JP3443247B2 - ワイヤドットプリンタ - Google Patents

ワイヤドットプリンタ

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JP3443247B2
JP3443247B2 JP20330796A JP20330796A JP3443247B2 JP 3443247 B2 JP3443247 B2 JP 3443247B2 JP 20330796 A JP20330796 A JP 20330796A JP 20330796 A JP20330796 A JP 20330796A JP 3443247 B2 JP3443247 B2 JP 3443247B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤドットプリ
ンタに関する。 【0002】 【従来の技術】まず、従来の一般的なワイヤドットプリ
ンタの構成を図4ないし図13に基づいて説明する。図
4及び図5に示すように、相対向する側板1にプラテン
2とキャリアシャフト3,4とが平行に架設され、これ
らのキャリアシャフト3,4にはキャリア5が摺動自在
に支持されている。このキャリア5は正逆回転自在のモ
ータ(図示せず)に駆動されるベルト6の一部に固定さ
れ、モータを駆動しベルト6を回転させることにより往
復駆動される。キャリア5にはワイヤドットプリンタヘ
ッド7が取り付けられている。 【0003】8は側板1に着脱自在に装着されたリボン
カートリッジである。このリボンカートリッジ8は、カ
ートリッジケース9と、このカートリッジケース9に大
部分が収納されたインクリボン10とを有する。カート
リッジケース9は、その両側に配設された爪部11を側
板1の溝12に係合することにより固定される。また、
カートリッジケース9には、インクリボン10の一部を
プラテン2に沿って引き出すための駆動軸13が設けら
れている。この駆動軸13の一端には、インクリボン1
0に張力を付与するために手動で回す摘み13aが形成
されている。また、リボンカートリッジ9から引き出さ
れたインクリボン10にはリボンガイド14が移動自在
に保持されている。 【0004】前記キャリア5にはホルダ15が螺子1
6,16によって取り付けられ、このホルダ15には薄
い金属板により形成されたガイドプレート17が溶接に
より固定されている。また、ホルダ15の両側に立設さ
れたガイドスタッド18には前記リボンガイド14が着
脱自在に嵌合されている。したがって、図6に示すよう
に、ワイヤドットプリンタヘッド7、ホルダ15、ガイ
ドプレート17、リボンガイド14は、キャリア5と共
に移動するように構成されている。 【0005】図4、図7、図8に示すように、リボンガ
イド14は、ガイドスタッド18に嵌合される円筒部1
4aと、摘み14bと、インクリボン10をワイヤドッ
トプリンタヘッド7の前面に案内する二本のリブ14c
と、円筒部14aをガイドスタッド18に嵌合したとき
にワイヤドットプリンタヘッド7の一部等に係止される
係止爪14d(図4参照)を有する。二本のリブ14c
は、ワイヤドットプリンタヘッド7のノーズの両側に配
設され、インクリボン10の幅方向に沿って形成されて
いる。 【0006】図9に示すように、ホルダ15には、前記
キャリア5に固定される固定部15aと、この固定部1
5aの側縁から折曲されワイヤドットプリンタヘッド7
の先端部を突出させる折曲部15bとが形成されてい
る。前記ガイドプレート17の中央部には、ワイヤドッ
トプリンタヘッド7のワイヤを突出させる通孔17a
と、ホルダ15の折曲部15bの一部に当接されるよう
に折曲された補強部17bとが形成されている。また、
ガイドプレート17の両側には、ホルダ15の固定部1
5aと折曲部15bの端縁とを挾持するように折曲され
た舌片17c,17dが形成されている。 【0007】図10に示すように、リボンガイド14の
リブ14cは、その両側に配設された円筒部14aより
もプラテン2側に位置するために、インクリボン10の
経路が折曲され、ガイドプレート17の中央部に対向す
る一部のみがリブ14cによりワイヤドットプリンタヘ
ッド7の先端部に案内されている。また、ワイヤドット
プリンタヘッド7のノーズの先端付近にはノーズガイド
7aが固定され、図11に示すように、このノーズガイ
ド7aの前面とノーズの先端(ワイヤの先端)との間の
隙間s1は約0.25mmに定められ、ノーズガイド7
aの前面とガイドプレート17の内面との間の隙間s2
は約0.6mmに定められている。したがって、s1と
s2との差により、インクリボン10を通すための隙間
が確保される。 【0008】さらに、図5及び図6に示すように、前記
プラテン2は、前記側板1に架設されたプラテンホルダ
19と、中央に位置する最も短い分割プラテン20と、
その両側に配列された左右の分割プラテン21,22と
を有する。これらの分割プラテン20,21,22に
は、プラテンホルダ19に摺動自在に嵌合された軸23
が立設され、これらの軸23には分割プラテン20,2
1,22をワイヤドットプリンタヘッド7側に押圧する
スプリング24が巻回されているが、スプリング24の
付勢力による分割プラテン20,21,22の動きは軸
23の端部に設けたストッパ25とプラテンホルダ19
との当接により制限されている。そして、左右の分割プ
ラテン21,22の印字領域外となる側板1側の端部に
は、ワイヤドットプリンタヘッド7側に突出する突部2
1a,22aが形成されている。 【0009】したがって、図5に示すように、用紙Sは
スプリング24により付勢された分割プラテン20,2
1,22によりガイドプレート17に圧接される。この
状態では、リボンガイド14はインクリボン10の一部
のみをワイヤドットプリンタヘッド7の前面に案内す
る。ガイドプレート17はインクリボン10と用紙Sと
の間を仕切るが、ワイヤドットプリンタヘッド7が駆動
されてワイヤが突出したときに、通孔17a(図9参
照)内でインクリボン10のインクが用紙Sに転写され
る。この場合、ガイドプレート17は剛性の高いホルダ
15の折曲部15b(図9参照)により支えられた部分
で用紙Sを押えているため、通孔17aが形成された中
央部分に用紙Sの圧力が作用することはない。 【0010】プラテン2上に用紙Sをセットするとき
は、図6に示すように、キャリア5を一方の側板1側の
ホームポジションに移動させる。このときは、分割プラ
テン21の突部21aがガイドプレート17により押圧
されるので、ワイヤドットプリンタヘッド7に対向する
領域の分割プラテン21がスプリング24の付勢力に抗
して押し戻される。したがって、分割プラテン21とガ
イドプレート17との間隔を広げ、用紙Sを挿入し易く
している。この場合、分割プラテン21を押圧する部分
のガイドプレート17は、剛性の高いホルダ15の折曲
部15bに支えられているため変形することはない。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、用紙Sには
複数のシートを綴じた通帳がある。プラテン2上に通帳
をセットする場合には、通帳の綴じ部分をプラテン2に
対して平行にする場合と直交させる場合とがある。前者
の場合は、通帳の何の頁を開いたとしても、キャリア5
の移動領域の範囲では開いた頁の表面は平らである。し
たがって、ホルダ15の折曲部15bにより支えられた
ガイドプレート17の部分で用紙Sを押えることがで
き、ガイドプレート17の変形し易い中央部分には用紙
Sの圧力は作用しない。 【0012】しかし、後者の場合、すなわち、通帳の綴
じ部分をプラテン2に対して直交させた場合は、綴じ部
分に段差が生ずる。図12に示すように、開いた頁によ
って左右の枚数の差が大きい場合には、綴じ部分の段差
も大きくなる。綴じ部分を支える中央の分割プラテン2
0は独立的に進退するように構成されているが、キャリ
ア5の移動過程でガイドプレート17が通帳の綴じ部分
を乗り上げるときに、剛性の弱いガイドプレート17の
中央部分が通帳(用紙S)の綴じ部分の圧力を受けて変
形する。これにより、図13に示すように、インクリボ
ン10がガイドプレート17によりワイヤドットプリン
タヘッド7のワイヤの先端に圧接される。この状態でキ
ャリア5が移動すると、インクリボン10がワイヤドッ
トプリンタヘッド7のワイヤに引っかけて損傷すること
がある。また、インクリボン10がガイドプレート17
によりワイヤドットプリンタヘッド7のワイヤの先端に
圧接された状態でキャリア5が移動すると、インクリボ
ン10はキャリア5の進行側に引っ張られ、その進行側
で弛みが発生することもある。 【0013】この場合、図9に示すように、インクリボ
ン10の幅方向の一側に対応するガイドプレート17の
一側縁には補強部17bが折曲形成されているので、ガ
イドプレート17の中央部での変形は補強部17bとは
反対側で発生する。ガイドプレート17の反対側の側縁
にも補強部を折曲形成することにより変形を阻止するこ
とができるが、これは、ガイドスタッド18にリボンガ
イド14を着脱する操作を妨げることになるので、補強
部17bを形成するとすれば片側のみである。 【0014】なお、ガイドプレート17の変形を防止す
るために、ワイヤドットプリンタヘッド7を、プラテン
2に対して進出及び退避し得るようにキャリア5に搭載
したものがあるが、構造が複雑化するためコストが高く
なる。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、ワイヤドット
プリンタヘッドとともにプラテンの長手方向に沿って移
動するように支持されて、前面から突出するリブによっ
インクリボンの一部を前記ワイヤドットプリンタヘッ
ドの先端に案内するリボンガイドを設け、前記ワイヤド
ットプリンタヘッドのワイヤを通す通孔を中央に有して
前記プラテン上の用紙と前記インクリボンとの間を仕切
り、前記ワイヤドットプリンタヘッドとともに前記プラ
テンの長手方向に沿って移動するように支持された薄板
状のガイドプレートを設け、前記ガイドプレートの前記
ワイヤドットプリンタヘッド側への変形を阻止するプレ
ート支えを前記リボンガイドの前面における前記ガイド
プレートの中央に対応する位置に設け、前記リボンガイ
ドの前面からの突出量が前記リブよりも前記プレート押
えの方が多くなるようにした。したがって、プラテン上
の用紙の状態の如何に拘らず、ワイヤドットプリンタヘ
ッドの先端で用紙とインクリボンとの間を仕切るガイド
プレートの中央部での変形が阻止される。 【0016】ワイヤドットプリンタヘッドを移動させる
構造は、ワイヤドットプリンタヘッドが取り付けられた
キャリアを移動させる構造の他に、ワイヤドットプリン
タヘッド自身を移動させる構造を含む。ワイヤドットプ
リンタヘッド自身を移動させる場合は、ワイヤドットプ
リンタヘッドとともに移動するリボンガイド及びガイド
プレートは、ワイヤドットプリンタヘッドの一部で支持
する。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
3に基づいて説明する。プラテン2、往復駆動されるワ
イヤドットプリンタヘッド7、リボンカートリッジ8、
ガイドプレート17の各構造は、図4ないし図13にお
いて説明した部分と同一であるので同一符号を用い説明
も省略する。本実施の形態におけるリボンガイド14
は、前述したものと同様に、ホルダ15のガイドスタッ
ド18(図4参照)に嵌合される円筒部14a、摘み1
4b、インクリボン10をワイヤドットプリンタヘッド
7の前面に案内する二本のリブ14c、円筒部14aを
ガイドスタッド18に嵌合したときにワイヤドットプリ
ンタヘッド7の一部等に係止される係止爪14d(図4
参照)の他に、ガイドプレート17のワイヤドットプリ
ンタヘッド7側への変形を阻止するプレート支え14e
を更に備えている。なお、ワイヤドットプリンタヘッド
7の先端付近に設けたノーズガイド7aは、プレート支
え14eとの干渉を避けるために一部が切り欠かれた形
状に定められている。 【0018】このような構成において、図1に示すよう
に、用紙Sとして通帳を用い、通帳の始め又は終わりに
近い頁を開き、その通帳を綴じ部分をプラテン2の長手
方向に対して直交するようにセットした場合には、綴じ
部分における段差が大きくなる。 【0019】したがって、ワイヤドットプリンタヘッド
7をプラテン2の長手方向に移動させる過程で、ガイド
プレート17が綴じ部分に乗り上げる瞬間では、ガイド
プレート17の両側は剛性の高いホルダ15の折曲部1
5bに支えられた部分で通帳(用紙S)を押えているた
め変形しないが、ホルダ15により支えられていないガ
イドプレート17の中央部は通帳の綴じ部分からの圧力
を受ける。しかし、ガイドプレート17の中央部はリボ
ンガイド14に形成されたプレート支え14eにより支
えられるため変形することはない。これにより、ガイド
プレート17の内面とワイヤドットプリンタヘッド7の
先端との間に、インクリボン10を通すために適した隙
間を確保することができる。 【0020】本実施の形態において、インクリボン10
の幅方向の一側に対応するガイドプレート17の一側縁
には補強部17bが折曲形成されているので、この一側
縁を支えるプレート支えは不要であり、ガイドプレート
17の他側縁を支えるプレート支え14eがあれば足り
る。ガイドプレート17の一側縁に補強部17bが形成
されていない場合には、ガイドプレート17の中央部の
両側縁を支えるように、複数のプレート支え14eをリ
ボンガイド14の前面に形成すればよい。また、リボン
ガイド14は、例えば、円筒部14aの一端を開放する
等してインクリボン10に着脱自在にセットするように
してもよい。さらに、リボンカートリッジはキャリア5
に搭載する搭載型を含むものである。 【0021】 【発明の効果】本発明は、ワイヤドットプリンタヘッド
とともにプラテンの長手方向に沿って移動するように支
持されて、前面から突出するリブによってインクリボン
の一部を前記ワイヤドットプリンタヘッドの先端に案内
するリボンガイドを設け、前記ワイヤドットプリンタヘ
ッドのワイヤを通す通孔を中央に有して前記プラテン上
の用紙と前記インクリボンとの間を仕切り、前記ワイヤ
ドットプリンタヘッドとともに前記プラテンの長手方向
に沿って移動するように支持された薄板状のガイドプレ
ートを設け、前記ガイドプレートの前記ワイヤドットプ
リンタヘッド側への変形を阻止するプレート支えを前記
リボンガイドの前面における前記ガイドプレートの中央
に対応する位置に設け、前記リボンガイドの前面からの
突出量が前記リブよりも前記プレート押えの方が多くな
るようにしたので、プラテン上の用紙の状態の如何に拘
らず、ワイヤドットプリンタヘッドの先端で用紙とイン
クリボンとの間を仕切るガイドプレートの中央部での変
形を阻止することができる。これにより、ガイドプレー
トの内面とワイヤドットプリンタヘッドの先端との間
に、インクリボンを通すために適した隙間を確保するこ
とができ、したがって、インクリボンの損傷を防止する
とともに、インクリボンを正常にプラテンの前面に引き
出す状態を維持することができる。このような効果はワ
イヤドットプリンタヘッドをプラテンに対して進退自在
に支持する構造を採用することなく得ることができるた
め、構造を簡略化してコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、印字時に
おけるワイヤドットプリンタヘッドの周辺を示す正面図
である。 【図2】一部を断面にして印字時におけるワイヤドット
プリンタヘッドの周辺を示す側面図である。 【図3】インクリボンとリボンガイドとの関係を示す斜
視図である。 【図4】従来のワイヤドットプリンタの構造を示す斜視
図である。 【図5】ワイヤドットプリンタの正面図である。 【図6】キャリアを印字領域外に移動させた状態を示す
正面図である。 【図7】リボンカートリッジとリボンガイドとの関係を
示す斜視図である。 【図8】インクリボンとリボンガイドとの関係を示す斜
視図である。 【図9】プレートの支持構造を示す分解斜視図である。 【図10】ワイヤドットプリンタヘッドの周辺を示す正
面図である。 【図11】一部を断面にしてワイヤドットプリンタヘッ
ドの周辺を示す側面図である。 【図12】印字時におけるワイヤドットプリンタヘッド
の周辺を示す正面図である。 【図13】一部を断面にして印字時におけるワイヤドッ
トプリンタヘッドの周辺を示す正面図である。 【符号の説明】 2 プラテン 7 ワイヤドットプリンタヘッド 10 インクリボン 14 リボンガイド14c リブ 14e プレート支え 17 ガイドプレート 17a 通孔 S 用紙

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 プラテンの長手方向に沿って往復駆動さ
    れるワイヤドットプリンタヘッドと、 前記ワイヤドットプリンタヘッドとともに前記プラテン
    の長手方向に沿って移動するように支持されて、前面か
    ら突出するリブによってインクリボンの一部を前記ワイ
    ヤドットプリンタヘッドの先端に案内するリボンガイド
    と、 前記ワイヤドットプリンタヘッドのワイヤを通す通孔を
    中央に有して前記プラテン上の用紙と前記インクリボン
    との間を仕切り、前記ワイヤドットプリンタヘッドとと
    もに前記プラテンの長手方向に沿って移動するように支
    持された薄板状のガイドプレートと、 前記リボンガイドの前面における前記ガイドプレートの
    中央に対応する位置に形成され、これによって前記ガイ
    ドプレートの前記ワイヤドットプリンタヘッド側への変
    形を阻止するプレート支えと、 を具備し、前記リボンガイドの前面からの突出量が前記
    リブよりも前記プレート押えの方が多いことを特徴とす
    るワイヤドットプリンタ。
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