給する従来の方法によって形成されたSiC層の表面
と、ドーピングガスは流量計を介在させることなくパル
スバルブのみを介在させた供給管から供給する本発明の
第1の実施形態の方法によって形成されたSiC層の表
面とをそれぞれ示す顕微鏡写真図である。この顕微鏡写
真は、レーザー顕微鏡により観察した表面状態を示して
いる。なお、図6(a),(b)には、平坦性や段差の
幅等を理解しやすくするために、SiC基板にもともと
存在していたマイクロパイプが観測されている箇所を示
している。
【0051】ここで、パルスバルブを用いずに上記従来
の方法で形成したn型ドープ層をもつエピタキシャル膜
の表面には、上述のように、ステップ高さ数10nm
(約100原子層)、テラス幅数100nmの段差が形
成されている(図6(a)参照)。一方、本発明の方法
で形成したエピタキシャル膜の表面には、段差は全く見
られず、非常に平坦であることが分かる(図6(b)参
照)。
【0052】従来より、SiC基板上へのSiC単結晶
層をホモエピタキシャル成長させる場合、(0001)
オフ面を用いる方法が採用されていることは上述の通り
である。この方法によると、基板表面のステップ密度が
増大するので、ステップフローが誘起される結果、低温
でも基板の積層順序を引き継いで6H−SiC単結晶層
がホモエピタキシャル成長すると説明されており、この
方法はステップ制御エピタキシーやオフアクシス法など
と呼ばれている。ところが、本発明者達の実験による
と、図6(a)に示すように、表面に多くの段差が形成
されやすいことが判明した。その原因はまだ解明されて
いるわけではないが、本発明者達の見解では、Si原
子,C原子がSiC基板の表面に付着した際に、あるい
はSi原子とC原子とが結合してSiC分子が形成され
た後に、そのとき存在している部位よりもエネルギー的
に有利な部位に移動(マイグレーション)することで、
(0001)オフ面に存在する多くの段差のうちの特定
の段差部にSiC層が優先的に成長することによるもの
と考えられる。
【0053】一方、本実施形態の方法では、パルスバル
ブを開いたときに、瞬時に多量のドーパント原子がSi
C基板の表面に供給されるので、ドーパント原子(N原
子)がSi原子,C原子又はSiC分子の移動を妨害す
る結果、アンドープ層22及びn型ドープ層23がほぼ
均一に下地の表面上に堆積せざるを得ず、その結果、下
地である(0001)オフ面にほぼ忠実に6H−SiC
エピタキシャル層が順次形成され、最終的に平坦な表面
が得られるものと考えられる。
【0054】本発明者達の実験によると、SiC層のエ
ピタキシャル成長時にSi原子,C原子,SiC分子な
どの移動を妨害する作用効果は、Si原子,C原子等の
移動の抵抗となりうる十分な質量を有する原子を含むガ
スを添加ガスとしてパルス状に供給することによって得
られることがわかっている。
【0055】すなわち、添加ガスとして、例えば、n型
ドーパントとしての窒素(N)原子を含むガス,リン
(P)原子を含むガス(フォスフィン)や、p型ドーパ
ントとしてのアルミニウム(Al)原子を含むガス(T
MAなど),ホウ素(B)原子を含むガス(ジボランな
ど)や、不活性ガス(Ne,Ar,Kr,Xeなど)、
ハロゲン元素(F,Cl,Brなど)の原子などを含む
ガスをSiC層のエピタキシャル成長中にパルス状に供
給することにより、平坦な表面を有するSiC単結晶層
を形成することができる。ただし、これらの原子が、S
iC単結晶層を用いて形成されるデバイスの動作に悪影
響を及ぼさないことが好ましい。特に、添加ガスがドー
パント原子を含むガスである場合には、すでに説明した
ように、急峻な濃度プロファイルを得ることができる。
【0056】また、原料ガス,希釈ガスなどをパルス状
に供給することによっても、互いに他の原子の移動を抑
制しあう結果、エピタキシャル層の平坦性を改善する作
用効果を期待することができる。
【0057】なお、アンドープ層22を形成する際に
も、添加ガス供給管12から例えばフッ素ガスなどの原
子,分子の移動を妨害する機能を有する原子のガスをパ
ルス状に供給することが好ましい。その場合、エピタキ
シャル成長時におけるSi原子,C原子,SiC分子等
の移動をフッ素等の原子が妨げる効果が得られ、平坦な
表面を有するアンドープ層22が形成される。したがっ
て、アンドープ層22とn型ドープ層23との境界の平
坦性が要求される場合には、この方法により、著効を発
揮することができる。
【0058】ただし、アンドープ層22に段差があって
も、n型ドープ層23を形成する際にドーパントガス等
をパルス状に供給することにより、最終的に段差が解消
されてn型ドープ層23の表面はほぼ平坦になることが
確認されている。
【0059】また、本実施形態においては、(000
1)オフ面を主面とするSiC基板上に単結晶膜をエピ
タキシャル成長させる場合について説明したが、このよ
うないわゆるオフ面だけでなく、例えば(001)面を
主面とする汎用のSi基板に本発明を適用しても、より
平坦性が向上するという利点がある。すなわち、本発明
のCVD法によると、エピタキシャル成長させようとす
る結晶層の構成元素とは別に、これらの構成元素のエピ
タキシャル成長面上での移動を妨害する機能を有する原
子をパルス状に供給することにより、平坦性を向上させ
ることができる。したがって、本発明の方法は、SiC
基板上へのエピタキシャル成長だけでなく、Si,Ga
As,SiGe,SiGeC,GaN基板等の上にエピ
タキシャル成長を行なわせる方法全般に適用することが
できる。
【0060】ただし、(0001)オフ面と同等の方法
として、例えばSi基板の(111)面を2〜4°傾け
た(111)オフ面上にSi単結晶層をエピタキシャル
成長させる方法が知られている。Si結晶における(1
11)面は、六方晶における(0001)面と等価であ
り、最密面である。一般的に用いられる(001)面は
(111)面に対して大きく傾いているので、(00
1)面にはステップが密に存在していて、均一なエピタ
キシャル成長が生じる。それに対し、最密面がジャスト
面である場合には、ステップがほとんどないことから異
常成長が生じやすいといわれ、これを回避すべく、(1
11)オフ面を主面とする基板が用いられる。その場合
にも、エピタキシャル成長条件によっては、エピタキシ
ャル成長層の表面に図6(a)に示すようなめだった段
差が現れることがあるが、本発明の方法により、大きな
段差がほとんどない平坦な表面を有するエピタキシャル
層が得られる。すなわち、本発明の方法は、最密面を傾
けたオフ面を主面とする基板を用いて、エピタキシャル
成長を行なわせる方法に適用することにより、著効を発
揮することができる。
【0061】なお、パルスバルブが開いている期間(パ
ルス幅)が長すぎると不具合を招くこともある。図7
は、パルスバルブが開いている期間(パルス幅)を10
00μsにしたときのn型ドープ層の表面状態を示す顕
微鏡写真図である。同図に示すように、あまりに多量の
ドーピングガスを一度に供給すると、n型ドープ層(エ
ピタキシャル層)の表面が荒れてしまうという不具合を
招くことがある。
【0062】次に、図8は、本実施形態におけるパルス
バルブの開く期間であるオン期間(パルス幅)を変化さ
せたときのn型ドープ層のピークキャリア濃度(atoms
・cm-3)と、キャリア移動度(cm2 /Vs)との変
化を示す図である。このとき、ガス供給システム8内に
おけるガスボンベの減圧器の二次側圧力は78400P
a(0.8kgf/cm2 )で一定とした。そして、パ
ルスバルブ20が開いているオン期間を変化させ、パル
スバルブ20が閉じているオフ期間を一定の4msとし
ている。
【0063】同図に示すように、n型ドープ層のピーク
キャリア濃度はパルスバルブ20が開いているオン期間
を変化させることにより制御可能であることが分かる。
また、この結果から、オフ期間を変化させても、ピーク
キャリア濃度を調整しうることがわかる。特に、オフ期
間(パルスとパルスとの間隔)を一定とした場合、パル
スバルブのオン期間(パルス幅)を95μsと110μ
sとの間で変化させるだけで、ピークキャリア濃度を5
×1016(atoms ・cm-3)から約1×1019(atoms
・cm-3)まで大きく変化させることができる点が特徴
的である。
【0064】図9は、本実施形態におけるパルスバルブ
の制御方法の変形例を示す図である。同図に示すよう
に、この変形例においては、パルスバルブを開いている
オン期間とオン期間との間(パルスとパルスの間)にお
けるドーピングガス等の添加ガスの供給を全く停止させ
るのではなく、絶えず少しだけのドーピングガスを供給
してもよい。この具体的な方法としては、例えば添加ガ
スとしての窒素ガスをキャリアガスとして供給する方法
がある。このとき、パルスバルブを開いているオン期間
とオン期間との間(パルスとパルスの間)における添加
ガスの供給量はパルス高さの10%以下にすることが好
ましい。
【0065】なお、本実施形態においては窒素を用いて
n型のドープ層を形成したが、n型の伝導性を示すドー
パントとして他の元素を含むドーピングガスを用いても
差し支えない。
【0066】また、本実施形態においてはn型のドープ
層を形成したが、p型の伝導性を示すドーピングガスを
用いれば、下地層から遷移する領域で極めて急峻な濃度
分布をもつp型のドープ層が形成されることはいうまで
もない。
【0067】また、本実施形態においてはアンドープ層
の上にn型ドープ層を形成したが、アンドープ層は、必
ずしも必要ではない。さらに、p型ドープ層上もしくは
従来の方法で形成したn型ドープ層の上に、パルス状に
ドーパントガスを供給しながらn型ドープ層を形成して
もよい。
【0068】また、本実施形態においては、炭化珪素基
板(SiC基板)の上へのドープ層のエピタキシャル成
長を行なわせる方法について述べたが、本発明の薄膜成
長方法をSiC以外のSi,GaAs,SiGe,Si
GeC,GaNなど他の基板上へのドープト層のエピタ
キシャル成長に適用してもよく、その場合にも、基板,
アンドープ層などからドープ層に遷移する領域で極めて
急峻な濃度分布をもつドープ層を形成することができ
る。
【0069】また、本実施形態においては、基材上の薄
膜成長方法として誘導加熱を用いたCVD方法について
述べたが、ガスを用いて基材上に薄膜を成長させるので
あればプラズマCVD法,光照射CVD法,電子照射C
VD法のいずれかの作用によって上記基材上に薄膜を成
長する場合にも本発明の薄膜成長方法が有効であること
はいうまでもない。
【0070】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
として、第1の実施形態の薄膜成長方法によってドープ
層を形成したSiC基板を用いたMESFETについて
説明する。
【0071】図10は、本実施形態において形成したM
ESFETの断面図である。同図に示すように、本実施
形態のMESFETは、(0001)オフ面を主面とす
る6H−SiC基板である基板3と、基板3上にエピタ
キシャル成長したSiC単結晶からなるアンドープ層2
2と、アンドープ層22の上に窒素をパルス状にドープ
しながらエピタキシャル成長したSiC単結晶からなる
n型ドープ層23と、n型ドープ層23の上に形成され
たゲート電極26と、n型ドープ層23の上で、ゲート
電極26の両側に位置する部位に設けられたソース電極
27及びドレイン電極28とを備えている。そして、n
型ドープ層23はチャネル層として機能する。
【0072】本実施形態のMESFETの形成は、以下
の手順による。第1の実施形態に記述したように、図1
に示すガス供給システム8より流量が2(l/min)
の水素ガスと、流量が1(l/min)のアルゴンガス
とを供給して、誘導加熱によりサセプタ4を加熱する。
その後、流量が2(ml/min)のプロパンガスと、
流量が3(ml/min)のシランガスとを供給して、
基板3の上にアンドープの6H−SiC単結晶からなる
アンドープ層22を形成する。このとき、添加ガス供給
管12からフッ素ガスをパルス状に供給することによ
り、エピタキシャル成長時におけるSi原子,C原子,
SiC分子等の移動をフッ素原子が妨げる効果が得ら
れ、平坦な表面を有するアンドープ層22が形成され
る。
【0073】引き続きドーピングガスとして窒素を用い
て、n型ドープ層をアンドープ層上に形成した。このn
型ドープ層はMESFETのチャネル層となる。原料ガ
ス及び希釈ガスを各供給管7,9から供給しながら、添
加ガス供給管12のパルスバルブ20を繰り返し開閉さ
せることによってドーピングを開始した。ガス供給シス
テム8中のガスボンベの減圧器の二次側圧力は7840
0Pa(0.8kgf/cm2 )で一定とした。パルス
バルブ20の開いている期間(パルス幅)を100μ
s、閉じている期間(パルスとパルスの間隔)を4ms
とすることによって、キャリア密度が4×1017atoms
・cm-3のn型ドープ層23を形成した。n型ドープ層
23の厚みは、パルスバルブ20を開閉する期間を調節
することにより約200nmとしている。
【0074】続いて、真空蒸着法により、n型ドープ層
23の上にニッケル(Ni)を蒸着し、ソース電極27
と、ドレイン電極28とを形成した。そして、ソース電
極27及びドレイン電極28と、n型ドープ層23との
オーミックコンタクトをそれぞれとるために、1000
℃で3分間アニールを行った。続いて、n型ドープ層2
3の上に金(Au)を蒸着してゲート電極26を形成
し、このゲート電極26をn型ドープ層23にショット
キーコンタクトさせた。なお、n型ドープ層23のうち
ソース電極27とドレイン電極28とコンタクトする領
域のみにn型不純物をイオン注入するなどにより、コン
タクト抵抗やシート抵抗をより小さくすることもでき
る。
【0075】図11は、本実施形態のMESFETにお
けるドレイン電流とゲート電圧との関係であるI−V特
性を示す図である。同図において、横軸はドレイン電圧
Vd(V)を表し、縦軸はドレイン電流Id(A)を表
し、ゲート電圧Vgをパラメータとしている。このと
き、上述のように、MESFETのチャネル層(n型ド
ープ層)の厚みは約200nmで、チャネル層における
キャリア密度は4×10 17atoms ・cm-3で、ゲート長
は約0.5μmである。図11に示すように、絶対値が
−4V以上の負のゲート電圧において、空乏層がピンチ
オフしてチャネルが閉じることによりドレイン電流Id
がほぼ「0」になっていることから、ピンチオフ特性が
良好であることがわかる。
【0076】すなわち、本実施形態のMESFETにお
いては、図4に示すように、チャネル層であるn型ドー
プ層23と下地層であるアンドープ層22からの遷移領
域におけるn型ドーパントである窒素の濃度プロファイ
ルが急峻であることから、ゲート電極26及びドレイン
電極28に電圧が印加されてチャネル層に空乏層が広が
っていったときに、急峻な濃度プロファイルがあること
で、ほぼ完全にチャネル層が空乏層によって閉じられる
ことになる。それに対し、図5に示すようなSiC基板
のドープ層においては遷移領域におけるドーパントの濃
度プロファイルがなだらかなので、空乏層が遷移領域に
達した後チャネル層がほぼ完全に閉じられる時期が明確
でないことになる。
【0077】したがって、本発明のパルスドーピングを
利用して形成されたMESFETにおいては、アンドー
プ層22とn型ドープ層23との遷移領域におけるドー
パント(窒素N)の濃度プロファイルが急峻であること
から、チャネル層(n型ドープ層23)から下地層(ア
ンドープ層22)への漏れ電流が低減し、低消費電流特
性が得られるとともに、MESFETの相互コンダクタ
ンスの向上が期待することができる。また、ピンチオフ
特性も良好であるので、低電圧駆動が可能になる。
【0078】加えて、本実施形態においては、アンドー
プ層22をエピタキシャル成長させるときにはフッ素
を、n型ドープ層23をエピタキシャル成長させるとき
には窒素をパルスバルブ20の開閉によって供給してい
るので、アンドープ層22とn型ドープ層23との境界
領域が平坦になるので、ピンチオフ特性がより向上する
という利点がある。
【0079】これらの結果から、上記パルスバルブ20
を用いてSiC結晶のn型チャネル層を形成することに
よって、低消費電流,低電圧駆動,高利得という特長を
もったMESFETを形成することが可能となることが
示された。
【0080】なお、本実施の形態においてはn型のドー
プ層をチャネル層としてMESFETを作成したが、n
型もしくはp型のドープ層を形成してショットキーダイ
オードを、n型及びp型のドープ層を形成してpnダイ
オードを作成するのにも有効である。
【0081】また、本実施の形態においてはMESFE
Tを作成したが、n型及びp型のドープ層を形成してM
OSFETを作成するのにも有効である。
【0082】(第3の実施形態)次に、パルスバルブの
パルス幅の調整によってドーパントの濃度を制御する方
法に関する第3の実施形態について説明する。
【0083】図12は、本実施形態の半導体装置を示す
断面図である。同図に示すように、本実施形態の半導体
装置は、(0001)オフ面を主面とする6H−SiC
基板である基板3と、基板3上にドーパント(窒素)を
パルス状にドープしながらエピタキシャル成長したSi
C単結晶からなる高濃度ドープ層31と、高濃度ドープ
層31の上にドーパント(窒素)をパルス状にドープし
ながらエピタキシャル成長したSiC単結晶からなる低
濃度型ドープ層32とを備えている。図12に示す構造
は、各種デバイスの活性領域に応用することができる。
【0084】以下、本実施形態の半導体装置の製造方法
について説明する。図13(a),(b)は、それぞれ
本実施形態の半導体装置中の高濃度ドープ層,低濃度ド
ープ層を形成する際のパルスバルブの開閉制御方法を示
す図である。
【0085】ここで、本実施形態の半導体装置の製造方
法の特徴は、高濃度ドープ層31を形成するときには、
図13(a)に示すように、図1に示すパルスバルブ2
0が開いている期間を短くつまりパルス幅を広くし、低
濃度ドープ層32を形成するときには、図13(b)に
示すように、パルスバルブ20が開いている期間を短く
するつまりパルス幅を狭くすることにある。図8に示す
ように、パルスバルブ20が開いている期間を変化させ
ることで、ドーパントの濃度を調整することができるの
で、基板3の上に、所望のドーパント濃度を有するドー
プ層を極めて容易に形成することができる。
【0086】本実施形態によると、図12に示す構造を
利用して、その後第2の実施形態と同様の処理を行なう
ことにより、下方に高濃度ドープ層31からなるチャネ
ル層を有し、上方に実効的なショットキー障壁の高い低
濃度ドープ層32を有する高耐圧のMESFETを得る
ことができる。ただし、低濃度ドープ層32のうちソー
ス電極及びドレイン電極の下方に位置する領域は、イオ
ン注入などによって高濃度ドープ層にしておくことが好
ましい。
【0087】また、図12に示す構造を利用して、その
後MISFETを形成することにより、レトログレード
ウエルを有するパンチスルーストッパー機能などの大き
い高耐圧用MISFETなどを形成することも可能であ
る。
【0088】また、上記高濃度ドープ層31と低濃度ド
ープ層32とは、互いに逆の導電型のドーパントを含む
ものであってもよい。
【0089】(第4の実施形態)次に、Si基板上にS
iGeC膜をヘテロエピタキシャル成長させる場合の原
料ガスの濃度調整に関する第4の実施形態について説明
する。
【0090】図14は、本実施形態のSi/SiGeC
ヘテロデバイスの活性領域となる部分の構造を示す断面
図である。同図に示すように、(001)面を主面とす
るSi基板である基板34の上に、基板34に対してホ
モエピタキシャル成長したSiバッファ層35と、Si
バッファ層35に対してヘテロエピタキシャル成長した
Si1-x-y Geyx 層36とが順次堆積されている。
【0091】以下、本実施形態のSi/SiGeCヘテ
ロデバイスの製造方法について説明する。
【0092】本実施形態においては、8インチのSi基
板からなる基板34を用いた。そして、本実施形態にお
いても、図1に示すチャンバー1とほぼ同じ構造のチャ
ンバーを用いるが、本実施形態においては、各々パルス
バルブが介設されたガス供給管から原料ガスを供給する
ように構成されたチャンバーを用いる点が、上述の各実
施形態とは異なる。本実施形態では、Si用の原料ガス
であるSi26 を供給するための第1原料ガス供給管
と、Ge用の原料ガスであるGeH4 を供給するための
第2原料ガス供給管と、Cの原料ガスであるSiH3
3 を供給するための第3原料ガス供給管とが設けられ
ている。そして、チャンバー内において、第1〜第3原
料ガス供給管の先端から基板34の上面付近まで延びる
ガス導入管(図1に示すガス導入管13と同等のもの)
がそれぞれ設けられている。また、希釈ガスである水素
ガスを供給するための希釈ガス供給管には流量調整機能
を有する流量計が介設されており、希釈ガス供給管は、
上記原料ガスのガス供給管とは別にチャンバーに接続さ
れている。
【0093】以下、図15(a),(b)を参照しなが
ら、本実施形態のSiGeCデバイスの製造工程につい
て説明する。図15(a),(b)は、本実施形態の半
導体装置の製造方法における各パルスバルブの開閉制御
方法を示す図である。ここで、本実施形態においては、
パルスバルブの開いている期間(パルス幅)と閉じてい
る期間(パルスとパルスの間隔)との和を全て4msで
一定としている。
【0094】まず、図1に示すようなサセプタに基板3
4を設置し、チャンバーを10-6Pa程度(約10-8To
rr)の真空度になるまで減圧する。次に、ガス供給シス
テムより希釈ガスとして流量が50(ml/min)の
水素ガスを供給し、チャンバー内の圧力を0.13Pa
(1×10-3Torr)とする。チャンバー内の圧力は、図
1に示すような排気管の圧力調整バルブの開度により制
御されている。この流量を維持しながら、誘導加熱装置
を用いて、コイルに、20.0kHz,20kWの高周
波電力を印加して、サセプタを加熱する。基板34の温
度は一定温度である約600℃に制御する。
【0095】次に、水素ガスの流量は上述の一定値に保
持しながら、第1原料ガス供給管のパルスバルブのみを
開くことにより、原料ガスとしてSi26 をチャンバ
ー内に供給する。
【0096】このとき、図15(a)に示すように、S
26 を供給するための第1原料ガス供給管のパルス
バルブが開いている期間(パルス幅)を100μsと
し、GeH4 を供給するための第2原料ガス供給管と、
SiH3 CH3 を供給するための第3原料ガス供給管は
閉じられている。これにより、基板34の上に厚みが約
10nmのSiバッファ層35をホモエピタキシャル成
長させる。
【0097】次に、水素ガスの流量を上述の一定値に保
持した状態で、第1原料ガス供給管,第2原料ガス供給
管及び第3原料ガス供給管の各パルスバルブを開閉制御
することにより、チャンバー内に原料ガスとしてSi2
6 ,GeH4 及びSiH3CH3 をそれぞれ供給する
ことにより、Siバッファ層35の上に、厚みが約20
0nmのSi1-x-y Geyx 層36をヘテロエピタキ
シャル成長させる。
【0098】このとき、図15(b)に示すように、S
26 を供給する第1原料ガス供給管のパルスバルブ
が開いている期間(パルス幅)を70μsとし、GeH
4 を供給する第2原料ガス供給管のパルスバルブが開い
ている期間(パルス幅)を20μsとし、SiH3 CH
3 を供給する第3原料ガス供給管のパルスバルブが開い
ている期間(パルス幅)を10μsとする。また、各パ
ルスバルブが開いている時期を互いにオーバーラップさ
せないようにずらせて、Si26 ,GeH4,SiH3
CH3 を交互に供給する。これにより、Geの組成比
yが約0.2(約20%)で、Cの組成比が約0.01
(約1%)のSi1-x-y Geyx 膜をエピタキシャル
成長させる。
【0099】本実施形態においても、原料ガス供給管に
パルスバルブを介設し、このパルスバルブが開いている
期間(パルス幅)と、パルスバルブが閉じている期間
(パルスとパルスとの間隔)とを適宜調整することによ
り、上記第1の実施形態と同様に、Siバッファ層35
からSi1-x-y Geyx 層36に遷移する領域でGe
及びCの含有比が急峻に変化するようなプロファイルを
有するSi1-x-y Geyx 層を形成することができ
る。
【0100】そして、図14に示す構造を形成した後、
ゲート絶縁膜,ソース・ドレイン領域,ゲート電極など
を形成することにより、Si1-x-y Geyx 層とSi
バッファ層との境界に形成される急峻なヘテロ障壁を利
用した動作速度の速いヘテロMISFETなどを得るこ
とができる。
【0101】また、本実施形態においても、原料ガスを
パルス状に供給することにより、第1の実施形態と同様
に、平坦な表面を有するSi1-x-y Geyx 層が得ら
れる。ただし、(001)面を主面とするSi基板を用
いているので、本実施形態を用いなくても、図6(a)
に示すほどの目立った段差が形成されるわけではない
が、従来の方法に比べると面荒れ等の小さい平坦な表面
が得られる。なお、(111)オフ面を主面とするSi
基板を用いる場合には、本実施形態を応用することによ
り、図6(a)に示すような大きな段差を生じることな
く、平坦性の良好なSi1-x-y Geyx 層が得られる
ことになる。
【0102】また、本実施形態においては、第1〜第3
原料ガス供給管のすべてにパルスバルブを介設したが、
例えば、第1,第2原料ガス供給管にはパルスバルブを
介設せずに流量計による流量調節を行なって、第3原料
ガス供給管のみにパルスバルブを介設して、C用の原料
ガスであるSiH3 CH3 のみをパルス状に供給しても
よい。
【0103】また、本実施形態においてはSiGeC層
のエピタキシャル成長について述べたが、本発明の薄膜
成長方法はSiGeC層以外のSiGe層や、GaAs
層、GaN層などのヘテロエピタキシャル成長にも適用
することができ、それらの場合にも、組成の遷移領域で
極めて急峻な組成プロファイルを有する単結晶膜を成長
させることができる。
【0104】
【発明の効果】本発明の膜成長方法によると、(000
1)面を傾けさせた(0001)オフ面を主面とするS
iC基板の単結晶領域上にSiCからなる半導体膜をエ
ピタキシャル成長させる際に、上記SiC膜を構成する
元素を含む原料ガスを供給するとともに、ドーパントを
含むガスである添加ガス複数回パルス状に供給するよ
うにしたので、SiC基板からエピタキシャルされる半
導体膜に遷移する領域における不純物の濃度プロファイ
ルの急峻化や、半導体膜表面の平坦化などを図ることが
できる。
【0105】
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態において用いられる薄膜形
成用の結晶成長装置の構造を概略的に示す図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態の
薄膜成長方法を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態におけるパルスバルブの開閉に
よるガス供給量の時間変化を示す図である。
【図4】第1の実施形態において形成されたn型ドープ
層,アンドープ層及び基板に亘る深さ方向のドーパント
濃度分布を示す図である。
【図5】文献に記載されている従来のSiC層中の窒素
の濃度プロファイルを示す図である。
【図6】(a),(b)は、従来の方法によって形成さ
れたSiC層の表面と、第1の実施形態の方法によって
形成されたSiC層の表面とをそれぞれ示す顕微鏡写真
図である。
【図7】パルスバルブが開いている期間(パルス幅)を
過剰に長く設定したときのn型ドープ層の表面状態を示
す顕微鏡写真図である。
【図8】第1の実施形態におけるパルスバルブの開く期
間を変化させたときのn型ドープ層のピークキャリア濃
度とキャリア移動度との変化を示す図である。
【図9】第1の実施形態におけるパルスバルブの制御方
法の変形例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態のMESFETの断
面図である。
【図11】第2の実施形態のMESFETにおけるドレ
イン電流とゲート電圧との関係であるI−V特性を示す
図である。
【図12】本発明の第3の実施形態の半導体装置を示す
断面図である。
【図13】(a),(b)は、それぞれ第3の実施形態
の半導体装置中の高濃度ドープ層,低濃度ドープ層を形
成する際のパルスバルブの開閉制御方法を示す図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施形態のSi/SiGeC
ヘテロデバイスの活性領域となる部分の構造を示す断面
図である。
【図15】(a),(b)は、第4の実施形態の半導体
装置の製造方法における各パルスバルブの開閉制御方法
を示す図である。
【図16】従来のSiCの縦型結晶成長装置の概略的な
構造を示す図である。
【符号の説明】
1 パルスバルブ 2 チャンバー 3 基板 4 サセプタ 5 支持軸 6 コイル 7 原料ガス供給管 8 ガス供給システム 9 希釈ガス供給管 10 流量計 11 流量計 12 添加ガス供給管 13 ガス導入管 14 排気管 15 ガス排気システム 16 圧力調整用バルブ 20 パルスバルブ 22 アンドープ層 23 n型ドープ層 26 ゲート電極 27 ソース電極 28 ドレイン電極 31 高濃度ドープ層 32 低濃度ドープ層 34 基板 35 Siバッファ層 36 Si1-x-y Geyx
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/47 H01L 29/48 D 29/872 (56)参考文献 特開 昭64−44013(JP,A) 特開 平6−291060(JP,A) 特開 平4−230021(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 C23C 16/455 C30B 25/14 C30B 25/18 H01L 21/20 H01L 29/47 H01L 29/872

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiC基板の単結晶領域上にSiCから
    なる半導体膜をエピタキシャル成長させる方法であっ
    て、 上記SiC基板をチャンバー内に設置するステップ
    (a)と、 上記ステップ(a)の後で、上記チャンバー内に、上記
    半導体膜を構成する元素を含む原料ガスを供給するとと
    もに、ドーパントを含むガスである添加ガスをガスボン
    ベの減圧器の二次側に配管により直結されたパルスバル
    ブから上記チャンバーへ直結する配管を通して複数回パ
    ルス状に供給することにより上記半導体膜を形成するス
    テップ(b)とを含むことを特徴とする半導体膜の成長
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体膜の成長方法にお
    いて、 上記ステップ(b)では、上記添加ガスをパルス状に供
    給する期間よりも、パルス状に添加ガスを供給していな
    い期間の方が長いことを特徴とする半導体膜の成長方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体膜の成長方
    法において、 上記ステップ(b)では、上記添加ガスをパルス状に供
    給する際のパルス幅によって上記半導体膜中のドーパン
    ト濃度分布を調整することを特徴とする半導体膜の成長
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の半導体膜の成長方法において、 上記SiC基板は、(0001)面を傾けさせた(00
    01)オフ面を主面とするSiC基板であることを特徴
    とする半導体膜の成長方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載
    の半導体膜の成長方法において、 上記ステップ(b)では、上記添加ガスとして、窒素原
    子,リン原子,Al原子及びホウ素原子のうちから選ば
    れる原子を含むガスを用いることを特徴とする半導体膜
    の成長方法。
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